JP2005066915A - 多層フィルム - Google Patents

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Yoshiyuki Ooya
善亨 大矢
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Abstract

【課題】
包装材として、優れたラミネート加工性、易開封性を有する多層フィルムを提供する。
【解決手段】
外層、中間層、クッション層、及びシール層を有する少なくとも四層からなる多層フィルムであって、外層が引張弾性率(ASTM D638)1500MPa以上であり、濡れ張力(JIS K6768)36mN/m以上の飽和ポリエステルからなり、クッション層がポリプロピレン(PP)からなり、シール層がポリエチレン(PE)からなり、かつ該シール層が20μm以下であり、かつ該クッション層のPPのメルトフローレイト(A)と該シール層のPEのメルトフローレイト(B)が1≦B/A≦5であり、該外層の飽和ポリエステルがポリエチレンテレフタレート(PET)であり、該クッション層のPPと該シール層のPEの層間での剥離強度が15mm幅当たり3〜20Nである多層フィルム。

Description

本発明は成形加工された容器に中身を充填し、蓋材によりシールされる食品等包装分野において、ラミネート加工性、易開封性に優れた多層フィルムに関する。
食品や医薬品等の包装分野において使用される包材には内容物に対する認識、区別を可能にする透明性、食品の変質や腐敗を防止する酸素バリア性、使用時に簡便に開封出来る易開封性等の性能が必要である。
しかしながら流通過程において、製品に加わる振動、及び落下によるピンホールの発生やシール部の剥がれが発生し、その箇所から外部環境の空気が侵入し、製品に触れ、製品が変質する場合がある。そのため包装材には、振動や落下による衝撃などによるピンホールの発生や破袋しない衝撃強度や耐ピンホール性が要求されている。
耐ピンホール性において用いられている技術として多層フィルムの一層に衝撃強度に優れたナイロン樹脂を使用する方法がとられている。
易開封性は簡便性を付与し、商品価値を高めるために必要な性能であるが、剥離強度が低い場合にはわずかな振動や衝撃で破袋する場合があり、破袋防止策として剥離強度を上げた場合には開封出来ないという問題がある。
また、包材に印刷が施されていることも商品価値を高めるために必要な性能であり、一般には印刷したフィルムが外層にラミネートされるが、多層フィルムが保管時の温度や湿度による影響を受けて変形し、均一にラミネート加工できないという問題がある。
本発明の目的は、包装材として、優れたラミネート加工性、昜開封性を有する多層フィルムを提供することにある。
本発明は、
(1)外層、中間層、クッション層、及びシール層を有する少なくとも四層からなる多層フィルムであって、外層が引張弾性率(ASTM D638)1500MPa以上であり、濡れ張力(JIS K6768)36mN/m以上の飽和ポリエステルからなり、クッション層がポリプロピレン樹脂(以下PPという)からなり、シール層がポリエチレン樹脂(以下PEという)からなり、かつクッション層のPPのメルトフローレイト(A)とシール層のPEのメルトフローレイト(B)が1≦B/A≦5であることを特徴とする多層フィルム、
(2)外層の飽和ポリエステルがポリエチレンテレフタレート(以下PETという)である(1)項記載の多層フィルム、
(3)クッション層とシール層の層間での剥離強度が15mm幅当たり3〜20Nである(1)または(2)項記載の多層フィルム、
(4)シール層の厚みが1〜20μmである(1)〜(3)項のいずれか記載の多層フィルム、
である。
本発明による包装体は、包装材として、ラミネート加工性に優れ、手で簡単に開封することが出来るため商品価値の高い製品を提供することが出来る。
印刷フィルムとのラミネート加工適正上、引張弾性率1500MPa以上、濡れ張力36mN/m以上の飽和ポリエステルが外層として適している。引張弾性率が1500MPa未満では保管時の径時的なフィルム形状の変形や輸送時の衝撃による変形が発生しやすく、ラミネート加工時に印刷フィルムと均一に貼り合わせることが出来ず、シワ発生がある。また、濡れ張力が36mN/m未満では印刷フィルムとのラミネートの強度が不足し、包装体開封時に印刷フィルムが剥がれるという問題が発生する。飽和ポリエステルとしてはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ1,4シクロヘキシルジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等を用いることができるが、原料コストの点でPETが望ましい。
中間層については、内容物の保護、保全のために設けられ、保護、保全機能としては、具体的には酸素バリア性、耐ピンホール性の付与を指す。保護、保全の目的に応じて酸素バリア性又は耐ピンホール性又はその両方を設ける。
酸素バリア性を付与するにはエチレンビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニリデン等の樹脂を用いることができるが、バリア性能の点からエチレンビニルアルコール共重合体が望ましい。
又、耐ピンホール性はナイロン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブテン樹脂等の使用により付与されるが、耐ピンホール性能、加工性の点からナイロン樹脂が望ましい。ここで使用されるナイロン樹脂としては6ナイロン、6−6ナイロン、6−10ナイロン、6−12ナイロン、12ナイロンまたはこれらの共重合体や混合物である。
クッション層のPPは内容物を密封シールする時にはシールの均一性を付与し、開封時にはシール層であるPEと層間で剥離して易開封性を付与する。ここで使用されるPPとしてはホモポリマー、エチレンとのランダムコポリマー、ブロックコポリマーであり、透明性の点からエチレンとのランダムコポリマーが望ましい。
シール層のPEは内容物を密封シールする時にはシール性を付与し、開封時には手で簡単に切れ、クッション層であるPPとの層間での易開封を促がすが、シール層の厚みが1μm未満ではシール時にシール層の破断を起こし、20μmを超えると開封時に切れにくくなり、開封できないという問題が発生する。ここで使用されるPEとしてはLDPE、LLDPE、HDPEであり、切れやすさの点からがLDPE望ましい。又、真空包装でない含気包装や窒素ガス等でガス置換した包装の場合は防曇処方を施すことで結露を防止し、中身を識別しやすくすることが出来る。
クッション層のPPのメルトフローレイト(A)とシール層のPEのメルトフローレイト(B)は1≦B/A≦5であり、共押出し法による多層にするラミネート加工ではB/Aが1未満の場合、溶融したPPとPEの界面が荒れ、透明性の低下やフィルム厚みの不均一化により印刷フィルムとのラミネート加工性が低下し、5を超える場合、PEの厚みが均一にならず、PEの厚みの厚い部分ではシール層の切れが悪くなり開封できない。
PPとPEの層間での剥離強度は15mm幅当たり3〜20Nであり、3N未満の場合、包装体が外部からの衝撃によりシール面積の狭い部分から剥がれ、内容物がこぼれる恐れがある。又、20Nを超える場合、シール面積の広い部分での剥離強度が高くなりすぎ、開封できないという問題が発生する。
本発明を包装材の蓋材として用いる場合、シール時の耐熱性付与のために延伸したポリエステル系フィルム、延伸したナイロンフィルム、延伸したポリプロピレンフィルムをドライラミネートして用いることができるが、印刷適性、及び本体とのシール後の寸法安定性の点で延伸したポリエステル系フィルム、または延伸したポリプロピレンフィルムが望ましい。
多層マルチマニホールド共押出しダイスで、下記に示す原料を使用して、多層フィルムを作製し、12μmのポリエステルの延伸フィルムとドライラミネートし、ラミネート加工性を評価した。得られたフィルムを蓋材とし、ガス置換包装機(大森機械工業製FV6300)を用い、バリア性シートを成形した容器に100gのスライスハムを入れ、ガス置換包装したサンプルを作成し、易開封性、開封感、及び、耐衝撃性を評価した。
共押出しでの使用原料は次のとおりである。
PET :ポリエチレンテレフタレート(クラレ製クラヘ゜ットKL756A)
NY :6−66ナイロン(宇部興産製UBEナイロン5023B)
EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ製エハ゛ールE105)
AD :接着性樹脂(三井化学工業製アト゛マーNF500)
PP1 :メルトフローレイトが1のランダムPP
PP2 :メルトフローレイトが4のランダムPP
PE1 :メルトフローレイトが1のLDPE
PE2 :メルトフローレイトが4のLDPE
PE3 :メルトフローレイトが8のLDPE
層構成及び厚み比率は表1のとおりである。
Figure 2005066915
評価は下記の方法で行った。
(1)ラミネート加工性…ドライラミネート時のフィルムの弛みを観察した。
○:良好、×:弛み発生
(2)易開封性…引張試験機で15mm幅の剥離強度を測定した。
(3)開封感…手で剥離感を確認した。
○:良好、×:開封できない
(4)耐衝撃性…パックサンプルを入れた段ボール箱を1mの高さから落下し、サンプル の状態を観察した。
○:良好、×:ピンホール、破袋発生
評価結果を表2に示す。
Figure 2005066915
本発明による多層フィルムをハム・ソーセージ等の食肉加工分野の包装材に使用すると、そのラミネート加工性が優れることから、種々の印刷フィルムとのラミネーションが可能となり、カラフルで表示効果の高い包装材となる。また、その昜開封性から、顧客の利便性の高い包装体を提供することが出来る。

Claims (4)

  1. 外層、中間層、クッション層、及びシール層を有する少なくとも四層からなる多層フィルムであって、外層が引張弾性率(ASTM D638)1500MPa以上であり、濡れ張力(JIS K6768)36mN/m以上の飽和ポリエステルからなり、クッション層がポリプロピレン樹脂からなり、シール層がポリエチレン樹脂からなり、かつクッション層のポリプロピレン樹脂のメルトフローレイト(A)とシール層のポリエチレン樹脂のメルトフローレイト(B)が1≦B/A≦5であることを特徴とする多層フィルム。
  2. 外層の飽和ポリエステルがポリエチレンテレフタレートである請求項1記載の多層フィルム。
  3. クッション層とシール層の層間での剥離強度が15mm幅当たり3〜20Nである請求項1または2記載の多層フィルム。
  4. シール層の厚みが1〜20μmである請求項1〜3項のいずれか記載の多層フィルム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8195075B2 (en) * 2006-09-11 2012-06-05 Ricoh Company, Ltd. Fixing unit having a resin surface and image forming apparatus using the same

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