JP2005074398A - 触媒装置及びその製造方法 - Google Patents

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貞明 大橋
Yoshihiro Umeda
吉宏 梅田
Tatsu Nakamura
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Abstract

【課題】モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットがケーシングに収容されたときの均等な膨らみを阻害することなく、且つ触媒装置を製造する際の作業性を向上させる。
【解決手段】触媒装置Aは、外周に保持マット2を巻き付けたモノリス型触媒担体3をケーシング1に収容すると共に保持し得るように構成し、前記触媒を担持するモノリス型触媒担体3が外周に巻き付けられた保持マット2を粘着性を有することのない材質によって形成されたリボン状の仮止め材4によって仮止めされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モノリス型触媒担体を支持する保持マットをリボン状の仮止め材によって仮止めした触媒装置と、この触媒装置を製造するための製造方法に関するものである。
モノリス型触媒担体を有する触媒装置は、円筒状のケーシングの内部にクッション材としての保持マットを介してモノリス型触媒担体を挿入して保持すると共に、該ケーシングの両端にケーシングの径から上流側排気管或いは下流側排気管の径に至るテーパ状のコーン部を形成して構成されている。
モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットは、該モノリス型触媒担体がケーシングに収容されて保持されるまでの間、巻き付け状態を維持している必要がある。このため、保持マットをモノリス型触媒担体の外周に固定し、或いは仮止めすることが行われている。
特に、モノリス型触媒担体の外周に巻き付けられた保持マットは、ケーシングに収容されて保持された後、均等に膨らんでモノリス型触媒担体に対する接触状態が均一になることが好ましい。このように、保持マットがモノリス型触媒担体に均等に接触することによって、モノリス型触媒担体を保持することが出来る。
保持マットをモノリス型触媒担体に固定する方法としては、マットの長手方向の両端側に張出部を設けると共に該張出部に粘着部を設けておき、マットを長手方向に触媒担体の外周に巻き付けて粘着部を触媒担体に粘着させて固定する方法(例えば特許文献1参照)がある。
また保持マットをモノリス型触媒担体に巻き付けた後、保持マットの外周に支持体に粘着剤を塗布した粘着テープを巻き付け、該粘着テープによって巻き付けた保持マットが元の形状である平板状に拡がるのを防止する方法(第2公知例)や、保持マットをモノリス型触媒担体に巻き付けた後、ステープルによって巻き付けた保持マットをモノリス型触媒担体に固定する方法(第3公知例)等がある。
特開2002−180827号公報
上記特許文献1に記載された方法は簡単な作業でマットを触媒担体に固定し得るものの、一度粘着させた後は修正が困難であるという問題や、ケーシングに収容した後マットが均等に膨れることが阻害されるという問題、粘着時に確実な粘着性能を確保するために時間をかける必要があるという問題、更に、粘着剤はエンジン始動時に燃焼するため有害物質を排出することのない材料を選択する必要があるという問題がある。
また第2公知例では、粘着テープの保持マットに対する粘着性に難があるため長い粘着テープが必要となり、且つ粘着性能を維持する上から長時間の保管ができないという問題や、一度貼り付けた後で剥がすと保持マットが部分的に剥がれることがあるため、貼り直しができないという問題がある。また保持マットの長さが長くなるにつれて粘着テープの巻き数を増やす必要が生じ、作業に時間がかかるという問題やコストが増加するという問題がある。また保持マットの外周に巻き付けた粘着テープが保持マットの均等に膨れることが阻害されるという問題、更に、粘着剤はエンジン始動時に燃焼するため有害物質を排出することのない材料を選択する必要があるという問題がある。更に、粘着テープは比較的に厚いため、エンジン始動時の燃焼に伴ってモノリス型触媒担体に対する接触面圧が変化してしまうという問題も生じる。
また第3公知例では、保持マットをモノリス型触媒担体に固定する際に必要なステープルの数が多い。このため、マガジンに対するステープルの補給を頻繁に行う必要があり、作業性に難があるという問題がある。また保持マットがステープルによってモノリス型触媒担体に固定されるため、保持マットが均等に膨れるのを阻害するという問題や、エンジン始動時に酸化してしまうという問題がある。更に、ステープルがモノリス型触媒担体に刺し込まれることから、該触媒担体に傷が生じることとなり、強度が低下する虞がある。
本発明の目的は、モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットがケーシングに収容されたときの均等な膨らみを阻害することのない触媒装置と、該触媒装置を製造する際の作業性を向上させることが出来る製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る触媒装置は、外周に保持マットを巻き付けたモノリス型触媒担体をケーシングに収容すると共に保持し得るように構成した触媒装置であって、前記触媒を担持するモノリス型触媒担体が、外周に巻き付けられた保持マットをリボン状の仮止め材によって仮止めしたものである。
上記触媒装置では、モノリス型担体の外周に巻き付けられた保持マットをリボン状の仮止め材によって仮止めすることで、保持マットはモノリス型触媒担体に巻き付けられた状態を保持することが出来る。このリボン状の仮止め材としては極めて薄いフィルムを利用し得るので、ケーシングに収容されて保持されたとき、該テープの厚さを無視することが出来る。このため、保持マットのモノリス型触媒担体に対する接触圧を略均一にすることが出来、且つ保持マットの均等な膨らみを阻害することがない。
上記触媒装置に於いて、リボン状の仮止め材は粘着性を有しない材質であることが好ましい。このように粘着性を有することのない仮止め材を用いることで、該仮止め材が保持マットに対して粘着することがなく、保持マットの均等な膨らみを阻害することがない。
また上記各触媒装置に於いて、リボン状の仮止め材によって保持マットを仮止めする際に、該保持マットに応力を生じさせることなく仮止めすることが好ましい。このように、仮止め材によって保持マットを仮止めしたとき、保持マットに応力を生じさせることがなく、従って、仮止めに伴う保持マットの変形を防止出来る。
また本発明に係る触媒装置の製造方法は、触媒を担持するモノリス型触媒担体の外周に、一方の端部に切欠部を形成すると共に他方の端部に前記切欠部に嵌合する突起部を形成した保持マットを巻き付け、前記保持マットの外周にリボン状の仮止め材を少なくとも1回の襷掛け状の巻き付けを含んで複数回巻き付けることで保持マットを仮止めし、その後、外周に保持マットを仮止めしたモノリス型触媒担体をケーシングに収容し、モノリス型触媒担体及び保持マットを保持させ、更に、前記ケーシングの両端に夫々所定の部材を溶接したことを特徴とするものである。
上記製造方法では、一方の端部に切欠部を形成すると共に他方の端部に前記切欠と嵌合する突起部を形成した保持マットをモノリス型触媒担体に巻き付け、この保持マットを、リボン状の仮止め材を少なくとも1回は襷掛け状の巻き付けを含んで複数回巻き付けることで仮止めすることが出来る。そして外周に巻き付けた保持マットを仮止めしたモノリス型触媒担体をケーシングに収容して保持し、更に、ケーシングの両端に夫々所定の部材を溶接することで、触媒装置を製造することが出来る。
上記製造方法では、仮止め材は、モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットが基に形状である平板状に復帰しようとする際の反発力に対抗し得れば良く、極めて薄いフィルムを用いることが出来る。そしてリボン状の仮止め材としてフィルムを用い、モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットの外周に複数回巻き付けることで、該保持マットを仮止めすることが出来る。特に、保持マットの外周に仮止め材を巻き付ける際に、少なくとも1回の襷掛けを含むことで、該襷掛け部分に於ける仮止め材の接触摩擦によって元の形状に復帰しようとする保持マットの反発力に対抗することが出来る。
リボン状の仮止め材を用いてモノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする際に、該仮止め材として極めて薄いフィルムを用いることで厚さの影響を無視することが出来るため、仮止め材が巻かれている部位と巻かれていない部位とで厚さの差が生じることがなく、保持マットのモノリス型触媒担体に対する接触圧を均等に保持することが出来る。
上記触媒装置の製造方法に於いて、リボン状の仮止め材は粘着性を有しない材質であることが好ましい。このように粘着性を有することのない仮止め材を用いることで、該仮止め材が保持マットに対して粘着することがなく、保持マットの均等な膨らみを阻害することがない。
また上記各触媒装置に於いて、リボン状の仮止め材によって保持マットを仮止めする際に、該保持マットに応力を生じさせることなく仮止めすることが好ましい。このように、仮止め材によって保持マットを仮止めしたとき、保持マットに応力を生じさせることがなく、従って、仮止めに伴う保持マットの変形を防止出来、ケーシングに挿入したときに保持マットの均一性を保持することが出来る。
本発明に係る触媒装置では、モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めするリボンは、薄いフィルムであって良い。このため、保持マットの厚さがリボンの厚さによって影響を受けることがなく、ケーシングに収容した後、均一に膨らむことが出来、モノリス型触媒担体に対する接触面圧にバラツキが生じることがなく、且つ障害を与えることもない。
仮止め材として粘着性を有しないリボンを用いることによって、該リボンの保持マットに対する粘着が作用しないことから、保持マットが膨らもうとしたとき、該保持マットの均等な膨らみを阻害することがない。またリボンによって保持マットを仮止めした後、該リボンを巻きなおす必要が生じた場合であっても、保持マットに損傷を与えることなく、容易に作業を進行させることが出来る。
またリボン状の仮止め材によって保持マットを仮止めする際に、仮止めに伴う保持マットの部分的な変形を防止することで、均一性を保持した仮止めを行うことが出来る。
また本発明に係る触媒装置の製造方法では、ケーシングに外周に巻き付けた保持マットをリボンによって仮止めされたモノリス型触媒担体を挿入することで、該ケーシングの内周面との間に保持マットを介在させてモノリス型触媒担体を保持することが出来る。特に、保持マットをモノリス型触媒担体に対して接着剤によって接着するのではないため、接着に要する時間が不要となり、短時間で作業を進めることが出来る。
また粘着性を有しないリボンを用いた場合、リボンを構成する材料の汎用性や、長さの寸法を選択する際の自由度が高くなり、作業の進行に伴うリールの交換を低減させると共に、保管の長期化に対応することが出来る。また保持マットの長さが変化しても、この変化に応じて巻き付け回数を増減する必要はない。従って、保持マットの長さに関わらず略一定の作業で仮止めすることが出来る。
またリボン状の仮止め材によって保持マットを仮止めする際に、仮止めに伴う保持マットの部分的な変形を防止することで、均一性を保持した仮止めを行うことが出来る。
またリボンとしてポリエチレン等の塩素を含むことのない材料を用いることで、燃焼時に有害物質を発生することがない。
以下、上記触媒装置と、触媒装置の製造方法の好ましい形態について説明する。図1は本実施例に係る触媒装置の構成を説明する模式断面図である。図2は保持マットを示す図である。図3〜図9はモノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図である。図10は触媒装置を製造する工程を模式的に説明する図である。
先ず、図1により本実施例に係る触媒装置の構成について説明する。触媒装置Aは、円筒状或いは楕円筒状(本実施例では円筒状)のケーシング1の内部に、外周に巻き付けた保持マット2をリボン状の仮止め材(以下「リボン」という)4によって仮止めしたたモノリス型触媒担体3が挿入されている。また端部(本実施例では両端部)には夫々筒部5aとコーン部5bとが連続して形成された案内部材5が配置されている。
ケーシング1は、所定の厚さと長さを持った金属板を予め設定された断面形状と内径寸法とを持った筒状に形成されている。またケーシング1の内部に挿入されるモノリス型触媒担体3の数は限定するものではなく、1個又は2個或いはそれ以上の数で適宜設定される。
ケーシング1の端部(本実施例では両端部分)には、夫々案内部材5が配置され、夫々の筒部5aがケーシング1の端部に挿入されると共に外周面がケーシング1の内周面に密接し、ケーシング1と筒部5aとが全周溶接されることで、触媒装置Aが構成されている。
保持マット2はモノリス型触媒担体3の外周に巻き付けられ、リボン4によって仮止めされている。このリボン4は、単にモノリス型触媒担体3に巻き付けられた保持マット2が元の形状である平板状への復帰を阻止し得れば良い。
即ち、リボン4の機能は、保持マット2に応力を発生させて外形を縮小する所謂縮径するものではなく、単に保持マット2の反発力に対抗するものである。このため、リボン4は前記保持マット2の反発力に対抗し得る程度の強度を有していれば良い。
またリボン4の幅寸法も特に限定するものではない。例えばリボン4の幅寸法が小さい場合、保持マット2の巻き付け状態を保持するための巻き数を多くすれば良く、また幅寸法が大きい場合、巻き数を少なくすれば良い。
またリボン4の厚さは薄いことが好ましい。本実施例では、リボン4の厚さとして10μm〜20μm程度のものを用いている。リボン4は保持マット2の外周に巻き付けるものの、該保持マット2の全長にわたって隙間なく巻き付ける必要はない。このため、保持マット2には、リボン4が巻き付けられる部分と、リボン4が巻き付けられていない部分とが形成される。このとき、保持マット2のリボン4が巻き付けられている部分では保持マット2が圧縮されることになるが、リボン4の厚さを薄くすることによって、巻き付けによる影響を排除することが可能となる。
リボン4は厚さが薄ければ良く、粘着性の有無は問わない。即ち、リボン4は粘着性を有するものでも良く、粘着性がなくとも良い。特に、リボン4を保持マット2に巻き付けたときに該保持マット2に粘着して巻き付け状態を保持する必要はない。従って、粘着性があったとしても、表面に粘着剤を塗布して積極的に高い粘着性を発揮し得ることは不要であり、襷掛けで巻き付けたときに自己粘着が生じる程度の粘着性であって良い。
リボン4は初期のエンジン始動時に燃焼して排気ガスとして排出される。このため、燃焼物が環境に悪影響を与えることのない材料であることが好ましい。リボン4に対するこのような条件を満足するものとして、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の材料によって製造される薄いフィルムがある。
粘着性を有しないリボン4を用いる場合、該リボン4を保持マット2の外周に巻き付けた後、端末を既に巻き付けられているリボン4に重ね合わせて熱溶着することが好ましい。しかし、必ずしも熱溶着が必要なわけでもなく、リボン4の材質によっては、襷掛け状に巻き付けることで重ね合わせたリボン4どうしの接触摩擦で保持することが可能である。
次に、保持マット2の構成について図2により説明し、触媒装置Aを製造するための方法について図3〜図10により説明する。
先ず、保持マット2の構成について図2により説明する。保持マット2は高い耐熱性と適度な弾力性を有する材料からなり、予め触媒装置Aの仕様に応じて設計された厚さを有している。保持マット2は、本体部2aと、該本体部2aの長手方向の一方の端部に形成された切欠部2bと、本体部2aの他方の端部に形成され切欠部2bに嵌合する突起部2cと、を有して構成されている。
保持マット2の本体部2aは、モノリス型触媒担体3の外周長と略一致した長さを持って形成されている。切欠部2b,突起部2cは、保持マット2をモノリス型触媒担体3に巻き付けたとき、突起部2cを切欠部2bに嵌合させることで巻き付け姿勢を保持するものであり、長さや幅等を限定するものではない。しかし、切欠部2bと突起部2cの幅は略等しいか突起部2cが僅かに小さいことが好ましく、長さは突起部2cの方が切欠部2bよりも小さいことが好ましい。
このように構成された保持マット2をモノリス型触媒担体3の外周に巻き付ける工程を如何なる機構によって進行するかは特に限定するものではなく、専用機械によって或いは汎用機械によって、更には手作業によって巻き付けることが可能である。
モノリス型触媒担体3の外周に保持マット2を巻き付けた後、該保持マット2を仮止めする工程(図3〜図9)が実行される。この工程は専用機械による一連の作業として進行する。
ここで、モノリス型触媒担体3に巻き付けた保持マット2をリボン4によって仮止めする装置について図3、図8、図9により簡単に説明する。
長尺状のリボン4が巻き付けられたリール10が軸10aに取り付けられており、該軸10aが保持マット2を巻き付けたモノリス型触媒担体3を中心として該モノリス型触媒担体の周囲を旋回し得るように構成されている。
リール10から引き出されたリボン4の端部は、モノリス型触媒担体3の周方向に位置移動不能に且つ軸心方向に移動可能に配置されたクランプ部材11にクランプされている。リール10とクランプ部材11との間にはガイドローラ12とテンションローラ13が配置され、これらのローラ12,13にリボン4が巻き回されることでガイドされている。またテンションローラ13はバネ等の付勢部材13aによって付勢されることで、リボン4に常に略一定の張力を付与している。
モノリス型触媒担体3の外周に巻き付けられた保持マット2は、リボン4を巻き付けられて仮止めされるまでの間に元の形状である平板状に復帰しようとするため、保持マット2の長手方向の端部の突き合わせ部分を一時的に押さえるバー14が設けられている。このバー14は、切欠部2bと突起部2cとの嵌合部に対向して設けられると共に、モノリス型触媒担体3の軸心方向に移動し得るように構成されており、リボン4の巻き付けの進行に伴って切欠部2bと突起部2cに対する押さえ位置から退避する。
図8に示すように、クランプ部材11の近傍には、リボン4を既に保持マット2の外周に巻き付けられているリボン4に熱溶着するための加熱部材15が配置されている。この加熱部材15は、ニクロム線や電気鏝のように外部からエネルギーを伝えたときに発熱し得るような部材を用いており、リボン4を熱溶着する際にモノリス型触媒担体3の半径方向に出没し得るように構成されている。
図9に示すように、クランプ部材11の近傍にはカッター16が配置されている。このカッター16は、リボン4を既に巻き付けたリボン4に熱溶着した後、熱溶着部とクランプ部材11との間を切断するものであり、リボン4を切断する際にモノリス型触媒担体3の半径方向に出没し得るように構成されている。
保持マット2を巻き付けたモノリス型触媒担体3とリール10は、相対的にモノリス型触媒担体3の軸心方向に移動し得るように構成されており、両者の相対移動によって保持マット2に対するリボン4の巻き付け状態(例えば並行に、或いは襷掛け状に)を設定することが可能である。
図3に示すように、モノリス型触媒担体3の外周に巻き付けられた保持マット2は、バー14によって本体部2aの端部に形成された切欠部2bと突起2cが押さえられており、これにより、保持マット2のモノリス型触媒担体3に対する巻き付け状態が保持されている。この状態から保持マット2に対するリボン4による仮止めを開始する。
先ず、図4に示すように、モノリス型触媒担体3とクランプ部材11を矢印a方向に移動させることで、リボン4を保持マット2の軸心方向に対して斜めに傾斜させる。同時にリール10,各ローラ12,13が保持マット2の外周に沿って矢印c方向に旋回する。この旋回に関わらず、クランプ部材11は初期の位置を保持することで、リボン4が保持マット2の外周に斜めに巻き付けられる。
リボン4の保持マット2に対する巻き付け過程で、該リボン4によって保持マット2の端部の突き合わせ部分を保持したとき、図5に示すように、バー14が退避する。そしてリール10が保持マット2の外周を一周する過程で、モノリス型触媒担体3は矢印b方向に移動し、この移動に伴ってリール10から引き出されたリボン4が既に巻き付けられているリボン4と襷掛け状に重ね合わせられる。このようにして引き出されたリボン4が既に巻き付けられたリボン4に重ね合わされたとき、クランプ部材11がリボン4に対するクランプを解除して矢印方向に退避する。この状態で、保持マット2の外周はリボン4が一周して保持されることとなる。
リボン4を保持マット2の外周に巻き付ける場合、特に切欠部2bに嵌合した突起部2cが跳ね出さないようにする必要がある。このため、図6に示すように、リール10を保持マット2の外周にそって矢印c方向に旋回させつつ、モノリス型触媒担体3を矢印a,b方向に交互に移動させることで、保持マット2の端部の突き合わせ部分、及び突起部2cが跳ね出すことのないように巻き付ける。
リール10をモノリス型触媒担体3を中心として予め設定された回数旋回させたとき、図7に示すように、保持マット2に対するリボン4の巻き止め位置で停止させ、この状態でクランプ部材11を移動させてリボン4のクランプ準備を行う。
引き続きリール10を旋回させて初期位置(図3の位置)に到達したときに旋回を停止させる。この状態でクランプ部材11によってリボン4をクランプし、次いで、図8に示すように、加熱部材15を突出させてクランプ部材11と保持マット2との間にあるリボン4を既に巻き付けられているリボン4に熱溶着させる。
更に、図9に示すようにカッター16を突出させることで、クランプ部材11と熱溶着部との間のリボン4を切断する。これにより、モノリス型触媒担体3の外周に巻き付けられた保持マット2をリボン4によって仮止めすることが可能である。
上記の如くして外周に保持マット2が巻き付けられると共に該保持マット2をリボン4によって仮止めされたモノリス型触媒担体3は、図10(a)に示すように、ケーシング1に収容し、その後、ケーシング1の端部に案内部材5を対向させ、筒部5aを挿入する。尚、図には一方の案内部材5のみを記載しているが、ケーシング1の両端部分に夫々案内部材5が配置されるものとする。しかし、触媒コンバーターの仕様によっては、ケーシングの一方にのみ案内部材が取り付けられる場合もある。
素材の状態のケーシング1の径には、予め仕上寸法に対し適正な縮径代が加味されているため、該ケーシング1にリボン4によって仮止めした保持マット2を巻き付けたモノリス型触媒担体3を挿入し、且つ案内部材5の筒部5aを挿入する作業は極めて容易である。
次に、同図(b)に示すように、端部に案内部材5の筒部5aを挿入したケーシング1の外周面に半径方向の力を付与して縮径加工を行う。ケーシング1の縮径加工を行う際の装置としては特に限定するものではなく、ケーシング1を全周にわたって均一に縮径し得るものであれば利用することが可能である。このような装置としては、シュリンク装置や、スエージング装置等の装置がある。
次に、同図(c)に示すように、ケーシング1の端面と案内部材5の筒部5aの外周面との交差部分に、溶接トーチ6による隅肉溶接を施して全周にわたってビード7を形成し、ケーシング1と案内部材5を固着することで、触媒装置Aを製造することが可能である。
本製造方法に於いて、ケーシング1は、目的の触媒コンバーターAの仕様に対応して円筒状或いは楕円筒状(本実施例では円筒状)に形成されており、直径は予め触媒コンバーターAに設定された仕上がり寸法に縮径代を加味した寸法を有している。またケーシング1の材質は特に限定するものではないが、充分な耐熱性と塑性加工性を有するものであることが好ましい。このような材料として本実施例ではSUS409を用いている。
ケーシング1の縮径代は、該ケーシング1の径に応じて異なる値となる。本実施例に係る触媒コンバーターAでは、最も小さい場合で約0.5mm程度であり、通常は1mm程度である。即ち、ケーシング1の内径は、仕上げ寸法に0.5mm〜1mmを加えた寸法を持っている。
案内部材5は、ケーシング1の断面形状と同様の断面形状、例えばケーシング1が円筒状に形成されいる場合は、案内部材5も円筒状に形成されており、またケーシング1が楕円筒状に形成されている場合は、案内部材5も楕円筒状に形成されている。またコーン部5bは、排気ガスが内部を円滑に流れてモノリス型触媒担体3に供給され、且つモノリス型触媒担体3を通過した排気ガスが円滑に排出し得るようなテーパ角度を持って形成される。
案内部材5は、筒部5aがケーシング1の端部に挿入されると共に縮径加工により密着した後、溶接により固着される。このため、案内部材5の材質はケーシング1と溶接し得るものであることが必要であり、本実施例ではSUS409を用いている。
本実施例に係る触媒装置の構成を説明する模式断面図である。 保持マットを示す図である。 モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図である。 モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図でる。 モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図である。 モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図である。 モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図である。 モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図である。 モノリス型触媒担体の外周に巻き付けた保持マットを仮止めする工程を説明する図である。 触媒装置を製造する工程を模式的に説明する図である。
符号の説明
A 触媒装置
1 ケーシング
2 保持マット
2a 本体部
2b 切欠部
2c 突起部
3 モノリス型触媒担体
4 リボン
5 案内部材
5a 筒部
5b コーン部
6 溶接トーチ
7 ビード
10 リール
10a 軸
11 クランプ部材
12 ガイドローラ
13 テンションローラ
13a 付勢部材
14 バー
15 加熱部材
16 カッター

Claims (6)

  1. 外周に保持マットを巻き付けたモノリス型触媒担体をケーシングに収容すると共に保持し得るように構成した触媒装置であって、前記触媒を担持するモノリス型触媒担体が、外周に巻き付けられた保持マットをリボン状の仮止め材によって仮止めしたものであることを特徴とする触媒装置。
  2. 請求項1記載の触媒装置に於いて、リボン状の仮止め材は粘着性を有しない材質であることを特徴とする触媒装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の触媒装置に於いて、リボン状の仮止め材によって保持マットを仮止めする際に、該保持マットに応力を生じさせることなく仮止めすることを特徴とする触媒装置。
  4. 触媒を担持するモノリス型触媒担体の外周に、一方の端部に切欠部を形成すると共に他方の端部に前記切欠部に嵌合する突起部を形成した保持マットを巻き付け、前記保持マットの外周にリボン状の仮止め材を少なくとも1回の襷掛け状の巻き付けを含んで複数回巻き付けることで保持マットを仮止めし、その後、外周に保持マットを仮止めしたモノリス型触媒担体をケーシングに収容し、モノリス型触媒担体及び保持マットを保持させ、更に、前記ケーシングの両端に夫々所定の部材を溶接したことを特徴とする触媒装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の触媒装置の製造方法に於いて、リボン状の仮止め材は粘着性を有しない材質であることを特徴とする触媒装置の製造方法。
  6. 請求項4又は請求項5記載の触媒装置の製造方法に於いて、リボン状の仮止め材によって保持マットを仮止めする際に、該保持マットに応力を生じさせることなく仮止めすることを特徴とする触媒装置の製造方法。
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