JP4320222B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
したがって、逆回転の制御を行う場合には、正回転の停止制御情報(例えば停止位置決定テーブル)の他に、逆回転専用の停止制御情報を設ける必要がある。しかし、逆回転専用の停止制御情報を設けると、停止制御のためのデータ容量が大きくなってしまうという問題がある。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した第1リールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するための第1リール群と、複数種類の図柄を表示した第2リールを前記第1リールの数と同数だけ並設し、その回転若しくは停止動作又は停止時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出を行うための第2リール群と、前記第1リール及び前記第2リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記第1リール及び前記第2リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、役の抽選を行う役抽選手段と、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第1リールを停止させるように制御する第1リール停止制御手段と、前記第2リールの動作パターンを、予め定められた動作パターンの中から選択する動作パターン選択手段と、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記動作パターン選択手段で選択された動作パターンに従い、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から特定有効ラインに停止させる図柄までの最大移動図柄数が予め定められた範囲内となるように前記第2リールを停止させるとともに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第2リールを停止させるように制御する第2リール停止制御手段とを備え、前記動作パターン選択手段により選択される動作パターンには、前記第2リールの回転方向を正回転方向に設定した正回転パターンと、前記第2リールの回転方向を逆回転方向に設定した逆回転パターンとを含み、前記第2リール停止制御手段は、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応して、特定有効ラインに停止可能な図柄と停止させない図柄とを定めており、かつ、前記ストップスイッチが操作された瞬間の特定有効ラインに位置する図柄に対して前記最大移動図柄数の範囲内で特定有効ラインに停止可能な図柄が少なくとも1つ設けられた停止制御情報を有しており、前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときは、前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記逆回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定し、前記動作パターン選択手段により前記逆回転パターンが選択されたときは、前記正回転パターンが選択されたときと同一の前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記正回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定することを特徴とする。
また、動作パターン選択手段により選択される動作パターンには、第2リールの回転方向を正回転方向に設定した正回転パターンと、第2リールの回転方向を逆回転方向に設定した逆回転パターンとが設けられている。
これに対し、逆回転パターンが選択されたときは、正回転パターン選択時と同一の停止制御情報が用いられ、ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から第2リールの正回転方向に向かって停止可能な図柄が検索され、いずれか1つの図柄がその特定有効ラインに停止させる図柄に決定される。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記第2リール停止制御手段は、前記動作パターン選択手段により選択された動作パターンに基づいて、前記ストップスイッチの操作タイミングに応じた前記第2リールの停止位置を定めた停止位置決定テーブルを備え、前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときと前記逆回転パターンが選択されたときとで、同一の前記停止位置決定テーブルを用いて前記第2リールの停止位置を決定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第2リールを正回転させる場合と逆回転させる場合とで、同一の停止制御情報を用い、図柄の検索方向を変えることで第2リールの停止位置を決定するようにしたので、逆回転専用の停止制御情報を設けることなく、逆回転時の停止位置を決定することができる。これにより、停止制御情報のデータ容量を削減することができる。
請求項2の発明によれば、第2リールを正回転させる場合と逆回転させる場合とで、同一の停止位置決定テーブルを用いて第2リールの停止位置を決定するようにしたので、逆回転専用の停止位置決定テーブルを設ける必要がなくなる。したがって、停止位置決定テーブルのデータ容量を削減することができる。
図1は、本発明によるスロットマシン10全体を示す前面の正面図である。また、図2は、図1中、スロットマシン10のフロントマスク部12を開放し、基体部11の内部が見えるように図示した正面図である。
図1及び図2に示すように、スロットマシン10の筐体は、基体部11と、基体部11の前面に取り付けられるフロントマスク部12とから構成されている。また、スロットマシン10内部には、第1リールユニット(上部リールユニット、又はメインリールユニット)30及び第2リールユニット(センターリールユニット、又はサブリールユニット)50が配置されている。
また、これらの電源ユニット101及びメダル払出し装置102上には、支持板103が設けられており、この支持板103上に第2リールユニット50が搭載されている。
フロントマスク部12は、図1に示すように、前面側(遊技者側)に、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42等の操作スイッチ40や、メダル投入口43、メダル受け皿44等が配置されている。また、操作スイッチ40の上方部であってフロントマスク部12の中央部には、透明な第2表示窓12bが設けられている。そして、この第2表示窓12bから、基体部11内部の第2リール51群の一部が透視できるように構成されている。また、図1中、第2表示窓12bの右側には、LEDにより形成されたドット表示装置13が設けられている。
そして、図2に示すように、第1リールユニット30は、フロントマスク部12の裏面側において、第1表示窓12aが形成された領域の後方に、サブ制御基板108等とともに配置されている。さらに、第1表示窓12aの左右両側には、スピーカ22が配置されている。
さらにまた、リールケースカバー110の後部には、基板ケース本体111が取り付けられており、この基板ケース本体111にサブ制御基板108が装着された後、基板ケースカバー112によって覆われている。すなわち、サブ制御基板108は、第1リールユニット30の背後に配置されている。
図5は、正面から見て、左、中及び右の各第1リール31の外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図であり、各図柄に対応する図柄番号(図柄番号0〜12)を併せて図示している。
本実施形態では、各第1リール31には、13個の図柄が表示されている。そして、フロントマスク部12の第1表示窓12aから、各第1リール31の1つの図柄が見えるように配置されている。よって、フロントマスク部12の第1表示窓12aから、第1リール31群の合計3個の図柄が透視できるように配置されている。
また、第1表示窓12aを含む部分には、図柄組合せラインL1(図1中、2点鎖線で示す。)が設けられている。
ここで、「図柄組合せラインL1」とは、第1リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の1本が図柄組合せラインとして設けられている。
ただし、複数の図柄組合せラインL1を設けた場合において、メダル枚数が1枚又は2枚のときでも遊技を行うことが可能にしても良く、この場合には、投入されたメダル枚数に応じて、複数の図柄組合せラインL1の中から、有効ラインと無効ラインとを設定すれば良い。
なお、「無効ライン」とは、有効ラインとして設定されない図柄組合せラインであって、図柄の組合せの成立対象とならないラインをいう。
図2に示すように、基体部11内部には、略中央に第2リールユニット50が配置されるとともに、この第2リールユニット50の上部であって、基体部11内部における背面側には、メイン制御基板104が設けられている。メイン制御基板104は、第1リール31群の始動及び停止制御を含む、遊技の進行等の遊技全体を統括制御するための制御基板であり、図示しないが、演算等を行うCPU、遊技プログラムを記憶したROM、及び各データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。メイン制御基板104は、透明樹脂からなるケース105内に収容されている。ケース105は、メイン制御基板104を収容した後にかしめられており、メイン制御基板104を封印している。
図7は、正面から見て、左、中及び右の各第2リール51の外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図であり、各図柄に対応する図柄番号(図柄番号0〜20)を併せて図示している。
本実施形態では、各第2リール51には、21個の図柄が表示されている。そして、フロントマスク部12の第2表示窓12bから、各第2リール51の上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、フロントマスク部12の第2表示窓12bから、第2リール51群の合計9個の図柄が透視できるように配置されている。
ここで、「図柄組合せラインL2」とは、第2リール51の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各第2リール51の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せラインL2上に位置している。
ただし、メダル枚数が1枚又は2枚のときでも遊技を行うことが可能にしても良く、この場合には、投入されたメダル枚数に応じて、図柄組合せラインL2の中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。
一方、図柄組合せラインL2の無効ラインとは、例えばメダル投入枚数が1枚又は2枚のときに生じ、有効ラインとして設定されない図柄組合せラインであって、図柄の組合せの成立対象にならないラインである。
先ず、メダル投入枚数が1枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せラインL2(1本)を有効ラインに設定するとともに残りの4本の図柄組合せラインL2を無効ラインに設定する。また、メダル投入枚数が2枚であるときには、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せラインL2(合計3本)を有効ラインに設定するとともに他の2本の図柄組合せラインL2を無効ラインに設定する。さらにまた、本実施形態のように、メダル投入枚数が3枚であるときには、全ての図柄組合せラインL2(合計5本)を有効ラインに設定し、無効ラインは存在しない。
従来では、第2リール51が通常のリール(ゲーム用リール)に相当し、第1リール31は、演出出力用のリールに相当する。
しかし、本実施形態では、第2リールユニット50の各第2リール51は、その回転若しくは停止動作、又は最終的位置での各第2リール51の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、演出を行うものである。また、第1リールユニット30の各第1リール31は、従来より一般的なスロットマシンに設けられているリールと同等の機能を果たすものであり、停止時の各第1リール31の図柄の組合せにより、遊技結果を表示するものである。
L’>L
としている。
より具体的には、本実施形態では、第1リール31の直径は、約120mm、横幅は、約44.5mmとした。これに対し、第2リール51の直径は、約230mm、横幅は、約80mmとした。すなわち、第1リール31の直径及び横幅の双方が、それぞれ第2リール51の直径及び横幅より小さく形成されている。これに伴い、第1表示窓12aの領域は、第2表示窓12bの領域より小さく形成されている。
このように形成されるのは、遊技結果は、リール(本実施形態の第1リール31に相当するもの)の停止時の図柄の組合せにより決定されるのであって、演出出力装置の表示内容によって決定されるものではないからである。すなわち、演出出力装置は、遊技結果が決定するまで(少なくとも1つのリールの回転中)、あるいは遊技結果が決定した後(全てのリールの停止後)に、当該遊技又は当該遊技前の役の当選可能性がどの程度有するか等を報知し、遊技の進行において補助的役割を有する装置だからである。
いいかれば、前面側から見て、第1リールユニット30(第1表示窓12a)と操作スイッチ40との間に、第2リールユニット50(第2表示窓12b)を配置している。
L≧L’/2
を満たすようにした。
さらにまた、第1リール31及び第2リール51の各直径L及びL’の大きさの関係、及び後述する第1リール31及び第2リール51の停止制御を考慮して、第1リール31の図柄数Nと、第2リール51の図柄数N’との関係を、
N’>N>N’/2
とした。
(L×π)/N≦(L’×π)/N’
とした。
特に、第1リール31の図柄が必要以上に小さくなってしまうと、第1リール31の回転中の図柄の識別性が劣ることとなる。経験上は、図柄は、縦25mm以上、横35mm以上であることが好ましい。そこで本実施形態では、第1リール31の横幅を上述のように約44.5mmとすることで、1図柄領域における横の長さを35mm以上確保できるようにした。さらに、第1リール31の直径Lを約120mmにし、かつ第1リール31の図柄数Nを13個にすることで、1図柄領域における縦の長さを25mm以上確保できるようにした。
R<R’
及び、
P<P’
とした。
また、第2リールユニット50における図柄組合せラインL2の数P’は5本であるのに対し、第1リールユニット30における図柄組合せラインL1の数Pは1本である。
そして、本実施形態においては、第2リール51の最大移動図柄数を、原則として5図柄に設定している。
K<K’
に設定される。
特に本実施形態では、
K≧K’/2
に設定している。
(N×K’)/N’
以下の整数の最大値に設定している。
すなわち、第1リール31の図柄数Nを13個、第2リール51の図柄数N’を21個とし、かつ第2リール51の最大移動図柄数K’を5個としたとき、
K=13×5/21≒3.095
となる。
よって、3.095以下の整数の最大値は3であるので、第1リール31の最大移動図柄数を3図柄とした。
N>N’/2
とすることで、第1リール31を小さく形成しつつも、第2リール51に準じた停止制御を行ったときの第1リール31の十分な最大移動図柄数Kを確保するようにした。特に本実施形態では、N=13個とすることで、第1リール31の停止制御を第2リール51に準じるようにしつつ、第1リール31の最大移動図柄数Kが3図柄となるようにした。
具体的には、第1リール31を回転させるためのモータ32、及び第2リール51を回転させるためのモータ52を、ともに、1回転当たり400のステップ数とする。そして、メイン制御手段60aは、モータ32について、1ステップ当たりの回転駆動時間(割込み時間)を約1.92msに制御する。これにより、モータ32の1回転時間を、(1.92ms×400ステップ=)約768msに制御することができる。
(遊技制御手段、メイン制御手段、サブ制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、第1リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するメイン制御手段60aと、演出の出力を制御するサブ制御手段60bとを備える。メイン制御手段60aは、上述のメイン制御基板104上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。また、サブ制御手段60bは、上述のサブ制御基板108上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。
そして、スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60aに入力される。メイン制御手段60aは、この信号を受信すると、全てのモータ32を回転させるように制御する。このようにして第1リール31がモータ32によって回転されることで、第1リール31上の図柄は、所定の速度で第1表示窓12a内で上下方向に移動表示される。
ここで、本明細書では、第1リール31の図柄が第1表示窓12a内で上から下に向かって移動する方向を、「正回転方向」と定義する。また、「正回転方向」と逆方向、すなわち第1リール31の図柄が第1表示窓12a内で下から上に向かって移動する方向を、「逆回転方向」と定義する。
第2リール51についても同様に、第2リール51の図柄が第2表示窓12b内で上から下に向かって移動する方向を「正回転方向」と定義し、その正回転方向と逆方向を「逆回転方向」と定義する。
なお、本実施形態では、第2リール51は、正回転方向に回転される場合の他に、逆回転方向に回転される場合がある。また、第1リール31の回転方向は、正回転方向のみである。
ここで、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信した後、所定時間だけ遅延させて、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御手段60bに送信するように制御する。
これにより、第1リール31と第2リール51との始動のタイミングが異なるように設定することができるので、より確実に、第2リール51を第1リール31の目押し補助として用いることができないようにすることができる。例えば39msの遅延時間が発生すると、第2リール51上の図柄で約1図柄分のズレが生じる。
また、ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、上述した第1リールユニット30の各第1リール31の内周側に配置されたバックランプ33や、第2リールユニット50の各第2リール51の内周側に配置されたバックランプ53が含まれる。さらには、スロットマシン10の筐体前面上部に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ等が挙げられる。
なお、本実施形態では、原則として、スタートスイッチ41がオンされることで、全ての第2リール51も始動される。また、原則として、各ストップスイッチ42が押されたときに、そのストップスイッチ42に対応する第2リール51の回転が停止される。この第2リール51の始動及び停止制御については、後述する。
役抽選手段61は、予め設けられた役の抽選を行うものである。ここで、役には、特別役、小役、及びリプレイが挙げられる。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。特別役としては一般に、BB(ビックボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられる。これらのBB、RB及びSBは、それぞれ、特別遊技の1つであるBB遊技、RB遊技及びSB遊技に移行させる役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
そして、これらの各役に対応する第1リール31の図柄の組合せが予め定められている。また、各役に対応する第2リール51の図柄の組合せもまた、予め定められている。
例えば、図9中、小役1では、第1リール31の図柄の組合せは、「スイカ」−「ぶどう」−「レモン」に設定されているが、これに対応する第2リール51の図柄の組合せは、「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
このように設定することにより、第2リール51の図柄の組合せを見ただけでは、どの役が入賞したか等を判別できないようにすることができる。
SB当選確率抽選手段62は、遊技中に、SBの当選確率を変動させるため、毎遊技ごとに、抽選を行うものである。本実施形態では、SBの当選確率として、通常確率と高確率(本実施形態では通常確率の10倍)との2種類を備えている。スロットマシン10の電源投入直後は、通常確率に設定される。そして、毎遊技ごとに、SB当選確率抽選手段62により、SBの当選確率を高確率にするか否かの抽選が行われる。高確率に当選した後も、SB当選確率抽選手段62は、さらに抽選を継続する。この場合には、SBの当選確率を高確率から通常確率に戻すか否かの抽選を行う。
抽選テーブル63は、各役の当選確率を定めたものである。抽選テーブル63は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
なお、図示しないが、各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値ごとに定められている。
そして本実施形態では、SB及び所定役には、それぞれ6通りの操作順番が均等(1/6)に割り当てられている。例えば通常遊技中のSBの当選確率が1/15であるとすると、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の各SB当選確率は、それぞれ1/90(1/15×1/6)に割り当てられている。
抽選結果記憶手段64は、役抽選手段61による役の抽選結果を記憶するためのものである。抽選結果記憶手段64は、全ての役ごとに当選役フラグを備えており、例えばいずれかの役に当選した場合にはその役に対応する当選役フラグをオンにすることで、各役の当選/非当選を記憶する。また、ストップスイッチ42の操作順番が定められているSB又は所定役に当選したときは、その役の当選とともに、ストップスイッチ42の操作順番(その当選役を入賞させるための操作順番)を特定する押し順IDも併せて記憶される。
抽選結果情報送信手段65は、毎遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果(当選役の種類)の情報(当選役に係る図柄を特定するための図柄ID等)、及びSB当選確率抽選手段62による抽選結果(通常確率/高確率)の情報を、サブ制御手段60b側に送信するものである。以下の説明では、役抽選手段61による役の抽選結果の情報を「当選役情報」と称し、SB当選確率抽選手段62による抽選結果の情報を「SB当選確率情報」と称する。
なお、役抽選手段61による役の抽選でSB又は所定役に当選したときには、当選役情報中には、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番の情報(押し順ID)も含まれる。
第1リール停止制御手段66は、抽選結果記憶手段64に記憶されている役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとに基づいて、第1停止位置決定テーブル67を参照して第1リール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置に第1リール31が停止するように制御するものである。
第1停止位置決定テーブル67は、役抽選手段61による役の抽選結果、すなわち抽選結果記憶手段64に記憶されている各役に係る当選役フラグのオン/オフの状態と、ストップスイッチ42が操作された瞬間の第1リール31の位置とから、第1リール31の図柄の停止位置を定めたものである。第1停止位置決定テーブル67は、当選した役ごとの第1停止位置決定テーブル67、及び非当選時(いずれの役にも当選していないとき)の第1停止位置決定テーブル67が設けられている。
ただし、ストップスイッチ42の操作順番に対応させて、第1停止位置決定テーブル67を設けても良いのは勿論である。
停止図柄判別手段68は、第1リール31の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段68は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
入賞処理手段69は、停止図柄判別手段68により、第1リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段70は、通常遊技から特別遊技(本実施形態ではSB遊技)への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び、特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。
先ず、特別遊技制御手段70は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行するように制御する。
抽選結果情報受信手段81は、抽選結果情報送信手段65により送信されてくる抽選結果情報(当選役情報及びSB当選確率情報)を受信するものである。
サブ制御手段60b側では、これらの当選役情報及びSB当選確率情報に基づいて、出力すべき演出(第2リール51の動作を含む)を決定する。このため、サブ制御手段60b側では、演出の決定前に、これらの情報を受信する。
特定遊技実行決定手段82は、特定遊技を実行するか否かを決定するものであり、特に本実施形態では、例えばソフトウェア乱数を用いて抽選により決定する。また、本実施形態では、SBの当選確率が高確率に設定されているときに限って特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。したがって、抽選結果情報受信手段81により受信したSB当選確率情報が高確率である旨の情報のときは、特定遊技を実行するか否かの抽選を行うが、抽選結果情報受信手段81により受信したSB当選確率情報が通常確率である旨の情報のときは、特定遊技を実行するか否かの抽選は行われない。よってこの場合には、特定遊技は実行されない(ただし、演出の1つとして実行される場合がある。例えば、1遊技だけ、特定遊技と同等の演出を出力する場合が挙げられる。)。なお、本実施形態では、特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定されたときは、その特定遊技が終了するまで、特定遊技を実行するか否かの抽選は行わないように制御される。
当選図柄選択手段82aは、第1特定遊技に係る図柄である「キャラクタ」、第2特定遊技に係る図柄である「BAR」、及び第3特定遊技に係る図柄である「7」のうち、いずれか1つの図柄を当選図柄として選択する。また、この選択では、その選択率が予め設定されており、その選択率に従い、いずれか1つの特定遊技に係る当選図柄を、ソフトウェア乱数を用いて選択する。例えば本実施形態では、第1特定遊技に係る図柄の選択率が約77%、第2特定遊技に係る図柄の選択率が約20%、第3特定遊技に係る図柄の選択率が約3%に設定されている。
なお、当選図柄選択手段82aにより、いずれかの特定遊技に係る図柄が選択されたときは、サブ制御手段60bは、その特定遊技に係る図柄を記憶しておくようにする。
上述したように、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役の当選時には、その当選役を入賞させるためのいずれか1つのストップスイッチ42の操作順番が定められているが、特定遊技は、当選したSB又は所定役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が遊技者に対して報知される遊技である。
さらに本実施形態では、特定遊技実行決定手段82は、仮図柄選択手段82bを備える。ここで、「仮図柄」とは、特定遊技に係る図柄を有効ラインに停止させるときに、一旦停止させる仮図柄(一旦引き込む図柄)である。したがって、実行することに決定された特定遊技に係る図柄と、一旦停止させる仮図柄とが一致する場合もあるが、一致しない場合もある。
この仮図柄選択手段82bによる仮図柄の選択も、当選図柄選択手段82aと同様に、所定の選択率が定められたソフトウェア乱数を用いた抽選により選択する。
特定遊技実行手段83は、抽選結果情報受信手段81により受信した、当選役(SB又は所定役)を入賞させるための押し順IDに従い、その操作順番を報知するように制御するものである。報知方法としては種々の方法が挙げられるが、例えばドット表示装置13を用いて報知する方法、又は第1リールユニット30のバックランプ33若しくは第2リールユニット50のバックランプ53を用いて報知する方法(操作すべきストップスイッチ42に対応する第1リール31又は第2リール51のみをそれぞれバックランプ33又はバックランプ53によって点灯させ、他を消灯させる方法等)が挙げられる。
さらに、特定遊技実行手段83は、第3特定遊技に決定されたときは、特定遊技を50遊技継続するように制御する。そして、50遊技の終了時に、特定遊技実行手段83は、特定遊技を終了するように制御する。
演出内容選択手段84は、遊技中における各種の演出を選択するためのものである。ここで、演出には、例えばドット表示装置13による出力内容、スピーカ22からのサウンドの出力内容、及び第2リール51の挙動(動作)が含まれる。
演出内容選択手段84は、制御用状態選択手段84aと、演出概要選択手段84bと、詳細演出選択手段84cとを備える。
(制御用状態選択手段)
制御用状態選択手段84aは、抽選結果情報受信手段81により受信した当選役情報及びSB当選確率情報、並びに特定遊技実行決定手段82による決定結果(特定遊技の実行の有無)に基づいて、演出制御用状態と、リール(第2リール51)制御用状態とを選択するものである。
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)特定遊技中
(4)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(7)特定遊技内部中
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(4)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第1特定遊技内部中
(7)第2特定遊技内部中
(8)第3特定遊技内部中
演出制御用状態の(4)〜(6)、及びリール制御用状態の(3)〜(5)は、ともに、特定遊技を実行するときに、特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに選択され、一旦停止させる仮図柄を定めるものであり、仮図柄選択手段82bの選択結果に基づき決定する。
以上のようにして決定された演出制御用状態は、演出パターンを選択するときに用いられ、リール制御用状態は、第2リール51の第2停止位置決定テーブル85c(後述)を選択するときに用いられる。
演出概要選択手段84bは、演出概要(演出の大枠)を選択するものである。また、詳細演出選択手段84cは、演出の詳細(より具体的なもの)を選択するものである。
本実施形態では、演出の選択にあたっては、最初に、演出概要選択手段84bにより、演出制御用状態及び当選役情報に基づいて演出概要が選択される。次に、その大枠に沿った詳細な演出が詳細演出選択手段84cによって選択される。以下、演出概要、及び詳細演出について説明する。
「演出無し」とは、例えばスタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時に、通常の動作音を出力等するが、それ以外の演出、例えばドット表示装置13によるドット表示演出や、第2リール51の通常と異なる挙動等を行わないようにするものである。
「通常演出」とは、選択された演出内容、例えばスタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時に、通常の動作音と異なる動作音(例えば当選役に対応する動作音)を出力したり、あるいは、ドット表示装置13によってキャラクタを登場させる演出を表示等する演出である。
「図柄告知系演出」とは、当選役に対応する図柄を、例えばドット表示装置13によって表示する演出である。ここで、役抽選手段61による役の抽選でいずれかの役に当選したときには、その当選役に対応する図柄を表示する。また、特定遊技を実行することに決定されたとき等には、役抽選手段61による役の抽選結果に対応しない図柄を表示する場合もある。役抽選手段61による役の抽選結果、すなわち第1リール31や第2リール51の図柄の組合せに対応しない図柄を表示することによって、特定遊技の実行の決定等を遊技者に対して告知するためである。
「リーチ系演出」とは、2つの第2リール51が停止したときに、いずれかの役に対応する図柄の組合せの一部、又はいずれかの特定遊技に対応する図柄の組合せの一部と一致させることにより、リーチ状態を形成する演出である。ここで、リーチ系演出には、本実施形態では以下のパターンが設けられている。
先ず第1に、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間から5図柄以内)において第2リール51を停止させ、リーチ状態を形成したときに、リーチ系演出を行うパターンである。
さらにまた第3に、全ての第2リール51を停止可能位置の基準範囲内において一旦停止させた後、第2リール51を再始動させて、2つ(例えば左と右)の第2リール51をリーチ状態を形成させて停止させ、他の1つの第2リール51を回転中にすることにより、リーチ状態を形成させるパターン(リスタートリーチパターン)である。さらに、リスタートリーチパターンには、本実施形態では、全回転させるパターン、又はコマ送り移動させるパターンが設けられている。
「変則ストップ系演出」とは、第2リール51を一旦停止させた後、第2リール51を最終停止位置までコマ送り移動させる演出である。
(6)連続演出
「連続演出」とは、複数回の遊技にわたって連続的に、同一の、共通の、又は一連の演出を行うものである。特に本実施形態では、連続演出が選択されると、第2リール51の回転方向を逆回転方向に設定する。また、本実施形態では、連続演出の選択中の遊技であるか否かを判別するため、連続演出フラグが設けられている。そして、連続演出が一旦選択されると、連続演出フラグがオンにされる。この連続演出は、複数回の遊技にわたって継続され、その連続演出の複数回の遊技のうち、最後の遊技で連続演出フラグがオンからオフにされる。
「ナビ演出」とは、特定遊技中、又は特定遊技以外において、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する演出である。この演出は、特定遊技中にSB又は所定役に当選したときには、常に選択され、当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が報知される。これに対し、特定遊技以外においては、演出として、ストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知する。
ここで、「ウェイト(時間)」とは、遊技の開始時(例えばスタートスイッチ41の操作時)から所定時間(例えば約4秒)が経過するまでは、次遊技を開始するための遊技者の操作があっても、次の遊技に移行させずに待機することをいう。
また、「ウェイト中演出」とは、スタートスイッチ41の操作後、通常のウェイトとは異なるように一定時間の遅れを発生させた後に第2リール51を始動させるようにするとともに、このウェイト中に、ドット表示装置13にキャラクタを登場させる演出である。
本実施形態では、以上の7つの演出概要ごとに、それぞれ特有の抽選テーブル84dが設けられている。そして、詳細演出選択手段84cは、演出制御用状態及び当選役情報に基づいて、選択された演出概要の抽選テーブル84dを用いて詳細な(より具体的な)演出内容を定めた演出パターンを選択する。
ここで選択される演出パターンには、ドット表示装置13に表示する表示内容、スピーカ22から出力するサウンドの出力内容、及び第2リール51の変動パターン(動作パターン)が含まれる。
さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2リール51を停止制御するときに用いられる第2停止位置決定テーブル85cを選択する。
本実施形態の変動パターンには、(1)通常パターン、(2)強制引込みパターン、(3)大すべりパターン、(4)コマ送り移動パターン、(5)逆回転パターン、(6)全回転パターン、及び(7)再始動パターン、等が設けられている。
通常パターンは、第2リール51を、第1リール31に準じた回転及び停止制御にするものであり、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内(本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から5図柄以内)にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止するように、第2リール51を停止させるパターンである。
強制引込みパターンは、上述のリーチ系演出等のときに選択され、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を停止制御すると、リーチ状態を形成することができない場合に、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成するための図柄を強制的に有効ラインに引き込むように第2リール51を停止制御するパターンである。
大すべりパターンは、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止するように、第2リール51を停止させるパターンである。すなわち、第2リール51の停止時に、通常以上に大きなすべり(基準範囲内を超える図柄数を停止制御時に移動させること)を発生させる演出を行いつつ、第2リール51を停止させるパターンである。
コマ送り移動パターンは、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を一旦停止させた後、最終停止位置まで第2リール51をコマ送り移動させるパターンである。上述の変則ストップ系演出のときに選択されるパターンである。
(5)逆回転パターン
逆回転パターンは、上述した連続演出のときに選択されるパターンである。通常、第2リール51の回転方向は、正回転方向(第2リール51の図柄が第2表示窓12b内において上から下に移動表示される方向)に設定されるが、逆回転パターンは、この回転方向を逆回転方向(第2リール51の図柄が第2表示窓12b内において下から上に移動表示される方向)に設定するパターンである。なお、第1リール31については、回転方向に変化はなく、常に正回転方向に設定される。
全回転パターンは、第2リール51を一体で低速回転(スタートスイッチ41の操作に基づいて回転される第2リール51の回転速度より遅い速度であって、第2リール51の図柄を容易に識別できる程度の速度で回転)させるパターンである。この場合には、図7に示すように、例えば左、中及び右第2リール51の「7」の図柄が揃った状態で3つの第2リール51を一体にさせて回転させるように制御するパターン等が設けられている。
全回転パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたとき等に用いられる。
再始動パターンは、ストップスイッチ42の操作に対応させて、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を一旦停止させた後に、遊技者の操作とは無関係に第2リール51を再始動させて、予め定められた位置に停止させるパターンである。再始動パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたとき等に用いられる。
なお、上記以外にも各種の変動パターンが設けられているが、本実施形態では説明を省略する。
リーチ制御フラグは、選択された演出パターンの中に、第2リール51の変動パターンとして上述の強制引込みパターンを有する場合にオンにされるフラグである。
このフラグがオンのときは、第2リール51の第1番目及び第2番目の停止において、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成するための図柄が強制的に有効ラインに引き込まれる。なお、ストップスイッチ42の押し順概念を有する役(SB)の当選時にリーチ制御フラグがオンである演出パターンが選択された場合において、遊技者によって操作されたストップスイッチ42の押し順が当選したSBの押し順と一致したときは、リーチ状態を形成するために図柄を強制的に有効ラインに引き込む制御は、中止される。
当選図柄変更フラグは、例えば特定遊技の内部中の場合等に選択され、いずれかの役に当選している遊技において、その当選役に対応する第2リール51の図柄の組合せを、他の図柄の組合せに変更するとき等に用いられるフラグである。
また、このフラグがオンであるときには、演出パターンには、差し替える図柄IDが予め設けられる。そして、有効ラインに停止させる第2リール51の図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
テーブル変更フラグは、第2停止位置決定テーブル85cを変更するときに用いられるものである。押し順概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、このテーブル変更フラグがオンとなる。そして、実際に操作された押し順がその当選役情報の押し順IDと異なる場合に、このテーブル変更フラグのオンに基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを(当選役を入賞させない第2停止位置決定テーブル85cに)変更する。
押し順チェックフラグは、ストップスイッチ42の操作に対応させて演出を続けて良いか否かを確認するためのフラグであり、押し順の概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、この押し順チェックフラグがオンとなる。
この押し順チェックフラグがオンにされているときは、操作されたストップスイッチ42が左、中又は右のいずれであるかが判断され、押し順が合致しているか否か、すなわち当選役が入賞可能かどうかがチェックされる。そして、そのチェック結果により、引き込む図柄ID、第2停止位置決定テーブル85c、及びその他演出を切り替えるか否かが判断される。
リーチチェックフラグは、リーチ系演出に係る演出パターンでオンにされるフラグである。このリーチチェックフラグがオンにされているときは、2つの第2リール51が停止したときに、リーチ状態を形成しているか否かが判別される。そして、リーチ状態を形成していると判別されたときは、選択された演出パターンに従いリーチ系演出を行うが、リーチ状態を形成していないと判別されたときは、演出パターンに定められたリーチ系演出の出力を中止する。
以上のようにして、いずれかの演出パターンが選択されると、演出実行手段85は、選択された演出パターンに従って、当該遊技における演出(サウンドの出力、ドット表示装置13の表示内容制御、及び第2リール51の動作制御等)を行う。
また、演出実行手段85は、特定遊技中においては、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役当選時に、ストップスイッチ42の操作順番に関する情報を報知する演出を出力する。
これにより、特定遊技中のSB当選時、及びSB遊技中の所定役当選時の遊技では、遊技者は、その報知された内容に従い、ストップスイッチ42を操作することで、それぞれSB及び所定役を入賞させることができる。
(演出パターン記憶手段)
演出パターン記憶手段85aは、全ての演出パターンについて、その演出内容を定め、記憶したものである。詳細演出選択手段84cが抽選テーブル84dを用いていずれかの演出パターンを選択すると、選択された演出パターンに対応する演出内容を、演出パターン記憶手段85aから読み取り、演出実行手段85は、演出パターンに従って演出内容を出力するように制御する。
また、第2リール停止制御手段85bは、演出実行手段85において、演出の1つとして位置づけられている第2リール51を停止制御するものである。詳細演出選択手段84cは、選択された演出パターンに対応する第2停止位置決定テーブル85cを選択する。なお、演出実行手段85は、この第2停止位置決定テーブル85cを記憶している。ここで、第2リール停止位置決定テーブル85cは、第1停止位置決定テーブル67と同様に、第2リール51の最終停止位置を定めたものであって、ストップスイッチ42が操作された瞬間の特定有効ラインに位置する図柄に対して、その特定有効ラインに停止可能な図柄を検索及び決定するための停止制御情報として用いられるものである。
以下に、第2リール停止制御手段85bによる、具体的な第2リール51の複数種類の停止制御について説明する。
上述したように、第1リール停止制御手段66は、役抽選手段61による役の抽選においていずれかの役に当選したときは、第1リール31の停止可能位置の範囲内(3図柄)においてその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行う。そして、第2リール停止制御手段85bは、演出無し等の通常の演出パターンの選択時には、第2リール51の停止時の図柄の組合せを、第1リール停止制御手段66による第1リール31の停止時の図柄の組合せに連係させる「連係停止制御」を行う。
このように制御することで、第1リール31により当選役が入賞したときは、第2リールにおいても、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、第1リール31により役が入賞しないときは、第2リールにおいても、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようになる。
なお、以上のような連係停止制御を実行するために、サブ制御手段60b側に送信される当選役情報には、ストップスイッチ42の操作順番が定められている当選役であるときは、その当選役を入賞させるための操作順番を特定する押し順IDを含めている。
上記の連係停止制御に対し、選択された演出パターンに応じて、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51の停止時の図柄の組合せを、第1リール停止制御手段66による第1リール31の停止時の図柄の組合せに連係させない「非連係停止制御」を行う。
この非連係停止制御は、第1リール停止制御手段66が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、第1リール31のその当選役の図柄の組合せに対応する第2リール51の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御するものである。
第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンに強制引込みパターンが設けられているときは、「強制引込みリーチ停止制御」を行う。
この場合に、第2リール停止制御手段85bは、第1の制御として、ストップスイッチ42の操作に対応させて、第2リール51群のうち最初の2つの第2リール51については、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内であるか否かにかかわらず、リーチ状態を形成させるための図柄を有効ラインに(強制的に)停止させるように制御する。
ストップスイッチ42の操作順番が所定の操作順番で操作されたときは、第1リール31群では、その当選役の図柄の組合せが有効ラインに停止し、払出し等が行われるので、遊技者は、その当選役が入賞したことを知ることとなる。したがって、このような場合にもリーチ状態を形成し、リーチ系演出を実行することの実益がないからである。
第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンに大すべりパターンが定められているときには、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にある、いずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる「大すべり停止制御」を行う。
なお、以上の説明においては、有効ラインのうち、いずれか1つの特定の有効ラインを基準としている。本実施形態では、5本の有効ラインが設けられるが、そのうちのいずれか1つの有効ラインを「特定有効ライン」とすると、「ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から停止可能位置の基準範囲内にある図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から停止可能位置の基準範囲内にある図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を、その特定有効ラインに停止させることを意味している。
同様に、「ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄から停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止可能な図柄を、その特定有効ラインに停止させることを意味している。
第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンにコマ送り移動パターンが定められているときには、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内において第2リール51を一旦停止させた後、最終停止位置まで第2リール51をコマ送り移動させる「コマ送り停止制御」を行う。
特に本実施形態では、第2リール停止制御手段85bは、コマ送り移動時には、ストップスイッチ42が操作された瞬間からの最小移動位置(例えばストップスイッチ42が操作された瞬間の次の図柄)で第2リール51を一旦停止させるように制御する。
このように制御すれば、一旦停止させた位置が、偶然に最終停止位置と一致していたとしても、適切な制御を行うことができる。
特定遊技実行決定手段82により特定遊技を実行することに決定されたときは、第2リール停止制御手段85bは、実行すべき特定遊技(第1特定遊技、第2特定遊技又は第3特定遊技)に対応する図柄の組合せ(例えば第3特定遊技の場合は「7」−「7」−「7」)を有効ラインに停止させるように制御するが、この場合には、最初から、実行する特定遊技の図柄(本図柄、すなわち当選AT図柄)の組合せを有効ラインに停止させるように制御する「本図柄停止制御」と、実行する特定遊技以外の特定遊技の図柄(仮図柄)の組合せを一旦有効ラインに停止させた後、第2リール51群を再始動(再変動)させて、実行する特定遊技の図柄(当選AT図柄)の組合せを有効ラインに停止させるように制御する「仮図柄停止制御」とを備える。
なお、本明細書では、仮図柄を停止させた後、第2リール51群を再始動させて本図柄を停止させるまでの一連の停止制御全体を、「仮図柄停止制御」と称する。
これに対し、特定遊技実行決定手段82により実行することに決定された特定遊技と、選択された演出制御用状態の特定遊技停止図柄とが一致しない場合には、仮図柄停止制御が選択される。
すなわち、仮図柄停止制御が選択されたときの遊技では、第2リール停止制御手段85bは、実行する特定遊技と異なる特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止するように制御する。そして、メダルの投入、又はベットスイッチの操作によって次遊技に移行したときに、第2リール停止制御手段85bは、第2リール51を再始動させて、実行する特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。
サブ制御手段60b及び第2リール停止制御手段85bは、選択された演出パターンに逆回転パターンが設けられているときには、第2リール51を逆回転させる制御を行う。
先ず、スタートスイッチ41が操作されると、その操作情報は、メイン制御手段60aからサブ制御手段60bに送信される。サブ制御手段60bは、この操作情報を受信すると、全てのモータ52を駆動制御して、全ての第2リール51の回転を開始するように制御する。
ここで、4相ステッピングモータの4相を、それぞれφ0、φ1、φ2及びφ3とし、励磁データを、0(φ3・φ0)、1(φ0)、2(φ0・φ1)、3(φ1)、4(φ1・φ2)、5(φ2)、6(φ2・φ3)、7(φ3)とする。
これに対し、逆回転時には、励磁データを0→7→6→5→4→3→2→1→0→・・の順序で出力する。
このように制御すれば、モータ52の回転方向(正回転方向/逆回転方向)を任意に制御することができる。
本実施形態では、第2リール停止制御手段85bは、選択された第2リール停止位置決定テーブル85cを停止制御情報として用い、第2リール51の停止位置を決定し、その位置に第2リール51を停止させるようにモータ52を駆動制御する。
なお、本実施形態では、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内は、5図柄以内であるので、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内に、必ず1以上の「○」が設けられている。
これに対し、図11は、左第2リール51において、上段又は下段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させ、かついずれの有効ラインにも「チェリー」の図柄を停止させないように第2リール51の停止位置を定めた停止位置決定テーブル85cを示す図である。図11では、図10と同様に、中段の有効ラインの停止の可否を「○」又は「×」で表している。
さらには、
a)左第2リール51の有効ラインに「チェリー」(例えば図柄番号5等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
b)有効ラインに「リプレイ」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号18等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
c)有効ラインに「キャラクタ」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号17等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
d)有効ラインに「BAR」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号19等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
e)有効ラインに「7」(例えば左第2リール51の場合には、図柄番号10等)を停止させる第2停止位置決定テーブル85c、
f)いずれの有効ラインにも、図9に示す図柄の組合せが成立しないように第2リール51を停止させる第2停止位置決定テーブル85c
も設けられている。
すなわち、逆回転時の左第2リール51において、中段の有効ラインに「ベル」の図柄を停止させるように左第2リール51の停止位置を決定するには、図10の(正回転時の)第2リール停止位置決定テーブル85cを用いる。
そして、左第2リール51を移動制御して、その図柄番号13の図柄をその有効ラインに引き込むようにし、その図柄番号13の図柄をその有効ラインに停止させるように制御する。
つまり、第2リール51の回転方向が正回転方向であっても逆回転方向であっても、同一の第2停止位置決定テーブル85cを用いて第2リール51の停止位置を決定し、第2リール51を停止制御することができる。
上述した(7)の第1実施形態では、第2リール停止制御手段85bは、第2リール停止位置決定テーブル85cに基づいて第2リール51の停止位置を決定している。
これに対し、第2停止位置決定テーブル85cを用いることなく第2リール51の停止位置を決定することも可能である。以下にその内容(第2実施形態)について説明する。
第2実施形態では、第2停止位置決定テーブル85cは設けられていないが、図柄配列データが設けられている。ここで、「図柄配列データ」とは、図7において、例えば左第2リール51では、図柄番号0から順に、「ベル」、「リプレイ」、「BAR」、・・のように、図柄番号に対応する図柄を記憶したデータである。第2実施形態では、この図柄配列データを停止制御情報として用いる。
以上より、第2リール停止制御手段85bは、中段の有効ラインに、図柄番号3に係る「ベル」の図柄を引き込むように制御する。
(式1)b=20−a
により、第2リール停止制御手段85bは、図柄番号の変換を行う。例えば正回転時の図柄番号0は逆回転時には図柄番号20となり、正回転時の図柄番号20は逆回転時には図柄番号0となる。図12は、図7において、正回転時の図柄番号と逆回転時の図柄番号との対応関係を示す図である。
以上より、第2リール停止制御手段85bは、中段の有効ラインに、図柄番号20に係る「ベル」の図柄を引き込むように制御する。
図13は、本実施形態において、メイン制御手段60aによる制御の流れを示すフローチャートである。
先ず、図13のステップS1において、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを判別し続け、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、次のステップS2に進む。なお、本フローチャートでは省略するが、スタートスイッチ41がオンされたと判別すると、全ての第1リール31及び第2リール51の制御(始動等)を開始する。ステップS2では、SB当選確率抽選手段62は、SBの当選確率を高確率とするか通常確率とするかの抽選を行う。また、次のステップS3では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次のステップS5では、メイン制御手段60aは、ステップS3における役の抽選において、押し順概念を有する役(本実施形態ではSB)に当選したか否かを判別する。押し順概念を有する役に当選していないと判別したときはステップS6に進み、当選したと判別したときはステップS11に進む。
先ず、図14のステップS21では、サブ制御手段60bは、上述のステップS4で送信された抽選結果情報を、抽選結果情報受信手段81が受信したか否かを判別し続ける。受信したと判別されたときはステップS22に進み、抽選結果情報に基づいて、特定遊技実行決定決定手段82は、特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。なお、以下のフローチャート及び説明では、特定遊技を「AT」と略称する。このステップS21では、SB当選確率が高確率である旨の情報を受信したときは、ATを実行するか否かの抽選を行うが、通常確率である旨の情報を受信したときは、ATを実行するか否かの抽選は行わない。
ステップS24では、当選図柄選択手段82aは、第1特定遊技〜第3特定遊技に係る図柄のうち、いずれか1つを当選AT図柄として選択する。本実施形態では、「キャラクタ」、「BAR」又は「7」のいずれかの当選AT図柄を選択する。次のステップS25では、仮図柄選択手段82bは、仮(引き込み用の)AT図柄を選択する。そして、ステップS26に進む。
次のステップS27では、演出概要選択手段84bは、ステップS26での演出制御用状態と抽選結果情報とに基づいて、演出概要を選択する。
これらのステップS30〜ステップS36の各演出における詳細な流れについては、それぞれ後述する。
これに対し、停止したAT図柄(仮AT図柄)と当選AT図柄とが一致していないと判別されたときは、ステップS40に進む。なお、ここで一致していないと判別されるのは、当該遊技で、上述の「仮図柄停止制御」が選択されたときである。
図16のステップS51では、演出無しの演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択手段84cは、演出無しに対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。
なお、ステップS67を経由してステップS64に進むと、ステップS67で変更した第2停止位置決定テーブル85cに基づいて第2リール51が停止制御されることとなる。
図14のステップS35に進んで連続演出が選択されたときは、図18のステップS71に進む。また、図14のステップS28において連続演出フラグがオンであると判別されたときは、図18のステップS73に進む。
なお、上述したように、サブ制御手段60bは、モータ52の駆動制御において、励磁データを、正回転時と逆の順序で出力するように制御する。これにより、第2リール51の回転方向を逆回転方向にすることができる。
次のステップS79では、全ての第2リール51が停止したか否かが判別され、停止したと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、全ての第2リール51が未だ停止していないと判別されたときは、ステップS76に戻る。
図14中、ステップS33に進むと、図19のステップS91以降の処理に進む。先ず、ステップS91では、リーチ系演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、リーチ系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。
ステップS117では、第2リール51の停止可能位置の基準範囲内で引き込む図柄を検索し、引き込む図柄を決定する。次にステップS118に進み、第2リール停止制御手段85bは、ステップS117で決定した図柄を有効ラインに引き込むように停止制御する。その後は、ステップS110に戻る。
図21のステップS131では、ナビ演出の演出概要から、演出制御用状態及び抽選結果情報に基づき、詳細演出が選択される。すなわち、詳細演出選択手段84cは、ナビ演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択手段84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、第2停止位置決定テーブル85cを選択する。そして、ステップS132に進む。
その後のステップS134〜ステップS140の処理は、通常演出時のステップS62〜ステップS68の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS156では、サブ制御手段60bは、ストップスイッチ42がオンされた旨の操作情報を受信したか否かを判別し続ける。操作情報を受信したと判別されたときはステップS157に進み、第2リール停止制御手段85bは、ステップS151での詳細演出選択手段84cにより選択した第2停止位置決定テーブル85cに基づき、第2リール51の停止制御を行う。
ステップS159では、再変動させる第2リール51の停止可能位置(再変動後の停止可能位置)を検索し、再変動後の停止位置を決定する。そしてステップS160に進み、その第2リール51を再変動させ、小役はずしを実行する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
連続演出における逆回転時の停止制御の第2実施形態では、図18のステップS71において、詳細演出選択手段84cは第2停止位置決定テーブル85cの選択を行わない。また、ステップS81において、図柄IDの変更を行うが、第2停止位置決定テーブル85cの変更を行わない。
なお、連続演出以外の場合に、第2停止位置決定テーブル85cを用いることなく第2リール51の停止位置を決定するときは、図24のステップS201において、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄の図柄番号Nをaに設定する点のみが異なる。
(1)例えば、本実施形態で示した演出選択方法、すなわち、演出制御用状態等を選択した後、演出概要を選択し、さらに詳細演出を選択する段階的な方法は、1つの例示であって、この選択方法に限られるものではない。
(2)また、本実施形態で示した演出の種類、特に第2リール51の変動パターンの種類等は、1つの例示であって、本実施形態の内容に限定されるものではない。
(3)さらにまた、本実施形態で示した演出パターンの構成や、演出パターンに含まれるフラグの種類等も、1つの例示であり、これに限定されるものではない。さらに、第2リール51の停止制御の種類も、本実施形態に示すものに限定されるものではない。
11 基体部
12 フロントマスク部
12a 第1表示窓
12b 第2表示窓
13 ドット表示装置
21 ランプ
22 スピーカ
30 第1リールユニット
31 第1リール
32 モータ
33 バックランプ
40 操作スイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 メダル受け皿
50 第2リールユニット
51 第2リール
52 モータ
53 バックランプ
60 遊技制御手段
60a メイン制御手段
60b サブ制御手段
61 役抽選手段
62 SB当選確率抽選手段
63 抽選テーブル
64 抽選結果記憶手段
65 抽選結果情報送信手段
66 第1リール停止制御手段
67 第1停止位置決定テーブル
68 停止図柄判別手段
69 入賞処理手段
70 特別遊技制御手段
81 抽選結果情報受信手段
82 特定遊技実行決定手段
82a 当選図柄選択手段
82b 仮図柄選択手段
83 特定遊技実行手段
84 演出内容決定手段
84a 制御用状態決定手段
84b 演出概要決定手段
84c 詳細演出決定手段
84d 抽選テーブル
85 演出実行手段
85a 演出パターン記憶手段
85b 第2リール停止制御手段
85c 第2停止位置決定テーブル
101 電源ユニット
102 メダル払出し装置
103 支持板
104 メイン制御基板
105 ケース
108 サブ制御基板
109 リールケース本体
110 リールケースカバー
111 基板ケース本体
112 基板ケースカバー
Claims (2)
- 複数種類の図柄を表示した第1リールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するための第1リール群と、
複数種類の図柄を表示した第2リールを前記第1リールの数と同数だけ並設し、その回転若しくは停止動作又は停止時の図柄の組合せのうち少なくとも1つによって、当該遊技における演出を行うための第2リール群と、
前記第1リール及び前記第2リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記第1リール及び前記第2リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第1リールを停止させるように制御する第1リール停止制御手段と、
前記第2リールの動作パターンを、予め定められた動作パターンの中から選択する動作パターン選択手段と、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記動作パターン選択手段で選択された動作パターンに従い、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から特定有効ラインに停止させる図柄までの最大移動図柄数が予め定められた範囲内となるように前記第2リールを停止させるとともに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、そのストップスイッチに対応する前記第2リールを停止させるように制御する第2リール停止制御手段と
を備え、
前記動作パターン選択手段により選択される動作パターンには、前記第2リールの回転方向を正回転方向に設定した正回転パターンと、前記第2リールの回転方向を逆回転方向に設定した逆回転パターンとを含み、
前記第2リール停止制御手段は、
前記役抽選手段による役の抽選結果に対応して、特定有効ラインに停止可能な図柄と停止させない図柄とを定めており、かつ、前記ストップスイッチが操作された瞬間の特定有効ラインに位置する図柄に対して前記最大移動図柄数の範囲内で特定有効ラインに停止可能な図柄が少なくとも1つ設けられた停止制御情報を有しており、
前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときは、前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記逆回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定し、
前記動作パターン選択手段により前記逆回転パターンが選択されたときは、前記正回転パターンが選択されたときと同一の前記停止制御情報を用いて、前記ストップスイッチが操作された瞬間に特定有効ラインに位置する図柄から前記第2リールの前記正回転方向に向かって停止可能な図柄を検索していき、前記最大移動図柄数の範囲内にあるいずれか1つの停止可能な図柄をその特定有効ラインに停止させる図柄に決定する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記第2リール停止制御手段は、前記動作パターン選択手段により選択された動作パターンに基づいて、前記ストップスイッチの操作タイミングに応じた前記第2リールの停止位置を定めた停止位置決定テーブルを備え、
前記動作パターン選択手段により前記正回転パターンが選択されたときと前記逆回転パターンが選択されたときとで、同一の前記停止位置決定テーブルを用いて前記第2リールの停止位置を決定する
ことを特徴とするスロットマシン。
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