JP2005062564A - レンズ付きフイルムユニットの分解方法及び装置 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニットの分解方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 部品を分離するときに外部から侵入して付着する粘着物により部品が保持部から分離できなことを防止する。
【解決手段】 使用済みのレンズ付きフイルムユニットは、回収後分解し、取り出した部品を再使用又は再生使用してリサイクルされる。部品のうちの一部が外部に露呈するレンズホルダ21を一対の挟持爪40,41で保持して取り外す際に、レンズホルダ21に粘着物43が着いていると、挟持爪40からレンズホルダ21を分離することができない不都合が生じる。そこで、保持機構に分離機構45を設け、挟持爪40,41を開放したときに、分離機構45の押し出し棒47を挟持爪40,41の間に突出してレンズホルダ21を挟持爪40,41から強制的に分離する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、使用済みのレンズ付きフイルムユニット(以下、「フイルムユニット」と称す)を回収してリサイクルするときの分解方法及び装置に関し、さらに詳しくは、フイルムユニットを分解して部品を取り外す分解方法及び装置に関するものである。
従来、フイルムユニットをリサイクルするための分解方法が記載されている(特許文献1)。フイルムユニットには、一部が外カバーの外に露呈する部品、例えば、巻き上げノブ、撮影レンズ、接眼レンズ、ストロボ充電スイッチ、及び対物レンズなどが組み込まれている。これら部品は、自動分解装置の一対のチャック爪や吸引又は吸着ヘッドなどで保持して自動的に取り外している。
特開平6−175295号公報
しかしながら、前述した部品は、一部が外部に露呈しているため、例えば、こぼした飲料などが入り込み、そのまま乾燥して粘着物となっている場合、その部品を保持するチャック爪や吸着するパッドなどの保持部で取り外すときには被分離品を押さえておけばその力が粘着物の粘着力により大きいため、部品を容易に取り外すことができるのに対し、粘着物が部品にも付着しているため、それを保持した保持部に部品がくっつき、保持部から部品を分離するときに分離することができなくなる恐れがある。このようになると、保持部を備えた自動分解装置のトラブルとなり、分解作業が効率良く行えないという欠点があった。
そこで、本発明は、一部が外部に露呈し、粘着物などが付着する部品を保持部で保持した後に、その部品を保持部から簡便に分離するようにしたレンズ付きフイルムユニットの分解方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明では、外カバーに設けた開口から一部が外部に露呈しており、リサイクル時にそのまま再使用される部品、又は原材料に戻して再生使用される部品を保持手段が保持部で保持し、その保持部を前記部品の取り外し方向に移動して部品をレンズ付きフイルムユニットから取り外し、その後に、部品を保持したままの保持部を保持位置から移載位置に移動させ、移載位置に移動した後に、保持手段が保持部での部品の保持を解除するとともに、その保持部の解除動作に連動して分離手段を作動して前記部品を保持部から分離するようにしたものである。
保持部としては、複数の挟持爪や吸着ヘッドとしてもよい。対向する一対の挟持爪を用いる場合には、少なくとも挟持爪のうちの何れか一方を他方に向けて近づけるように移動させて前記部品を保持するように構成すればよい。ところで、挟持爪は、保持するときに部品に当接する。このため、再使用する部品に傷を付けるおそれがある。そこで、部品を丁寧に取り外すためには、吸着ヘッドを用いるのが好適である。
分離手段としては、一対の挟持爪の間又は吸着ヘッドの中に出入り自在な押し出し部材を設け、移載位置で保持を解除する動作を行うごとに前記押し出し部材を一往復移動させる構成や、押し出し部材の代わりにエアノズルを設け、移載位置で保持を解除するときに前記エアノズルからエアを吹き付けて部材を保持部から分離する構成としてもよい。また、移載位置に配される収納部から部品を引き寄る分離手段としてもよい。この場合には、収納部、例えばトレイに複数の升目を設け、各升目に前記部品を各々移載するようにし、複数の升目の底に開口をそれぞれ設けて、升目内に部品を移載するときに、開口を通して吸引することで部品を挟持爪又は吸着パッドから引き寄せる構成にするのが好適である。
本発明の分解方法又は装置では、移載時に保持部から部品を強制的に分離する分離手段を設け、保持部が保持を解除したときに分離手段を必ず作動するようにしたから、部品に付着する粘着物により部品が保持部に粘着して、移載位置で保持部から部品を分離できないことを確実に防止することができる。
フイルムユニット2は、図1に示すように、撮影機構を備えたユニット本体3と、これを収納する外ケース4とから構成されており、この外ケース4を付けたままで写真撮影が行われる。外ケース4は、フイルムユニット2の外観を奇麗にするためのものであり、外面に印刷を施した紙箱又はプラスチックシート等が用いられる。この外ケース4を取り付けた状態でフイルムユニット2の外観には、撮影レンズ5、ファインダー対物窓6、レリーズボタン7、枚数表示窓8、巻き上げノブ9、ストロボ充電スイッチ10、及び、ストロボ発光窓11が露出されている。
図2において、ユニット本体3は、写真フイルムカートリッジ13、前カバー14、後カバー15、本体基部16、ストロボユニット17、及び露光ユニット18とから構成されている。ユニット本体3の外カバーは、前後を二つ割りにした前カバー14と後カバー15とで構成されている。なお、3つ以上のカバーで外カバーを構成してもよい。露光ユニット18は、フイルムカウンタ機構、シャッタ機構、フイルム巻き止め機構、及び撮影レンズ5等の露光付与機構を一緒に組み込んで一体化したユニット部品であり、本体基部16に設けたアパーチャー19の前面に爪結合により着脱自在に取り付けられる。
露光ユニット18の前面には、シャッタ羽根の前に配されるシャッタカバー20が取り付けられている。シャッタカバー20には、固定の絞り開口と、その絞り開口を取り巻くように突出したレンズ受け部とがそれぞれ形成されている。レンズ受け部には、撮影レンズ5が挿入され、レンズ受け部にレンズホルダ21を取り付けることで撮影レンズ5が保持される。レンズホルダ21と撮影レンズ5との一部は前カバー14に設けた撮影窓22から露呈する。
本体基部16には、アパーチャー19を挟んだ両側に、カートリッジ23が装填されるカートリッジ室24と、カートリッジ23から引き出した未露光の写真フイルム25をロール状の形態で収納するフイルム収納室26とが一体に形成されている。本体基部16の背面側は開口されており、ここに取り付けられる後カバー15との間でカートリッジ23及び写真フイルム25を光密に収納する。カートリッジ室24の上には、カートリッジ23のスプール23aに係合する巻き上げノブ9が着脱自在に設けられている。巻き上げノブ9は一部が後カバー15に設けた開口27から露呈している。露呈した一部を利用して巻き上げ操作することで写真フイルム25は、撮影ごとにフイルム収納室26からカートリッジ室24に向けて巻き上げられる。
フイルム巻き上げによる写真フイルムの移送は、露光ユニット18に設けたスプロケットを介してフイルム巻き止め機構、シャッタチャージ機構、及びフイルムカウント機構などに伝達され、1コマ分の長さだけ写真フイルム25が移送されたときにフイルム巻き止め機構が巻き上げノブ9とスプロケットとの回転をロックする。この間にシャッタ機構がシャッタチャージされ、フイルムカウント機構が枚数表示板を1歩進させる。シャッタ機構はシャッタレリーズに応答してシャッタ羽根を一往復往動して露光を行わせる。また、フイルム巻き止め機構は、露光完了後に前記ロックを解除する。これにより次回のフイルム巻き上げ操作が許容される。
カートリッジ室24とフイルム収納室26との底は開口となっており、後カバー15に形成した底蓋28,29によって塞がれる。カートリッジ室24の底蓋28は、現像所でカートリッジ23を取り出すときの蓋となる。底蓋28,29は、後カバー15との間の一部を薄肉にして開閉自在に形成したプルトップ式の構造となっている。
ストロボユニット17は、ストロボ基板30に、ストロボ充電回路等を含む回路要素、ストロボ発光窓11を備える発光部、シンクロスイッチ、電池接片、メインコンデンサ等の電子部品を一緒に取り付けてユニット化したストロボ部品と、ストロボ充電スイッチ10を一体に設けたスイッチレバー31と、スイッチレバー31の移動をガイドする受け板32と、電池接片に着脱自在に接続される電源電池33とからなる。このストロボユニット17は、爪結合により本体基部16に着脱自在に取り付けられ、受け板32及びスイッチレバー31も含めて前カバー14との間に挟持される。電源電池33は、露光ユニット18の下に、フイルム給送方向に沿った姿勢で配置される。
また、後カバーには、前述した底蓋28,29の間に、電源電池33の外周の一部を覆う電池蓋34が一体に設けられている。電池蓋34は、底蓋28,29と同じくプルトップ式の蓋となっている。スイッチレバー31は、ストロボ充電スイッチの操作により、ストロボ基板30に設けたメインコンデンサへの充電を開始する接点を短絡する。
前カバー14は、爪結合により本体基部16に着脱自在に結合されている。また後カバー15も爪結合により本体基部16に着脱自在に結合されている。このようなフイルムユニット2は、使用後に工場に回収され、工場で分解される。
フイルムユニット2の分解ラインについて説明する。フイルムユニットは、図3に示すように、まず、分解ラインの前工程である外ケース外し工程36に送られ、ここで、外ケース4が取り除かれる。また、外ケース4を取り外したユニット本体3は、前カバー押し込み・浮き検査工程37に送られる。
前カバー押し込み・浮き検査工程37では、撮影レンズ5を上に向けた姿勢でユニット本体3を位置決め保持し、複数の押し込みピンで前カバー14の前面の四隅を押し込み、次に、ユニット本体3の高さを光電センサを用いて測定し、そのデータから前カバー14が浮いているか否かを判別する。そして、浮いていない、すなわち、前カバーが完全に取り付けられているものだけを分解ライン35に送る。
分解ライン35には、インデックステーブル38が配され、インデックステーブル38の周囲には、各工程が配されている。
工程は、ユニット本体供給工程ST1、電池蓋開き・底蓋爪曲げ工程ST2、前カバー爪外し・底蓋吸引工程ST3、前カバー排出工程ST4、NG排出工程ST5、スイッチレバー排出工程ST6、受け板排出・電池有無検査工程ST7、底蓋開き・メインコンデンサ(MC)放電(短絡)工程ST8、電源電池排出工程ST9、MC短絡工程ST10、ストロボ排出工程ST11、レンズホルダ排出工程ST12、撮影レンズ除電エアブロー工程ST13、撮影レンズ排出工程ST14、対物レンズ排出工程ST16、NG排出工程ST18、露光ユニット排出工程ST22、及び、後カバー排出工程ST23などからなる。なお、図2に記載の工程番号のうちのST19,ST20,ST24は、予備となっている。また、以下では、各工程の作業のうちの特開平6−175295号公報及び特開平11−212219号公報に記載されている作業とほぼ同じものについては、簡略して説明している。
インデックステーブル38は、周方向に並んで複数のパレット39が配列されており、時計方向に間欠回転することで複数のパレット39を各工程に順に搬送する。ユニット本体3は、ユニット本体供給工程ST1に送られ、ここに配置したロボットハンド等からなるPick&Place(P&P)装置によってパレット39の上に順に移載される。パレット39には、位置決め手段が設けられており、位置決め手段は、撮影レンズ5を上に向けた姿勢でユニット本体3を位置決め保持する。インデックステーブル38は、複数のパレット39を間欠的に回転してユニット本体3を各工程に順に送る。
電池蓋開き・底蓋爪曲げ工程ST2では、蓋開き装置が配されている。この装置は、カートリッジ23の有無及び電源電池33の有無を調べるために、また、後カバー15と本体基部16との結合及び分離する作業(後カバー排出工程の作業)のときに邪魔にならないようにするために、カートリッジ室24に対応する底蓋28、フイルム収納室26に対応する底蓋29、及び電池蓋34との3つの蓋を一緒に開ける。
前カバー爪外し・底蓋吸引工程ST3には、前カバー分解装置と吸引装置とが配置されている。前カバー分解装置は、押さえ機構、結合解除機構、及び、分離機構で構成されており、押さえ機構を作動して前カバー14から露呈する本体基部16の一部を上方から押さえながら、結合解除機構を作動して解除爪を前カバー14の開口を介して結合部に上方から挿入し、結合部の爪を解除方向に撓ませて爪結合を解除する。この解除中に、分離機構が前カバー14と本体基部16との側面合わせ目の結合を解除しながら前カバー14を保持して本体基部16から上方に持ち上げて分離する。分離した後には、結合解除機構、押さえ機構が上方に退避し、分離機構は、前カバー14を本体基部16の上に載置する位置まで下降し、その後前カバー14の保持を解除する。これにより、前カバー14が本体基部16の上に乗った状態となる。なお、前カバー分解装置については、特願2002−178184号に記載されているため、ここでは詳しい説明を省略する。
吸引装置は、吸引機、ノズル、及びこれらの間を繋ぐ収縮自在なホースなどで構成されており、分離機構で前カバー14が本体基部16から取り外される前に、ノズルがシリンダー等の移動手段により底蓋28の近傍にセットされ、前カバー14の取り外し中に吸引機が作動し、破損して内部に落下している底蓋28の破片や内部で破損したユニット本体3の破片等を吸引する。
前カバー排出工程ST4には、Pick&Place(P&P)装置が配されている。この装置には、ロボットハンドの先端にチャック機構が設けられている。チャック機構は、一対の掬い爪と、一対の掬い爪を挟持方向に移動する移動機構とからなる。このP&P装置を使って、本体基部16の上に乗っている前カバー14を保持し、その後、前カバー14を上方に持ち上げてからインデックステーブル38の外部に配した集積箱に排出する。
また、前カバー排出工程ST4には、前カバー排出作業が終了した後に、その前カバー14の排出作業が適正に行われた否かを確認する作業完了検知手段が配されている。この作業完了検知手段は、本体基部16の上から前カバー14があるか否かを検知する検知手段と、検知手段から得られる信号に基づいて作業が適正に行われているか否かを判断する判断手段とで構成されている。検知手段としては、本体基部16の上に乗っている前カバー14を検出する透過型の光電センサを用いている。判断手段から得られる情報は次のNG排出工程に送られる。
NG工程には、前カバー14を含むユニット本体をインデックステーブルから取り出すP&P装置が配されており、前工程の前カバー排出工程で前カバー14の排出作業に失敗したものをインデックステーブル38から取り出す。このNG工程には、作業完了検知手段から得られる情報が前工程から送られている。前記装置は、パレット39が位置決めされた後に、その情報がNG情報である場合のみ作動して前カバー14を乗っけたまま本体基部16を取り出してインデックステーブル38の外部の集積箱に排出する。
スイッチレバー排出工程ST6では、スイッチレバー31を挟持爪で保持してから本体基部16から持ち上げ、その後にインデックステーブル38の外部に配した集積箱に排出する。スイッチレバー31は、再生使用される。
受け板排出・電池有無検査工程ST7では、受け板32を挟持爪で保持してから本体基部16から持ち上げた後にインデックステーブル38の外部に配した集積箱に排出するとともに、その作業と同時に、電源電池33が有るか否かを金属センサを用いて検知する。電源電池33の有無を検知した情報は、後述する電池排出工程ST9に送られる。
底蓋開き・MC短絡工程ST8は、自動放電装置を用いてストロボユニット17のメインコンデンサの電荷を放電させる。この装置は、放電用抵抗体に接続した2つの放電端子をアクチュエータにより垂直方向に移動させて、ストロボ基板30の上に露呈したメインコンデンサの両端子に接触させてメインコンデンサの電荷を放電する。
電池排出工程ST9には、受け板排出・電池有無検査工程ST7から電池有りの情報を受け取ることに応答して作動する電池排出装置が配されている。電池排出装置は、電池押し出し部材と、押し出された電源電池33をホールドする保持手段と、これらを連係して移動させる移動機構とからなる。押し出し部材は、電源電池33の取り外し方向に斜面を持った厚みの薄いフォーク状の板部材であり、電源電池33と電池接片との間に挿入され、電源電池33を取り外し方向に向けて押し出す。保持手段は、磁石を利用して電源電池33を保持する保持部を備え、保持部を予め電源電池33の近傍に待機し、この待機中に押し出し部材を作動させ、電源電池33を保持部に向けて押し出す。これにより、保持部が電源電池33を保持し、押し出し部材の作動後に、保持部がインデックステーブル38の外に配した集積箱に移動して保持した電源電池33を排出する。電源電池33は、電池容量を検査して検査値が基準値以上のものを再使用する。
MC短絡工程ST10では、電源電池33を取り出した後に、再度、前述したと同じようにストロボユニット17のメインコンデンサの電荷を放電する。2回行う理由は、分解装置のタクトとストロボユニット17のメインコンデンサの放電速度を考慮して2回に分けて行っている。
ストロボ排出工程ST11では、本体基部16とストロボ基板30との爪結合を解除して本体基部16からストロボ基板30を取り外す。取り外したストロボ基板30は、検査ラインに送られ、検査ラインで合格したものが再使用される。
レンズホルダ排出工程ST12では、撮影レンズ5を取り外すために、露光ユニット18からレンズホルダ21を取り外すP&P装置が配されている。P&P装置は、一対の挟持爪とこれら挟持爪を互いが接近する保持位置と互いが離れる開放位置との間で移動する移動機構とからなる保持機構を備えており、取り外し位置でレンズホルダ21を一対の挟持爪で保持し、インデックステーブル38の外部に配した集積位置に移動して集積位置に配した集積箱にレンズホルダ21を排出する。
ところで、レンズホルダ21の一部は、撮影窓22から露呈している。このため、撮影窓22からジュースなどの飲料が入り込んで固まった粘着物がレンズホルダ21に付着している場合がある。この場合には、図4(a)に示すように、一対の挟持爪40,41で保持したときにレンズホルダ21に付着した粘着物43が挟持爪40に粘着し、同図(b)に示すように、集積位置で挟持爪40,41を開いても挟持爪40からレンズホルダ21が落ちない不都合が生じる。
そこで、本実施形態では、図5(a)に示すように、保持機構に分離機構45を設けている。一対の挟持爪40,41は、移動機構46の駆動により接近位置と離反位置との間で移動する。分離機構45は、シリンダ49と押し出し棒47とで構成されており、シリンダ49の駆動により押し出し棒47が押し出し位置と退避位置との間で出入りする。押し出し位置のときには、一対の挟持爪40,41の間に突出する。押し出し棒47が押し出し位置のときには、開き位置となった一対の挟持爪40,41の間に突出して挟持爪40に粘着しているレンズホルダ21を突き落とす。
レンズホルダ21は、パレット39に保持した状態における上面に撮影レンズ5を露呈する開口48を形成した、円柱形のキャップ形状をしている。その上面の輪郭外形と開口48との周面21bに粘着物43が付着している場合が多い。挟持爪40,41は、互いに対向する面にコ字状の凹部50,51が形成されている。凹部50,51は、水平方向に沿った壁面である上壁面(上顎)52,53と下壁面(下顎)54,55とを備えている。上顎52,53と下顎54,55との間の長さは、レンズホルダ21の周面21bと外周のうちの最も突出したリング部21aの下面とが僅かに余裕をもって入り込む長さとなっている。
一対の挟持爪40,41は、開き位置の状態でレンズホルダ21の上方で待機しており、パレット39がレンズホルダ排出工程ST12に位置決めされることに応答して下降位置に移動してレンズホルダ21の脇に位置する。このときの下降位置の基準は、パレット39ごとでレンズホルダ21の周面21bまでの高さが僅かに異なるため、パレット39で保持した状態での周面21bを基準にして下降位置を個別に決めている。また、下顎54,55は上顎52,53よりも水平方向での出代において引っ込んでおり、一対の挟持爪40,41が開き位置の状態で下降位置に移動するときには、上顎52,53が周面21bに当接するように、リング部21aの下面を通過する位置まで下降する。当接することでこれを検知して下降動作が停止する。下降位置に移動後には、一対の挟持爪40,41が保持位置に移動して下顎54,55がリング部21aの下に入り込む。
次に、一対の挟持爪40,41を上方位置に移動させ、レンズホルダ21を本体基部16から持ち上げて取り外す。このとき、粘着物が付着していない場合には、周面21bが上顎52,53から僅かに離れた状態でリング部21aの下面が下顎54,55に引っ掛かってレンズホルダ21が保持されるのに対し、粘着物が周面21bに付着している場合には、上顎52,53に周面21bの粘着物が粘着して保持される。
一対の挟持爪40,41を上昇に移動して取り外した後には、レンズホルダ21を保持する状態を保って集積位置に移動させ、ここで図5(b)に示すように、挟持爪40,41を離反位置に移動する。この挟持爪40,41の離反位置への移動後、又は移動中に分離機構45を作動して押し出し棒47を挟持爪40,41の間に突出させる。この分離機構45は、集積位置で挟持爪40,41の開き動作を行うごとに押し出し棒47を必ず突出させる。これにより、粘着している、粘着していないに係わらず、レンズホルダ21を集積箱に確実に落とすことができる。取り外したレンズホルダ21は、原材料に戻して再生利用される。
撮影レンズ除電エアブロー工程ST13では、レンズホルダ21を取り外した後に、撮影レンズ5に向けてエアノズルからエアを吹き付けて撮影レンズ5の表面を除電する。
撮影レンズ排出工程ST14では、吸着機構により撮影レンズ5を取り外し、移載位置に用意したトレイの升目に整列して収納する。この撮影レンズ5は、レンズホルダ21とは違って開口が形成されていない円盤状の形状であり、しかもそのまま再使用する。このため、この工程ST14では、傷が付かないように、図6(a)に示すように、吸引ヘッド60を用いて撮影レンズ5を保持する。吸引ヘッド60は、内部が中空の円筒形状となっており、円筒形状の周面61を撮影レンズ5の鍔5aに押し当て、管62から吸引することで中空部63を負圧にして撮影レンズ5を吸引する。そして、移載位置で吸引を解除することで撮影レンズ5が吸引ヘッド60から離れる。
この撮影レンズ5も一部が撮影窓22から露呈しており、前述したように粘着物が付着しているおそれがある。粘着物が鍔5aに付いている場合、鍔5aが吸引ヘッド60の周面61に粘着してしまい、移載位置で吸引を解除してもトレイに分離しないおそれがある。そこで、この場合には、移載するときにトレイ65の下から吸引して撮影レンズ5をトレイの上に落とす。トレイ65には、複数の撮影レンズ5を整列して移載するための升目が形成されている。撮影レンズ5は升目ごとに個別に載置される。升目には、図6(b)に示すように、撮影レンズ5の輪郭サイズで一段凹んだ段差面66が形成されている。段差面66には、中央に開口67が形成され、その開口67には負圧にするための吸引管68が接続されている。吸引ヘッド60が移載位置に移動する前、又は移動した時点、若しくは移動後に、吸引管68から吸引を開始することで開口67を負圧にする。これにより、吸引ヘッド60の側が吸引を終了した後に、撮影レンズ5がトレイ65の方向に引き寄せられ、段差面66に落ちる。
対物レンズ排出工程ST16では、露光ユニット18に組み込まれている対物レンズを取り外す。この対物レンズも一部が対物窓6から外部に露呈しているため、粘着物が付着している恐れがある。そこで、対物レンズを取り外す装置にも押し出し機構や吸引機構などの外力を利用して強制的に保持機構から分離する分離機構を設ければよい。取り外した対物レンズは、再使用される。
NG排出工程ST18では、レンズホルダ21、撮影レンズ5、及び対物レンズの有無を光電センサなどで検知して前の工程で取り外し作業に失敗しているものをNGとしてインデックステーブル38から外部に取り出す。
露光ユニット排出工程ST22では、本体基部16との爪結合を解除して露光ユニット18を本体基部16から取り外す。取り外した露光ユニット18は、露光ユニットリユースラインに送られ、必要に応じて部品交換などを行って再使用される。
後カバー排出工程では、巻き上げノブ9及び後カバー15を本体基部16から取り外す。後カバー15を取り外すときには、爪結合を解除しながら行う。取り外した巻き上げノブ9や後カバー15は、原材料に戻して再生使用される。
このようにしてフイルムユニット2は、使用済みのものを回収して部品ごとに分解し、再使用部品を組立ラインに送ってリサイクル生産される。
上記実施形態では、図5に示すように、一対の挟持爪40,41でレンズホルダ21を保持するようにしているが、一対に限らず、3個以上の挟持爪で保持するうように構成してもよい。この場合、複数の挟持爪のうちの少なくとも一対の挟持爪の一方を他方に向けて移動させて前記部品を保持するように構成するのが好適である。また、分離機構としては、押し出し棒47としているが、棒形状に限らず、確実に部品を分離するために、押し出し棒の先端に押し当て板を設けた形状のものを用いてもよい。
上記実施形態では、図5で説明したように、分離機構として分離機構45を設けているが、図7に示すように、分離機構45の代わりにエア吹き付け機構70を設け、集積位置で挟持爪40,41を離反位置に移動することに連動してエアノズル71からエアを吹き付けて落とすようにしてもよい。
また、レンズホルダ21の周面21bが粘着物により上顎52,53に粘着しないように、図8に示すように、上顎52,53の無い形状、すなわち、下顎54,55のみを形成した挟持爪75,76を用いても良い。これらの挟持爪75,76は、レンズホルダ21などの部品を、外部に露呈する範囲に接しないように保持する形状となっている。この場合、レンズホルダ21以外の他の部材の高さ位置を基準にとって、挟持爪75,76を下降させる下降位置を決めればよい。
さらに、他の例としては、挟持爪40,41のうちの少なくともレンズホルダ21に接触する範囲に非粘着コーティングなどの表面処理を施しても良い。表面処理としては、例えば、日本フッソ(株)のテフロン(登録商標)コーティング830TFC(商品名)やトシコ(株)のトシカルS(商品名)などの表面処理が好適である。
なお、上記実施形態では、レンズホルダ21、撮影レンズ5、及び対物レンズなど、一部が外部に露呈するリユース部品又は再生使用部品を取り外す装置に分離手段を設けているが、本発明ではこれら部品を取り外す工程に設けるのに限らず、例えば、外装ラベルなどの粘着物が着く部品、例えば前カバー14や後カバー15を取り外す装置に設けてもよい。前カバー14の場合には、外ケースとしてラベルを用いた場合、本体基部16から取り外すために分解する前にラベルを切断する工程が設けられる。この工程では、本体基部16と前カバー14との合わせ目に沿ってラベルを切断する。ところが、ラベルの粘着剤が前カバー14に残って前カバー排出工程ST4で前カバー14を挟持爪で保持したときに挟持爪に粘着して挟持爪から前カバー14が分離しないおそれがある。そこで、このようなタイプのフイルムユニット2に対しては、前カバー排出工程ST4に設けた保持手段に分離手段を設けるのが望ましい。
本発明は、フイルムユニット2に限らず、リサイクルを目的とし、一部が外部に露呈する部品を内蔵する製品であれば、いずれのものにも採用することができる。
レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。 ユニット本体の分解斜視図である。 分解工程を示すフローチャートである。 レンズホルダを取り外す保持機構の従来の例を示す説明図であり、(a)が保持状態、(b)が開放状態を示している。 レンズホルダを取り外す保持機構に分離機構を備えた例を示す説明図であり、(a)が保持状態、(b)が開放状態を示している。 撮影レンズを取り外す保持機構に分離機構を備えた例を示す説明図であり、(a)が保持状態、(b)が開放状態を示している。 レンズホルダを取り外す保持機構に別の分離機構を備えた他の実施例を示す説明図であり、(a)が保持状態、(b)が開放状態を示している。 レンズホルダを外部に露呈する範囲に接しないように保持する保持機構を用いた別の実施例を示す説図である。
符号の説明
2 レンズ付きフイルムユニット
3 ユニット本体
5 撮影レンズ
21 レンズホルダ
38 インデックステーブル
39 パレット
40,41 挟持爪
45 分離手段
47 押し出し棒
49 シリンダ

Claims (6)

  1. 外カバーに設けた開口から一部が外部に露呈しており、リサイクル時にそのまま再使用される部品、又は原材料に戻して再生使用される部品を内蔵するレンズ付きフイルムユニットを使用後に回収してから分解して前記部品を取り外すレンズ付きフイルムユニットの分解装置において、
    前記外カバーの一部又は全部を取り外したレンズ付きフイルムユニットを取り外し位置まで搬送して一定の姿勢で位置決めした後に、保持部を保持位置に移動し、保持部で前記部品を保持し、その後に、保持部を前記部品の取り外し方向に移動して前記部品をレンズ付きフイルムユニットから取り外すとともに、前記部品を保持した状態で保持部を移載位置に移動させ、移載位置に移動後に前記保持部での部品の保持を解除する保持手段と、
    前記移載位置で部品の保持を解除する保持部の動作に連動して前記部品を前記保持部から分離する分離手段とを備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの分解装置。
  2. 前記保持部を接近位置と離反位置との間で移動自在な複数の挟持爪とし、前記保持手段は、離反位置の状態で複数の挟持爪を保持位置まで移動し、その後に、前記複数の挟持爪のうちの少なくも一対の挟持爪を接近位置に移動して前記部品を保持し、その後に、前記複数の挟持爪を前記部品の取り外し方向に移動して前記部品を前記レンズ付きフイルムユニットから取り外すとともに、前記部品を保持した状態で前記複数の挟持爪を移載位置に移動した後に、前記一対の挟持爪を離反位置に移動して前記部品を移載位置に配した収納部に排出することを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットの分解装置。
  3. 前記保持部は、吸引作用により前記部品を保持する吸着ヘッドであることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットの分解装置。
  4. 前記分離手段は、一対の挟持爪の間に出入り自在な押し出し部材を備え、前記移載位置で開放動作を行うごとに前記押し出し部材を一往復移動させることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ付きフイルムユニットの分解装置。
  5. 前記分離手段は、収納部に設けた開口から吸引して前記部品を挟持爪から引き寄せるバキューム手段であることを特徴とする請求項1又は3記載のレンズ付きフイルムユニットの分解装置。
  6. 外カバーに設けた開口から一部が外部に露呈しており、リサイクル時にそのまま再使用される部品、又は原材料に戻して再生使用される部品を内蔵するレンズ付きフイルムユニットを使用後に回収してから分解して前記部品を取り外すレンズ付きフイルムユニットの分解方法において、
    前記外カバーの一部又は全部を取り外したレンズ付きフイルムユニットを取り外し位置まで搬送して一定の姿勢で位置決めし、保持部を保持位置まで移動してから、前記保持部で前記部品を保持し、その後に、前記保持部を前記部品の取り外し方向に移動して前記部品を前記レンズ付きフイルムユニットから取り外し、次に、前記部品を保持した状態で前記保持部を移載位置に移動し、移載位置に移動した後に前記保持部の前記部品の保持を解除するとともに、その保持部の解除動作に連動する分離手段によって前記保持部から前記部品を分離するようにしたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの分解方法。
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KR101015219B1 (ko) 2009-02-25 2011-02-18 오에스피(주) 조립불량 렌즈모듈의 글라스렌즈 재생장치
KR101421925B1 (ko) 2014-01-28 2014-08-13 진영식 렌즈 모듈 분리장치
CN105911718A (zh) * 2016-06-07 2016-08-31 福建福光股份有限公司 一种手压机及其使用方法

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