JP2005070502A - 新字切図及びその作成方法並びにその作成システム - Google Patents

新字切図及びその作成方法並びにその作成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005070502A
JP2005070502A JP2003301219A JP2003301219A JP2005070502A JP 2005070502 A JP2005070502 A JP 2005070502A JP 2003301219 A JP2003301219 A JP 2003301219A JP 2003301219 A JP2003301219 A JP 2003301219A JP 2005070502 A JP2005070502 A JP 2005070502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cut
point
map
character cut
new character
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003301219A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Okawachi
修 大川内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OMI SOKURYO SEKKEI KK
Original Assignee
OMI SOKURYO SEKKEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OMI SOKURYO SEKKEI KK filed Critical OMI SOKURYO SEKKEI KK
Priority to JP2003301219A priority Critical patent/JP2005070502A/ja
Publication of JP2005070502A publication Critical patent/JP2005070502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】実測現況図と重ね合わせができる新字切図、これを作成する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】番地照合の元帳として現在なお利用されている色彩付の字切図を、前記色彩を付けたまま実測現況図と重ね合わせ可能な形に変形して成ることを特徴とする新字切図及びその作成方法並びに作成システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、番地照合の元帳として現在なお利用されている色彩付の字切(アザキリ)図を、前記色彩を付けたまま、図面の四隅及び要所要所の点が実測現況図と重ね合わせ可能な形に変形して成ることを特徴とする新字切図及びその作成方法並びにその作成システムに関する。
現在、法務局には、字切図なる図面が保管されている。字切図は、国土番地を整理するため、明治の時代及びそれより古い時代からの土地図面に番地境界を明確に印した台帳で、図面上で、番地境界線が明確となるよう山や川、道、地目を色分けして示したものであり、見た目にとても触り易く作成された絵的図面である。この字切図は、一般に定縮尺とされておらず、公図、野取り図等とも呼ばれている。
この字切図は、1部国土調査図にとって変わられた部分はあるが、今なお重要な図面とされ、特に市街地、山間部等で地番に問題が有る場合には、その根拠を知るべく、今なお各自治体、不動産鑑定士、土地家屋調査士、司法書士、建設コンサルタント、測量設計事務所、銀行等によく利用されている。
字切図は、カラフルに色彩が付けられ、まるで現在の航空写真のように全体がよく見える。特に道路の交差点、川や道の交差状況等の土地状況がよく解る。
しかしながら、字切図は明治それより古い時代の乏しい測量技術を基本として作成されたものであるので、番地境界はよく示されているが、定縮尺化されておらず、各番地の地点地形についてはずれがあり、実測現況図と重ね合わせて見るということはできなかった。多くの場合、番地照合が必要なのは、極めて細かな部分で問題となることが多く、航空写真を含めた実測現況図と重ね合わせることができるなら、今風字切図としてとても重宝なものとなるであろう。
以上の構想を実現するためには、デジタルカメラを用いてひずみ除去する等の手法が考えられる。
ひずみ除去の手段としては、特許公開平6−35982号公報(図面管理方式)、特許公開2000―244717号公報(画像入力装置及び画像入力装置の構成方法)、特許公開2003―5628号公報(写真画像処理装置)等が参考となる。
特許公開平6-35982号公報に示される図面管理方式は、図面枠の空間微分等を行う専用装置を用いて、図面の基準点(基準座標点)を高速に検出可能とすると共に、図面の入力角度の傾きを高速に補正できるようにしたものである。
特許公開2000―244717号公報に示される画像入力装置及びその構成方法は、良質な画像を得ることを主眼にするとハンドスキャナ等が大型化してしまい、小型化しようとすると画質が犠牲になってしまうことから、縮小光学系に画角を広げたレンズを用い、間引き処理等を行うというものである。
特開2003―5628号公報の写真画像処理装置は、地図データにおいて俯瞰的な立体感を得るために、地図上の建物輪郭の位置と、写真画像に描かれた建物の屋上投影部分とが合致するように描画するというものである。
一方、地積測量において地番設定を目的として法務局に保管されている字切図を閲覧する場合、この字切図は持出しが禁止されているため、熟練者であるトレーサを派遣して、原紙に半透明用紙を掛け、トレースを行い、これを持ち帰り着色して使用していた。この場合、第三者が所有する図面を汚してはならず、基準点記入も許されない場合も多い。
そこで、図面上に紙面の基準点となるマークを置き、平面上に置かれた原図面を携帯可能なデジタルカメラで任意の方向から手軽に撮影し、これに歪補正を含めて画像処理することにより、通常のプリンタを用いて容易かつ正確に原図に重ね合わせが可能な転写図面を得ることが本発明者等によって研究されている。
特許公開平6−35982号公報、第1頁、図1 特許公開2002−244717号公報、第1頁、図1 特許公開2003−5628号公報、第1頁、図1
そこで、本発明は、今風字切図の着想を実現し、航空写真を含めて縮尺のある実測現況図と重ね合わせが現地即応で可能で番地照合をより正確、容易にできる新字切図を提供することを目的とする。
また、この新字切図を、デジタルカメラを用いて容易に作成することができる新字切図作成方法を提供することを目的とする。
さらに、新字切図を、デジタルカメラを用いて容易に作成することができる新字切図作成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、番地照合の元帳として現在なお利用されている色彩付の字切図を、前記色彩を付けたまま実測現況図と重ね合わせ可能な形に変形すると共に、手書きされた道幅を合道号数と合わせて定めた幅の線で書きかえ、又は手書きされた番地をコンピュータ処理可能なデジタル文字で置き換えたことを特徴とする新字切図である。
本発明の新字切図は、実測現況図と重ね合わせ可能な形に変形されるので、新字切図又は航空写真を含めた比較のための現況図の内、少なくとも一方の図を半透明紙に写し取り、縮尺を合わせて半透明紙側の図面を他方の図面に重ね合わせることにより、要所要所の点を含めて両図面をピタリと一致させることができる。航空写真及び現況図は元々重ね合わせることができるので、結局、座標が正確な字切図が完成されたことになる。各区画のコーナ部分を含め要所要所の点が一致することが重要である。
新字切図は、各自治体や不動産関係者により、番地照合にとても便利に利用できる。新字切図の上に半透明の現況図を重ね、又はその逆に重ね、問題となる位置をピタリと合わせて番地を正確に照合できる。特に道幅を合道号数に合わせた線で表現するので、現況図との対応が完全である。手書き番地をデジタル文字に置き換えるので、デジタルカメラで撮影され読みにくい文字を明確化することができ、拡大、縮小に合わせて確実に読み取れる。
本発明の新字切図の作成方法は、番地照合の元帳として現在なお利用されている色彩付の字切図を平板上に載せ、
前記字切図上に紙面の基準点であることを示す認識体を複数置き、
前記字切図を任意の方向から、カラーのデジタルカメラで撮影し、
前記デジタルカメラで撮影した画像を、前記紙面の基準点が画像の座標上の定位置となるよう、前記方向及び前記デジタルカメラのレンズ収差を補正し、
補正されたデジタルデータとしての字切図上で、実測現況図と対応可能の要所要所の点を指示すると共に、その座標値を入力し、
前記デジタルデータとしての字切図上で指示された要所要所の点が入力された座標位置となるよう、図面全体を新たに歪ませることを特徴とする。
原図としての字切図の紙面に基準点を印す場合、原図を汚さないこと、0.1mm以下の位置精度で正確に印すこと等が必要である。このためには、原図上に基準点に採用可能な位置を示す記号が存在する場合には、その位置に基準点位置認識体として、例えば半透明のカラーマークを被せて印すことができる。部分的に、例えば丸印で示されるカラー部分に存在する十字マークを読み取り、十字マークの交点を基準点に定めることもできる。基準点の数は、補正処理するためには未知数の数(例えば10)だけ必要である。ただし、カメラ認識位置から基準点を自動設定できる場合には、基準点数は1、又は4以上の適数で良い。
また、前記原図にその下方の基準点を透かせて見せることができる透明シートを載せ、その透明シートに基準点の存在を示すカラーマークを施すこともできる。
図面上に十字マークによる基準点を示すのが難しい場合には、十字マークを施した半透明カラーフィルムを用い、このカラーフィルムに書かれた十字マークの中心を基準点に合わせて置き、これをデジタルカメラで撮影すれば良い。認識のための色は、赤、青、緑、その他任意に規定することができるが、原図(字切図)に既に使用されている色以外の色とするのが好ましい。
デジタルカメラによる撮影方向は任意で良く、三脚も不要である。通常の撮影手法の通り、カメラを手に持って固定し、気軽に、通常通りシャッタを押せば良い。
一般に図面は平面なので、デジタルカメラで図面を撮影した場合、得られた画像の座標係は、2次元の射影変換で変換できる。また、デジタルカメラを用いた場合、レンズ歪みを考慮する必要が有るが、フィルムの平面性を考慮する必要がないのが利点である。レンズ歪みは、基本的に放射方向歪曲収差であるため、収差dは、入射角θとカメラ主点からの距離をr、定数Cを用いて次数式1で表すことができ、容易に補正できる。これら補正の内容については、本発明の実施の形態で詳述する。
Figure 2005070502
次ぎに、補正されたデジタルデータとしての中間字切図上で、実測現況図と対応可能の点を指示すると共に、その座標値を入力し、前記デジタルデータが入力された座標位置となるよう、図面全体を歪ませ、新字切図を得る。得られた図上で、道路部分を指定し、道幅を合道号数に合わせて書きかえる。また、番地は、各区画毎に原図から読み取った文字(数字を含む)をコード入力する。各区画の中心部分を指定し、この点が所属する区画を入力番地と対応されること等で対応できる。手書き文字の上に重ね書きするのは好ましくない。手書き文字が明瞭な部分もあるので読みづらくなるからである。もし重ね書きするなら、下地部分を白抜きにし、そこに黒い文字を記入する。番地照合作業では、確認しつつの作業となるので、区画タッチによって別の画面で番地表示するので、座標及び番地の対応リストを作成するのも好ましい。
前記要所要所の点の指定及び各点に対する座標値の入力は、補正された字切図上にペンタッチで指示すると共に、次いで実測現況図上でペンタッチした座標値をデジタイザを用いて自動入力することでできる。
手動操作が必要なのは、字切図をデジタルカメラで撮影することと、要所要所の点を指定しその座標値を定めることであるが、デジタルカメラに関してはデジタルカメラを手に持ち、任意の方向から写すだけであるので、極めて容易に処理できる。また、要所要所の点の指定は、補正された図面と航空写真を含めた実際現況図とを見比べ、両者間違い無く一致する点、例えば道路交差点、山や川の分岐点、或いは同一建物や境界点を調べることで比較的容易に実施できる。
本発明の新字切図の作成システムは、平板上に置かれた字切図を斜め上方向から撮影するカラーのデジタルカメラと、
前記デジタルカメラで撮影した画像について前記斜め上方から撮影したことによる歪みとレンズ収差を取り除く補正手段と、
前記補正手段で補正した字切図上で、実測現況図と対応可能な要所要所の点を指定して各点の座標値を入力し、元の字切図の要所要所の点が前記実測現況図の要所要所の点と座標上で一致するように元の字切図に歪みを加える歪付加手段と、を備え、実測現況図と重ね合わせが可能な新字切図を得ることを特徴とする。
このように、本発明の新字切図作成システムは、カラーデジタルカメラと、補正手段と、歪付加手段とで構成できる。補正手段及び歪付手段は、コンピュータソフトウェアで実現でき、ハードディスク上に搭載できる。
本発明の新字切図によれば、原図字切図と略同一色彩、類似形状を有し、番地照合等に利用できる。図形を実測現況図に合わせて歪付加しているので、恰も現代ハイテク機器を利用して測量し作成したかの如き字切図とでき、航空写真を含め現況図とピタリと重ね合わせることができ、迅速、正確に番地照合等に利用することができる。道幅を合道号数に合わせた幅の線で書き換えれば、現況図との対応が容易となる。番地をデジタル文字で置き換えれば、拡大図であっても文字を明瞭にでき、正確に番地照合できる。各区画と番地の対応リストを作っておけば、番地検索ができる。
本発明の新字切図の作成方法によれば、原図としての字切図をカラーデジタルカメラで任意の方向から撮影し、方向及びレンズ収差の補正をかけ、現況図に合わせて歪付加することで容易に現況図と重ね合わせ可能な新字切図を得ることができる。
歪付加が必要な要所要所の点の指定とその点の座標入力は、補正された字切図上にペンタッチで指示すると共に、次いで実測現況図上でペンタッチした座標値を自動入力すること等で容易に実施できる。
本発明の新字切図作成システムは、カラーデジタルカメラと、ソフトウェアで構成される補正手段及び歪付加手段で構成できるので、既存カラープリンタ等と組み合わせ、比較的安価に提供でき、番地照合等に一役を荷うことができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1〜図8は、字切図のデジタルカメラによる撮影方法及び画像の補正方法を示す説明図、図9〜図12は図面の処理状況を示す説明図、図13は、歪付加方式を示す説明図である。
本発明方法の一実施形態を示すと、図1に示すように、平らな台1上に字切図の原図2を配置し、その上に厚さ0.1〜0.5mm位の薄い透明板3を載せる。
前記透明板3には、紙面の基準点を示す十字マーク4を示している。その十字マークの任意の点、例えば四隅と、その中間点に例えば赤色の丸いカラーマーク5を付けておく。カラーマーク5は、赤色でなくとも予め定めた色なら何でも良い。原図に示されていない色とするのが好ましい。また、形状も必ずしも丸でなくとも良い。
しかる後、図示しないトレーサ(撮影者)は、カラーのデジタルカメラ6を手に持ち、任意の方向から、カラーマーク5を視野に入れて図面2の写真を撮る。振れをなくすため三脚を用いるのは構わない。
デジタルカメラ6で撮った画像は、カメラのCCDセンサによるメモリ7に記憶されるので、それを取り出し、本発明のカメラ画像補正処理装置8を介し、ここで補正された中間字切図16Cとし、新字切図演算装置9次いでカラープリンタ10を介し、新字切図11を出力することができる。
図2(a)に示すように、カメラ画像補正処理装置8は、基準点認識手段12と、座標基準点決定手段13と、座標補正手段14とを有する。
前記基準点認識手段12は、メモリ7に取り込まれた画像の中からカラーマーク4を認識するものである。これは、カラーマークは丸い赤色であることの規約に基いて容易に認識できる。
前記座標基準点決定手段13は、紙面基準点認識手段12で認識したカラーマーク4に基いて、それから十字中心位置を割り出し、これを画像上での紙面基準点とするものである。
中間点については、カラーマークを通る線分上の十字マークであるとして、これを中間基準点に決定することもできる。正確には、カラーマーク5で中間点も基準点として示す。
次に、前記座標補正手段14は、図3〜図5に示す手順にて紙面基準点についての座標補正をする。
図3は、2次元投影変換の幾何モデルを図に表したものである。x、yを台1上に置かれた地図座標15、u、vを画像座標16としたとき、2次元の射影変換は、変換係数を(a1〜a8)として、次数式の2、3で表すことができる。即ち、画像座標16上の基準点ABCDPは、地図座標15上の点A’B’C’D’P’に相当し、任意の交角θで撮影した画像座標16から、地図座標15を得ることができる。
Figure 2005070502
Figure 2005070502
高精度の位置合わせが必要な場合、基準点ABCDP等は、対象範囲において遍在することなく選択する必要がある。また、最小二乗法を用いて統計的に処理するため、その数は未知変換係数の数の2〜3倍程度とすれば良い。このとき、最小二乗法によって変換係数が求まった際には、必ず誤差量を確認しておくべきである。誤差量が大きい場合には、基準点の情報を更新し、誤差量が小さくなるまで、システムの修正を行う。
次に、図4に示すように、画像座標16Aは、デジタルカメラの収差等による歪を有するので、デジタルカメラごとに樽型歪みを含めたレンズ情報を計測し、画像補正された画像16Bを得る。さらに、画像16B全体に変換基準点を設定し、それをもとに図5に示すように、拡大縮小や回転又は移動のヘルマート変換を行い、正しい座標16C上に図面を自動配置する。以上の処理により原図と同形の中間字切図16Cを得る。
以上のようなカメラ画像処理装置8の一部又は全部の機能は、デジタルカメラ6に内蔵することもできる。自己の歪みを補正する部分のみをカメラに内蔵し、その他の部分はカメラと別体とすることもできる。カメラ6に自己の歪みを補正する部分を内蔵した場合には、そのカメラ6で1枚の方眼原図を撮影し、一定規約で歪み補正ソフトを自己生成し、以後撮影する画像の補正を処理するようにすることもできる。
以上のようにして補正された中間字切図16Cは、必要に応じ、この状態でプリンタ10から出力することができる。
中間字切図16Cでは、道幅を合道号数に合わせて書き換えておく。また、原図に書かれている番地を読み取り、各区画に対応させてデジタル文字を入力し、リスト管理するか、又は重ね書きする。重ね書きの場合は、番地の手書き文字を白抜きし、その中に書くようにする。そのまま重ね書きすると余計に見えにくくなる恐れがある。文字は、現代文字に置き換えてもよい。漢字で書かれた数字はアラビア数字に書き換えるのも構わない。
図6は、十字マーク4及びカラーマーク5の他の例を示す斜視図である。本例のシート型マーク17は、透明シート18の上に寸法X1、Y1にてXY座標の縦横線が書かれ、少なくとも四隅の交点には、この交点を基準点とすべく認識させるための赤丸印19が付けられている。デジタルカメラ6は、この赤丸印19から各交点を認識し、かつ、直線部をトレースして、その交点を認識し、これらを基準点として、座標補正し、カメラの歪を除去することができる。
シート18は、丸めて持ち運びできる程度に柔軟な樹脂で作られる。位置ずれを防ぐためには、線を裏側(用紙側)に置くのが好ましい。屈折を考慮すれば、シート厚みは薄いほど良く、0.1〜0.3mm程度とされる。一般図面にも、図面を汚さず、利用できる。
図7は、図1に示した透明板3に代わる基準点指定方式の他の例を示す斜視図である。本例の基準点指定は、円形の半透明直径1〜2cm程度の円形とされたピン型のカラーフィルム(ピン型マーク)20−i(i=1,2,3…)から成り、これを原図2の紙面上で位置が明確な点上に載せることにより、ピン型マーク20−iの下に置かれた印を基準点として認識させようとするものである。厚みは0.1〜0.5mm程度のカラーフィルムで構成される。又は、透明フィルムの一方に赤等のカラーを付したものであっても良い。デジタルカメラ6は、このマーク20−iから紙面基準点を認識できる。形状が単なる円形板であるので、携帯容易で、使い易い利点がある。原図の皺を伸ばすには、文鎮を用いる等別の手段を取る。
図8に示す基準点指定方式は、角型の透明フィルムの一面に十字マーク付きの赤丸のマークをつけたピン型マーク21―i(i=1,2,3…)としたものである。十字マークは、フィルムの底面に記入するのが好ましい。フィルム厚みによる誤差を発生させないためである。本発明のデジタルカメラの応用例としては、このピン型マーク21は、基準点を任意の位置に印しつつ、図6のものと同様に取扱うことができる。
再度図2において、(b)図に示すように、本発明の新字切図作成装置22は、新座標設定部22と、歪付加手段23と、新字切図出力手段24とを有している。
新座標設定手段9は、補正済みの中間字切図16C上に要所要所の点をペン25でタッチし指示すると共に、次いで実測現況図(図示せず)上で同一地点をペンタッチしてその座標値を自動入力するものである。
新座標設定手段22の作用を、図9〜図11を用いて示す。図9は、前記カメラ画像補正装置8から出力され、新字切図作成装置9に入力された中間字切図11Cを示す。中間字切図11Cは、原図と重ね合わせ可能なカラー図面で、道路26は赤色で、川は青色で、山や緑地帯27は緑色に近い色等で色付けされ、いわば原図のカラーコピーであり、とても見易い図面である。その部分28を図10に拡大して示すように、各部分が区画され、各区画に正確に番地が記入されている。
図9に示す中間字切図11Cは、図示しない航空写真を含めた実測現況図と、ピタリと重ね合わせはできないが、両者を見比べて要所要所が対応可能な地図である。
そこで、図11に示すように、実測現況図と対応可能な要所要所の点Pi(i=1,2,3…)をペン25でタッチし、実測現況図の対応地点にもペン25でタッチし、その座標値を入力する。これにより、次表に示すような座標値を入力することができる。
Figure 2005070502
前記歪付加手段23は、表1に示す座標値に基づいて、アフィン変換の数式4〜8を用いて図13に示すように、画像座標値Pを現況座標値Qに移動させ、地図全体をスキュー歪で歪ませて、縮尺、移動を適切に行い、中間字切図11Cを新字切図11に変更する。その結果、図12に示す新字切図11を得ることができる。新字切図出力手段24は、カラープリンタ10にデータ出力し、所望の縮尺にて実測現況図と重ね合わせ可能な新字切図11を表した紙面を出力することができる。
数式4〜8は、図14及び図15に示す計測座標及び正規座標系において、任意の計測点Pi(X,Y)(i=1〜4)を通る縦横の線分を考え、上辺及び下辺を同一の比ζ及び1-ζ(0≦ζ≦1)で、右辺及び左辺をこれ又別の同一の比η:1-η(0≦η≦1)で切ることができるので、そのときの比ζ、ηを正規化座標P’として求めるための公式である。式中、i=1のときj=2、k=4、i=2のときj=4、k=2とする。数式4、5、6は計算上必要なパラメータを示す。数式7、8が正規化座標算出のための2次方程式を示す。数式7、8に示す定点アフィン変換は、4隅の入出力座標値が分かれば解ける。関係式としては、これら数値地図情報の基礎式として紹介されているものを用いることができる。
Figure 2005070502
Figure 2005070502
Figure 2005070502
Figure 2005070502
Figure 2005070502
図12に示す新字切図11Cは、見た目には原図2や中間字切図11Cとよく似ているが、各線分が縮尺のある実測現況図と対応するよう歪ませられており、仮想であるが実物よりも現実に近い新規の図面である。
従って、各自治体、土地家屋調査士、司法書士、測量計測事務所、銀行等の番地照合を必要とする関係者は、まず手元の実測現況図を新字切図11と重ね合わせて目標を定め、問題となる部分を抽出し、次いでその部分を拡大注視して、微妙な境界を定め、番地整合することが可能である。
ただし、新字切図は、縮尺のある実測現況図と重ね合わせが可能な地図ではあるが、仮想のものであり真ではない。従って、定めた問題地区の最終判断は、あくまで原図2を参照すべきである。原図2と中間字切図11Cは重ね合わせが可能なものであるので、役所所有の原図でなくとも中間字切図11Cで代用できる。
本発明の実施状況を示す斜視図で、共にシステム構成例を示している。 図1に示すカメラ画像処理装置(a)及び新字切図作成装置(b)の構成を示すブロック図である。 交角θで撮影された地図座標と画像座標との関係を示す説明図である。 歪補正前後の座標の変化を示す説明図である。 ヘルマート変換前後の座標の関係を示す説明図である。 シート型マークの他の例を示す斜視図である。 ピン型マークの斜視図である。 ピン型マークの他の例を示す斜視図である。 中間字切図の説明図である。 図9の1部を拡大して示す説明図である。 中間字切図上で、要所要所の点を指示する方式を示す説明図である。 歪付加され完成された新字切図の説明図である。 歪付加の仕方を示す説明図である。 歪付加する計測座標を示す説明図である。 歪付加した正規座標を示す説明図である。
符号の説明
1 台
2 字切図の原図
3 透明板
4 十字マーク
5 カラーマーク
6 カラーデジタルカメラ
7 メモリ
8 カメラ画像補正装置
9 測量演算装置
10 カラープリンタ
11 新字切図
11C 中間字切図
12 基準点認識手段
13 座標基準点決定手段
14 座標補正手段
15 地図座標
16、16A、16B、16C 画像座標
17 シート型マーク
18 透明シート
19 赤丸印
20−i 丸いピン型マーク
21−i 角のピン型マーク
22 新座標設定手段
23 歪付加手段
24 新字切図出力手段
25 ペン
26 道路
27 緑地
28 地図上の一部
P 中間字切図の座標
Q 実測現況図の座標

Claims (5)

  1. 番地照合の元帳として現在なお利用されている色彩付の字切図を、現況図と重ね合わせ可能な形に変形すると共に、手書きされた道幅を合道号数に合わせて定めた幅の線で書き換えて成ることを特徴とする新字切図。
  2. 番地照合の元帳として現在なお利用されている色彩付の字切図を、現況図面と重ね合わせ可能な形に変形すると共に、手書きされた番地をコンピュータ処理可能なデジタル文字で置き換えて成ることを特徴とする新字切図。
  3. 番地照合の元帳として現在なお利用されている色彩付の字切図を平板上に載せ、
    前記字切図上に紙面の基準点であることを示す認識体を複数置き、
    前記字切図を任意の方向から、カラーのデジタルカメラで撮影し、
    前記デジタルカメラで撮影した画像を、前記紙面の基準点が画像の座標上の定位置となるよう、前記方向及び前記デジタルカメラのレンズ収差を補正し、
    補正されたデジタルデータとしての字切図上で、実測現況図と対応可能の要所要所の点を指示すると共に、その座標値を入力し、
    前記デジタルデータとしての字切図上で指示された要所要所の点が入力された座標位置となるよう、図面全体を歪ませることを特徴とする新字切図の作成方法。
  4. 請求項2に記載の新字切図の作成方法において、前記要所要所の点の指定及び各点に対する座標値の入力は、補正された字切図上にペンタッチで指示すると共に、次いで実測現況図上でペンタッチした座標値を自動入力することを特徴とする新字切図の作成方法。
  5. 平板上に置かれた字切図を斜め上方向から撮影するカラーのデジタルカメラと、
    前記デジタルカメラで撮影した画像について前記斜め上方から撮影したことによる歪みとレンズ収差を取り除く補正手段と、
    前記補正手段で補正した字切図上で、実測現況図と対応可能な要所要所の点を指定して各点の座標値を入力し、元の字切図の要所要所の点が前記実測現況図の要所要所の点と座標上で一致するように元の字切図に歪みを加える歪付加手段と、を備え、実測現況図と重ね合わせが可能な新字切図を得ることを特徴とする新字切図の作成システム。

JP2003301219A 2003-08-26 2003-08-26 新字切図及びその作成方法並びにその作成システム Pending JP2005070502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003301219A JP2005070502A (ja) 2003-08-26 2003-08-26 新字切図及びその作成方法並びにその作成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003301219A JP2005070502A (ja) 2003-08-26 2003-08-26 新字切図及びその作成方法並びにその作成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005070502A true JP2005070502A (ja) 2005-03-17

Family

ID=34405908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003301219A Pending JP2005070502A (ja) 2003-08-26 2003-08-26 新字切図及びその作成方法並びにその作成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005070502A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033950A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Toshikazu Tsukada Gps使用の三次元筆界復元特定解析システム
JP2008032810A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Kokudo Joho Kaihatsu Kk 地図位置合せ装置および方法
CN114240976A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 广州小鹏自动驾驶科技有限公司 一种地图迭代切分方法、装置、设备及存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05507801A (ja) * 1991-02-20 1993-11-04 株式会社昭文社 改良された地図作製方法
JP2002203252A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Aisan Technology Co Ltd 公図閲覧方法
JP2002247421A (ja) * 2001-02-22 2002-08-30 Konica Corp 電子カメラ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05507801A (ja) * 1991-02-20 1993-11-04 株式会社昭文社 改良された地図作製方法
JP2002203252A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Aisan Technology Co Ltd 公図閲覧方法
JP2002247421A (ja) * 2001-02-22 2002-08-30 Konica Corp 電子カメラ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033950A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Toshikazu Tsukada Gps使用の三次元筆界復元特定解析システム
JP2008032810A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Kokudo Joho Kaihatsu Kk 地図位置合せ装置および方法
CN114240976A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 广州小鹏自动驾驶科技有限公司 一种地图迭代切分方法、装置、设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5581637A (en) System for registering component image tiles in a camera-based scanner device transcribing scene images
US7379619B2 (en) System and method for two-dimensional keystone correction for aerial imaging
US7965904B2 (en) Position and orientation measuring apparatus and position and orientation measuring method, mixed-reality system, and computer program
CN111872544B (zh) 激光出光指示点的标定方法、装置和振镜同轴视觉系统
CA2804300C (en) Imaging object
CN101002069B (zh) 产生具有非均匀分辨率的合成图像的方法
JP2007101276A (ja) 三次元計測用投影装置及びシステム
JP2012068746A (ja) 画像処理システムとそれに用いる撮像対象物
CN102243075A (zh) 基于双目视觉的车载式无标尺交通事故现场快速勘查系统
CN102592302B (zh) 数字化卡通智能动检系统及动检方法
KR100808536B1 (ko) 패턴 영상을 이용한 캘리브레이션 방법
JP3981644B2 (ja) 原図転写方法及びそれに用いるカメラ画像補正処理装置
JP2005070502A (ja) 新字切図及びその作成方法並びにその作成システム
JP6262610B2 (ja) 情報登録装置及び情報継続登録装置並びに方法及びプログラム
JP5651221B2 (ja) シンボル片、画像処理プログラム、及び画像処理方法
JP4703744B2 (ja) コンテンツ表現制御装置、コンテンツ表現制御システム、コンテンツ表現制御用基準物体およびコンテンツ表現制御プログラム
JPH09329440A (ja) 複数枚の画像の各計測点の対応づけ方法
KR101184005B1 (ko) 도화원도 심볼 자동검수를 통한 수치 도화원도 갱신 방법
JP4330637B2 (ja) 携帯機器
JPH09179967A (ja) 地図データ修正方法
Huai et al. Automated rolling shutter calibration with an LED panel
JP7206739B2 (ja) 撮影装置およびプログラム
First Quick Start Guide
JP2022170154A (ja) 写真管理支援システム及びプログラム
JP5602926B2 (ja) 撮像対象物、画像処理プログラム、及び画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060517

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060626

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060728