JP2005068094A - 腸溶性製剤およびその製造方法 - Google Patents

腸溶性製剤およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
生理活性物質を経口的に摂取した際に胃では溶解せず、腸管において溶解し、生理効果を発揮する腸溶性製剤を提供する。またさらにその製造方法を提供することにある。
特に、錠剤等に使用する際、圧力で成型体を製造する場合に活性等が残存する成型体を提供する。
【解決手段】
次の工程I、IIおよびIIIを行って製造されることを特徴とする腸溶性製剤。
工程I;芯材(A)に融点40℃以上の油脂(B)層を被覆する。
工程II;その油脂物質と賦形剤(C)とを配合するとともに含水アルコール可溶性タンパク質(D)を含有する含水アルコール溶液を接触させて顆粒化させる。
工程III;さらにその粒状化物に融点40℃以上の油脂(E)層を被覆する。
【選択図】なし

Description

本発明は、腸溶性製剤に関する。更に詳しくは、生理活性物質に腸溶性被覆を行い、経口的に摂取した際に胃では溶解せず、腸管において溶解し、効果を発揮する腸溶性製剤とその製造方法に関する。また、この腸溶性製剤を含む用途に関する。
ビフィズス菌、乳酸菌などの有用生菌は腸内において悪玉菌の増殖を抑制し、腸内フローラを改善することで宿主に有益な作用を及ぼす。また、前記の有用生菌は、便秘・下痢の改善など整腸作用を有する。これらの有用生菌は、近年、プロバイオティクスとして知られ、特定保健用食品などに利用される食品素材である。しかし、これらの有用生菌は、経口摂取後、胃酸、胆汁酸などに耐え腸管に到達しなければその効果を十分に発揮することはできない。そこで従来、ビフィズス菌、乳酸菌を生きたまま腸管に届け、その効果を発揮させるための、耐酸性および腸溶性コーティングの発明がなされている。
例えば、特開平5−186335号公報(特許文献1)には、乳酸菌と賦形剤とを用いる乳酸菌腸溶性造粒物の製法が提案されている。この方法は、乾燥乳酸菌体粉末と賦形剤とツェインとを混合し、この混合物に40℃に溶融した油脂を加えて攪拌、押し出し造粒した後にツェイン溶液を噴霧し、腸溶性製剤を得る方法である。しかしながら、この方法では、耐酸性および腸溶性は付与できるものの、溶融状態の油脂を加え、押し出し造粒する過程での菌の死滅が激しく、製造後の残存菌数が低くなってしまう傾向がある。また、製剤中の菌数が低いため腸溶性製剤としての価値が半減してしまう恐れがある。また、押し出し造粒法では粒子が大きく、ペレットやタブレット等の成型用の粉末としては適さない。
また、乳酸菌、ビフィズス菌などの有用生菌は、タブレット、またはチュアブル型の健康食品や錠菓として利用される機会が多い。しかし、これらの有用生菌は打錠時の衝撃に弱く、錠剤にした際に生菌の残存率が低くなってしまう傾向がある。
特開平5−186335号公報(第3頁)
前記の背景の元で、本発明はなされたものである。
本発明の第1の目的は、生理活性物質に腸溶性被覆を行い、経口的に摂取した際に胃では溶解せず、腸管において溶解し、生理効果を発揮する腸溶性製剤を提供することにある。
さらに本発明の第2の目的は、特に、前記の腸溶性製剤を用いる錠剤等に使用する際の圧力で成型体を製造する場合に活性等が残存する成型体を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題に対して鋭意検討した結果、特定の方法によって得られる腸溶性製剤が、前記の問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、次の〔1〕〜〔9〕である。
〔1〕次の工程I、IIおよびIII を行って製造されることを特徴とする腸溶性製剤。
工程I;芯材(A)に融点40℃以上の油脂(B)層を被覆する。
工程II;その油脂被覆物質と賦形剤(C)とを配合するとともに含水アルコール可溶性タンパク質(D)を含有する含水アルコール溶液を接触させて顆粒化させる。
工程III;さらにその顆粒化物に融点40℃以上の油脂(E)層を被覆する。
〔2〕(A)の芯材が、有用菌末、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、糖、糖脂質である前記の〔1〕に記載の腸溶性製剤。
〔3〕工程Iの油脂(B)層の被覆方法が、芯材(A)に、平均粒径20μm以下に調製した油脂(B)の微粉末を接触、衝突させて被膜化する方法である前記の〔1〕に記載の腸溶性製剤。
〔4〕工程IIで処理される被膜層が、含水アルコール可溶性タンパク質(D)と賦形剤(C)の重量比が(1/4)〜(1/1)である前記の〔1〕に記載の腸溶性製剤。
〔5〕工程IIIおいて、油脂(D)層の被覆方法が、被覆粒子に、平均粒径20μm以下に調製した油脂の微粉末を接触、衝突させて被膜化する方法か、または溶融状態にある油脂を被覆粒子に噴霧または滴下し、冷却することで被膜化する方法である前記の〔1〕に記載の腸溶性製剤。
〔6〕芯材(A)と油脂(B)との重量比(芯材重量/油脂重量)が(30/70)〜(70/30)であり、1次被覆粒子と(C)の賦形剤を含む含水アルコール可溶性タンパク質層との重量比が(30/70)〜(70/30)であり、2次被覆粒子と(D)の油脂との重量比が(40/60)〜(90/10)である前記の〔1〕に記載の腸溶性製剤。
〔7〕製剤の大きさが、平均粒径0.5mm以下である前記の〔1〕に記載の腸溶性製剤。
〔8〕次の工程I、II、およびIIIを行う腸溶性製剤の製造方法。
工程I;芯材(A)に融点40℃以上の油脂(B)層を被覆する。
工程II;その油脂被覆物質と賦形剤(C)とを配合するとともに含水アルコール可溶性タンパク質(D)を含有する含水アルコール溶液を接触させて顆粒化させる。
工程III;さらにその顆粒化物に融点40℃以上の油脂(E)層を被覆する。
〔9〕前記の〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の腸溶性製剤を含有させて圧縮成型してなる圧縮成型体。
本発明の腸溶性製剤は、油脂、賦形剤、アルコール可溶性タンパク質等で被覆形成されているので、酸性下で浸漬および溶出が起きず、腸溶性を有する。
また、本発明の腸溶性製剤は、前記の成分で被覆されているので、錠剤等に成型する際の圧縮時においても、芯材物質の活性低下を抑制させることができる。従って、本発明の腸溶性製剤は、ペレットやタブレット等の成型体に使用でき有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の腸溶性製剤は、次の工程I、IIおよびIIIを行って製造されることを特徴とする。
工程I;芯材(A)に融点40℃以上の油脂(B)層を被覆する。
工程II;その油脂被覆物質と賦形剤(C)とを配合するとともに含水アルコール可溶性タンパク質(D)を含有する含水アルコール溶液を接触させて顆粒化させる。
工程III;さらにその顆粒化物に融点40℃以上の油脂(E)層を被覆する
ここで、(A)の芯材としては、有用生菌末、タンパク質、ペプチド、糖、糖脂質などが挙げられる。
前記の有用菌末としては、例えば、ビフィズス菌、乳酸菌、酵母、納豆菌、酢酸菌などの有用菌末が挙げられる。
前記のタンパク質としては、生理活性を有するタンパク質が好ましく、例えば、ナットウキナーゼ、アクチニジンなどの酵素類、免疫グロブリン、抗体、ラクトフェリン、コラーゲンなどが挙げられる。
前記のペプチドとしては、例えば、血圧降下ペプチド、カゼインホスホペプチド、オピオイドペプチド、免疫賦活ペプチド、細胞増殖促進ペプチド、ラクトフェリシンなどが挙げられる。
前記のアミノ酸としては、例えば、トリプトファン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニン、ヒスチジンなどの必須アミノ酸が挙げられる。
前記の糖としては、例えば、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キトサンオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、アガロオリゴ糖、ラクチュロースなどのオリゴ糖類;グルコサミン、シアル酸などのアミノ糖;グリコーゲン、キチン、キトサン、フコイダン、コンドロイチン硫酸などの多糖類が挙げられる。
前記の糖脂質としては、例えば、セラミド、ガングリオシド、スフィンゴミエリン、スフィンゴシン、セレブロシド硫酸、セレブロシドエステル、スフィンゴプラズマローゲン、セラミドジオキサイドなどが挙げられる。
これらの中でも、ビフィズス菌、乳酸菌、酵母などの有用生菌末が好ましく、さらに好ましくは、ビフィズス菌が挙げられる。ビフィズス菌は、腸管内で乳酸や酢酸を産生し、pHを低下させる事で、悪玉菌の増殖を抑制し、宿主に有益な作用を及ぼす。しかし、これらの微生物は、胃酸および胆汁酸等に対する耐性が低いため腸溶性被覆を行わないと死滅したり活性が低くなったりする。そのためこれらの微生物に対して腸溶性製剤の利用価値は高い。これらの微生物は凍結乾燥菌体粉末、または減圧噴霧乾燥菌体粉末を利用することが望ましい。これらの生理活性物質は、1種単独で、あるいは2種以上混合してもよい。
(B)の融点40℃以上の油脂としては、原料として天然に得られる動植物油が挙げられ、具体的には例えば、牛脂、豚脂、魚油等の動物油脂、大豆油、菜種油、綿実油、パーム油などの植物油脂が挙げられる。さらにこれらの混合油、精製油、分別油、水素添加油、エステル交換油等で融点40℃以上の油脂が挙げられる。好ましくは、極度硬化植物油、例えば、大豆硬化油、菜種硬化油、パーム硬化油が挙げられる。
ここで、(A)の芯材と(B)の油脂の配合比は、(A)の芯材/(B)の油脂の重量比で、(30/70)〜(70/30)、好ましくは(40/60)〜(60/40)である。(A)の芯材/(B)の油脂の重量比で(30/70)より油脂の量が多い場合は、被覆に関係しない遊離の油脂が多くなり、芯材濃度を低くしてしまうため好ましくない。また、(70/30)より油脂の量が少ない場合は、芯物質の被覆が不十分であり好ましくない。
工程Iで、これらの油脂を用いた被覆工程では、溶融状態の油脂を芯材に噴霧または滴下し、冷却することで被膜化する方法か、または粉砕した油脂の微粉末と芯材とを高速攪拌混合し、油脂微粉末を芯材の表面に配位させ、さらに攪拌混合を続けて被膜化する方法が挙げられる。溶融状態の油脂を用いた被覆工程は、製造時に熱により有用生菌の死滅やタンパク質などの変性が起こる可能性が高いため、油脂の微粉末を用いた被膜法がより好ましい。また、油脂微粉末の平均粒径は平均20μm以下のものを用いると、良好な被膜が可能であるため好ましい。
ここで、油脂で芯物質を被覆した粒子を1次被覆粒子と呼ぶことがある。前記の油脂は、1種単独であるいは2種以上配合して使用してもよい。
工程IIにおいて、使用する(C)の賦形剤には、食物繊維、無機塩などが挙げられる。
前記の食物繊維には、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、寒天、キチン、コラーゲンなどの難水溶性食物繊維、さらに、ペクチン、グアガム、グルコマンナン、アルギン酸ナトリウム、デキストリンなどの水溶性食物繊維が挙げられるが、工程上含水アルコールを使用する点から難水溶性食物繊維が好ましい。また、食物繊維は含水アルコール可溶性タンパク質と複雑に絡み合うことで緻密なマトリクスを作り腸溶性被膜能を向上させる働きがある。中でも、流動性などの取り扱いやすさの面からセルロースが好ましい。ここで、セルロースとしては、微小繊維状セルロース、海藻セルロース、結晶セルロース、粉末セルロース、リンターセルロースなどが挙げられる。中でも、結晶セルロースは便秘の改善などの整腸作用を持つことが知られており、腸溶性製剤に使用するのにより好ましい。食物繊維の配合量は、通常、10〜30重量%である。食物繊維の配合量が、10重量%より少ない場合は、腸溶性被膜能が低下し、食物繊維の配合量が、30重量%より多い場合は、無機塩や油脂など他の物が必要十分量配合することが出来なくなり腸溶性被膜能が低下してしまうので好ましくない。
前記の食物繊維は、1種単独であるいは2種以上配合して使用してもよい。
前記の無機塩としては、炭酸塩、水酸化ナトリウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。炭酸塩は、製剤を摂取した場合に、製剤中に浸漬してきた胃酸を中和する働きがあり、胃酸と反応することで炭酸ガスを発生するものを使用することができる。製剤中に浸漬してきた胃酸は炭酸塩で中和され、生理活性物質は酸の影響を、また、発生した炭酸ガスが製剤中に存在する微小孔をふさぐことで、それ以上製剤中に浸入することが不可能になると考えられる。炭酸塩としては、具体的には例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウムなどが挙げられる。特に炭酸カルシウムは、食品添加物として認可されており、また、卵殻やサンゴ、貝など天然物由来のものも利用できる点でより好ましい。無機塩の配合量は、通常、10〜30重量%である。無機塩の配合量が、10重量%より少ない場合は、胃酸の中和が十分に行なわれず好ましくない。また、無機塩の配合量が、30重量%より多い場合は、食物繊維や油脂など他の物が必要十分量配合することが出来なくなり腸溶性被膜能が低下してしまうので好ましくない。
前記の無機塩は、1種単独であるいは2種以上配合して使用してもよい。
好ましくは、貝カルシウムの炭酸カルシウムと結晶セルロースとの組み合わせがよい。
(D)の含水アルコール可溶性タンパク質としては、例えば、トウモロコシ、小麦、米および大豆などの穀物由来のタンパク質、ラック虫由来のシェラックなどが挙げられる。この中ではトウモロコシ由来のツェインが最も耐酸性が高いという面からより好ましい。ここで可溶化させる含水アルコールとは、水−エタノールの混合溶剤であり、その配合比は、水/エタノールの比で、通常(40/60)〜(10/90)の程度の範囲でタンパク質を可溶化させる。ここで、前記の1次被覆粒子((A)の芯材と(B)の油脂)と((C)の賦形剤と含水アルコール可溶性タンパク質との配合比は、{1次被覆粒子/(賦形剤+含水アルコール可溶性タンパク質)}の重量比で、(30/70)〜(70/30)、好ましくは、(40/60)〜(60/40)である。前記の{1次被覆粒子/(賦形剤+含水アルコール可溶性タンパク質)}の重量比で、(30/70)より(賦形剤+含水アルコール可溶性タンパク質)の量が多い場合は、被覆の工程上で製剤の粒径にばらつきが生じてしまい好ましくない。また、前記の{1次被覆粒子/(賦形剤+含水アルコール可溶性タンパク質)}の重量比で、(70/30)より(賦形剤+含水アルコール可溶性タンパク質)の量が少ない場合は、芯材の被覆が不十分であり好ましくない。
また、工程IIでは、その油脂被覆物質と賦形剤(C)とを配合するとともに穀物由来の含水アルコール可溶性タンパク質(D)を含有する含水アルコール溶液を接触させて顆粒化させる。この場合、例えば、油脂被覆物質を製造した造粒機等に機械的連続に賦形剤を投入し、前記の含水アルコールに溶解させたアルコール可溶性タンパク質を噴霧してもよいし、前記の油脂被覆物質を製造した造粒機等に予め賦形剤を投入、配合し、その後、前記の含水アルコールに溶解させたアルコール可溶性タンパク質を噴霧してもよい。
この工程IIにより処理され、得られた粒子を2次被覆粒子と呼ぶことがある。
ここで、前記工程IIIで使用する、融点40℃以上の油脂(E)は、前記の(B)で記載したものと同じものが使用できる。また、その油脂を被覆する方法は、油脂で被覆した芯材を賦形剤と含水アルコール可溶性タンパク質で被覆、造粒し、さらに溶融状態の油脂を前記の処理した粒子に噴霧または滴下し、冷却することで被膜化する方法か、または油脂の微粉末と前記の処理した粒子を高速攪拌混合し、油脂微粉末を粒子表面に配位させ、さらに攪拌混合を続けて被膜化する方法が挙げられる。溶融状態の油脂を用いた被覆工程は、製造時に熱により菌の死滅やタンパク質の変性などが起こる可能性が高いため、油脂の微粉末を用いた被膜法がより好ましい。また、油脂微粉末の平均粒径は平均20μm以下のものを用いると、良好な被膜が可能であるため好ましい。この製造の際には、必要に応じてその他の成分を配合してもよい。
ここで、本発明の腸溶性製剤は、2次被覆粒子と(E)の油脂との重量比が、(40/60)〜(90/10)、好ましくは(50/50)〜(80/20)である。(A)の芯材/(B)の油脂の重量比で(40/60)より油脂の量が多い場合は、被覆に関係しない遊離の油脂が多くなり、芯材濃度を低くしてしまうため好ましくない。また、(90/10)より油脂の量が少ない場合は、芯物質の被覆が不十分であり好ましくない。
前記記載の工程や方法で製造されて得られた腸溶性製剤は、その粒子が、油脂や賦形剤さらにタンパク質により被覆形成されており、およその平均粒径は200〜500μmの顆粒状である。
前記の〔1〕〜〔8〕記載の腸溶性製剤は、それをそのまま含有させて圧縮成型して圧縮成型体とすることができる。また、その際に、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じてその他成分を配合させてもよい。さらに成型する場合に配合するものとしては、例えば、着色料、呈味料、ビタミン類、微量金属成分、香料等が挙げられる。本製剤を用いて圧縮成型体を作製する場合、本製剤、賦形剤、滑沢剤等を適当量選択し、通常の圧縮成型機を用いて圧縮成型できる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、デキストリン、結晶セルロース、馬鈴薯、トウモロコシ、米等由来の澱粉;コンスターチ、マルチトール、ラクチトール、キシリトール、エリスリトールなどの還元糖;果糖、ショ糖、ブドウ糖などの糖類;アラビアガム、キサンタンガム、グアガム、ジェランガム、ローカストビーンガムなどのガム質;カゼインナトリウム、脱脂粉乳、乳タンパク、乳清タンパクなどのタンパク質類;キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キトサンオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、アガロオリゴ糖、ラクチュロースなどのオリゴ糖が挙げられる。
それらの中でも好ましくは、乳糖、デキストリン、結晶セルロースなどが挙げられる。
前記の賦形剤は、1種単独で、もしくは、2種以上配合して使用できる。
また、滑沢剤としては、通常使用できるものが使用でき、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、酵素分解レシチン、脂肪酸グリセリド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸カルシウム塩、脂肪酸マグネシウム塩、硬化油、ワックス等が挙げられる。
それらの中でも好ましくは、ショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。
前記の滑沢剤は、1種単独で、もしくは、2種以上配合して使用できる。
本発明の腸溶性製剤は、前記の賦形剤、滑沢剤等を粉体混合し、機種;ロータリー打錠機コレクト12HU(株式会社菊水製作所製)等を用いて、打錠圧力;1〜5t/cm3、錠剤重量;0.1〜1g程度の打錠条件で錠剤成型できる。
以下、具体例を用いてさらに本発明を詳細に説明する。
また、用いた測定法方法、評価方法を以下に示す。
1.<粒径の測定法>;
製剤の粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置SALD-2100(株式会社島津製作所)を用いて測定した。
2.<ビフィズス菌生菌数測定法>;
製剤100mgを100mlの検体希釈液に加え、ホモジナイズすることでビフィズス菌を抽出した。本溶液1mlを9mlの希釈液に加えホモジナイズした(10倍希釈)。この操作を検体中の生菌数に応じて適当回数繰り返し、10倍段階希釈を行った。この希釈液1mlをBL寒天培地(日水製薬株式会社製)20mlと混釈し、嫌気培養(37℃、48〜72時間)を行った。培養終了後、培地上に発育したビフィズス菌のコロニー数から製剤1g当たりのビフィズス菌の生菌数を算出した。例えば、製剤100mgを供試し、10−7希釈でビフィズス菌のコロニーが120個出現した場合、検体1g当たりのビフィズス菌数は、
120×10(1gに換算)×10(希釈率の逆数)=1.2×1010
となる。また、残存率が90%以上のものを◎、80〜90%のものを○、50〜80%のものを△、50%以下のものを×とし表に示す。
3.<耐酸性評価試験方法>;
pH3.0の塩酸水溶液100mlに製剤100mgを添加し、培養器にて37℃、300rpm、1時間の攪拌を行った。次に、2の方法によりビフィズス菌生菌数を測定した。また、ビフィズス菌の耐酸性は以下の式により算出した生存率により評価した。
生存率(%)=(耐酸性試験後のビフィズス菌数)/(試験前のビフィズス菌数)×100
耐酸性試験の結果を、生存率が20%以上のものを◎、15〜20%のものを○、10〜15%のものを△、10%以下のものを×とし表に示す。
4.<打錠性評価試験法>;
製剤100mgを含むタブレットを以下の組成で混合し、打錠した。
(配合組成) 重量部
本発明の腸溶性製剤 10部
乳糖造粒物 68部
澱粉 10部
結晶セルロース 10部
ショ糖脂肪酸エステル 2部
計 100部
(打錠条件)
機種;ロータリー打錠機コレクト12HU(株式会社菊水製作所製)
打錠圧力;3t/cm
杵の大きさ;直径15mmφ
錠剤重量;1g
前記の打錠条件で100錠成型し、その連続打錠性、および10粒についての、打錠障害(キャッピング、ラミネーティング、バインディング、スティッキング)について評価した。
キャッピング;錠剤の凸部が帽子状に剥離する現象
ラミネーティング;錠剤が層状に割れる現象
バインディング;錠剤の表面の一部が、杵、臼またはロールに付着する現象
スティッキング;杵、臼表面に粉末が付着し、錠剤の表面に曇りが生じる現象
連続打錠性が良好であり、打錠障害が全くないものを○、それ以外ものを×とした。
5.<耐圧性評価試験方法>;
ビフィズス菌の耐圧性は以下の式により評価した。
生存率(%)={(打錠後のビフィズス菌数)/(打錠前のビフィズス菌数)}×100
耐圧性試験の結果を残存率が90%以上のものを◎、80〜90%のものを○、50〜80%のものを△、50%以下のものを×とし表に示す。
(発明例1)
芯材としてビフィズス菌の凍結乾燥粉末500gと、油脂としての大豆硬化油(平均粒径10μm、融点67.8℃、日本油脂株式会社製)500gとを混合分散型造粒機(株式会社奈良機械製作所製)に入れ、攪拌羽根回転数1000rpm、造粒羽根回転数3000rpmで40分間混合して接触、衝突させ1次被覆粒子を得た。次に、ツェイン(昭和産業株式会社製)20部を含水エタノール(エタノール70部、水30部)80部に溶解させ噴霧溶液を作成した。1次被覆粒子200g、貝カルシウム(カワイ株式会社製)100g、結晶セルロース(旭化成株式会社製)100g、転動流動層造粒装置(株式会社パウレック製)に入れ、上記ツェイン溶液500gを噴霧し2次被覆粒子を得た。次に、2次被覆粒子500gと、油脂としての大豆硬化油(平均粒径10μm、融点67.8℃、日本油脂株式会社製)500gとを混合分散型造粒機(株式会社奈良機械製作所製)に入れ、攪拌羽根回転数1000rpm、造粒羽根回転数3000rpmで40分間混合して接触、衝突させ腸溶性製剤を得た。
製剤製造後のビフィズス菌の配合値に対する残存率は以下の式で算出した。
製造後のビフィズス菌残存率(%)
={(製造後のビフィズス菌数)/(配合ビフィズス菌数)}×100
その結果を表1に示す。なお、表1には、配合組成を重量%で示す。
(発明例2〜6、比較例1〜8)
配合組成を表1および2に示したように変更した以外は発明例1と同様にして製剤を得た。
製剤製造後のビフィズス菌の配合値に対する残存率の結果を表1および2に示す。
(発明例7〜12、比較例9〜11)
配合組成を表3および4に示したように発明例の腸溶性製剤および比較例の製剤、賦形剤および滑沢剤を用いて圧縮成型体を得た。前記の試験方法により、打錠性評価試験法および耐圧性評価試験法により評価した。結果を表3および表4に示す。
Figure 2005068094
Figure 2005068094
Figure 2005068094
Figure 2005068094
以上の結果より、発明例1〜6は比較例1〜8と比較して耐酸性が高く、また、打錠時の耐圧性が高いことが分かる。さらに、発明例7〜12は比較例9〜11と比較して打錠性および打錠時の耐圧性が優れていることが分かる。
また、発明例1で得られた製剤を100mg含む錠剤を被試験者10名に1錠/日で1ヶ月間経口摂取させたところ問題なく摂取できた。

Claims (9)

  1. 次の工程I、IIおよびIIIを行って製造されることを特徴とする腸溶性製剤。
    工程I;芯材(A)に融点40℃以上の油脂(B)層を被覆する。
    工程II;その油脂被覆物質と賦形剤(C)とを配合するとともに含水アルコール可溶性タンパク質(D)を含有する含水アルコール溶液を接触させて顆粒化させる。
    工程III;さらにその顆粒化物に融点40℃以上の油脂(E)層を被覆する。
  2. (A)の芯材が、有用生菌末、生理活性を有するタンパク質、ペプチド、アミノ酸、糖、糖脂質である請求項1記載の腸溶性製剤。
  3. 工程Iの油脂(B)層の被覆方法が、芯材(A)に、平均粒径20μm以下に調製した油脂(B)の微粉末を接触、衝突させて被膜化する方法である請求項1に記載の腸溶性製剤。
  4. 工程IIで処理された被膜層が、含水アルコール可溶性タンパク質(D)と賦形剤(C)の重量比が(1/4)〜(1/1)である請求項1記載の腸溶性製剤。
  5. 工程IIIにおいて、油脂(E)層の被覆方法が被覆粒子に、平均粒径20μm以下に調製した油脂の微粉末を接触、衝突させて被膜化する方法か、または溶融状態にある油脂を被覆粒子に噴霧または滴下し、冷却することで被膜化する方法である請求項1に記載の腸溶性製剤。
  6. 芯材(A)と油脂(B)との重量比(芯材重量/油脂重量)が(30/70)〜(70/30)であり、1次被覆粒子と(C)の賦形剤を含む含水アルコール可溶性タンパク質層との重量比が(30/70)〜(70/30)であり、工程IIで得られた2次被覆粒子と(E)の油脂との重量比が(40/60)〜(90/10)である請求項1記載の腸溶性製剤。
  7. 製剤の大きさが、平均粒径0.5mm以下である請求項1記載の腸溶性製剤。
  8. 次の工程I、IIおよびIIIを行う腸溶性製剤の製造方法。
    工程I;芯材(A)に融点40℃以上の油脂(B)層を被覆する。
    工程II;その油脂被覆物質と賦形剤(C)とを配合するとともに含水アルコール可溶性タンパク質(D)を含有する含水アルコール溶液を接触させて顆粒化させる。
    工程III;さらにその顆粒化物に融点40℃以上の油脂(E)層を被覆する。
  9. 請求項1〜8のいづれか1項に記載の腸溶性製剤を含有させて圧縮成型してなる圧縮成型体。
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