以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の写真シール作成装置]
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置1の外観の構成例を示している。なお説明の便宜上、図1は、内部が透視できるように示されている。
写真シール作成装置1は、筐体10、フレーム11およびシート12により構成されている。フレーム11の筐体10の対向する面には、シート12が設けられている。シート12の色は一色とされ、例えば青い色など、クロマキー処理を容易にする色とされている。
写真シール作成装置1の筐体10の前面10aには、左右に照明装置21a,21bが設けられている。なお以下において、照明装置21a,21bのそれぞれを個別に区別する必要のない場合、照明装置21と総称する。
照明装置21は、撮影前の状態においてユーザを照明すると共に、撮影の際のフラッシュとしても機能する。
カメラ22a,22bおよび22cは、被写体を撮影するためのCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の小型のデジタルカメラであり、前面10aから突出した状態で設置されている。
カメラ22aは照明装置21a上に、カメラ22bは照明装置21b上に、それぞれ設けられている。カメラ22a,22bは、同期してレリーズ動作し、ステレオペア方式により立体視可能な2つの視差画像(ステレオ写真)を撮ることが可能である。
カメラ22cは、カメラ22aとカメラ22bの中間であって、それらと同じ高さに設けられている。カメラ22cは、前面10aに垂直方向に配設されているレール25cを介して所定の範囲内で上下方向に移動可能とされ、また、上下方向に首振り自在に取り付けられている。従ってユーザは、カメラ22cに取り付けられている取っ手26を手で持ち、上または下方向に移動させることにより、カメラ22cを好みの高さに調節することができる。また、ユーザは取っ手26を操作することで、カメラ22cの正面、即ち、ユーザを撮影するための撮影レンズ(図示せず)が設けられている面を好みの角度(仰角)に調節することができる。
カメラ22a,22bはカメラ22cと同期しており、ユーザがカメラ22cを上下方向に移動、もしくは撮影角度を調節すると、それに連動してカメラ22a,22bは、レール25a,25bを介し上下方向に移動するか、もしくは撮影角度が同一の仰角に調節される。すなわちカメラ22a,22bおよび22cは、全て同じ高さ、同じ角度(仰角)で同時に撮影を行う。
さらに、カメラ22cにより取り込まれている画像(動画像)は、タッチペン24a,24bの間に設けられているモニタ23にリアルタイムで表示される。ユーザはこれにより、撮影状態を確認することができる。そして、ユーザは、所望の状態が表示されているタイミングで撮影を指示することで、希望する状態の撮影画像を得ることができる。
モニタ23は、上部に透明なタッチパネル64(図2を参照して後述する)が積層されたLCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。なお以下において、タッチペン24a,24bのそれぞれを個別に区別する必要のない場合、タッチペン24と総称する。
モニタ23にはまた、撮影画像の他、撮影画像を編集するための編集ツールを選択するためのボタンやユーザの情報を入力するための種々のボタン、メッセージ等が表示される。ユーザは、モニタ23に表示されたボタンを、タッチペン24を用いて選択することにより各種の入力を行う。
筐体10の外側の側面10bには、硬貨投入口31および硬貨返却口32が設けられている。ユーザが所定の代金を硬貨投入口31に投入すると、撮影手順が開始される。また、硬貨投入口31に投入された代金の釣銭や確認できない硬貨は、硬貨返却口32から返却される。
さらに、筐体10の外側の側面10bには、硬貨投入口31および硬貨返却口32と隣接してシール取り出し口33が設けられている。ユーザが写真シール作成装置1を利用して、撮影、画像編集した撮影画像は、所定数に分割された写真シールとして印刷され、シール取り出し口33から排出される。
図2は、写真シール作成装置1の内部構成例を示している。
この写真シール作成装置1の制御装置61は、例えば、コンピュータなどにより構成され、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。具体的には、制御装置61に設けられているCPU(Central Processing Unit)が、同じく制御装置61に設けられているROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムまたは記憶部67から制御装置61のRAM(Random Access Memory)にロードされたプログラムに従って、全体の動作を制御する。
硬貨投入部62は、図1の硬貨投入口31から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金が投入されたと検出した場合、起動信号を制御装置61に送信する。
通信部63は、インターネットを含む各種のネットワークを介し、例えば、ユーザにより選択された画像データやユーザの携帯電話機などのメールアドレスを、その配信を管理するサーバ等に送信する(例えば、サーバはユーザの携帯電話機等のメールアドレスに画像データのWebページのURLを添付して送信する)。ユーザは、サーバの所定のWebページにアクセスすることにより、携帯電話機に画像データ(写真シール作成装置1により撮影され、得られた画像データ)をダウンロードすることができる。
モニタ23は、カメラ22a,22bにより撮影された落書き対象画像と共に、様々な落書きツールの選択ボタンなどを表示する。また、モニタ23にはタッチパネル64が積層されおり、タッチペン24a,24bにより入力されたユーザからの指示を制御装置61に出力する。そしてモニタ23は、ユーザによりタッチペン24で画像編集がなされたとき、その入力に応じて生成した編集済みの画像を表示する。
タッチペン24は、モニタ23に積層されるタッチパネル64の位置検出方式(例えば、抵抗膜式、超音波式など)に応じて構成される。
位置検出部66は、カメラ22cの位置を検出し、その位置情報を制御装置61に出力する。駆動部65a,65bはモータ等により構成され、制御装置61により制御され、カメラ22a,22bをカメラ22cと同じ高さおよび同じ角度になるように駆動する。
カメラ22a,22bおよび22cは、上述したようにCCD,CMOSなどの撮像素子を有し、その撮像素子により正面の被写体を撮影し、撮影した画像データを制御装置61に出力する。
記憶部67は、例えばシールを印刷するときの枚数等の設定情報を記憶する。
照明装置21は、カメラ22aおよび22bにより被写体が撮影するタイミングに合わせて制御装置61からの指示に基づいてフラッシュ光を出射する。
プリンタ69に装着されるシール紙ユニット91は、シール紙82と個々のシール紙ユニット91を識別する識別情報等を管理するIDタグ81により構成される。
IDタグリーダライタ68は、IDタグ81に記憶されている識別情報を接触または非接触方式で読み出し、制御装置61に出力する。制御装置61は、IDタグリーダライタ68から供給された識別情報に基づいて、装着されているシール紙ユニット91が、写真シール作成装置1において利用可能なユニットであるか否かを判定し、利用可能なユニットであると判定したときにのみ、プリンタ69を動作可能にする。すなわち、制御装置61により、写真シール作成装置1において利用可能とされるシール紙ユニット91の識別情報が管理されている。
これにより、写真シール作成装置1に対応していない(純正のものでない)粗悪なシール紙が利用される事を防止することができる。また、IDタグ81によりシール紙82の量が分かるので、それまでにプリントした量を減算することによりシール紙82の残量等も管理される。なお、シール紙ユニット91が純正のものであるか否かを、シール紙ユニット91にプリントされているバーコードなどにより確認させるようにしてもよい。
プリンタ69は、編集処理等が施された印刷データが制御装置61から供給されたとき、供給された印刷データにより表される画像をユーザにより選択された画像のサイズおよび分割数に従って、シール紙82に印刷し、写真シール紙をシール取り出し口33に排出する。
ドライブ70は、図示せぬCD-ROMなどの記録媒体を駆動し、記録情報を読み出す。CD-ROMなどの記録媒体には、撮影処理、落書き処理などを含む種々の処理を行なうためのプログラムが記録されており、それらのプログラムは実行時に制御装置61のRAMに転送されて実行される。
図3は、制御装置61のCPUが実行するゲームプログラムの機能的構成例を示している。
貨幣認識部111は、ユーザが硬貨投入口31に貨幣を投入したことを認識する。投入金額判定部112は所定の金額、例えば300円が投入されたか否かを判定する。また投入金額判定部112は、所定の金額が投入された場合、表示部119にゲーム開始を伝えるメッセージを表示させる。時間管理部115はユーザがゲーム開始から次の操作を行うまでの経過時間を測定する。
ユーザ操作情報取得部113は、例えばユーザが、モニタ23に表示された選択ボタンをタッチペン24を用いて選択したり、モニタ23に表示された撮影画像に対してその上に落書き等を行うことにより取得される操作情報を取得する。
ユーザ操作情報判定部114は、取得したユーザの操作情報に基づいて表示部119、時間管理部115、画像編集部120、撮影部116、並びに分割モード設定部121に対応する所定の処理を実行させる。
時間管理部115は、ユーザが各操作を行うまでの経過時間を管理し、所定の設定時間が経過した場合、ユーザが操作を行っていない場合でも、次の処理に移行する指令を画像編集部120、撮影部116、選択部117、並びに分割モード設定部121に供給する。
撮影部116は、ユーザ操作情報判定部114または時間管理部115から供給される指令に基づいて、被写体であるユーザを撮影する。撮影して得られた撮影画像は、表示部119および画像編集部120に供給される。
選択部117は、時間管理部115から供給される指令に基づいて、例えば複数枚の撮影画像の中から編集処理を施す撮影画像を所定の設定に基づいて選択し、画像編集部120に供給する。
撮影回数管理部118は、撮影ごとに撮影部116から供給される信号を管理し、撮影回数を計数する。
表示部119は、各部より供給される指令に基づいてモニタ23に撮影画像、編集ツールおよび種々のメッセージ等を表示させる。
画像編集部120は、撮影部116より供給される撮影画像を編集ツールと共に表示部119に表示させ、ユーザ操作情報判定部114より供給される操作情報に基づいて、画像編集(落書きおよび合成)処理を行い、編集後の画像を保存部122に保存させる。
分割モード設定部121は、ユーザ操作情報判定部114や時間管理部115より供給される指令に基づいて、編集後の撮影画像を何分割の写真シールとしてシール紙82に印刷するかを設定する。
保存部122は、供給され保存している撮影画像や分割データを写真シール印刷部123に供給する。写真シール印刷部123は供給された画像をプリンタ69によりシール紙82に印刷させる。
写真シール排出部124はシール取り出し口33から写真シール紙を排出させる。なお、本明細書において「写真シール」は個々の画像のシールを意味し、「シール紙」は写真印刷前のシール紙を意味し、「写真シール紙」は個々の写真シールがまとまったものを意味する。
次に、図4のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1において行われるゲーム処理を説明する。
ステップS1において投入金額判定部112は、貨幣認識部111より貨幣の投入が通知されたとき、投入された貨幣の金額がゲーム開始に必要な、例えば300円に達したか否かを判定する。投入金額判定部112は、所定の料金が支払われるまで待機する。
ステップS1において、投入金額判定部112により300円が硬貨投入口31に投入された、即ち所定の料金が支払われたと判定された場合、ステップS2で撮影処理が実行される(その処理の詳細は、図5を参照して後述する)。
次にステップS3で、編集処理が行われ(その処理の詳細は、図10および図11、並びに図18および図19を参照して後述する)、ステップS4で印刷処理が行われる(その処理の詳細は、図16を参照して後述する)。
ステップS5において写真シール排出部124は、プリンタ69により印刷された写真シール紙を出力する。これにより、シール取り出し口33から写真シール紙が排出され、ユーザは写真シール紙を受け取ることができる。
次に、図5のフローチャートを参照して、この撮影処理の詳細を説明する。
表示部119は、ステップS21においてモニタ23に「撮影ボタンを押してね!」とメッセージを表示し、ステップS22においてカメラ22cによって撮像中の画像をモニタ23に表示する。
例えば図6に示されるように、ユーザである被写体151,152が筐体10の前でポーズをとった場合、図7に示されるように、カメラ22cにより撮像中の被写体151,152の画像171(図8参照)がモニタ23に表示される。ユーザは、撮像画面162に表示されている画像を見ることにより、自分がどのようなポーズをとっているのか確認することができる。
また図7の表示においては、「撮影をするよ!OKボタンを押してね!」と撮影を促すコメント161が表示されている。このような表示がなされることにより、ユーザ(被写体151,152)に撮影を促すことができる。またモニタ23には、「OK」と記載されたボタン163が表示されており、ユーザは、タッチペン24を利用してボタン163を選択することで撮影を指令する。
ステップS23においてユーザ操作情報判定部114は、ユーザ操作情報取得部113からの信号に基づいて、撮影ボタン(上記例の場合、図7のボタン163)が押下(選択)されたか否かを判定する。なお、図7に示されるように、ボタン163がタッチペン24により選択されたか否かを判定してもよいし、別途、モニタ23と異なる部分に撮影ボタンを設けるようにし、そのボタンが押下されたか否かにより判定してもよい。
ステップS23において撮影ボタンが押下されていないと判定された場合、ステップS24において時間管理部115は、料金が支払われてからの経過時間が予め設定されている撮影設定時間(例えば、15秒)を超えたか否かを判定し、超えていないと判定された場合、処理はステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS23においてユーザ操作情報判定部114により撮影ボタンが押下された(図7のボタン163が選択された)と判定された場合、またはステップS24において時間管理部115により撮影設定時間を超えたと判定された場合、ステップS25において表示部119は、「真中のカメラに視線を合わせてね!」というメッセージと、撮影までのカウントダウンの数字をモニタ23に表示する。カウントダウンの数字は、例えば、「5,4,3,2,1,0」と順次減少される。なおスピーカ等を設けることで、カウントダウンのための音声を同時に出力させるようにしてもよい。
このようにメッセージにより真中のカメラ(カメラ22c)にユーザ(被写体151,152)の視線を向けさせることにより、図8に示されるように、眼151a,152aを自然な方向に向けさせることができる。
本実施の形態では、ステレオ写真の撮影を行うのはカメラ22a,22bであって、カメラ22cではない。被写体が、例えばカメラ22aに視線を合わせてしまうと、撮影画像171は、図9に示されるように、眼151b,152bが不自然な方向を向いてしまう。モニタ23にステレオ写真を撮るためのカメラ22a,22bにより撮影された画像を表示するのではなく、その中間に位置するカメラ22cの画像を表示することで、このように視線が不自然になる事を防止することができる。あるいは、カメラ22aおよび22bと被写体の間にハーフミラー等を重ね合わせ、被写体からカメラ22aおよび22bを見えないようにする事により、カメラ22cに視線を向けさせるようにしてもよい。
カウントダウンが完了した時、ステップS26において撮影部116は、照明装置21にストロボ発光させる(瞬間的に、それまでの通常の照明光より強い光を発生させる)。ステップS27において撮影部116は、カメラ22a,22b,22cにより撮影を行い(カメラ22cによる撮影は画像を選択するときの表示用の画像を得るために行われる)、カメラ22a,22b,22cによって撮影した撮影画像を制御装置61のRAMに記憶させる。ステップS28において表示部119は、一定時間、例えば5秒間、カメラ22cによって撮影された画像を表示する。これにより、ユーザは撮影された写真を確認することができる。
ステップS29において撮影回数管理部118は、撮影回数が予め設定されている設定回数(例えば、8回)に達したか否かを判定する。撮影回数が設定回数に達していないと判定された場合、処理はステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS29において撮影回数管理部118により、撮影回数が8回に達したと判定された場合、ステップS30において表示部119は、「保存画像を選択してね!」とメッセージを表示すると共に、それまでに撮影した最大8枚の撮影画像(カメラ22cで撮影された画像)をモニタ23に表示する。
ステップS31において表示部119は、モニタ23に撮影画像から編集対象画像の選択に利用可能な選択制限時間を表示する。この時間は、時間の経過と共に減少する。
ステップS32においてユーザ操作情報判定部114は、モニタ23に表示されている撮影画像のうち、ユーザにより所望の画像がタッチペン24で選択されたか否かを判定する。画像が選択されていないと判定された場合、ステップS33において時間管理部115は、ステップS30の処理で表示部119が、モニタ23にメッセージ等を表示してから経過した時間(画像を選択するための選択時間)が選択制限時間(例えば、20秒)を超えたか否かを判定し、超えていないと判定された場合、処理はステップS32に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS32においてユーザ操作情報判定部114により編集対象画像が選択されたと判定された場合、ステップS34において保存部122は、選択された撮影画像を編集対象とする。
ステップS35において保存部122は、予め設定されている枚数、例えば4枚の撮影画像が選択されたか否かを判定し、4枚選択されていないと判定された場合、処理はステップS30に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS35において保存部122は、編集対象画像が4枚選択されたと判定された場合、図4のステップS3に進み、編集処理が実行される。なお編集対象として選択される撮影画像は、全て異なる画像でもよいし、少なくとも一部が同一の撮影画像であってもよい。
また、ステップS33において時間管理部115により選択時間が選択制限時間を超えたと判定された場合、ステップS36において選択部117は、予め設定されている規則に基づいて所定の1枚の撮影画像を編集対象画像とする。例えば、偶数番目に撮影された4枚の撮影画像が編集対象画像として選択される。その後、処理は図4のステップS3に進み、編集処理が実行される。
以上のようにして8枚の撮影が行われ、その中から4枚が編集対象画像として選択される。なおステップS23において、「撮影終了」操作を可能として、撮影を8回行わず終了してもよい。またステップS32において、「選択終了」操作を可能として、1枚から3枚の選択も可能としてもよい。
[第1の編集処理]
次に、図10および図11のフローチャートを参照して、図4のステップS3における撮影画像の編集処理の詳細を説明する。
ステップS51において表示部119は、モニタ23に「合成する画像を選択してね!」のメッセージを表示すると共に、ステップS34で選択された4枚の画像(カメラ22cで撮影された画像)を表示する。ユーザはタッチペン24を用いることにより、モニタ23に表示された画像一覧(4枚の画像)の中から、背景画像を合成する画像として処理対象とする画像を1枚選択する。
ステップS52において表示部119は、4枚の選択画像の中から、処理対象とする画像を選択するのに利用可能な制限時間(例えば、15秒間)をモニタ23に表示する。この制限時間は、時間の経過と共に減少される。
ステップS53においてユーザ操作情報判定部114は、処理対象とする画像(背景を合成する画像)が選択されたか否かを判定する。画像がまだ選択されていないと判定された場合、ステップS54において時間管理部115は画像選択時間が画像選択制限時間(例えば、15秒)を超えたか否かを判定する。画像選択時間が画像選択制限時間を超えていないと判定された場合、処理はステップS53に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS54において、画像選択時間が画像選択制限時間を超えたと判定された場合、ステップS55において選択部116は、選択されていない編集画像の中から、1枚の画像を選択する。この選択は、予め設定されている規則に基づいて行われる。例えば、ステップS34で選択された順番に沿って1枚の画像が選択される。
ステップS53においてユーザ操作情報判定部114により背景を合成する画像が選択されたと判定された場合、またはステップS55で1枚の画像が選択された場合、ステップS56において表示部119は、モニタ23に「背景画像を選択してね!」のメッセージを表示すると共に、予め記憶している背景画像の一覧を表示する。ユーザはこの一覧の中から1枚の背景画像を、タッチペン24を操作することで選択する。なお、ここで表示される背景画像はステレオ視のための画像ではなく、カメラ22cで撮影された画像に対応する画像である。
ステップS57において表示部119は、モニタ23に背景画像を選択するのに利用可能な制限時間を表示する。この制限時間は、時間の経過と共に減少される。
ステップS58おいてユーザ操作情報判定部114は、背景画像が選択されたか否かを判定し、選択されていないと判定された場合、ステップS59において時間管理部115は、背景選択時間が背景選択制限時間(例えば、15秒)を超えたか否かを判定する。背景選択制限時間がまだ経過していない場合、処理はステップS58に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS59で背景選択時間が背景選択制限時間を超えたと判定された場合、ステップS60で、予め設定されている規則に基づいて、1枚の背景画像を選択する。
ステップS58においてユーザ操作情報判定部114により背景画像が選択されたと判定された場合、またはステップS60で1枚の背景画像が選択された場合、ステップS61において画像編集部120は、ステップS53,S55で選択された画像に、ステップS58,S60で選択された背景画像を合成するクロマキー処理を行う。ただし、ステップS53,S55,S58,S60の画像はステレオ視のための画像ではなく、通常の画像であるが、クロマキー処理の対象とされる画像は、それらの通常の画像に対応するステレオ視用の画像である。
ここで、図12乃至図15を参照して、クロマキー処理を説明する。
図12は、図1の青い色のシート12を背景に、右眼用のカメラ22aで撮影された右眼用の撮影画像181aと、左眼用のカメラ22bで撮影された左眼用の撮影画像181bを表している。これらの画像は、ステップS53,S55で選択された画像(カメラ22cで撮影された画像)に対応するカメラ22a,22bで撮影された画像である。このペアとなる撮影画像181a,181bは、カメラ22a,22bの水平方向の距離に基づく視差を有している。撮影画像181a,181bには、被写体151,152が撮影されており、その背景(撮影画像181a,181bの斜線部分)はシート12が撮影されているため青色となっている。
図13は、背景画像191a,191bは、ステップS58,S60で選択された背景画像(通常の画像)に対応するステレオ視用の画像を表す。
画像編集部120は、クロマキー処理によって、撮影画像181a,181bから背景(斜線の部分)を除去して被写体151,152だけの画像を抽出する。この抽出処理が正確に行えるように、人間の肌色の補色とされる青色の背景を提供するためにシート12が用意されている。画像編集部120は、このようにして抽出した被写体151,152の画像を背景画像191a,191bに合成する。これにより、図14に示されるように、図12の撮影画像181a,181b(そのうちの被写体151,152の画像)と図13の背景画像191a,191bとを合成した画像201a,201bが得られる。
図14に示される画像201a,201bをステレオペア方式の交差法また平行法で見ることで、ユーザは、図15に示されるような画像211を観察することができる。図面では表現が困難であるためそのようには表示されていないが、例えば交差法で見た場合、被写体151,152は、浮き上がった画像となる。また、背景画像191a,191bもステレオ写真であるため、立体的な奥行き感のある画像となる。従ってユーザに、より立体的に見える画像を提供することができる。
図10に戻り、ステップS61のクロマキー処理の後、ステップS62において時間管理部115は、編集時間が編集制限時間(例えば、2分)を超えているか否かを判定し、超えていない場合、ステップS63においてユーザ操作情報判定部114は、モニタ23上に表示される終了ボタンが押下(選択)された否かを判定する。終了ボタンが押下されていないと判定された場合、処理はステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS63においてユーザ操作情報判定部114により終了ボタンが押下されたと判定された場合、またはステップS62において時間管理部117により編集時間が編集制限時間を超えたと判定された場合、ステップS64において表示部119は、分割モード(分割数)選択画面をモニタ23に表示する。即ち表示部119は、記憶部67に予め記憶されている分割モード(例えば、8分割と16分割)を読み出し、これをモニタ23に表示させる。この表示に基づきユーザは、タッチペン24を操作することで、8分割と16分割のうち好きな分割モード(分割数)を選択する。
ステップS65において表示部119は、分割モード制限時間をモニタ23に表示する。この制限時間は、時間の経過と共に減少される。
ステップS66においてユーザ操作情報判定部114は、分割モードが選択されたか否かを判定し、選択されていない場合、ステップS67において時間管理部115は、分割モード選択時間が分割モード選択制限時間(例えば、10秒)を超えているか否かを判定する。分割モード選択時間が分割モード選択制限時間を超えていない場合、処理はステップS66に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS66においてユーザ操作情報判定部114により分割モードが選択されたと判定された場合、例えば8分割が選択された場合、ステップS69において保存部122は、これを制御装置61のRAMに保存する(記憶させる)。
ステップS67において時間管理部115により分割モード選択時間が分割モード選択制限時間を超えたと判定された場合、ステップS68において選択部117は、予め設定されている所定の分割モード(例えば、8分割)を決定する。ステップS69において保存部122は、その分割数を保存する。
以上のようにして、選択された撮影画像の被写体の画像と選択された背景画像が合成された編集、合成画像が得られる。
次に、図4のステップS4の印刷処理の詳細について、図16のフローチャートを参照して説明する。
ステップS91において写真シール印刷部123は、制御装置61のRAMに記憶されている分割モード(ステップS66,S68で設定された分割モード)を読み出す。
ステップS92において写真シール印刷部123は、編集されたステレオ視用の画像(最大4組のペア画像)(プリント画像)を印刷領域に割り当て、ステップS93において、プリンタ69でシール紙82に印刷する。
図17は、以上のようにしてステレオ視のペアの編集画像がシール紙に印刷された例を示している(ただし、背景画像は省略されている)。図17の例の場合、4組のステレオ視用の画像が8分割されたシール紙82の右と左に印刷されている。4組の撮影画像201a,201b、撮影画像231a,231b、撮影画像232a,232b、または撮影画像233a,233bのいずれか1組を交差法もしくは平行法で見ると、立体画像が観察される。また8枚の写真シールは、1枚ずつ切り離して、通常通りのシールとして友人と交換しても良いし、例えば撮影画像201aと撮影画像201bのペアを1枚のシールとして友人と交換してもよい。ペア(1組)で1枚として扱うことにより、誰でも立体視を楽しむことができる。
[第2の編集処理]
次に、図4のステップS3で実行される編集処理の他の実施の形態を図18と図19のフローチャートを参照して説明する。
ステップS111乃至ステップS115の処理は、図10で説明したステップS51乃至ステップS55の処理と基本的に同様である。即ちユーザ、もしくは選択部117により撮影画像の中から落書きする画像を選択する処理が行われる。なお、「落書き」とは撮影画像への画像編集を意味し、「落書き処理」とは撮影画像への画像編集処理を意味するものである。
ステップS116において表示部119は、モニタ23に「落書きを開始してね!」のメッセージを表示すると共に、ステップS113,S115で選択された画像を落書き処理画面(後述する図21に示される画面)として表示する。
ステップS117において表示部119は、モニタ23に落書きするのに利用可能な制限時間を表示し、ステップS118で落書き処理を実行する。
落書き処理の詳細は、図20のフローチャートに示されている。
ステップS141においてユーザ操作情報判定部114は、図18のステップS116で表示された、図21の落書き処理画面の背景ボタン263が選択されているか否かを判定する。背景ボタン263が選択されている場合、ステップS142において画像編集部120は、図21および図22に示される背景位置のレイヤ251cにユーザの落書き入力を受け付ける。
即ち図21に示されるように、モニタ23に表示されている画像251では、奥行き方向の位置を観察することができ、この例の場合、図21と図22に示されるように、3層のレイヤ251a,251b,251cが落書きのためのレイヤとして用意される。
レイヤ251aは最も手前に位置するレイヤであり、このレイヤ251aに対応して、手前ボタン261が設けられている。レイヤ251bは、レイヤ251aより奥側の人物位置のレイヤであり、人物ボタン262が対応する。レイヤ251cは、最も奥側の背景位置のレイヤであり、背景ボタン263が対応する。ユーザは、手前ボタン261、人物ボタン262または背景ボタン263のいずれかを選択することで、落書き受付けの奥行き方向の位置を選択することができる。ここでは、3枚のレイヤ構造としたが、「手前」「背景」の内、少なくとも一方を1枚ではなく多数枚の奥行き方向に異なるレイヤにすることで、より、立体的な落書きが可能となる。
タッチペン24により手前ボタン261が選択されると、手前位置のレイヤ251aにおいて、後述する落書き(画像編集)を行うことができる。同様に人物ボタン262または背景ボタン263が選択された場合、人物位置のレイヤ251bまたは背景位置のレイヤ251cに落書きをすることができる。換言すれば、入力された落書きは、これらの選択されたレイヤ上で受け付けられる。なお撮影されたユーザ(被写体151,152)は、人物位置のレイヤ251bに表示される。
落書き処理のためのツールとし、背景ブラシボタン254、スタンプボタン255、ペンボタン256、OKボタン257およびクリアボタン258が表示されている。また、複数のスタンプ画像からなるスタンプ群252が用意されている。スタンプ群252のうち、表示されていないスタンプは、スクロールバー253を操作することで表示させることができる。
ユーザは、ボタン254乃至256の中から使用したいボタンを1つずつ選択して落書きを行う。図21は、スタンプボタン255が選択された状態を表しているが、背景ブラシボタン254が選択されると、「背景ブラシ」のツール(図示せず)がスタンプ群252の表示に代って表示され、ユーザはこのツールを使って背景に落書きを書き込む等の編集を行うことができる。ペンボタン256が選択されると、「ペン」のツール(図示せず)がスタンプ群252の表示に代って表示され、ユーザはこのツールを使って文字を書き込む等の編集を行うことができる。
ユーザは、OKボタン257を選択することにより、この画像251の落書きを終了することができる。またユーザは、クリアボタン258を選択することにより、直前に入力した落書きをクリアすることができる。
なおステップS111で表示される撮影画像は、ユーザにより立体画像として観察できるように表示してもよいが、通常の2次元の(非立体の)画像として表示するようにしてもよい。通常の画像でも、より遠い画像は手前の画像により重なる部分が隠れるように表示されるため、ユーザは奥行き方向の位置を知ることができる。
また、図23に示されるように2人以上のユーザが個別に効果的に短時間で落書き入力できるように、2枚の画像271aと画像271bを同時に表示するようにしてもよい。この画像271a,271bは、カメラ22a,カメラ22bで撮影したペアを構成する画像としてもよいし、カメラ22cで撮影した同一の画像としてもよい。なお図23では、図21と対応する場所には同一符号を付しており、その説明は省略する。
図20に戻り、ステップS141において背景ボタン263が選択されていないと判定された場合、ステップS143においてユーザ操作情報判定部114は、図21の人物ボタン262が選択されているか否かを判定する。人物ボタン262が選択されている場合、画像編集部120は、ステップS144において人物位置のレイヤ251b上にユーザの落書き入力を受け付ける。
また、ステップS143において人物ボタン262が選択されていないと判定された場合、ステップS145においてユーザ操作情報判定部114は、図21の手前ボタン261が選択されているか否かを判定する。手前ボタン261が選択されている場合、ステップS146において画像編集部120は、手前位置のレイヤ251a上にユーザの落書き入力を受け付ける。
ステップS145において、手前ボタン261が選択されていないと判定された場合、ステップS142、ステップS144またはステップS146の処理後、図18のステップS119に進む。
ステップS119においてユーザ操作情報判定部114は、落書き終了ボタン(図21の例の場合、OKボタン257)画像が選択されたか否かを判定する。落書き終了ボタンが選択されていないと判定された場合、ステップS120において時間管理部115は、落書き処理時間が落書き処理制限時間(例えば、30秒)を超えたか否かを判定する。落書き処理時間が制限時間を超えていないと判定された場合、処理はステップS118に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS120において落書き処理時間が落書き処理制限時間を超えたと判定された場合、もしくは、ステップS119において落書き終了ボタンが選択(押下)されたと判定された場合、処理はステップS121に進む。
ステップS121乃至ステップS128の処理は、図10および図11で説明したステップS62乃至ステップS69の処理と基本的に同様の処理となる。即ち、画像編集の後、分割モードが選択される。
なお画像編集部120は、ステップS118において落書きしたスタンプ等を通常の画面としてもよいが、立体視可能な画像としてもよい。
また、図10および図11を参照して説明した編集処理と、図18および図19を参照して説明した編集処理は、ユーザにいずれか一方を選択させるようにしてもよい。
図24は、制御装置61のCPUが実行するゲームプログラムの他の機能的構成例を示している。なお図24において、図3と対応する部分には同一の符号を付してあり、その詳細な説明は繰り返しなるため適宜省略する。
この例では、写真シール印刷状態判定部301が設けられていることを除き、図3における場合と同様の構成とされている。
写真シール印刷部123は、写真シールの印刷開始を示す信号を写真シール印刷状況判定部301に供給する。写真シール印刷状況判定部301は、供給される信号に基づいて、写真シール紙が印刷中の場合、表示部119に立体視の練習用画面を表示させる。また、印刷終了の信号が供給された場合、写真シール排出部124にシール取り出し口33より写真シール紙を排出させる。
図24の構成のゲーム処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。図25のステップS171乃至ステップS174の処理は、図4を参照して説明したステップS1乃至ステップS4の処理と基本的に同様の処理であるので、その詳細な説明は省略する。即ち、以上の処理により、料金が支払われた後、撮影処理、編集処理が行われ、写真シールの印刷が開始される。
その後、ステップS175において表示部119は、モニタ23に「立体画像が見えるようになる練習をするよ!」のメッセージを表示する。ステップS176において表示部119は、モニタ23に、図26に示されるような立体視の練習画面を表示する。この練習画面には「ステレオグラムを見よう!」というコメント321が表示されている。
スクロールバー324をタッチペン24で操作することで、説明文323を必要に応じてスクロールさせ、その内容を確認して、立体視練習用画像322を見て立体視の練習をする。また、ユーザが次へ進むボタン325を選択すると、モニタ23にステレオグラム(立体視練習用画像322とは別の立体視練習用画像)が表示され、ユーザはさらに立体視の練習を行うことができる。
ステップS177において写真シール印刷状況判定部301は、写真シールの印刷が終了したか否かを判定する。印刷が終了していないと判定された場合、処理はステップS175に戻り、それ以降の処理が繰り返される。写真シールの印刷が終了したと判定された場合、ステップS178において表示部119は、例えば、図27に示されるように、ユーザに写真シールの印刷が終了したことを知らせる画面をモニタ23に表示する。図27の例では、「これで、立体写真が見えるようになったよ!」というコメント341、「写真シールの印刷ができたよ!」というコメント342および「撮影した写真を見てね」というコメント343が表示されている。
ステップS179において写真シール排出部124は、プリンタ69により印刷された写真シール紙をシール取り出し口33より排出する。
上述したように、写真シール紙の印刷時間を利用してユーザに立体視の練習させることにより、印刷が終了するまでの時間を有効に利用してもらうことができる。また、立体視の練習をさせることにより、写真シール紙を受け取った直後に写真シールでの立体視を楽しむことができる。なお立体視の練習は、印刷が終了しても、さらに時間を設け、ユーザに立体視の練習を利用可能にしてもよい。また本実施の形態では、撮影と編集を同じ空間で行うようになっているが、撮影と編集を異なる空間で行う場合、次のユーザの撮影が終了するまで編集空間で立体視の練習を利用可能としてもよい。
図28は、制御装置61のCPUが実行するゲームプログラムのさらに他の機能的構成例を示している。なお、図28において、図3と対応する部分には同一の符号を付してあり、その詳細な説明は繰り返しになるため適宜省略する。
この構成例においては、携帯電話機設定部361、機種判定部362、画像処理部363および画像転送部364が設けられている。その他の構成は、図3における場合と同様である。
携帯電話機設定部361は、ユーザの携帯電話機を識別する情報を取得するために、種々の設定画面を表示部119に表示させ、ユーザ操作情報判定部114より供給される操作情報に基づいてユーザの携帯電話機を識別するため情報を取得する。
さらに携帯電話機設定部361は、取得した情報を機種判定部362に供給する。機種判定部362は、供給された情報に基づいて、ユーザの携帯電話機が3D(Dimension)画像を表示する機能(すなわち3D対応)を有しているか否かを判定し、判定結果を画像処理部363に供給する。
画像処理部363は、供給された情報に基づいて3D対応機種と2D対応機種のそれぞれに対応する画像を作成し、画像転送部364に画像をインターネット、その他のネットワークを介して所定のサーバ(図示せず)に転送させる。
図28の構成のゲーム処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。ステップS201乃至ステップS204の処理は、図4を参照して説明したステップS1乃至ステップS4の処理と基本的に同様の処理であるため、その詳細な説明は省略する。即ちこの処理により、料金が支払われた後、撮影処理、編集処理が行なわれ写真シール紙の印刷が開始される。
ステップS205において表示部119は、モニタ23に「撮影画像を転送しますか?」のメッセージを表示すると共に、転送ボタン(図示せず)を表示させる。
ステップS206においてユーザ操作情報判定部114は、撮影画像の転送が指示されたか否か、具体的には転送ボタンが操作されたか否かを判定する。撮影画像の転送が指示されたと判定された場合、ステップS207において表示部119は、モニタ23に図30に示されるような携帯電話会社選択画面を表示し、携帯電話機設定部361は、ユーザ操作情報判定部114からの入力に基づいて、選択を受け付ける。
図30の例では、「携帯電話会社を選んでね!」というコメント381が表示されており、表示されている携帯電話会社A、携帯電話会社B、携帯電話会社Cおよび携帯電話会社Dの中から、携帯電話会社Cが選択されている。ユーザがOKボタン382を選択すると、処理は次の処理に移行する。キャンセルボタン383が選択されると、携帯電話会社を選択しなおすことができる。
携帯電話会社が選択されると、ステップS208において表示部119は、モニタ23に、図31に示されるように選択された電話会社の携帯電話機の機種選択画面を表示する。図31の例では、「機種を選択してね!」というコメント391が表示されており、機種群392に表示されている機種A、機種B、機種C、機種D、機種E、並びに機種Fの中から、機種Bが選択されている。OKボタン393が選択されると、処理は次の処理に移行する。また、キャンセルボタン394が選択されると、携帯電話機の機種を選択しなおすことができる。携帯電話機設定部361は機種の選択を受け付ける。
機種が選択されると、ステップS209において表示部119は、モニタ23に、図32に示されるようにユーザの携帯電話機のエリア選択画面を表示する。図32の例では、「エリアを選んでね!」というコメント401が表示されており、表示されている北海道、東北/新潟、関東/甲信、東海、関西、北陸、中国、四国、並びに九州/沖縄の中から、関西が選択されている。OKボタン402が選択されると、処理は次の処理に移行する。また、キャンセルボタン403が選択されると、エリアを選択しなおすことができる。なおこの図32の画面は、携帯電話会社によって、メールアドレスのドメイン名が各エリアによって異なる場合に表示され、エリアによってドメイン名が変わらない場合、このような画面は表示されない。携帯電話機設定部361はエリアの選択を受け付ける。
ステップS210において表示部119は、モニタ23に、図33および図34に示されるようにメールアドレスの入力画面を順次表示する。図33の表示例では、「次にメールアドレスを入力してね!」というコメント421が表示されており、図34には、「@マークまでを入力してね!」というコメント441が表示されている。コメント441は、上述した処理によりユーザにドメイン名は明らかになっているため、アカウント名だけを入力すればよいことを示している。アカウント表示欄442には、キーボード443をタッチペン24を用いて入力されたアカウントが表示される。また、1つもどるボタン444が選択されると、アカウント名を1つ戻って訂正することができる。OKボタン445が選択されると、次の処理に移行する。携帯電話機設定部361は、メールアドレスの入力を受け付ける。
ステップS211において機種判定部362は、ステップS208の処理で受け付けられた機種名に基づいて、その機種が3D対応機能を有する機種か否かを判定する。3D対応機能を有する機種である場合、ステップS212において画像処理部363は、3D画像処理を行う。即ち、図15を参照して説明したような画像を携帯電話機の画面上で見ることができる画像が作成される。
ステップS211において機種判定部362により受け付けられた機種が3D対応機種ではないと判定された場合(2D対応機種であると判定された場合)、ステップS215において画像処理部363は、図35に示されるようなレンチキュラ−レンズを使用することにより、立体視可能な画像461を作成する。画像461は、短冊上の画像462−1乃至画像462−13に異なった視点から撮影した画像を合成する。例えば、画像461に図示されている画像は、図14の画像201bであり、短冊状の画像462−1乃至画像462−13には、画像201aより取得した画像が合成される。これにより、携帯電話機の表示部がレンチキュラ−レンズを有する場合、ユーザは立体画像を観察することが可能となる。なお、上述のステップS211,S212,S215の3D対応機種の判断ならびに、画像処理は、サーバで行うようにしてもよい。
ステップS213において画像転送部364は、生成された画像データをネットワークを介して図示せぬ画像配信用のサーバに送信する(例えば、サーバはユーザの携帯電話機等のメールアドレスに画像データのWebページのURLを添付して送信する)。ユーザは、携帯電話機からそのサーバの所定のWebページにアクセスすることにより、その撮影画像データを取得することができる。
なお、写真シール作成装置1にIR(InfraRed)送信部を設け、赤外線通信によって画像をユーザの携帯電話機に直接送信してもよい。
ステップS214において写真シール排出部124は、プリンタ69により印刷された写真シールをシール取り出し口33から排出する。
[第2の写真シール作成装置]
図36は、本発明を適用した写真シール作成装置1の他の外観の構成例を示す斜視図である。なお図36において、図1と対応する部分には同一の符号を付してあり、その詳細な説明は繰り返しとなるため適宜省略する。
この例では、図1のカメラ22cの代わりに、インジゲータ481が設けられている。インジケータ481は、撮影時に点灯される。
図37は、図36の写真シール作成装置1の内部構成例を示している。なお、図37において、図2と対応する部分には同一の符号を付してあり、その詳細な説明は繰り返しになるので適宜省略する。
この構成においては、インジケータ481が制御装置61により駆動されるように構成されている。カメラ22cは省略されているため、図2における位置検出部66、駆動部65a,65bも省略されている。その他の構成は、図2における場合と同様である。
次に、図38のフローチャートを参照して、インジケータ481を搭載した場合の撮影処理を説明する。図38のステップS241乃至ステップS255の処理は、図5で説明したステップS21乃至ステップS36の処理と、基本的に同様の処理となる。
ただしカメラ22cがないので、図5のステップS22とステップS28に対応する処理は省略される。また、撮影ボタンが押下された場合、図5のステップS25に対応するステップS244において表示部119は、インジケータ481を点灯させ、ステップS245において、モニタ23に「点灯しているインジケータを見てね!」とメッセージとカウントダウンの数字を表示する。
この場合においても、図39に示されるようにユーザ(被写体151,152)はカメラ22a,22bの間に設けられている。ユーザ(被写体151,152)は、インジケータ481を見ることにより、図8および図9を参照して説明したように、不自然な視線の写真が撮られることを防ぎ、自然な視線を有する写真を撮ることが可能となる。
なお、この例の場合でも、カメラ22aまたはカメラ22bにより撮影されている画像を、図5のステップS28に対応する処理で表示するようにしてもよい。
また編集処理では、カメラ22aまたはカメラ22bにより撮影された画像が編集対象の画像として表示される。
以上においては、原理的構成を示すために、カメラ22aとカメラ22bを大きく離間して配置した図を示したが、例えば3つのカメラを10cmの距離内に配置する必要がある場合、図40に示されるような構成とすることができる。
この例では、カメラ22cの両側に鏡511a,511bが配置され、カメラ22a,22bは、鏡511a,511bを介して被写体を撮影する。このように、鏡511a,511bを介してユーザを撮影する場合、ユーザは、他のカメラが見えず撮影ビュー用のカメラ22cだけ見ることになるので、どのカメラに視線を合わせてよいのか困惑することがなくなり、不自然な視線の写真が撮られることを防ぐことがより容易となる。