JP2005079149A - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で簡素な構造ながら高効率な冷却構造を備える光源装置と、この光源装置が搭載された高輝度で信頼性が高いプロジェクタを提供する。
【解決手段】 光源装置10は、LEDチップ100が冷却流体400によって直接冷却される光源装置10であって、前記LEDチップが固着される発光素子基板105と、前記発光素子基板105が、発光素子基台120または該発光素子基台120に備えられた冷却構造体130,140に固着され、前記発光素子基台120に設けられた前記冷却流体400の流入流路121と流出流路122と、前記冷却構造体130,140の前記流入流路121と流出流路122との交錯部に設けられた複数の貫通孔131,141と、が備えられ、プロジェクタ1000は、前記光源装置10を備える。
【選択図】 図1


Description

本発明は、発光素子を冷却流体で直接冷却する光源装置と、この光源装置を搭載したプロジェクタに関する。
近年、発光ダイオード(LED)等の固体光源を照明に用いるプロジェクタ等の電子機器の小型化、高輝度化が促進されて装置内の熱密度が従来に比べて上昇してきたために、電子機器、特に発熱源である光源装置の冷却性能の一層の向上が必要とされてきている。
また、LEDチップは透光性樹脂によって被覆されているが、透光性樹脂は一般的に熱伝導率が低い。従って、LEDチップで発生した熱は、LEDチップが固着される発光素子基板やリード線を通じて放熱されるが、光源装置の高輝度化や高出力化が進むにつれ、充分な放熱性が得られなくなってきている。
従来、発光素子であるLEDチップを冷却流体で直接冷却する光源装置が提案されている。この際、密閉された冷却流体の自然対流で冷却する構造、ヒートパイプの原理で冷却する構造、冷却気体を流動させて冷却させる構造等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、LEDチップまたはLEDチップが固着された基板を密閉された容器内の冷却液体で冷却する構造や容器外から透光性の絶縁流体を流動させて冷却する構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、LEDチップが基板に固着され、密閉された容器内の冷却液体で冷却される構造であって、基板または容器にフィンが設けられている光源装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−163410号公報(第3頁、第4頁、第1図〜第4図) 特開2001−36148号広報(第1頁、第9頁〜第10頁、第1図、第32図) 特開2001−36153号広報(第3頁、第1図、第3図)
このような特許文献1では、密閉された液体で冷却する構造であるため、液体は自然対流で容器内を循環されるだけのため、冷却スピードが遅いという課題がある。また、ヒートパイプの原理で冷却する構造では、液体内に気泡が発生し易く、気泡は冷却効果を減ずるという課題がある。
また、冷却気体を流動させLEDチップを直接冷却する構造では、気体は金属に比べ熱伝導率が低いため充分な冷却効果が得られないという課題もある。
また、特許文献2では、冷却液体を容器外から流入させ、容器内を流動して容器外に流出させているので、冷却液体を自然対流によって冷却するよりも冷却効果はあるが、透光性の絶縁流体は熱伝導率が低く、プロジェクタなどの投写型表示装置等に使用される高輝度、高出力の発光素子を冷却するためには、冷却液体の流量を多くしなければならず、このことは、冷却機構の大型化や複雑化が要求され、其の結果光源装置がコスト高になるという課題がある。
また、冷却液体の流量を増加させると容器内の圧力を増すことになり、LEDチップを接続する電極部(ワイヤーボンディング部)に応力が発生し、光源装置の信頼性を減ずるというような課題もある。
特許文献3では、LEDチップが固着される基板、または容器に放熱フィンが設けられているが、冷却液体は自然対流されるだけであるので、充分な冷却性能が得られないというような課題がある。また、このような構造では、構造的強度からLEDチップと放熱フィンとの距離を大きくしなければならないので、充分な冷却性能が得られないという課題もある。
本発明の目的は、小型で簡素な構造ながら高効率な冷却構造を備える光源装置と、この光源装置が搭載された高輝度で信頼性が高いプロジェクタを提供することである。
本発明の光源装置は、発光素子が冷却流体によって直接冷却される光源装置であって、前記発光素子が固着される発光素子基板と、前記発光素子基板が、発光素子基台または該発光素子基台に備えられた冷却構造体に固着され、前記発光素子基台に設けられた前記冷却流体の流入流路と流出流路と、前記冷却構造体の前記流入流路と流出流路との交錯部に設けられた複数の貫通孔と、が備えられたことを特徴とする。
ここで、発光素子としては、発光ダイオード(LED)を採用することができ、冷却流体としては、窒素ガス(N)等の気体や、シリコンオイル等の液体を採用することができる。
また、発光素子基台、冷却構造体の材料としては、冷却流体よりも熱伝導率が高いアルミニウム合金や銅系の金属を採用することができる。
この発明によれば、発光素子は冷却流体によって直接冷却することができるが、発光素子は発光素子基台または冷却構造体に固着されているので、発光素子が発生する熱は、冷却流体よりも熱伝導率が高い金属で形成された発光素子基台または冷却構造体に早く伝導する。この際、冷却構造体に設けられた複数の貫通孔に冷却流体が流入するために、この貫通孔における放熱冷却のほか、冷却流体が撹拌されるので、発光素子の冷却効果を高めることができる。このことは、同じ冷却効果を得るためには、冷却流体の流量を減ずることができるので、光源装置の冷却構造を簡素化でき、また小型化することができる。
さらに、冷却流体の流量を減ずることができることから、冷却流体の圧力が減ずることになる。このことにより、例えば、発光素子自身や発光素子と外部制御回路を電気的に接続する接続部にかかる応力を減ずることができるので、長期間にわたって光源装置の性能を維持することができる。
本発明では、前記発光素子が、前記発光素子基台または前記冷却構造体に直接固着されていることが好ましい。
この発明によれば、発光素子は、前述したような発光素子基板を介さずに発光素子基台または冷却構造体に固着されているので、発光素子が発生する熱は、直接発光素子基台や冷却構造体に伝導されるために冷却速度を高めることができる。
また、構造を簡素化することもできる。
また、本発明では、前記流入流路と前記流出流路とが、前記発光素子基台の外部から内部底面に向かって前記発光素子近傍に形成されていることが好ましい。
この発明によれば、冷却流体は、発光素子の近傍から流入し、発光素子の上面を循環した後、やはり発光素子の近傍から発光素子基台から排出されるので、冷却流体による発光素子の直接冷却と、冷却構造体に設けられた複数の貫通孔を冷却液体が通過する際の放熱冷却とで、効率の良い冷却効果を得ることができる。
本発明では、前記流入流路と前記流出流路とが、前記発光素子と断面略同じ高さ位置に、前記発光素子を挟んで設けられていることが好ましい。
このような発明では、冷却流体が、流入流路から発光素子に直接当たるように流入され、発光素子の周辺を流動して流出流路から発光素子基台の外部に排出されるので、冷却された冷却流体が発光素子を冷却するともに、冷却流体の循環が円滑に行われるために、冷却効果を高めることができる。
本発明では、前記流入流路と前記流出流路とが備えられ、前記流入流路と前記流出流路と断面的に略平行に形成され、前記発光素子基台を貫通する前記冷却流体の流路と、がさらに備えられていることが望ましい。
この発明によれば、流入流路と流出流路とは別に、例えば、発光素子基台の発光素子が固着される方向の面の下面に冷却流体の流路が設けられているため、発光素子を冷却流体で直接冷却できることに加え、発光素子が発生した熱の伝導体である発光素子基台に複数の流路を備えることで、より効率的な発光素子の冷却をすることができる。
本発明では、前記冷却構造体に設けられた複数の貫通孔が、格子状またはスリット状に配列されて形成されることが好ましい。
この発明によれば、冷却流体が通過する貫通孔が、例えば、円形や多角形の貫通孔が複数配列されるか、スリット状の貫通孔が複数設けられているため、冷却流体が発光素子基台に接触する表面積が大きくなり、放熱効果と、冷却流体の撹拌効果で、冷却効果が一層高められ、其の結果、冷却流体の流量を減ずることができる。
本発明では、前記発光素子基台と、前記冷却構造体のいずれか一方、または両方の前記発光素子に対向する面に、発光素子から射出される可視光を反射するための反射処理が施されていることが望ましい。
この発明によれば、発光素子基台または冷却構造体の発光素子に対向する面に、可視光の反射率を高める処理、例えば、鏡面仕上げ、細かい凹凸仕上げ(乱反射仕上げ)や光の反射層を形成するめっきなどが施されているので、発光素子が冷却流体に浸漬されていても投写光の輝度を高めることができる。
本発明のプロジェクタは、前述の構造の光源装置を備えたことを特徴とする。
このようなプロジェクタは、光源装置の冷却効率が高いので輝度を高めることができ、また、構造も簡素であるため、高輝度で小型化、また長期間にわたって良好な性能を維持することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図15は、本実施例の光源装置及びプロジェクタが示されている。
図1〜図3は実施例1の光源装置を示す。
図1は、実施例1の光源装置10を示す断面図、図2はその平面図(レンズキャップ200と固定リング300を省略してある)、図3は、実施例1の変形例を示す断面図である。図1、図2において、一辺が1mm程度の略正方形に形成された発光素子であるLEDチップ100は、一方の面にn電極101とp電極102とが互いに接触しない間隙を有して形成されている。このn電極101とp電極102とが、それぞれに対向する電極が形成された発光素子基板105の電極106A,106Bに接続されている。
発光素子基板105は、短辺がLEDチップ100の一辺と略同じで、長辺が短辺の約2倍程度の長方形であり、LEDチップ100と同じ面には、中央部に絶縁部を有して分割された一対の電極106A,106Bが形成されている。LEDチップ100は、前述のn電極101とp電極102とを発光素子基板105の電極106A,106Bに銀ペースト等で過熱接着されている。
また、LEDチップ100が固着された発光素子基板105は、発光素子基台120に設けられた凹部123に接着固定されている。
発光素子基台120は、外形が直方体をしており、一方の面(図中、上面)の略中央部に、平面が円形で断面が台形の凹部123が形成されている。この凹部123の底面123Aの中央にLEDチップ100が固着された発光素子基板105が接着される。発光素子基台120には、発光素子基板105の長手方向端部の近傍に冷却流体400が流入出する流入流路121と流出流路122が凹部123の底部123Aの面に対して略垂直に貫通されている。これら流入流路121と流出流路122とは、直径2mm程度に設定される。流出流路122が凹部123の底部123Aと交錯する位置の内面には、冷却流体400が流出しやすいように斜面が形成されている。
発光素子基台120は、熱伝導率が高いアルミニウム合金や銅合金などが使用できるが、以降、比重も小さく軽量化ができるアルミニウム合金を使用した場合を実施例として説明する。この発光素子基台120は、凹部123内面を含んで、後述する冷却構造体130と140に接する面にアルマイト処理などの絶縁層が形成されている(図示しない)。この絶縁層の厚みは約20μmに設定される。
発光素子基台120の凹部123の内面に冷却構造体130と140とが密着されている。
冷却構造体130と140とは、発光素子基板120の凹部123内面形状に合った凸部と、この凸部の外周から発光素子基台120の上面に延出された鍔部138,143と、これらの鍔部138.143の外周から発光素子基台120の外縁まで延出されたリード部139,144から構成されており、冷却構造体130と140とは同じ形状、同じ材料(アルミニウム合金)で形成されている。厚みは、0.3mmに設定されている。
リード部139,144は、図示しないが、発光素子を発光制御する制御回路に接続されている。
冷却構造体130と140との間には間隙が設けられている。
これら冷却構造体130,140の中央部には、発光素子基板105の両端を押さえる突起部132と142が形成される。これらの突起部132,142とがそれぞれに対応する発光素子基板105の電極106A,106Bに接続固着されている。突起部132,142の電極106A,106Bと接する部分には、図示しない小さな突起が形成されることで接続の信頼性を高める。
冷却構造体130,140は、先述の突起部132,142以外の場所は、発光素子基台120に絶縁性接着剤等で密着固定される。
冷却構造体130,140は、前述の冷却流体の流入流路121と流出流路122と交錯する位置に、冷却流体400の流入口、流出口としての複数の貫通孔131と141とが穿設されている。本実施例1では、これらの貫通孔131,141は、直径0.5mm、ピッチ0.7mmで縦5個、横4個に整列配列(図2、参照)され、流入流路121と流出流路122の直径よりも広い範囲に設けられている。冷却構造体130,140のLEDチップ100と対向する面全体には、LEDチップ100から射出される可視光を効率良く反射するために、鏡面仕上げ、細かい凹凸仕上げ(乱反射仕上げ)や光の反射層を形成するめっきなどが施されている。
冷却構造体130,140は、鍔部138,143、リード部139,144が発光素子基台120の上面に載置されているが、これらによって形成される平面方向の隙間には、図示しないが、合成樹脂などが充填されて、上面が同一平面に成形される。この平面上に固定リング300が接着され、レンズキャップ200で発光素子基台120とで密閉空間がつくられる。
固定リング300は、合成樹脂等の材料でリング状に成形され、前述の発光素子基台120(冷却構造体130,140の鍔部138,143、リード部139,144の上面を含む)の上面に密着固定される。この固定リング300の上面にガラス等の透明のレンズキャップ200の縁部が密着固定される。この発光素子基台120と固定リング300とレンズキャップ200の間の空間に冷却流体である熱伝導率が高く、流動性がよいシリコンオイルが流動される。
図示しないが、光源装置10の外部には、冷却流体400を貯蔵するタンクと、冷却流体400を流動する小型ポンプが備えられ、冷却流体400を小型ポンプにて光源装置10内に流入させ、循環し、光源装置10外に流出させる。冷却流体の流量は毎秒2cm
に設定されている。
タンクまたは光源装置10外における冷却流体400の循環過程で、冷却流体400の冷却装置を備えることができる。
図3は、冷却構造体130,140に設けられた貫通孔131,141の形状について示した要部平面図である。図3(a)は円形の孔、図3(b)は四角形の孔、図3(C)はスリット状の孔が穿設されている。これらの貫通孔131,141の形状、大きさ、ピッチ、数は、発光素子10の輝度、出力、サイズ等から最適な条件を適宜選択して設定することができる。また、流入流路121、流出流路122の直径や、冷却流体400の流量も前述の条件に限定されるものではなく、貫通孔131,141との最適組み合わせで自由に選択することができる。
次に、前述の実施例1の変形例について、図4に基づき説明する。
図4(a)は、発光素子基板105を発光素子基台120に固着して、ワイヤー110で冷却構造体に接続された場合の断面図を示し、図4(b)は、LED100を直接、発光素子基台120に固着した場合の断面図を示す。この変形例は、実施例1とは、LEDチップの固着構造と、冷却構造体130,140の形状、LEDチップ100と冷却構造体130,140との接続構造だけが異なるため、相違点以外の説明は省略する。
図4(a)において、LEDチップ100は、一方の面にn電極101とp電極102とが互いに接触しない間隙を有して形成されている。このn電極101とp電極102とが、それぞれに対向する電極が形成された発光素子基板105の電極106に接続されている。
発光素子基板105は、短辺がLEDチップ100の一辺と略同じで、長辺が短辺の約倍程度の長方形であり、LEDチップ100と同じ面には、中央部に絶縁部を有して分割された一対の電極106A,106Bが形成されている。LEDチップ100は、前述のn電極101とp電極102とを発光素子基板105の電極106A,106Bに銀ペースト等で過熱接着されている。
また、発光素子基板105は、発光素子基台120に設けられた凹部123の底部123Aに接着固着されている。
冷却構造体130と140は、それぞれ対向する面の中央部が発光素子基板105と隙間ができる程度の開口部が形成され、他の形状は実施例1と同じである(図1、図2参照)。LEDチップ100のn電極101に対応した一方の電極106Aとp電極102に対応した他方の電極106Bとが、ワイヤー110で冷却構造体130と140にワイヤー1110で接続されている。
図4(b)において、発光素子基台120は、凹部123の内面全体を含め冷却構造体130,140と接触する面がアルマイト処理等で、20μm程度の厚みの絶縁層120Aが形成されている。発光素子基台120の中央部の絶縁層120Aの上面には、前述のLEDチップ100のn電極101と対応する電極181、p電極に対応する電極182が形成されている。
これらn電極101と電極181、p電極102と電極182とが、銀ペースト等で接続固定される。電極181と電極182は、それぞれ対向する端部は隙間を有し、他方の端部は、LEDチップ100の外形よりも大きく設定されており、ワイヤー100がワイヤーボンディングされるための面積が設けられている。
冷却構造体130,140は、中央部が前述の電極181,182と接触しない範囲の開口部が形成されて、発光素子基台120に密着固定されている。この電極181と冷却構造体130、電極182と冷却構造体140とがワイヤー110で接続されている。
従って、実施例1によれば、LEDチップ100は冷却流体400によって直接冷却することができるが、LEDチップ100は発光素子基台120または冷却構造体130,140に固着されているので、LEDチップ100が発生する熱は、冷却流体400よりも熱伝導率が高いアルミニウム合金等の金属で形成された発光素子基台120または冷却構造体130,140に早く伝導する。この際、冷却構造体130,140に設けられた複数の貫通孔131,141に冷却流体400が流入するために、この貫通孔131,141における放熱冷却のほか、冷却流体400が撹拌されるので、発光素子の冷却効果を高めることができる。このことは、同じ冷却効果を得るためには、冷却流体400の流量を減ずることができる。実施例1の条件の場合、光源装置10の出力を同一とした場合には、冷却流体400の流量を約20%削減することができるので、光源装置の冷却構造を簡素化でき、ポンプ等を含め小型化することができる。
さらに、冷却流体400の流量を減ずることができることにより、冷却流体400の圧力を減ずることができる。このことにより、例えば、LEDチップ100自身やLEDチップ100と外部制御回路とを電気的に接続する接続部にかかる応力を減ずることができるので、長期間にわたって光源装置の性能を維持することができる。
図4(b)に示した本実施例1の変形例によれば、LEDチップ100が発光素子基台120に固着されているため、LEDチップ100の熱が熱容量の大きい発光素子基台120に早く伝導されるので、より一層冷却効果を高めることができる。
また、冷却構造体130,140のLEDチップ100に対向する面が、可視光の反射率を高める処理が施されているので、LEDチップ100が冷却流体400に浸漬されていても投写光の輝度を高めることができる。
次に、本発明の光源装置10の実施例2について図5〜図7を用いて説明する。
図5は、実施例2の構造を示す断面図、図6はその平面図、図7は、実施例2の変形例を示す断面図である。図5、図6において、LEDチップ100は、発光素子基板105に固着される。LEDチップ100と、発光素子基板105の構造は実施例1と同じであるため説明は省略する。
発光素子基台120は、外形が略直方体をしており、一方の面(図中、上面)の略中央部に、平面が円形で断面が台形の凹部123が形成されている。この発光素子基台120の凹部123の内面には冷却構造体150が密着されており、その冷却構造体150の中央部にLEDチップ100が固着された発光素子基板105が接着されている。発光素子基台120には、発光素子基板105の長手方向端部の近傍に冷却流体400が流入出する流入流路121と流出流路122が凹部123の底部123Aに対して略垂直に貫通されている。これら流入流路121と流出流路122の大きさは、直径2mm程度に設定される。流出流路122が凹部123の底部123Aと交錯する位置の内面には、冷却流体400が流出しやすいように斜面が形成されている。
発光素子基台120は、熱伝導率が高く、比重も小さく軽量化ができるアルミニウム合金を使用している。この発光素子基台120は、凹部123の内面を含んで、後述する冷却構造体150に接する面にアルマイト処理などの絶縁層が形成されている(図示しない)。この絶縁層の厚みは約20μmに設定される。
冷却構造体150は、厚みが0.3mmで、外径が発光素子基台120の凹部123の底部の直径よりも小さく設定された円盤状に形成され、冷却構造基台120に密着固定されている。この冷却構造体150が、発光素子基台120に設けられた流入流路121と流出流路122と交錯する位置には、冷却流体400の流入口、流出口としての貫通孔151,152が穿設されている。
この貫通孔151,152は、一辺が0.5mmの正方形で、ピッチは0.7mmとされ、縦5個、横4個設けられている。
貫通孔151,152の形状は、正方形に限らず、円形やスリット状を採用することができる(図3,参照)
冷却構造体150と発光素子基台120とのLEDチップ100と対向する面には、それぞれ可視光を効率良く反射させるために、鏡面仕上げ、乱反射仕上げやめっきがほどこされている。
発光素子基台120の凹部123の外縁には、絶縁リング170が接着固定され、その絶縁リング170の上面には、リード基板160,161が組み込まれる溝が形成されている。
リード基板160,161は、短冊状の形状をした金属板であり、それぞれ一方の端部が発光素子基台120から延出され、外部制御回路(図示しない)に接続される。絶縁リング170とリード基板160,161の上面は同じ平面が形成される。この平面上に固定リング300が接着され、固定リング300上面にガラスなどの透明のレンズキャップ200が密着固定される。
この発光素子基台120と固定リング300とレンズキャップ200の間に形成された空間に冷却流体である熱伝導率が高く、流動性がよいシリコンオイルが流動される。
LEDチップ100が固着された発光素子基板105に形成された一対の電極106A,106Bとリード基板160,161とをそれぞれワイヤー110で接続し、外部制御回路(図示せず)からの信号でLEDチップ100が発光する。
図示しないが、光源装置10の外部には、冷却流体400を貯蔵するタンクと、冷却流体400を流動する小型ポンプが備えられ、冷却流体400を小型ポンプにて光源装置10内に流入させ、循環し、光源装置10外に流出させる。冷却流体の流量は毎秒2cm
に設定されている。
図7は、実施例2の変形例を示し、図7(a)は、発光素子基板105を発光素子基台120に固着した実施例を示す断面図、図7(b)は、LEDチップ100を直接、発光素子基台120に固着した実施例を示す断面図である。これらの変形例は、前述した実施例2とは、冷却構造体150の形状と、LEDチップ100の取り付け部構造が異なるだけであるため、共通部分の説明は省略する。
図7(a)において、LEDチップ100は、一方の面にn電極101とp電極102とが互いに接触しない間隙を有して形成されている。このn電極101とp電極102とが、それぞれに対向する電極が形成された発光素子基板105の電極106A,106Bに接続されている。
発光素子基板105は、短辺がLEDチップ100の一辺と略同じで、長辺が短辺の約倍程度の長方形であり、LEDチップ100と同じ面には、中央部に絶縁部を有して分割された電極106A,106Bが形成されている。LEDチップ100は、前述のn電極101とp電極102とを発光素子基板105の電極106A,106Bに銀ペースト等で過熱接着されている。
また、発光素子基板105は、発光素子基台120に設けられた凹部123の底部123Aに接着固定されている。底部123Aの表面は、図示しないが、20μm程度の厚みのアルマイト処理等の絶縁層が形成されている。
発光素子基板105の周囲にリング状の冷却構造体150が配置される。
冷却構造体150は、厚みが0.3mmで、外径が発光素子基台120の凹部123の底部123Aの直径よりも小さく設定された円盤状に形成され、中央部は、発光素子基板105に接しない程度の大きさの開口部が設けられており、冷却構造基台120に密着固定されている。この冷却構造体150の、発光素子基台120に設けられた流入流路121と流出流路122と交錯する位置には、冷却流体400が透通する貫通孔151,152が穿設されている。
この貫通孔151,152は、一辺が0.5mmの正方形で、ピッチは0.7mmとされ、縦5個、横4個設けられている。
冷却構造体150と発光素子基台120とのLEDチップ100と対向する面には、それぞれ可視光を効率良く反射させるために、鏡面仕上げ、乱反射仕上げやめっきが施されている。
LEDチップ100が固着された発光素子基板105に形成された電極106A.106Bとリード基板160,161とをそれぞれワイヤー110で接続し、外部制御回路(図示せず)からの信号でLEDチップ100が発光する。
図7(b)において、発光素子基台120の凹部123の内面全体を含め冷却構造体150と接触する面は、図示しないが、アルマイト処理等で絶縁層が形成されている。発光素子基台120の中央部の絶縁層の上面には、前述のLEDチップ100のn電極101と対応する電極181、p電極に対応する電極182が形成されている。
これらn電極101と電極181、p電極102と電極182とが、銀ペースト等で接続固定される。電極181と電極182は、それぞれ対向する端部は隙間を有し、他方はLEDチップ100の外形よりも大きく設定されており、ワイヤーボンディングのための面積が設けられている。
冷却構造体150は、中央部が前述の電極181,182と接触しない範囲の開口部が形成されて、発光素子基台120に密着固定されている。この電極181とリード基板160、電極182とリード基板161とがワイヤー110で接続されている。
従って、本実施例2は、実施例1に比べて、主たる構造の違いは、冷却構造体150の形状及びLEDチップ100の固着構造であり、実施例2によれば、実施例1と同様な効率のよい冷却効果を得ることができる。
実施例2の条件においては、光源装置10の出力を同一とした場合には、流体の流量を15%削減することができる。このことにより、ポンプ(図示しない)の小型化や出力を小さくできるので、光源装置10内の冷却流体400の圧力を減ずることができ、LEDチップ100の損傷を防止し、長期間にわたって初期の性能を維持することができる。
次に、本発明の光源装置10の実施例3について、図8〜図10を用いて説明する。実施例3は、前述した実施例1、実施例2に比べ、冷却流体400の流入流路、流出流路を変えた構造である。従って、構造が共通部分の説明は省略する。
図8は、実施例3の光源装置10の断面図、図9はその平面図、図10は実施例3の変形例を示す断面図である。図8、図9において、LEDチップ100は、発光素子基板105に固着され、発光素子基板105は、冷却構造体148の底部に固着されている。
また、冷却構造体148は、開口部が広く、底部が狭い容器状の形状に形成されて、発光素子基台120に密着固定される。
発光素子基台120は、中央部に冷却構造体148が密着される凹部123が形成され、LEDチップ100の平面と平行に、発光素子基台120の外側から凹部123に貫通する断面円形の冷却流体400の流入流路124と、流出流路125が穿設されている。流入流路124と流出流路125の大きさは直径2mmに設定され、流入方向から視認して連続した貫通孔である。その断面高さは、発光素子基板105と冷却構造体148の接合面よりわずかに高い位置に最下面が位置され、LEDチップ100が、これら流入流路124と流出流路125の貫通孔の内側範囲に納まるように設定されている。
冷却構造体148は、厚みが0.3mmのアルミニウム合金製であり、流入流路124と流出流路125に対応した位置に長辺が2.5mm、短辺が0.5mmの長方形のスリット状の流入口、流出口としての貫通孔145,146がそれぞれ4個穿設されている。
なお、これらの貫通孔145,146は、スリット状に形成されているが、円形または四角形の孔が設けられてもよい(図3、参照)。
また、冷却構造体148のLEDチップ100と対向する面は、可視光を効率良く反射させるために、鏡面仕上げ、乱反射仕上げやめっきが施されている。
発光素子基台120の上面には、絶縁リング170が固着され、その上面にはリード基板160,161が固着され、その上部に固定リング300、レンズキャップ200が順次密着固定されて冷却流体400が流動する空間が形成される。この構造は、実施例2と同じである。
LEDチップ100が固着された発光素子基板105に形成された一対の電極106A,106Bとリード基板160,161とをそれぞれワイヤー110で接続し、外部制御回路(図示せず)からの信号でLEDチップ100が発光する。
図10は、実施例3の変形例であり、冷却構造体148の底部中央部に、発光素子基板105と接触しない範囲の開口部が穿設され、発光素子基板105が発光素子記台120に固着されていることが図8で示した実施例3と異なる。図10において、LEDチップ100は、発光素子基板105に固着され、発光素子基板105が発光素子基台120の底部123Aに固着される。発光素子基台105に設けられた電極106A,106Bとリード基板160,161がワイヤー110で接続される。
また、図示しないが、実施例2の他の変形例(図7(b)、参照)と同様に、LEDチップ100を直接、発光素子基台120に固着することもできる。
実施例3の他の変形例について、図11を用いて説明する。
この変形例は、実施例3と構造は同じであるが、流入流路124と流出流路125に加え、別の冷却流体400の流路126を加えた光源装置10である。図11において、発光素子基台120は、冷却構造体148の発光素子基板105とが固着された位置から断面方向に離れた位置に流入流路124と流出流路125と平行に流路126が設けられている。流路126は、冷却構造体148を水平方向に貫通しており、光源装置10の外部で、流入側が流入流路124に、流出側が流出流路125に接続されている(図示しない)。
このような変形例は、前述した実施例3の変形例(図10に示す)にも応用できる。
従って、本実施例3によれば、冷却構造体148に、冷却流体400の流入口145,146を設け、強制的に冷却流体400を流動させているために、実施例1及び実施例2と同様な冷却効果を得ることができる。
また、流入流124が直接LEDチップ100に向いているために、光源装置10の外部で冷却された冷却流体400が、流入後、すぐにLEDチップ100に接触するので、冷却効果を高めることができる。
さらに、流路126を設けることにより、LEDチップ100から熱が伝導される発光素子基台120を冷却できるので、冷却効果をより一層、高めることができる。
続いて、実施例4について、図12、図13を用いて説明する。実施例4は、実施例3の技術思想を基本として、流入流路124と流出流路125とが、LEDチップ100の対角方向に向かい合うように構成された光源装置10である。
図12は、実施例4の光源装置10を示す平面図であり、レンズキャップ200及び固定リング300を省略している。図13は、図12のX−X断面図である。図12,図13において、発光素子基台120は、アルミニウム合金で成形され、冷却流体400の流入流路124と流出流路125が直線的に発光素子基台120を貫通して設けられている。流入流路124と流出流路125の直径は、2mmに設定されている。
発光素子基台120の中央部は、開口部が広く、底部が狭い容器状の凹部123が形成される。また、凹部123の外縁上面には、リード基板160と冷却構造体148のリード部148Bが埋設される溝部120Aと120Cが形成される。
この冷却構造体148は、凹部123と溝部120B,120Cの表面にアルマイト処理層等の絶縁層190が形成される。冷却構造体120の凹部123に、冷却構造体148が、接着等の手段で固着される。
冷却構造体148は、厚みが0.3mmのアルミニウム合金で成形され、発光素子基台120の凹部123に密着される凸部と、LEDチップ100のn電極100nを外部制御回路(図示しない)に接続するリード部148Bから構成され、前述の流入流路124と流出流路125との交錯位置に、冷却流体400の流入口、流出口としての貫通孔145,146とが設けられている。これら貫通孔145、146とは、長辺が2.5mm、短辺が0.5mmの長方形のスリットが4個形成されている。
この冷却構造体148の底部148AにLEDチップ100が固着される。
LEDチップ100は、一辺が1mmの正方形の立方体で、上面にp電極100pが、下面にn電極100nが形成されている。LEDチップ100を冷却構造体148の底部148Aに銀ペーストなどで固着することで、冷却構造体148と電気的に接続され、リード部148Bから外部制御回路(図示しない)に接続される。p電極は、ワイヤー110で、発光素子基台120に埋設されたリード基板160に接続されるとともに、リード基板160から外部制御回路に接続される。
このLEDチップ100は、対角が流入流路124と流出流路125に対向する方向に配置されている。冷却流体400の流量は、毎秒2cmに設定されることが好ましい。
LEDチップ100は、外部制御回路(図示せず)からの信号で発光される。
従って、本実施例4によれば、LEDチップ100が、熱伝導率の高い冷却構造体148に固着され、冷却流体400の流入流路124、流出流路125にスリット状の流入口145、流出口146が設けられているため、前述の実施例1〜実施例3と同様な効果を得ることができる。
前述の本実施例4に記載の条件では、従来の複数のスリット状の流入口145、流出口146に比べ冷却効果が高められ、同一の冷却効果を得るためには、冷却液体400の流量を25%削減できる。
また、LEDチップ100の端面発光光の利用効率は、冷却流体400の流路124、125が存在することでわずかに低下するが、LEDチップ100の端面発光光の強度には分布があり、一般的な正方形LEDチップの場合は、角部方向の強度が最も低くなることが知られている。このことにより、LEDチップ100の角部を冷却流体400の流路124、125に向けて設置することで、冷却流体400による光取り出し効率の低下を減ずることができる。
また、LEDチップ100の角部を冷却流体400の流路に向けて設置することで、LEDチップ100の周辺の冷却流体400の流れが、図中矢印のように円滑になるため、冷却効果を高めることができる。
次に、前述の実施例1〜実施例4に記載の光源装置10が搭載されたプロジェクタ1000について説明する。
図14は、本発明のプロジェクタ1000の構成を示す概略構成図である。図14において、本発明に係るプロジェクタ1000は、赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)をそれぞれ射出する3個の光源装置10R,10G,10Bのそれぞれに対向するように配置されたライトバルブ500R,500G,500Bと、これら3個のライトバルブ500R,500G,500Bから射出された各変調光を合成して射出するダイクロイックプリズム700(色合成光学系)、このダイクロイックプリズム700から出射された合成光を拡大投射する投射レンズ600(投射光学系)とを有している。
なお、光源装置10R,10G,10Bは、前述した本発明の実施例1〜実施例4に記載の冷却手段を備えている。図示しないが、これら光源装置10R,10G,10Bは、外部に冷却流体400を貯蔵するタンクと、冷却流体を流動するポンプを備えている。
従って、本発明を適用したプロジェクタ1000では、光源装置10R,10G,10Bから射出された色光R,G,Bはそれぞれ対応するライトバルブ500R,500G,500Bに入射した後、各ライトバルブ500R,500G,500Bで光変調された後、ダイクロイックプリズム700に向けて射出される。そして、ライトバルブ500R,500G,500Bにより各々変調された3原色に対応する光成分R,G,Bは、ダイクロイックプリズム700により合成された後、投射レンズ600を介してスクリーン800にカラー画像として拡大投写される。
従って、本発明の実施例5によれば、光源装置10は、LEDチップ100の冷却効率が高いので、輝度を高めることができ、また、構造も簡素であるため、この光源装置10が搭載されたプロジェクタ1000も、高輝度で小型化でき、また長期間にわたって良好な性能を維持することができる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、実施例1、実施例2は、冷却流体400の流入流路121,流出流路122がLEDチップ100の固着面に対して垂直方向に設けられ、実施例3,実施例4では、流入流路124,流出流路125が、LEDチップ100の固着面に対して水平方向に設けられているが、これら流入流路121,124と流出流路122,125とを組み合わせた構造にすることができる。
また、実施例1〜実施例4では、LEDチップ100は、発光素子10内に1個用いているが、複数のLEDチップ100を設置することができる。
さらに、本発明のプロジェクタ1000は、実施例5では、各色光に対して1個の光源装置10R,10G,10Bを設置しているが、各色光に対して複数の光源装置を設置しても良い。
従って、本発明によれば、冷却流体の流入流路、流出流路に、複数の貫通孔を備えることにより、小型で簡素な構造ながら高効率な冷却構造を備える光源装置と、この光源装置が搭載された高輝度で信頼性が高いプロジェクタを提供することができる。
本発明の実施例1にかかる光源装置を示す断面図。 本発明の実施例1にかかる光源装置を示す平面図。 本発明の実施例1にかかる冷却構造体の貫通孔を示す平面図。 本発明の実施例1にかかる光源装置の変形例を示す断面図。 本発明の実施例2にかかる光源装置を示す断面図。 本発明の実施例2にかかる光源装置を示す平面図。 本発明の実施例2にかかる光源装置の変形例を示す断面図。 本発明の実施例3にかかる光源装置を示す断面図。 本発明の実施例3にかかる光源装置を示す平面図。 本発明の実施例3にかかる光源装置を示す断面図。 本発明の実施例3にかかる光源装置の他の実施例を示す断面図。 本発明の実施例4にかかる光源装置を示す平面図。 本発明の実施例4にかかる光源装置を示す断面図。 本発明の実施例5にかかるプロジェクタを示す構成図。
符号の説明
10…光源装置、100…LEDチップ、105…発光素子基板、120…発光素子基台、400…冷却流体、130,140,148,150…冷却構造体、121,124…流入流路、122,125…流出流路、131,141,145,146,151,152…貫通孔、1000…プロジェクタ。

Claims (8)

  1. 発光素子が冷却流体によって直接冷却される光源装置であって、
    前記発光素子が固着される発光素子基板と、
    前記発光素子基板が、発光素子基台または該発光素子基台に備えられた冷却構造体に固着され、
    前記発光素子基台に設けられた前記冷却流体の流入流路と流出流路と、
    前記冷却構造体の前記流入流路と流出流路との交錯部に設けられた複数の貫通孔と、
    が備えられたことを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記発光素子が、前記発光素子基台または前記冷却構造体に直接固着されていることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光源装置において、
    前記流入流路と前記流出流路とが、前記発光素子基台の外部から内部底面方向に向かって前記発光素子近傍に形成されていることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光源装置において、
    前記流入流路と前記流出流路とが、前記発光素子と断面略同じ高さ位置に、前記発光素子を挟んで設けられていることを特徴とする光源装置。
  5. 請求項4に記載の光源装置において、
    前記流入流路と前記流出流路とが備えられ、
    前記流入流路と前記流出流路と断面的に略平行に形成され、前記発光素子基台を貫通する前記冷却流体の流路と、
    がさらに備えられていることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1ないし請求項5に記載の光源装置において、
    前記冷却構造体に設けられた複数の貫通孔が、格子状またはスリット状に配列されて形成されていることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1ないし請求項6に記載の光源装置において、
    前記発光素子基台と、前記冷却構造体のいずれか一方、または両方の前記発光素子に対向する面が、発光素子から射出される可視光の反射率を高める反射処理が施されていることを特徴とする光源装置。
  8. 請求項1ないし請求項7に記載の光源装置を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
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