JP2005069408A - ホース継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を少なくし高いシール効果を発揮して簡単に組立て/分解可能とする。
【解決手段】 ホース継手1は、継手本体10、インサート20、ナット30、スリーブ40及びOリング50とから構成されている。継手本体10の内部に装入されたインサート20の外周面には、継手本体10の軸線と平行で環状の複数の押圧面22〜24が階段状に形成されている。ホースHは各押圧面22〜24との接触箇所でシールされ、各押圧面22〜24が階段状に形成されているため段階的に圧縮度合が変化し、シールの安全性及び確実性を向上させることができる。また、スリーブ40が1つで済むため従来に比べ部品点数が少なくなると共に、組立て/分解作業が容易となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体(液体、気体)を流すホースと、ホースなどの他の接続管とを接続するホース継手に関し、特に内部に補強用繊維を埋設したタイプの合成樹脂製のホースに好適なホース継手に関する。
従来から、ホースと、このホースに接続されるホースなどの他の接続管とを接続する場合、ホース用の継手(ホース継手)を介して接続することが行われている。この種のホース継手としては、図6及び図7に示すように、例えば第1ジョイント100、第2ジョイント200、インサートスリーブ110、フロントリング106、バックリング108及びナット104を備え、ホースHをフロントリング106とバックリング108とで挟み込んでインサートスリーブ110に固定して他の接続管と接続するものがある(例えば、特許文献1参照。)。なお、図6はナット104を第2ジョイント200に対して締め込む前の状態の従来のホース継手を示す一部断面図、図7はナット104を第2ジョイント200に対して締め込んだ後の従来のホース継手を示す一部断面図である。
実用新案登録第308853号公報(第8−12頁、第1−7図)
しかしながら、この特許文献1に記載のホースジョイントの接続構造においては、以下に述べるような問題がある。
即ち、特許文献1に記載のものは、図8に拡大図を示すように、ホースHの端部をインサートスリーブ110に嵌合して、このインサートスリーブ110の外周面に環状凸部112によりインサートスリーブ110の径方向外側へ膨出したホースHの部分を、フロントリング106及びバックリング108でインサートスリーブ110の軸線方向両側から挟持する構造である。この構造では、図8に仮想線で示すように、ホースHの内周面がインサートスリーブ110の環状凸部112の軸線方向両側の角部112a,112bに接触し、これら角部112a,112bに挟まれたホースHの内周面部分は環状凸部112の径方向端面112cから離れてせり上がり(せり出し)、ホースHが環状凸部112の角部112a,112bとの接触部分のみでシールされることとなる。
このため、ホースHがインサートスリーブ110の環状凸部112に接触する面積が大変少なく(小さく)なり、シール効果が低くなってしまうという問題がある。更に、インサートスリーブ110の環状凸部112の角部112a,112bに接触するホースHの部分に、応力が過大に集中してその箇所に亀裂が発生し易くなり、流体漏れが発生する危険性が高くなってしまうことがある。
また、ナット104の締め付けによりバックリング108がホースHに対してフロントリング106側に向けて軸線方向に沿って力を加え、この力によりホースHがフロントリング106側に押されて環状凸部112を跨いだような状態でフロントリング106に接触する。
これにより、図8に実線で示すように、ホースHがインサートスリーブ110の環状凸部112のフロントリング106側の角部112aから離れる状態で撓み易くなり、この角部112aに強固に接触し難くシール効果が更に低下することも懸念されるという問題がある。
更に、ホースHをインサートスリーブ110に固定するために、フロントリング106及びバックリング108の2つのリング部品が必要となり、これに伴って組立てや分解などの作業工数が多くなってしまうという問題がある。
なお、流体を流すホースHとして、合成樹脂の肉部に補強用繊維を埋設したものがある。このホースに前述したホース継手を接続した場合、ホース継手とホースとの間のシールが不十分で流体(例えば空気などの気体)が漏れると、漏れた気体がホースの肉部の端面から肉部と補強用繊維との間の隙間に侵入して、ホースの肉部を内部から破裂させることがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、部品点数を少なくしつつ高いシール効果を発揮し簡単に組立/分解することができるホース継手を提供することを目的とする。
本発明に係るホース継手は、流体を流すホースの端部と他の接続管とを接続するホース継手において、両端が開放された筒体をなし一方の端部に前記他の接続管が接続され他方の端部の外周部にねじが形成された継手本体と、両端が開放された筒体をなし一方の端部が前記継手本体の他方の端部の内部に同軸的に装入されたインサートと、両端が開放された筒体をなし前記インサートの他方の端部の外周側に嵌着した前記ホースの端部を収容する環状空間を介して前記インサートの他方の端部を取り囲むと共に一方の端部の内周部にねじが形成されこのねじが前記継手本体の外周部のねじと螺合されて前記継手本体にその軸線と平行移動可能に装着されるナットと、両端が開放された筒体をなし前記ナットの他方の端部の内周側に前記ナットの移動に連動して前記継手本体の軸線と平行移動可能に設けられ前記軸線と平行で前記インサートの外周面との間で前記ホースを挟持する内周面を有するスリーブと、前記継手本体と前記インサートとの間を封止する第1封止部材とを具備し、前記スリーブに囲まれる前記インサートの他方の端部の外周面には、前記継手本体の軸線と平行で環状をなし且つ前記インサートに嵌着される前記ホースの内周面に接触して前記ホースの内周面を前記スリーブ側へ押圧する複数の押圧面が、前記インサートの他方の端部の端面側から前記インサートの軸方向内側に近づくに従い順次大径となるように前記継手本体の軸線に沿って並べて階段状に形成されていることを特徴とする。
このホース継手のインサートの外周面、ナットの内周面及び継手本体の内周面で例えば環状の空間部が形成され、継手本体の内周面には、例えばスリーブの移動により空間部内を軸方向に押されたホースの端部の外周面を内周面側に向けて撓ませるための押え面が形成され、インサートの外周面には、撓まされたホースの端部の内周面を受ける受け面が形成されていると良い。
なお、インサートの外周面と継手本体の内周面とで、例えば上記のように構成された空間部に装着されたホースの先端部をホースの厚さ方向に挟んで保持するための保持部が形成される。
インサートに形成された複数の押圧面のうち、少なくとも1つの押圧面には、例えばインサートの周方向全体にわたり連続する第1環状溝が形成され、継手本体の内周面に形成された押え面には、継手本体の周方向全体にわたり連続する第2環状溝が形成されていると良い。
また、空間部を構成するインサートの外周面には、例えばインサートの周方向全体にわたり連続する第3環状溝が形成され、この第3環状溝には、例えば空間部に挿入されたホースの端部の内周面と接触する第2封止部材が配設されていると良い。
本発明によれば、スリーブに囲まれるインサートの他方の端部の外周面に、インサートに装着されるホースの内周面に接触してホースの内周面をスリーブ側へ押圧する複数の環状で軸線と平行な押圧面がインサートの他方の端部の端面側からインサートの軸方向内側に近づくに従い順次大径となるように階段状に形成されているため、ナットを継手本体に締め込んでいくと、ホースの内周面と外周面との間の部分(ホースの肉部、以下「周壁」と呼ぶ。)がインサートの各押圧面とスリーブの内周面との間で挟まれ圧縮されると共にその反発力でホースの内周面がインサートの各押圧面に圧接されシールされる。このように、ホースは複数箇所(実施形態は3箇所)においてそれぞれ内周面側と外周面側とから挟持されるため、従来のものと比較して遥かに広い接触面積で確実にシールされると共に、各押圧面がインサートの他方の端部の端面側から軸方向内側に近づくに従い順次大径となるように階段状に形成されているため、1つの押圧面でのシール効果が低下したとしても次の押圧面で確実にシールが施され、シールの安全性及び信頼性を向上させることが可能となる。
また、インサートに嵌合されたホースの周壁がインサートの他方の端部から軸方向内側に近づくに従い各押圧面の径に応じて外側へ膨出し、順次高い圧縮度合で圧縮されてシールされるため、更にシールの安全性及び信頼性を向上させることができる。なお、この場合、各押圧面のインサートの他方の端部側のエッジ部分がホースの内周面に僅かに食い込むような状態で確実に当たって補助的にシールが行われる構造を実現するため、シールをより確実に行うことが可能となる。
更に、本発明のホース継手によれば、スリーブが1つのみで構成されているため、従来のものと比べて部品点数が少なくなると共に組立/分解作業が容易となる。
これにより、部品点数を少なくしつつ高いシール効果を発揮して簡単に組立/分解を行うことができるホース継手を実現することが可能となる。
また、ホース継手に空間部が形成され更に押え面及び受け面が形成されている場合や保持部が形成されている場合は、インサートとスリーブとの間を挿通して空間部に入ったホースの周壁が常時インサートの径方向内側へ向けて撓むような状態で押えられる。このため、インサートの最も軸方向内側に形成された押圧面(最終段の押圧面)に接触するホースの周壁には径方向内向きの力が加わり、ホースの周壁の内周面がこの押圧面に確実に圧接されシールを強固なものにすることができると共に、例えばホースに流れる水などに発生する脈動等によりホースに径方向の力が加わったとしても、ホースの端部がインサートから離れることはなくホース継手との接続状態を安定して保持することができる。
更に、インサートに形成された複数の押圧面のうち、少なくとも1つの押圧面に第1環状溝が形成されている場合は、ナットの締込時にホースの周壁の内周面が第1環状溝内に僅かに膨出するため、ホースの周壁の内周面を第1環状溝の溝幅方向両側のエッジ部分に接触させることができ、ホースのシール効果を更に高めることができる。なお、この場合にも、ホースの周壁の内周面は、軸線と平行な複数の押圧面により支えられているため、従来のような過度な応力集中は生じない。
そして、継手本体の内周面に形成された押え面に第2環状溝が形成されている場合は、ホースの周壁の外周面に接触する押え面の接触面積が適度に制限されるため、押え面がホースを押える力を集中させてホースの周壁の内周面をインサートの外周面に形成された受け面に強く押圧し、ホースが径方向内側に向く状態を確保することができると共に、ホースの周壁がインサートの受け面に接触する状態を強めることができるため、万が一に最終段の押圧面から液漏れなどが生じた場合においてもホースの周壁の内周面とインサートの受け面との接触部分でシールを図ることができる。
更に、空間部を構成するインサートの外周面に第3環状溝が形成されその第3環状溝にホースの周壁の内周面と接触する第2封止部材が配設されていれば、ホースの周壁の内周面と第2封止部材との接触部分でシールを図ることが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るホース継手の構成を示す一部断面分解図、図2は、このホース継手を構成する各部品を組んだ状態を示す一部断面・切欠図、図3は、このホース継手のナットを継手本体に締め込んだ状態を示す一部断面図、図4は、図3に示すホース継手の一部拡大断面図である。
図1に示すように、ホース継手1は、例えば両端が開放された状態の例えば金属製の筒体からなり一方の端部10aにホース等の他の接続管JT(図2及び図3参照)が接続され他方の端部10bの外周面に外ねじ11bが形成された継手本体10と、両端が開放された例えば金属製の筒体からなり一方の端部20aが継手本体10の他方の端部10bに同軸的に装入されたインサート20とを備えている。また、両端が開放された金属製の筒体からなり、インサート20の他方の端部20bをホースHの端部が収容される環状空間を介して取り囲むと共に一方の端部30aの内周部に内ねじ31が形成されこの内ねじ31が継手本体10の外ねじ11bと螺合されて継手本体10に着脱可能に装着されるナット30と、両端が開放された例えば合成樹脂製の筒体からなりナット30の他方の端部30bの内周側にナット30の移動に連動して軸線方向に移動可能に設けられ、インサート20との間でホースHを挟持する軸線と平行な内周面41を有するスリーブ40を備えている。さらに、継手本体10とインサート20との間を気密状態に封止する第1封止部材としての弾性体からなるOリング50とを備えている。なお、この例では、ホース継手1に接続されるホースHは、図4に示すように、例えば合成樹脂からなる周壁HWの内部に補強用繊維RFを埋設した構造からなるものである。
継手本体10は、他の接続管、例えば金属からなる接続管JTと接続するもので、例えば一方の端部10aの外周部に他の接続管JTの内周部に形成されたねじJTS(図2及び図3参照)と螺合する外ねじ11aが形成されると共に、他方の端部10bの外周部に上述したように、ナット30に形成された内ねじ31と螺合する外ねじ11bが形成された構造からなる。
インサート20は、一方の端部20aの外周部にOリング50が装着されるOリング装着溝21が形成されると共に、スリーブ40に囲まれる他方の端部20bの外周面にインサート20に装着されるホースHの周壁HWの内周面HISに接触してホースHの内周面HISをスリーブ40側へ押圧して周壁HWを圧縮する環状で軸線と平行な複数、例えば3個の押圧面22,23,24が軸線方向に並べて形成されている。これら押圧面22,23,24は、インサート20の他方の端部20bの端面側からインサート20の軸方向内側に近づくに従い順次大径となるように階段状に形成されている。即ち、インサート20の他方の端部20bに近い押圧面22よりも一方の端部20aに近い押圧面23の方が、また押圧面23よりも押圧面24の方がインサート20の径方向外側に、それぞれ出ている状態となっている。なお、複数の押圧面22〜24のうち、少なくとも1つの押圧面(この例では押圧面22)には、インサート20の周方向全体にわたり連続する第1環状溝25が形成されている。
このインサート20の外周面側の複数の押圧面22〜24と軸方向に隣接する、複数の押圧面22〜24よりもインサート20の一方の端部20a側に近い部分には、例えば継手本体10、インサート20、スリーブ40及びナット30を組み合わせたときに、インサート20の外周面、ナット30の内周面及び継手本体10の内周面で囲んで、インサート20とスリーブ40との間を挿通したホースHの端部が収まる空間部60(図3及び図4参照)が形成される。
この空間部60においては、図2及び図3に示すように、ナット30を締め込んでいくことによるスリーブ40の移動に伴って空間部60で軸方向に押されたホースHの端部の周壁HWの外周面HOSを内周面HIS側に向けて撓ませるための押え面12が継手本体10の内周面に形成されている。また、空間部60で撓まされたホースHの端部の周壁HWの内周面HISを受ける受け面26がインサート20の外周面に形成されている。なお、押え面12には、例えば継手本体10の周方向全体にわたり連続する第2環状溝としての切欠部13が形成されている。
更にこの空間部60には、インサート20の外周面29と継手本体10の内周面19(この例では押え面12)とで構成され、空間部60に位置するホースHの先端部をホースHの周壁HWの厚さ方向に挟んで保持するための保持部18(図4参照)が形成されている。
このように構成されたホース継手1では、図2に示すように、ホースHをインサート20に装着し、継手本体10、インサート20、スリーブ40、ナット30及びホースHを組み付けた後、図3及び図4に示すように、ナット30を継手本体10の他方の端部10bから一方の端部10aに向けて回転移動させて締め込んでいく。ナット30の締め込みにより、インサート20の他方の端部20bの外周面に形成された複数の押圧面22〜24とスリーブ40の内周面41とでホースHの周壁HWをその厚さ方向に押圧し圧縮した状態で挟持する。このため、ホースHの周壁HWの内周面HISが反発力で各押圧面22〜24に圧接されてホースH内を流れる流体がシールされる。ホースHは、この例では押圧面22〜24が形成された複数箇所、例えば3箇所においてそれぞれ軸線と平行な面(即ち、押圧面22〜24及びスリーブ40の内周面41)で周壁HWの内側と外側とから挟まれるため、従来のものと比較して広い接触面積で挟持され確実にシールされることとなる。また、各押圧面22〜24が、軸線方向に並んだ状態で複数形成されているため、2重3重のシールを施すことができ、シールの安全性や信頼性を向上させることができる。
なお、複数の押圧面22〜24は、この例ではインサート20の他方の端部20bの端面側からインサート20の軸方向内側に近づくに従い順次大径となるように形成されているため、ホースHはインサート20とスリーブ40との間で順次高い圧縮度合で圧縮されてシールされる。例えば、図4に示すように、インサート20に装着されたホースHの周壁HWの非圧縮部分の厚さを100%としたとき、インサート20に形成された押圧面22をホースHの周壁HWの内周面HISから距離Aだけ周壁HWをスリーブ40の内周面41側に圧縮するように形成し、押圧面23を距離Bだけ圧縮するように形成し、押圧面24を距離Cだけ圧縮するようにそれぞれ段階的に階段状に形成する。各押圧面22〜24の距離A,B,Cを所定の値に設定すれば、例えば押圧面22の箇所においてはホースHの周壁HWを約25%圧縮し、押圧面23の箇所においては約42%圧縮し、押圧面24の箇所においては約49%圧縮する。このため、ホースHの周壁HWの内周面HISとインサート20の外周面との接触部分に、段階的且つ強固に確実にシールを施して漏れ等の防止を図ることが可能となる。
このようにホースHがインサート20とスリーブ40との間で順次高い圧縮度合でシールされる構造であれば、シールの安全性や信頼性は更に高いものとなる。更に、このようにインサート20の各押圧面22〜24の径が異なる状態で形成された場合、各押圧面22〜24のインサート20の他方の端部20b側のエッジ部分が必ずホースHの周壁HWの内周面HISに確実に接して、各押圧面22〜24とスリーブ40の内周面41とで行われるシールの他に補助的にシールが行われる構造となる。このため、シールの確実性を向上させることができる。なお、この例では押圧面22に第1環状溝25が形成されているため、この第1環状溝25の軸線方向両端側のエッジ部分が第1環状溝25に向かって膨出したホースHの周壁HWの内周面HISに更に接する構造が実現し、更に補助的にシールが行われることとなる。
また、空間部60には、押え面12と受け面26とが備えられると共に更に保持部18が備えられているため、シール状態を強固に維持しつつホースHとホース継手1との接続状態を安定した状態で保持することが可能となる。即ち、インサート20とスリーブ40との間を挿通して空間部60に入ったホースHの周壁HWが常時インサート20の径方向内側へ向けて撓むような状態で押えられる。このため、インサート20の最も軸方向内側に形成された押圧面24に接触するホースHの周壁HWには径方向内向きの力が加わり、ホースHの周壁HWの内周面HISがこの押圧面24に確実に圧接されシールを強固なものにすることができると共に、例えばホースHに流れる水などに発生する脈動等によりホースHに径方向の力が加わったとしても、ホースHの端部がインサート20から離れることはなくホース継手1との接続状態を安定して保持することができる。なお、押え面12には、第2環状溝としての切欠部13が形成され、切欠部13の軸方向両側のエッジ部分が切欠部13に向かって膨出したホースHの周壁HWの外周面HOSと確実に接する構造を採用する。このため、ホースHの周壁HWの外周面HOSに接する押え面12の接触面積を制限し押え面12がホースHを押える力を集中させて周壁HWを受け面26に対して強く押圧してホースHが内周面HIS側に向く状態を確実に確保することができる。これにより、ホースHの周壁HWを受け面26に対して強く押える構造が実現するため、押圧面22〜24によるシール箇所を越えて流体漏れが起こった場合でも、周壁HWの内周面HISと受け面26との接触部分でシールを図ることが可能となる。なお、流体を流すホースHは、合成樹脂の周壁HWに補強用繊維RFを埋設したものである。従って、このホースHに実施形態のホース継手1を接続した場合、ホース継手1とホースHとの間のシールが確実で流体(例えば空気などの気体)の漏れを防止できるために、従来のように漏れた気体がホースHの周壁HWの端面から周壁HWと補強用繊維RFとの間の隙間に侵入してホースHの周壁HWを内部から破裂させるという事態の発生を防止することができる。
図5は、本発明の他の実施形態に係るホース継手のナットを継手本体に締め込んだ状態を示す一部断面図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。
図5に示すように、このホース継手1´は、空間部60のインサート20の外周面29(受け面26を含む)にインサート20の周方向全体にわたり連続する第3環状溝27が形成されると共に、この第3環状溝27に第2封止部材としての偏平Oリング70が配設されている点が、先の例のホース継手1と相違している。これにより、ホースHの周壁HWの内周面HISが偏平Oリング70に対して強く押えられると共に接触する構造が実現するため、上述したホース継手1と同様の効果を有する。このホース継手1´では、特に押圧面22〜24によるシール箇所を越えて流体漏れが起こった場合でも、周壁HWの内周面HISと偏平Oリング70との接触部分でシールを図ることが可能となる。
本発明は、流体を流すホースとホース等の他の接続管とを接続するホース継手を必要とする各種産業に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るホース継手の構成を示す一部断面分解図である。 同ホース継手を構成する各部品を組んだ状態を示す一部断面・切欠図である。 同ホース継手のナットを継手本体に締め込んだ状態を示す一部断面図である。 図3のホース継手の一部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係るホース継手のナットを継手本体に締め込んだ状態を示す一部断面図である。 従来例のホース継手を構成する各部品を組んだ状態を示す一部断面図である。 同ホース継手のナットを継手本体に締め込んだ状態を示す一部断面図である。 図7のホース継手の一部拡大断面図である。
符号の説明
1,1´…ホース継手、10…継手本体、12…押え面、13…切欠部、18…保持部、20…インサート、21…Oリング装着溝、22〜24…押圧面、25…第1環状溝、26…受け面、30…ナット、40…スリーブ、50…Oリング、60…空間部、70…偏平Oリング。

Claims (6)

  1. 流体を流すホースの端部と他の接続管とを接続するホース継手において、
    両端が開放された筒体をなし一方の端部に前記他の接続管が接続され他方の端部の外周部にねじが形成された継手本体と、
    両端が開放された筒体をなし一方の端部が前記継手本体の他方の端部の内部に同軸的に装入されたインサートと、
    両端が開放された筒体をなし前記インサートの他方の端部の外周側に嵌着した前記ホースの端部を収容する環状空間を介して前記インサートの他方の端部を取り囲むと共に一方の端部の内周部にねじが形成されこのねじが前記継手本体の外周部のねじと螺合されて前記継手本体にその軸線と平行移動可能に装着されるナットと、
    両端が開放された筒体をなし前記ナットの他方の端部の内周側に前記ナットの移動に連動して前記継手本体の軸線と平行移動可能に設けられ前記軸線と平行で前記インサートの外周面との間で前記ホースを挟持する内周面を有するスリーブと、
    前記継手本体と前記インサートとの間を封止する第1封止部材とを具備し、
    前記スリーブに囲まれる前記インサートの他方の端部の外周面には、前記継手本体の軸線と平行で環状をなし且つ前記インサートに嵌着される前記ホースの内周面に接触して前記ホースの内周面を前記スリーブ側へ押圧する複数の押圧面が、前記インサートの他方の端部の端面側から前記インサートの軸方向内側に近づくに従い順次大径となるように前記継手本体の軸線に沿って並べて階段状に形成されている
    ことを特徴とするホース継手。
  2. 前記インサートの外周面、前記ナットの内周面及び前記継手本体の内周面で囲まれる部分には環状の空間部が形成され、
    前記継手本体の内周面には、この空間部に位置する前記ホースの端部の外周面を内周面側に向けて撓ませる押え面が形成され、
    前記インサートの外周面には、内周面側へ向けて撓まされた前記ホースの端部の内周面を受ける受け面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のホース継手。
  3. 前記空間部には、前記インサートの外周面と前記継手本体の内周面とで、前記空間部に位置する前記ホースの先端部をホースの厚さ方向に挟んで保持する保持部が形成される
    ことを特徴とする請求項2記載のホース継手。
  4. 前記インサートに形成された前記複数の押圧面のうち、少なくとも1つの押圧面には、前記インサートの周方向全体にわたり連続する第1環状溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のホース継手。
  5. 前記継手本体に形成された前記押え面には、前記継手本体の周方向全体にわたり連続する第2環状溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載のホース継手。
  6. 前記空間部を形成する前記インサートの外周面には、前記インサートの周方向全体にわたり連続する第3環状溝が形成され、
    この第3環状溝には、前記空間部に挿入された前記ホースの端部の内周面と接触する第2封止部材が配設されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のホース継手。
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