JP2005069436A - 摺動シャフト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】摺動シャフト1は、筒状の外軸2と、外軸2に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸3とを備える。内軸3は、主体部4と、軸端部5と、主体部4および軸端部5を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結する例えば断面円形のねじり軸部6とを含む。ねじり軸部6の軸線7が主体部5および軸端部6の軸線8から所定のオフセット量Aだけオフセットされている。ねじり軸部6をその軸線7回りに少しねじっただけで、外軸2と内軸3の嵌合部分における回転方向の相対変位長さを十分に確保する。
【選択図】 図5
Description
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、確実にガタを除去することができる摺動シャフトを提供することを目的とする。
本発明は、筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、内軸は、主体部と、軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結するねじり軸部とを含み、ねじり軸部の軸線が主体部の軸線からオフセットされる場合がある。
また、本発明は、筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、外軸および内軸の何れか一方は、主体部と、主体部から分割された軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結する連結手段とを含み、連結手段は、主体部および軸端部の間に介在し主体部および軸端部に加硫接着するゴムを含む場合がある。
また、本発明は、筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、内軸は、主体部と、主体部から分割された軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結するトーションバーとを含み、上記主体部はトーションバーを収容する筒状をなし、トーションバーの一端が上記軸端部に一体回転可能に固定されると共に他端が主体部に一体回転可能に固定される場合がある。
また、本発明は、筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、外軸および内軸の何れか一方は、主体部と、主体部から分割された軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結する連結手段とを含み、外軸および内軸は互いに対応する軌道溝を含み、これら互いに対応する軌道溝間に転動体が介在する場合がある。
図1は本発明の一実施の形態の摺動シャフトの分解斜視図である。図1を参照して、本摺動シャフト1は、筒状の外軸2と、外軸2に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸3とを備える。外軸2および内軸3の嵌合部分の断面図である図4Aおよび図4Bを参照して、外軸2の内周面21には、互いの間に二面幅を形成する一対の相対向する平坦面22が設けられている。
主体部4および軸端部5の断面形状は外軸2の断面形状に適合する形状をなしている。図4Aを参照して、主体部4の外周面41には、互いの間に二面幅を形成する一対の相対向する平坦面42が設けられ、図4Bを参照して、軸端部5の外周面51には、互いの間に二面幅を形成する一対の相対向する平坦面52が設けられている。主体部4および軸端部5の平坦面42,52が外軸2の平坦面22に対応する。
本実施の形態によれば、ねじり軸部6の軸線7回りのねじり角度Bが小さくても、内軸3と外軸2の嵌合部分(特に、ねじり軸部6の軸線7から遠い側の嵌合部分)の回転方向の相対変位長Cを大きくすることができる。したがって、ねじ軸部6が短い場合でも、該ねじ軸部6をその応力限界内でねじることで、内軸3と外軸2のガタを確実に除去することができる。結果として、小型で確実にガタ除去を達成することができる。
次いで、図5は本発明の別の実施の形態を示している。図5を参照して、本実施の形態では、摺動シャフト1Aが、筒状の外軸2Aと、内軸3Aとを備え、外軸2Aと内軸3Aはスプライン嵌合により軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされる。
組み込み前の無負荷のときの内軸3Aのスプライン歯10,11の位相ずれ量は、外軸2Aと内軸3Aとの間に生ずるおそれのある回転方向の遊び量よりも大きくしてある。外軸2Aに内軸3Aを組み込むときに、主体部4Aと軸端部5Aの間の位相ずれを戻す態様にねじって挿入するが、挿入後の内軸3Aにおいて、主体部4Aと軸端部5Aの位相ずれ量を元の量(自由状態での位相ずれ量)に復帰しようとする復元力が働く。この復元力を用いて、外軸2Aと内軸3Aに相対回転方向の予圧が与えられる。
本実施の形態においても、図5の実施の形態と同様の作用効果を奏することができ、確実にガタ除去を達成することができ、摺動シャフト1Bの小型化を図ることもできる。
次いで、図9は本発明の別の実施の形態を示している。図9を参照して、本実施の形態では、摺動シャフト1Dが、筒状の外軸2Dと、外軸2Dに転動体34を介して軸方向に相対移動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸3Dとを備える。具体的には、転動体34としてボールを用いることで、本摺動シャフト1Dはボールスプラインシャフトとして構成されている。
外軸2Dおよび内軸3Dは互いに対応する軌道溝40,41を含み、これら互いに対応する軌道溝40,41間に複数の転動体35が介在する。内軸3Dの軌道溝41は、主体部35および軸端部36に形成され、図10Aおよび図10Bに示すように、主体部35の軌道溝41と軸端部36の軌道溝41とは互いの位相がずらされている。
本実施の形態においては、内軸3Dが主体部35と軸端部36と連結用のトーションバー37を有する構成としたが、これに代えて、外軸2Dが主体部と軸端部に分割されてこれら主体部および軸端部が図7の実施の形態で示したゴム9を介して連結される構成としても良い。
2,2A,2B,2D 外軸
3,3A,3B,3C,3D 内軸
4,4A 主体部
5,5A 軸端部
6 ねじり軸部(連結手段)
7 軸線
8 軸線
9 ゴム(連結手段)
10,11 スプライン歯
12 スプライン溝
13 主体部
14 軸端部
16,17 スプライン歯
18 スプライン溝
21 内周面
22 平坦面
30 主体部
31 軸端部
32 トーションバー(連結手段)
32a 一端
32b 他端
33 太軸部
34 転動体
35 主体部
36 軸端部
37 トーションバー(連結手段)
40,41 軌道溝
42 平坦面
51 外周面
52 平坦面
A オフセット量
Claims (4)
- 筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、
内軸は、主体部と、軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結するねじり軸部とを含み、
ねじり軸部の軸線が主体部の軸線からオフセットされることを特徴とする摺動シャフト。 - 筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、
外軸および内軸の何れか一方は、主体部と、主体部から分割された軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結する連結手段とを含み、
連結手段は、主体部および軸端部の間に介在し主体部および軸端部に加硫接着するゴムを含むことを特徴とする摺動シャフト。 - 筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、
内軸は、主体部と、主体部から分割された軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結するトーションバーとを含み、
上記主体部はトーションバーを収容する筒状をなし、
トーションバーの一端が上記軸端部に一体回転可能に固定されると共に他端が主体部に一体回転可能に固定されることを特徴とする摺動シャフト。 - 筒状の外軸と、外軸に軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌め合わされた内軸とを備え、
外軸および内軸の何れか一方は、主体部と、主体部から分割された軸端部と、主体部および軸端部を互いに位相をずらした状態で回転方向にねじり弾性をもって連結する連結手段とを含み、
外軸および内軸は互いに対応する軌道溝を含み、これら互いに対応する軌道溝間に転動体が介在することを特徴とする摺動シャフト。
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JP2009214804A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Nsk Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
JP2018155291A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | 株式会社ショーワ | スプライン嵌合体 |
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- 2003-08-27 JP JP2003303297A patent/JP4280984B2/ja not_active Expired - Fee Related
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