JP2005073750A - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特定導入遊技中、有利遊技への抽選や、抽選とは異なる所定条件を成立させるという新たな楽しみを得ることができ、通常遊技から一挙に高揚感を得ることができ、また、遊技の意外性を増加可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 前記遊技機(10)は、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブル(133)を、前記高確率移行判定テーブル(136)から前記通常確率移行判定テーブル(135)へ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段(140)と、抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブル(133)を通常確率移行判定テーブル(135)から高確率移行判定テーブル(136)へ復帰させるための復帰手段(150)とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、高確率一般遊技(いわゆるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)中の一般遊技)中に有利遊技(例えばATゲーム)の移行抽選を行い、その移行抽選確率を変更可能な遊技機に関するものである。
また、この発明は、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳しくは、テーブル変更抽選手段や、復帰手段等として機能させる遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、この種の遊技機としては、通常遊技中に、所定の当選役に当選又は入賞することにより、所定の点数を得点として計算し、複数回の遊技に跨って記憶された得点が、所定の数値に達することを条件として、アシストタイム遊技(ATゲーム)等の特殊な遊技状態に移行するものが知られている(たとえば、特許文献1)。
また、従来、遊技として、通常遊技と、この通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技、例えば、ボーナスゲームとを備えているものがある。そして、この特別遊技(ボーナスゲーム)として、通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技(いわゆる、レギュラーボーナス遊技(BBゲーム))と、特定遊技への移行抽選の当選確率を通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技(いわゆるBBゲーム中の一般遊技)と、所定回数の特定遊技(RBゲーム)又は所定回数の高確率一般遊技(BB中一般遊技)の実行により、終了する特定導入遊技(いわゆるBBゲーム)とを備えているものがある。
そして、上述した従来技術では、アシストタイム遊技等の有利遊技への移行抽選は、BBゲーム以外の遊技中、例えば通常遊技中に行われている。
特開2003−19254号公報
しかし、上記した従来の遊技機では、上述したようにアシストタイム遊技等の有利遊技への移行抽選は、BBゲーム以外の遊技中に行われており、BBゲームでは、BBゲームとしての従来の楽しみしか得られなかった。このため、BBゲーム中に、アシストタイム遊技等の有利遊技への移行抽選が行われず、BBゲーム中の遊技内容に爆発的な高揚感が少なく、面白みが少ないといった第一の問題点があった。
また、かかる通常遊技中のアシストタイム遊技等の有利遊技への移行抽選において、その抽選確率は、一定に設定されてあり、その抽選に変化が少なく、遊技性が淡泊になりやすいといった第二の問題点があった。
また、特定導入遊技中は、特に高確率一般遊技中は、既に特定導入遊技へ移行しているため、特定導入遊技の当選図柄は、遊技に関係なくなり、入賞可能な図柄数が少なく、当選図柄が限られてくることにより、図柄を揃えるという、いわゆる出目の楽しみというものが通常遊技よりも少なくなるという第三の問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一及び第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特定導入遊技中、従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選や、抽選とは異なる所定条件を成立させるという新たな楽しみを得ることができ、通常遊技から一挙に爆発的な高揚感を得ることができ、また、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増加することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、特定遊技終了後も、高確率移行判定テーブルを使用して、有利遊技への移行当選の期待感を高めることができて、高揚感を、更に持続させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、上記した従来の技術の有する第三の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特定図柄を所定の入賞態様にするという楽しみ、いわゆる出目の楽しみを増幅させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、テーブル変更の確率を、特定遊技の予め定めた実行回数の前後で変化させることができ、遊技を変化させることができる上に、特定導入遊技の後半を、緊迫したスリルを伴う興奮性の高い遊技にすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、特定導入遊技中、有利遊技への当選を複数個、ストックするという新たな楽しみを持つことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、特定導入遊技中、特定遊技へ移行することができるという従来の楽しみに加えて、アシストタイム遊技への抽選が行われるという楽しみを得ることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、特定導入遊技中、従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選や、抽選とは異なる所定条件を成立させるという新たな楽しみを得ることができ、通常遊技から一挙に爆発的な高揚感を得ることができ、また、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増加することができるようにした遊技機用プログラムを提供しようとするものである。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、特定導入遊技中、従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選や、抽選とは異なる所定条件を成立させるという新たな楽しみを得ることができ、通常遊技から一挙に爆発的な高揚感を得ることができ、また、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増加することができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、周囲に複数の図柄(61)を表示した複数の回転リール(40)と、抽選により当選図柄(61)からなる当選役を決定するための当選抽選手段(110)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リール(40)に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)において、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに前記有利遊技とは遊技内容が異なる特別遊技とを少なくとも備え、前記特別遊技として、前記通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技と、前記特定遊技への移行抽選の当選確率を前記通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技と、所定回数の前記特定遊技又は所定回数の前記高確率一般遊技の実行により、終了する特定導入遊技とを少なくとも備え、前記遊技機(10)は、前記高確率一般遊技中、抽選により前記有利遊技への移行を決定するための有利遊技移行抽選手段(130)を備え、前記有利遊技移行抽選手段(130)は、前記有利遊技への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶した移行判定テーブル(133)を備え、前記移行判定テーブル(133)は、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブル(135)と、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を前記通常確率移行判定テーブル(135)よりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブル(136)とを備え、前記遊技機(10)は、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブル(133)を、前記高確率移行判定テーブル(136)から前記通常確率移行判定テーブル(135)へ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段(140)と、抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブル(133)を通常確率移行判定テーブル(135)から高確率移行判定テーブル(136)へ復帰させるための復帰手段(150)とを備え、前記有利遊技移行抽選手段(130)は、前記高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の前記移行判定テーブル(133)として前記高確率移行判定テーブル(136)を初期設定し、前記テーブル変更抽選手段(140)の抽選結果に基づいて抽選用の前記移行判定テーブル(133)を前記高確率移行判定テーブル(136)から前記通常確率移行判定テーブル(135)へ変更可能に設定していることを特徴とする遊技機(10)である。
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
また、ここで、「遊技メダル」とあるが、かかる円板状のメダルに限定されるものではなく、通常のコインでもよく、また、球状のボール球でもよく、また、スティック状のものでもよいものである。更に、遊技者に何らかの価値を付与するものであれば、特に特定の形状等のものに限定されるものではない。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(23)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
また、ここで、「当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し」とは、当選抽選手段(110)の当選抽選の結果、所定の当選役に当選しているが、かかる当選役の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に揃えてはいない状態であって、いわゆる当選フラグが成立している状態、或いは、内部抽選に当選している状態等と表現される状態を意味する。すなわち、当選状態では、未だ入賞までには至っておらず、入賞には、未だなっていない状態である。そして、「遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となる」とは、当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ、かかる当選役の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に停止して、入賞している状態を意味するものである。
また、ここで、「前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技」の「大きな利益」とは、最終的な結果として、遊技者に払い出される遊技メダルの枚数が、前記通常遊技よりも多くなり得ることを意味する。また、ここで、かかる「有利遊技」とは、具体的には、例えば、アシストタイム遊技(ATゲーム)や、リプレイタイム遊技(RTゲーム)や、アシストリプレイタイム遊技(ARTゲーム)や、チャレンジタイム遊技(CTゲーム)や、ストックタイム遊技(STゲーム)等を含む。
また、ここで、「特定遊技」とは、具体的には、例えば、レギュラーボーナス遊技(RBゲーム)のようなものを含む。
また、ここで、「高確率一般遊技」とは、具体的には、例えば、ビッグボーナス遊技中に行われる一般遊技のようなものを含む。
また、ここで、「特定導入遊技」とは、具体的には、例えば、特定遊技及び高確率一般遊技からなるビッグボーナス遊技(BBゲーム)のようなものを含む。
また、ここで、「当選確率の基礎となる数値」とは、当選確率の数値そのものではないが、当該数値を予め定めた所定係数により乗算することにより、当選確率となるようなものを意味する。具体的には、0乃至65535の間の数値から乱数が採取されるような場合、基礎となる数値として200の数値が記憶されているとき、200/65536により、当選確率が算出されるように設定されている。
また、ここで、「抽選とは異なる所定条件の成否」の「抽選とはことなる」とは、テーブルを変更するための抽選により、決定されるような直接的な抽選とは異なることを意味するものであって、間接的に抽選が関与するようなものを含んでも良いものである。そして、「抽選とは異なる所定条件」とは、例えば、所定遊技の終了を条件とするようなもの、具体的には、BBゲーム中のRBゲームの終了を条件とするようなものや、予め定めた所定の当選役に入賞することを条件とするようなものを含む。
(作用)
本発明は、有利遊技移行抽選手段(130)が、特定導入遊技の高確率一般遊技中に、抽選により有利遊技への移行を決定している。これにより、特定導入遊技中は、特定遊技へ移行することができるという従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選が行われるという楽しみを得ることができる。すなわち、有利遊技への移行抽選が、特定導入遊技の高確率一般遊技中に行われることにより、特定導入遊技の遊技性を高め、特定導入遊技の高揚感を爆発的に高めることができ、遊技性を波のある面白いものにすることができる。
さらに、有利遊技移行抽選手段(130)の移行判定テーブル(133)として、通常確率移行判定テーブル(135)と高確率移行判定テーブル(136)とを備え、テーブル変更抽選手段(140)が、かかるテーブルを変更することにより、有利遊技への移行抽選の当選確率を変更することができる。これにより、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増すことができる。
また、有利遊技移行抽選手段(130)は、高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の移行判定テーブル(133)として高確率移行判定テーブル(136)を初期設定しているため、高確率一般遊技へ移行した当初は、有利遊技への移行抽選の当選確率を常に通常確率移行判定テーブル(135)を使用した場合よりも高めに設定することができる。これにより、高確率一般遊技へ移行した当初は、有利遊技への移行抽選を当選しやすいものにすることができる。したがって、遊技者の楽しみや興奮を、高確率一般遊技へ移行した当初に一挙に高めることができる。
また、テーブル変更抽選手段(140)の変更抽選により、高確率移行判定テーブル(136)から通常確率移行判定テーブル(135)へ変更された場合でも、抽選とは異なる所定条件の成否によって、復帰手段(150)が、抽選用の移行判定テーブル(133)を通常確率移行判定テーブル(135)から高確率移行判定テーブル(136)へ復帰させる。これにより、特定導入遊技の高確率一般遊技中に、抽選とは異なる所定条件の成否という別の観点から、遊技を楽しむことができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記復帰手段(150)は、前記特定導入遊技中の前記特定遊技終了を条件として、前記移行判定テーブル(133)を、前記通常確率移行判定テーブル(135)から前記高確率移行判定テーブル(136)へ変更することを特徴とする。
なお、ここで、「特定遊技終了を条件として」の「特定遊技」とは、いわゆるRBゲームを意味する。そして、「特定遊技終了を条件として」とは、例えば、かかるBBゲーム中のRBゲームの終了条件が成立したことを条件とすることを意味するものであって、具体的には、例えば、BBゲーム中に最大3回のRBゲームが可能な場合、それぞれのRBゲームが終了することを条件とするようなものを含むものである。そして、RBゲームが終了するとは、具体的には、例えば、8回の特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)の入賞、又は12回の特定当選遊技(JACゲーム)の終了条件のいずれかを満足するようなものを含む。
(作用)
本発明は、特定遊技により、遊技者に大きな利益を付与可能な特定遊技自体の楽しみに加えて、特定遊技が終了した後、高確率移行判定テーブル(136)を使用することができるという楽しみを得ることができる。これにより、特定遊技に対して大きな期待を抱かせることができる。
本発明は、特定遊技終了後の高確率一般遊技に移行した際、当該高確率一般遊技の最初に、高確率移行判定テーブル(136)を使用して、有利遊技への移行当選の期待感を高めることができる。これにより、特定遊技が終了した後も、特定遊技で得られた高揚感を、更に、高確率一般遊技でも持続させることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記復帰手段(150)は、前記高確率一般遊技中の特定図柄(61)の入賞を条件として、抽選用の前記移行判定テーブル(133)を、前記通常確率移行判定テーブル(135)から前記高確率移行判定テーブル(136)へ変更することを特徴とする。
なお、ここで、「特定図柄の入賞」とは、具体的には、例えば、当選役スイカの当選図柄であるスイカの図柄を、所定の入賞有効ライン上に揃えることができた場合のようなものを含む。
(作用)
本発明は、高確率一般遊技中の特定図柄の入賞を条件として、復帰手段(150)が通常確率移行判定テーブル(135)から高確率移行判定テーブル(136)へ変更する。これにより、特定図柄の入賞に対して、通常遊技の入賞の楽しみに加えて、復帰手段(150)によるテーブル変更という、遊技者にとって、大きな利益をもたらすことができる。これにより、かかる特定図柄を所定の入賞態様にするという楽しみを増幅させることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記テーブル変更抽選手段(140)は、テーブル変更抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶したテーブル変更判定テーブル(143)を備え、前記テーブル変更判定テーブル(143)は、初期設定されるとともにテーブル変更抽選の当選確率を所定の数値に設定した第1変更判定テーブル(145)と、テーブル変更抽選の当選確率を前記第1変更判定テーブル(145)よりも高い数値に設定した第2変更判定テーブル(146)とを備え、前記遊技機(10)は、前記特定遊技の予め定めた実行回数の経過を条件として識別信号を出力する特定遊技回数識別手段(160)を備え、前記テーブル変更抽選手段(140)は、前記特定遊技回数識別手段(160)からの識別信号の入力に基づいて、テーブル変更抽選用の前記テーブル変更判定テーブル(143)を、前記第1変更判定テーブル(145)から前記第2変更判定テーブル(146)へ変更するように形成されていることを特徴とする。
なお、ここで、「初期設定されるとともに」とは、電源投入時の初期状態において、テーブル変更判定テーブル(143)として、第1変更判定テーブル(145)が設定されることを意味する。
また、ここで、「当選確率の基礎となる数値」とは、請求項1で説明したものと同様の意味を有する。
また、ここで、「特定遊技の予め定めた実行回数の結果を条件として、」とは、例えば、BBゲーム中の3回のRBゲームのうち、1回目のRBゲームの実行終了を条件とするようなものを含む。
(作用)
本発明は、特定遊技の予め定めた実行回数の経過を条件として、特定遊技回数識別手段(160)が識別信号を出力する。そして、テーブル変更抽選手段(140)は、特定遊技回数識別手段(160)からの識別信号の入力に基づいて、テーブル変更判定テーブル(143)を、第1変更判定テーブル(145)から第2変更判定テーブル(146)へ変更する。このため、特定遊技の予め定めた実行回数の経過に基づいて、テーブル変更抽選用の当選確率を変更することができる。これにより、テーブル変更の確率を、特定遊技の予め定めた実行回数の前後で変化させることができ、遊技を変化させることができる。
さらに、テーブル変更抽選手段(140)は、第1変更判定テーブル(145)から第2変更判定テーブル(146)へ変更している。このため、特定遊技の予め定めた実行回数の経過に基づいて、テーブル変更抽選用の当選確率を高い数値に変更することができる。これにより、テーブル変更の確率を、特定遊技の予め定めた実行回数の前よりも後の方で、多くすることができる。したがって、特定遊技の予め定めた実行回数の前よりも後の方で、有利遊技移行抽選手段(130)が、高確率移行判定テーブル(136)から通常確率移行判定テーブル(135)へ変更する確率を増加させることができる。そして、高確率移行判定テーブル(136)よりも通常確率移行判定テーブル(135)の方が、有利遊技への移行抽選の当選確率が低い数値に設定されている。このため、特定導入遊技の前半よりも後半の方が、有利遊技への移行の機会を減らすことができて、遊技者に不利なものにすることができる。これにより、特定導入遊技の、いわゆるパンク(最後のRBゲームに入れずに、高確率一般遊技(BB中の一般遊技)の最大回数(例えば30回)を超えて、特定導入遊技(BBゲーム)の終了条件が成立して、特定導入遊技が終了してしまうことを意味する)と相俟って、特定導入遊技の後半を、遊技者にとって、大変不利で緊迫したものにすることができる。これにより、特定導入遊技の後半を、スリルを伴う興奮性の高い遊技にすることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機(10)は、前記有利遊技への移行抽選の複数の当選を、複数回の遊技に跨って貯留する移行当選回数記憶手段(170)を備え、前記遊技制御手段(27)は、前記特定導入遊技後、前記移行当選回数記憶手段(170)に記憶された移行抽選の当選回数に基づいて、前記有利遊技へ移行するようにしたことを特徴とする。
(作用)
本発明は、移行当選回数記憶手段(170)により、有利遊技移行抽選手段(130)の有利遊技への移行抽選の複数の当選を、複数回の遊技に跨って、貯留することができて、かかる当選回数だけ、有利遊技へ移行することができる。これにより、特定導入遊技中、有利遊技への当選を複数個、ストックするという新たな楽しみを持つことができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記有利遊技は、所定の当選図柄(61)の前記当選抽選手段(110)の当選抽選結果に関する情報を報知装置(66)により遊技者に向かって報知するアシストタイム遊技であることを特徴とする。
なお、ここで、「アシストタイム遊技(ATゲーム)」とは、所定の遊技期間中、所定の当選図柄(当選役)の当選抽選手段(110)の当選抽選結果に関する情報を報知可能なものである。具体的には、アシストタイム遊技(ATゲーム)とは、所定の遊技期間中、所定の当選図柄の当選フラグ成立や、入賞のための操作情報を、報知装置(66)等により、遊技者に向かって報知するものである。
例えば、アシストタイム遊技には、所定の当選役において、当選フラグが成立し、且つ、3個のストップスイッチ(50)を所定の停止操作順番で操作することを条件に入賞するように設定されているような場合に、所定の当選図柄の当選フラグが成立したときに、入賞の条件である停止操作順番の情報を、報知装置(66)により、遊技者に向かって報知するようなものを含む。
また、アシストタイム遊技(ATゲーム)には、以下のようなものを含む。ベル、ベル、赤7と、ベル、ベル、青7との二つの当選図柄(当選役)が存在し、通常遊技中は、いずれか一方の当選図柄の当選フラグが成立した場合、両方のうちのいずれか一方の当選フラグが成立していることを、当選フラグが成立している当選図柄をそれらのうちの一方に特定せずに報知するように設定されている。そして、ATゲーム中は、いずれか一方の当選図柄の当選フラグが成立した場合、当選フラグが成立している当選図柄を具体的に特定して、例えば、ベル、ベル、赤7が当選のように遊技者に向かって報知するようなものである。ここで、赤7と、青7との図柄が同時に引き込み可能な停止操作ポジションが無いように設定すると、ATゲーム中では、遊技者が獲得できる利益の量を目押しにより増加させることができるようなものを含む。
(作用)
本発明は、特定導入遊技中、特定遊技へ移行することができるという従来の楽しみに加えて、アシストタイム遊技への抽選が行われるという楽しみを得ることができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、複数の図柄(61)を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段(具体的には、例えば、リールユニット(60)の回転リール(40)を含む)と、抽選により当選図柄(61)からなる当選役を決定するための当選抽選手段(110)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)に対して、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに前記有利遊技とは遊技内容が異なる特別遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムであり、また、前記特別遊技として、前記通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技と、前記特定遊技への移行抽選の当選確率を前記通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技と、所定回数の前記特定遊技又は所定回数の前記高確率一般遊技の実行により、終了する特定導入遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムであって、前記遊技機(10)を、前記高確率一般遊技中、抽選により前記有利遊技への移行を決定するための有利遊技移行抽選手段(130)として機能させ、前記有利遊技移行抽選手段(130)を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶した移行判定テーブル記憶手段(具体的には、例えば移行判定テーブル(133)を含む)として機能させ、前記移行判定テーブル記憶手段を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブル記憶手段(具体的には、例えば通常確率移行判定テーブル(135)を含む)、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を前記通常確率移行判定テーブル記憶手段よりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブル記憶手段(具体的には、例えば高確率移行判定テーブル(136)を含む)として機能させ、前記遊技機(10)を、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段(140)、抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を通常確率移行判定テーブル記憶手段から高確率移行判定テーブル記憶手段へ復帰させるための復帰手段(150)として機能させ、前記有利遊技移行抽選手段(130)を、前記高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段として前記高確率移行判定テーブル記憶手段を初期設定し、前記テーブル変更抽選手段(140)の抽選結果に基づいて抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ変更可能なことを特徴とする遊技機用プログラムである。
(作用)
本発明は、有利遊技移行抽選手段(130)が、特定導入遊技の高確率一般遊技中に、抽選により有利遊技への移行を決定している。これにより、特定導入遊技中は、特定遊技へ移行することができるという従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選が行われるという楽しみを得ることができる。すなわち、有利遊技への移行抽選が、特定導入遊技の高確率一般遊技中に行われることにより、特定導入遊技の遊技性を高め、特定導入遊技の高揚感を爆発的に高めることができ、遊技性を波のある面白いものにすることができる。
さらに、有利遊技移行抽選手段(130)の移行判定テーブル記憶手段として、通常確率移行判定テーブル記憶手段と高確率移行判定テーブル記憶手段とを備え、テーブル変更抽選手段(140)が、かかるテーブル記憶手段を変更することにより、有利遊技への移行抽選の当選確率を変更することができる。これにより、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増すことができる。
また、有利遊技移行抽選手段(130)は、高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の移行判定テーブル記憶手段として高確率移行判定テーブル記憶手段を初期設定しているため、高確率一般遊技へ移行した当初は、有利遊技への移行抽選の当選確率を常に通常確率移行判定テーブル記憶手段を使用した場合よりも高めに設定することができる。これにより、高確率一般遊技へ移行した当初は、有利遊技への移行抽選を当選しやすいものにすることができる。そして、遊技者の楽しみや興奮を、高確率一般遊技へ移行した当初に一挙に高めることができる。
また、テーブル変更抽選手段(140)の変更抽選により、高確率移行判定テーブル記憶手段から通常確率移行判定テーブル記憶手段へ変更された場合でも、抽選とは異なる所定条件の成否によって、復帰手段(150)が、抽選用の移行判定テーブル記憶手段を通常確率移行判定テーブル記憶手段から高確率移行判定テーブル記憶手段へ復帰させる。これにより、特定導入遊技の高確率一般遊技中に、抽選とは異なる所定条件の成否という別の観点から、遊技を楽しむことができる。
更に、前記復帰手段(150)は、前記特定導入遊技中の前記特定遊技終了を条件として、前記移行判定テーブル記憶手段を、前記通常確率移行判定テーブル記憶手段から前記高確率移行判定テーブル記憶手段へ変更するように形成することができる。
このように形成すると、特定遊技により、遊技者に大きな利益を付与可能な特定遊技自体の楽しみに加えて、特定遊技が終了した後、高確率移行判定テーブル記憶手段を使用することができるという楽しみを得ることができる。これにより、特定遊技に対して大きな期待を抱かせることができる。そして、特定遊技終了後の高確率一般遊技に移行した際、当該高確率一般遊技の最初に、高確率移行判定テーブル記憶手段を使用して、有利遊技への移行当選の期待感を高めることができる。これにより、特定遊技が終了した後も、特定遊技で得られた高揚感を、更に、高確率一般遊技でも持続させることができる。
更に、前記復帰手段(150)は、前記高確率一般遊技中の特定図柄(61)の入賞を条件として、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を、前記通常確率移行判定テーブル記憶手段から前記高確率移行判定テーブル記憶手段へ変更するように形成することができる。
このように形成すると、高確率一般遊技中の特定図柄の入賞を条件として、復帰手段(150)が通常確率移行判定テーブル記憶手段から高確率移行判定テーブル記憶手段へ変更する。これにより、特定図柄の入賞に対して、通常遊技の入賞の楽しみに加えて、復帰手段(150)によるテーブル記憶手段の変更という、遊技者にとって、大きな利益をもたらすことができる。これにより、かかる特定図柄を所定の入賞態様にするという楽しみを増幅させることができる。
更に、前記テーブル変更抽選手段(140)は、テーブル変更抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶したテーブル変更判定テーブル記憶手段(例えば、テーブル変更判定テーブル(143)を含む)を備え、前記テーブル変更判定テーブル記憶手段は、初期設定されるとともにテーブル変更抽選の当選確率を所定の数値に設定した第1変更判定テーブル記憶手段(例えば、第1変更判定テーブル(145)を含む)と、テーブル変更抽選の当選確率を前記第1変更判定テーブル記憶手段よりも高い数値に設定した第2変更判定テーブル記憶手段(例えば、第2変更判定テーブル(146)を含む)とを備え、前記遊技機(10)は、前記特定遊技の予め定めた実行回数の経過を条件として識別信号を出力する特定遊技回数識別手段(160)を備え、前記テーブル変更抽選手段(140)は、前記特定遊技回数識別手段(160)からの識別信号の入力に基づいて、テーブル変更抽選用の前記テーブル変更判定テーブル記憶手段を、前記第1変更判定テーブル記憶手段から前記第2変更判定テーブル記憶手段へ変更するように形成することができる。
このように形成すると、特定遊技の予め定めた実行回数の経過を条件として、特定遊技回数識別手段(160)が識別信号を出力する。そして、テーブル変更抽選手段(140)は、特定遊技回数識別手段(160)からの識別信号の入力に基づいて、テーブル変更判定テーブル記憶手段を、第1変更判定テーブル記憶手段から第2変更判定テーブル記憶手段へ変更する。このため、特定遊技の予め定めた実行回数の経過に基づいて、テーブル変更抽選用の当選確率を変更することができる。これにより、テーブル変更の確率を、特定遊技の予め定めた実行回数の前後で変化させることができ、遊技を変化させることができる。
さらに、テーブル変更抽選手段(140)は、第1変更判定テーブル記憶手段から第2変更判定テーブル記憶手段へ変更している。このため、特定遊技の予め定めた実行回数の経過に基づいて、テーブル変更抽選用の当選確率を高い数値に変更することができる。これにより、テーブル変更の確率を、特定遊技の予め定めた実行回数の前よりも後の方で、多くすることができる。したがって、特定遊技の予め定めた実行回数の前よりも後の方で、有利遊技移行抽選手段(130)が、高確率移行判定テーブル記憶手段から通常確率移行判定テーブル記憶手段へ変更する確率を増加させることができる。そして、高確率移行判定テーブル記憶手段よりも通常確率移行判定テーブル記憶手段の方が、有利遊技への移行抽選の当選確率が低い数値に設定されている。このため、特定導入遊技の前半よりも後半の方が、有利遊技への移行の機会を減らすことができて、遊技者に不利なものにすることができる。これにより、特定導入遊技の、いわゆるパンクと相俟って、特定導入遊技の後半を、遊技者にとって、大変不利で緊迫したものにすることができる。これにより、特定導入遊技の後半を、スリルを伴う興奮性の高い遊技にすることができる。
更に、前記遊技機(10)は、前記有利遊技への移行抽選の複数の当選を、複数回の遊技に跨って貯留する移行当選回数記憶手段(170)を備え、前記遊技制御手段(27)は、前記特定導入遊技後、前記移行当選回数記憶手段(170)に記憶された移行抽選の当選回数に基づいて、前記有利遊技へ移行するように形成することができる。
このように形成すると、移行当選回数記憶手段(170)により、有利遊技移行抽選手段(130)の有利遊技への移行抽選の複数の当選を、複数回の遊技に跨って、貯留することができて、かかる当選回数だけ、有利遊技へ移行することができる。これにより、特定導入遊技中、有利遊技への当選を複数個、ストックするという新たな楽しみを持つことができる。
更に、前記有利遊技は、所定の当選図柄(61)の前記当選抽選手段(110)の当選抽選結果に関する情報を報知装置(66)により遊技者に向かって報知するアシストタイム遊技であるように形成することができる。
このように形成すると、特定導入遊技中、特定遊技へ移行することができるという従来の楽しみに加えて、アシストタイム遊技への抽選が行われるという楽しみを得ることができる。
本発明に係る遊技機用プログラムには、いわゆる「電気通信回線を通じた提供」に利用される遊技機用プログラムも含まれるものである。そして、この電気通信回線を通じた提供に係る遊技機用プログラムは、遊技機用プログラムをインターネット等の双方向通信回線を介して実際に使用者に送信して利用させるもの(遊技機用プログラムの送信によるもの)と、遊技機用プログラム等を提供者のサーバー等の手許に残したまま、ユーザーがインターネット等の双方向通信を介して当該遊技機用プログラムにアクセスして、遊技機用プログラムのアプリケーションを利用させるもの(機能送信型のASP(アプリケーションサービスプロバイダ)によるもの)とのいずれの場合も含まれるものである。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、複数の図柄(61)を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段と、抽選により当選図柄(61)からなる当選役を決定するための当選抽選手段(110)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)に対して、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに前記有利遊技とは遊技内容が異なる特別遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、また、前記特別遊技として、前記通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技と、前記特定遊技への移行抽選の当選確率を前記通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技と、所定回数の前記特定遊技又は所定回数の前記高確率一般遊技の実行により、終了する特定導入遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記遊技機(10)を、前記高確率一般遊技中、抽選により前記有利遊技への移行を決定するための有利遊技移行抽選手段(130)として機能させ、前記有利遊技移行抽選手段(130)を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶した移行判定テーブル記憶手段として機能させ、前記移行判定テーブル記憶手段を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブル記憶手段、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を前記通常確率移行判定テーブル記憶手段よりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブル記憶手段として機能させ、前記遊技機(10)を、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段(140)、抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を通常確率移行判定テーブル記憶手段から高確率移行判定テーブル記憶手段へ復帰させるための復帰手段(150)として機能させ、前記有利遊技移行抽選手段(130)を、前記高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段として前記高確率移行判定テーブル記憶手段を初期設定し、前記テーブル変更抽選手段(140)の抽選結果に基づいて抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ変更可能なことを特徴とする遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明の作用及び効果は、請求項7記載の発明と同様であるため、省略する。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、特定導入遊技中、従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選や、抽選とは異なる所定条件を成立させるという新たな楽しみを得ることができ、通常遊技から一挙に爆発的な高揚感を得ることができ、また、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増加することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、特定遊技終了後も、高確率移行判定テーブルを使用して、有利遊技への移行当選の期待感を高めることができて、高揚感を、更に持続させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、特定図柄を所定の入賞態様にするという楽しみ、いわゆる出目の楽しみを増幅させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、テーブル変更の確率を、特定遊技の予め定めた実行回数の前後で変化させることができ、遊技を変化させることができる上に、特定導入遊技の後半を、緊迫したスリルを伴う興奮性の高い遊技にすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、特定導入遊技中、有利遊技への当選を複数個、ストックするという新たな楽しみを持つことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、特定導入遊技中、特定遊技へ移行することができるという従来の楽しみに加えて、アシストタイム遊技への抽選が行われるという楽しみを得ることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、特定導入遊技中、従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選や、抽選とは異なる所定条件を成立させるという新たな楽しみを得ることができ、通常遊技から一挙に爆発的な高揚感を得ることができ、また、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増加することができるようにした遊技機用プログラムを提供することができる。
(請求項8)
請求項8記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8記載の発明によれば、特定導入遊技中、従来の楽しみに加えて、有利遊技への抽選や、抽選とは異なる所定条件を成立させるという新たな楽しみを得ることができ、通常遊技から一挙に爆発的な高揚感を得ることができ、また、有利遊技への移行抽選に変化をつけることができて、遊技の意外性を増加することができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は有利遊技移行抽選手段のブロック図、図5はテーブル変更抽選手段のブロック図、図6は遊技機の外観正面図、図7乃至図14は遊技機の遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10)
遊技機10は、図6に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
上記回転リール40は、図6の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図6の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(7)の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段110
(3)有利遊技移行抽選手段130
(4)テーブル変更抽選手段140
(5)復帰手段150
(6)特定遊技回数識別手段160
(7)移行当選回数記憶手段170
また、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(7)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22)
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
そして、この演出制御装置22は、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)入賞演出データ記憶手段25
(2)入賞演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容の一部だけが異なる姉妹機を簡単に製造することができる。また、サブ基板24のみを容量や性能が異なる別のものに簡単に交換することができるため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、精彩な動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
なお、本実施の形態は、上述したような主基板23及びサブ基板24を備えているが、特にこれに限定されるものではなく、主基板23のみからなるようなものや、或いは、更に複数のサブ基板24を備えているようなものでも良いものである。
上記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、上記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段)
上記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(出力手段)
上記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)貯留払い出し手段65
(3)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
上記投入スイッチ15は、図6に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
上記ベットスイッチ16は、図6に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図6に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図6に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図6に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。このリールユニット60は、図柄変動表示手段としての意味を有するものである。
(貯留払い出し手段65)
上記貯留払い出し手段65は、図示しないが、いわゆるホッパーユニット65であって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(報知装置66)
上記報知装置66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカ67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。また、アシストタイム遊技の場合には、3個のストップスイッチ50の停止操作順番が、右→中→左の場合には、停止操作順序が右、中、左を意味する「右→中→左」が表示される。停止操作順序が左→中→右の場合には、停止操作順序が左、中、右を意味する「左→中→右」が表示されるものである。
(遊技制御手段27)
上記遊技制御手段27は、図2に示すように、次の(1)乃至(3)の手段を有している。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)アシストタイム遊技制御手段102
なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
(通常遊技制御手段70)
上記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選の当選フラグが成立し、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが当選図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
本実施の形態では、停止制御として、停止テーブルを使用している。このため、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、選択した停止テーブル上に予め記載されている21個の図柄に対応する各停止操作位置(No0〜No20)でのすべりコマ数により決定されるものである。例えば、左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45の入賞有効ライン上の図柄が順に青セブン、青セブン、青セブンと停止することにより、入賞するBBゲームの当選フラグが成立している場合に、右側回転リール45での基準位置での停止操作位置がNo6であるとき、選択された停止テーブルのNo6の位置のすべりコマ数には3が予め設定されているとする。かかる場合、その基準位置には、No6の図柄から3コマだけ回転移動して青セブンの当選図柄が停止することとなるものである。このように、停止テーブルには、各停止操作位置でのすべりコマ数が予め設定されてある。そして、BBゲームの当選の場合の停止テーブルのように、各当選役が当選しているときの停止テーブルや、ハズレの場合の停止テーブルが予め用意されてあり、当選抽選手段110の抽選結果によって、所定の停止テーブルが選択されるものである。
なお、ここで、「当選役」とは、各回転リール40で予め定めた入賞図柄の組み合わせを意味するものであって、入賞となる入賞態様の総称を意味するものである。具体的には、当選役とは、例えば、左、中、右の回転リール40の所定の入賞有効ライン上の停止図柄が、それぞれ青セブン、青セブン、青セブンとなることにより、入賞となるような入賞図柄の組み合わせ(入賞態様)を意味する。
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)高確率一般遊技(BBゲーム中の一般遊技)
(4)特定当選遊技(JACゲーム)
また、遊技として、上記特別遊技とは遊技内容が異なるとともに、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技が設定されている。この有利遊技として、アシストタイム遊技(ATゲーム)が設定されている。
前記特定導入遊技(BBゲーム)は、所定回数の特定遊技又は所定回数の高確率一般遊技の実行により、終了するように設定されている。具体的には、3回のRBゲーム又は30回の高確率一般遊技(BBゲーム中の一般遊技)の実行により、終了するものである。
前記特定遊技は、RBゲームであって、通常遊技よりも遊技者に多きな利益を付与可能なものである。
前記高確率一般遊技は、BBゲーム中の一般遊技であって、特定遊技(RBゲーム)への移行抽選の当選確率を通常遊技よりも高確率に設定してあるものである。
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に所定回数範囲内で行われるように設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、BBゲーム中で無い場合にも単独でも行われるように設定しても良いものである。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に最大12回実行可能なものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(4)の遊技に限定されるものではない。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
そして、特別遊技制御手段80は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様の小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中の小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。もちろん、BBゲーム中のRBゲームや、小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良いものである。
(特定遊技制御手段101)
上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技(JACゲーム)が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(アシストタイム遊技制御手段102)
上記アシストタイム遊技制御手段102は、アシストタイム遊技(ATゲーム)を制御するためのものである。本実施の形態に係るアシストタイム遊技(ATゲーム)は、回数抽選手段150の抽選による遊技回数、所定の当選図柄(当選役)の当選抽選手段110の当選抽選結果に関する情報を報知可能なものである。具体的には、所定の当選役において、当選フラグが成立し、且つ、3個のストップスイッチ50を所定の停止操作順番で操作することを条件に入賞するように設定されている。そして、アシストタイム遊技(ATゲーム)は、回数抽選手段150の抽選により決定された遊技回数中、所定の当選図柄の当選フラグが成立したときに、入賞の条件である停止操作順番の情報を、報知装置66により、遊技者に向かって報知するものである。
(当選抽選手段110)
上記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図3に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111)
上記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、「当選乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段」或いは「当選乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
(当選乱数抽出手段112)
上記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル113)
上記当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
当選判定テーブル113として、主として以下の4つのテーブルを有している。
(1)通常遊技用判定テーブル115
(2)BB遊技用判定テーブル116
(3)RB遊技用判定テーブル119
(4)AT遊技用判定テーブル120
上記通常遊技用判定テーブル115は、通常遊技に使用する当選判定テーブル113である。上記BB遊技用判定テーブル116は、BBゲームに使用する当選判定テーブル113であって、具体的には、RB遊技用判定テーブル117及びBB中一般遊技用判定テーブル118を有しているものである。上記RB遊技用判定テーブル119は、RBゲームに使用する当選判定テーブル113である。上記AT遊技用判定テーブル120は、アシストタイム遊技(ATゲーム)に使用する当選判定テーブル113である。
(当選判定手段114)
上記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データ(例えば、十進数で126の数値を抽出)と、当選判定テーブル113の当選率データ(例えば、BB当選が100、スイカ当選が200、・・)を基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データ(例えば、BB当選が0〜99、スイカ当選が100〜299、・・)とを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域(例えば、スイカ当選の100〜299)に対応する当選(例えば、スイカ当選)を決定するものである。
(有利遊技移行抽選手段130)
上記有利遊技移行抽選手段130は、高確率一般遊技(いわゆるBBゲーム中の一般遊技)中、抽選により有利遊技(アシストタイム遊技)への移行を決定するためのものである。
上記有利遊技移行抽選手段130は、図4に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)移行乱数発生手段131
(2)移行乱数抽出手段132
(3)移行判定テーブル133
(4)移行判定手段134
なお、有利遊技移行抽選手段130としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(移行乱数発生手段131)
上記移行乱数発生手段131は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
ここで、移行乱数発生手段131及び移行乱数抽出手段132には、当選抽選手段110で説明したものと同様に、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、含むものである。
(移行乱数抽出手段132)
上記移行乱数抽出手段132は、移行乱数発生手段131が発生する乱数を、所定の条件を契機に抽出するものである。本実施の形態に係る移行乱数抽出手段132は、抽出タイミングとしては、遊技者によるスタートスイッチ30の操作タイミングに基づいて行われる。また、この移行乱数抽出手段132は、BB中一般遊技の当選抽選に外れたことを条件として、乱数を抽出するものである。なお、この抽出した乱数を移行乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データとする。
(移行判定テーブル133)
上記移行判定テーブル133は、有利遊技(アシストタイム遊技)への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶しているものである。すなわち、上記移行判定テーブル133は、移行乱数発生手段131がとる乱数の全領域中、有利遊技(アシストタイム遊技)へ移行するか否かの各項目の領域を有するものである。
前記移行判定テーブル133は、有利遊技(アシストタイム遊技)への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブル135と、有利遊技(アシストタイム遊技)への移行抽選の当選確率を通常確率移行判定テーブル135よりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブル136とを備えている。具体的には、通常確率移行判定テーブル135は、有利遊技(アシストタイム遊技)への移行抽選の当選確率が約10分の1となるように設定されている。また、高確率移行判定テーブル136は、有利遊技(アシストタイム遊技)への移行抽選の当選確率が約3分の1となるように設定されている。
なお、ここで、移行抽選の当選確率の基礎となる数値とは、当選確率の数値そのものを記憶させているものではなく、かかる基礎となる数値を所定の数値(例えば十進数で乱数発生領域の全領域に相当する65536の数値)で除算する等の加工を施すことにより、当選確率となるようなものであることを意味する。具体的には、かかる基礎となる数値として、十進数で6554の数値が記憶され、当該数値を乱数発生領域の全領域に相当する65536で除算することにより、当選確率である約10分の1が求められるものである。
(移行判定手段134)
上記移行判定手段134は、移行乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データと、移行判定テーブル133の当選率データを基に移行乱数発生手段131がとる乱数の全領域中の各項目の領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する項目を決定するものである。具体的には、有利遊技(アシストタイム遊技)へ移行するか否かのいずれかの決定が行われるものである。
(テーブル変更抽選手段140)
上記テーブル変更抽選手段140は、高確率一般遊技(BB中一般遊技)中、アシストタイム遊技(ATゲーム)への移行抽選の当選確率採取用の移行判定テーブル133を、高確率移行判定テーブル136から通常確率移行判定テーブル135へ乱数を用いた抽選により変更するためのものである。
上記テーブル変更抽選手段140は、図5に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)テーブル変更乱数発生手段141
(2)テーブル変更乱数抽出手段142
(3)テーブル変更判定テーブル143
(4)テーブル変更判定手段144
なお、テーブル変更抽選手段140としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(テーブル変更乱数発生手段141)
上記テーブル変更乱数発生手段141は、テーブル変更抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
ここで、テーブル変更乱数発生手段141及びテーブル変更乱数抽出手段142には、当選抽選手段110で説明したものと同様に、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を含む。
(テーブル変更乱数抽出手段142)
上記テーブル変更乱数抽出手段142は、テーブル変更乱数発生手段141が発生する乱数を、所定の条件を契機として抽出するものである。本実施の形態に係るテーブル変更乱数抽出手段142は、その抽出タイミングとして、遊技者によるスタートスイッチ30の操作タイミングに基づいて行われる。また、このテーブル変更乱数抽出手段142は、高確率移行判定テーブル136を使用していること、すなわち、高確率移行判定テーブル使用中フラグが成立(ON状態)中であることを条件として、乱数を抽出するものである。なお、この抽出した乱数をテーブル変更乱数抽出手段142が抽出した抽出乱数データとする。
(テーブル変更判定テーブル143)
上記テーブル変更判定テーブル143は、高確率移行判定テーブル136から通常確率移行判定テーブル135へのテーブル変更抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶しているものである。すなわち、このテーブル変更判定テーブル143は、テーブル変更乱数発生手段141がとる乱数の全領域中、テーブル変更の成否の各項目の当選領域を有するものである。具体的には、テーブル変更を行う場合と、行わない場合とに設定されている。
前記テーブル変更判定テーブル143は、初期設定されているとともにテーブル変更抽選の当選確率を所定の数値に設定した第1変更判定テーブル145と、テーブル変更抽選の当選確率を前記第1変更判定テーブル145よりも高い数値に設定した第2変更判定テーブル146とを備えている。具体的には、第1変更判定テーブル145は、高確率移行判定テーブル136から通常確率移行判定テーブル135へのテーブル変更抽選の当選確率が約7分の1となるように予め設定されている。そして、第2変更判定テーブル146は、高確率移行判定テーブル136から通常確率移行判定テーブル135へのテーブル変更抽選の当選確率が約4分の1となるように予め設定されている。もちろん、これらの数値に限定されるものではなく、他の数値に設定してもよいものである。すなわち、第2変更判定テーブル146よりも第1変更判定テーブル145の方が、高確率移行判定テーブル136から通常確率移行判定テーブル135への移行抽選の当選確率が低いため、高確率移行判定テーブル136を使用する頻度が多くなって、有利遊技への移行機会が増し、遊技者にとって、有利なものとなるように設定されている。
(テーブル変更判定手段144)
上記テーブル変更判定手段144は、テーブル変更乱数抽出手段142が抽出した抽出乱数データと、テーブル変更判定テーブル143の当選率データを基にテーブル変更乱数発生手段141がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応するテーブル変更の成否を決定するものである。
(復帰手段150)
上記復帰手段150は、乱数を用いた抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の移行判定テーブル133を通常確率移行判定テーブル135から高確率移行判定テーブル136へ復帰させるためのものである。
本実施の形態では、抽選とは異なる所定条件として、特定遊技(いわゆるRBゲーム)の終了と、特定図柄(ここでは、当選役スイカのスイカ図柄)の入賞との2種類の条件を設定している。
具体的には、復帰手段150は、特定導入遊技(BBゲーム)中の特定遊技(RBゲーム)の終了を条件として、移行判定テーブル133を、通常確率移行判定テーブル135から高確率移行判定テーブル136へ変更するように設定されている。このように、BBゲーム中の最大3回のRBゲームのいずれのRBゲームが終了しても、RBゲーム終了後の移行判定テーブル133は、高確率移行判定テーブル136が使用されるものである。これにより、特定遊技(RBゲーム)に対して、RBゲーム自体の大きな利益獲得可能性と、RBゲーム終了後の高確率移行判定テーブル136により利益との2重の楽しみを得ることができるという期待感を持つことができる。
また、復帰手段150は、高確率一般遊技(BBゲーム中の一般遊技、いわゆるBB中一般遊技)中の特定図柄(当選役スイカのスイカ図柄)の入賞を条件として、高確率移行判定テーブル136へ復帰させるための抽選用の移行判定テーブル133を、通常確率移行判定テーブル135から高確率移行判定テーブル136へ変更するように設定されている。
(特定遊技回数識別手段160)
上記特定遊技回数識別手段160は、特定遊技(RBゲーム)の予め定めた実行回数の経過を条件として識別信号を出力するためのものである。具体的には、特定遊技回数識別手段160は、特定導入遊技(BBゲーム)中の最大3回の特定遊技(RBゲーム)のうち、第1回目のRBゲームの終了を条件として、識別信号をテーブル変更抽選手段140に出力するものである。
そして、テーブル変更抽選手段140は、特定遊技回数識別手段160からの識別信号の入力に基づいて、テーブル変更抽選用のテーブル変更判定テーブル143を、第1変更判定テーブル145から第2変更判定テーブル146へ変更するように形成されている。これにより、テーブル変更の抽選確率を、特定遊技(RBゲーム)の予め定めた実行回数(1回目)の前後で、変化させることができ、遊技内容を変化させることができる。そして、第1変更判定テーブル145から第2変更判定テーブル146へ変更していることにより、BBゲーム中の1回目のRBゲームの経過に基づいて、テーブル変更抽選用の当選確率を1回目のRBゲーム以前と比較して高い数値に変更することができる。
(移行当選回数記憶手段170)
上記移行当選回数記憶手段170は、有利遊技(ATゲーム)の移行抽選の複数の当選を、複数回の遊技に跨って貯留するためのものである。すなわち、BBゲームの高確率一般遊技(BB中一般遊技)中の有利遊技移行抽選手段130による有利遊技への移行抽選の結果、当選したATフラグ数をストックするためのものである。
そして、この移行当選回数記憶手段170に記憶された移行抽選の当選回数(ATフラグ数の合計)に基づいて、遊技制御手段27は、特定導入遊技(BBゲーム)後、有利遊技(アシストタイム遊技)へ移行するものである。
具体的には、一つのATフラグにより、アシストタイム遊技へ移行し、当該アシストタイム遊技において50回の遊技が行われるものである。したがって、有利遊技移行抽選手段130により、3回の移行抽選に当選し、移行当選回数記憶手段170に3個のATフラグを記憶している場合、BBゲーム終了後に、3回のアシストタイム遊技が行われることとなり、各アシストタイム遊技でそれぞれ50回の遊技が行われるため、合計で50回×3=150回の遊技が行われるものである。
(入賞演出データ記憶手段25)
上記入賞演出データ記憶手段25は、報知装置66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。また、入賞演出データ記憶手段25は、アシストタイム遊技におけるストップスイッチ50の停止操作順番を示す矢印の図柄データを記憶している。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(入賞演出制御手段26)
上記入賞演出制御手段26は、入賞演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知装置66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段151からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。また、アシストタイム遊技における停止操作情報を、報知装置66に表示させるためのものである。
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図7乃至図14に示したフローを用いて説明する。
先ず、図7に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、既に前回までの遊技でBBゲームに入賞して、BB遊技中フラグが成立しているか(BB遊技中フラグがONとなっているか)否かが判定される。なお、ここで、BB遊技中フラグは、当選抽選手段110の抽選により成立するBB当選フラグとは異なるもので、BBゲームの入賞からBBゲームの終了条件が成立してBBゲームが終了するまで成立するもので、BBゲームに移行するための判断フラグとなるものである。そして、BB遊技中フラグが成立していないと判定された場合、次のステップ102に進む。
ステップ102において、AT中フラグが成立しているか(AT中フラグがONとなっているか)否かが判定される。このAT中フラグは、アシストタイム遊技(ATゲーム)の開始条件成立から、ATゲームの終了条件が成立するまでのATゲーム中に成立しているものである。そして、AT中フラグが成立していない(ON状態でない、すなわちOFF状態である)と判定された場合、次のステップ103に進む。
ステップ103において、当選判定テーブル113として、通常遊技用判定テーブル115が採取される。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、当選抽選手段110により、通常遊技の当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、回転リール40の回転停止処理が行われる。具体的には、当選抽選手段110の抽選結果、選択された停止テーブルに基づいて、ストップスイッチ50の押下タイミングにより、停止位置が決定されるものである。なお、ここで、停止テーブルとは、回転リール40の各図柄位置でストップスイッチ50を操作した場合に当該図柄位置の所定の基準位置から停止するまでのコマ数(図柄数)が、回転リール40の21個の図柄位置のそれぞれに対して設定されているものである。この停止テーブルは、各抽選結果に対応した複数のものが予め設定されているものであり、当選抽選手段110の抽選結果により所定の停止テーブルのうちから選択されるものである。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ109に進む。
ステップ109において、BBゲームに入賞したか否かが判定される。そして、BBゲームに入賞していないと判定された場合、次のステップ110に進む。
ステップ110において、他の当選役に入賞したか否かが判定される。そして、他の当選役に入賞していると判定された場合、次のステップ111に進む。
ステップ111において、当該当選役の入賞により、所定の枚数の遊技メダルが遊技者に向かって払い出される。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ108において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ106に戻る。
前記ステップ109において、BBゲームに入賞していると判定された場合、次のステップ112に進む。
ステップ112において、BBゲーム入賞による予め定めた15枚の遊技メダルの払い出し処理が行われる。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、BB遊技中フラグがON状態となる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ110において、他の当選役にも入賞していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ101において、BB遊技中フラグが成立している(ON状態である)と判定された場合、次のステップ120(図8)に進む。
ステップ120において、JAC中フラグが成立中(ON状態)であるか否かが判定される。なお、ここで、JAC中フラグは、当選抽選手段110の抽選により成立するRB当選フラグとは異なるもので、RBゲームの入賞からRBゲームの終了条件が成立してRBゲームが終了するまで成立するもので、RBゲームに移行するための判断フラグとなるものである。そして、JAC中フラグが成立中(ON状態)でないと判定された場合、次のステップ121に進む。
ステップ121において、当選判定テーブル113として、BB中一般遊技用判定テーブル118が採取される。そして、次のステップ122に進む。
ステップ122において、当選抽選手段110により、高確率一般遊技(BBゲーム中に行われる一般遊技、いわゆるBB中一般遊技)の当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ123に進む。
ステップ123において、BB中一般遊技は、BBゲーム中に最大30回行われるBB中一般遊技のうち、第1回目か否かが判定される。そして、BB中一般遊技が1回目であると判定された場合、次のステップ124に進む。
ステップ124において、高確率移行判定テーブル136の使用中フラグが成立する(ON状態となる)。そして、次のステップ125に進む。
ステップ125において、BBゲーム中のRBゲームの1回目を終了しているか否かが判定される。そして、BBゲーム中のRBゲームの1回目を終了していないと判定された場合、次のステップ126に進む。
ステップ126において、テーブル変更抽選手段140のテーブル変更判定テーブル143として、第1変更判定テーブル145が採取される。そして、次のステップ127に進む。
ステップ127において、高確率移行判定テーブル136の使用中フラグがON状態であるか否かが判定される。そして、高確率移行判定テーブル136の使用中フラグがON状態であると判定された場合、次のステップ128に進む。
ステップ128において、テーブル変更抽選手段140により、テーブル変更抽選処理が行われる。そして、次のステップ129に進む。
ステップ129において、テーブル変更抽選手段140によるテーブル変更抽選処理により、通常確率移行判定テーブル135への移行抽選に当選したか否かが判定される。そして、かかるテーブル変更抽選処理において、通常確率移行判定テーブル135への移行抽選に当選していると判定された場合、次のステップ130に進む。
ステップ130において、高確率移行判定テーブル136の使用中フラグがOFF状態となる。そして、有利遊技移行抽選手段130の移行判定テーブル133として、通常確率移行判定テーブル135が採取される。そして、次のステップ132に進む。
ステップ132において、当選抽選手段110によるBB中一般遊技の当選抽選処理の結果は、外れか否かが判定される。そして、BB中一般遊技の当選抽選処理の結果が、外れであると判定された場合、次のステップ133に進む。
ステップ133において、有利遊技移行抽選手段130による有利遊技(ATゲーム)への移行抽選処理が行われる。そして、次のステップ134に進む。
ステップ134において、有利遊技(ATゲーム)への移行抽選に当選したか否かが判定される。そして、有利遊技(ATゲーム)への移行抽選に当選していると判定された場合、次のステップ135に進む。
ステップ135において、AT中フラグがON状態となる。そして、ATゲームの当選数が加算される。具体的には、移行当選回数記憶手段170によりATゲームの当選数が、複数回の遊技に跨ってストックされるものである。そして、次のステップ149(図9)に進む。
ステップ149(図9)において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ150に進む。
ステップ150において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がON状態となる。そして、次のステップ151に進む。
ステップ151において、回転リール40の回転停止処理が行われる。ステップ107で説明したものと同様に、停止テーブルに基づいて行われるものである。そして、次のステップ152に進む。
ステップ152において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ153に進む。
ステップ153において、BB中一般遊技において、所定の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に揃えることができて、入賞したか否かが判定される。何らかの当選役に当選していると判定された場合、次のステップ154に進む。
ステップ154において、入賞した当選役に対応する所定枚数の遊技メダルが、遊技者へ払い出される。そして、次のステップ155に進む。
ステップ155において、RBゲーム(JACゲームから構成される)又は当選役スイカに入賞したか否かが判定される。そして、RBゲーム(JACゲーム)又は当選役スイカに入賞していると判定された場合、次のステップ156に進む。
ステップ156において、高確率移行判定テーブル136の使用中フラグがON状態となる。そして、次のステップ157に進む。
ステップ157において、有利遊技移行抽選手段130による有利遊技への移行抽選処理の結果、ATゲームへの移行抽選に当選したか否かが判定される。そして、ATゲームへの移行抽選に当選していると判定された場合、次のステップ158に進む。
ステップ158において、ATゲームへ移行するための判断フラグとなるAT中フラグがON状態となる。ATゲームへの移行当選に当選した当選数に1が加算される。そして、次のステップ159に進む。
ステップ159において、RBゲームに入賞したか否かが判定される。そして、RBゲームに入賞したと判定された場合、次のステップ160に進む。
ステップ160において、RBゲームへの移行のための判断フラグであるJAC中フラグがON状態となる。そして、次のステップ161に進む。
ステップ161において、BBゲームの終了条件が成立したか否かが判定される。具体的には、30回の高確率一般遊技が終了するか、或いは、3回のRBゲームが終了するかのいずれかが達成されることにより、BBゲームの終了条件が成立するものである。そして、BBゲームの終了条件が成立していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ123において、BB中一般遊技が1回目でないと判定された場合、ステップ125に進む。
前記ステップ125において、BBゲーム中のRBゲームの1回目を終了していると判定された場合、テーブル変更抽選手段140のテーブル変更判定テーブル143として、第2変更判定テーブル146が採取される。そして、次のステップ127に進む。
前記ステップ127において、高確率移行判定テーブル136の使用中フラグがON状態でないと判定された場合、次のステップ137に進む。
ステップ137において、有利遊技移行抽選手段130の移行判定テーブル133として、通常確率移行判定テーブル135が採取される。そして、次のステップ132に進む。
前記ステップ129において、テーブル変更抽選手段140によるテーブル変更抽選処理において、通常確率移行判定テーブル135への移行抽選に当選していないと判定された場合、次のステップ131に進む。
ステップ131において、有利遊技移行抽選手段130の移行判定テーブル133として、高確率移行判定テーブル136が採取される。そして、次のステップ132に進む。
前記ステップ132において、BBゲーム中の一般遊技(高確率一般遊技)の当選抽選手段110による当選抽選処理の結果は、外れでないと判定された場合、次のステップ149(図9)に進む。
前記ステップ134において、有利遊技(ATゲーム)移行抽選に当選していないと判定された場合、次のステップ149(図9)に進む。
前記ステップ152において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ150に進む。
前記ステップ153において、いずれの当選役にも当選していないと判定された場合、ステップ155に進む。
前記ステップ155において、RBゲーム(JACゲーム)又は当選役スイカのいずれにも入賞していないと判定された場合、ステップ157に進む。
前記ステップ157において、ATゲームへの移行抽選に当選していないと判定された場合、ステップ159に進む。
前記ステップ159において、RBゲームに入賞していないと判定された場合、ステップ161に進む。
前記ステップ161において、BBゲームの終了条件が成立していると判定された場合、次のステップ162に進む。
ステップ162において、BB遊技中フラグがOFF状態となる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ120(図8)において、JAC中フラグが成立中(ON状態)であると判定された場合、次のステップ190(図11)に進む。
ステップ190(図11)において、当選抽選手段110により、当選判定テーブル113としてJAC遊技用判定テーブル117が採取される。そして、次のステップ191に進む。
ステップ191において、当選抽選手段110により、RBゲームにおける特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)の当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ192に進む。
ステップ192において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ193に進む。
ステップ193において、遊技者の停止操作により、ストップスイッチ50がON状態となる。ステップ107と同様に、停止テーブルに基づいて行われるものである。そして、次のステップ194に進む。
ステップ194において、回転リール40の回転停止処理が行われる。ステップ107と同様に、停止テーブルに基づいて行われるものである。そして、次のステップ195に進む。
ステップ195において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ196に進む。
ステップ196において、当該遊技(JACゲーム)において、入賞したか否かの判定が行われる。そして、入賞していると判定された場合、次のステップ197に進む。
ステップ197において、貯留払い出し手段65により、メダル払い出し処理が行われる。そして、次のステップ198に進む。
ステップ198において、この特定当選遊技(JACゲーム)の終了条件が成立したか否かが判定される。具体的には、8回の特定当選遊技(JACゲーム)の入賞又は12回の特定当選遊技(JACゲーム)の実行で終了条件が成立するものである。そして、この特定当選遊技(JACゲーム)の終了条件が成立していると判定された場合、次のステップ199に進む。
ステップ199において、JAC中フラグがOFF状態となる。そして、次のステップ200に進む。
ステップ200において、高確率移行判定テーブル136の使用中フラグがON状態となる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ195において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ193に進む。
前記ステップ196において、入賞していないと判定された場合、次のステップ198に進む。
前記ステップ198において、この特定当選遊技(JACゲーム)の終了条件が成立していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ102(図7)において、AT中フラグが成立している(ON状態である)と判定された場合、次のステップ170(図10)に進む。
ステップ170において、当選抽選手段110の当選判定テーブル113として、AT遊技用判定テーブル120が採取される。そして、次のステップ171に進む。
ステップ171において、アシストタイム遊技(ATゲーム)の当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ172に進む。
ステップ172において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ173に進む。
ステップ173において、報知装置66により、押し順報知が行われる。具体的には、表示装置68に、例えば、停止操作順序が右、中、左を意味する「右→中→左」が表示される。また、例えば、停止操作順序が左、中、右を意味する「左→中→右」が表示されるものである。そして、次のステップ174に進む。
ステップ174において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ175に進む。
ステップ175において、回転リール40の回転停止処理が行われる。ステップ107で説明したものと同様に、停止テーブルに基づいて行われるものである。そして、次のステップ176に進む。
ステップ176において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ177に進む。
ステップ177において、当該ATゲームにおいて、入賞したか否かが判定される。そして、当該ATゲームにおいて、入賞していると判定された場合、次のステップ178に進む。
ステップ178において、当該入賞に対応した枚数の遊技メダルのメダル払い出し処理が行われる。そして、次のステップ179に進む。
ステップ179において、アシストタイム遊技(ATゲーム)の遊技回数(50回)は、全て終了したか否かが判定される。そして、アシストタイム遊技の遊技回数(50回)は、全て終了していると判定された場合、次のステップ180に進む。
ステップ180において、AT中フラグがOFF状態となる。そして、アシストタイム遊技(ATゲーム)の当選数の減算が行われる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ176において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ174に進む。
前記ステップ177において、当該ATゲームで入賞していないと判定された場合、次のステップ179に進む。
前記ステップ179において、アシストタイム遊技の遊技回数(50回)は、全て終了していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
上述したステップ104の通常遊技の当選抽選処理について、図12のフローを用いて説明する。
ステップ300において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出乱数データとして抽出される。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、当選抽選処理の評価が決定される。そして、当選抽選処理の評価に対応した停止テーブルが選択される。そして、当選抽選処理が終了する。この停止テーブルは、上述したようにストップスイッチ50の停止操作タイミングに基づいて、それぞれ何個の図柄数だけ移動して回転リール40を停止させるかのデータを記録しているものであって、回転リール40上の21個の各図柄位置の所定位置でストップスイッチ50が操作されたときの移動図柄数を記録している。
上述したステップ122のBBゲーム中の一般遊技の当選抽選処理も、当選判定テーブル113として、BB中一般遊技用判定テーブル118を使用している点を除いて、図12のフローと同様であるため、説明を省略する。
上述したステップ171のATゲームの当選抽選処理も、当選判定テーブル113として、AT遊技用判定テーブル120を使用している点を除いて、図12のフローと同様であるため、説明を省略する。
上述したステップ191のRBゲーム中の特定当選遊技(JACゲーム)の当選抽選処理も、当選判定テーブル113として、JAC遊技用判定テーブル117を使用している点を除いて、図12のフローと同様であるため、説明を省略する。
上述したステップ128のテーブル変更抽選処理について、図13のフローを用いて説明する。
ステップ400において、テーブル変更抽選手段140のテーブル変更乱数発生手段141により発生された乱数の中からテーブル変更乱数抽出手段142により乱数が抽出乱数データとして抽出される。そして、次のステップ401に進む。
ステップ401において、抽出された乱数がテーブル変更乱数抽出手段142の内部に記憶される。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、テーブル変更判定手段144により、抽出された乱数と、テーブル変更判定テーブル143の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、テーブル変更判定手段144により、抽出された乱数が、テーブル変更判定テーブル143のどの当選領域に含まれるか決定され、テーブル変更抽選処理の評価が決定される。具体的には、通常確率移行判定テーブル135への移行抽選に当選しているか否かが決定されるものである。当選している場合には、その後の処理により、移行判定テーブル133として、通常確率移行判定テーブル135が使用され、当選していない場合には、その後の処理により、移行判定テーブル133として、高確率移行判定テーブル136が変更されることなく、そのまま使用されるものである。
上述したステップ133の有利遊技(ATゲーム)の移行抽選処理について、図14のフローを用いて説明する。
ステップ500において、有利遊技移行抽選手段130の移行乱数発生手段131により発生された乱数の中から移行乱数抽出手段132により乱数が抽出乱数データとして抽出される。そして、次のステップ501に進む。
ステップ501において、抽出された乱数が移行乱数抽出手段132の内部に記憶される。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、移行判定手段134により、抽出された乱数と、移行判定テーブル133の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、移行判定手段134により、抽出された乱数が、移行判定テーブル133のどの当選領域に含まれるか決定され、テーブル変更抽選処理の評価が決定される。具体的には、アシストタイム遊技(ATゲーム)への移行抽選に当選しているか否かが決定されるものである。当選している場合には、その後の処理により、AT中フラグがON状態となり、AT当選数がカウントされるものである。
また、複数の図柄61を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段(具体的には、例えば、リールユニット60の回転リール40を含む)と、抽選により当選図柄61からなる当選役を決定するための当選抽選手段110と、前記当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段27とを備え、前記当選抽選手段110の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機10に対して、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに前記有利遊技とは遊技内容が異なる特別遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムであり、また、前記特別遊技として、前記通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技と、前記特定遊技への移行抽選の当選確率を前記通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技と、所定回数の前記特定遊技又は所定回数の前記高確率一般遊技の実行により、終了する特定導入遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムであって、前記遊技機10を、前記高確率一般遊技中、抽選により前記有利遊技への移行を決定するための有利遊技移行抽選手段130として機能させ、前記有利遊技移行抽選手段130を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶した移行判定テーブル記憶手段(具体的には、例えば移行判定テーブル133を含む)として機能させ、前記移行判定テーブル記憶手段を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブル記憶手段(具体的には、例えば通常確率移行判定テーブル135を含む)、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を前記通常確率移行判定テーブル記憶手段よりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブル記憶手段(具体的には、例えば高確率移行判定テーブル136を含む)として機能させ、前記遊技機10を、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段140、抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を通常確率移行判定テーブル記憶手段から高確率移行判定テーブル記憶手段へ復帰させるための復帰手段150として機能させ、前記有利遊技移行抽選手段130を、前記高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段として前記高確率移行判定テーブル記憶手段を初期設定し、前記テーブル変更抽選手段140の抽選結果に基づいて抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ変更可能なことを特徴とする遊技機用プログラムによって前記遊技機10を制御することができる。
この遊技制御手段27は、具体的には、図1に示す通常遊技制御手段70や、特定導入遊技制御手段91及び特定遊技制御手段101からなる特別遊技制御手段80を含むものである。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
なお、図柄表示手段は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機10を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段110の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与するものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、ホッパーユニット65を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
本発明の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、遊技制御手段を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、有利遊技移行抽選手段を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、テーブル変更抽選手段を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機の遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、遊技機の遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、遊技機の遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、遊技機の遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、遊技機の遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、当選抽選処理の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、テーブル変更抽選処理の動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、有利遊技移行抽選処理の動作の概略を示すフローである。
符号の説明
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 25 入賞演出データ記憶手段
26 入賞演出制御手段 27 遊技制御手段
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 43 左側回転リール
44 中央回転リール 45 右側回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 65 貯留払い出し手段
66 報知装置 67 スピーカ
68 表示装置 69 報知ランプ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 BBゲーム制御手段 91 特定導入遊技制御手段
100 RBゲーム制御手段 101 特定遊技制御手段
102 アシストタイム遊技制御手段 110 当選抽選手段
111 当選乱数発生手段 112 当選乱数抽出手段
113 当選判定テーブル 114 当選判定手段
115 通常遊技用判定テーブル 116 BB遊技用判定テーブル
117 JAC遊技用判定テーブル 118 BB中一般遊技用判定テーブル
119 RB遊技用判定テーブル 120 AT遊技用判定テーブル
130 有利遊技移行抽選手段 131 移行乱数発生手段
132 移行乱数抽出手段 133 移行判定テーブル
134 移行判定手段 135 通常確率移行判定テーブル
136 高確率移行判定テーブル 140 テーブル変更抽選手段
141 テーブル変更乱数発生手段 142 テーブル変更乱数抽出手段
143 テーブル変更判定テーブル 144 テーブル変更判定手段
145 第1変更判定テーブル 146 第2変更判定テーブル
150 復帰手段 160 特定遊技回数識別手段
170 移行当選回数記憶手段

Claims (8)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リールと、
    抽選により当選図柄からなる当選役を決定するための当選抽選手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リールに対して行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
    遊技として、
    通常遊技と、
    前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技と、
    前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに前記有利遊技とは遊技内容が異なる特別遊技とを少なくとも備え、
    前記特別遊技として、
    前記通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技と、
    前記特定遊技への移行抽選の当選確率を前記通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技と、
    所定回数の前記特定遊技又は所定回数の前記高確率一般遊技の実行により、終了する特定導入遊技とを少なくとも備え、
    前記遊技機は、
    前記高確率一般遊技中、抽選により前記有利遊技への移行を決定するための有利遊技移行抽選手段を備え、
    前記有利遊技移行抽選手段は、前記有利遊技への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶した移行判定テーブルを備え、
    前記移行判定テーブルは、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブルと、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を前記通常確率移行判定テーブルよりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブルとを備え、
    前記遊技機は、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブルを、前記高確率移行判定テーブルから前記通常確率移行判定テーブルへ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段と、
    抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブルを前記通常確率移行判定テーブルから前記高確率移行判定テーブルへ復帰させるための復帰手段とを備え、
    前記有利遊技移行抽選手段は、前記高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の前記移行判定テーブルとして前記高確率移行判定テーブルを初期設定し、前記テーブル変更抽選手段の抽選結果に基づいて抽選用の前記移行判定テーブルを前記高確率移行判定テーブルから前記通常確率移行判定テーブルへ変更可能に設定していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記復帰手段は、前記特定導入遊技中の前記特定遊技終了を条件として、前記移行判定テーブルを、前記通常確率移行判定テーブルから前記高確率移行判定テーブルへ変更することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記復帰手段は、前記高確率一般遊技中の特定図柄の入賞を条件として、抽選用の前記移行判定テーブルを、前記通常確率移行判定テーブルから前記高確率移行判定テーブルへ変更することを特徴とする請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 前記テーブル変更抽選手段は、テーブル変更抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶したテーブル変更判定テーブルを備え、
    前記テーブル変更判定テーブルは、初期設定されるとともにテーブル変更抽選の当選確率を所定の数値に設定した第1変更判定テーブルと、テーブル変更抽選の当選確率を前記第1変更判定テーブルよりも高い数値に設定した第2変更判定テーブルとを備え、
    前記遊技機は、前記特定遊技の予め定めた実行回数の経過を条件として識別信号を出力する特定遊技回数識別手段を備え、
    前記テーブル変更抽選手段は、前記特定遊技回数識別手段からの識別信号の入力に基づいて、テーブル変更抽選用の前記テーブル変更判定テーブルを、前記第1変更判定テーブルから前記第2変更判定テーブルへ変更するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記遊技機は、前記有利遊技への移行抽選の複数の当選を、複数回の遊技に跨って貯留する移行当選回数記憶手段を備え、
    前記遊技制御手段は、前記特定導入遊技後、前記移行当選回数記憶手段に記憶された移行抽選の当選回数に基づいて、前記有利遊技へ移行するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記有利遊技は、所定の当選図柄の前記当選抽選手段の当選抽選結果に関する情報を報知装置により遊技者に向かって報知するアシストタイム遊技であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 複数の図柄を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
    抽選により当選図柄からなる当選役を決定するための当選抽選手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機に対して、
    遊技として、
    通常遊技と、
    前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技と、
    前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに前記有利遊技とは遊技内容が異なる特別遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムであり、また、
    前記特別遊技として、
    前記通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技と、
    前記特定遊技への移行抽選の当選確率を前記通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技と、
    所定回数の前記特定遊技又は所定回数の前記高確率一般遊技の実行により、終了する特定導入遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムであって、
    前記遊技機を、
    前記高確率一般遊技中、抽選により前記有利遊技への移行を決定するための有利遊技移行抽選手段として機能させ、
    前記有利遊技移行抽選手段を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶した移行判定テーブル記憶手段として機能させ、
    前記移行判定テーブル記憶手段を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブル記憶手段、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を前記通常確率移行判定テーブル記憶手段よりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブル記憶手段として機能させ、
    前記遊技機を、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段、抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を通常確率移行判定テーブル記憶手段から高確率移行判定テーブル記憶手段へ復帰させるための復帰手段として機能させ、
    前記有利遊技移行抽選手段を、前記高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段として前記高確率移行判定テーブル記憶手段を初期設定し、前記テーブル変更抽選手段の抽選結果に基づいて抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ変更可能なことを特徴とする遊技機用プログラム。
  8. 複数の図柄を回転表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
    抽選により当選図柄からなる当選役を決定するための当選抽選手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機に対して、
    遊技として、
    通常遊技と、
    前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な有利遊技と、
    前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能であるとともに前記有利遊技とは遊技内容が異なる特別遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、また、
    前記特別遊技として、
    前記通常遊技よりも遊技者に多くの利益を付与可能な特定遊技と、
    前記特定遊技への移行抽選の当選確率を前記通常遊技よりも高確率に設定した高確率一般遊技と、
    所定回数の前記特定遊技又は所定回数の前記高確率一般遊技の実行により、終了する特定導入遊技とを少なくとも実行可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記遊技機を、
    前記高確率一般遊技中、抽選により前記有利遊技への移行を決定するための有利遊技移行抽選手段として機能させ、
    前記有利遊技移行抽選手段を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率の基礎となる数値を記憶した移行判定テーブル記憶手段として機能させ、
    前記移行判定テーブル記憶手段を、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を所定の数値に設定した通常確率移行判定テーブル記憶手段、前記有利遊技への移行抽選の当選確率を前記通常確率移行判定テーブル記憶手段よりも高い数値に設定した高確率移行判定テーブル記憶手段として機能させ、
    前記遊技機を、前記高確率一般遊技中、移行抽選の当選確率採取用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ抽選により変更するためのテーブル変更抽選手段、抽選とは異なる所定条件の成否を識別して、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を通常確率移行判定テーブル記憶手段から高確率移行判定テーブル記憶手段へ復帰させるための復帰手段として機能させ、
    前記有利遊技移行抽選手段を、前記高確率一般遊技へ移行した際、抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段として前記高確率移行判定テーブル記憶手段を初期設定し、前記テーブル変更抽選手段の抽選結果に基づいて抽選用の前記移行判定テーブル記憶手段を前記高確率移行判定テーブル記憶手段から前記通常確率移行判定テーブル記憶手段へ変更可能なことを特徴とする遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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