JP2005066755A - カッター機構 - Google Patents

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浩昭 細見
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Abstract

【課題】フルカット及びパーシャルカットを安定してカットできる良好なカッター機構を提供する。
【解決手段】カッター機構は、長尺の固定刃1と、円周上に連続した刃2aを有するフルカット用回転刃2と、円周上に形成された刃3aの一部に切欠部3bを有するミシン目用回転刃3と、固定刃1に沿って移動可能に支持されるカッターキャリッジ4と、カッターキャリッジ4に回動自在に軸支されると共にフルカット用回転刃2及びミシン目用回転刃3がそれぞれ揺動端5a,5bで回転自在に軸支された揺動アーム5と、フルカット用回転刃2の刃2aが固定刃1上のロール紙Sと交差する第1の位置と、ミシン目用回転刃3の刃3aが固定刃1上のロール紙Sと交差する第2の位置とに、揺動アーム5を切り換え可能な切り換え手段6と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばPOSレジスタやプリンタ等に装備されてロール紙等の媒体をカットするカッター機構に係り、特に、媒体を横断する方向に全部切断するフルカット及び部分的に切断するパーシャルカットを切り換えて実行することのできるカッター機構に関するものである。
例えば、POS(Point of Sale)レジスタ等においては、レシート用の印字媒体としてロール紙(記録シート)を用いており、適当な箇所でレシート(領収書)を自動カットするためのカッター機構を備えている。
近年、この種のカッター機構として、レシートを完全にカットするフルカットモード及びレシートを部分的にカットするパーシャルカットモードを切り換えて実行できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。尚、パーシャルカットとは、レシート排出後の人手による切り離しが容易にできるようにするために、レシートにミシン目を入れたり、媒体の幅方向の一端に切り残しを形成するカット形態である。
上記特許文献1に示されたカッター装置は、円周上に形成された刃の一部に切欠部が形成された回転刃と、回転刃とともにシート材(媒体)を挟むための対向刃(固定刃)と、回転刃のシート材に対する切込み深さを切替える回転刃移動機構とを備えることにより、フルカットとパーシャルカットとを切り換え設定できるようにしたものである。
即ち、回転刃移動機構よって、シート材に対する回転刃の切込み深さが切欠部の途中となるように調整した際には、切欠部の底部がシート材に接触しなくなるためパーシャルカットモードになり、一方、回転刃の切込み深さが切欠部の深さ以上となるように調整した際には、切欠部による切り残しが無くなるためフルカットモードになる。
そこで、シート材を完全にカットするフルカット及び部分的にカットするパーシャルカットを簡単に選択でき、専用回転刃をその都度交換するといった労力を省くことができる。
特開2000−296496号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来のカッター装置は、フルカット時には切欠部の底部が媒体と交差することになるため、安定した連続カットができず、きれいなカットラインが出せない虞がある。
又、回転刃移動機構により回転刃のシート材に対する切込み深さを切替える為には、該回転刃移動機構に高い組立精度が要求されるので、コストアップを招くという問題がある。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、フルカット及びパーシャルカットを安定してカットできる良好なカッター機構を提供することである。
本発明の上記目的は、長尺の固定刃と、円周上に連続した刃を有する第1の回転刃と、円周上に形成された刃の一部に切欠部を有する第2の回転刃と、これら第1の回転刃及び第2の回転刃を前記固定刃に沿って移動可能に支持するカッターキャリッジと、前記第1の回転刃の刃が前記固定刃上の媒体と交差する第1の位置と、前記第2の回転刃の刃が前記固定刃上の媒体と交差する第2の位置とに、これら第1の回転刃及び第2の回転刃を選択的に切り換え可能な切り換え手段と、を備えたことを特徴とするカッター機構により達成される。
尚、好ましくは前記切り換え手段が、前記カッターキャリッジに回動自在に軸支されると共に前記第1及び第2の回転刃がそれぞれ揺動端で回転自在に軸支される揺動アームを選択的に切り換える。
又、好ましくは前記揺動アームが前記第2の位置に切り換えられた際に、前記第2の回転刃と一体回転可能に設けられた転動輪が前記固定刃上の媒体の表面上を転動することにより、前記第2の回転刃が前記カッターキャリッジの移動に伴って回転する
又、好ましくは前記揺動アームが前記第1の位置に切り換えられた際に、前記カッターキャリッジの移動を前記第1の回転刃の回転に変換して伝える動力伝達機構が、前記カッターキャリッジの移動速度よりも前記第1の回転刃の周速が速くなるように該第1の回転刃を増速回転させる。
又、好ましくは前記動力伝達機構が、前記第1の回転刃と一体回転可能に設けられたピニオンギヤと、前記固定刃と平行に配設されて前記揺動アームが前記第1の位置に切り換えられた際に前記ピニオンギヤと噛合するラックギヤと、で構成されている。
又、好ましくは前記カッターキャリッジが、前記媒体に画像記録するために前記カッターキャリッジの移動方向と平行に移動するヘッドキャリッジに対して係脱可能な係脱手段を備えており、前記ヘッドキャリッジに伴って移動する。
本発明のカッター機構によれば、第1の回転刃を切り換え手段により第1の位置に切り換えることにより、該第1の回転刃をカッターキャリッジにより移動しながら固定刃上の媒体と交差させることができるので、第1の回転刃の連続した刃により、媒体を良好にフルカットすることができる。
また、第2の回転刃を切り換え手段により第2の位置に切り換えることにより、該第2の回転刃をカッターキャリッジにより移動しながら固定刃上の媒体と交差させることができるので、第2の回転刃の切欠部を有する刃により、媒体を良好にパーシャルカットすることができる。
即ち、切り換え手段を切り換えるだけで、それぞれ専用の回転刃を用いたフルカットとパーシャルカットとを行うことができるので、それぞれに安定したカットを行うことができ、綺麗なカットラインを出すことができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るカッター機構を詳細に説明する。 尚、本実施形態に係るカッター機構は、POSレジスタやプリンタ等の印字機能を備えた機器に搭載され、印字媒体としてロール紙(媒体)を用いており、適当な箇所で自動カットするためのカッター機構である。
そこで、カッター機構の他にも、図示しないがロール紙を搬送するための用紙搬送機構や、ロール紙に印字を行なうための印字機構などが備わっている。更に、印字機構の構成要素としては、通常、ロール紙に画像を印字する印字ヘッド、印字ヘッドを搭載してロール紙の搬送方向と直交する方向に往復動するヘッドキャリッジ、ヘッドキャリッジを往復動させるための駆動手段、ロール紙を挟むように印字ヘッドに対向するプラテンなどが設けられている。
本発明の第1実施形態に係るカッター機構Mは、図1乃至図4に示すように、用紙搬送方向下流側のエッジ部分に直線刃1aを有する長尺の固定刃1と、円周上に連続した刃2aを有するフルカット用回転刃(第1の回転刃)2と、円周上に形成された刃3aの一部に周方向一定間隔で複数個(図示例では6個)の切欠部3bを設けたミシン目用回転刃(第2の回転刃)3と、前記固定刃1の長手方向に沿って移動可能に支持されたカッターキャリッジ4と、このカッターキャリッジ4に基端部5aが回動自在に軸支されると共に前記各回転刃2,3がそれぞれ揺動端5b,5cで回転自在に軸支された揺動アーム5と、前記フルカット用回転刃2の刃2aが前記固定刃1上のロール紙Sと交差する第1の位置(図1及び図2の位置)と、前記ミシン目用回転刃3の刃3aが前記固定刃1上のロール紙Sと交差する第2の位置(図3及び図4の位置)とに、前記揺動アーム5を切り換え可能な切り換え手段6と、を備えている。
そして、前記カッター機構Mは、印字ヘッドを通過したロール紙Sを所望の位置で幅方向に完全にカットするフルカット、又は幅方向にミシン目を入れるパーシャルカットを可能とするために設けられている。
印字前のロール紙Sは、ハウジングの中にロール状に保管されており、前記カッター機構Mによって切断されたロール紙Sは、ハウジングに設けた排出口から外部に排出される。
前記フルカット用回転刃2は、固定刃1上を通過するロール紙Sに刃2aを交差させることにより、ロール紙Sを挟み込んで直線状に切断するものであり、前記ミシン目用回転刃3は、固定刃1上を通過するロール紙Sに刃3aを交差させることにより、ロール紙Sを挟み込んでミシン目状に切断するものである。
前記カッターキャリッジ4は、ヘッドキャリッジ(図4、参照)30と平行に移動できるように、2本のガイド軸11,12にスライド自在に支持されている。
前記揺動アーム5は、その基端部5aがカッターキャリッジ4に支軸7を介して回動自在に支持されることで、ロール紙Sに対して垂直、且つ固定刃1の長手方向に対して平行な面内で揺動できるように設けられている。
前記揺動アーム5に設けられた各揺動端5b,5cには、フルカット用回転刃2とミシン目用回転刃3が、それぞれ回転軸8,9を介して回転可能に取り付けられており、これらフルカット用回転刃2とミシン目用回転刃3とを支持する回転軸8,9は、揺動アーム5の揺動中心(支軸7)から等距離の位置にある。
また、本実施形態のカッター機構Mでは、揺動アーム5の位置を前記第1の位置と前記第2の位置とに切り換える手段6の構成要素として、揺動アーム5の基端部5aに形成された従動側の円弧ギヤ13と、該円弧ギヤ13と噛合するようにカッターキャリッジ4に駆動軸15を介して回転自在に設けられた駆動側の円弧ギヤ14と、を備えている。
そして、駆動側の円弧ギヤ14を回動させることにより、揺動アーム5を前記第1の位置と前記第2の位置との間で揺動させることができる。尚、図示しないが、揺動アーム5を揺動させるための駆動手段の例としては、モータ、ソレノイド、エアシリンダ、他のアクチュエータ等が挙げられる。
この場合、揺動アーム5を図1に示すような第1の位置に位置決めすると、フルカット用回転刃2が固定刃1上のロール紙Sと交差してフルカットモードとなり、また、揺動アーム5を図3に示すような第2の位置に位置決めすると、ミシン目用回転刃3が固定刃2上のロール紙Sと交差してパーシャルカットモードとなるように、これら第1の位置及び第2の位置が決められている。
なお、前記第1の位置に揺動アーム5を位置決めした時には、ミシン目用回転刃3が固定刃1上のロール紙Sに接触せず、前記第2の位置に揺動アーム5を位置決めした時には、フルカット用回転刃2が固定刃1上のロール紙Sに接触しないように、これら回転刃2,3の取付位置等が設定されている。
更に、図5に示すように、前記第1の位置と前記第2の位置との中間の所定位置(非カット位置)に揺動アーム5を位置決めした時には、フルカット用回転刃2及びミシン目用回転刃3の双方がロール紙Sに接触しない(交差しない)ように設定されている。
また、前記第1の位置と前記第2の位置とに揺動アーム5を確実に位置決めするため、本実施形態のカッターキャリッジ4には、揺動アーム5の揺動範囲を規制するストッパ用段部17,18が設けられている。例えば、揺動アーム5を一方のストッパ用段部17に当たるまで揺動させると第1の位置に位置決めすることができ、揺動アーム5を他方のストッパ用段部18に当たるまで揺動させると第2の位置に位置決めすることができる。
更に、このカッター機構Mには、フルカット用回転刃2を回転させるための第1の動力伝達機構21と、前記ミシン目用回転刃3を回転させるための第2の動力伝達機構22とが設けられている。
前記第1の動力伝達機構21は、図1及び図2に示すように揺動アーム5が第1の位置に切り換えられた際に、カッターキャリッジ4の移動をフルカット用回転刃2の回転に変換して伝えるものであり、前記第2の動力伝達機構22は、図3及び図4に示すように揺動アーム5が第2の位置に切り換えられた際に、カッターキャリッジ4の移動をミシン目用回転刃3の回転に変換して伝えるものである。
前記第1の動力伝達機構21は、図2に示すように、フルカット用回転刃2の下面に同軸に一体回転可能に設けられたピニオンギヤ23と、固定刃1と平行に配設されて揺動アーム5が前記第1の位置に切り換えられた際に前記ピニオンギヤ23と噛合するラックギヤ24と、で構成されている。
本実施形態の場合、ピニオンギヤ23の径は、フルカット用回転刃2の径よりも小さく(略半分程度)設定されており、第1の動力伝達機構21は、カッターキャリッジ4の移動速度よりもフルカット用回転刃2の周速が速くなるように該フルカット用回転刃2を増速回転させる。
また、前記第2の動力伝達機構22は、図4に示すように、固定刃1のカッター対向面に設けられたシート支持面1bと、ミシン目用回転刃3と同軸に一体回転可能に設けられた転動輪25と、で構成されている。転動輪25は、揺動アーム5が第2の位置に切り換えられた際に、固定刃1のシート支持面1b上のロール紙Sの表面に圧接されて表面上を転動する。
本実施形態の場合、前記転動輪25の径は、ミシン目用回転刃3の刃3aの径より若干小さく(切欠部3bの底部の径より若干大きい程度)に設定されている。
なお、転動輪25と、ピニオンギヤ23及びそれに噛合するラックギヤ24とは、高さを違えて配置されており、転動輪25がラックギヤ24に接触することはない。本実施形態の転動輪25は、ミシン目用回転刃3に隣接して配置されており、ミシン目用回転刃3によるカットラインに近い位置で、固定刃1上のロール紙Sの表面上を転動することができるようになっている。
また、上述したカッター機構Mには、カッターキャリッジ4を移動させるためのカッター駆動手段が必要であるが、本実施形態のカッター機構Mでは、カッターキャリッジ4だけを動かすための専用のカッター駆動手段を設けずに、ヘッドキャリッジ30を往復動させる駆動手段(図示せず)を利用している。
即ち、ヘッドキャリッジ30は、図4に示すように、ガイド軸32にスライド自在に支持されてカッターキャリッジ4と同じ方向に移動するものであり、印字機構にはヘッドキャリッジ30を移動させるための駆動手段が備わっている。そこで、その駆動手段により移動するヘッドキャリッジ30の移動力を利用して、カッターキャリッジ4を動かすことができる。
図2及び図3に具体的に示すように、カッターキャリッジ4は、ヘッドキャリッジ30に設けた係合部31に対して係脱可能な係脱手段40を備えており、ヘッドキャリッジ30に伴って移動することができる。
前記係脱手段40は、前記係合部31との連結状態及び非連結状態を形成する為の係合レバー41と、該係合レバー41を前記係合部31の相対移動軌跡上に位置する初期位置及び当該相対移動軌跡から外れた位置の間を移動可能な状態で支持している支持部42と、前記係合レバー41を前記初期位置に戻すための弾性付勢力を当該係合レバー41に付与している弾性部材(図示せず)と、を備えている。
そこで、前記係合レバー41の先端部41a及び前記係合部31の形状を適宜設定することにより、ヘッドキャリッジ30の動きに応じて、カッターキャリッジ4を選択的にヘッドキャリッジ30に連結した状態及び連結が解除された状態にできる。
即ち、ヘッドキャリッジ30を、そのホームポジションから印刷領域に向かう方向或いはその逆方向に向けて一方向に移動させる場合には、ヘッドキャリッジ30の係合部31が前記係合レバー41の先端部41aを乗り越えて移動するので双方の間には連結状態が形成されない。しかるに、ヘッドキャリッジ30をホームポジションに向けて移動させて係合部31が前記係合レバー41の先端部41aを乗り越えた直後に逆方向に移動させると、係合レバー41の掛止部41bに係合部31が掛止した状態(連結状態)になり、カッターキャリッジ4を移動することができる。
次に、本実施形態のカッター機構Mの動作を説明する。
先ず、上記カッター機構Mによりロール紙Sをフルカットする場合、図1及び図2に示すように、駆動側の円弧ギヤ14を回動させることにより、揺動アーム5を前記第1の位置に切り換える。即ち、図1中、時計回り方向(矢印A方向)に揺動アーム5を揺動させることにより、一方のストッパ用段部17に突き当てる。
これにより、揺動アーム5が第1の位置に位置決めされ、フルカット用回転刃2の刃2aが固定刃1の直線刃1aと交差すると共に、第1の動力伝達機構21におけるピニオンギヤ23とラックギヤ24とが噛み合う。
この状態で、前記係脱手段40を介してカッターキャリッジ4にヘッドキャリッジ30を連結し、該ヘッドキャリッジ30を図中右方向(矢印B方向)に移動させる。
すると、第1の動力伝達機構21がカッターキャリッジ4の移動をフルカット用回転刃2の回転に変換して伝えるので、該フルカット用回転刃2が図1中、反時計回り方向(矢印C方向)に回転する。
そこで、フルカット用回転刃2は、矢印C方向に回転しながら矢印B方向に移動し、固定刃1上のロール紙Sと交差することができ、該ロール紙Sを切り進むことができる。
ここで、前記フルカット用回転刃2は、円周上に連続した刃2aを有するフルカット専用のものであるから、ロール紙Sを安定したきれいなカットラインL1でフルカットすることができる。
また、フルカット用回転刃2の周速は、カッターキャリッジ4による当該フルカット用回転刃2の移動速度(送り速度)よりも速くなるように設定してあるので、フルカット用回転刃2の耐久性の向上をも図ることができる。尚、フルカット用回転刃2の周速は、ピニオンギヤ23とフルカット用回転刃2の直径比を適当に設定することにより、自由に且つ簡単に変えることができる。
次に、上記カッター機構Mによりロール紙Sをミシン目カット(パーシャルカット)する場合、図3及び図4に示すように、駆動側の円弧ギヤ14を回動させることにより、揺動アーム5を前記第2の位置に切り換える。即ち、図3中、反時計回り方向(矢印D方向)に揺動アーム5を揺動させることにより、他方のストッパ用段部18に突き当てる。
これにより、揺動アーム5が第2の位置に位置決めされ、ミシン目用回転刃3の刃3aが固定刃1の直線刃1aと交差すると共に、第2の動力伝達機構22における転動輪25が固定刃1のシート支持面1b上のロール紙Sの表面に圧接される。なお、この状態では、切欠部3bの底部が固定刃1の直線刃1aに届かない位置にある。
この状態で、前記係脱手段40を介してカッターキャリッジ4にヘッドキャリッジ30を連結し、該ヘッドキャリッジ30を図中右方向(矢印B方向)に移動させる。
すると、第2の動力伝達機構22における転動輪25が、固定刃1のシート支持面1bまたはシート支持面1b上のロール紙Sの表面に押し付けられて転動し、カッターキャリッジ4の移動をミシン目用回転刃3の回転に変換して伝える。
そこで、ミシン目用回転刃3は、矢印C方向に回転しながら矢印B方向に移動し、固定刃1上のロール紙Sと交差することができ、該ロール紙Sを切り進むことができる。
ここで、ミシン目用回転刃3は、円周上の刃3aに一定間隔で切欠部3bを形成したミシン目カット専用のものであるから、切欠部3bが通過する部分に切り残しが生じ、カットラインL2に沿ってロール紙Sがミシン目カットされる。
また、ミシン目用回転刃3は、転動輪25が直接ロール紙Sの表面上を転動することによって回転するようになっているので、カッターキャリッジ4によるミシン目用回転刃3のカットラインL2方向への移動速度(送り速度)と当該ミシン目用回転刃3の周速度とをほぼ同期させることができ、切欠部3bによる切り残し部分をばらつきなくロール紙S上に形成することができ、ミシン目カットの品質向上が図れる。
次に、フルカット用回転刃2及びミシン目用回転刃3をそれぞれ非カット位置にセットする場合は、図5に示すように、揺動アーム5を第1の位置と第2の位置との間の中央に位置決めする。この場合の位置決めは、揺動範囲規制用のストッパ用段部17,18を用いて行うことはできないので、例えば駆動軸15を介して揺動アーム5を揺動させるための駆動手段の制御によって行う。
この様に、非カット位置にフルカット用回転刃2及びミシン目用回転刃3を保持した場合は、各回転刃の刃2a,3aがロール紙Sに届かないので、カッターキャリッジ4を移動しても、ロール紙Sがカットされることはない。
以上のように、本実施形態のカッター機構Mによれば、揺動アーム5を第1の位置に切り換えることにより、フルカット用回転刃2をカッターキャリッジ4により移動しながら固定刃1上のロール紙Sと交差させることができるので、フルカット用回転刃2の連続した刃2aにより、ロール紙Sを良好にフルカットすることができる。
また、前記揺動アーム5を第2の位置に切り換えることにより、ミシン目用回転刃3をカッターキャリッジ4により移動しながら固定刃1上のロール紙Sと交差させることができるので、ミシン目用回転刃3の切欠部3bを有する刃3aにより、ロール紙Sを良好にミシン目カットすることができる。
即ち、揺動アーム5の位置を切り換えるだけで、それぞれ専用のフルカット用回転刃2又はミシン目用回転刃3を用いたフルカット又はミシン目カットとを行うことができるので、それぞれに安定したカットを行うことができ、綺麗なカットラインを出すことができる。
尚、本発明のカッター機構における 長尺の固定刃、第1及び第2の回転刃、カッターキャリッジ、揺動アーム及び切り換え手段等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
例えば、上記第1実施形態においては、カッターキャリッジ4の移動を、ヘッドキャリッジ30の駆動手段の移動力を利用して行うように構成した場合を示したが、ヘッドキャリッジ30の駆動手段と同様に、専用のカッター駆動手段を設けてカッターキャリッジ4を移動するように構成してもよい。その場合のカッター駆動手段としては、ベルト式やリニアモータ式等の公知の駆動手段を採用することができる。
また、上記第1実施形態においては、揺動レバー5の位置を切り換える切り換え手段6として、円弧ギヤ13,14のセットと、駆動側の円弧ギヤ14を回動させる図示略の駆動手段とを使用する場合を示したが、図6に示す第2実施形態に係るカッター機構のように、カッターキャリッジ54が一端側又は他端側に移動した際の切り換えストッパ51,52との当接によって、揺動アーム53を第1の位置又は第2の位置に機械的に切り換え可能な切り換え手段60を用いることもできる。
図6に示すように、揺動端53b,53cにフルカット用回転刃2及びミシン目用回転刃3をそれぞれ備えた揺動アーム53は、基端部53aに配した支軸7を中心に、両端ストッパ用段部17,18で規定される範囲内で揺動可能となっている。
カッターキャリッジ54をスライド自在に支持するガイド軸11,12の両端には、揺動アーム53が移動してきた時に当接する切り換えストッパ51,52がそれぞれ設けられている。これら切り換えストッパ51,52は、カッターキャリッジ54がカット動作する通常の移動範囲よりも外側に位置しており、揺動アーム53を第1の位置又は第2の位置に揺動させる時にだけ当接する。
また、揺動アーム53とカッターキャリッジ54との間には、揺動アーム53が第1の位置又は第2の位置に揺動したときに、夫々の位置に揺動アーム53を保持するための二安定バネ50が設けられている。この二安定バネ50は、第1の位置と第2の位置の間の中間点を境に、揺動アーム53を第1の位置側又は第2の位置側の何れかの方向に付勢するための弾性付勢部材である。その他のカッター機構の構成は、上記第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本第2実施形態に係るカッター機構において、カッターキャリッジ54が図中左方へ移動して、揺動アーム53の側面が一方の切り換えストッパ51に当接すると、該切り換えストッパ51に押されて、揺動アーム53が例えば二点鎖線で示した第2の位置から時計回りに回動し、実線で示す第1の位置に切り換えられる。
この動作の際、揺動アーム53は、第2の位置から中間点までは二安定バネ50の付勢力に抗して揺動し、中間点を越えた瞬間から二安定バネ50の付勢力による助勢を得て、第1の位置まで速やかに揺動する。
そして、揺動アーム53が第1の位置で二安定バネ50の付勢力により確実に保持されることで、フルカット用回転刃2によるフルカットを可能にする。
反対に、カッターキャリッジ4が図中右方へ移動して、揺動アーム53の側面が他方の切り換えストッパ52に当接すると、該切り換えストッパ52に押されて、揺動アーム53が例えば実線で示した第1の位置から反時計回りに回動し、二点鎖線で示す第2の位置に切り換えられる。
この動作の際、揺動アーム53は、第1の位置から中間点までは二安定バネ50の付勢力に抗して揺動し、中間点を越えた瞬間から二安定化バネ50の付勢力による助勢を得て、第2の位置まで速やかに揺動する。
そして、揺動アーム53が第2の位置で二安定バネ50の付勢力により確実に保持されることで、ミシン目用回転刃3によるミシン目カットを可能にする。
このように、図6に示した第2実施形態に係るカッター機構の切り換え手段60は、カッターキャリッジ54を左端側に移動して揺動アーム53を左端の切り換えストッパ51に当てるか、或いは右端側に移動して揺動アーム53を右端の切り換えストッパ52に当てるかで、揺動アーム53を第1の位置又は第2の位置に切り換えることができる。
従って、揺動アーム53を第1の位置又は第2の位置に切り換え可能な切り換え手段60の構成の簡略化を図ることができ、コストダウンに寄与することができる。
更に、上記実施形態では、ミシン目用回転刃3の切欠部3bの数を6個に設定した場合を示したが、切欠部3bの数は任意に定めることができる。例えば、図7に示す回転刃3Bのように、切欠部3bの数を更に増やせば、細かい目のミシン目カットが可能となる。又、この様にミシン目が細かい時には、上記実施態様における転動輪25のような第2の動力伝達機構22を設けなくとも、カッターキャリッジ4の移動に伴ってミシン目用回転刃3Bは刃3a自体がロール紙Sに食込みながら回転し、切り進むことができる。
また、上記各実施形態においては、カッターキャリッジ4(54)に回動自在に軸支されると共にフルカット用回転刃2及びミシン目用回転刃3がそれぞれ揺動端で回転自在に軸支される揺動アーム5(53)を選択的に切り換える切り換え手段6(60)を用いた場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、カッターキャリッジに支持された切り換え手段としてのエアシリンダやソレノイド等の一対のアクチュエータを用いると共に、各アクチュエータの作動子先端にそれぞれフルカット用回転刃2又はミシン目用回転刃3を回転自在に軸支し、これらフルカット用回転刃2及びミシン目用回転刃3を選択的に切り換える構成とすることもできる。
本発明の第1実施形態に係るカッター機構をフルカット時に斜め上から見た斜視図である。 図1に示したカッター機構を斜め下から見た斜視図である。 図1に示したカッター機構をミシン目カット時に斜め上から見た斜視図である。 図3に示したカッター機構を斜め横から見た斜視図である。 図1に示したカッター機構を非カット時に斜め上から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るカッター機構の要部構成を示す平面図である。 本発明に使用される第2の回転刃の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 固定刃
2 フルカット用回転刃(第1の回転刃)
2a 刃
3 ミシン目用回転刃(第2の回転刃)
3a 刃
3b 切欠部
4 カッターキャリッジ
5 揺動アーム
5a 基端部
5b,5c 揺動端
6 切り換え手段
21 第1の動力伝達機構(動力伝達機構)
22 第2の動力伝達機構
23 ピニオンギヤ
24 ラックギヤ
25 転動輪
30 ヘッドキャリッジ
S ロール紙(媒体)

Claims (6)

  1. 長尺の固定刃と、
    円周上に連続した刃を有する第1の回転刃と、
    円周上に形成された刃の一部に切欠部を有する第2の回転刃と、
    これら第1の回転刃及び第2の回転刃を前記固定刃に沿って移動可能に支持するカッターキャリッジと、
    前記第1の回転刃の刃が前記固定刃上の媒体と交差する第1の位置と、前記第2の回転刃の刃が前記固定刃上の媒体と交差する第2の位置とに、これら第1の回転刃及び第2の回転刃を選択的に切り換え可能な切り換え手段と、
    を備えたことを特徴とするカッター機構。
  2. 前記切り換え手段が、前記カッターキャリッジに回動自在に軸支されると共に前記第1及び第2の回転刃がそれぞれ揺動端で回転自在に軸支される揺動アームを選択的に切り換えることを特徴とする請求項1に記載のカッター機構。
  3. 前記揺動アームが前記第2の位置に切り換えられた際に、前記第2の回転刃と一体回転可能に設けられた転動輪が前記固定刃上の媒体の表面上を転動することにより、前記第2の回転刃が前記カッターキャリッジの移動に伴って回転することを特徴とする請求項2に記載のカッター機構。
  4. 前記揺動アームが前記第1の位置に切り換えられた際に、前記カッターキャリッジの移動を前記第1の回転刃の回転に変換して伝える動力伝達機構が、前記カッターキャリッジの移動速度よりも前記第1の回転刃の周速が速くなるように該第1の回転刃を増速回転させることを特徴とする請求項2又は3に記載のカッター機構。
  5. 前記動力伝達機構が、前記第1の回転刃と一体回転可能に設けられたピニオンギヤと、前記固定刃と平行に配設されて前記揺動アームが前記第1の位置に切り換えられた際に前記ピニオンギヤと噛合するラックギヤと、で構成されていることを特徴とする請求項4に記載のカッター機構。
  6. 前記カッターキャリッジが、前記媒体に画像記録するために前記カッターキャリッジの移動方向と平行に移動するヘッドキャリッジに対して係脱可能な係脱手段を備えており、前記ヘッドキャリッジに伴って移動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のカッター機構。
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