JP2005066698A - 固液分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】月桃などの植物を圧搾して搾汁を得るのに適する固液分離装置に関し、月桃などを効果的に搾汁でき、しかも搾汁液を効率的に蒸留できる技術を実現する。
【解決手段】スクリューの入った筒体の中に供給された含水物を筒体の一端から他端に向けて押圧移動させるようにスクリューを回転する駆動源を有し、該筒体の一端側に、含水物を供給する供給部を有し、水分が分離された固形物の排出口を、筒体の他端側に有しており、該筒体の側壁に搾汁通過用の小孔が多数開けてあり、該排出口の付近で、スクリュー軸心方向に移動可能な蓋体の位置を連続的または断続的に選択可能な構造とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、含水物を圧搾して液体成分と固形物とに分離する固液分離装置、特に、家畜の糞尿や豆腐を製造する際に発生するおから、月桃を含むハーブなどの植物を圧搾して液体成分と固形物とに分離する固液分離装置に関する。
本発明の発明者は、特許第3152648号において、スクリュー構造の固液分離装置を提案した。この装置は、図1のように、スクリュー2の入った筒体1の一端側に含水物の供給部を有し、前記筒体1中に供給された含水物を筒体1の一端から他端に向けて押圧移動させるようにスクリュー2を回転可能に支持し、水分が分離された固形物の排出口5を筒体の他端側に開口させてあり、該筒体1の側壁または端壁の少なくとも側壁に、通水用の小孔6が多数開けてある。
図1においてさらに詳述すると、円筒1中に内蔵されたスクリュー2の中心軸3がモータMに連結されている。この図では、円筒1は斜めに配置されており、その下端側において、円筒上面にホッパー4が設けられ、傾斜の上端5が開口して、固形物の排出口5となっているが、円筒1を水平にして用いることもできる。
円筒1の側壁には、通水用の小孔6が無数に開けてある。そのため、ホッパー4から含水物を投入し、スクリュー2を、モータMによって、含水物を押し上げる方向に回転させると、円筒1中の含水物はスクリュー2の回転によって、徐々に傾斜の上側に押し上げられて行く。
こうして、円筒1中で含水物が押し上げられて行く際にスクリューや後続の含水物で押されて、圧搾される。そして、水分は円筒1の側壁の小孔6から押し出され、樋状ないしケーシング状の排水ガイド8に集められ、傾斜の下側に流れ落ち、回収される。スクリュー2の回転によって、含水物は円筒1中で攪拌されながら押し上げられるため、円筒1側壁の小孔6と出会う機会が増え、その結果、水分は効果的に小孔6から排出される。すなわち、搾汁脱水が行われる。
また、初めの間は、蓋板7が圧縮スプリング9で弾圧され、排出口5は閉じられているため、円筒1中における排出口5寄りほど、含水物が蓋板7に加圧されて、水分がさらに絞られて搾汁され、含水率が減少していく。
いつまでも蓋板7を閉じておくと、モータが過負荷の状態となるが、被処理物が脱水されてなる排出口5付近の固形物の圧力が圧縮スプリング9のばね圧より大きくなると、矢印a1方向に蓋板7を押して排出口5を開け、脱水された固形物が排出口5から押し出されて落下し、排出される。以後連続して、ホッパー4から含水物を投入すると、排出口5からは脱水された状態の固形物が連続的に排出される。
図1は自動的に蓋板7が開閉する構造であるのに対し、人手で操作する構造も可能である。すなわち、スクリュー2の回転によって含水物が押し上げられて来ても、最初の間は、排出口5が開かないような位置に蓋板7を固定しておき、排出口5寄りの固形物の圧力がある値に達した頃合いをみて、蓋板7を矢印a1方向に移動して排出口5を開放し、固定する。この場合の開放量の設定の仕方によって、固形物が連続排出される際の固形物の含水率を選択できる。
すなわち、排出口5の開口量が小さいと、脱水率が高まるため、蓋板7の位置を連続的または断続的に選択することで、脱水率を調節することができる。また、確実に脱水されていない場合は、開口量を絞って狭くすることによって、脱水率を上げることができる。
円筒1の上端に固設した軸受け10でスクリュー軸3の上端を軸支してあり、このスクリュー軸3の上端を螺合させたバネ受け11で前記の圧縮スプリング9を支持している。スクリュー軸3の上端と蓋板7とにキー12を嵌入させて、蓋板7がスクリュー軸3に対し矢印a1方向には往復動できるが回転は不可能になっている。
蓋板7のスクリュー2側の面には爪ないし刃13を設けて、月桃などのような植物を固液分離する際の繊維を切断可能にしてある。家畜の糞尿やおからなどのように連続した繊維を含んでいない場合は必ずしも必要ではない。また、ホッパー4中には歯車状の破砕器14を設け、含水物はこの破砕器14を通過して円筒1中に供給される。しかしながら、このようにホッパー4中に破砕器14を設けると構造が煩雑となり、含水物の供給操作も面倒になるので、適用できる含水物の種類が制限される。
なお、15は高速回転筒であり、多数の脱水孔6を開けてあるため、遠心力による脱水を併用できるが、必ずしも必要ではなく、固定式の円筒1の側面などに開けた小孔6のみで脱水してもよい。
以上は月桃などの植物や家畜糞尿、おからなどの固液分離に用いる装置であるが、特開2000−355525号には、月桃から抽出した月桃油などの月桃抽出物が育毛剤ないし発毛剤などとして有効であることが記載されている。しかしながら、月桃搾汁液の効果的な製造方法や蒸留液を製造する具体的な方法は開示されていない。なお、月桃はショウガ科の多年草で、九州南部からマレーシアまで分布し、原野などに自生する。タイリン月桃その他の種類がある。沖縄の方言名ではサンニンと呼ぶ。
特許第3152648号 特開2000−355525号
ところが、前記のようなスクリュー式の固液分離装置では、粘質性の高い家畜糞尿や豆腐を製造する際に発生するおから、月桃などの植物を圧搾して液体成分と固形物とに効果的かつ能率的に分離するのには十分でない。その原因は、月桃などの植物の場合は、ホッパー4中の破砕器14で植物を側面から加圧破砕し、円筒1中でも側面から圧搾するだけであるため、十分に搾汁できないことと、当該植物中の有効な液体成分の全てを効率的に搾汁できないことにある。また、蓋板7の内面に爪や刃が有っても、低速回転であるため、搾汁後の固形物も利用できるように粉砕ないし細断するのは困難である。さらに、家畜糞尿やおから等の場合は、液体成分を十分に除去した、より乾燥度の高い、細かな固形物を得ることが困難である。
一方、前記の特許文献には、月桃の抽出物が有効であると記載されているが、有効成分を効果的に抽出する技術は開示されておらず、加えて月桃の搾汁液から月桃の蒸留液を効率的に製造することには触れられていない。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、各種の含水物を効果的に搾汁して固液分離でき、しかも固液分離してなる植物の搾汁液を効率的に蒸留できる技術を実現することにある。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、スクリューの入った筒体の中に供給された含水物を筒体の一端から他端に向けて押圧移動させるようにスクリューを回転する駆動源を有し、該筒体の一端側に、含水物を供給する供給部を有し、水分が分離された固形物の排出口を、筒体の他端側に有しており、該筒体の側壁に搾汁通過用の小孔が多数開けてあり、該排出口の付近で、スクリュー軸心方向に移動可能な蓋体の位置を連続的または断続的に選択可能な構造としたことを特徴とする固液分離装置である。
このように、スクリューの入った筒体の排出口の付近で、スクリュー軸心方向に移動可能とした蓋体の位置が連続的または断続的に選択可能な構造としたため、該蓋体移動による排出口の開放量の設定の仕方によって、固形物が連続排出される際の固形物の含水率ないし脱水率を選択できる。
請求項2は、前記の供給部に供給された含水物を前記スクリューとの相互作用で分断又は破砕する前処理手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の固液分離装置である。このように、前記供給部に供給された含水物を前記スクリューとの相互作用で分断又は破砕する前処理手段を有しているため、原料となる含水物は、原料のままの形態でスクリューで加圧されるのでなく、原料供給部において、スクリューとの相互作用で分断又は破砕されてから、スクリュー部に供給されて圧搾されるため、圧搾が効率的に行われる。
しかも、ハーブやサトウキビなどの植物から液体成分を搾汁する際は、当該植物を分断したり破砕することで、繊維方向と直角方向に強引に分断されるため、当該植物中の有効成分の殆どを分断部から残らず効果的に搾汁できる。こうして分断直後に筒体中に送り込まれて引き続きスクリューで加圧・圧搾されるため、分断部が外気に触れて酸化したりするのも効果的に防止できる。また、長い繊維がスクリューに巻きつくなどの問題も解消される。
請求項3は、前記の供給部に破砕手段を設けて、被処理物が破砕手段を通過してから、前記の筒体中に供給される構造となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固液分離装置である。このように、前記の供給部に破砕手段を設けて、被処理物が破砕手段を通過してから、前記の筒体中に供給される構造となっているため、含水物はこの破砕手段を通過して破砕されてから、スクリューの入った筒体中に供給される。
請求項4は、前記の蓋体の前記スクリュー側に爪またはカッター刃を有していることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の固液分離装置である。このように、前記蓋体の前記スクリュー側に爪またはカッター刃を有しているため、月桃などのような植物を固液分離する際の繊維を切断可能となる。
請求項5は、請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の固液分離装置を使用し、前記スクリューの押圧力で圧搾して得た搾汁を蒸留することを特徴とする植物蒸留液の製造方法であり、請求項6は、請求項5に記載の製造方法で蒸留してなることを特徴とする植物蒸留液である。このように、請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の固液分離装置を使用して、前記スクリューの押圧力で圧搾して得た搾汁を蒸留することを特徴とする植物蒸留液の製造方法を採用して、請求項6のような植物蒸留液を製造できる。この植物蒸留液が月桃蒸留液の場合は、育毛剤や消臭剤、抗菌剤、防かび剤などとして大量生産されることによって、月桃の生産農家も増産を要求され、生産農家の経営向上にも貢献できる。
請求項1のように、スクリューの入った筒体の排出口の付近で、スクリュー軸心方向に移動可能とした蓋体の位置が連続的または断続的に選択可能な構造としたため、該蓋体移動による排出口の開放量の設定の仕方によって、固形物が連続排出される際の固形物の含水率ないし脱水率を選択できる。
請求項2のように、前記供給部に供給された含水物を前記スクリューとの相互作用で分断又は破砕する前処理手段を有しているため、原料となる含水物は、原料のままの形態でスクリューで加圧されるのでなく、原料供給部において、スクリューとの相互作用で分断又は破砕されてから、スクリュー部に供給されて圧搾されるため、圧搾が効率的に行われる。
しかも、ハーブやサトウキビなどの植物から液体成分を搾汁する際は、当該植物を分断したり破砕することで、繊維方向と直角方向に強引に分断されるため、当該植物中の有効成分の殆どを分断部から残らず効果的に搾汁できる。こうして分断直後に筒体中に送り込まれて引き続きスクリューで加圧・圧搾されるため、分断部が外気に触れて酸化したりするのも効果的に防止できる。また、長い繊維がスクリューに巻きつくなどの問題も解消される。
請求項3のように、前記の供給部に破砕手段を設けて、被処理物が破砕手段を通過してから、前記の筒体中に供給される構造となっているため、含水物はこの破砕手段を通過して破砕されてから、スクリューの入った筒体中に供給される。
請求項4のように、前記蓋体の前記スクリュー側に爪またはカッター刃を有しているため、月桃などのような植物を固液分離する際の繊維を切断可能となる。
請求項5のように、請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の固液分離装置を使用して、前記スクリューの押圧力で圧搾して得た搾汁を蒸留することを特徴とする植物蒸留液の製造方法を採用することにより、請求項6のような植物蒸留液を得ることができる。この植物蒸留液が月桃蒸留液の場合は、育毛剤や消臭剤、抗菌剤、防かび剤などとして大量生産されることによって、月桃の生産農家も増産を要求され、生産農家の経営向上にも貢献できる。
〔固液分離装置〕
次に本発明による固液分離装置が実際上どのように具体化されるか実施形態で説明する。図2は固液分離装置で月桃を搾汁する場合の月桃供給部の実施形態であり、(1)は平面図、(2)は(1)図のA−A方向の断面図である。原料となる月桃の供給部は円筒1の上半分を切除して開口16を開け、その上にホッパー4を載置し固定してある。
したがって、ホッパー4中に月桃の茎17やサトウキビの茎などを挿入すると、開口16中に入り、(1)図に〇印17で示すように、茎の部分がスクリュー2上に立つ状態となる。スクリュー2は、モータM方向から見ると左回転して、立った状態の月桃17を図1の排出口5方向に押し寄せるため、円筒1の開口縁1eに押しつけられる。その結果、月桃17はこの開口縁1eとスクリュー2の羽根部2Wとの間に挟まれて千切られ分断される。そして、分断された部分のみが円筒1中に押し込まれて、排出口5方向に押し上げられ、圧搾される。こうして、スクリュー軸3の表面から羽根部2Wの高さの寸法に相当する長さHだけ分断されて円筒1中に押し込まれると、月桃17の次の部分がスクリュー2上に供給されて再度分断される、という動作が繰り返される。なお、スクリュー軸3が細いために、スクリュー軸3の両側から円筒1底まで月桃17が届いた場合は、スクリュー2の直径の長さに分断されることになる。
開口縁1eを刃物のように鋭いエッジにすると、モータMの小さな駆動力でも月桃17を容易に切断できるが、分断部から搾汁を発生させるには、図7(2)のように切り口が一定しないで、(3)のように不規則な分断部となるように強引に千切るのがよい。また、搾汁した後の繊維で紙などを製造したり肥料として利用する場合も、繊維が細くなるように引き千切った状態がよい。したがって、開口縁1eは、鋭利にしない方がよい。
本発明の場合、スクリュー2の回転によって月桃17が一か所に押し寄せられるのを防ぐために、開口縁1eをジグザグ状ないしギザギザ状に形成してある。図3のように、開口縁1eをスクリュー軸3に対し直角に形成してあると仮定すると、スクリュー2の押しつけ力を受けて、開口縁1eに沿って、右上の空間16aに退避し集中することになり、切断が困難になる。一か所に集中するのを防ぐには、鎖線1Eで示すように、スクリュー羽根2wと同じ角度の傾斜にすることも有効である。しかしながら、この場合も、各月桃17が鎖線の開口縁1Eに均一に分散されて切断されるとは限らず、安定する位置に移動して集中しがちになる。
結局、このような滑りを確実に防止するには、図2のように、開口縁1eをジグザグ状ないしギザギザ状に形成するのが効果的である。この場合、図3の実線の開口縁1eに沿ってジグザグ状ないしギザギザ状に形成するよりも、スクリュー羽根2wの傾きと平行な鎖線1Eに沿ってジグザグ状ないしギザギザ状に形成することにより、月桃17が均一に分散した状態で分断が行われる。
前記のように、月桃17は強引に引きちぎるようにして分断するのが良いので、ジグザグ状ないしギザギザ状の部分は、鋭い刃にする必要はなく、したがって常時手入れする必要も無いので好都合である。その結果、研磨したりして鋭く仕上げる必要はないが、鋏の刃先状に角度を付ける程度の処理はしておいた方がよい。
図示例では、ジグザグ状ないしギザギザ状の開口縁1eは、円筒1自体に設けているが、円筒1の開口16の上に別体のジグザグ状ないしギザギザ状の板材を重ねて固定してもよい。
このように、スクリュー2で押し着けられ、スクリューとの相互作用で月桃17を分断するためのジグザグ状ないしギザギザ状の開口縁1eを設けて分断処理するため、月桃17に限らず、サトウキビの搾汁を得るのにも適している。サトウキビは月桃より茎の太さが大きいだけであって、形状は似ている。この装置は、月桃以外のハーブや薬草などの植物を搾汁するのにも好適である。さらに、ジグザグ状ないしギザギザ状の開口縁は、植物以外の塊状の含水物を破砕する必要のある場合にも有効である。
次に、円筒1の他端側に設けた蓋体の実施形態を説明する。図4は固液分離装置の他端側の部分断面側面図であり、排出口5を開閉する蓋板7が、別のモータM1で駆動される構造になっている。すなわち、モータM1の出力軸でチェーン18を介して駆動される歯車G1が、蓋板7に重ねて固定した歯車G2と噛み合っている。また、蓋板7と一体の歯車G2を弾圧する圧縮スプリング9は、スラストベアリング19を介してバネ受け11に支持されている。
蓋板7はスクリュー2に対して回転可能となっていることは言うまでもない。したがって、円筒1中の蓋板7寄りの固形物が十分に脱水され、かつ押し固められて密度が増えると圧力も上昇するため、蓋板7と歯車G2は一体的に、圧縮スプリング9に抗して矢印a1方向に固形物で押され、後退していく。そして、検出スイッチSWの検出レバー20に当たって検出スイッチSWをONし、モータM1に電源が入って始動し、歯車G2と蓋板7がモータで高速回転する。
前記の圧力上昇によって蓋板7が後退する際に、蓋板7が円筒1の端縁から徐々に離れて、排出口5が次第に開口していくため、蓋板7の高速回転で固形物に摩擦熱が発生して乾燥されながら排出される。以後、前記ホッパー4から連続的に含水物が供給される限り、蓋板7が高速回転して固形物を加熱してから排出が行われる。家畜糞尿やおからは、脱水されると粘性が弱まって団結力が低下するので、蓋板7の回転による摩擦熱で乾燥すると、容易に分散して排出口5からバラバラに排出され、落下する。
ところが、月桃などのような植物の場合は繊維が有るため容易に分散できず、塊状となり易い。このような場合は、図1の蓋板7のように、スクリュー2側の面に爪や刃13などを設けておいて、繊維質の固形物を切り刻んだり、掻き落とすことができる。また、別のモータM1で蓋板7を高速回転させると、摩擦熱で分散したり刃13で切り刻んだりするので、排出口5から排出される後は細かい粉粒状ないし細片状となるため、表面積が拡大することによって大気による乾燥も促進される。
モータM1にスピードコントローラーを装備しておけば、蓋板7の回転速度を選択できる。スクリュー2の回転速度は、例えば1分間に100回以下程度が適しているが、モータ駆動による蓋板7の回転速度は、スクリュー2の3倍以上程度の高速回転が適している。ただし、この回転速度に限定されないことは言うまでもない。
図5、図6は、蓋板7をスクリュー軸3で回転させる実施形態である。この図では、スクリュー軸3に形成したキー溝にキー21を埋め込んで固定してある。一方、圧縮スプリング9で弾圧された蓋板7の軸孔には、キー21が入る凹溝22を形成してあるが、スクリュー2の始動時には、キー21が蓋板7から離れている。そのため、スクリュー2の始動時には、蓋板7は回転駆動されない。
ところが、ホッパー4中に供給された含水物がスクリュー2の回転によって脱水された状態で排出口5側まで押し上げられて来る。そしてこの固形物が、弾圧状態の蓋板7に押し着けられて圧縮される。その結果、圧縮スプリング9に抗して、蓋板7が次第に押し上げられてキー21側に移動する。引き続いて圧縮が行われるため、図6のように、蓋板7の凹溝22がキー21に到達して、凹溝22にキー21が入り込む。その結果、蓋板7がキー21を介してスクリュー軸3に連結され、スクリュー軸3によって回転を始め、脱水固形物との間で摩擦熱を発し、水分を蒸発させる。そして、蓋板7が押し開けられた排出口5から、摩擦熱で水分が蒸発した固形物が排出される。なお、この実施形態における蓋板7も刃13や爪などを設けることができる。
〔植物の搾汁方法〕
以上のような固液分離装置は、家畜糞尿やおからなどの固液分離に限らず、月桃などのハーブやサトウキビなどを固液分離して搾汁する際にも極めて有効である。すなわち、前記のような固液分離装置において、ホッパー4から月桃17などの原料植物を供給する際に、スクリュー2との相互作用で分断する前処理手段すなわち開口縁1eを設けることにより、スクリューとの相互作用で予め分断された直後の植物を引き続いて円筒1中に押し込んで圧搾し搾汁することができる。なお、月桃は茎17の上端に葉がついているが、先に茎の下端からホッパー4中に挿入し、最後に残りの葉の部分を挿入して、搾汁する。
図7(1)は月桃17の一般的な搾汁方法であり、ローラR・R間に月桃17を挟んで圧力Pを側面に加え、側面から搾汁jを得るのに対し、(2)の場合は予め一定の長さに切断してから、側面や全体を加圧して搾汁jを得る。後者の場合は、切り口cからも搾汁されるが、切り口cからは、繊維の方向に沿って搾汁されるため、側面より搾汁が出やすいので効果的ではあるが、切り口cが狭いので搾汁効果は不十分である。
これに対し、本発明の場合は、図2のように、スクリューと開口縁1eとの相互作用で強引に分断するので、図7(3)のような不規則な分断口Cとなる。すなわち、円筒1中への原料供給部において、スクリューとの相互作用で分断した状態の植物をそのまま引き続いて円筒1中に押し込んで圧搾する方法を採っているため、繊維の続いている植物を強引に分断してから搾汁することになる。
その結果、図7(1)(2)のように植物の側面や切り口cから搾汁を得る手法と異なって、(3)のような不規則な分断口Cからも、当該植物の成分すべてが効果的に搾汁される。したがって、植物中の成分を全部効果的に搾汁採取するのに適している。特に、(2)のように鋭利な刃物でカットするのでなく、スクリューとの相互作用で挟んで強引に引き千切る格好になるので、分断口Cが不規則になって露出面積が増大し、繊維と平行方向に搾汁の出やすい面積も増える。しかも、搾汁後に残った繊維を紙や糸などの製造や堆肥として使用する場合には、引き千切った状態の細い植物繊維が有効である。なお、搾汁の際の円筒1は、排出口5側を上にして傾けてもよいが、水平でも差し支えない。
〔月桃蒸留液の製造方法〕
月桃の抽出物を製造する方法としては、月桃の精油を抽出する方法が行われているが、精油は抽出量が少なく、高価な製品となる。これに対し、月桃を圧搾して搾汁を得て、この搾汁を蒸留して得た月桃蒸留液には、発毛促進や脱毛防止などの効果や消臭などの効果が顕著であることが確認された。
しかも、図7(1)のように月桃を一対のローラR・Rの間に挟んで側面から圧力Pを加えて圧搾する手法で搾汁する場合よりも、前記のような固液分離装置で分断してから圧搾して得た搾汁を蒸留した液の方がより有効であることも確認された。図8〜10は、本発明の発明者の頭部の状態である。図9は、平成15年7月17日に撮影したもので、本発明による月桃蒸留液の使用前である。これに対し、図10は、本発明月桃蒸留液を使用して約1か月経過した平成15年8月16日に撮影したもの、写真3は、それから約2週間後の平成15年8月31日に撮影したものである。これらの写真からも明らかなように、わずか1か月半で顕著な発毛効果が現れている。
従来から、月桃抽出物には発毛効果が有ると言われているが、このような顕著な発毛効果のある製品は見たことが無い。その原因は、精油などを用いたり、また精油を希釈したりしているからだと思われる。また、月桃の搾汁を用い、搾汁を蒸留して得た蒸留液を使用するということも見聞していない。さらに、前記のように、スクリューとの相互作用で月桃を分断してから引き続いて円筒1中に押し込んで圧搾して得た搾汁を蒸留するということも知られていない。前記のように、月桃を予め挟んで強引に引き千切って分断した状態で圧搾して得た搾汁は、月桃中の有効成分を余すところ無く全部搾汁抽出できるからだと思われる。
したがって、このような方法で搾汁し蒸留してなる月桃蒸留液は、原料の月桃をスクリューとの間に挟んで強引に引き千切った不規則な分断部からも効果的に搾汁されるため、月桃中の液体成分を全部抽出採取でき、大量に搾汁して大量の月桃蒸留液を製造できる。その結果、安価な製品となり、希釈したりする必要もないので、効能も優れている。
本発明の固液分離装置を用いて月桃搾汁を製造し、月桃蒸留液の製造に利用できるので、本発明の月桃蒸留液が育毛剤や消臭剤、抗菌剤、防かび剤などとして大量生産されることによって、月桃の生産農家も増産を要求され、生産農家の経営向上にも貢献できる。
従来の固液分離装置の全容を示す縦断面図である。 本発明による固液分離装置で月桃を搾汁する場合の月桃供給部の実施形態であり、(1)は平面図、(2)は(1)図のA−A断面図である。 月桃の分断部を説明する平面図である。 蓋板をモータ駆動する実施形態の部分断面側面図である。 蓋板のキー結合部を示す図で、(1)は縦断面図、(2)は蓋板の右側面図である。 蓋板とスクリュー軸がキー結合した状態の正面図である。 月桃の搾汁方法を比較する側面図である。 発明者の月桃蒸留液の使用前の頭髪状態である。 発明者による月桃蒸留液の使用後の頭髪状態である。 発明者による月桃蒸留液の使用後の頭髪状態である。
符号の説明
1 円筒(筒体)
2 スクリュー
3 スクリュー軸
4 ホッパー
5 排出口
6 脱水用の小孔
7 蓋板(蓋体)
8 排水ガイド
9 圧縮スプリング
10 軸受け
11 バネ受け
12 キー
13 爪ないし刃
14 破砕器
15 高速回転筒
16 原料供給用の開口
17 月桃(茎)
1e 開口縁
1E 仮想開口縁
2W スクリュー羽根
18 チェーン
G1・G1 歯車
19 スラストベアリング
21 キー
22 凹溝
c 月桃の切断口
C 月桃の分断口
j 月桃の搾汁

Claims (6)

  1. スクリューの入った筒体の中に供給された含水物を筒体の一端から他端に向けて押圧移動させるようにスクリューを回転する駆動源を有し、該筒体の一端側に、含水物を供給する供給部を有し、水分が分離された固形物の排出口を、筒体の他端側に有しており、
    該筒体の側壁に搾汁通過用の小孔が多数開けてあり、
    該排出口の付近で、スクリュー軸心方向に移動可能な蓋体の位置を連続的または断続的に選択可能な構造としたことを特徴とする固液分離装置。
  2. 前記の供給部に供給された含水物を前記スクリューとの相互作用で分断又は破砕する前処理手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の固液分離装置。
  3. 前記の供給部に破砕手段を設けて、被処理物が破砕手段を通過してから、前記の筒体中に供給される構造となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固液分離装置。
  4. 前記の蓋体の前記スクリュー側に爪またはカッター刃を有していることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の固液分離装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の固液分離装置を使用し、前記スクリューの押圧力で圧搾して得た搾汁を蒸留することを特徴とする植物蒸留液の製造方法。
  6. 請求項5に記載の製造方法で蒸留してなることを特徴とする植物蒸留液。
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