JP2004352033A - 押出材製の部品及びその製法 - Google Patents

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Hayamizu Nakagawa
速水 中川
Tetsushi Yanagimoto
哲史 柳本
Yusuke Kimura
裕介 木村
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Abstract

【課題】中空部を有する閉断面を、中空部が延びる方向において所望の形状に簡単に構成できる押出材製部品及びその製法を提供する。
【解決手段】ブレイス10は、第1の工程として、中空部22を有する断面が押出方向に一定形状で連続する押出材21を、断面を保って分割することにより基本材15を形成し、第2の工程として、押出材21と同一材を、断面が押出方向で異形になるように中空部22で分割することにより、その分割によって形成される面25が基本材15の右壁26に閉断面になるように固定される副材20を形成し、第3の工程として、副材20の面25を、基本材15の右壁26に接合することによって構成される構造とした。これにより、複数種類の押出材を必要とせず、副材20の形状を調節することにより、ブレイス10の中空部22を有する断面の形状が調節される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押出材を分割して形成される複数の分割片を、互いに接合して構成される押出材製の部品及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のフレームに用いられる補強材を、鋳造で成形される部品を用いて構成することがある。補強材は、軽量で荷重が作用する方向に所定の剛性が必要であり、荷重が作用する方向と対向する断面が中空の閉断面である必要がある。しかし、鋳造では型を抜く作業があり、閉断面を形成することは難しくなる。
【0003】
一方、押出加工で成形される押出材を用いて、簡単に閉断面を有する部品を形成することができる。詳しくは、押出材は押出方向に延びる中空部を備えていて、押出方向に直角な断面が閉断面となるものがあり、その押出材を、例えば押出方向に直行する方向に分割して形成される。さらに、上記のように押出材から形成される複数の部品を、それぞれ押出方向に沿う側部同士を接合して構成される接合部品を用いることがある(例えば、特許文献1。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−347754号公報(図1,4−9)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように構成される接合部品は、押出方向に直角な方向の閉断面が一定形状になる。このため、押出方向に直角な方向の断面が、所望の形状であることが望まれる場合は、上記のように構成される接合部品では対応できない。
【0006】
従って、本発明の目的は、中空部を有する閉断面を、中空部が延びる方向に所望の形状に簡単に構成できる押出材製の部品及びその製法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の押出材製の部品は、中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する押出材を、前記断面を保って分割することにより形成される第1の部材と、前記押出材と同一材を、前記断面が押出方向で異形になるように、前記中空部で分割することにより形成され、その分割によって形成される開放端が前記第1の部材の側部に閉断面になるように固定される第2の部材とを具備する。これにより、複数種類の押出材を必要とせず、かつ前記第2の部材の形状を調節することにより、押出材製の部品の中空部を有する断面の形状が調節される。
【0008】
また、前記目的を達成するために、請求項2に記載の押出材製の部品の製法は、中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する押出材を、前記断面を保って分割することにより第1の部材を形成する第1の工程と、前記押出材と同一材を、前記断面が押出方向で異形になるように、前記中空部で分割することにより第2の部材を形成する第2の工程と、前記第2の部材の前記中空部での分割によって形成される開放端を前記第1の部材の側部に閉断面を形成するように接合する第3の工程とを具備する。これにより、複数種類の押出材を必要とせず、中空部が延びる方向に所望の形状を有する部品が効率よく形成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施の形態の押出材製の部品およびその製法について、図1〜図5を参照して説明する。図1は自動車のアンダーボディ構造を示している。アンダーボディ構造は、例えば自動車の前後方向に延びる一対のサイドメンバ11を有し、両サイドメンバ11の間に複数のクロスメンバ11aを有し、両サイドメンバ11の車体の幅方向外側にそれぞれサイドシル12を有している。両サイドシル12の前方には、フロントタイヤ13を有している。
【0010】
両サイドシル12の前側と、該箇所と対向する両サイドメンバ11との間には、それぞれブレイス10がサイドシル12とサイドメンバ11とに連結されて、例えば溶接されて固定されている。ブレイス10は、車体の幅方向外側からの所定値以上の荷重(例えば、衝突などの場合などによる荷重)が作用すると、つぶれるなど変形することでその荷重を吸収する。そのため、ブレイス10は、作用する荷重が所定値より小さい場合にはつぶれるなどの変形が発生しないように、荷重が作用する方向と直角な方向の面を閉断面にして所定の剛性を持たせている。
【0011】
さらに、ブレイス10は、フロントタイヤ13が向きを変える際にフロントタイヤ13の後端が描く円弧状の軌跡L(2点鎖線で示す)を避けるように、フロントタイヤ13と対向する傾斜部14が自動車の後方に傾いて形成されている。このような形状のブレイス10には、本発明である押出材製の部品が用いられる。
【0012】
ブレイス10は、図2に示すように、ブレイス10の大部分を占める第1の部材である基本材15と、ブレイス10の傾斜部14を有して基本材15に組み付く、第2の部材である副材20とから構成されている。基本材15は押出加工で成形される押出材21から形成されており、副材20も押出材21と同一材から形成されている。なお、押出材21と基本材15と副材20の説明において、図3,4に示すように、押出材21の押出方向Fを前方向として上下左右を定める。
【0013】
押出材21は、例えば図3,4に示すように、左右方向に沿う断面は略矩形をしており、内部には略矩形の中空部22を有していて、その左右方向に沿う断面が前後方向に一定形状で連続している。なお、作図の都合上、押出材21は、途中を切断されて示されている。押出材21の上壁23の左縁は、左側に延びるフランジ24を備えている。また、押出材21は、例えばアルミなどの素材で成形される。
【0014】
基本材15は、図3に示すように、第1の工程として、押出材21を、例えば前後方向に間隔L1を置いて左右方向に沿って示される切取線X(1点鎖線で示される)に沿って切断して、押出し材21の形状をほぼそのまま利用して形成される。副材20は、図4,5に示すように、第2の工程として、例えば基本材15に組み合う面25を形成する切取線Y(1点鎖線で示される)と、組み合ったときに、基本材15の前後両端面に面一になる面を形成する切取線Z(3点鎖線で示される)と、に沿って押出材21を切断して形成される。
【0015】
切取線Yは長さL1を有しており、副材20の面25は、第3の工程として、基本材15の右壁26に、基本材15と副材20のそれぞれ上壁23が面一になるように、突合せ溶接されて固定される。また、副材20のフランジ24は、図2に示すようにブレイス10の傾斜部14になるので、切取線Yは中空部22において後から前方向に向かうにつれて右側に傾いて、フランジ24に傾斜を持たせている。
【0016】
この際、面25は、副材20の切取線Yに直角な方向の断面の開放端になる。なお、切取線Yの傾きは、ブレイス10の形状に応じて任意に選択される。切取線Zは、切取線Yに直行する方向の傾きを持ち、切取線Yの前後両端を通るように示されている。
【0017】
上記のように構成されるブレイス10は、図2に示すように、基本材15の中空部22を有する閉断面に、副材20の開断面が組み付いて全体として閉断面を形成しており、この中空部22を有するブレイス10の閉断面は、副材20の形状、すなわち切取線Yの傾きによって調節される。
【0018】
このように、ブレイス10は、複数種類の押出材を必要とせず、かつ副材20の切取線Yの傾きを調節するだけで、中空部22を有する閉断面の形状が調節されるので、中空部22を有する閉断面を、中空部22が延びる方向に所望の形状に簡単に構成することができる。また、ブレイス10を、第1〜3の工程を経て構成することにより、効率よく形成することができる。
【0019】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施の形態の押出材製の部品及びその製法について、図6と図7を参照して説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態で述べた押出材21ではなく、押出材21が上壁23の右縁にもフランジ24を有した形状の押出材21aが用いられる。基本材15は、図6に示すように、切取線Xa(3点鎖線)に沿って押出材21aの右側のフランジ24を切断した後に、押出材21aを押出材21と同様に切断して形成されている。副材20は、図7に示すように、押出材21aを押出材21と同様に切断して形成されている。第2の実施の形態において、切取線Yの左右方向両側に得られる一対の分割片は、同一形状であり、そのいずれもがそのまま副材20となる。また、押出材21aの左右方向の寸法は、最終的に形成されるブレイス10の寸法や形状を考慮して設定されているので、無駄なく分割された副材20と基本材15とを接合することにより、所望の形状、及び寸法のブレイス10が得られる。
【0020】
なお、第1の実施の形態と同様の部分は、同一な符号を付して説明を省略し、方向の定義も同様にする。第2の実施の形態によれば、副材20を形成する際に、押出材21aを切断後に分割される左右一対の各分割片は、それぞれフランジ24を持って副材20となるので、第1の実施の形態の効果に加えて、効率良く押出材21aの無駄を出さずに、また、切断の工程数を抑制して副材20を形成することができる。
【0021】
第1、2の実施の形態のそれぞれの押出材21,21aは、それぞれ押出方向に直角な方向の断面の形状が略矩形に成形されているが、例えば多角形や円などでもよい。また、用いる押出材は、第1、2の実施の形態のように一つの中空部を有するものに限らず、例えば図8に示す押出材21bや押出材21cのように、複数の中空部を有するものであってもよい。押出材製の部品は、第1、2の実施の形態で示されているブレイス10として用いられることに限定されるものではなく、車体の骨格を構成する部品や、車体の他の箇所を補強する補強材として用いられてもよい。
【0022】
第1、2の実施の形態では、副材20が基本材15の前後両端面に面一になるように組み付けられているが、特に面一になる必要はなく、要は、押出材製の部品が所望の形状になればよい。押出材製の部品は、基本材と副材とをそれぞれ一つづつ用いて構成されることに限定されるものではなく、基本材と副材とをそれぞれ複数用いてもよいし、複数種類の副材を用いてもよい。本発明を実施するに当たって、押出材や基本材や副材をはじめとする本発明の構成要素は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変換して実施できることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、複数種類の押出材を必要とせず、かつ第2の部材の形状を調節するだけで、押出材製の部品の中空部を有する閉断面の形状を調節できるので、押出材製の部品の中空部を有する閉断面を、中空部が延びる方向に所望の形状に簡単に構成することができる。
【0024】
請求項2に記載の発明によれば、複数種類の押出材を必要とせず、中空部が延びる方向に所望の閉断面形状を有する部品が効率よく形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2の実施の形態に係るブレイスが組み付けられた自動車のアンダーボディ構造を示す平面図。
【図2】本発明の第1,2の実施形態に係るブレイスを示す斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る押出材と基本材の切取線とを示す斜視図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る押出材と副材の切取線とを示す斜視図。
【図5】本発明の第1,2の実施の形態に係る基本材と副材との組み付けの様子を示す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る押出材と基本材の切取線とを示す斜視図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る押出材と副材の切取線とを示す斜視図。
【図8】本発明の第1、2の実施の形態に係る押出材の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
10…ブレイス(押出材製の部品)、15…基本材(第1の部材)、20…副材(第2の部材)、21,21a,21b,21c…押出材、22…中空部、25…面(開放端)、26…右壁(第1の部材の側部)。

Claims (2)

  1. 中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する押出材を、前記断面を保って分割することにより形成される第1の部材と、
    前記押出材と同一材を、前記断面が押出方向で異形になるように、前記中空部で分割することにより形成され、その分割によって形成される開放端が前記第1の部材の側部に閉断面になるように固定される第2の部材と、
    を具備することを特徴とする押出材製の部品。
  2. 中空部を有する断面が押出方向に一定形状で連続する押出材を、前記断面を保って分割することにより第1の部材を形成する第1の工程と、前記押出材と同一材を、前記断面が押出方向で異形になるように、前記中空部で分割することにより第2の部材を形成する第2の工程と、
    前記第2の部材の前記中空部での分割によって形成される開放端を前記第1の部材の側部に閉断面を形成するように接合する第3の工程と、
    を具備することを特徴とする押出材製の部品の製法。
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