JP2018145753A - 作業機械の操作支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運搬機械の制限積載量に対してより精度よく積込作業を行なうことが可能となる作業機械の操作支援装置を提供する。【解決手段】車体と、作業対象物の積込作業に使用可能な作業フロント装置と、前記作業フロント装置の姿勢を、前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離として検出する姿勢検出装置と、前記作業フロント装置を用いた積込作業における前記作業対象物の積込重量を計測可能な重量演算装置と、前記姿勢検出装置で検出した前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離に応じて前記作業対象物の積込重量の計測精度を判定する重量計測精度判定装置と、前記重量演算装置の演算結果と、前記重量計測精度判定装置の判定結果とを報知する報知装置とを備えた。【選択図】 図3

Description

本発明は、作業機械の操作支援装置に関する。
油圧ショベルのような作業機械が掘削した土砂等をダンプトラックのような運搬機械に積み込む場合、作業効率の観点から運搬機械の制限積載量にできるだけ近い重量の土砂等を積込むことが望まれる。
ショベルローダ(油圧ショベル)等の積荷を自動的に秤量、積算、表示できる装置を提供することを目的に、ショベルローダ等において、ショベルアームの枢着点に設けた仰俯角検出器と、リフト用油圧シリンダに設けた支持力検出器とから仰俯角と支持力を検知し、アームの角度に応じた条件を予め記憶させた演算器に入力して積荷荷重を秤量し、積み込まれるダンプトラック等に過積がないようにした積込機械の作業制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭57−21637号公報
上述した積込機械の作業制御装置により、作業機械を操作するオペレータは、自動的に秤量、積算、表示された油圧ショベル等の積荷をダンプトラック等に積み込むことができる。この場合、オペレータは作業制御装置の表示を基に熟練と経験により決めた重量の積荷(ダンプトラックの制限積載量を超えない重量の積荷)をダンプトラックに積み込む。
しかしながら、上述した積込機械の作業制御装置の積荷荷重の秤量表示は、以下の理由により誤差を有している。
(1)ショベルアームである作業フロント装置は多関節型であり、各関節に仰俯角検出器を設けている。仰俯角検出器の計測誤差が積算された仰俯角の値と支持力の値とを用いて積荷荷重の演算が行われるので、算出された秤量の値と実際の作業具等に収納された土砂等の重量の値には差(誤差)が生じている。
(2)積荷荷重の秤量の演算において、作業フロント装置の姿勢の違い(具体的には、作業フロント装置の枢着点からバケット等の作業具までの前後方向の距離の違い)によって、演算結果の誤差が異なる。これは、作業フロント装置が最大に伸展した状態での秤量の場合と、それ以外の状態での秤量の場合とでは、演算内容に作業フロント装置の揺動中心まわりのモーメント要素が含まれることから生じる。
このような誤差情報は、オペレータに通知されていないので、積込機械の作業制御装置の表示した油圧ショベル等の積荷重量を基に積込作業を行なうと、運搬機械の制限積載量に対して、演算誤差等を起因とした秤量の過不足が生じてしまう虞がある。上述したような、作業フロント装置の姿勢の違いによる誤差等は、一般に明示されていないので、誤差の高い特別な姿勢で作業が行なわれると、オペレータの意識しない秤量の過不足が生じてしまう可能性が高まる。そして、運搬機械の過積みの最悪の場合には、積込作業のやり直しが必要になるなど作業効率を低下させる可能性があった。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、運搬機械の制限積載量に対してより精度よく積込作業を行なうことが可能となる作業機械の操作支援装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、車体と、作業対象物の積込作業に使用可能な作業フロント装置と、前記作業フロント装置の姿勢を、前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離として検出する姿勢検出装置と、前記作業フロント装置を用いた積込作業における前記作業対象物の積込重量を計測可能な重量演算装置と、前記姿勢検出装置で検出した前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離に応じて前記作業対象物の積込重量の計測精度を判定する重量計測精度判定装置と、前記重量演算装置の演算結果と、前記重量計測精度判定装置の判定結果とを報知する報知装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、オペレータが積込重量と作業フロント装置の姿勢に応じた計測精度を同時に把握可能になるので、運搬機械の制限積載量に対してより精度よく積込作業を行なうことが容易になる。このことにより、作業効率の向上と生産性の向上とが図れる。
本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルを示す側面図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルの制御回路を示す概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態の制御システムの構成を示す概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する制御システムの作用の一部を説明する作業フロントの側面概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する制御システムの作用の他の部を説明する作業フロントの側面概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する制御システムの作用の更に他の部を説明する作業フロントの側面概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する重量計測精度判定部の処理内容を示すフローチャート図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する重量計測精度マップの一例を示す表図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する表示装置の表示画面を示す概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態の制御システムの構成を示す概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態を構成する姿勢範囲設定部に設定されている姿勢範囲マップの一例を示す表図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態を構成する姿勢判定部の処理内容を示すフローチャート図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態を構成する表示装置の表示画面を示す概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態を備えた油圧ショベルの制御回路を示す概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態の制御システムの構成を示す概略図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態を構成する積算重量演算部と積算精度演算部の処理内容を示すフローチャート図である。 本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態を構成する表示装置の表示画面を示す概略図である。
以下、作業機械として油圧ショベルを例にとって本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、本発明は、作業フロント装置を備えた作業機械全般に適用が可能であり、本発明の適用は油圧ショベルに限定されるものではない。
図1は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態備えた油圧ショベルを示す側面図である。
作業機械である油圧ショベル100は、左右の走行体を備えた下部車体11と、下部車体11上に旋回可能に取付けられた上部旋回体12とを有し、上部旋回体12の前部には作業フロント装置101が上下揺動自在に取付けられている。
作業フロント装置101は、上部旋回体12に対して上下揺動自在に取付けられたブーム14と、ブーム14の先端側に上下揺動自在に取付けられたアーム15と、アーム15の先端側に上下揺動自在に取付けられた作業具102と、上部旋回体12とブーム14とに端部をそれぞれ連結され、ブーム14を上下方向に揺動させるブームシリンダ16と、ブーム14とアーム15とに端部をそれぞれ連結され、アーム15を上下方向に揺動させるアームシリンダ17と、アーム14と作業具102とに端部をそれぞれ連結され、作業具102を上下方向に揺動させる作業具シリンダ18とを備えている。
また、作業フロント装置101の姿勢を検出するために、ブーム14に設けられたブーム傾斜センサ31と、アーム15に設けられたアーム傾斜センサ32と、作業具102に設けられた作業具傾斜センサ33とを備えている。本実施の形態においては作業具102をバケットとした場合を例示しているが、作業機械の作業内容に応じて、マグネットやグラップルなど作業対象物を運搬可能な任意の作業具に交換可能である。
また、上部旋回体12の前部にはオペレータが乗り込む運転室13が配置されている。
図2は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルの制御回路を示す概略図である。
図2において、制御回路は、図示しないエンジンにより駆動されるメインポンプ22と、作動油タンク23と、メインポンプ22から圧油が供給され、油圧ショベル100のブーム14(図1参照)を駆動するブームシリンダ16と、同様に油圧ショベルのアーム15(図1参照)を駆動するアームシリンダ17と、同様に油圧ショベルの作業具102(図1参照)を駆動する作業具シリンダ18と、メインポンプ22からからブームシリンダ16に供給される圧油の流れ(流量と方向)を制御するブーム制御弁24aと、メインポンプ22からからアームシリンダ17に供給される圧油の流れ(流量と方向)を制御するアーム制御弁24bと、メインポンプ22からから作業具シリンダ18に供給される圧油の流れ(流量と方向)を制御する作業具制御弁24cと、ブーム14の動作指令を出力するブーム操作レバー50と、アーム15の動作指令を出力するアーム操作レバー51と、作業具102の動作指令を出力する作業具操作レバー52と、各操作レバー50、51、52からの操作信号を取込み、それぞれの制御弁24a、24b,24cの操作部へ電流信号を出力するメインコントローラ200と、重量計測コントローラ210とを備えている。
ブーム制御弁24aとアーム制御弁24bと作業具制御弁24cとは、それぞれ、管路を介してブームシリンダ16、アームシリンダ17、作業具シリンダ18のボトム側油室16a、17a、18aあるいはロッド側油室16b、17b、18bに接続され、メインコントローラ200からの電流信号による各制御弁24a、24b、24cの切換位置に応じて、メインポンプ22の吐出油は上述した各シリンダの油室に供給される。
ブームシリンダ16のボトム側油室16aには、その圧力を検出するブームボトム圧力センサ34が設けられ、ロッド側油室16bにはその圧力を検出するブームロッド圧力センサ35が設けられている。これら圧力センサ34、35の検出した計測信号は重量計測コントローラ210に入力されている。
重量計測コントローラ210には、上述したブーム傾斜センサ31とアーム傾斜センサ32と作業具傾斜センサ33とが検出した計測信号と、運転室13に設けられた重量演算スイッチ41からの信号とが入力されている。また、重量計測コントローラ210は、これらの入力信号に応じて積載重量と誤差を演算し、表示装置304へ演算結果を出力する。重量計測コントローラ210の動作については後述する。
ブームシリンダ16のボトム側油室16aへ圧油が供給された場合には、ブーム14は上部旋回体12に対して上方向に揺動駆動され、ロッド側油室16bへ圧油が供給された場合には、ブーム14は上部旋回体12に対して下方向に揺動駆動される。また、アームシリンダ17のボトム側油室17aへ圧油が供給された場合には、アーム15はブーム14に対して下方向に揺動駆動され、ロッド側油室17bへ圧油が供給された場合には、アーム15はブーム14に対して上方向に揺動駆動される。更に、作業具シリンダ18のボトム側油室18aへ圧油が供給された場合には、作業具102はアーム15に対して下方向に回動駆動され、ロッド側油室18bへ圧油が供給された場合には、作業具102はアーム15に対して上方向に回動駆動される。
次に重量計測コントローラ210の構成について図3を用いて説明する。図3は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態の制御システムの構成を示す概略図である。図3において、図1及び図2に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
重量計測コントローラ210には、ブームボトム圧力センサ34が検出したブームボトム圧力信号34Sと、ブームロッド圧力センサ35が検出したブームロッド圧力信号35Sと、ブーム傾斜センサ31が検出したブーム傾斜信号31Sと、アーム傾斜センサ32が検出したアーム傾斜信号32Sと、作業具傾斜センサ33が検出した作業具傾斜信号33Sと、重量演算スイッチ41からの入り信号41Sとが入力されている。重量計測コントローラ210は、これらの入力信号を基に作業対象物の重量とその精度とを演算し、表示装置出力信号304Sとして表示装置304へ出力する。
重量計測コントローラ210は、作業フロント装置101の姿勢を、作業フロント装置101の車体に対する前後方向の距離として検出する姿勢検出部301と、作業フロント装置101により運搬される作業対象物の重量を演算する重量演算部302と、作業フロント装置101の姿勢に応じて予め設定した重量計測精度(作業フロント装置101の車体に対する任意の前後方向の距離における重量計測精度)が記憶されている重量計測精度マップ310と、姿勢検出部301で検出した姿勢信号(作業フロント装置101の車体に対する前後方向の距離)と重量計測精度マップ310からの信号とを基に重量の計測精度を判定する重量計測精度判定部303と、重量演算部302の演算結果と重量計測精度判定部303の判定結果とを表示装置304へ出力する表示信号出力部305とを備えている。なお、重量計測コントローラ210は、予め設定された制御周期で一連の演算と入出力とを繰り返し実行する。
次に、姿勢検出部301と重量演算部302の機能と作用について図4乃至図6を用いて説明する。図4は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する制御システムの作用の一部を説明する作業フロントの側面概略図、図5は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する制御システムの作用の他の部を説明する作業フロントの側面概略図、図6は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する制御システムの作用の更に他の部を説明する作業フロントの側面概略図である。図4乃至図6において、図1乃至図3に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図4に記載のWは作業対象物の重量を示し、図5に記載のWは作業フロント装置101の自重を示している。図3に戻り、姿勢検出部301は入力信号であるブーム傾斜信号31Sとアーム傾斜信号32Sと作業具傾斜信号33Sとから、図4に示すブーム14、アーム15、作業具102のそれぞれの水平面に対する傾きである∠α、∠β、∠γを算出し、重量演算部302へ出力する。
重量演算部302では下記手順に従い、重量を演算する。
図4に示すように、ブーム14の揺動中心と作業対象物の位置の間の水平方向長さをLとして、ブーム14の長さをLboom、アーム15の長さをLarm、作業具102の長さをLattとすると、ブームの揺動中心と作業対象物の位置の間の水平方向長さLは以下の式(1)で定まる。
L=Lboom・cosα+Larm・cosβ+Latt・cosγ・・・・(1)
Lboom、Larm、Lattは、設計によって決まる既知の値であるため、Lは姿勢検出部301の検出結果を用いて演算できる。
次に、ブーム14の揺動中心と作業フロント装置101の自重Wが作用する位置の間の水平方向長さLを以下のように算出する。図5に示すように、作業フロント装置101を構成する各構造物について、ブーム14の揺動中心とブーム14の重心位置の間の水平方向の長さをLa、ブーム14の揺動中心とアーム15の重心位置の間の水平方向の長さをLb、ブーム14の揺動中心と作業具102の重心位置の間の水平方向の長さをLcとして、各構造物の重量をWa,Wb,Wcとすると、Wは作業フロント装置101の自重であるから、Wは以下の式(2)で定まる。
=Wa+Wb+Wc+……・・・・(2)
Wa、Wb、Wc、……は、設計によって決まる既知の値であることから、Wも既知である。また、各構造物の個々の重心位置も設計により決まる既知の値であることから、La、Lb、Lc、……は、姿勢検出部301の検出結果と各構造物の個々の重心位置から演算することができる。
各構造物のブーム14の揺動中心まわりのモーメントの和が、フロント自重Wによるブーム14の揺動中心まわりのモーメントと等しいことから、以下の式(3)と(4)が導かれる。
・L=Wa・La+Wb・Lb+Wc・Lc+……・・・・(3)
∴L=(Wa・La+Wb・Lb+Wc・Lc+……)/W・・・(4)
式(4)より、ブーム14の揺動中心と作業フロント装置101の自重Wが作用する位置の間の水平方向長さLは、姿勢検出部301の検出結果と既知の値とで演算できる。
次に、上述した演算結果とブーム14の揺動中心まわりのモーメントを基に作業対象物の重量Wを以下のように算出する。図6において、ブームシリンダ16の支持力をFとして、ブームシリンダ16の両端(点A,B)とブーム14の揺動中心(点C)によって囲まれる三角形を△ABCとする。また、△ABCの各辺の長さをLAB、BC、CA とおくと、LBC、CAは設計により決まる既知である。また、∠ACBは図4に示す∠αと同様に姿勢検出部301の検出結果から演算することができる。これらのことから余弦定理を用いてLABが以下の式(5)で定まる。
AB=√(LBC +LCA −2LBC・LCA・cos∠ACB)・・・(5)
式(5)よりLABは、姿勢検出部301の検出結果と既知の値で演算できる。次に、ブーム14の揺動中心(点C)からブームシリンダ16の両端(点A,B)である辺LABに対して引いた垂線の長さをhとすると、△ABCの面積Sは、以下の式(6)で定まる。
S=(LAB・h)/2・・・(6)
また、△ABCの面積Sは、∠ACBとLBC、CAにより以下の式(7)で定まる。
S=(LCA・LBC・sin∠ACB)/2・・・(7)
式(6)と式(7)とを整理して以下の式(8)が導かれ、hが決まる。
h=(LCA・LBC・sin∠ACB)/LAB・・・(8)
式(5)と式(8)より、hは姿勢検出部301の検出結果と既知の値とで演算できる。
図3に戻り、ブームボトム圧力センサ34が検出したブームボトム圧力信号34SをP1bと、ブームロッド圧力センサ35が検出したブームロッド圧力信号35SをP1rとして、ブームシリンダ16のボトム側受圧面積をA、ロッド側受圧面積をAとする。図6に示すブームシリンダ16の支持力Fは、ブームシリンダ16伸長方向を正の向きとすると、以下の式(9)で定まる。
F=P1b・A−P1r・A・・・(9)
支持力Fによるブーム14の揺動中心まわりのモーメントは、重量W及び作業フロント装置101の自重Wによるブーム14の揺動中心まわりのモーメントの和と釣り合っているので、以下の式(10)と(11)が定まる。
F・h=W・L+W・L・・・(10)
∴W=(F・h−W・L)/L・・・(11)
式(11)の右辺は、式(1)(2)(4)(8)(9)から演算できる。以上から、ブーム14の揺動中心のモーメントの釣り合い式から、作業対象物の重量Wを演算することができる。
次に、重量計測精度判定部303の機能と作用について図7及び図8を用いて説明する。図7は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する重量計測精度判定部の処理内容を示すフローチャート図、図8は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する重量計測精度マップの一例を示す表図である。
重量計測精度判定部303の処理内容を図7を用いて説明する。
重量計測精度判定部303は、重量演算スイッチ41がONされたか否かを判定する(ステップS401)。具体的には、入り信号41Sの有無を判定する。重量演算スイッチ41がONの場合ステップS402へ進み、それ以外の場合にはENDへ進みフローは終了する。
重量演算スイッチ41がONの場合、重量計測精度判定部303は、姿勢情報を取得する(ステップS402)。具体的には、姿勢検出部301の検出した作業フロント装置101の姿勢信号を受けて重量演算部302において演算された作業具102の位置情報が取得される。
重量計測精度判定部303は、重量計測精度マップを読み込む(ステップS403)。具体的には、作業フロント装置101の姿勢に応じて予め設定した重量計測精度が記憶されている重量計測精度マップ310を読み込む。
重量計測精度判定部303は、重量計測精度を判定する(ステップS404)。具体的には、ステップS402で取得した作業具102の位置情報とステップS403で読み込んだ重量計測精度マップとを照合することで、重量計測精度の判定が行われる。
図8に示す重量計測精度マップの一例において、作業具水平位置は、ブーム14の揺動中心から作業具102までの水平距離を示している(図5におけるLcに相当)。また、作業具鉛直位置は、作業具102の地平面からの鉛直距離を示している。この鉛直距離は、設計によって決まる既知の値と姿勢検出部301の検出結果から容易に演算できる。表内の各数値は、作業具102の当該位置における重量計測精度を示している。本実施の形態においては、計測精度の表現を可搬重量に対するフルスケール(%F.S)としている。図8の重量計測精度マップの一例では、水平距離が2〜4[m]の姿勢において、最も精度良く重量演算が可能であることを示している。
重量計測精度マップは、例えば、真値が既知である作業対象物を作業具102に積載して、作業具の水平位置や鉛直位置を変更させて重量計測することで、作成することができる。
図7に戻り、重量計測精度判定部303は、重量計測精度を出力する(ステップS405)。具体的には、ステップS404の判定結果である重量計測精度を表示信号出力部305に対して出力する処理が行なわれる。
次に、表示装置304の表示画面について図9を用いて説明する。図9は本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態を構成する表示装置の表示画面を示す概略図である。
図9の表示画面は、重量演算部302で演算した作業対象物の重量を表示する重量表示領域601と、重量計測精度判定部303の判定結果である重量計測精度を表示する重量計測精度表示領域602と、重量計測精度判定部303で使用した重量計測精度マップ310の重量計測精度を表示する重量計測精度マップ表示領域603とを備えている。
図9において、表示装置304は、重量表示領域601に作業対象物の重量を1.0tと表示し、重量計測精度表示領域602に重量計測精度を5%と表示している。また、重量計測精度マップ表示領域603は、横軸に示すブーム14の揺動中心から作業具102までの水平距離を示す横軸おいて、その距離に応じて精度を低、高、中で示すと共に、現在の作業具102の位置を作業具マーカ604で表示している。なお、本実施の形態において、重量計測精度表示領域602の重量計測精度を(〜[%])と表示する定量表現の場合を例に説明したが、これに限るものではない。(高、中、低)などの定性表現とすることも可能である。
上述した本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態によれば、オペレータが積込重量と作業フロント装置の姿勢に応じた計測精度を同時に把握可能になるので、運搬機械の制限積載量に対してより精度よく積込作業を行なうことが容易になる。このことにより、作業効率の向上と生産性の向上とが図れる。
また、上述した本発明の作業機械の操作支援装置の第1の実施の形態によれば、重量計測精度マップが併せて表示されることから、オペレータがより精度の高い作業フロント装置の姿勢を選択して重量計測を行なうことが可能になる。このことにより、さらなる業務効率の向上が期待できる。
以下、本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図10は本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態の制御システムの構成を示す概略図、図11は本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態を構成する姿勢範囲設定部に設定されている姿勢範囲マップの一例を示す表図、図12は本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態を構成する姿勢判定部の処理内容を示すフローチャート図、図13は本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態を構成する表示装置の表示画面を示す概略図である。図10乃至図13において、図1乃至図9に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態においては、図3に示す第1の実施の形態の重量計測コントローラ210の構成に対して、図10に示すように姿勢範囲設定部320と姿勢判定部321とが追加構成された点が異なる。
姿勢範囲設定部320は、重量計測精度マップ310から記憶されている作業フロント装置101の姿勢(作業フロント装置101の車体に対する前後方向の距離)に応じて予め設定した重量計測精度の信号を入力し、所定の範囲を設定した後に、設定した重量計測精度の信号を姿勢判定部321へ出力する。
図11の表図は姿勢範囲設定部320に設定されている姿勢範囲マップの一例を示している。本実施の形態においては、重量計測精度が比較的良好な作業具102の水平位置が2〜4[m]の場合を所定範囲内と設定し、それ以外の場合を所定範囲外と設定している。
図10に戻り、姿勢判定部321は、重量演算部302において演算された作業フロント装置101の姿勢情報(作業具102の位置情報)と姿勢範囲設定部320で設定した姿勢範囲設定情報とを入力し、これらの情報を照合して作業具102の位置が所定範囲外のときには、警告表示のための信号を表示信号出力部305へ出力する。
姿勢判定部321の処理内容を図12を用いて説明する。
姿勢判定部321は、姿勢情報を取得する(ステップS411)。具体的には、重量演算部302において演算された作業フロント装置101の姿勢情報(作業具102の位置情報)が取得される。
姿勢判定部321は、姿勢範囲設定情報を取得する(ステップS412)。具体的には、姿勢範囲設定部320において設定された姿勢範囲設定情報が取得される。
姿勢判定部321は、姿勢が設定範囲内か否かを判定する(ステップS413)。具体的には、ステップS411で取得した作業具102の位置情報とステップS412で取得した姿勢範囲設定情報とを照合することで、姿勢範囲の判定が行われる。作業具102の実際の水平位置が2〜4[m]の場合は、所定範囲内と判定され、それ以外の場合は、所定範囲外と判定される。所定範囲外の場合はステップS414へ進み、所定範囲内の場合はENDへ進みフローは終了する。
姿勢判定部321は、姿勢範囲外警告を出力する(ステップS414)。具体的には、姿勢範囲外の警告を表示するための信号を表示信号出力部305へ出力する。その後、ENDへ進みフローは終了する。
次に、本実施の形態における表示装置304Aの表示画面について図13を用いて説明する。
図13の表示画面と図9に示す第1の実施の形態における表示画面との相違点は、姿勢範囲外警告ランプ610が設けられた点と、重量計測精度マップ表示領域613において、姿勢範囲設定部320において設定された姿勢範囲設定情報を表示(設定された範囲内は明るく表示し、それ以外は暗く表示)している点である。
図12の処理フローにおいて、ステップS414の処理により姿勢範囲外の警告を表示するための信号が出力された場合には、姿勢範囲外警告ランプ610が点灯し、当該姿勢では所望の重量計測精度が得られないことが、オペレータに報知される。
重量計測精度マップ表示領域613に姿勢範囲設定情報が表示されているので、姿勢範囲外警告ランプ610が点灯した場合、オペレータは、どのような姿勢に変更すれば良好な精度が得られるのか(姿勢範囲外警告ランプ610を消灯させられるのか)を容易に把握できる。
オペレータが姿勢範囲外警告ランプ610を点灯させないように作業フロント装置101を操作することで、重量計測精度を所望の範囲内とすることができる。このことにより、作業の生産性が向上する。なお、姿勢範囲外の警告は、姿勢範囲外警告ランプ610に限るものではない。警報などオペレータに報知可能なあらゆる手段で行なっても良い。
上述した本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述した本発明の作業機械の操作支援装置の第2の実施の形態によれば、現在の作業フロント装置101の姿勢で所望の重量計測精度が得られるか否かを、オペレータが容易に把握可能となる。このことにより、オペレータが姿勢範囲外警告ランプ610を点灯させないように作業フロント装置101を操作することで、重量計測精度を所望の範囲内とすることができる。この結果、作業の生産性が向上する。
以下、本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態を図面を用いて説明する。図14は本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態を備えた油圧ショベルの制御回路を示す概略図、図15は本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態の制御システムの構成を示す概略図、図16は本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態を構成する積算重量演算部と積算精度演算部の処理内容を示すフローチャート図、図17は本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態を構成する表示装置の表示画面を示す概略図である。
図14乃至図17において、図1乃至図13に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態においては、図2に示す第1の実施の形態の油圧ショベルの制御回路の構成に対して、図14に示すように積算確定スイッチ42と積算リセットスイッチ43とを備え、積算確定スイッチ42からの積算確定信号42Sと積算リセットスイッチ43からの積算リセット信号43Sとが重量計測コントローラ210に入力されるように構成した点が異なる。
本実施の形態の特徴は、例えば、作業機械が、何度かに分けて作業対象物を運搬して、重量計測後に1台のダンプトラックも積込む場合、作業機械が運搬した作業対象物の重量と誤差を積算できるようにした点である。このことにより、1台のダンプトラックの積載重量と誤差が容易に把握できる。具体的には、図3に示す第1の実施の形態の重量計測コントローラ210の構成に対して、図15に示すように積算重量演算部330と積算精度演算部331と積算重量及び精度記憶部332とが付加されて構成されている。
積算重量演算部330は、積算確定スイッチ42からの積算確定信号42Sと重量演算部302からの演算結果である作業対象物の重量と積算重量及び精度記憶部332に記憶されている積算重量とを入力し、積算確定信号42SがONのときに、作業対象物の重量と積算重量とを加算する処理を行い、その演算結果を表示信号出力部305と積算精度演算部331と積算重量及び精度記憶部332へ出力する。
積算精度演算部331は、積算確定スイッチ42からの積算確定信号42Sと積算重量演算部330からの積算重量と重量計測精度判定部303からの演算結果である作業対象物の重量計測精度と積算荷重及び精度記憶部332に記憶されている積算精度とを入力し、積算確定信号42SがONのときに、作業対象物の計測精度と積算精度とを更新演算する処理を行い、その演算結果を表示信号出力部305と積算重量及び精度記憶部332へ出力する。
積算重量及び精度記憶部332は、積算リセットスイッチ43からの積算リセット信号43Sと積算重量演算部330からの積算重量と積算精度演算部331からの積算精度とを入力し、積算リセット信号43SがONでないときに、入力した積算重量と積算精度とを記憶し、記憶した各値を積算重量演算部330と積算精度演算部331へ出力する。積算リセット信号43SがONのときに、記憶した積算重量と積算精度とをゼロにリセットする。
積算精度演算部331の演算方法について、本実施の形態においては二乗和平方根を用いているが、これに限るものではない。例えば、単純和としても良い。本実施の形態においては、1回目の計測結果をA±a[t]、1回目の計測結果をB±b[t]、3回目の計測結果をC±c[t]とすると、合計3回の積算精度である±p[%]は、以下の式(12)で定まる。
p=[√(a+b+c)]・100/(A+B+C)・・・(12)
次に、積算重量演算部330と積算精度演算部331と積算重量及び精度記憶部332の処理内容を図16を用いて説明する。
積算重量及び精度記憶部332は、積算リセットスイッチ43がONされたか否かを判定する(ステップS421)。具体的には、リセット信号43Sの有無を判定する。積算リセットスイッチ43がONの場合ステップS422へ進み、それ以外の場合にはステップS423へ進む。
ステップS421にて積算リセットスイッチ43がONされた場合、積算重量及び精度記憶部332は、記憶値をゼロにリセットする(ステップS422)。
ステップS421にて積算リセットスイッチ43がONされなかった場合、重量計測精度判定部303は重量演算スイッチ41がONされたか否かを判定する(ステップS423)。具体的には、入り信号41Sの有無を判定する。重量演算スイッチ41がONの場合ステップS424へ進み、それ以外の場合にはステップS429へ進む。
ステップS423にて重量演算スイッチ41がONの場合、積算重量演算部330と積算精度演算部331は、積算重量及び精度記憶部332の記憶値(積算重量と積算精度)をそれぞれ読み込む(ステップS424)。
積算重量演算部330と積算精度演算部331は、重量演算結果及び受領計測精度判定結果を取得する(ステップS425)。具体的には、積算重量演算部330では重量演算部302の演算結果が取得され、積算精度演算部331では重量計測精度判定部303の判定結果が取得される。
積算重量演算部330は積算重量演算を行う(ステップS426)。具体的には、積算重量演算部330において、ステップS424にて読み込んだ積算重量及び精度記憶部332からの積算重量に対して、ステップS425にて取得した重量演算部302からの重量演算結果とを加算する演算処理が行われる。
積算精度演算部331は積算精度演算を行う(ステップS427)。具体的には、積算精度演算部331において、ステップS424にて読み込んだ積算重量及び精度記憶部332からの積算精度と、ステップS425にて取得した重量計測精度判定部303の重量計測精度と、ステップS426の演算結果である積算重量とから、式(12)を用いて積算精度の更新演算が行われる。
積算重量演算部330と積算精度演算部331は、積算重量及び精度を出力する(ステップS428)。具体的には、ステップS426とステップS427の演算結果を表示信号出力部305へ出力する処理が行なわれる。
積算重量演算部330と積算精度演算部331は、積算確定スイッチ42がONされたか否かを判定する(ステップS429)。具体的には、積算確定信号42Sの有無を判定する。積算確定スイッチ42がONの場合ステップS430へ進み、それ以外の場合にはENDへ進みフローは終了する。
ステップS429にて積算確定スイッチ42がONの場合、積算重量及び精度記憶部332は積算重量と積算精度を記憶する(ステップS430)。具体的には、ステップS426とステップS427の演算結果(積算重量と積算精度)を積算重量及び精度記憶部332に送り、積算重量及び精度記憶部332は、これらの値を記憶する。その後、ENDへ進みフローは終了する。
次に、本実施の形態における表示装置304Bの表示画面について図17を用いて説明する。
図17の表示画面と図9に示す第1の実施の形態における表示画面との相違点は、積算重量演算部330で演算した積算重量を表示する積算重量表示領域620が設けられた点と、積算精度演算部331で演算した積算精度を表示する積算精度表示領域621が設けられた点である。
図17において、表示装置304Bは、積算重量表示領域620に作業対象物の積算重量を3.0tと表示し、積算精度表示領域621に積算精度を10%と表示している。その他の表示は本発明の第1の実施の形態と同じである。
ここで、本実施の形態における動作について説明する。例えば、運搬機械であるダンプトラックの制限積載重量が4t±5%であり、すでに何回か作業機械で作業対象物をダンプトラックに積み込んでいて、現在、作業機械が作業対象物を計測しているときの表示装置304Bの表示画面が図17であると仮定する。
このとき、オペレータは、表示装置304Bの表示画面より以下のことを認識できる。
(1)ダンプトラックに積載されている作業対象物の重量(積算重量と積算精度)は、3t±10%である。
(2)現在、作業機械の作業具で運搬している作業対象物の重量(重量と精度)は1t±5%である。
(3)現在の作業具の姿勢は、高い計測精度が得られるところにある。
これらのことから、現在の作業具で運搬している作業対象物をそのままダンプトラックに積載すると、制限積載重量である4t±5%を超過してしまう可能性のあることが、オペレータに分かる。この結果、オペレータは、作業具の作業対象物をダンプトラックの制限積載重量の許容範囲内まで減量させる操作を行い、その後、作業対象物をダンプトラックに積載する。このことにより、運搬機械の制限積載量に対してより精度よく積込作業を行なうことが容易になる。この結果、作業効率の向上と生産性の向上とが図れる。
上述した本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述した本発明の作業機械の操作支援装置の第3の実施の形態によれば、オペレータは運搬機械1台分の積算重量とその精度を容易に把握可能となるので、作業対象物の重量計測作業を含む作業全体の効率の向上と生産性の向上が図れる。
なお、本発明の実施の形態において、作業具をバケットとした場合を例に説明したがこれに限るものではない。作業対象物を運搬可能なものであれば、あらゆる作業具に適用可能である。
また、重量の演算方法としてブームシリンダ16の圧力を使用した場合を例に説明したがこれに限るものではなく、他のシリンダの圧力を使用しても良い。
同様に、作業フロント装置101の姿勢の検出に各傾斜センサを使用した場合を例に説明したがこれに限るものではなく、例えばポテンショメータを使用しても良い。
さらに、重量計測精度の判定方法については、作業フロント装置101の可動範囲における精度情報が参照可能なあらゆる手段が使用可能である。例えば、図8に示す重量計測精度マップではなく、水平距離と計測精度の関係を関数化してコントローラに記憶する方法でも良い。
また、本発明の実施の形態において、計測トリガーとして各種スイッチを用いた場合を例に説明したがこれに限るものではない。例えば、ブーム操作レバー50、アーム操作レバー51、作業具操作レバー52の各操作信号を監視し、何れの操作レバーも操作されていない状況(作業フロント装置101が停止した状況)が所定時間継続した場合に、計測結果が表示装置に出力される構成とすることができる。このような構成にすれば、オペレータがスイッチを押下する手間を省略できる。
また、本発明の実施の形態において、重量計測精度マップをコントローラ内に予め設定しておく構成を例に説明したがこれに限るものではない。例えば、重量計測コントローラ210に接続する設定器を新たに運転室13に設け、オペレータが運転室内で適宜マップを修正可能としても良い。このような構成にすれば、各センサの経年劣化などにより計測精度が変化した場合に、重量計測精度マップの変更が容易になる。この結果、長期間にわたって作業効率の向上と生産性の向上とが図れる。
11:下部車体、12:上部旋回体、13:運転室、14:ブーム、15:アーム、16:ブームシリンダ、17:アームシリンダ、18:作業具シリンダ、22:メインポンプ、23:作動油タンク、31:ブーム傾斜センサ、32:アーム傾斜センサ、33:作業具傾斜センサ、34:ブームボトム圧力センサ、35:ブームロッド圧力センサ、41:重量演算スイッチ、42:積算確定スイッチ、43:積算リセットスイッチ、100:油圧ショベル、101:作業フロント装置、200:メインコントローラ、210:重量計測コントローラ、301:姿勢検出部、302:重量演算部、303:重量計測精度判定部、304,304A,304B:表示装置、305:表示信号出力部、310:重量計測精度マップ、320:姿勢範囲設定部、321:姿勢判定部、330:積算重量演算部、331:積算精度演算部、332:積算重量及び精度記憶部、601:重量表示領域、602:重量計測精度表示領域、603:重量計測精度マップ表示領域、604:作業具マーカ、610:姿勢範囲外警告ランプ、620:積算重量表示領域、621:積算精度表示領域

Claims (5)

  1. 車体と、作業対象物の積込作業に使用可能な作業フロント装置と、
    前記作業フロント装置の姿勢を、前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離として検出する姿勢検出装置と、
    前記作業フロント装置を用いた積込作業における前記作業対象物の積込重量を計測可能な重量演算装置と、
    前記姿勢検出装置で検出した前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離に応じて前記作業対象物の積込重量の計測精度を判定する重量計測精度判定装置と、
    前記重量演算装置の演算結果と、前記重量計測精度判定装置の判定結果とを報知する報知装置とを備えた
    ことを特徴とする作業機械の操作支援装置。
  2. 請求項1に記載の作業機械の操作支援装置において、
    前記作業フロント装置の前記車体に対する任意の前後方向の距離における重量計測精度を参照可能とする重量計測精度マップを更に備え、
    前記重量計測精度判定装置は、前記姿勢検出装置で検出した前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離と、前記重量計測精度マップの重量計測精度とを照合して前記作業対象物の積込重量の計測精度を判定する
    ことを特徴とする作業機械の操作支援装置。
  3. 請求項2に記載の作業機械の操作支援装置において、
    前記報知装置は、前記重量演算装置の演算結果と、前記重量計測精度判定装置の判定結果と、前記重量計測精度マップとを併せて報知する
    ことを特徴とする作業機械の操作支援装置。
  4. 請求項3に記載の作業機械の操作支援装置において、
    前記作業フロント装置の前記車体に対する前後方向の距離に対して、所定の範囲を設定する姿勢範囲設定装置と、
    前記姿勢検出装置で検出した前記作業フロント装置の前後方向の距離が、前記姿勢範囲設定装置により設定された所定の範囲外であるか否かを判定する姿勢判定装置を更に備え、
    前記報知装置が前記姿勢判定装置の判定結果を出力する
    ことを特徴とする作業機械の操作支援装置。
  5. 請求項1に記載の作業機械の操作支援装置において、
    前記作業フロント装置を用いた積込作業のたびに行なわれた前記重量演算装置の演算結果を積算して前記作業対象物の積算重量を演算する積算重量演算装置と、
    前記積算重量の精度を演算する積算精度演算装置とを更に備え、
    前記積算重量演算装置で演算した前記作業対象物の積算重量と、前記積算精度演算装置で演算した積算精度とを前記報知装置にて報知する
    ことを特徴とする作業機械の操作支援装置。
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