JP2005292549A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置内の加圧ローラーの熱膨張により感光ドラムから転写材の分離される角度が変わり適正な転写バイアス若しくは転写電流が記録材に流れにくくなり異常放電が発生する。そのため、分離角に応じて転写バイアス若しくは転写電流を増大させることで適正な転写バイアス若しくは転写電流を供給することを目的とする。
【解決手段】転写ローラーによる記録材の搬送速度をvtとし、加圧ローラーによる記録材の搬送速度をvpとした場合、vt>vp時の転写バイアスV1(若しくは転写電流)は、vt<vp時の転写バイアスV2(若しくは転写電流)よりも小さく、その大きさは1.2V1≦V2≦2×V1の関係を持つ。又、本構成を持つ画像形成装置は、プリント枚数と温度検知素子の状態に応じて転写バイアス若しくは転写電流を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電子写真を応用した複写機やレーザービームプリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
図2は画像形成装置の断面図である。
図2において、感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電ローラー( 帯電装置) 2・露光装置3・現像装置4・転写ローラー5・クリーニング装置6を配置している。又、装置本体の下部には、記録材等のシート状の記録材Pを収納した給紙カセット7が配置されており、記録材Pの搬送経路に沿って上流側から順に、給紙ローラー15・搬送ローラー8・トップセンサー9・転写ローラー5・搬送ガイド10・定着装置11・搬送ローラー12・排紙ローラー13・排紙トレイ14を配置している。
ここで、本定着装置11は特許文献1(特開平4−44075〜特開平4−44083号公報)や特許文献2(特開平4−204980〜特開平4−204984号公報)で報じられている定着器と同様の構成をしている。
不図示の動手段によって矢印R1方向に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラー2によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1は、その表面に対しレーザー光学系等の露光装置3によって元画像情報の不図示のメモリー手段に蓄積されたメモリー画像に基づいた画像露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置4によって現像される。
現像装置4は、現像ローラー4を有しており、この現像ローラー4に現像バイアスを印加し、感光ドラム1上の静電潜像にトナーTを付着させることでトナー像としての顕像化を行う。トナー像は、転写ローラー5によって記録材等の記録材Pに転写される。
記録材Pは、給紙カセット7に収納されており、給紙ローラー15・搬送ローラー8によって給紙・搬送され、トップセンサー9を介して、感光ドラム1と転写ローラー5との間の転写ニップ部TNに搬送される。このとき、記録材Pは、トップセンサー9によって先端が検知され、感光ドラム1上のトナー像と同期が取られる。又、トップセンサー9の信号によって転写ローラー5には、転写バイアスが印加され、これにより感光ドラム1上のトナー像が記録材Pに転写される。
ここで、転写の制御に関して説明を行う。
先ず、感光ドラム1に露光装置3からのレーザービームにより画像情報を書き込むまでの間、若しくは紙間等において、転写ローラー5に一定の電流値で定電流制御を行う。次に、定電流制御時に転写ローラー5に生じた電圧Voを検出し定電流制御を停止して、Voを基に決定された転写電圧Vtで転写ローラーを定電圧制御する(この制御はActive Transfer Voltage Control と呼ぶ。以下、ATVCと略称する) 。ATVCを行う理由は、接触転写方式では転写ローラー5の抵抗値の公差及び変動により印加すべき最適な電圧値が変わってくるため、転写ローラー5を使用した際でも適正な転写性を得るためである。
転写によって表面に未定着トナー像を担持した記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置11に搬送され、ここで(図3)未定着トナー像が加熱体111と加圧ローラー112で形成される定着ニップ内NNで加熱/加圧されて記録材P表面に定着される。トナー像定着後の記録材Pは、搬送ローラー12・排出ローラー13によって装置本体上面の排紙トレイ14上に搬送・排出される。
一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、記録材Pに転写されないで表面に残ったトナーがクリーニング装置6のクリーニングブレード6aによって除去され、次の画像形成に備える。以上の動作を繰り返すことで、次々と画像形成を行うことができる。上記の転写ローラー5は、SUS、Fe等の芯金上に導電性ゴム或は導電性スポンジの弾性層を形成している。この弾性体層5bは、高抵抗から中抵抗のゴムにカーボン等低抵抗の材料を添加させることで106〜1010Ωに抵抗調節して電子導電性体としている。
ここで、本件に関係する装置の詳細を記載しておく。
搬送ローラー外径はφ18.00±0.05、加圧ローラーの芯金外径はφ11.0でローラー外径はφ18.00±0.1であり、熱伝導率は0.1W/mK、転写ローラー外径はφ15.00±0.1のものを使用している。トナーを定着させるために必要な定着ヒーターの温調温度は170℃である。
この装置を使用し、A4サイズの記録材を連続プリントする。そのときの加圧ローラー温度と画像の副走査方向の伸び量を図4及び図5に示す。図4は装置が冷え切っている状態から連続100枚通紙した時のローラー温度を示しており、横軸は1枚から100枚の通紙枚数を示し、縦軸はローラー温度を示す。この表から分かるように、通紙枚数が増加するに従ってローラー温度が上昇していく。しかし、60枚目付近から加圧ローラーは熱均衡状態となり、約110℃付近でサチュレーションしている。
次に、図5は装置が冷え切っている状態から連続100枚通紙した時の画像における副走査方向の伸びを示しており、横軸は1枚から100枚の通紙枚数を示し、縦軸は副走査倍率(伸び量)を示す。表を見て判るように、加圧ローラーの時と同様に約60枚目付近からの画像の伸びは大きくなっていない。これは、加圧ローラーの熱膨張はローラー温度の状態によって変化するが、本装置は、定着部では加圧ローラー駆動方式を採っているため、ローラーの温度状況に左右される。つまり、加圧ローラーの温度は初期から約50枚まで徐々に上昇しているため、ローラーの熱膨張によってローラー外径が大きくなり、それに伴い画像の伸びも大きくなってくる。しかし、約80枚以降はローラー温度がサチュレーションしているため、ローラーの膨張も発生しなくなる。つまり、ローラー外径が大きくなりにくいため画像の伸び量も約80枚でサチュレーションしているのである。
実際加圧ローラーの外径がどのようになっているのを示す。加圧ローラー弾性層シリコーンゴムの熱による線膨張係数は2×10― 4であり、加圧ローラーの芯金に使用している材料は鉄である。この材料の線膨張係数は12×10− 6である。このとき、加圧ローラーの芯金の線膨張係数よりもローラー弾性層の線膨張係数の方がはるかに大きいため、芯金の熱による外径への影響度は少ないとし、熱膨張による外径変化は弾性層の計算のみで代用が可能である。
ローラー温度とローラー外径の関係をまとめた表を表1に示す。表を見ると、定着器が冷えている状態の温度が25℃の場合では、ローラー外径がφ18.00であるのに対し、加圧ローラー温度が100℃の場合ではφ18.105となり、加圧ローラー温度が120℃の場合ではφ18.133と加圧ローラー温度上昇に伴ってローラー外径が大きくなっている様子が分かる。
Figure 2005292549
ここで、A4を通紙する際に加圧ローラーが回転する回転数量を計算すると、297mm÷(φ18.00×π)=5.252回転する。この回転数は、本装置では固定であるため、加圧ローラーの膨張に伴って記録材を搬送する量が大きくなっていってしまう。
次に、ローラー外径の変化に伴う記録材の搬送量との関係を示した表を表2に示す。
Figure 2005292549
ローラー温度が25℃の場合、外径がφ18.00であり、A4を通紙する際の回転数は5.252(設計値)と変わらないため、伸び量としてはφ18.00×π×5.252=296.99であり、A4紙の記録材の長さ(副走査方向)に対して搬送量は同一である。つまり、記録材上に書かれた画像の伸び量は297.00−298.99=0.01とほぼ同一のサイズとなる。次に、ローラー温度が100℃の場合であるが、このときのローラー外径はφ18.105であり、回転数は設計値と変わらないため、伸び量としてはφ18.105×π×5.252=298.73となり、記録材上に書かれた画像の伸び量は297.00−298.73=1.73とA4長さから大きくなっている。
特開平4−44075〜特開平4−44083号公報 特開平4−204980〜特開平4−204984号公報
次に、転写ローラー及び感光ドラムによる搬送力を以下に示す。
転写ローラーの外径はφ15.00mmである。又、本例では転写ローラーの搬送速度を加圧ローラー外径がφ18.07時点(ローラー温度が約75℃)と同じ設定にしている。今、加圧ローラー外径がφ18.07mmよりも小さい搬送力で初期設定した場合、プリントを重ねるに伴い加圧ローラーの熱膨張によって転写ローラー部の記録材搬送力よりも大きい搬送力が発生し、画像が引っ張られる状態になる(図1)。この引っ張られる状態がある値を超えてしまうと水玉画像が発生してしまう。この水玉画像は、転写部において、記録材が感光ドラムから分離される角度が変わり、不図示の除電針(記録材の裏面方向で、且つ、転写ローラーの下流側に配置され、記録材裏にある余分な転写電荷を除電する目的を持つ針)からの距離が離れてしまうことで記録材裏面にある余分な電荷が記録材搬送路やリブ等に放電することで水滴が水面に落ちたときのような波紋模様が発生してしまう現象である。このような現象がプリント途中から顕著に発生してしまう問題がある。
他に、余りにも搬送力の少ない転写ローラー外径に設定した場合、転写部と定着部で記録材の弛みが発生してしまい、搬送上面にある部材に未定着画像が接触してしまい、画像が乱れてしまう状態が発生する。次に、ローラー外径を初期から大きく設定した場合であるが、これば上記説明から容易に不具合が発生してしまう設定になるので敢えてここで言及しないこととする。つまり、このように弛み過ぎず引っ張り過ぎないようなローラー外径を決めることで問題を発生させないように外径を設定する。
以上説明したように、プリント枚数が増えていく毎に加圧ローラーの温度も同時に上昇していく。つまり、プリント枚数の増加に伴って画像の伸びが発生してしまうということを表している。つまり、転写ローラーによる記録材搬送力よりも加圧ローラーの記録材搬送力の方が搬送力及び搬送速度が速くなる。
本例は、間欠プリントを行った場合に発生してしまう画像問題について改善の提案を行うものである。間欠プリントとは、連続プリントではない状態のことを示し、本件の装置を使用した場合連続プリント時の紙間距離(先行紙後端と後続紙先端との間の距離)は約50mmであるが、間欠プリントとは紙間距離が50mm以上のプリント状態のことを示している。この場合、連続プリント時の紙間は50mmの加熱時間であるが、間欠プリントの状態であれば伸びた紙間分加熱時間が増えてしまう。つまり、加圧ローラーへの熱供給が過剰な状態となってしまい、設定していた加圧ローラーのローラー外径よりも大きなものになってきてしまう。このような状態でプリントを行うと、先に述べた記録材裏電荷が発生し、水玉画像が発生してしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、水玉画像を軽減させるとともに、不良画像の発生を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、給紙後に記録材を搬送する搬送ローラーを有し、画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられ転写ニップを形成する転写ローラーと、前記転写ローラーに電圧を印加し、記録材にトナー像を転写させるための電圧及び電流を供給する電圧供給手段を有し、前記記録材を永久固着させるための定着装置を有し、前記定着装置内に温度検出装置の情報を基に定着装置の温度制御を行い、前記定着装置は記録材を永久固着させるための定着ニップを形成するための加圧ローラーを有し、記録材は前記加圧ローラーによって挟持搬送を行っており、前記定着ニップの中心位置が前記転写ニップ面よりも印字面側に位置している画像形成装置において、前記転写ローラーによる記録材の搬送速度をvtとし、前記加圧ローラーによる記録材の搬送速度をvpとした場合、vt>vp時の転写バイアスV1はvt<vp時の転写バイアスV2よりも小さいことを特徴とする。
又、本発明は、記録材を給紙後に記録材を搬送する搬送ローラーを有し、画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラーと、前記転写ローラーに電圧を印加し、記録材にトナー像を転写させるための電圧及び電流を供給する電圧供給手段を有し、前記記録材を永久固着させるための定着装置を有し、前記定着装置内に温度検出装置の情報を基に定着装置の温度制御を行い、前記定着装置は記録材を永久固着させるための定着ニップを形成するための加圧ローラーを有し、記録材は前記加圧ローラーによって挟持搬送を行っており、前記定着ニップの中心位置が前記転写ニップ面よりも印字面側に位置している画像形成装置において、前記転写ローラーによる記録材の搬送速度をvtとし、前記加圧ローラーによる記録材の搬送速度をvpとした場合、vt>vp時の転写電流A1は、vt<vp時の転写電流A2よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、装置内の加圧ローラーの熱膨張により記録材が引っ張られ始めたときに転写バイアスを上昇させることで、記録材のドラムからの分離角度を一定にさせ、水玉画像を軽減させる効果がある。又、印字枚数及び定着温調制御の情報を基に転写電圧若しくは転写電流を可変とすることで、更に適切なタイミングで不良画像を防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態に使用した画像形成装置は、画像解像度が600dpi、プロセススピードは100m/ secのモノクロLBPで、記録材を給紙してから感光ドラム1まで搬送する搬送ローラーの外径はφ18.00±0.05、感光ドラム1の外径がφ24.00、転写ローラーの外径はφ15.00±0.1、加圧ローラーの芯金外径はφ11.0、ローラーの外径はφ18.00±0.1であり、弾性層の熱伝導率は0.1W/mKのものを使用している。
装置の配置は、図2(新図面)に示すように、定着ニップの中心位置が転写ニップ面よりも鉛直上向き(つまり、転写ローラーと感光ドラムによって転写ニップ面が形成され、その面よりも印字面方向に定着ニップの中心)に存在する構成を採っている。又、記録材のトナーを定着させるために使用している定着ヒーターの定着温調温度は170℃である。この温調制御は定着器内に内包しており、加熱体の裏面に接触させている温度検知素子によって温調制御されている。本装置は定着器が冷えている状態での加圧ローラーの搬送速度(vp)は転写ローラーの搬送速度(vt)よりも小さくしている。つまり、vp<vtという状態である。
一方、定着器が暖まっている状態では加圧ローラーの搬送速度(vp)は転写ローラーの搬送速度(vt)よりも大きくしている。つまり、vp>vtという状態に設定している。このような装置でプリント開始する。常温(装置の温度は室温であり、加圧ローラーの温度も常温の状態)からプリントをスタートした1枚目の加圧ローラーは、加熱体からの熱供給の時間が短いために、ローラー表面の弾性層の表層しか暖まっていない状態である。そのため、加圧ローラーの外径膨張は少なく、引っ張り力が少ないため記録材上に書かれた画像の伸び量はA4長さに対して同一となる。
ここで、従来の画像形成装置を使用しプリントした場合、通紙枚数を重ねるに従って加圧ローラー温度は上昇していき、搬送速度が増えてくる。その結果、加圧ローラー外径が大きくなっていき、転写ローラーの搬送速度よりも大きくなってくる。このときの記録材の搬送経路を図1に示す。装置が暖まっていない状態においては、記録材の搬送経路は搬送路に接触しながら搬送路と同じ経路で進んでいく(各画像形成プロセスを経ていく)。
一方、定着器が暖まっている状態においては、記録材が定着器まで進んだ後は、加圧ローラーの熱膨張があるため、転写ローラーよりも搬送力が増大する。そうすることで記録材が搬送路から浮いた状態になりながら搬送されていく(図6)。つまり、定着器が冷えている状態では記録材は搬送路に従って搬送されるため、転写ニップを抜けた記録材は転写ローラーに近い方向(分離角θ2)でドラムに対して分離される。
一方、定着器が暖まっている状態、つまり本実施の形態では、80枚目では加圧ローラーが転写ローラーよりも早い搬送速度で引っ張ることで記録材は搬送路から離れて搬送される。そのため、転写ニップを抜けた記録材は、転写ニップから遠い方向(分離角θ1)でドラムに対して分離される。この分離角θ1の状態における弊害として挙げられる画像現象として水玉(先述)画像である。この水玉画像が発生するメカニズムは、先にも説明した通りであるが、不図示の除電針(記録材の裏面方向で、且つ、転写ローラーの紙搬送方向の下流側に配置され、記録材裏にある余分な転写電荷を除電する目的を持つ針)からの距離が離れてしまうことで記録材裏面にある余分な電荷が除電できず記録材搬送路やリブ等に放電する。そうなることで水滴が水面に落ちたときのような波紋模様が発生してしまうというものである。
この現象を防止するために、本実施の形態では、記録材が引っ張られた状態、つまり、本実施の形態では、80枚以降で転写バイアスを上昇させるというものである。具体的には転写部における記録材搬送速度vtと定着部における記録材搬送速度vpとの関係(1枚目〜80枚目)がvt>vpの状態では転写バイアスは通常決められたバイアスVtを印加(本実施の形態では、転写バイアス不足で起こる爆発不良画像と転写バイアス過多で起こる突き抜け不良画像が発生しないその中間バイアス)する一方、vt<vpの状態(80枚目以降)になった場合転写バイアスを1.2Vt〜2Vtの範囲で印加するものである。本実施の形態では、1.8倍をVtに乗じて印加している。つまり、本実施の形態では、通常のVtと1.8Vtの2段階の転写バイアスを所有している。
ここで、vt<vpの状態で印加バイアスを上昇させた場合に水玉画像(主に記録材後端に発生する)が良くなるのか説明を行う。
本現象は、記録材後端に関して特に顕著である。中央部は転写部における前後の記録材があるため、紙のコシ(強さ)によって分離は比較的容易に行われるが、記録材の後端においては、後端以降記録材が存在しない。つまり、紙のコシが無くなり、転写によって供給されたプラス電荷と感光体上のマイナス電荷が引き寄せ合って、紙の後端がより感光体に吸い付き易くなってしまう。このとき、不図示の除電針からの距離が設定値よりも遠ざかってしまい、紙裏の余分なプラス電荷を除去することができなくなる。
そこで、転写バイアスを強バイアス、つまり、1.2Vt〜2Vtを印加することで記録材に供給している転写バイアスのプラス電荷が紙表に到達し、更に感光体上にプラス電荷を供給する系となる。つまり、感光体上のマイナス電荷を打ち消す状態になるため、感光体上のマイナス電荷が小さくなる。つまり、紙のプラスと感光体上のマイナス電荷による引き付け力が少なくなる結果となり、記録材後端が感光体から離れ易くなる。こうなることで、除電針から遠いポイントで記録材が分離しないため、紙裏の余分な電荷を除電針によって除去することが可能となり、異常放電が防止され、水玉画像の発生を防止することができる。
次に、転写バイアス値を1.2倍から2.0倍に設定した経緯を説明する。
先に説明したが、vt<vpの状態において、先ず、記録材後端における転写バイアスがVt〜1.2Vtの範囲では、記録材と感光体との分離がスムーズに行われず、記録材の後端で水玉模様が発生してしまう。
次に、2.0〜倍の転写バイアスを印加した場合は、転写バイアスが極端に高い状態であり、記録材を突き抜けて感光体表面まで到達し、更に、感光体表面に転写バイアスのプラス電荷によって本来のマイナス表面電位からプラスに表面電位が変化させてしまう。この状態が強くなると、帯電プロセスで一様にマイナス帯電のプロセスに移行したとしても、設定しているマイナス表面電位になることができなくなり、若干マイナスが足りない部分が感光体表面に存在してしまう。つまり、感光体表面が露光されたと同様の状態となる。そのため、この部分が現像されてしまうことで小さい黒点が無数に発生してしまい、本来の正規な画像を記録材に転写することができなくなってしまう。よって、このように本実施の形態における転写バイアスを決定している。
以上説明した内容の他の手段として、転写のバイアスという観点ではなく、転写の電流の値を増加させるという制御を実施しても同様の目的(転写バイアスを増加させる)・効果(記録材後端と感光体との分離がスムーズに行われる)が得られる。
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、通紙枚数に応じて80枚目を境に2段階の転写バイアスを持ち制御へフィードバックをしていたが、本実施の形態では、加熱体の目標温調温度(定着器内に配置した温度検知素子(本実施の形態では、加熱体の裏面に接触させている温度検知素子)で制御している)を利用することで、転写制御(バイアス若しくは電流)へフィードバックする方法を提供する。
本実施の形態では、加熱体の裏面に接触させた温度検知素子によって、プリント開始時の温度を正確に把握する、つまり加圧ローラーの温度状態を的確に判断することが可能となり、vtとvpの速度関係、更には記録材の分離状態の改善にフィードバックすることができる。例えば、表3にあるようにプリント開始時の温度検知素子の温度が0℃〜50℃の状態であれば、通常のVtを印加する。次に50℃〜80℃の場合には1.2Vtを印加する。80℃〜120℃の場合には1.8Vtを印加する。更に、120℃以上の場合には2.0Vtを印加するといった制御である。
Figure 2005292549
今、温度が50℃〜80℃から印加バイアスを上昇させているが、この状態はvt>vpの状態であることは実施の形態1で説明したが、この温度の状態における加圧ローラー外径はvt<vpになる直前の段階である。つまり、記録材を加圧ローラーが引っ張っている状態ではないが、記録材が搬送面から少し浮いている状態である。つまり、感光体から分離される記録材の角度は少し大きくなっている状態である(θ2に近い)。この状態では通常の転写バイアスVtを印加しても問題は全くないが、より確実に不良画像を出さないためには少々印加バイアスを増加させる方が分離角が変化している以上良いバイアス関係となっている。
一方、温度検知素子の温度が120℃付近である場合は、完全にvt<vpの状態になっており、記録材通紙方向先頭位置から引っ張り気味となり、分離角も初期から大きな状態になっている。つまり、記録材の裏面の除電が行われづらい状態を改善させるために、転写バイアスをより大きくすることで分離を促進させる必要があるため2倍印加する必要がある。このように、温度検知素子の検知状態に応じて詳細な転写印加バイアスを決定することで、実施の形態1にも増して、より不良画像の発生を的確に防止することができる。
本発明は、電子写真を応用した複写機やレーザービームプリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に対して有用である。
本発明の実施の形態における紙搬送の図である。 従来の技術に用いた本体の断面図である。 従来の技術に用いた定着器の断面である。 プリントしたときの枚数と加圧ローラー温度との関係を示した図である。 プリントしたときの枚数と加圧ローラー外径との関係を示した図である。 本実施例における転写部の拡大図である。
符号の説明
1 感光ドラム
2 帯電ローラー
3 露光装置
4 現像装置
5 転写ローラー
6 クリーニング装置
6a クリーニングブレード
7 給紙カセット
8 搬送ローラー
9 トップセンサー
10 搬送ガイド
11 定着装置
12 搬送ローラー
13 排紙ローラー
14 排紙トレイ
15 給紙ローラー
111 加熱体
112 加圧ローラー
P 記録材
R1 感光ドラムの回転方向
T トナー
NN 定着ニップ

Claims (6)

  1. 給紙後に記録材を搬送する搬送ローラーを有し、画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられ転写ニップを形成する転写ローラーと、前記転写ローラーに電圧を印加し、記録材にトナー像を転写させるための電圧及び電流を供給する電圧供給手段を有し、前記記録材を永久固着させるための定着装置を有し、前記定着装置内に温度検出装置の情報を基に定着装置の温度制御を行い、前記定着装置は記録材を永久固着させるための定着ニップを形成するための加圧ローラーを有し、記録材は前記加圧ローラーによって挟持搬送を行っており、前記定着ニップの中心位置が前記転写ニップ面よりも印字面側に位置している画像形成装置において、
    前記転写ローラーによる記録材の搬送速度をvtとし、前記加圧ローラーによる記録材の搬送速度をvpとした場合、vt>vp時の転写バイアスV1はvt<vp時の転写バイアスV2よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写バイアスV1とV2との関係は、1.2V1≦V2≦2×V1であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 記録材を給紙後に記録材を搬送する搬送ローラーを有し、画像情報を光に変換して像担持体を露光し潜像を形成する画像露光手段と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体上の潜像をトナーにより顕像化する現像手段と現像したトナー像を記録材に転写する前記像担持体に対向して設けられた転写ローラーと、前記転写ローラーに電圧を印加し、記録材にトナー像を転写させるための電圧及び電流を供給する電圧供給手段を有し、前記記録材を永久固着させるための定着装置を有し、前記定着装置内に温度検出装置の情報を基に定着装置の温度制御を行い、前記定着装置は記録材を永久固着させるための定着ニップを形成するための加圧ローラーを有し、記録材は前記加圧ローラーによって挟持搬送を行っており、前記定着ニップの中心位置が前記転写ニップ面よりも印字面側に位置している画像形成装置において、
    前記転写ローラーによる記録材の搬送速度をvtとし、前記加圧ローラーによる記録材の搬送速度をvpとした場合、vt>vp時の転写電流A1は、vt<vp時の転写電流A2よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記転写電流A1とA2との関係は、1.2A1≦A2≦2×A1であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記転写制御は記録材の印字枚数の情報に応じて変更することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記転写制御は定着装置の温度制御の情報に応じて変更することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
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