JP2005059719A - 押出材製の部品及びその製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】中空部を有する閉断面を、中空部が延びる方向において所望の形状に簡単に形成できる押出材製の部品及びその製法を提供する。
【解決手段】ブレイス10は、第1の工程として、中空部23を有する断面22が押出方向Fに一定形状で連続する第1の押出材21を、断面22を保って分割することにより基本材16を形成する。第2の工程として、中空部52を有する断面51が押出方向Fに一定形状で連続する第2の押出材50を、断面51が押出方向Fで異形になるように中空部52で対になるように分割することにより、その分割で形成される接合面64が基本材16の右壁41に閉断面になるように固定される副材20を形成する。第3の工程として、副材20の接合面64を基本材16の右壁41に接合する。ブレイス10は、上記第1工程から第3工程を経て形成される。
【選択図】 図2
【解決手段】ブレイス10は、第1の工程として、中空部23を有する断面22が押出方向Fに一定形状で連続する第1の押出材21を、断面22を保って分割することにより基本材16を形成する。第2の工程として、中空部52を有する断面51が押出方向Fに一定形状で連続する第2の押出材50を、断面51が押出方向Fで異形になるように中空部52で対になるように分割することにより、その分割で形成される接合面64が基本材16の右壁41に閉断面になるように固定される副材20を形成する。第3の工程として、副材20の接合面64を基本材16の右壁41に接合する。ブレイス10は、上記第1工程から第3工程を経て形成される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、押出材を分割して形成される複数の分割片を、互いに接合して形成される押出材製の部品及びその製法に関する。
例えば、自動車のフレームに用いられる補強材を、鋳造で成形される部品を用いて構成することがある。補強材は、軽量で荷重が作用する方向に所定の剛性が必要であり、荷重が作用する方向と対向する断面が中空の閉断面である必要がある。しかし、鋳造では型を抜く作業があり、閉断面を形成することは難しくなる。
一方、押出加工で成形される押出材を用いて、簡単に閉断面を有する部品を形成することができる。詳しくは、押出材は、押出方向に延びる中空部を備えていて押出方向に直角な断面が閉断面となるものがあり、その押出材を、例えば押出方向に直行する方向に分割して形成される。さらに、上記のように押出材から形成される複数の部品を、それぞれ押出方向に沿う側部同士を接合して構成される接合部品を用いることがある(例えば、特許文献1。)。
特開平11−347754号公報(図1,4−9)
しかし、上記のように構成される接合部品は、押出方向に直角な方向の閉断面が一定形状になる。このため、押出方向に直角な方向の断面が所望の形状であることが望まれる場合は、上記のように構成される接合部品では対応できない。
従って、本発明の目的は、中空部を有する閉断面を、中空部が延びる方向に所望の形状に簡単にかつ歩留よく形成できる押出材製の部品及びその製法を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の押出材製の部品では、中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第1の押出材を前記断面を保って分割することにより第1の部材を形成し、中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第2の押出材を前記第2の押出材の前記断面が押出方向で異形になるように前記第2の押出材の前記中空部で対になるように分割することにより第2の部材を形成し、その分割によって形成される前記第2の部材の開放端を前記第1の押出材の側部に閉断面になるように接合する。
また、1つの第1部材と1つの第2の部材とから形成される押出材製の部品を簡単に形成するために、請求項2に記載の押出材製の部品では、1つの前記第2の部材を1つの前記第1の部材に接合する。
また、1つの第1部材と2つの第2の部材とから形成される押出材製の部品を簡単に形成するために、請求項3に記載の押出材製の部品では、2つの前記第2の部材を共通の前記第1の部材に接合する。
また、同一形状の押出材製の部品を効率よく形成するために、請求項3の押出材製の部品では、前記第1の部材を同一形状に複数形成し、前記第2の部材を同一形状に複数形成する。
また、中空部を有する断面が中空部が延びる方向に対して垂直一方向に広がる略台形状のブロックを形成するために、請求項5に記載の押出材製の部品では、前記第1の押出材を押出方向に対して垂直方向に直線状に分割することにより前記第1の部材を形成し、前記第2の押出材を押出方向に対して傾斜を有して直線状に分割することにより前記第2の部材を形成する。
また、効率良く押出材製の部品を形成するために、請求項6に記載の押出材製の部品の製法では、中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第1の押出材を、前記断面を保って分割することにより第1の部材を形成する第1の工程と、中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第2の押出材を、前記第2の押出材の前記断面が押出方向で異形になるように、前記第2の押出材の前記中空部で対になるように分割することにより第2の部材を形成する第2の工程と、前記第2の部材の前記中空部での分割によって形成される前記第2の部材の開放端を前記第1の部材の側部に閉断面を形成するように接合する第3の工程とを具備する。
請求項1に記載の発明によれば、第2の部材の形状を調節するだけで、押出材製の部品の中空部を有する閉断面の形状を調節できるので、押出材製の部品の中空部を有する閉断面を、中空部が延びる方向に所望の形状に簡単に形成することができる。また、第2の押出材を対になるように分割することにより歩留よく第2の部材が形成されるので、押出材製の部品が歩留よく得られる。
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、第1の部材と第2の部材とをそれぞれ1つづつ用いて形成される押出材製の部品を簡単に形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、1つの第1の部材と2つの第2の部材とを用いて形成される押出材製の部品を簡単に形成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加えて、複数形成される第1の部材は、それぞれが同一形状であり、複数形成される第2の部材は、それぞれが同一形状になるので、効率よく同一形状の押出材製の部品を形成することができる。
請求項5に記載の発明によれば、上記効果に加えて、第1の部材は、第1の押出材を押出方向に対して垂直方向に直線状に分割することにより形成され、第2の部材は、第2の押出材を押出方向に対して傾斜を有して直線状に分割することにより押出方向に対して垂直な断面が一方向に広がる形状に形成される。このため、略台形状の押出材製の部品を形成することができる。
請求項6に記載の発明によれば、中空部が延びる方向に所望の閉断面形状を有する部品が効率よく形成できる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の押出材製の部品およびその製法について、図1から図5を参照して説明する。図1は自動車のアンダーボディ構造を示している。アンダーボディ構造は、矢印Aで示す車体進行方向に沿って延びる一対のサイドメンバ11を有し、両サイドメンバ11の間に複数のクロスメンバ12を有し、両サイドメンバ11の車体の幅方向外側にそれぞれサイドシル13を有している。両サイドシル13の車体進行方向前方には、フロントタイヤ14が配置されている。
本発明の第1の実施形態の押出材製の部品およびその製法について、図1から図5を参照して説明する。図1は自動車のアンダーボディ構造を示している。アンダーボディ構造は、矢印Aで示す車体進行方向に沿って延びる一対のサイドメンバ11を有し、両サイドメンバ11の間に複数のクロスメンバ12を有し、両サイドメンバ11の車体の幅方向外側にそれぞれサイドシル13を有している。両サイドシル13の車体進行方向前方には、フロントタイヤ14が配置されている。
両サイドシル13の車体進行方向前側と、該箇所と対向する両サイドメンバ11との間には、それぞれブレイス10がサイドシル13とサイドメンバ11とに連結されて、例えば溶接されて固定されている。ブレイス10は、車体の幅方向外側からの所定値以上の荷重(例えば、衝突などの場合などによる荷重)が作用すると、つぶれるなど変形することでその荷重を吸収する。そのため、ブレイス10は、作用する荷重が所定値より小さい場合にはつぶれるなどの変形が発生しないように、荷重が作用する方向と直角な方向の面を閉断面にして所定の剛性を持たせている。
さらに、ブレイス10は、フロントタイヤ14が向きを変える際にフロントタイヤ14の後端が描く円弧状の軌跡L(2点鎖線で示す)を避けるように、フロントタイヤ14と対向する傾斜部15が車体進行方向とは反対側に傾いて形成されている。このような形状のブレイス10には、本発明である押出材製の部品が用いられる。
ブレイス10は、図2に示すように、ブレイス10の大部分を占める第1の部材である基本材16と、ブレイス10の傾斜部15を有して基本材16に組み付く、第2の部材である副材20とから形成されている。
基本材16は、例えばアルミ材などの素材を材料に押出加工で成形される第1の押出材21から形成されている。第1の押出材21は、例えば図3に示すように、押出方向(矢印Fで示す)に対して垂直方向の断面22が略矩形状であって、断面22の内部には、略矩形の中空部23を有している。第1の押出材21は、断面22が一定形状で押出方向に延びる形状であって、周壁26が略矩形の筒形状をしている。
第1の押出材21の周壁26は、対向する上壁24と下壁33とを有している。第1の押出材21は、押出方向Fを前として前後方向を定め、下壁33に対して上壁24が位置する方を上として、上下左右方向を定める。上壁24は、例えば押出方向Fに沿う左縁25に上壁24に面一に延びるフランジ30が設けられている。
第1の押出材21の周壁26は、左右方向に対向する右壁31と左壁32とを有している。左壁32と右壁31とは、上下方向に長さL1を有しており、上壁24と下壁33とは、左右方向に長さL2を有している(フランジ30の長さは、含まれていない。)。なお、作図の都合上、第1の押出材21は、途中を分割されて示されている。
基本材16は、第1の押出材21を、例えば前後方向に所定間隔L3を置いて左右方向に沿って示される切取線X(1点鎖線で示される)に沿って分割して複数形成されており、第1の押出材21の形状をほぼそのまま利用した略矩形の筒形状であって、それぞれ同一形状に形成されている。なお、図2に示すように、第1の押出材21の上壁24に対応する基本材の周壁36の一部を上壁34とする。同様に第1の押出材21の下壁33と左壁32と右壁31と対応して基本材16の下壁35と左壁40と右壁41とを定める。
副材20は、例えばアルミ材などの素材を材料に押出加工で成形される第2の押出材50から形成されている。第2の押出材50は、例えば図4に示すように、押出方向(矢印Fで示す)に対して垂直方向の断面51が略矩形状であって、断面51の内部には、略矩形の中空部52を有している。第2の押出材50は、断面51が一定形状で押出方向に延びる形状であって、周壁56が略矩形の筒形状をしている。
第2の押出材50の周壁56は、対向する上壁53と下壁63とを有している。第2の押出材50は、押出方向Fを前として前後方向を定め、下壁63に対して上壁53が位置する方を上として、上下左右方向を定める。上壁53は、例えば押出方向Fに沿う左右両縁54に上壁53に面一に延びるフランジ55が設けられている。
第2の押出材50の周壁56は、左右方向に対向する右壁60と左壁61とを有している。右壁60と左壁61とは、上下方向に長さL1を有していて第1の押出材の上下方向と同じ長さであり、上壁53と下壁63とは、左右方向に長さL4を有している(フランジ55の長さは、含まれていない。)。なお、作図の都合上、第2の押出材50は、途中を分割されて示されている。
副材20は、図4と図5に示すように、基本材16の右壁41に組み合う接合面64を形成する切取線Y(1点鎖線で示される)と、組み合ったときに基本材16の前後両端面65,66に面一になる分割面70を形成する切取線Z(3点鎖線で示される)とに沿って第2の押出材50を分割して形成される。副材20は、図2に示すように、第2の押出材50の上壁53と下壁63に対応する壁をそれぞれ上壁71と下壁72とする。
各切取線Yは、同一傾斜を有している。切取線Yは、第2の押出材50の中空部52の内側に収まるように示されており、長さL3を有している。このため、接合面64は、図5に示すように、副材20の上壁71と下壁72との間に中空部52が位置して形成される開放端になる。
また、副材20のフランジ55は、図2に示すように、ブレイス10の傾斜部15になる。このため、切取線Yは、図4に示すように、後から前方向に向かうにつれて右側に傾いており、切取線Yに対してフランジ55は傾斜を有している。この際、切取線Yは、切取線Yを挟んで左右に分割される分割片がそれぞれ同一形状の副材20になるように、切取線Zの位置P1と、該切取線Zと対向する切取線Zの位置P2とを直線状に結んで示されている。すなわち、位置P1を有する切取線Zの左側一端から位置P1までの距離はL5であり、位置P2を有する切取線Zの右側一端から位置P2までの距離はL5となる。
各切取線Zは、押出方向に対して同一傾斜を有している。切取線Zは、分割面70が基本材16の前後両端面65,66と面一になるので、切取線Yと直角をなしている。すなわち、切取線Yが押出方向に前後方向に対して傾斜を有しているので、切取線Zも前後方向に対して傾斜を有している。これにより、複数形成される副材20は、略台形状であって、それぞれ同一形状になる。なお、ブレイス10は、基本材16の上下左右に対応して方向を定義する。
ブレイス10は、第1の工程として、図3に示すように、第1の押出材21を切取線Xに沿って分割して基本材16を形成する。第2の工程として、図4に示すように、例えば、先ず第2の押出材50を切取線Zに沿って分割し、次いで、切取線Yに沿って分割して副材20を形成する。
第3の工程として、図5に示すように、基本材16の右壁41と副材20の接合面64とを対向させる。次いで、基本材16の前後両端面65,66が副材20のそれぞれ分割面70と面一になるように、かつ基本材16の上壁34と副材20の上壁71とが面一になるように基本材16と副材20の位置を合わせる。次いで、基本材16の右壁41に副材20の接合面64を構成する上壁71の端部71aと下壁72の端部72aとを密着させて、例えば突合せ溶接して固定することで形成されている。
上記のように構成されるブレイス10は、図2に示すように、基本材16の中空部23を有して閉断面である断面22に、副材20の接合面64に垂直な開断面である断面80が接合されて全体として閉断面である断面81を形成しており、この断面81は、前から後にかけて広がっている。
このように、ブレイス10は、基本材16と副材20とを用いて、かつ副材20の切取線Yの傾斜を調節するだけで断面81の形状が調節される。このため、切取線Yの傾斜を調節するだけで所望の形状のブレイス10を簡単に形成することができる。
また、切取線Yを挟んで分割される一対の分割片は、それぞれ副材20になるので、1つの基本材16と1つの副材20とから形成されるブレイス10を材料の歩留をよくしてかつ簡単に形成することができる。しかも、基本材16は、それぞれ同一形状であり、副材20は、それぞれ同一形状になるので、同一形状のブレイス10を効率よく形成することができる。
また、第1の押出材21を左右方向に沿って分割して基本材16を略直方体に形成し、第2の押出材50を中空部52で前後方向に対して斜めに直線状に分割して副材20を形成している。このため、副材20は、接合面64に沿って断面80が広がる略台形状に形成されるので、傾斜部15を有する略台形状のブレイス10を形成することができる。
また、第1の押出材21と第2の押出材50の各々の上下方向の長さは等しく、基本材16の右壁41と副材20の接合面64との大きさは等しくなり、副材の上壁71の端部71aと下壁72の端部72aとが基本材16の右壁41に密着するので、副材20を基本材16に強固に固定することができる。すなわち、ブレイス10の補強材としての効果がより高めることができる。
また、第1の押出材21は、フランジ30が設けられており、第2の押出材50は、フランジ55が設けられており、ブレイス10はフランジ30とフランジ55とを有している。このため、例えば、ブレイス10やサイドメンバ11の上にフロアパネルが乗る場合は、ブレイス10の上壁85(基本材16の上壁34と副材20の上壁71とに対応している。)がフロアパネルと接触するので、フランジ30とフランジ55の分、接触面積が広くなる。すなわち、例えば、フロアパネルを溶接して固定する場合などは、溶接面積が広くできるのでフロアパネルを強固に固定することができる。
また、ブレイス10を第1〜3の工程を経て形成することにより、効率よくブレイス10を形成することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態の押出材製の部品及びその製法について、図6から図10を参照して説明する。第2の実施形態のブレイス90は、図6に示すように、基本材91を挟んで両側に副材92を有しており、基本材91を挟んで両側に傾斜部15を有する対象な略台形状をしている。
本発明の第2の実施形態の押出材製の部品及びその製法について、図6から図10を参照して説明する。第2の実施形態のブレイス90は、図6に示すように、基本材91を挟んで両側に副材92を有しており、基本材91を挟んで両側に傾斜部15を有する対象な略台形状をしている。
基本材91は、第1の押出材93を第1の実施形態と同様に切取線Xに沿って分割することにより形成される。第1の押出材93は、図7に示すように、第1の実施形態の第1の押出材21がフランジ30を有さない形状である。
副材92は、第2の押出材94を第2の実施の形態と同様に切取線Yと切取線Zとに沿って分割することにより形成される。第2の押出材は、図8に示すように、第2の実施形態の第2の押出材50がフランジ55を有さない形状である。
なお、第1の実施形態と同様の部分は、同一な符号を付して説明を省略し、方向の定義も同様にする。また、ブレイス90を形成する第1の工程と第2の工程も第1の実施形態と同様であるのでここでの説明を省略する。
ブレイス90を形成する第3の工程は、図9に示すように、先ず、例えば、基本材91の右壁41と副材92の接合面64とを対向させる。次いで基本材91の前後両端面65,66が副材92のそれぞれ分割面70と面一になるように、かつ基本材91の上壁34と副材92の上壁71とが面一になるように位置を合わせる。次いで基本材91の右壁41に副材92の接合面64を構成する上壁71の端部71aと下壁72の端部72aとを密着させて、例えば突合せ溶接して固定する。
次いで、基本材91の左壁40と副材92の接合面64とを対向させる。次いで、基本材91の前後両端面65,66が副材92のそれぞれ分割面70と面一になるように、かつ基本材91の上壁34と副材92の下壁72とが面一になるように基本材91と副材92との位置を合わせる。次いで、基本材91の左壁40に副材92の接合面64を構成する上壁71の端部71aと下壁72の端部72aとを密着させて、例えば突合せ溶接して固定することで形成されている。
ブレイス90は、ブレイス10と同様に、自動車のサイドシル13の車体進行方向前側とサイドメンバ11との間に、フロントタイヤ14に傾斜部15のうちいずれか一方が対向するように接合される。
このように形成されるブレイス90では、第1の実施形態の効果に加えて、第2の押出材94を切取線Yを挟んで分割される分割片は、それぞれ同一形状の副材92になり、それぞれを基本材91の左壁40と右壁41とに接合している。このため、1つの基本材91と2つの副材92とから形成されて基本材91を挟んで傾斜部15を有する対象な略台形状のブレイス90を、簡単に歩留よく形成することができる。
また、副材92は、P1からP2を直線でつなぐ切取線Yに沿って分割されて形成されているが、傾斜が等しければ切取線Yの位置が変化しても、ブレイス90の外観は変化しない。つまり、傾斜が同一であれば切取線Yの位置は、切取線Z上において限定されない。
このため、基本材91の左壁40または右壁41と副材92の縦壁102(第2の押田材94の右壁60または左壁61に対応する)との間隔を換えることができるので、ブレイス90の前、後端面103,104において、特に荷重が加わる箇所に基本材91の左壁40または右壁41のいずれかと副材の縦壁102との距離が近くなるようにすることで剛性を高めることができる。
また、ブレイス90を構成するために、第2の押出材94の代わりに第1の実施形態の第2の押出材50を用いてもよい。この場合、ブレイス90は、図10に示すように、ブレイス90の上壁85の右縁96に上壁85と面一なフランジ55を有し、下壁100(基本材91の下壁35と副材92の上壁71と下壁72とに対応する。)の左縁101に下壁100と面一なフランジ55を有する略台形状になる。
第1、2の実施形態のそれぞれの第1の押出材21,93と第2の押出材50,94とは、それぞれ左右方向に沿う断面が略矩形であるが、例えば多角形や円などでもよい。また、用いる各押出材は、第1、2の実施形態のように、一つの中空部を有するものに限らず、例えば図11に示すように、中空部106a,106bと一対のフランジ106cとを有する押出材106でもよい。または、押出材106の両フランジ106cを、図中に示す切取線W(4点鎖線で示す)に沿って切断した押出材106やどちらか1つを切断した押出材106を用いてもよい。
押出材製の部品は、第1、2の実施形態で示されているブレイス10,90として用いられることに限定されるものではなく、車体の骨格を構成する部品や、車体の他の箇所を補強する補強材として用いられてもよい。
第1、2の実施形態では、副材20,92の接合面64は、基本材16,91の右壁41または左壁40に位置を合わせて接合されているが、特に面一になる必要はなく、要は、押出材製の部品が所望の形状になっていればよい。本発明を実施するに当たって、押出材や基本材や副材をはじめとする本発明の構成要素は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変換して実施できることは言うまでもない。
10…ブレイス(押出材製の部品)、16…基本材(第1の部材)、20…副材(第2の部材)、21…第1の押出材、22…断面、23…中空部、40…右壁(側部)、41…左壁(側部)、50…第2の押出材、51…断面、52…中空部、64…接合面(開放端)、90…ブレイス(押出材製の部品)、91…基本材(第1の部材)、92…副材(第2の部材)、93…第1の押出材、94…第2の押出材、F…押出方向。
Claims (6)
- 中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第1の押出材を前記断面を保って分割することにより形成される第1の部材と、
中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第2の押出材を対になるように分割することにより形成される第2の部材とを具備し、
前記第2の部材は、前記第2の押出材の前記断面が押出方向で異形になるように前記第2の押出材の前記中空部で分割され、その分割によって形成される開放端が前記第1の押出材の側部に閉断面になるように接合されることを特徴とする押出材製の部品。 - 1つの前記第2の部材が1つの前記第1の部材に接合されることを特徴とする請求項1に記載の押出材製の部品。
- 2つの前記第2の部材が共通の前記第1の部材に接合されることを特徴とする請求項1に記載の押出材製の部品。
- 前記第1の部材は、複数形成されてそれぞれが同一形状であり、前記第2の部材は、複数形成されてそれぞれ同一形状であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の押出材製の部品。
- 前記第1の部材は、前記第1の押出材を押出方向に対して垂直方向に直線状に分割することにより形成され、
前記第2の部材は、前記第2の押出材を押出方向に対して傾斜を有して直線状に分割することにより形成されて、前記第1の部材に接合されることで略台形状のブロックを形成することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の押出材製の部品。 - 中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第1の押出材を、前記断面を保って分割することにより第1の部材を形成する第1の工程と、
中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する第2の押出材を、前記第2の押出材の前記断面が押出方向で異形になるように前記第2の押出材の前記中空部で対になるように分割することにより第2の部材を形成する第2の工程と、
前記第2の部材の前記中空部での分割によって形成される開放端を前記第1の部材の側部に閉断面を形成するように接合する第3の工程とを具備することを特徴とする押出材製の部品の製法。
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