JP2005070967A - 半導体装置、受信回路及び周波数逓倍回路 - Google Patents

半導体装置、受信回路及び周波数逓倍回路 Download PDF

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Abstract

【課題】入力クロック周波数が変わっても、DLL回路への入力クロックに対するDLL回路からの出力クロックの遅延が変わらず、入力データのセットアップ、ホールド時間が安定して確保できる半導体装置、受信回路及び周波数逓倍回路。
【解決手段】2n(nは自然数)個の単位遅延回路を含み、遅延量を制御する遅延設定信号に基づいて、入力されるクロック信号(周期がT)を遅延し、2n相分の遅延クロックを生成し出力する遅延回路と、前記入力クロック信号と所定の前記単位遅延回路の出力クロックの位相が一致するように位相をロックさせる回路であって、前記遅延回路における初段の単位遅延回路から最終段までの各段の単位遅延回路の出力クロックの位相をT/2nずつ遅延させる前記遅延量設定信号を出力する位相同期回路と、入力クロック信号と前記遅延量設定信号とが入力され、該入力クロック信号を遅延した補正クロックを生成し、前記遅延回路へ出力する補正回路と、を具備したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置、受信回路及び周波数逓倍回路に係り、特に、小振幅差動伝送が可能なLVDS(小振幅差動信号、Low Voltage Differential Signalの略)回路のレシーバに相当する受信回路部分に関する。
近年、高速データ伝送の要求を満たすため、LVDS回路と呼ばれる小振幅差動信号伝送が注目されている。
LVDSは、例えば、パソコンのグラフィックスコントローラから液晶パネルの間を結ぶケーブルに関する規格である。小振幅で差動なので、EMI(電磁気障害、ElectroMagnetic Interferenceの略)ノイズが出にくいとか、外来ノイズに強いという特徴がある(例えば、特許文献1参照)。
LVDSは主にパソコン画像データ転送に用いられ、画像サイズ(即ちパネルサイズ)によって転送クロック(ドッククロック)周波数が異なる。一般的にはクロック周波数は20MHZ〜160MHZ程度である。
LVDS回路は、パソコン本体側のドライバ(トランシーバとも言われる)と液晶パネル側のレシーバとの間に、例えば4チャンネル分のデータラインと、液晶パネルの1ドットクロック当たりの周期(1ドットクロックの周期は前記データラインを伝送されるデータビットの例えば7個分の時間即ち7周期分に相当する)を有するクロックCKを伝送するクロックラインとが、並行して設けられている。1チャンネル分のデータラインは、互いに逆位相のデータ信号をそれぞれ伝送する2本のラインを1対(ペア)として構成されている。この互いに逆相のデータを伝送する1対の伝送ラインは平衡伝送路と呼ばれる。すなわち、LVDS回路では2本の伝送ラインにより1つの信号の伝送を行うようになっている。
LVDS回路の受信側であるレシーバには、上記の4チャンネル分のデータラインを通して伝送されてくる4チャンネル分のシリアルデータをそれぞれ受信し、各シリアルデータをパラレルデータに変換するデータラッチ回路としての4つのサンプリング回路と、1チャンネル分のクロックラインを通して伝送されてくるクロックCKを入力し、このクロックCKに基づいて前記の4つのサンプリング回路それぞれに入力する各シリアルデータを1クロック(CK)単位(=7データクロック)でパラレルデータに変換するためのデータラッチ用のサンプリングクロックCK1〜CK7を生成するクロック生成回路とが設けられている。
クロック生成回路としては、DLL(遅延位相同期ループ、Delay Locked Loop の略)回路が用いられている。サンプリング回路としては、シリアルな入力データを構成する1クロック単位内に有る7つの単位データをサンプリングしてパラレルに取り出すことが可能なシリアル・パラレル変換回路が用いられる。
DLL回路は、位相比較回路と、チャージポンプ回路と、ローパスフィルタ(以下、LPF)と、DLLバイアス回路と、複数の単位遅延回路からなる遅延回路と、サンプリングクロック生成回路と、を有して構成されている。ここで、複数の単位遅延回路は直列に接続され、前段の少なくとも1つの単位遅延回路は例えばダミーとされ、前段のダミーの少なくとも1つの単位遅延回路にはクロックCKが入力され、ダミーを除く初段の単位遅延回路の入力信号は位相比較回路の一方の入力端に入力し、最終段の単位遅延回路の出力信号は位相比較回路のもう一方の入力端にフィードバックされ、ダミーを除く前記初段から最終段までの複数の単位遅延回路からは多相クロックが出力される。
各単位遅延回路は、制御電圧によって遅延量が変化し、各単位遅延回路から出力される多相クロックCKは、ダミーを除く初段の単位遅延回路の入力信号と最終段の単位遅延回路の出力信号との位相が一致するように遅延量が制御される。この結果、位相が1/7周期ずつずれた7相分の多相クロックを生成することができる。そして、サンプリングクロック生成回路によって、この7相分の多相クロックに基づいてノン・オーバーラップ(互いに時間的にオーバーラップしない)のサンプリングクロックCK1〜CK7を生成し、これをデータサンプリング用としてサンプリング回路であるシリアル・パラレル変換回路に供給することができる。
特開2002-232490号公報 特開2003-124787号公報
ところで、従来のDLL回路では、DLL回路への入力クロックに対するDLL回路からの出力クロックの遅延が、入力クロック周波数によって変化してしまうという問題がある。すると、入力データをDLL回路の出力クロックでサンプリングするときの、セットアップ時間、ホールド時間が不足してデータを正常にラッチできなくなるという問題を生ずる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、入力クロック周波数が変わっても、DLL回路への入力クロックに対するDLL回路からの出力クロックの遅延が変わらず、入力データのセットアップ、ホールド時間が安定して確保できる半導体装置、受信回路及び周波数逓倍回路を提供することを目的とする。
本発明による半導体装置は、2n(nは自然数)個の単位遅延回路を含み、遅延量を制御する遅延設定信号に基づいて、入力されるクロック信号(周期がT)を遅延し、2n相分の遅延クロックを生成し出力する遅延回路と、前記入力クロック信号と所定の前記単位遅延回路の出力クロックの位相が一致するように位相をロックさせる回路であって、前記遅延回路における初段の単位遅延回路から最終段までの各段の単位遅延回路の出力クロックの位相をT/2nずつ遅延させる前記遅延量設定信号を出力する位相同期回路と、入力クロック信号と前記遅延量設定信号とが入力され、該入力クロック信号を遅延した補正クロックを生成し、前記遅延回路へ出力する補正回路と、を具備することを特徴とする。
本発明のこのような構成によれば、入力クロック周波数が変わっても、遅延回路における初段への入力クロックに対する最終段からの出力クロックの遅延が変わらず、入力データのセットアップ、ホールド時間が安定して確保することが可能となる。
本発明の半導体装置において、前記遅延回路から出力される2以上の遅延クロックに基づいて、第1レベルの期間が(2m−1)T/2n と mT/n(mは自然数)であるサンプリング信号を出力するサンプリング信号生成回路を具備することを特徴とする。
このような構成によれば、サンプリングク信号生成回路によって、遅延回路からの2n相分の遅延クロックに基づいノン・オーバーラップのサンプリングクロックを生成し出力することができる。
本発明の半導体装置において、前記補正回路は、遅延量設定信号が入力され遅延量制御信号を出力する遅延量制御回路と、入力クロック信号と前記遅延量制御信号とが入力され前記補正クロックを生成し、前記遅延回路へ出力するクロック補正回路と、を具備することを特徴とする。
本発明の半導体装置において、前記遅延回路は、前記補正クロックが入力される1以上の単位遅延回路を有するサブ遅延回路と、前記サブ遅延回路の出力が入力され2n相分の遅延クロックを生成し出力する2n個の単位遅延回路を有するメイン遅延回路と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体装置において、前記遅延量制御信号に基づいて第1,第2の遅延量設定信号を生成して、前記遅延回路に供給するバイアス回路を具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、遅延量制御信号に基づいて前記遅延回路に対してより確かな遅延量制御を行うことができる。
また、本発明の半導体装置において、前記補正回路は、前記の入力されるクロック信号の周波数に基づいて補正クロックを生成し出力することを特徴とする。
このような構成によれば、入力クロック周波数が変わると、初段への入力クロックに対する最終段からの出力クロックの遅延が変わるという不具合を除去することができる。
また、本発明の半導体装置において、前記補正回路は、前記遅延量設定信号に基づいて補正クロックを生成して出力することを特徴とする。
このような構成によれば、位相同期回路からの遅延量設定信号は、入力クロック周波数が変わった時の変化と同様であるので、遅延量設定信号を用いて入力クロック信号を遅延制御(遅延補正)することができる。
また、本発明の半導体装置において、前記クロック補正回路は、可変抵抗素子で構成され、前記遅延量制御回路は、前記可変抵抗素子のバイアスを制御する回路で構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、入力クロック信号を遅延制御(遅延補正)する手段として、可変抵抗素子を使用することができる。
また、本発明の半導体装置において、前記クロック補正回路は、電流制御素子で構成され、前記遅延量制御回路は、前記電流制御素子のバイアスを制御する回路で構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、入力クロック信号を遅延制御(遅延補正)する手段として、電流制御素子を使用することができる。
また、本発明による受信回路は、以上述べたいずれか1つの半導体装置を有して構成されるものである。
本発明のこのような構成によれば、入力クロック周波数が変わっても、遅延回路における初段への入力クロックに対する最終段からの出力クロックの遅延が変わらず、入力データのセットアップ、ホールド時間が安定して確保することが可能な受信回路を実現することができる。
さらに、本発明による周波数逓倍回路は、以上述べたいずれか1つの半導体装置を有して構成されるものである。
本発明のこのような構成によれば、入力クロック周波数が変わっても、遅延回路における初段への入力クロックに対する最終段からの出力クロックの遅延が変わらず、入力データなどの取得に利用可能な周波数逓倍回路を実現することができる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1の半導体装置の回路図を示している。
図1に示す半導体装置は、クロック生成回路として用いられるDLL回路10と、データラッチ回路として用いられるサンプリング回路20と、を有して構成されている。
入力クロック信号CKの周期をTとすると、n相のサンプリングクロック生成するには、遅延要素回路としての単位遅延回路は2n個必要になる。(図16のサンプリングクロックCK1のように、ビットデータの真中にクロックの立ち上がりエッジをもってくるにはT/(2n)ずつのタイミング分解能が必要なため)図1では7相クロック生成するのに、信号DL4〜DL32までの間に、単位遅延回路が14段ある。即ち、単位遅延回路14個で7相分生成できる。従って、単位遅延回路2段で前記7相クロックの1相分の遅延(T/7の遅延)である。
DLL回路10は、位相比較回路100,チャージポンプ回路200,LPF300からなる位相同期回路350と、バイアス回路としてのDLLバイアス回路400と、複数の単位遅延回路501〜516を有し、1以上の単位遅延回路(図1では2つの単位遅延回路501,502)を有するサブ遅延回路550と2n個(図1では14個)の単位遅延回路を有するメイン遅延回路580とからなる遅延回路500と、サンプリング信号生成回路としてのサンプリングクロック生成回路600と、遅延量制御回路としてのクロック遅延バイアス回路700とクロック補正回路としてのクロック遅延補正回路800とからなる補正回路850と、を有して構成されている。
遅延回路500は、各単位遅延回路は制御電圧に基づいて各々の遅延量を制御する遅延量制御手段をそれぞれ有しており、ダミーとなる2つの単位遅延回路501,502を有するサブ遅延回路550と、2n(nは自然数)個の単位遅延回路503〜516を有するメイン遅延回路580とから構成され、入力されるクロック信号(周期がT)を遅延し、2n相分の多相クロックを生成し出力する。
LVDS回路のドライバ(図示せず)から差動伝送されてくる互いに逆位相(正,負一対)の差動信号は、LVDS回路のレシーバ内の差動回路(図示せず)で差信号として検出され(すなわち、逆位相にした信号の片方を反転し、2つの信号を加算して取り出され)、差動のクロックからシングルのクロック信号に変換され、シングルエンドのフルスイング信号(フルスイング信号とは、ハイレベルH,ローレベルLがそれぞれ3.3V,0Vのように、H,Lレベルが取ることができる最大振幅の信号のこと)となり、DLL回路10へ入力クロック信号CKとして供給される。
この入力クロック信号CKがクロック遅延補正回路800を通過して遅延制御を受けて、差動信号のうちの正のクロック信号CK0として単位遅延回路501の一方の入力端に入力し、前記正のクロック信号CK0をインバータ520で反転した負のクロック信号が差動信号のもう一方の信号として単位遅延回路501の他方の入力端に入力している。遅延回路500は、複数の単位遅延回路501~516が縦続接続した構成となっている。
複数の単位遅延回路501〜516における各単位遅延回路(例えば、単位遅延回路503)は、図2に示すように、正のクロック信号Pを入力し反転して出力するインバータINV1と、負のクロック信号Mを入力し反転して出力するインバータINV2とがそれらの電源供給ラインにて並列に接続されて反転用の第1の並列回路が構成されており、その第1の並列回路の正側接続点が遅延量制御用のPMOSトランジスタQ1のドレイン,ソースを通して直流電圧源VDDに接続し、第1の並列回路の負側接続点が遅延量制御用のNMOSトランジスタQ2のドレイン,ソースを通して基準電位点GNDに接続している。そして、遅延量制御用のPMOSトランジスタQ1のゲートにはDLLバイアス回路400からのバイアス電圧PBが入力し、遅延量制御用のNMOSトランジスタQ2のゲートにはDLLバイアス回路400からのバイアス電圧NB2が入力する。PMOSトランジスタQ1,NMOSトランジスタQ2は、バイアス電圧PB,NB2によって各トランジスタを流れる電流量が制御される。ところが、インバータINV1,インバータINV2は、それらの各入出力は反転関係にあるので、以上の構成に加えて、入力と出力の関係が全体として正論理となるように同様な反転用の第2の並列回路を有した構成をもう一段設けてある。即ち、インバータINV1の出力信号を入力し反転して正のクロック信号Poとして出力するインバータINV3と、インバータINV2の出力信号を入力し反転して負のクロック信号Moとして出力するインバータINV4とがそれらの電源供給ラインにて並列に接続されて反転用の第2の並列回路が構成されており、その第2の並列回路の正側接続点が遅延量制御用のPMOSトランジスタQ3のドレイン,ソースを通して直流電圧源VDDに接続し、第2の並列回路の負側接続点が遅延量制御用のNMOSトランジスタQ4のドレイン,ソースを通して基準電位点GNDに接続している。そして、遅延量制御用のPMOSトランジスタQ3のゲートにはDLLバイアス回路400からのバイアス電圧PBが入力し、遅延量制御用のNMOSトランジスタQ4のゲートにはDLLバイアス回路400からのバイアス電圧NB2が入力する。PMOSトランジスタQ3,NMOSトランジスタQ4は、バイアス電圧PB,NB2によって各トランジスタを流れる
電流量が制御される。
位相比較回路100と、チャージポンプ回路200と、LPF300とは、遅延回路500における先頭2段のダミー(図18の説明参照)の単位遅延回路501,502を除いた初段の単位遅延回路503から最終段の単位遅延回路516までの各段の単位遅延回路の出力クロックの位相がT/(2n)ずつ遅延し、かつ初段の単位遅延回路の入力クロックと最終段の単位遅延回路の出力クロックの位相が一致するように両者の位相をロックさせる位相同期回路350を構成している。
以上のように、単位遅延回路503は、インバータINV1,INV2と、遅延量制御用のMOSトランジスタQ1,Q2とを有した1段目の反転回路構成と、インバータINV3,INV4と、遅延量制御用のMOSトランジスタQ3,Q4とを有した2段目の反転回路構成と、を縦続的に組み合わせて構成されている。他の遅延回路構成及び動作については図2と同様である。
位相比較回路100は、図3に示すように、クロック信号DL4をCK端子に入力し、直流の電源電圧VDDをD端子に入力し、Q端子にアップ信号(以下、UP信号)を出力するDフリップフロップDFF1と、クロック信号DL32をCK端子に入力し、直流の電源電圧VDDをD端子に入力し、Q端子にダウン信号(以下、DWON信号)を出力するDフリップフロップDFF2と、UP信号とDWON信号との論理積をとり、DフリップフロップDFF1,DFF2のリセット信号(以下、RESET信号)として出力するアンド回路AND1と、を有して構成されている。
チャージポンプ回路200とLPF300とDLLバイアス回路400とは、図4に示すように構成されている。
チャージポンプ回路200は、直流の電源電圧VDDと基準電位点GND(電位VSS)間に、PMOSトランジスタQ11,Q12、NMOSトランジスタQ13,Q14が直列に接続された構成となっており、PMOSトランジスタQ11のソースには電源電圧VDDが供給され、PMOSトランジスタQ11のゲートは基準電位点に接続し、PMOSトランジスタQ12のゲートには前記位相比較回路100から出力されたUP信号をインバータINV11にて反転した信号が供給され、NMOSトランジスタQ13のゲートには前記位相比較回路100から出力されたDWON信号が供給され,NMOSトランジスタQ14のソースは基準電位点GNDに接続し、PMOSトランジスタQ12とNMOSトランジスタQ13の共通接続点と基準電位点GNDとの間には、LPFを構成するコンデンサC1が接続されている。位相比較回路100からUP信号が出力されている時には、PMOSトランジスタQ11,Q12が共にオンするので、電源電圧VDDに基づいて充電電流IupがコンデンサC1流入することによって電荷をチャージする。また、位相比較回路100からDWON信号が出力されている時には、NMOSトランジスタQ13,Q14が共にオンするので、コンデンサC1から放電電流Idnが基準電位点GNDに流入することによって電荷をデスチャージする。位相比較回路100に入力するクロック信号DL4,DL32の位相が一致している場合は、DフリップフロップDFF1,DFF2がリセットされるので、コンデンサC1への充放電は行われず、コンデンサ電圧NBは一定の電圧に保たれる。
DLLバイアス回路400は、LPFを構成するコンデンサC1の電圧NBに基づいて、前記単位遅延回路(図2参照)の遅延量制御用トランジスタQ1,Q2及びQ3,Q4のゲートに供給する2種類のバイアス電圧PB及びNB2を生成するものであり、直流の電源電圧VDDと基準電位点GNDとの間に、PMOSトランジスタQ21とNMOSトランジスタQ22を直列に接続し、PMOSトランジスタQ21のゲートとドレインを共通接続し、Q21のソースを電源電圧VDDに接続し、NMOSトランジスタQ22のソースを基準電位点GNDに接続し、Q21とQ22のドレインを共通接続し、Q22のゲートにコンデンサC1の電圧NBを供給する直列回路構成と、直流の電源電圧VDDと基準電位点GNDとの間に、PMOSトランジスタQ23とNMOSトランジスタQ24を直列に接続し、PMOSトランジスタQ23のゲートとQ21のドレインを共通接続し、Q23のソースを電源電圧VDDに接続し、NMOSトランジスタQ24のゲートとドレインを共通接続し、Q24のソースを基準電位点GNDに接続し、Q21のドレインとQ23のゲートとの共通接続点から遅延量制御用のバイアス電圧PBを出力し、Q24,Q23の共通ドレインから遅延量制御用のバイアス電圧NB2を出力する直列回路構成と、を有して構成されている。
位相比較回路100からチャージポンプ回路200及びLPF300の動作は一般的なPLL(位相同期ループ、Phase Locked Loopの略)もしくはDLLと同様である。クロック信号DL4の立ち上がりエッジが位相比較の基準となる。
クロック信号DL32立ち上がりエッジが、クロック信号DL4よりも時間的に早ければ、位相差に応じたDOWNパルスが出力される。DOWNパルスの幅がアクティブ期間、チャージポンプ回路200のDWON電流(Idn)が流れ、LPF300の容量C1を放電する。すると、DLLバイアス電圧NBが下降して、単位遅延回路の遅延量が増加して、クロック信号DL32のエッジが遅れる。
一方、クロック信号DL32の立ち上がりエッジが、クロック信号DL4よりも時間的に遅ければ、位相差に応じたUPパルスが出力される。UPパルスの幅がアクティブ期間、チャージポンプ回路200のUP電流(Iup)が流れ、LPF300の容量C1を充電する。すると、DLLバイアス電圧NBが上昇して、単位遅延回路の遅延量が減少して、クロック信号DL32のエッジが進む。
クロック信号DL32のエッジは進み,遅れを繰り返し、漸近的にロック状態へ推移する。
クロック遅延補正回路800は、入力されるクロック信号CKを遅延制御(遅延補正)するものであり、クロック遅延バイアス回路700は、前記クロック遅延補正回路800に入力する制御信号NB3を前記LPF300からの制御電圧NBに基づいて生成するものである。
図5は、遅延量制御回路としてのクロック遅延バイアス回路700の構成の一例を示している。クロック遅延バイアス回路700は、LPFを構成するコンデンサC1の電圧NBに基づいて、クロック遅延補正回路800の遅延補正量を制御する2種類のバイアス電圧PB3及びNB3を制御信号として生成するものであり、直流の電源電圧VDDと基準電位点GNDとの間に、PMOSトランジスタQ31とNMOSトランジスタQ32を直列に接続し、PMOSトランジスタQ31のゲートとドレインを共通接続し、Q31のソースを電源電圧VDDに接続し、NMOSトランジスタQ32のソースを基準電位点GNDに接続し、Q31とQ32のドレインを共通接続し、Q32のゲートにコンデンサC1の電圧NBを供給する直列回路構成と、直流の電源電圧VDDと基準電位点GNDとの間に、PMOSトランジスタQ33とNMOSトランジスタQ34を直列に接続し、PMOSトランジスタQ33のゲートとQ31のドレインを共通接続し、Q33のソースを電源電圧VDDに接続し、NMOSトランジスタQ34のゲートとドレインを共通接続し、Q34のソースを基準電位点GNDに接続し、Q31のドレインとQ33のゲートとの共通接続点から遅延補正量制御用のバイアス電圧PB3を出力し、Q34,Q33の共通ドレインから遅延補正量制御用のバイアス電圧NB3を出力する直列回路構成と、を有して構成されている。
図6は、クロック補正回路としてのクロック遅延補正回路800の構成例を示すものであり、入力クロック信号CKは直列接続されたインバータINV21,INV22を介し、かつインバータINV21,INV22の接続点と基準電位点GNDとの間に接続された可変容量コンデンサ(以下、バリキャップ)Cvを介して、遅延回路500に遅延補正された入力クロックCK0として出力されるようになっている。バリキャップCvには、制御信号として、クロック遅延バイアス回路700からの遅延補正量制御用のバイアス電圧NB3が供給されるようになっている。
図7は、DLL回路10における、DLL入力クロック周波数の変化に対する、バリキャップ特性を説明するための図である。
図7(A)は、図6における入力クロック信号CKの周波数の変化に対する、LPF300の出力電圧NBの変化を示している。入力クロック周波数が高くなると、LPFによるバイアス電圧NBは上昇している。
図7(B)は、バイアス電圧NBの変化に対する、DLLバイアス回路400のDLLバイアス電圧PB,NB2の変化を示している。LPFによるバイアス電圧NBが上昇すると、複数の単位遅延回路へ入力される遅延量制御用のPMOSバイアス信号PBは減少し、NMOSバイアス信号NB2は増加するように、PBとNB2とは連動して変化する。
図7(C) は、クロック遅延バイアス回路700における、入力するLPFによるバイアス電圧NBの変化に対する、クロック遅延バイアス電圧PB3,NB3の変化を示している。入力クロックCKの周波数が高くなると、図7(A)のようにLPFによるバイアス電圧NBが上昇し、その結果、クロック遅延補正回路用バイス信号NB3が上昇、クロック遅延補正回路用バイス信号PB3が下降するように、NB3とPB3とは連動して変化する。
図7(D) は、クロック遅延補正回路用バイアス信号NB3の変化に対する、図6のクロック遅延補正回路800を構成するバリキャップCvの容量の変化を示している。クロック遅延バイアス電圧NB3が上昇すると、クロック遅延補正回路800を構成するバリキャップCvが制御されその容量が少なくなり、クロック遅延補正回路800におけるクロック遅延量は減少する。すると、遅延回路500への入力クロック信号CK0が早くなる。よって、本来のDLL回路が持っている「DLL入力クロック周波数CKが高くなると、DLL出力クロックが遅れる」という特性を打ち消すことができる。
図8は、DLL入力クロックCKの周波数の変化に対する、サンプリング回路20へ出力されるサンプリングクロックCK1~CK7の理想位置からのずれを示している。入力クロック信号CKのクロック周波数が変わっても、DLLの基点は変わらないので、サンプリング回路でのCK1-CK7は、理想位置からズレない。なお、DLL基点とは、仮想的なDLLの先頭位置の時刻:DL4の時刻(=TDL4)−DLL入力クロックの周期の1/7(=T/7) である(図19の説明参照)。
図9は、クロック遅延補正回路800の他の構成例を示すものであり、入力クロック信号CKは、電流によってクロック遅延量を制御する電流制御型のクロック遅延補正回路800を通過することによって、遅延補正されたクロック信号CK0として遅延回路500へ出力する構成となっている。
即ち、クロック遅延補正回路800は、電源電圧VDDと基準電位点GNDとの間に、PMOSトランジスタQ41,Q42,NMOSトランジスタQ43,Q44を直列に接続し、入力クロック信号CKをPMOSトランジスタQ42,NMOSトランジスタQ43の共通接続ゲートに入力し、クロック遅延バイアス回路700からのバイアス電圧PB3(図5参照)を制御用のPMOSトランジスタQ41のゲートに入力し、クロック遅延バイアス回路700からのバイアス電圧NB3を制御用のNMOSトランジスタQ44のゲートに入力し、トランジスタQ42,Q43の共通接続ドレインから第1クロック信号として出力する直列回路構成と、電源電圧VDDと基準電位点GNDとの間に、PMOSトランジスタQ45,Q46,NMOSトランジスタQ47,Q48を直列に接続し、前記の第1のクロック信号をPMOSトランジスタQ46,NMOSトランジスタQ47の共通接続ゲートに入力し、クロック遅延バイアス回路700からのバイアス電圧PB3を制御用のPMOSトランジスタQ45のゲートに入力し、クロック遅延バイアス回路700からのバイアス電圧NB3を制御用のNMOSトランジスタQ48のゲートに入力し、トランジスタQ46,Q47の共通接続ドレインからクロック信号CK0として出力する直列回路構成と、を有して構成されている。
図10は、図9の回路におけるバイアス電圧NB3に対する、入力クロックCKと遅延補正されたクロック信号CK0間の遅延量(CK→CK0遅延量と略記)の変化特性を示している。
図9のクロック遅延補正回路800では、入力クロック信号CKの周波数が上がると、LPFによるバイアス電圧NBも上昇する。バイアス電圧NBとバイアス電圧NB3,PB3の特性は図7(A),(C)の通りとすると、バイアス電圧NB3,PB3は連動して変化する。つまり、入力クロック信号CKの周波数が上がるとCK→CK0間の遅延量は減少する。
よって、図6のクロック遅延補正回路と同様、入力クロック信号CKの周波数が変わっても、DLLの基点は変わらないので、サンプリング回路20へ供給されるクロックCK1~CK7は、理想位置からズレないことになる。
図11は、クロック遅延補正回路800の他の構成例を示すものであり、入力クロック信号CKは、クロック遅延量を制御する可変抵抗及びコンデンサからなる時定数回路を通過することによって、遅延補正されたクロック信号CK0として遅延回路500へ出力される構成となっている。
即ち、クロック遅延補正回路800は、入力クロック信号CKがインバータINV31を介し、さらに可変抵抗R2とコンデンサC2による時定数回路、及びインバータINV32を介して、クロック信号CK0として出力される。可変抵抗R2は、PMOSトランジスタQ51のソース,ドレインとNMOSトランジスタQ52のソース,ドレインとが並列に接続され、クロック遅延バイアス回路700からのバイアス電圧PB3,NB3がそれぞれトランジスタQ51,Q52のゲートに供給され、バイアス電圧の高低に応じて導通抵抗値が変わるようになっている。
図12(A)はバイアス電圧NB3の変化に対する、抵抗値R2の変化特性を示しており、図12(B)はバイアス電圧NB3(或いは入力クロックCKの周波数)の変化に対する、入力クロック信号CKと遅延補正されたクロック信号CK0との間の遅延量(CK→CK0遅延量と略記)を示している。
図11のクロック遅延補正回路800では、入力クロック信号CKの周波数が上がると、LPFによるバイアス電圧NBも上昇する。バイアス電圧NBとバイアス電圧NB3,PB3の特性は図7(A),(C)の通りとすると、バイアス電圧NB3,PB3は連動して変化する。つまり、入力クロック信号CKの周波数が上がると(換言すれば、バイアス電圧PB3が下降すると)、可変抵抗値R2は減少する。その結果、CK→CK0の遅延量は、R2*C2(*は積を表す)の値に反比例して減少する。つまり、バイアス電圧NBが上がるとCK→CK0の遅延量は減少する。
よって、図6のクロック遅延補正回路と同様、入力クロック信号CKの周波数が変わっても、DLLの基点は変わらないので、サンプリング回路20へ供給されるクロックCK1~CK7は、理想位置からズレないことになる。
図13(A) は、クロック遅延補正回路800の他の構成例を示すものであり、図6におけるバリキャップを複数個(図では2個)設けて、バリキャップサイズの切替えを可能とし、クロック遅延補正量の強弱を複数段階(例えば3段階)に切り替えることができるようにしたものである。
即ち、図13(A) のクロック遅延補正回路800では、入力クロック信号CKは直列接続されたインバータINV41,INV42,INV43,INV44を介し、かつインバータINV41,INV42の接続点と基準電位点GNDとの間にバリキャッCvaを接続し、インバータINV43,INV44の接続点と基準電位点GNDとの間にバリキャッCvbを接続し、遅延回路500に入力クロックCK0として出力されるようになっている。
バリキャップCvaには、制御信号として、クロック遅延バイアス回路700からの遅延補正量制御用のバイアス電圧NB3に基づいて図13(C)に示す回路で生成したバイアス電圧NB3Aが供給されるようになっている。また、バリキャップCvbには、制御信号として、クロック遅延バイアス回路700からの遅延補正量制御用のバイアス電圧NB3に基づいて図13(C)に示す回路で生成したバイアス電圧NB3Bが供給されるようになっている。図13(C)に示す回路における、S0,S1はデジタル設定ピン及びそこに設定されるデジタル値を表し、S0X,S1Xは図13(B)に示すインバータ回路の各インバータにてそれぞれ設定値S0,S1を反転して得ることができる。
図13(C)に示す回路は、バイアス電圧NB3が入力する2組のトランスミッションゲートを並列的に接続したものであり、第1のトランスミッションゲートはPMOSトランジスタQ61,NMOSトランジスタQ62で構成され、第2のトランスミッションゲートはPMOSトランジスタQ63,NMOSトランジスタQ64で構成され、両方のゲート入力S0,S1が‘1’のとき両トランジスタが導通、両方のゲート入力S0,S1が‘0’のとき両トランジスタが非導通となる。
図14は、図13のクロック遅延補正回路800における、設定ピンS0,S1と容量値Cva,Cvbの関係を示している。
すなわち、デジタル設定ピンにより可変容量値のサイズを切り替えることが可能であり、可変容量の絶対値をCva:Cvb=1:2とすると、トータル容量値は図14のようになる。つまり、S0,S1を変えることで、バリキャップサイズを変更できるので、クロック補正量の強弱を複数段階(図では3又は4段階)に変更することが可能となる。
図15は、図13のクロック遅延補正回路800における、設定ピンS0,S1の値を変えた時の、バイアス電圧NB3とCK→CK0の遅延量の関係のグラフを示している。図12(B)で示したような補正カーブが3本存在しており、設定ピンS0,S1の設定内容によりクロック遅延補正量を3強弱切替え可能であることを示している。
以上、図1及び図1における各部の構成及び機能について説明した。ここで、クロック遅延補正回路800で、遅延補正されている状態で、遅延回路500において生成される多相(図では7相)クロック、これに基づいてサンプリングクロック生成回路600にて生成されるサンプリングクロックCK1〜CK7、及びサンプリングクロックに基づいてサンプリングされるサンプリングデータのタイミング関係について説明する。
クロック信号DL4とDL32を位相比較回路100へ入力しているので、クロック信号DL4とDL32の立ち上がりエッジが一致したところで、DLL回路10の位相同期ループはロックするようにチャージポンプ回路200の出力信号NBが定まる。
信号NBからDLLバイアス回路400にて生成されるDLLバイアス信号PB,NB2はDLL回路内の遅延回路500における全ての単位遅延回路に共通なので、クロック信号DL4とDL32の間にはさまれるクロック信号DL6,DL8,DL10……DL28,DL30は全て均一の間隔になる。
これらのクロックをサンプリングクロック生成回路600へ入力することで簡単な論理回路でクロック信号DL4〜DL32を元にサンプリングクロックCK1〜CK7が生成できる。
入力クロック信号CKの周期をTとすると、CK1は入力クロックからT/14遅延してハイレベルとなる。サンプリングクロックCK1〜CK7の各7相の間隔はT/7となり均一な7相クロックである。
より一般的には、n相クロックを生成する場合の第m番目のサンプリングクロックCKmがハイレベルとなる期間は、
(2m−1)T/2n 〜 mT/n(nは自然数、mはm≦nの自然数)
となる。
サンプリング回路入力データSD1のデータN1〜N7の各々とサンプリングクロックCK1〜CK7の各々との関係は、図16のようになる。すなわち、クロック遅延補正回路800にて入力クロック信号CKを遅延補正することにより、サンプリング用クロックCK1〜CK7の各々は、入力データSD1のデータN1〜N7の各々の有効範囲の真中にくるようにすることができる。
ここで、本発明の効果を説明するために、本発明の特徴部分であるクロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700が無い場合にDLL回路動作に生ずる不具合について、図17〜図21を参照して説明する。図17〜図21では、図1におけるクロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700が無い場合の構成について説明する。
図17は、DLL回路(クロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700が無い場合)の入力クロック信号が低周波の場合の遅延回路500の先頭の単位遅延回路501〜503の入出力クロックのタイミングを示している。
DLL入力周波数が低い場合、DLLロック後のLPF電位NBは低い。その結果、単位遅延回路の電流は少ない。図2の単位遅延回路のノード電位PSは低く、又ノード電位NSは高い。単位遅延回路の振幅は小さい。
図17の例ではDL0はフルスイング(3.3V〜0V)、DL2は(2.7V〜0.6V)、DL4以降は同じ振幅 (2.6V〜0.7V)である。各単位遅延回路において、入力振幅が大きい方が相対的に遅延量は少ない。即ち、Td2s<<Td4s<T6s=Td8s・・・=Td32s という関係になる。
図18は、DLL回路(クロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700が無い場合)の入力クロック信号が高周波の場合の遅延回路500の先頭の単位遅延回路501〜503の入出力クロックのタイミングを示している。
DLL入力周波数が高い場合、DLLロック後のLPF電位NBは高い。その結果、単位遅延回路の電流は多い。図2の単位遅延回路のノード電位PSは高い(VDDに近い)、又ノード電位NSは低い(基準電位VSSに近い)。単位遅延回路の振幅は大きい。
図18の例ではDL0はフルスイング(3.3V〜0V)、DL2は(3.0V〜0.3V)、DL4以降は同じ振幅 (2.9V〜0.4V)である。各単位遅延回路において、入力振幅が大きい方が相対的に遅延量は少ない。即ち、Td2f<Td4f<T6f=Td8f・・・=Td32f という関係になる。
いずれの場合も、先頭の2段分501,502の遅延量は、DLL平均の遅延量よりも少ないという傾向がある。
つまりDLL入力クロック周波数が低い場合
Td(slow)= (Td6s+Td8s)−(Td2s+Td4s) : DLLの平均的な2段の遅延量−先頭2段の遅延量
DLL入力クロック周波数が高い場合
Td(fast)= (Td6f+Td8f)−(Td2f+Td4f) : DLLの平均的な2段の遅延量−先頭2段の遅延量
を比べた場合、明らかに
Td(slow)<Td(fast)
なので、DLL入力クロック周波数が低い場合はDLL出力クロックは、DLL入力クロック周波数が高い場合に比べ、相対的に進むことが分かる。
逆に言えば、DLL入力クロック周波数が高い場合は低い場合にくらべ、DLL出力クロックは相対的に遅れると言える。
図1では先頭2段501,502をダミーとし、単位遅延回路503〜516を14段とて使用している。
先頭2段のダミー501,502は、上述したフルスイングの信号DL0を平均的なDLL単位遅延回路の振幅へ段階的に移行させるために挿入される回路である。このダミーの段数は1段以上あればよく何段あっても上述した本質的な動作は変わらない。
また後段503〜516の14段についても、DLLとしてはN相クロックを取り出す場合、N*M段(M=1,2,3・・)でもかまわない。
図19は、DLL回路(クロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700が無い場合)における、DLL基点時刻とDLL入力クロック周波数の特性を示している。
ここでDLL基点という概念を導入する。DLL基点とは、仮想的なDLLの先頭位置の時刻:DL4の時刻(=TDL4)−DLL入力クロックの周期の1/7(=T/7)
図17,図18の説明から、DLL入力クロック周波数が高くなると、図19に示すようにDLL基点は遅れる。
図20は、DLL回路(クロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700が無い場合)における、DLL入力クロック周波数とサンプリング回路20での入力クロックCKの理想位置からのズレを示している。横軸にクロック周波数、縦軸にズレをとっている。
DLL入力クロック周波数が高くなると、DLL基点は遅れるので、サンプリング回路20における入力クロックCKの位置は、理想点より遅れる傾向がある。
図21は、DLL回路(クロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700が無い場合)における、サンプリング回路20でのデータとDLL出力クロックの関係を示すタイミング図である。
サンプリング回路20に入力されるデータSD1の2番目のデータと、それをサンプリングするクロックCK2の例を示している。
DLL入力クロック周波数が高くなると、DLL全体のクロック位置は遅れるので、サンプリングの理想位置から遅れる。すると、データに対するホールド時間が不足することになる。
これに対して、図1〜図16で述べた本発明の実施例によれば、DLL回路にクロック遅延補正回路800及びクロック遅延バイアス回路700を設けて入力クロック信号の遅延補正を行うようにしたので、DLL入力クロック周波数が高くなると、DLL出力クロックが遅れるという不具合を無くすことができる。
従って、DLL入力クロック周波数が変わっても、DLL回路への入力クロックとDLL回路からの出力クロックの遅延が変わらず、入力データのセットアップ、ホールド時間が安定して確保できるようになる。
次に、図1で説明した本発明に係る半導体装置が利用可能な回路例を、図22〜図24を参照して説明する。
図22は、図1の半導体装置を有して構成される、本発明に係るLVDS回路の受信回路(レシーバ)の一例を示すブロック図である。
図22において、LVDS回路の出力回路(ドライバ)から差動伝送されてくる4チャンネル分のデータ信号(DIN1,DIN1X),(DIN2,DIN2X),(DIN3,DIN3X),(DIN4,DIN4X)はそれぞれ、コンパレータなどで構成される差動回路21,22,23,24でシングルエンド信号に変換された後それぞれ、シリアル・パラレル変換回路(以下、S→P回路)20A,20B,20C,20Dに入力される。同様に、LVDS回路の出力回路(ドライバ)から差動伝送されてくる1チャンネル分のクロック信号CKは、コンパレータなどで構成される差動回路11でシングルエンド信号に変換された後、DLL回路10で前記入力クロック信号CKの1周期につき7個分のサンプリングクロックCK1〜CK7を生成して、前記S→P回路20A,20B,20C,20Dそれぞれのクロック入力端に入力される。なお、各差動回路では、プラス(Pと記す)端子には差動伝送信号の正の信号が、マイナス(Mと記す)端子には差動伝送信号の負の信号が入力し、両信号の差分がとることにより、シングルエンド信号として出力する。
S→P回路20A,20B,20C,20Dでは、各チャンネルのシリアルなデータ信号がそれぞれパラレルなデータ信号(RT0,RT1,RT2,RT3,RT4,RT6,RT7),(RT8,RT9,RT12,RT13,RT14,RT15,RT18),(RT19,RT20,RT21,RT22,RT24,RT25,RT26),(RT27,RT5,RT10,RT11,RT16,RT17,RT23)に変換されて出力される。
図23は、図1の半導体装置を有して構成される、本発明に係る周波数逓倍回路の一例を示すブロック図である。ここでは、7逓倍回路について説明する。
図23において、周波数逓倍回路は、図1に示したDLL回路10で生成されるパルス幅がT/14で位相がT/7周期ずつずれた7相分のサンプリングクロックCK1〜CK7をデジタルOR回路30にて合成することにより、パルス出力POUTとして入力クロック信号CKの7倍の周波数を有するクロック信号を得ることができる。
図24は、図23の周波数逓倍回路の動作を示すタイミング図である。
DLL回路10からのサンプリングクロックCK1〜-CK7からパルス出力POUTを生成するには、簡単なデジタル組み合わせ回路(論理和回路)30で実現できる。遅延回路500における単位遅延回路の段数を増やすことにより、n(nは自然数)逓倍が可能である。
以上述べたように本発明の半導体装置によれば、入力クロック周波数が変わっても、DLL回路への入力クロックとDLL回路からの出力クロックの遅延が変わらず、入力データのセットアップ、ホールド時間を安定して確保することができる。
本発明は、以上述べた実施の形態に限るものではなく、本発明の要旨を変えない範囲で各実施例を適宜変更して実施することができる。
半導体装置における画像データ及びクロック信号などを小振幅で伝送でき、不要な電磁放射ノイズを低減できるほかに、周辺からの外来ノイズの影響を受けにくいので、液晶表示装置やプリンタ装置などのほか、小型で携帯性のある電子機器に用いて有用である。
本発明の実施例1の半導体装置の回路図。 単位遅延回路の構成例を示す回路図。 位相比較回路の構成例を示す回路図。 チャージポンプ回路とLPFとDLLバイアス回路の構成例を示す回路図。 クロック遅延バイアス回路の一例を示す回路図。 クロック遅延補正回路の構成例(バリキャップ型)を示す回路図。 DLL回路における、DLL入力クロック周波数CKの変化に対する、バリキャップ特性を説明するための図。 DLL入力クロックCKの周波数の変化に対する、サンプリング回路20へ出力されるサンプリングクロックCK1~CK7の理想位置からのずれを示す図。 クロック遅延補正回路の他の構成例(電流制御型)を示す回路図。 図9の回路におけるバイアス電圧NB3に対する、入力クロックCKと遅延補正されて出力されたクロック信号CK0との間の遅延量の変化特性を示す図。 クロック遅延補正回路の他の構成例(可変抵抗制御型)を示す回路図。 図11のクロック遅延補正回路の特性図。 クロック遅延補正回路の他の構成例(遅延量切替え可能型)を示回路図。 図13のクロック遅延補正回路における、設定ピンS0,S1と容量値Cva,Cvbの関係を示す図。 図13のクロック遅延補正回路における、設定ピンS0,S1を変えた時の、バイアス電圧NB3とCK→CK0の遅延量の関係を示すグラフ。 サンプリング回路入力データSD1のデータN1〜N7の各々とサンプリングクロックCK1〜CK7の各々との関係示すタイミング図。 DLL回路(クロック遅延補正回路及びクロック遅延バイアス回路が無い場合)の入力クロック信号が低周波の場合の遅延回路の先頭の単位遅延回路の入出力クロックのタイミングを示すタイミング図。 DLL回路(クロック遅延補正回路及びクロック遅延バイアス回路が無い場合)の入力クロック信号が高周波の場合の遅延回路の先頭の単位遅延回路の入出力クロックのタイミングを示すタイミング図。 DLL回路(クロック遅延補正回路及びクロック遅延バイアス回路が無い場合)における、DLL基点時刻とDLL入力クロック周波数の特性を示すグラフ。 DLL回路(クロック遅延補正回路及びクロック遅延バイアス回路が無い場合)における、DLL入力クロック周波数とサンプリング回路での入力クロックCKの理想位置からのズレを示すグラフ。 DLL回路(クロック遅延補正回路及びクロック遅延バイアス回路が無い場合)における、サンプリング回路でのデータとDLL出力クロックの関係を示すタイミング図。 図1の半導体装置を有して構成される、本発明に係るLVDS回路の受信回路(レシーバ)の一例を示すブロック図。 図1の半導体装置を有して構成される、本発明に係る周波数逓倍回路の一例を示すブロック図。 図23の周波数逓倍回路の動作を示すタイミング図。
符号の説明
10…DLL回路、100…位相比較回路、200…チャージポンプ回路、300…LPF、350…位相同期回路、400…DLLバイアス回路(バイアス回路)、500…遅延回路、550…サブ遅延回路、580…メイン遅延回路、600…サンプリングクロック生成回路(サンプリング信号生成回路)、700…クロック遅延バイアス回路(遅延量制御回路)、800…クロック遅延補正回路(クロック補正回路)、850…補正回路。

Claims (11)

  1. 2n(nは自然数)個の単位遅延回路を含み、遅延量を制御する遅延設定信号に基づいて、入力されるクロック信号(周期がT)を遅延し、2n相分の遅延クロックを生成し出力する遅延回路と、
    前記入力クロック信号と所定の前記単位遅延回路の出力クロックの位相が一致するように位相をロックさせる回路であって、前記遅延回路における初段の単位遅延回路から最終段までの各段の単位遅延回路の出力クロックの位相をT/2nずつ遅延させる前記遅延量設定信号を出力する位相同期回路と、
    入力クロック信号と前記遅延量設定信号とが入力され、該入力クロック信号を遅延した補正クロックを生成し、前記遅延回路へ出力する補正回路と、
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記遅延回路から出力される2以上の遅延クロックに基づいて、第1レベルの期間が(2m−1)T/2n と mT/n(mは自然数)であるサンプリング信号を出力するサンプリング信号生成回路を具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記補正回路は、
    遅延量設定信号が入力され遅延量制御信号を出力する遅延量制御回路と、
    入力クロック信号と前記遅延量制御信号とが入力され前記補正クロックを生成し、前記遅延回路へ出力するクロック補正回路と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記遅延回路は、
    前記補正クロックが入力される1以上の単位遅延回路を有するサブ遅延回路と、
    前記サブ遅延回路の出力が入力され2n相分の遅延クロックを生成し出力する2n個の単位遅延回路を有するメイン遅延回路と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 前記遅延量制御信号に基づいて第1,第2の遅延量設定信号を生成して、前記遅延回路に供給するバイアス回路を具備したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記補正回路は、前記の入力されるクロック信号の周波数に基づいて補正クロックを生成し出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記補正回路は、前記遅延量設定信号に基づいて補正クロックを生成して出力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記クロック補正回路は、可変抵抗素子で構成され、前記遅延量制御回路は、前記可変抵抗素子のバイアスを制御する回路で構成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  9. 前記クロック補正回路は、電流制御素子で構成され、前記遅延量制御回路は、前記電流制御素子のバイアスを制御する回路で構成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つの半導体装置を有して構成される受信回路。
  11. 請求項1〜9のいずれか1つの半導体装置を有して構成される周波数逓倍回路。
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