JP2005075171A - 荷役車輌における積載物の重量測定装置 - Google Patents

荷役車輌における積載物の重量測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテナに対する積載物の積載状態に係わらず、しかも現場で精度の高い正確な積載物の重量測定を行うことのできる荷役車輌における積載物の重量測定装置を提供する。
【解決手段】荷役装置に備えられたダンプシリンダの伸縮動作によりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされた荷役車輌において、荷役装置は、コンテナの積込動作に係わらず当該コンテナを予め定められた第1の位置と第2の位置とに変位可能になされ、これら第1の位置と第2の位置でのダンプシリンダに作用する負荷を圧力センサ3により検出し、演算装置4ではこの検出結果に基づいてコンテナの重量を測定するように構成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、荷役車輌における積載物の重量測定装置に関し、特に積載物がコンテナの前後等に偏って積載された状態でも積載物の重量を精度良く測定することができる技術に関するものである。
コンテナを積降ろし自在に搭載する荷役車輌において、当該コンテナに積載された積載物の重量を測定する装置としては次のような装置がある(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、コンテナを所定の一定角度傾動させ、この状態でダンプシリンダに作用する油圧を計測することにより、積載物の重量を換算するようにしている。
特開平8−233640
しかしながら、上記従来の測定装置では、積載物がコンテナに均一に積載されている場合には、それなりの精度で重量を測定することができるものの、積載物をコンテナに均一に積載することは何らかの手段を講じない限り通常はまず無理であり、現実にはコンテナの前側や後側に偏った山なりの状態で積載物が積載されることになる。
このようにコンテナに積載物が偏った状態で積載された場合、従来の装置では測定にバラツキが出て誤差が大きくなり、精度の良い重量測定ができないといった問題があった。例えば、積載物がコンテナの前側に偏って積載されている場合には、積載物が後側に偏って積載されている場合よりもダンプシリンダに作用する油圧は大きくなり、これがバラツキとなって測定誤差として表れる。
また、近年においてはゴミの有料化回収も行われており、このような有料化回収を行うにあたっては回収現場においてゴミ重量の正確な測定が必要不可欠となっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コンテナに対する積載物の積載状態に係わらず、しかも現場で精度の高い正確な積載物の重量測定を行うことのできる荷役車輌における積載物の重量測定装置を提供することにある。
請求項1に係る発明の荷役車輌における積載物の重量測定装置は、荷役装置に備えられたダンプシリンダの伸縮動作によりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされた荷役車輌において、前記荷役装置は、コンテナの積込動作に係わらず当該コンテナを予め定められた第1の位置と第2の位置とに変位可能になされ、これら第1の位置と第2の位置でのダンプシリンダに作用する負荷に基づいてコンテナの重量を測定するように構成されたものである。
請求項2に係る発明の荷役車輌における積載物の重量測定装置は、荷役装置に備えられたダンプシリンダの伸縮動作によりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされた荷役車輌において、前記車体の後部には当該車体に搭載されたコンテナの底面後部を持ち上げる持ち上げシリンダが設けられ、コンテナを所定角度傾動させた状態でこの持ち上げシリンダでコンテナが略水平になるように持ち上げた際にダンプシリンダと持ち上げシリンダとに作用する負荷に基づいてコンテナの重量を測定するように構成されたものである。
請求項3に係る発明の荷役車輌における積載物の重量測定装置は、荷役装置に備えられたダンプシリンダの伸縮動作によりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされた荷役車輌において、前記荷役装置は、コンテナの積込動作に係わらず当該コンテナを予め定められた第1の位置と第2の位置とに変位可能になされるとともに、前記車体上には当該車体上に載置されたコンテナの重量を測定する重量測定器が1箇所もしくは2箇所に設けられ、これら第1の位置と第2の位置での重量測定器による重量測定に基づいてコンテナの重量を測定するように構成されたものである。
本発明の荷役車輌における積載物の重量測定装置によれば、コンテナに積載物が均一でなく、前方や後方などに偏って積載されている場合でも、その積載物の重量を精度良く測定することができ、しかも既存の荷役車輌にも簡単に適用することができる。また、精度の高い積載物の重量測定ができるので、過積載を確実に防止することができ、これによって走行運転やコンテナの積降ろしを安全に行うことができるとともに、回収現場においても正確なゴミ(積載物)の重量測定ができるのでゴミ回収の有料化に対しても大きく寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、コンテナを搭載した荷役車輌を示している。
荷役車輌は、その車体1と地上との間でコンテナCを積降ろすとともに、コンテナC内の積載物を排出するための荷役装置2が設けられてなるものである。
荷役装置2は、コンテナCが搭載された状態において水平に配置されるアウタアーム21と、同状態において垂直に配置された垂直部22bを有する略L字状に形成された伸縮アーム22とを備えている。
アウタアーム21は、車体1の後部に回動自在に支持されたダンプフレーム2aを介してその後端部が回動自在に支持されている。
伸縮アーム22は、前記アウタアーム21内に挿入された水平部22aと、この水平部22aの前端部から立設された垂直部22bとで略L字状に形成されており、水平部22aが図示しない伸縮シリンダによりアウタアーム21に対して長手方向に伸縮自在になされている。
垂直部22bは、その先端にコンテナCに設けられた係合ピンC1と係脱自在なフック23が設けられている。
また、前記アウタアーム21と車体1との間には、ダンプシリンダ24(図3乃至図5参照)が連設されており、このダンプシリンダ24の伸縮動作により荷役装置2がその後端部を中心にして前後方向に回動自在に構成されている。
コンテナCは、上面が開放された開放式のものや、上面も閉じられた密閉式のものなどが用いられ、積載物を排出可能なように後壁が開閉自在になされている。また、前壁上部に前記係合ピンC1が設けられるとともに、底面前部に支持脚C2が、底面後部に支持ローラC3が設けられている。
さらに、車体の後端部には、コンテナCを当該車体1と地上との間で円滑に積降ろすためのヒンジローラ11が設けられている。
そして、この荷役車輌によるコンテナCの積降ろしは、まず、図1に示すようにコンテナCを搭載した状態で、図2に示すように伸縮シリンダにより伸縮アーム22の水平部22aをアウタアーム21に対して縮退させ、車体1上のコンテナCを後方に所定長さスライドさせる。この後、図3に示すようにダンプシリンダ24よりアウタアーム21を伸縮アーム22とともに上方に回動させてコンテナCを傾動させる。これによりコンテナCを図4に示すように車体1上から地上に降ろすことができる。また、上述と逆の動作により地上のコンテナCを車体1上に積込むことができる。
一方、コンテナC内に積載された積載物の排出を行う場合には、コンテナCを車体1上に積込んだ状態で、図示しない固縛装置によりアウタアーム21とダンプフレーム2aとを一体的に固縛し、伸縮アーム22をアウタアーム21に対して縮退させることなく、図5に示すように荷役装置2全体を上方に回動させてコンテナCを傾動させることで、このコンテナC内の積載物を排出する。
ところで、上述した荷役車輌には、コンテナCに積載された積載物の重量を測定する本発明の主要部である積載物の重量測定装置が搭載されている。
この重量測定装置は、図6に示すように、前記ダンプシリンダ24に作用する圧油の圧力(負荷)を検出する圧力センサ3と、圧力センサ3の検出結果に基づいてコンテナCの重量を演算する演算装置4と、演算結果を表示する表示装置5とを備えている。
演算装置4は、上記圧力センサ3からの圧力信号が入力される演算部41と、記憶部42とを備えている。
演算部41には、上記圧力信号の他、測定操作部6からの操作信号が入力され、当該演算部41では、この操作信号により図示しない制御装置を通じて後述するように荷役装置2のダンプシリンダ24を作動させ、この際の圧力センサ3からの圧力信号に基づいて記憶部42を通じてコンテナCの重量を後述するように換算し、この結果を表示装置5に出力する。
記憶部42には、圧力信号に基づくコンテナCの重量換算データが予めデータテーブルとして入力されている。
ここで、この重量測定装置による測定原理について説明する。
まず、図7に示すようにコンテナC内に積載物が均等に積まれていると仮定した理想的な状態では、
W…積載物の重量
L…ヒンジローラ11の中心(荷役装置2の傾動中心)から積載物の重心までの水平距離
B…ヒンジローラ11の中心からダンプシリンダ24の延長線までの距離
P…ダンプシリンダ24に作用する圧力
A…ダンプシリンダ24のピストンのピストン室側の受圧面積
とすると、
W×L=(P×A)×Bとなり、この結果、W=(P×A)×B/Lとなる。
従って、ダンプシリンダ24を伸長作動させてコンテナCをある一定角度傾動させた状態においては、積載物の重心がコンテナCの中央になることから距離Lが求められ、また、距離B、受圧面積Aも予めそれぞれ決定されていることから、圧力Pを検出することによって重量Wを算出することができ、また、コンテナC自体の重量も予め分かるので、この結果積載物の重量を算出することができる。
しかし、これはあくまでもコンテナC内に積載物が均等に積まれていると仮定した理想的な状態の場合であって、コンテナCに積載物が前側や後側に偏って積載されて積載物の重心が中央でない場合には距離Lが不明となって重量Wを算出できなくなる。
従って、このようにコンテナCに積載物が前側や後側に偏って積載されている場合には、以下のようにして積載物の重量を求める。
まず、荷役装置2の伸縮アーム22がアウタアーム21に対して伸長している状態(図8参照)での重量Wは、
W=(P1×A)×B/L1 ……(1)
次に、伸縮アーム22がアウタアーム21に対してが縮退している状態(図9参照)での重量Wは、
W=(P2×A)×B/L2 ……(2)
ここで、伸縮アーム22の伸縮量Sは予め設定されているのでL2=L1−Sとなり、
W=(P2×A)×B/L1−S ……(3)
これにより上記式1)、3)によって連立方程式が成立し、伸縮アーム22が伸長、縮退している2つの状態でのP1、P2を検出することにより、上記連立方程式から重量Wを求めることができることになる。
従って、コンテナCへの積載物の積載状態、つまり前側や後側などに偏った各種の状態での圧力センサ3による各検出圧力データを予め実験によって重量換算データとして得ておいて記憶部42に入力しておくことで、以下のようにコンテナCの重量を測定することができる。
即ち、重量測定装置で実際にコンテナCに積載された積載物の重量を測定する場合には、測定操作部6からの操作信号が演算部41に入力されると、演算部41では制御装置を通じてダンプシリンダ24を伸長作動させて荷役装置2を上方に所定角度傾動させることによって、コンテナCを所定角度傾動させる。
そして、この状態(第1の位置)で、まずダンプシリンダ24に作用する負荷(圧力)を圧力センサ3により検出し、この検出圧力をP1とする。
続いて、ダンプシリンダ24を縮退しコンテナCを走行状態に戻した後、伸縮アーム22を縮退させてコンテナCを伸縮アーム22の伸縮量に見合う距離Sだけ後方に移動させ、再度ダンプシリンダ24を伸長作動させて荷役装置2を上方に所定角度傾動させる。この状態(第2の位置)でダンプシリンダ24に作用する負荷(圧力)を圧力センサ3により検出し、この検出圧力をP2とする。
このようにして圧力センサ3で検出圧力P1、P2を検出すると、演算部41では検出圧力P1、P2から記憶部42の重量換算データに基づいて積載物の重量を換算し、この結果を表示装置5によって表示する。
なお、コンテナCを傾動させる角度は、前述した原理に基づいて積載物の重量が精度良く測定できる適正な角度を予め設定しており、荷役装置2がその角度に達すると角度センサや近接センサ、リッミットスイッチなどの検出装置によりこれを検出して荷役装置2の傾動動作を一定位置で停止させるようにしている。
また、上述では第1の位置から第2の位置にコンテナCを変位させる際にコンテナCを一度走行状態にしたが、コンテナCを所定角度傾動させた状態のままコンテナCを第1の位置から第2の位置に変位させてコンテナCの重量を測定するようにしてもよい。
このように積載物の重量を測定することで、コンテナCに積載物が均一でなく、前方や後方などに偏って積載されている場合でも、その積載物の重量を精度良く測定することができる。しかも、圧力センサ3などの僅かな部材を追加するだけで安価に既存の荷役車輌にも適用することができる。
また、精度の高い積載物の重量測定ができるので、過積載を確実に防止することができ、これによって走行運転やコンテナCの積降ろしを安全に行うことができるとともに、回収現場においても正確なゴミ(積載物)の重量測定ができるのでゴミ回収の有料化に対しても大きく寄与することができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
例えば、この実施形態では、アウタアーム21に対して伸縮アーム22が伸縮自在な構成の荷役装置2によって当該伸縮アーム22の伸縮を利用してコンテナCを2つの位置に変位させるようにしたものについて述べたが、伸縮アーム22の伸縮動作に限らずコンテナCを2つの位置に変位させることができる手段を備えたものであれば何れにも適用することができる。例えば、伸縮アーム22を伸縮でなく屈折可能に構成し、この屈折動作によってコンテナCを2つの位置に変位させるようにしてもよい。
次に、図10は積載物の重量測定装置の他の実施形態を示している。なお、重量測定装置を除く荷役車輌の基本的な構成は前述した荷役車輌と同様であり必要に応じて同部材には同符号を付して説明は省略する。
この重量測定装置は、前記ダンプシリンダ24に作用する圧油の圧力(負荷)を検出する圧力センサ3と、車体1上においてコンテナCの後部を持ち上げる持ち上げシリンダ7(図11参照)と、持ち上げシリンダ7に作用する圧油の圧力を検出する第2圧力センサ8と、圧力センサ3及び第2圧力センサ8の検出結果に基づいてコンテナCの重量を演算する演算装置4と、演算結果を表示する表示装置5とを備えている。
持ち上げシリンダ7は、図11に示すように車体1上に搭載されたコンテナCの底面後端部に対峙して車体1側に設けられており、当該持ち上げシリンダ7の伸長動作によりコンテナCの後端部を所定の高さまで持ち上げるようにしている。具体的には、ダンプシリンダ24を伸長作動させてコンテナCを所定角度傾動させた状態で、当該コンテナCが図12に示すような略水平になるように持ち上げシリンダ7によりその後端部を持ち上げる。そして、この際に圧力センサ3及び第2圧力センサ8によって各シリンダ24、7に作用する圧油の圧力を検出する。なお、持ち上げシリンダ7は、コンテナCの通常の積降ろし動作などの際に邪魔にならないようにして配設する必要がある。
演算装置4は、上記圧力センサ3及び第2圧力センサ8からの圧力信号が入力される演算部41と、記憶部42とを備えている。
演算部41には、上記各圧力信号の他、測定操作部6からの操作信号が入力され、当該演算部41では、この操作信号により図示しない制御装置を通じて後述するようにダンプシリンダ24を作動させるとともに、持ち上げシリンダ7を作動させ、この際の圧力センサ3及び第2圧力センサ8からの圧力信号から記憶部42に入力された後述する重量換算データに基づいてコンテナCの積載物の重量を換算し、この結果を表示装置5に出力する。
記憶部42には、各圧力信号に基づくコンテナCの重量換算データが予めデータテーブルとして入力されている。つまり、コンテナCに積載物を積載した際、その積載量が同一であっても積載物がコンテナCの前側や後側に偏って積載されている場合には、これらの状況によってダンプシリンダ24及び持ち上げシリンダ7に作用する負荷が異なる。従って、各種の状況に対してダンプシリンダ24及び持ち上げシリンダ7に作用する圧油の各種圧力データを予め実験によって重量換算データとして得ておき、これを記憶部42に入力しておくことで、演算部41では圧力センサ3及び第2圧力センサ8からの2つの検出圧力から積載物の重量を換算するようにしている。
従って、重量測定装置で実際にコンテナCに積載された積載物の重量を測定する場合には、測定操作部6からの操作信号が演算部41に入力されると、演算部41では制御装置を通じてダンプシリンダ24を伸長作動させて荷役装置2を上方に所定角度傾動させることによって、コンテナCを所定角度傾動させる(図11参照)。
続いて、この状態から持ち上げシリンダ7を伸長作動させてコンテナCが略水平状態となる位置まで持ち上げる(図12参照)。
そして、この状態でダンプシリンダ24及び持ち上げシリンダ7に作用する各負荷(圧力)を圧力センサ3と第2圧力センサ8とによって検出する。
このようにして圧力センサ3と第2圧力センサ8とで圧力を検出すると、演算部41ではこれら検出圧力から記憶部42の重量換算データに基づいて積載物の重量を換算し、この結果を表示装置5によって表示する。
なお、コンテナCを傾動させる角度は、積載物の重量が精度良く測定できる適正な角度を予め設定しており、荷役装置2がその角度に達すると角度センサや近接センサ、リッミットスイッチなどの検出装置によりこれを検出して荷役装置2の傾動動作を一定位置で停止させるようにしている。
このように積載物の重量を測定することで、コンテナCに積載物が均一でなく、前方や後方などに偏って積載されている場合でも、その積載物の重量を精度良く測定することができ、しかも既存の荷役車輌にも簡単に適用することができる。
また、精度の高い積載物の重量測定ができるので、過積載を確実に防止することができ、これによって走行運転やコンテナCの積降ろしを安全に行うことができるとともに、回収現場においても正確なゴミ(積載物)の重量測定ができるのでゴミ回収の有料化に対しても大きく寄与することができる。
図13は、積載物の重量測定装置のさらに他の実施形態を示している。なお、重量測定装置を除く荷役車輌の基本的な構成は前述した荷役車輌と同様であり必要に応じて同部材には同符号を付して説明は省略する。
この重量測定装置は、車体上に載置されたコンテナCの重量を測定する重量測定器としてのロードセル10と、ロードセル10の検出結果に基づいてコンテナCの重量を演算する演算装置4と、演算結果を表示する表示装置5とを備えている。
ロードセル10は、図14に示すようにコンテナCを車体1上に載置した際に当該コンテナCを支持する車体1上の例えば左右両側部に2個設けられている。具体的にはコンテナの底面に前後方向に左右一対設けられた主桁に対応する車体1の部位にロードセル10が設けられており、コンテナCを車体1に載置した際にロードセル10上に上記主桁が乗ることによって重量を計測するようにしている。
また、このロードセル10の上面には、コンテナCを支持した状態で後述するように当該ロードセル10上をコンテナCが円滑に摺動できるように樹脂製などのパッド10a(図15参照)が設けられている。
ところで、前記ロードセル10を車体枠の前後左右に計4個設ければ、コンテナCの前後への重心位置の狂いを補正できるので、コンテナCの重量を精度良く測定することが可能になる。しかし、高価なロードセルを4個も使用すると装置全体のコストの高騰を招き実用的ではない。そこで、ロードセル10を2個にしてコストの低減を図るとともに、コンテナCを水平状態で後述するように2位置に変位させ、これら2位置でのコンテナCの重量を測定することによって測定精度の向上を図るようにしている。
演算装置4は、上記ロードセル10、10からの重量信号が入力される演算部41と、記憶部42とを備えている。
演算部41には、上記各ロードセル10、10からの重量信号の他、測定操作部6からの操作信号が入力され、当該演算部41では、この操作信号により図示しない制御装置を通じてコンテナCが水平な状態で伸縮アーム22を伸縮させて図14に実線で示す位置と図14に二点鎖線で示す位置との2位置に変位させ、この2位置での各ロードセル10、10からの重量信号から記憶部42に入力された後述する重量換算データに基づいてコンテナCの積載物の重量を換算し、この結果を表示装置5に出力する。
記憶部42には、上記2位置での各ロードセル10の重量信号に基づくコンテナCの重量換算データが予めデータテーブルとして入力されている。つまり、コンテナCに積載物を積載した際、その積載量が同一であっても積載物がコンテナCの前側や後側に偏って積載されている場合には、これらの状況によって各ロードセル10で測定される重量が異なる。従って、各種の状況に対して各ロードセル10で測定される各種重量データを予め実験によって重量換算データとして得ておき、これを記憶部42に入力しておくことで、演算部41では上記2位置での検出重量から積載物の重量を換算するようにしている。
従って、重量測定装置で実際にコンテナCに積載された積載物の重量を測定する場合には、測定操作部6からの操作信号が演算部41に入力されると、まず、図14に示すように車体1上にコンテナCを載置した状態(第1の位置)で各ロードセル10によってコンテナCの重量を測定する。
続いて、この状態で伸縮アーム22を縮退させてコンテナCを図14に二点鎖線で示す位置まで後方にスライドさせ、この状態(第2の位置)で各ロードセル10によってコンテナCの重量を測定する。
このようにして各ロードセル10により2位置でのコンテナCの重量を検出すると、演算部41ではこれら検出重量から記憶部42の重量換算データに基づいて積載物の重量を換算し、この結果を表示装置5によって表示する。
なお、伸縮アーム22などに近接センサ、リッミットスイッチなどの検出装置を設け、この検出装置の検出により伸縮アーム22の縮退量を一定にすることで、コンテナCを毎回同じ第2の位置に配置するようにしている。
従って、前述した実施形態のようにダンプシリンダ24を伸長させてコンテナCを傾動させるのではなく、当該コンテナCを車体1上に載置した水平な安定した状態で積載物の重量を測定するため、コンテナCに積載物が均一でなく、前方や後方などに偏って積載されている場合でも、コンテナCを傾動させるものに比べてその積載物の重量をさらに精度良く測定することができ、しかも既存の荷役車輌にも簡単に適用することができる。
また、精度の高い積載物の重量測定ができるので、過積載を確実に防止することができ、これによって走行運転やコンテナCの積降ろしを安全に行うことができるとともに、回収現場においても正確なゴミ(積載物)の重量測定ができるのでゴミ回収の有料化に対しても大きく寄与することができる。
なお、この実施形態ではロードセル10を左右2箇所に設けたものについて述べたが、ロードセル10を1箇所だけに設けたものでもよい。
荷役車輌の全体構成を示す概略の側面図である。 荷役車輌のコンテナ積降ろし動作を説明するための側面図である。 荷役車輌のコンテナ積降ろし動作を説明するための側面図である。 荷役車輌のコンテナ積降ろし動作を説明するための側面図である。 荷役車輌のコンテナに積載された積載物の排出動作を説明するための側面図である。 積載物の重量測定装置の構成を示すブロック図である。 重量測定原理を説明するための図である。 重量測定原理を説明するための図である。 重量測定原理を説明するための図である。 積載物の重量測定装置の他の実施形態を示すブロック図である。 重量測定にあたってコンテナを所定角度傾動させた状態を示す概略の側面図である。 重量測定時のコンテナの状態を示す概略の側面図である。 積載物の重量測定装置のさらに他の実施形態を示すブロック図である。 ロードセルを設けた荷役車輌を示す概略の側面図である。 ロードセルの取付状態を示す拡大の一部側面図である。
符号の説明
2 荷役装置
21 アウタアーム
22 伸縮アーム
24 ダンプシリンダ
3 圧力センサ
4 演算装置
7 持ち上げシリンダ
8 第2圧力センサ
10 ロードセル

Claims (3)

  1. 荷役装置に備えられたダンプシリンダの伸縮動作によりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされた荷役車輌において、
    前記荷役装置は、コンテナの積込動作に係わらず当該コンテナを予め定められた第1の位置と第2の位置とに変位可能になされ、これら第1の位置と第2の位置でのダンプシリンダに作用する負荷に基づいてコンテナの重量を測定するように構成されたことを特徴とする荷役車輌における積載物の重量測定装置。
  2. 荷役装置に備えられたダンプシリンダの伸縮動作によりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされた荷役車輌において、
    前記車体の後部には当該車体に搭載されたコンテナの底面後部を持ち上げる持ち上げシリンダが設けられ、コンテナを所定角度傾動させた状態でこの持ち上げシリンダでコンテナが略水平になるように持ち上げた際にダンプシリンダと持ち上げシリンダとに作用する負荷に基づいてコンテナの重量を測定するように構成されたことを特徴とする荷役車輌における積載物の重量測定装置。
  3. 荷役装置に備えられたダンプシリンダの伸縮動作によりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされた荷役車輌において、
    前記荷役装置は、コンテナの積込動作に係わらず当該コンテナを予め定められた第1の位置と第2の位置とに変位可能になされるとともに、前記車体上には当該車体上に載置されたコンテナの重量を測定する重量測定器が1箇所もしくは2箇所に設けられ、これら第1の位置と第2の位置での重量測定器による重量測定に基づいてコンテナの重量を測定するように構成されたことを特徴とする荷役車輌における積載物の重量測定装置。
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