JP2005062504A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電ワイヤ等への汚れの付着を抑制し、長期にわたって帯電性能を維持する。
【解決手段】 帯電装置12は、感光体ドラム11の軸方向に沿って配設され、感光体ドラム11に対向する部位に正面開口61aが設けられたシールドケース61と、このシールドケース61の内側に張架される放電ワイヤ62と、シールドケース61の正面開口61a側に感光体ドラム11と対向して配設されるグリッド63とを備えている。また、シールドケース61の背面側には、長手方向に沿って背面開口61bが開設される。シールドケース61の端部61cよりも下側にグリッド63を配設し、グリッド63の幅をシールドケース61の幅よりもわずかに小さくすることで、シールドケース61の端部61cとグリッド63の端部63aとの最短距離xを0<x≦1mmに設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被帯電体の表面を帯電する帯電装置等に係り、より詳しくは、コロナ放電によって帯電を行う帯電装置等に関する。
従来の画像形成装置として、回転可能な感光体ドラム、この感光体ドラムを所定の電位に帯電する帯電装置、帯電された感光体ドラム表面に静電潜像を形成する露光装置、形成された静電潜像をトナーで現像する現像装置、形成されたトナー像を用紙等の記録媒体に転写する転写装置、転写後の感光体ドラム表面に残留する残留トナーを除去するクリーニング装置、を備えたものがある。これらのうち、帯電装置としては、感光体ドラムを非接触に帯電するコロトロン帯電装置が知られている。このコロトロン帯電装置は、潜像担持体の軸方向に沿って潜像担持体に対向する部位が開口する略コ字型のシールドケースと、このシールドケースの開口に配設される放電ワイヤと、多数の孔を有しシールドケースの開口に面して配設されるグリッドとを備えている。コロトロン帯電装置では、放電ワイヤに直流または直流に交流を重畳させた高圧電圧を印加することで、放電ワイヤ周囲の空気を電離してイオン状態とする。そして、イオン化した荷電粒子がシールドケースの開口側に向かって移動し、その際、他の気体分子に運動エネルギーを与えてシールドケースの開口から吹き出し方向のイオン風が発生する。そして、発生したイオン風により、荷電粒子がシールドケースの開口側に設けられたグリッドの孔を通過して潜像担持体を帯電する。
ところで、近年の画像形成装置では、高速化や高画質化に伴って、放電ワイヤに対する給電量を増加させる傾向にある。この理由は、潜像担持体の移動速度の高速化により、従来よりも少ない時間で感光体ドラムを所定の帯電電位とする必要があるためである。そして、放電ワイヤに対する給電量を増加させた結果、放電生成物(例えばオゾンやNOx等)の生成量が増加し、また、イオン風も強くなることから、生成された放電生成物が放電ワイヤやグリッドに付着しやすくなり、放電ムラや放電ムラに伴う画像ムラを引き起こすという問題があった。
そこで、放電ワイヤやグリッドに対する放電生成物の付着を防止する目的で、シールドケースの背面側に設けられたバックプレートに吸気口を開設すると共に、シールドケースの側面側に設けられたサイドプレートに排気口を開設し、これら吸気口と排気口との間にイオン風が流れる流路を形成することで、発生した放電生成物をシールドケースの外部へと排出するようにした技術が存在する。(特許文献1参照。)。
特開平6−236096号公報(第3−4頁、図3)
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、確かに、シールドケース内部の放電生成物を外部へと排出することは可能であるものの、一旦外部へと排出されたイオン風が周囲の雰囲気と共に排気口よりシールドケース内部に再度流入してしまうことがあった。このようにして再流入するイオン風は、上述した放電生成物はもちろんのこと、帯電装置近傍に配設される現像装置やクリーニング装置等から漏れ出したトナークラウド、埃等を運んでくるおそれがあるため、さらに放電ワイヤやグリッドに汚れが付着し易くなってしまうことになる。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、放電ワイヤ等への汚れの付着を抑制し、長期にわたって帯電性能を維持することにある。
本発明者は、上述した技術的課題に基づいて鋭意検討を行った結果、シールドケースとグリッドとの間に形成される隙間(ギャップ)の大きさと外部に排出されたイオン風の再流入の有無との間に相関があることを見出し、本発明を案出するに至った。
すなわち、本発明が適用される帯電装置は、潜像担持体の軸方向に沿って配設され、潜像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、多数の通気孔が形成されてシールドケースの正面開口側に潜像担持体と対向して配設されるグリッドとを備え、シールドケースの端部とグリッドの端部との最短距離xが0<x≦1mmに設定されることを特徴としている。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される帯電装置は、潜像担持体の軸方向に沿って配設され、潜像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、多数の通気孔が形成されてシールドケースの正面開口側に潜像担持体と対向して配設されるグリッドとを備え、シールドケースの側面内側とグリッドの端面との距離dが0<d≦1mmに設定されることを特徴としている。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される帯電装置は、潜像担持体の軸方向に沿って配設され、像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、多数の通気孔が形成されてシールドケースの正面開口側に潜像担持体と対向して配設されるグリッドとを備え、シールドケースの側面下端とグリッドの上面との距離hが0<h≦1mmに設定されることを特徴としている。
また、本発明が適用される画像形成装置は、回転可能に配設される像担持体と、像担持体を所定の電位に帯電する帯電器と、帯電された像担持体を露光して静電潜像を形成する露光器と像担持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像器とを有し、帯電器は、像担持体の軸方向に沿って配設され、潜像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、多数の通気孔が形成されると共に、シールドケース内部からの気流が排出される一方、シールドケース外部からの気流が流入しない間隔を有してシールドケースの正面開口側に配設されるグリッドとを備えることを特徴としている。
この画像形成装置においては、像担持体に現像されたトナー像を記録材に転写する転写器と、転写後に像担持体に残存する残留トナーを除去するクリーナとをさらに有し、クリーナと帯電器とが隣接して配置されることを特徴とすることができる。
本発明によれば、放電ワイヤ等への汚れの付着を抑制し、長期にわたって帯電性能を維持することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y,10M,10C,10K)と、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を記録材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50とを本体内に収容している。
ここで、各色成分の画像形成ユニット10は、潜像担持体あるいは像担持体としての感光体ドラム11の周囲に、この感光体ドラム11を所定の電位に帯電する帯電器としての帯電装置12、帯電された感光体ドラム11に静電潜像を書き込む露光器としてのレーザ露光装置13、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像を現像する現像器としての現像装置14、感光体ドラム11上に担持されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する転写器としての一次転写ロール15、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物を除去するクリーナとしてのドラムクリーナ16などの電子写真用デバイスを順次配設している。本実施の形態では、帯電装置12として非接触帯電方式のコロトロン帯電装置が用いられている。この帯電装置12の詳細については後述する。
また、中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では六つ)の支持ロール21〜26に掛け渡されたものであって、支持ロール21が中間転写ベルト20の駆動ロールとして、支持ロール22、23、26が従動ロールとして、支持ロール24が中間転写ベルト20の搬送方向に略直交する方向の蛇行を規制する補正ロール(ステアリングロール:軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)として、支持ロール25が後述する二次転写装置30のバックアップロールとして、それぞれ用いられている。また、駆動ロール21を挟んだ中間転写ベルト20には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物を除去するベルトクリーナ27が配設されている。そして、中間転写ベルト20は、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂または各種ゴムにカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたもので、その体積抵抗率が5〜15logΩcmに形成され、その厚みは0.1mmに設定される。
さらに、二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。このバックアップロール25には、トナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール32が当接配置されている。ここで、バックアップロール25は、金属心材の外周に内側に発泡弾性体層、外側に導電層を被覆してなる二層構成のEPDMゴムを用いた。外側の導電層はカーボンブラックを15〜35重量%分散した半導電性のEPDM発泡ゴムで、導電層の厚みは0.5〜1.5mmに構成され、また、その表面抵抗率は7〜10Ω/□の抵抗領域に制御される。また、二次転写ロール31は、金属心材とこの金属心材の周囲に固着されたカーボンブラック分散発泡EPDM材料からなるコア層にスキン層を介して5〜20μmの厚みのフッ素樹脂系材料からなるコーティング層を形成したものを用いた。金属心材とコーティング層との間の体積抵抗率は4〜5logΩcmである。
また、用紙搬送系は、用紙トレイ40に積載された用紙Pを搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール(レジロール)42で一旦停止させ、その後所定のタイミングで二次転写装置30の二次転写位置へと送り込むようになっている。また、二次転写後の用紙Pを搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙Pを排出ロール44によって機外へと排出するようになっている。
そして、定着装置50は、内部に加熱源を有し、回転可能に配設される加熱ロール51と、この加熱ロール51に圧接配置され、加熱ロール51に従動回転する無端状の加圧ベルト52とを備えている。
次に、この画像形成装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のスタートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセスが実行される。具体的に述べると、例えばこの画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラー画像読み取り装置により読み取り、その読み取り信号を処理回路によりデジタル画像信号に変換してメモリに一時的に蓄積し、その蓄積されている四色(Y,M,C,K)のデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行う。すなわち、各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)をそれぞれ駆動する。そして、各画像形成ユニット10では、帯電装置12により一様に帯電された感光体ドラム11にデジタル画像信号に応じた静電潜像をレーザ露光装置13にてそれぞれ書き込ませる。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像装置14により現像して各色のトナー像を形成させる。なお、この画像形成装置をプリンタとして構成する場合には、外部から入力されるデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行うようにすればよい。
そして、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって感光体ドラム11から中間転写ベルト20の表面に順次転写される。一方、転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール25に対して二次転写ロール31が用紙Pをニップする。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール25との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送され、定着装置50において用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着された後、排出ロール44によって機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に排出される。一方、転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
次に、上述した帯電装置12について詳細に説明する。図2は、帯電装置12の拡大図を示している。この帯電装置12は、感光体ドラム11の軸方向に沿って配設され、感光体ドラム11に対向する部位に正面開口61aが設けられた断面略コ字型のシールドケース61と、このシールドケース61の長手方向両端に設けられた支持部材(図示せず)に支持されてシールドケース61の内側に張架される放電ワイヤ62と、シールドケース61の正面開口61a側に感光体ドラム11と対向して配設されるグリッド63とを備えている。なお、シールドケース61の背面側には、長手方向に沿って背面開口61bが開設されている。ここで、シールドケース61の高さは11mm、幅は24mmであり、背面開口61bの幅は4mmである。また、放電ワイヤ62には、直流または直流と交流とを重畳させた高圧電圧を印加する高圧電源71が接続されており、シールドケース61およびグリッド63には、これらシールドケース61およびグリッド63を一定電位に保持する目的で、バリスタ等の定電圧素子72が接続されている。また、グリッド63は、多数の通気孔が形成された金属製のメッシュ状のものからなり、その開口率は約90%程度である。したがって、グリッド63が気流の妨げとなることはなく、後述するイオン風のエアフローには影響を及ぼさない。なお、グリッド63としては、メッシュ状のものの他に、例えば板材に多数のスリットを形成したものを用いることもできる。
本実施の形態では、図2に示すように、シールドケース61の感光体ドラム11側の端部61cよりも下側にグリッド63が配設されており、グリッド63の幅はシールドケース61の幅(24mm)よりもわずかに小さく設定されている。このため、シールドケース61の端部61cとグリッド63の端部63aとの間にはギャップが形成される。本実施の形態では、シールドケース61の端部61cとグリッド63の端部63aとの最短距離xが0<x≦1mmの範囲より選定され、例えば0.5mmに設定されている。この最短距離xの選定理由については後述する。
次に、この帯電装置12による感光体ドラム11の帯電動作について説明する。
感光体ドラム11が図中矢印方向に回転を開始すると、高圧電源71からの直流または直流に交流を重畳させた高圧電圧が放電ワイヤ62に印加され、放電ワイヤ62周囲の空気が電離されイオン状態になる。すると、イオン化した荷電粒子が対向電極側すなわち感光体ドラム11側に向かって移動し、そのとき他の気体分子に運動エネルギーを与えてこの方向にイオン風が生じ、生じたイオン風によって荷電粒子がグリッド63を通過して感光体ドラム11を帯電する。このとき、グリッド63は、定電圧素子72を介して接地され、一定電位に保たれており、帯電された感光体ドラム11の表面電位を均一にする機能を果たしている。
イオン風が発生すると、シールドケース61内が負圧になるので、イオン風と入れ替えにシールドケース61の背面開口61bより外気が流入してくる。そして、シールドケース61内に入り込んだ外気は、イオン風と共に正面開口61a側より排出される。ここで、本実施の形態では、シールドケース61とグリッド63との間にもギャップが形成されるが、最短距離xが0<x≦1mmの範囲より選定されているため、このギャップから外気が流入することはない。このため、正面開口61aから排出されたイオン風が正面開口61aより再度流入することはなく、放電生成物はもちろんのこと、帯電装置12近傍に配設される現像装置14およびドラムクリーナ16から漏れ出したトナークラウドや埃等が放電ワイヤ62やグリッド63に汚れとして付着するという事態を防止することができる。その結果、放電ワイヤ62やグリッド63はきれいな状態を維持できることになり、長期にわたって安定した帯電が行えると共に、感光体ドラム11上に形成される画像に画像ムラが発生するのを防止することができる。
次に、本実施の形態において、シールドケース61の端部61cとグリッド63の端部63aとの最短距離xを0<x≦1mmの範囲より選定した理由について説明する。本発明者は、この最短距離xをパラメータとし、帯電装置12によって感光体ドラム11を帯電した場合における帯電装置12周辺の空気の流れについてシミュレーションを行った。ここで、最短距離xは7mm,5mm,3mm,1mm,0mmとした。なおx=0mmとはシールドケース61の端部61cとグリッド63の端部63aとを接触させた状態(closeさせた状態)である。
図3は、最短距離x=7mmとした場合におけるシミュレーション結果を示している。なお、同図において、矢印は風向きを示しており、矢印の線が太いほど風が強いことを意味している。これより、シールドケース61の背面開口61bよりシールドケース61内部に流入した風は、正面開口61aより排出され、感光体ドラム11面に沿って流れていくことがわかる。ただし、シールドケース61とグリッド63との隙間からも空気が流入していることがわかる。特にこの例では、シールドケース61の左側(ドラムクリーナ16側)および右側(現像装置14側)から共に空気が流入している。またこの例では、シールドケース61の右側(現像装置14側)からの流入は抑えられているが、左側(ドラムクリーナ16側)の流入が多い。シールドケース61とグリッド63との隙間から流入する空気には、シールドケース61から排出されたイオン流の一部が含まれており、放電生成物はもちろんのこと、帯電装置12近傍に配設される現像装置14およびドラムクリーナ16から漏れ出したトナークラウドや埃等を運んでくるおそれがある。
また、図4は、最短距離x=5mmとした場合におけるシミュレーション結果を示している。この場合も、シールドケース61とグリッド63との隙間から空気が流入している。
さらに、図5は、最短距離x=3mmとした場合におけるシミュレーション結果を示している。この場合も、量は減少するものの、シールドケース61とグリッド63との隙間(右側)から空気が流入している。
さらにまた、図6は、最短距離x=1mmとした場合におけるシミュレーション結果を示している。この場合は、今までの例とは異なり、シールドケース61とグリッド63との隙間からの空気の流入がほとんどなくなっている。したがって、シールドケース61の背面開口61bよりシールドケース61内部に流入した風は、正面開口61aより排出され、感光体ドラム11面に沿って流れていった後、再度シールドケース61内に流入することはない。
そして、図7は、最短距離x=0mmとした場合におけるシミュレーション結果を示している。この場合は、確かに、シールドケース61とグリッド63との隙間からの空気の流入がほとんどないものの、今度はシールドケース61内における渦流が大きくなってしまっている。この例では、発生した放電生成物が、長期にわたってシールドケース61内に残ってしまい、いつまでも排出されないという事態を招いてしまうことになる。
ここで、図8は、帯電装置12近傍の各部位における風速(平均流速)を説明するための図である。図8(a)は平均流速の測定部位を示している。ここでは、シールドケース61の背面開口61bをBACK、ドラムクリーナ16側におけるシールドケース61とグリッド63との隙間をCLN1、その下側であってグリッド63と感光体ドラム11の間をCLN2、レーザ露光装置13側におけるシールドケース61とグリッド63との隙間をROS1、その下側であってグリッド63と感光体ドラム11の間をROS2としている。図8(b)は上述した各最短距離xと各部位における平均流速との関係を示している。なお、図8(b)においては、シールドケース61から排出される方向の流れを正としているため、BACKにおける平均流速はすべて負の値となっている。この結果より、最短距離x=5および7mmの場合には、ROS1およびCLN2が負の値すなわち空気の流れが流入方向となっていることがわかる。また、最短距離x=3mmの場合には、CLN2が負の値になっていることがわかる。さらに、x=0(close)の場合にも、CLN2が負の値になっていることがわかる。これに対し、x=1mmの場合には、ROS1、ROS2、CLN1すべてが正の値で、CLN2はほぼ零であり、どこからも空気が流入していないことが確認できる。
以上の実験結果に基づき、本実施の形態では、シールドケース61の端部61cとグリッド63の端部63aとの最短距離xを0<x≦1mmの範囲より選定している。最短距離xを1mm以下とすることで、発生した放電生成物をシールドケース61の外部へと排出できると共に、排出したイオン風がシールドケース61内に再流入するという事態を防止することが可能になる。このため、放電ワイヤ62やグリッド63に対する放電生成物、トナークラウド、埃等の付着を抑制でき、長期にわたって感光体ドラム11を安定して帯電することができる。このように感光体ドラム11を安定して帯電することが可能になるので、形成される画像に画像ムラが発生するという事態を回避することができる。また、最短距離を0mmを超えるようにすることで、発生した放電生成物がシールドケース61内部に滞留する事態を回避することができ、発生した放電生成物をシールドケース61の外部へと排出することができる。
なお、シールドケース61の端部61cとグリット63の端部63aとの最短距離xを、放電ワイヤ62の位置を固定した条件で大きくしていくと、ダイナミック電流(感光体ドラム11へと向かう電流)は増加するが、放電ワイヤ62にかかる電圧も上がり、リークが発生しやすくなる。一方、最短距離xを、放電ワイヤ62の位置を固定した条件で小さくしていくと、ダイナミック電流は低下するが、放電ワイヤ62にかかる電圧は下がり、リークが発生しにくくなる。通常のコロトロン帯電装置では、シールドケース61の両側の端部61cを通る面上に放電ワイヤ62を配置し、且つ、リークが発生しない範囲でシールドケース61の端部61cとグリット63の端部63aとの最短距離xを設定する。これに対し、本実施の形態においては、放電ムラに伴う画質ムラを抑え、また、放電ワイヤ62の寿命を延ばすという観点から、シールドケース61の両側の端部61cを通る面よりも内側(シールドケース61の内部)に放電ワイヤ62を配設し、且つ最短距離xを0<x≦1mmの範囲より選定している。
さらに、本実施の形態では、シールドケース61の端部61cとグリッド63の端部63aとの最短距離xを0<x≦1mmの範囲より選定するようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば図2に示すように、シールドケース61の側面内側とグリッド63の端面との距離dを0<d≦1mmの範囲より選定した場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、例えば図2に示すように、シールドケース61の側面下端とグリッド63の上面との距離hを0<h≦1mmの範囲より選定した場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
実施の形態に係るタンデム型の画像形成装置の概要を示す図である。 帯電装置を説明する図である。 最短距離x=7mmとした場合におけるシミュレーション結果を示す図である。 最短距離x=5mmとした場合におけるシミュレーション結果を示す図である。 最短距離x=3mmとした場合におけるシミュレーション結果を示す図である。 最短距離x=1mmとした場合におけるシミュレーション結果を示す図である。 最短距離x=0mmとした場合におけるシミュレーション結果を示す図である。 (a)は平均流速の測定部位を示す図であり、(b)は最短距離xと各部位における平均流速との関係を示す図表である。
符号の説明
10(10Y,10M,10C,10K)…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電装置、13…レーザ露光装置、14…現像装置、15…一次転写ロール、16…ドラムクリーナ、20…中間転写ベルト、30…二次転写装置、31…二次転写ロール、40…用紙トレイ、50…定着装置、61…シールドケース、61a…正面開口、61b…背面開口、61c…端部、62…放電ワイヤ、63…グリッド、63a…端部、71…高圧電源、72…定電圧素子

Claims (5)

  1. 潜像担持体の軸方向に沿って配設され、当該潜像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、
    前記シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、
    多数の通気孔が形成されて前記シールドケースの前記正面開口側に前記潜像担持体と対向して配設されるグリッドと
    を備え、
    前記シールドケースの端部と前記グリッドの端部との最短距離xが0<x≦1mmに設定されることを特徴とする帯電装置。
  2. 潜像担持体の軸方向に沿って配設され、当該潜像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、
    前記シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、
    多数の通気孔が形成されて前記シールドケースの前記正面開口側に前記潜像担持体と対向して配設されるグリッドと
    を備え、
    前記シールドケースの側面内側と前記グリッドの端面との距離dが0<d≦1mmに設定されることを特徴とする帯電装置。
  3. 潜像担持体の軸方向に沿って配設され、当該潜像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、
    前記シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、
    多数の通気孔が形成されて前記シールドケースの前記正面開口側に前記潜像担持体と対向して配設されるグリッドと
    を備え、
    前記シールドケースの側面下端と前記グリッドの上面との距離hが0<h≦1mmに設定されることを特徴とする帯電装置。
  4. 回転可能に配設される像担持体と、
    前記像担持体を所定の電位に帯電する帯電器と、
    帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光器と、
    前記像担持体に形成された前記静電潜像をトナーで現像する現像器と
    を有し、
    前記帯電器は、
    前記像担持体の軸方向に沿って配設され、当該像担持体に対向する部位に正面開口が設けられると共に、壁面には背面開口が設けられるシールドケースと、
    前記シールドケースの内側に配設される放電ワイヤと、
    多数の通気孔が形成されると共に、前記シールドケース内部からの気流が排出される一方、当該シールドケース外部からの気流が流入しない間隔を有して前記シールドケースの前記正面開口側に配設されるグリッドと
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記像担持体に現像されたトナー像を記録材に転写する転写器と、
    転写後に前記像担持体に残存する残留トナーを除去するクリーナと
    をさらに有し、
    前記クリーナと前記帯電器とが隣接して配置されることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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