JP4320222B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、遊技結果の表示及び演出の出力を、ともにリールを用いて実行するようにしたスロットマシンに関し、特に、リールを逆回転させることにより演出を出力するときのそのリールの停止制御に係るものである。
従来より、スロットマシンは、リールに図柄を表示し、リールの停止時の図柄の組合せによって遊技結果を表示するとともに、各種の演出出力装置(ランプ、スピーカ、画像表示装置等)によって演出を出力し、その出力した演出の内容によって、役の抽選結果等を報知することが一般的となっている。
特に、演出出力装置による演出の出力は、リールの停止時の出目、例えばいずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すること、又は特別役の当選を意味するいわゆるリーチ目の出現等を予兆すること等に用いられ、遊技の進行における補助的役割を果たすものとして、極めて重要な要素となっている。
ここで、演出出力装置の1つである画像表示装置としては、液晶画像表示装置、ドットディスプレイ、有機EL等が知られているが、図柄を表示したリールを用いたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特に、上記特許文献1では、ゲーム用リールと演出用リールとが同数備えられており、ゲーム用リールの回転及び停止に伴い演出用リールを回転及び停止させることができる他、演出用リールの回転及び停止をゲーム用リールの回転及び停止と独立して実行することも可能である旨が開示されている(上記特許文献1の段落番号「0176」及び「0177」)。
特開2002−224270号公報
前述の従来の技術において、ゲーム用リールは、予め定められた規則に従った挙動が要求されるが、演出用リールの挙動は、演出として出力するものであるので、自由に設定することが可能となる。ここで、演出用リールの回転方向を、通常はゲーム用リールの回転方向と同一方向に設定しておくが、演出の1つとして、その回転方向を逆方向にすることも考えられる。
しかし、逆回転の制御を行う場合であっても、遊技者によるストップスイッチの操作によってその演出用リールを停止させる必要がある。この場合に、正回転の場合と逆回転の場合とでは、ストップスイッチが操作された後に有効ラインを通過する図柄が異なるため、同一の停止制御を行うことはできない。
したがって、逆回転の制御を行う場合には、正回転の停止制御情報(例えば停止位置決定テーブル)の他に、逆回転専用の停止制御情報を設ける必要がある。しかし、逆回転専用の停止制御情報を設けると、停止制御のためのデータ容量が大きくなってしまうという問題がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ゲーム用リール及び演出用リールをスロットマシン内部に収容し、演出用リールを正回転させる場合の他に逆回転させる制御を行う場合において、逆回転専用の停止制御情報を設けることなく、逆回転時の制御を行うことができるようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した第1リールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するための第1リール群と、複数種類の図柄を表示した第2リールを前記第1リールの数と同数だけ並設し、その回転若しくは停止動作又は停止時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出を行うための第2リール群と、前記第1リール及び前記第2リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記第1リール及び前記第2リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、役の抽選を行う役抽選手段と、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第1リールを停止させるように制御する第1リール停止制御手段と、前記第2リールの動作パターンを、予め定められた動作パターンの中から選択する動作パターン選択手段と、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記動作パターン選択手段で選択された動作パターンに従い、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から特定有効ラインに停止させる図柄までの最大移動図柄数が予め定められた範囲内となるように前記第2リールを停止させるとともに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第2リールを停止させるように制御する第2リール停止制御手段とを備え、前記動作パターン選択手段により選択される動作パターンには、前記第2リールの回転方向を正回転方向に設定した正回転パターンと、前記第2リールの回転方向を逆回転方向に設定した逆回転パターンとを含み、前記第2リール停止制御手段は、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応して、特定有効ラインに停止可能な図柄と停止させない図柄とを定めており、かつ、前記ストップスイッチが操作された瞬間の特定有効ラインに位置する図柄に対して前記最大移動図柄数の範囲内で特定有効ラインに停止可能な図柄が少なくとも1つ設けられた停止制御情報を有しており、前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときは、前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記逆回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定し、前記動作パターン選択手段により前記逆回転パターンが選択されたときは、前記正回転パターンが選択されたときと同一の前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記正回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定することを特徴とする。
請求項1の発明においては、第1リールによる停止時の図柄の組合せにより、当該遊技の遊技結果が表示される。また、第2リールによる回転若しくは停止動作又は停止時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出が行われる。
また、動作パターン選択手段により選択される動作パターンには、第2リールの回転方向を正回転方向に設定した正回転パターンと、第2リールの回転方向を逆回転方向に設定した逆回転パターンとが設けられている。
そして、正回転パターンが選択されたときは、停止制御情報を用いて、ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から第2リールの逆回転方向に向かって停止可能な図柄が検索され、いずれか1つの図柄がその特定有効ラインに停止させる図柄に決定される。
これに対し、逆回転パターンが選択されたときは、正回転パターン選択時と同一の停止制御情報が用いられ、ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から第2リールの正回転方向に向かって停止可能な図柄が検索され、いずれか1つの図柄がその特定有効ラインに停止させる図柄に決定される。
(請求項2)
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記第2リール停止制御手段は、前記動作パターン選択手段により選択された動作パターンに基づいて、前記ストップスイッチの操作タイミングに応じた前記第2リールの停止位置を定めた停止位置決定テーブルを備え、前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときと前記逆回転パターンが選択されたときとで、同一の前記停止位置決定テーブルを用いて前記第2リールの停止位置を決定することを特徴とする。
請求項2の発明においては、停止制御情報として停止位置決定テーブルが設けられている。そして、正回転パターンの選択時と、逆回転パターンの選択時とで、同一の停止位置決定テーブルを用いて第2リールの停止位置が決定される。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、第2リールを正回転させる場合と逆回転させる場合とで、同一の停止制御情報を用い、図柄の検索方向を変えることで第2リールの停止位置を決定するようにしたので、逆回転専用の停止制御情報を設けることなく、逆回転時の停止位置を決定することができる。これにより、停止制御情報のデータ容量を削減することができる。
(請求項2)
請求項2の発明によれば、第2リールを正回転させる場合と逆回転させる場合とで、同一の停止位置決定テーブルを用いて第2リールの停止位置を決定するようにしたので、逆回転専用の停止位置決定テーブルを設ける必要がなくなる。したがって、停止位置決定テーブルのデータ容量を削減することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明によるスロットマシン10全体を示す前面の正面図である。また、図2は、図1中、スロットマシン10のフロントマスク部12を開放し、基体部11の内部が見えるように図示した正面図である。
図1及び図2に示すように、スロットマシン10の筐体は、基体部11と、基体部11の前面に取り付けられるフロントマスク部12とから構成されている。また、スロットマシン10内部には、第1リールユニット(上部リールユニット、又はメインリールユニット)30及び第2リールユニット(センターリールユニット、又はサブリールユニット)50が配置されている。
基体部11は、木材等を組み立てて前面が開口された箱形に形成したものである。この基体部11の内部において、図2に示すように、下方部には、電源ユニット101及びメダルを貯留しておくホッパーを含むメダル払出し装置102が設けられている。
また、これらの電源ユニット101及びメダル払出し装置102上には、支持板103が設けられており、この支持板103上に第2リールユニット50が搭載されている。
一方、フロントマスク部12は、基体部11の前面を覆うように基体部11に開閉可能に取り付けられたものである。
フロントマスク部12は、図1に示すように、前面側(遊技者側)に、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42等の操作スイッチ40や、メダル投入口43、メダル受け皿44等が配置されている。また、操作スイッチ40の上方部であってフロントマスク部12の中央部には、透明な第2表示窓12bが設けられている。そして、この第2表示窓12bから、基体部11内部の第2リール51群の一部が透視できるように構成されている。また、図1中、第2表示窓12bの右側には、LEDにより形成されたドット表示装置13が設けられている。
さらに、図1に示すように、フロントマスク部20の上方部、特に本実施形態では、第2表示窓12bに対して操作スイッチ40から遠ざかる側には、第1表示窓12aが設けられている。
そして、図2に示すように、第1リールユニット30は、フロントマスク部12の裏面側において、第1表示窓12aが形成された領域の後方に、サブ制御基板108等とともに配置されている。さらに、第1表示窓12aの左右両側には、スピーカ22が配置されている。
図3は、フロントマスク部12の裏面側に取り付けられている第1リールユニット30及びサブ制御基板108を含むユニットを前面側から見た斜視図である。また、図4は、第1リールユニット30より後方側のサブ制御基板108を含む部分を分解して背面側から見た斜視図である。
第1リールユニット30は、本実施形態では、リング状の第1リール(上部リール、又はメインリール)31を3つ並設したものを備える(以下、3つの第1リール31全体を指すときは、第1リール31群という)。また、第1リール31の回転中心部には、それぞれモータ32(図示せず)が連結されており、このモータ32の駆動制御により、第1リール31の回転が制御される。さらにまた、各第1リール31の内周内側には、1つの図柄を背後から照光するためのバックランプ33(図1参照)が固定されている。
さらに、図3及び図4に示すように、第1リールユニット30は、リールケース本体109及びリールケースカバー110の内部に収容されており、前面側が露出している。
さらにまた、リールケースカバー110の後部には、基板ケース本体111が取り付けられており、この基板ケース本体111にサブ制御基板108が装着された後、基板ケースカバー112によって覆われている。すなわち、サブ制御基板108は、第1リールユニット30の背後に配置されている。
サブ制御基板108は、遊技中における演出を制御する基板であって、サウンドの出力、ランプ類の点灯、第2リール51群の動作制御等を行うものであり、演算等を行うCPU、演出プログラム及び演出データを記憶したROM、及び各データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。なお、後述するメイン制御基板104は、遊技全体を統括制御するものであるが、サブ制御基板108は、メイン制御基板104の下位に属する基板であり、演出の全体の制御を担当する制御基板である。
また、サブ制御基板108とメイン制御基板104とは、図示しないハーネスにより電気的に接続されている。これにより、メイン制御基板104からサブ制御基板108に対して演出実行指令等を送信するように形成されている。
さらにまた、各第1リール31には、複数種類の図柄(役を構成する図柄等)を印刷したリールテープが貼付されている。
図5は、正面から見て、左、中及び右の各第1リール31の外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図であり、各図柄に対応する図柄番号(図柄番号0〜12)を併せて図示している。
本実施形態では、各第1リール31には、13個の図柄が表示されている。そして、フロントマスク部12の第1表示窓12aから、各第1リール31の1つの図柄が見えるように配置されている。よって、フロントマスク部12の第1表示窓12aから、第1リール31群の合計3個の図柄が透視できるように配置されている。
なお、図1では、各第1リール31の円周内側のバックランプ33を破線の円によって図示しているが、これらのバックランプ33の前方に位置する図柄がそれぞれ第1表示窓12aから透視できる図柄に相当する。
また、第1表示窓12aを含む部分には、図柄組合せラインL1(図1中、2点鎖線で示す。)が設けられている。
ここで、「図柄組合せラインL1」とは、第1リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の1本が図柄組合せラインとして設けられている。
なお、本実施形態では、各第1リール31を、第1表示窓12aから1図柄が見えるように配置していることに基づいて、図柄組合せラインL1は、1本に設定されている。しかし、例えば各第1リール31を、上下に連続する複数の図柄が見えるように配置した場合には、図柄組合せラインL1の数が増加することとなる。
さらに、図柄組合せラインL1は、メダルの投入によって有効ラインとして設定される。ここで、「有効ライン」とは、第1リール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せであるか否かの判別対象となるラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときには、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行うラインである。
そして、本実施形態では、1回の遊技で遊技者によって投入されるメダル枚数(賭数)は、一律3枚に設定されており、1枚又は2枚では遊技を行うことができないようにしている。したがって、3枚のメダルの投入によって、図柄組合せラインL1が有効ラインとして設定される。
ただし、複数の図柄組合せラインL1を設けた場合において、メダル枚数が1枚又は2枚のときでも遊技を行うことが可能にしても良く、この場合には、投入されたメダル枚数に応じて、複数の図柄組合せラインL1の中から、有効ラインと無効ラインとを設定すれば良い。
なお、「無効ライン」とは、有効ラインとして設定されない図柄組合せラインであって、図柄の組合せの成立対象とならないラインをいう。
説明を図2に戻す。
図2に示すように、基体部11内部には、略中央に第2リールユニット50が配置されるとともに、この第2リールユニット50の上部であって、基体部11内部における背面側には、メイン制御基板104が設けられている。メイン制御基板104は、第1リール31群の始動及び停止制御を含む、遊技の進行等の遊技全体を統括制御するための制御基板であり、図示しないが、演算等を行うCPU、遊技プログラムを記憶したROM、及び各データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。メイン制御基板104は、透明樹脂からなるケース105内に収容されている。ケース105は、メイン制御基板104を収容した後にかしめられており、メイン制御基板104を封印している。
図6は、第2リールユニット50をより詳細に示す斜視図である。第2リールユニット50は、リング状の第2リール(センターリール、又はサブリール)51を3つ並設したものを備える(以下、3つの第2リール51全体を指すときは、第2リール51群という)。また、各第2リール51の回転中心部には、それぞれモータ52(図示せず)が連結されており、このモータ52の駆動制御により、第2リール51の回転が制御される。さらに、各第2リール51の内周内側には、上下に連続する3図柄を背後から照光するためのバックランプ53(図1参照)が固定されている。
さらにまた、各第2リール51には、複数種類の図柄(役を構成する図柄等)を印刷したリールテープが貼付されている。
図7は、正面から見て、左、中及び右の各第2リール51の外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図であり、各図柄に対応する図柄番号(図柄番号0〜20)を併せて図示している。
本実施形態では、各第2リール51には、21個の図柄が表示されている。そして、フロントマスク部12の第2表示窓12bから、各第2リール51の上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、フロントマスク部12の第2表示窓12bから、第2リール51群の合計9個の図柄が透視できるように配置されている。
なお、図1では、各第2リール51の円周内側のバックランプ53を破線の円によって図示しているが、これらの各バックランプ53の前方に位置する図柄がそれぞれ第2表示窓12bから透視できる図柄に相当する。
また、図1において、フロントマスク部12の第2表示窓12bを含む部分には、図柄組合せラインL2(図1中、2点鎖線で示す。)が設けられている。
ここで、「図柄組合せラインL2」とは、第2リール51の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各第2リール51の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せラインL2上に位置している。
なお、本実施形態では、各第2リール51を、上下に連続する3図柄が見えるように配置していることに基づいて、図柄組合せラインL2は、5本に設定されている。しかし、例えば各第2リール51を、上下に連続する4図柄が見えるように配置した場合には、図柄組合せラインL2の数が変化することとなる。各第2リール51を、上下に連続する4図柄が見えるように配置した場合には、水平方向における図柄組合せラインL2の数は、4本となる。さらに、右下がり及び左下がりの斜め方向の各図柄組合せラインL2は、ぞれぞれ2本となる。よって、合計で8本の図柄組合せラインL2が形成されるようになる。
さらに、5本の図柄組合せラインL2のうち、所定の図柄組合せラインL2が有効ラインに設定される。ここで本実施形態では、1回の遊技で遊技者によって投入されるメダル枚数(賭数)は、一律3枚に設定されており、1枚又は2枚では遊技を行うことができないようにしている。そして、3枚のメダルの投入によって、全ての(5本の)図柄組合せラインL2を有効ラインに設定している。なお、このときは、第1リールユニット30の図柄組合せラインL1も、役の入賞に係わるラインとして有効ラインに設定される。
ただし、メダル枚数が1枚又は2枚のときでも遊技を行うことが可能にしても良く、この場合には、投入されたメダル枚数に応じて、図柄組合せラインL2の中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。
ここで、図柄組合せラインL2の有効ラインとは、第2リール51の停止時に、遊技者が、何らかの利益を付与する図柄の組合せであるか否かの判別対象となるラインである。
一方、図柄組合せラインL2の無効ラインとは、例えばメダル投入枚数が1枚又は2枚のときに生じ、有効ラインとして設定されない図柄組合せラインであって、図柄の組合せの成立対象にならないラインである。
また、メダルの投入枚数に応じて図柄組合せラインL2の有効ライン数を変化させる場合には、例えば以下のように有効ラインと無効ラインを設定することが挙げられる。
先ず、メダル投入枚数が1枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せラインL2(1本)を有効ラインに設定するとともに残りの4本の図柄組合せラインL2を無効ラインに設定する。また、メダル投入枚数が2枚であるときには、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せラインL2(合計3本)を有効ラインに設定するとともに他の2本の図柄組合せラインL2を無効ラインに設定する。さらにまた、本実施形態のように、メダル投入枚数が3枚であるときには、全ての図柄組合せラインL2(合計5本)を有効ラインに設定し、無効ラインは存在しない。
続いて、第1リール31と第2リール51との関係について説明する。
従来では、第2リール51が通常のリール(ゲーム用リール)に相当し、第1リール31は、演出出力用のリールに相当する。
しかし、本実施形態では、第2リールユニット50の各第2リール51は、その回転若しくは停止動作、又は最終的位置での各第2リール51の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、演出を行うものである。また、第1リールユニット30の各第1リール31は、従来より一般的なスロットマシンに設けられているリールと同等の機能を果たすものであり、停止時の各第1リール31の図柄の組合せにより、遊技結果を表示するものである。
本実施形態では、第1リール31は、第2リール51より小さく形成されている。すなわち、第1リール31の直径をL、第2リール51の直径をL’としたとき、
L’>L
としている。
より具体的には、本実施形態では、第1リール31の直径は、約120mm、横幅は、約44.5mmとした。これに対し、第2リール51の直径は、約230mm、横幅は、約80mmとした。すなわち、第1リール31の直径及び横幅の双方が、それぞれ第2リール51の直径及び横幅より小さく形成されている。これに伴い、第1表示窓12aの領域は、第2表示窓12bの領域より小さく形成されている。
ここで、従来では、遊技結果を表示するリール上の図柄の表示領域と、演出出力装置の表示領域との関係は、演出出力装置の表示領域の方が小さいのが普通である。
このように形成されるのは、遊技結果は、リール(本実施形態の第1リール31に相当するもの)の停止時の図柄の組合せにより決定されるのであって、演出出力装置の表示内容によって決定されるものではないからである。すなわち、演出出力装置は、遊技結果が決定するまで(少なくとも1つのリールの回転中)、あるいは遊技結果が決定した後(全てのリールの停止後)に、当該遊技又は当該遊技前の役の当選可能性がどの程度有するか等を報知し、遊技の進行において補助的役割を有する装置だからである。
例えば、前述の特許文献1の段落番号「0168」においても、「演出用リールの径が可変表示装置を構成するリールの径よりも小径となるように構成されているため、ゲームの進行を実行する重要なリールを、演出用リールよりも遊技者に対して効果的に視認させることができる」旨が開示されている。
しかし、本実施形態では、スロットマシン10において中心となるリール群である第2リール51群を、演出を出力するためのリール群に設定するとともに、その上部に配置された(第2リール51群より小さい)第1リール31群を、遊技結果を表示するためのリール群に設定している。
そして、第1リール31と第2リール51との大きさの関係、及び第1表示窓12aと第2表示窓12bとの大きさの関係を上述のように設定し、さらには図1に示すように、前面側から見て、操作スイッチ40の上部に第2リールユニット50(第2表示窓12b)を配置し、その第2リールユニット50から操作スイッチ40に対して遠ざかる側に第1リールユニット30(第1表示窓12a)を配置している。
いいかれば、前面側から見て、第1リールユニット30(第1表示窓12a)と操作スイッチ40との間に、第2リールユニット50(第2表示窓12b)を配置している。
このような構成とすることにより、前面側から見て、スロットマシンの略中央に位置するリール、すなわち遊技者が遊技を行っている時に最も見やすく、かつ第1リール31以上に視界に入りやすい第2リール51を演出のためのリールにすることで、従来と同様に、リールの停止状況を見ながら遊技が進行することを維持しつつ、演出が中心となって遊技が進行することとなる。
特に、詳細は後述するが、第2リール51を演出のためのリールに設定することによって、従来の遊技結果を表示するためのリールでは実現することができなかった、多種多様な動きを、スロットマシンの中心となるリールに行わせることができる。
一方、本実施形態では、第1リール31の直径をL、第2リール51の直径をL’としたときに、
L≧L’/2
を満たすようにした。
さらにまた、第1リール31及び第2リール51の各直径L及びL’の大きさの関係、及び後述する第1リール31及び第2リール51の停止制御を考慮して、第1リール31の図柄数Nと、第2リール51の図柄数N’との関係を、
N’>N>N’/2
とした。
さらに本実施形態では、第1リール31の図柄の配列ピッチである(L×π)/Nと、第2リール51の図柄の配列ピッチである(L’×π)/N’との関係を、
(L×π)/N≦(L’×π)/N’
とした。
ここで、N’=21個に設定した場合に、N/N’の値がL/L’の値に最も近くなるようにNを決定すれば、N=11個となる。しかし、本実施形態では、第1リール31の図柄配列間隔を第2リール51の図柄配列間隔よりやや狭めとし、N=13個とした。
これにより、遊技者による第1リール31及び第2リール51上の図柄の視認性を確保しつつ、第1リール31に表示可能な図柄数と、第2リール51に表示可能な図柄数とのバランスをとるようにした。
特に、第1リール31の図柄が必要以上に小さくなってしまうと、第1リール31の回転中の図柄の識別性が劣ることとなる。経験上は、図柄は、縦25mm以上、横35mm以上であることが好ましい。そこで本実施形態では、第1リール31の横幅を上述のように約44.5mmとすることで、1図柄領域における横の長さを35mm以上確保できるようにした。さらに、第1リール31の直径Lを約120mmにし、かつ第1リール31の図柄数Nを13個にすることで、1図柄領域における縦の長さを25mm以上確保できるようにした。
また、第1リール31の直径L及び図柄数Nと、第2リール51の直径L’及び図柄数N’との関係に見合うように、第1リール31の外部(第1表示窓12a)から透視できる図柄数Rと第2リール51の外部(第2表示窓12b)から視認できる図柄数R’との関係、及び、第1リールユニット30における図柄組合せラインL1の数Pと第2リールユニット50における図柄組合せラインL2の数P’との関係を、それぞれ、
R<R’
及び、
P<P’
とした。
特に本実施形態では、第2リール51の外部から視認できる図柄数R’は3個であるのに対し、第1リール31の外部から視認できる図柄数Rは1個である。
また、第2リールユニット50における図柄組合せラインL2の数P’は5本であるのに対し、第1リールユニット30における図柄組合せラインL1の数Pは1本である。
ただし、上記のようにR=1、P=1以外に、各第1リール31の連続する2図柄が第1表示窓12aから視認できるようにし、水平方向2本を図柄組合せラインL1に設定することも可能である。すなわち、R=2、P=2に設定することも可能である。
ところで、第1リール31及び第2リール51の図柄数NとN’との関係を上述のように設定したのは、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作されたときに、そのストップスイッチ42に対応する第1リール31及び第2リール51を停止させるように制御するが、ストップスイッチ42が操作された時から第1リール31及び第2リール51が停止するまでの、第1リール31及び第2リール51の最大移動回転角度をほぼ一定にするためである。このようにすることで、第1リール31及び第2リール51とを、ともに、遊技者に違和感を与えないように停止させることができるとともに、第1リール31及び第2リール51の停止制御により、有効ライン上に停止させるべき図柄の組合せに、ある程度の幅を持たせることが可能となるからである。
ここで、従来より、第1リール31に相当するリールの停止制御は、役の当選時には、遊技者がその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに比較的容易に停止させることができるようにするため、ストップスイッチ42が操作された後に実際にリールが停止するまで、一定数の図柄を移動可能に制御している。一方、ストップスイッチ42の操作後は、不自然にリールが停止しないように、ストップスイッチ42のオンを検知した位置から、リールが停止するまでの時間は、通常、190ms以下に設定されている。また、リールの回転時には、リール上の図柄をおおむね識別できるようにするため、リールの回転速度は、1分間に80回転を超えないように設定されている。
以上を考慮して、従来では、リール上の図柄を21個としたとき、ストップスイッチ42のオンを検知してからリールが停止するまでの最大移動図柄数は、ストップスイッチ42のオンを検知した瞬間に位置する図柄を含めて5図柄に設定されている。
そして、本実施形態においては、第2リール51の最大移動図柄数を、原則として5図柄に設定している。
この場合に、第1リール31の最大移動図柄数をK、第2リール51の最大移動図柄数をK’としたとき、第1リール31の回転速度及び停止制御を、第2リール51に準じるようにするためには、第1リール31の図柄数Nと第2リール51の図柄数N’との関係より、
K<K’
に設定される。
特に本実施形態では、
K≧K’/2
に設定している。
さらには、第1リール31の最大移動図柄数Kを、
(N×K’)/N’
以下の整数の最大値に設定している。
すなわち、第1リール31の図柄数Nを13個、第2リール51の図柄数N’を21個とし、かつ第2リール51の最大移動図柄数K’を5個としたとき、
K=13×5/21≒3.095
となる。
よって、3.095以下の整数の最大値は3であるので、第1リール31の最大移動図柄数を3図柄とした。
なお、第1リール31の図柄数Nが少なすぎると、それに応じて停止時の最大移動図柄数Kが少なくなる。例えば、上述したように、N/N’の値がL/L’の値に最も近くなるようにNを決定すれば、N=11個であるが、この場合には、最大移動図柄数Kが2図柄となってしまう。これにより、第1リール31の停止時における図柄の組合せ総数、あるいは第1リール31の図柄配列が制約を受けやすくなる。
このため、本実施形態では、上述のように第1リール31の図柄配列間隔を第2リール51の図柄配列間隔よりやや狭めとし、
N>N’/2
とすることで、第1リール31を小さく形成しつつも、第2リール51に準じた停止制御を行ったときの第1リール31の十分な最大移動図柄数Kを確保するようにした。特に本実施形態では、N=13個とすることで、第1リール31の停止制御を第2リール51に準じるようにしつつ、第1リール31の最大移動図柄数Kが3図柄となるようにした。
ここで、図5において、例えば左第1リール31の図柄に着目すると、1番上から順に、「スイカ」(図柄番号12)、「ぶどう」(図柄番号11)、及び「レモン」(図柄番号10)の図柄が配列されているが、図柄番号10の「レモン」の位置が有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されれば、この図柄番号10の「レモン」の他、その上の図柄番号11の「ぶどう」、さらにその上の図柄番号12の「スイカ」を有効ラインに停止させることができる。
そして、図5の例では、左第1リール31については、「スイカ」及び「ぶどう」は、4図柄以内の間隔で配置されている。これにより、左第1リール31については、どの位置でストップスイッチ42が操作されても「スイカ」及び「ぶどう」を有効ラインに停止させることが可能となる。
また、中第1リール31の「桃(例えば、図柄番号12の図柄)」及び「ぶどう(例えば、図柄番号11の図柄)」についても同様に配列されている。さらにまた、右第1リール31の「桃(例えば、図柄番号12の図柄)」及び「レモン(例えば、図柄番号11の図柄)」についても同様に配列されている。
したがって、「スイカ/ぶどう」−「桃/ぶどう」−「桃/レモン」の図柄の組合せ(全部で8通り)に対応させた役については、どの位置でストップスイッチ42が操作されても、常に、有効ラインに停止させることができる。いいかえれば、その役は、第1リール31の停止制御によって、常に入賞させることができる。
なお、前述の特許文献1では、演出用リールに表示される図柄数は5図柄であるが、この場合の図柄間の距離は、演出用リールの中心からの角度に換算すると、72度となる。すなわちこのことは、従来より一般的なリール(特許文献1ではゲーム用リールに相当)の停止制御に準じて演出用リールの停止制御を行う場合、すなわちゲーム用リールと演出用リールとを同等の最大回転移動角度の範囲内で停止させる場合には、演出用リールの最大移動図柄数は、ストップスイッチのオンを検知した瞬間に位置する図柄を含めて1図柄となることを意味する。
この場合に、例えば演出用リールの5図柄のうち、1つの図柄を、大当たりを意味する「7」の図柄とした場合、その「7」の図柄の直前の図柄が有効ラインを通過した直後にストップスイッチをオンにすれば、上記の制御では、「7」を有効ラインに停止せざるを得ないこととなる。したがって、この操作を全ての演出用リールについて行えば、演出用リールは、大当たりを意味する「7」−「7」−「7」の図柄の組合せを有効ラインに停止せざるを得ないこととなる。このことから、上記特許文献1の発明では、演出用リールを、ゲーム用リールと同等の従来より一般的に行われている停止制御を行うことはできないこととなる。
なお、上記特許文献1において、演出用リールの回転速度をゲーム用リールの回転速度より速くすれば、演出用リールの最大移動図柄数を、ストップスイッチのオンを検知した瞬間に位置する図柄を含めて2図柄とすることも不可能ではないと考えられる。しかし、ゲーム用リールと演出用リールとの回転速度差を大きくしてしまうと、両者のリールの回転時の一体感が損なわれる。また、演出用リールは、ゲーム用リールより大きさが小さいので、演出用リールの回転時の図柄の識別性は、ゲーム用リールと比較すれば劣ってしまうが、回転速度を速くすることは、さらに識別性を劣らせることとなり、好ましくない。
そこで、本実施形態では、第1リール31の回転速度が約78.13rpm(1周時間が約768ms)となり、第2リール51の回転速度が約79.87rpm(1周時間が約751ms)となるように制御している。
具体的には、第1リール31を回転させるためのモータ32、及び第2リール51を回転させるためのモータ52を、ともに、1回転当たり400のステップ数とする。そして、メイン制御手段60aは、モータ32について、1ステップ当たりの回転駆動時間(割込み時間)を約1.92msに制御する。これにより、モータ32の1回転時間を、(1.92ms×400ステップ=)約768msに制御することができる。
これに対し、サブ制御手段60bは、モータ52について、1ステップ当たりの回転駆動時間(割込み時間)を約1.878msに制御する。これにより、モータ52の1回転時間を、(1.878ms×400ステップ=)約751msに制御することができる。
このように設定することで、第1リール31の回転速度と第2リール51の回転速度とは、近似するが同一ではない、すなわち同期していないこととなる。よって、第2リール51を第1リール31の目押し補助として用いることができないようにすることができる。すなわち、第2リール51の回転中の特定の図柄を識別することによって、第1リール31の特定の図柄を目押しする(停止するように狙う)ことができないようにすることができる。
なお、第1リール31と第2リール51との回転速度が同期しないように設定する場合には、第1リール31が最大回転速度に達したときの回転速度と、第2リール51が最大回転速度に達したときの回転速度とが同期しないように設定すれば良い。
例えば、第1リール31の回転開始時から最大回転速度(等速度)に達するまでの加速域と、第2リール51の回転開始時から最大回転速度(等速度)に達するまでの加速域とにおいて、第1リール31と第2リール31との回転速度が一致する瞬間が存在したとしても、通常は、役の入賞に直接関係する第1リール31の上記加速域ではストップスイッチ42を有効にしないようにし、第1リール31が等速度に達した後にストップスイッチ42を有効にしている。したがって、第1リール31及び第2リール51の回転速度がともに等速度である最大回転速度に達したときに、両者の回転速度が同期しないように制御すれば、第2リール51を第1リール31の目押し補助として用いることができないようにすることができるからである。
続いて、スロットマシン10の制御について説明する。図8は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段、メイン制御手段、サブ制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、第1リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するメイン制御手段60aと、演出の出力を制御するサブ制御手段60bとを備える。メイン制御手段60aは、上述のメイン制御基板104上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。また、サブ制御手段60bは、上述のサブ制御基板108上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。
また、図8に示すように、メイン制御手段60aの入力側(図8中、左側)には、上述のスタートスイッチ41、及びストップスイッチ42の操作スイッチ40が電気的に接続されている。スタートスイッチ41は、第1リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。また、ストップスイッチ42は、3つの第1リール31に対応して3つ設けられ、対応する第1リール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
また、メイン制御手段60aの出力側(図8中、右側)には、第1リールユニット30の各第1リール31に連結された、第1リール31の駆動を制御するためのモータ32が電気的に接続されている。
そして、スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60aに入力される。メイン制御手段60aは、この信号を受信すると、全てのモータ32を回転させるように制御する。このようにして第1リール31がモータ32によって回転されることで、第1リール31上の図柄は、所定の速度で第1表示窓12a内で上下方向に移動表示される。
ここで、本明細書では、第1リール31の図柄が第1表示窓12a内で上から下に向かって移動する方向を、「正回転方向」と定義する。また、「正回転方向」と逆方向、すなわち第1リール31の図柄が第1表示窓12a内で下から上に向かって移動する方向を、「逆回転方向」と定義する。
第2リール51についても同様に、第2リール51の図柄が第2表示窓12b内で上から下に向かって移動する方向を「正回転方向」と定義し、その正回転方向と逆方向を「逆回転方向」と定義する。
なお、本実施形態では、第2リール51は、正回転方向に回転される場合の他に、逆回転方向に回転される場合がある。また、第1リール31の回転方向は、正回転方向のみである。
また、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41が操作された信号を受信したときには、上記のように第1リール31群を始動するように制御するが、さらに、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御手段60bに送信する。そして、サブ制御手段60bは、スタートスイッチ41が操作された旨の信号がメイン制御手段60aから送信されてきたときに、第2リール51群を始動するように制御する。
ここで、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信した後、所定時間だけ遅延させて、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御手段60bに送信するように制御する。
特に本実施形態では、ソフトウェア乱数等によってランダムに、0〜39msの範囲で遅延時間を決定し、決定された遅延時間の経過後に、スタートスイッチ41が操作された旨の信号がサブ制御手段60bに送信されるようにする。
これにより、第1リール31と第2リール51との始動のタイミングが異なるように設定することができるので、より確実に、第2リール51を第1リール31の目押し補助として用いることができないようにすることができる。例えば39msの遅延時間が発生すると、第2リール51上の図柄で約1図柄分のズレが生じる。
なお、本実施形態では、スタートスイッチ41が操作された旨の信号に限らず、ストップスイッチ42が操作された旨の信号等、メイン制御手段60aからサブ制御手段60bに送信する全ての信号に対して、上記のように遅延時間を設けている。
さらにまた、ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60aに入力される。メイン制御手段60aは、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を制御して、第1リール31の停止制御を行う。
さらに、サブ制御手段60bの出力側には、第2リールユニット50の各第2リール51に連結された、第2リール51の駆動を制御するためのモータ52が電気的に接続されている。またさらに、サブ制御手段60bの出力側には、ドット表示装置13、ランプ21及びスピーカ22が電気的に接続されている。
ここで、ドット表示装置13は、演出画像を表示するための装置であり、選択された演出パターン(後述)に従って、遊技中に所定の演出画像を出力する。
また、ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、上述した第1リールユニット30の各第1リール31の内周側に配置されたバックランプ33や、第2リールユニット50の各第2リール51の内周側に配置されたバックランプ53が含まれる。さらには、スロットマシン10の筐体前面上部に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ等が挙げられる。
さらにまた、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。本実施形態では、図1及び図2に示すように、前面側から見て第1表示窓12aの左右両側に設けられている。
通常遊技では、遊技者は、メダル投入口43からメダルを3枚投入等して、第1表示窓12aの図柄組合せラインL1を有効ラインにする。そして、スタートスイッチ41をオンする。スタートスイッチ41がオンされることで、全ての第1リール31が始動される。
次に、遊技者は、各ストップスイッチ42を押すことで各第1リール31の回転を停止させる。全ての第1リール31の停止時に、有効ライン上の第1リール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致し、その役の入賞となったときは、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
なお、本実施形態では、原則として、スタートスイッチ41がオンされることで、全ての第2リール51も始動される。また、原則として、各ストップスイッチ42が押されたときに、そのストップスイッチ42に対応する第2リール51の回転が停止される。この第2リール51の始動及び停止制御については、後述する。
遊技制御手段60のうち、メイン制御手段60aは、以下の役抽選手段61〜特別遊技制御手段70を備える。また、サブ制御手段60bは、以下の抽選結果情報受信手段81〜演出実行手段85を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、予め設けられた役の抽選を行うものである。ここで、役には、特別役、小役、及びリプレイが挙げられる。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。特別役としては一般に、BB(ビックボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられる。これらのBB、RB及びSBは、それぞれ、特別遊技の1つであるBB遊技、RB遊技及びSB遊技に移行させる役である。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。小役の種類に応じて、メダルの払出し枚数が異なるように設定されている。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
図9は、本実施形態における役の種類と払出し枚数等、及び図柄の組合せを併せて示す図である。図9に示すように、本実施形態では、特別役としてSBのみが設けられており、BB及びRBは設けられていない。また、小役として、2種類(小役1及び小役2)が設けられている。さらに、SBの入賞によりSB遊技に移行したときには、SB遊技中の役として、所定役が設けられている。
そして、これらの各役に対応する第1リール31の図柄の組合せが予め定められている。また、各役に対応する第2リール51の図柄の組合せもまた、予め定められている。
さらにまた、本実施形態では、第1リール31の当選役の図柄の組合せと、第1リール31のその当選役の図柄の組合せに対応する第2リール31の図柄の組合せとは、異なる図柄の組合せに設定されている。
例えば、図9中、小役1では、第1リール31の図柄の組合せは、「スイカ」−「ぶどう」−「レモン」に設定されているが、これに対応する第2リール51の図柄の組合せは、「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
さらに、本実施形態では、第1リール31の第1役(例えばSB)の図柄の組合せと、第1リール31の第2役(第1役と異なる役を意味する。例えば小役1)の図柄の組合せとは、異なる図柄の組合せに設定されている。例えば図9中、SBの図柄の組合せは、「スイカ」−「桃」−「桃」に設定されているが、小役1の図柄の組合せは、「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
そして、この場合に、第1リール31の第1役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せと、第2役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せとは、同一の図柄の組合せに設定されている。例えば、第2リール51では、SBの図柄の組合せと、小役1の図柄の組合せとが、ともに同一の「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
このように設定することにより、第2リール51の図柄の組合せを見ただけでは、どの役が入賞したか等を判別できないようにすることができる。
役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する抽選テーブル63と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が小役1当選領域に属する場合は、小役1の当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選手段61は、図9に示したように、通常遊技中は、特別役であるSB、2種類の小役(小役1及び小役2)、リプレイ及び非当選の中から、抽出した乱数値に基づいて、当選役あるいは非当選を判定する。また、SBゲーム中は、抽出した乱数値に基づいて、所定役の当選あるいは非当選を判定する。
(SB当選確率抽選手段)
SB当選確率抽選手段62は、遊技中に、SBの当選確率を変動させるため、毎遊技ごとに、抽選を行うものである。本実施形態では、SBの当選確率として、通常確率と高確率(本実施形態では通常確率の10倍)との2種類を備えている。スロットマシン10の電源投入直後は、通常確率に設定される。そして、毎遊技ごとに、SB当選確率抽選手段62により、SBの当選確率を高確率にするか否かの抽選が行われる。高確率に当選した後も、SB当選確率抽選手段62は、さらに抽選を継続する。この場合には、SBの当選確率を高確率から通常確率に戻すか否かの抽選を行う。
そしてこの抽選で当選したときは、SBの当選確率が高確率から通常確率に戻される。通常確率に戻されると、上述のように、再度、SB当選確率抽選手段62は、SB当選確率を高確率にするか否かの抽選を行う。以上より、遊技中のSB当選確率は、通常確率と高確率とを行き来することとなる。
(抽選テーブル)
抽選テーブル63は、各役の当選確率を定めたものである。抽選テーブル63は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
なお、図示しないが、各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値ごとに定められている。
また、抽選テーブル63は、SBの当選確率が通常確率に設定された抽選テーブル63と、高確率に設定された抽選テーブル63とを備えている。SBの当選確率が通常確率に設定されているときには、役抽選手段61は、SBの当選確率が通常確率に設定された抽選テーブル63を用いて役の抽選を行う。また、SBの当選確率が高確率に設定されているときには、役抽選手段61は、SBの当選確率が高確率に設定された抽選テーブル63を用いて役の抽選を行う。
さらに本実施形態では、当選役のうち、SB、及びSBゲーム中の所定役は、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたときに限って、第1リール31の停止可能位置の範囲内(本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて3図柄以内)において、その当選役(SBの当選時はそのSB、及びSB遊技中における所定役の当選時は、その所定役)に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(入賞する)ように制御される役である。いいかえれば、SB又は所定役に当選しても、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しない役である。
ここで、左、中、右の各第1リール31にそれぞれ対応するストップスイッチ42を、左、中、右で表すと、ストップスイッチ42の操作順番としては、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の6通り挙げられる。
そして本実施形態では、SB及び所定役には、それぞれ6通りの操作順番が均等(1/6)に割り当てられている。例えば通常遊技中のSBの当選確率が1/15であるとすると、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の各SB当選確率は、それぞれ1/90(1/15×1/6)に割り当てられている。
(抽選結果記憶手段)
抽選結果記憶手段64は、役抽選手段61による役の抽選結果を記憶するためのものである。抽選結果記憶手段64は、全ての役ごとに当選役フラグを備えており、例えばいずれかの役に当選した場合にはその役に対応する当選役フラグをオンにすることで、各役の当選/非当選を記憶する。また、ストップスイッチ42の操作順番が定められているSB又は所定役に当選したときは、その役の当選とともに、ストップスイッチ42の操作順番(その当選役を入賞させるための操作順番)を特定する押し順IDも併せて記憶される。
(抽選結果情報送信手段)
抽選結果情報送信手段65は、毎遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果(当選役の種類)の情報(当選役に係る図柄を特定するための図柄ID等)、及びSB当選確率抽選手段62による抽選結果(通常確率/高確率)の情報を、サブ制御手段60b側に送信するものである。以下の説明では、役抽選手段61による役の抽選結果の情報を「当選役情報」と称し、SB当選確率抽選手段62による抽選結果の情報を「SB当選確率情報」と称する。
なお、役抽選手段61による役の抽選でSB又は所定役に当選したときには、当選役情報中には、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番の情報(押し順ID)も含まれる。
また、本実施形態では、メイン制御手段60aからサブ制御手段60b側に送信する情報としては、上記の2つの情報(当選役情報及びSB当選確率情報)に限られない。例えば、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41のオンを検知すると、スタートスイッチ41が操作された旨の情報をサブ制御手段60bに送信する。また、ストップスイッチ42が操作されたときは、その旨の情報、及び左、中、又は右ストップスイッチ42のいずれのストップスイッチ42が操作されたかを含めた情報をサブ制御手段60bに送信する。
(第1リール停止制御手段)
第1リール停止制御手段66は、抽選結果記憶手段64に記憶されている役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとに基づいて、第1停止位置決定テーブル67を参照して第1リール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置に第1リール31が停止するように制御するものである。
例えば、第1リール停止制御手段66は、小役又はリプレイに当選した遊技では、第1リール31の停止可能位置の範囲内において、当選した小役又はリプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように第1リール31を停止制御するとともに、当選した小役又はリプレイ以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように第1リール31を停止制御する。
(第1停止位置決定テーブル)
第1停止位置決定テーブル67は、役抽選手段61による役の抽選結果、すなわち抽選結果記憶手段64に記憶されている各役に係る当選役フラグのオン/オフの状態と、ストップスイッチ42が操作された瞬間の第1リール31の位置とから、第1リール31の図柄の停止位置を定めたものである。第1停止位置決定テーブル67は、当選した役ごとの第1停止位置決定テーブル67、及び非当選時(いずれの役にも当選していないとき)の第1停止位置決定テーブル67が設けられている。
例えば、いずれの役にも当選していないときに用いられる第1停止位置決定テーブル67は、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、第1リール31の停止位置が定められている。また、小役又はリプレイの当選時に用いられる第1停止位置決定テーブル67は、第1リール31の停止可能位置の範囲内において、その当選した小役又はリプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、第1リール31の停止位置が定められている。
以上の第1停止位置決定テーブル67を用いて、第1リール停止制御手段66は、いずれかの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、第1リール31の停止可能位置の範囲内において、その役に対応する図柄の組合せを構成する図柄の引込み制御を行う。すなわち、ストップスイッチ42のオンを検知した位置で直ちに第1リール31を停止させると、その役に係る図柄が有効ラインに停止しないときには、第1リール31を停止制御時に移動制御することにより、有効ラインにその役に係る図柄を積極的に停止させるように制御する。
図9に示すように、本実施形態では、各当選役に対応する第1リール31の図柄の組合せがそれぞれ定められているが、上述したように、これらの各役に対応する図柄の組合せは、小役2を除き、第1リール31の停止可能位置の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて3図柄以内)で、常に、有効ラインに停止させることができる。すなわち、小役2を除く役の当選時は、遊技者は、特定の図柄を狙ってストップスイッチ42を操作しなくても(目押しをすることなく)、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。特に、第1リール31の図柄は、第2リール51の図柄より小さいために、第1リール31では特定の図柄を狙ってストップスイッチ42を操作することが容易でなくなることが考えられるが、本実施形態のようにすれば、それを防止することができる。
一方、小役2の当選時は、左第1リール31の図柄において、図5中、図柄番号5の「ぶどう」〜図柄番号7の「桃」が有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されれば、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。しかし、それ以外の図柄が有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、小役2に対応する図柄の組合せは有効ラインに停止しない。
よって、小役2以外の役の当選時には、常に、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するが、小役2の当選時には、ストップスイッチ42の操作タイミングに応じて、小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するときもあれば、停止しないときもある。
さらにまた、SB又は所定役に当選したときに用いられる第1停止位置決定テーブル67は、当選したSB又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、第1リール31の停止位置を定めている。そして、遊技者により操作された操作順番を検知し、その操作順番がその当選役の操作順番と一致していない場合には、第1リール停止制御手段66は、この第1停止位置決定テーブル67を用いて第1リール31を停止制御する。一方、操作順番がこの当選役の操作順番と一致している場合には、第1リール停止制御手段66は、この第1停止位置決定テーブル67を用いずに、当選役に係る図柄を有効ラインに引き込む制御を行うようにする。
このようにすれば、ストップスイッチ42の操作順番ごとに第1停止位置決定テーブル67を設けたり、あるいは制御を複雑にすることなく、SB又は所定役の当選時に、第1リール31の停止制御を行うことができる。
ただし、ストップスイッチ42の操作順番に対応させて、第1停止位置決定テーブル67を設けても良いのは勿論である。
(停止図柄判別手段)
停止図柄判別手段68は、第1リール31の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段68は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
なお、停止図柄判別手段68は、第1リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間の第1リール31の位置から、選択された第1停止位置決定テーブル67によって第1リール31の停止位置が定められた時点で、有効ライン上の図柄の組合せを判別することも可能である。
(入賞処理手段)
入賞処理手段69は、停止図柄判別手段68により、第1リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段70は、通常遊技から特別遊技(本実施形態ではSB遊技)への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び、特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。
先ず、特別遊技制御手段70は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する。
また、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、それ以前に、抽選結果記憶手段64に特別役に係る当選役フラグがオンになっているので、メイン制御手段60aは、特別役に係る当選役フラグをオンからオフにする。
特別遊技制御手段70は、特別遊技に移行すると、1遊技だけ、所定役がほぼ当選する(例えば99%の確率で当選する)遊技を行う。そして、特別遊技制御手段70は、この遊技が終了したときには、特別遊技を終了させるとともに、通常遊技に戻るように制御する。
(抽選結果情報受信手段)
抽選結果情報受信手段81は、抽選結果情報送信手段65により送信されてくる抽選結果情報(当選役情報及びSB当選確率情報)を受信するものである。
サブ制御手段60b側では、これらの当選役情報及びSB当選確率情報に基づいて、出力すべき演出(第2リール51の動作を含む)を決定する。このため、サブ制御手段60b側では、演出の決定前に、これらの情報を受信する。
(特定遊技実行決定手段)
特定遊技実行決定手段82は、特定遊技を実行するか否かを決定するものであり、特に本実施形態では、例えばソフトウェア乱数を用いて抽選により決定する。また、本実施形態では、SBの当選確率が高確率に設定されているときに限って特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。したがって、抽選結果情報受信手段81により受信したSB当選確率情報が高確率である旨の情報のときは、特定遊技を実行するか否かの抽選を行うが、抽選結果情報受信手段81により受信したSB当選確率情報が通常確率である旨の情報のときは、特定遊技を実行するか否かの抽選は行われない。よってこの場合には、特定遊技は実行されない(ただし、演出の1つとして実行される場合がある。例えば、1遊技だけ、特定遊技と同等の演出を出力する場合が挙げられる。)。なお、本実施形態では、特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定されたときは、その特定遊技が終了するまで、特定遊技を実行するか否かの抽選は行わないように制御される。
また、本実施形態では、特定遊技として、3種類の特定遊技(第1特定遊技、第2特定遊技、及び第3特定遊技)が設けられている。そして、特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定するときは、第1特定遊技、第2特定遊技、及び第3特定遊技のうち、いずれの特定遊技を実行するかを併せて決定するため、特定遊技実行決定手段82は、当選図柄選択手段82aを備える。
(当選図柄選択手段)
当選図柄選択手段82aは、第1特定遊技に係る図柄である「キャラクタ」、第2特定遊技に係る図柄である「BAR」、及び第3特定遊技に係る図柄である「7」のうち、いずれか1つの図柄を当選図柄として選択する。また、この選択では、その選択率が予め設定されており、その選択率に従い、いずれか1つの特定遊技に係る当選図柄を、ソフトウェア乱数を用いて選択する。例えば本実施形態では、第1特定遊技に係る図柄の選択率が約77%、第2特定遊技に係る図柄の選択率が約20%、第3特定遊技に係る図柄の選択率が約3%に設定されている。
なお、当選図柄選択手段82aにより、いずれかの特定遊技に係る図柄が選択されたときは、サブ制御手段60bは、その特定遊技に係る図柄を記憶しておくようにする。
ここで、本実施形態において、「特定遊技」とは、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役の当選時に、ストップスイッチ42の操作順番が報知される遊技であって、その報知に従うことで、通常遊技以上に、遊技者にとって有利となる遊技(メダル獲得が通常遊技時以上に期待できる遊技)である。
上述したように、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役の当選時には、その当選役を入賞させるためのいずれか1つのストップスイッチ42の操作順番が定められているが、特定遊技は、当選したSB又は所定役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が遊技者に対して報知される遊技である。
上述のように、抽選結果情報受信手段81は、当選役情報を受信するが、SB又は所定役に当選したときは、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番の情報(押し順ID)も併せてサブ制御手段60bに送信する。これにより、抽選結果情報受信手段81は、SB又は所定役に当選した旨の情報を受信したときは、押し順IDも併せて受信している。
(仮図柄選択手段)
さらに本実施形態では、特定遊技実行決定手段82は、仮図柄選択手段82bを備える。ここで、「仮図柄」とは、特定遊技に係る図柄を有効ラインに停止させるときに、一旦停止させる仮図柄(一旦引き込む図柄)である。したがって、実行することに決定された特定遊技に係る図柄と、一旦停止させる仮図柄とが一致する場合もあるが、一致しない場合もある。
なお、第2特定遊技に係る図柄が選択された(当選した)ときは、第1特定遊技に係る図柄が仮図柄に選択される場合があり、第3特定遊技に係る図柄が選択されたときは、第1特定遊技又は第2特定遊技に係る図柄が仮図柄に選択される場合がある。しかし、第1特定遊技に係る図柄が選択されたときは、第2特定遊技又は第3特定遊技に係る図柄が仮図柄に選択されないように制御される。
この仮図柄選択手段82bによる仮図柄の選択も、当選図柄選択手段82aと同様に、所定の選択率が定められたソフトウェア乱数を用いた抽選により選択する。
(特定遊技実行手段)
特定遊技実行手段83は、抽選結果情報受信手段81により受信した、当選役(SB又は所定役)を入賞させるための押し順IDに従い、その操作順番を報知するように制御するものである。報知方法としては種々の方法が挙げられるが、例えばドット表示装置13を用いて報知する方法、又は第1リールユニット30のバックランプ33若しくは第2リールユニット50のバックランプ53を用いて報知する方法(操作すべきストップスイッチ42に対応する第1リール31又は第2リール51のみをそれぞれバックランプ33又はバックランプ53によって点灯させ、他を消灯させる方法等)が挙げられる。
以上より、特定遊技が実行されると、SBの当選時及びSB遊技中の所定役当選時には、それぞれSB及び所定役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が報知されるので、遊技者は、その報知内容に従ってストップスイッチ42を操作すれば、必ずSB及び所定役を入賞させることができる。これにより、特定遊技中は、SB及びSB遊技中の所定役の入賞率が高まるので、特定遊技以外の遊技以上に、メダル獲得枚数を増加させることが可能となる。
また、特定遊技実行手段83は、第1特定遊技に決定されたときは、特定遊技を5遊技継続するように制御する。また、6遊技目以降は、毎遊技、特定遊技実行手段83は、特定遊技を終了させるか否かの抽選を、例えばソフトウェア乱数を用いて行う。そして、特定遊技実行手段83は、その抽選の結果、特定遊技を終了することに決定されるまで特定遊技を継続し、特定遊技を終了することに決定されたときは、特定遊技を終了するように制御する。
さらにまた、特定遊技実行手段83は、第2特定遊技に決定されたときは、特定遊技を20遊技継続するように制御する。そして、20遊技の終了時に、特定遊技実行手段83は、特定遊技を終了するように制御する。
さらに、特定遊技実行手段83は、第3特定遊技に決定されたときは、特定遊技を50遊技継続するように制御する。そして、50遊技の終了時に、特定遊技実行手段83は、特定遊技を終了するように制御する。
(演出内容選択手段)
演出内容選択手段84は、遊技中における各種の演出を選択するためのものである。ここで、演出には、例えばドット表示装置13による出力内容、スピーカ22からのサウンドの出力内容、及び第2リール51の挙動(動作)が含まれる。
演出内容選択手段84は、制御用状態選択手段84aと、演出概要選択手段84bと、詳細演出選択手段84cとを備える。
(制御用状態選択手段)
制御用状態選択手段84aは、抽選結果情報受信手段81により受信した当選役情報及びSB当選確率情報、並びに特定遊技実行決定手段82による決定結果(特定遊技の実行の有無)に基づいて、演出制御用状態と、リール(第2リール51)制御用状態とを選択するものである。
ここで、演出制御用状態及びリール制御用状態は、ともに、当該遊技ではどのような遊技状態にあるかを判別するために用いられ、毎遊技ごとに、抽選結果情報受信手段81により受信した情報と、特定遊技実行決定手段82の決定結果とに基づいて、それぞれ演出制御用状態及びリール制御用状態が選択される。
本実施形態では、演出制御用状態として、以下の状態が設けられている。
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)特定遊技中
(4)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(7)特定遊技内部中
また、リール制御用状態として、以下の状態が設けられている。
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(4)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第1特定遊技内部中
(7)第2特定遊技内部中
(8)第3特定遊技内部中
以上において、演出制御用状態及びリール制御用状態の(1)及び(2)は、メイン制御手段60a側から送信されてくる、SB当選確率情報に基づいて選択される。また、特定遊技実行手段83による特定遊技の実行中には、演出制御用状態として(3)が選択される。
演出制御用状態の(4)〜(6)、及びリール制御用状態の(3)〜(5)は、ともに、特定遊技を実行するときに、特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに選択され、一旦停止させる仮図柄を定めるものであり、仮図柄選択手段82bの選択結果に基づき決定する。
以上のようにして決定された演出制御用状態は、演出パターンを選択するときに用いられ、リール制御用状態は、第2リール51の第2停止位置決定テーブル85c(後述)を選択するときに用いられる。
(演出概要選択手段、詳細演出選択手段)
演出概要選択手段84bは、演出概要(演出の大枠)を選択するものである。また、詳細演出選択手段84cは、演出の詳細(より具体的なもの)を選択するものである。
本実施形態では、演出の選択にあたっては、最初に、演出概要選択手段84bにより、演出制御用状態及び当選役情報に基づいて演出概要が選択される。次に、その大枠に沿った詳細な演出が詳細演出選択手段84cによって選択される。以下、演出概要、及び詳細演出について説明する。
本実施形態では、演出概要選択手段84bは、演出制御用状態、及び当選役情報に基づいて、(1)演出無し、(2)通常演出、(3)図柄告知系演出、(4)リーチ系演出、(5)変則ストップ系演出、(6)連続演出、(7)ナビ演出、の7つの演出概要の中から、いずれか1つの演出概要を選択する。
(1)演出無し
「演出無し」とは、例えばスタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時に、通常の動作音を出力等するが、それ以外の演出、例えばドット表示装置13によるドット表示演出や、第2リール51の通常と異なる挙動等を行わないようにするものである。
(2)通常演出
「通常演出」とは、選択された演出内容、例えばスタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時に、通常の動作音と異なる動作音(例えば当選役に対応する動作音)を出力したり、あるいは、ドット表示装置13によってキャラクタを登場させる演出を表示等する演出である。
(3)図柄告知系演出
「図柄告知系演出」とは、当選役に対応する図柄を、例えばドット表示装置13によって表示する演出である。ここで、役抽選手段61による役の抽選でいずれかの役に当選したときには、その当選役に対応する図柄を表示する。また、特定遊技を実行することに決定されたとき等には、役抽選手段61による役の抽選結果に対応しない図柄を表示する場合もある。役抽選手段61による役の抽選結果、すなわち第1リール31や第2リール51の図柄の組合せに対応しない図柄を表示することによって、特定遊技の実行の決定等を遊技者に対して告知するためである。
(4)リーチ系演出
「リーチ系演出」とは、2つの第2リール51が停止したときに、いずれかの役に対応する図柄の組合せの一部、又はいずれかの特定遊技に対応する図柄の組合せの一部と一致させることにより、リーチ状態を形成する演出である。ここで、リーチ系演出には、本実施形態では以下のパターンが設けられている。
先ず第1に、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間から5図柄以内)において第2リール51を停止させ、リーチ状態を形成したときに、リーチ系演出を行うパターンである。
また第2に、第2リール51を、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えて、強制的に図柄を有効ラインまで引込み、リーチ状態を形成させるパターンである。
さらにまた第3に、全ての第2リール51を停止可能位置の基準範囲内において一旦停止させた後、第2リール51を再始動させて、2つ(例えば左と右)の第2リール51をリーチ状態を形成させて停止させ、他の1つの第2リール51を回転中にすることにより、リーチ状態を形成させるパターン(リスタートリーチパターン)である。さらに、リスタートリーチパターンには、本実施形態では、全回転させるパターン、又はコマ送り移動させるパターンが設けられている。
(5)変則ストップ系演出
「変則ストップ系演出」とは、第2リール51を一旦停止させた後、第2リール51を最終停止位置までコマ送り移動させる演出である。
(6)連続演出
「連続演出」とは、複数回の遊技にわたって連続的に、同一の、共通の、又は一連の演出を行うものである。特に本実施形態では、連続演出が選択されると、第2リール51の回転方向を逆回転方向に設定する。また、本実施形態では、連続演出の選択中の遊技であるか否かを判別するため、連続演出フラグが設けられている。そして、連続演出が一旦選択されると、連続演出フラグがオンにされる。この連続演出は、複数回の遊技にわたって継続され、その連続演出の複数回の遊技のうち、最後の遊技で連続演出フラグがオンからオフにされる。
(7)ナビ演出
「ナビ演出」とは、特定遊技中、又は特定遊技以外において、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する演出である。この演出は、特定遊技中にSB又は所定役に当選したときには、常に選択され、当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が報知される。これに対し、特定遊技以外においては、演出として、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する。
また、上記7つの演出概要のうち、(3)図柄告知系演出、(4)リーチ系演出、及び(5)変則ストップ系演出では、ウェイト中演出が併せて選択される場合がある。
ここで、「ウェイト(時間)」とは、遊技の開始時(例えばスタートスイッチ41の操作時)から所定時間(例えば約4秒)が経過するまでは、次遊技を開始するための遊技者の操作があっても、次の遊技に移行させずに待機することをいう。
また、「ウェイト中演出」とは、スタートスイッチ41の操作後、通常のウェイトとは異なるように一定時間の遅れを発生させた後に第2リール51を始動させるようにするとともに、このウェイト中に、ドット表示装置13にキャラクタを登場させる演出である。
さらにまた、特定遊技以外では、演出として、SB当選時に、当選したSBを入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知する演出が設けられている。また、役抽選手段61による役の抽選において非当選の場合にストップスイッチ42の操作順番を報知したり、あるいはSBの当選時に、入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番と異なる操作順番を意図的に報知する演出が設けられている。これにより、報知されたストップスイッチ42の操作順番で操作したにもかかわらず、いずれの役も入賞しない演出を出力することで、例えば特定遊技を実行する旨を告知するとき等に用いられる。
(抽選テーブル)
本実施形態では、以上の7つの演出概要ごとに、それぞれ特有の抽選テーブル84dが設けられている。そして、詳細演出選択手段84cは、演出制御用状態及び当選役情報に基づいて、選択された演出概要の抽選テーブル84dを用いて詳細な(より具体的な)演出内容を定めた演出パターンを選択する。
ここで選択される演出パターンには、ドット表示装置13に表示する表示内容、スピーカ22から出力するサウンドの出力内容、及び第2リール51の変動パターン(動作パターン)が含まれる。
さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2リール51を停止制御するときに用いられる第2停止位置決定テーブル85cを選択する。
演出パターンにおいて、ドット表示装置13に表示する表示内容としては、登場するキャラクタの種類や、そのキャラクタの表示パターン等を定めている。さらに、キャラクタの表示パターンの中には、ストップスイッチ42の操作に対応させて表示内容が発展するように定められたもの等が設けられている。
また、例えばスピーカ22から出力するサウンドの出力内容としては、通常音、通常音遅れ(スタートスイッチ41やストップスイッチ42が操作された後、通常のタイミングより遅れて音を出力するパターン)、当選役に対応する音、等が定められている。
第2リール51の変動パターンは、第2リール51の変動中や停止後の動作を定めたものであり、上述の演出概要に従ったパターンが選択される。
本実施形態の変動パターンには、(1)通常パターン、(2)強制引込みパターン、(3)大すべりパターン、(4)コマ送り移動パターン、(5)逆回転パターン、(6)全回転パターン、及び(7)再始動パターン、等が設けられている。
(1)通常パターン(基準動作パターン、又は基準範囲内動作パターン)
通常パターンは、第2リール51を、第1リール31に準じた回転及び停止制御にするものであり、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内(本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から5図柄以内)にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止するように、第2リール51を停止させるパターンである。
(2)強制引込みパターン(リーチ動作パターン)
強制引込みパターンは、上述のリーチ系演出等のときに選択され、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を停止制御すると、リーチ状態を形成することができない場合に、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成するための図柄を強制的に有効ラインに引き込むように第2リール51を停止制御するパターンである。
(3)大すべりパターン(基準範囲外動作パターン)
大すべりパターンは、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止するように、第2リール51を停止させるパターンである。すなわち、第2リール51の停止時に、通常以上に大きなすべり(基準範囲内を超える図柄数を停止制御時に移動させること)を発生させる演出を行いつつ、第2リール51を停止させるパターンである。
(4)コマ送り移動パターン
コマ送り移動パターンは、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を一旦停止させた後、最終停止位置まで第2リール51をコマ送り移動させるパターンである。上述の変則ストップ系演出のときに選択されるパターンである。
(5)逆回転パターン
逆回転パターンは、上述した連続演出のときに選択されるパターンである。通常、第2リール51の回転方向は、正回転方向(第2リール51の図柄が第2表示窓12b内において上から下に移動表示される方向)に設定されるが、逆回転パターンは、この回転方向を逆回転方向(第2リール51の図柄が第2表示窓12b内において下から上に移動表示される方向)に設定するパターンである。なお、第1リール31については、回転方向に変化はなく、常に正回転方向に設定される。
(6)全回転パターン
全回転パターンは、第2リール51を一体で低速回転(スタートスイッチ41の操作に基づいて回転される第2リール51の回転速度より遅い速度であって、第2リール51の図柄を容易に識別できる程度の速度で回転)させるパターンである。この場合には、図7に示すように、例えば左、中及び右第2リール51の「7」の図柄が揃った状態で3つの第2リール51を一体にさせて回転させるように制御するパターン等が設けられている。
全回転パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたとき等に用いられる。
(7)再始動パターン
再始動パターンは、ストップスイッチ42の操作に対応させて、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を一旦停止させた後に、遊技者の操作とは無関係に第2リール51を再始動させて、予め定められた位置に停止させるパターンである。再始動パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたとき等に用いられる。
なお、上記以外にも各種の変動パターンが設けられているが、本実施形態では説明を省略する。
また、演出パターンによっては、(1)リーチ制御フラグ、(2)当選図柄変更フラグ、(3)テーブル変更フラグ、(4)押し順チェックフラグ、及び(5)リーチチェックフラグ等を備える。
(1)リーチ制御フラグ
リーチ制御フラグは、選択された演出パターンの中に、第2リール51の変動パターンとして上述の強制引込みパターンを有する場合にオンにされるフラグである。
このフラグがオンのときは、第2リール51の第1番目及び第2番目の停止において、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成するための図柄が強制的に有効ラインに引き込まれる。なお、ストップスイッチ42の押し順概念を有する役(SB)の当選時にリーチ制御フラグがオンである演出パターンが選択された場合において、遊技者によって操作されたストップスイッチ42の押し順が当選したSBの押し順と一致したときは、リーチ状態を形成するために図柄を強制的に有効ラインに引き込む制御は、中止される。
(2)当選図柄変更フラグ
当選図柄変更フラグは、例えば特定遊技の内部中の場合等に選択され、いずれかの役に当選している遊技において、その当選役に対応する第2リール51の図柄の組合せを、他の図柄の組合せに変更するとき等に用いられるフラグである。
また、このフラグがオンであるときには、演出パターンには、差し替える図柄IDが予め設けられる。そして、有効ラインに停止させる第2リール51の図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
(3)テーブル変更フラグ
テーブル変更フラグは、第2停止位置決定テーブル85cを変更するときに用いられるものである。押し順概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、このテーブル変更フラグがオンとなる。そして、実際に操作された押し順がその当選役情報の押し順IDと異なる場合に、このテーブル変更フラグのオンに基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを(当選役を入賞させない第2停止位置決定テーブル85cに)変更する。
(4)押し順チェックフラグ
押し順チェックフラグは、ストップスイッチ42の操作に対応させて演出を続けて良いか否かを確認するためのフラグであり、押し順の概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、この押し順チェックフラグがオンとなる。
この押し順チェックフラグがオンにされているときは、操作されたストップスイッチ42が左、中又は右のいずれであるかが判断され、押し順が合致しているか否か、すなわち当選役が入賞可能かどうかがチェックされる。そして、そのチェック結果により、引き込む図柄ID、第2停止位置決定テーブル85c、及びその他演出を切り替えるか否かが判断される。
また、押し順チェックフラグがオンである演出パターンには、差し替えパターンが設けられている。差し替えパターンは、押し順チェックフラグがオンであるときに、押し順が判別され、引き込む図柄ID、第2停止位置決定テーブル85c、及びその他演出を切り替えると判断されたときに、これらに代える演出パターンを指定するためのものである。
(5)リーチチェックフラグ
リーチチェックフラグは、リーチ系演出に係る演出パターンでオンにされるフラグである。このリーチチェックフラグがオンにされているときは、2つの第2リール51が停止したときに、リーチ状態を形成しているか否かが判別される。そして、リーチ状態を形成していると判別されたときは、選択された演出パターンに従いリーチ系演出を行うが、リーチ状態を形成していないと判別されたときは、演出パターンに定められたリーチ系演出の出力を中止する。
(演出実行手段)
以上のようにして、いずれかの演出パターンが選択されると、演出実行手段85は、選択された演出パターンに従って、当該遊技における演出(サウンドの出力、ドット表示装置13の表示内容制御、及び第2リール51の動作制御等)を行う。
また、演出実行手段85は、特定遊技中においては、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役当選時に、ストップスイッチ42の操作順番に関する情報を報知する演出を出力する。
具体的には、SB又は所定役の当選時にストップスイッチ42の操作順番が決定されると、当選役情報中の押し順IDとして、その情報がサブ制御手段60bに送信される。サブ制御手段60bがその押し順IDを有する当選役情報を受信すると、演出実行手段85は、その押し順IDに係る操作順番を遊技者に対して報知する演出を出力する。
これにより、特定遊技中のSB当選時、及びSB遊技中の所定役当選時の遊技では、遊技者は、その報知された内容に従い、ストップスイッチ42を操作することで、それぞれSB及び所定役を入賞させることができる。
さらにまた、演出実行手段85には、演出パターン記憶手段85aと、第2リール停止制御手段85bと、第2停止位置決定テーブル85cとを備える。
(演出パターン記憶手段)
演出パターン記憶手段85aは、全ての演出パターンについて、その演出内容を定め、記憶したものである。詳細演出選択手段84cが抽選テーブル84dを用いていずれかの演出パターンを選択すると、選択された演出パターンに対応する演出内容を、演出パターン記憶手段85aから読み取り、演出実行手段85は、演出パターンに従って演出内容を出力するように制御する。
(第2リール停止制御手段、第2停止位置決定テーブル)
また、第2リール停止制御手段85bは、演出実行手段85において、演出の1つとして位置づけられている第2リール51を停止制御するものである。詳細演出選択手段84cは、選択された演出パターンに対応する第2停止位置決定テーブル85cを選択する。なお、演出実行手段85は、この第2停止位置決定テーブル85cを記憶している。ここで、第2リール停止位置決定テーブル85cは、第1停止位置決定テーブル67と同様に、第2リール51の最終停止位置を定めたものであって、ストップスイッチ42が操作された瞬間の特定有効ラインに位置する図柄に対して、その特定有効ラインに停止可能な図柄を検索及び決定するための停止制御情報として用いられるものである。
そして、第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンの中に定められている変動パターンに従うように第2リール51の動作を制御するとともに、選択された第2停止位置決定テーブル85cに基づいて、第2リール51を所定位置(最終停止位置)に停止させるように制御する。
以下に、第2リール停止制御手段85bによる、具体的な第2リール51の複数種類の停止制御について説明する。
(1)連係停止制御(通常時の停止制御)
上述したように、第1リール停止制御手段66は、役抽選手段61による役の抽選においていずれかの役に当選したときは、第1リール31の停止可能位置の範囲内(3図柄)においてその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行う。そして、第2リール停止制御手段85bは、演出無し等の通常の演出パターンの選択時には、第2リール51の停止時の図柄の組合せを、第1リール停止制御手段66による第1リール31の停止時の図柄の組合せに連係させる「連係停止制御」を行う。
すなわち、第1リール停止制御手段66により第1リール31の当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるときは、第2リール停止制御手段85bは、連係停止制御により、その第1リール31の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
一方、この連係停止制御は、第1リール停止制御手段66が当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うときは、第1リール31の当選役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する。
このように制御することで、第1リール31により当選役が入賞したときは、第2リールにおいても、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、第1リール31により役が入賞しないときは、第2リールにおいても、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようになる。
また本実施形態では、上述したように、SB及び所定役については、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたことを条件に、第1リール31の停止可能位置の範囲内(3図柄)において、第1リール31のSB及び所定の図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御され、その所定の操作順番以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、第1リール31のSB及び所定の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御される。したがって、第2リール51においても、この制御に準ずるように連係停止制御を行う。
SB又は所定役の当選時には、ストップスイッチ42が所定の操作順番(入賞可能な操作順番)で操作されたときは、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内(5図柄)において、第1リール31のSB又は所定役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、ストップスイッチ42がその所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、第1リール31のSB又は所定役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する。
この場合に、SB又は所定役の当選に係る当選役情報をサブ制御手段60bが受信すると、第2リール停止制御手段85bは、第1リール31のその役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を選択する。すなわち、第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための第2停止位置決定テーブル85cが選択される。
そして、ストップスイッチ42が操作されるごとに、どのストップスイッチ42が操作されたかの情報がメイン制御手段60aからサブ制御手段60bに送信される。その送信されてくる情報に従い、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作された(と判断した)ときは、その選択した制御、すなわち第1リール31のその役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を実行する。
これに対し、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作された(と判断した)ときは、第1リール31のその役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させない制御に変更する。すなわち、その後に使用する第2停止位置決定テーブル85cを、最初に選択された第2停止位置決定テーブル85cに代えて、第1リール31のその役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させない第2停止位置決定テーブル85cに変更する。
この第2停止位置決定テーブル85cの変更においては、いかなる意味も持たない出目を表示する第2停止位置決定テーブル85cに変更しても良いが、例えば特定の図柄の組合せ(操作順番が異なっていたために、当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったことを意味する図柄の組合せ)を積極的に出現させるような第2停止位置決定テーブル85cに変更しても良い。
これにより、第2リール停止制御手段85bは、役抽選手段61による役の抽選でSBに当選した場合において、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、第2リール51の停止可能位置の範囲内において、その特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行うこととなる。
このように制御することで、第1リール31側では、ストップスイッチ42の操作順番が一致しているか否かで、SB又は所定役が入賞するか否かが決定されるが、第2リール51側においても、連係停止制御を実行することで、第2リール51の図柄の組合せを、第1リール31の図柄の組合せに対応(連係)させることができる。
なお、以上のような連係停止制御を実行するために、サブ制御手段60b側に送信される当選役情報には、ストップスイッチ42の操作順番が定められている当選役であるときは、その当選役を入賞させるための操作順番を特定する押し順IDを含めている。
(2)非連係停止制御
上記の連係停止制御に対し、選択された演出パターンに応じて、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51の停止時の図柄の組合せを、第1リール停止制御手段66による第1リール31の停止時の図柄の組合せに連係させない「非連係停止制御」を行う。
この非連係停止制御は、第1リール停止制御手段66が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、第1リール31のその当選役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御するものである。
このような非連係停止制御は、例えば特定遊技を実行することに決定されたことを遊技者に告知するための演出として用いられる。通常は、第1リール31による図柄の組合せと、第2リール51による図柄の組合せとが対応(連係)しているが、両者の図柄の組合せを対応させないようにすることで、特定遊技を実行することに決定された旨を遊技者に対して知らせることができる。
より具体的には、第1に、非連係停止制御は、第1リール停止制御手段66がいずれの役の図柄の組合せも有効ラインに停止させない停止制御を行うときに、第1リール31のいずれかの役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
また第2に、非連係停止制御は、第1リール停止制御手段66が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときに、第1リール31のその当選役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せ以外の特定の図柄の組合せ(例えば、第1リール31のその当選役と異なる役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せ)を有効ラインに停止させるように制御する。
上記のように制御するときは、選択された演出パターンの当選図柄変更フラグがオンである場合が挙げられる。この場合の演出パターンには、差し替える図柄IDが定められているので、停止させるべき第2リール51の図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更するように制御する。
具体的には、第2リール停止制御手段85bは、第1リール停止制御手段66が当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する場合において、演出パターンの当選図柄変更フラグがオンであるときは、差し替える図柄IDに基づいて、第2リール51の停止時における図柄の組合せを、第1リール31の当選役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せ以外の図柄の組合せに変更するように制御される。
なお、後述するように、特定遊技を実行することに決定されたときは、第2リール停止制御手段85bは、特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行う。この遊技では、第1リール停止制御手段66は、当該遊技での役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて有効ラインに所定の図柄の組合せを停止させるように制御するので、第1リール31と第2リール51とは、別個独立して停止制御されることとなる。したがって、この場合も、一種の非連係停止制御となる。
(3)強制引込みリーチ停止制御
第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンに強制引込みパターンが設けられているときは、「強制引込みリーチ停止制御」を行う。
この場合に、第2リール停止制御手段85bは、第1の制御として、ストップスイッチ42の操作に対応させて、第2リール51群のうち最初の2つの第2リール51については、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内であるか否かにかかわらず、リーチ状態を形成させるための図柄を有効ラインに(強制的に)停止させるように制御する。
また、第2リール停止制御手段85bは、第2の制御として、ストップスイッチ42の操作に対応させて、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内(5図柄以内)において全ての第2リール51を一旦停止させた後、第2リール51群を再始動させ、2つの第2リール51についてはリーチ状態を形成するための図柄を有効ラインに停止させるとともに、残りの1つの第2リール51については回転させた状態を形成するように制御する。
ここで、ストップスイッチ42の操作順番が定められている役に当選したときに、強制引込みリーチ停止制御が選択されたときは、第2リール停止制御手段85bは、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、選択された演出パターンに従ってリーチ状態を形成するように制御するが、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたときは、リーチ状態の形成を中止するように制御する。
このように制御するのは、以下の理由による。
ストップスイッチ42の操作順番が所定の操作順番で操作されたときは、第1リール31群では、その当選役の図柄の組合せが有効ラインに停止し、払出し等が行われるので、遊技者は、その当選役が入賞したことを知ることとなる。したがって、このような場合にもリーチ状態を形成し、リーチ系演出を実行することの実益がないからである。
また、強制引込みリーチ停止制御によりリーチ状態が形成され、リーチ系演出が実行されている間に、遊技者は、次遊技に移行するために、メダルの投入や、ベットスイッチを操作する場合がある。この場合には、速やかに次遊技に移行させるため、第2リール停止制御手段85bは、リーチ状態の形成、さらにはリーチ系演出を中止するように制御する。すなわち、この場合には、所定位置で全ての第2リール51を停止させる。そして、スタートスイッチ41が操作されたときには、全ての第2リール51の回転を開始できるように準備する。
(4)大すべり停止制御
第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンに大すべりパターンが定められているときには、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にある、いずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる「大すべり停止制御」を行う。
ところで、通常の停止制御、例えば連係停止制御等では、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内で第2リール51を停止制御するため、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から停止可能位置の基準範囲内にある5図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
ここで、第2停止位置決定テーブル85cには、当該遊技における役の抽選結果や、特定遊技の実行の可否に基づいて、21個の図柄のうち、有効ラインに停止可能な図柄と、停止不可能な図柄とが予め定められている。そして、この第2停止位置決定テーブル85cを参照して、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から第2リール51の逆回転方向(図7中、上方向、すなわち図柄番号の大きい方に向かう方向)に向かって停止可能な図柄を検索していき、停止可能な最初の図柄を停止図柄に決定し、その図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
これに対し、第2リール停止制御手段85bは、大すべり停止制御を行うときは、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から第2リール51の停止可能位置の基準範囲内にある5図柄を除く図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させるように制御する。特に本実施形態では、第2リール停止制御手段85bは、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から第2リール51の逆回転方向に向かって配列されている図柄のうち最も遠い位置にある停止可能な図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
このため、第2リール停止制御手段85bは、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から第2リール51の正回転方向(図7中、下方向、すなわち図柄番号の小さい方)に向かって停止可能な図柄を検索していき、停止可能な最初の図柄を停止図柄に決定し、その図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
なお、以上の説明においては、有効ラインのうち、いずれか1つの特定の有効ラインを基準としている。本実施形態では、5本の有効ラインが設けられるが、そのうちのいずれか1つの有効ラインを「特定有効ライン」とすると、「ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から停止可能位置の基準範囲内にある図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から停止可能位置の基準範囲内にある図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を、その特定有効ラインに停止させることを意味している。
同様に、「ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止可能な図柄を、その特定有効ラインに停止させることを意味している。
以上のように制御すれば、大すべり停止制御を行うときの専用の第2停止位置決定テーブル85cを設ける必要がない。大すべり停止制御を行うときと行わないときとで、同一の第2停止位置決定テーブル85cを用い、大すべり停止制御を行わないときは、第2リール51の逆回転方向に向かって停止可能な図柄を検索し、大すべり停止制御を行うときは、第2リール51の正回転方向に向かって停止可能な図柄を検索すれば良い。
(5)コマ送り停止制御
第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンにコマ送り移動パターンが定められているときには、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を一旦停止させた後、最終停止位置まで第2リール51をコマ送り移動させる「コマ送り停止制御」を行う。
具体的には、第2リール停止制御手段85bは、コマ送り移動パターンを含む演出パターンが選択されたときは、ストップスイッチ42が操作された瞬間から停止可能位置の範囲内にある5図柄のうち、選択された第2停止位置決定テーブル85cによって定められた最終停止位置より前の位置で第2リール51を一旦停止させた後、第2リール51を、最終停止位置までコマ送り移動させるように制御する。
特に本実施形態では、第2リール停止制御手段85bは、コマ送り移動時には、ストップスイッチ42が操作された瞬間からの最小移動位置(例えばストップスイッチ42が操作された瞬間の次の図柄)で第2リール51を一旦停止させるように制御する。
ここで、コマ送り移動パターンを含む演出パターンが選択され、ストップスイッチ42が操作された瞬間から最小移動位置で第2リール51を一旦停止させたときは、第2リール停止制御手段85bは、その停止位置が最終停止位置と一致するか否かを判断する。そして、一致しない場合には第2リール51を最終停止位置までコマ送り移動させるように制御するが、一致する場合には第2リール51のコマ送り移動制御を中止して、その一旦停止した位置を最終停止位置にするように制御する。
このように制御すれば、一旦停止させた位置が、偶然に最終停止位置と一致していたとしても、適切な制御を行うことができる。
(6)特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるときの停止制御(本図柄停止制御、仮図柄停止制御)
特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定されたときは、第2リール停止制御手段85bは、実行すべき特定遊技(第1特定遊技、第2特定遊技又は第3特定遊技)に対応する図柄の組合せ(例えば第3特定遊技の場合は「7」−「7」−「7」)を有効ラインに停止させるように制御するが、この場合には、最初から、実行する特定遊技の図柄(本図柄、すなわち当選AT図柄)の組合せを有効ラインに停止させるように制御する「本図柄停止制御」と、実行する特定遊技以外の特定遊技の図柄(仮図柄)の組合せを一旦有効ラインに停止させた後、第2リール51群を再始動(再変動)させて、実行する特定遊技の図柄(当選AT図柄)の組合せを有効ラインに停止させるように制御する「仮図柄停止制御」とを備える。
なお、本明細書では、仮図柄を停止させた後、第2リール51群を再始動させて本図柄を停止させるまでの一連の停止制御全体を、「仮図柄停止制御」と称する。
本実施形態では、実行することに決定された特定遊技が、第1特定遊技、第2特定遊技又は第3特定遊技のいずれの場合でも、本図柄停止制御が選択される場合がある。本図柄停止制御が選択されるのは、特定遊技実行決定手段82により実行することに決定された特定遊技と、選択された演出制御用状態の特定遊技停止図柄とが一致する場合である。
これに対し、特定遊技実行決定手段82により実行することに決定された特定遊技と、選択された演出制御用状態の特定遊技停止図柄とが一致しない場合には、仮図柄停止制御が選択される。
そして、本図柄停止制御が選択されると、第2リール停止制御手段85bは、通常の第2リール51の停止制御と同様に、ストップスイッチ42の操作に対応させて、実行する特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
また、仮図柄停止制御が選択されると、最初に、実行しない特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに一旦停止させた後、第2リール51を再始動させて、実行する特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
なお、本実施形態では設けていないが、遊技者に対して期待感と緊張感を与えるために、第1特定遊技を実行することに決定されたときでも、最初に第1特定遊技の図柄の組合せを停止させた後、第2リール51を再始動させて、再度、第1特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行っても良い。
また、仮図柄停止制御を実行するときに第2リール51を再始動させる時期としては、本実施形態では、次遊技に移行するためのメダルが投入された時、又はベットスイッチが操作された時である。
すなわち、仮図柄停止制御が選択されたときの遊技では、第2リール停止制御手段85bは、実行する特定遊技と異なる特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止するように制御する。そして、メダルの投入、又はベットスイッチの操作によって次遊技に移行したときに、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51を再始動させて、実行する特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
なお、メダルの投入又はベットスイッチの操作によって次遊技に移行され、第2リール51が再始動された後に、スタートスイッチ41が遊技者によって操作されたときは、第2リール停止制御手段85bは、仮図柄停止制御を中止して、次遊技をスムーズに開始するように制御する。
なお、特定遊技に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることは、第2リール51群の特有のものである。すなわち、特定遊技の図柄の組合せを構成する図柄(「キャラクタ」、「BAR」及び「7」)は、第2リール51にのみ設けられており、第1リール31には設けられていないからである。したがって、第1リール31群は、特定遊技に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを行わない。このため、仮図柄停止制御が選択されたときの遊技、さらには次遊技で、いずれかの役に当選したか否かにかかわらず、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51の上記制御を行うことが可能となる。
そして、第2リール51群の上記制御を行う遊技では、第1リール停止制御手段66は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、第2リール51とは独立して、第1リール31の当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行えば良い。
(7)逆回転時の停止制御(第1実施形態)
サブ制御手段60b及び第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンに逆回転パターンが設けられているときには、第2リール51を逆回転させる制御を行う。
先ず、スタートスイッチ41が操作されると、その操作情報は、メイン制御手段60aからサブ制御手段60bに送信される。サブ制御手段60bは、この操作情報を受信すると、全てのモータ52を駆動制御して、全ての第2リール51の回転を開始するように制御する。
ここで、当該遊技で逆回転パターンが設けられていない演出パターンが選択されているときには、サブ制御手段60bは、第2リール51の回転方向が正回転方向となるようにモータ52を駆動制御する。これに対し、当該遊技において選択された演出パターンに逆回転パターンが設けられているときは、サブ制御手段60bは、第2リール51の回転方向が逆回転方向となるようにモータ52を駆動制御する。
さらに、本実施形態では、モータ52は、4相ステッピングモータであり、1−2相励磁方式によって駆動される。さらにまた、1ステップは0.9゜であり、400ステップで1回転するように設定されている。さらに、励磁データは、4ビットで出力を行う。
ここで、4相ステッピングモータの4相を、それぞれφ0、φ1、φ2及びφ3とし、励磁データを、0(φ3・φ0)、1(φ0)、2(φ0・φ1)、3(φ1)、4(φ1・φ2)、5(φ2)、6(φ2・φ3)、7(φ3)とする。
そして、サブ制御手段60bは、モータ52の駆動制御において、正回転時には、励磁データを0→1→2→3→4→5→6→7→0→・・の順序で出力する。
これに対し、逆回転時には、励磁データを0→7→6→5→4→3→2→1→0→・・の順序で出力する。
このように制御すれば、モータ52の回転方向(正回転方向/逆回転方向)を任意に制御することができる。
また、ストップスイッチ42が操作されると、その操作情報は、メイン制御手段60aからサブ制御手段60bに送信される。サブ制御手段60bがこの操作情報を受信すると、第2リール停止制御手段85bは、そのストップスイッチ42に対応するモータ52を駆動制御して、その第2リール51を停止制御する。
本実施形態では、第2リール停止制御手段85bは、選択された第2リール停止位置決定テーブル85cを停止制御情報として用い、第2リール51の停止位置を決定し、その位置に第2リール51を停止させるようにモータ52を駆動制御する。
図10は、第2リール停止位置決定テーブル85cの1つを例示した図であって、左第2リール51において、中段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させるように左第2リール51の停止位置を定めた第2リール停止位置決定テーブル85cを示す図である。
このような第2リール停止位置決定テーブル85cが選択されるのは、図9に示したように、SB、小役1、及びSBゲーム中の所定役の当選時の場合であって、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを水平方向中段の有効ラインに停止させる場合の左第2リール51の停止位置を決定するとき等に選択される停止位置決定テーブルである。
図10では、中段の有効ラインの停止の可否を「○」又は「×」で表している。すなわち、「○」と表示されているのは、中段の有効ラインに、その図柄番号の図柄を停止させることが可能であることを意味し、「×」と表示されているのは、中段の有効ラインに、その図柄番号の図柄を停止させないことを意味している。
なお、本実施形態では、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内は、5図柄以内であるので、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内に、必ず1以上の「○」が設けられている。
先ず、左第2リール51の回転方向は、正回転方向であるものとする。この場合に、図10において、例えば中段の有効ラインに図柄番号15の図柄(ベル)が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その図柄番号15の図柄をその有効ラインに停止することが可能である。このため、この図柄番号15の図柄をその有効ラインに停止させるように制御する。
これに対し、中段の有効ラインに図柄番号16の図柄が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その図柄番号16の図柄を、その有効ラインに停止させることができない。このため、ストップスイッチ42が操作された後、(その瞬間の図柄を含めて)5図柄分だけ左第2リール51を移動制御して、停止が許可されている図柄番号20の図柄をその有効ラインに引き込むようにし、その図柄番号20の図柄をその有効ラインに停止させるように制御する。
なお、例えば中段の有効ラインに図柄番号19の図柄が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、図柄番号20又は図柄番号0のいずれの図柄も、その有効ラインに停止することが許可されているので、いずれの図柄もその有効ラインに停止させることが可能である。このような場合には、例えば抽選で決定する等していずれを停止させるようにしても良いが、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄番号の図柄に近い方(図柄番号20の図柄)をその有効ラインに停止させるように制御する。
すなわち、左第2リール51の回転方向が正回転方向である場合には、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン(この例では中段の有効ライン)に位置する図柄から左第2リール51の逆回転方向(正回転時に特定有効ラインを通過する図柄の配列方向。図7中、上方向。)に向かって配列されている停止可能位置の範囲内(本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)にある図柄のうち、いずれか1つの停止可能な図柄を、その特定有効ラインに停止させる図柄に決定する。
以上より、ストップスイッチ42が操作された瞬間に、中段の有効ライン上に位置する左第2リール51の図柄を判別し、第2停止位置決定テーブル85cを参照して停止可能な図柄を検索すれば、どの図柄番号の図柄を、その有効ライン上に停止させるべきかを決定することができる。そして、左第2リール51の停止位置が決定されると、第2リール停止制御手段85bは、その位置に左第2リール51が停止するように、モータ52を駆動制御することで、左第2リール51を停止制御する。
なお、以上は、中段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させるときに用いられる第2停止位置決定テーブル85cである。
これに対し、図11は、左第2リール51において、上段又は下段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させ、かついずれの有効ラインにも「チェリー」の図柄を停止させないように第2リール51の停止位置を定めた停止位置決定テーブル85cを示す図である。図11では、図10と同様に、中段の有効ラインの停止の可否を「○」又は「×」で表している。
図11の第2リール停止位置決定テーブル85cが選択されるのは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを、水平方向上段若しくは下段、又は右下がり若しくは左下がりの斜め方向の有効ラインに停止させる場合の左第2リール51の停止位置を決定するとき等に選択される停止位置決定テーブルである。なお、図11においても図10と同様に、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内に、必ず1以上の「○」が設けられている。
図11において、例えば中段の有効ラインに図柄番号19の図柄が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その図柄番号19の図柄をその有効ラインに停止させれば、上段に図柄番号20のベルの図柄を停止させることができる(図11中、「ベル(20)」という表示は、図柄番号20のベルを意味する。他も同様である)。このため、図柄番号19の図柄を中段の有効ラインに停止させるように制御する。
これに対し、中段の有効ラインに図柄番号10の図柄が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、ベルの図柄を、上段又は下段の有効ラインに停止させることができない。このため、ストップスイッチ42が操作された後、(その瞬間の図柄を含めて)3図柄分だけ左第2リール51を移動制御して、停止が許可されている図柄番号12の図柄を中段の有効ラインに引き込むようにする。これにより、上段には、図柄番号13のベルの図柄を停止させることができる。
また、例えば中段の有効ラインに図柄番号16のチェリーが位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その位置で停止させれば下段の有効ラインに図柄番号15のベルを停止させることができるが、中段の有効ラインに図柄番号16のチェリーの図柄が停止してしまうので、この位置では左第2リール51を停止させることができない。したがって、この場合には、ストップスイッチ42が操作された後、(その瞬間の図柄を含めて)4図柄分だけ左第2リール51を移動制御して、停止が許可されている図柄番号19の図柄を中段の有効ラインに引き込むようにする。これにより、上段の有効ラインには、図柄番号20のベルの図柄を停止させることができる。
以上は、左第2リール51について、ベルの図柄を有効ラインに停止させる場合の第2停止位置決定テーブル85cの場合であるが、中第2リール51や右第2リール51用の第2停止位置決定テーブル85cも上記と同様に設けられている(ただし、実施形態では、その説明を省略する)。
さらには、
a)左第2リール51の有効ラインに「チェリー」(例えば図柄番号5等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
b)有効ラインに「リプレイ」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号18等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
c)有効ラインに「キャラクタ」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号17等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
d)有効ラインに「BAR」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号19等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
e)有効ラインに「7」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号10等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
f)いずれの有効ラインにも、図9に示す図柄の組合せが成立しないように第2リール51を停止させる第2停止位置決定テーブル85c
も設けられている。
ところで、以上は、第2リール51の回転方向が正回転方向である場合を説明した。これに対し、第2リール51の回転方向が逆回転方向である場合にも、正回転方向の場合と同様に第2リール51の停止位置を決定する。
すなわち、逆回転時の左第2リール51において、中段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させるように左第2リール51の停止位置を決定するには、図10の(正回転時の)第2リール停止位置決定テーブル85cを用いる。
図10において、例えば中段の有効ラインに図柄番号15の図柄(ベル)が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その図柄番号15の図柄をその有効ラインに停止することが可能である。このため、この図柄番号15の図柄をその有効ラインに停止させるように制御する。
これに対し、中段の有効ラインに図柄番号14の図柄が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その図柄番号14の図柄を、その有効ラインに停止させることができない。このため、ストップスイッチ42が操作された後にその有効ラインを通過する図柄をその有効ラインに停止させるように制御する。
ここで、正回転時の場合には、図7中、上方向に向かって配列されている図柄が、順次、中段の有効ラインを通過する図柄となるので、図10中、上方向に向かって停止可能な位置を順次検索した。これに対し、逆回転時の場合には、図7中、下方向に向かって配列されている図柄が、順次、中段の有効ラインを通過する図柄となる。このため、図10中、下方向に向かって停止可能な位置を順次検索する。したがって、上記の場合には、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄番号14の図柄から、(その瞬間の図柄を含めて)2図柄分だけ先にある図柄番号13の図柄をその有効ラインに停止させる(引き込む)図柄に決定する。
そして、左第2リール51を移動制御して、その図柄番号13の図柄をその有効ラインに引き込むようにし、その図柄番号13の図柄をその有効ラインに停止させるように制御する。
すなわち、左第2リール51の回転方向が逆回転方向である場合には、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン(この例では中段の有効ライン)に位置する図柄から左第2リール51の正回転方向(逆回転時に特定有効ラインを通過する図柄の配列方向。図7中、下方向。)に向かって配列されている停止可能位置の範囲内にある図柄のうち、いずれか1つの停止可能な図柄を、その有効ラインに停止させる図柄に決定する。また、逆回転時の停止可能位置の範囲内は、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内であり、正回転時の停止可能位置の範囲内と同一の図柄数の範囲内となる。
さらに、逆回転時の停止可能位置の範囲は、正回転時の停止可能位置の範囲と対称の範囲となる。例えば、図7中、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄の図柄番号が10であるとき、正回転時の停止可能位置の範囲は、図柄番号10〜14の範囲となる。これに対し、逆回転時の停止可能位置の範囲は、図柄番号6〜10の範囲となる。これにより、正回転時と逆回転時とで、第2リール51の停止制御を対等に設定することができる。
以上より、ストップスイッチ42が操作された瞬間に、中段の有効ライン上に位置する左第2リール51の図柄を判別し、検索方向を正回転時と逆方向にするだけで、正回転時と同一の第2停止位置決定テーブル85cを参照して停止可能な図柄を検索することができ、どの図柄番号の図柄を、その有効ライン上に停止させるかを決定することができる。
つまり、第2リール51の回転方向が正回転方向であっても逆回転方向であっても、同一の第2停止位置決定テーブル85cを用いて第2リール51の停止位置を決定し、第2リール51を停止制御することができる。
そして、左第2リール51の停止位置が決定されると、第2リール停止制御手段85bは、その位置に左第2リール51が停止するように、モータ52を駆動制御することで、左第2リール51を停止制御する。このことは、他の中第2リール51や右第2リール51についても同様である。
(8)逆回転時の停止制御(第2実施形態)
上述した(7)の第1実施形態では、第2リール停止制御手段85bは、第2リール停止位置決定テーブル85cに基づいて第2リール51の停止位置を決定している。
これに対し、第2停止位置決定テーブル85cを用いることなく第2リール51の停止位置を決定することも可能である。以下にその内容(第2実施形態)について説明する。
第2実施形態では、第2停止位置決定テーブル85cは設けられていないが、図柄配列データが設けられている。ここで、「図柄配列データ」とは、図7において、例えば左第2リール51では、図柄番号0から順に、「ベル」、「リプレイ」、「BAR」、・・のように、図柄番号に対応する図柄を記憶したデータである。第2実施形態では、この図柄配列データを停止制御情報として用いる。
先ず、左第2リール51は正回転しているとする。この場合に、図10において、例えば中段の有効ラインに図柄番号1の「リプレイ」が位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたとする。このときには、ストップスイッチ42が操作された瞬間に中段の有効ラインに位置する図柄を、図柄配列データに従って判別する。この場合には、図柄番号1の「リプレイ」の図柄であると判別される。
また、第2リール停止制御手段85bは、詳細演出選択手段84cによって選択された演出パターンに基づいて、有効ライン上に停止させるべき図柄の組合せを判断する。ここで、例えば当該遊技で選択された演出パターンに基づいて、左第2リール51は、中段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させるものとする。
このとき、ストップスイッチ42が操作された瞬間に中段の有効ラインに位置する図柄が判別されると、その図柄は、図柄番号1の「リプレイ」であるので、この位置で左第2リール51を停止させることができないと判断する。したがって、次の図柄番号に係る図柄を検索する。ここで、ストップスイッチ42が操作された瞬間に、中段の有効ラインに位置する図柄番号を「N」としたとき、次に検索すべき図柄に係る図柄番号Nは、「N=N+1」となる。
上記の例では、次に検索する図柄番号は2となる。そして、図柄番号2に係る図柄を図柄配列データで判別すると、その図柄は「BAR」であると判別される。したがって、この場合にも、図柄番号2に係る図柄を中段の有効ラインで停止させることはできないと判断する。
このため、さらに検索を続け、次に検索すべき図柄番号は、「N=N+1」より図柄番号3の図柄となる。そして、図柄番号3に係る図柄を図柄配列データで判別すると、その図柄は「ベル」であると判別される。したがって、この場合には、図柄番号3に係る図柄を中段の有効ラインで停止させることが可能であると判断する。
以上より、第2リール停止制御手段85bは、中段の有効ラインに、図柄番号3に係る「ベル」の図柄を引き込むように制御する。
また、左第2リール51が逆回転している場合には、正回転時に対して、図柄番号を変換する。ここで、正回転時の図柄番号を「a」、逆回転時の図柄番号を「b」とおくと、
(式1)b=20−a
により、第2リール停止制御手段85bは、図柄番号の変換を行う。例えば正回転時の図柄番号0は逆回転時には図柄番号20となり、正回転時の図柄番号20は逆回転時には図柄番号0となる。図12は、図7において、正回転時の図柄番号と逆回転時の図柄番号との対応関係を示す図である。
図12において、例えば、ストップスイッチ42が操作された瞬間に中段の有効ラインに位置する図柄の図柄番号が、正回転時の図柄番号2であるときには、逆回転時には図柄番号18に変換される。そして、正回転時のときと同様に、その図柄番号に係る図柄を有効ラインに停止させるか否かを判別する。ここで、上記の例と同様に、左第2リール51は、中段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させるものとする。
この場合に、ストップスイッチ42が操作された瞬間の中段の有効ライン上の図柄は、図柄番号18の「BAR」であるので、この位置で左第2リール51を停止させることができないと判断する。したがって、次の図柄を検索する。この検索は、上記の正回転時と同様に、「N=N+1」とする。したがって、次の図柄番号19を検索する。図柄番号19の図柄は、図柄配列データによって「リプレイ」であると判別される。したがって、この場合にも、図柄番号19に係る図柄を中段の有効ラインで停止させることはできないと判断する。
このため、さらに検索を続け、次に検索すべき図柄番号は、「N=N+1」より図柄番号20の図柄となる。そして、図柄番号20に係る図柄を図柄配列データで判別すると、その図柄は「ベル」であると判別される。したがって、この場合には、図柄番号20に係る図柄を中段の有効ラインで停止させることが可能であると判断する。
以上より、第2リール停止制御手段85bは、中段の有効ラインに、図柄番号20に係る「ベル」の図柄を引き込むように制御する。
以上のようにして、正回転時と逆回転時とで、図柄番号の変換のみを行えば、逆回転時の場合にも正回転時と同様に、順次検索すべき図柄番号Nを、「N=N+1」に設定することができる。これにより、停止図柄を検索するための基本的なソフトウェアを変えることなく、図柄番号のみを変えることで、正回転時のソフトウェアを逆回転時にも使用することができるようになる。
続いて、本実施形態における主要な制御の流れを、フローチャートに基づき説明する。
図13は、本実施形態において、メイン制御手段60aによる制御の流れを示すフローチャートである。
先ず、図13のステップS1において、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを判別し続け、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、次のステップS2に進む。なお、本フローチャートでは省略するが、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、全ての第1リール31及び第2リール51の制御(始動等)を開始する。ステップS2では、SB当選確率抽選手段62は、SBの当選確率を高確率とするか通常確率とするかの抽選を行う。また、次のステップS3では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次にステップS4に進み、抽選結果情報送信手段65は、ステップS2及びステップS3の抽選結果情報(SB当選確率情報及び当選役情報)を、サブ制御手段60b側に送信する。
次のステップS5では、メイン制御手段60aは、ステップS3における役の抽選において、押し順概念を有する役(本実施形態ではSB)に当選したか否かを判別する。押し順概念を有する役に当選していないと判別したときはステップS6に進み、当選したと判別したときはステップS11に進む。
ステップS6では、メイン制御手段60aは、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS7に進み、第1リール停止制御手段66は、そのオンされたストップスイッチ42に対応する第1リール31の停止制御を行う。次にステップS8に進み、メイン制御手段60aは、全ての第1リール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS9に進む。未だ全ての第1リール31が停止していないと判別したときは、ステップS6に戻る。
ステップS9では、停止図柄判別手段68は、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわちいずれかの役が入賞したか否かを判別する。いずれかの役が入賞したと判別したときは、ステップS10に進んで、その入賞役に応じた払出し等の処理を行う。例えば小役等が入賞したときは、入賞役に対応する枚数のメダルの払出しを行い、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する処理を行う。そして、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS9で、いずれの役も入賞していないと判別されたときは、ステップS10の処理を行うことなく本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS5からステップS11に進むと、メイン制御手段60aは、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS12に進み、どのストップスイッチ42がオンされたかの操作情報をサブ制御手段60bに送信する。次のステップS13では、選択された(正しい)押し順であるか否か、すなわち当選役に係る押し順と、操作されたストップスイッチ42の押し順とが一致しているか否かが判別される。
正しいと判別されたときはステップS14に進み、正しくないと判別されたときはステップS15に進む。ステップS15では、第1リール停止制御手段66は、ステップS3での役の抽選結果に基づいて選択した第1停止位置決定テーブル67を参照して第1リール31の停止制御を行う。これに対し、ステップS14では、図柄の引込み制御をセットする。この図柄の引込み制御とは、選択した第1停止位置決定テーブル67を用いず、当選役に係る図柄を引き込むように制御すること、である。
そして、ステップS14又はステップS15からそれぞれステップS16に進み、第1リール停止制御手段66は、オンされたストップスイッチ42に対応する第1リール31の停止制御を行う。ここで、ステップS14からステップS16に進んだ場合には、当選役(押し順概念を有する役)に係る図柄が有効ラインに引き込まれる。一方、ステップS15からステップS16に進んだ場合には、当選役に係る図柄は有効ラインに停止しない。
次にステップS17に進み、メイン制御手段60aは、全ての第1リール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS9に進む。一方、全ての第1リール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS11に戻る。
図14及び図15は、本実施形態において、サブ制御手段60bによる制御の流れを示すフローチャートである。図15は、図14に続くフローチャートである。
先ず、図14のステップS21では、サブ制御手段60bは、上述のステップS4で送信された抽選結果情報を、抽選結果情報受信手段81が受信したか否かを判別し続ける。受信したと判別されたときはステップS22に進み、抽選結果情報に基づいて、特定遊技実行決定決定手段82は、特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。なお、以下のフローチャート及び説明では、特定遊技を「AT」と略称する。このステップS21では、SB当選確率が高確率である旨の情報を受信したときは、ATを実行するか否かの抽選を行うが、通常確率である旨の情報を受信したときは、ATを実行するか否かの抽選は行わない。
次にステップS23に進み、サブ制御手段60bは、ATに当選したか否か(ATを実行することに決定されたか否か)を判別する。ATに当選したと判別されたときはステップS24に進み、当選していないと判別されたときはステップS26に進む。
ステップS24では、当選図柄選択手段82aは、第1特定遊技〜第3特定遊技に係る図柄のうち、いずれか1つを当選AT図柄として選択する。本実施形態では、「キャラクタ」、「BAR」又は「7」のいずれかの当選AT図柄を選択する。次のステップS25では、仮図柄選択手段82bは、仮(引き込み用の)AT図柄を選択する。そして、ステップS26に進む。
ステップS26では、制御用状態選択手段84aは、受信した抽選結果情報と、ステップS23〜ステップS25でのAT抽選の結果、すなわちATの実行の有無、並びに選択された当選AT図柄及び仮AT図柄に基づいて、演出制御用状態及びリール制御用状態を選択する。
次のステップS27では、演出概要選択手段84bは、ステップS26での演出制御用状態と抽選結果情報とに基づいて、演出概要を選択する。
次にステップS28に進み、演出内容選択手段84は、連続演出フラグがオンであるか否かを判別する。前遊技までに連続演出フラグがオンにされたときは、このステップS28においてオンであると判別され、図中、「A」に進む。図中、「A」に進んだ後の流れについては後述する。
ステップS28において、連続演出フラグがオンでないと判別されたときは、ステップS29に進み、演出内容選択手段84は、ステップS27で選択された演出概要が、7つの演出概要のどれに当たるかを判別し、ステップS30〜ステップS36のうち、該当する演出概要に進む。すなわち、演出無しが選択されたときはステップS30に進み、通常演出が選択されたときはステップS31に進み、図柄告知系演出が選択されたときはステップS32に進み、リーチ系演出が選択されたときはステップS33に進み、ナビ演出が選択されたときはステップS34に進み、連続演出が選択されたときはステップS35に進み、変則ストップ系演出が選択されたときはステップS36に進む。
これらのステップS30〜ステップS36の各演出における詳細な流れについては、それぞれ後述する。
ステップS30〜ステップS36の各演出に基づく処理が終了すると、ステップS37に進み、AT図柄が停止したか否か(第1特定遊技〜第3特定遊技のいずれかの図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か)が判別される。AT図柄が停止したと判別されたときはステップS38に進んで、演出制御用状態を、上述の「(3)特定遊技中」に設定し、次のステップS39(図15)に進む。これに対し、AT図柄が入賞していないと判別されたときは、図中、「Z」に進み、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS39では、有効ラインに停止したAT図柄が当選AT図柄と一致するか否かが判別される。一致すると判別されるのは、一旦停止すべき仮AT図柄と実際に当選した当選AT図柄とが一致する場合であり、当該遊技において、上述の「本図柄停止制御」が選択された場合である。この場合には、本フローチャートによる処理を終了し、次遊技以降は、特定遊技実行手段83は、その停止した図柄に応じた特定遊技を実行する。
これに対し、停止したAT図柄(仮AT図柄)と当選AT図柄とが一致していないと判別されたときは、ステップS40に進む。なお、ここで一致していないと判別されるのは、当該遊技で、上述の「仮図柄停止制御」が選択されたときである。
次のステップS40では、第2リール51の仮図柄停止制御に基づいて、再変動パターンがセットされる。そして、次のステップS41では、サブ制御手段60bは、次遊技に移行するためのメダルの投入があったか否か、あるいはベットスイッチが操作されたか否かが判別し続ける。そして、メダルの投入又はベットスイッチの操作があったと判別されたときは、ステップS42に進み、ステップS40でセットした再変動パターンに従い、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51の再変動を開始するように制御する。
次のステップS43では、スタートスイッチ41がオンされたか否かが判別される。オンされたと判別されたときはステップS44に進み、オンされていないと判別されたときはステップS46に進む。ステップS46では、上記再変動が終了したか否かが判別され、終了していないと判別されたときはステップS43に戻る。これに対し、ステップS46で再変動が終了したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS43からステップS44に進むと、第2リール停止制御手段85bは、仮図柄停止制御、すなわち再変動の中止処理を行う。そして、次のステップS45に進み、変動補正処理、具体的にはスタートスイッチ41がオンされたことに伴い第2リール51を回転させるための準備(例えば、第2リール51のモータ52を円滑に駆動するための時間の確保等)を行い、その準備が終了次第、第2リール52の通常の回転処理に移る。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上より、メダルが投入等され、次遊技に移行したときは、スタートスイッチ41がオンされるまで、又は再変動が終了するまで、第2リール51の再変動が行われ、その再変動中にスタートスイッチ41がオンされたときは、その再変動(仮図柄停止制御)が中止される。
図16は、図14のステップS30に進み、演出無しが選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
図16のステップS51では、演出無しの演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択手段84cは、演出無しに対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。
次にステップS52に進み、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS53に進み、抽選結果情報中の当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS56に進む。これに対し、押し順ID無しの場合にはステップS54に進む。
ステップS54では、第2リール停止制御手段85bは、ステップS51での詳細演出選択手段84cにより選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき、第2リール51の停止制御を行う。次のステップS55では、全ての第2リール51が停止したか否かが判別され、停止したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、全ての第2リール51が未だ停止していないと判別されたときは、ステップS52に戻る。
一方、ステップS53からステップS56に進むと、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS54に進んで、上述と同様の処理を行う。これに対し、ステップS56で一致していないと判別されたときはステップS57に進む。ステップS57では、選択した演出パターンに含まれる差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを(その役を入賞させない第2停止位置決定テーブル85cに)変更する。そして、ステップS54に進む。なお、ステップS57を経由してステップS54に進んだときは、ステップS57で変更した第2停止位置決定テーブル85cに基づいて第2リール51が停止制御されることとなる。
図17は、図14のステップS31に進み、通常演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。ステップS61では、通常演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択手段84cは、通常演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。そして、ステップS62に進む。その後のステップS62〜ステップS65の処理は、演出無し時のステップS52〜ステップS55の処理と同様であるので、説明を省略する。
また、ステップS63で押し順ID有りと判別されたときは、ステップS66に進む。ステップS66では、ステップS56と同様に、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS64に進む。これに対し、一致していないと判別されたときはステップS67に進み、ステップS57と同様に、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、第2停止位置決定テーブル85cを変更する。
さらに次にステップS68に進み、演出内容の変更を行い、ステップS64に進む。ここで、演出の変更を行うのは、押し順ID有りの場合に、押し順が一致しない場合である。押し順ID有りの場合には、演出パターン中の押し順チェックフラグがオンにされているとともに、差し替えパターンが設けられている。そして、操作された押し順が押し順IDと一致しない場合には、その演出パターンで指定された他の演出に切り替えるようにし、矛盾した演出が出力されないように制御している。
なお、ステップS67を経由してステップS64に進むと、ステップS67で変更した第2停止位置決定テーブル85cに基づいて第2リール51が停止制御されることとなる。
図18は、図14のステップS35に進み、連続演出が選択されたとき、又は図14のステップS28において連続演出フラグがオンであると判別されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
図14のステップS35に進んで連続演出が選択されたときは、図18のステップS71に進む。また、図14のステップS28において連続演出フラグがオンであると判別されたときは、図18のステップS73に進む。
ステップS71では、連続演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、連続演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。なお、連続演出では、第2リール51は逆回転されるが、ステップS71で選択される第2停止位置決定テーブル85cは、正回転時の第2停止位置決定テーブル85cと同一のものである。
次のステップS72では、連続演出フラグがオンにされる。次のステップS73では、サブ制御手段60bは、選択された連続演出に基づいて、第2リール51群を逆回転方向に始動させるように制御する。上述したように、連続演出で選択される演出パターンには、逆回転パターンが設定されているためである。
なお、上述したように、サブ制御手段60bは、モータ52の駆動制御において、励磁データを、正回転時と逆の順序で出力するように制御する。これにより、第2リール51の回転方向を逆回転方向にすることができる。
次にステップS74に進み、連続演出が当該遊技で終了するか否かが判別される。連続演出には、予め定められた遊技回数が設定されており、その遊技回数に到達したか否かが判別される。連続演出が当該遊技で終了すると判別されたときはステップS75に進んで、連続演出フラグがオンからオフにされ、ステップS76に進む。一方、ステップS74で連続演出が当該遊技で未だ終了しないと判別されたときは、ステップS76に進む。
ステップS76では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS77に進み、抽選結果情報中の当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS80に進む。これに対し、押し順ID無しの場合にはステップS78に進む。
ステップS78では、第2リール停止制御手段85bは、ステップS71での詳細演出選択手段84cにより選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき第2リール51の停止位置を決定し、その決定した位置に第2リール51が停止するように停止制御を行う。ここでは、上述したように、逆回転時であっても正回転時と同一の第2停止位置決定テーブル85cを用い、停止可能な図柄の検索方向を正回転方向とするだけである。
次のステップS79では、全ての第2リール51が停止したか否かが判別され、停止したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、全ての第2リール51が未だ停止していないと判別されたときは、ステップS76に戻る。
一方、ステップS77で押し順ID有りと判別されたときは、ステップS80に進む。その後のステップS80〜ステップS82の処理は、通常演出時のステップS66〜ステップS68の処理と同様であるので、説明を省略する。
図19及び図20は、図14のステップS33に進み、リーチ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図20は、図19に続くフローチャートである。
図14中、ステップS33に進むと、図19のステップS91以降の処理に進む。先ず、ステップS91では、リーチ系演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、リーチ系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。
次のステップS92では、リーチ系演出とともにウェイト中演出を実行するか否かが判別される。実行すると判別されたときはステップS93に進んで、ウェイト中演出を選択し、次のステップS94で、選択したウェイト中演出を実行した後、ステップS95に進む。一方、ステップS92でウェイト中演出を実行しないと判別されたときは、ステップS95に進む。
ステップS95では、選択された演出パターンに、リーチ系演出のうち上述した第3のパターン(全ての第2リール51を一旦停止させた後、第2リール51を再始動させて、リーチ状態を形成させるパターン)であるリスタートリーチパターンが選択されているか否かが判別される。リスタートリーチパターンが選択されていないと判別されたときは、図中、「E」(図20のステップS110)に進む。一方、選択されていると判別されたときは、ステップS96に進む。
ステップS96では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS97に進み、抽選結果情報中の当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS100に進む。これに対し、押し順ID無しの場合にはステップS98に進む。
ステップS98では、ステップS91での詳細演出選択手段84cにより選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき、第2リール51の停止制御を行う。次のステップS99では、全ての第2リール51が停止したか否かが判別され、停止したと判別されたときは、ステップS103に進む。一方、全ての第2リール51が未だ停止していないと判別されたときは、ステップS96に戻る。
一方、ステップS97からステップS100に進むと、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS102に進み、演出を中止すべきか否かを判別するための演出中止フラグがオンにされ、ステップS98に進む。すなわち、リーチ演出が選択された遊技において、押し順概念を有する役に当選し、かつ遊技者により操作された押し順が当選役情報の押し順IDと一致しているときには、その役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにし、リーチ演出を中止するように制御する。
これに対し、ステップS100で一致していないと判別されたときはステップS101に進み、選択した演出パターンに含まれる差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを(その役を入賞させない第2停止位置決定テーブル85cに)変更する。そして、ステップS98に進む。
ステップS103では、演出中止フラグがオンであるか否かが判別され、オンであると判別されたときは、ステップS104に進み、演出中止フラグをオフにし、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS103で演出中止フラグがオンでないと判別されたときはステップS105に進み、選択した演出パターンに全回転パターンが設けられているか否かが判別される。なお、本フローチャートでは、リスタートリーチパターンには、全回転パターンと、コマ送りリーチパターンとが設けられているものとする。
ステップS105において全回転パターンが設けられていると判別されたときは、ステップS106に進み、全ての第2リール51を再始動させる。次に、ステップS107に進み、選択されたパターンに基づいてリーチ変動を行った後、(全ての第2リール51を停止させて)本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS105において全回転パターンが設けられていないと判別されたときはステップS108に進み、左第2リール51及び右第2リール51を所定位置までコマ送り移動させて、リーチ状態を形成する。次に、ステップS109に進み、中第2リール51を所定位置までコマ送り移動を行った後、(全ての第2リール51を停止させて)本フローチャートによる処理を終了する。
また、ステップS95において、リスタートリーチパターンが選択されていないと判別され、図20のステップS110に進むと、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS111に進み、その操作が第3停止操作であるか否か、すなわち最後のストップスイッチ42に係る操作であるか否かが判別される。第3停止操作であると判別されたときはステップS112に進む。これに対し、第3停止操作でないと判別されたときはステップS116に進む。
ステップS112では、演出中止フラグがオンであるか否かが判別され、オンであると判別されたときはステップS113に進み、ステップS91での詳細演出選択手段84cにより選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51の停止制御を行う。次のステップS114では、演出中止フラグがオフにされ、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS112において演出中止フラグがオンでないと判別されたときはステップS115に進み、第2リール停止制御手段85bは、選択されたパターンに基づいてリーチ変動を行った後、(全ての第2リール51を停止させて)本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS111からステップS116に進むと、当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID無しの場合にはステップS117に進み、押し順ID有りの場合にはステップS119に進む。
ステップS119では、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときは、ステップS120に進み、一致していないと判別されたときはステップS117に進む。
ステップS117では、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内で引き込む図柄を検索し、引き込む図柄を決定する。次にステップS118に進み、第2リール停止制御手段85bは、ステップS117で決定した図柄を有効ラインに引き込むように停止制御する。その後は、ステップS110に戻る。
また、ステップS119からステップS120に進むと、演出中止フラグがオンにされ、ステップS121に進む。ステップS121では、ステップS91で選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき、第2リール51の停止制御を行う。その後はステップS110に戻る。
図21は、図14のステップS34に進み、ナビ演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
図21のステップS131では、ナビ演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、ナビ演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。そして、ステップS132に進む。
ステップS132では、抽選結果情報に基づき、ナビ表示を選択する。そして、次のステップS133では、演出実行手段85は、選択されたナビ演出を実行する。なお、ここでのナビ演出は、上述したように、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する演出であり、原則としては、押し順概念を有する役の当選時に、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知する演出である。ただし、押し順概念を有しない役の当選時にも、ナビ演出を実行する場合がある。また、役の抽選で非当選の場合にも、演出としてナビ演出を実行する場合がある。さらにまた、押し順概念を有する役の当選時に、その当選役が入賞しないストップスイッチ42の操作順番を報知するナビ演出を実行する場合もある。
その後のステップS134〜ステップS140の処理は、通常演出時のステップS62〜ステップS68の処理と同様であるので、説明を省略する。
図22は、図14のステップS32に進み、図柄告知系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。図14中、ステップS32に進むと、図22のステップS151以降の処理に進む。先ず、ステップS151では、図柄告知系演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、図柄告知系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。
次のステップS152では、図柄告知系演出とともにウェイト中演出を実行するか否かが判別される。実行すると判別されたときはステップS153に進んで、ウェイト中演出を選択し、次のステップS154で、選択したウェイト中演出を実行した後、ステップS155に進む。一方、ステップS152でウェイト中演出を実行しないと判別されたときは、ステップS155に進む。
ステップS155では、小役はずし制御が選択されているか否かが判別される。ここで、「小役はずし制御」とは、通常は、第2リール51の停止時における図柄の組合せを、第1リール31の停止時における図柄の組合せに連係させる制御(連係停止制御)を行うのであるが、例えば特定遊技の内部中等には、意図的に、第2リール51の停止時における図柄の組合せを、第1リール31の停止時における図柄の組合せに連係させないようにする制御(非連係停止制御)を行うことである。
本実施形態では、上述の当選図柄変更フラグがオンにされているときに、小役はずし制御を行う。また、本フローチャートの例では、一旦、全ての第2リール51を停止させた後(第1リール31の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを停止させた後)、少なくとも1つの第2リール51を再変動させ、第1リール31の図柄の組合せに対応しない第2リール51の図柄の組合せを最終的に停止させる制御を行う。さらにまた、本フローチャートでは説明を省略するが、小役はずし制御が選択されるときは、いずれかの小役に当選しているものとする。さらに、小役はずし制御時に選択される演出パターンには、予め差し替える図柄IDが設けられているので、再変動後に有効ラインに停止させる第2リール51の図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
ステップS155で小役はずし制御が選択されていると判別されたときは、ステップS156に進み、選択されていないと判別されたときはステップS161に進む。
ステップS156では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS157に進み、第2リール停止制御手段85bは、ステップS151での詳細演出選択手段84cにより選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき、第2リール51の停止制御を行う。
次のステップS158では、全ての第2リール51が停止したか否かが判別され、停止したと判別されたときはステップS159に進み、全ての第2リール51が未だ停止していないと判別されたときは、ステップS156に戻る。
ステップS159では、再変動させる第2リール51の停止可能位置(再変動後の停止可能位置)を検索し、再変動後の停止位置を決定する。そしてステップS160に進み、その第2リール51を再変動させ、小役はずしを実行する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS155からステップS161に進むと、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS162に進み、当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS167に進み、押し順ID無しの場合にはステップS163に進む。
ステップS167では、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致していると判別されたときはステップS163に進む。また、一致していないと判別されたときは、ステップS168に進み、選択した演出パターンに含まれる差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを(その役を入賞させない第2停止位置決定テーブル85cに)変更する。次にステップS169に進み、その演出パターンで指定された演出の内容を変更する。本フローチャートでは、図柄を告知する演出が選択されているので、図柄を告知しない演出に変更する。このようにして、遊技者が操作した押し順が押し順IDと一致しない場合には、図柄告知系演出を行わないように制御する。その後、ステップS163に進む。
ステップS163では、ステップS157と同様に、ステップS151での詳細演出選択手段84cにより選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51の停止制御を行う。次のステップS164では、ステップS161で受信した操作情報が、第2停止操作に係る情報であるか否か(2番目のストップスイッチ42に係る操作であるか否か)が判別される。第2停止操作であると判別されたときはステップS165に進み、演出パターンに従い、演出実行手段85は、図柄を告知する演出を実行し、ステップS161に戻る。
これに対し、第2停止操作でないと判別されたときはステップS166に進む。ステップS166では、全ての第2リール51が停止したか否かが判別され、停止したと判別されたときは本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、全ての第2リール51が未だ停止していないと判別されたときは、ステップS161に戻る。
以上のように制御することで、2番目のストップスイッチ42が操作されたときに、図柄を告知する演出が実行される。最初(1番目)のストップスイッチ42が操作されたときに図柄を告知する演出を行わないのは、遊技者により操作されたストップスイッチ42の押し順が押し順IDと異なる場合には、図柄を告知する演出を行わないようにするためである。
図23は、図14のステップS36に進み、変則ストップ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。図14中、ステップS36に進むと、図23のステップS181以降の処理に進む。先ず、ステップS181では、変則ストップ系演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、変則ストップ系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。次のステップS182〜ステップS184までの処理は、図22で説明したステップS152〜ステップS154の処理と同様であるので説明を省略する。
次のステップS185では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS186に進み、当選役情報に押し順IDを有するか否かが判別される。押し順ID有りの場合にはステップS191に進み、押し順ID無しの場合にはステップS187に進む。
ステップS187では、第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターン中のコマ送り移動パターンに従い、ストップスイッチ42が操作された瞬間からの最小移動位置(ストップスイッチ42が操作された瞬間の次の図柄)で第2リール51を停止させるように制御する。次のステップS188では、第2リール停止制御手段85bは、ステップS187での停止位置が最終停止位置と一致するか否かを判断する。一致する場合には、ステップS190に進み、一致しない場合にはステップS189に進む。
ステップS189では、第2リール停止制御手段85bは、選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づいて、第2リール51を最終停止位置までコマ送り移動させるように制御する。そしてステップS190に進む。以上より、ステップS187において、最少移動位置で第2リール51を停止させたときに最終停止位置と一致していた場合には、コマ送り移動が中止される。
ステップS190では、全ての第2リール51が停止したか否かが判別され、停止したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。一方、全ての第2リール51が未だ停止していないと判別されたときは、ステップS185に戻り、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。
これに対し、ステップS186からステップS191に進むと、受信した操作情報によるストップスイッチ42の押し順が、押し順IDと一致するか否かが判別される。一致すると判別されたときは、ステップS187に進む。また、一致しないと判別されたときはステップS192に進み、図柄IDを、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、第2停止位置決定テーブル85cを変更する。さらに次にステップS193に進み、演出内容の変更を行った後、ステップS187に進む。すなわち、遊技者により操作された押し順が押し順IDと行ってしない場合には、その演出パターンで指定された他の演出に切り替えるようにする。
図24は、図18の連続演出における逆回転時の停止制御の第2実施形態、すなわち第2停止位置決定テーブル85cを用いることなく第2リール51の停止位置を決定する処理を示すフローチャートである。
連続演出における逆回転時の停止制御の第2実施形態では、図18のステップS71において、詳細演出選択手段84cは第2停止位置決定テーブル85cの選択を行わない。また、ステップS81において、図柄IDの変更を行うが、第2停止位置決定テーブル85cの変更を行わない。
そして、図18のステップS78に進むと、そのステップS78の代わりに図24のステップS78’の処理を行う。先ず、ステップS201では、第2リール停止制御手段85bは、ストップスイッチ42が操作された瞬間(図18中、ステップS76で操作情報を受信した瞬間)の(特定有効ライン上に位置する)図柄の図柄番号Nをb(=20−a)に設定し、ステップS202に進む。
ステップS202では、第2リール停止制御手段85bは、その図柄番号Nに係る図柄を、図柄配列データに従って判別する。次のステップS203では、第2リール停止制御手段85bは、その図柄をその特定有効ライン上に停止可能であるか否かを、当該遊技で選択された演出パターンに基づいて判別する。停止可能でないと判別されたときはステップS204に進み、停止可能であると判別されたときはステップS205に進む。ステップS204では、第2リール停止制御手段85bは、次の判別(検索)対象となる図柄番号NをN=N+1に設定し、ステップS202に戻る。
一方、ステップS205では、第2リール停止制御手段85bは、ステップS203で停止可能と判別された図柄を、特定有効ライン上に停止させるように制御する。そして、図18のステップS79に進む。
なお、連続演出以外の場合に、第2停止位置決定テーブル85cを用いることなく第2リール51の停止位置を決定するときは、図24のステップS201において、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄の図柄番号Nをaに設定する点のみが異なる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
(1)例えば、本実施形態で示した演出選択方法、すなわち、演出制御用状態等を選択した後、演出概要を選択し、さらに詳細演出を選択する段階的な方法は、1つの例示であって、この選択方法に限られるものではない。
(2)また、本実施形態で示した演出の種類、特に第2リール51の変動パターンの種類等は、1つの例示であって、本実施形態の内容に限定されるものではない。
(3)さらにまた、本実施形態で示した演出パターンの構成や、演出パターンに含まれるフラグの種類等も、1つの例示であり、これに限定されるものではない。さらに、第2リール51の停止制御の種類も、本実施形態に示すものに限定されるものではない。
本発明によるスロットマシン全体を示す前面の正面図である。 図1中、スロットマシンのフロントマスク部を開放し、基体部の内部が見えるように図示した正面図である。 フロントマスク部の裏面側に取り付けられている第1リールユニット及びサブ制御基板を含むユニットを前面側から見た斜視図である。 第1リールユニットより後方側のサブ制御基板を含む部分を分解して背面側から見た斜視図である。 正面から見て、左、中及び右の各第1リールの外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図であり、図柄番号を併せて示す図である。 第2リールユニットをより詳細に示す斜視図である。 正面から見て、左、中及び右の各第2リールの外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図であり、図柄番号を併せて示す図である。 スロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 役の種類と払出し枚数等、及び図柄の組合せを併せて示す図である。 左第2リールにおいて、中段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させるように左第2リールの停止位置を定めた第2リール停止位置決定テーブルを示す図である。 左第2リールにおいて、上段又は下段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させ、かついずれの有効ラインにも「チェリー」の図柄を停止させないように第2リールの停止位置を定めた停止位置決定テーブルを示す図である。 図7において、正回転時の図柄番号と逆回転時の図柄番号との対応関係を示す図である。 メイン制御手段による制御の流れを示すフローチャートである。 サブ制御手段による制御の流れを示すフローチャートである。 サブ制御手段による制御の流れを示すフローチャートであり、図14に続くフローチャートである。 図14のステップS30に進み、演出無しが選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図14のステップS31に進み、通常演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図14のステップS35に進み、連続演出が選択されたとき、又は図14のステップS28において連続演出フラグがオンであると判別されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図14のステップS33に進み、リーチ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図14のステップS33に進み、リーチ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートであり、図19に続くフローチャートである。 図14のステップS34に進み、ナビ演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図14のステップS32に進み、図柄告知系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図14のステップS36に進み、変則ストップ系演出が選択されたときの処理の流れを示すフローチャートである。 図18の連続演出における逆回転時の停止制御の第2実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
10 スロットマシン
11 基体部
12 フロントマスク部
12a 第1表示窓
12b 第2表示窓
13 ドット表示装置
21 ランプ
22 スピーカ
30 第1リールユニット
31 第1リール
32 モータ
33 バックランプ
40 操作スイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 メダル受け皿
50 第2リールユニット
51 第2リール
52 モータ
53 バックランプ
60 遊技制御手段
60a メイン制御手段
60b サブ制御手段
61 役抽選手段
62 SB当選確率抽選手段
63 抽選テーブル
64 抽選結果記憶手段
65 抽選結果情報送信手段
66 第1リール停止制御手段
67 第1停止位置決定テーブル
68 停止図柄判別手段
69 入賞処理手段
70 特別遊技制御手段
81 抽選結果情報受信手段
82 特定遊技実行決定手段
82a 当選図柄選択手段
82b 仮図柄選択手段
83 特定遊技実行手段
84 演出内容決定手段
84a 制御用状態決定手段
84b 演出概要決定手段
84c 詳細演出決定手段
84d 抽選テーブル
85 演出実行手段
85a 演出パターン記憶手段
85b 第2リール停止制御手段
85c 第2停止位置決定テーブル
101 電源ユニット
102 メダル払出し装置
103 支持板
104 メイン制御基板
105 ケース
108 サブ制御基板
109 リールケース本体
110 リールケースカバー
111 基板ケース本体
112 基板ケースカバー

Claims (2)

  1. 複数種類の図柄を表示した第1リールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するための第1リール群と、
    複数種類の図柄を表示した第2リールを前記第1リールの数と同数だけ並設し、その回転若しくは停止動作又は停止時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出を行うための第2リール群と、
    前記第1リール及び前記第2リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記第1リール及び前記第2リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第1リールを停止させるように制御する第1リール停止制御手段と、
    前記第2リールの動作パターンを、予め定められた動作パターンの中から選択する動作パターン選択手段と、
    前記ストップスイッチが操作されたときに、前記動作パターン選択手段で選択された動作パターンに従い、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から特定有効ラインに停止させる図柄までの最大移動図柄数が予め定められた範囲内となるように前記第2リールを停止させるとともに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第2リールを停止させるように制御する第2リール停止制御手段と
    を備え、
    前記動作パターン選択手段により選択される動作パターンには、前記第2リールの回転方向を正回転方向に設定した正回転パターンと、前記第2リールの回転方向を逆回転方向に設定した逆回転パターンとを含み、
    前記第2リール停止制御手段は、
    前記役抽選手段による役の抽選結果に対応して、特定有効ラインに停止可能な図柄と停止させない図柄とを定めており、かつ、前記ストップスイッチが操作された瞬間の特定有効ラインに位置する図柄に対して前記最大移動図柄数の範囲内で特定有効ラインに停止可能な図柄が少なくとも1つ設けられた停止制御情報を有しており、
    前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときは、前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記逆回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定し、
    前記動作パターン選択手段により前記逆回転パターンが選択されたときは、前記正回転パターンが選択されたときと同一の前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記正回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
    前記第2リール停止制御手段は、前記動作パターン選択手段により選択された動作パターンに基づいて、前記ストップスイッチの操作タイミングに応じた前記第2リールの停止位置を定めた停止位置決定テーブルを備え、
    前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときと前記逆回転パターンが選択されたときとで、同一の前記停止位置決定テーブルを用いて前記第2リールの停止位置を決定する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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