JP2005070628A - 定着装置のヒータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着装置の電源投入時、待機時、印刷時における突入電流を防止するとともに、定着装置の電源投入時から印刷可能温度となるまでの時間を短縮し、待機時および印刷時における消費電力を低減する。
【解決手段】ヒートローラ10の中央部を加熱するセンターランプ11と、ヒートローラ10の端部を加熱するサイドランプ12と、ヒートローラ10の中央部の温度を検出するサーミスタ13と、ヒートローラ10の端部の温度を検出するサーミスタ14とを有し、センターランプ又はサイドランプのいずれか一方のランプが加熱を行っているときは、そのランプの加熱が停止するまで他方のランプの加熱開始を待機させ、ヒートローラ10を所定の制御温度範囲内に維持する。
【選択図】 図2
【解決手段】ヒートローラ10の中央部を加熱するセンターランプ11と、ヒートローラ10の端部を加熱するサイドランプ12と、ヒートローラ10の中央部の温度を検出するサーミスタ13と、ヒートローラ10の端部の温度を検出するサーミスタ14とを有し、センターランプ又はサイドランプのいずれか一方のランプが加熱を行っているときは、そのランプの加熱が停止するまで他方のランプの加熱開始を待機させ、ヒートローラ10を所定の制御温度範囲内に維持する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電子写真プロセスなどにより用紙に転写された現像剤像であるトナー像を用紙へ定着させる定着装置に設けられたヒータを制御する定着装置のヒータ制御装置に関する。
従来、プリンタやデジタル複合機等の画像形成装置で記録用紙に転写されたトナー像を定着させる定着装置が知られている。この定着装置は、ヒートローラ内に、ヒートローラが記録紙に接する側の近い側に位置する昇温・保温用のヒータランプとヒートローラが記録紙に接する側の遠い側に位置する昇温用のヒータランプとの2本のヒータランプを設け、ウォームアップ時の電源投入後からヒートローラの表面温度が所定の定着可能温度になるまでは、2本のヒータランプをともにONして、ヒートローラを加熱し、2本のヒータランプをONしてから、短時間でヒートローラの表面温度を所定の定着可能温度にするものが知られている。また、この定着装置は、ヒートローラの表面が定着可能温度に到達する直前で、昇温用のヒータランプのみをOFFにし、定着可能温度に到達後は、昇温・保温用のヒータランプをOFFする。また、ヒートローラの表面温度が定着可能温度以下に低下すると昇温・保温用のヒータランプをONし、定着可能温度を超えると昇温・保存用のヒータランプもOFFするという制御を行うことにより、ヒートローラの表面温度が所定の定着可能温度を維持するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−333487号公報
このような定着装置によると、2本のヒータランプを電源投入時からともにONするため、短時間でヒートローラの表層を定着可能温度に昇温させることはできる。しかしながら、電源投入時に2本のヒータランプに電源を供給するため、突入電流が発生してしまう虞がある。
また、画像形成装置に設けられている定着装置には、電源投入時と、待機時および印刷時とでは、定着装置以外に稼動する機構部が異なるため、ヒータランプなどのヒートローラの加熱手段に供給できる最大電力量が異なっているという事情がある。すなわち、電源投入時には定着装置以外の機構はほとんど動作しないため画像形成装置に供給される電力の大部分を定着装置に供給することも可能である。一方、電源投入時から定着可能温度に到達する時間を短くするために、ヒートローラの表層を薄肉化することも考えられるが、ヒートローラの表層を薄肉化すると、最大通紙幅より小さいサイズの用紙をプリントする場合に、非通紙部の温度上昇が問題となってしまう。
また、画像形成装置に設けられている定着装置には、電源投入時と、待機時および印刷時とでは、定着装置以外に稼動する機構部が異なるため、ヒータランプなどのヒートローラの加熱手段に供給できる最大電力量が異なっているという事情がある。すなわち、電源投入時には定着装置以外の機構はほとんど動作しないため画像形成装置に供給される電力の大部分を定着装置に供給することも可能である。一方、電源投入時から定着可能温度に到達する時間を短くするために、ヒートローラの表層を薄肉化することも考えられるが、ヒートローラの表層を薄肉化すると、最大通紙幅より小さいサイズの用紙をプリントする場合に、非通紙部の温度上昇が問題となってしまう。
さらに、従来は、CPUの暴走等によりヒータ制御が不能になりヒータがONし続けた場合には、安全装置としてのサーモスタットが作動し、ヒータへの電源供給を遮断するようになっているが、サーモスタットの作動により機体に損傷が発生してしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、定着装置の電源投入時、待機時、印刷時における突入電流を防止するとともに、定着装置の電源投入時から印刷可能温度となるまでの時間を短縮し、待機時および印刷時における消費電力を低減できる定着装置のヒータ制御装置を提供することにある。
本発明は、現像剤を用紙に定着させるために加熱して使用される略円筒形状のヒートローラである被加熱体と、被加熱体の内部に配置され被加熱体の中央部を加熱するヒータランプである第1のヒータと、被加熱体の内部に配置され被加熱体の端部を加熱するヒータランプである第2のヒータと、被加熱体の中央部の温度を検出する例えばサーミスタである第1の温度検出手段と、被加熱体の端部の温度を検出する例えばサーミスタである第2の温度検出手段とを有し、第1のヒータ又は第2のヒータのいずれか一方のヒータが加熱を行っているときは、そのヒータの加熱が停止するまで他方のヒータの加熱開始を待機させ、被加熱体を所定の制御温度範囲内に維持するものである。
本発明によると、定着装置の電源投入時、待機時、印刷時における突入電流を防止するとともに、定着装置の電源投入時から印刷可能温度となるまでの時間を短縮し、待機時および印刷時における消費電力を低減できる定着装置のヒータ制御装置を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明の定着装置のヒータ制御装置が、電子写真方式により画像形成が行われる周知のデジタル複合機に用いられた場合で以下の説明を行う。
図1は、定着装置1の構成を概略的に説明するための断面図である。被加熱体であるヒートローラ10内部にヒートローラ10を加熱するための2本のヒータランプが設けられている。一方のヒータランプは主としてヒートローラ10の中央部を加熱する配熱特性を有する第1の加熱手段であるヒータランプ11(以下、センターランプ11と称する。)であり、他方のヒータランプは主としてヒートローラ10の両端部を熱する配熱特性を有する第2の加熱手段であるヒータランプ12(以下、サイドランプ12と称する。)である。この実施の形態においては、センターランプ11の電力量とサイドランプ12の電力量の合計は、デジタル複合機に電源を投入したときに供給可能な電力量と略等しくなり、かつ、センターランプ11とサイドランプ12の電力量が等しくなるように設定されている。
図中に示す最大通紙幅Wは、ヒートローラ10の中央部に所定幅で設定されており、ヒートローラ10の加熱により用紙に転写されたトナー像を定着させることができる幅を示している。最大通紙幅Wは、ヒートローラ10の長さよりも幅が短く設定されるため、ヒートローラ10の最大通紙幅Wの外側は非通紙部が形成される。
また、ヒートローラ10の表面の中央部の温度を検出する第1の温度検出手段であるサーミスタ13(以下、センターサーミスタ13と称する。)、端部の温度を検出する第2の温度検出手段であるサーミスタ14(以下、サイドサーミスタ14と称する。)、非通紙部の温度を検出する第3の温度検出手段であるサーミスタ15(以下、エッジサーミスタ15と称する。)が設けられている。
さらに、センターランプ11により加熱されるヒートローラ10の中央部に、また、サイドランプ12により加熱されるヒートローラ10の一方の端部にサーモスタッド16、17が配置されている。このサーモスタッド16,17は過昇温を検出したときに通電を停止して定着装置を保護するために設けられている。
図2は本発明の定着装置1のヒータ制御装置2の制御構成を示す図であり、図3はデジタル複合機の電源投入時の過昇温を防止する制御を示すフローチャート、図4は待機時、印刷時の過昇温を防止する制御を示すフローチャートである。
図2に示すように、センターサーミスタ13およびサイドサーミスタ14の出力は、制御部21、基準温度R2比較回路22および基準温度R5比較回路23に入力される。エッジサーミスタ15の出力は、制御部21、基準温度R3比較回路24および基準温度R5比較回路23に入力される。
制御部21は、A/D部21a、図示しないCPU、ROM、記憶部、時計部などにより構成されており、例えば、デジタル複合機を総括的に制御するための制御部である。CPUがROMに記憶された制御プログラムや記憶部に記憶された各種設定等に基づいて各種処理を実行する。時計部は時刻情報を生成し、CPUが所定時間を計時するために使用される。また、ROMには、基準温度R1と基準温度R4と、CPUが実行する各種制御プログラムなどが記憶され、記憶部には後述する各設定時間等が記憶されている。A/D部21aはセンターサーミスタ13、サイドサーミスタ14およびエッジサーミスタ15で検出された温度を示すアナログ信号をデジタル信号に変換する。また、上述の制御プログラムには、A/D部21aによりデジタル信号に変換されたセンターサーミスタ13、サイドサーミスタ14およびエッジサーミスタ15で検出された温度と基準温度R1および基準温度R4とを比較する制御プログラムが含まれている。この制御プログラムにより、各サーミスタ13,14,15で検出された温度と基準温度R1とを比較し、各サーミスタ13,14,15の検出温度が全て基準温度R1の範囲内であれば1が、1つでも基準温度R1の範囲外のものがあれば0がANDゲート29に出力され、各サーミスタで検出された温度と基準温度R4とを比較し、各サーミスタ13,14,15の検出温度が全て基準温度R4の範囲内であれば1が、1つでも基準温度R4の範囲外のものがあれば0がORゲート26に出力される。
基準温度R2比較回路22ではセンターサーミスタ13およびサイドサーミスタ14から出力された信号が基準温度R2と比較され、基準温度R2の範囲内である場合には1が、基準温度R2の範囲外である場合には0がANDゲート29に出力される。基準温度R3比較回路24ではエッジサーミスタ15から出力された信号が基準温度R3と比較され、基準温度R3の範囲内である場合には1が、基準温度R3の範囲外である場合には0がANDゲート29に出力される。
ANDゲート29では、制御部21からの出力、基準温度R2比較回路22および基準温度R3比較回路24からの出力でANDをとる。センターサーミスタ13、サイドサーミスタ14の検出温度が基準温度R1、R2の範囲内でかつエッジサーミスタ15で検出される温度が基準温度R3内のときにこのANDゲートから1が電源30へ出力される。電源30は、センターランプ11、サイドランプ12に電源を供給するものであり、内部にSSR(ソリッド・ステート・リレー)30aが設けられている。ANDゲート29から1が入力されると、センターランプ11およびサイドランプ12に電源を供給する。
すなわち、図3に示すように、本体電源スイッチ(SW)28のON(ST11)の後、センターサーミスタ13、サイドサーミスタ14の検出温度が制御部21内の基準温度R1の範囲内(ST12でYES)、センターサーミスタ13、サイドサーミスタ14の検出温度が基準温度R2の範囲内(ST13でYES)、エッジサーミスタ15の検出温度が基準温度R3の範囲内(ST14でYES)の全ての条件を満たした場合に、センターランプ11およびサイドランプ12の点灯が可能となる(ST5)。
また、基準温度R5比較回路23でセンターサーミスタ13、サイドサーミスタ14およびエッジサーミスタ15から出力された温度を示す信号は基準温度R5と比較され、基準温度R5の範囲を超えている場合には1が、範囲内であれば0がORゲート25に出力される。ORゲート25で3つの信号のORがとられ、その結果がORゲート26に出力される。
ORゲート26では制御部21からの出力と基準温度R5比較回路23からの出力とのORが取られる。いずれか一方の出力が1であれば、リセット回路27に1が出力される。リセット回路27は本体電源SW28のONにより供給される電源をリセットしてOFFする回路であり、ORゲート26から1が出力されると、デジタル複合機の電源をOFFにリセットする。
すなわち、図4に示すように、エッジサーミスタ15の検出温度が制御部21内の基準温度R4を超えた場合(ST21でNO)、センターサーミスタ13、サイドサーミスタ14およびエッジサーミスタ15のいずれかのサーミスタの検出温度が基準温度R5を超えた場合(ST21でNO)のいずれかの場合には、リセット回路27が駆動し(ST23)、デジタル複合機の電源をOFFにする(ST24)。
続いて、このように過昇温に対する保護の制御を有する定着装置1のヒータ制御装置2におけるセンターランプ11、サイドランプ12に電源が供給可能となっているときに制御部21が実行する制御を図5および図6を参照して説明する。なお、制御部21は、電源30内のSSR30aを制御してセンターランプ11、サイドランプ12の点灯/消灯を制御し、加熱および停止を行えるように構成されている。また、制御部21内の記憶部には、ヒートローラ10を定着可能とするための制御温度が記憶されており、制御温度範囲は、設定された制御温度に対して例えば、制御温度の+2℃をランプOFF温度とし、制御温度の−2℃をランプON温度とする設定が記憶されている。
図5に示すように、オペレータにより本体電源SW28がONされると、制御部21はデジタル複合機のウォームアップを開始する。このウォームアップ時には、制御部21はセンターランプ11の加熱を開始した後、ランプ点灯遅延時間T1経過後にサイドランプ12の加熱を開始する制御を行う(ウォームアップ加熱制御手段)。このランプ点灯遅延時間T1は制御部21の記憶部に予め設定されているものである。
そして、センターサーミスタ13およびサイドサーミスタ14で検出する検出温度が制御温度範囲を超えるとセンターランプ11、サイドランプ12の加熱をそれぞれ停止する(第1の加熱停止制御手段、第2の加熱停止制御手段)。このようにウォームアップが終了して待機時および印刷時になる。この待機時および印刷時には制御部21は、各サーミスタ13,14,15の検出結果と、制御温度範囲とを比較し、結果に応じて電源内のSSRにランプON信号を出力し、センターランプ11およびサイドランプ12のどちらか一方のランプが点灯して加熱を行っているときには他方のランプは加熱開始を待機させ、ヒートローラ10の表面温度を制御温度範囲に維持する制御を行う(温度制御手段)。
ヒートローラ10の表面温度を制御温度範囲に維持する制御は次のように行う。制御部21はセンターサーミスタ13により検出される温度がランプON温度以下となるとセンターランプ11加熱を開始し(第1の加熱開始制御手段)、この加熱が開始されると記憶部に記憶されたセンターランプ11の加熱を継続する第1の時間である最大ON時間T2(第1の時間設定手段)を計時する。そして、センターサーミスタ13の検出温度がランプOFF温度を超えたとき、又は、最大ON時間を経過すると、制御部21は、センターランプ11の加熱を停止する(第1の加熱停止制御手段)。この加熱が停止するとセンターランプ11の加熱の開始を停止するための記憶部に記憶された最小OFF時間T3(第1の最小OFF時間)を計時する。
また、制御部21はサイドサーミスタ14により検出される温度がランプON温度以下となるとサイドランプ12の加熱を開始し(第2の加熱開始制御手段)、この加熱が開始されると記憶部に記憶されたサイドランプ12の加熱を継続する第2の時間である最大ON時間T4(第2の時間設定手段)を計時する。そして、サイドサーミスタ14の検出温度がランプOFF温度を超えたとき、又は、最大ON時間を経過すると、制御部21は、サイドランプ12の加熱を停止する(第2の加熱停止制御手段)。この加熱が停止するとサイドランプ12の加熱の開始を停止するための記憶部に記憶された最小OFF時間T5(第2の最小OFF時間)を計時する。
このように、センターランプ11およびサイドランプ12の加熱を停止した後に、最小OFF時間T3、T5をそれぞれ設けるのは、センターランプ11またはサイドランプ12のどちらか一方のランプばかりが加熱を行うのを防止するためである。
また、上述のようにセンターランプ11およびサイドランプ12の加熱制御を行うことにより、センターランプ11およびサイドランプ12が同時に加熱を行うことはないが、センターランプ11とサイドランプ12が同時に加熱を停止する場合は生じる。例えば、一方のランプの加熱によりランプOFF温度に達した後そのランプがランプON温度となる前に、他方のランプが加熱を開始しランプOFF温度に達した場合である。したがって、制御部21は、加熱する必要のない場合には、センターランプ11およびサイドランプ12の加熱をともに行わない。
また、図6に示すように、制御部21はサイドランプ12の加熱中にセンターランプ11の加熱開始の要求があってもサイドランプ12の加熱が停止するまでは、センターランプ11の加熱の開始を同図中ランプON待ち時間で示す時間だけ待機させ、そして、サイドランプ12の加熱が停止されてからセンターランプ11の加熱を開始する。このランプON待ち時間は、サイドランプ12の加熱開始の直後にセンターランプ11の加熱開始要求があった場合に最大となり、その場合には最大ON時間T4となる。なお、センターランプ11の加熱中にサイドランプ12の加熱開始の要求がある場合も同様に、センターランプ11の加熱が停止するまではサイドランプ12の加熱の開始を待機させる。したがって、この場合のランプON待ち時間は、最大で最大ON時間T2となる。
なお上述の、ランプ点灯遅延時間T1、最大ON時間T2,T4、最小OFF時間T3,T5は制御部の記憶部内に記憶されているものであり、オペレータがデジタル複合機の操作部等を操作することによりソフト的に任意に設定可能な値とする。
また、最大ON時間T2,T4は、1度の加熱から停止するまでの間にセンターランプ11、サイドランプ12をランプON温度からランプOFF温度までヒートローラ10の表面温度を上昇させることができる時間以上に設定するとともに、センターランプ11、サイドランプ12の電力量、制御温度に対するランプON温度、ランプOFF温度に応じて適正な時間に設定する。すなわち、最大ランプON時間T2,T4が長すぎる場合には、一方のランプが加熱中は他方のランプの加熱開始を待機させるために、待機しているランプが加熱する部分に対応するヒートローラ10の表面温度の大幅な温度低下が生じることになり定着性に影響を及ぼす可能性があり、逆に最大ランプON時間T2,T4が短すぎる場合には、ヒートローラ10が制御温度範囲に到達しないばかりか、ON/OFFの切換え回数が増えるためフリッカー規格にも不利になることを考慮して適正な時間を設定する必要がある。
この実施の形態の定着装置1のヒータ制御装置2によると、ウォームアップ時は、2本のヒータランプの一方のヒーランプの加熱を開始し、所定時間経過後に他方のヒータランプの加熱を開始し、また、待機時および印刷時は、2本のヒータランプを同時に加熱制御することがないとともに加熱する必要のない場合には2本のヒータランプの加熱をともに行わないので、定着装置1の電源投入時、待機時、印刷時における突入電流を防止するとともに、定着装置1の電源投入時から印刷可能温度となるまでの時間を短縮し、待機時および印刷時における消費電力を低減できる。
また、センターランプ11の電力量とサイドランプ12の電力量の合計がウォームアップ時に供給可能な電力量と略等しく設定しているため、ウォームアップ時に供給可能な電力を略全てヒートローラ10の加熱に使用できるため、ウォームアップ時間を短縮できる。このため、ヒートローラ10の表層を薄肉化してウォームアップ時間の短縮を図る必要がないため、非通紙部の温度上昇を防止することができる。
さらに、ヒータランプの制御を基準温度R1、定着装置1の保護を基準温度R4によりソフト的に行うとともにヒータランプの制御を基準温度R2、R3、定着装置1の保護を基準温度R5でハード的に行う構成とすることで、仮に制御部21のCPUの暴走が発生したとしても、3段階の構成(基準温度2、3、5)のハード回路があるため安全性の強化を図ることができる。また、サーモスタット16,17の動作温度以下に保護用の基準温度を設定することで、CPUの暴走が起きても、サーモスタット16,17の動作前に食い止めることができるので、機体の損傷なく保護機能を働かせることができる。すなわち、CPUの暴走が起きても、基準温度を持ったハード回路があるため、安全性の強化を図ることができ、サーモスタット動作前にヒータの加熱を停止することが可能となる。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものであり、また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を変形できるものである。
1…定着装置、2…ヒータ制御装置、10…ヒートローラ、11…センターランプ、12…サイドランプ、13…センターサーミスタ、14…サイドサーミスタ、15…エッジサーミスタ、16,17…サーモスタッド、21…制御部、22,23,24…基準温度比較回路、27…リセット回路、28…本体電源SW、R1〜R5…基準温度、T1…ランプ点灯遅延時間、T2,T4…最大ON時間、T3,T5…最小OFF時間
Claims (5)
- 現像剤を用紙に定着させるために使用される略円筒形状の被加熱体と、前記被加熱体の内部に配置され前記被加熱体を加熱する第1のヒータと、前記被加熱体の内部に配置され前記被加熱体を加熱する第2のヒータと、前記被加熱体の中央部の温度を検出する第1の温度検出手段と、前記被加熱体の端部の温度を検出する第2の温度検出手段と、前記被加熱体を加熱する制御温度を設定する温度設定手段と、ウォームアップ時に前記第1のヒータによる前記被加熱体の加熱を開始し、所定時間経過後に前記第2のヒータによる前記被加熱体の加熱を開始するウォームアップ制御手段と、前記第1の温度検出手段により検出される温度が前記温度設定手段に設定された制御温度を超えるときに前記第1のヒータによる加熱を停止する第1の加熱停止制御手段と、前記第2の温度検出手段により検出される温度が前記温度設定手段により設定された制御温度を超えるときに前記第2のヒータによる加熱を停止する第2の加熱停止制御手段とを備えたことを特徴とする定着装置のヒータ制御装置。
- 前記第1のヒータの電力量と前記第2のヒータの電力量の合計がウォームアップ時に供給可能な電力量と略等しいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置のヒータ制御装置。
- 現像剤を用紙に定着させるために使用される略円筒形状の被加熱体と、前記被加熱体の内部に配置され前記被加熱体を加熱する第1のヒータと、前記被加熱体の内部に配置され前記被加熱体を加熱する第2のヒータと、前記被加熱体の中央部の温度を検出する第1の温度検出手段と、前記被加熱体の端部の温度を検出する第2の温度検出手段と、前記第1のヒータ又は前記第2のヒータのいずれか一方のヒータが加熱を行っているときには他方のヒータの加熱開始を待機させ、前記被加熱体を所定の制御温度範囲内に維持する制御を行う温度制御手段とを備えたことを特徴とする定着装置のヒータ制御装置。
- 前記温度制御手段は、前記第1の温度検出手段により検出される温度が前記制御温度範囲以下となると前記第1のヒータによる加熱を開始する第1の加熱開始制御手段と、前記第1の加熱開始制御手段により加熱が開始された前記第1のヒータの加熱を継続する第1の最大ON時間を設定する第1の最大ON時間設定手段と、前記第1の温度検出手段により検出される温度が前記制御温度範囲を超えるとき、又は、前記第1の最大ON時間が経過したときに前記第1のヒータによる加熱を停止する第1の加熱停止制御手段と、前記第1の加熱停止制御手段により前記第1のヒータの加熱が停止されると、前記第1の加熱開始制御手段による前記第1のヒータの加熱の開始を所定時間経過するまで停止するための第1の最小OFF時間を設定する第1の最小OFF時間設定手段と、前記第2の温度検出手段により検出される温度が前記制御温度範囲以下となると前記第2のヒータによる加熱を開始する第2の加熱開始制御手段と、前記第2の加熱開始制御手段により加熱が開始された前記第2のヒータの加熱を継続する第2の最大ON時間を設定する第2の最大ON時間設定手段と、前記第2の温度検出手段により検出される温度が前記制御温度範囲を超えるとき、又は、前記第2の最大ON時間が経過したときに前記第2のヒータによる加熱を停止する第2の加熱停止制御手段と、前記第2の加熱停止制御手段により前記第2のヒータによる加熱が停止されると、前記第2の加熱開始制御手段による前記第2のヒータの加熱の開始を所定時間経過するまで停止する第2の最小OFF時間を設定する第2の最小OFF時間設定手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の定着装置のヒータ制御装置。
- 前記被加熱体の非通紙部の温度を検出する第3の温度検出手段と、前記第1、前記第2および前記第3の温度検出手段により検出した各温度を予め設けられた複数の基準値とソフトウェア処理で比較する第1の比較手段と、前記第1、前記第2および前記第3の温度検出手段により検出した各温度を予め設けられた複数の基準値とハードウェア処理で比較する第2の比較手段と、前記第1の比較手段の比較結果と前記第2の比較手段の比較結果に基づいて前記第1のヒータおよび前記第2のヒータへ供給する電源を制御する電源供給制御手段と、前記第1の比較手段の比較結果と前記第2の比較手段の比較結果に基づいて電源供給源から供給される電源をOFFする電源リセット手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の定着装置のヒータ制御装置。
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