JP2005061538A - 2部材の組立体および2部材の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1の部材に設けられた2つのボルト穴の間隔と、第2の部材に設けられた2つのボルト穴の間隔との間に寸法誤差がある場合でも、第1,第2の部材をボルトを用いて適正に組立てる。
【解決手段】 サポート部材21に、その長さ方向に離間して円穴22と切欠溝23とを設け、切欠溝23の溝奥部にはサポート部材21の長さ方向に延びる平坦部23Bを設ける。これにより、張出しビーム8の各ボルト挿通穴8A,8Bの間隔寸法P1と、サポート部材21の円穴22と切欠溝23との間隔寸法P2との間に寸法誤差があったとしても、ボルト15を切欠溝23の溝幅によって許容される範囲で移動させつつ張出しビーム8のボルト挿通穴8Bに挿通し、切欠溝23の平坦部23Bに当接させることができるので、サポート部材21を張出しビーム8に対して適正な姿勢をもって組付けることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば建設機械の車体を構成する車体フレームとサポート部材等のボルトによって組立てられる2部材の組立体および2部材の組立方法に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に設けられた作業装置とにより大略構成されている。また、上部旋回体は、旋回フレーム、キャブ、カウンタウエイト、建屋カバー等により構成されている。
そして、建屋カバーは、通常、旋回フレームに取付けられたサポート部材によって支持され、その内部にエンジン、油圧機器等を収容するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−158921号公報
そこで、この種の従来技術による油圧ショベルについて、図9ないし図13を参照しつつ説明する。
図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に設けられた上部旋回体3と、作業装置4とにより大略構成されている。
ここで、上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5を有し、該旋回フレーム5は、前,後方向に延びるセンタフレーム6と、該センタフレーム6の左,右両側に配置され前,後方向に延びる左,右のサイドフレーム7(左側のみ図示)と、左,右方向に延びてセンタフレーム6とサイドフレーム7との間を接続する複数本の張出しビーム8(1本のみ図示)とにより構成されている。
また、旋回フレーム5の前部左側には運転室を画成するキャブ9が設けられ、旋回フレーム5の後端側には作業装置4との重量バランスをとるカウンタウェイト10が設けられ、カウンタウエイト10の前側にはエンジン等を収容する建屋カバー11が設けられる構成となっている。
そして、建屋カバー11は、旋回フレーム5上に組立てられた複数のサポート部材12(1個のみ図示)によって支持され、これら各サポート部材12にボルト等を用いて締結される構成となっている。
次に、第1の部材としての旋回フレーム5(張出しビーム8)と、第2の部材としてのサポート部材12との組立体について説明する。
まず、旋回フレーム5の後端側に設けられた張出しビーム8は、左,右方向に延びる板体により構成され、センタフレーム6とサイドフレーム7との間を接続している。そして、図10に示すように、張出しビーム8には、後述のボルト15が挿通されるボルト穴としての2個のボルト挿通穴8A,8Bが、長さ方向(左,右方向)に離間して形成され、該各ボルト挿通穴8A,8Bの間隔(ピッチ)は寸法P1に設定されている。また、張出しビーム8には、ボルト15を螺入するためのナット8C,8Cが、各ボルト挿通穴8A,8Bと同心上に溶接等の手段を用いて固着されている。
一方、サポート部材12は、長さ方向の寸法Aよりも該長さ方向と直交する方向(上,下方向)の寸法Bが大きく設定された、ほぼ長方形状の板体により構成されている(図11参照)。そして、サポート部材12の下端側には、張出しビーム8のボルト挿通穴8Aに対応する一方のボルト穴としての円穴13と、張出しビーム8のボルト挿通穴8Bに対応する他方のボルト穴としての長溝14とが長さ方向に離間して形成されている。また、円穴13と長溝14との間隔(ピッチ)は寸法P2に設定され、この寸法P2と上述の寸法P1とは設計上では等しく設定されている。
ここで、サポート部材12の円穴13は、後述のボルト15よりも大径な穴径をもって形成され、その頂部13Aに後述のボルト15が当接するものである。一方、サポート部材12の長溝14は、ボルト15の外径よりも大きな溝幅をもって上,下方向に延びる案内溝部14Aと、該案内溝部14Aの溝奥部(上端部)に設けられた半円弧状の凹円弧部14Bとにより形成され、該凹円弧部14Bはボルト15が当接するものである。
そして、サポート部材12の円穴13と張出しビーム8のボルト挿通穴8Aとにボルト15を挿通し、サポート部材12の長溝14と張出しビーム8のボルト挿通穴8Bとにボルト15を挿通し、これら各ボルト15を張出しビーム8に固着したナット8Cに螺入することにより、旋回フレーム5上にサポート部材12が組立てられる構成となっている。
ところで、張出しビーム8に設けたボルト挿通穴8A,8Bの間隔寸法P1と、サポート部材12に設けた円穴13,長溝14の間隔寸法P2との間には、張出しビーム8、サポート部材12に穴加工を行うときの加工誤差等により、寸法誤差が生じることがある。
ここで、例えば図11に示すように、間隔寸法P1と間隔寸法P2とが等しい(P1=P2)場合には、張出しビーム8のボルト挿通穴8A,8Bと、サポート部材12の円穴13,長溝14とを正確に位置合わせすることができる。
即ち、ボルト挿通穴8Aに挿通されたボルト15は、円穴13の頂部13Aに当接し、ボルト挿通穴8Bに挿通されたボルト15は、長溝14を構成する凹円弧部14Bの頂部14B1に当接する。これにより、サポート部材12を各ボルト15によって張出しビーム8に適正に取付けることができ、サポート部材12は張出しビーム8に対してほぼ垂直に立上がるようになる。
しかし、例えば図12に示すように、間隔寸法P1と間隔寸法P2との間に寸法誤差ΔPが生じた場合には、張出しビーム8のボルト挿通穴8Bとサポート部材12の長溝14とを正確に位置合わせすることが困難となる。
即ち、ボルト挿通穴8Aに挿通されたボルト15は、円穴13の頂部13Aに当接するものの、ボルト挿通穴8Bに挿通されたボルト15は、図13に示すように、長溝14を構成する凹円弧部14Bのうち頂部14B1から左,右方向にずれた部位に当接するようになる。これにより、当該ボルト15と凹円弧部14Bの頂部14B1との間には上,下方向の隙間Cが生じるようになる。
このため、サポート部材12は、ボルト15と凹円弧部14Bの頂部14B1との間に生じた隙間Cにより、上,下方向に対して傾斜角度θだけ傾いた状態で張出しビーム8に取付けられてしまい、サポート部材12の上端部の位置が大きく変化してしまう。
この結果、サポート部材12に対して建屋カバー11を取付ける場合に、サポート部材12と建屋カバー11とを正確に位置合わせすることが困難となり、建屋カバー11を取付けるときの作業性が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、第1の部材に設けられた2つのボルト穴の間隔と、第2の部材に設けられた2つのボルト穴の間隔との間に寸法誤差がある場合でも、第1,第2の部材をボルトを用いて適正に組立てることができるようにした2部材の組立体および2部材の組立方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、第1の部材にその長さ方向に離間して設けられた2つのボルト穴に対し、第2の部材にその長さ方向に離間して設けられた2つのボルト穴を位置合わせし、第1の部材のボルト穴と第2の部材のボルト穴とに挿通したボルトによって第1,第2の部材を組立てる2部材の組立体に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、第2の部材に設けられた一方のボルト穴は、ボルトの外径よりも大径な穴径をもって形成し、第2の部材に設けられた他方のボルト穴は、ボルトの外径よりも大きな溝幅を有し溝奥部が第2の部材の長さ方向に延びる平坦部となった切欠溝として形成したことにある。
請求項2の発明は、切欠溝は、ボルトを平坦部へと案内する案内溝部を有し、該案内溝部と平坦部とが交わる角隅部には円弧状の縁取り部を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、第2の部材は、長さ方向の寸法よりも当該長さ方向と直交する方向の寸法を大きく設定したことにある。
請求項4の発明は、第1の部材は建設機械の車体を構成する車体フレームであり、第2の部材は該車体フレームに取付けられるサポート部材またはカバー部材としたことにある。
請求項5の発明に係る2部材の組立方法は、第1の部材にはその長さ方向に離間してボルトが挿通される2つのボルト穴を設け、第2の部材には、第1の部材の一方のボルト穴と対応する位置にボルトの外径よりも大径なボルト穴を設け、第1の部材の他方のボルト穴と対応する位置に前記ボルトの外径よりも大きな溝幅を有し溝奥部が第2の部材の長さ方向に延びる平坦部となった切欠溝を設け、第1の部材に対して第2の部材を組付けるときには、第1の部材の一方のボルト穴と第2の部材のボルト穴とにボルトを挿通し、第1の部材の他方のボルト穴と第2の部材の切欠溝とに該切欠溝の溝幅によって許容される範囲でボルトを挿通するようにしたことにある。
請求項1の発明によれば、第1の部材の他方のボルト穴と第2の部材の切欠溝とにボルトを挿通するときには、ボルトを切欠溝の溝幅によって許容される範囲で第2の部材の長さ方向に移動させつつ第1の部材のボルト穴に挿通することができ、当該ボルトを切欠溝の平坦部に当接させることができる。従って、第1の部材に設けられた各ボルト穴の間隔寸法と、第2の部材に設けられたボルト穴と切欠溝との間隔寸法との間に寸法誤差がある場合でも、第2の部材に設けられた切欠溝とボルトとの間に隙間が生じるのを抑え、該ボルトを用いて第1の部材と第2の部材とを適正に組立てることができる。
また、請求項2の発明によれば、切欠溝を構成する案内溝部と平坦部とが交わる角隅部に、円弧状の縁取り部を設けたので、当該角隅部に応力が集中するのを抑えることができ、切欠溝の周囲の強度を高めることができる。
また、請求項3の発明によれば、第2の部材は、長さ方向の寸法よりも当該長さ方向と直交する方向の寸法を大きく設定している。これにより、第1の部材に設けた各ボルト穴の間隔寸法と第2の部材に設けた各ボルト穴の間隔寸法との間に寸法誤差があった場合に、第2の部材が長さ方向と直交する方向に対して傾斜した状態で第1の部材に組付けられるのを抑えることができ、第1の部材と第2の部材とを適正な姿勢をもって組立てることができる。
また、請求項4の発明によれば、第1の部材を建設機械の車体を構成する車体フレームとし、第2の部材を車体フレームに取付けられるサポート部材またはカバー部材としたので、建設機械の車体フレームに、ボルトを用いてサポート部材またはカバー部材を取付けるときの作業性を高めることができる。
さらに、請求項5の発明に係る2部材の組立方法によれば、第1の部材に設けられた各ボルト穴の間隔寸法と、第2の部材に設けられたボルト穴と切欠溝との間隔寸法との間に寸法誤差がある場合でも、第1の部材の各ボルト穴と第2の部材の各ボルト穴とを確実に位置合わせすることができ、ボルトを用いて第1の部材と第2の部材とを適正に組立てることができる。
以下、本発明に係る2部材の組立体の実施の形態を、油圧ショベルの旋回フレームとサポート部材とに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図8を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、上述した従来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、21は従来技術によるサポート部材12に代えて本実施の形態に用いた第2の部材としてのサポート部材で、該サポート部材21は、従来技術によるものと同様に、第1の部材としての旋回フレーム5(張出しビーム8)上に組立てられ、建屋カバー11を支持するものである。
ここで、サポート部材21は、従来技術によるサポート部材12と同様に、長さ方向(左,右方向)の寸法Aよりも該長さ方向と直交する方向(上,下方向)の寸法Bが大きく設定された、ほぼ長方形状の板体により構成されている(図2参照)。しかし、サポート部材21は、その下端側に後述の円穴22、切欠溝23が形成されている点で、従来技術によるサポート部材12とは異なっている。
22はサポート部材21の下端側に形成された一方のボルト穴としての円穴で、該円穴22は、張出しビーム8に形成されたボルト挿通穴8Aに対応するもので、切欠溝23の位置を設定するときの基準となるものである。ここで、円穴22は、ボルト15の外径よりも大きな内径寸法を有する円形状に形成され、その頂部22Aにボルト15が当接するものである(図2参照)。
23は円穴22から長さ方向に離間してサポート部材21の下端側に形成された他のボルト穴としての切欠溝で、該切欠溝23は、張出しビーム8に形成されたボルト挿通穴8Bに対応するものである。そして、切欠溝23は、円穴22の位置を基準としてサポート部材21の長さ方向(左,右方向)に離間した位置に形成され、円穴22と切欠溝23との間隔寸法P2は、張出しビーム8に形成された各ボルト挿通穴8A,8B間の間隔寸法P1と等しく設定されている。
ここで、切欠溝23は、図4に示すように、ボルト15の外径よりも大きな溝幅をもってサポート部材21の下端縁から上,下方向に延びる案内溝部23Aと、該案内溝部23Aの溝奥部(上端部)に設けられた平坦部23Bと、案内溝部23Aと平坦部23Bとが交わる左,右の角隅部に設けられた円弧状の縁取り部23C,23Cとにより構成されている。
ここで、切欠溝23の平坦部23Bは、サポート部材21の長さ方向(左,右方向)に沿って該サポート部材21の下端縁と平行に直線状に延びる構成となっている。これにより、例えば図3に示すように、張出しビーム8の各ボルト挿通穴8A,8Bの間隔寸法P1と、サポート部材21の円穴22と切欠溝23との間隔寸法P2との間に寸法誤差ΔPがある場合でも、ボルト15を切欠溝23の溝幅によって許容される範囲でサポート部材21の長さ方向に移動させつつ、張出しビーム8のボルト挿通穴8Bに挿通することができる。そして、ボルト15を確実に平坦部23Bに当接させることにより、当該ボルト15と平坦部23Bとの間に上,下方向の隙間が生じるのを抑えることができる構成となっている。
また、案内溝部23Aと平坦部23Bとの間に円弧状の縁取り部23Cを設けることにより、案内溝部23Aと平坦部23Bとが交わる角隅部に応力が集中するのを抑え、切欠溝23の周囲の強度を高めることができる。この場合、縁取り部23Cは、ボルト15の半径よりも小径な曲率半径を有する円弧状に形成され、ボルト15が案内溝部23Aに当接した場合でも、該ボルト15を平坦部23Bに当接させることができる構成となっている。
本実施の形態による2部材の組立体は上述の如きサポート部材21を用いたもので、次に、旋回フレーム5(張出しビーム8)とサポート部材21とを組立てる方法について説明する。
まず、長さ方向に離間して2つのボルト挿通穴8A,8Bが設けられた張出しビーム8に対し、該張出しビーム8の一方のボルト挿通穴8Aに対応する円穴22と他方のボルト挿通穴8Bに対応する切欠溝23とが設けられたサポート部材21を用意する。
そして、基準となるサポート部材21の円穴22と張出しビーム8のボルト挿通穴8Aとにボルト15を挿通し、このボルト15をナット8Cに螺入して仮締めする。また、サポート部材21の切欠溝23と張出しビーム8のボルト挿通穴8Bとにボルト15を挿通し、このボルト15をナット8Cに螺入して仮締めする。
ここで、例えば図1及び図2に示すように、各ボルト挿通穴8A,8Bの間隔寸法P1と、円穴22と切欠溝23との間隔寸法P2とが等しい(P1=P2)場合には、ボルト挿通穴8Aに挿通されたボルト15は、円穴22の頂部22Aに当接し、ボルト挿通穴8Bに挿通されたボルト15は、切欠溝23の平坦部23Bの中央部分に当接する。
一方、例えば図1及び図3に示すように、各ボルト挿通穴8A,8Bの間隔寸法P1と、円穴22と切欠溝23との間隔寸法P2との間に寸法誤差ΔPが生じた場合には、ボルト挿通穴8Bの中心と切欠溝23の中心とが、サポート部材21の長さ方向(左,右方向)にずれるようになる。
しかし、切欠溝23の溝奥部には、円穴22と切欠溝23とが並ぶサポート部材21の長さ方向に延びる平坦部23Bが設けられている。これにより、図4および図5に示すように、ボルト15を切欠溝23の溝幅によって許容される範囲でサポート部材21の長さ方向に移動させつつ、張出しビーム8のボルト挿通穴8Bに挿通することができ、該ボルト15を切欠溝23の平坦部23Bに確実に当接させることができる。従って、ボルト挿通穴8Bに挿通されたボルト15と切欠溝23の平坦部23Bとの間に、上,下方向の隙間が形成されるのを確実に抑えることができる。
この結果、図3に示すように、各ボルト挿通穴8A,8Bの間隔寸法P1と、円穴22と切欠溝23との間隔寸法P2との間に寸法誤差ΔPが生じた場合でも、各ボルト15によって張出しビーム8に組付けられたサポート部材21は、上,下方向に対して傾斜することなく、張出しビーム8に対してほぼ垂直に立上がるようになる。これにより、サポート部材21に対して建屋カバー11を取付ける場合に、サポート部材21と建屋カバー11とを正確に位置合わせすることができ、建屋カバー11を取付けるときの作業性を高めることができる。
かくして、本実施の形態によれば、サポート部材21に一方のボルト穴としての円穴22と他方のボルト穴としての切欠溝23とを設け、切欠溝23の溝奥部には、サポート部材21の長さ方向に延びる平坦部23Bを設ける構成としている。
これにより、各ボルト挿通穴8A,8Bの間隔寸法P1と、円穴22と切欠溝23との間隔寸法P2との間に寸法誤差ΔPがあったとしても、ボルト15を切欠溝23の溝幅によって許容される範囲でサポート部材21の長さ方向に移動させつつ、張出しビーム8のボルト挿通穴8Bに挿通することができ、該ボルト15を切欠溝23の平坦部23Bに確実に当接させることができる。この結果、サポート部材21を張出しビーム8に対して適正な姿勢をもって取付けることができるので、サポート部材21に建屋カバー11を取付けるときの作業性を高めることができる。
また、切欠溝23を構成する案内溝部23Aと平坦部23Bとの間に、円弧状の縁取り部23Cを設ける構成としたので、案内溝部23Aと平坦部23Bとが交わる角隅部に応力が集中するのを抑えることができる。これにより、切欠溝23の周囲の強度を高めることができ、サポート部材21の寿命を延ばすことができる。
次に、図6は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第2の部材に設けられる一方のボルト穴を、先端側に凹円弧部が設けられた長溝として形成したことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は上述した第1の実施の形態によるサポート部材21に代えて本実施の形態に用いた第2の部材としてのサポート部材で、該サポート部材31は、第1の実施の形態によるものとほぼ同様に、長さ方向の寸法よりも該長さ方向と直交する方向の寸法が大きく設定されたほぼ長方形状の板体により構成されている。そして、サポート部材31の下端側には、切欠溝23と、後述の長溝32とが長さ方向に離間して形成されている。
32はサポート部材21の下端側に形成された一方のボルト穴としての長溝で、該長溝32は、張出しビーム8に形成されたボルト挿通穴8Aに対応するもので、切欠溝23の位置を設定するときの基準となるものである。
ここで、長溝32は、ボルト15の外径よりも大きな溝幅をもって上,下方向に延びる案内溝部32Aと、該案内溝部32Aの溝奥部(上端部)に設けられた半円弧状の凹円弧部32Bとにより形成され、該凹円弧部32Bは、張出しビーム8のボルト挿通穴8Aに挿通されたボルト15が当接するものである。
そして、サポート部材31の長溝32と張出しビーム8のボルト挿通穴8Aとにボルト15を挿通し、サポート部材31の切欠溝23と張出しビーム8のボルト挿通穴8Bとにボルト15を挿通し、これら各ボルト15を張出しビーム8に固着したナット8Cに螺入することにより、張出しビーム8にサポート部材31が組付けられる構成となっている。
本実施の形態による2部材の組立体は上述の如きサポート部材31を用いたもので、このサポート部材31を旋回フレーム5の張出しビーム8に組付けるときの作用効果については、上述した第1の実施の形態によるサポート部材21と格別差異はない。
然るに本実施の形態によれば、サポート部材31の一方のボルト穴を長溝32により形成し、他方のボルト穴を切欠溝23により形成している。このため、2本のボルト15をそれぞれ張出しビーム8の各ボルト挿通穴8A,8Bを通じてナット8Cに螺入し、張出しビーム8から突出した各ボルト15に、サポート部材31の長溝32、切欠溝23を係合させることができる。
従って、長溝32の凹円弧部32Bがボルト15に当接し、切欠溝23の平坦部23Bがボルト15に当接することにより、サポート部材31を各ボルト15上に安定した姿勢で保持(仮止め)しておくことができ、サポート部材31を張出しビーム8に取付けるときの作業性を一層高めることができる。
なお、上述した各実施の形態では、切欠溝23を、案内溝部23Aと、平坦部23Bと、これら案内溝部23Aと平坦部23Bとが交わる左,右の角隅部に設けられた円弧状の縁取り部23Cとにより構成している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図7に示す変形例のように、案内溝部23A′と平坦部23B′とを有し、これら案内溝部23A′と平坦部23B′との間の角隅部がほぼ直角に形成された切欠溝23′を用いる構成としてもよい。
また、例えば図8に示す他の変形例のように、案内溝部23A″と平坦部23B″とを有し、これら案内溝部23A″と平坦部23B″との間の角隅部に、案内溝部23A″の外側に張出す半円状の縁取り部23C″,23C″が形成された切欠溝23″を用いる構成としてもよい。
また、上述した各実施の形態では、切欠溝23の先端側に設けられた平坦部23Bを、サポート部材21の長さ方向に沿って直線状に延びる構成とした場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば大きな半径を有する直線に近い円弧状の平坦部として構成してもよい。
また、上述した各実施の形態では、第1の部材としての張出しビーム8に、ボルト穴としてのボルト挿通穴8A,8Bを設けると共に、各ボルト挿通穴8A,8Bと同心上にナット8Cを固着した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばボルト穴としての雌ねじ穴を設ける構成としてもよい。
また、上述した各実施の形態では、第1の部材として旋回フレーム5の張出しビーム8を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば旋回フレーム5のサイドフレーム7等の他の部材を第1の部材として適用してもよい。
また、上述した各実施の形態では、旋回フレーム5の張出しビーム8を第1の部材として用い、サポート部材21,31を第2の部材として用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、サポート部材21,31を第1の部材として用い、建屋カバー11を第2の部材として用いる構成としてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、油圧ショベル1の旋回フレーム5(張出しビーム8)と、建屋カバー11を支持するサポート部材12とからなる2部材の組立体を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限らず、ボルトを用いて組立てられる2つの部材の組立体に広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態による旋回フレーム、サポート部材等の要部を示す分解斜視図である。 加工誤差のないサポート部材を旋回フレームに組付けた状態を示す正面図である。 加工誤差のあるサポート部材を旋回フレームに組付けた状態を示す正面図である。 図3中の(b)部を拡大して示す拡大正面図である。 サポート部材、切欠溝等を図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。 本発明の第2の実施の形態による旋回フレーム、サポート部材等の要部を示す分解斜視図である。 切欠溝の変形例を示す図4と同様の拡大正面図である。 切欠溝の他の変形例を示す図4と同様の拡大正面図である。 従来技術による2部材の組立体が適用された油圧ショベルを示す一部破断の斜視図である。 従来技術による旋回フレーム、サポート部材等を示す分解斜視図である。 加工誤差のないサポート部材を旋回フレームに組付けた状態を示す正面図である。 加工誤差のあるサポート部材が旋回フレームに対して傾斜して組付けられた状態を示す正面図である。 図12中の(a)部を拡大して示す拡大正面図である。
符号の説明
5 旋回フレーム(車体フレーム)
8 張出しビーム(第1の部材)
8A,8B ボルト挿通穴(ボルト穴)
11 建屋カバー(カバー部材)
15 ボルト
21,31 サポート部材(第2の部材)
22 円穴(一方のボルト穴)
23,23′,23″ 切欠溝(他方のボルト穴)
23A,23A′,23A″ 案内溝部
23B,23B′,23B″ 平坦部
23C,23C″ 縁取り部
32 長溝(一方のボルト穴)
32B 凹円弧部

Claims (5)

  1. 第1の部材にその長さ方向に離間して設けられた2つのボルト穴に対し、第2の部材にその長さ方向に離間して設けられた2つのボルト穴を位置合わせし、前記第1の部材のボルト穴と前記第2の部材のボルト穴とに挿通したボルトによって前記第1,第2の部材を組立てる2部材の組立体において、
    前記第2の部材に設けられた一方のボルト穴は、前記ボルトの外径よりも大径な穴径をもって形成し、
    前記第2の部材に設けられた他方のボルト穴は、前記ボルトの外径よりも大きな溝幅を有し溝奥部が前記第2の部材の長さ方向に延びる平坦部となった切欠溝として形成したことを特徴とする2部材の組立体。
  2. 前記切欠溝は、前記ボルトを前記平坦部へと案内する案内溝部を有し、該案内溝部と平坦部とが交わる角隅部には円弧状の縁取り部を設ける構成としてなる請求項1に記載の2部材の組立体。
  3. 前記第2の部材は、長さ方向の寸法よりも当該長さ方向と直交する方向の寸法を大きく設定してなる請求項1または2に記載の2部材の組立体。
  4. 前記第1の部材は建設機械の車体を構成する車体フレームであり、前記第2の部材は該車体フレームに取付けられるサポート部材またはカバー部材である請求項1,2または3に記載の2部材の組立体。
  5. 第1の部材にはその長さ方向に離間してボルトが挿通される2つのボルト穴を設け、
    第2の部材には、前記第1の部材の一方のボルト穴と対応する位置に前記ボルトの外径よりも大径なボルト穴を設け、前記第1の部材の他方のボルト穴と対応する位置に前記ボルトの外径よりも大きな溝幅を有し溝奥部が前記第2の部材の長さ方向に延びる平坦部となった切欠溝を設け、
    前記第1の部材に対して前記第2の部材を組付けるときには、前記第1の部材の一方のボルト穴と前記第2の部材のボルト穴とにボルトを挿通し、前記第1の部材の他方のボルト穴と前記第2の部材の切欠溝とに該切欠溝の溝幅によって許容される範囲でボルトを挿通するようにした2部材の組立方法。
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