JP2005070514A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 製造コストの低減を図りつつ、使用環境に対応し、十分な冷却効率を確保できるプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタは、当該プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出手段91,92と、当該プロジェクタ内部を冷却する冷却機構71,81と、これら冷却機構71,81を駆動制御する冷却機構駆動制御部505と、冷却機構71,81の駆動時間を計測する計時部506と、温度検出手段91,92にて検出された温度、および計時部506にて計測された駆動時間に基づいて、当該プロジェクタ内部における所定時間内の温度勾配を算出する演算処理部507とを備える。そして、演算処理部507は、算出した温度勾配に基づいて、冷却機構駆動制御部505による冷却機構71,81の駆動制御状態を変更させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、拡大投写するプロジェクタが利用されており、近年、このようなプロジェクタは、企業におけるパーソナルコンピュータでプレゼンテーションを行ったり、家庭内で映画等を見たり、種々の用途に用いられている。
このようなプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、光源および光変調装置の間に配置され、光源から射出された光束に種々の光学変換を施す光学変換素子、レンズ、ミラー等の光学部品とを備えて構成され、これらの光源、光変調装置、および光学部品は、外装ケースと呼ばれる2体または3体構成の筐体の内部に収納されている。
ここで、光源や、プロジェクタに電力を供給するための電源回路、光源駆動用の回路は、動作中筐体内部で加熱する発熱源である一方、光学エンジンを構成する光学部品、光変調装置には熱に弱いものもあるため、プロジェクタには、筐体外部から冷却空気を導入し、筐体内部の各部品を冷却した後、筐体外部に加熱された空気を排出する冷却機構が設けられている。
このような冷却機構は、軸流ファンまたはシロッコファン等が採用され、プロジェクタ内部に設けたファン回転制御装置にてファンの回転速度を制御し、プロジェクタ内部を効率的に冷却する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクタでは、例えば光源装置近傍、または光変調装置近傍等に温度センサを設け、この温度センサによる検出温度に基づいて、例えば検出温度が所定の閾値を超えた場合にファン回転制御装置にてファンの回転速度を変更している。
特開2000−35613号公報
ところで、プロジェクタは、種々の地域で使用可能に構成されたものであり、例えば、高地でプロジェクタを使用した場合、空気が薄いため、ファンによる吸気量、排気量が充分に確保できず、プロジェクタ内部の温度が上昇しやすい。
特許文献1に記載された冷却ファンの駆動制御では、所定の温度が閾値として設定され
ているので、例えば検出温度が閾値を超えることでプロジェクタの使用環境が例えば低地から高地に変更されたことを認識できる。しかしながら、言い換えれば、検出温度が閾値を超えるまではプロジェクタの使用環境が変更されたことを認識できないこととなり、例えば、閾値を高く設定している場合には、検出温度が高い閾値を超え、すなわち、プロジェクタ内部が高温状態となってから、プロジェクタの使用環境が変更されたことを認識する。このため、例えば、プロジェクタの使用環境が高地に変更されている場合には、プロジェクタ内部が高温となった状態からプロジェクタ内部を冷却することとなり、ファンによる吸気量、排気量が充分に確保できない状態では、回転速度を高くしてもプロジェクタ内部を迅速に冷却することが難しい。したがって、特許文献1に記載された冷却ファンの駆動制御では、プロジェクタの使用環境に対応させることが難しく、その解決が望まれている。
また、プロジェクタ内部に気圧センサを設け、プロジェクタの使用環境の変更を迅速に認識して、冷却ファンの駆動制御を実施する構成が考えられる。しかしながら、この構成では、プロジェクタの使用環境に迅速に対応させることができるが、特許文献1に記載された冷却ファンの駆動制御のように、実際に検出されたプロジェクタ内部の温度に基づく高精度な冷却制御を実施できない。
そこで、プロジェクタ内部に温度センサおよび気圧センサの双方を設け、プロジェクタの使用環境に迅速に対応しかつ、高精度な冷却制御を実施する構成も考えられる。しかしながら、この構成では、温度センサおよび気圧センサの双方を設けるので、部品点数が増加し、プロジェクタの製造コストの高騰を招くこととなる。
本発明の目的は、製造コストの低減を図りつつ、使用環境に対応し、十分な冷却効率を確保できるプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、光源装置と、この光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置とを備え、前記光変調装置で形成された光学像を拡大投写するプロジェクタであって、当該プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出手段と、当該プロジェクタ内部を冷却する冷却機構と、前記冷却機構を駆動制御する冷却機構駆動制御手段と、前記冷却機構の駆動時間を計測する計時手段と、前記温度検出手段にて検出された温度、および前記計時手段にて計測された駆動時間に基づいて、当該プロジェクタ内部における所定時間内の温度勾配を算出する演算処理手段とを備え、前記演算処理手段は、前記算出した温度勾配に基づいて、前記冷却機構駆動制御手段による前記冷却機構の駆動制御状態を変更させることを特徴とする。
ここで、冷却機構としては、例えばプロジェクタ外部から冷却空気を吸入してプロジェクタ内部に導入する吸気ファンや、プロジェクタ内部で温められた高温空気を吸入してプロジェクタ外部に排出する排気ファン等の冷却ファンを採用できる。また、冷却機構としては、冷却ファンに限らず、プロジェクタ内部を例えば冷却液を循環させることにより冷却する構成等のその他の冷却機構を採用してもよい。
例えば、プロジェクタの使用環境が高地である場合には、上述したようにプロジェクタ内部が冷え難い。このため、プロジェクタの駆動時において、プロジェクタ内部における所定時間内の温度勾配が高くなる。また、プロジェクタの使用環境が低地である場合には、使用環境が高地である場合と比較して、前記温度勾配が低くなる。
本発明では、演算処理手段は、プロジェクタ内部の温度、および冷却機構の駆動時間に基づいて、プロジェクタ内部における所定時間内の温度勾配を算出する。そして、演算処理手段は、算出した温度勾配に基づいて、冷却機構駆動制御手段による冷却機構の駆動制御状態を変更させる。このことにより、温度勾配に基づいて冷却機構の駆動制御状態を変更するので、従来のようにプロジェクタ内部が所定の温度となってから冷却機構の駆動制御状態を変更する構成と比較して、使用環境の変更に迅速に対応させることができ、プロジェクタ内部の冷却制御を効率的に実施できる。
また、プロジェクタは、温度検出手段を備えているので、特許文献1に記載されたような実際に検出したプロジェクタ内部の温度に基づく冷却制御も実施可能となり、使用環境の変更に迅速に対応させることができるとともに、プロジェクタ内部の高精度な冷却制御も可能となる。
さらに、使用環境の変更に迅速に対応するために、気圧センサ等を別途設ける必要がないため、製品コストが高騰することもない。
さらにまた、冷却機構駆動制御手段、計時手段、および演算処理手段は、プロジェクタを制御するMPU(Micro Processing Unit)等で動作するプログラムとして組み込むことができ、プロジェクタの部品構成を変更することなく、使用環境の変更に迅速に対応した冷却制御を実施可能なプロジェクタとすることができる。
本発明のプロジェクタでは、使用される場所の高度に応じて設定された前記温度勾配の閾値に関する閾値情報を格納する閾値情報格納手段を具備し、前記演算処理手段は、算出した温度勾配と前記閾値情報格納手段に格納された閾値情報に基づく閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、前記冷却機構駆動制御手段による前記冷却機構の駆動制御状態を変更させることが好ましい。
ここで、閾値情報としては、例えば低地、標準高度、および高地などのプロジェクタの使用環境を識別可能に設定された温度勾配の閾値に関する情報を採用できる。
また、閾値情報格納手段は、例えば、MPUに接続される書き換え可能なフラッシュメモリ等の記憶装置の一部として構成できる。
本発明では、演算処理手段は、算出した温度勾配と閾値情報格納手段に格納された閾値情報に基づく閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、冷却機構駆動制御手段による冷却機構の駆動制御状態を変更させる。このことにより、プロジェクタの使用環境に応じた冷却機構の駆動制御状態の変更を適切に実施できる。また、閾値情報を適宜、変更可能に構成すれば、プロジェクタを利用する利用者の利用地域に応じた閾値情報の設定が可能となり、利用者の利便性の向上を図れる。
本発明のプロジェクタでは、前記冷却機構の駆動制御状態に関する状態情報を記憶する記憶手段を具備し、前記冷却機構駆動制御手段は、当該プロジェクタの起動時に前記記憶手段に記憶された従前の状態情報に基づいて、前記冷却機構を駆動制御することが好ましい。
ここで、記憶手段は、上述した閾値情報格納手段と同様に、例えば、MPUに接続される書き換え可能なフラッシュメモリ等の記憶装置の一部として構成できる。
本発明では、冷却機構駆動制御手段は、プロジェクタの起動時に記憶手段に記憶された従前の状態情報に基づいて、冷却機構を駆動制御する。このことにより、プロジェクタの使用環境が従前の使用環境から変更されていない場合には、記憶手段に記憶された従前の状態情報に基づいて冷却機構を駆動制御でき、冷却制御を迅速に実施できる。また、プロジェクタの使用環境が従前の使用環境から変更されている場合には、上述したように、演算処理手段にて冷却機構駆動制御手段による冷却機構の駆動制御状態が変更されるので、プロジェクタの使用環境に応じた冷却制御を効率的に実施できる。
本発明のプロジェクタでは、前記冷却機構の駆動制御状態に関する状態情報を表示部に表示させる表示制御手段を具備し、前記表示制御手段は、当該プロジェクタの起動時、および/または前記演算処理手段にて前記冷却機構駆動制御手段による前記冷却機構の駆動制御状態が変更された時に前記状態情報を前記表示部に表示させることが好ましい。
ここで、表示部は、例えば、光変調装置を表示部として採用し、光源装置から射出された光束を状態情報に応じて光変調装置に変調させて光学像を形成し、この光学像を拡大投写してプロジェクタの利用者に状態情報を認識可能に表示する構成を採用できる。また、この構成に限らず、プロジェクタの筐体にLED(Light Emitting Diode)、またはLCD(Liquid Crystal Display)等を設け、プロジェクタの利用者に状態情報を認識可能に表示する構成としてもよい。
本発明では、表示制御手段は、プロジェクタの起動時、および/または冷却機構の駆動制御状態が変更された時に、冷却機構の駆動制御状態に関する状態情報を表示部に表示させる。このことにより、プロジェクタを利用する利用者に対して、冷却機構の駆動制御状態を知らせ、適切に冷却制御が実施されていることを認識させることができる。
また、例えば、プロジェクタの使用環境が変更されていないにも拘らず、表示部にて冷却機構の駆動制御状態を変更したことを利用者に認識させた場合には、他の要因である、例えば、冷却機構としての冷却ファンの吸気口に設けられるフィルタにゴミが付着し、フィルタが目詰まりを起こしていることを利用者に認識させることもできる。
本発明のプロジェクタでは、前記冷却機構は、当該プロジェクタ内部を冷却する冷却ファンであり、前記冷却機構駆動制御手段は、前記冷却ファンの回転制御を実施することが好ましい。
ここで、冷却ファンの回転制御は、例えば冷却ファンを構成する駆動モータに入力する電圧値を変化させることで実施できる。
本発明によれば、冷却機構駆動制御手段は、プロジェクタの使用環境に応じて冷却ファンの回転制御を実施するので、簡単な構造で容易に冷却制御を実施できる。
本発明のプロジェクタでは、前記冷却機構は、前記光源装置および/または前記光変調装置を冷却することが好ましい。
本発明によれば、冷却機構は、プロジェクタ内部で温まりやすい光源装置および/または光変調装置を冷却するので、プロジェクタ内部の冷却効率の向上を図れる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)外観構成
図1および図2には、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1が示されており、図1は上方前面側から見た斜視図であり、図2は下方背面側から見た斜視図である。
このプロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する光学機器であり、後述する光学ユニットを含む装置本体を内部に収納する外装ケース2および外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。
投写レンズ3は、後述する光変調装置としての液晶パネルにより光源から射出された光束を画像情報に応じて変調形成された光学像を拡大投写する投写光学系としての機能を具備するものであり、筒状体内部に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
筐体としての外装ケース2は、投写方向に直交する幅方向の寸法が投写方向寸法よりも大きい幅広の直方体形状をなし、装置本体の上部を覆うアッパーケース21と、装置本体の下部を覆うロアーケース22と、装置本体の前面部分を覆うフロントケース23とを備えている。これら各ケース21〜23は、射出成形等によって成形された合成樹脂製の一体成形品である。
アッパーケース21は、装置本体の上部を覆う上面部21Aと、この上面部21Aの幅方向端部から略垂下する側面部21B,21Cと、上面部21Aの後端部から略垂下する背面部21Dとを備えている。
上面部21Aの投写方向前側には、プロジェクタ1の起動・調整操作を行うための操作パネル24が設けられている。この操作パネル24は、起動スイッチ、画像・音声等の調整スイッチを含む複数のスイッチを備え、プロジェクタ1による投写時には、操作パネル24中の調整スイッチ等を操作することにより、画質・音量等の調整を行うことができる。
また、上面部21Aの操作パネル24の隣には、複数の孔241が形成され、この内部には、図示を略したが、音声出力用のスピーカが収納されている。
これら操作パネル24および前記スピーカは、後述する装置本体を構成する制御基板と電気的に接続され、操作パネル24による操作信号はこの制御基板で処理される。
背面部21Dには、略中央部分に上面部21A側に切り欠かれた凹部が形成され、この凹部には、後述する制御基板に接続されたインターフェース基板上に設けられたコネクタ群25が露出する。
ロアーケース22は、アッパーケース21との係合面を中心として略対称に構成され、底面部22A、側面部22B,22C、および背面部22Dを備えている。そして、側面部22B,22C、および背面部22Dは、その上端部分でアッパーケース21の側面部21B,21C、および背面部21Dの下端部分と係合し、外装ケース2の側面部分および背面部分を構成する。
底面部22Aには、プロジェクタ1の後端側略中央に固定脚部26が設けられているとともに、先端側幅方向両端に調整脚部27が設けられている。
この調整脚部27は、底面部22Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材から構成され、軸状部材自体は、外装ケース2の内部に収納されている。このような調整脚部27は、プロジェクタ1の側面部分に設けられる調整ボタン271を操作することにより、底面部22Aからの進退量を調整することができる。
これにより、プロジェクタ1から射出された投写画像の上下位置を調整し、適切な位置に投写画像を形成することができるようになる。
また、底面部22Aには、外装ケース2の内部と連通する開口部28、29、30が形成されている。
開口部28は、プロジェクタ1の光源を含む光源装置を着脱する部分であり、通常は、ランプカバー281によって塞がれている。
開口部29、30は、スリット状の開口部として構成される。
開口部29は、光源ランプから射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置としての液晶パネルを含む光学装置を冷却するための冷却空気取込用の吸気用開口部である。
開口部30は、プロジェクタ1の装置本体を構成する電源ユニット、光源駆動回路を冷却するための冷却空気取込用の吸気用開口部である。
なお、開口部29、30は、そのスリット状開口部分で常時プロジェクタ1内部と連通しているため、塵埃等が内部に侵入しないように、それぞれの内側に防塵フィルタが設けられている。ただし、開口部30は防塵フィルタを設けなくてもよい。
さらに、底面部22Aには、底面部22Aに対して奥側の端縁を軸として回転自在に取り付けられた蓋部材31が設けられていて、この蓋部材31の内部には、プロジェクタ1を遠隔操作するためのリモートコントローラが収納されるようになっている。なお、図示しないリモートコントローラには、前述した操作パネル24に設けられる起動スイッチ、調整スイッチ等と同様のものが設けられていて、リモートコントローラを操作すると、この操作に応じた赤外線信号がリモートコントローラから出力され、赤外線信号は、外装ケース前面および背面に設けられる信号受光部311を介して制御基板で処理される。
背面部22Dには、アッパーケース21の場合と同様に、略中央部分に底面部22A側に切り欠かれた凹部が形成され、前記インターフェース基板上に設けられたコネクタ群25が露出するとともに、端部近傍にもさらに開口部32が形成されていて、この開口部32からインレットコネクタ33が露出している。インレットコネクタ33は、外部電源からプロジェクタ1に電力を供給する端子であり、後述する電源ユニットと電気的に接続される。
フロントケース23は、前面部23Aおよび上面部23Bを備えて構成され、上面部23Bの投写方向後端側で前述したアッパーケース21およびロアーケース22の投写方向先端部分と係合する。
前面部23Aには、投写レンズ3を露出させるための略円形状の開口部34、およびその隣に形成された複数のスリットから構成される開口部35が形成されている。
開口部34は、その上面側がさらに開口され、投写レンズ3の鏡筒の一部が露出していて、鏡筒周囲に設けられたズーム・フォーカス調整用のつまみ3A、3Bを外部から操作することができるようになっている。
開口部35は、装置本体を冷却した空気を排出する排気用開口部として構成され、後述するプロジェクタ1の構成部材である光学系、制御系、および電源ユニット・ランプ駆動ユニットを冷却した空気は、この開口部35からプロジェクタ1の投写方向に排出される。
(2)内部構成
このような外装ケース2の内部には、図3〜図5に示されるように、プロジェクタ1の装置本体が収納されており、この装置本体は、図3に示される光学ユニット4、制御基板5、および、図4に示される電源ブロック6を備えて構成される。
(2- 1)光学ユニット4の構造
光学エンジンとしての光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものであり、図4に示されるライトガイド40という光学部品用筐体内に、光源装置や、種々の光学部品等を組み込んだものとして構成される。
このライトガイド40は、下ライトガイド401、および図4では図示を略した上ライトガイドから構成され、それぞれは、射出成形等による合成樹脂製品である。
下ライトガイド401は、光学部品を収納する底面部401A及び側壁部401Bからなる上部が開口された容器状に形成され、側壁部401Bには、複数の溝部401Cが設けられている。この溝部401Cには、光学ユニット4を構成する種々の光学部品が装着され、これにより各光学部品は、ライトガイド40内に設定された照明光軸上に精度よく配置される。上ライトガイドは、この下ライトガイド401に応じた平面形状を有し、下ライトガイド401の上面を塞ぐ蓋状部材として構成される。
また、下ライトガイド401の底面部401Aの光束射出側端部には、円形状の開口部が形成された前面壁が設けられていて、この前面壁には、投写レンズ3の基端部分が接合固定される。
このようなライトガイド40内は、図5に示されるように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調光学系および色合成光学系を一体化した光学装置44とに機能的に大別される。なお、本例における光学ユニット4は、三板式のプロジェクタに採用されるものであり、ライトガイド40内で光源から射出された白色光を三色の色光に分離する空間色分離型の光学ユニットとして構成されている。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系であり、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416およびリフレクタ417を備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して略平行光線とし、外部へと射出する。本例では、光源ランプ416として高圧水銀ランプを採用しているが、これ以外にメタルハライドランプやハロゲンランプを採用することもある。また、本例では、リフレクタ417として放物面鏡を採用しているが、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成も採用することもできる。
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ416から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。各小レンズの輪郭形状は、後述する液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定される。例えば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定される。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお。このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは透過し、青色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R、441G、441Bと、各液晶パネル441R、441G、441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
液晶パネル441R、441G、441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、図示を略したが、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されたパネル本体を、保持枠内に収納して構成される。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443によって画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に貼り付けてもよい。
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム444に貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
このような光学装置44は、クロスダイクロイックプリズム444の各光束入射端面に、矩形板状体の四隅部分に面外方向に突出するピンを備えたパネル固定板を貼り付け、各ピンに液晶パネル441R、441G、441Bの保持枠に形成された孔を挿入することにより一体化されている。
そして、一体化された光学装置44は、前述したライトガイド40の投写レンズ3の光路前段に配置され、下ライトガイド401の底面部にねじ止め固定される。
(2-2)冷却構造
前述したプロジェクタ1には、図6に示されるように、内部に光学装置44の冷却系Aと、電源ブロック6の冷却系Bとが設定されている。
冷却系Aは、吸気ダクトユニット7によって開口部29から吸気された冷却空気の流れである。
吸気ダクトユニット7は、投写レンズ3を挟んで対向配置されるシロッコファンからなる一対の吸気ファン71と、これら一対の吸気ファン71の吸気面を開口部29に連通させるダクトと(図示略)を含んで構成される。
吸気ダクトユニット7から取り込まれた冷却空気は、吸気ファン71を介して、液晶パネル441R、441G、441Bの下方に供給され、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面に沿って下方から上方に流れ、液晶パネル441R、441G、441B、射出側偏光板443、入射側偏光板442を冷却する。
ここで、図6のプロジェクタ1の前面から見て、投写レンズ3の左側に配置される吸気ファン71は、液晶パネル441R、441Bに冷却空気を供給するが、その内の一部は、偏光変換素子414および光源ランプ416の冷却空気として使用される。
すなわち、この冷却空気の一部は、ロアーケース22の底面部22Aと、下ライトガイド401の下面との間に形成された隙間を流れ、その途中でさらに、2方向に分岐する。一方の分岐した冷却空気は、偏光変換素子414に応じた位置の下ライトガイド401の下面に形成されたスリット孔から、ライトガイド40内部に供給されて偏光変換素子414を冷却した後、光源装置411に供給されて光源ランプ416を冷却する。他方の分岐した冷却空気は、直接光源装置411に供給され、光源ランプ416を冷却する。
そして、光源ランプ416を冷却した空気は、排気ファン81および排気ダクト82を備えた排気ダクトユニット8によって集荷され、フロントケース23の開口部35からプロジェクタ1の外部に排出される。
光学装置44の上方に流れた冷却空気は、制御基板5を構成するメイン基板51にあたってその流れ方向が直角に曲折され、メイン基板51に実装された種々の回路素子を冷却する。
メイン基板51を冷却した冷却空気は、排気ファン81および排気ダクト82を備えた排気ダクトユニット8によって集荷され、フロントケース23の開口部35からプロジェクタ1の外部から排出される。
一方、冷却系Bは、電源ブロック6内の電源ユニットおよびランプ駆動ユニットを冷却する系である。この冷却系Bは、図6では図示を略したが、開口部30の形成位置に対応する装置内側に配置される吸気ファンによって、装置外部から冷却空気を導入する。導入された冷却空気は、電源ユニットおよびランプ駆動ユニットを冷却した後、前述した排気ダクト82の下方および側方から装置外部に排出される。なお、本例においては、開口部30に設けられる吸気ファンは、その吸気面が開口部30の面に対して傾斜配置されていて、載置台等にプロジェクタ1を載置した際、外装ケース2の底面が載置面に接近しても、吸気ファンで十分に冷却空気を取り込めるように構成している。
このような冷却系A、Bには、図示を略したが、光学装置44や光源装置411の過熱状態を検出するために、サーミスタからなる温度検出センサが設けられている。具体的には、光学装置44の温度を検出するための温度検出手段としての光学装置温度検出センサは、冷却系Aの冷却空気の流れにおいて、光学装置44の下流側に設けられ、光学装置44を冷却した空気の温度を検出するようになっている。一方、光源装置411の温度を検出するための温度検出手段としての光源温度検出センサは、光源装置411が収納されるライトガイドの部分で、光源装置411から排気ファン81に向かう空気の流れにおいて、光源装置411の下流側に設けられ、同様に光源装置411やライトガイド内部の光学部品を冷却した空気の温度を検出するようになっている。
本例では、基本的にこの2箇所に温度検出センサを設けているが、もちろん、温度検出センサを設ける位置はこれに限らず、プロジェクタ1の内部で過熱すると問題のある光学部品の近傍や、過熱しやすい場所等適宜の位置に適宜の数だけ設けることが可能である。
(2-3)制御基板5の構造
制御基板5は、図3に示すように、光学ユニット4の上側を覆うように配置され、演算処理装置、液晶パネル441駆動用ICが実装されたメイン基板51と、このメイン基板51の後端側で接続され、外装ケース2の背面部21D,22Dに起立するインターフェース基板52とを備えている。
インターフェース基板52の背面側には、前述したコネクタ群25が実装されていて、コネクタ群25から入力する画像情報は、このインターフェース基板52を介してメイン基板51に出力される。
メイン基板51上の演算処理装置は、入力した画像情報を演算処理した後、液晶パネル駆動用ICに制御指令を出力する。駆動用ICは、この制御指令に基づいて駆動信号を生成出力して液晶パネル441を駆動させ、これにより、画像情報に応じて光変調を行って光学像が形成される。
このようなメイン基板51は、パンチングメタルを折り曲げ加工した板金53によって覆われ、この板金53は、メイン基板51上の回路素子等によるEMI(電磁障害)を防止するために設けられている。
(2-4)演算処理装置の構造
このようなメイン基板51に実装される演算処理装置500は、図7に示されるように、操作信号受付部501、センサ信号受付部502、音声制御部503、表示制御部504、冷却機構駆動制御部505、計時部506、および演算処理部507を備え、この演算処理装置500には、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ510が設けられている。
操作信号受付部501は、操作パネル24上の操作スイッチやリモートコントローラ24Aを操作することにより、送られる操作信号を受け付ける部分である。なお、リモートコントローラ24Aの操作信号は、一旦赤外線信号に変換され、信号受光部311で受信され再び電気信号に変換され、さらにデジタル信号に変換されて操作信号受付部501で受け付けられる。この操作信号受付部501で受け付けられた操作信号は、後述する演算処理部507に出力される。
センサ信号受付部502は、光学装置温度検出センサ91および光源温度検出センサ92で検出された温度センサ信号を受け付ける部分であり、これらのセンサ91,92で検出された温度センサ信号は、デジタル信号に変換されてセンサ信号受付部502で受け付けられる。
受け付けられた温度センサ信号は、前記と同様に後述する演算処理部507に出力される。
音声制御部503は、孔241の内側に設けられるスピーカ241Aから出力される音声の音量等を制御する部分であり、操作パネル24やリモートコントローラ24Aに設けられる音量調整ボタンを操作すると、その信号が操作信号受付部501で受け付けられ、この信号に基づいて、音声制御部503は、スピーカ241Aから出力される音声の音量を調整制御する。
表示制御部504は、光変調装置となる液晶パネル441(441R、441G、441B)で形成される光学像を制御する部分であり、操作パネル24やリモートコントローラ24Aの画質調整ボタンを操作することによる画質調整信号や、インターフェース基板52を介して入力される画像信号に基づいて、液晶パネル441上で表示させる画像表示制御を行う。
冷却機構駆動制御部505は、前述した吸気ファン71や排気ファン81を含む冷却機構の駆動制御を行う部分であり、具体的には、吸気ファン71や、排気ファン81に対する印加電圧等を変更することにより、吸気ファン71、排気ファン81の回転数を変化させて、冷却状態の駆動制御を行う。
計時部506は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づいて吸気ファン71、排気ファン81の駆動開始時からの経過時間を認識する。
演算処理部507は、操作信号受付部501およびセンサ信号受付部502で受け付けられた画像、音声等の設定、センサ信号受付部502で受け付けられた温度センサ信号に基づく温度、および計時部506で認識された経過時間に基づいて、音声制御部503、表示制御部504、冷却機構駆動制御部505にどのような制御を行わせるべきかを判定し、制御指令を生成する。また、演算処理部507は、必要に応じてメモリ510内に記録された設定情報を探索し、制御指令を生成する。
メモリ510は、プロジェクタ1の画像設定、音声設定、画像入力系の選択設定、および冷却制御設定等に関する情報が蓄積されるとともに、演算処理装置500からの所定の情報を適宜記録する。メモリ510に蓄積される画像設定情報としては、例えば、会議等のプレゼンテーションで用いられるデータプロジェクタ用途における画質設定や、ホームシアター用途における画質設定等の情報がLUT(Look Up Table)として記録されている。
また、このメモリ510には、図8および図9に示されるように、吸気ファン71、排気ファン81の冷却制御設定に関する情報がテーブルT1,T2上に記憶されている。
ここで、テーブルT1は、図8に示すように、光学装置近傍における所定時間内の温度勾配、および光源装置近傍における所定時間内の温度勾配が、冷却制御切替時の閾値として設定されたテーブルとして構成されている。なお、図8では具体的な数値で表していないが、閾値1は、閾値2よりも小さい値とする。また、これら閾値1および閾値2は、適宜変更可能に構成されている。
例えば、閾値1は、所定の高度を有する低地の環境下において、プロジェクタ1を駆動し、吸気ファン71および排気ファン81を基準とする所定の回転数で駆動させた場合における光学装置44近傍の所定時間内の温度勾配、および光源装置411近傍の所定時間内の温度勾配に設定されている。また、閾値2は、所定の高度を有する高地の環境下において、プロジェクタ1を駆動し、吸気ファン71および排気ファン81を基準とする所定の回転数で駆動させた場合における光学装置44近傍の所定時間内の温度勾配、および光源装置411近傍の所定時間内の温度勾配に設定されている。すなわち、閾値1および閾値2と、算出した光学装置44近傍の温度勾配、および光源装置411近傍の温度勾配とを比較することで、プロジェクタ1が設置された環境下が高地であるか、低地であるか、あるいは標準の高度を有する環境下であるかを認識できる。
一方、テーブルT2は、図9に示されるように、冷却制御の切替時の吸気ファン71および排気ファン81への印加電圧に関する情報が記録されており、閾値1および閾値2を境に、吸気ファン71および排気ファン81に対する印加電圧をそれぞれ変更し、吸気ファン71および排気ファン81の回転数を変更する。これにより、光学装置44や光源装置411は、プロジェクタ1が設置された環境下に応じて適切な状態で冷却が行われることとなる。なお、図9では具体的な数値で表していないが、低地設定である閾値1以下、標準設定である閾値1超閾値2以下、および高地設定である閾値2超の順に印加電圧が大きく設定されている。
(3)プロジェクタ1の作用
次に、前述した構造のプロジェクタ1の冷却機構の制御方法を図10に示されるフローチャートに基づいて説明する。
(3-1)先ず、利用者が操作パネル24により電源ボタンをONしてプロジェクタ1が起動すると(処理S1)、演算処理装置500の演算処理部507は、メモリ510に記録された従前の状態情報としての使用環境(低地、標準、高地)に関する情報を読み込む(処理S2)。
(3-2)演算処理部507は、処理S2において読み込んだ情報に基づいて、従前に使用された環境下での設定を本実施でも採用する旨の情報を表示させるための制御指令を生成し、生成した制御指令を表示制御部504に出力する。そして、表示制御部504は、入力した制御指令に基づいて、駆動用ICを介して液晶パネル441を駆動させ、表示画面上に所定の情報を表示させる(処理S3)。
具体的に、図11は、処理S3における表示画面の一例を示す図である。
図11に示すように、表示画面F1には、従前に使用された環境下での設定を本実施でも採用する旨の情報として、例えば「冷却条件を高地モードに設定しています。」というメッセージM1が表示される。なお、このメッセージM1は、所定時間のみ表示画面F1上に表示される。
(3-3)演算処理部507は、処理S2において読み込んだ情報に基づいて、メモリ510のテーブルT2上に記録された情報から、読み込んだ環境に関する情報に対応する印加電圧を認識する。また、認識した印加電圧で吸気ファン71および排気ファン81を駆動するための制御指令を生成し、生成した制御指令を冷却機構駆動制御部505に出力する。そして、冷却機構駆動制御部505は、入力した制御指令に基づいて、所定の印加電圧で吸気ファン71および排気ファン81を駆動する(処理S4)。すなわち、吸気ファン71および排気ファン81は、従前に使用された環境下と同じ回転数で駆動制御される。
(3-4)演算処理部507は、処理S4においてファン71,81の駆動制御を実施すると、光学装置温度検出センサ91および光源温度検出センサ92で検出され、センサ信号受付部502にて受け付けられた温度センサ信号を取得し、光学装置44の近傍および光源装置411の近傍における温度を認識する(処理S5)。そして、認識した温度に関する温度情報は、適宜メモリ510に記録される。
(3-5)演算処理部507は、処理S4においてファン71,81の駆動制御を実施すると、計時部506に所定の制御指令を出力する。そして、計時部506は、内部クロックなどの基準パルスにより駆動開始時からの経過時間を計測する(処理S6)。
(3-6)演算処理部507は、処理S6において計測している経過時間を監視し、所定時間経過したか否かを判定する(処理S7)。ここで、「N」と判定した場合、すなわち、駆動時間が所定時間を経過していない場合には、計時部506による経過時間の計測を継続させる。
(3-7)一方、処理S7において、「Y」と判定した場合、すなわち、駆動時間が所定時間を経過した場合には、演算処理部507は、光学装置温度検出センサ91および光源温度検出センサ92で検出され、センサ信号受付部502にて受け付けられた温度センサ信号を取得し、光学装置44の近傍、および光源装置411の近傍における温度を認識する(処理S8)。そして、認識した温度に関する温度情報は、適宜メモリ510に記録される。
(3-8)演算処理部507は、処理S5において認識した温度情報、および処理S8において認識した温度情報をメモリ510から読み込み、これら温度情報に基づく温度を減算する。また、演算処理部507は、減算した値を前記所定時間で除算し、光学装置44の近傍、および光源装置411の近傍における温度勾配を算出する(処理S9)。
(3-9)処理S9において温度勾配を算出すると、演算処理部507は、メモリ510のテーブルT1上に記憶された閾値1を呼び出し、算出した温度勾配と閾値1とを比較し、算出した温度勾配が閾値1以下であるか否かを判定する(処理S10)。
(3-10)この処理S10において、「Y」であると判定した場合、すなわち、算出した温度勾配が閾値1以下であると判定した場合、演算処理部507は、プロジェクタ1の使用環境が低地であると認識する(処理S11)。
(3-11)一方、処理S10において、「N」であると判定した場合、すなわち、算出した温度勾配が閾値2を超えると判定した場合、演算処理部507は、メモリ510のテーブルT1上に記憶された閾値2を呼び出し、算出した温度勾配と閾値2とを比較し、算出した温度勾配が閾値2を超えるか否かを判定する(処理S12)。
(3-12)この処理S12において、「N」であると判定した場合、すなわち、算出した温度勾配が閾値2以下であると判定した場合、演算処理部507は、プロジェクタ1の使用環境が標準高度であると認識する(処理S13)。
(3-13)一方、処理S12において、「Y」であると判定した場合、すなわち、算出した温度勾配が閾値2を超えると判定した場合、演算処理部507は、プロジェクタ1の使用環境が高地であると認識する(処理S14)。
(3-14)そして、演算処理部507は、処理S11、S13、またはS14において認識したプロジェクタ1の使用環境(低地、標準、高地)と、メモリ510に記録された従前の使用環境(低地、標準、高地)に関する情報とを比較し、認識した使用環境が従前と同一であるか否かを判定する(処理S15)。ここで、「Y」であると判定した場合、すなわち、従前と同一であると判定した場合には、吸気ファン71および排気ファン81の駆動制御を切り替える処理を実施せずに、処理S4において駆動制御した回転数にて吸気ファン71および排気ファン81を引き続き駆動制御する。
(3-15)一方、処理S15において、「N」であると判定した場合、すなわち、従前と同一ではないと判定した場合には、メモリ510に記録されたプロジェクタ1の使用環境に関する情報を更新する(処理S16)。
(3-16)そして、演算処理部507は、処理S16においてメモリ510に記録された状態情報としてのプロジェクタ1の使用環境に関する情報に基づいて、ファン駆動制御を切り替える旨の情報を表示させるための制御指令を生成し、生成した制御指令を表示制御部504に出力する。そして、表示制御部504は、入力した制御指令に基づいて、駆動用ICを介して液晶パネル441を駆動させ、表示画面上に所定の情報を表示させる(処理S17)。
具体的に、図12は、処理S17における表示画面の一例を示す図である。
図12に示すように、表示画面F2には、ファン駆動制御を切り替える旨の情報として、例えば、「冷却条件を高地モードに設定しました。」というメッセージM2が表示される。なお、このメッセージM2は、所定時間のみ表示画面F2上に表示される。
なお、上述した従前に使用された環境下での設定を本実施でも採用する旨の情報、または、ファン駆動制御を切り替える旨の情報としては、表示画面上に表示する構成に限らず、例えば、プロジェクタ1の外装ケース2にLED(Light Emitting Diode)等の図示しない発光部を設け、前記発光部を点灯または点滅させるなどして上記情報を利用者に対して認識させる構成としてもよい。また、プロジェクタ1の筐体にLCDを設け、上記情報を利用者に対して認識させる構成としてもよい。
(3-17)処理S17において、表示画面上に所定の情報を表示させた後、演算処理部507は、処理S16においてメモリ510に記録されたプロジェクタ1の使用環境(低地、標準、高地)に対応するファン71,81の印加電圧を、メモリ510のテーブルT2から認識する。そして、認識した印加電圧で吸気ファン71および排気ファン81を駆動するための制御指令を生成し、生成した制御指令を冷却機構駆動制御部505に出力する。この後、冷却機構駆動制御部505は、入力した制御指令に基づいて、吸気ファン71および排気ファン81に印加する電圧を切り替え、吸気ファン71および排気ファン81の回転数を変更する(処理S18)。
(4)実施形態の効果
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(4-1)演算処理部507は、プロジェクタ1内部における所定時間内の温度勾配を算出し、この算出した温度勾配に基づいて、冷却機構駆動制御部505によるファン71,81の駆動制御状態を変更させる。このことにより、温度勾配に基づいてファン71,81の駆動制御状態を変更するので、従来のようにプロジェクタ1内部が所定の温度となってからファンの駆動制御状態を変更する構成と比較して、プロジェクタ1の使用環境の変更に迅速に対応させることができ、プロジェクタ1内部の冷却制御を効率的に実施できる。
(4-2)プロジェクタ1は、光学装置温度検出センサ91および光源温度検出センサ92を備えているので、低地設定、標準設定、または高地設定でのファン71,81の駆動制御状態において、光学装置44近傍の温度および光源装置411近傍の温度に応じてファン71,81をさらに細かく回転制御するように構成すれば、使用環境の変更に迅速に対応させることができるとともに、プロジェクタ1内部の高精度な冷却制御も可能となる。
(4-3)プロジェクタ1では、使用環境の変更に迅速に対応させるために、気圧センサ等を別途設ける必要がないため、製品コストの低減を図れる。
(4-4)冷却機構駆動制御部505、計時部506、および演算処理部507は、プロジェクタ1を制御する演算処理装置500で動作するプログラムとして組み込むことができるため、プロジェクタ1の部品構成を変更することなく、使用環境の変更に対応した冷却制御を実施可能なプロジェクタ1とすることができる。
(4-5)演算処理部507は、算出した温度勾配とメモリ510のテーブルT1上に記憶された閾値1および閾値2とを比較し、比較結果に基づいて、冷却機構駆動制御部505によるファン71,81の駆動制御状態を変更させる。このことにより、プロジェクタ1の使用環境に応じたファン71,81の駆動制御状態の変更を適切に実施できる。また、これら閾値1および閾値2は適宜変更可能に構成されているので、プロジェクタ1を利用する利用者の利用地域に応じた閾値の設定が可能となり、利用者の利便性の向上を図れる。
(4-6)冷却機構駆動制御部505は、プロジェクタ1の起動時に、メモリ510に記憶された従前の使用環境(低地、標準、高地)に関する情報に基づいて、ファン71,81を駆動制御する。このことにより、プロジェクタ1の使用環境が従前の使用環境から変更されていない場合には、メモリ510に記憶された従前の駆動状態に基づいてファン71,81を駆動制御でき、冷却制御を迅速に実施できる。また、プロジェクタ1の使用環境が従前の使用環境から変更されている場合には、上述したように、演算処理部507にて冷却機構駆動制御部505によるファン71,81の駆動制御状態が変更されるので、プロジェクタ1の使用環境に応じた冷却制御を効率的に実施できる。
(4-7)表示制御部504は、プロジェクタ1の起動時、およびファン71,81の駆動制御状態が変更された時に、駆動用ICを介して液晶パネル441を駆動制御し、ファン71,81の駆動制御状態に関する情報を表示画面上に表示させる。このことにより、プロジェクタ1を利用する利用者に対して、冷却機構の駆動制御状態を知らせ、適切に冷却制御が実施されていることを認識させることができる。また、プロジェクタ1の使用環境が変更されていないにも拘らず、ファン71,81の駆動制御状態を変更したことを利用者に認識させた場合には、他の要因である、例えば、開口部29,30の内側に設けられる防塵フィルタにゴミが付着し、該防塵フィルタが目詰まりを起こしていることを利用者に認識させることもできる。
(4-8)冷却機構は、ファン71,81で構成され、冷却機構駆動制御部505は、プロジェクタ1の使用環境に応じて、ファン71,81に印加する電圧値を変更し、ファン71,81の回転制御を実施するので、簡単な構造で容易に冷却制御を実施できる。
(4-9)ファン71,81は、プロジェクタ1内部で温まりやすい光源装置411および液晶パネル441を主に冷却するので、プロジェクタ1内部の冷却効率の向上を図れる。
(5)実施形態の変形
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、冷却機構として、吸気ファン71および排気ファン81にて構成したが、これに限らない。例えば、プロジェクタ1内部を例えば冷却液などを循環させることにより冷却する構成等の冷却機構を採用してもよい。低地、標準高度、高地に応じて、空気の密度が異なるため、冷却液による熱伝達効率も異なる。そこで、冷却液の循環速度を変更するなどで駆動制御状態を変更し、プロジェクタ1の使用環境に対応させる構成としてもよい。
前記実施形態では、演算処理部507は、プロジェクタ1内部における所定時間内の温度勾配を算出する際に、プロジェクタ1の起動時を起算時として所定時間内の温度勾配を算出していたが、これに限らず、所定時間内であれば、いずれの時を起算時としてもよい。
前記実施形態では、メモリ510のテーブルT1上に記憶される閾値は、閾値1および閾値2の2つで構成されていたが、これに限らず、閾値を1つで構成してもよく、3つ以上で構成してもよい。
前記実施形態では、演算処理部507は、メモリ510のテーブルT1,T2上に記憶された情報に基づいて、プロジェクタ1の使用環境に応じた冷却制御を冷却機構駆動制御部505に実施させていたが、これに限らない。例えば、低地設定、標準設定、および高地設定でのファン71,81の駆動制御状態において、例えば、光学装置温度検出センサ91および光源温度検出センサ92にて検出された検出温度に応じてファン71,81の回転数をさらに細かく制御する構成としてもよい。
前記実施形態では、冷却ファンは、吸気ファン71および排気ファン81の2つで構成されていたが、これに限らず、1つのファンで構成しても、3つ以上のファンで構成しても構わない。また、ファン71,81は、液晶パネル441および光源装置411を主に冷却する構成を採用したが、その他の冷却を必要とする素子をファン71,81以外のファンにて冷却する構成を採用してもよい。
前記実施形態では、3つの光変調装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよい。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明のプロジェクタは、製造コストの低減を図りつつ、使用環境に対応し、十分な冷却効率を確保できるため、プレゼンテーションやホームシアター等の分野において利用されるプロジェクタとして有用である。
本発明の実施形態に係るプロジェクタの外観を表す概要斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの外観を表す概要斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部を表す概要斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部を表す概要斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの光学系の構造を表す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタの冷却系を説明するための概要斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの演算処理装置の構造を表す機能ブロック図。 前記実施形態におけるプロジェクタのメモリに記録されたテーブル構造を表す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタのメモリに記録されたテーブル構造を表す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタの作用を説明するためのフローチャート。 前記実施形態におけるプロジェクタにより表示される表示画面の一例を示す図。 前記実施形態におけるプロジェクタにより表示される表示画面の一例を示す図。
符号の説明
1・・・プロジェクタ、71・・・吸気ファン(冷却機構)、81・・・排気ファン(冷却機構)、91・・・光学装置温度検出センサ(温度検出手段)、92・・・光源温度検出センサ、411・・・光源装置、441・・・液晶パネル(光変調装置)、504・・・表示制御部(表示制御手段)、505・・・冷却機構駆動制御部(冷却機構駆動制御手段)、506・・・計時部(計時手段)、507・・・演算処理手段(演算処理部)、510・・・メモリ(閾値情報格納手段、記憶手段)。

Claims (6)

  1. 光源装置と、この光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置とを備え、前記光変調装置で形成された光学像を拡大投写するプロジェクタであって、
    当該プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出手段と、
    当該プロジェクタ内部を冷却する冷却機構と、
    前記冷却機構を駆動制御する冷却機構駆動制御手段と、
    前記冷却機構の駆動時間を計測する計時手段と、
    前記温度検出手段にて検出された温度、および前記計時手段にて計測された駆動時間に基づいて、当該プロジェクタ内部における所定時間内の温度勾配を算出する演算処理手段とを備え、
    前記演算処理手段は、前記算出した温度勾配に基づいて、前記冷却機構駆動制御手段による前記冷却機構の駆動制御状態を変更させることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    使用される場所の高度に応じて設定された前記温度勾配の閾値に関する閾値情報を格納する閾値情報格納手段を具備し、
    前記演算処理手段は、算出した温度勾配と前記閾値情報格納手段に格納された閾値情報に基づく閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、前記冷却機構駆動制御手段による前記冷却機構の駆動制御状態を変更させることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却機構の駆動制御状態に関する状態情報を記憶する記憶手段を具備し、
    前記冷却機構駆動制御手段は、当該プロジェクタの起動時に前記記憶手段に記憶された従前の状態情報に基づいて、前記冷却機構を駆動制御することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却機構の駆動制御状態に関する状態情報を表示部に表示させる表示制御手段を具備し、
    前記表示制御手段は、当該プロジェクタの起動時、および/または前記演算処理手段にて前記冷却機構駆動制御手段による前記冷却機構の駆動制御状態が変更された時に前記状態情報を前記表示部に表示させることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却機構は、当該プロジェクタ内部を冷却する冷却ファンであり、
    前記冷却機構駆動制御手段は、前記冷却ファンの回転制御を実施することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却機構は、前記光源装置および/または前記光変調装置を冷却することを特徴とするプロジェクタ。
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