JP2005067091A - ブロックの成型方法及びブロックの成型装置 - Google Patents

ブロックの成型方法及びブロックの成型装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 加圧成型により製造されるブロックの表面に彫りの深い凹凸模様を安定して形成することができるブロックの成型方法及びその成型装置を提供する。
【解決手段】 凹設工程時に原材14の上面の凹部形成予定部分24を加圧した凹設用プレス型15が上昇して原材14から離間する際に、凹設用プレス型15の両側に配置された平押用プレス型16,17によって凹部形成予定部分24以外の全領域部分25,26を加圧状態となるようにする。凹設用プレス型15の下面が平押時位置より上方となる位置まで上昇する一方、平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aの下面が凹部形成予定部分24に隣接する部分を常に下方へ押え付けている。このため、凹設用プレス型15の凸部15aが上昇する時に、その凸部15aの側面に原材14が引っ張られるように付着してしまうことを回避できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ブロック成型方法及びブロック成型装置に関する。
従来、建築用ブロックや敷設用ブロック等の中には、施工された場合に意匠面となる側の表面に凹凸模様を形成したものがある。このようなブロックを加圧成型する際には、例えば特許文献1に記載されるようなブロック成型装置が使用される。即ち、この特許文献1のブロック成型装置では、外枠とも呼ばれる成型型枠内にセメント系材料(原材ともいう)を充填投入した後、その型枠内のセメント系材料を、下面に所定幅及び所定高さの凸部が形成されたプレス型により上方から押圧することで、表面に前記凸部に対応した凹部による凹凸模様が形成されたブロックを製造するようにしている。
特開平10−264120号公報(請求項1、図1)
しかしながら、特許文献1のブロック製造装置では、ブロックの表面に凹凸模様を付加するべく形成される凹部の深さに制約があり、彫りの深い凹凸模様の付いたブロックは成型困難であるという問題があった。即ち、特許文献1にも記載されているように、通常、従来のブロック成型装置を使用して形成できる凹部の深さの限界は5mm程度とされていた。その一方で、ブロックを施工した場合の景観を考えると、凹凸模様は彫りの深い方が美観上からも好まれ、また、例えば敷設用ブロックの場合には前記凹部が砂を入れる疑似目地として使用されることもあることから、機能上からも深い凹部が形成されたブロックが望まれている。
そこで、このような要請に応えるべく、特許文献1のブロック成型装置の場合には、プレス型の下面に形成される凸部の突出高さを大きくする(即ち、10mm程度の高さにする)ということが対応策として考えられる。しかし、そのようにした場合には、図11に示すように、加圧後においてプレス型31を原材(セメント系材料)32から離型する際に、プレス型31の凸部33の側面に原材32の一部が引っ張られるようにくっついてしまい、その結果、ブロックの表面に形成される凹部34の形状が崩壊してしまうという問題を招いていた。つまり、彫りの深い凹凸模様を得るべく、プレス型31の凸部33高さを大きくすると、当該凸部33に対応したきれいな凹部34をブロックの表面に安定して形成できなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加圧成型により製造されるブロックの表面に彫りの深い凹凸模様を安定して形成することができるブロックの成型方法及びその成型装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、ブロックの成型方法に係る請求項1に記載の発明は、成型用型枠内に充填された原材を上方から加圧して、表面に凹凸模様が形成されたブロックを加圧成型するブロックの成型方法であって、前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分の隣接部分を少なくとも含む所定領域部分を平押用プレス型で加圧する加圧工程と、前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分を、下端部の平断面形状が前記凹部の平面視形状に対応した形状をなす凹設用プレス型で加圧する凹設工程とを含み、前記平押用プレス型により前記原材の上面における前記所定領域部分を加圧した状態のままで、前記凹部が形成される部分を加圧した凹設用プレス型が上昇して前記原材から離間するようにしたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブロックの成型方法において、前記加圧工程の後に、前記凹設工程が行われることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブロックの成型方法において、前記加圧工程において、前記平押用プレス型は前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分以外の全領域部分を加圧することを要旨とする。
また、ブロックの成型装置に係る請求項4に記載の発明は、成型用型枠内に充填された原材を上方から加圧して、表面に凹凸模様が形成されたブロックを加圧成型するブロックの成型装置であって、前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分の隣接部分を少なくとも含む所定領域部分を加圧する平押用プレス型と、前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分を加圧する下端部の平断面形状が前記凹部の平面視形状に対応した形状をなす凹設用プレス型とを備え、前記平押用プレス型と凹設用プレス型とは、平押用プレス型が前記原材の上面における前記所定領域部分を加圧した状態において、前記凹部が形成される部分を加圧した凹設用プレス型が前記原材から離間するように上昇して前記原材の上面に凹部を加圧成型する構成とされていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のブロックの成型装置において、前記平押用プレス型及び凹設用プレス型は、別個のエアシリンダに各々独立して連結されており、当該エアシリンダに接続されるシリンダロッドが伸縮することにより前記平押用プレス型と凹設用プレス型は各々独立して昇降動作が可能とされていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のブロックの成型装置において、前記平押用プレス型と前記凹設用プレス型とは昇降方向と直交する水平方向に並設されており、前記凹設用プレス型の両側に隣接するように前記平押用プレス型が配置されることを要旨とする。
本発明によれば、加圧成型により製造されるブロックの表面に彫りの深い凹凸模様を安定して形成することができる。
以下、本発明を具体化したブロックの成型方法及びその成型装置の一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態において成型されるブロック10は、その前面10a及び後面10bの外周形状が略長方形をなす直方体に形成されている。そして、ブロック10における前面10aと後面10bとの間は、図1に示すように四角形状をなす各側面、即ち、上側面10c、左側面10d、下側面10e及び右側面10fにより囲まれている。また、前記ブロック10の上側面10cの中央部には、後面10bから前面10aにわたって直線状に延びる溝状の凹部30が1つ形成されている。
次に、上記のブロック10を成型するためのブロック成型装置11について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係るブロック成型装置11は、平面視において四角環状をなす型枠12を備えており、当該型枠12の上下両端部には前記ブロック10の上側面10c及び下側面10eと同一形状をなす開口部12a,12bが形成されている。そして、図2に示すように、前記型枠12は、図示しない昇降テーブルを介して上昇したパレット13によって下側の開口部12bを閉塞された状態において、セメント系材料である原材14が投入充填されるようになっている。
また、前記型枠12の上方には1つの凹設用プレス型15と2つの平押用プレス型16,17が互いに略同一高さ位置において水平方向へ並設されている。具体的には、その並設方向において最も一側方(図2では左側)に平押用プレス型16が配置されると共に、最も他側方(図2では右側)には平押用プレス型17が配置され、平押用プレス型16と平押用プレス型17との間に凹設用プレス型15が配置された構成となっている。
さらに、平押用プレス型16と凹設用プレス型15及び平押用プレス型17の上方には、これらの各プレス型16,15,17をブロック成型のために昇降移動させるためのエアシリンダ18,19,20が昇降用駆動源として配設されている。各エアシリンダ18,19,20は、それぞれ個別対応するプレス型16,15,17に連結される伸縮自在なシリンダロッド21,22,23をそれぞれ備えている(図3参照)。
より詳しくは、エアシリンダ18にはシリンダロッド21が具備されており、そのシリンダロッド21の先端部に前記平押用プレス型16が取り付けられている。同様に、エアシリンダ19にはシリンダロッド22が具備されており(図3参照)、そのシリンダロッド22の先端部に前記凹設用プレス型15が取り付けられている。また同様に、エアシリンダ20にはシリンダロッド23が具備されており(図3参照)、そのシリンダロッド23の先端部に前記平押用プレス型17が取り付けられている。
前記左側の平押用プレス型16と右側の平押用プレス型17とは、共に、直方体の板状部材であって下面が平坦な形状をなすプレス部16a,17aをそれぞれ備えている。前記両平押用プレス型16,17は、前記エアシリンダ18,20の各シリンダロッド21,23の伸縮動作に基づき、それぞれのプレス部16a,17aが上下移動するようになっている。即ち、各プレス部16a,17aは、前記型枠12の上側の開口部12a内へ挿入(この場合は嵌入)されることにより当該型枠12内に充填された原材14の上面を上方から加圧する平押時位置(図3、図4)と、この平押時位置から上方へ退避した退避位置(図2)との二位置間を上下移動する構成とされている。そして、その平押時位置においては、各プレス部16a,17aの平坦な下面が、前記原材14の上面のうち前記凹部30が形成される部分である凹部形成予定部分24以外の全領域部分(具体的には、図2に示す各所定領域部分25,26)を加圧することで、ブロック10を加圧成形するようになっている。
一方、前記凹設用プレス型15は、図2に示されるように正面視T字形状をなしており、その下端部を構成する凸部15aの平断面形状は前記ブロック10における凹部30の平面視形状に対応した形状をなしている。前記凹設用プレス型15は、前記エアシリンダ19のシリンダロッド22の伸縮動作に基づき、その凸部15aが前記型枠12の上側の開口部12a内へ挿入されることにより当該型枠12内に充填された原材14の上面に凹設加工を施す凹設時位置と、この凹設時位置から上方へ退避した退避位置との二位置間を上下移動する構成とされている。そして、その凹設時位置においては、前記凸部15aが、前記原材14の上面において前記各平押用プレス型16,17のプレス部16a,17aが加圧する領域部分25,26以外の部分、即ち、前記凹部形成予定部分24を加圧するようになっている。
ここで、前記凹設用プレス型15の退避位置と前記各平押用プレス型16,17の退避位置とは略同一高さに設定されているが、その一方で、前記凹設用プレス型15の凹設時位置は前記各平押用プレス型16,17の平押時位置よりも更に下方となるように設定されている。即ち、凹設用プレス型15は、原材14の上面から最も離間した最上端位置である退避位置(図2)から、平押用プレス型16,17における原材14の上面に当接した平押時位置(図3)を通過して、原材14の上面から所定深さまで至る最下端位置である凹設時位置(図4)まで下降し得る構成とされている。つまり、凹設用プレス型15は、平押用プレス型16,17の昇降可動域よりも凹部30の深さ分だけ長い昇降可動域を有している。そして、前記凹設用プレス型15は、その昇降動作時において、前記凸部15aが左右両側に位置する両平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aに摺動接触しながら上下移動するように、前記両平押用プレス型16,17の間に配設されている。
そこで次に、上記のブロック成型装置11を用いたブロック10の成型工程について説明する。
まず、ブロック成型装置11の図示しない作動スイッチが操作されると、加圧工程が開始され、図3に示すように、退避位置にある凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17とが同時に下降し、前記プレス部16a,17a及び凸部15aの各下面が原材14の上面に当接することで、当該原材14を上方から加圧する。なお、この加圧工程では、平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aの下面及び凹設用プレス型15の凸部15aの下面が同じ高さ位置にあり、それら各下面が略同一平面をなす加圧面として機能する。具体的には、平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aの下面は前記原材14の上面のうち凹部形成予定部分24以外の全領域部分(25,26)を加圧する加圧面として機能し、凹設用プレス型15の凸部15aの下面は前記凹部形成予定部分24を加圧する加圧面として機能する。
すると次に、凹設工程が開始され、図4に示すように、凹設用プレス型15のみが更に下降して、前記原材14の上面における凹部形成予定部分24を更に下方へ加圧する。この時、凹設用プレス型15の両側にある平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aは、平押時位置において原材14の上面における凹部形成予定部分24以外の全領域部分(25,26)を加圧した状態を維持している。また、凹設用プレス型15の鍔部(T字形状の横棒部分)15bが平押用プレス型16,17のプレス部16a,17aの上面16b,17bとそれぞれ当接係合するため、凹設用プレス型15は、図4における凹設時位置よりもさらに下方へは移動しないように規制されることになる。即ち、凹設用プレス型15の鍔部15bは、平押用プレス型16,17のプレス部16a,17aの上面16b,17bに当接係合することにより、凹設用プレス型15の下降限界を規定するストッパーとしての機能を果たしている。
そして次に、図5に示すように、凹設用プレス型15のみが上昇して、凹設用プレス型15の凸部15aの下面が原材14の上面から離間する。この時、凹設用プレス型15の両側にある平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aは、前工程時と同様に平押時位置において原材14の上面における凹部形成予定部分24以外の全領域部分(25,26)を加圧した状態を維持している。そのため、凹設用プレス型15の凸部15aは、左右両側に位置する両平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aと摺動接触しながら原材14の上面から離間するように上昇することになる。従って、凹部形成予定部分24の隣接部分の原材14の一部が凸部15aの上昇に伴って引っ張られて凸部15aの側面に付着したまま凸部15aと共に上昇してしまうといったことがない。このようにして、凹設用プレス型15が原材14の上面から離間した後には、凹部形成予定部分24に所望の凹部30が形成される。そして、離間後の凹設用プレス型15の凸部15aの下面と平押用プレス型16,17の各プレス部16a,17aの下面とは再び略同一高さとなる状態位置、即ち、図3に示した加圧工程開始時と同様の状態位置に戻る。
そして最後に、離型・脱型工程が開始され、図6に示すように、凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17とが共に上昇して、図2と同様の退避位置まで戻る。この時、各シリンダロッド22,21,23は、図5において伸長していた状態から各々収縮し、それぞれエアシリンダ19,18,20内に収まった状態となる。一方、型枠12の下端からパレット13が下方へ離間すると、パレット13上には図1に示すブロック10が1つ成型された状態で脱型される。そして、そのブロック10の上側面10cには、正面視においてチャンネル形状の凹部30が形成される。即ち、上記の各工程を経て成型されたブロック10は、図1に示すように、ブロック10の後面10bから前面10aにわたって直線状に延びる溝状の凹部30が1つ形成された形態のものとなる。その後、前記ブロック10を完全に乾燥硬化させ、パレット13から外せば、使用可能なブロック10が完成する。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)凹設工程時に原材14の上面の凹部形成予定部分24を加圧した凹設用プレス型15が上昇して原材14から離間する際、凹設用プレス型15の両側に配置された平押用プレス型16,17が前記凹部形成予定部分24の隣接部分を少なくとも含む所定領域部分25,26を加圧した状態を維持するようにした。このため、凹設用プレス型15の凸部15aが上昇する時に、その凸部15aの側面に原材14が引っ張られるように付着してしまう(図11参照)ことを回避できる。よって、原材14に形成される凹部30の形状が崩壊することなく、結果的にブロックの表面に彫りの深い凹凸模様を安定して形成することができる。そして、例えば敷設用ブロックの場合には、ブロック10の上側面10cの深い凹部30が砂を入れる疑似目地として機能することもでき、美観上優れた効果を実現することができる。
(2)平押用プレス型16,17によって原材14の上面を加圧する加圧工程の後に、凹設用プレス型15によって原材14の凹部形成予定部分24を加圧する凹設工程を行うようにした。即ち、凹設用プレス型15が、原材14の凹部形成予定部分24を加圧するべく下降する際には、原材14の上面の凹部形成予定部分24に隣接する部分を含む所定領域部分25,26が平押用プレス型16,17により既に加圧されるようにした(図3、図4)。よって、凹設用プレス型15による凹設工程および凹設後の上昇行程がよりスムーズに実行される。
(3)さらに、本実施形態の加圧工程時には、凹設用プレス型15が平押用プレス型16,17の平押時位置と同一の高さ位置まで下降して、原材14の上面のうち凹部形成予定部分24以外の全領域部分を平押用プレス型16,17が加圧するのと同時に凹設用プレス型15が凹部形成予定部分24を加圧するようにした。このため、凹設用プレス型15が原材14の上面に凹部を形成するべく下降する時に、凹部形成予定部分24のみが加圧される場合に比べて、原材14の内部及び上面が不均一に撓む虞が少ない。よって、凹部形成予定部分24を安定して加圧し、効率良くきれいに凹部30を形成することができる。
(4)凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17は、それぞれ別個のエアシリンダ19,18,20に各々独立して連結されており、これらの各エアシリンダ19,18,20が有するシリンダロッド22,21,23が伸縮することにより昇降動作が可能とされている。即ち、凹設用プレス型15及び平押用プレス型16,17が退避位置にある時には、シリンダロッド22,21,23はそれぞれのエアシリンダ19,18,20の内部に収納されるため、装置配置のためのスペースを極力抑えることができる。特に、水平方向に余分なスペースを必要とすることがない。
(5)さらに、凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17とは、互いに略同一高さ位置において水平方向へ並設されて、凹設用プレス型15の両側に平押用プレス型16,17が配置されている。この構成により、凹部形成予定部分24の隣接部分を加圧することができると共に装置構成を簡単にできる。
なお、上記実施形態を以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・前記実施形態において、平押用プレス型16,17は、各々独立したエアシリンダ18,20により駆動される構成を採用せず、エアシリンダ19により駆動される凹設用プレス型15に対してスプリングを介して支持される構成としても良い。この場合には、まずエアシリンダ19の伸長動作により凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17を同時に下降させて原材14の上面に当接させる。そして、さらにエアシリンダ19を伸長動作させると、平押用プレス型16,17はスプリングに連結されているため、そのスプリングが弾性変形により収縮して、平押時位置からそれ以上下方へは下降しなくなる。その一方、凹設用プレス型15はエアシリンダ19の更なる駆動(伸長)に伴って更に深く原材14の上面を加圧して、原材14の上面に凹部30を形成する。この構成によれば、エアシリンダが1つで済み、全体の装置構成を簡単にできる。
・前記実施形態においては、凹設用プレス型15の凸部15aの形状を正面視において縦長の長方形状をなすように構成したが、これに限定されることなく、例えば正面視において逆等脚台形をなすように構成しても良い。その他、種々の形状が可能である。
・前記実施形態においては、2つの平押用プレス型16,17を設ける構成としたが、これに代えて凹設用プレス型15の凸部15aが貫通可能な通孔を有する平押用プレス型を1つ設ける構成としても良い。この構成によれば、凹設用プレス型15の凸部15aが平押用プレス型の通孔を通過して原材14の上面に到達する。具体的には、例えば、図7(a)に示すように、平押用プレス型40の略中央部分に通孔41を形成する形態とすることができる。この平押用プレス型40を使用する場合の凹設用プレス型は、通孔41の開口形状と同様の平断面形状の下端部を有する形状とされる。さらに、この構成で成型されるブロックの上面には、通孔41の開口形状と同形状の平面視形状を持つ凹部が形成されることになる。また図7(b)に示すように、平押用プレス型50の略中央部に両端面(図7(b)における上下両辺)から切り欠き形態の切欠部51,52を形成した構成とすることもできる。この平押用プレス型50を使用する場合の凹設用プレス型は、平押用プレス型50の切欠部51,52の平面視形状と同様の平断面形状の下端部を有する形状とされる。なお、その際の凹設用プレス型は、切欠部51及び切欠部52のそれぞれの平断面形状と同様の平断面形状の下端部を有する2つの凹設用プレス型として構成しても良い。そして、この構成で成型されるブロック10の上側面10cには、切欠部51,52の平面視形状と同形状の平面視形状を持つ凹部が2つ形成されることになる。
・前記実施形態では、1つの凹設用プレス型15を設ける構成としたが、複数の凹設用プレス型を設ける構成としても良い。この場合、例えば図8に示すように、2つの凹設用プレス型64,65に対して3つの平押用プレス型61,62,63が互い違いに並ぶように構成することができる。このように構成すれば、成型後のブロックの上面に2つの凹部66,67を形成することができる。このように、この例では凹設用プレス型を2つとして説明したが、3つ以上設ける構成とすることも可能なことはもちろんである。なお、図8において符号60は、上記の場合のブロック成型装置を示す。
・前記実施形態における平押用プレス型16,17を、正面視において逆T字型をなす形状の平押用プレス型として構成しても良い。具体的には、図8における平押用プレス型61,62,63の形状とすることができる。
・前記実施形態における平押用プレス型16,17は、下面が平坦な形状をなすプレス部16a,17aを有する形態としたが、例えば下面がゆるやかな波を打った形状、又は下面に浅い凹溝で模様が形成された形状としても良い。
・前記実施形態では、平押用プレス型16,17を昇降可能に駆動するエアシリンダ18,20を独立して設けたが、図9(a)(b)に示すように平押用プレス型16,17を連結部材27,28により連結して、1つのエアシリンダで駆動するように構成しても良い。
・前記実施形態に加えて、凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17との各エアシリンダ19,18,20との間にヒーターを組み込んだ構成としても良い。この構成によれば、ヒーターにより各プレス型15,16,17が加熱されて、離型時の各プレス型15,16,17への原材14の付着を抑制することができる。
・前記実施形態においては、平押用プレス型16,17による加圧工程の後に、凹設用プレス型15が下降する凹設工程が行われるものとしたが、この工程の順序を逆にして、凹設工程の後に加圧工程を行う構成としても良い。
・前記実施形態においては、凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17とは、退避位置から平押時位置まで同時に下降する構成としたが、必ずしも同時に下降しなくても良い。例えば、2つの平押用プレス型16,17が順次下降する構成としても良い。凹設工程の後についても同様に、前記実施形態では凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17とが同時に退避位置まで上昇する構成としたが、順次上昇する構成としても良い。要は凹設用プレス型15が上昇してその下面が原材14から離間する際に平押用プレス型16,17が原材14の上面を加圧していれば良く、その前後における凹設用プレス型15と平押用プレス型16,17の昇降順序は特に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
・前記実施形態では、凹設用プレス型15の凸部15aは、平断面形状において四角形状をなすように構成したが、図10に示されるように断面円形(図10(a))の凹設用プレス型15A、断面星形(図10(b))の凹設用プレス型15B、断面花形(図10(c))の凹設用プレス型15C等としても良い。このような平断面形状をもつ凹設用プレス型を用いれば、各平断面形状に対応した模様をブロックの上面に形成することができる、なお、この凹設用プレス型を使用する場合の平押用プレス型の形状は、各凹設用プレス型の形状に合わせて適宜変更される。
次に、前記各実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)前記凹設用プレス型は複数個設けられ、かつ、前記平押用プレス型は前記凹設用プレス型の設置個数より1つ多く設けられている請求項6に記載のブロックの成型装置。
(ロ)前記凹設用プレス型の下端部の平断面形状は、その形状の一部が曲線形状とされている請求項4乃至6又は付記(イ)のいずれか1項に記載のブロックの成型装置。
本実施形態のブロック成型装置によって成型されるブロックを示す斜視図。 本実施形態に係るブロック成型装置の概略を示す正面図。 加圧工程の説明図。 凹設工程の説明図。 凹設工程後に凹設用プレス型が原材から離間する工程の説明図。 離型及び脱型工程の説明図。 別の実施形態における平押用プレス型の平面図であり、(a)は中央部に通孔が形成された平面図であり、(b)は中央部の両端面から切り欠き形状の通孔が形成された平面図。 別の実施形態におけるブロック成型装置の概略を示す正面図。 別の実施形態における平押用プレス型を連結材にて連結した状態を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はその正面図。 (a)(b)(c)は、それぞれ別の実施形態における凹設用プレス型の平断面形状を示す図。 従来技術における凹部成型時に、プレス型に原材が付着する様子を説明する図。
符号の説明
10…ブロック、11…成型装置、12…型枠、14…原材、15…凹設用プレス型、16…平押用プレス型、17…平押用プレス型、18…エアシリンダ、19…エアシリンダ、20…エアシリンダ、21…シリンダロッド、22…シリンダロッド、23…シリンダロッド、24…凹部形成予定部分(凹部が形成される部分)、25,26…所定領域部分。

Claims (6)

  1. 成型用型枠内に充填された原材を上方から加圧して、表面に凹凸模様が形成されたブロックを加圧成型するブロックの成型方法であって、
    前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分の隣接部分を少なくとも含む所定領域部分を平押用プレス型で加圧する加圧工程と、
    前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分を、下端部の平断面形状が前記凹部の平面視形状に対応した形状をなす凹設用プレス型で加圧する凹設工程とを含み、
    前記平押用プレス型により前記原材の上面における前記所定領域部分を加圧した状態のままで、前記凹部が形成される部分を加圧した凹設用プレス型が上昇して前記原材から離間するようにしたブロックの成型方法。
  2. 前記加圧工程の後に、前記凹設工程が行われる請求項1に記載のブロックの成型方法。
  3. 前記加圧工程において、前記平押用プレス型は前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分以外の全領域部分を加圧する請求項1又は2に記載のブロックの成型方法。
  4. 成型用型枠内に充填された原材を上方から加圧して、表面に凹凸模様が形成されたブロックを加圧成型するブロックの成型装置であって、
    前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分の隣接部分を少なくとも含む所定領域部分を加圧する平押用プレス型と、
    前記型枠内に充填された原材の上面のうち成型後に凹部が形成される部分を加圧する下端部の平断面形状が前記凹部の平面視形状に対応した形状をなす凹設用プレス型とを備え、
    前記平押用プレス型と凹設用プレス型とは、平押用プレス型が前記原材の上面における前記所定領域部分を加圧した状態において、前記凹部が形成される部分を加圧した凹設用プレス型が前記原材から離間するように上昇して前記原材の上面に凹部を加圧成型する構成とされているブロックの成型装置。
  5. 前記平押用プレス型及び凹設用プレス型は、別個のエアシリンダに各々独立して連結されており、当該エアシリンダに接続されるシリンダロッドが伸縮することにより前記平押用プレス型と凹設用プレス型は各々独立して昇降動作が可能とされている請求項4に記載のブロックの成型装置。
  6. 前記平押用プレス型と前記凹設用プレス型とは昇降方向と直交する水平方向に並設されており、前記凹設用プレス型の両側に隣接するように前記平押用プレス型が配置される請求項4又は5に記載のブロックの成型装置。
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