JP2005067434A - パワーシート装置およびシート駆動用モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、車両用シートのシートクッションに連結されたリンク部材をスクリューの進退動作によって作動させることにより、シートクッションを上下動させてなるパワーシート装置におけるシート駆動用モータに関する。
このシート駆動用モータ1には、ギアハウジング30に収容され、スクリューに螺合される本体中心部23を有して構成されたウォームホイール22が備えられ、このウォームホイール22の摺動面24aには、ウォームホイール22がスクリュー46の進退動する方向へ移動することによってガタ付きを起こすことを防止する樹脂製の突起部25が形成されている。
【選択図】 図2
Description
この特許文献1および特許文献2に記載の実施例において、モータに備えられた減速機構は、モータの回転軸に配設されたウォームと、このウォームに歯合されたウォームホイールとにより構成されている。このウォームおよびウォームホイールは、モータに備えられたギアハウジングに収容されている。ウォームホイールの回転軸上には、軸方向に貫通するネジ孔が形成されており、このネジ孔には、スクリューが螺合されている。そして、上記実施例では、モータの駆動によってウォームホイールが回転することにより、スクリューがウォームホイールの軸方向に沿って進退動する構成となっている。
また、上記パワーシート装置では、上述のように、シートクッションとモータとの間に位置するスクリューが、ウォームホイールに形成されたネジ孔に螺合された状態で、シートクッションのリンク機構に接続されている。
このため、上述のように、ウォームホイールの摺動面とギアハウジング内側の支持面との間に隙間が生じると、モータの停止時に、ウォームホイールがギアハウジング内で軸方向へ移動し、これに伴って、スクリューが軸方向へ移動してしまい、このスクリューの動きによって、シートクッションにガタ付きが生じ、乗り心地を損なうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡易な構成で、着座時におけるシートクッションのガタ付きを防止でき、乗り心地を向上させることが可能なパワーシート装置およびシート駆動用モータを提供することにある。
このように構成すると、ウォームホイールの回転軸方向における位置を確実に規制でき、ウォームホイールに接続された進退部材の軸方向への移動を一層有効に抑制することが可能となり好適である。
このように構成しても、ウォームホイールの回転軸方向における位置を確実に規制でき、ウォームホイールに接続された進退部材の軸方向への移動を一層有効に抑制することが可能となり好適である。
このように構成すると、ギアハウジングを組み立てた後において、位置規制手段を収容部への組み付けながら、ウォームホイールの回転軸方向における位置を最適に調整することが可能となる。これにより、ウォームホイールの回転軸方向におけるガタ付きを確実に無くすことが可能となり、これによって、ウォームホイールに接続された進退部材の軸方向への移動を一層有効に抑制することが可能となり好適である。
このように構成されると、ギアハウジングを組み立てる際に、突起部がウォームホイールと収容部とに挟まれて押し潰され、これによって、ウォームホイールの回転軸方向における位置が最適に調整されるため、ウォームホイールに接続された進退部材の軸方向への移動を一層有効に抑制することが可能となり好適である。
中心本体部23のギア部24を挟んだ両側には、軸受部材26,27がそれぞれ装着されており、これにより、ギア部24は、軸受部材26,27に挟まれた状態で、ギアハウジング30に形成されたギア収容部30c(ハウジング本体31の収容凹部31aおよびハウジングカバーの底面32aに囲まれた空間部)に収容されている。ギア部24には、ウォーム21が歯合されており、これにより、ウォーム21の回転に伴って、ウォームホイール22全体が回転軸Lcを中心に回転するようになっている。
そして、本実施形態に係るシート駆動用モータ1では、モータの組立前において、突起部25の摺動面24aからの突出長さは、上述のワッシャ26cからワッシャ27cまでの軸方向における長さL1の方が、ギア収容部30cの軸方向における長さL2よりも長くなるように寸法設定されている。
ここで、スクリュー46が図7に示すX1方向にスライドすると、第1リンク部材47がR1方向に回動し、これにより、第2リンク部材49がr1方向に回動する。第2リンク部材49がr1方向に回動すると、シートクッション51がシート取付ブラケット52を介して持ち上げられ、これにより、シートクッション51が、図8に示す一点鎖線にある状態から実線で示す状態になるまで上昇する。
このとき、本実施形態のパワーシート装置Sでは、上述のように、スクリュー46に螺合されたウォームホイール22の軸方向への移動が抑制されているので、スクリュー46の進退動作によって上下動されるシートクッション51のガタ付きを防止することが可能である。
(イ)本発明の一実施形態に係るシート駆動用モータ1では、ハウジング本体31の収容凹部31aにギア部24および軸受部材26,27を収容した状態で、ハウジング本体31にハウジングカバー32を不図示のネジ等により締め付けて固定することにより、突起部25が軸受部材26とギア部24とによって押圧されて押し潰された状態となる。これにより、ワッシャ26aからワッシャ27cまでの軸方向における長さが、ギア収容部30cの軸方向における長さとほぼ等しくなり、ギア収容部30cの軸方向においてギア部24の位置が規制されるので、ウォームホイール22全体の軸方向における移動を抑制することができる。
(1)上記実施形態では、ウォームホイール22の軸方向における移動を抑制するための突起部25を、ギア部24の一方の摺動面24aに設けた構成としていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のように種々改変することができる。図9乃至図15は、上記実施形態の改変例を示す図である。また、以下の説明において、上記実施形態と同一部材は同一の符号を用いて示しており、その説明は上記と同様であるので省略する。
図9乃至図11に示すように、第一改変例に係るシート駆動用モータ101では、ウォームホイール22の軸方向における移動を抑制するための突起部125が、収容凹部31aの底部31bからウォームホイール22の軸方向に沿って突出するように形成されている。また、突起部125は、収容凹部31aの底部31bの周方向に沿って複数形成されている。このような構成により、ギア収容部30cにおいて、軸受部材26,27に挟まれた状態でギア部24の軸方向における位置が規制されるので、上記実施形態と同様に、ウォームホイール22全体の軸方向における移動を抑制することが可能となり、これにより、シートクッション51のガタ付きを防止することが可能となる。
図12に示すように、第二改変例に係るシート駆動用モータ201では、ウォームホイール22の軸方向における移動を抑制するための突起部225が、ギア部24の摺動面24a,24bからウォームホイール22の軸方向に沿って突出するようにそれぞれ形成されている。また、突起部225は、摺動面の一方の面24aおよび他方の面24bの周方向に沿ってそれぞれ複数形成されている。このような構成により、ギア収容部30cにおいて、軸受部材26,27に挟まれた状態でギア部24の軸方向における位置が規制されるので、上記実施形態と同様に、ウォームホイール22全体の軸方向における移動を抑制することが可能となり、これにより、シートクッション51のガタ付きを防止することが可能となる。
図13に示すように、第三改変例に係るシート駆動用モータ301では、ウォームホイール22の軸方向における移動を抑制するための突起部325が、ハウジングカバー32の底面32aおよびハウジング本体31に形成された収容凹部31aの底部31bからウォームホイール22の軸方向に沿って突出するようにそれぞれ形成されている。また、突起部325は、ハウジングカバー32の底面32aおよび収容凹部31aの底部31bの周方向に沿ってそれぞれ複数形成されている。このような構成により、ギア収容部30cにおいて、軸受部材26,27に挟まれた状態でギア部24の軸方向における位置が規制されるので、上記実施形態と同様に、ウォームホイール22全体の軸方向における移動を抑制することが可能となり、これにより、シートクッション51のガタ付きを防止することが可能となる。
図14に示すように、第四改変例に係るシート駆動用モータ401では、本発明に係る位置規制手段がネジ425で構成されており、ハウジング本体31には、底面31cから収容凹部31a内に貫通するネジ孔433が形成されている。そして、本改変例に係るシート駆動用モータ401において、ウォームホイール22の位置を調整するには、以下のようにすればよい。すなわち、収容凹部31aにウォームホイール22および軸受部材26,27を収容し、ハウジング本体31にハウジングカバー32を取り付けた後に、ハウジング本体31の底面31cからネジ425をネジ孔433に螺入する。次に、ネジ425をネジ孔433に螺入していきながら、ネジ425の先端で軸受部材27を押し上げるようにして、所定位置にまでウォームホイール22を軸方向に沿って移動させる。このように、ネジ425を用いてウォームホイール22を軸方向へ移動させることにより、ウォームホイール22の規制位置を調整することが可能となっている。
図15に示すように、第五改変例に係るシート駆動用モータ501では、ハウジング本体31の底面31cから収容凹部31aの底部31bに貫通する樹脂注入孔533が形成されている。また、本発明に係る位置規制手段は、外部から注入される樹脂材料525で構成されている。そして、本改変例に係るシート駆動用モータ501において、ウォームホイール22の位置を調整するためには以下のようにすればよい。すなわち、収容凹部31aにウォームホイール22および軸受部材26,27を収容し、ハウジング本体31にハウジングカバー32を取り付けた後に、ハウジング本体31の底面31cから、溶融状態にある樹脂材料525を不図示の射出装置によって一定の圧力により樹脂注入孔533に注入する。次に、樹脂材料525を収容凹部31a内に注入しながら、樹脂材料525で軸受部材27を押し上げるようにして所定位置にまでウォームホイール22を軸方向に沿って移動させる。そして、収容凹部31a内に注入した溶融状態にある樹脂材料525を冷却固化させる。このように、樹脂材料525を用いてウォームホイール22を軸方向へ移動させることにより、ウォームホイール22の規制位置を調整することが可能となっている。
Claims (6)
- シートクッションを有して構成された車両用シートと、前記シートクッションを上下動させるリフト機構と、を備えたパワーシート装置において、
前記リフト機構は、前記シートクッションに連結されたリンク部材と、
該リンク部材に接続され、進退動作により前記リンク部材を揺動させる進退部材と、
該進退部材とモータとの間に位置し、該モータにより回転されて前記進退部材に前記モータの回転力を伝達する伝達部材と、
該伝達部材を収容する収容部と、
前記伝達部材が前記進退部材の進退動する方向へ移動することを規制する位置規制手段と、を備えてなることを特徴とするパワーシート装置。 - 前記モータの回転軸には、ウォームが形成され、
前記伝達部材は、前記ウォームと歯合するウォームホイールで構成され、
前記位置規制手段は、前記ウォームホイールにおける該ウォームホイールの回転軸と交わる面に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のパワーシート装置。 - 前記モータの回転軸には、ウォームが形成され、
前記伝達部材は、前記ウォームと歯合するウォームホイールで構成され、
前記位置規制手段は、前記収容部における前記ウォームホイールの回転軸と交わる面に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のパワーシート装置。 - 前記位置規制手段は、前記収容部への組み付け時に、前記ウォームホイールの回転軸方向における位置を調整可能に構成されたことを特徴とする請求項3に記載のパワーシート装置。
- 前記位置調整手段は、前記進退部材の進退動する方向に沿って突出する樹脂製の突起部で構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のパワーシート装置。
- 車両用シートのシートクッションに連結されたリンク部材を進退部材の進退動作によって揺動させることにより、前記シートクッションを上下動させてなるパワーシート装置におけるシート駆動用モータであって、
モータ回転軸に形成されたウォームと、
該ウォームに歯合されると共に、前記進退部材に螺合されるウォームホイールと、
該ウォームホイールを収容するギアハウジングと、
前記ウォームホイールが前記進退部材の進退動する方向へ移動することを規制する位置規制手段と、を有して構成されたことを特徴とするシート駆動用モータ。
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---|---|---|---|---|
JP2006333574A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Jidosha Denki Kogyo Co Ltd | 減速機構付モータ |
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2003
- 2003-08-26 JP JP2003300949A patent/JP2005067434A/ja active Pending
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