JP2005077112A - 回転速度検出装置 - Google Patents

回転速度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005077112A
JP2005077112A JP2003209825A JP2003209825A JP2005077112A JP 2005077112 A JP2005077112 A JP 2005077112A JP 2003209825 A JP2003209825 A JP 2003209825A JP 2003209825 A JP2003209825 A JP 2003209825A JP 2005077112 A JP2005077112 A JP 2005077112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
rotation
speed
saturation
signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003209825A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Doi
宏樹 土居
Masanori Inamori
正憲 稲森
Toshiya Fujiyama
利也 藤山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003209825A priority Critical patent/JP2005077112A/ja
Publication of JP2005077112A publication Critical patent/JP2005077112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】回転軸の周方向に相互に離間して配置される複数の位置検出器からの出力を入力とし、入力される位置信号A,B,Cと内部で生成される微分信号Δa,Δb,Δcとを用いて、前記微分信号の加減算を行うことで、回転軸の回転速度および回転方向を連続的に示す回転速度信号を出力するようにした回転速度検出装置10において、機械的なストッパを設けたり、新たに別系統の制御信号や信号処理部を設け、かつモータの制御可能速度を制限するというようなことなく、検出限界速度までのモータの制御を可能にする。
【解決手段】検出限界速度を検出する飽和検出回路6を設け、前記位置信号A,B,Cの飽和が検出された場合に、制御信号生成回路4は、次の加減算の切替わり信号が入力されるまで、加減算回路5での演算を固定させる。したがって、極端な速度信号が入力されても、帰還発振等の異常動作を引き起こすことはない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータなどの回転速度を検出するための装置に関し、特に光ディスクのピックアップモータ制御回路で好適に実施されるように、検出限界速度を超えるような場合に回路動作を安定させるための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記ピックアップモータの制御回路では、安定した書込み/読出し動作のために、低速回転制御を精度良く行う必要があり、一方、サーチ動作のために、超高速の回転制御も行わなければならない。そこで、このような低速から超高速の回転制御を行う典型的な従来技術として、前記ピックアップモータ制御回路用に、特開2001−136777号公報が提案された。
【0003】
図12は、その従来技術のブロック図である。ホール素子から成る位置検出部104は、モータ103と一体で回転するマグネットからの距離に応じて、その出力電圧が変動する。その出力電圧(位置情報)の変化量を発電コイル(微分手段)111a,111bによって検出し、信号処理の次段へ伝えて処理し、速度検出が行われている。
【0004】
このような速度制御モータを用いることによって、従来から知られているディスク再生装置のトラックジャンプ方式に比べて、高速時と低速時との減速比を大きくとることができ、高速度で正確なトラックジャンプが、装置の設置姿勢によらず行え、さらに低速性能も悪化させない特性を得ることが可能となっている。以下に、その詳細を説明する。
【0005】
ただし、この従来技術では、位置検出部が2ヶ所であり、後述する本発明の位置検出部の3ヶ所とは数が異なるけれども、基本的な検出動作は同じであり、ここでは3ヶ所で説明する。位置検出部の配置が前記3ヶ所である場合は、周方向に相互に120°ずつ、等間隔に離間した位置に配置されて、それぞれA,B,Cのような前記120°ずつの位相差のある正弦波が得られる。速度検出の方法は、図13および図14で示すようになる。図13と図14との違いは、回転方向の違いであり、正方向(図13)は正電圧、負方向(図14)は負電圧が出力される。
【0006】
そして、前記微分手段が理想的に変化量の大きさを出力すると、速度制御モータの回転速度は制御範囲内に正しく収まり、通常制御状態を保持する。その通常制御状態では、図13に示すように、前記A,B,Cのような信号をホール素子から受け、それを予め定める基準レベルで弁別したコンパレート信号a,b,cと、前記発電コイルによる微分信号Δa,Δb,Δcとが生成される。回転モータが一定の速度で回転している場合、一定周期、一定振幅の正弦波がそれぞれ出力され、前記コンパレート信号a,b,cから判定されるタイミングで、反転増幅部と非反転増幅部とが選択、加算され、出力が得られる。
【0007】
すなわち、位置検出部が3ヶ所の場合、1/3周期で制御が切替わることになるが、1系統の信号に着目(たとえば信号A)すると、微分信号Δaの正側を非反転増幅し、負側を反転増幅して加算すると、全て正の全波整流信号のような信号が得られ、他の信号についても同じように処理し、全て足し合わせると、それぞれ補完しあい、ある一定のDCレベルを出力する。反転増幅するか、非反転増幅するかは、位置情報から判定され、回転方向によって正反対の結果が得られる。こうして、通常動作時には、回転方向によって出力極性が決定され、回転速度に比例した出力レベルが得られる。
【0008】
このように、前記従来技術には、速度レベルをDCレベルで得るために、位置検出部、変化量を得るための微分部、その信号を制御する制御部および微分信号を反転/非反転して加算する演算部で構成される速度検出部が設けられている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−136777号公報(公開日:平成13年5月18日)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来技術では、モータ速度制御の帰還が正常に動作している場合はともかく、電源投入時の突入動作や、動作時に外部要因等によって速度検出回路の検出限界速度を超えるような信号が入力されると、微分部で飽和状態となり、誤動作を起こす危険がある。具体的には、速度検出信号は速度増加に反比例するような出力となり、制御部は、より高速回転側へ制御を試みる。その結果、ループ発振のような誤動作を引き起こす。
【0011】
その状態を、図15に示す。上述の図13での説明のように、モータの回転が正方向とすると、A,B,Cの入力信号が得られ、それぞれa,b,cのコンパレート信号と、Δa,Δb,Δcの微分信号とが得られる。前記微分信号Δa,Δb,Δcは、正常動作では図13でも述べたように、破線のような正弦波で得られ、コンパレート信号a,b,cから生成されたタイミングで、反転/非反転増幅された信号が加算され、出力は破線のようになる。
【0012】
このとき、急激に外部の圧力や衝撃によって想定範囲外の信号が入力された場合(たとえば低速動作中のモータをユーザが無理やり回した場合、高速移動中の乗り物や運搬手段の中で使用中急激に向きが変わり回転に影響を及ぼした場合、不安定な場所に設置されていて突発的に状態が変化して回転に影響を与えた場合など、瞬間的に想定外の動作に陥った場合)、微分部が飽和し、前記微分信号Δa,Δb,Δcは、図15の実線で示すように正弦波の形を失い、位相の情報も本来の破線の位置からシフトする。つまり、入力の位置検出部では、本来、位置に応じた信号から正常動作時のタイミング信号が得られ、微分部で前記のような異常動作に陥る。その結果、前記のように、本来、図15の破線のようであるべき出力に対して、実線のように、レベルも低く、場合によってはスロットのようにDCレベルの谷間が見られるような波形が得られることになる。
【0013】
以上のように、制御範囲を超える信号が入力されると、速度上限よりも低いDCレベルの信号が出力されることになる。つまり、制御範囲内であれば速度制御用信号の出力の絶対値(正側:正回転、負側:負回転)は、回転速度に対して単調増加であり、レベルが逆転することは無いが、先述のように制御外の速度の信号が入力された場合、出力DCレベルが逆転することがあり得る。その出力レベルがその時点での制御目標レベルよりも低い場合、判定はLレベル(つまり、速度不足状態)であるので、当然、より高回転へモータの制御を試みて、より異常動作を起こす方向へ制御されることとなる。
【0014】
このような誤動作を防止するために、大きく2つの手法が考えられる。1つは、速度超過時にそれ以上回転数が上がらないように、新たにフィードバック経路を設け、外部から機械的に制御するというものである。この場合、速度制御範囲外の速度に入る前に、検出手段からの信号を受け、モータに設置された機械的なストッパ(たとえばディスクブレーキのようなもの)で速度上限を制御することになる。しかしながら、この場合は、内部制御が異常動作に陥らないように、制御信号とは別系統の信号を必要とし、またモータに速度超過時の制御機構が加えられ、新たに部品を必要として、経済的ではない。
【0015】
もう1つは、電気的にリミッタをかけて、誤動作に陥らない出力レベルに、常にmax値を制御するというものである。この場合は、本来得られる信号に制御範囲レベルを設け、想定範囲以上の信号が入ってきても誤動作を起こさないように設定することで、誤動作の回避を行う。したがって、制御系のもつ能力に制限をかけ、パフォーマンスを落としてしまう上に、逆に想定範囲の入力が入っても、確実に誤動作を起こさないレベルのマージンのとり方が非常に困難である。また、この場合も、新たに別系統の制御信号や信号処理部を設定する必要がある。
【0016】
本発明の目的は、機械的なストッパを設けたり、新たに別系統の制御信号や信号処理部を設け、かつモータの制御可能速度を制限するというようなことなく、検出限界速度までのモータの制御が可能になる回転速度検出装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転速度検出装置は、回転軸の周方向に相互に離間して配置される複数の位置検出器からの出力を入力とし、前記回転軸の回転速度を検出する回転速度検出装置において、前記各位置検出器からの位置信号を微分して、前記回転軸の回転速度に対応した回転強度信号を生成する微分手段と、前記各位置信号の傾きおよび位相差に基づいて前記回転軸の回転方向を表す回転方向信号を生成する制御信号生成手段と、前記回転方向信号に応じて、前記回転強度信号を部分的に加算もしくは減算し、前記回転軸の回転速度および回転方向を連続的に示す回転速度信号として出力する加減算手段と、前記微分手段へ検出限界速度以上の信号が入力された場合、飽和状態を検出し、飽和検出信号を出力する飽和検出手段とを含み、前記制御信号生成手段は、さらに、前記飽和検出信号に応答し、飽和状態が検出されている間は、前記加減算手段での演算を固定する制御信号を生成することを特徴とする。
【0018】
上記の構成によれば、入力される位置信号と、内部で生成されるその微分信号である回転強度信号とを用いて、前記回転強度信号の加減算を行うことで、回転軸の回転速度および回転方向を連続的に示す回転速度信号を出力するようにした回転速度検出装置において、検出限界速度を検出する飽和検出手段を設け、前記飽和検出手段で位置信号の飽和が検出された場合に、制御信号生成手段は、次の切替わり信号が入力されるまで、加減算手段での演算を固定させる。
【0019】
したがって、異常信号の発生を検出すると、制御信号によって、加減算手段での演算動作が異常動作に陥る前の状態に安定して維持されるようにシステム的に抑制されているので、極端な速度信号が入力されても帰還発振等の異常動作を引き起こすことはない。これによって、機械的なストッパを設けたり、新たに別系統の制御信号や信号処理部を設け、かつモータの制御可能速度を制限するというようなことなく、検出限界速度までのモータの制御が可能になる。
【0020】
また、本発明の回転速度検出装置では、前記飽和検出手段は、各位置検出器毎に比較手段を備え、各回転強度信号を基準となる3つのレベルの電圧とそれぞれ比較し、Hレベル飽和、Lレベル飽和、切替わりタイミング信号を生成し、前記制御信号生成手段へ出力することを特徴とする。
【0021】
上記の構成によれば、前記加減算手段において、前記回転強度信号を部分的に加算もしくは減算するにあたって、前記制御信号生成手段は、前記飽和検出手段の比較手段で、回転強度信号が、飽和していない場合は前記加算もしくは減算の切替えを行い、HレベルまたはLレベルで飽和している場合は前記の演算を固定する。
【0022】
したがって、前記加減算手段での演算を制御する前記制御信号を生成させることができる飽和検出手段を具体的に実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1〜図6および前記図12〜図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0024】
図1は、本発明の実施の一形態の回転速度検出装置10の電気的構成を示すブロック図である。この回転速度検出装置10は、入力バッファ1と、コンパレータ2と、微分回路3と、制御信号生成回路4と、加減算回路5と、飽和検出回路6とを備えて構成されている。
【0025】
前記入力バッファ1へ入力される位置検出器からの信号は、たとえば磁気を検出するホール素子からの出力信号とする。回転式モータに設置されているマグネットの位置によって、前記位置検出器からの信号強度が変わり、回転式モータが一定の速度で回転すると、正弦波信号がこの入力バッファ1の入力ラインへ入力される。3つの位置検出器が、それぞれ120°シフトした位置に設置されていると、前記図13〜図15で示すように、それぞれ120°位相の異なる位置信号A,B,Cの入力波形が得られる。この入力波形が、該入力バッファ1を介して、コンパレータ2および微分回路3へとそれぞれ入力される。この入力バッファ1 は、前記位置検出器からの信号が、回路内部で信号処理を行うために適当な大きさの信号となるよう、最適の倍率に設定されている。
【0026】
前記コンパレータ2は、前記位置信号A,B,Cを予め定める弁別レベルで2値化を行い、コンパレート信号a,b,cを生成する。一方、前記微分回路3は、前記位置信号A,B,Cを微分し、回転強度信号Δa,Δb,Δcを生成する。この回転強度信号Δa,Δb,Δcが、前記コンパレート信号a,b,cを元信号として、制御信号生成回路4から出力される制御信号に応答して、加減算回路5で加算もしくは減算され、回転式モータの回転方向の情報を含む速度検出信号が作成される。以上の構成は、前述の図12〜図15で示す構成と同様である。
【0027】
この状態で過剰な速度成分をもった信号が入力された場合、微分回路3での出力が飽和して、位置信号A,B,Cと、その微分信号である回転強度信号Δa,Δb,Δcとの位相関係(90°シフトする)が崩れ、誤動作を引き起こす原因となりうる。
【0028】
そこで、注目すべきは、本発明では、前記飽和検出回路6が、3つの回転強度信号Δa,Δb,Δcについてそれぞれ設置されており、該回転強度信号Δa,Δb,Δcの飽和時には、その情報が前記飽和検出回路6から制御信号生成回路4へ引渡され、加減算回路5での演算処理を次の切替わりタイミング信号が検出されるまで固定し、出力に不安定な信号を出力しないようになっていることである。
【0029】
図2は、前記飽和検出回路6の一構成例を示すブロック図である。この図2では、前記3つの回転強度信号Δa,Δb,Δcの何れか1チャネル分の構成を示している。1チャネル分の飽和検出回路6は、3つのコンパレータ11,12,13で構成され、前記回転強度信号Δa,Δb,Δcのレベルが、Hレベル基準電圧、中間レベル基準電圧およびLレベル基準電圧とそれぞれ比較され、微分出力である前記回転強度信号Δa,Δb,Δcの2値化信号である切替わりタイミング信号|Δa|,|Δb|,|Δc|を出力する。
【0030】
これらの信号が制御信号生成回路4へ入力され、生成された制御信号が加減算回路5へ入力される。制御信号生成回路4は、たとえば図3で示すように構成され、前記コンパレート信号a,b,cに対して、飽和検出回路6からの切替わりタイミング信号|Δa|,|Δb|,|Δc|を含む論理積信号<a・|/Δa|>,</a・|Δa|>,<b・|/Δb|>,</b・|Δb|>,<c・|/Δc|>,</c・|Δc|>が入力されている。ただし、/は、反転信号であることを表す。
【0031】
前記論理積信号<a・|/Δa|>,</a・|Δa|>は、たとえば図4に示す回路によって生成され、同様にして、<b・|/Δb|>,</b・|Δb|>,<c・|/Δc|>,</c・|Δc|>の論理積信号が得られる。図4の回路では、フリップフロップ回路21,22へ、飽和検出信号および2値化されたコンパレート信号aが論理積入力され、切替わりタイミング信号|Δa|が検出されるまで、状態を保持する。これによって、回転強度信号Δaの切替わりタイミングが検出されるまで、不要な信号反転等がなく、加減算回路5への制御信号が固定され、安定した出力を得ることができる。この関係は、残余のコンパレート信号b,cにおいても同様に得られる。
【0032】
以上の構成を、図5〜図11を用いて、さらに詳しく説明する。先ず、簡単のために、図5で示すように、位置検出器が、参照符A,Bで示す90°だけ離間した2ヶ所の場合の動作を説明する。この図5のように位置検出器A,Bが配置されていると、それらからの位置信号A,Bは、図6で示すように、相互に位相が前記90°だけずれた正弦波となる。この位置信号A,Bが前記コンパレータ2および微分回路3でそれぞれ処理されると、図7で示すような、コンパレート信号a,bおよび回転強度信号Δa,Δbが生成される。図7は、右回りの状態での信号の様子を示しており、H,Lはそれぞれ信号の中間電位を基準に、Low、Highを判定した結果となっている。
【0033】
これらの信号を用いて、回転方向の判定が可能となっている。すなわち、図7中の括弧に示した等式のように、コンパレート信号aと回転強度信号/ΔbとのANDおよびコンパレート信号aと回転強度信号ΔbとのANDをとり、a・/ΔbがHレベルである場合は右回りと判定することができ、a・ΔbがHレベルである場合は左回りと判定することができる。
【0034】
次に、図8および図9で示すように、位置検出器が3つの場合、コンパレート信号a,b,cと、回転強度信号Δa,Δb,Δcとの関係は、回転方向によって、それぞれ図10および図11図中の括弧に示した等式の関係となっている。
【0035】
一方、各コンパレート信号a,b,cの関係は、
a・/b=/Δc(右回りの場合はΔc)
b・/c=/Δa(右回りの場合はΔa)
c・/a=/Δb(右回りの場合はΔb)
/a・b=Δc(右回りの場合は/Δc)
/b・c=Δa(右回りの場合は/Δa)
/c・a=Δb(右回りの場合は/Δb)
である。
【0036】
上記a,b,cの関係から、たとえばa・bの関係が成立している間、微分値Δcの加算、a・/bの関係が成立している間、微分値Δcの減算を行う。このようにして、回転方向に伴って極性の異なる信号が得られる。
【0037】
そして、本発明では、さらに、微分信号である前記回転強度信号Δa,Δb,Δcに飽和検出回路6を設け、過大な入力による飽和がコンパレータ11,13で検出され次第、コンパレータ12から次の切替わり信号が入力されるまで、飽和した信号に対する演算処理を固定する。その際に必要となる信号は、前記図10および図11の括弧内に列挙されている。それらの式において、等号の右側には固定対象となる信号、左側には飽和検出時に固定対象信号を与えるために必要な信号を示している。
【0038】
以上のように、本発明の回転速度検出装置1は、従来から存在する位置信号A,B,Cの微分信号である前記回転強度信号Δa,Δb,Δcに対して、基準レベルとの間でH,L判定するコンパレータ11,13を追加し、その新たな処理を加えた制御信号を使用して加減算回路5の演算を制御することで、極端な速度信号が入力されても、前記演算動作はその信号の入力前の状態に安定して維持されるようにシステム的に抑制されているので、帰還発振等の異常動作を引き起こすことはない。こうして、外部には位置検出部だけで、残余の構成は内部に構成した本発明の回転速度検出装置10を用いることで、機械的なストッパを設けたり、新たに別系統の制御信号や信号処理部を設け、かつモータの制御可能速度を制限するというようなことなく、検出限界速度までのモータの制御が可能になる。
【0039】
なお、上述の説明では、位置信号A,B,Cは、ホール素子による磁気を利用した信号であるけれども、駆動モータに使用されるコイルの起電力を利用した信号が用いられてもよい。また、その位置検出器は、3つに限らず、他の複数個が設けられていてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の回転速度検出装置は、以上のように、回転軸の周方向に相互に離間して配置される複数の位置検出器から入力される位置信号と、内部で生成されるその微分信号である回転強度信号とを用いて、前記回転強度信号の加減算を行うことで、回転軸の回転速度および回転方向を連続的に示す回転速度信号を出力するようにした回転速度検出装置において、検出限界速度を検出する飽和検出手段を設け、前記飽和検出手段で位置信号の飽和が検出された場合に、制御信号生成手段は、次の切替わり信号が入力されるまで、加減算手段での演算を固定させる。
【0041】
それゆえ、異常信号の発生を検出すると、制御信号によって、加減算手段での演算動作が異常動作に陥る前の状態に安定して維持されるようにシステム的に抑制されているので、極端な速度信号が入力されても帰還発振等の異常動作を引き起こすことはない。これによって、機械的なストッパを設けたり、新たに別系統の制御信号や信号処理部を設け、かつモータの制御可能速度を制限するというようなことなく、検出限界速度までのモータの制御が可能になる。
【0042】
また、本発明の回転速度検出装置は、以上のように、前記回転強度信号を部分的に加算もしくは減算するにあたって、前記制御信号生成手段は、前記飽和検出手段の比較手段で、回転強度信号が、飽和していない場合は前記加算もしくは減算の切替えを行い、HレベルまたはLレベルで飽和している場合は前記の演算を固定する。
【0043】
それゆえ、加減算手段での演算を制御する前記制御信号を生成させることができる飽和検出手段を具体的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の回転速度検出装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示す回転速度検出装置における飽和検出回路の一構成例を示すブロック図である。
【図3】図1で示す回転速度検出装置における制御信号生成回路の一構成例を示すブロック図である。
【図4】前記制御信号生成回路に入力される論理積信号の生成回路の一例を示すブロック図である。
【図5】位置検出器が2つの例を模式的に示す図である。
【図6】図5で示す位置検出器の通常回転時の出力を示す波形図である。
【図7】前記図5で示す位置検出器からの出力を信号処理して得られるコンパレート信号および回転強度信号の様子を示す波形図である。
【図8】位置検出器が3つで左回転の例を模式的に示す図である。
【図9】位置検出器が3つで右回転の例を模式的に示す図である。
【図10】前記図8で示す位置検出器からの出力を信号処理して得られるコンパレート信号および回転強度信号の様子を示す波形図である。
【図11】前記図9で示す位置検出器からの出力を信号処理して得られるコンパレート信号および回転強度信号の様子を示す波形図である。
【図12】低速から超高速の回転制御を行うことができる典型的な従来技術のブロック図である。
【図13】本発明および従来技術による正方向での通常回転時の波形図である。
【図14】本発明および従来技術による負方向での通常回転時の波形図である。
【図15】従来技術による異常回転時の波形図である。
【符号の説明】
1 入力バッファ
2 コンパレータ
3 微分回路
4 制御信号生成回路
5 加減算回路
6 飽和検出回路
10 回転速度検出装置

Claims (2)

  1. 回転軸の周方向に相互に離間して配置される複数の位置検出器からの出力を入力とし、前記回転軸の回転速度を検出する回転速度検出装置において、
    前記各位置検出器からの位置信号を微分して、前記回転軸の回転速度に対応した回転強度信号を生成する微分手段と、
    前記各位置信号の傾きおよび位相差に基づいて前記回転軸の回転方向を表す回転方向信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記回転方向信号に応じて、前記回転強度信号を部分的に加算もしくは減算し、前記回転軸の回転速度および回転方向を連続的に示す回転速度信号として出力する加減算手段と、
    前記微分手段へ検出限界速度以上の信号が入力された場合、飽和状態を検出し、飽和検出信号を出力する飽和検出手段とを含み、
    前記制御信号生成手段は、さらに、前記飽和検出信号に応答し、飽和状態が検出されている間は、前記加減算手段での演算を固定する制御信号を生成することを特徴とする回転速度検出装置。
  2. 前記飽和検出手段は、各位置検出器毎に比較手段を備え、各回転強度信号を基準となる3つのレベルの電圧とそれぞれ比較し、Hレベル飽和、Lレベル飽和、切替わりタイミング信号を生成し、前記制御信号生成手段へ出力することを特徴とする請求項1記載の回転速度検出装置。
JP2003209825A 2003-08-29 2003-08-29 回転速度検出装置 Pending JP2005077112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003209825A JP2005077112A (ja) 2003-08-29 2003-08-29 回転速度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003209825A JP2005077112A (ja) 2003-08-29 2003-08-29 回転速度検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005077112A true JP2005077112A (ja) 2005-03-24

Family

ID=34402633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003209825A Pending JP2005077112A (ja) 2003-08-29 2003-08-29 回転速度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005077112A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7365530B2 (en) Method and apparatus for vibration detection
US20050225318A1 (en) Methods and apparatus for vibration detection
US6522097B2 (en) Position detecting apparatus and abnormality detecting apparatus
JP2019533143A (ja) 角度レゾルバ不均衡検出
KR20100109371A (ko) 스텝 로스 조건을 검출하기 위한 방법
JPH0378658A (ja) 適応性回転―測定装置
JP2006242637A (ja) 回転検出装置およびその設計方法
JP2007292697A (ja) 回転位置測定器
JP6245052B2 (ja) 回転検出装置
JP2005077112A (ja) 回転速度検出装置
JP4230972B2 (ja) 回転位置検出装置、及びそれを用いた記録再生装置
JP2000187039A (ja) 回転検出装置
US7598735B2 (en) Device for detecting the position of a mobile target
JP4882955B2 (ja) 回転検出装置
US8736298B2 (en) Method for detecting a step loss condition
JP2001330473A (ja) 回転センサ
JP5315830B2 (ja) モータの回転異常検出回路
JP2008298745A (ja) レゾルバを用いた回転検出装置
JP2002034284A (ja) モータ回転検出システム及びディスク装置
JP2003270258A (ja) センサー付き軸受ユニット
JP2007071709A (ja) 回転状態検出装置
JP2006138788A (ja) 磁気式エンコーダ及び同エンコーダを用いた位置検出方法
JP2005017000A (ja) エンコーダ
JP2611810B2 (ja) 制御装置
KR0131374B1 (ko) 위치설정 제어장치의 이동속도 검출회로

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050810

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080430

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20080430

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090915