JP2005070432A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】尾引きや中抜けを防止し、ライン幅細、ライン濃度薄等の不具合の発生を防ぐことができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラと、前記転写ローラに電圧を印加するための電圧供給手段とを有して成る画像形成装置において、前記記録材の搬送方向を副走査方向とし、前記副走査方向に対して直角方向を主走査方向としたときに、副走査方向m(mm)以上で表される領域を連続露光する場合に前記画像情報における隣り合う副走査方向の露光光量の平均値を可変し、前記画像情報の最上部若しくは最下部に前記画像情報以外の副走査方向の幅が40μm以上の画像情報を追加することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラと、前記転写ローラに電圧を印加するための電圧供給手段とを有して成る画像形成装置において、前記記録材の搬送方向を副走査方向とし、前記副走査方向に対して直角方向を主走査方向としたときに、副走査方向m(mm)以上で表される領域を連続露光する場合に前記画像情報における隣り合う副走査方向の露光光量の平均値を可変し、前記画像情報の最上部若しくは最下部に前記画像情報以外の副走査方向の幅が40μm以上の画像情報を追加することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば電子写真を応用した複写機やレーザービームプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置における画像情報の処理に関するものである。
図2は画像形成装置の断面図である。
図2において、感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電ローラ(帯電装置) 2、露光装置3、現像装置4、転写ローラ5、クリーニング装置6を配置している。又、装置本体の下部には、紙等のシート状の記録材Pを収納した給紙カセット7が配置されており、記録材Pの搬送経路に沿って上流側から順に、給紙ローラ15、搬送ローラ8、トップセンサー9、転写ローラ5、搬送ガイド10、定着装置11、搬送ローラ12、排紙ローラ13、排紙トレイ14が配置されている。
次に、上記構成の画像形成装置の動作を説明する。
不図示の動手段によって矢印R1方向に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1は、その表面に対してレーザー光学系等の露光装置3によって画像情報に基づいた画像露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。そして、静電潜像は、現像装置4によって現像される。
現像装置4は、現像ローラ4を有しており、この現像ローラ4に現像バイアスを印加し、感光ドラム1上の静電潜像にトナーを付着させることでトナー像としての顕像化を行う。トナー像は、転写ローラ5によって紙等の記録材Pに転写される。
記録材Pは、給紙カセット7に収納されており、給紙ローラ15、搬送ローラ8によって給紙・搬送され、トップセンサー9を介して感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部TNに搬送される。このとき、記録材Pは、トップセンサー9によって先端が検知され、感光ドラム1上のトナー像と同期が取られる。又、トップセンサー9の信号によって転写ローラ5には転写バイアスが印加され、これにより感光ドラム1上のトナー像が記録材Pに転写される。
転写によって表面に未定着トナー像を担持した記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置11に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱/加圧されて記録材P表面に定着される。トナー像定着後の記録材Pは、搬送ローラ12、排紙ローラ13によって装置本体上面の排紙トレイ14上に搬送・排出される。
一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、記録材Pに転写されないで表面に残ったトナーがクリーニング装置6のクリーニングブレード6aによって除去され、次の画像形成に備える。
以上の動作を繰り返すことで、次々と画像形成を行うことができる。上記転写ローラ5は、SUS、Fe等の芯金上に導電性ゴム或は導電性スポンジの弾性層を形成している。この弾性体層5bは、高抵抗から中抵抗のゴムにカーボン等低抵抗の材料を添加することで106 〜1010Ωに抵抗調節して電子導電性体としている。
先ず、感光ドラム1に露光装置3からのレーザービームにより画像情報を書き込むまでの間、若しくは紙間等において、転写ローラ5に一定の電流値で定電流制御を行う。次に、定電流制御時に転写ローラ5に生じた電圧Voを検出し定電流制御を停止して、Voを基に決定された転写電圧Vtで転写ローラを定電圧制御する(この制御はActive Transfer Voltage Control と呼ぶ。以下、ATVCと略称する)。
ATVCを行う理由は、接触転写方式では(転写ローラ5の抵抗値)により印加すべき最適な電圧値が変わってくるため、転写ローラ5を使用した際でも適正な転写性を得るためである。このローラ抵抗に応じた電圧の制御ラインは、図3に示すようなグラフに示している。このグラフは転写ローラの抵抗を変化させて、その抵抗毎に出力画像上の不具合が発生する電圧をプロットしたものである。つまり、この中の不具合の生じない範囲で転写制御を行えば奇麗な画像が出力される。グラフの横軸は転写ローラーの抵抗値、縦軸は各々の抵抗値の転写ローラに印加する転写電圧である。グラフのラインL1は低湿環境において転写電圧がラインL1よりも矢印のように低いと爆発飛び散りが発生し、ラインL2はこれよりも転写電圧が高過ぎると砂地画像が発生する。ラインL3は高湿環境において、これよりも転写電圧が高過ぎるとゴーストと呼ぶ現象が発生することを記している。例えば1. 0×109 Ωのローラは、2. 0kV以下の転写電圧で爆発飛び散りが発生し、3. 7kV以上で砂地画像が発生することが分かる。
図4は定着器の断面図を、図5は従来の加熱体通電電力制御を行っているときの定着制御温度を示したものである。5〜6時間本体を動作させていない場合、定着器はほぼ室温まで冷え切っている。その時の定着制御温度はa[℃]を示している。プリントを始めると加熱体39は温度上昇をはじめその温度上昇に従って定着制御温度59もb,c,…[℃]と変化していく。加熱体39は、記録材PがニップNに入る直前eに未定着画像を永久固着させるために必要な定着温度dに温度上昇している。本体が冷え切っている場合が温調温度は高い位置に制御される。
時間eからfの間に未定着画像はニップNで永久固着されている。永久固着された記録材PがニップNから抜け出る時間がfである。そして、紙間fからgで一旦加熱体39の発熱を抑え、再び未定着画像を載せた記録材PがニップNに突入する寸前e’に定着可能温調温度dへ加熱体39を立ち上げる。
紙間fからgで加熱体39の発熱を抑えている理由は、封筒やショートメディア等通紙領域の狭い記録材Pを通紙した際に発生する通紙域外の極端な温度上昇を防止するためである。又、プリント枚数を重ねていくに伴って加圧ローラ4の温度も上昇していく。これに伴って加熱体39の温調温度も低めの定着可能温調温度へと変化させる必要がある。この場合(低めの温調温度)も前記と同様の理由で紙間fからgで加熱体39の発熱を抑えている。
従来では、印字される画像情報に基づいて画像形成装置/CPUは処理し、ユーザーの望んだ本来の画像形成を行うものである。
このような、電子写真装置を用い通常環境で画像の出力を行った。画像は、600dpiで横ライン(4dot/30space)の縞模様である。この画像を図6−aに記載する。図6−aは正常に画像が出力された場合であり、通常環境(特に高温高湿環境)で出力した場合の画像を図6−bに記載しておく。
この画像を見ると、ラインの下端側に小さく細い黒いラインが幾つか出ているのが分かる。これを「尾引き」画像と呼ぶことにする。この尾引き記録材に転写されたラインのトナーが定着部で急激に暖められ、記録材の水分やトナー内の水分が沸点を超え、画像の後端側に抜けることで発生するものである。
他に、画像は、600dpiで横ライン(10dot/30space)の縦縞模様である。この画像を図7−aに示す。
図7−aは正常に画像が出力された場合であり、通常環境(特に高温高湿環境)で出力した場合の画像を図7−bに示す。
この画像を見ると、ラインの真中部が小さく短い白いラインが幾つか出ているのが分かる。これを「中抜け」画像と呼ぶことにする。この中抜け画像は、記録材に転写されたラインのトナーが転写部でブロッキング現象が起き、ドラムにトナーが持っていかれることで発生するものである。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、尾引きや中抜けを防止し、ライン幅細、ライン濃度薄等の不具合の発生を防ぐことができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラと、前記転写ローラに電圧を印加するための電圧供給手段とを有して成る画像形成装置において、前記記録材の搬送方向を副走査方向とし、前記副走査方向に対して直角方向を主走査方向としたときに、副走査方向m(mm)以上で表される領域を連続露光する場合に前記画像情報における隣り合う副走査方向の露光光量の平均値を可変し、前記画像情報の最上部若しくは最下部に前記画像情報以外の副走査方向の幅が40μm以上の画像情報を追加することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラと、前記転写ローラに電圧を印加するための電圧供給手段とを有して成る画像形成装置において、前記記録材の搬送方向を副走査方向とし、前記副走査方向に対して直角方向を主走査方向としたときに、副走査方向m(mm)以上で表される領域を連続露光する場合に前記画像情報の全域若しくは一部に対して前記露光手段によるレーザー出力に高調波を重畳して露光することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記画像情報のmとは、120μm〜1000μm分を印字するという情報を持った画像情報であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、画像形成装置の露光光量の平均値を可変とは、前記画像情報における副走査方向の幅mの少なくとも内120μm内で印字率50%(ex.40μm印字40μm空白等、cf.べた黒は100%)〜10. 66%(40μm印字200μm空白等、cf.べた黒は100%)の印字率になるように画像処理を行うことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、画像形成装置の高調波とは、1MHz<n<8MHzを満足する第n次高調波であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、露光光量の平均値を可変にする位置は少なくとも連続露光を行う画像の副走査方向における奇数ライン目若しくは偶数ライン目のタイミングに行うことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明において、露光光量の平均値を可変にする位置は、副走査方向における連続露光範囲内の画像の後端側であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、連続露光を行う画像情報の少なくとも後端側80μmから画像後端へ向けて露光光量の平均値を可変にする画像処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、元の画像情報を間引くことで尾引きや中抜けを防止し、間引くことで発生する不具合(ライン幅細、ライン濃度薄)の発生を防止することができる。
又、トナーの消費を少なくしつつも尾引きの画像を防止することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態では、従来の技術に記載したような条件で画像の出力を行った。
本実施の形態では、従来の技術に記載したような条件で画像の出力を行った。
具体的には、本体のプロセススピードは100. 0mm/secのレーザービームプリンタ(LBP)であり、定着温調は本体が冷え切っている状態では、5枚までの間200℃温調を行い、その後の6枚目から190℃へ落としている。
通紙を行う環境は通常環境(23℃/60%)である。この条件の下に通紙する記録材はSteinbeis 社製のRecycling
Copy Class White80g/m2 /A4サイズである。この条件に放置したこの紙は約7. 0%の吸湿状態にある。
Copy Class White80g/m2 /A4サイズである。この条件に放置したこの紙は約7. 0%の吸湿状態にある。
このような状況で朝一状態から連続で先の紙を流していく。画像は600dpiの解像度で5dot横ラインをソリッドで打ち黒くし、その後、40space分空白を設ける。その後は、この繰り返しを行い、横縞の画像を出力することとする(詳細は後述)。その結果、表1のように尾引きレベルは1枚目から5枚目まで問題点に記載した図6−bのような×レベルであり、その後の6枚目以降はレベルは△から○レベルになっている。そのため、5枚の画像を出力し評価することで結果は分かるため、今後の検討では、時間短縮にもなるため朝一状態から連続5枚目までの画像で述べることにする。
ここで、先に記載した横縞のパターンについて簡単に説明しておく。
図8−aに示したように、5dotの横ラインは最上部から5ライン(dot)分にレーザーをドラムに連続照射し、その部分を現像することで記録材上には真っ黒な部分が現れる。その後の40spaceの空白はドラムへのレーザー照射を行わないため、現像を行っても真っ白な部分が記録材上には現れてくる(図8−b)(詳細は図6−aと同様の画像パターン)。このような画像形成を繰り返し行うことで横縞な画像を書いていくのである。しかし、この画像形成では尾引きレベルが×レベルである(これは従来の画像形成方法)。
画像を5枚出力するまでは従来と同じであるが、画像の形成の仕方(ドラムへのレーザー照射)を変更するのである。その例えを図1に示す(比較は図6−a)。図1のように、2ライン目と4ライン目と5ライン目を間引く。その他の1,3ラインはソリッドでドラムに照射する。その後、その画像の再後端部に1ライン分を追加画像としてソリッドでドラムに照射する。この画像形成では、尾引きレベルは○である。つまり、尾引きは発生しない。
本実施の形態では、本来の画像情報とは違った画像を出力することで尾引きレベルを○にしているが、この画像形成で実質上ユーザーにとっても問題がないかどうかを以下に記載する。
本来、ドラムにレーザーを露光した場合には、一次帯電で一様に帯電された(約−600V)部分へレーザー露光するため、ドラムの電位は約−200V位にまで下がる。この下がっている様子を図10に示す。
本件の画像形成装置におけるドラムへのレーザー露光設定値は、露光部のドラム電位は約−200Vであり、その際のスポット径は約40μmである。このような条件の下、本実施の形態である間引きを元の画像情報に対して実施する。そのときの画像パターンの一例を図1に示している。この画像情報は副走査方向に連続して200μmの黒画像である。そして、主走査方向には40μm分のレーザー照射を行い、80μm分のレーザーoffを行う。この間引きパターンは約33. 3%の間引きパターンを実施している。
ここで、簡単に尾引きに効果のある副走査方向におけるトナーの連続性と間引きに効果のある条件を記しておく。
この間引きパターンで効果のある画像は、副走査方向に約120μm〜1000μmの連続した画像情報がある場合である(図9)。これ以下(120μm)の連続性では、尾引きの発生原因と言われている微小部分における軽い水蒸気爆発は発生せず、又、これ以上(1000μm)でもトナー同士の凝固力(隣のトナーとの結合力)があるために尾引きは発生しない。
一方、間引きパターンに関しては50%〜10. 6%の印字率を持つものが尾引きに関して効果を示す。この印字率以上(50%)では、余りにも間引き過ぎて濃度の低下が著しくなり、反対に10. 6%以下になると尾引きに効果がなくなる。
間引くことで尾引きが良くなる理由として、記録材上(ドラム上)のトナーの高さが低く抑えられることによって、尾引きを発生させるトナー上部のトナーをなくすことが挙げられる。
ここで、画像の未処理状態と処理後の状態のライン画像と、そのときの静電潜像と紙上のライン画像の幅とトナー高さの詳細を記載する。
図13(a)は従来の潜像画像の様に間引き制御を入れてない状態の画像情報である。画像は200μmのソリッドラインを形成するものである。そのときのドラム上の静電潜像は図13(b)に示されるようにレーザー露光した位置でのドラム電位では約−200Vまで落ち込んでいる。又、露光を行わなかった位置のドラム電位は−600Vである。次に、その状態の静電潜像を紙上に現像したときの紙上のトナーは図13(c)に示されるように幅200μmで高さは40〜50μmである。
一方、図13(d)は潜像画像に間引き制御を入れている状態の画像情報である(間引き量としては、約33.3%である)。画像は200μmの間引きパターンを形成するものである。そのときのドラム上の静電潜像は図13(e)に示されるようにレーザー露光した位置でのドラム電位は約−300Vまでしか落ち込んでいない。又、露光を行わなかった位置のドラム電位は従来と同様に−600Vである。
次に、その状態の静電潜像を紙上に現像したときの紙上のトナーは図13(f)に示されるように幅170μmで高さは20〜30μmである。このように、ドラム上の電位が従来のソリッド時の−200Vよりも露光量の少ない状態である−300Vになる理由は、画像処理上ラインを間引いているためである。又、当然のことながら、ソリッドラインで露光した位置のドラム上の電位に比べ、間引き制御を入れた位置よりも露光されない状態にしている。これは、後に述べるがトナーの高さを低くすることによって、本件の効果を生むために必要なドラム電位及び露光状態である。
次に、紙上のトナー高さは従来が40〜50μmに対し、間引き時は20〜30μmである。これも本件の効果を生むために必要な効果である尾引きを発生させないための手段である。その手段とは、トナーの高さを低くすることによって画像後端へのトナー上部の倒れ込みを防止するためである。又、幅に関しては、従来の200μmに対して間引き時には170μmに少なくなっている。これはドラム上の電位に問題があり、潜像状態レベルが低いために現像の際にエッジ効果が少なくなり、ライン幅が少なくなっているためである。
次に、間引きの画像形成は終了したものの、この時にはライン濃度が若干低くなっており、そのままでは記録材上の画像が薄く見える場合がある。間引きとライン濃度に関しての関係表を表2に記す。表2から、間引きパターン(印字率)を変更することで、ライン濃度も変化していくのが見て取れる。
そこで、このライン濃度、ライン幅を適正な値にもっていくために、本実施の形態では、副走査方向に連続した画像の後端側に元の画像情報にはない約40μmのラインを敢えて追加することによって先のライン濃度、ライン幅を適正な値にまでもっていくことが可能となる。
そのときの状態を図14(a)に示す。図14(a)のC部は現像後の紙上のトナーライン幅及びライン濃度を合わせるために付加したラインである。そのときの静電潜像幅は、その分ただの間引きラインよりも若干大きくなっている。潜像の大きさは、間引き時のドラム上の電位は変わらない。次に、現像後の紙上のトナー幅はただの間引き制御時の幅である170μmよりも大きい200μm(従来の制御を行う前のソリッド状態のライン幅/元々も画像情報幅)にまで大きくなっている。
以上のように行うことによって尾引き画像の削減が可能となり、濃度やラインの太さも適正値となる。
一方、他の問題としてドラム上の画像を記録材に転写する際、ドラム上に現像されたトナー画像の中央部がドラムに持っていかれるという現象がある。この現象は比較的厚紙やOHTに限定されるものである。このような現象も、本実施の形態で用いた画像処理を行うことでドラム上に形成されたトナーの局部的な凸形状を無くすことができ、中抜け画像の発生を防ぐことができる。
本実施の形態では、画像の間引きパターンを図1に示しているが、この画像処理は各画像形成装置ごとに行うことも勿論可能である。又、間引くパターンも本実施の形態ではあくまでも一例であり、他の間引きパターンでも効果はある。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置について説明する。尚、画像形成装置の機械的構造等は前記実施の形態1と同一であるため、その説明は省略する。
次に、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置について説明する。尚、画像形成装置の機械的構造等は前記実施の形態1と同一であるため、その説明は省略する。
前記実施の形態1では、正確に画像情報を間引き、元画像を加工しているため、少しばかりぎこちない画像になることがあるが、本実施の形態を用いることで滑らかな画像形成を行うことが可能となり、尾引きや中抜け等の画像不良を防止することができる。
本実施の形態は、元の画像情報に対して高調波を重畳させて画像を形成するというものである。この高調波とは、通常の意味では規定周波数(ex.50Hz、60Hz)の40〜50倍の波(〜数kHz)のことを示すが、本実施の形態では約1MHzの高調波を重畳して行うものである。このときの波形を本装置によってドラム上に書かれるdotと合わせて図11に示す。画像情報は実施の形態1と同様の画像である。
図を見て分かるように、この高調波である約1MHzは約4dot印字する間に1周期終了する程度の周波数である。この周期とレーザーの照射タイミングによってレーザー光量がon/offされるため、レーザーのパワーがフル点灯したり点灯されなかったりし、ドラム上の画像は図11に示すように横縞の画像がレーザーが常時on時のような真っ黒の画像ではなく、実施の形態1に記載した画像処理後の画像のように中央部が薄い画像となる。
最初の部分は、レーザーの点灯と共に高調波の凸側の波がくるため、濃度としては、2ドット分濃く印字され、次の1ドットは高調波の凹部がくるためレーザーの点灯をoffする。そのため、濃度としては薄くなる。最後に次の4ドット目は、高調波の凹部がそのまま存在しているためにレーザーの点灯がなく、レーザーとしてはoff状態であり、画像の印字が行われずドットの形成はない。
実施の形態1に記載したものと同じように、中央部が薄くなるためにラインの幅や濃度が薄くなるため、本来の画像情報に1ラインの40μm付け加えてライン濃度、ライン幅を合わせている(合わせる必要がある)。
尚、追加するライン数は実施の形態1にも言えることであるが、各画像形成装置によってそれぞれ特有の画像形成条件が異なり、又、レーザー光量やドラムの処方、使用環境等が違うために各画像形成装置で追加するライン数は2ラインであったり4ラインであったりしても良い。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置について説明する。尚、画像形成装置の機械的構造等は前記実施の形態1,2と同一であるため、その説明は省略する。
次に、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置について説明する。尚、画像形成装置の機械的構造等は前記実施の形態1,2と同一であるため、その説明は省略する。
前記実施の形態1,2の画像処理はラインを追加してライン濃度やライン幅を調整する必要があったが、本実施の形態を用いることで新たな画像の追加なしに尾引きを防止することができる。
本実施の形態の間引きパターンは、実施の形態1に記載した方法と同じであるが、図12に示すように元の画像情報に対して下端だけを間引く方法である。しかも、下端の80μm以内を間引くものである。本実施の形態では、画像の中央部を間引かないためにライン幅やライン濃度を損なうことなく尾引き画像を防止することができる。
又、上部の2ライン分の80μmで尾引きが起こった場合でも、下端の80μmを間引いた位置に尾引きが吸収されて問題のない画像となる。ここで、下端から80μm以上画像の内側から間引いた場合、間引く量が多くなってしまうため、前記実施の形態1,2と同等にライン濃度が薄くなり、又、ライン幅も細くなってしまうため元の画像情報に対してラインを追加する必要が生じる。この場合、ユーザーにとってはトナーの消費が若干増えるために余り好ましくはない。
しかし、80μm以上内側から間引く必要がある画像形成装置(尾引きが出易い画像形成装置)ならばそれは仕方がない。その際には画像を1から数ライン追加する必要がある。
一方、80μmを極限まで小さくした場合である位置/量(lim.0μm)を間引くだけで尾引きに効果を発生させられる画像形成装置もあるので、本実施の形態では、先にも示した下端から80μm以内を間引く方法を採る。尚、このように画像処理を殆ど行わなくて良いのは、ドラム上の画像を記録材に転写させた後に、記録材へトナーを永久固着させるときの定着器における定着温度の低い画像形成装置や、プロセススピードの比較的遅い画像形成装置である。
本発明は、電子写真を応用した複写機やレーザービームプリンター、ファクシミリ等の任意の画像形成装置に対して適用可能である。
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
5 転写ローラ
6 クリーニング装置
7 給紙カセット
8 搬送ローラ
9 トップセンサー
10 搬送ガイド
11 定着装置
12 搬送ローラ
13 排紙ローラ
14 排紙トレイ
15 給紙ローラ
P 記録材
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
5 転写ローラ
6 クリーニング装置
7 給紙カセット
8 搬送ローラ
9 トップセンサー
10 搬送ガイド
11 定着装置
12 搬送ローラ
13 排紙ローラ
14 排紙トレイ
15 給紙ローラ
P 記録材
Claims (8)
- 画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラと、前記転写ローラに電圧を印加するための電圧供給手段とを有して成る画像形成装置において、
前記記録材の搬送方向を副走査方向とし、前記副走査方向に対して直角方向を主走査方向としたときに、副走査方向m(mm)以上で表される領域を連続露光する場合に前記画像情報における隣り合う副走査方向の露光光量の平均値を可変し、前記画像情報の最上部若しくは最下部に前記画像情報以外の副走査方向の幅が40μm以上の画像情報を追加することを特徴とする画像形成装置。 - 画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラと、前記転写ローラに電圧を印加するための電圧供給手段とを有して成る画像形成装置において、
前記記録材の搬送方向を副走査方向とし、前記副走査方向に対して直角方向を主走査方向としたときに、副走査方向m(mm)以上で表される領域を連続露光する場合に前記画像情報の全域若しくは一部に対して前記露光手段によるレーザー出力に高調波を重畳して露光することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像情報のmとは、120μm〜1000μm分を印字するという情報を持った画像情報であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の露光光量の平均値を可変とは、前記画像情報における副走査方向の幅mの少なくとも内120μm内で印字率50%(ex.40μm印字40μm空白等、cf.べた黒は100%)〜10. 66%(40μm印字200μm空白等、cf.べた黒は100%)の印字率になるように画像処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の高調波とは、1MHz<n<8MHzを満足する第n次高調波であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 露光光量の平均値を可変にする位置は少なくとも連続露光を行う画像の副走査方向における奇数ライン目若しくは偶数ライン目のタイミングに行うことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
- 露光光量の平均値を可変にする位置は、副走査方向における連続露光範囲内の画像の後端側であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の画像形成装置。
- 連続露光を行う画像情報の少なくとも後端側80μmから画像後端へ向けて露光光量の平均値を可変にする画像処理を行うことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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2003
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