JP2005066376A - 工業用ワイパー - Google Patents
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Abstract
【課題】往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐える工業用ワイパーを提供すること。
【解決手段】往復移動せしめられる取付部1とこれの端部に一体化された弾性部2とから成り、前記弾性部2の両面に相互に背向する凹溝20,20を設けてリップ21を形成し、前記リップ21の先端は被作業面に対して直角姿勢で接するようにして使用される工業用ワイパーであって、取付部1及び弾性部2が、合成樹脂により構成されており、前記取付部1の硬度よりも弾性部2のそれを低硬度とし、両者は融着により一体化されている。
【選択図】 図1
【解決手段】往復移動せしめられる取付部1とこれの端部に一体化された弾性部2とから成り、前記弾性部2の両面に相互に背向する凹溝20,20を設けてリップ21を形成し、前記リップ21の先端は被作業面に対して直角姿勢で接するようにして使用される工業用ワイパーであって、取付部1及び弾性部2が、合成樹脂により構成されており、前記取付部1の硬度よりも弾性部2のそれを低硬度とし、両者は融着により一体化されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被作業面を掻き取るための工業用ワイパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の工業用ワイパーは、取付部は金属により、掻取部を含む弾性部はゴムにより、それぞれ構成させてあり、前記弾性部にはリップ部を形成させるための凹溝を設けてある。前記取り付け部と弾性部相互は接着されており、通常、常温接着方式、または更に接着力を向上させるために加硫同時接着方式により固着されている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
上記の如く構成された工業用ワイパーは、一方向にしか被作業面を掻き取ることができず、往復掻き取り機能を必要とする例えばドア用ワイパー等としては使用することができない。
【0004】
ところで、往復移動において掻き取り機能を奏するワイパーのブレードゴムとしては、弾性部1の両面に相互に背向する凹溝を設けてリップ部を形成したものがある(例えば、特許文献2。)。
【0005】
したがって、上記した特許文献1,2を組み合わせることにより、図3や図4に示すような往復移動において掻き取り機能を奏するワイパー(比較例:符号91が取付部、符号92が弾性部、符号93がリップ部、符号94が凹溝)は比較的容易に創作できる。
【0006】
しかしながら、図3や図4に示すワイパーでは、比較的短期間で凹溝部分で亀裂が生じたり、取り付け部と弾性部相互の接着部に剥離が生じたりして、長期間の使用に耐えれないいう問題があると考えられる。なお、このような問題が発生するのは、以下の▲1▼▲2▼が原因と考えられる。
▲1▼.凹溝部分での亀裂は、リップ溝を構成する底面とこれに両方の直立面との角度が90°と尖ったものであるため、前記尖った部分に集中応力が作用することから生じると考えられる。
▲2▼.接着剥離は、取り付け部と弾性部の間に存在する間接的な接着要素が、切削油や潤滑油、もしくは空気中の酸素などの影響で接着力の低下を引き起こしてしまうことにより生じると考えられる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−132330号公報(図1参照)
【特許文献2】
特開平2003−112611号公報(図1参照)
なお、近年、この種のワイパーを使用する業界では、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐えることができる工業用ワイパーが開発されることを待ち望んでいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐える工業用ワイパーを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(請求項1記載の発明)
この発明は、往復移動せしめられる取付部とこれの端部に一体化された弾性部とから成り、前記弾性部の両面に相互に背向する凹溝を設けてリップを形成し、前記リップの先端は被作業面に対して直角姿勢で接するようにして使用される工業用ワイパーであって、取付部及び弾性部が、合成樹脂により構成されており、前記取付部の硬度よりも弾性部のそれを低硬度とし、両者は融着により一体化されている。
(請求項2記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項1記載の発明に関し、凹溝の断面形状は、これの底面と各側面とを曲面で繋ぐ形態である。
(請求項3記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項2記載の発明に関し、取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で80〜100°であり、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で40〜80°である。
(請求項4記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項2記載の発明に関し、取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で90〜100°であり、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で50〜75°である。
(請求項5記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、リップの先端角は、30°〜90°である。
【0010】
なお、上記発明の工業用ワイパーの作用・効果については以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施形態として示した図面に従って説明する。
〔実施形態1〕
図1はこの発明の実施形態の工業用ワイパーWの斜視図。
(この工業用ワイパーWの基本的な構成について)
この工業用ワイパーWは、図1に示すように、往復移動せしめられる取付部1とこれの下端に融着された弾性部2とから成り、前記弾性部2の両面に相互に背向する凹溝20,20を設けてリップ21を形成し、前記リップ21の先端は被作業面Fに対して直角姿勢で接するようにして使用されるものである。
【0012】
以下に、この工業用ワイパーWの各構成部について説明する。
(取付部1の構成について)
取付部1は、図1に示すように板状に形成されたものであり、全体がJIS A硬度で100°程度の塩化ビニルにより構成されている。
【0013】
ここで、この取付部1は具体的には、図2中、L2=22mm,L6=2mm,L9=1000mmに設定してある。
(弾性部材2の構成について)
弾性部材2は、図2に示すように板状に形成されたものであり、全体がJIS
A硬度で70°程度の塩化ビニルにより構成されている。
【0014】
ここで、この弾性部材2及びこれに形成された凹溝20,20は具体的には、図2中、L3=12mm,L4=5mm,L5=1mm,L6=2mm,L7=0.8mm,L8=0.5mm,L9=1000mm,α=85°,R=0.2mmに設定してある。
(この発明の実施形態のワイパーWと、図3や図4に示した比較例との作用効果の理論上の比較)
▲1▼.この発明の実施形態のワイパーWでは、凹溝20,20の断面形状は、これの底面と各側面とを曲面(R=0.3mm)で繋ぐ形態としてあるから、比較例の如く当該部分に集中応力が作用せず、その結果、比較的短期間で凹溝20部分で亀裂が生じたりするようなことはない。
▲2▼.この発明の実施形態のワイパーWでは、取付部1と弾性部2とは共に合成樹脂であり、これら相互を溶融したものであるから他の間接的な接着要素は存在せず、その結果、切削油や潤滑油、もしくは空気中の酸素などの影響で接着力の低下を引き起こすような事態は生じない。
▲3▼.上記▲1▼▲2▼より、この発明の実施形態のワイパーWでは、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐えることが明らかである。
(この発明の実施形態のワイパーWと、図3や図4に示した比較例との作用効果の試験による比較)
図1及び図2に示したこの発明の実施形態のワイパーWと、図3や図4に示した比較例のワイパーとを、それぞれ移動速度:25m/min、潤滑油:無しという試験条件で、ワイパーの損傷を比較した。その結果を以下に表として示す。
図3や図4に示した比較例のワイパーでは、約50km過ぎから取付部1と弾性部2相互の接着部の剥離が始まり、100kmで完全に剥離すると共にリップ93(凹溝94の尖り部)も損傷が確認された。
【0015】
これに対して、図1及び図2に示したこの発明の実施形態のワイパーWでは、500kmまで亀裂は見当たらなかった。
〔他の実施形態〕
▲1▼.上記実施形態1では凹溝20の断面形状は、底面と各側面とを繋ぐ曲面の半径をR=0.3mmとしているが、曲面の半径はR>0.01mmであればよい。
▲2▼.取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で80〜100°(好ましくは90〜100°)とし、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で40〜80°(好ましくは50〜75°)とすることができる。
▲3▼.リップの先端角は、30°〜90°の範囲であれば使用できる。
▲4▼.この取付部1及び弾性部2に使用できる樹脂は好ましくは塩化ビニルであるが、その他のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン、ポリブタジエン等に代表される樹脂群から選択できる。
【0016】
【発明の効果】
この発明は上記のような構成であるから次の効果を有する。
【0017】
発明の実施の形態の欄に記載されている内容から、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐える工業用ワイパーを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の工業用ワイパーの斜視図。
【図2】前記工業用ワイパーのリップ部及びその付近の正面図。
【図3】比較例の工業用ワイパーの斜視図。
【図4】比較例の工業用ワイパーのリップ部及びその付近の正面図。
【符号の説明】
W 工業用ワイパー
1 取付部
2 弾性部
20 凹溝
21 リップ部
【発明の属する技術分野】
この発明は、被作業面を掻き取るための工業用ワイパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の工業用ワイパーは、取付部は金属により、掻取部を含む弾性部はゴムにより、それぞれ構成させてあり、前記弾性部にはリップ部を形成させるための凹溝を設けてある。前記取り付け部と弾性部相互は接着されており、通常、常温接着方式、または更に接着力を向上させるために加硫同時接着方式により固着されている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
上記の如く構成された工業用ワイパーは、一方向にしか被作業面を掻き取ることができず、往復掻き取り機能を必要とする例えばドア用ワイパー等としては使用することができない。
【0004】
ところで、往復移動において掻き取り機能を奏するワイパーのブレードゴムとしては、弾性部1の両面に相互に背向する凹溝を設けてリップ部を形成したものがある(例えば、特許文献2。)。
【0005】
したがって、上記した特許文献1,2を組み合わせることにより、図3や図4に示すような往復移動において掻き取り機能を奏するワイパー(比較例:符号91が取付部、符号92が弾性部、符号93がリップ部、符号94が凹溝)は比較的容易に創作できる。
【0006】
しかしながら、図3や図4に示すワイパーでは、比較的短期間で凹溝部分で亀裂が生じたり、取り付け部と弾性部相互の接着部に剥離が生じたりして、長期間の使用に耐えれないいう問題があると考えられる。なお、このような問題が発生するのは、以下の▲1▼▲2▼が原因と考えられる。
▲1▼.凹溝部分での亀裂は、リップ溝を構成する底面とこれに両方の直立面との角度が90°と尖ったものであるため、前記尖った部分に集中応力が作用することから生じると考えられる。
▲2▼.接着剥離は、取り付け部と弾性部の間に存在する間接的な接着要素が、切削油や潤滑油、もしくは空気中の酸素などの影響で接着力の低下を引き起こしてしまうことにより生じると考えられる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−132330号公報(図1参照)
【特許文献2】
特開平2003−112611号公報(図1参照)
なお、近年、この種のワイパーを使用する業界では、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐えることができる工業用ワイパーが開発されることを待ち望んでいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐える工業用ワイパーを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(請求項1記載の発明)
この発明は、往復移動せしめられる取付部とこれの端部に一体化された弾性部とから成り、前記弾性部の両面に相互に背向する凹溝を設けてリップを形成し、前記リップの先端は被作業面に対して直角姿勢で接するようにして使用される工業用ワイパーであって、取付部及び弾性部が、合成樹脂により構成されており、前記取付部の硬度よりも弾性部のそれを低硬度とし、両者は融着により一体化されている。
(請求項2記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項1記載の発明に関し、凹溝の断面形状は、これの底面と各側面とを曲面で繋ぐ形態である。
(請求項3記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項2記載の発明に関し、取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で80〜100°であり、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で40〜80°である。
(請求項4記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項2記載の発明に関し、取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で90〜100°であり、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で50〜75°である。
(請求項5記載の発明)
この発明の工業用ワイパーは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、リップの先端角は、30°〜90°である。
【0010】
なお、上記発明の工業用ワイパーの作用・効果については以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施形態として示した図面に従って説明する。
〔実施形態1〕
図1はこの発明の実施形態の工業用ワイパーWの斜視図。
(この工業用ワイパーWの基本的な構成について)
この工業用ワイパーWは、図1に示すように、往復移動せしめられる取付部1とこれの下端に融着された弾性部2とから成り、前記弾性部2の両面に相互に背向する凹溝20,20を設けてリップ21を形成し、前記リップ21の先端は被作業面Fに対して直角姿勢で接するようにして使用されるものである。
【0012】
以下に、この工業用ワイパーWの各構成部について説明する。
(取付部1の構成について)
取付部1は、図1に示すように板状に形成されたものであり、全体がJIS A硬度で100°程度の塩化ビニルにより構成されている。
【0013】
ここで、この取付部1は具体的には、図2中、L2=22mm,L6=2mm,L9=1000mmに設定してある。
(弾性部材2の構成について)
弾性部材2は、図2に示すように板状に形成されたものであり、全体がJIS
A硬度で70°程度の塩化ビニルにより構成されている。
【0014】
ここで、この弾性部材2及びこれに形成された凹溝20,20は具体的には、図2中、L3=12mm,L4=5mm,L5=1mm,L6=2mm,L7=0.8mm,L8=0.5mm,L9=1000mm,α=85°,R=0.2mmに設定してある。
(この発明の実施形態のワイパーWと、図3や図4に示した比較例との作用効果の理論上の比較)
▲1▼.この発明の実施形態のワイパーWでは、凹溝20,20の断面形状は、これの底面と各側面とを曲面(R=0.3mm)で繋ぐ形態としてあるから、比較例の如く当該部分に集中応力が作用せず、その結果、比較的短期間で凹溝20部分で亀裂が生じたりするようなことはない。
▲2▼.この発明の実施形態のワイパーWでは、取付部1と弾性部2とは共に合成樹脂であり、これら相互を溶融したものであるから他の間接的な接着要素は存在せず、その結果、切削油や潤滑油、もしくは空気中の酸素などの影響で接着力の低下を引き起こすような事態は生じない。
▲3▼.上記▲1▼▲2▼より、この発明の実施形態のワイパーWでは、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐えることが明らかである。
(この発明の実施形態のワイパーWと、図3や図4に示した比較例との作用効果の試験による比較)
図1及び図2に示したこの発明の実施形態のワイパーWと、図3や図4に示した比較例のワイパーとを、それぞれ移動速度:25m/min、潤滑油:無しという試験条件で、ワイパーの損傷を比較した。その結果を以下に表として示す。
図3や図4に示した比較例のワイパーでは、約50km過ぎから取付部1と弾性部2相互の接着部の剥離が始まり、100kmで完全に剥離すると共にリップ93(凹溝94の尖り部)も損傷が確認された。
【0015】
これに対して、図1及び図2に示したこの発明の実施形態のワイパーWでは、500kmまで亀裂は見当たらなかった。
〔他の実施形態〕
▲1▼.上記実施形態1では凹溝20の断面形状は、底面と各側面とを繋ぐ曲面の半径をR=0.3mmとしているが、曲面の半径はR>0.01mmであればよい。
▲2▼.取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で80〜100°(好ましくは90〜100°)とし、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で40〜80°(好ましくは50〜75°)とすることができる。
▲3▼.リップの先端角は、30°〜90°の範囲であれば使用できる。
▲4▼.この取付部1及び弾性部2に使用できる樹脂は好ましくは塩化ビニルであるが、その他のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン、ポリブタジエン等に代表される樹脂群から選択できる。
【0016】
【発明の効果】
この発明は上記のような構成であるから次の効果を有する。
【0017】
発明の実施の形態の欄に記載されている内容から、往復時に掻き取り機能を有し且つ長期間の使用に耐える工業用ワイパーを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の工業用ワイパーの斜視図。
【図2】前記工業用ワイパーのリップ部及びその付近の正面図。
【図3】比較例の工業用ワイパーの斜視図。
【図4】比較例の工業用ワイパーのリップ部及びその付近の正面図。
【符号の説明】
W 工業用ワイパー
1 取付部
2 弾性部
20 凹溝
21 リップ部
Claims (5)
- 往復移動せしめられる取付部とこれの端部に一体化された弾性部とから成り、前記弾性部の両面に相互に背向する凹溝を設けてリップを形成し、前記リップの先端は被作業面に対して直角姿勢で接するようにして使用される工業用ワイパーであって、取付部及び弾性部が、合成樹脂により構成されており、前記取付部の硬度よりも弾性部のそれを低硬度とし、両者は融着により一体化されていることを特徴とする工業用ワイパー。
- 凹溝の断面形状は、これの底面と各側面とを曲面で繋ぐ形態であることを特徴とする請求項1記載の工業用ワイパー。
- 取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で80〜100°であり、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で40〜80°であることを特徴とする請求項1又は2記載の工業用ワイパー。
- 取付部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で90〜100°であり、弾性部を構成する合成樹脂の硬度はJIS A硬度で50〜75°であることを特徴とする請求項1又は2記載の工業用ワイパー。
- リップの先端角は、30°〜90°であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の工業用ワイパー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003208173A JP2005066376A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 工業用ワイパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003208173A JP2005066376A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 工業用ワイパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005066376A true JP2005066376A (ja) | 2005-03-17 |
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ID=34401553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003208173A Pending JP2005066376A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 工業用ワイパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005066376A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016179456A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | 三ツ星ベルト株式会社 | ワイパー |
JP2017189863A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | バンドー化学株式会社 | 工作機械用シール部材 |
WO2019054384A1 (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-21 | ニッタ株式会社 | 工作機械用ワイパー及び工作機械用ワイパーの製造方法 |
WO2022118605A1 (ja) | 2020-12-04 | 2022-06-09 | ニッタ株式会社 | ワイパー |
-
2003
- 2003-08-21 JP JP2003208173A patent/JP2005066376A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016179456A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | 三ツ星ベルト株式会社 | ワイパー |
JP2017189863A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | バンドー化学株式会社 | 工作機械用シール部材 |
WO2019054384A1 (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-21 | ニッタ株式会社 | 工作機械用ワイパー及び工作機械用ワイパーの製造方法 |
JP2019048366A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-28 | ニッタ株式会社 | 工作機械用ワイパー及び工作機械用ワイパーの製造方法 |
CN111050996A (zh) * | 2017-09-12 | 2020-04-21 | 霓达株式会社 | 机床用刮除器及机床用刮除器的制造方法 |
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