JP2005066208A - スロットマシン - Google Patents

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Kenkichi Yoshida
賢吉 吉田
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Samy KK
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Sammy Corp
Samy KK
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Abstract

【課題】遊技結果を表示するためのリールの停止時における図柄の組合せより、電気的に表示される演出画像が遊技の中心となるようにする。
【解決手段】複数種類の図柄を表示したリール31を複数並設し、停止時の図柄の組合せにより遊技結果を表示するためのリール31群と、リール画像群を電気的に画像表示するとともに、リール画像にはリール31に表示された図柄数より多い数の図柄を画像表示し、リール画像の停止表示時の図柄の組合せ等によって演出を画像表示する画像表示装置50とを備える。リール31群の停止時に表示可能な図柄の組合せ総数より、リール画像群の停止表示時に画像表示可能な図柄の組合せ総数の方が多く、リール31群の停止時における1つの図柄の組合せに対応するリール画像群の図柄の組合せは、複数設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技結果を表示するためのリールの停止時における図柄の組合せよりも、電気的に表示される演出画像が遊技の中心となるようにしたスロットマシンに関するものである。
従来より、スロットマシンは、リールに図柄を表示し、リールの停止時の図柄の組合せによって遊技結果を表示するとともに、各種の演出出力装置(ランプ、スピーカ、画像表示装置等)によって演出を出力し、その出力した演出の内容によって、役の抽選結果等を報知することが一般的となっている。
特に、演出出力装置による演出の出力は、リールの停止時の出目、例えばいずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すること、又は特別役の当選を意味するいわゆるリーチ目の出現を予兆すること等に用いられ、遊技の進行における補助的役割を果たすものとして、極めて重要な要素となっている。
ここで、演出出力装置の1つである画像表示装置としては、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、フロントパネルの表示窓の上側に、遊技中の演出を行うときに各種の画像を表示する液晶表示パネルを設けた技術が開示されている(特許文献1の段落番号「0024」、及び図1参照)。
特開2001−58021号公報
しかし、前述の従来の技術では、演出出力装置は、遊技を進行する上で補助的役割を有するにすぎず、遊技中の付加的なものであった。
また、遊技を進行していく上で、中心的存在となるリールユニットは、遊技者が最も視界に入りやすい位置に配置されている。したがって、演出出力装置は、リールの図柄を表示する領域を避けて配置せざるを得なかった。このため、演出出力装置によって多彩な演出が出力された場合でも、遊技者は、リールの出目に気をとられて、その演出を見逃してしまう場合もあった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、遊技結果を表示するためのリールの停止時における図柄の組合せより、電気的に表示される演出画像が遊技の中心となるようにし、演出を主体として遊技を進行することができるスロットマシンを提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示したリールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するためのリール群と、前記リールの数と少なくとも同数のリール画像からなるリール画像群を電気的に画像表示するとともに、前記リール画像には前記リールに表示された図柄数より多い数の図柄を画像表示し、前記リール画像の回転表示若しくは停止動作表示又は停止表示時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出を画像表示する画像表示装置と、前記リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リール画像を停止表示するように制御するリール画像表示制御手段とを備え、前記リール群の停止時に前記リール群によって表示可能な図柄の組合せ総数より、前記リール画像群の停止表示時に前記リール画像群によって画像表示可能な図柄の組合せ総数の方が多く、前記リール群の停止時における1つの図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せは、複数設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明においては、リール群の停止時の図柄の組合せにより、当該遊技の遊技結果が表示される。また、リール画像による回転表示若しくは停止動作表示又は停止表示時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出が画像表示される。
さらにまた、リール停止制御手段は、役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応するリールを停止させるように制御する。さらに、リール画像表示制御手段は、ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応するリール画像を停止表示させるように制御する。
そして、リールによる図柄の組合せ総数よりも、リール画像による図柄の組合せ総数の方が多くなるように設定されており、リール群の停止時の1つの図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せは、複数設けられる。
なお、以下の実施形態では、リール31群は、3つのリール31からなり、各リール31には13個の図柄が表示されている。また、リール31群に対応する有効ラインは、1本である。
これに対し、リール画像群は、3つのリール画像からなり、各リール画像には、21個の図柄が表示される。また、リール画像群に対応する有効ラインは、5本である。
そして、リール31群の停止時の1つの図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せは、複数となる。例えば実施形態において、リプレイの当選時には、リール31群の停止時に「ぶどう」−「ぶどう」−「桃」の図柄の組合せが停止する。この場合に、リール画像群の停止時には、いずれかの有効ラインに、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」の図柄の組合せが停止表示するが、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」の図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止表示するときの画像表示窓12bに画像表示されるリール画像群の図柄の組合せ(パターン)は、複数(パターン)となる。
また、以下の実施形態では、リール画像の数は、リール31の数(3個)と同数であるが、「リールの数と少なくとも同数のリール画像」とは、リール画像の数がリールの数を超えていても良いことを意味する。この場合には、ストップスイッチ42が操作されたときに、いずれのリール画像を停止表示させるかを予め定めておけば良い。
(請求項2)
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段による役の抽選においていずれかの役に当選したときは、前記リールの停止可能位置の範囲内においてその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行い、前記リール画像表示制御手段は、前記リール画像群の停止表示時の図柄の組合せを、前記リール停止制御手段による前記リール群の停止時の図柄の組合せに連係させる連係停止表示制御を有し、前記リール画像表示制御手段の前記連係停止表示制御は、前記リール停止制御手段が当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、前記リール群の前記当選役の図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように制御するとともに、前記リール停止制御手段が前記当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うときは、前記リール群の前記当選役の図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように制御することを特徴とする。
請求項2の発明においては、リール画像表示制御手段は、連係停止表示制御を有している。この連係停止表示制御は、リールで当選役の図柄の組合せが有効ラインに停止するときは、リール画像もまた、その当選役の図柄の組合せに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように制御する。一方、リールで当選役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないときは、リール画像もまた、その当選役の図柄の組合せに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように制御する。
(請求項3)
請求項3の発明は、請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記リール画像表示制御手段は、停止表示時の前記リール画像群の図柄の組合せを、前記リール群の停止時の図柄の組合せに連係させない非連係停止表示制御を有し、前記リール画像表示制御手段の前記非連係停止表示制御は、前記リール停止制御手段が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、前記リール群の前記当選役の図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように制御することを特徴とする。
請求項3の発明においては、リール画像表示制御手段は、非連係停止表示制御を有している。リール画像表示制御手段により非連係停止表示制御が実行されると、リールでは当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときでも、リール画像では、その当選役の図柄の組合せに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように制御される。
(請求項4)
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記画像表示装置は、前記リールに表示された図柄の種類数より多い種類の図柄を前記リール画像に画像表示することを特徴とする。
請求項4の発明においては、リールの図柄の種類より、リール画像に画像表示する図柄の種類の方が多くなる。
以下の実施形態では、リールの図柄の種類は、「スイカ」、「ぶどう」、「レモン」、「桃」、及び「ナス」の5種類であるが、リール画像の図柄の種類は、「ベル」、「リプレイ」、「チェリー」、「キャラクタ」、「BAR」、及び「7」の6種類である。なお、実施形態における「キャラクタ」の図柄は、左、中、及び右リール画像ごとにデザインを変えているが、「キャラクタ」の図柄の種類としては、1種類として数えている。
(請求項5)
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記リール画像に表示される図柄には、前記役抽選手段により抽選される役に対応しない、前記リール画像特有の図柄を有することを特徴とする。
請求項5の発明においては、リール画像に表示される図柄のうち、少なくとも1つは、役抽選手段により抽選される役に対応しないリール画像特有の図柄である。
以下の実施形態では、3種類の特定遊技は、役抽選手段61により抽選される役に関係しない遊技であり、これら3種類の特定遊技特有の(リール画像特有の)図柄として、「キャラクタ」、「BAR」、及び「7」が設けられている。
(請求項1)
請求項1の発明によれば、リール群の図柄の組合せ総数よりも、リール画像群の図柄の組合せ総数の方を多くし、リール群の停止時の1つの図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを複数設けたことにより、1つの遊技結果を表示する場合であっても、リール画像の停止表示状態を種々変えることができる。これにより、遊技結果を多彩に表示することができる。また、リール画像の図柄の組合せによって、リールの図柄の組合せ以上に遊技結果をより詳細に表現できるようになるので、遊技者は、自然に、リールの停止状況よりリール画像の内容を見ることとなり、リール画像による演出画像を主体とした遊技を進行させることができる。
(請求項2)
請求項2の発明によれば、リールの図柄の組合せとリール画像の図柄の組合せとを、役の抽選結果等を表示する際に対応させる(関連づける)ことができる。
(請求項3)
請求項3の発明によれば、非連係停止表示制御を、例えば遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させるための特別役の当選後の内部中の遊技や、特別遊技以外の遊技者にとって有利となる特定遊技に移行することに決定された後等に実行することにより、遊技者に対してその旨を告知する演出として用いることができる。
(請求項4)
請求項4の発明によれば、リール画像による図柄の組合せ数を、リールの図柄の組合せ数より多くすることがさらに容易となり、リールの図柄の組合せ以上に、より多くの図柄の組合せを用いて多彩に遊技結果等を表示することができるようになる。
(請求項5)
請求項5の発明によれば、役抽選手段で抽選される役に対応しない(関係しない)図柄をリール画像に設けたことにより、リール画像群側で、リール群とは別個独立して、例えば遊技者にとって有利な特定遊技(AT等)に対応する特定の図柄の組合せを停止表示させることができる。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるスロットマシン10全体を示す前面の正面図である。また、図2は、図1中、スロットマシン10のフロントマスク部12を開放し、基体部11の内部が見えるように図示した正面図である。
図1及び図2に示すように、スロットマシン10の筐体は、基体部11と、基体部11の前面に取り付けられるフロントマスク部12とから構成されている。
基体部11は、木材等を組み立てて前面が開口された箱形に形成したものである。この基体部11の内部において、図2に示すように、下方部には、電源ユニット101及びメダルを貯留しておくホッパーを含むメダル払出し装置102が設けられている。
また、これらの電源ユニット101及びメダル払出し装置102上には、支持板103が設けられており、この支持板103上に画像表示装置50が搭載されている。
一方、フロントマスク部12は、基体部11の前面を覆うように基体部11に開閉可能に取り付けられたものである。
フロントマスク部12は、図1に示すように、前面側(遊技者側)に、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42からなる操作スイッチ40や、メダル投入口43、メダル受け皿44等が配置されている。また、操作スイッチ40の上方部であってフロントマスク部12の中央部近傍から上部にわたって、透明な画像表示窓12bが設けられている。そして、この画像表示窓12bから、基体部11内に配置された画像表示装置50の前面(画像表示面)が透視できるように構成されている。
また、図1に示すように、フロントマスク部20の上方部、特に本実施形態では、画像表示窓12b(画像表示領域)に対して操作スイッチ40から遠ざかる側(画像表示窓12bの上部)であって、画像表示窓12bとは重ならないように画像表示窓12bから一定間隔を隔てた位置には、リール図柄表示窓12aが設けられている。
そして、図2に示すように、リールユニット30は、フロントマスク部12の裏面側において、リール図柄表示窓12aが形成された領域の後方に、サブ制御基板108等とともに配置されている。
図3は、フロントマスク部12の裏面側に取り付けられているリールユニット30及びサブ制御基板108を含むユニットを前面側から見た斜視図である。また、図4は、リールユニット30より後方側のサブ制御基板108を含む部分を分解して背面側から見た斜視図である。
リールユニット30は、本実施形態では、リング状のリールを3つ並設したものを備える(以下、3つのリール31全体を指すときは、リール31群という)。また、リール31の回転中心部には、それぞれモータ32(図示せず)が連結されており、このモータ32の駆動制御により、リール31の回転が制御される。さらにまた、各リール31の内周内側には、1つの図柄を背後から照光するためのバックランプ33(図1参照)が固定されている。
さらに、図3及び図4に示すように、リールユニット30は、リールケース本体109及びリールケースカバー110の内部に収容されており、前面側が露出している。
さらにまた、リールケースカバー110の後部には、基板ケース本体111が取り付けられており、この基板ケース本体111にサブ制御基板108が装着された後、基板ケースカバー112によって覆われている。すなわち、サブ制御基板108は、リールユニット30の背後に配置されている。
サブ制御基板108は、遊技中における演出を制御する基板であって、サウンドの出力、ランプ類の点灯、画像表示装置50による演出画像の表示の制御等を行うものであり、演算等を行うCPU、演出プログラム及び演出データを記憶したROM、及び各データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。なお、後述するメイン制御基板104は、遊技全体を統括制御するものであるが、サブ制御基板108は、メイン制御基板104の下位に属する基板であり、演出の全体の制御を担当する制御基板である。
また、サブ制御基板108とメイン制御基板104とは、図示しないハーネスにより電気的に接続されている。これにより、メイン制御基板104からサブ制御基板108に対して演出実行指令等を送信するように形成されている。
さらにまた、各リール31には、複数種類の図柄(役を構成する図柄等)を印刷したリールテープが貼付されている。
図5は、正面から見て、左、中及び右の各リール31の外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図である。本実施形態では、各リール31には、13個の図柄が表示されている。そして、フロントマスク部12のリール図柄表示窓12aから、各リール31の1つの図柄が見えるように配置されている。
よって、フロントマスク部12のリール図柄表示窓12aから、リール31群の合計3個の図柄が透視できるように配置されている。なお、図1では、各リール31の円周内側のバックランプ33を破線の円によって図示しているが、これらのバックランプ33の前方に位置する図柄がそれぞれリール図柄表示窓12aから透視できる図柄に相当する。
そして、図1に示すように、本実施形態では、リール図柄表示窓12aから見える、3個の図柄が並ぶ水平方向の1つのラインが、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインLとなる。さらに、遊技を行うためのメダルが投入されることで、この図柄組合せラインLが有効ライン(リール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せであるか否かの判断対象となるライン)に設定される。
なお、本実施形態では、各リール31を、リール図柄表示窓12aから1図柄が見えるように配置していることに基づいて、上記の図柄組合せラインLは、1つとなっている。しかし、例えば各リール31を、上下に連続する複数の図柄が見えるように配置した場合等には、図柄組合せラインLの数を増加させることができる。
次に、本実施形態におけるリール31の特徴点について説明する。
従来の一般的なリールでは、直径は、約230mm、横幅は、約80mm程度である。これに対し、本実施形態におけるリール31の直径は、約120mm、横幅は、約44.5mmとした。すなわち、本実施形態では、リール31は、従来の一般的なリールより小さく形成されている。これに伴い、リール図柄表示窓12aの領域は、従来の表示窓の領域よりも小さく形成されている。
ここで、従来では、遊技結果を表示するリール上の図柄の表示領域と、演出出力装置の表示領域との関係は、演出出力装置の表示領域の方が小さいのが普通である。
このように形成されるのは、遊技結果は、リール(本実施形態のリール31に相当するもの)の停止時の図柄の組合せにより決定されるのであって、演出出力装置の表示内容によって決定されるものではないからである。すなわち、演出出力装置は、遊技結果が決定するまで(少なくとも1つのリールの回転中)、あるいは遊技結果が決定した後(全てのリールの停止後)に、当該遊技又は当該遊技前の役の当選可能性がどの程度有するか等を報知し、遊技の進行において補助的役割を有する装置だからである。
しかし、本実施形態のスロットマシン10では、遊技の中心となるものを、リール31の図柄の組合せではなく、画像表示装置50によって表示される内容(演出画像)とした。
そして、図1に示すように、画像表示窓12bをリール図柄表示窓12aより大きく形成し(縦及び横の長さともに、画像表示窓12bの方がリール図柄表示窓12aより大きい)、かつ、操作スイッチ40の上部に画像表示装置50による画像が表示される画像表示窓12bを配置し、その画像表示窓12bから操作スイッチ40に対して遠ざかる側にリール図柄表示窓12aを配置している。
いいかれば、前面側から見て、リール図柄表示窓12aと操作スイッチ40との間に、画像表示窓12bを配置している。
このような構成とすることにより、前面側から見て、スロットマシンの略中央に位置するのは、画像表示窓12bとなる。よって、画像表示窓12bは、遊技者が遊技を行っている時に最も見やすく、かつリール31以上に視界に入りやすいようになる。特に、リール図柄表示窓12aは、画像表示窓12bには重ならないように画像表示窓12bから一定間隔を隔てた位置に配置されているので、遊技者は、リール図柄表示窓12aは直接視界に入りにくくなる。これにより、画像表示窓12bに表示される演出画像を中心として遊技を進行させることができる。
さらに、画像表示装置50には、遊技関連情報表示領域12cが設けられている。遊技関連情報表示領域12cは、画像表示装置50における画像表示窓12b以外の表示領域を指し、後述するキャラクタや告知等の種々の演出を表示することはもちろん、遊技状態を示すインフォメーション表示、入賞の図柄の組合せを示すインストラクション表示、メダルのクレジット枚数や投入枚数の表示、さらには、遊技機のイメージ画像を装飾的に表示する背景装飾表示を行う表示領域であり、遊技の進行に基づいた各種の表示を行うことができる領域である。
なお、演出画像を電気的表示手段によらずに、例えば演出用リールを設けて表示する方法も考えられる。しかし、演出用リールを用いると、表現可能な演出画像の種類に限界があり、多彩な演出画像を表示する場合には、新たに電気的表示手段(例えばドット表示装置等)を設ける必要がある。一方、本実施形態のように画像表示装置50を用いて電気的に演出画像を表示すれば、より多彩な演出画像を表示することができる。
さらにまた、画像表示装置50として透過型液晶表示装置等を用いるとともに、その背後にリールユニット30を配置すれば、画像表示装置50による演出画像とともにリール31による図柄の組合せを、同時に遊技者に見せることも可能となる。しかし、このような構成とした場合には、遊技者は、遊技結果を直接的に表すリール31による図柄の組合せに目がいってしまい、演出画像を見逃してしまうこと等が考えられる。
また、本実施形態では、リール31の図柄数Nを、N=13個とした。
ここで、リール31の図柄が必要以上に小さくなってしまうと、リール31の回転中の図柄の識別性が劣ることとなる。経験上は、図柄は、縦25mm以上、横35mm以上であることが好ましい。そこで本実施形態では、リール31の横幅を上述のように約44.5mmとすることで、1図柄領域における横の長さを35mm以上確保できるようにした。さらに、リール31の直径Lを約120mmにし、かつリール31の図柄数Nを13個にすることで、1図柄領域における縦の長さを25mm以上確保できるようにした。
また、従来より、リールの停止制御は、役の当選時には、遊技者がその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに比較的容易に停止させることができるようにするため、ストップスイッチ42が操作された後に実際にリールが停止するまで、一定数の図柄を移動可能に制御している。一方、ストップスイッチ42の操作後は、不自然にリールが停止しないように、ストップスイッチ42のオンを検知した位置から、リールが停止するまでの時間は、通常、190ms以下に設定されている。さらにまた、リールの回転時には、リール上の図柄をおおむね識別できるようにするため、リールの回転速度は、1分間に80回転を超えないように設定されている。
以上を考慮して、従来では、リール上の図柄を例えば21個とし、ストップスイッチ42のオンを検知してからリールが停止するまでの最大移動図柄数は、ストップスイッチ42のオンを検知した瞬間に位置する図柄を含めて5図柄に設定されている。
これに対し、本実施形態では、リール31の最大移動図柄数Kを3図柄とした。
例えば、リール31の図柄数を11個としたときには、従来のリールと同様の停止制御を行う場合には、最大移動図柄数Kが2図柄となってしまう。これにより、リール31の停止時における図柄の組合せ総数、あるいはリール31の図柄配列が制約を受けやすくなる。
このため、本実施形態では、リール31を小さく形成しつつも、従来のリールに準じた停止制御を行ったときのリール31の十分な最大移動図柄数Kを確保するようにした。特に本実施形態では、N=13個とすることで、リール31の停止制御を従来のリールに準じるようにしつつ、リール31の最大移動図柄数Kが3図柄となるようにした。
ここで、図5において、例えば左リール31の図柄に着目すると、1番上から順に、「スイカ」、「ぶどう」、及び「レモン」の図柄が配列されているが、3番目の「レモン」の位置がリール図柄表示窓12a内に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されれば、この「レモン」の他、その上の「ぶどう」、さらにその上の「スイカ」を有効ライン上に停止させることができる。
そして、図5の例では、左リール31については、「スイカ」及び「ぶどう」は、3図柄以内の間隔で配置されている。これにより、左リール31については、どの位置でストップスイッチ42が操作されても「スイカ」及び「ぶどう」を有効ライン上に停止させることが可能となる。
また、中リール31の「桃(例えば、1番上の図柄)」及び「ぶどう(例えば、上から2番目の図柄)」についても同様に配列されている。さらにまた、右リール31の「桃(例えば、1番上の図柄)」及び「レモン(例えば、上から2番目の図柄)」についても同様に配列されている。
したがって、「スイカ/ぶどう」−「桃/ぶどう」−「桃/レモン」の図柄の組合せ(全部で8通り)については、どの位置でストップスイッチ42が操作されても、常に、有効ラインに停止させることができる。いいかえれば、その役は、リール31の停止制御によって、常に入賞させることができる。
なお、リール31の回転速度を速くすれば、リール31の最大移動図柄数Kを多く設定することができる。ただし、リールの回転速度を速くしてしまうと、リール31上の図柄の識別性が劣ることとなり、好ましくない。
そこで本実施形態では、リール31の回転速度は、約78.13rpm(1周時間が約768ms)となるように制御している。これにより、リールの回転速度が1分間に80回転を超えないという、従来の一般的なリールの回転速度との調和を図ることができる。
説明を図2に戻す。
図2に示すように、基体部11内部の略中央位置には、画像表示装置50が配置されるとともに、この画像表示装置50の上部であって、基体部11内部における背面側には、メイン制御基板104が設けられている。メイン制御基板104は、リール31群の始動及び停止制御を含む、遊技の進行等の遊技全体を統括制御するための制御基板であり、図示しないが、演算等を行うCPU、遊技プログラムを記憶したROM、及び各データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。メイン制御基板104は、透明樹脂からなるケース105内に収容されている。ケース105は、メイン制御基板104を収容した後にかしめられており、メイン制御基板104を封印している。
また、本発明における画像表示装置50は、遊技中における演出画像を電気的手段によって表示する装置であり、特に本実施形態では、液晶表示装置(LCD)によって形成されている。
画像表示装置50は、本実施形態では、毎遊技、リールユニット30の回転及び停止動作に合わせて、ビデオスロットのリール画像(リールを平面状に画像表示したものであって、リール画像の図柄が上から下に向かって移動表示されるもの)を演出画像として表示する。
図6は、画像表示装置50により表示されるリール画像の図柄配列を示す平面図である。図6に示すように、表示画像としては、左、中、右の3つのリール画像が設けられており、ストップスイッチ42の動作に合わせて、左、中、右の3つのリール画像がそれぞれ停止するように、画像表示する。なお、左、中、及び右の各リール画像の図柄群は、それぞれ21個の図柄からなり、図中、一番上と一番下の図柄とが連続するように画像表示される。すなわち、21個の図柄のうち、図6中、一番下側の図柄を1番目の図柄とし、一番上側の図柄を21番目の図柄とした場合に、リール画像が回転表示されているときは、1番目、2番目、・・、20番目、21番目、1番目、2番目、・・というように、21個の図柄が循環するように移動表示される。
なお、図6に示すリール画像の図柄配列は、後述するリール画像データ記憶手段85dに記憶されており、リール画像を表示制御するときに読み出される。
そして、全てのリール画像の停止時には、各リール画像ごとに、上下に連続する3図柄が画像表示窓12b内に画像表示されるように停止表示される。本実施形態では、3つのリール画像によって、3行×3列のマトリックス状に図柄が画像表示される。さらに、この状態においては、従来の5ラインタイプのスロットマシンと同様に、水平方向上段、中段及び下段の3ラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本が、リール画像における図柄組合せラインとなる。
続いて、スロットマシン10の制御について説明する。図7は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するメイン制御手段60aと、演出の出力を制御するサブ制御手段60bとを備える。メイン制御手段60aは、上述のメイン制御基板104上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。また、サブ制御手段60bは、上述のサブ制御基板108上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。
また、図7に示すように、メイン制御手段60aの入力側(図7中、左側)には、上述のスタートスイッチ41、及びストップスイッチ42の操作スイッチ40が電気的に接続されている。スタートスイッチ41は、リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。また、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、メイン制御手段60aの出力側(図7中、右側)には、リールユニット30の各リール31に連結された、リール31の駆動を制御するためのモータ32が電気的に接続されている。
そして、スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60aに入力される。メイン制御手段60aは、この信号を受信すると、全てのモータ32を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度でリール図柄表示窓12a内で上下方向に移動表示される。
また、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41が操作された信号を受信したときには、上記のようにリール31群を始動するように制御するが、さらに、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御手段60bに送信する。
ここで、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信した後、所定時間だけ遅延させて、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御手段60bに送信するように制御する。
特に本実施形態では、ソフトウェア乱数等によってランダムに、0〜39msの範囲で遅延時間を決定し、決定された遅延時間の経過後に、スタートスイッチ41が操作された旨の信号がサブ制御手段60bに送信されるようにする。
これにより、リール31の始動と画像表示装置50におけるリール画像の始動表示とのタイミングが異なるように設定することができるので、より確実に、画像表示装置50におけるリール画像をリール31の目押し補助として用いることができないようにすることができる。例えば39msの遅延時間が発生すると、画像表示装置50におけるリール画像の図柄の移動表示で約1図柄分のズレが生じる。
なお、本実施形態では、スタートスイッチ41が操作された旨の信号に限らず、ストップスイッチ42が操作された旨の信号等、メイン制御手段60aからサブ制御手段60bに送信する全ての信号に対して、上記のように遅延時間を設けている。
さらにまた、ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60aに入力される。メイン制御手段60aは、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を制御して、リール31の停止制御を行う。
さらに、サブ制御手段60bの出力側には、上述の画像表示装置50が電気的に接続されている。またさらに、サブ制御手段60bの出力側には、ランプ21及びスピーカ22が電気的に接続されている。
なお、ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。ランプ21には、上述したリールユニット30の各リール31の内周側に配置されたバックランプ33や、図示しないが、スロットマシン10の筐体前面上部に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ等が挙げられる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。本実施形態では、図1及び図2に示すように、前面側から見てリール図柄表示窓12aの左右両側に設けられている。
そして、サブ制御手段60bは、スタートスイッチ41やストップスイッチ42が操作された旨の信号がメイン制御手段60aから送信されてきたこと等に基づいて、これらの画像表示装置50、ランプ21の点灯、スピーカ22からのサウンドの出力等を制御する。
通常遊技では、遊技者は、メダル投入口43からメダルを投入等して、図柄組合せラインLを有効化する(有効ラインとする)。なお、本実施形態では、3枚のメダルが投入されることで、図柄組合せラインLが有効ラインに設定される。そして、スタートスイッチ41がオンされることで、全てのリール31が始動される。
次に、遊技者は、各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、有効ライン上のリール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致し、その役の入賞となったときは、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
なお、本実施形態では、原則として、スタートスイッチ41がオンされると、画像表示装置50は、リール画像の移動表示を開始する。また、原則として、各ストップスイッチ42が押されると、画像表示装置50は、そのストップスイッチ42に対応する(移動表示中の)リール画像を停止表示する。
遊技制御手段60のうち、メイン制御手段60aは、以下の役抽選手段61〜特別遊技制御手段70を備える。また、サブ制御手段60bは、以下の抽選結果情報受信手段81〜演出実行手段85を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、予め設けられた役の抽選を行うものである。ここで、役には、特別役、小役、及びリプレイが挙げられる。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。特別役としては一般に、BB(ビックボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられる。なお、BB、RB及びSBは、それぞれ、特別遊技の1つであるBB遊技、RB遊技及びSB遊技に移行させる役である。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。小役の種類に応じて、メダルの払出し枚数が異なるように設定されている。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
図8は、本実施形態における役の種類と払出し枚数等、及び図柄の組合せを併せて示す図である。図8に示すように、本実施形態では、特別役としてSBのみが設けられており、BB及びRBは設けられていない。また、小役として、2種類(小役1及び小役2)が設けられている。さらに、SBの入賞によりSB遊技に移行したときには、SB遊技中の役として、所定役が設けられている。
そして、これらの各役に対応するリール31の図柄の組合せが予め定められている。また、各役に対応するリール画像の図柄の組合せもまた、予め定められている。
さらにまた、本実施形態では、リール31の当選役の図柄の組合せと、リール31のその当選役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せとは、異なる図柄の組合せに設定されている。
例えば、図8中、小役1では、リール31の図柄の組合せは、「スイカ」−「ぶどう」−「レモン」に設定されているが、これに対応するリール画像の図柄の組合せは、「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
さらに、本実施形態では、リール31の第1役(例えばSB)の図柄の組合せと、リール31の第2役(第1役と異なる役を意味する。例えば小役1)の図柄の組合せとは、異なる図柄の組合せに設定されている。例えば図8中、SBの図柄の組合せは、「スイカ」−「桃」−「桃」に設定されているが、小役1の図柄の組合せは、「スイカ」−「ぶどう」−「レモン」に設定されている。
そして、この場合に、リール31の第1役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せと、第2役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せとは、同一の図柄の組合せに設定されている。例えば、リール画像では、SBの図柄の組合せと、小役1の図柄の組合せとが、ともに同一の「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
このように設定することにより、リール画像の図柄の組合せを見ただけでは、どの役が入賞したか等を判別できないようにすることができる。
役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する抽選テーブル63と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が小役1当選領域に属する場合は、小役1の当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選手段61は、図8に示したように、通常遊技中は、特別役であるSB、2種類の小役(小役1及び小役2)、リプレイ及び非当選の中から、抽出した乱数値に基づいて、当選役あるいは非当選を判定する。
(SB当選確率抽選手段)
SB当選確率抽選手段62は、遊技中に、SBの当選確率を変動させるため、毎遊技ごとに、抽選を行うものである。本実施形態では、SBの当選確率として、通常確率と高確率(本実施形態では通常確率の10倍)との2種類を備えている。スロットマシン10の電源投入直後は、通常確率に設定される。そして、毎遊技ごとに、SB当選確率抽選手段62により、SBの当選確率を高確率にするか否かの抽選が行われる。高確率に当選した後も、SB当選確率抽選手段62は、さらに抽選を継続する。この場合には、SBの当選確率を高確率から通常確率に戻すか否かの抽選を行う。
そしてこの抽選で当選したときは、SBの当選確率が高確率から通常確率に戻される。通常確率に戻されると、上述のように、再度、SB当選確率抽選手段62は、SB当選確率を高確率にするか否かの抽選を行う。以上より、遊技中のSB当選確率は、通常確率と高確率とを行き来することとなる。
また、本実施形態では、メイン制御手段60aは、毎遊技、役抽選手段61による役の抽選結果に関する情報、及びSB当選確率抽選手段62による抽選結果に関する情報を、サブ制御手段60bに送信する。
(抽選テーブル)
抽選テーブル63は、各役の当選確率を定めたものである。抽選テーブル63は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
なお、図示しないが、各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値ごとに定められている。
また、抽選テーブル63は、SBの当選確率が通常確率に設定された抽選テーブル63と、高確率に設定された抽選テーブル63とを備えている。SBの当選確率が通常確率に設定されているときには、役抽選手段61は、SBの当選確率が通常確率に設定された抽選テーブル63を用いて役の抽選を行う。また、SBの当選確率が高確率に設定されているときには、役抽選手段61は、SBの当選確率が高確率に設定された抽選テーブル63を用いて役の抽選を行う。
(抽選結果記憶手段)
抽選結果記憶手段64は、役抽選手段61による役の抽選結果を記憶するためのものである。抽選結果記憶手段64は、全ての役ごとに当選役フラグを備えており、例えばいずれかの役に当選した場合にはその役に対応する当選役フラグをオンにすることで、各役の当選/非当選を記憶する。
(抽選結果情報送信手段)
抽選結果情報送信手段65は、毎遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果(当選役の種類)の情報(当選役に係る図柄を特定するための図柄ID等)、及びSB当選確率抽選手段62による抽選結果(通常確率/高確率)の情報を、サブ制御手段60b側に送信するものである。以下の説明では、役抽選手段61による役の抽選結果の情報を「当選役情報」と称し、SB当選確率抽選手段62による抽選結果の情報を「SB当選確率情報」と称する。
なお、役抽選手段61による役の抽選でSB又は所定役に当選したときには、当選役情報中には、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番の情報(押し順ID)も含まれる。
また、本実施形態では、メイン制御手段60aからサブ制御手段60b側に送信する情報としては、上記の2つの情報(当選役情報及びSB当選確率情報)に限られない。例えば、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41のオンを検知すると、スタートスイッチ41が操作された旨の情報をサブ制御手段60bに送信する。また、ストップスイッチ42が操作されたときは、その旨の情報、及び左、中、又は右ストップスイッチ42のいずれのストップスイッチ42が操作されたかを含めた情報をサブ制御手段60bに送信する。
(リール停止制御手段)
リール停止制御手段66は、抽選結果記憶手段64に記憶されている役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとに基づいて、停止位置決定テーブル67を参照してリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31が停止するように制御するものである。
例えば、リール停止制御手段66は、小役又はリプレイに当選した遊技では、リール31の停止可能位置の範囲内において、当選した小役又はリプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31を停止制御するとともに、当選した小役又はリプレイ以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
(停止位置決定テーブル)
停止位置決定テーブル67は、役抽選手段61による役の抽選結果、すなわち抽選結果記憶手段64に記憶されている各役に係る当選役フラグのオン/オフの状態と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。停止位置決定テーブル67は、当選した役ごとの停止位置決定テーブル67、及び非当選時(いずれの役にも当選していないとき)の停止位置決定テーブル67とが設けられている。
例えば、いずれの役にも当選していないときに用いられる停止位置決定テーブル67は、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。また、小役又はリプレイの当選時に用いられる停止位置決定テーブル67は、リール31の停止可能位置の範囲内において、その当選した小役又はリプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、リール31の停止位置が定められている。
以上の停止位置決定テーブル67を用いて、リール停止制御手段66は、いずれかの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、リール31の停止可能位置の範囲内において、その役に対応する図柄の組合せを構成する図柄の引込み制御を行う。すなわち、ストップスイッチ42のオンを検知した位置で直ちにリール31を停止させると、その役に係る図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31を停止時に移動制御することにより、有効ライン上に、その役に係る図柄を積極的に停止させるように制御する。
図8に示すように、本実施形態では、各当選役に対応するリール31の図柄の組合せがそれぞれ定められているが、上述したように、これらの各役に対応する図柄の組合せは、小役2を除き、リール31の停止制御の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄位置を含めて3図柄以内)で、常に、有効ラインに停止させることができる。すなわち、小役2を除く役の当選時は、遊技者は、特定の図柄を狙ってストップスイッチ42を操作しなくても(目押しをすることなく)、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。特に、リール31の図柄は、従来のリールの図柄より小さいために、リール31では特定の図柄を狙ってストップスイッチ42を操作することが容易でなくなることが考えられるが、本実施形態のようにすれば、それを防止することができる。
一方、小役2の当選時は、左リール31の図柄において、図5中、上から6番目(「桃」の図柄)〜8番目の図柄が有効ラインを通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されれば、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。しかし、それ以外の図柄が有効ラインを通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、小役2に対応する図柄の組合せは有効ラインに停止しない。
よって、小役2以外の役の当選時には、常に、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するが、小役2の当選時には、ストップスイッチ42の操作タイミングに応じて、小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するときもあれば、停止しないときもある。
さらにまた、SBの当選時、及びSB遊技中に用いられる停止位置決定テーブル67は、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたときに限って、リール31の停止可能位置の範囲内において、役(SBの当選時はそのSB、及びSB遊技中における所定役の当選時は、その所定役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。いいかえれば、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、SB及び所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めている。
ここで、左、中、右リール31にそれぞれ対応するストップスイッチ42を、左、中、右で表すと、ストップスイッチ42の操作順番としては、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の6通り挙げられる。
そして、以上のような制御を実行するため、リール停止制御手段66は、SB又は所定役の当選時は、それぞれ6通りの操作順番から、いずれか1つの操作順番を選択する。この選択は、例えばソフトウェア乱数を用いた抽選により行う。また、6つの操作順番の選択確率は、それぞれ1/6(均等)に設定されている。
例えば「左中右」の操作順番が選択された場合において、「左中右」の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、当選役(SB又は所定役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、「左中右」以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する。
このように、SB又は所定役に当選したときは、いずれか1つの操作順番が選択されるので、その当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番が決定される。
そして、SB又は所定役に当選したときは、リール停止制御手段66は、選択した操作順番に基づき、ストップスイッチ42の操作順番に応じたリール31の停止制御を行う。このため、メイン制御手段60aは、SB又は所定役に当選したときは、ストップスイッチ42の操作順番を検出する。
上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとにそれぞれ設けられているが、メイン制御手段60aは、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号がメイン制御手段60aに送信され、メイン制御手段60aは、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
例えば、SB又は所定役の当選時に、「左中右」の操作順番が選択され、最初(1番目)に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、リール停止制御手段66は、その当選したSB又は所定役を入賞させる(SB又は所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる)停止位置決定テーブル67を選択する。そして、リール停止制御手段66は、選択した停止位置決定テーブル67に基づいて、左リール31の停止制御を行う。
これに対し、最初に中又は右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、リール停止制御手段66は、いずれの役も入賞させない停止位置決定テーブル67を選択する。そして、リール停止制御手段66は、選択した停止位置決定テーブル67に基づいて、それぞれ操作されたストップスイッチ42に対応するリール31の停止制御を行う。
また、最初に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作され、2番目に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、リール停止制御手段66は、最初に選択した停止位置決定テーブル67の選択を維持し、この停止位置決定テーブル67に基づき、2番目の中リール31、さらには3番目の右リール31の停止制御を行う。
これに対し、最初に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたが、2番目に右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、リール停止制御手段66は、最初に選択した停止位置決定テーブル67に代えて、いずれの役も入賞させない停止位置決定テーブル67を選択し、この停止位置決定テーブル67に基づき、2番目の右リール31、さらには3番目の中リール31の停止制御を行う。
以上のようなリール31の停止制御を行えば、SB又は所定役に当選した場合において、「左中右」の操作順番が選択されたときは、その操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、「左中右」以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようになる。
以上は、他の操作順番「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」が選択されたときも同様である。
(停止図柄判別手段)
停止図柄判別手段68は、リール31の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段68は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
なお、停止図柄判別手段68は、リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置から、選択された停止位置決定テーブル67によってリール31の停止位置が定められた時点で、有効ライン上の図柄の組合せを判別することも可能である。
(入賞処理手段)
入賞処理手段69は、停止図柄判別手段68により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段70は、通常遊技から特別遊技(本実施形態ではSB遊技)への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。
先ず、特別遊技制御手段70は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する。
また、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、それ以前に、抽選結果記憶手段64における特別役に係る当選役フラグがオンになっているので、メイン制御手段60aは、特別役に係る当選役フラグをオンからオフにする。
特別遊技制御手段70は、特別遊技に移行すると、1遊技だけ、所定役がほぼ当選する(例えば99%の確率で当選する)遊技を行う。そして、特別遊技制御手段70は、この遊技が終了したときには、特別遊技を終了させるとともに、通常遊技に戻るように制御する。
(抽選結果情報受信手段)
抽選結果情報受信手段81は、抽選結果情報送信手段65により送信されてくる抽選結果情報(当選役情報及びSB当選確率情報)を受信するものである。
サブ制御手段60b側では、これらの当選役情報及びSB当選確率情報に基づいて、出力すべき演出(リール画像の表示パターン)を決定する。このため、サブ制御手段60b側では、演出の決定前に、これらの情報を受信する。
(特定遊技実行決定手段)
特定遊技実行決定手段82は、特定遊技を実行するか否かを決定するものであり、特に本実施形態では、例えばソフトウェア乱数を用いて抽選により決定する。また、本実施形態では、SBの当選確率が高確率に設定されているときに限って特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。したがって、抽選結果情報受信手段81により受信したSB当選確率情報が高確率である旨の情報のときは、特定遊技を実行するか否かの抽選を行うが、抽選結果情報受信手段81により受信したSB当選確率情報が通常確率である旨の情報のときは、特定遊技を実行するか否かの抽選は行われない。よってこの場合には、特定遊技は実行されない(ただし、演出の1つとして実行される場合がある。例えば、1遊技だけ、特定遊技と同等の演出を出力する場合が挙げられる。)。なお、本実施形態では、特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定されたときは、その特定遊技が終了するまで、特定遊技を実行するか否かの抽選は行わないように制御される。
また、本実施形態では、特定遊技として、3種類の特定遊技(第1特定遊技、第2特定遊技、及び第3特定遊技)が設けられている。そして、特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定するときは、第1特定遊技、第2特定遊技、及び第3特定遊技のうち、いずれの特定遊技を実行するかを併せて決定するため、特定遊技実行決定手段82は、当選図柄選択手段82aを備える。
(当選図柄選択手段)
当選図柄選択手段82aは、第1特定遊技に係るリール画像の図柄である「キャラクタ」、第2特定遊技に係るリール画像の図柄である「BAR」、及び第3特定遊技に係るリール画像の図柄である「7」のうち、いずれか1つの図柄を当選図柄として選択する。また、この選択では、その選択率が予め設定されており、その選択率に従い、いずれか1つの特定遊技に係る当選図柄を、ソフトウェア乱数を用いて選択する。例えば本実施形態では、第1特定遊技に係る図柄の選択率が約77%、第2特定遊技に係る図柄の選択率が約20%、第3特定遊技に係る図柄の選択率が約3%に設定されている。
なお、当選図柄選択手段82aにより、いずれかの特定遊技に係る図柄が選択されたときは、サブ制御手段60bは、その特定遊技に係るリール画像の図柄を記憶しておくようにする。
ここで、本実施形態において、「特定遊技」とは、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役の当選時に、ストップスイッチ42の操作順番が報知される遊技であって、その報知に従うことで、通常遊技以上に、遊技者にとって有利となる遊技(メダル獲得が通常遊技時以上に期待できる遊技)である。
上述したように、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役の当選時には、その当選役を入賞させるためのいずれか1つのストップスイッチ42の操作順番が定められているが、特定遊技は、当選したSB又は所定役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が遊技者に対して報知される遊技である。
上述のように、抽選結果情報受信手段81は、当選役情報を受信するが、SB又は所定役に当選したときは、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番の情報(押し順ID)も併せてサブ制御手段60bに送信する。これにより、抽選結果情報受信手段81は、SB又は所定役に当選した旨の情報を受信したときは、押し順IDも併せて受信している。
(仮図柄選択手段)
さらに本実施形態では、特定遊技実行決定手段82は、仮図柄選択手段82bを備える。ここで、「仮図柄」とは、特定遊技に係る図柄を有効ラインに停止表示させるときに、一旦停止表示させる仮の図柄である。したがって、実行することに決定された特定遊技に係るリール画像の図柄と、一旦停止表示させる仮図柄とが一致する場合もあるが、一致しない場合もある。
なお、第2特定遊技に係る図柄が選択された(当選した)ときは、第1特定遊技に係る図柄が仮図柄に選択される場合があり、第3特定遊技に係る図柄が選択されたときは、第1特定遊技又は第2特定遊技に係る図柄が仮図柄に選択される場合がある。しかし、第1特定遊技に係る図柄が選択されたときは、第2特定遊技又は第3特定遊技に係る図柄が仮図柄に選択されないように制御される。
この仮図柄選択手段82bによる仮図柄の選択も、当選図柄選択手段82aと同様に、所定の選択率が定められたソフトウェア乱数を用いた抽選により選択する。
(特定遊技実行手段)
特定遊技実行手段83は、抽選結果情報受信手段81により受信した、当選役(SB又は所定役)を入賞させるための押し順IDに従い、その操作順番を報知するように制御するものである。報知方法としては種々の方法が挙げられるが、例えば画像表示装置50の画像表示窓12b以外の領域(例えば遊技関連情報表示領域12c)を用いて報知する方法、又はリールユニット30のバックランプ33を用いて報知する方法(操作すべきストップスイッチ42に対応するリール31のみをそれぞれバックランプ33によって点灯させ、他を消灯させる方法等)が挙げられる。
以上より、特定遊技が実行されると、SBの当選時及びSB遊技中の所定役当選時には、それぞれSB及び所定役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が報知されるので、遊技者は、その報知内容に従ってストップスイッチ42を操作すれば、必ずSB及び所定役を入賞させることができる。これにより、特定遊技中は、SB及びSB遊技中の所定役の入賞率が高まるので、特定遊技以外の遊技以上に、メダル獲得枚数を増加させることが可能となる。
また、特定遊技実行手段83は、第1特定遊技に決定されたときは、特定遊技を5遊技継続するように制御する。また、6遊技目以降は、毎遊技、特定遊技実行手段83は、特定遊技を終了させるか否かの抽選を、例えばソフトウェア乱数を用いて行う。そして、特定遊技実行手段83は、その抽選の結果、特定遊技を終了することに決定されるまで特定遊技を継続し、特定遊技を終了することに決定されたときは、特定遊技を終了するように制御する。
さらにまた、特定遊技実行手段83は、第2特定遊技に決定されたときは、特定遊技を20遊技継続するように制御する。そして、20遊技の終了時に、特定遊技実行手段83は、特定遊技を終了するように制御する。
さらに、特定遊技実行手段83は、第3特定遊技に決定されたときは、特定遊技を50遊技継続するように制御する。そして、50遊技の終了時に、特定遊技実行手段83は、特定遊技を終了するように制御する。
(演出内容選択手段)
演出内容選択手段84は、遊技中における各種の演出を選択するためのものである。ここで、演出には、例えば画像表示装置50の画像表示窓12b以外の領域(例えば、遊技関連情報表示領域12c)における出力内容、スピーカ22からのサウンドの出力内容、及び画像表示装置50におけるリール画像の表示パターンが含まれる。
演出内容選択手段84は、制御用状態選択手段84aと、演出概要選択手段84bと、詳細演出選択手段84cとを備える。
(制御用状態選択手段)
制御用状態選択手段84aは、抽選結果情報受信手段81により受信した当選役情報及びSB当選確率情報、並びに特定遊技実行決定手段82による決定結果(特定遊技の実行の有無)に基づいて、演出制御用状態と、リール画像表示制御用状態とを選択するものである。
ここで、演出制御用状態及びリール画像表示制御用状態は、ともに、当該遊技ではどのような遊技状態にあるかを判別するために用いられ、毎遊技ごとに、抽選結果情報受信手段81により受信した情報と、特定遊技実行決定手段82の決定結果とに基づいて、それぞれ演出制御用状態及びリール画像表示制御用状態が選択される。
本実施形態では、演出制御用状態として、以下の状態が設けられている。
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)特定遊技中
(4)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(7)特定遊技内部中
また、リール画像表示制御用状態として、以下の状態が設けられている。
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(4)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第1特定遊技内部中
(7)第2特定遊技内部中
(8)第3特定遊技内部中
以上において、演出制御用状態及びリール画像表示制御用状態の(1)及び(2)は、メイン制御手段60a側から送信されてくる、SB当選確率情報に基づいて選択される。また、特定遊技実行手段83による特定遊技の実行中には、演出制御用状態として(3)が選択される。
演出制御用状態の(4)〜(6)、及びリール画像表示制御用状態の(3)〜(5)は、ともに、特定遊技を実行するときに、リール画像において特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるときに選択され、一旦停止表示させる仮図柄を定めるものであり、仮図柄選択手段82bの選択結果に基づき決定する。
以上のようにして決定された演出制御用状態は、演出パターンを選択するときに用いられ、リール画像表示制御用状態は、画像表示装置50のリール画像表示位置決定テーブル85c(後述)を選択するときに用いられる。
(演出概要選択手段、詳細演出選択手段)
演出概要選択手段84bは、演出概要(演出の大枠)を選択するものである。また、詳細演出選択手段84cは、演出の詳細(より具体的なもの)を選択するものである。
本実施形態では、演出の選択にあたっては、最初に、演出概要選択手段84bにより、演出制御用状態及び当選役情報に基づいて演出概要が選択される。次に、その大枠に沿った詳細な演出が詳細演出選択手段84cによって選択される。以下、演出概要、及び詳細演出について説明する。
本実施形態では、演出概要選択手段84bは、演出制御用状態、及び当選役情報に基づいて、(1)演出無し、(2)通常演出、(3)図柄告知系演出、(4)リーチ系演出、(5)変則ストップ系演出、(6)連続演出、(7)ナビ演出、の7つの演出概要の中から、いずれか1つの演出概要を選択する。
(1)演出無し
「演出無し」とは、例えばスタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時に、通常の動作音を出力等するが、それ以外の演出、例えば画像表示装置50におけるリール画像の通常と異なる表示パターン等を行わないようにするものである。
(2)通常演出
「通常演出」とは、選択された演出内容、例えばスタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時に、通常の動作音と異なる動作音(例えば当選役に対応する動作音)を出力したり、あるいは、画像表示装置50の遊技関連情報表示領域12cにキャラクタを登場させる演出を表示等する演出である。
(3)図柄告知系演出
「図柄告知系演出」とは、当選役に対応する図柄を、例えば遊技関連情報表示領域12cに表示する演出である。ここで、役抽選手段61による役の抽選でいずれかの役に当選したときには、その当選役に対応する図柄を表示する。また、特定遊技を実行することに決定されたとき等には、役抽選手段61による役の抽選結果に対応しない図柄を表示する場合もある。役抽選手段61による役の抽選結果、すなわちリール31やリール画像の図柄の組合せに対応しない図柄を表示することによって、特定遊技の実行の決定等を遊技者に対して告知するためである。
(4)リーチ系演出
「リーチ系演出」とは、2つのリール画像が停止したときに、いずれかの役に対応する図柄の組合せの一部、又はいずれかの特定遊技に対応する図柄の組合せの一部と一致させることにより、リーチ状態を形成して表示する演出である。ここで、リーチ系演出には、本実施形態では以下のパターンが設けられている。
先ず第1に、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間から5図柄以内)においてリール画像を停止させ、リーチ状態を形成して表示したときに、リーチ系演出を行うパターンである。
また第2に、リール画像を、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内を超えて、強制的に図柄を有効ラインまで移動表示させて、停止表示し、リーチ状態を形成させるパターンである。
さらにまた第3に、全てのリール画像を停止表示可能位置の基準範囲内において一旦停止表示させた後、リール画像を再始動表示させて、2つ(例えば左と右)のリール画像をリーチ状態を形成して停止表示させ、他の1つのリール画像を回転中にすることにより、リーチ状態を形成して表示させるパターン(リスタートリーチパターン)である。さらに、リスタートリーチパターンには、本実施形態では、全回転表示するパターン、又はコマ送り表示するパターンが設けられている。
(5)変則ストップ系演出
「変則ストップ系演出」とは、リール画像を一旦停止させた後、リール画像を最終停止表示位置までコマ送り移動表示する演出である。
(6)連続演出
「連続演出」とは、複数回の遊技にわたって連続的に、同一の、共通の、又は一連の演出を行うものである。特に本実施形態では、連続演出が選択されると、リール画像を逆回転で始動表示させる演出を行う。また、本実施形態では、連続演出の選択中の遊技であるか否かを判別するため、連続演出フラグが設けられている。そして、連続演出が一旦選択されると、連続演出フラグがオンにされる。この連続演出は、複数回の遊技にわたって継続され、その連続演出の複数回の遊技のうち、最後の遊技で連続演出フラグがオンからオフにされる。
(7)ナビ演出
「ナビ演出」とは、特定遊技中、又は特定遊技以外において、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する演出である。この演出は、特定遊技中にSB又は所定役に当選したときには、常に選択され、当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が報知される。これに対し、特定遊技以外においては、演出として、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する。また、ナビ演出では、図示していないが、ストップスイッチ42の操作順番は、遊技関連情報表示領域12cに表示する。
また、上記7つの演出概要のうち、(3)図柄告知系演出、(4)リーチ系演出、及び(5)変則ストップ系演出では、ウェイト中演出が併せて選択される場合がある。
ここで、「ウェイト(時間)」とは、遊技の開始時(例えばスタートスイッチ41の操作時)から所定時間(例えば約4秒)が経過するまでは、次遊技を開始するための遊技者の操作があっても、次の遊技に移行させずに待機することをいう。
また、「ウェイト中演出」とは、スタートスイッチ41の操作後、通常のウェイトとは異なるように一定時間の遅れを発生させた後にリール画像を始動表示させるようにするとともに、このウェイト中に、遊技関連情報表示領域12cにキャラクタを登場させる演出である。
さらにまた、特定遊技以外では、演出として、SB当選時に、当選したSBを入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知する演出が設けられている。また、役抽選手段61による役の抽選において非当選の場合にストップスイッチ42の操作順番を報知したり、あるいはSBの当選時に、入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番と異なる操作順番を意図的に報知する演出が設けられている。これにより、報知されたストップスイッチ42の操作順番で操作したにもかかわらず、いずれの役も入賞しない演出を出力することで、例えば特定遊技を実行する旨を告知するとき等に用いられる。
(抽選テーブル)
本実施形態では、以上の7つの演出概要ごとに、それぞれ特有の抽選テーブル84dが設けられている。そして、詳細演出選択手段84cは、演出制御用状態及び当選役情報に基づいて、選択された演出概要の抽選テーブル84dを用いて詳細な(より具体的な)演出内容を定めた演出パターンを選択する。
ここで選択される演出パターンには、遊技関連情報表示領域12cに表示する表示内容、スピーカ22から出力するサウンドの出力内容、及びリール画像の表示パターン(動作表示パターン)が含まれる。
さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像の停止表示を制御するときに用いられるリール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。
演出パターンにおいて、画像表示装置50のリール画像を表示する以外の領域に表示する表示内容としては、登場するキャラクタの種類や、そのキャラクタの表示パターン等を定めている。さらに、キャラクタの表示パターンの中には、ストップスイッチ42の操作に対応させて表示内容が発展するように定められたもの等が設けられている。
また、例えばスピーカ22から出力するサウンドの出力内容としては、通常音、通常音遅れ(スタートスイッチ41やストップスイッチ42が操作された後、通常のタイミングより遅れて音を出力するパターン)、当選役に対応する音、等が定められている。
リール画像の表示パターンは、リール画像の変動表示中や停止表示後の動作を定めたものであり、上述の演出概要に従ったパターンが選択される。
本実施形態の表示パターンには、(1)通常パターン、(2)強制引込みパターン、(3)大すべりパターン、(4)コマ送り移動パターン、(5)逆回転パターン、(6)全回転パターン、及び(7)再始動パターン、等が設けられている。
(1)通常パターン(基準動作表示パターン、又は基準範囲内動作表示パターン)
通常パターンは、リール画像を、リール31に準じた回転表示及び停止表示制御にす るものであり、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内(本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から5図柄以内)にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止表示するように、リール画像を移動表示から停止表示させるパターンである。
なお、本実施形態では、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内を5図柄以内に設定したが、これは、ストップスイッチ42が停止操作されたことに伴いリール画像を停止表示するときに、全く異なるリール画像に差し替えたりすることで遊技者に違和感を与えないようにするとともに、実際のスロットマシンのリールの停止時の動作と同様の表現をするためである。
(2)強制引込みパターン(リーチ動作表示パターン)
強制引込みパターンは、上述のリーチ系演出等のときに選択され、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内においてリール画像を停止表示制御すると、リーチ状態を形成して表示することができない場合に、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成して表示するための図柄を強制的に有効ラインに引き込むようにリール画像を移動表示から停止表示するように表示制御するパターンである。
(3)大すべりパターン(基準範囲外動作表示パターン)
大すべりパターンは、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止表示するように、リール画像を移動表示から停止表示させるパターンである。すなわち、リール画像の停止表示制御時に、通常以上に大きなすべり(基準範囲内を超える図柄数を停止表示制御時に移動表示させること)を発生させる演出を行いつつ、リール画像を移動表示から停止表示させるパターンである。
(4)コマ送り移動パターン
コマ送り移動パターンは、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内においてリール画像を一旦停止表示させた後、最終停止表示位置までリール画像をコマ送り移動表示させるパターンである。上述の変則ストップ系演出のときに選択されるパターンである。
(5)逆回転パターン
逆回転パターンは、上述した連続演出のときに選択されるパターンである。通常は、リール画像上の図柄が画像表示窓12b内において上から下に移動表示されるようにリール画像を表示制御するが、この回転表示方向を逆方向にすることで、リール画像の図柄が画像表示窓12b内において下から上に移動表示されるようにリール画像を表示制御するパターンである。
(6)全回転パターン
全回転パターンは、リール画像を一体で低速回転表示(スタートスイッチ41の操作に基づいて回転表示されるリール画像の回転表示速度より遅い速度であって、リール画像の図柄を容易に識別できる程度の速度で回転表示)させるパターンである。この場合には、図6に示すように、例えば左、中及び右リール画像の「7」の図柄が揃った状態で3つのリール画像を一体にさせて回転表示させるように制御するパターン等が設けられている。
全回転パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたとき等に用いられる。
(7)再始動パターン
再始動パターンは、ストップスイッチ42の操作に対応させて、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内においてリール画像を一旦停止表示させた後に、遊技者の操作とは無関係にリール画像を再始動するように表示させて、予め定められた表示位置に停止表示させるパターンである。再始動パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたとき等に用いられる。
なお、上記以外にも各種の表示パターンが設けられているが、本実施形態では説明を省略する。
また、演出パターンによっては、(1)リーチ制御フラグ、(2)当選図柄変更フラグ、(3)テーブル変更フラグ、(4)押し順チェックフラグ、及び(5)リーチチェックフラグ等を備える。
(1)リーチ制御フラグ
リーチ制御フラグは、選択された演出パターンの中に、リール画像の表示パターンとして上述の強制引込みパターンを有する場合にオンにされるフラグである。
このフラグがオンのときは、リール画像の第1番目及び第2番目の停止表示において、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成して表示するための図柄が強制的に有効ラインに移動表示される。なお、ストップスイッチ42の押し順概念を有する役(SB)の当選時にリーチ制御フラグがオンである演出パターンが選択された場合において、遊技者によって操作されたストップスイッチ42の押し順が当選したSBの押し順と一致したときは、リーチ状態を形成して表示するために図柄を強制的に有効ラインに移動表示する制御は、中止される。
(2)当選図柄変更フラグ
当選図柄変更フラグは、例えば特定遊技の内部中の場合等に選択され、いずれかの役に当選している遊技において、その当選役に対応するリール画像の図柄の組合せを、他の図柄の組合せに変更するとき等に用いられるフラグである。
また、このフラグがオンであるときには、演出パターンには、差し替える図柄IDが予め設けられる。そして、有効ラインに停止表示させるリール画像の図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
(3)テーブル変更フラグ
テーブル変更フラグは、リール画像表示位置決定テーブル85cを変更するときに用いられるものである。押し順概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、このテーブル変更フラグがオンとなる。そして、実際に操作された押し順がその当選役情報の押し順IDと異なる場合に、このテーブル変更フラグのオンに基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを(当選役を入賞させないリール画像表示位置決定テーブル85cに)変更する。
(4)押し順チェックフラグ
押し順チェックフラグは、ストップスイッチ42の操作に対応させて演出を続けて良いか否かを確認するためのフラグであり、押し順の概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、この押し順チェックフラグがオンとなる。
この押し順チェックフラグがオンにされているときは、操作されたストップスイッチ42が左、中又は右のいずれであるかが判断され、押し順が合致しているか否か、すなわち当選役が入賞可能かどうかがチェックされる。そして、そのチェック結果により、移動表示する図柄ID、リール画像表示位置決定テーブル85c、及びその他演出を切り替えるか否かが判断される。
また、押し順チェックフラグがオンである演出パターンには、差し替えパターンが設けられている。差し替えパターンは、押し順チェックフラグがオンであるときに、押し順が判別され、移動表示する図柄ID、リール画像表示位置決定テーブル85c、及びその他演出を切り替えると判断されたときに、これらに代える演出パターンを指定するためのものである。
(5)リーチチェックフラグ
リーチチェックフラグは、リーチ系演出に係る演出パターンでオンにされるフラグである。このリーチチェックフラグがオンにされているときは、2つのリール画像が停止したときに、リーチ状態を形成しているか否かが判別される。そして、リーチ状態を形成していると判別されたときは、選択された演出パターンに従いリーチ系演出を行うが、リーチ状態を形成していないと判別されたときは、演出パターンに定められたリーチ系演出の出力を中止する。
(演出実行手段)
以上のようにして、いずれかの演出パターンが選択されると、演出実行手段85は、選択された演出パターンに従って、当該遊技における演出(サウンドの出力、画像表示装置50の遊技関連情報表示領域12cの表示内容制御、及びリール画像の表示制御等)を行う。
また、演出実行手段85は、特定遊技中においては、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役当選時に、ストップスイッチ42の操作順番に関する情報を報知する演出を出力する。
具体的には、SB又は所定役の当選時にストップスイッチ42の操作順番が決定されると、当選役情報中の押し順IDとして、その情報がサブ制御手段60bに送信される。サブ制御手段60bがその押し順IDを有する当選役情報を受信すると、演出実行手段85は、その押し順IDに係る操作順番を遊技者に対して報知する演出を出力する。
これにより、特定遊技中のSB当選時、及びSB遊技中の所定役当選時の遊技では、遊技者は、その報知された内容に従い、ストップスイッチ42を操作することで、それぞれSB及び所定役を入賞させることができる。
さらにまた、演出実行手段85には、演出パターン記憶手段85aと、リール画像表示制御手段85bと、リール画像表示位置決定テーブル85cと、リール画像データ記憶手段85dとを備える。
(演出パターン記憶手段)
演出パターン記憶手段85aは、全ての演出パターンについて、その演出内容を定め、記憶したものである。詳細演出選択手段84cが演出抽選テーブル84dを用いていずれかの演出パターンを選択すると、選択された演出パターンに対応する演出内容を、演出パターン記憶手段85aから読み取り、演出実行手段85は、演出パターンに従って演出内容を出力するように制御する。
(リール画像表示制御手段)
リール画像表示制御手段85bは、演出実行手段85において、演出の1つとして位置づけられている画像表示装置50に画像表示するリール画像の回転表示及び停止表示に係る表示制御を担当するものである。詳細演出選択手段84cにより、いずれかのリール画像表示位置決定テーブル85cが選択されるが、演出実行手段85は、このリール画像表示位置決定テーブル85cを記憶している。
リール画像表示制御手段85bは、スタートスイッチ41が操作されたとき(スタートスイッチ41が操作された旨の情報をサブ制御手段60bが受信したとき)に、選択された演出パターンに定められた表示パターンに従い、リール画像の回転表示を行うように制御する。
また、リール画像表示制御手段85bは、ストップスイッチ42が操作されたとき(ストップスイッチ42が操作された旨の情報をサブ制御手段60bが受信したとき)に、選択された演出パターンの中に定められている表示パターンに従うようにそのストップスイッチ42に対応するリール画像の表示内容を制御するとともに、選択されたリール画像表示位置決定テーブル85cに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール画像を停止表示させるように制御する。
(リール画像表示位置決定テーブル)
リール画像表示位置決定テーブル85cは、停止位置決定テーブル67と同様に、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール画像の表示位置に対応するリール画像の図柄の停止表示位置を定めたものであり、有効ラインに停止表示させる図柄の組合せの種類に応じて設けられている。
例えば、受信した抽選結果情報が、いずれの役にも当選していない情報であるときに選択されるリール画像表示位置決定テーブル85cは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止表示させないように、リール画像の停止表示位置を定めたものである。また、受信した抽選結果情報が、いずれかの役に当選した情報であるときに選択されるリール画像表示位置決定テーブル85cは、その当選役に対応する図柄の組合せ(例えば、リプレイの当選時は、「リプレイ」−「リプレイ」−「リプレイ」の図柄の組合せ)を有効ラインに停止表示させるように、リール画像の停止表示位置を定めたものである。
さらにまた、特定遊技を実行することに決定されたときに選択されるリール画像表示位置決定テーブル85cは、当選図柄選択手段82b又は仮図柄選択手段82cで選択された特定遊技に対応する図柄の組合せ(例えば、第1特定遊技の場合には、「キャラクタ」−「キャラクタ」−「キャラクタ」の図柄の組合せ)を有効ラインに停止表示させるように、リール画像の停止表示位置を定めたものである。
さらに、SB又は所定役の当選時に選択されるリール画像表示位置決定テーブル85cは、ストップスイッチ42の操作順番が一致しているときは、その当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるようにリール画像の停止表示位置を定めたものである。これに対し、ストップスイッチ42の操作順番が一致していないときは、その当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないようにリール画像の停止表示位置を定めたものである。
ここで、サブ制御手段60bがSB又は所定役に当選した旨の抽選結果情報を受信したときは、その当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるリール画像表示位置決定テーブル85cが選択される。そして、リール画像表示制御手段85bは、受信したストップスイッチ42の操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、抽選結果情報中の押し順IDと一致するか否かを判別する。
一致していると判別したときは、リール画像表示制御手段85bは、選択したリール画像表示位置決定テーブル85c(当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるリール画像表示位置決定テーブル85c)を用いてリール画像を停止表示させるように制御する。これに対し、一致していないと判別したときは、リール画像表示制御手段85bは、リール画像表示位置決定テーブル85cを(当選したSB又は所定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないリール画像表示位置決定テーブル85cに)差し替えて、そのリール画像表示位置決定テーブル85cを用いてリール画像を停止表示するように制御する。
(リール画像データ記憶手段)
リール画像データ記憶手段85dは、図6に示すリール画像の図柄配列をリール画像データとして記憶しているものである。以後、特に記載は省略するが、画像表示装置50にリール画像を表示(回転表示及び停止表示)制御するときはもちろん、図柄のデータ検索等を行うときには、このリール画像データ記憶手段85dからリール画像データを読み出して実行する。
次に、リール画像表示制御手段85bによる、具体的なリール画像の複数種類の停止表示制御について説明する。
(1)連係停止表示制御(通常時の停止表示制御)
上述したように、リール停止制御手段66は、役抽選手段61による役の抽選においていずれかの役に当選したときは、リール31の停止可能位置の範囲内(3図柄)においてその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行う。そして、リール画像表示制御手段85bは、演出無し等の通常の演出パターンの選択時には、リール画像の停止表示時の図柄の組合せを、リール停止制御手段66によるリール31の停止時の図柄の組合せに連係させる「連係停止表示制御」を行う。
すなわち、リール停止制御手段66によりリール31の当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるときは、リール画像表示制御手段85bは、連係停止表示制御により、そのリール31の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
一方、この連係停止表示制御は、リール停止制御手段66が当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うときは、リール31の当選役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように表示制御する。
このように制御することで、リール31により当選役が入賞したときは、リール画像においても、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止表示し、リール31により役が入賞しないときは、リール画像においても、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止表示しないようになる。
また本実施形態では、上述したように、SB及び所定役については、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたことを条件に、リール31の停止可能位置の範囲内(3図柄)において、リール31のSB及び所定の図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御され、その所定の操作順番以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、リール31のSB及び所定の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御される。したがって、リール画像においても、この制御に準ずるように連係停止表示制御を行う。
SB又は所定役の当選時には、ストップスイッチ42が所定の操作順番(入賞可能な操作順番)で操作されたときは、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内(5図柄)において、リール31のSB又は所定役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるとともに、ストップスイッチ42がその所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、リール31のSB又は所定役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように表示制御する。
この場合に、SB又は所定役の当選に係る当選役情報をサブ制御手段60bが受信すると、リール画像表示制御手段85bは、リール31のその役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させる表示制御を選択する。すなわち、リール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるためのリール画像表示位置決定テーブル85cが選択される。
そして、ストップスイッチ42が操作されるごとに、どのストップスイッチ42が操作されたかの情報がメイン制御手段60aからサブ制御手段60bに送信される。その送信されてくる情報に従い、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作された(と判断した)ときは、その選択した制御、すなわちリール31のその役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させる表示制御を実行する。
これに対し、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作された(と判断した)ときは、リール31のその役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させない表示制御に変更する。すなわち、その後に使用するリール画像表示位置決定テーブル85cを、最初に選択されたリール画像表示位置決定テーブル85cに代えて、リール31のその役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないリール画像表示位置決定テーブル85cに変更する。
このリール画像表示位置決定テーブル85cの変更においては、いかなる意味も持たない出目を表示するリール画像表示位置決定テーブル85cに変更しても良いが、例えば特定の図柄の組合せ(操作順番が異なっていたために、当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止表示しなかったことを意味する図柄の組合せ)を積極的に出現させるようなリール画像表示位置決定テーブル85cに変更しても良い。
これにより、リール画像表示制御手段85bは、役抽選手段61による役の抽選でSBに当選した場合において、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、リール画像の停止表示可能位置の範囲内において、その特定の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させる表示制御を行うこととなる。
このように制御することで、リール31側では、ストップスイッチ42の操作順番が一致しているか否かで、SB又は所定役が入賞するか否かが決定されるが、リール画像側においても、連係停止表示制御を実行することで、リール画像の図柄の組合せを、リール31の図柄の組合せに対応(連係)させることができる。
なお、以上のような連係停止表示制御を実行するために、サブ制御手段60b側に送信される当選役情報には、ストップスイッチ42の操作順番が定められている当選役であるときは、その当選役を入賞させるための操作順番を特定する押し順IDを含めている。
(2)非連係停止表示制御
上記の連係停止表示制御に対し、選択された演出パターンに応じて、リール画像表示制御手段85bは、リール画像の停止表示時の図柄の組合せを、リール停止制御手段66によるリール31の停止時の図柄の組合せに連係させない「非連係停止表示制御」を行う。
この非連係停止表示制御は、リール停止制御手段66が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、リール31のその当選役の図柄の組合せに対応するリール画像51の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように表示制御するものである。
このような非連係停止表示制御は、例えば特定遊技を実行することに決定されたことを遊技者に告知するための演出として用いられる。通常は、リール31による図柄の組合せと、リール画像による図柄の組合せとが対応(連係)しているが、両者の図柄の組合せを対応させないようにすることで、特定遊技を実行することに決定された旨を遊技者に対して知らせることができる。
より具体的には、第1に、非連係停止表示制御は、リール停止制御手段66がいずれの役の図柄の組合せも有効ラインに停止させない停止制御を行うときに、リール31のいずれかの役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
また第2に、非連係停止表示制御は、リール停止制御手段66が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときに、リール31のその当選役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せ以外の特定の図柄の組合せ(例えば、リール31のその当選役と異なる役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せ)を有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
上記のように制御するときは、選択された演出パターンの当選図柄変更フラグがオンである場合が挙げられる。この場合の演出パターンには、差し替える図柄IDが定められているので、停止させるべきリール画像の図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更するように制御する。
具体的には、リール画像表示制御手段85bは、リール停止制御手段66が当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する場合において、演出パターンの当選図柄変更フラグがオンであるときは、差し替える図柄IDに基づいて、リール画像の停止表示時における図柄の組合せを、リール31の当選役の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せ以外の図柄の組合せに変更するように制御される。
なお、後述するように、特定遊技を実行することに決定されたときは、リール画像表示制御手段85bは、特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させる制御を行う。この遊技では、リール停止制御手段66は、当該遊技での役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて有効ラインに所定の図柄の組合せを停止させるように制御するので、リール31とリール画像とは、別個独立して停止制御されることとなる。したがって、この場合も、一種の非連係停止表示制御となる。
(3)強制引込みリーチ停止表示制御
リール画像表示制御手段85bは、選択された演出パターンに強制引込みパターンが設けられているときは、「強制引込みリーチ停止表示制御」を行う。
この場合に、リール画像表示制御手段85bは、第1の制御として、ストップスイッチ42の操作に対応させて、リール画像群のうち最初の2つのリール画像については、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内であるか否かにかかわらず、リーチ状態を形成して表示させるための図柄を有効ラインに(強制的に)停止表示させるように表示制御する。
また、リール画像表示制御手段85bは、第2の制御として、ストップスイッチ42の操作に対応させて、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内(5図柄以内)において全てのリール画像を一旦停止表示させた後、リール画像群を再始動するように表示させ、2つのリール画像についてはリーチ状態を形成して表示するための図柄を有効ラインに停止表示させるとともに、残りの1つのリール画像については回転表示させた状態を形成するように表示制御する。
ここで、ストップスイッチ42の操作順番が定められている役に当選した場合において、強制引込みリーチ停止表示制御が選択されたときは、リール画像表示制御手段85bは、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、選択された演出パターンに従ってリーチ状態を形成して表示するように表示制御するが、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたときは、リーチ状態の形成を中止するように制御する。
このように制御するのは、以下の理由による。
ストップスイッチ42の操作順番が所定の操作順番で操作されたときは、リール31群では、その当選役の図柄の組合せが有効ラインに停止し、払出し等が行われるので、遊技者は、その当選役が入賞したことを知ることとなる。したがって、このような場合にもリーチ状態を形成し、リーチ系演出を実行することの実益がないからである。
また、強制引込みリーチ停止表示制御によりリーチ状態が形成して表示され、リーチ系演出が実行されている間に、遊技者は、次遊技に移行するために、メダルの投入や、ベットスイッチを操作する場合がある。この場合には、速やかに次遊技に移行させるため、リール画像表示制御手段85bは、リーチ状態の形成、さらにはリーチ系演出を中止するように表示制御する。すなわち、この場合には、所定位置で全てのリール画像を停止表示させる。そして、スタートスイッチ41が操作されたときには、全てのリール画像の回転表示を開始できるように準備する。
(4)大すべり停止表示制御
リール画像表示制御手段85bは、選択された演出パターンに大すべりパターンが定められているときには、リール画像の停止表示制御の基準範囲内を超えた位置にある、いずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止表示させる「大すべり停止表示制御」を行う。
ところで、通常の停止表示制御、例えば連係停止表示制御等では、リール画像表示制御手段85bは、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内でリール画像を停止表示制御するため、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール画像の回転表示方向に向かって配列されている停止表示可能位置の基準範囲内にある5図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
ここで、リール画像表示位置決定テーブル85cには、当該遊技における役の抽選結果や、特定遊技の実行の可否に基づいて、21個の図柄のうち、有効ラインに停止表示可能な図柄と、停止表示不可能な図柄とが予め定められている。そして、このリール画像表示位置決定テーブル85cを参照して、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール画像の回転表示方向に向かって(図6中、上方向に向かって)停止表示可能な図柄をデータ検索していき、停止表示可能な最初の図柄を停止表示図柄に決定し、その図柄を有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
これに対し、リール画像表示制御手段85bは、大すべり停止表示制御を行うときは、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール画像の回転表示方向に向かって配列されている停止表示可能位置の基準範囲内にある5図柄を除く図柄のうちいずれか1つの停止表示可能な図柄を有効ラインに停止表示させるように表示制御する。特に本実施形態では、リール画像表示制御手段85bは、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール画像の回転表示方向に向かって配列されている図柄のうち最も遠い位置にある停止表示可能な図柄を有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
このため、リール画像表示制御手段85bは、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール画像の回転表示方向と逆方向に向かって(図6中、下方向に向かって)停止表示可能な図柄をデータ検索していき、停止表示可能な最初の図柄を停止図柄に決定し、その図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
なお、以上の説明においては、有効ラインのうち、いずれか1つの特定の有効ラインを基準としている。本実施形態では、5本の有効ラインが設けられるが、そのうちのいずれか1つの有効ラインを「特定有効ライン」とすると、「ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から停止表示可能位置の基準範囲内にある図柄のうちいずれか1つの停止表示可能な図柄を有効ラインに停止表示させる」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から停止表示可能位置の基準範囲内にある図柄のうちいずれか1つの停止表示可能な図柄を、その特定有効ラインに停止表示させることを意味している。
同様に、「ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から停止表示可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止表示可能な図柄を有効ラインに停止表示させる」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から停止表示可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止表示可能な図柄を、その特定有効ラインに停止表示させることを意味している。
以上のように制御すれば、大すべり停止表示制御を行うときの専用のリール画像表示位置決定テーブル85cを設ける必要がない。大すべり停止表示制御を行うときと行わないときとで、同一のリール画像表示位置決定テーブル85cを用い、大すべり停止表示制御を行わないときは、リール画像の回転表示方向に向かって停止表示可能な図柄をデータ検索し、大すべり停止表示制御を行うときは、リール画像の回転表示方向と逆方向に向かって停止表示可能な図柄をデータ検索すれば良い。
(5)コマ送り停止表示制御
リール画像表示制御手段85bは、選択された演出パターンにコマ送り移動パターンが定められているときには、リール画像の停止表示制御の基準範囲内においてリール画像を一旦停止表示させた後、最終停止表示位置までリール画像をコマ送り移動するように表示させる「コマ送り停止表示制御」を行う。
具体的には、リール画像表示制御手段85bは、コマ送り移動パターンを含む演出パターンが選択されたときは、ストップスイッチ42が操作された瞬間から停止表示可能位置の範囲内にある5図柄のうち、選択されたリール画像表示位置決定テーブル85cによって定められた最終停止表示位置より前の表示位置でリール画像を一旦停止表示させた後、リール画像を、最終停止表示位置までコマ送り移動するように表示制御する。
特に本実施形態では、リール画像表示制御手段85bは、コマ送り移動表示時には、ストップスイッチ42が操作された瞬間からの最小移動表示位置(例えばストップスイッチ42が操作された瞬間の次の図柄)でリール画像を一旦停止表示させるように表示制御する。
ここで、コマ送り移動パターンを含む演出パターンが選択され、ストップスイッチ42が操作された瞬間から最小移動表示位置でリール画像を一旦停止表示させたときは、リール画像表示制御手段85bは、その停止表示位置が最終停止表示位置と一致するか否かを判断する。そして、一致しない場合にはリール画像を最終停止表示位置までコマ送り移動するように表示制御するが、一致する場合にはリール画像のコマ送り移動表示制御を中止して、その一旦停止表示した表示位置を最終停止表示位置にするように表示制御する。
このように制御すれば、一旦停止表示させた表示位置が、偶然に最終停止表示位置と一致していたとしても、適切な表示制御を行うことができる。
(6)特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるときの停止表示制御(本図柄停止表示制御、仮図柄停止表示制御)
特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定されたときは、リール画像表示制御手段85bは、実行すべき特定遊技(第1特定遊技、第2特定遊技又は第3特定遊技)に対応する図柄の組合せ(例えば第3特定遊技の場合は「7」−「7」−「7」)を有効ラインに停止表示させるように表示制御するが、この場合には、最初から、実行する特定遊技の図柄(本図柄、すなわち当選AT図柄)の組合せを有効ラインに停止表示させるように表示制御する「本図柄停止表示制御」と、実行する特定遊技以外の特定遊技の図柄(仮図柄)の組合せを一旦有効ラインに停止表示させた後、リール画像群を再始動表示(再変動表示)させて、実行する特定遊技の図柄(当選AT図柄)の組合せを有効ラインに停止表示させるように表示制御する「仮図柄停止表示制御」とを備える。
なお、本明細書では、仮図柄を停止表示させた後、リール画像群を再始動表示させて本図柄を停止表示させるまでの一連の停止表示制御全体を、「仮図柄停止表示制御」と称する。
本実施形態では、実行することに決定された特定遊技が、第1特定遊技、第2特定遊技又は第3特定遊技のいずれの場合でも、本図柄停止表示制御が選択される場合がある。本図柄停止表示制御が選択されるのは、特定遊技実行決定手段82により実行することに決定された特定遊技と、選択された演出制御用状態の特定遊技停止図柄とが一致する場合である。
これに対し、特定遊技実行決定手段82により実行することに決定された特定遊技と、選択された演出制御用状態の特定遊技停止図柄とが一致しない場合には、仮図柄停止表示制御が選択される。
そして、本図柄停止表示制御が選択されると、リール画像表示制御手段85bは、通常のリール画像の停止表示制御と同様に、ストップスイッチ42の操作に対応させて、実行する特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
また、仮図柄停止表示制御が選択されると、最初に、実行しない特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに一旦停止表示させた後、リール画像を再始動表示させて、実行する特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
なお、本実施形態では設けていないが、遊技者に対して期待感と緊張感を与えるために、第1特定遊技を実行することに決定されたときでも、最初に第1特定遊技の図柄の組合せを停止表示させた後、リール画像を再始動表示させて、再度、第1特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させる制御を行っても良い。
また、仮図柄停止表示制御を実行するときにリール画像を再始動表示させる時期としては、本実施形態では、次遊技に移行するためのメダルが投入された時、又はベットスイッチが操作された時である。
すなわち、仮図柄停止表示制御が選択されたときの遊技では、リール画像表示制御手段85bは、実行する特定遊技と異なる特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示するように表示制御する。そして、メダルの投入、又はベットスイッチの操作によって次遊技に移行したときに、リール画像表示制御手段85bは、リール画像を再始動表示させて、実行する特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように表示制御する。
なお、メダルの投入又はベットスイッチの操作によって次遊技に移行され、リール画像が再始動表示された後に、スタートスイッチ41が遊技者によって操作されたときは、リール画像表示制御手段85bは、仮図柄停止表示制御を中止して、次遊技をスムーズに開始するように制御する。
なお、特定遊技に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止表示させることは、リール画像群の特有のものである。すなわち、特定遊技の図柄の組合せを構成する図柄(「キャラクタ」、「BAR」及び「7」)は、リール画像にのみ設けられており、リール31には設けられていないからである。したがって、リール31群は、特定遊技に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを行わない。このため、仮図柄停止表示制御が選択されたときの遊技、さらには次遊技で、いずれかの役に当選したか否かにかかわらず、リール画像表示制御手段85bは、リール画像の上記表示制御を行うことが可能となる。
そして、リール画像群の上記表示制御を行う遊技では、リール停止制御手段66は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、リール画像とは独立して、リール31の当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行えば良い。
続いて、本実施形態における主要な制御の流れを、フローチャートに基づき説明する。
図9は、本実施形態において、メイン制御手段60aによる制御の流れを示すフローチャートである。
先ず、図9のステップS1において、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを判別し続け、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、次のステップS2に進む。なお、本フローチャートでは省略するが、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、全てのリール31の制御及びリール画像の表示制御を開始する。ステップS2では、SB当選確率抽選手段62は、SBの当選確率を高確率とするか通常確率とするかの抽選を行う。また、次のステップS3では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次にステップS4に進み、抽選結果情報送信手段65は、ステップS2及びステップS3の抽選結果情報(SB当選確率情報及び当選役情報)を、サブ制御手段60b側に送信する。
次のステップS5では、メイン制御手段60aは、ステップS3における役の抽選において、押し順概念を有する役(本実施形態ではSB)に当選したか否かを判別する。押し順概念を有する役に当選していないと判別したときはステップS6に進み、当選したと判別したときはステップS11に進む。
ステップS6では、メイン制御手段60aは、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS7に進み、リール停止制御手段66は、そのオンされたストップスイッチ42に対応するリール31の停止制御を行う。次にステップS8に進み、メイン制御手段60aは、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS9に進む。未だ全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS6に戻る。
ステップS9では、停止図柄判別手段68は、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわちいずれかの役が入賞したか否かを判別する。いずれかの役が入賞したと判別したときは、ステップS10に進んで、その入賞役に応じた払出し等の処理を行う。例えば小役等が入賞したときは、入賞役に対応する枚数のメダルの払出しを行い、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する処理を行う。そして、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS9で、いずれの役も入賞していないと判別されたときは、ステップS10の処理を行うことなく本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS5からステップS11に進むと、メイン制御手段60aは、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS12に進み、どのストップスイッチ42がオンされたかの操作情報をサブ制御手段60bに送信する。次のステップS13では、選択された(正しい)押し順であるか否か、すなわち当選役に係る押し順と、操作されたストップスイッチ42の押し順とが一致しているか否かが判別される。
正しいと判別されたときはステップS14に進み、正しくないと判別されたときはステップS15に進む。ステップS15では、リール停止制御手段66は、ステップS3での役の抽選結果に基づいて選択した停止位置決定テーブル67を参照してリール31の停止制御を行う。これに対し、ステップS14では、図柄の引込み制御をセットする。この図柄の引込み制御とは、選択した停止位置決定テーブル67を用いず、当選役に係る図柄を引き込むように制御すること、である。
そして、ステップS14又はステップS15からそれぞれステップS16に進み、リール停止制御手段66は、オンされたストップスイッチ42に対応するリール31の停止制御を行う。ここで、ステップS14からステップS16に進んだ場合には、当選役(押し順概念を有する役)に係る図柄が有効ラインに引き込まれる。一方、ステップS15からステップS16に進んだ場合には、当選役に係る図柄は有効ラインに停止しない。
次にステップS17に進み、メイン制御手段60aは、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS9に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS11に戻る。
図10及び図11は、本実施形態において、サブ制御手段60bによる制御の流れを示すフローチャートである。図11は、図10に続くフローチャートである。
先ず、図10のステップS21では、サブ制御手段60bは、上述のステップS4で送信された抽選結果情報を、抽選結果情報受信手段81が受信したか否かを判別し続ける。受信したと判別されたときはステップS22に進み、抽選結果情報に基づいて、特定遊技実行決定決定手段82は、特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。なお、以下のフローチャート及び説明では、特定遊技を「AT」と略称する。このステップS21では、SB当選確率が高確率である旨の情報を受信したときは、ATを実行するか否かの抽選を行うが、通常確率である旨の情報を受信したときは、ATを実行するか否かの抽選は行わない。
次にステップS23に進み、サブ制御手段60bは、ATに当選したか否か(ATを実行することに決定されたか否か)を判別する。ATに当選したと判別されたときはステップS24に進み、当選していないと判別されたときはステップS26に進む。
ステップS24では、当選図柄選択手段82aは、第1特定遊技〜第3特定遊技に係る図柄のうち、いずれか1つを当選AT図柄として選択する。本実施形態では、「キャラクタ」、「BAR」又は「7」のいずれかの当選AT図柄を選択する。次のステップS25では、仮図柄選択手段82bは、仮(一旦停止用の)AT図柄を選択する。そして、ステップS26に進む。
ステップS26では、制御用状態選択手段84aは、受信した抽選結果情報と、ステップS23〜ステップS25でのAT抽選の結果、すなわちATの実行の有無、並びに選択された当選AT図柄及び仮AT図柄に基づいて、演出制御用状態及びリール画像表示制御用状態を選択する。
次のステップS27では、演出概要選択手段84bは、ステップS26での演出制御用状態と抽選結果情報とに基づいて、演出概要を選択する。
次にステップS28に進み、演出内容選択手段84は、連続演出フラグがオンであるか否かを判別する。前遊技までに連続演出フラグがオンにされたときは、このステップS28においてオンであると判別され、図中、「A」に進む。図中、「A」に進んだ後の流れについては後述する。
ステップS28において、連続演出フラグがオンでないと判別されたときは、ステップS29に進み、演出内容選択手段84は、ステップS27で選択された演出概要が、7つの演出概要のどれに当たるかを判別し、ステップS30〜ステップS36のうち、該当する演出概要に進む。すなわち、演出無しが選択されたときはステップS30に進み、通常演出が選択されたときはステップS31に進み、図柄告知系演出が選択されたときはステップS32に進み、リーチ系演出が選択されたときはステップS33に進み、ナビ演出が選択されたときはステップS34に進み、連続演出が選択されたときはステップS35に進み、変則ストップ系演出が選択されたときはステップS36に進む。
これらのステップS30〜ステップS36の各演出における詳細な流れについては、それぞれ後述する。
ステップS30〜ステップS36の各演出に基づく処理が終了すると、ステップS37に進み、AT図柄が停止表示したか否か(第1特定遊技〜第3特定遊技のいずれかの図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か)が判別される。AT図柄が停止表示したと判別されたときはステップS38に進んで、演出制御用状態を、上述の「(3)特定遊技中」に設定し、次のステップS39(図11)に進む。これに対し、AT図柄が停止表示していないと判別されたときは、図中、「Z」に進み、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS39では、有効ラインに停止表示したAT図柄が当選AT図柄と一致するか否かが判別される。一致すると判別されるのは、一旦停止表示すべき仮AT図柄と実際に当選した当選AT図柄とが一致する場合であり、当該遊技において、上述の「本図柄停止表示制御」が選択された場合である。この場合には、本フローチャートによる処理を終了し、次遊技以降は、特定遊技実行手段83は、その停止表示した図柄に応じた特定遊技を実行する。
これに対し、停止表示したAT図柄(仮AT図柄)と当選AT図柄とが一致していないと判別されたときは、ステップS40に進む。なお、ここで一致していないと判別されるのは、当該遊技で、上述の「仮図柄停止表示制御」が選択されたときである。
次のステップS40では、リール画像の仮図柄停止表示制御に基づいて、再変動パターンがセットされる。そして、次のステップS41では、サブ制御手段60bは、次遊技に移行するためのメダルの投入があったか否か、あるいはベットスイッチが操作されたか否かが判別し続ける。そして、メダルの投入又はベットスイッチの操作があったと判別されたときは、ステップS42に進み、ステップS40でセットした再変動パターンに従い、リール画像表示制御手段85bは、リール画像の再変動表示を開始するように制御する。
次のステップS43では、スタートスイッチ41がオンされたか否かが判別される。オンされたと判別されたときはステップS44に進み、オンされていないと判別されたときはステップS46に進む。ステップS46では、上記再変動表示が終了したか否かが判別され、終了していないと判別されたときはステップS43に戻る。これに対し、ステップS46で再変動表示が終了したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS43からステップS44に進むと、リール画像表示制御手段85bは、仮図柄停止表示制御、すなわち再変動表示の中止処理を行う。そして、次のステップS45に進み、変動表示画像補正処理、具体的にはスタートスイッチ41がオンされたことに伴いリール画像を新たに回転表示させるための準備(例えば、リール画像の停止及び移動表示を円滑に実行するための画像処理(差し替え等)時間の確保等)を行い、その準備が終了次第、リール画像の通常の回転表示処理に移る。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上より、メダルが投入等され、次遊技に移行したときは、スタートスイッチ41がオンされるまで、又は再変動表示が終了するまで、リール画像の再変動表示が行われ、その再変動表示中にスタートスイッチ41がオンされたときは、その再変動表示(仮図柄停止表示制御)が中止される。
図12は、図10のステップS30に進み、演出無しが選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
図12のステップS51では、演出無しの演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択手段84cは、演出無しに対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。
次にステップS52に進み、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS53に進み、抽選結果情報中の当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS56に進む。これに対し、押し順ID無しの場合にはステップS54に進む。
ステップS54では、リール画像表示制御手段85bは、ステップS51での詳細演出選択手段84cにより選択したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づき、リール画像の停止表示制御を行う。次のステップS55では、全てのリール画像が停止表示したか否かが判別され、停止表示したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、全てのリール画像が未だ停止表示していないと判別されたときは、ステップS52に戻る。
一方、ステップS53からステップS56に進むと、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS54に進んで、上述と同様の処理を行う。これに対し、ステップS56で一致していないと判別されたときはステップS57に進む。ステップS57では、選択した演出パターンに含まれる差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを(その役を入賞させないリール画像表示位置決定テーブル85cに)変更する。そして、ステップS54に進む。なお、ステップS57を経由してステップS54に進んだときは、ステップS57で変更したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づいてリール画像が停止表示制御されることとなる。
図13は、図10のステップS31に進み、通常演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。ステップS61では、通常演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択手段84cは、通常演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。そして、ステップS62に進む。その後のステップS62〜ステップS65の処理は、演出無し時のステップS52〜ステップS55の処理と同様であるので、説明を省略する。
また、ステップS63で押し順ID有りと判別されたときは、ステップS66に進む。ステップS66では、ステップS56と同様に、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS64に進む。これに対し、一致していないと判別されたときはステップS67に進み、ステップS57と同様に、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、リール画像表示位置決定テーブル85cを変更する。
さらに次にステップS68に進み、演出内容の変更を行い、ステップS64に進む。ここで、演出の変更を行うのは、押し順ID有りの場合に、押し順が一致しない場合である。押し順ID有りの場合には、演出パターン中の押し順チェックフラグがオンにされているとともに、差し替えパターンが設けられている。そして、操作された押し順が押し順IDと一致しない場合には、その演出パターンで指定された他の演出に切り替えるようにし、矛盾した演出が出力されないように制御している。
なお、ステップS67を経由してステップS64に進むと、ステップS67で変更したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づいてリール画像が停止表示制御されることとなる。
図14は、図10のステップS35に進み、連続演出が選択されたとき、又は図10のステップS28において連続演出フラグがオンであると判別されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
図10のステップS35に進んで連続演出が選択されたときは、図14のステップS71に進む。また、図10のステップS28において連続演出フラグがオンであると判別されたときは、図14のステップS73に進む。
ステップS71では、連続演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、連続演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。そしてステップS72に進む。
ステップS72では、連続演出フラグがオンにされる。次のステップS73では、リール画像表示制御手段85bは、選択された連続演出に基づいて、リール画像群を逆回転で始動表示させるように表示制御する。すなわち、上述したように、連続演出で選択される演出パターンには、逆回転パターンが設定されているためである。
次にステップS74に進み、連続演出が当該遊技で終了するか否かが判別される。連続演出には、予め定められた遊技回数が設定されており、その遊技回数に到達したか否かが判別される。連続演出が当該遊技で終了すると判別されたときはステップS75に進んで、連続演出フラグがオンからオフにされ、ステップS76に進む。一方、ステップS74で連続演出が当該遊技で未だ終了しないと判別されたときは、ステップS76に進む。ステップS76以降の処理は、通常演出時(図13)におけるステップS62以降の処理と同様であるので、説明を省略する。
図15及び図16は、図10のステップS33に進み、リーチ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図16は、図15に続くフローチャートである。
図10中、ステップS33に進むと、図15のステップS91以降の処理に進む。先ず、ステップS91では、リーチ系演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、リーチ系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。
次のステップS92では、リーチ系演出とともにウェイト中演出を実行するか否かが判別される。実行すると判別されたときはステップS93に進んで、ウェイト中演出を選択し、次のステップS94で、選択したウェイト中演出を実行した後、ステップS95に進む。一方、ステップS92でウェイト中演出を実行しないと判別されたときは、ステップS95に進む。
ステップS95では、選択された演出パターンに、リーチ系演出のうち上述した第3のパターン(全てのリール画像を一旦停止表示させた後、リール画像を再始動表示させて、リーチ状態を形成して表示させるパターン)であるリスタートリーチパターンが選択されているか否かが判別される。リスタートリーチパターンが選択されていないと判別されたときは、図中、「E」(図16のステップS110)に進む。一方、選択されていると判別されたときは、ステップS96に進む。
ステップS96では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS97に進み、抽選結果情報中の当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS100に進む。これに対し、押し順ID無しの場合にはステップS98に進む。
ステップS98では、ステップS91での詳細演出選択手段84cにより選択したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づき、リール画像の停止表示制御を行う。次のステップS99では、全てのリール画像が停止表示したか否かが判別され、停止表示したと判別されたときは、ステップS103に進む。一方、全てのリール画像が未だ停止表示していないと判別されたときは、ステップS96に戻る。
一方、ステップS97からステップS100に進むと、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS102に進み、演出を中止すべきか否かを判別するための演出中止フラグがオンにされ、ステップS98に進む。すなわち、リーチ演出が選択された遊技において、押し順概念を有する役に当選し、かつ遊技者により操作された押し順が当選役情報の押し順IDと一致しているときには、その役の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるようにし、リーチ演出を中止するように制御する。
これに対し、ステップS100で一致していないと判別されたときはステップS101に進み、選択した演出パターンに含まれる差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを(その役を入賞させないリール画像表示位置決定テーブル85cに)変更する。そして、ステップS98に進む。
ステップS103では、演出中止フラグがオンであるか否かが判別され、オンであると判別されたときは、ステップS104に進み、演出中止フラグをオフにし、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS103で演出中止フラグがオンでないと判別されたときはステップS105に進み、選択した演出パターンに全回転パターンが設けられているか否かが判別される。なお、本フローチャートでは、リスタートリーチパターンには、全回転パターンと、コマ送りリーチパターンとが設けられているものとする。
ステップS105において全回転パターンが設けられていると判別されたときは、ステップS106に進み、全てのリール画像を再始動表示させる。次に、ステップS107に進み、選択されたパターンに基づいてリーチ変動表示を行った後、(全てのリール画像を停止表示させて)本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS105において全回転パターンが設けられていないと判別されたときはステップS108に進み、左リール画像及び右リール画像を所定位置までコマ送り移動表示させて、リーチ状態を形成して表示する。次に、ステップS109に進み、中リール画像を所定位置までコマ送り移動表示を行った後、(全てのリール画像を停止表示させて)本フローチャートによる処理を終了する。
また、ステップS95において、リスタートリーチパターンが選択されていないと判別され、図16のステップS110に進むと、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS111に進み、その操作が第3停止操作であるか否か、すなわち最後のストップスイッチ42に係る操作であるか否かが判別される。第3停止操作であると判別されたときはステップS112に進む。これに対し、第3停止操作でないと判別されたときはステップS116に進む。
ステップS112では、演出中止フラグがオンであるか否かが判別され、オンであると判別されたときはステップS113に進み、ステップS91での詳細演出選択手段84cにより選択したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づき、リール画像表示制御手段85bは、リール画像の停止表示制御を行う。次のステップS114では、演出中止フラグがオフにされ、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS112において演出中止フラグがオンでないと判別されたときはステップS115に進み、リール画像表示制御手段85bは、選択されたパターンに基づいてリーチ変動表示を行った後、(全てのリール画像を停止表示させて)本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS111からステップS116に進むと、当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID無しの場合にはステップS117に進み、押し順ID有りの場合にはステップS119に進む。
ステップS119では、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS120に進み、一致していないと判別されたときはステップS117に進む。
ステップS117では、リール画像の停止表示可能位置の基準範囲内で停止表示させる図柄データを検索し、停止表示させる図柄を決定する。次にステップS118に進み、リール画像表示制御手段85bは、ステップS117で決定した図柄を有効ラインに停止表示させるように停止表示制御する。その後は、ステップS110に戻る。
また、ステップS119からステップS120に進むと、演出中止フラグがオンにされ、ステップS121に進む。ステップS121では、ステップS91で選択したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づき、リール画像の停止表示制御を行う。その後はステップS110に戻る。
図17は、図10のステップS34に進み、ナビ演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
図17のステップS131では、ナビ演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、ナビ演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。そして、ステップS132に進む。
ステップS132では、抽選結果情報に基づき、ナビ表示を選択する。そして、次のステップS133では、演出実行手段85は、選択されたナビ演出を実行する。ナビ演出は、例えば遊技関連情報表示領域12cに画像表示することにより行う。なお、ここでのナビ演出は、上述したように、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する演出であり、原則としては、押し順概念を有する役の当選時に、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知する演出である。ただし、押し順概念を有しない役の当選時にも、ナビ演出を実行する場合がある。また、役の抽選で非当選の場合にも、演出としてナビ演出を実行する場合がある。さらにまた、押し順概念を有する役の当選時に、その当選役が入賞しないストップスイッチ42の操作順番を報知するナビ演出を実行する場合もある。
その後のステップS134〜ステップS140の処理は、通常演出時のステップS62〜ステップS68の処理と同様であるので、説明を省略する。
図18は、図10のステップS32に進み、図柄告知系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。図10中、ステップS32に進むと、図18のステップS151以降の処理に進む。先ず、ステップS151では、図柄告知系演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、図柄告知系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。
次のステップS152では、図柄告知系演出とともにウェイト中演出を実行するか否かが判別される。実行すると判別されたときはステップS153に進んで、ウェイト中演出を選択し、次のステップS154で、選択したウェイト中演出を実行した後、ステップS155に進む。一方、ステップS152でウェイト中演出を実行しないと判別されたときは、ステップS155に進む。
ステップS155では、小役はずし表示制御が選択されているか否かが判別される。ここで、「小役はずし表示制御」とは、通常は、リール画像の停止表示時における図柄の組合せを、リール31の停止時における図柄の組合せに連係させる制御(連係停止表示制御)を行うのであるが、例えば特定遊技の内部中等には、意図的に、リール画像の停止表示時における図柄の組合せを、リール31の停止時における図柄の組合せに連係させないようにする制御(非連係停止表示制御)を行うことである。
本実施形態では、上述の当選図柄変更フラグがオンにされているときに、小役はずし表示制御を行う。また、本フローチャートの例では、一旦、全てのリール画像を停止表示させた後(リール31の図柄の組合せに対応するリール画像の図柄の組合せを停止表示させた後)、少なくとも1つのリール画像を再変動表示させ、リール31の図柄の組合せに対応しないリール画像の図柄の組合せを最終的に停止表示させる制御を行う。さらにまた、本フローチャートでは説明を省略するが、小役はずし表示制御が選択されるときは、いずれかの小役に当選しているものとする。さらに、小役はずし表示制御時に選択される演出パターンには、予め差し替える図柄IDが設けられているので、再変動表示後に有効ラインに停止表示させるリール画像の図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
ステップS155で小役はずし表示制御が選択されていると判別されたときは、ステップS156に進み、選択されていないと判別されたときはステップS161に進む。
ステップS156では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS157に進み、リール画像表示制御手段85bは、ステップS151での詳細演出選択手段84cにより選択したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づき、リール画像の停止表示制御を行う。
次のステップS158では、全てのリール画像が停止表示したか否かが判別され、停止表示したと判別されたときはステップS159に進み、全てのリール画像が未だ停止表示していないと判別されたときは、ステップS156に戻る。
ステップS159では、再変動表示させるリール画像の停止表示可能位置(再変動表示後の停止表示可能位置)をデータ検索し、再変動表示後の停止表示位置を決定する。そしてステップS160に進み、そのリール画像を再変動表示させ、小役はずし表示を実行する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS155からステップS161に進むと、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS162に進み、当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS167に進み、押し順ID無しの場合にはステップS163に進む。
ステップS167では、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときはステップS163に進む。また、一致していないと判別されたときは、ステップS168に進み、選択した演出パターンに含まれる差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを(その役を入賞させないリール画像表示位置決定テーブル85cに)変更する。次にステップS169に進み、その演出パターンで指定された演出の内容を変更する。本フローチャートでは、図柄を告知する演出が選択されているので、図柄を告知しない演出に変更する。このようにして、遊技者が操作した押し順が押し順IDと一致しない場合には、図柄告知系演出を行わないように制御する。その後、ステップS163に進む。
ステップS163では、ステップS157と同様に、ステップS151での詳細演出選択手段84cにより選択したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づき、リール画像表示制御手段85bは、リール画像の停止表示制御を行う。次のステップS164では、ステップS161で受信した操作情報が、第2停止操作に係る情報であるか否か(2番目のストップスイッチ42に係る操作であるか否か)が判別される。第2停止操作であると判別されたときはステップS165に進み、演出パターンに従い、演出実行手段85は、図柄を告知する演出を実行し、ステップS161に戻る。
これに対し、第2停止操作でないと判別されたときはステップS166に進む。ステップS166では、全てのリール画像が停止表示したか否かが判別され、停止表示したと判別されたときは本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、全てのリール画像が未だ停止表示していないと判別されたときは、ステップS161に戻る。
以上のように制御することで、2番目のストップスイッチ42が操作されたときに、図柄を告知する演出が実行される。最初(1番目)のストップスイッチ42が操作されたときに図柄を告知する演出を行わないのは、遊技者により操作されたストップスイッチ42の押し順が押し順IDと異なる場合には、図柄を告知する演出を行わないようにするためである。
図19は、図10のステップS36に進み、変則ストップ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。図10中、ステップS36に進むと、図19のステップS181以降の処理に進む。先ず、ステップS181では、変則ストップ系演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、変則ストップ系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール画像表示制御用状態、及び当選役情報に基づいて、リール画像表示位置決定テーブル85cを選択する。次のステップS182〜ステップS184までの処理は、図18で説明したステップS152〜ステップS154の処理と同様であるので説明を省略する。
次のステップS185では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS186に進み、当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS191に進み、押し順ID無しの場合にはステップS187に進む。
ステップS187では、リール画像表示制御手段85bは、選択された演出パターン中のコマ送り移動パターンに従い、ストップスイッチ42が操作された瞬間からの最小移動表示位置(ストップスイッチ42が操作された瞬間の次の図柄)でリール画像を停止表示させるように表示制御する。次のステップS188では、リール画像表示制御手段85bは、ステップS187での停止表示位置が最終停止表示位置と一致するか否かを判断する。一致する場合には、ステップS190に進み、一致しない場合にはステップS189に進む。
ステップS189では、リール画像表示制御手段85bは、選択したリール画像表示位置決定テーブル85cに基づいて、リール画像を最終停止表示位置までコマ送り移動表示させるように表示制御する。そしてステップS190に進む。以上より、ステップS187において、最少移動表示位置でリール画像を停止表示させたときに最終停止表示位置と一致していた場合には、コマ送り移動表示が中止される。
ステップS190では、全てのリール画像が停止表示したか否かが判別され、停止表示したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。一方、全てのリール画像が未だ停止表示していないと判別されたときは、ステップS185に戻り、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。
これに対し、ステップS186からステップS191に進むと、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致すると判別されたときは、ステップS187に進む。また、一致しないと判別されたときはステップS192に進み、図柄IDを、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、リール画像表示位置決定テーブル85cを変更する。さらに次にステップS193に進み、演出内容の変更を行った後、ステップS187に進む。すなわち、遊技者により操作された押し順が押し順IDと行ってしない場合には、その演出パターンで指定された他の演出に切り替えるようにする。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、画像表示装置50は、基体部11の内部に配置した。これに対し、第2実施形態では、図示を省略するが、画像表示装置50は、リールユニット30と同様に、フロントマスク部12の裏面側に取り付けられている。この場合には、画像表示装置50の前面に画像表示窓12bを兼ねることができるような硬質の透明板等が設けられている場合には、画像表示窓12bは不要である。また、フロントマスク部12に対して画像表示装置50を取り付ける場合には、画像表示装置50が軽量である場合に特に有効である。
画像表示装置50をフロントマスク部12の裏面側に取り付けることによって、フロントマスク部12を開放したときに、画像表示装置50の裏面側が露出するようになるので、例えば画像表示装置50の裏面側に液晶制御基板等が配置されているときには、その保守等を行う場合に便利となる。
また、画像表示装置50をフロントマスク部12の裏面側に取り付けることによって、第1実施形態において画像表示装置50を配置していた基体部11内部のスペースが空くので、このスペースに他の部材等を設けることも可能となる。例えば電源ユニット101やメダル払出し装置102を大型化して配置することも可能となる。さらに、メイン制御基板104やサブ制御基板108を、余裕を持って配置することも可能となる。さらには、そのスペースの分だけ、スロットマシン10全体の厚みを薄くすることも可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
(1)例えば、本実施形態で示した演出選択方法、すなわち、演出制御用状態等を選択した後、演出概要を選択し、さらに詳細演出を選択する段階的な方法は、1つの例示であって、この選択方法に限られるものではない。
(2)また、本実施形態で示した演出の種類、特にリール画像の表示パターンの種類等は、1つの例示であって、本実施形態の内容に限定されるものではない。
(3)さらにまた、本実施形態では、リール31の数と、リール画像の数とを同数(3つ)とした。しかし、これに限らず、リール31の数を超えるリール画像を表示するようにしても良い。例えば本実施形態では、左、中、及び右リール画像によって、3行×3列のマトリックス状に図柄が画像表示されるようにしたが、3行×3列のマトリックス状の図柄がそれぞれ独立した9つのリール画像を用いて、本実施形態のようなリール画像を表示しても良い。
この場合には、例えば左ストップスイッチ42が操作されたときは、左ストップスイッチ42に対応する左側列にある(上段、中段、下段の)3つのリール画像を同時に停止表示させ、中ストップスイッチ42が操作されたときは、中ストップスイッチ42に対応する中央列にある3つのリール画像を同時に停止表示させ、右ストップスイッチ42が操作されたときは、右ストップスイッチ42に対応する右側列にある3つのリール画像を同時に停止表示させれば良い。
このように、ストップスイッチ42が操作されたときには、操作されたストップスイッチ42に対応して停止表示させるリール画像を予め定めておけば、リール31の数を超えるリール画像を画像表示することも可能である。
(4)さらに、本実施形態で示した演出パターンの構成や、演出パターンに含まれるフラグの種類等も、1つの例示であり、これに限定されるものではない。さらに、リール画像の停止表示制御の種類も、本実施形態に示すものに限定されるものではない。
本発明によるスロットマシン全体を示す前面の正面図である。 図1中、スロットマシンのフロントマスク部を開放し、基体部の内部が見えるように図示した正面図である。 フロントマスク部の裏面側に取り付けられているリールユニット及びサブ制御基板を含むユニットを前面側から見た斜視図である。 リールユニットより後方側のサブ制御基板を含む部分を分解して背面側から見た斜視図である。 正面から見て、左、中及び右の各リールの外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図である。 正面から見て、左、中及び右の各リール画像の図柄配列を示す平面図である。 本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 本実施形態における役の種類と払出し枚数等、及び図柄の組合せを併せて示す図である。 本実施形態において、メイン制御手段による制御の流れを示すフローチャートである。 本実施形態において、サブ制御手段による制御の流れを示すフローチャートである。 本実施形態において、サブ制御手段による制御の流れを示すフローチャートであり、図10に続くフローチャートである。 図10のステップS30に進み、演出無しが選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図10のステップS31に進み、通常演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図10のステップS35に進み、連続演出が選択されたとき、又は図10のステップS28において連続演出フラグがオンであると判別されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図10のステップS33に進み、リーチ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図10のステップS33に進み、リーチ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートであり、図15に続くフローチャートである。 図10のステップS34に進み、ナビ演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図10のステップS32に進み、図柄告知系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図10のステップS36に進み、変則ストップ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 スロットマシン
11 基体部
12 フロントマスク部
12a リール図柄表示窓
12b 画像表示窓
12c 遊技関連情報表示領域
21 ランプ
22 スピーカ
30 リールユニット
31 リール
32 モータ
33 バックランプ
40 操作スイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 メダル受け皿
50 画像表示装置
60 遊技制御手段
60a メイン制御手段
60b サブ制御手段
61 役抽選手段
62 SB当選確率抽選手段
63 抽選テーブル
64 抽選結果記憶手段
65 抽選結果情報送信手段
66 リール停止制御手段
67 停止位置決定テーブル
68 停止図柄判別手段
69 入賞処理手段
70 特別遊技制御手段
81 抽選結果情報受信手段
82 特定遊技実行決定手段
82a 当選図柄選択手段
82b 仮図柄選択手段
83 特定遊技実行手段
84 演出内容決定手段
84a 制御用状態決定手段
84b 演出概要決定手段
84c 詳細演出決定手段
84d 抽選テーブル
85 演出実行手段
85a 演出パターン記憶手段
85b リール画像表示制御手段
85c リール画像表示位置決定テーブル
85d リール画像データ記憶手段
101 電源ユニット
102 メダル払出し装置
103 支持板
104 メイン制御基板
105 ケース
108 サブ制御基板
109 リールケース本体
110 リールケースカバー
111 基板ケース本体
112 基板ケースカバー

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄を表示したリールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するためのリール群と、
    前記リールの数と少なくとも同数のリール画像からなるリール画像群を電気的に画像表示するとともに、前記リール画像には前記リールに表示された図柄数より多い数の図柄を画像表示し、前記リール画像の回転表示若しくは停止動作表示又は停止表示時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出を画像表示する画像表示装置と、
    前記リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール停止制御手段と、
    前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リール画像を停止表示するように制御するリール画像表示制御手段と
    を備え、
    前記リール群の停止時に前記リール群によって表示可能な図柄の組合せ総数より、前記リール画像群の停止表示時に前記リール画像群によって画像表示可能な図柄の組合せ総数の方が多く、
    前記リール群の停止時における1つの図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せは、複数設けられている
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
    前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段による役の抽選においていずれかの役に当選したときは、前記リールの停止可能位置の範囲内においてその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行い、
    前記リール画像表示制御手段は、前記リール画像群の停止表示時の図柄の組合せを、前記リール停止制御手段による前記リール群の停止時の図柄の組合せに連係させる連係停止表示制御を有し、
    前記リール画像表示制御手段の前記連係停止表示制御は、前記リール停止制御手段が当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、前記リール群の前記当選役の図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させるように制御するとともに、前記リール停止制御手段が前記当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うときは、前記リール群の前記当選役の図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
    前記リール画像表示制御手段は、停止表示時の前記リール画像群の図柄の組合せを、前記リール群の停止時の図柄の組合せに連係させない非連係停止表示制御を有し、
    前記リール画像表示制御手段の前記非連係停止表示制御は、前記リール停止制御手段が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、前記リール群の前記当選役の図柄の組合せに対応する前記リール画像群の図柄の組合せを有効ラインに停止表示させないように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記画像表示装置は、前記リールに表示された図柄の種類数より多い種類の図柄を前記リール画像に画像表示する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記リール画像に表示される図柄には、前記役抽選手段により抽選される役に対応しない、前記リール画像特有の図柄を有する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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