JP2005070315A - 装置ユニット、画像形成装置、及び、管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 装置ユニット20は、制御部100を有する画像形成装置に着脱可能に設置される。そして、装置ユニット20は、制御部100とやり取りする情報を保持する不揮発性メモリ157を備える。さらに、不揮発性メモリ157は、既存の情報に対する情報の書換えを禁止する書込み禁止領域157aと、情報の書込みが可能な書込み可能領域157bと、を有する。
【選択図】 図4
Description
特に、近年の省資源に対する意識の高まりにともない、リサイクル・ユニットの製造(再利用処理)は、画像形成装置のメーカーとは異なるメーカーでおこなわれる場合も増えている。
詳しくは、プロセスカートリッジに搭載された不揮発性メモリにおけるノイズによる書込み不良を防止することを目的として、不揮発性メモリへの書込みが必要なときにのみ書込みをおこない、それ以外のときには不揮発性メモリへの書込みを禁止するように、書込みのタイミングを制御している。
すなわち、製造工場で製造される画像形成装置は、装置内にプロセスカートリッジを設置した状態で、種々の調整をした後に出荷される。その調整のなかには、最高の画像品質を確保するための精巧な調整もあり、プロセスカートリッジと画像形成装置本体とが1対1で対応することが少なくない。すなわち、調整が完了した画像形成装置に設置されたプロセスカートリッジを別のものと交換した場合に、厳密には、まったく同じ画像品質が得られない場合が少なくない。
上述の問題は、交換用のプロセスカートリッジが、純正のもの(その画像形成装置のメーカーが品質管理するものである。)であれば、画像品質上の差異はほとんど生じない。すなわち、プロセスカートリッジの交換があっても上述の画像品質の差異が極小となるようなノウハウに基づいて、画像形成装置本体及びプロセスカートリッジが設計・製造されるからである。これは、純正メーカーによるリサイクルのプロセスカートリッジにおいても同様である。
なお、上述の問題は、高い画像品質が要求されるカラー画像形成装置では、特に無視できないものである。
しかし、非純正品のなかには、そのメーカーの努力により、純正品と同等に良好な画像品質を維持できるものもあるはずである。特に、純正品を回収してリサイクルしたものであれば、非純正メーカーによりリサイクルされたものであっても、良好な画像を維持できる可能性が高くなる。これらを一律に画像形成装置に設置不能とするのは、画像形成装置のユーザーにおける選択肢を制限することになって、適当ではない。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は画像情報に基づいたレーザ光を発する光学部(光学ユニット)、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した設置位置に交換可能に設置される装置ユニットとしてのプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収納された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23は感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像部、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を被転写材Pに転写する転写ローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング部、30は転写ベルトユニットの転写ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKの現像部23に各色のトナーを供給するトナー供給部、61は転写紙等の被転写材Pが収納される給紙部(給紙ユニット)、66は被転写材P上の未定着画像を定着する定着部(定着ユニット)、80は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ着脱可能に設置されたICタグ、90は装置本体1の外装に一部が露呈するように設けられた操作部、100は装置本体1の制御部、120は載置された原稿を光学的に読み取るスキャナを示す。
4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
同様に、マゼンタ成分のレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面右から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分の静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面右から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム12表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面右から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、転写ベルト30との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、転写ベルト30の内周面に当接するように転写ローラ24が設置されている。そして、転写ローラ24の位置で、転写ベルト30によって搬送された被転写材P上に、感光体ドラム21上に形成された各色のトナー像が、順次転写される(転写工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、一連の作像プロセスが終了する。
その後、被転写材Pは、図中矢印方向に走行する転写ベルト30に搬送されながら、4つの感光体ドラム21の対向位置を順次通過する。こうして、被転写材P上には各色のトナー像が重ねて転写されて、カラー画像が形成される。
そして、定着工程後の被転写材Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に排出されて、一連の画像形成装置の動作が完了する。
なお、装置本体1に設置される4つのプロセスカートリッジは、収納されるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を除して図示する。
同図に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、現像部23と、クリーニング部25とが、ケース26内に一体的に収納されている。また、現像部23は、現像ローラ23a、撹拌ローラ23b、23c、ドクターブレード23d、Tセンサ29(トナー濃度センサ)等で構成され、その内部にはキャリアCとトナーTとからなる現像剤が収納されている。また、クリーニング部25は、クリーニングブレード25a、クリーニングローラ25b等で構成されている。
具体的には、ICタグ80は、装置本体1の制御部100との通信ができるICであって、外部端子を備えたパッケージ化されたICである。そして、ICタグ80の外部端子が、ケース26に固設されたICソケット81の接続端子に挿設される。なお、ICタグ80の形態は、本実施の形態に限定されることなく、大きさが数mm角前後のICチップとすることもできるし、外部端子を備えたPCB上にICチップを搭載したものとすることもできる。また、装置本体1の制御部100との情報のやり取りは、接触型ICタグとして有線でおこなうこともできるし、非接触型ICタグとして無線でおこなうこともできる。
すなわち、図2Bを参照して、装置ユニットとしてのプロセスカートリッジ20は、装置本体の設置部に設置される。
詳しくは、作業者によって装置本体のドア(不図示である。)が開放された後に、プロセスカートリッジ20は装置本体に設けられた不図示のレールに案内されて装置本体内に設置される。
詳しくは、現像ローラ23aは、図中の矢印方向に回転している。現像部23内のトナーTは、図中の反時計方向に回転する撹拌ローラ23b、23cによって、トナー供給部32から供給されたトナーTとともに、キャリアCと混合される。そして、摩擦帯電したトナーTは、一方の撹拌ローラ23bによって、キャリアCとともに現像ローラ23a上に供給される。
なお、トナーボトル33内のトナーTは、現像部23内のトナーTの消費にともない、現像部23内に適宜に供給されるものである。現像部23内のトナーTの消費は、感光体ドラム21に対向する光学センサとしてのトナー濃度センサ28(Pセンサ)と、現像部23内に設けられた透磁率センサとしてのトナー濃度センサ(Tセンサ)と、によって検出される。
そして、感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが被転写材P上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存したトナーTが、クリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bによってクリーニング部25内に回収される。
図3のブロック図に示すように、制御部100は、装置全体の制御に係わるコントローラボード101、操作部90に係わる制御をおこなう操作部制御ボード102、画像情報を記憶するHDD103、通信コントロール装置105を介してアナログ電話回線等の公衆通信回線に接続される通信コントロール装置インターフェイスボード104、LANに接続されるLANインターフェイスボード106、PCIバスに接続されたファクシミリ・コントロールユニット(FCU)107、IEEE1394ボード/無線LANボード/USBボード108、PCIバス109を介してコントローラボード101に接続されたエンジン制御ボード110、エンジン制御ボード110に接続されて装置本体1のI/Oを制御するI/O制御ボード140、スキャナ120に載置されたコピー原稿の画像を読み込むスキャナボード(SBU)122、画像情報をレーザ光として感光体ドラム21上に書込むLDB130等で構成される。
SBU122からIPPに送信された画像情報は、信号劣化に対する補正の後に、コントローラボード101のフレームメモリに書き込まれる。
コントローラボード101は、スキャナアプリケーション、ファクシミリアプリケーション、プリンタアプリケーション、コピーアプリケーション等の複合機としてのアプリケーションの機能を有していて、システム全体の制御おこなう。すなわち、操作部制御ボード102から入力されるアプリケーションに係わる情報を解読して、システムの設定をおこなうとともに、その状態を操作部90の表示部に表示する。
ここで、エンジン制御ボード110のCPU116と、プロセスカートリッジのICタグ80とは、通信可能に構成されている。これについては、後で詳述する。
また、エンジン制御ボード110に接続されたLDボード(LDB)130において、コントローラボード101のワークメモリから出力された各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の書込み信号が、LD書込み回路に入力される。このLD書込み回路では、LD電流制御(変調制御)がおこなわれ、各LD光源に出力される。
ここで、新品状態のプロセスカートリッジ20の装置本体1への装着の検知は、装置本体1のドアが開閉されたときにおこなう。すなわち、I/O制御ボード140に接続されたドアSW(スイッチ)がオフのときには、プロセスカートリッジ20が交換された可能性があるのでその確認をおこない、その結果をエンジン制御ボード110に送信する。
例えば、不揮発性メモリと装置本体1の制御部100との通信インターフェイスがI2Cバスである場合、制御部100のCPU116からのパラレル信号はI2Cの信号に変換されてICタグ80の不揮発性メモリに送信される。同様に、不揮発性メモリからの信号は、パラレル信号に変換されて、制御部100のCPU116に送信される。これに対して、制御部100のCPU116がI2Cバスを備えている場合には、双方は直接接続される。
なお、電源としてのPSU135は、画像形成装置本体1を制御するための電力を供給するユニットである。メインSWをオンすることにより、画像形成装置に商用電源が供給される。
図4に示すように、ICタグ80は、接触型ICタグであり、CPU152、I/Oポート153、システムコントロールロジック154、ROM155、RAM156、不揮発性メモリとしてのEEPROM157、E−EEPROM158等で構成されている。
ここで、EEPROM(不揮発性メモリ)157には、書込み禁止領域157a、書込み可能領域157b、第2書込み可能領域157cがアドレスとして設けられている。そして、それらの領域に、画像形成装置を制御するために必要な、プロセスカートリッジ20に係わる情報が保持されている。これについては、図5にて詳しく説明する。
I/Oポート153は、ISO7816−3に準拠した通信インターフェイスであって、制御部100のエンジン制御ボード116に設置されたCPU116との間で、通信インターフェイス信号181、182のやり取りをおこなう。なお、CPU152は、エンジン制御ボード116のCPU116以外の、装置本体CPUとも通信インターフェイス信号170をやり取りすることができる。
そして、CPU152、I/Oポート153、システムコントロールロジック154、ROM155、RAM156、不揮発性メモリ157、E−EEPROM158は、それぞれが、コントロールシグナル161、コントロールバス162、データバス163、アドレスバス164によって、接続されている。
また、ICタグ80内の不揮発性メモリ157は、本実施の形態のEEPROMに限定されることなく、種々の形態の不揮発性メモリを適用することができる。
図5は、ICタグ80に設置された不揮発性メモリ157のメモリマップである。
同図に示すように、不揮発性メモリ内には、アドレス「00H」として書込み可能領域が、アドレス「20H」として第2書込み可能領域が、アドレス「30H」として書込み禁止領域が、それぞれ、A機種を使用する場合に確保される。同様に、書込み可能領域(図中のアドレス「50H」である。)と、第2書込み可能領域(不図示)と、書込み禁止領域(不図示)とが、それぞれ、B機種を使用する場合に確保される。
そして、上述の装置本体1とプロセスカートリッジ20とによる情報のやり取りにより、プロセスカートリッジ20側で装置本体1の機種(ここでは、A機種とする。)を判別して、その機種に対応した不揮発性メモリ内の書込み可能領域(アドレス「00H」)、第2書込み可能領域(アドレス「20H」)、書込み禁止領域(アドレス「30H」)の情報を活用する。
ここで、書込み可能領域におけるこれらの情報は、プロセスカートリッジ20の稼働履歴(主としてリサイクル履歴に係わるものである。)に係わる情報(流動的な情報である。)が中心となっている。そして、書込み可能領域におけるこれらの情報はプロセスカートリッジ20の経歴にともない流動する情報であるために、領域内に保持された既存の情報に対する情報の書換えを可能としている。換言すると、書換え可能領域は、情報の読み書きが自由にできる領域(読み書きが可能な領域)であり、情報の書込みに対する回数の制限がないように形成されている。
なお、「プロセスカートリッジの商品郡ID」、「プロセスカートリッジのバージョン」を流動的情報としたのは、プロセスカートリッジのリサイクルを考慮したことによる。
ここで、第2書込み可能領域におけるこれらの情報は、プロセスカートリッジ20の使用開始(新品状態のカートリッジ20が初めて装置本体1にて使用されることである。)に係わる情報(使用開始により定まる固定的情報である。)が中心となっている。そして、第2書込み可能領域におけるこれらの情報はプロセスカートリッジ20の使用開始にともない決定される固定情報であるために、情報の書込みを1回のみ可能としている。すなわち、使用開始時に、「使用開始年月日」等の情報が、第2書込み可能領域に書込まれることになる。
ここで、書込み禁止領域におけるこれらの情報は、プロセスカートリッジ20の製造及び作像条件に係わる情報(製造時に定まる固定的な情報である。)が中心となっている。そして、書込み禁止領域におけるこれらの情報はプロセスカートリッジ20の製造時に決定される固定情報であるために、領域内に保持された既存の情報に対する情報の書換えができないようにしている。
なお、作像条件は、先に図1及び図2で説明した作像プロセスに係わるもので、露光工程におけるレーザ光Lの露光量や、帯電工程における帯電部22の帯電量や、現像工程における現像部23の現像バイアス等であって、最適な画像形成をおこなうためのプロセスカートリッジ20に固有の情報である。
また、「プロセスカートリッジの商品郡ID」、「プロセスカートリッジのバージョン」を固定的情報ともしているのは、製造時のオリジナル情報として参照する必要性を考慮したことによる。
また、本願における「情報の書換え」とは、既存情報を初期化して新情報を書込む場合の他に、既存情報に対して情報を上書きする場合も含むものとする。そして、「情報の書換え」をともなう新しい領域は、既存の領域よりも広くなる場合もあるし、狭くなる場合もある。
また、上述の書込み禁止領域、書込み可能領域、第2書込み可能領域を、それぞれ、商品郡ID(「プロセスカートリッジの商品郡ID」)に対応させて形成することで、情報の整理が容易となる。
図6は、プロセスカートリッジ20が装置本体1に設置されるときのプロセスカートリッジ側の制御を示すフローチャートである。
まず、装置本体1のメインSWがオン(電源オン)されるか、装置本体1のドアが開閉されたときに、装置本体1において、既設のプロセスカートリッジ20(図中、「PC」と記述する。)についての商品郡ID、シリアル番号、書込み信号等に係わる情報が、現在設置されているプロセスカートリッジのICタグ80に送信される。
そして、送信された商品郡IDの情報が、不揮発性メモリ157に記憶された商品郡IDと一致するかが判別される(ステップS3)。すなわち、現在設置されているプロセスカートリッジの商品郡IDが、オリジナル商品郡ID(工場出荷時の商品郡ID)であるかが判別される。
その結果、シリアル番号が一致すると判別された場合には、さらに送信された「リサイクル回数」(リサイクル工場で書込み可能な情報である。)が不揮発性メモリ157に記憶された「リサイクル回数」と一致するかが判別される(ステップS5)。
そして、装置本体から送信された情報に書込み信号があるかが判別される(ステップS7)。
その結果、書込み信号がないと判別された場合には、本フローを終了する(ステップS8)。
これに対して、書込み信号があると判別された場合には、別フローNに移行する。なお、フローNは、不揮発性メモリへの情報の書込みに係わる制御フローであり、図7にて詳しく説明する。
その後、先に説明したステップS7以降のフローをおこなう。
また、ステップS5にて、リサイクル回数が一致しないと判別された場合には、不揮発メモリに記憶された「リサイクル回数」を、一致した商品郡IDとともに、装置本体の制御部100に送信する(ステップS10)。
その後、先に説明したステップS7以降のフローをおこなう。
これに対して、オリジナル商品郡IDが複数の商品郡IDのいずれかと一致すると判別された場合には、現在設置されているプロセスカートリッジがオリジナルのものではないことを送信するとともに、その商品郡IDを装置本体に送信する(ステップS12)。
その結果、シリアル番号が一致すると判別された場合には、さらに送信された「リサイクル回数」が、ステップS11にて一致した商品郡IDに対応した「リサイクル回数」と一致するかが判別される(ステップS14)。
そして、本フローを終了する(ステップS16)。
また、ステップS14にて、リサイクル回数が一致しないと判別された場合には、対応する「リサイクル回数」を、一致した商品郡IDとともに、装置本体の制御部100に送信する(ステップS20)。その後、先に説明したステップS7以降のフローをおこなう。
図7に示すように、プロセスカートリッジ20の不揮発性メモリ157への情報書込みの制御において、まず、商品郡IDに対応したメモリ領域が選択される(ステップS31〜S32)。
その結果、第2書込み可能領域に係わる情報である場合には、さらに書込み禁止フラグの有無が判別される(ステップS34)。その結果、書込み禁止フラグがない場合、すなわち、第2書込み可能領域への書込みが可能であると判別された場合、「使用開始年月日」及び「使用開始信号」が、不揮発性メモリ157における商品郡IDに対応した第2書込み可能領域に書込まれる(ステップS35)。
さらに、不揮発性メモリの第2書込み可能領域の書込み禁止フラグがセットされる(ステップS36)。
さらに、不揮発性メモリ157の書込み可能領域に保持された情報が、装置本体1の制御部100に送信される(ステップS38)。
そして、本フローを終了する(ステップS39)。
これに対して、ステップS40にて、書込み禁止情報でないと判別された場合、不揮発性メモリにおける商品郡IDに対応した書込み可能領域に、その情報が書込まれて(ステップS42)、本フローを終了する(ステップS43)。
また、ステップS34にて、書込み禁止フラグがあると判別された場合にも、本フローを終了する(ステップS41)。
ここで述べる制御は、書込み禁止領域が既存情報に対する情報の書換えを許容しないことを原則とし、第2書込み可能領域が情報の書込みを1回のみしか許容しないことを原則とするのに対して、例外的に管理者(画像形成装置を管理する特定の者である。)が書換えの禁止や1回のみの制限を解除して情報の書込みをするためのものである。これにより、管理者による画像形成装置の調整制御の最適化がはかられることになる。
なお、管理者は、画像形成装置の操作部90を直接操作して必要な情報を入力することもできるし、管理システムから遠隔操作して必要な情報を入力することもできる。
その結果、書込み解除信号がないと判別された場合には、本フローを終了する(ステップS53)。
これに対して、書込み解除信号があると判別された場合には、さらに書込み解除信号に係わる商品郡IDが、プロセスカートリッジのオリジナル商品郡IDと一致するかが判別される(ステップS54)。
これに対して、商品郡IDが一致しないと判別された場合には、その商品郡IDがさらに不揮発性メモリ157に保持された複数の商品郡IDのいずれかと一致しないかが判別される(ステップS56)。
これに対して、複数の商品郡IDのいずれかと一致すると判別された場合には、その一致した商品郡IDに対応したメモリ領域が選択される(ステップS58)。
さらに、既存情報の書換えをおこなった書込み禁止領域が、再び書込み禁止領域として設定されるとともに(ステップS61)、書込み禁止領域に再書込み(書換え)した旨を示すフラグがセットされる(ステップS62)。
こうして、本フローを終了する(ステップS63)。
その結果、第2書込み可能領域に係わる情報であると判別された場合には、その指定情報が、不揮発性メモリにおける第2書込み可能領域を含む新たな領域が確保されて書込まれる(ステップS66)。すなわち、このときの第2書込み可能領域は、さらに1回の情報書き込みが可能な状態となる。
こうして、本フローを終了する(ステップS69)。
また、ステップS64にて、第2書込み可能領域に係わる情報でないと判別された場合には、本フローを終了する(ステップS65)。
先に図3で説明したように、本実施の形態の画像形成装置は、公衆通信回線又はインターネットに接続可能に構成されている。
図9は複数の画像形成装置が公衆通信回線網を介して管理システムに接続されている状態を示す概念図であり、図10は複数の画像形成装置がインターネットを介して管理システムに接続されている状態を示す概念図である。なお、図9及び図10の画像形成装置は、それぞれ、図1〜図8で説明した画像形成装置と同等のものである。
具体的には、管理システム201では、画像形成装置213、214、223、224における制御部100や不揮発性メモリ157に保持された情報を、公衆通信回線200を介して取得することができる。これにより、管理システム201を操作する管理者は、遠方にいながら、画像形成装置213、214、223、224の品質状態をリアルタイムで正確に把握することができる。そして、それらの情報に基づいて、管理システム201から、画像形成装置213、214、223、224の品質状態(使用状況)を最適化するための情報(指定情報)を、公衆通信回線200を介して画像形成装置213、214、223、224に送信する。これにより、管理システム201を操作する管理者は、遠方にいながら、画像形成装置213、214、223、224の品質状態を最適に調整することができる。
具体的には、管理システム302では、画像形成装置303、313、314、323における制御部100や不揮発性メモリ157に保持された情報を、インターネット300を介して取得することができる。これにより、管理システム302を操作する管理者は、遠方にいながら、画像形成装置303、313、314、323の品質状態をリアルタイムで正確に把握することができる。そして、それらの情報に基づいて、管理システム201から、画像形成装置303、313、314、323の品質状態(使用状況)を最適化するための情報(指定情報)を、インターネット300を介して画像形成装置303、313、314、323に送信する。これにより、管理システム302を操作する管理者は、遠方にいながら、画像形成装置303、313、314、323の状態を最適に調整することができる。
例えば、装置ユニットとして、図1における光学ユニット2や転写ベルトユニット24、30や定着ユニット66や給紙ユニット61や、図2におけるトナーボトル33(トナーカートリッジ)等に本発明が適用できる。また、プロセスカートリッジの形態をとらない画像形成装置においては、作像プロセスに係わる装置ユニットとしての、感光体ドラム、帯電ユニット、現像ユニット、クリーニングユニット、転写ユニット等の単一ユニットにも本発明を適用できる。さらに、感光体ドラム、帯電部、現像部、クリーニング部、転写部のうちの、複数がユニット化された複合ユニット(プロセスカートリッジ以外の形態である。)にも本発明を適用できる。それらの場合、装置ユニットに、画像形成の品質に係わる必要な情報が保持された不揮発性メモリを搭載するとともに、不揮発性メモリに書込み禁止領域、書込み可能領域、第2書込み可能領域を設けることで、本実施の形態と同等の効果を得ることができる。
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、 22 帯電部、
23 現像部、 24 転写ローラ(転写ベルトユニット、転写部)、
25 クリーニング部、 30 転写ベルト(転写ベルトユニット、転写部)、
32、32Y、32M、32C、32BK トナー供給部、
33 トナーボトル(トナーカートリッジ)、
61 給紙部(給紙ユニット)、 66 定着部(定着ユニット)、
80 ICタグ、 90 操作部、 100 制御部、
101 コントローラボード、 110 エンジン制御ボード、
116、152 CPU、 157 EEPROM(不揮発性メモリ)、
157a 書込み禁止領域、 157b 書込み可能領域、
157c 第2書込み可能領域、 200 公衆通信回線、
201、302 管理システム、 300 インターネット。
Claims (18)
- 装置の制御をおこなう制御部を有する画像形成装置に着脱可能に設置される装置ユニットであって、
前記制御部とやり取りする情報を保持する不揮発性メモリを備え、
前記不揮発性メモリは、既存の情報に対する情報の書換えを禁止する書込み禁止領域と、情報の書込みが可能な書込み可能領域と、を有することを特徴とする装置ユニット。 - 前記不揮発性メモリは、情報の書込みが1回のみ可能な第2書込み可能領域をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の装置ユニット。
- 前記第2書込み可能領域は、予め設定されたコードが認識されたときに、前記情報の書込みがさらに1回できるように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の装置ユニット。
- 前記書込み禁止領域と前記書込み可能領域と前記第2書込み可能領域とを、商品郡IDに対応させて形成することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の装置ユニット。
- 前記書込み禁止領域は、既存の情報に対する情報の書換えの禁止が解除できるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の装置ユニット。
- 前記書込み禁止領域は、予め設定されたコードが認識されたときに、前記既存の情報に対する情報の書換えが1回できるように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の装置ユニット。
- 前記不揮発性メモリは、着脱自在に形成されたICタグに設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の装置ユニット。
- 像担持体を帯電する帯電部と前記像担持体上に形成される潜像を現像する現像部と前記像担持体をクリーニングするクリーニング部とのうち少なくとも1つと、前記像担持体とが一体的に保持されたプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の装置ユニット。
- 像担持体、前記像担持体を帯電する帯電部、前記像担持体上に形成される潜像を現像する現像部、前記像担持体上に形成されるトナー像を被転写材に転写する転写部、前記像担持体をクリーニングするクリーニング部のうちの、いずれか1つ又は複数がユニット化されたものであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の装置ユニット。
- 前記書込み禁止領域は、前記像担持体における作像条件に係わる情報が保持されたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の装置ユニット。
- トナーが収納されたトナーカートリッジであることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の装置ユニット。
- 前記書込み禁止領域は、製造に係わる情報が保持されたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の装置ユニット。
- 前記書込み可能領域は、稼働履歴に係わる情報が保持されることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の装置ユニット。
- 前記不揮発性メモリは、情報の書込みが1回のみ可能な第2書込み可能領域をさらに有し、
前記第2書込み可能領域は、使用開始に係わる情報が保持されることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の装置ユニット。 - 請求項1〜請求項14のいずれかに記載の装置ユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 装置の使用状況を管理する管理システムが接続された公衆通信回線又はインターネットに対して接続可能に構成され、
前記制御部に保持された情報を前記公衆通信回線又はインターネットを介して前記管理システムに送出することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。 - 装置の使用状況を管理する管理システムが接続された公衆通信回線又はインターネットに対して接続可能に構成され、
前記管理システムから送出された情報を前記公衆通信回線又はインターネットを介して送入して、当該情報を前記制御部に保持させることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の画像形成装置。 - 請求項16又は請求項17に記載の画像形成装置の使用状況を管理する管理システムであって、
前記公衆通信回線又はインターネットを介して前記画像形成装置に接続されたことを特徴とする管理システム。
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