JP2005063946A - 燃料電池システム,燃料電池運転方法,プログラム,および記録媒体 - Google Patents

燃料電池システム,燃料電池運転方法,プログラム,および記録媒体 Download PDF

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安男 武部
Masatoshi Teranishi
正俊 寺西
Takashi Nakagawa
貴嗣 中川
Makoto Uchida
誠 内田
Akitsugu Segawa
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Abstract

【課題】 酸素を含む酸化剤がカソードに供給され,水素を含む燃料ガスがアノードに供給されて発電する燃料電池の発電異常の原因に応じた信頼性の高い対処が,十分に行われていなかった。
【解決手段】 発電のために運転が行われる燃料電池セル501に対する負荷電流を変動させる負荷502,交流信号発生部503を含む手段と,負荷電流の変動に対する電圧応答に関する測定を行う電圧測定部504と,電圧応答に関する測定の結果に基づいて,燃料電池セル501のインピーダンスに関する計算を行うインピーダンス計測部505と,インピーダンスに関する計算の結果を利用して,燃料電池セル501の運転の条件を変化させる燃料電池制御部506とを備えた燃料電池発電システムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は,たとえば高分子電解質型の燃料電池の発電異常の発生などを抑制するための燃料電池システム,燃料電池運転方法,プログラム,および記録媒体に関する。
燃料電池は,酸素を含む酸化剤がカソードに供給され,水素を含む燃料ガスがアノードに供給されて発電するものであり,一対のカソードとアノードとからなる燃料電池セル,または燃料電池セルが複数個直列に接続された燃料電池スタックで構成される。
一般的には燃料電池セルの電圧をモニターすることで燃料電池の発電異常を検知しているが,この方法によって発電異常の原因まで判定することは困難である。
より具体的に述べると,燃料電池セルの電圧低下の原因が,ガス拡散が阻害されて拡散抵抗が増大したことにあるのか,電極の反応性が低下して反応抵抗が増大したことにあるのかが判定できない。
このような発電異常の原因を判定するための技術として,特定周波数について正常な状態における交流インピーダンスを予め測定しておき,その特定周波数の交流を発電中にも印加して発電状態におけるインピーダンスを測定し,正常な状態における交流インピーダンスと発電状態におけるインピーダンスとを比較するものがある(たとえば,特許文献1参照)。
より具体的には,従来の燃料電池発電システム1のブロック図である図24に示すように,複数のスタック(燃料電池スタック,PEFCスタックともいう)21,22,…,2nにそれぞれインピーダンス測定装置71,72,…,7nを設け,インピーダンス測定装置71,72,…,7nから発生する交流電圧を複数のスタック21,22,…,2nに印加して,インピーダンスを測定する。
交流電圧は,少なくとも5Hzと40Hzの周波数で印加し,それぞれの周波数におけるインピーダンスから拡散抵抗と反応抵抗とを求める。
特開2002−367650号公報
ところで,燃料電池のインピーダンスから異常を判定しようとすると,まずインピーダンスを精度良く測定する必要がある。
しかしながら,上述した従来の燃料電池発電システム1では,測定対象であるスタック21,22,…,2nに対して並列に負荷回路であるインバータ6が接続されているため,インバータ6のインピーダンスを差し引かないと,スタック21,22,…,2nごとのインピーダンスを測定できない。
インバータ6は通常スイッチング動作をしており,その負荷インピーダンスは刻々変化している。
このため,インバータ6のインピーダンスを差し引いてスタック21,22,…,2nごとのインピーダンスを精度良く求めることは困難である。
なお,燃料電池を最適な状態で運転しようとすると,セル(燃料電池セル,PEFCセルともいう)31,32,…,3mごとの発電状態を把握することが必要になる。
しかしながら,上述した従来の燃料電池発電システム1では,スタック全体のインピーダンスを測定することはできるが,そこからセル31,32,…,3mごとの情報を推測することは困難である。
もし仮に,セル31,32,…,3mのインピーダンスが同一であれば,スタック全体のインピーダンスからセル31,32,…,3mごとのインピーダンスが算出できる。しかし,実際には,スタック21,22,…,2nを構成する各セルはそれぞれ異なった状態にあり,インピーダンスもセル31,32,…,3mごとに異なる。このため,スタック全体のインピーダンスはセル31,32,…,3mのインピーダンスの合成されたものになり,その値からセル31,32,…,3mのインピーダンスを導き出すのはほとんど不可能である。
スタック21,22,…,2nの発電電圧が劣化してきたような異常時には,その中のセル31,32,…,3mの一部がまず異常を示す。
このため,劣化の初期に異常を検知して適当な制御をかけるためには,セル31,32,…,3mごとの情報を把握することが望ましいと本発明者は考えている。
要するに,異常の現れたセル31,32,…,3mの位置を特定することが異常の原因についての知見を得るために重要であり,スタック21,22,…,2nのインピーダンスを測るだけでは,異常に対する十分な対応ができない。
なお,セル31,32,…,3mごとにインピーダンス測定装置を設けることで,セル31,32,…,3mごとの情報を把握することはもちろん可能になる。しかし,インピーダンス測定装置がセル31,32,…,3mの数だけ必要になり,コストの大幅な増大になるため,これは現実的でない。
結局のところ,燃料電池の発電異常の原因に応じた信頼性の高い対処が十分に行われていないという課題があった。
本発明は,上記従来のこのような課題を考慮し,燃料電池の発電異常の原因に応じたより信頼性の高い対処を行うことができる燃料電池システム,燃料電池運転方法,プログラム,および記録媒体を提供することを目的とする。
第1の本発明は、発電のために運転が行われる燃料電池に対する負荷電流を変動させる負荷電流変動手段と,
前記負荷電流の変動に対する電圧応答に関する測定を行う測定手段と,
前記電圧応答に関する測定の結果に基づいて,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を行う計算手段と,
前記インピーダンスに関する計算の結果を利用して,前記燃料電池の運転の条件を変化させる燃料電池制御手段とを備えた燃料電池システムである。
第2の本発明は、前記燃料電池のセルを,直列に接続された,(1)抵抗値Rの抵抗と,(2)前記セルのアノードの反応インピーダンスに相当する,並列に接続された容量値Cのコンデンサおよび抵抗値Rの抵抗と,(3)前記セルのカソードの反応インピーダンスに相当する,並列に接続された容量値Cのコンデンサおよび抵抗値Rの抵抗と,(4)前記セルのカソードの拡散インピーダンスに相当する,並列に接続された容量値Cのコンデンサおよび抵抗値Rの抵抗とを有する等価回路で表した場合,
前記燃料電池のインピーダンスに関する計算とは,前記容量値C,前記抵抗値R,前記容量値C,前記抵抗値R,前記容量値C,および前記抵抗値Rの計算である第1の本発明の燃料電池システムである。
第3の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が増やされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第4の本発明は、前記エアーブリード量が増やされても,前記組(C,R)が前記所定の領域に入っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される第3の本発明の燃料電池システムである。
第5の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が減らされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第6の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (L),定数d (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が増やされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第7の本発明は、前記所定の領域とは,前記定数c (L),前記定数d (L)に加えて,定数a (L),定数b (L),定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
である第6の本発明の燃料電池システム。
第8の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が減らされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第9の本発明は、前記所定の領域とは,前記定数c (U),前記定数d (U)に加えて,定数a (L),定数b (L),定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
である第8の本発明の燃料電池システムである。
第10の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池におけるカソード電極触媒に関する所定のリカバリーが行われるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第11の本発明は、前記所定のリカバリーが行われてから所定の時間がたったときにも,前記組(C,R)が前記所定の領域に入っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される第10の本発明の燃料電池システムである。
第12の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (L),定数d (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が減らされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第13の本発明は、前記所定の領域とは,前記定数c (L),前記定数d (L)に加えて,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
である第12の本発明の燃料電池システムである。
第14の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が増やされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第15の本発明は、前記所定の領域とは,前記定数c (U),前記定数d (U)に加えて,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
である第14の本発明の燃料電池システムである。
第16の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が減らされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第17の本発明は、前記所定の領域とは,前記定数a (L),前記定数b (L)に加えて,定数c (L),定数d (L),定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
である第16の本発明の燃料電池システムである。
第18の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が増やされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第19の本発明は、前記所定の領域とは,前記定数a (U),前記定数b (U)に加えて,定数c (L),定数d (L),定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
である第18の本発明の燃料電池システムである。
第20の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (L),定数d (L)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が増やされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第21の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
Figure 2005063946
に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が減らされるように変化させられる第2の本発明の燃料電池システムである。
第22の本発明は、前記酸化剤ガス利用率が所定の回数を超えて減らされた場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が前記酸化剤ガス利用率が減らされたままで継続される第21の本発明の燃料電池システムである。
第23の本発明は、前記燃料電池のセルを,直列に接続された,(1)並列に接続された,アノードの電気二重層容量に相当する容量値C′のコンデンサおよびアノードの反応抵抗に相当する抵抗値R′の抵抗と,(2)並列に接続された,(2a)カソードの電気二重層容量に相当する容量値C′のコンデンサ,および(2b)直列に接続された,カソードの反応抵抗に相当する抵抗値R′の抵抗,およびカソードの拡散抵抗に相当する抵抗値W2R′をもつワールブルグ抵抗と,(3)高分子膜の抵抗に相当する抵抗値R′の抵抗とを有する等価回路で表した場合,
前記燃料電池のインピーダンスに関する計算とは,前記容量値C′,前記抵抗値R′,前記容量値C′,前記抵抗値R′,前記抵抗値W2R′,および前記抵抗値R′の計算である第1の本発明の燃料電池システムである。
第24の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値C′が,所定の下限容量値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が増やされるように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第25の本発明は、前記エアーブリード量が増やされても,前記容量値C′が前記所定の下限容量値を下回っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される第24の本発明の燃料電池システムである。
第26の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値C′が,所定の上限容量値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が減らされるように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第27の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の下限抵抗値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が増やされるように変化させられる第23の本発明のの燃料電池システムである。
第28の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が減らされるように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第29の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値C′が,所定の下限容量値を下回っている場合には,前記燃料電池におけるカソード電極触媒に関する所定のリカバリーが行われるように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第30の本発明は、前記所定のリカバリーが行われてから所定の時間がたったときにも,前記容量値C′が,前記所定の下限容量値を下回っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される第29の本発明の燃料電池システムである。
第31の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の下限抵抗値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が減らされるように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第32の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が増やされように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第33の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値W2R′が,所定の下限抵抗値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が増やされるように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第34の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値W2R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が減らされるように変化させられる第23の本発明のの燃料電池システムである。
第35の本発明は、前記酸化剤ガス利用率が所定の回数を超えて減らされた場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が減らされるように変化させられる第34の本発明の燃料電池システムである。
第36の本発明は、前記燃料電池に供給される冷却水の水量が所定の回数を超えて減らされた場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が前記酸化剤ガス利用率がさらに減らされた上で継続される第35の本発明の燃料電池システムである。
第37の本発明は、前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が増やされるように変化させられる第23の本発明の燃料電池システムである。
第38の本発明は、前記負荷電流は,前記燃料電池が出力する直流電流に重畳される交流電流であり,
前記負荷電流を変動させるとは,前記重畳される交流電流の周波数を変動させることであり,
前記インピーダンスに関する計算は,前記周波数が変動させられる交流電流の複数の周波数における前記燃料電池のインピーダンスの計算結果に基づいて行われる第1の本発明の燃料電池システムである。
第39の本発明は、前記負荷電流を変動させるとは,前記負荷電流の電流値をステップ状に変動させることであり,
前記インピーダンスに関する計算は,前記電流値がステップ状に変動させられる負荷電流の時間関数をフーリエ変換することにより得られる周波数関数,および前記負荷電流の変動に対する電圧応答の時間関数をフーリエ変換することにより得られる周波数関数に基づいて行われる第1の本発明の燃料電池システムである。
第40の本発明は、前記燃料電池は,複数のセルを有し,
前記測定手段は,前記電圧応答に関する測定を前記セルごとに行い,
前記計算手段は,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を前記セルごとに行い,
前記燃料電池制御手段は,前記燃料電池の運転の条件を前記セルごとに変化させる第1の本発明の燃料電池システムである。
第41の本発明は、前記負荷電流変動手段に前記複数のセルを電気的に接続するための第一の配線と,
前記測定手段に前記複数のセルを電気的に接続するための第二の配線と,
前記複数のセルと前記第一の配線との電気的な接続を行うか否かの切り替え,および前記複数のセルと前記第二の配線との電気的な接続を行うか否かの切り替えを行うための,前記セルごとに設けられた複数の接続手段と,
所定の制御信号を利用して前記複数の接続手段を制御するための接続手段制御手段とをさらに備えた第40の本発明の燃料電池システムである。
第42の本発明は、前記燃料電池は,直交変換用インバータに対して直列に接続されている第1の本発明の燃料電池システムである。
第43の本発明は、発電のために運転が行われる燃料電池に対する負荷電流を変動させる負荷電流変動ステップと,
前記負荷電流の変動に対する電圧応答に関する測定を行う測定ステップと,
前記電圧応答に関する測定の結果に基づいて,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を行う計算ステップと,
前記インピーダンスに関する計算の結果を利用して,前記燃料電池の運転の条件を変化させる燃料電池制御ステップとを備えた燃料電池運転方法である。
第44の本発明は、第43の本発明の燃料電池運転方法の,発電のために運転が行われる燃料電池に対する負荷電流を変動させる負荷電流変動ステップと,前記電圧応答に関する測定の結果に基づいて,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を行う計算ステップと,前記インピーダンスに関する計算の結果を利用して,前記燃料電池の運転の条件を変化させる燃料電池制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
第45の本発明は、第44の本発明のプログラムを担持した記録媒体であって,コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明は,燃料電池の発電異常の原因に応じたより信頼性の高い対処を行うことができるという長所を有する。
以下,本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
はじめに,本発明の実施の形態1の燃料電池発電システムの構成図である図1を主として参照しながら,本実施の形態の燃料電池発電システムの構成について説明を行う。
本実施の形態の燃料電池発電システムは,酸素を含む酸化剤をカソードに供給し,水素を含む燃料ガスをアノードに供給して発電する燃料電池発電システムである。
そして,本実施の形態の燃料電池発電システムは,燃料電池セル501の負荷電流を変動させる交流信号発生部503と燃料電池セル501の電圧応答を測定する電圧測定部504とを有し,インピーダンス計測部505が負荷電流と電圧応答の位相差から燃料電池セル501のインピーダンスを測定し,インピーダンスの値に応じて運転条件が変化させられるものである。
なお,負荷(直流を交流に変換するための直交変換用インバータに相当する,以下同様)502は,測定対象である燃料電池セル501に対して直列に接続されている。
本実施の形態の燃料電池発電システムは,燃料電池発電システム中で簡便に精度良くインピーダンスを測定することができる。
つぎに,本実施の形態の燃料電池発電システムの動作について説明を行う。なお,本実施の形態の燃料電池発電システムの動作について説明を行いながら,本発明の燃料電池運転方法の一実施の形態についても説明を行う(その他の実施の形態に関しても同様である)。
燃料電池セル501は負荷502に接続されており,負荷502を流れる電流は交流信号発生部503からの信号で制御され,燃料電池セル501には交流信号の周波数で変動している負荷電流が流れる。
燃料電池セル501の電圧の変化を電圧測定部504で観測し,交流信号との位相差からインピーダンス計測部505でインピーダンスを算出する。
そして,以下で詳述されるようにして,燃料電池制御部506で,インピーダンスの値に応じて,燃料電池セル501の運転の条件を変化させるための制御を行う。
もちろん,本実施の形態の燃料電池発電システムにおいては,燃料電池として1つの燃料電池セルからなるものを代表的に示しているが,複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックを燃料電池セルの代わりに接続し,燃料電池スタック全体のインピーダンスを測定することもできる。
なお,負荷502,交流信号発生部503を含む手段は本発明の負荷電流変動手段に対応し,電圧測定部504は本発明の測定手段に対応し,インピーダンス計測部505は本発明の計算手段に対応し,燃料電池制御部506は本発明の燃料電池制御手段に対応し,本実施の形態の燃料電池発電システムは本発明の燃料電池システムに対応する。
以上においては本実施の形態の燃料電池システムの構成および動作について説明を行ったが,以下においては同燃料電池システムにおけるインピーダンスの算出原理や運転条件の制御原理について詳しく説明を行う。
燃料電池を構成する燃料電池セルは,水素イオン伝導性電解質膜とその両側に配置された電極で構成されており,いわゆる高分子電解質型である。
この電極の一方に燃料ガスを供給・排出し,他方に酸素含有ガスを供給・排出するガス流路を有する一対のセパレータ板を具備することで,燃料電池セルが構成される。なお,燃料ガスが供給される電極がアノードであり,酸素含有ガスが供給される電極がカソードである。
この燃料電池セルを数十から数百個積層して,一つの燃料電池スタックを構成する。
燃料電池セルのインピーダンスは,アノードのインピーダンス,カソードのインピーダンス,電解質膜のインピーダンス,および各構成要素の接触抵抗からなる。
本発明の実施の形態1の周波数をスイープさせて測定したインピーダンスをプロットした説明図である図2には,後に詳しく説明されるように,典型的な燃料電池セルのインピーダンスの実数部に対する虚数部(その符号が反転されている)のプロットが示されている。
なお,本発明者は,このインピーダンスの挙動を表す等価回路として,本発明の実施の形態1のセルのインピーダンスを表す等価回路の説明図である図3に示したものがかなり高い精度を有することを見出した。
ここで,インピーダンス特性の測定方法について説明を行う。
燃料電池から取り出す直流電流の電流振幅値の10%程度以下の微小振幅,周波数fの交流電流を,直流電流に重畳して取出す。ここに,負荷電流の変動の範囲は,燃料電池の定格出力の0〜200%とする。
そして,その時に測定される,セル電圧の交流成分と,セル電流の交流成分の振幅および位相とから,インピーダンスを演算する。
通常,印加する交流電流の振幅が大きいほど,S/N比(シグナル/ノイズ比)は向上する。
しかし,本発明の実施の形態1における,交流電流振幅の直流電流に対する比とS/N比との関係を示す図である図4に示すように,交流電流振幅の直流電流に対する比が5%を超えるとS/N比は飽和し,それ以上振幅を増やしてもS/N比はほとんど向上しない。
一方,燃料電池の場合,セルを流れる電流は化学反応による電荷の移動を伴うため,交流電流の振幅を増大させると供給ガス量に対する反応量(ガス利用率)が変動する。
通常,直流電流の10%以下の振幅の交流電流の印加であれば,ガス利用率の変動はわずかであり,測定値に影響を与えないが,直流電流の10%を超える振幅の交流電流の印加となると,ガス利用率の変動の影響が無視できず,測定値に誤差が生じやすい。
以上のことより,印加する交流電流の振幅は,直流電流の5〜10%程度であることが望ましい。
さて,等価回路の複素インピーダンスをZとし,その実数部をZとし,その符号を変じた虚数部をZとすると,
Figure 2005063946
と記述される(ただし虚数単位をjとする,以下同様)。
また,測定時のセル電圧交流成分を複素数Eとし,その実数部をEとし,その符号を変じた虚数部をEとし,セル電流交流成分を複素数Iとし,その実数部をIとし,その符号を変じた虚数部をIとすると,
Figure 2005063946
と記述される。
よって,周波数fの交流電流取出し時に測定されたE,Iからそのときの複素インピーダンスZが演算できる。
さらに,取り出す交流電流の周波数fを0.1Hz程度から1000Hz程度まで掃引し,各周波数における複素インピーダンスZを同様にして演算する。
なお,周波数fは,0.01Hzから1MHzの範囲で掃引することが望ましい。
そして,その実数部Zを横軸に,虚数部Zにマイナス符号を付けた−Zを縦軸にした複素平面にプロットし,本発明の実施の形態1のコール−コールプロットの説明図である図5に示されているようなコール−コールプロット(Cole−Cole plot)を作成する。
等価回路が一対の抵抗,コンデンサ並列回路の場合のコール−コールプロットは,横軸上に中心点をもつ一定の半径の半円形状となる(いわゆるコール−コールの円弧則による)。
図3のような,抵抗(抵抗値)R,および抵抗(抵抗値)とコンデンサ(容量値)との組(R,C),(R,C),(R,C)を有する等価回路の場合のコール−コールプロットは,3つの半円を重ね合わせて合成した形状になる。
図5において,3つの半円は実線で示され,これらを重ね合わせて合成した形状は破線で示されている。
描画された形状に合致するように低周波数側から一つずつ半円の半径,中心座標を決定していき,1番目,2番目,3番目の半円に対して,順に,中心座標をX,X,X,直径をD,D,Dとする。
そして,各半円の上で虚数部の最も大きい点に対応する周波数を順にf,f,fとすると,
Figure 2005063946
である。
かくして,コール−コールプロットにフィットする等価回路のコンポーネント(C,R),(C,R),(C,R)の値を算出できる。
本発明の実施の形態1の空気の利用率を変えて測定した場合の等価回路のコンポーネントの組をプロットした説明図である図6に,等価回路中のCとRの組の相関を示す。
図6においては,(C,R),(C,R),(C,R)をそれぞれ組とし,横軸にCの値,縦軸にRの値をプロットした。
燃料電池セルの運転条件を変化させて,等価回路中のCとRの相関を調べた。
図6においては,分かりやすいように,空気利用率(酸素利用率)60%の場合の(C,R),(C,R),(C,R)を折れ線401で結び,空気利用率40%の場合の(C,R),(C,R),(C,R)を折れ線402で結び,空気利用率20%の(C,R),(C,R),(C,R)を折れ線の場合403で結んだ。
そして,(C,R),(C,R),(C,R)のおよその変動範囲をそれぞれ点線で囲って表示した。
酸素含有ガスである空気の利用率を変化させた場合には,このようにCとRとが主に変化する。
燃料ガス中の水素の濃度を変化させた場合には,CとRとが主に変化した。
また,燃料電池セルの温度を変化させた場合には,CとRとが主に変化した。
以上のことより,図3の等価回路においては,CとRはアノードの反応インピーダンスに相当し,CとRはカソードの反応インピーダンスに相当し,CとRはカソードの拡散インピーダンスに相当することが分かった。
このようにして,あらかじめ正常時の各燃料電池セルのインピーダンスを測っておき,等価回路のコンポーネントの正常時の値を記憶しておく。
すると,運転中に随時インピーダンスを測って求めた等価回路のコンポーネントの値を記憶しておいた正常時のコンポーネントの値と比較することで,燃料電池セルの状態を把握し,異常時には最適なシステム制御を行うことができる。
ここで,本発明の実施の形態1のシステム制御を説明するためのフローチャート(その1)である図7,本発明の実施の形態1のシステム制御を説明するためのフローチャート(その2)である図8,および本発明の実施の形態1のシステム制御を説明するためのフローチャート(その3)である図9を主として参照しながら,このようなシステム制御についてより詳細に説明する。
ステップ1〜3;発電を開始した後,随時インピーダンスを計測する。
計測されたインピーダンスから等価回路のコンポーネントの値を求める。
ステップ4〜8;次に等価回路の(C,R)の組が,本発明の実施の形態1のシステム制御における(C,R)のエリアを示すための説明図である図10のどのエリアにあるか判定する。
(C,R)は,前述したように,カソードの拡散インピーダンスに基づくコンポーネントである。
図10における(C,R)の初期値901は,(C,R)の正常値に相当する。
なお,エリア91は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア92は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア93は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア94は,
Figure 2005063946
によって定義される領域である。
が増大して(C,R)がエリア91に移ると,濡れの進行によりガス拡散性が低下していると判断できるため,一定時間空気の利用率Uを減らして濡れを解消し,Rを減少させる。
一定時間空気の利用率Uを減らす操作を行った回数は,カウントしておく。
そして,このような操作を何度も繰り返さなければならず,カウント数が所定値を越えてしまった場合には,電極の材料自身が劣化して濡れやすくなっていると判断できるため,アラームを出力して空気の利用率Uを減らした状態で運転を続ける。アラームはメンテナンスを促したり,メンテナンス時に不具合の原因を特定することに用いることができる。
ステップ9〜10;Rが減少して(C,R)がエリア92に入ると,乾きが進行していると判断できるため,空気の利用率Uを増やすことで乾きを抑え,Rを増大させる。
ステップ11〜12;Cが減少して(C,R)がエリア93に入った場合にも,やはり濡れの進行と判断できるが,この原因は,燃料電池セルの温度が下がってしまっていることにあると考えられる。そこで,冷却水量を下げて燃料電池セルの温度を上げることで濡れを解消し,Cを増大させる。
ステップ13〜14;逆に,Cが増大して(C,R)がエリア94に入った場合は,冷却水量を上げてセル温度を下げることで乾きを抑え,Cを減少させる。
エリア91,92,93,94の具体的な分け方は経験的になされたものであるが,このようなフローに従うと安定に運転を維持できるものである(以下同様)。
次に図11に移り,(C,R)が,本発明の実施の形態1のシステム制御における(C,R)のエリアを示すための説明図である図11のどのエリアに入っているかを判定する。
(C,R)は,前述したように,カソードの反応インピーダンスに基づくコンポーネントである。
図11における(C,R)の初期値1001は,(C,R)の正常値に相当する。
なお,エリア101は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア102は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア103は,
Figure 2005063946
によって定義される領域である。
ステップ15〜19;Cが減少して(C,R)がエリア101に入ると,カソード電極触媒の反応性が低下し,見かけの電極面積が減少したと考えられるため,リカバリー操作を行い,Cを増大させる。
リカバリー操作とは,例えば燃料ガスを流したままで空気を遮断して負荷電流を流す,または空気の代わりに空気よりも酸素分圧の低いガスを流すことで,カソードの電圧を下げる(つまり,燃料電池セルの電圧を下げる)操作である。
このようなリカバリー操作によって,酸化の進行や汚染物の付着によって反応性が低下したカソード電極触媒を復活させることができる。
ここに,前回のリカバリー操作から短時間で反応性が再び低下してしまい,今回のリカバリー操作を行わなければならない場合には,触媒そのものの劣化が著しいと考えられるため,アラームを出力して運転を停止する。
ステップ20〜21;Rが増大して(C,R)がエリア102に入ると,触媒が乾いて反応性が低下したと判断できるため,空気の加湿量を増やし,Rを減少させる。
ステップ22〜23;逆に,Rが減少して(C,R)がエリア103に入ると,触媒の濡れが過剰であると判断できるため,空気の加湿量を減らし,Rを増大させる。
次に図12に移り,(C,R)が,本発明の実施の形態1のシステム制御における(C,R)のエリアを示すための説明図である図12のどのエリアに入っているかを判定する。
(C,R)は,前述したように,アノードの反応インピーダンスに基づくコンポーネントである。
図12における(C,R)の初期値1101は,(C,R)の正常値に相当する。
なお,エリア111は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア112は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア113は,
Figure 2005063946
によって定義される領域であり,エリア114は,
Figure 2005063946
によって定義される領域である。
ステップ24〜28;Cが減少して(C,R)がエリア111に入ると,アノード電極触媒が被毒されて反応性が低下し,見かけの電極面積が減少したと考えられるため,エアーブリード量を増やし,Cを増大させることを試みる。
エアーブリードは,燃料ガスに微量の空気を添加して触媒を被毒させる一酸化炭素を触媒表面で酸化して除去するものである。
エアーブリード量を増やしても(C,R)が依然としてエリア111に入っている場合は,アノード電極触媒の劣化が著しいため,アラームを出力して運転を停止する。
ステップ29〜30;Rが増大して(C,R)がエリア112に入っている場合は,燃料ガス量が過剰であることによりアノード電極触媒が乾いてしまっていると判断できるため,燃料の利用率Uを下げて運転を行い,Rを減少させる。
ステップ31〜32;逆に,Rが減少して(C,R)がエリア113に入っている場合は,燃料の利用率Uを上げ,Rを増大させる。
ステップ33〜34;Cが増大して(C,R)がエリア114に入っている場合は,エアーブリード量が過剰と判断できるため,エアーブリード量を減らし,Cを減少させる。
このようなフローにしたがって一連の操作を行った後に,図7のインピーダンス計測(ステップ2)へ戻り,同操作を繰り返す。
上述したように,以上のような具体的なエリア分けは,初期値を元に経験にもとづいて行ったものである。よって,燃料電池の構成や形状の変更によって初期値が変わった場合には,その値を元にエリア分けもシフトさせることが望ましい。
(実施の形態2)
はじめに,本発明の実施の形態2の燃料電池発電システムの構成図である図13を主として参照しながら,本実施の形態の燃料電池発電システムの構成について説明を行う。
本実施の形態における燃料電池発電システムの構成は,前述した実施の形態1における燃料電池発電システムの構成に類似しているので,以下では,主として両者の相違点について説明する(実施の形態3についても,同様である)。
本実施の形態の燃料電池発電システムは,酸素を含む酸化剤をカソードに供給し,水素を含む燃料ガスをアノードに供給して発電する燃料電池発電システムである。
そして,本実施の形態の燃料電池発電システムは,燃料電池セル601の負荷電流をステップ状に変動させる負荷制御部603と燃料電池セル601の電圧過渡応答を測定する電圧測定部604とを有し,負荷電流の変動からの時間とその時の電圧をデジタル化してフーリエ変換し,インピーダンス計測部606が燃料電池セル601のインピーダンスを測定し,インピーダンスの値に応じて運転条件が変化させられるものである。
本実施の形態の燃料電池発電システムは,短時間であらゆる周波数におけるインピーダンスを測定することができる。
つぎに,本実施の形態の燃料電池発電システムの動作について説明を行う。
本実施の形態における燃料電池発電システムの動作は,前述した実施の形態1における燃料電池発電システムの動作に類似しているので,以下では,主として両者の相違点について説明する(実施の形態3についても,同様である)。
燃料電池セル601は負荷602に接続されており,負荷602は負荷制御部603で制御され,燃料電池セル601にはステップ状の負荷電流が流れる。ここに,負荷電流の変動の範囲は燃料電池の定格出力の0〜200%とし,ステップ状の電流値の増減量は10%以上とする。
負荷電流変動時の燃料電池セルの電圧の変化を電圧測定部604で観測し,負荷変動からの時間とその時の電圧をデジタル化し,後述のようにしてフーリエ変換部605でフーリエ変換する。
そして,周波数に対する電圧応答に変換した後,インピーダンス計測部606でインピーダンスを算出し,燃料電池制御部607で,インピーダンスの値に応じて,燃料電池セル601の運転の条件を変化させるための制御を行う。
もちろん,負荷電流の変動は,インピーダンス測定のためにわざわざ行っても良いが,システムのON―OFF時や発電能力の増減時の負荷電流の増減で兼ねても良い。
ここで,フーリエ変換部605の動作について,より詳しく説明する。
ステップ状に変動させる負荷電流Iの時間関数をIstep(t),そのときのセル電圧の時間関数をEstep(t)とする。ただし,tは時間を表す。
すると,Istep(t),Estep(t)のフーリエ変換後の周波数関数は,それぞれ
Figure 2005063946
となる。ただし,fは周波数を表す。
したがって,インピーダンスZstep(f)は,
Figure 2005063946
となる。
このように,フーリエ変換部605は,時間関数Istep(t),Estep(t)から周波数関数FIstep(f),FEstep(f)を演算する。
もちろん,フーリエ変換部605は,デジタル計算機等で構成されるため,時間関数Istep(t),Estep(t)を有限個に分割してデジタル演算することで,有限個のFIstep(f),FEstep(f)を求め,有限個のインピーダンス Zstep(f)を算出する。
なお,負荷602,負荷制御部603を含む手段は本発明の負荷電流変動手段に対応し,電圧測定部604は本発明の測定手段に対応し,インピーダンス計測部606は本発明の計算手段に対応し,燃料電池制御部607は本発明の燃料電池制御手段に対応し,本実施の形態の燃料電池発電システムは本発明の燃料電池システムに対応する。
(実施の形態3)
はじめに,本発明の実施の形態3の燃料電池発電システムの構成図である図14を主として参照しながら,本実施の形態の燃料電池発電システムの構成について説明を行う。
本実施の形態の燃料電池発電システムは,酸素を含む酸化剤をカソードに供給し,水素を含む燃料ガスをアノードに供給して発電する燃料電池セル701が複数個直列に接続された燃料電池スタック702を有するシステムである。
本実施の形態の燃料電池発電システムは,各燃料電池セル701に共通の負荷703を変動させる負荷制御部704と各燃料電池セル701ごとの電圧測定が可能な電圧測定部705とを有し,インピーダンス計測部707が各燃料電池セル701のインピーダンスを測定し,そのインピーダンスに応じて運転条件が変化させられるものである。
本実施の形態の燃料電池発電システムは,燃料電池スタック702を構成する各燃料電池セル701のインピーダンスを測定することができる。
つぎに,本実施の形態の燃料電池発電システムの動作について説明を行う。
燃料電池セル701が積層された燃料電池スタック702は負荷703に接続されており,負荷703は負荷制御部704で制御され,燃料電池スタック702にはステップ状の負荷電流が流れる。
各燃料電池セル701の電極は電圧測定部705に接続されており,負荷電流変動時の各燃料電池セル701の電圧の変化を電圧測定部705で観測し,負荷変動からの時間とその時の電圧をデジタル化し,フーリエ変換部706でフーリエ変換する。
そして,周波数に対する電圧応答に変換した後,インピーダンス計測部707でインピーダンスを算出し,燃料電池制御部708で,インピーダンスの値に応じて,各燃料電池セル701の運転の条件を変化させるための制御を行う。
もちろん,負荷電流の変動は,インピーダンス測定のためにわざわざ行っても良いが,システムのON―OFF時や発電能力の増減時の負荷電流の増減で兼ねても良い。
なお,負荷703,負荷制御部704を含む手段は本発明の負荷電流変動手段に対応し,電圧測定部705は本発明の測定手段に対応し,インピーダンス計測部707は本発明の計算手段に対応し,燃料電池制御部708は本発明の燃料電池制御手段に対応し,本実施の形態の燃料電池発電システムは本発明の燃料電池システムに対応する。
(実施の形態4)
はじめに,本発明の実施の形態4の燃料電池発電システムの構成図である図15を主として参照しながら,本実施の形態の燃料電池発電システムの構成について説明を行う。
燃料電池セル801が積層された燃料電池スタック802は,インバータ803に接続されており,外部負荷と接続されている。
燃料電池セル801は,各々自動接続装置44を具備し,接続装置制御線45と電圧測定線46と電流線47とが,自動接続装置44の端子を通じて接続されている。
つぎに,本実施の形態の燃料電池発電システムの動作について説明を行う。
自動接続装置44の端子は,通常時において開放されており,接続装置制御部804からのアドレス信号を接続装置制御線45を通じて受信し,そのアドレス信号と自動接続装置44のアドレスとが一致した場合のみ,電圧測定線46と電流線47とが自動接続装置44を通じて,燃料電池セル801と接続される。
このように,単一の電圧測定線46と単一の電流線47とを利用する簡素な配線構成によって,単一のセルのみをインピーダンス計測部806と容易に接続することができる。
インピーダンス計測部806と接続された燃料電池セル801は,電子負荷部807により微小な電流が取り出され,交流信号発生部808により特定周波数の交流信号が電流に重畳される。
負荷電流変動時の燃料電池セル801の電圧変化を電圧測定部809で観測し,その電圧応答からインピーダンス計測部806でインピーダンスを算出し,燃料電池制御部805で,インピーダンスの値に応じて,燃料電池セル801の運転の条件を変化させるための制御を行う。
予め正常運転時の各セルのインピーダンスを測定しておき,各セルに内蔵された自動接続装置のアドレスとともに,後述されるような等価回路のコンポーネントの値を記憶させておく。
運転中に随時インピーダンスを測定し,等価回路のコンポーネントの値を求めて正常時の値と比較することで,セルの状態をリアルタイムで把握でき,異常時には最適な制御をかけることができる。
つまり,本実施の形態の燃料電池システムは,各セルに内蔵された自動接続装置44を用いて,特定のアドレス制御信号が全セルに送信され,アドレスが一致する対象セルのみをインピーダンス計測部806と接続し,異常の原因を判定し,異常の原因に対して十分な対処を行う。
ここで,本発明の実施の形態4のセル内蔵の自動接続装置44の構成図である図16を参照しながら,セパレータに内蔵された自動接続装置44およびインピーダンス計測部806との接続について説明する。
自動接続装置44は,セルごとに異なるアドレスを持ち,接続装置制御部804からの特定信号を受け,アドレスと特定信号とが一致する時のみ,インピーダンス計測部806,電子負荷部807,交流信号発生部808,電圧測定部809との接続を行う。
もちろん,自動接続装置44は,アドレスと特定信号とが一致しない場合には,インピーダンス計測部806,電子負荷部807,交流信号発生部808,電圧測定部809から切り離される。
かくして,対象セルのみを,インピーダンス計測部806,電子負荷部807,交流信号発生部808,電圧測定部809と接続できることとなる。
なお,電子負荷部807,交流信号発生部808を含む手段は本発明の負荷電流変動手段に対応し,電圧測定部809は本発明の測定手段に対応し,インピーダンス計測部806は本発明の計算手段に対応し,燃料電池制御部805は本発明の燃料電池制御手段に対応し,本実施の形態の燃料電池発電システムは本発明の燃料電池システムに対応する。また,電流線47は本発明の第一の配線に対応し,電圧測定線46は本発明の第二の配線に対応し,自動接続装置44は本発明の接続手段に対応し,接続装置制御部804,接続装置制御線45を含む手段は本発明の接続手段制御手段に対応する。
以上においては本実施の形態の燃料電池システムの構成および動作について説明を行ったが,以下においては同燃料電池システムにおけるインピーダンスの算出原理や運転条件の制御原理について詳しく説明を行う。
まず,本発明の実施の形態4のセルのインピーダンスを表す等価回路の説明図である図17を参照しながら,セルのインピーダンスを表す等価回路について説明する。
セルのインピーダンスは,アノードのインピーダンスとカソードのインピーダンスと電解質膜のインピーダンスおよび接触抵抗からなる。
このインピーダンスの挙動が,図17に示す等価回路で表現できるわけである。
燃料電池から取り出す直流電流の10%程度以下の微小振幅,周波数f′の交流電流を直流電流に重畳して取り出すことで,前述の実施の形態1の場合と同様に複素インピーダンスZ′が演算できる。
取り出す交流電流の周波数f′を0.1Hz程度から1000Hz程度まで掃引し,各周波数における複素インピーダンスZ′の演算を行う。
なお,インピーダンスは,複数の特定周波数を変化させながら測定したり,複数の特定周波数が混在した交流で測定したりすることが望ましい。
そして,その実数部Zr′を横軸に,虚数部Zi′にマイナス符号を付けた−Zi′を縦軸にした複素平面にプロットし,本発明の実施の形態4のコール−コールプロットの説明図である図18に示されているようなコール−コールプロットを作成する。
図17のような,抵抗(抵抗値)とコンデンサ(容量値)との組(R′,C′),抵抗(抵抗値)とコンデンサ(容量値)とワールブルグ抵抗(ワールブルグ抵抗値)との組(R′,C′,W′),および抵抗(抵抗値)R′を有する等価回路の場合のコール−コールプロットは,2つの半円と,円弧と直線とをつないだ曲線(ワールブルグ抵抗のコール−コールプロットに対応する)とを重ね合わせて合成した形状になる。
図18において,2つの半円,および円弧と直線とをつないだ曲線は実線で示され,これらを重ね合わせて合成した形状は破線で示されている。
描画された形状に合致するように低周波数側から一つずつ円弧の半径,中心座標を決定していき,1番目,2番目の半円に対して,順に,中心座標をX′,X′,直径をD′,D′とし,円弧と直線とをつないだ曲線に対して,幅をD′とする。
そして,1番目,2番目の半円,直線とつながれた円弧の上で虚数部の最も大きい点に対応する周波数を順にf′,f′,f′とすると,
Figure 2005063946
である。
なお,W2T′は,ガス拡散性の指標となる定数である。
このようにして,描画された形状に合致するように等価回路の各コンポーネントの値を算出する。
さて,セルの運転条件を変化させて,等価回路中の各コンポーネントの数値変化を調べた。
すると,燃料ガスの露点温度を変化させた場合にはC′とR′が主に変化し,酸素含有ガスの露点温度を変化させた場合にはC′とR′が主に変化し,酸素含有ガスである空気の酸素利用率を変化させた場合にはW2R′が主に変化した。
以上のことより,C′はアノードの電気二重層容量に相当し,R′はアノードの反応抵抗に相当し,C′はカソードの電気二重層容量に相当し,R′はカソードの反応抵抗に相当し,W2R′はカソードの拡散抵抗に相当することが分かった。
なお,加湿量を増大させるとR′が低下するという理由により,R′は高分子膜の抵抗に相当することが分かる。
したがって,C′の変化を調べることにより,アノード電極触媒層の反応面積の異常,劣化が検知,把握できる。
また,R′の変化を調べることにより,アノード電極触媒層の反応抵抗の異常,劣化が検知,把握できる。
また,C′の変化を調べることにより,カソード電極触媒層の反応面積の異常,劣化が検知,把握できる。
また,R′の変化を調べることにより,カソード電極触媒層の反応抵抗の異常,劣化が検知,把握できる。
また,W2R′の変化を調べることにより,カソードガス拡散層の拡散抵抗の異常,劣化が検知,把握できる。
また,R′の変化を調べることにより,高分子膜の加湿状態の異常,劣化が検知,把握できる。
ここで,本発明の実施の形態4のシステム制御を説明するためのフローチャート(その1)である図19,本発明の実施の形態4のシステム制御を説明するためのフローチャート(その2)である図20,および本発明の実施の形態4のシステム制御を説明するためのフローチャート(その3)である図21を主として参照しながら,このようなシステム制御についてより詳細に説明する。
ステップ1〜3;発電を開始した後,随時インピーダンスを計測する。
もちろん,計測する燃料電池セルの順番はアドレス順でもよいし,順不同でもよい。
計測されたインピーダンスから等価回路のコンポーネントの値を求める。
次に等価回路のW′に関して判定を行う。
′はカソードのガス拡散に基づくコンポーネントであるが,W2R′が拡散抵抗の大きさを表している。
ステップ4〜10;W2R′が上昇すると,濡れの進行によりガス拡散性が低下していると判断できるため,W2R′の値が所定値を超えた場合には,一定時間空気の利用率U′を減らして,ガス流量を増大させ,濡れを解消させる。
一定時間空気の利用率U′を減らす操作を行った回数は,カウントしておく。
そして,このような操作を何度も繰り返さなければならず,カウント数が所定値を越えてしまった場合には,一定時間冷却水量を下げてセルの温度を上げることで濡れを解消する。
一定時間冷却水量を減らす操作を行った回数は,カウントしておく。
そして,このような操作を何度も繰り返さなければならず,カウント数が所定値を越えてしまった場合には,電極の材料自体が劣化して濡れやすくなっていると判断し,アラームを出力し,さらに空気の利用率U′を減らした状態で運転を続ける。
アラームは,使用者に異常を知らせたり,メンテナンスを促したり,そのメンテナンス時に不具合の原因を特定したりすることに用いることができる。
ステップ11〜12;W2R′が所定値を下回る状態では,乾きの進行と判断されるため,U′を増やすことで乾きを抑えることができる(ガス流量を減少させてもよい)。
次にR′に関して判定を行う。
′は高分子膜の抵抗の大きさを表している。
ステップ13〜14;R′が上昇すると,乾きにより高分子膜の抵抗が増大していると判断できるため,冷却水量を上げて,濡れやすい状態を作り,乾きを抑えることができる。
図20に移り,R′,C′に関して判定を行う。
′はカソードの触媒層の反応抵抗を表し,C′はカソードの触媒層の反応面積を表す。
ステップ15〜19;C′が減少すると,電極触媒の反応性が低下し,見かけの電極面積が低下したと考えられるため,C′が所定値を下回っている場合は,リカバリー操作を行う。
リカバリー操作は,燃料ガスを流したままで空気を遮断して負荷電流を流したり,空気の代わりに不活性ガスを流したりしてカソードの電位を下げる(セル電圧を下げる)操作である。
これによって酸化の進行や汚染物の付着によって反応性が低下した電極触媒を復活させることができる。
しかしながら,リカバリーによって反応面積が上昇しない場合や,前回のリカバリー操作から短時間で反応面積が低下する場合には,触媒そのものの劣化が著しいため,アラームを出力して運転を停止する。
ステップ20〜21;R′が上昇すると,触媒が乾いて反応性が低下したと判断できるため,R′が所定値を上回っている場合には,空気の加湿量を増やす。
ステップ22〜23;逆に,R′が減少すると触媒の濡れが過剰のため,R′が所定値を下回っている場合には,空気の加湿量を減らす。
図21に移り,R′,C′に関して判定を行う。R′はアノードの触媒層の反応抵抗を表し,C′はアノードの触媒層の反応面積を表す。
ステップ24〜28;C′が減少すると,アノード電極触媒が被毒されて反応性が低下し,見かけの電極面積が低下したと考えられるため,C′が所定値を下回っている場合には,エアーブリード量を増やす。
エアーブリードとは,燃料ガスに微量の空気を添加して触媒を被毒させる一酸化炭素を触媒表面で酸化して除去するものである。
エアーブリード量を増やしても,C′が所定値を下回っている場合には,アノード電極触媒の劣化が著しいと判断し,アラームを出力して運転を停止する。
ステップ29〜30;R′が上昇すると,燃料ガス量が過剰であることによりアノード触媒が乾いて反応性が低下したと判断できるため,R′が所定値を上回っている場合には,燃料の利用率Uを下げて運転を行う(なお,燃料ガスの加湿量を上げてもよい)。
ステップ31〜32;逆に,R′が減少すると,触媒の濡れが過剰と判断できるため,R′が所定値を下回っている場合には,燃料の利用率Uを上げて運転を行う(なお,燃料ガスの加湿量を下げてもよい)。
ステップ33〜34;C′が上昇すると,エアーブリード量が過剰と判断できるため,C′が所定値を上回っている場合には,エアーブリード量を減らす。
なお,以上における種々の所定値は,制御によって正常な運転状態が維持できる範囲で適切に設定を行う。
このようにして,対象セルの運転状態の判定が終了すると,接続装置制御部804から次の対象セルのアドレス信号を送信する。
そして,アドレス信号と自動接続装置44のアドレスが一致する対象セルのインピーダンス計測および制御を,同様のフローによって行う。
かくして,一つのセルの測定が終了すると,アドレス信号を切り替え,燃料電池スタック802内のすべての燃料電池セルを連続的に測定することができる。
本実施の形態によれば,簡易な配線による低コストな自己診断機能により,異常なセルを容易に判定し,異常原因を特定でき,適切な制御を行うことで信頼性の高い運転を可能とした燃料電池システムを得ることができる。
次に本発明の実施例を具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1における燃料電池発電システムの作製;始めにガス拡散層を以下の方法で作製した。
カーボンペーパー(東レ(株)製TGPH−060)にポリテトラフルオロエチレンの分散液(ダイキン工業(株)製ルブロンLDW−40)を乾燥重量として10重量%含侵させた後,熱風乾燥機を用いて350℃で加熱することで撥水処理を行った。
さらに炭素粉末とフッ素樹脂からなる高分子含有導電層を形成した。
すなわち炭素粉末としての電気化学工業(株)製デンカブラックに,フッ素樹脂としてのポリテトラフルオロエチレンの分散液(ダイキン製ルブロンLDW−40)を,乾燥重量で30重量%混合して分散液を作製した。そして,このようにして作成した分散液を,前述のように撥水処理したカーボンペーパーに塗工し,熱風乾燥機を用いて350℃で加熱することで高分子含有導電層を含むガス拡散層を作製した。
次に電解質膜−電極接合体(MEA)を以下の方法で作製した。
導電性炭素粉末に平均粒径約30Åの白金粒子を50重量%担持したもの(田中貴金属工業(株)製TEC10E50E)10gに水10gを加え,水素イオン伝導性高分子電解質の9重量%エタノール溶液(旭硝子(株)製フレミオン)55gを混合し,触媒ぺ−ストを作製した。
このペーストをポリプロピレンフィルム上にワイヤーバーを用いたバーコーティングにより塗布し乾燥することで,酸化剤極側触媒層とした。触媒層の塗布量は,白金の含有量が1cm当り0.3mgになるように調整した。
導電性炭素粉末に白金−ルテニウム合金を担持したもの(田中貴金属工業(株)製TEC61E54)10gに水10gを加え,水素イオン伝導性高分子電解質の9%エタノール溶液(旭硝子(株)製フレミオン)50gを混合し,触媒ぺ−ストを作製した。
このペーストをポリプロピレンフィルム上にワイヤーバーを用いたバーコーティングにより塗布し乾燥することで,燃料極側触媒層とした。触媒層の塗布量は,白金の含有量が1cm当り0.3mgになるように調整した。
この触媒層付きポリプロピレンフィルムをそれぞれ6cm角に切り,水素イオン伝導性高分子電解質膜(ジャパンゴアテックス(株)社製ゴア−セレクト,膜厚30μm)を,前述した触媒層付きの2組のポリプロピレンフィルムで触媒層が内側になるように挟んだ。そして,このようにして2組のポリプロピレンフィルムで挟んだ高分子電解質膜を,130℃で10分間ホットプレスした後,ポリプロピレンフィルムを除去し,触媒層付高分子電解質膜を得た。
この触媒層付高分子電解質膜の両側にガス拡散層を,その高分子含有導電層が内側になるように挟んでMEAとした。
一方,黒鉛板にガス流路と冷却水流路を切削加工してセパレータ板を作製した。
MEAを一対のセパレータ板で挟み,燃料電池セルを構成した。
この燃料電池セルを用いて,実施の形態1の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例1における燃料電池発電システムの運転の開始;燃料極側には,改質ガスを模擬した混合ガス(水素80%,二酸化炭素20%,一酸化炭素20ppm)にエアーブリードとして混合ガスの体積の1%の量の空気を加えたものを露点が70℃となるように加湿して供給し,酸素極側には,露点が70℃となるように加湿した空気を供給した。
燃料利用率80%,酸素利用率40%,電流密度200mA/cmで発電を行った。
冷却水を,燃料電池セル501の入口側で70℃,出口側で72〜75℃になるように調整した。
燃料電池セル501の電圧は,0.75Vだった。
実施例1における燃料電池発電システムの運転の制御;交流信号発生部503で1Hz,2Hz,4Hz,8Hz,16Hz,32Hz,64Hz,128Hz,256Hzの交流信号を順次発生させ,その信号に同期して負荷電流を制御した。負荷電流は,200mA/cmの直流に±10mA/cmの正弦波を重畳した電流とした。
その時の電圧変化を電圧測定部504で観測し,インピーダンス計測部505でインピーダンスを求めて,図7〜9のフローに従って制御を行った。
本発明の実施例1および比較例におけるセル電圧の経時変化を示した図である図22に,実施例1のセル電圧151として,セル電圧の経時変化を示す。
運転を開始してから5000時間経過後も,セル電圧151は0.70V以上を維持した。
(実施例2)
実施例1と同様に燃料電池セルを構成し,この燃料電池セルを用いて実施例1と同様に実施の形態1の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例1と同様に運転を行い,図7〜9のフローに従って制御を行った。
ただし,実施例2においては,図9中のステップ30およびステップ32のUの増減は行わなかった。
本発明の実施例2〜6におけるセル電圧の経時変化を示した図である図23に,実施例2のセル電圧161として,セル電圧の経時変化を示す。
運転を開始してから5000時間経過後も,セル電圧161は0.70V以上を維持した。
(実施例3)
実施例1と同様に燃料電池セルを構成し,この燃料電池セルを用いて実施例1と同様に実施の形態1の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例1と同様に運転を行い,図7〜9のフローに従って制御を行った。
ただし,実施例3においては,図9中のステップ25およびステップ34のエアーブリード量の増減は行わなかった。
図23に,実施例3のセル電圧162として,セル電圧の経時変化を示す。
運転を開始してから4500時間経過後も,セル電圧162は0.70V以上を維持した。
(実施例4)
実施例1と同様に燃料電池セルを構成し,この燃料電池セルを用いて実施例1と同様に実施の形態1の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例1と同様に運転を行い,図7〜9のフローに従って制御を行った。
ただし,実施例4においては,図8中のステップ21およびステップ23の空気加湿量の増減は行わなかった。
図23に,実施例4のセル電圧163として,セル電圧の経時変化を示す。
運転を開始してから4000時間経過後も,セル電圧163は0.70V以上を維持した。
(実施例5)
実施例1と同様に燃料電池セルを構成し,この燃料電池セルを用いて実施例1と同様に実施の形態1の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例1と同様に運転を行い,図7〜9のフローに従って制御を行った。
ただし,実施例5においては,図7中のステップ12およびステップ14の冷却水量の増減は行わなかった。
図23に,実施例5のセル電圧164として,セル電圧の経時変化を示す。
運転を開始してから3500時間経過後も,セル電圧164は0.70V以上を維持した。
(実施例6)
実施例1と同様に燃料電池セルを構成し,この燃料電池セルを用いて実施例1と同様に実施の形態1の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例1と同様に運転を行い,図7〜9のフローに従って制御を行った。
ただし,実施例6においては,図7中のステップ5およびステップ8およびステップ10のUの増減は行わなかった。
図23に,実施例6のセル電圧165として,セル電圧の経時変化を示す。
運転を開始してから3000時間経過後も,セル電圧165は0.70V以上を維持した。
(実施例7)
実施例7における燃料電池発電システムの作製;実施例1と同様に燃料電池セルを構成し,この燃料電池セルを用いて実施の形態2の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例7における燃料電池発電システムの運転の開始;燃料極側には露点が70℃となるように加湿した水素ガスを供給し,酸素極側には露点が70℃となるように加湿した空気を供給し,燃料利用率80%,酸素利用率40%,定格電流密度200mA/cmで発電を行った。
冷却水を,燃料電池セル601の入口側で70℃,出口側で72〜75℃になるように調整した。
実施例7における燃料電池発電システムの運転の制御;毎日,夜には2時間電流密度を100mA/cmに減らし,その後電流密度をゼロにして燃料電池セル601を冷却し,システムを停止した。
朝には1時間電流密度100mA/cmで運転した後,定格電流密度で運転を行った。
電流密度を増減するには,負荷制御部603から制御信号を発し,負荷602の負荷電流をステップ状に増減する。
負荷増減時の電圧の変化を電圧測定部604で観測し,デジタル化してフーリエ変換部605でフーリエ変換した。
そして,インピーダンス計測部606でインピーダンスを求めて,図7〜9のフローに従って制御を行った。
実施例1と同様に,運転を開始してから5000時間経過後も,セル電圧は0.70V以上を維持した。
(実施例8)
実施例8における燃料電池発電システムの作製;実施例1と同様に燃料電池セルを構成し,この燃料電池セルを60個積層して燃料電池スタックを構成した。
これを用いて実施の形態3の構成の燃料電池発電システムを作製した。
実施例8における燃料電池発電システムの運転の開始;各燃料電池セル701のセパレータ板からリード線を引き出し,電圧測定部705に接続した。
燃料極側には露点が70℃となるように加湿した水素ガスを供給し,酸素極側には露点が70℃となるように加湿した空気をそれぞれ供給し,燃料利用率80%,酸素利用率40%,定格電流密度200mA/cmで発電を行った。
冷却水を,燃料電池スタック702の入口側で70℃,出口側で72〜75℃になるように調整した。
実施例8における燃料電池発電システムの運転の制御;実施例7と同様に,電流密度を増減して運転を行い,その時のインピーダンスを計測して,図7〜9のフローに従って制御を行った。
実施例1と同様に,運転を開始してから5000時間経過後も,セル電圧は0.70V以上を維持した。
(比較例)
比較例における燃料電池発電システムの作製;本比較例の燃料電池発電システムを,実施例1と類似した構成をもつ燃料電池発電システムとして作製した。
比較例における燃料電池発電システムの運転の開始;実施例1と同様に,燃料極側には露点が70℃となるように加湿した水素ガスを供給し,酸素極側には露点が70℃となるように加湿した空気をそれぞれ供給し,燃料利用率80%,酸素利用率40%,電流密度200mA/cmで発電を行った。
比較例における燃料電池発電システムの運転の制御;本比較例の燃料電池発電システムの運転は,負荷電流は変動させず,インピーダンスも計測しないで行った。
図22に,比較例のセル電圧152として,セル電圧の経時変化を示す。
運転を開始してから2000時間経過後には,セル電圧152は0.70Vに低下し,その後2500時間で,発電電圧が急激に低下して発電が停止した。
上述の実施例1〜8と比較例とを比較することにより,本発明によれば,燃料電池セルの状況を把握することができ,これにより燃料電池の最適な運転条件を維持できるため,長時間安定して燃料電池の発電を維持できることが明らかとなる。
また,本発明のプログラムは,上述した本発明の燃料電池運転方法の全部または一部のステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって,コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また,本発明の記録媒体は,上述した本発明の燃料電池運転方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した記録媒体であり,コンピュータにより読み取り可能且つ,読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体である。
なお,本発明の上記「一部のステップ」とは,それらの複数のステップの内の,一つまたは幾つかのステップを意味する。
また,本発明の上記「ステップ(または,工程,動作,作用等)の動作」とは,前記ステップの全部または一部の動作を意味する。
また,本発明のプログラムの一利用形態は,コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され,コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また,本発明のプログラムの一利用形態は,伝送媒体中を伝送し,コンピュータにより読みとられ,コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また,記録媒体としては,ROM等が含まれ,伝送媒体としては,インターネット等の伝送媒体,光・電波・音波等が含まれる。
また,上述した本発明のコンピュータは,CPU等の純然たるハードウェアに限らず,ファームウェアや,OS,更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお,以上説明した様に,本発明の構成は,ソフトウェア的に実現しても良いし,ハードウェア的に実現しても良い。
本発明にかかる燃料電池システム,燃料電池運転方法,プログラム,および記録媒体は,燃料電池の発電異常の原因に応じたより信頼性の高い対処を行うことができ,有用である。
本発明の実施の形態1の燃料電池発電システムの構成図 本発明の実施の形態1の周波数をスイープさせて測定したインピーダンスをプロットした説明図 本発明の実施の形態1のセルのインピーダンスを表す等価回路の説明図 本発明の実施の形態1における,交流電流振幅の直流電流に対する比とS/N比との関係を示す図 本発明の実施の形態1のコール−コールプロットの説明図 本発明の実施の形態1の空気の利用率を変えて測定した場合の等価回路のコンポーネントの組をプロットした説明図 本発明の実施の形態1のシステム制御を説明するためのフローチャート(その1) 本発明の実施の形態1のシステム制御を説明するためのフローチャート(その2) 本発明の実施の形態1のシステム制御を説明するためのフローチャート(その3) 本発明の実施の形態1のシステム制御における(C,R)のエリアを示すための説明図 本発明の実施の形態1のシステム制御における(C,R)のエリアを示すための説明図 本発明の実施の形態1のシステム制御における(C,R)のエリアを示すための説明図 本発明の実施の形態2の燃料電池発電システムの構成図 本発明の実施の形態3の燃料電池発電システムの構成図 本発明の実施の形態4の燃料電池発電システムの構成図 本発明の実施の形態4のセル内蔵の自動接続装置44の構成図 本発明の実施の形態4のセルのインピーダンスを表す等価回路の説明図 本発明の実施の形態4のコール−コールプロットの説明図 本発明の実施の形態4のシステム制御を説明するためのフローチャート(その1) 本発明の実施の形態4のシステム制御を説明するためのフローチャート(その2) 本発明の実施の形態4のシステム制御を説明するためのフローチャート(その3) 本発明の実施例1および比較例におけるセル電圧の経時変化を示した図 本発明の実施例2〜6におけるセル電圧の経時変化を示した図 従来の燃料電池発電システム1のブロック図
符号の説明
1 燃料電池発電システム
21,22,…,2n スタック
31,32,…,3m セル
4,5 配線
51 周波数切換器
6 インバータ
71,72,…,7n インピーダンス測定装置
8 コンピュータ
41 カソード側セパレータ
42 アノード側セパレータ
43 MEA
44 自動接続装置
45 接続装置制御線
46 電圧測定線
47 電流線
501 燃料電池セル
502 負荷
503 交流信号発生部
504 電圧測定部
505 インピーダンス計測部
506 燃料電池制御部
601 燃料電池セル
602 負荷
603 負荷制御部
604 電圧測定部
605 フーリエ変換部
606 インピーダンス計測部
607 燃料電池制御部
701 燃料電池セル
702 燃料電池スタック
703 負荷
704 負荷制御部
705 電圧測定部
706 フーリエ変換部
707 インピーダンス計測部
708 燃料電池制御部
801 燃料電池セル
802 燃料電池スタック
803 インバータ
804 接続装置制御部
805 燃料電池制御部
806 インピーダンス計測部
807 電子負荷部
808 交流信号発生部
809 電圧測定部
901 (C,R)の初期値
1001 (C,R)の初期値
1101 (C,R)の初期値
151 実施例1のセル電圧
152 比較例のセル電圧
161 実施例2のセル電圧
162 実施例3のセル電圧
163 実施例4のセル電圧
164 実施例5のセル電圧
165 実施例6のセル電圧

Claims (45)

  1. 発電のために運転が行われる燃料電池に対する負荷電流を変動させる負荷電流変動手段と,
    前記負荷電流の変動に対する電圧応答に関する測定を行う測定手段と,
    前記電圧応答に関する測定の結果に基づいて,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を行う計算手段と,
    前記インピーダンスに関する計算の結果を利用して,前記燃料電池の運転の条件を変化させる燃料電池制御手段とを備えた燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池のセルを,直列に接続された,(1)抵抗値Rの抵抗と,(2)前記セルのアノードの反応インピーダンスに相当する,並列に接続された容量値Cのコンデンサおよび抵抗値Rの抵抗と,(3)前記セルのカソードの反応インピーダンスに相当する,並列に接続された容量値Cのコンデンサおよび抵抗値Rの抵抗と,(4)前記セルのカソードの拡散インピーダンスに相当する,並列に接続された容量値Cのコンデンサおよび抵抗値Rの抵抗とを有する等価回路で表した場合,
    前記燃料電池のインピーダンスに関する計算とは,前記容量値C,前記抵抗値R,前記容量値C,前記抵抗値R,前記容量値C,および前記抵抗値Rの計算である請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が増やされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記エアーブリード量が増やされても,前記組(C,R)が前記所定の領域に入っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が減らされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (L),定数d (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が増やされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  7. 前記所定の領域とは,前記定数c (L),前記定数d (L)に加えて,定数a (L),定数b (L),定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    である請求項6記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が減らされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  9. 前記所定の領域とは,前記定数c (U),前記定数d (U)に加えて,定数a (L),定数b (L),定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    である請求項8記載の燃料電池システム。
  10. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池におけるカソード電極触媒に関する所定のリカバリーが行われるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  11. 前記所定のリカバリーが行われてから所定の時間がたったときにも,前記組(C,R)が前記所定の領域に入っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される請求項10記載の燃料電池システム。
  12. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (L),定数d (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946
    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が減らされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  13. 前記所定の領域とは,前記定数c (L),前記定数d (L)に加えて,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    である請求項12記載の燃料電池システム。
  14. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が増やされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  15. 前記所定の領域とは,前記定数c (U),前記定数d (U)に加えて,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    である請求項14記載の燃料電池システム。
  16. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (L),定数b (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が減らされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  17. 前記所定の領域とは,前記定数a (L),前記定数b (L)に加えて,定数c (L),定数d (L),定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    である請求項16記載の燃料電池システム。
  18. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数a (U),定数b (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が増やされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  19. 前記所定の領域とは,前記定数a (U),前記定数b (U)に加えて,定数c (L),定数d (L),定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    である請求項18記載の燃料電池システム。
  20. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (L),定数d (L)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が増やされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  21. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値Cと前記抵抗値Rとの組(C,R)が,前記容量値Cに関する横軸と前記抵抗値Rに関する縦軸とをもつ座標平面における,定数c (U),定数d (U)によって定義される領域
    Figure 2005063946

    に含まれる所定の領域に入っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が減らされるように変化させられる請求項2記載の燃料電池システム。
  22. 前記酸化剤ガス利用率が所定の回数を超えて減らされた場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が前記酸化剤ガス利用率が減らされたままで継続される請求項21記載の燃料電池システム。
  23. 前記燃料電池のセルを,直列に接続された,(1)並列に接続された,アノードの電気二重層容量に相当する容量値C′のコンデンサおよびアノードの反応抵抗に相当する抵抗値R′の抵抗と,(2)並列に接続された,(2a)カソードの電気二重層容量に相当する容量値C′のコンデンサ,および(2b)直列に接続された,カソードの反応抵抗に相当する抵抗値R′の抵抗,およびカソードの拡散抵抗に相当する抵抗値W2R′をもつワールブルグ抵抗と,(3)高分子膜の抵抗に相当する抵抗値R′の抵抗とを有する等価回路で表した場合,
    前記燃料電池のインピーダンスに関する計算とは,前記容量値C′,前記抵抗値R′,前記容量値C′,前記抵抗値R′,前記抵抗値W2R′,および前記抵抗値R′の計算である請求項1記載の燃料電池システム。
  24. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値C′が,所定の下限容量値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が増やされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  25. 前記エアーブリード量が増やされても,前記容量値C′が前記所定の下限容量値を下回っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される請求項24記載の燃料電池システム。
  26. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値C′が,所定の上限容量値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関するエアーブリード量が減らされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  27. 前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の下限抵抗値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が増やされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  28. 前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の燃料ガスに関する燃料ガス利用率が減らされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  29. 前記燃料電池の運転の条件は,前記容量値C′が,所定の下限容量値を下回っている場合には,前記燃料電池におけるカソード電極触媒に関する所定のリカバリーが行われるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  30. 前記所定のリカバリーが行われてから所定の時間がたったときにも,前記容量値C′が,前記所定の下限容量値を下回っている場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が停止される請求項29記載の燃料電池システム。
  31. 前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の下限抵抗値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が減らされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  32. 前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する加湿量が増やされように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  33. 前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値W2R′が,所定の下限抵抗値を下回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が増やされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  34. 前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値W2R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される所定の酸化剤ガスに関する酸化剤ガス利用率が減らされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  35. 前記酸化剤ガス利用率が所定の回数を超えて減らされた場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が減らされるように変化させられる請求項34記載の燃料電池システム。
  36. 前記燃料電池に供給される冷却水の水量が所定の回数を超えて減らされた場合には,所定の警告が外部に対して発せられ,前記燃料電池の運転が前記酸化剤ガス利用率がさらに減らされた上で継続される請求項35記載の燃料電池システム。
  37. 前記燃料電池の運転の条件は,前記抵抗値R′が,所定の上限抵抗値を上回っている場合には,前記燃料電池に供給される冷却水の水量が増やされるように変化させられる請求項23記載の燃料電池システム。
  38. 前記負荷電流は,前記燃料電池が出力する直流電流に重畳される交流電流であり,
    前記負荷電流を変動させるとは,前記重畳される交流電流の周波数を変動させることであり,
    前記インピーダンスに関する計算は,前記周波数が変動させられる交流電流の複数の周波数における前記燃料電池のインピーダンスの計算結果に基づいて行われる請求項1記載の燃料電池システム。
  39. 前記負荷電流を変動させるとは,前記負荷電流の電流値をステップ状に変動させることであり,
    前記インピーダンスに関する計算は,前記電流値がステップ状に変動させられる負荷電流の時間関数をフーリエ変換することにより得られる周波数関数,および前記負荷電流の変動に対する電圧応答の時間関数をフーリエ変換することにより得られる周波数関数に基づいて行われる請求項1記載の燃料電池システム。
  40. 前記燃料電池は,複数のセルを有し,
    前記測定手段は,前記電圧応答に関する測定を前記セルごとに行い,
    前記計算手段は,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を前記セルごとに行い,
    前記燃料電池制御手段は,前記燃料電池の運転の条件を前記セルごとに変化させる請求項1記載の燃料電池システム。
  41. 前記負荷電流変動手段に前記複数のセルを電気的に接続するための第一の配線と,
    前記測定手段に前記複数のセルを電気的に接続するための第二の配線と,
    前記複数のセルと前記第一の配線との電気的な接続を行うか否かの切り替え,および前記複数のセルと前記第二の配線との電気的な接続を行うか否かの切り替えを行うための, 前記セルごとに設けられた複数の接続手段と,
    所定の制御信号を利用して前記複数の接続手段を制御するための接続手段制御手段とをさらに備えた請求項40記載の燃料電池システム。
  42. 前記燃料電池は,直交変換用インバータに対して直列に接続されている請求項1記載の燃料電池システム。
  43. 発電のために運転が行われる燃料電池に対する負荷電流を変動させる負荷電流変動ステップと,
    前記負荷電流の変動に対する電圧応答に関する測定を行う測定ステップと,
    前記電圧応答に関する測定の結果に基づいて,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を行う計算ステップと,
    前記インピーダンスに関する計算の結果を利用して,前記燃料電池の運転の条件を変化させる燃料電池制御ステップとを備えた燃料電池運転方法。
  44. 請求項43記載の燃料電池運転方法の,発電のために運転が行われる燃料電池に対する負荷電流を変動させる負荷電流変動ステップと,前記電圧応答に関する測定の結果に基づいて,前記燃料電池のインピーダンスに関する計算を行う計算ステップと,前記インピーダンスに関する計算の結果を利用して,前記燃料電池の運転の条件を変化させる燃料電池制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  45. 請求項44記載のプログラムを担持した記録媒体であって,コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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