JP6246308B2 - モータ装置及びモータ装置の組立方法 - Google Patents

モータ装置及びモータ装置の組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータの駆動力を出力するモータ装置に関する。
下記特許文献1に開示されている減速機構付モータは、ウォームに噛み合うウォームホ
イールよりなる減速機構により回転軸の回転が減速されて出力される。このウォームとウ
ォームホイールとの噛み合いにより回転軸にはその反力としてスラスト荷重が作用する。
特に、回転軸が正回転及び逆回転するものでは、このスラスト荷重が両軸端、すなわちギ
ヤハウジング側とヨークハウジング側の回転軸の両軸端に作用する。そのため、回転軸の
両軸端でのスラスト荷重を、それぞれスチールボールと金属製のスラストプレートとを用
いたスラスト軸受構造にて支持している。
また、回転軸の端面とスラストプレートとの間にクリアランスが存在すると両者が衝突
し異音が発生する。特に、正逆回転する場合には、回転軸の回転方向が変わることでスラ
スト荷重の作用方向も変わって上記異音の発生は顕著となる。
この異音発生を防止するため、ギヤハウジング側のスラスト軸受構造では、ギヤハウジ
ングに設けた回転軸収容室と注入スペースとをスラストプレートで区画して、注入スペー
スへ溶融樹脂材を注入し硬化させることによる樹脂材の熱収縮で回転軸の上記クリアラン
スを調整している。
特開2011−30346号
ところで、上記のスラストプレートはスラストプレート収容部内に配置するにあたって
ウォーム収容部のさらに軸方向先端側に位置する奥まった狭い場所に形成されたスラスト
プレート収容部内にウォーム収容部側からスラストプレートを配置しなくてはならない。
このため、スラストプレートをスラストプレート収容部内に配置するまでスラストプレー
トの姿勢を適切に保つことが難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、スラスト軸受におけるロータ軸とは反対側からスラス
ト軸受に圧接するプレートを適切な姿勢で容易に配置できるモータ装置及びモータ装置の
組立方法を得ることが目的である。
本発明の第1の態様のモータ装置は、通電されることでロータ軸周りに回転するロータを有するモータと、前記ロータ軸を収容するハウジングと、前記ハウジングに形成されたラジアル軸受収容部に対して前記ロータ軸の軸方向に挿入されて、前記ロータ軸の軸方向一端側が入り込む軸受孔を有し、前記軸受孔に入り込んだ前記ロータ軸を回転自在に支持するラジアル軸受と、前記ロータ軸の軸方向に前記ラジアル軸受収容部に連通するように前記ハウジングに形成されたプレート収容部に少なくとも一部が入り込んで、互いに連通した前記ラジアル軸受収容部及び前記プレート収容部とで構成される空間を、前記ラジアル軸受収容部側とその反対側とを前記ロータ軸の軸方向に仕切ると共に、該軸方向に移動可能なプレートと、前記プレートの前記ラジアル軸受収容部側で前記ロータ軸に接して前記ロータ軸における軸方向の力を受けるスラスト軸受と、前記ラジアル軸受に形成され、前記軸受孔に連通されて前記軸受孔とは反対側の端部に開口されて前記スラスト軸受の収容が可能なスラスト軸受収容部と、前記プレートに対して前記ラジアル軸受収容部とは反対側で前記プレート収容部に連通した樹脂充填部に充填された充填樹脂材と、を備えるモータ装置において、前記ラジアル軸受収容部に対し圧入固定される前記ラジアル軸受は、前記スラスト軸受収容部に対応する部位の外周形状を前記ラジアル軸受収容部の内周形状よりも小さく形成したことを特徴とする。
本発明の第1の態様のモータ装置は、モータのロータ軸が収容されるハウジングにはラジアル軸受収容部が形成され、このラジアル軸受収容部内に挿入されたラジアル軸受の軸受孔にロータ軸の軸方向一端側が入り込む。これにより、ロータ軸の軸方向一端側がラジアル軸受に回転自在に支持される。
また、ハウジングにはプレート収容部が形成される。このプレート収容部はロータ軸の
軸方向にラジアル軸受収容部と連通している。プレート収容部の内側にはプレートがロー
タ軸の軸方向に移動可能に設けられる。互いに連通したラジアル軸受収容部とプレート収
容部とで構成される空間は、このプレートによってラジアル軸受収容部側とその反対側と
にロータ軸の軸方向に仕切られる。
さらに、ハウジングには樹脂充填部が形成される。この樹脂充填部はプレートに対して
ラジアル軸受収容部とは反対側でプレート収容部に連通しており、この樹脂充填部に溶融
した充填樹脂材が充填されてプレートがラジアル軸受収容部側に押圧される。このプレー
トのラジアル軸受収容部側にはスラスト軸受が設けられているのでスラスト軸受も押圧さ
れる。そして、充填後の充填樹脂材の冷却硬化に伴う熱収縮によってロータ軸における軸
方向のガタ調整が適正に行われる。
また、本発明の第1の態様のモータ装置ではラジアル軸受にスラスト軸受収容部が形成される。このスラスト軸受収容部は軸受孔に連通していると共に、軸受孔とは反対側にて開口し、この開口からスラスト軸受をスラスト軸受収容部内に収容できる。このため、スラスト軸受よりもロータ軸を細くすることができる。
さらに、本発明の第1の態様のモータ装置では、ラジアル軸受収容部に対しラジアル軸受が圧入固定される。ここで、ラジアル軸受のスラスト軸受収容部に対応する部位の外周
形状がラジアル軸受収容部の内周形状よりも小さく形成される。このため、ラジアル軸受
収容部にラジアル軸受を圧入する際にスラスト軸受収容部に縮径方向の力が作用すること
が防止され、さらにスラスト軸受収容部に収容されたスラスト軸受にまでこの力が作用す
ることが防止される。
本発明の第2の態様のモータ装置は、第1の態様のモータ装置において、前記スラスト軸受を外径寸法が前記軸受孔の内径寸法よりも大きな球形状に形成したことを特徴とする。
ところで、特許文献1に開示された構成では、溶融樹脂材が注入されるまでの間、回転
軸の先端面に形成された凹部からスチールボールが脱落しないようにスラストプレートと
の間で回転軸の凹部に収容された状態を維持しなければならない。すなわち、回転軸をギ
ヤハウジングに組み付けた状態を維持しなければスチールボールは保持されずに脱落して
しまうといった問題がある。しかも、スチールボールは回転軸の凹部に収容されるため、
回転軸はスチールボールの直径よりも大きな径寸法とする必要があるといった問題もある
これに対し、本発明の第2の態様のモータ装置のスラスト軸受は、外径寸法がラジアル軸受に形成された軸受孔の内径寸法よりも大きな球形状である。このため、スラスト軸受収容部内に収容されたスラスト軸受がラジアル軸受の軸受孔を通過することがない。これにより、本モータ装置は、組み付けに際して、ラジアル軸受収容部にラジアル軸受を挿入固定することでスラスト軸受収容部に収容されたスラスト軸受はロータ軸の組付けがない状態でもスラスト軸受収容部からスラスト軸受が脱落しないので、組付け作業が容易である。
本発明の第3の態様のモータ装置は、第1または第2の態様のモータ装置において、前記プレート収容部における前記ラジアル軸受収容部とは反対側に最も移動した前記プレートに前記スラスト軸受が当接した状態で、前記スラスト軸受の中心から前記軸受孔に挿入された前記ロータ軸の軸方向端部までの間隔L6を前記スラスト軸受の半径寸法Rよりも大きくなるように設定したことを特徴とする。
本発明の第3の態様のモータ装置によれば、プレート収容部におけるラジアル軸受収容部とは反対側にプレートが最も移動し、この状態のプレートにスラスト軸受が当接するまでスラスト軸受が移動した状態では、スラスト軸受の中心から軸受孔に挿入されたロータ軸の軸方向端部までの間隔L6がスラスト軸受の半径寸法Rよりも大きくなるようにラジアル軸受やスラスト軸受の寸法等が設定される。
このため、この状態ではラジアル軸受の軸受孔にモータのロータ軸を組み付けてもスラ
スト軸受にロータ軸のスラスト力が作用しない。これにより、ロータ軸がラジアル軸受に
組み付けられる際のロータ軸のスラスト軸受との衝突による傷付きを防止することができ
る。
本発明の第4の態様のモータ装置は、第1〜第3のいずれかの態様のモータ装置において、前記ラジアル軸受収容部と前記プレート収容部との間には、前記ラジアル軸受収容部から前記プレート収容部へ向かうにつれて縮径する縮径部が設けられていることを特徴とする。
このため、本発明の第4の態様のモータ装置によれば、ラジアル軸受54がラジアル軸受収容部70に圧入された状態でプレート68が縮径部76に位置していれば、プレート68がプレート収容部78側へ移動することで縮径部76の内周面にて案内され容易にプレート収容部78内に嵌まり込むことができる。これにより、樹脂充填部に充填樹脂材が充填される前の状態でプレートを所定姿勢で安定させることができる。
本発明の第5の態様のモータ装置の組立方法は、モータのロータ軸が挿入される軸受孔と、前記軸受孔の先端側に連通して前記軸受孔とは反対側の端部からスラスト軸受の収容が可能に開口したスラスト軸受収容部と、を有するラジアル軸受にスラスト軸受及びプレートを保持させるスラスト軸受及びプレート搭載工程と、 前記ロータ軸が収容されるハウジングに形成されたラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を挿入して前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を固定すると共に、前記ロータ軸の軸方向に前記ラジアル軸受収容部に連通して前記プレートの少なくとも一部を収容可能なプレート収容部に対し、前記プレートの一部を入り込ませるラジアル軸受組付工程と、 前記プレート収容部に少なくとも一部が入り込んだ前記プレートにより互いに連通した前記ラジアル軸受収容部及び前記プレート収容部とで構成される空間が前記ラジアル軸受収容部側とその反対側とに仕切られた状態で、前記プレート収容部の前記ラジアル軸受収容部とは反対側で前記プレート収容部に連通した樹脂充填部から充填樹脂材を充填して、前記軸受孔に挿入された前記ロータ軸の軸方向端部と前記プレートとの間に介在するスラスト軸受に前記プレートを押圧する樹脂充填工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の第5の態様のモータ装置の組立方法では、モータのロータ軸が挿入される軸受孔と、前記軸受孔の先端側に連通して前記軸受孔とは反対側の端部からスラスト軸受の収容が可能に開口したスラスト軸受収容部とを有するラジアル軸受には、スラスト軸受及びプレート搭載工程では、スラスト軸受及びプレートを保持させる。
一方、モータのロータ軸が収容されるハウジングにはラジアル軸受に対応するラジアル軸受収容部が形成されており、更に、このラジアル軸受収容部に対してロータ軸の軸方向
先端側にプレート収容部が連通している。ラジアル軸受組付工程では、ラジアル軸受はラジアル軸受収容部に挿入されると共に、プレートの一部がプレート収容部に入り込む。
このプレート収容部にプレートの少なくとも一部が入り込むと、互いに連通したラジア
ル軸受収容部とプレート収容部とで構成される空間は、プレートによってラジアル軸受収
容部側とその反対側(樹脂充填部側)とに仕切られる。この状態で、樹脂充填工程ではプ
レート収容部のラジアル軸受収容部とは反対側でプレート収容部に連通した樹脂充填部か
ら溶融した充填樹脂材が充填される。樹脂充填部からプレート収容部に流れ込んだ充填樹
脂材は、プレートをラジアル軸受収容部側へ押圧する。
ラジアル軸受の軸受孔に挿入されたロータ軸の軸方向端部とプレートとの間にはロータ
軸のスラスト軸受が設けられており、上記のように充填樹脂材がプレートを押圧すると、
プレートと共にスラスト軸受をロータ軸の軸方向端部に押圧するが、充填樹脂材が冷却硬
化することで熱収縮し適切にロータ軸の軸方向のガタ調整が行われる。
ここで、本発明の第5の態様のモータ装置の組立方法では、ラジアル軸受は、軸受孔とは反対側の端部からスラスト軸受の収容が可能に開口したスラスト軸受収容部を有しているため、スラスト軸受及びプレート搭載工程では、スラスト軸受及びプレートを安定して保持させることができる。
本発明の第6の態様のモータ装置の組立方法は、第5の態様のモータ装置の組立方法において、前記ラジアル軸受は前記スラスト軸受収容部に、前記軸受孔の内径寸法よりも大きな外径寸法の球形状に形成された前記スラスト軸受が収容され、前記ラジアル軸受組付工程において前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を固定する際には、前記スラスト軸受が収容された前記スラスト軸受収容部の前記軸受孔とは反対側の開口が上方を向いた状態で相対的に下方から前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を挿入することを特徴とする。
本発明の第6の態様のモータ装置の組立方法によって組み立てられるモータ装置では、スラスト軸受が球形状とされ、その外径寸法はラジアル軸受に形成された軸受孔の内径寸法よりも大きい。また、ラジアル軸受には軸受孔の先端側に軸受孔と連通してスラスト軸受収容部が形成され、このスラスト軸受収容部にスラスト軸受が収容される。
ところで、特許文献1に開示された構成では、溶融樹脂材が注入されるまでの間、回転
軸の先端面に形成された凹部からスチールボールが脱落しないようにスラストプレートと
の間で回転軸の凹部に収容された状態を維持しなければならない。すなわち、回転軸をギ
ヤハウジングに組み付けた状態を維持しなければスチールボールは保持されずに脱落して
しまうといった問題がある。しかも、スチールボールは回転軸の凹部に収容されるため、
回転軸はスチールボールの直径よりも大きな径寸法とする必要があるといった問題もある
これに対して、上述したようにラジアル軸受やスラスト軸受が用いられる本発明の第6の態様のモータ装置の組立方法では、スラスト軸受収容部の軸受孔とは反対側の開口が上方を向いた状態で、この開口からスラスト軸受が収容されると共に、上述したプレートが保持される。この状態で、ラジアル軸受組付工程では、ラジアル軸受がハウジングのラジアル軸受収容部に対して相対的に下方から挿入される。
このため、ラジアル軸受組付工程でラジアル軸受をハウジングのラジアル軸受収容部に
挿入固定することでスラスト軸受収容部内に収容されたスラスト軸受はロータ軸の組付け
が無い状態であってもスラスト軸受収容部から脱落することがなく組付け作業が容易であ
る。しかも、スラスト軸受はラジアル軸受に形成されたスラスト軸受収容部に保持される
構成である。このため、スラスト軸受よりもロータ軸を細くすることができる。
本発明の第7の態様のモータ装置の組立方法は、第6の態様のモータ装置の組立方法において、前記プレート収容部における前記ラジアル軸受収容部とは反対側に最も移動した前記プレートに前記スラスト軸受が当接した状態で、前記スラスト軸受の中心から前記軸受孔に挿入された前記ロータ軸の軸方向端部までの間隔L6を前記スラスト軸受の半径寸法Rよりも大きくなるように設定し、前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受が挿入固定された状態で前記ラジアル軸受の前記軸受孔に前記ロータ軸を挿入するロータ軸挿入工程では、前記軸受孔における前記スラスト軸受収容部とは反対側の開口を上方へ向けて、上方から前記軸受孔に前記ロータ軸を挿入することを特徴とする。
本発明の第7の態様のモータ装置の組立方法によって組み立てられるモータ装置では、プレート収容部におけるラジアル軸受収容部とは反対側にプレートが最も移動し、この状態のプレートにスラスト軸受が当接するまでスラスト軸受が移動した状態では、スラスト軸受の中心から軸受孔に挿入されたロータ軸の軸方向端部までの間隔L6がスラスト軸受の半径寸法Rよりも大きくなるようにラジアル軸受やスラスト軸受の寸法等が設定される。
このようなラジアル軸受やスラスト軸受が用いられる本発明の第7の態様のモータ装置の組立方法によれば、ロータ軸をラジアル軸受の軸受孔に挿入するロータ軸挿入工程では、先ず、ラジアル軸受組付工程でラジアル軸受がラジアル軸受収容部に挿入固定された状態で軸受孔におけるスラスト軸受収容部とは反対側の開口を上方へ向けられる。これにより、プレートとスラスト軸受とが自重によって下降し、プレート収容部においてラジアル軸受収容部とは反対側にプレートが最も移動すると共に、このプレート上にスラスト軸受が載置される。
次いで、ロータ軸がラジアル軸受の軸受孔に挿入される。ここで、この状態では、上記
のようにスラスト軸受の中心から軸受孔に挿入されたロータ軸の軸方向端部までの間隔L
6がスラスト軸受の半径寸法Rよりも大きい。このため、ラジアル軸受の軸受孔にロータ
軸を組み付けてもスラスト軸受にロータ軸のスラスト力が作用しない。これにより、ロー
タ軸挿入工程においてロータ軸のスラスト軸受との衝突による傷付きを防止することがで
きる。
本発明の第8の態様のモータ装置の組立方法は、第5〜第7のいずれかの態様のモータ装置の組立方法において、前記ロータ軸の軸方向を水平とした状態で前記樹脂充填工程が行なわれることを特徴とする。
本発明の第8の態様のモータ装置の組立方法では、ロータ軸の軸方向を水平とした状態で樹脂充填工程が行なわれる。このため、溶融した充填樹脂材が充填される際に、充填樹脂材はモータのロータやスラスト軸受、更には、プレートの重さの影響を受け難くなる。これにより、充填樹脂材に押圧されるプレートの姿勢を安定させることができると共に、充填樹脂材の充填圧力も低くすることができる。
本発明の一実施の形態に係るモータ装置の断面図である 本発明の一実施の形態に係るモータ装置の要部を拡大した断面図である 本発明の一実施の形態に係るモータ装置の要部を拡大した分解斜視図である スラスト軸受収容工程及びプレート搭載工程を示す概略的な断面図である。 ハウジングへのラジアル軸受の組付け工程を示す概略的な断面図である。 ロータ軸を挿入する工程を示す概略的な断面図である。 樹脂充填工程を示す概略的な断面図である。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るモータ装置としてのワイパモータ10の構成の概
略が断面図により示されている。
図1に示されるように、ワイパモータ10はモータ12を備えている。このモータ12
は磁性材料により形成されたモータハウジング14を備えている。モータハウジング14
は図1における左側(ギヤハウジング側)へ向けて開口した有底筒形状に形成されている
。モータハウジング14の内側にはロータ(回転子)としてのアーマチャ16が収容され
ている。アーマチャ16はロータ軸としてのアーマチャ軸18を備えている。アーマチャ
軸18は軸方向がモータハウジング14の開口方向及びその反対方向(図1の左右方向)
に沿っている。アーマチャ軸18の軸方向一端(図1における右側の端部)に対向するよ
うにモータハウジング14の底部には軸受部20が設けられている。
軸受部20はモータハウジング14の底部中心に金属製のプレート22を備えている。
プレート22は焼入れ等によってアーマチャ軸18の本体部分よりも硬い金属製の板材と
されている。また、アーマチャ軸18の軸方向一端部には、有底円筒状の凹部26が形成
されており、この凹部26に収容された軸受球24がプレート22に点接触している。こ
の軸受球24は、直径寸法がアーマチャ軸18の凹部26の内径寸法よりも僅かに小さい
球形状とされている。
また、アーマチャ軸18の一端部に設けられた凹部26の底部にも、プレート22と同
様の金属製のプレート25が収容固定されており、軸受球24が点接触している。これに
より、アーマチャ軸18の軸方向一端においてスラスト力を受止めている。なお、両プレ
ート22、25と軸受球24との両点接触位置を結ぶ直線は、アーマチャ軸18の軸線と
平行で極僅かにずれており、アーマチャ軸18の回転に対して軸受球24が自転しながら
公転して、プレート22の摩耗が抑制されている。
また、モータハウジング14の軸受部20には軸受23(含油軸受)が固定されている
。この軸受23によってアーマチャ軸18の凹部26の外周部がその中心軸線周りに回転
自在に支持されている。
一方、モータハウジング14の内側にはN極とS極対向する一対または複数対の界磁用
磁石28がアーマチャ16のアーマチャ本体30を介して互いに対向するように設けられ
ており、アーマチャ本体30に施された巻線が形成する磁界と界磁用磁石28が形成する
磁界との相互作用によってアーマチャ16がアーマチャ軸18の中心軸線周りに回転する
また、図1に示されるように、アーマチャ軸18の他端側(図1における左側、つまり
先端側)ではアーマチャ軸18にウォームギヤ32が転造等によって形成されている。こ
のウォームギヤ32を含むアーマチャ軸18の他端側はモータハウジング14に接続固定
されたハウジングとしてのギヤハウジング42の内部に入り込んでいる。ギヤハウジング
42はハウジング本体44を備えている。ハウジング本体44にはウォーム収容部46が
形成されている。このウォーム収容部46はアーマチャ軸18の軸方向に対して直交した
向き(図1における上方)に開口しており、上述したアーマチャ軸18の他端側はウォー
ム収容部46に入り込んでウォームギヤ32が位置している。
また、ハウジング本体44においてウォーム収容部46の側方(図2の紙面奥行き側又
は紙面手前側)にはウォームホイール収容部がウォーム収容部46に連通して形成されて
いる。このウォームホイール収容部内にはウォームホイールがウォームギヤ32に噛み合
った状態でハウジング本体44の開口方向及びその反対方向を軸方向とする軸周りに回転
自在に支持されている。
ウォームホイールは直接又は間接的に出力軸に連結されており、更に、この出力軸にワ
イパ装置を構成するワイパアームの基端部に一体的に結合される。ワイパアームの先端に
はゴム材又はエラストマー材等の弾性材料からなるブレードラバーを含めて構成されたワ
イパブレードが連結されている。このワイパブレードのブレードラバーは車両における払
拭面としてのウインドシールドガラスに圧接した状態でワイパアームの基端側、すなわち
、上述した出力軸を中心に往復回動することによってウインドシールドガラスの表面を払
拭する。
一方、ウォーム収容部46に入り込んだアーマチャ軸18の他端部に対応してハウジン
グ本体44には軸受機構52が設けられている。
ここで、図1における軸受機構52の近傍部分を拡大した断面図が図2に示されており
、図3には軸受機構52の近傍部分拡大した分解斜視図が示されている。これらの図に示
されるように、軸受機構52はラジアル軸受54を備えている。ラジアル軸受54は円筒
形状の軸受部56を備えている。軸受部56の内側の孔は軸受孔58とされており、軸受
部56に対して同軸に形成されていると共に、軸受部56の軸方向両端にて開口している
この軸受孔58の内径寸法は、上述したアーマチャ軸18においてウォームギヤ32が
形成された部分よりも更に他端側(先端側)における外径寸法に略等しい(厳密には僅か
に大きい)。アーマチャ軸18においてウォームギヤ32が形成された部分よりも更に他
端側(先端側)の部分は、この軸受部56に形成された軸受孔58に嵌挿され、軸受部5
6、すなわち、ラジアル軸受54に回転自在に支持される。なお、アーマチャ軸18の他
端側(先端側)における外径寸法は、アーマチャ軸18の冷間鍛造加工やウォームギヤ形
成のための転造加工等によりアーマチャ軸18の一端側における外径寸法よりも小さな外
径寸法となっている。
この軸受部56におけるアーマチャ軸18の他端側の端部からは連続して接続部60が
一体に形成されている。この接続部60は外周形状及び内周形状の双方が軸受部56に対
して略同軸の筒形状に形成されている。但し、接続部60の内周形状は接続部60におけ
るアーマチャ軸18の他端側(すなわち、軸受部56とは反対側)へ向けて漸次内径寸法
が大きくなっている。さらに、接続部60の外周形状は接続部60におけるアーマチャ軸
18の他端側へ向けて漸次外径寸法が小さくなっている。
接続部60の軸受部56とは反対側にはスラスト軸受収容部としての軸受球収容部62
が一体に形成されている。軸受球収容部62は外径寸法が接続部60における軸受球収容
部62側の外径寸法に略等しく、内径寸法が接続部60における軸受球収容部62側の内
径寸法に略等しい円筒形状に形成されている。
この軸受球収容部62の内側にはスラスト軸受としての軸受球64が収容される。軸受
球64は外径寸法が上述した軸受球24の外径寸法と同じ大きさの球形状に形成されてい
る。また、軸受球64の外径寸法は軸受球収容部62の内径寸法に略等しく(厳密には極
僅かに小さく)、軸受球64を軸受球収容部62に収容した状態では軸受球収容部62の
内周部に軸受球64が摺接している。また、軸受球64の外径寸法は軸受孔58の内径寸
法よりも充分に大きく、このため、軸受球64が軸受孔58を通過することができない。
この軸受球64と対向するアーマチャ軸18の軸方向他端にはプレート65が設けられ
ている。このプレート65は上述したプレート22、25と同様に焼入れによりアーマチ
ャ軸18よりも硬い金属製の板材とされており、アーマチャ軸18の軸方向他端では、こ
のプレート65が軸受球64と摺接する。
軸受球収容部62の接続部60とは反対側の端部にはプレート保持部66が形成されて
いる。プレート保持部66は内径寸法が軸受球収容部62の内径寸法よりも大きく軸受球
収容部62に対して同軸のリング状に形成されている。このプレート保持部66の内側に
は円板形状のプレート68を嵌め込むことができる。より具体的には、このプレート保持
部66にプレート68の一部(アーマチャ軸18の軸方向におけるプレート68の基端側
)が嵌め込まれて、プレート68の先端側はラジアル軸受54の軸受球収容部62先端面
から突出した状態でプレート68を保持させることができる。プレート68はプレート2
2、25と同様に焼入れによりアーマチャ軸18よりも硬く形成されており、このプレー
ト68がプレート65とは反対側から軸受球64と摺接する。
ここで、図4の(D)に示されるように、軸受球64が最も軸受孔58側へ移動した状
態で軸受球64の中心からプレート保持部66の底部67までの間隔L1は軸受球64の
半径寸法Rより大きくなるようにラジアル軸受54の各部位の寸法が設定されている。こ
のため、軸受球64を最も軸受孔58側へ移動させた状態でプレート保持部66の内側に
プレート68を嵌め込むと、図4の(D)に示されるように、プレート68が軸受球64
と離間状態で保持される。
図2及び図3に示されるように、ラジアル軸受54に対応してハウジング本体44には
嵌挿孔を構成するラジアル軸受収容部70が形成されている。ラジアル軸受収容部70は
アーマチャ軸18の軸方向一方の側(ウォーム収容部46側)へ向けて開口した孔とされ
ている。ラジアル軸受収容部70の内周形状はアーマチャ軸18に対して同軸の円形とさ
れており、その内径寸法はラジアル軸受54における軸受部56の外径寸法に略等しい。
このため、ラジアル軸受54はラジアル軸受収容部70に圧入されることによりラジア
ル軸受収容部70内に挿入固定される。但し、ラジアル軸受54において軸受球収容部6
2は外径寸法がラジアル軸受収容部70の内径寸法よりも小さい。このため、図2に示さ
れるように、ラジアル軸受54を圧入によりラジアル軸受収容部70に挿入した状態でも
軸受球収容部62の外周部とラジアル軸受収容部70の内周部との間には隙間が形成され
る。さらに、図4の(C)のように軸受球64が最も軸受孔58側へ移動して軸受球64
の一部が軸受球収容部62よりも軸受孔58側へはみ出ても、軸受球64の中心は軸受球
収容部62の内側に位置するようにラジアル軸受54の内周形状が設定されている。
一方、ラジアル軸受収容部70におけるウォーム収容部46側の開口端とは反対側の端
部からは連続して縮径部76が形成されている。縮径部76の内周形状はラジアル軸受収
容部70に対して同軸の円形とされており、縮径部76におけるラジアル軸受収容部70
側の端部での内径寸法はラジアル軸受収容部70の内径寸法に等しく設定されている。但
し、縮径部76はラジアル軸受収容部70とは反対側へ向けて漸次内径寸法が小さくなっ
ており、縮径部76におけるラジアル軸受収容部70とは反対側の端部では内径寸法がプ
レート68の外径寸法に略等しく(厳密にはプレート68の外径寸法よりも極僅かに大き
く)設定されている。
縮径部76のラジアル軸受収容部70とは反対側にはラジアル軸受収容部70や縮径部
76と共に嵌挿孔を構成するプレート収容部78が形成されている。プレート収容部78
はラジアル軸受収容部70に対して同軸で縮径部76とは反対側に底部を有する有底の孔
形状とされている。プレート収容部78の内径寸法は縮径部76におけるプレート収容部
78側の端部の内径寸法に略等しく設定されている。また、プレート収容部78の軸方向
寸法はプレート68の厚さ寸法D1以上に設定されている。このため、プレート68はプ
レート収容部78に対して同軸の状態でプレート収容部78に入り込み、プレート収容部
78内を軸方向にスライドできる。
ここで、図2に示されるように、ラジアル軸受収容部70における縮径部76とは反対
側(ウォーム収容部46側)の開口端からプレート収容部78の縮径部76側の開口端ま
での間隔L2は、ラジアル軸受収容部70における縮径部76とは反対側(ウォーム収容
部46側)の開口端からプレート保持部66の底部67までの間隔L3とプレート68の
厚さ寸法D1との和よりも小さくなるようにラジアル軸受54の各部位の寸法やプレート
68の厚さ寸法D1、ラジアル軸受収容部70や縮径部76、プレート収容部78の軸方
向寸法が設定されている。
これにより、ラジアル軸受収容部70にラジアル軸受54が挿入された状態では、プレ
ート収容部78におけるラジアル軸受収容部70側の開口端からプレート保持部66の底
部67までの間隔L4(すなわち、上記の間隔L2と間隔L3との差)がプレート68の
厚さ寸法D1未満になる。
また、軸受孔58に挿入されてラジアル軸受54に回転自在に支持された状態のアーマ
チャ軸18の軸方向他端(先端)からプレート収容部78の縮径部76とは反対側の端部
(プレート収容部78の底部)までの距離L5はプレート68の厚さ寸法D1と軸受球6
4の半径寸法Rの2倍(すなわち、軸受球64の直径寸法)との和よりも大きくなるよう
に、ラジアル軸受54の各部位の寸法やプレート68の厚さ寸法D1、ラジアル軸受収容
部70や縮径部76、プレート収容部78の軸方向寸法が設定されている。
このため、図6の(B)や図7の(A)に示されるように、プレート68がプレート収
容部78の底部に当接し、更に、この状態のプレート68に軸受球64が当接した状態で
は、軸受球64がアーマチャ軸18の軸方向他端(先端)に対してアーマチャ軸18の軸
方向に離間する(すなわち、図7の(A)に示されるこの状態でのアーマチャ軸18の軸
方向他端から軸受球64の中心までの間隔L6が軸受球64の半径寸法Rよりも大きい)
一方、軸受機構52に対応してハウジング本体44には樹脂充填部を構成するスプルー
92が形成されている。このスプルー92は横孔94を備えている。横孔94は軸方向が
アーマチャ軸18の軸方向に沿った断面円形の孔とされ、その内径寸法はプレート収容部
78の内径寸法よりも充分に小さく設定されている。この横孔94はラジアル軸受収容部
70やプレート収容部78に対して略同軸的に形成されており、横孔94はプレート収容
部78の底部の略中央にて開口してプレート収容部78に連通している。言い換えれば、
横孔94のプレート収容部78への開口の周囲にはプレート収容部78の底部が形成され
る。
また、スプルー92は縦孔96を備えている。縦孔96は軸方向がハウジング本体44
の開口方向と同方向に開口し、横孔94と直交する方向に沿った断面円形の孔とされてい
る。この縦孔96の一端(図2における下側の端部)は横孔94に連通している。また、
縦孔96の他端の開口にはノズル圧接部98が形成されている。ノズル圧接部98は縦孔
96とは反対側(すなわち、ハウジング本体44の開口側)へ向けて漸次内径寸法が大き
くなる円錐台形状または凹状の曲面形状(本実施の形態では円錐台形状)とされ、図7に
示されるように、射出成形機112のノズル114の先端が接触して、縦孔96の開口か
らスプルー92内へ溶融した充填樹脂材116が射出(供給)される。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本ワイパモータ10における軸受機構52の組立方法の概略について説明する。
(軸受球収容工程)
スラスト軸受収容工程としての軸受球収容工程では、図4に示されるように、筒保持具
132が用いられる。この筒保持具132には円柱形状の保持突起134が形成されてい
る。保持突起134は外径寸法がラジアル軸受54に形成された軸受孔58の内径寸法に
略等しく(厳密には極僅かに小さく)設定され、筒保持具132に対してラジアル軸受5
4を位置決め保持している。また、保持突起134の軸方向寸法は軸受孔58の軸方向寸
法よりも短く設定されている。図4の(A)に示されるように、軸受球収容工程では、保
持突起134の先端側が鉛直方向上方を向けられており、ラジアル軸受54の軸受部56
側を筒保持具132の保持突起134に対して上方から同軸的に接近させてラジアル軸受
54を筒保持具132にセットする。
図4の(B)及び(C)に示されるように、筒保持具132の保持突起134がラジア
ル軸受54の軸受孔58に嵌挿されると、この状態で上方、すなわち、ラジアル軸受54
の軸受球収容部62の軸受部56とは反対側の開口端から軸受球64が軸受球収容部62
内に収容される(図4の(C)図示状態)。ここで、軸受球64の外径寸法は軸受孔58
の内径寸法よりも充分に大きい。このため、軸受球64が軸受孔58を通過して落下する
ことがなく、軸受球64を軸受球収容部62に収容させておくことができる。
(プレート搭載工程)
次いで、プレート搭載工程では、図4の(C)及び(D)に示されるように、軸受球収
容部62内に軸受球64が収容された状態で、鉛直方向上方からプレート68がプレート
保持部66に嵌め込まれる(図4の(D)図示状態)。ここで、上述したように、軸受球
64を自重により最も軸受孔58側へ移動させた状態であるためプレート保持部66の内
側に嵌め込まれたプレート68と軸受球64とは離間してプレート68が保持される。こ
のため、プレート保持部66に保持されたプレート68が軸受球64によって押し出され
ることなく、プレート保持部66に保持された状態が維持される。
このように軸受球収容部62内に軸受球64を収容した状態でも、軸受球64がプレー
ト保持部66よりも外側に出ないように軸受球収容部62の軸方向寸法等が設定されてい
る。これにより、図4の(D)に示されるようにラジアル軸受54のプレート保持部66
にプレート68が嵌め込まれてラジアル軸受54にプレート68が所定姿勢を維持して保
持される。
なお、本実施の形態では、筒保持具132にセットした後にラジアル軸受54に軸受球
64を収容したが、予め軸受球64を収容したラジアル軸受54を筒保持具132にセッ
トしてプレート保持部66にプレート68を取り付けるようにしてもよい。
(ラジアル軸受54の組付け工程)
次に、ラジアル軸受54の組付け工程では、図5の(A)に示されるように、軸受球6
4やプレート68が設けられたラジアル軸受54の鉛直方向上方にラジアル軸受収容部7
0が位置するようにハウジング本体44が配置される。この状態でハウジング本体44及
びラジアル軸受54の一方が他方に対してラジアル軸受収容部70及びラジアル軸受54
の軸方向に沿って接近させられ、図5の(B)に示されるように、ラジアル軸受54がラ
ジアル軸受収容部70に圧入される。
なお、図5に示される形態では、筒保持具132にセットされたラジアル軸受54に対
して鉛直方向上方からハウジング本体44が接近してラジアル軸受収容部70にラジアル
軸受54が圧入される態様であるが、ラジアル軸受54がセットされた筒保持具132を
上昇させてラジアル軸受収容部70にラジアル軸受54を圧入する態様にしてもよい。
このように、このラジアル軸受54の組付け工程においても、ラジアル軸受54の軸受
球収容部62の軸受部56とは反対側の開口端は鉛直方向上方に向けられている。このた
め、ラジアル軸受54の組付け工程で軸受球64が軸受球収容部62から抜け出ることが
ない。
さらに、上述したように、ラジアル軸受収容部70における縮径部76とは反対側(ウ
ォーム収容部46側)の開口端からプレート収容部78の縮径部76側の開口端までの間
隔L2は、ラジアル軸受収容部70における縮径部76とは反対側(ウォーム収容部46
側)の開口端からプレート保持部66の底部67までの間隔L3とプレート68の厚さ寸
法D1との和よりも小さい。
このため、図5の(B)に示されるように、ラジアル軸受54がラジアル軸受収容部7
0内の所定位置まで圧入されると、プレート68におけるプレート収容部78側の一部が
プレート収容部78に入り込む。この状態では、プレート68におけるアーマチャ軸18
の軸方向に沿った両端側がプレート保持部66とプレート収容部78とで保持される。
さらに、図6に示されるように、プレート保持部66によるプレート68の保持が解除
されても、プレート68の少なくとも一部をプレート収容部78に入り込ませておくこと
ができる(すなわち、プレート収容部78に対するプレート68の嵌め込みが容易である
)。これにより、樹脂充填部に充填樹脂材116が充填される前の状態であってもプレー
ト68をプレート収容部78内に所定姿勢で安定させることができる。
さらに、上記のようにラジアル軸受収容部70にラジアル軸受54が圧入されると、ラ
ジアル軸受54にはラジアル軸受収容部70の内周部から中心軸線側(すなわち、縮径方
向)の力が作用する。
ここで、上述したように、軸受球64が最も軸受孔58側へ移動して軸受球64の一部
が軸受球収容部62よりも軸受孔58側へはみ出ても、軸受球64の中心は軸受球収容部
62の内側に位置するようにラジアル軸受54の内周形状が設定されている。さらに、軸
受球収容部62は外径寸法がラジアル軸受収容部70の内径寸法よりも小さく、軸受球収
容部62の外周部とラジアル軸受収容部70の内周部との間には隙間が形成される。この
ため、ラジアル軸受収容部70にラジアル軸受54が圧入された状態では、軸受部56は
ラジアル軸受収容部70の内周部から中心軸線側(すなわち、縮径方向)の力が作用する
が、軸受球収容部62ではこのような力が作用することが防止される。これにより、軸受
球収容部62に収容された軸受球64にまでこの圧入時の力が作用することが防止される
(アーマチャ軸18の挿入工程)
次に、ロータ軸挿入工程としてのアーマチャ軸18の挿入工程では、ラジアル軸受収容
部70にラジアル軸受54が組付けられたハウジング本体44が、図6の(A)に示され
るように、上下方向がそれまでとは逆に向けられる。これにより、軸受球64が自重によ
って軸受球収容部62内で鉛直方向下方側へ移動すると共に、移動した軸受球64がプレ
ート68を押し下げてハウジング本体44に形成されたプレート収容部78の底部側へプ
レート68を移動させる。
ここで、上述したように、ラジアル軸受54がラジアル軸受収容部70に圧入固定され
た状態で、プレート68のプレート収容部78側の一部がプレート収容部78に入り込ん
でいる。このため、軸受球64にプレート68をプレート収容部78の底部側へ押圧させ
れば、プレート68は容易にプレート収容部78内に入り込んでプレート収容部78の底
部側へ移動させることができる。なお、このプレート68をプレート収容部78の底部側
へ移動させる軸受球64の移動で、軸受球64が軸受球収容部62内を最もプレート収容
部78側へ移動した状態であっても、軸受球64の中心は軸受球収容部62内に位置して
いるので、軸受球64のラジアル方向の保持状態が維持される。
さらに、図6の(A)(B)に示されるように、この状態で鉛直方向上方からアーマチ
ャ16のアーマチャ軸18の軸方向他端側(先端側)がハウジング本体44に挿入されて
、ウォームギヤ32がハウジング本体44のウォーム収容部46に配置され、更に、図6
の(B)に示されるようにアーマチャ軸18の軸方向他端側(先端側)がラジアル軸受5
4の軸受孔58に嵌挿される。
ここで、上述したように、ラジアル軸受54に回転自在に支持された状態のアーマチャ
軸18の軸方向他端からプレート収容部78の縮径部76とは反対側の端部(プレート収
容部78の底部)までの距離L5はプレート68の厚さ寸法D1と軸受球64の半径寸法
Rの2倍(すなわち、軸受球64の直径寸法)との和よりも大きい。このため、この状態
では、アーマチャ軸18の軸方向他端と軸受球64との間にアーマチャ軸18の軸方向に
沿った隙間が形成される。このため、軸受孔58にアーマチャ軸18を嵌挿させた際にア
ーマチャ軸18の軸方向他端が軸受球64に強く接して(例えば、衝突して)軸受球64
が傷付いてしまうことを防止している。
(樹脂充填工程)
次に、樹脂充填工程では、図7の(A)に示されるように、ラジアル軸受54に支持さ
れたアーマチャ軸18の軸方向が鉛直方向に対して略水平になるようにハウジング本体4
4が回転させられる。この状態では、ハウジング本体44に形成されたスプルー92の縦
孔96が上下方向(アーマチャ軸18の軸方向に直交する方向)に沿い、ノズル圧接部9
8が上方へ向けて開口する。この状態で図7の(A)に示されるように、ノズル圧接部9
8に射出成形機112のノズル114が接触されて、図7の(B)に示されるように溶融
した充填樹脂材116がスプルー92内に射出(供給)される。
スプルー92内に射出された充填樹脂材116は縦孔96及び横孔94を通過し、更に
、プレート収容部78に連通する横孔94の開口を通過してプレート収容部78内に入り
込む。プレート収容部78内に入り込んだ充填樹脂材116は、プレート68によって樹
脂充填部側がラジアル軸受収容部70側と仕切られているため、射出圧Fでプレート68
をラジアル軸受収容部70側(プレート収容部78の開口側)へ押圧してプレート収容部
78の底部からプレート68を移動させる。
このように移動したプレート68は軸受球64を押圧して軸受球収容部62内を共に移
動し、軸受球64をアーマチャ軸18の先端に接触させる。その後、充填樹脂材116が
冷却硬化し、その際の熱収縮によって押圧状態から開放された適正なアーマチャ軸18の
スラスト方向のガタ調整がなされる。こうして、上述した軸受部20と共にアーマチャ軸
18のスラスト方向(軸方向)の軸受となる。
ここで、スプルー92からプレート収容部78の底部を通過してプレート収容部78内
(すなわち、プレート収容部78の底部とプレート68との間)に入り込んだ充填樹脂材
116は、横孔94とプレート収容部78とが連通する開口の周囲では厚さ寸法が薄肉の
円板状になる。このような充填樹脂材116は硬化する際に一定の比率で熱収縮し、その
収縮量がアーマチャ軸18の軸方向ガタ量に関係する。
ここで、プレート収容部78内に入り込んだ充填樹脂材116の厚さ方向寸法D2に対
して一定の比率で厚さ方向に収縮するが、上記のようにプレート収容部78内において充
填樹脂材116の厚さ方向寸法D2は小さく、熱収縮しても、その収縮量を極めて小さく
できる。このため、アーマチャ軸18の軸方向のガタツキ量を極めて小さくすることがで
きる。
なお、横孔94とプレート収容部78とが連通する開口部分(中央部分)は肉厚となる
ためにアーマチャ軸18の軸方向の収縮量も大きくなり中央部分に窪みが生じるが、その
周囲の収縮量は上述の如く極めて小さいため、その周囲部分に当接するプレート68の熱
収縮による変位への影響も極めて小さなものとなる。
また、例えば、図6に示されるように、プレート収容部78の鉛直方向下側にスプルー
92の横孔94が位置する状態で充填樹脂材116を充填すると、充填樹脂材116は横
孔94を鉛直方向上方へ流れてプレート収容部78に入り込むことになる。このような場
合、充填樹脂材116は重力に逆らってプレート収容部78側へ流れることになるうえ、
プレート68や軸受球64の重さが充填樹脂材116の流れに抗するように作用する。
これに対して、本実施の形態では、ハウジング本体44の姿勢がラジアル軸受54に支
持されたアーマチャ軸18の軸方向が鉛直方向に対して略水平になるように回転させた状
態で溶融した充填樹脂材116が充填される。このため、充填樹脂材116が横孔94か
らプレート収容部78に流れ込むに際して充填樹脂材116は上述したような重力の影響
や、プレート68及び軸受球64の重さの影響を受け難く、円滑にプレート収容部78に
流れ込むことができる。
以上のような組立工程を含む製造工程を経て製造された本ワイパモータ10は、ウォー
ムギヤ32がウォームホイールに噛み合っているため、ウォームギヤ32はアーマチャ軸
18の軸方向に沿った反力をウォームホイールから受ける。しかも、モータ12を正転駆
動から逆転駆動、逆転駆動から正転駆動に切り替えると、ウォームギヤ32がウォームホ
イールから受ける反力の向きも反転する。
ここで、本ワイパモータ10では、アーマチャ軸18の軸方向両端側に軸受球24、6
4及びプレート22、25、65、68が設けられる。ここで、ウォームギヤ32はウォ
ームホイールに噛み合っているため、ウォームホイールからウォームギヤ32がアーマチ
ャ軸18の軸方向の一方及び他方の何れに沿うような反力を受けても、アーマチャ軸18
の軸方向に沿ったウォームギヤ32の変位を抑制でき、アーマチャ軸18が軸方向に変位
することによって生じる異音の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態では、アーマチャ軸18の軸方向他端側でスラスト軸受を構成する
軸受球64はラジアル軸受54の軸受球収容部62に収容されて、このラジアル軸受54
がハウジング本体44に形成されたラジアル軸受収容部70に圧入される構成である。こ
のため、アーマチャ軸18にスラスト軸受としての軸受球64を収容する構成とは異なり
、アーマチャ軸18の外径寸法を軸受球64の直径寸法よりも大きくする必要がないため
アーマチャ軸18を細く形成できる。
例えば、アーマチャ軸18の他端側(先端側)における外径寸法が、アーマチャ軸18
の冷間鍛造加工やウォームギヤ形成のための転造加工等によりアーマチャ軸18の一端側
における外径寸法よりも小さな外径寸法となっている場合、アーマチャ軸18に軸受球6
4を収容する構成をアーマチャ軸18の一端側と他端側に適用すると、一端側と他端側と
で異なる直径寸法の軸受球を用いることとなる。そのため、本実施形態のようなモータ1
2を正転及び逆転駆動させるワイパモータの場合、正転駆動と逆転駆動とでスラスト方向
の軸受による回転損失が異なってしまうという問題がある。
しかしながら、本実施形態では、アーマチャ軸18の他端側(先端側)の外径寸法が一
端側より小さくても、アーマチャ軸18の外径寸法を軸受球64の直径寸法よりも大きく
する必要がないので、一端側の軸受球24と他端側の軸受球64の直径寸法を実質同一と
することができる。これにより、上記のような正転及び逆転駆動させるワイパモータでの
正転駆動と逆転駆動でスラスト方向の軸受による回転損失を実質同一として、正転駆動時
と逆転駆動時のワイパ動作の変動抑制に寄与することができる。
なお、本実施の形態では、ラジアル軸受収容部70における縮径部76とは反対側の開
口端からプレート収容部78の縮径部76側の開口端までの間隔L2を、ラジアル軸受5
4の軸受部56における接続部60とは反対側の端部からプレート保持部66の底部67
までの間隔L3とプレート68の厚さ寸法D1との和よりも小さくなるように設定し、こ
れによって、ラジアル軸受54をラジアル軸受収容部70に圧入した状態でプレート68
の一部をプレート収容部78に入り込ませる構成とした。
しかしながら、上記の間隔L2が間隔L3とプレート68の厚さ寸法D1との和より大
きくなる構成であっても構わない。すなわち、縮径部76がプレート収容部78の一部を
構成し、プレート保持部66にプレート68が保持された状態でラジアル軸受54がラジ
アル軸受収容部70に圧入されると、プレート68はプレート収容部78に嵌まり込むた
めの適切な姿勢を維持してプレート収容部78内に案内されるするようにしてもよい。こ
うすることで、ラジアル軸受54がラジアル軸受収容部70に圧入された状態でプレート
68がプレート収容部78の縮径部76に位置していれば、プレート68がプレート収容
部78側へ移動することで縮径部76の内周面にて案内され容易にプレート収容部78内
に嵌まり込むことができる。
また、本実施の形態では、本発明をワイパモータ10に適用した構成であったが、本発
明がワイパモータ10に限定されるものではなく、モータのロータ軸における少なくとも
一方の端部におけるスラスト軸受を上述したような構成とすればよい。
したがって、例えば、車両のドアガラスをモータの駆動力で昇降させるためのパワーウ
インドウ装置に本発明を適用してもよい。また、車両のルーフ部分に形成された開口を閉
止する天窓をモータの駆動力で移動させて開口を開閉させるサンルーフ装置やムーンルー
フ装置に本発明を適用してもよい。さらには、車両のシートをモータの駆動力で車両前後
方向に移動させるためのシートスライド装置や、シートのシートバックをモータの駆動力
で傾動させるリクライニング装置等に本発明を適用してもよい。
10・・・ワイパモータ(モータ装置)、12・・・モータ、14・・・モータハウジ
ング、16・・・アーマチャ(ロータ)、18・・・アーマチャ軸(ロータ軸)、20・
・・軸受部、22・・・プレート、23・・・軸受、24・・・軸受球、25・・・プレ
ート、26・・・凹部、28・・・界磁用磁石、30・・・アーマチャ本体、32・・・
ウォームギヤ、42・・・ギヤハウジング、44・・・ハウジング本体、46・・・ウォ
ーム収容部、52・・・軸受機構、54・・・ラジアル軸受、56・・・軸受部、58・
・・軸受孔、60・・・接続部、62・・・軸受球収容部(スラスト軸受収容部)、64
・・・軸受球(スラスト軸受)、65・・・プレート、66・・・プレート保持部、68
・・・プレート、70・・・ラジアル軸受収容部、76・・・縮径部、78・・・プレー
ト収容部、92・・・スプルー(樹脂充填部)、94・・・横孔(樹脂充填部)、96・
・・縦孔(樹脂充填部)、98・・・ノズル圧接部、112・・・射出成形機、114・
・・ノズル、116・・・充填樹脂材、132・・・筒保持具、134・・・保持突起、

Claims (8)

  1. 通電されることでロータ軸周りに回転するロータを有するモータと、
    前記ロータ軸を収容するハウジングと、
    前記ハウジングに形成されたラジアル軸受収容部に対して前記ロータ軸の軸方向に挿入されて、前記ロータ軸の軸方向一端側が入り込む軸受孔を有し、前記軸受孔に入り込んだ前記ロータ軸を回転自在に支持するラジアル軸受と、
    前記ロータ軸の軸方向に前記ラジアル軸受収容部に連通するように前記ハウジングに形成されたプレート収容部に少なくとも一部が入り込んで、互いに連通した前記ラジアル軸受収容部及び前記プレート収容部とで構成される空間を、前記ラジアル軸受収容部側とその反対側とを前記ロータ軸の軸方向に仕切ると共に、該軸方向に移動可能なプレートと、
    前記プレートの前記ラジアル軸受収容部側で前記ロータ軸に接して前記ロータ軸における軸方向の力を受けるスラスト軸受と、
    前記ラジアル軸受に形成され、前記軸受孔に連通されて前記軸受孔とは反対側の端部に開口されて前記スラスト軸受の収容が可能なスラスト軸受収容部と、
    前記プレートに対して前記ラジアル軸受収容部とは反対側で前記プレート収容部に連通した樹脂充填部に充填された充填樹脂材と、
    を備えるモータ装置において、
    前記ラジアル軸受収容部に対し圧入固定される前記ラジアル軸受は、前記スラスト軸受収容部に対応する部位の外周形状を前記ラジアル軸受収容部の内周形状よりも小さく形成したことを特徴とするモータ装置。
  2. 前記スラスト軸受を外径寸法が前記軸受孔の内径寸法よりも大きな球形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のモータ装置。
  3. 前記プレート収容部における前記ラジアル軸受収容部とは反対側に最も移動した前記プレートに前記スラスト軸受が当接した状態で、前記スラスト軸受の中心から前記軸受孔に挿入された前記ロータ軸の軸方向端部までの間隔L6を前記スラスト軸受の半径寸法Rよりも大きくなるように設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ装置。
  4. 前記ラジアル軸受収容部と前記プレート収容部との間には、前記ラジアル軸受収容部から前記プレート収容部へ向かうにつれて縮径する縮径部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモータ装置。
  5. モータのロータ軸が挿入される軸受孔と、前記軸受孔の先端側に連通して前記軸受孔とは反対側の端部からスラスト軸受の収容が可能に開口したスラスト軸受収容部と、を有するラジアル軸受にスラスト軸受及びプレートを保持させるスラスト軸受及びプレート搭載工程と、
    前記ロータ軸が収容されるハウジングに形成されたラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を挿入して前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を固定すると共に、前記ロータ軸の軸方向に前記ラジアル軸受収容部に連通して前記プレートの少なくとも一部を収容可能なプレート収容部に対し、前記プレートの一部を入り込ませるラジアル軸受組付工程と、
    前記プレート収容部に少なくとも一部が入り込んだ前記プレートにより互いに連通した前記ラジアル軸受収容部及び前記プレート収容部とで構成される空間が前記ラジアル軸受収容部側とその反対側とに仕切られた状態で、前記プレート収容部の前記ラジアル軸受収容部とは反対側で前記プレート収容部に連通した樹脂充填部から充填樹脂材を充填して、前記軸受孔に挿入された前記ロータ軸の軸方向端部と前記プレートとの間に介在するスラスト軸受に前記プレートを押圧する樹脂充填工程と、
    を備えることを特徴とするモータ装置の組立方法。
  6. 前記ラジアル軸受は前記スラスト軸受収容部に、前記軸受孔の内径寸法よりも大きな外径寸法の球形状に形成された前記スラスト軸受が収容され、
    前記ラジアル軸受組付工程において前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を固定する際には、前記スラスト軸受が収容された前記スラスト軸受収容部の前記軸受孔とは反対側の開口が上方を向いた状態で相対的に下方から前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受を挿入することを特徴とする請求項5に記載のモータ装置の組立方法。
  7. 前記プレート収容部における前記ラジアル軸受収容部とは反対側に最も移動した前記プレートに前記スラスト軸受が当接した状態で、前記スラスト軸受の中心から前記軸受孔に挿入された前記ロータ軸の軸方向端部までの間隔L6を前記スラスト軸受の半径寸法Rよりも大きくなるように設定し、
    前記ラジアル軸受収容部に前記ラジアル軸受が挿入固定された状態で前記ラジアル軸受の前記軸受孔に前記ロータ軸を挿入するロータ軸挿入工程では、前記軸受孔における前記スラスト軸受収容部とは反対側の開口を上方へ向けて、上方から前記軸受孔に前記ロータ軸を挿入することを特徴とする請求項6に記載のモータ装置の組立方法。
  8. 前記ロータ軸の軸方向を水平とした状態で前記樹脂充填工程が行なわれることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のモータ装置の組立方法。
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