JP2005062458A - 偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリビニルアルコールフィルムの延伸フィルムからなり、かつ水に溶解した液のpHが1.0乃至5.0である偏光子の少なくとも片側に保護膜を貼合した偏光板、及びこの偏光板を備えた液晶表示装置。
【選択図】 なし
Description
偏光板は、このような液晶表示装置の普及に伴い、需要が急増している。偏光板は、一般に、偏光能を有する偏光子の両面あるいは片面に、接着剤層を介して保護膜が貼り合わせられている。上記のような偏光板に用いられる偏光子は、一般に、ポリビニルアルコール等からなるポリマーフィルムを、延伸機等を用いて延伸することにより作製されている。また、保護膜としては、光学的に透明で複屈折が小さいことから、主にセルローストリアセテートが用いられている。
偏光板が使用される液晶表示装置は、薄型で、軽量で、省消費電力であることなどを特長としており、偏光板としてもその厚さがより薄く、質量もより軽いものが求められている。また、液晶表示装置の利用分野の拡大のため、偏光板もより高性能なもの、高湿熱下での劣化が少なく屋外での使用にも耐えられるものが求められている。
これを解決するために、硬膜液中に金属塩を添加する方法が提案されている(例えば特許文献1)が、湿熱耐久性を解決するには不十分であった。
また、偏光板をバリア層で覆って湿熱耐久性を向上させる方法も提案されているが(例えば特許文献2)、一層増えた構成になることから、薄膜軽量化に不適であり、生産性の面でも不利であった。
さらに、硬膜液のpHを4.5以下にする方法が提案されている(特許文献3)。しかしながら、硬膜液pHを4.5以下にするだけでは、偏光子のpHが十分に低下せず、湿熱耐久性は不十分であった。
本発明のさらなる目的は、上記偏光板を備え、表示性能及び耐久性に優れた液晶表示装置を提供することにある。
即ち、本発明によれば、本発明の上記目的は、下記構成の偏光子、偏光板及び液晶表示装置により達成される。
1.ポリビニルアルコールフィルムを延伸したフィルムからなる偏光子で、かつ該偏光子を水に溶解したときのpHが1.0乃至5.0であることを特徴とする偏光子。
2.規定度11の酸を1ミリリットル添加したときのpH変動の絶対値が1.5以内である液に浸漬したポリビニルアルコールフィルムを延伸したフィルムからなることを特徴とする上記1に記載の偏光子。
3.規定度11の酸を1ミリリットル添加したときのpH変動の絶対値が1.5以内である液に浸漬したポリビニルアルコールフィルムを延伸することを特徴とする上記2に記載の偏光子の製造方法。
4.上記1または2に記載の偏光子の少なくとも片側に保護膜を貼合したことを特徴とする偏光板。
5.偏光子膜厚が10乃至22μmであることを特徴とする上記4に記載の偏光板。
6.単板透過率が41%以上50%未満であり、かつ偏光度が99.9%以上100%未満であることを特徴とする上記4または5に記載の偏光板。
7.偏光子、およびその両側に配置された二枚の透明保護膜からなる偏光板であって、
該透明保護膜の一方が、液晶性化合物から形成された光学異方性層を有する光学補償シートであり、該光学補償シートの光学異方性層は、セルロースアセテートフイルム上に備えられており、該セルロースアセテートフイルムの下記数式(1)により定義されるReレターデーション値が0乃至20nmの範囲にあり、下記数式(2)により定義されるRthレターデーション値が70乃至400nmの範囲にあり、そして厚みが10乃至70μmの範囲にあることを特徴とする上記4乃至6のいずれかに記載の偏光板。
数式(1):Re=(nx−ny)×d
数式(2):Rth={(nx+ny)/2−nz}×d
[式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率であり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であり;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そして、dは、フイルムの厚さ(nm)である]。
8.Reレターデーション値が0乃至5nmの範囲にあることを特徴とする上記7に記載の偏光板。
9.上記4乃至8のいずれかに記載の偏光板を有することを特徴とする液晶表示装置。
(1)偏光板の構成
まず、本発明の偏光板を構成する偏光子、保護膜について説明する。
(1−1)偏光子
本発明の偏光子は、ポリビニルアルコール(PVA)と二色性分子から構成することが好ましいが、特開平11−248937号公報に記載されているようにPVAやポリ塩化ビニルを脱水、脱塩素することによりポリエン構造を生成し、これを配向させたポリビニレン系偏光子も使用することができる。
PVAのシンジオタクティシティーは特許2978219号明細書に記載されているように耐久性を改良するためには55%以上が好ましいが、特許第3317494号明細書に記載されている45乃至52.5%も好ましく用いることができる。
PVAフィルムのレターデーション(面内)は0nm以上100nm以下が好ましく、0nm以上50nm以下がさらに好ましい。また、PVAフィルムのRth(膜厚方向)は0nm以上500nm以下が好ましく、0nm以上300nm以下がさらに好ましい。
二色性分子として二色性染料を用いる場合は、アゾ系色素が好ましく、特にビスアゾ系とトリスアゾ系色素が好ましい。二色性染料は水溶性のものが好ましく、このため二色性分子にスルホン酸基、アミノ基、水酸基などの親水性置換基を導入し、遊離酸、そのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン類の塩の状態で好ましく用いられる。
これ以外にも、C.I.Direct Yellow 8、C.I.Direct Yellow 28、C.I.Direct Yellow 86、C.I.Direct Yellow 87、C.I.Direct Yellow 142、C.I.Direct Orange 26、C.I.Direct Orange 39、C.I.Direct Orange 72、C.I.Direct Orange 106、C.I.Direct Orange 107、C.I.Direct Red 2、C.I.Direct Red 39、C.I.Direct Red 83、C.I.Direct Red 89、C.I.Direct Red 240、C.I.Direct Red 242、C.I.Direct Red 247、C.I.Direct Violet 48、C.I.Direct Violet 51、C.I.Direct Violet 98、C.I.Direct Blue 15、C.I.Direct Blue 67、C.I.Direct Blue 71、C.I.Direct Blue 98、C.I.Direct Blue 168、C.I.Direct Blue 202、C.I.Direct Blue 236、C.I.Direct Blue 249、C.I.Direct Blue 270、C.I.Direct Green 59、C.I.Direct Green 85、C.I.Direct Brown 44、C.I.Direct Brown 106、C.I.Direct Brown 195、C.I.Direct Brown 210、C.I.Direct Brown 223、C.I.Direct Brown 224、C.I.Direct Black 1、C.I.Direct Black 17、C.I.Direct Black 19、C.I.Direct Black 54等が挙げられ、さらには特開昭62−70802号、特開平1−161202号、特開平1−172906号、特開平1−172907号、特開平1−183602号、特開平1−248105号、特開平1−265205号、特開平7−261024号の各公報に記載の二色性染料等も好ましく使用することができる。
各種の色相を有する二色性分子を製造するため、これらの二色性染料は2種以上を配合してもかまわない。二色性染料を用いる場合、特開2002−082222号公報に記載されているように吸着厚みが4μm以上であってもよい。
偏光子のpHを1.0乃至5.0にする手段としては、硬膜液に塩酸、硫酸、酢酸などの一般的な酸を添加し、pHの低下した硬膜液にPVAフィルムを浸漬させたり、硬膜後に低pHの液に浸漬させるなどすればよいが、これらに限られたことではない。また、液のpH安定性を向上させるため、緩衝溶液などを使用しても良い。
pH変動の絶対値が大きい液は、PVA膜のpHへの影響が少なく、PVA膜を浸漬した場合にもPVA膜のpHを充分に低下させる機能を持たず、PVA膜のpH変化は少ない。一方、pH変動の絶対値が小さい液は、PVA膜のpHへの影響が大きく、PVA膜を浸漬するとPVA膜のpHの変化が大きく、膜のpHを充分に低下させることができる。
規定度11の酸を1ミリリットル添加したときのpH変動の絶対値が1.5以内である液は、緩衝溶液を用いるなどの方法により製造され、例えば酢酸と酢酸ナトリウムの系や、フタル酸水素カリウムと塩酸の系などを用いることができる。
(偏光子のpHの測定方法)
まず、偏光子を10cm2の面積に切り出し、速やかにイオン交換水10ccの入ったネジ口瓶に入れ、ネジ口瓶の蓋を閉め、煮沸状態のウォーターバスに浸す。1乃至2時間加熱して偏光子(PVA)を完全に溶解させ、該水溶液のpHを測定する。測定温度は25℃とする。このpHを偏光子のpHとする。なお、pHの測定には、新電元工業株式会社製のISFET pH計 pHBOY KS501を使用した。
偏光子は、両面あるいは片面に、透明なポリマーフィルムを保護膜として、接着剤あるいは粘着剤を用いて貼り合わせて使用されることが好ましい。保護膜には、透明性、低複屈折性、適度な剛性といった物性が求められる。
本発明の保護膜に用いる透明ポリマーフィルムの透過率は80%以上が好ましく、87%以上であることがさらに好ましい。透明ポリマーフィルムのヘイズは2.0%以下であることが好ましく、1.0%以下であることがさらに好ましい。透明ポリマーフィルムの屈折率は1.4乃至1.7であることが好ましい。
数式(1):Re値=(nx−ny)×d
数式(2):Rth値=((nx+ny)/2−nz)×d
(ここで、nxはフィルム面内における遅相軸方向の屈折率、nyはフィルム面内におけるnxと直交する方向の屈折率、nzは透明支持体の厚み方向の屈折率、dは透明支持体の厚みを表す。)
保護膜の遅相軸と偏光子の吸収軸の交差角は、任意の値でよいが、平行もしくは45±20゜の方位角であることが好ましい。
透明ポリマーフィルムの透湿係数(25μm、25℃、90%RH)は、0.0001乃至1000g/m2・dayが好ましく、温度収縮率は2×10-5/℃乃至9×10-5/℃が好ましく、湿度収縮率は7×10-5/%RH以下が好ましい。また、特開2001-235625号公報に記載されているような、40℃、90%R.Hの透湿度が0.04 g/cm2・24h以下の透明ポリマーフィルムを保護膜に好ましく用いることもできる。
セルロースアシレートの溶解法は、冷却溶解法、高温溶解法のいずれか、あるいは両方を用いても良い。冷却溶解法、高温溶解法に関する具体的な方法は、発明協会公開技報2001−1745等に記載されている公知の方法を用いることができる。上記で得られたセルロースアシレート溶液は場合により、低い濃度で溶解した後に濃縮手段を用いて最適な濃度に濃縮する方法で調製することも好ましく行うことができる。
次に、本発明の偏光板の製造工程について説明する。
本発明における偏光板の製造工程は、膨潤工程、染色工程、硬膜工程、延伸工程、乾燥工程、保護膜貼り合わせ工程、貼り合わせ後乾燥工程から構成されることが好ましい。染色工程、硬膜工程、延伸工程の順序を任意に変えること、また、いくつかの工程を組み合わせて同時に行っても構わない。また、特許第3331615号明細書に記載されているように、硬膜工程の後に水洗することも好ましく行うことができる。
また、膨潤工程の温度、時間は、任意に定めることができるが、10℃以上60℃以下、5秒以上2000秒以下が好ましい。
また、特許第3145747号明細書に記載されているように、染色液にホウ酸、ホウ砂等のホウ素系化合物を添加しても良い。
架橋剤としては米国再発行特許第232897号明細書に記載のものが使用でき、特許第3357109号明細書に記載されているように、寸法安定性を向上させるため、架橋剤として多価アルデヒドを使用することもできるが、ホウ酸類が最も好ましく用いられる。
硬膜工程に用いる架橋剤としてホウ酸を用いる場合には、ホウ酸−ヨウ化カリウム水溶液に金属イオンを添加しても良い。金属イオンとしては塩化亜鉛が好ましいが、特開2000−35512号公報に記載されているように、塩化亜鉛の代わりに、ヨウ化亜鉛などのハロゲン化亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛などの亜鉛塩を用いることもできる。
また、上記の硬膜後に、pH1.5乃至3.2、さらに好ましくは1.8乃至3.0の液に浸漬させることで偏光子のpHを低下させても良い。
偏光子と保護膜との接着剤は特に限定されないが、PVA系樹脂(アセトアセチル基、スルホン酸基、カルボキシル基、オキシアルキレン基等の変性PVAを含む)やホウ素化合物水溶液等が挙げられ、中でもPVA系樹脂が好ましい。接着剤層厚みは乾燥後に0.01乃至5μmが好ましく、0.05乃至3μmが特に好ましい。
(3)偏光板の特性
(3−1)透過率および偏光度
本発明の偏光板の好ましい単板透過率は41%以上50%未満であるが、さらに好ましくは42%以上50%以下である。下記数式(4)で定義される偏光度の好ましい範囲は、99.9%以上100%未満であり、さらに好ましくは99.92%以上100%以下である。平行透過率の好ましい範囲は36%以上42%以下であり、直交透過率の好ましい範囲は、0.001%以上0.05%以下である。数式(5)で定義される二色性比の好ましい範囲は48以上1215以下であるが、さらに好ましくは53以上525以下である。
上述の単板透過率、平行透過率、直交透過率等の透過率は、JIS Z 8701に基づいて、下記数式(3)で定義される。
数式(3)
y(λ):XYZ系における等色関数
τ(λ):分光透過率
数式(4)
平行透過率は、特開2001−083328号公報や特開2002−022950号公報に記載されているように波長依存性が小さくてもよい。偏光板をクロスニコルに配置した場合の光学特性は、特開2001-091736号公報に記載されている範囲であってもよく、平行透過率と直交透過率の関係は、特開2002−174728号公報に記載されている範囲内であってもよい。
偏光板の波長440nmにおける平行透過率と直交透過率、波長550nmにおける平行透過率と直交透過率、波長610nmにおける平行透過率と直交透過率が、特開2002−258042号や特開2002−258043号の各公報に記載された範囲とすることも好ましい。
本発明の偏光板の色相は、CIE均等知覚空間として推奨されているL*a*b*表色系における明度指数L*およびクロマティクネス指数a*とb*を用いて好ましく評価される。
L*、a*、b*は、上述のX、Y、Zを用い、下記数式(6)で定義される値である。
偏光板をクロスニコルに配置して波長550nmの光を入射させる場合の、垂直光を入射させた場合と、偏光軸に対して45度の方位から法線に対し40度の角度で入射させた場合の、透過率比やxy色度差を特開2001−166135号や特開2001−166137号の各公報に記載された範囲とすることも好ましい。また、特開平10−068817号公報に記載されているように、クロスニコル配置した偏光板積層体の垂直方向の光透過率(T0)と、積層体の法線から60°傾斜方向の光透過率(T60)との比(T60/T0)を10000以下としたり、特開2002−139625号公報に記載されているように、偏光板に法線から仰角80度までの任意な角度で自然光を入射させた場合に、その透過スペクトルの520乃至640nmの波長範囲において波長域20nm以内における透過光の透過率差を6%以下としたり、特開平08−248201号公報に記載されている、フィルム上の任意の1cm離れた場所における透過光の輝度差が30%以内とすることも好ましい。
(3−4−1)湿熱耐久性
特開2001−116922号公報に記載されているように60℃、90%RHの雰囲気に500時間放置した場合のその前後における光透過率及び偏光度の変化率が絶対値に基づいて2.0%以下であることが好ましい。特に、光透過率の変化率は1.5%以下、また、偏光度の変化率は絶対値に基づいて1.0%以下、更には0.1%以下であることが好ましい。また、特開平07−077608号公報に記載されているように80℃、90%RH、500時間放置後の偏光度が95%以上、単体透過率が38%以上であることも好ましい。
80℃、ドライ雰囲気下に500時間放置した場合のその前後における光透過率及び偏光度の変化率も絶対値に基づいて3%以下であることが好ましい。特に、光透過率の変化率は2%以下、また、偏光度の変化率は絶対値に基づいて1.0%以下、更には0.1%以下であることが好ましい。
(3−4−3)その他の耐久性
さらに、特開平06−167611号公報に記載されているように80℃で2時間放置した後の収縮率が0.5%以下としたり、ガラス板の両面にクロスニコル配置した偏光板積層体を69℃の雰囲気中で750時間放置した後のx値及びy値が特開平10−068818号公報に記載されている範囲内としたり、80℃、90%RHの雰囲気中で200時間放置処理後のラマン分光法による105cm-1及び157cm-1のスペクトル強度比の変化を、特開平08−094834号公報や特開平09−197127号公報に記載された範囲とすることも好ましい。
PVAの配向度は高い程良好な偏光性能が得られるが、偏光ラマン散乱や偏光FT−IR等の手段によって算出されるオーダーパラメーター値として0.2乃至1.0が好ましい範囲である。また、特開昭59−133509号公報に記載されているように、偏光子の全非晶領域の高分子セグメントの配向係数と占領分子の配向係数(0.75以上)との差を少なくとも0.15としたり、特開平04−204907号公報に記載されているように偏光子の非晶領域の配向係数が0.65乃至0.85としたり、I3やI5の高次ヨウ素イオンの配向度を、オーダーパラメーター値として0.8乃至1.0とすることも好ましく行うことができる。
特開2002−006133号公報に記載されているように、80℃30分加熱したときの単位幅あたりの吸収軸方向の収縮力が4.0N/cm以下としたり、特開2002−236213号公報に記載されているように、偏光板を70℃の加熱条件下に120時間置いた場合に、偏光板の吸収軸方向の寸法変化率及び偏光軸方向の寸法変化率を、共に±0.6%以内としたり、偏光板の水分率を特開2002-090546号公報に記載されているように3質量%以下とすることも好ましく行うことができる。さらに、特開2000−249832号公報に記載されているように延伸軸に垂直な方向の表面粗さが中心線平均粗さに基づいて0.04μm以下としたり、特開平10−268294号公報に記載されているように透過軸方向の屈折率n0を1.6より大きくしたり、偏光板の厚みと保護フィルムの厚みの関係を特開平10−111411号公報に記載された範囲とすることも好ましく行うことができる。
本発明の偏光板は、LCDの光学補償シート、反射型LCDに適用するためのλ/4板、ディスプレイの視認性向上のための反射防止フィルム、輝度向上フィルムや、ハードコート層、前方散乱層、アンチグレア(防眩)層等の機能層を有する光学フィルムと複合した機能化偏光板として好ましく使用される。
本発明の偏光板と上述の機能性光学フィルムを複合した構成例の概略断面図を図1に示した。偏光板の片側の保護膜として機能性光学フィルムを用い、該機能性光学フィルムと偏光子を接着剤を介して接着しても良いし(図1(A))、偏光子の両面に保護膜を設けた偏光板に粘着剤を介して機能性光学フィルムを接着しても良い(図1(B))。前者の場合、もう一方の保護膜には任意の透明保護膜が使用できる。機能層や保護膜等の各層間の剥離強度は特開2002−311238号公報に記載されている4.0N/25mm以上とすることも好ましい。機能性光学フィルムは、目的とする機能に応じて液晶モジュール側に配置したり、液晶モジュールとは反対側、すなわち表示側もしくはバックライト側に配置することが好ましい。
本発明の偏光板は、TN(Twisted Nematic)、IPS(In−Plane Switching)、OCB(Optically Compensatory Bend)、VA(Vertically Aligned)、ECB(Electrically Controlled Birefringence)のような表示モードに提案されている光学補償シートと組み合わせて使用することができる。
TNモード用の光学補償シートとしては、日本印刷学会誌第36巻第3号(1999)p40〜44、月刊ディスプレイ8月号(2002)p20〜24、特開平4−229828号、特開平6−75115号、特開平6−214116号、特開平8−50206号等の各公報に記載された光学補償フィルム、特に特開2001−100039に記載のWVフィルム(富士写真フィルム(株)製)を好ま
しく組み合わせて使用される。
D−1
本発明の偏光板は、λ/4板と積層した円偏光板として使用することができる。円偏光板は入射した光を円偏光に変換する機能を有しており、反射型液晶表示装置やECBモードなどの半透過型液晶表示装置、あるいは有機EL素子等に好ましく利用されている。
本発明に用いるλ/4板は、可視光の波長の範囲においてほぼ完全な円偏光を得るため、可視光の波長の範囲において概ね波長の1/4のレターデーション(Re)を有する位相差フィルムであることが好ましい。「可視光の波長の範囲において概ね1/4のレターデーション」とは、波長400から700nmにおいて長波長ほどレターデーションが大きく、波長450nmで測定したレターデーション値(Re450)が80乃至125nmであり、かつ波長590nmで測定したレターデーション値(Re590)が120乃至160nmである関係を満足する範囲を示す。Re590−Re450≧5nmを満たすことがさらに好ましく、Re590−Re450≧10nmを満たすことが特に好ましい。
本発明の偏光板は反射防止フィルムと組み合わせて使用することができる。反射防止フィルムは、フッ素系ポリマー等の低屈折率素材を単層付与しただけの反射率1.5%程度のフィルム、もしくは薄膜の多層干渉を利用した反射率1%以下のフィルムのいずれも使用できる。本発明では、透明支持体上に低屈折率層、及び低屈折率層より高い屈折率を有する少なくとも一層の層(即ち、高屈折率層、中屈折率層)を積層した構成が好ましく使用される。また、日東技報, vol.38, No.1, may, 2000, 26頁〜28頁や特開2002−301783号公報などに記載された反射防止フィルムも好ましく使用できる。
高屈折率層の屈折率>中屈折率層の屈折率>透明支持体の屈折率>低屈折率層の屈折率
反射防止フィルムに用いる透明支持体は、前述の偏光層の保護膜に使用する透明ポリマーフィルムを好ましく使用することができる。
低屈折率層の屈折率は1.20乃至1.55であり、好ましくは1.30乃至1.50である。低屈折率層は、耐擦傷性、防汚性を有する最外層として使用することが好ましい。耐擦傷性向上のため、シリコーン基や、フッ素の含有する素材を用い表面への滑り性付与することも好ましく行われる。
含シリコーン化合物はポリシロキサン構造を有する化合物が好ましいが、反応性シリコーン(例、サイラプレーン(チッソ(株)製)や両末端にシラノール基含有のポリシロキサン(特開平11−258403号公報)等を使用することもできる。シランカップリング剤等の有機金属化合物と特定のフッ素含有炭化水素基含有のシランカップリング剤とを触媒共存下に縮合反応で硬化させてもよい(特開昭58−142958号公報、同58−147483号公報、同58−147484号公報、特開平9−157582号公報、同11−106704号公報、特開2000−117902号公報、同2001−48590号公報、同2002−53804号公報記載の化合物等)。
低屈折率層は、気相法(真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法等)により形成されても良いが、安価に製造できる点で、塗布法で形成することが好ましい。塗布法としては、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート、マイクログラビア法を好ましく使用することができる。
低屈折率層の膜厚は、30乃至200nmであることが好ましく、50乃至150nmであることがさらに好ましく、60乃至120nmであることが最も好ましい。
このような超微粒子は、粒子表面を表面処理剤で処理したり(シランカップリング剤等:特開平11−295503号公報、同11−153703号公報、特開2000−9908号公報、アニオン性化合物或は有機金属カップリング剤:特開2001−310432号公報等)、高屈折率粒子をコアとしたコアシェル構造としたり(特開2001−166104号公報等)、特定の分散剤を併用する(例、特開平11−153703号公報、特許番号US6210858B1明細書、特開2002−2776069号公報等)等の態様で使用することができる。
高屈折率層の屈折率は、1.70乃至2.20であることが好ましい。高屈折率層の厚さは、5nm乃至10μmであることが好ましく、10nm乃至1μmであることがさらに好ましい。
中屈折率層の屈折率は、低屈折率層の屈折率と高屈折率層の屈折率との間の値となるように調整する。中屈折率層の屈折率は、1.50乃至1.70であることが好ましい。
本発明の偏光板は、輝度向上フィルムと組み合わせて使用することができる。輝度向上フィルムは、円偏光もしくは直線偏光の分離機能を有しており、偏光板とバックライトの間に配置され、一方の円偏光もしくは直線偏光をバックライト側に後方反射もしくは後方散乱する。バックライト部からの再反射光は、部分的に偏光状態を変化させ、輝度向上フィルムおよび偏光板に再入射する際、部分的に透過するため、この過程を繰り返すことにより光利用率が向上し、正面輝度が1.4倍程度に向上する。輝度向上フィルムとしては異方性反射方式および異方性散乱方式が知られており、いずれも本発明の偏光板と組み合わせることができる。
本発明の偏光板には、さらに、ハードコート層、前方散乱層、アンチグレア(防眩)層、ガスバリア層、滑り層、帯電防止層、下塗り層や保護層等を設けた機能性光学フィルムと組み合わせて使用することも好ましい。また、これらの機能層は相互に、また前述の反射防止層や光学異方性層等と同一層内で複合して使用することも好ましい。
本発明の偏光板は、耐擦傷性等の力学的強度を付与するために、ハードコート層を透明支持体の表面に設けた機能性光学フィルムと組み合わせることが好ましく行われる。ハードコート層を、前述の反射防止フィルムに適用して用いる場合は、特に、透明支持体と高屈折率層の間に設けることが好ましい。
ハードコート層は、光及び/又は熱による硬化性化合物の架橋反応、又は、重合反応により形成されることが好ましい。硬化性官能基としては、光重合性官能基が好ましく、又加水分解性官能基含有の有機金属化合物は有機アルコキシシリル化合物が好ましい。ハードコート層の具体的な構成組成物としては、例えば、特開2002−144913号公報、同2000−9908号公報、WO0/46617号公報等記載のものを好ましく使用することができる。
ハードコート層の膜厚は、0.2乃至100μmであることが好ましい。
ハードコート層の強度は、JIS K5400に従う鉛筆硬度試験で、H以上であることが好ましく、2H以上であることがさらに好ましく、3H以上であることが最も好ましい。又、JIS K5400に従うテーバー試験で、試験前後の試験片の摩耗量が少ないほど好ましい。
エチレン性不飽和基を含む化合物の好ましい例としては、エチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等のポリオールのポリアクリレート類;ビスフェノールAジグリシジルエーテルのジアクリレート、ヘキサンジオールジグリシジルエーテルのジアクリレート等のエポキシアクリレート類;ポリイソシナネートとヒドロキシエチルアクリレート等の水酸基含有アクリレートの反応によって得られるウレタンアクリレート等を好ましい化合物として挙げることができる。また、市販化合物としては、EB−600、EB−40、EB−140、EB−1150、EB−1290K、IRR214、EB−2220、TMPTA、TMPTMA(以上、ダイセル・ユーシービー(株)製)、UV−6300、UV−1700B(以上、日本合成化学工業(株)製)等が挙げられる。
また、開環重合性基を含む化合物の好ましい例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、トリメチロールエタントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリスヒドロキシエチルイソシアヌレート、ソルビトールテトラグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシルエーテル、クレゾールノボラック樹脂のポリグリシジルエーテル、フェノールノボラック樹脂のポリグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル類;セロキサイド2021P、セロキサイド2081、エポリードGT−301、エポリードGT−401、EHPE3150CE(以上、ダイセル化学工業(株)製)、フェノールノボラック樹脂のポリシクロヘキシルエポキシメチルエーテル等の脂環式エポキシ類;OXT−121、OXT−221、OX−SQ、PNOX−1009(以上、東亞合成(株)製)等のオキセタン類などが挙げられる。
その他にグリシジル(メタ)アクリレートの重合体、或いはグリシジル(メタ)アクリレートと共重合できるモノマーとの共重合体をハードコート層に使用することもできる。
前方散乱層は、本発明の偏光板を液晶表示装置に適用した際の、上下左右方向の視野角特性(色相と輝度分布)改良するために使用される。本発明では、屈折率の異なる微粒子をバインダー分散した構成が好ましく、例えば、前方散乱係数を特定化した特開11−38208号公報、透明樹脂と微粒子の相対屈折率を特定範囲とした特開2000−199809号公報、ヘイズ値を40%以上と規定した特開2002−107512号公報等の構成を使用することができる。また、本発明の偏光板をヘイズの視野角特性を制御するため、住友化学の技術レポート「光機能性フィルム」31頁〜39頁に記載された「ルミスティ」と組み合わせて使用することも好ましく行うことができる。
アンチグレア(防眩)層は、反射光を散乱させ映り込みを防止するために使用される。アンチグレア機能は、液晶表示装置の最表面(表示側)に凹凸を形成することにより得られる。アンチグレア機能を有する光学フィルムのヘイズは、3乃至30%であることが好ましく、5乃至20%であることがさらに好ましく、7乃至20%であることが最も好ましい。
フィルム表面に凹凸を形成する方法は、例えば、微粒子を添加して膜表面に凹凸を形成する方法(例えば、特開2000−271878号公報等)、比較的大きな粒子(粒径0.05乃至2μm)を少量(0.1乃至50質量%)添加して表面凹凸膜を形成する方法(例えば、特開2000−281410号公報、同2000−95893号公報、同2001−100004号公報、同2001−281407号公報等)、フィルム表面に物理的に凹凸形状を転写する方法(例えば、エンボス加工方法として、特開昭63−278839号公報、特開平11−183710号公報、特開2000−275401号公報等)等を好ましく使用することができる。
次に本発明の偏光板が使用される液晶表示装置について説明する。
図2は、本発明の偏光板が使用される液晶表示装置の一例を示す概略見取り図である。
なお、ツイスト角は、ノートパソコンやパソコンモニタ、テレビ用の液晶表示装置の場合は90°近傍(85から95°)に、携帯電話などの反射型表示装置として使用する場合は0から70°に設定する。またIPSモードやECBモードでは、ツイスト角が0°となる。IPSモードでは電極が下側基板8のみに配置され、基板面に平行な電界が印加される。また、OCBモードでは、ツイスト角がなくチルト角を大きくし、VAモードでは液晶分子7が上下基板に垂直に配向する。
上側偏光板1の吸収軸2と下側偏光板12の吸収軸13の交差角は一般に概略直交に積層することで高コントラストが得られる。液晶セルの上側偏光板1の吸収軸2と上側基板5のラビング方向の交差角は液晶表示モードによってことなるが、TN、IPSモードでは一般に平行か垂直に設定する。OCB、ECBモードでは45°に設定することが多い。ただし、表示色の色調や視野角の調整のために各表示モードで最適値が異なり、この範囲に限定されるわけではない。
<偏光子A、偏光板A>
平均重合度が2400、膜厚100μmのPVAフィルムの両面をイオン交換水に浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素1.25g/l、ヨウ化カリウム150.0g/lの水溶液に40℃にて70秒浸漬した。さらにホウ酸43g/l、ヨウ化カリウム30g/l、塩化亜鉛1.8g/l、酢酸59.7g/l、酢酸ナトリウム5.46g/lの水溶液Aに硫酸を添加しpHを2.0にして硬膜液Aを作製した。該硬膜液中、50℃にて90秒浸漬後、フィルムの両面から余剰水分を除去し、特開2002−86554号公報 図2に記載のテンター延伸機に導入した。
搬送速度を4m/分として送出し、温度60℃湿度98%雰囲気下で5.0倍に延伸した後、幅を一定に保ち、70℃で4分乾燥し、偏光子Aを作製した。得られた偏光子Aの膜厚は20μmであった。
水溶液Aに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは3.93から3.78に変化し、変動は-0.15であった。
偏光子Aを2cm×5cmに切り出し、速やかにイオン交換水10ccの入ったネジ口瓶に入れた。ネジ口瓶の蓋を閉め、煮沸状態のウォーターバスに浸し、1乃至2時間加熱して、偏光子(PVA)を完全に溶解させた。
新電元工業株式会社製のISFET pH計 pHBOY KS501を使用して、溶解後のPVA水溶液のpHを測定したところ、偏光子のpHは4.5であった。
偏光板Aを30×50mmにサンプルカットし、島津自記分光光度計UV3100にて透過率を測定した。
また、2枚の偏光板吸収軸を一致させて重ねた場合の透過率(平行透過率)をH0(%)、吸収軸を直交させて重ねた場合の透過率(直交透過率)をH1(%)として、次式(前記数式(5)と同じ)により偏光度P(%)を求めた。
偏光板Aの単板透過率は43.1%、偏光度は99.98%であった。
ΔT=60℃90%RH条件下で500時間放置した後の単板透過率−初期の単板透過率
ΔP=60℃90%RH条件下で500時間放置した後の偏光度−初期の偏光度
<偏光子B、偏光板B>
平均重合度が2400、膜厚60μmのPVAフィルムの両面を30℃のイオン交換水に1分間浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素3.3g/l、ヨウ化カリウム33.0g/lの水溶液に30℃にて浸漬して3倍に延伸した。さらにホウ酸40g/l、ヨウ化カリウム30g/l、ヨウ素0.5g/l、酢酸59.7g/l、酢酸ナトリウム5.46g/lの水溶液Bに硫酸を添加してpHを2.5にした硬膜液Bに50℃にて浸漬し、総延伸倍率が5.5倍になるように延伸し、30℃の水浴に浸漬して水洗し、50℃で4分間乾燥し、偏光子Bを得た。得られた偏光子Bの膜厚は18μmであった。
水溶液Bに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは3.95から3.79に変化し、変動は-0.16であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子BのpHを測定したところ、4.7であった。
<偏光子C、偏光板C>
平均重合度が2400、膜厚100μmのPVAフィルムの両面をイオン交換水に浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素1.25g/l、ヨウ化カリウム150.0g/lの水溶液に40℃にて70秒浸漬した。さらにホウ酸43g/l、ヨウ化カリウム30g/l、塩化亜鉛1.8g/l、酢酸59.7g/l、酢酸ナトリウム5.46g/lの水溶液Cに硫酸を添加しpHを2.0にして硬膜液Cを作製した。該硬膜液中、50℃にて90秒浸漬後、フィルムの両面から余剰水分を除去し、テンター延伸機を用いて横一軸延伸した。
搬送速度を4m/分として送出し、温度60℃湿度98%雰囲気下で5.0倍に延伸した後、幅を一定に保ち、70℃で4分乾燥し、偏光子Cを作製した。得られた偏光子Cの膜厚は20μmであった。
水溶液Cに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは3.93から3.78に変化し、変動は-0.15であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子CのpHを測定したところ、4.5であった。
<偏光子D、偏光板D>
平均重合度が2400、膜厚100μmのPVAフィルムの両面をイオン交換水に浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素1.25g/l、ヨウ化カリウム150.0g/lの水溶液に40℃にて80秒浸漬した。さらにホウ酸46g/l、ヨウ化カリウム30g/l、塩化亜鉛1.8g/l、ヨウ素0.05g/lの、pH4.14の硬膜液を作製した。該硬膜液中、50℃にて90秒浸漬後、フタル酸水素カリウム9.45g/l、濃度36%の塩酸3.93g/lの水溶液Dに塩酸を添加しpHを2.0にした液に20秒間浸漬した後、フィルムの両面から余剰水分を除去し、特開2002−86554号公報 図2に記載のテンター延伸機に導入した。
搬送速度を4m/分として送出し、温度60℃湿度98%雰囲気下で5.0倍に延伸した後、幅を一定に保ち、70℃で4分乾燥し、偏光子Dを作製した。得られた偏光子Dの膜厚は21μmであった。
水溶液Dに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは2.32から1.66に変化し、変動は-0.66であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子DのpHを測定したところ、4.2であった。
<偏光子E、偏光板E>
平均重合度が2400、膜厚60μmのPVAフィルムの両面を30℃のイオン交換水に1分間浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素3.3g/l、ヨウ化カリウム33.0g/lの水溶液に30℃にて浸漬して3倍に延伸した。さらにホウ酸40g/l、ヨウ化カリウム30g/l、フタル酸水素カリウム9.45g/l、濃度36%の塩酸3.93g/lの水溶液Eに塩酸を添加しpHを2.2にした硬膜液Eに50℃にて浸漬し、総延伸倍率が5.5倍になるように延伸し、30℃の水浴に浸漬して水洗し、50℃で4分間乾燥し、偏光子Eを得た。得られた偏光子Eの膜厚は19μmであった。
水溶液Eに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは2.29から1.60に変化し、変動は-0.69であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子EのpHを測定したところ、4.8であった。
<偏光子F、偏光板F>
平均重合度が2400、膜厚100μmのPVAフィルムの両面をイオン交換水に浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素1.25g/l、ヨウ化カリウム150.0g/lの水溶液に40℃にて70秒浸漬した。さらにホウ酸43g/l、ヨウ化カリウム30g/l、塩化亜鉛1.8g/l、フタル酸水素カリウム9.5g/l、濃度36%の塩酸3.93g/lの水溶液Fに塩酸を添加しpHを2.0にして硬膜液Fを作製した。該硬膜液中、50℃にて90秒浸漬後、フィルムの両面から余剰水分を除去し、テンター延伸機を用いて横一軸延伸した。
搬送速度を4m/分として送出し、温度60℃湿度98%雰囲気下で5.1倍に延伸した後、幅を一定に保ち、70℃で4分乾燥し、偏光子Fを作製した。得られた偏光子Fの膜厚は19μmであった。水溶液Fに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは2.27から1.64に変化し、変動は−0.63であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子FのpHを測定したところ、3.7であった。
<偏光子G、偏光板G>
平均重合度が2400、膜厚100μmのPVAフィルムの両面をイオン交換水に浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素1.25g/l、ヨウ化カリウム150.0g/lの水溶液に40℃にて70秒浸漬した。さらにホウ酸43g/l、ヨウ化カリウム30g/l、塩化亜鉛1.8g/lでpH4.14の硬膜液Gを作製した。該硬膜液中に50℃にて90秒浸漬後、フィルムの両面から余剰水分を除去し、特開2002−86554号公報 図2に記載のテンター延伸機に導入した。
搬送速度を4m/分として送出し、温度60℃湿度98%雰囲気下で5.0倍に延伸した後、幅を一定に保ち、70℃で4分乾燥し、偏光子Gを作製した。得られた偏光子Gの膜厚は20μmであった。硬膜液Gに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは4.14から1.75に変化し、変動は−2.39であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子GのpHを測定したところ、5.6であった。
偏光板Aと同様の方法で単板透過率と偏光度を測定したところ、偏光板Gの単板透過率は42.7%、偏光度は99.86%であった。また、60℃90%条件下で500時間放置した後のΔT及びΔPは、それぞれΔT=3.5%、ΔP=−1.80%であった。
<偏光子H、偏光板H>
平均重合度が2400、膜厚75μmのPVAフィルムの両面を30℃のイオン交換水に1分間浸漬して洗浄した後、該PVAフィルムをヨウ素3.3g/l、ヨウ化カリウム33.0g/lの水溶液に30℃にて浸漬して3倍に延伸した。さらにホウ酸40g/l、ヨウ化カリウム30g/lの水溶液Hに硝酸を添加してpHを3.0にした硬膜液Hに50℃にて浸漬し、総延伸倍率が5.5倍になるように延伸し、30℃の水浴に浸漬して水洗し、50℃で4分間乾燥し、偏光子Hを得た。得られた偏光子Hの膜厚は26μmであった。
水溶液Hに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは4.17から1.78に変化し、変動は−2.39であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子HのpHを測定したところ、5.5であった。
<偏光子I、偏光板I>
特開2001−83329号公報の実施例2に従って、平均重合度が2400、ケン化度が99.9%以上、膜厚75μmのPVAフィルムに延伸倍率が5倍となるよう乾式一軸延伸を施し、次いで緊張状態を保ったまま、ヨウ素0.476g/l、ヨウ化カリウム47.6g/lの水溶液に30℃に60秒間浸漬した。次に、ヨウ化カリウム52.9g/l、ホウ酸66.1g/lの水溶液Iに硫酸を添加してpHを2.1にした硬膜液Iに、73℃で300秒浸漬した。さらに15℃の純水で10秒間水洗した後、50℃で乾燥して偏光子Iを得た。得られた偏光子Iの膜厚は28μmであった。
水溶液Iに規定度11の塩酸を1ml添加したところ、pHは3.41から1.23に変化し、変動は−2.18であった。
偏光子Aと同様の方法で偏光子IのpHを測定したところ、5.4であった。
また、硬膜液pHが4.5以下でも、偏光子のpHが5.0以下にならなかった偏光板G〜Iは、光学性能、及び湿熱耐久性が本発明の偏光板には及ばなかった。
[実施例7:光学補償シートの作製]
(セルロースアセテートフイルムの作製)
下記の溶液組成の各成分をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
(セルロースアセテート溶液組成)
酢化度60.9%のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 300質量部
メタノール(第2溶媒) 54質量部
1−ブタノール(第3溶媒) 11質量部
作製したセルロースアセテートフイルム上に、下記の組成の塗布液を#16のワイヤーバーコーターで28ml/m2 塗布した。60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥した。次に、セルロースアセテートフイルムの長手方向と平行な方向に、形成した膜にラビング処理を実施した。
(配向膜塗布液組成)
変性ポリビニルアルコール 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
配向膜上に、下記円盤状(液晶性)化合物41.01g、エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)4.06g、セルロースアセテートブチレート(CAB551−0.2、イーストマンケミカル社製)0.90g、セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製)0.23g、光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製)1.35g、増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)0.45gを、102gのメチルエチルケトンに溶解した塗布液を、#3.6のワイヤーバーで塗布した。これを130℃の恒温ゾーンで2分間加熱し、円盤状化合物を配向させた。次に、60℃の雰囲気下で120W/cm高圧水銀灯を用いて、1分間UV照射し円盤状化合物を重合させた。その後、室温まで放冷した。このようにして、光学異方性層を形成し、視野角拡大フィルム(光学補償シート(KH−01))を作製した。波長546nmで測定した光学異方性層のReレターデーション値は43nmであった。また、円盤面とセルロースアセテートフイルム(第1透明支持体)面との間の角度(傾斜角)は平均で42゜であった。
(光学補償シート付偏光板の作製)
実施例1〜6、及び比較例1〜3に従って作製した偏光子に、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、実施例7で作製した光学補償シート(KH−01)をセルロースアセテートフイルムが偏光子側となるように偏光子の片側に貼り付けた。偏光子の透過軸と光学補償シート(KH−01)の遅相軸とは平行になるように配置した。市販のセルローストリアセテートフィルム(フジタックTD80UF、富士写真フイルム(株)製)にケン化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。このようにして9種類の光学補償シート付偏光板A'〜I'を作製した。
○:光漏れが観測されない
△:やや光漏れがある
×:はっきりした光漏れがある
2 上偏光板吸収軸
3 上光学補償シート
4 上光学異方性層配向制御方向
5 液晶セル上電極基板
6 上基板配向制御方向
7 液晶層
8 液晶セル下電極基板
9 下基板配向制御方向
10 下光学補償シート
11 下光学異方性層配向制御方向
12 下偏光板
13 下偏光板吸収軸
Claims (9)
- ポリビニルアルコールフィルムを延伸したフィルムからなる偏光子で、かつ該偏光子を水に溶解したときのpHが1.0乃至5.0であることを特徴とする偏光子。
- 規定度11の酸を1ミリリットル添加したときのpH変動の絶対値が1.5以内である液に浸漬したポリビニルアルコールフィルムを延伸したフィルムからなることを特徴とする請求項1に記載の偏光子。
- 規定度11の酸を1ミリリットル添加したときのpH変動の絶対値が1.5以内である液に浸漬したポリビニルアルコールフィルムを延伸することを特徴とする請求項2に記載の偏光子の製造方法。
- 請求項1または2に記載の偏光子の少なくとも片側に保護膜を貼合したことを特徴とする偏光板。
- 偏光子膜厚が10乃至22μmであることを特徴とする請求項4に記載の偏光板。
- 単板透過率が41%以上50%未満であり、かつ偏光度が99.9%以上100%未満であることを特徴とする請求項4または5に記載の偏光板。
- 偏光子、およびその両側に配置された二枚の透明保護膜からなる偏光板であって、
該透明保護膜の一方が、液晶性化合物から形成された光学異方性層を有する光学補償シートであり、該光学補償シートの光学異方性層は、セルロースアセテートフイルム上に備えられており、該セルロースアセテートフイルムの下記数式(1)により定義されるReレターデーション値が0乃至20nmの範囲にあり、下記数式(2)により定義されるRthレターデーション値が70乃至400nmの範囲にあり、そして厚みが10乃至70μmの範囲にあることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の偏光板。
数式(1):Re=(nx−ny)×d
数式(2):Rth={(nx+ny)/2−nz}×d
[式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率であり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であり;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そして、dは、フイルムの厚さ(nm)である]。 - Reレターデーション値が0乃至5nmの範囲にあることを特徴とする請求項7に記載の偏光板。
- 請求項4乃至8のいずれかに記載の偏光板を有することを特徴とする液晶表示装置。
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