JP5172106B2 - 保護リレー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、電力系統を保護するための計算に用いるべく、電力系統の電気量を取得し、その電気量を伝送網を介して他装置とやり取するディジタル形の保護リレー装置に関する。
従来から、送電系統のような電力系統の複数個所において、電流などの電気量をサンプリングして、これによって得られたデータに基づいて、系統保護のための計算を行う保護継電システムが知られている。かかる保護継電システムにおいては、同時刻の電気量を計算に用いる必要があるため、各計測箇所(端子)におけるサンプリングの時刻は、正確に一致(同期)していなければならない。
[非特許文献1、特許文献1の説明]
このような同期をとるための技術として、非特許文献1に開示された保護リレー装置の代表例を、以下に説明する。非特許文献1には、P.156〜165に、ディジタル電流差動リレーの構成が説明され、P.160、図8.7に、その構成の一例が記載されている。
すなわち、このディジタル電流作動リレーは、次の手段から構成されている。
(a) 電力系統の電気量を入力した後、サンプリングしてA/D変換するアナログ入力手段(アナログ入力ユニット)
(b) アナログ入力手段から得られた電流値を含むデータを、他装置へ送信し、かつサンプリング同期制御を行う送信手段(伝送制御ユニット)
(c) 他装置から電流値を含むデータを受信する受信手段(伝送制御ユニット)
(d) 他装置とサンプリング同期制御するサンプリング同期手段(伝送制御ユニット)
(e) アナログ入力手段から得られた電流値と受信した電流値を使用して、保護継電演算をする保護演算手段(演算ユニット)
(f) 保護演算手段の結果を装置外部へ出力する出力手段
そして、P.159には、サンプリング同期制御の必要性と実現手段が記載されている。すなわち、サンプリングの同期が外れれば、データの同時刻性が失われて、正常時においても差動電流が発生し、リレーは誤動作することになる。そこで、主局および従局におけるタイミングフラグ(TF)の受信時刻(それぞれTMおよびTS)を測定し、TMおよびTSからサンプリング同期誤差(ΔT)を求める。このためにはTMまたはTSを相手装置に伝達する必要がある。そして、ΔTに基づき、サンプリングタイミングを補正する。
さらに、P.161には、伝送フォーマットの例が記載されている。これは、1フレームの長さが固定であり、かつサンプリング基準信号に対して固定の時間差で送信する、というものである。なお、上記の非特許文献1と同等の保護リレー装置が、特許文献1にも開示されている。
[特許文献2の説明]
次に、特許文献2には、保護リレー装置において伝送路にLANを用い、その伝送を利用してサンプリング同期制御を行うことが記載されている。これは、あらかじめ算出した伝送遅延時間とオンラインで計測した伝送遅延時間のずれをなくす方向に制御することにより、サンプリング同期制御を行うものである。この方式においては、サンプリング基準信号に対して、一定時間後にデータ伝送を行うことが前提となっている。
[特許文献3の説明]
さらに、特許文献3には、サンプリング同期制御において、サンプリング基準信号に対するデータ伝送タイミングが不定であることを前提とし、これを考慮した制御を行う技術が開示されている。これは、まず、端末Aから、サンプリング基準信号に対する送信タイミングT1を送信する。相手の端末Bでは、前記データを受信したのち、一定時間後にタイミングT2を載せて端末Aに返送する。ここで、T2=t0−t1+t2、t1=T1である。t0は、サンプリング基準信号に対する受信したタイミングである。t2は返送時のサンプリング同期信号に対する送信タイミングである。
特開昭58−75419 特開2004−32920 特開昭60−39310 社団法人電気学会発行 大浦好文監修 「保護リレーシステム工学」 株式会社オーム社 2002年3月15日、p.156−165
ところで、非特許文献1、特許文献1および特許文献2に示されたサンプリング同期制御の手法では、送信タイミングを一定に制御することを前提としている。一方、特許文献3に示された方法では、送信タイミングを制御しない場合のサンプリング同期制御の実現手段が示されている。しかし、この手法では、同期信号を受信した端末において、同期信号を受信後、所定のタイミングで同期信号を返送しなければならない。
保護リレー装置において、他装置と電気量をやりとりするための伝送路として現状では、非特許文献1、特許文献1および特許文献3に示されるような、保護リレー特有の伝送系が利用されている。しかし、今後は、通信費用や設備費用を低減する必要性から、保護リレー装置に利用される伝送路として、特許文献2に示されるように、汎用の伝送媒体であるイーサネット(登録商標、IEEE802.3規格と同等)等のLANを用いたものに移行していくものと考えられる。このようなLANによる伝送を実現するためには、現在では汎用のLAN対応LSIを用いることが一般的である。
このLSIを用いる場合には、LSIに対する送信データの書き込みや送信開始指令を、ソフトウェア処理によって行う。しかし、ソフトウェア処理は、ハードウェア処理と比較して処理時間を一定にし難い。かかるソフトウェア処理を用いて、送信開始指令を行うので、送信タイミングを厳密に制御することは困難である。つまり、非特許文献1、特許文献1および特許文献2の前提条件である送信タイミングを一定に制御することは困難である。
また、かかるLANによる伝送では、通常、処理の容易性から、TCP/IP等の汎用のプロトコルを使用する。その場合、あるデータを受信してから厳密に一定時間後にデータ返送することは困難である。したがって、特許文献3の手法の前提条件である所定のタイミングで返送することも困難である。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、送信タイミングの制御や返送に関するタイミング制御を伴うサンプリング同期制御等を必要とせずに、正確な電気量演算が可能な保護リレー装置を提供することにある。
上記のような目的を達するため、本発明は、サンプリング基準信号に基づいて、電力系統の電気量をサンプリングしてアナログ/ディジタル変換し、アナログ/ディジタル変換後のデータを、伝送路を介して他装置へ送信する保護リレー装置において、以下のような技術的特徴を有する。
すなわち、本発明は、前記電気量などの各種情報を含むフレームを前記装置間で送受信する通信制御手段と、時刻を計時する時刻計時手段と、前記通信制御手段から送信される送信フレームの送出時刻を取得する送信時刻取得手段と、前記通信制御手段にて受信される受信フレームの到着時刻を取得する受信時刻取得手段と、他装置に時刻を問い合わせる時刻問合せフレームに、当該時刻問合せフレームの送出時刻を付加する第1の時刻付加手段と、他装置から受信した時刻問合せフレームから、当該時刻問合せフレームの送出時刻を抽出する第1の時刻抽出手段と、他装置から受信した時刻問合せフレームに応答する時刻応答フレームに、他装置との時刻のずれを計算するための値を付加する第2の時刻付加手段と、前記通信制御手段が送信した時刻問合せフレームに応答して、他装置が送信した時刻応答フレームから、他装置における第2の時刻付加手段により付加された値を抽出する第2の時刻抽出手段と、前記第1および第2の時刻抽出手段により抽出された値、他装置からの時刻応答フレームの到着時刻に基づいて、他装置との時刻のずれを計算する時刻ずれ演算手段と、を有し、前記第2の時刻付加手段により付加される値は、送出される時刻応答フレームの送出時刻、前記第1の時刻抽出手段により抽出された時刻問合せフレームの送出時刻、当該時刻問合せフレームの到着時刻、を含むことを特徴とする。
以上のような本発明では、各装置における送信タイミングや返送タイミングを制御することなく、装置間でやり取りされる時刻問合せフレームと時刻応答フレームに付加した時刻の情報に基づいて、装置間の時刻ずれを求めることができる。したがって、その時刻ずれを考慮した演算を行うことにより、各装置間で位相ずれのない正確な電気量演算が可能となる。
以上のような本発明によれば、送信タイミングの制御や返送に関するタイミング制御を伴うサンプリング同期制御等を必要とせずに、正確な電気量演算が可能な保護リレー装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(実施形態)について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
(システム全体)
まず、本実施形態を適用したシステム全体の構成例を、図1を参照して説明する。なお、図1は、保護リレー装置1と、周辺装置との関わりを示す説明図である。すなわち、複数の保護リレー装置1は、電圧変成器10および電流変成器11を介して、電力系統9に接続されている。これにより、電力系統9の電圧および電流は、保護リレー装置1に入力されて処理される。そして、各保護リレー装置1は、スイッチングハブ12を介して、伝送網13に接続されている。これにより、各保護リレー装置1は、互いにデータを送受信することができる。なお、これらの構成は特許文献2等でも開示された公知の技術に基づくものであり、本発明の特徴ではない。
(保護リレー装置)
(概要)
次に、保護リレー装置1の構成の概要を、図2を参照して説明する。なお、図2は、保護リレー装置1のブロック構成図である。すなわち、保護リレー装置1は、入力変換部2、アナログフィルタ3、A/D変換部4、演算処理部5、信号発生部6、伝送制御部7、メモリM等を有している。A/D変換部4、演算処理部5、伝送制御部7およびメモリMの間は、バス8で接続され、それぞれの間で信号のやりとりが可能となっている。
入力変換部2は、電力系統9の電圧または電流、すなわち電気量が入力され、所定の大きさの電気量に変換する手段である。アナログフィルタ3は、入力変換部2が変換した電気量の周波数を、所定の大きさだけ除去する(フィルタにかける)手段である。A/D変換部4は、アナログフィルタ3によりフィルタをかけられた電気量を、アナログからディジタルへ変換する手段である。演算処理部5は、電気量の演算を含む保護リレー演算等の演算処理を行う手段である。この演算処理部5は、マイクロプロセッサ等で構成されている。
伝送制御部7は伝送網13との間で、フレームの送信、受信を行う手段である。信号発生部6は、サンプリング基準信号14を発生する手段である。このように信号発生部6が発生させたサンプリング基準信号14は、A/D変換部4および伝送制御部7に入力される。メモリMは、演算に必要なパラメータ、演算結果、送受信データ等、本実施形態の処理に必要な情報を記憶する素子で構成され、時刻記憶手段としても機能する。これらの構成も、特許文献2等で開示された公知技術であり本発明の特徴ではない。
(伝送制御部)
上記の保護リレー装置1における伝送制御部7の構成を、図3を参照して説明する。なお、図3は、伝送制御部7のブロック構成図である。すなわち、伝送制御部7は、マイクロプロセッサ15、タイマーカウンタ16、通信制御部17を有している。マイクロプロセッサ15は汎用のものである。このマイクロプロセッサ15は、図示しない内部メモリ若しくはメモリM上にあらかじめ記憶されたプログラムにしたがって、後述する作用で示す手順で動作することにより、時刻付加部15a(第1および第2の時刻付加手段、電気量時刻付加手段)、時刻抽出部15b(第1および第2の時刻抽出手段)、時刻ずれ演算部15c、時刻修正部15dとして機能する。
タイマーカウンタ16は、汎用のタイマーカウンタICである。このタイマーカウンタ16は、マイクロプロセッサ15とともに、時刻計時手段、送信・受信時刻取得手段として機能する。通信制御部17は、汎用の標準的なLAN(例えば、IEEE802.3等)制御用等のLSIである。上記のサンプリング基準信号14は、マイクロプロセッサ15の割込端子に入力される。サンプリング基準信号14は、タイマーカウンタ16のスタート端子にも入力される。そして、通信制御部17が受信した信号は、マイクロプロセッサ15の割込端子に入力される。マイクロプロセッサ15と通信制御部17との間では、送信データ、受信データのやりとりを行う。
[作用]
以上のような構成を有する本実施形態の作用を、図4〜17を参照して説明する。
(装置の時刻管理)
まず、装置の時刻は以下のように管理する。これは、本実施形態の動作の前提となるものであるが、周知の内容であり本発明の本質的な特徴ではない。
装置の時刻tは、メモリM等に保存されるが、以下のようにtbとtsに分けて管理される。すなわち、装置の動作開始後に、tbをゼロに初期化する(図4、ステップ401)。サンプリング基準信号14は、マイクロプロセッサ15の割込端子に入力されており、この割込に同期した処理で、次式のようにtbを更新する(図5、ステップ501)。tbは64ビット長の整数とする。
tb(新) = tb(旧) +T …式(1)
ここで、Tは、サンプリング基準信号14の時間間隔である。tbおよびTの単位を例えば、n(ナノ)秒とする。サンプリング基準信号14の周波数(fs)を、例えば、600Hzとすると、T=1/fs(秒)=(1/600)*10(n秒)=1666667(n秒)である。
サンプリング基準信号14は、タイマーカウンタ16のスタート端子にも入力されており、サンプリング基準信号14でタイマーカウンタがスタートし、その後、tc(n秒)毎にカウントアップする。
任意の時点でタイマーカウンタ16から読み込んだカウンタ値をtscとする(図6、ステップ601)。そして、tsを次式で計算する(ステップ602)。
ts=tsc×tc …式(2)
そして、tを次式で求める(ステップ603)。
t=tb+ts …式(3)
このように求めたtを、装置が持つ時刻とする。
図7は、tb、tsおよびtの関係を示す説明図である。tbは、式(1)により、サンプリング周期T毎にT(n秒)増えていく。tsは、サンプリング基準信号14からの経過時間である。したがって、式(3)により、装置の任意の時刻tが求められることがわかる。tbは64ビット長の整数であり、単位がn秒である。したがって、tbは、約585年(≒264/(365.25日×24時間×3600秒×10))分を表現できる。つまり、装置動作開始後、約585年間は一意の時刻を示すことができる。
なお、上記のtbは一例である。tbの単位は、n秒に限定せずμ秒や秒でも構わない。tbのデータ長は64ビットに限定しない。なお、tbは整数に限定せず浮動小数点や固定小数点などでも構わない。つまり、本実施形態において、コンピュータが扱うデータの表現形式は、特定のものには限定されない。
(送出時刻、到着時刻の取得処理)
データを送信する際、マイクロプロセッサ15は、送信時刻取得手段として機能する。すなわち、送信時、タイマーカウンタ16のtsを読み、式(3)にしたがってtを求め、送出時刻を取得する(図8、ステップ801、図6)。そして、マイクロプロセッサ15は、通信制御部17に対して、送信データと送信開始指令を書き込む(ステップ802,803)。
一方、データの受信時には、通信制御部17は、マイクロプロセッサ15に対して割込信号を与える。その割込に対応した処理で、マイクロプロセッサ15は、受信時刻取得手段として機能する。すなわち、受信時に、タイマーからtsを読み、式(3)にしたがってtを求め、到着時刻を取得する(図9、ステップ901、図6)。また、後述のように、マイクロプロセッサ15は、通信制御部17から、受信データを読み込む(ステップ902)。
(時刻ずれ(Δt)の計算手順)
次に、マイクロプロセッサ15(時刻ずれ演算部15c)によって、時刻ずれを求める計算の手順を説明する。
(伝送フレーム)
図14は、各保護リレー装置1が、他の保護リレー装置1との間でやり取りする伝送フレームである。これはIEEE802.3等の伝送フレームに代表される公知の技術である。フレーム同期信号はプリアンブルに相当する。データ不良検査コードはFCS(Frame Check Sequence)に相当する。
この伝送フレームのデータを送信するには、上記の図8で説明したように、マイクロプロセッサ15から、通信制御部17にデータを書き込んで、送信開始指令を行う。また、上記の図9で説明したように、伝送フレームのデータを受信した際には、割込が発生するので、マイクロプロセッサ15は、通信制御部17からデータを読み込めば、それが受信したデータである。
(時刻問合せフレームの送信)
時刻ずれ(Δt)を計算する際、まず、保護リレー装置1は、他装置に向けて時刻問合せフレームを送信する。この時刻問合せフレームは、図14で示された伝送フレーム中のデータ部を、図15のようにしたものである。
データ中のtS1Aは、時刻問合せフレームの送出時刻である。tS1Aは、前記の送信時刻取得手段が取得する(図8、ステップ801)。時刻付加部15aによるデータ中へのtS1Aの付加は、前記のように通信制御部17への送信データの書き込みで実現する(図8、ステップ802)。
(時刻問合せフレームの受信とそれに対する時刻応答フレーム)
一方、他装置が送信した時刻問合せフレームを受信する場合もある。その場合には(図10、ステップ1001)、時刻抽出部15が、時刻問合せフレームからtS1Aを抽出し、メモリM等の保存手段に保存しておく(図10、ステップ1002)。時刻抽出部15bによるtS1Aの抽出は、前記のとおり通信制御部17から読み込んだデータ(図9、ステップ902)から、tS1Aを読み取ることで実現できる。
そして、時刻問合せフレームを送信してきた他装置に向けて、時刻応答フレームを送信する。時刻応答フレームは、図14で示された伝送フレーム中のデータ部を、図16としたものである。データ中のt1B、t2Bおよびt3Bは次の通りである。
t1B=tS2B …式(4)
t2B=tS1A …式(5)
t3B=tR1B …式(5a)
tS1Aは、前記のメモリM等に保存しておいたものである(図10、ステップ1002)。tR1Bは、時刻問合せフレームの到着時刻である。tR1Bは、前記の受信時刻取得手段で取得する(図10、ステップ1001、図9、ステップ901)。tS2Bは、時刻応答フレームの送出時刻である。tS2Bは、前記の送信時刻取得手段で取得する(図8、ステップ801)。
(時刻応答フレームの受信)
他装置が送信した、すなわち返送されてきた時刻応答フレームを受信した際には、時刻抽出部15bが、時刻応答フレームからt1B、t2B、t3Bを抽出し、メモリM等の保存手段に保存しておく。tR2Aも、メモリM等の保存手段に保存しておく。tR2Aは、時刻応答フレームの到着時刻である。tR2Aは前記の受信時刻取得手段で取得する(図9、ステップ901)。
(時刻ずれ(Δt)の計算)
そして、t1B、t2B、t3BおよびtR2Aを用いて、次式でΔtを計算する。
Δt={(t3B−t2B)−(tR2A−t1B)}/2 …式(6)
(電気量の計算手順)
次に、上記のように求めた時刻ずれを考慮して、電気量を演算する手順を説明する。
(電気量フレーム)
図17は、他装置と送受信する電気量フレームのデータ部である。A/D変換後の電気量とともに、時刻付加部15aによって、その電気量をサンプングした時刻、すなわち前記のtbに相当する時刻tEが付加されている。なお、この電気量フレームは前記の時刻問合せフレームと結合したものでも構わない。また、この電気量フレームは前記の時刻応答フレームと結合したものでも構わない。
(電気量の使用)
他装置が送信した電気量フレームに時刻tEBBが付加されているとする。このとき次式でtEBAを求める。
tEBA=tEBB−Δt …式(7)
自装置で取得した電気量の時刻がtEAAであるとする。次式でΔtVを求める。
ΔtV=tEBA−tEAA …(8)
tEBBが付加された電気量をVtEBB、tEAAが付加された電気量をVtEAAとする。VtEAAとVtEBBがそれぞれ周波数fHzの交流入力VA,VBから得られたものであるとする。次式でΔθを求める。
Δθ=(ΔtV/f)×2π(rad) … (9)
そして、VtEBBをΔθ遅らせたものとVtEAAとを使用して電気量演算を行う。
[Δt計算式の妥当性]
次に、図11を用いて、上記のΔtを求める計算式の妥当性を説明する。まず、A装置とB装置との間の時刻ずれがΔtであるとする。すなわち、A装置の時刻に対して、B装置の時刻がΔt進んでいるとする。A装置が時刻問合せフレームを送信したときの送出時刻が、tS1Aであるとする。同一時点のB装置での時刻がtS1Bであるとする。このとき次式が成り立つ。
tS1B=tS1A+Δt …式(10)
また、B装置における時刻問合せフレーム受信時の到着時刻が、tR1Bであるとする。A装置からB装置への伝送遅延時間がtdであるとする。このとき次式が成り立つ。
tR1B=tS1B+td …式(11)
したがって、式(10)(11)から、次式が成り立つ。
td=tR1B−tS1A−Δt …式(12)
同様に、A装置におけるtR2Aと同一時点のB装置における時刻をtR2Bとする。このとき次式が成り立つ。
tR2B=tR2A+Δt …式(13)
また、B装置からA装置への伝送遅延時間が、A装置からB装置への伝送遅延時間と等しく、tdであるとする。このとき、次式が成り立つ。
tR2B=tS2B+td …式(14)
したがって、式(13)(14)から、次式が成り立つ。
td=tR2A−tS2B+Δt …式(15)
さらに、上記の式(12)(15)から、次式が成り立つ。
Δt={(tR1B−tS1A)−(tR2A−tS2B)}/2 …式(16)
これは式(6)に、式(4)(5)(5a)を代入した式と同一である。すなわち、式(6)により、Δtが正しく求められる。
[電気量の比較]
また、各装置における電気量の比較を、図12を参照して説明する。まず、他装置(B装置)が、自装置(A装置)に対して、Δt進んだ時刻を持っているとする。B装置での時刻tEBBと同一時点のA装置における時刻を、tEBAとする。このとき、式(7)が成り立つ。そして、VtEBBとVtEAAの時刻差(ΔtV)は式(8)で求めることができる。すなわち、VtEBBはVtEAAに対してΔtV遅れた電気量ということがわかる。したがって、VtEBBとVtEAAの両者を用いた電気量演算をする場合にはΔtVを考慮すればよい。
位相で考えると、例えば、VAとVBの位相差が零であったとしてもVtEAAとVtEBBの間では、VtEBBはVtEAAに対して、式(9)により求められる位相(Δθ)だけ進んでいることになる。したがって、VtEBBをΔθ遅らせれば、それはVtEAAと同位相になる。ゆえに、VtEBBをΔθ遅らせたものとVtEAAを使って電気量演算すれば、位相ずれのない電気量演算が可能となる。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、汎用のLAN等を用いて通信費用や設備費用の負担軽減を図りながら、送信タイミングや返送タイミングの制御を不要として、装置間の時刻ずれΔtを正確に求めることができる。そして、その時刻ずれΔtと電気量に付加された時刻とに基づいて算出されるΔθによって、各装置間で位相ずれのない正確な電気量演算が可能となる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、基本的には上記の第1の実施形態と同様である。但し、本実施形態においては、第1の実施形態で説明した時刻応答フレーム中のt2Bを、式(5)の代わりに、次の式(17)で求める。また、式(5a)で示したt3Bは、時刻応答フレームには含めない。
t2B=tR1B−tS1A …式(17)
そして、t1B、t2BおよびtR2Aを用いて、次式でΔtを計算する。
Δt={t2B-(tR2A−t1B)}/2 …式(18)
上記の第1の実施形態において導いた式(16)は、式(18)に、式(4)(17)を代入したものと同一である。したがって、式(18)により、Δtを正しく求めることができる。
以上のような本実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、時刻応答フレームのデータ中にt2Bが不要となるので、第1の実施形態に比べて、フレーム中のデータ長を削減できるという効果もある。
このようなデータ長の削減は、以下のような意味がある。すなわち、保護リレーのためには高速に電気量フレームを送信する必要がある。例えば、電力系統電圧(50Hzもしくは60Hz)の電気角で、30度(60Hzならば、1.67ms)周期で送信する必要がある。伝送速度の遅い伝送網を使用する場合や、伝送網に多くの装置が接続される場合には、遅延なく伝送するためにフレームのデータ長を極力少なくする必要がある。したがって、本実施形態は、かかる要請に沿うものとなる。
[第3の実施形態]
本実施形態は、基本的には上記の第1の実施形態と同様である。但し、本実施形態においては、第1の実施形態で説明した時刻応答フレーム中のt1Bを、式(4)の代わりに、次の式17aで求める。また、式(5)(5a)で示したt2B、t3Bは、時刻応答フレームには含めない。
t1B=tR1B−tS1A+tS2B …式(17a)
そして、t1BおよびtR2Aを用いて、次式で次式でΔtを計算する。
Δt=(t1B−tR2A)/2 …式(18a)
上記の第1の実施形態において導いた式(16)は、式(18a)に式(17a)を代入したものと同一である。したがって、式(18a)により、Δtを正しく求めることができる。
以上のような本実施形態によれば、上記の第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、時刻応答フレームのデータにt2B、さらにt3Bが不要となるので、第1および第2の実施形態よりも、フレーム中のデータ長を削減できるという効果もある。
[第4の実施形態]
本実施形態は、上記の第1の実施形態と同様の構成を有しており、マイクロプロセッサ15の時刻修正部15dが、Δtを用いて、装置の時刻を修正するものである。修正のための式は、次の通りである。
tAN = tA + Δt … 式(19)
tAは修正前の装置の時刻であり、tANは修正後の時刻である。そして、修正後は、第1の実施形態の式(7)において、Δtをゼロにする。
以上の通り、本実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、時刻修正部15dによって、装置間の時刻ずれ(Δt)を修正してゼロにすることができるので、電気量を使用する際に、式(7)において、Δtを考慮した演算が不要となり、正確さを担保しつつ、高速な演算を実行できる。
[第5の実施形態]
本実施形態は、基本的には上記の第1の実施形態と同様である。但し、本実施形態においては、第1の実施形態で説明した時刻応答フレームを、時刻応答フレーム1と時刻応答フレーム2に分けて送受信する。時刻応答フレーム1には、t2B(=tS1A)とt3B(=tR1B)を付加する。時刻応答フレーム2には、t1B(=tS2B)を付加する。そして、時刻応答フレーム2を受信した際の到着時刻を、tR2Aとする。それ以降は、第1の実施形態と同様である。
なお、時刻応答フレーム2を時刻問合せフレームとしてもよい。この場合は、次のようにする。まず、時刻問合せフレームにtS1Aを付加する。時刻問合せフレームの到着時刻をtR1Bとする。時刻応答フレームには、tS1A’とtR1B’を付加する。tS1A’は前記のtS1A、tR1B’はtR1Bである。
そして、他装置が送信した時刻応答フレームから抽出したtS1A'とtR1B'、他装置が送信した時刻問合せフレームから抽出したtS1Aと、それに対するtR1Bから、次式でΔtを求める。
Δt={(tR1B’−tS1A’)−(tR1B−tS1A)}/2 …式(20)
以上のように、tS1Aとそれに対応したtR1B、tS2Bとそれに対応したtR2Aが存在すれば、式(16)により、Δtを求めることができる。したがって、応答フレームが二つに分かれていても構わない。
そして、時刻応答フレーム2は、時刻問合せフレームと同等の形態であるので、時刻応答フレーム2を時刻問合せフレームとしてもよい。この場合は、図13に示すように、式(16)のtS1AをtS1A’に、tR1BをtS1B’に、tS2BをtS1Aに、tS2AをtS1Bに置き換えればよい。このように、時刻応答フレーム2を時刻問合せフレームとして扱えるので、自装置と他装置との関係が対称になり、自装置と他装置が双方でΔtを効率的に求められる。
[第6の実施形態]
本実施形態は、基本的には上記の第2の実施形態と同様である。但し、本実施形態においては、第2の実施形態における時刻応答フレームを、時刻応答フレーム1と時刻応答フレーム2に分けて送受信する。時刻応答フレーム1には、t2B(=tR1B−tS1A)を付加する。時刻応答フレーム2には、t1B(=tS2B)を付加する。そして、時刻応答フレーム2を受信した際の到着時刻をtR2Aとする。それ以降は、第2の実施形態と同様である。
なお、時刻応答フレーム2を時刻問合せフレームとしてもよい。この場合は、次のようにする。まず、時刻問合せフレームにtS1Aを付加する。時刻問合せフレームの到着時刻をtR1Bとする。時刻応答フレームには、tR1B’−tS1A’を付加する。tS1A’は前記のtS1A、tR1B’はtR1Bである。
そして、他装置が送信した時刻応答フレームから抽出したtR1B’−tS1A’、他装置が送信した時刻問合せフレームから抽出したtS1Aと、それに対するtR1Bから、次式でΔtを求める。
Δt={(tR1B’−tS1A’)−(tR1B−tS1A)}/2 …式(20a)
以上のような本実施形態によれば、上記の第5の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第5の実施形態に比べて、フレーム中のデータ長を削減できるという効果もある。
[他の実施形態]
本発明は、上記のような各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で、他にも多種多様な変形例が実現可能である。例えば、時刻の管理の手法としては、上記の手法には限定されず、現在または将来において適用可能なあらゆる手法が適用可能である。データの表現形式、伝送フレームの形式についても、特定のものには限定されない。
通信のための伝送路も、有線若しくは無線のあらゆる伝送媒体を適用可能であり、どのようなLANやWANを経由するか若しくは経由しないかは問わない。通信プロトコルについても、現在又は将来において利用可能なあらゆるものを適用可能である。
また、各部を実現するための回路は、例えば、各機能を実現するASICやCPU等のICチップその他の周辺回路によって構成したり、複数の機能を集約したシステムLSIによって構成する等、種々考えられるものであり、特定のものには限定されない。データ、プログラム、設定等を記憶する手段として、どのような種類、容量のメモリを確保するかについても自由である。ハードウェア処理によって実現する範囲とソフトウェア処理によって実現する範囲も自由である。
また、本発明を、パーソナルコンピュータやサーバ装置のような汎用のコンピュータをプログラムで制御することによって、実現することもできる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、各部の機能を実現するものであり、かかるプログラムおよびプログラムを記録したハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMその他の種々の記録媒体は単独でも本発明の一態様である。したがって、例えば、コンピュータにアプリケーションプログラムをインストールすることにより、本発明を構成することもできる。
本発明の第1の実施形態における保護リレー装置と周辺装置との関わりを示す説明図 本発明の第1の実施形態における保護リレー装置のブロック構成図 本発明の第1の実施形態における伝送制御部のブロック構成図 本発明の第1の実施形態における装置動作開始後の処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態におけるサンプリング基準信号による割り込みに同期した処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における時刻取得処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における時刻の作用を説明する説明図 本発明の第1の実施形態におけるデータ送信処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態におけるデータ受信処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における時刻問合せフレーム受信処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態におけるΔt演算式の作用を説明する説明図 本発明の第1の実施形態における電気量の時刻の作用を説明する説明図 本発明の第5の実施形態における作用を説明する説明図 本発明の第1の実施形態における伝送フレームを示す説明図 本発明の第1の実施形態における時刻問合せフレームのデータ部を示す説明図 本発明の第1の実施形態における時刻応答フレームのデータ部を示す説明図 本発明の第1の実施形態における電気量フレームのデータ部を示す説明図
符号の説明
1…保護リレー装置
2…入力変換部
3…アナログフィルタ
4…A/D変換部
5…演算処理部
6…信号発生部
7…伝送制御部
8…バス
9…電力系統
10…電圧変成器
11…電流変成器
12…スイッチングハブ
13…伝送網
14…サンプリング基準信号
15…マイクロプロセッサ
15a…時刻付加部
15b…時刻抽出部
15c…時刻ずれ演算部
15d…時刻修正部
16…タイマーカウンタ
17…通信制御部

Claims (8)

  1. サンプリング基準信号に基づいて、電力系統の電気量をサンプリングしてアナログ/ディジタル変換し、アナログ/ディジタル変換後のデータを、伝送路を介して他装置へ送信する保護リレー装置において、
    前記電気量などの各種情報を含むフレームを前記装置間で送受信する通信制御手段と、
    時刻を計時する時刻計時手段と、
    前記通信制御手段から送信される送信フレームの送出時刻を取得する送信時刻取得手段と、
    前記通信制御手段にて受信される受信フレームの到着時刻を取得する受信時刻取得手段と、
    他装置に時刻を問い合わせる時刻問合せフレームに、当該時刻問合せフレームの送出時刻を付加する第1の時刻付加手段と、
    他装置から受信した時刻問合せフレームから、当該時刻問合せフレームの送出時刻を抽出する第1の時刻抽出手段と、
    他装置から受信した時刻問合せフレームに応答する時刻応答フレームに、他装置との時刻のずれを計算するための値を付加する第2の時刻付加手段と、
    前記通信制御手段が送信した時刻問合せフレームに応答して、他装置が送信した時刻応答フレームから、他装置における第2の時刻付加手段により付加された値を抽出する第2の時刻抽出手段と、
    前記第1および第2の時刻抽出手段により抽出された値、他装置からの時刻応答フレームの到着時刻に基づいて、他装置との時刻のずれを計算する時刻ずれ演算手段と、
    を有し、
    前記第2の時刻付加手段により付加される値は、
    送出される時刻応答フレームの送出時刻、
    前記第1の時刻抽出手段により抽出された時刻問合せフレームの送出時刻、
    当該時刻問合せフレームの到着時刻、
    を含むことを特徴とする保護リレー装置。
  2. サンプリング基準信号に基づいて、電力系統の電気量をサンプリングしてアナログ/ディジタル変換し、アナログ/ディジタル変換後のデータを、伝送路を介して他装置へ送信する保護リレー装置において、
    前記電気量などの各種情報を含むフレームを前記装置間で送受信する通信制御手段と、
    時刻を計時する時刻計時手段と、
    前記通信制御手段から送信される送信フレームの送出時刻を取得する送信時刻取得手段と、
    前記通信制御手段にて受信される受信フレームの到着時刻を取得する受信時刻取得手段と、
    他装置に時刻を問い合わせる時刻問合せフレームに、当該時刻問合せフレームの送出時刻を付加する第1の時刻付加手段と、
    他装置から受信した時刻問合せフレームから、当該時刻問合せフレームの送出時刻を抽出する第1の時刻抽出手段と、
    他装置から受信した時刻問合せフレームに応答する時刻応答フレームに、他装置との時刻のずれを計算するための値を付加する第2の時刻付加手段と、
    前記通信制御手段が送信した時刻問合せフレームに応答して、他装置が送信した時刻応答フレームから、他装置における第2の時刻付加手段により付加された値を抽出する第2の時刻抽出手段と、
    前記第1および第2の時刻抽出手段により抽出された値、他装置からの時刻応答フレームの到着時刻に基づいて、他装置との時刻のずれを計算する時刻ずれ演算手段と、
    を有し、
    前記第2の時刻付加手段により付加される値は、
    送出される時刻応答フレームの送出時刻、
    前記第1の時刻抽出手段により抽出された時刻問合せフレームの送出時刻と到着時刻との差、
    を含むことを特徴とする保護リレー装置。
  3. サンプリング基準信号に基づいて、電力系統の電気量をサンプリングしてアナログ/ディジタル変換し、アナログ/ディジタル変換後のデータを、伝送路を介して他装置へ送信する保護リレー装置において、
    前記電気量などの各種情報を含むフレームを前記装置間で送受信する通信制御手段と、
    時刻を計時する時刻計時手段と、
    前記通信制御手段から送信される送信フレームの送出時刻を取得する送信時刻取得手段と、
    前記通信制御手段にて受信される受信フレームの到着時刻を取得する受信時刻取得手段と、
    他装置に時刻を問い合わせる時刻問合せフレームに、当該時刻問合せフレームの送出時刻を付加する第1の時刻付加手段と、
    他装置から受信した時刻問合せフレームから、当該時刻問合せフレームの送出時刻を抽出する第1の時刻抽出手段と、
    他装置から受信した時刻問合せフレームに応答する時刻応答フレームに、他装置との時刻のずれを計算するための値を付加する第2の時刻付加手段と、
    前記通信制御手段が送信した時刻問合せフレームに応答して、他装置が送信した時刻応答フレームから、他装置における第2の時刻付加手段により付加された値を抽出する第2の時刻抽出手段と、
    前記第1および第2の時刻抽出手段により抽出された値、他装置からの時刻応答フレームの到着時刻に基づいて、他装置との時刻のずれを計算する時刻ずれ演算手段と、
    を有し、
    前記第2の時刻付加手段により付加される値は、
    前記第1の時刻抽出手段により抽出された時刻問合せフレームの送出時刻と到着時刻との差に、送出される時刻応答フレームの送出時刻を加えた値であることを特徴とする保護リレー装置。
  4. 前記時刻ずれ演算手段は、
    送信した時刻応答フレームの送出時刻をt1B、
    送信した時刻問合せフレームの送出時刻をt2B、
    受信した時刻問合せフレームの到着時刻をt3B、
    受信した時刻応答フレームの到着時刻をtR2A、
    時刻ずれをΔt、
    とすると、
    Δt={(t3B−t2B)−(tR2A−t1B)}/2
    の計算式により、時刻ずれを求めることを特徴とする請求項記載の保護リレー装置。
  5. 前記時刻ずれ演算手段は、
    送信した時刻応答フレームの送出時刻をt1B、
    受信した時刻問合せフレームの到着時刻と送出時刻との差をt2B、
    受信した時刻応答フレームの到着時刻をtR2A、
    時刻ずれをΔt
    とすると、
    Δt={t2B−(tR2A−t1B)}/2
    の計算式により、時刻ずれを求めることを特徴とする請求項記載の保護リレー装置。
  6. 前記時刻ずれ演算手段は、
    受信した時刻問合せフレームの到着時刻と送出時刻との差に、送信した時刻応答フレームの送出時刻を加えた値をt1B、
    受信した時刻応答フレームの到着時刻をtR2A、
    時刻ずれをΔt、
    とすると、
    Δt=(t1B−tR2A)}/2
    の計算式により、時刻ずれを求めることを特徴とする請求項記載の保護リレー装置。
  7. 前記時刻ずれ演算手段によって得られた時刻ずれに基づいて、時刻を修正する時刻修正手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の保護リレー装置。
  8. 電気量を含むフレームに対して、電気量をサンプリングした時点に相当する時刻を付加する電気量時刻付加手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の保護リレー装置。
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