JP2005059183A - カッタユニットおよびテーププリンタ - Google Patents

カッタユニットおよびテーププリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2005059183A
JP2005059183A JP2003295349A JP2003295349A JP2005059183A JP 2005059183 A JP2005059183 A JP 2005059183A JP 2003295349 A JP2003295349 A JP 2003295349A JP 2003295349 A JP2003295349 A JP 2003295349A JP 2005059183 A JP2005059183 A JP 2005059183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
cut
tape
cutter
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003295349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4069037B2 (ja
Inventor
Hideo Sodeyama
秀雄 袖山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp, King Jim Co Ltd filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003295349A priority Critical patent/JP4069037B2/ja
Priority to US10/917,842 priority patent/US20050061132A1/en
Priority to CN2006101074296A priority patent/CN1919551B/zh
Priority to CNB2004100578499A priority patent/CN1299918C/zh
Publication of JP2005059183A publication Critical patent/JP2005059183A/ja
Priority to US11/937,304 priority patent/US20080069622A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4069037B2 publication Critical patent/JP4069037B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、単純なフレーム構造を維持しつつ、ハーフカット時にかかる力に耐えうる構造のカッタユニットおよびテーププリンタを提供することをその課題としている。
【解決手段】 本発明は、カッタフレーム61と、カッタフレーム61に固定された固定刃83と、支軸84を介して固定刃83に回動自在に支持した可動刃85とからなるハサミ形式のフルカッタ81と、直刃の切断刃141と、切り込んだ切断刃141を受ける刃受け部材142とからなる押し切り形式のハーフカッタ131と、を備え、フルカッタ81およびハーフカッタ131は、切断対象物であるテープ状部材Tの送り経路12に臨み、互いに近接して配設され、刃受け部材142は、固定刃83に固定されることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本願発明は、印刷テープをハーフカットするハーフカッタと、印刷テープをフルカットするフルカッタとを備えたカッタユニットおよびテーププリンタに関するものである。
従来から、印刷テープおよび剥離テープ(剥離紙)を積層した積層テープ(テープ状部材)の印刷テープおよび剥離テープのいずれか一方のみを切断するハーフカット機構と、印刷テープおよび剥離テープの両方を切断するフルカット機構と、を備えたテーププリンタが知られている。ハーフカット機構は、ケース内の(カセット収容部)フレーム等に固定された受け台と、受け台の基部に対して回動可能に支持された支持部材と、支持部材に固定された切断刃と、支持部材を回動させる駆動手段とで構成されており、駆動手段を用いて、支持部材を受け台に対して回動させることにより、いわゆる押し切り形式で、切断刃と受け台との間に臨む積層テープのハーフカットを行うようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−170638号公報(第2頁−第4頁、図2、図5−図7)
ところで、押し切り形式で積層テープのハーフカットを行うとき、受け台には、積層テープを介して切断刃が強く押し当てられるため、受け台は大きな押圧力(モーメント)を受け、受け台および切断刃を支持するフレームにも大きな曲げモーメントがかかる。したがって、フレームには、ハーフカット時にかかる曲げモーメントに耐え得るよう十分な強度が要求されており、フレーム自体を十分な厚さの厚板で構成したり、フレームを補強するための補強部材を用いることにより、フレームの強度を出すようにしている。しかしながら、前者のように、フレームを厚くすると、フレームの製造コストがかさむと共に、装置の重量が増加するといった問題が生じる。また、後者の場合も、部品点数が増すため、製造コストが高くなると共に、装置製造時における部品の管理が煩雑になるといった問題が生じる。
そこで、本発明は、単純なフレーム構造を維持しつつ、ハーフカット時にかかる力に耐えうる構造のカッタユニットおよびテーププリンタを提供することをその目的としている。
本発明のカッタユニットは、カッタフレームと、カッタフレームに固定された固定刃と、支軸を介して固定刃に回動自在に支持した可動刃とからなるハサミ形式のフルカッタと、直刃の切断刃と、切り込んだ切断刃を受ける刃受け部材とからなる押し切り形式のハーフカッタと、を備え、フルカッタおよびハーフカッタは、切断対象物であるテープ状部材の送り経路に臨み、互いに近接して配設され、刃受け部材は、固定刃に固定されることを特徴とする。
この構成によれば、刃受け部材が固定刃に固定されているため、ハーフカット時に刃受け部材が切断刃により受けた押圧力は、固定刃およびカッタフレームに分散して作用させることが可能である。また、フルカッタおよびハーフカッタは、共に送り経路に臨むことから、その固定刃や刃受け部材はカッタフレームから突出する。この突出した両者を相互に固定することにより、それぞれの機能を維持しつつ、固定刃および刃受け部材の強度を向上させることができる。
この場合、カッタフレームは、刃受け部材を固定する刃受け支持部と、固定刃を固定する固定刃支持部と、を有しており、刃受け部材は、刃受け支持部に固定され、固定刃は、固定刃支持部に固定されていると共に、刃受け部材を介して刃受け支持部に固定されていることが好ましい。
この構成によれば、ハーフカット時に、刃受け支持部にかかる力を固定刃および固定刃支持部に分散することができる。したがって、固定刃および固定刃支持部が受ける力を考慮して、カッタフレームの強度を維持しつつ、カッタフレームを単純な構造とすることができる。
この場合、固定刃を刃受け部材との間には、樹脂製のスペーサーが介設されていることが好ましい。
この構成によれば、刃受け部材に対して、切断刃を切り込むときの衝撃をスペーサーに吸収させることができ、ハーフカット時に生じる刃受け部材および固定刃への部分的な応力集中を防止することができる。
この場合、固定刃は、基部と、基部から延在する刃部とにより略L字状に形成されており、基部は、固定刃支持部に固定され、刃部は、刃受け支持部に固定されていることが好ましい。
この構成によれば、固定刃を略L字状に形成して固定刃支持部および刃受け支持部に固定しているので、固定刃支持部および刃受け支持部に加わる力を効率的に固定刃に分散させることができると共に、ハーフカット時には、刃受け支持部に加わる力を固定刃および固定刃支持部に分散させることができる。また、固定刃自身の強度アップを図ることができる。
この場合、フルカッタをフルカット動作させるフルカット駆動手段と、ハーフカッタをハーフカット動作させるハーフカット駆動手段と、をさらに備え、フルカット駆動手段およびハーフカット駆動手段は、送り経路を挟み、その両側にそれぞれ配設されていることが好ましい。
この構成によれば、フルカット駆動手段およびハーフカット駆動手段が送り経路を挟んでその両側に配設されるので、カッタユニットのテープ送り方向の厚みを抑えられる。これにより、カッタユニット内におけるテープ送り経路を短く構成することができ、カッタユニットからテープ状部材を適切に排出することができる。
この場合、フルカット後のテープ状部材を強制的に排出するテープ排出手段をさらに備え、テープ排出手段は、フルカット駆動手段により作動することが好ましい。
この構成によれば、テープ排出手段を備えているので、フルカット後のテープ状部材を確実にカッタユニットから排出させることができ、切断されたテープ状部材のテープ詰まりや二重切断を防止できる。また、テープ排出手段は、フルカット駆動手段により作動するため、テープ排出手段を作動させるための動力源を別個設ける必要がなく、比較的単純な構成とすることができると共に、フルカッタの切断と同期してテープ状部材の排出を行うことができる。
本発明のテーププリンタは、上記に記載のカッタユニットと、印刷テープに印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、テーププリンタは、単純なフレーム構造を維持しつつ、ハーフカット時にかかる力に耐えうる構造のカッタフレームを有する上記に記載のカッタユニットを備えているので、カッタユニットの製造コストを削減可能であると共に、テーププリンタの軽量化を図ることが可能である。
本発明のカッタユニットは、切断刃を受ける刃受け部材が固定刃に固定されている。したがって、切断刃および刃受け部材は、相互にその強度を補うよう作用するため、単純な構造を維持しつつ、ハーフカット時にかかる力に耐えうる構造とすることができる。また、本発明のテーププリンタは、上記のカッタユニットを備えているので、単純な構造を有すると共に、十分な強度を維持することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るテーププリンタについて、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。このテーププリンタ1は、テープカートリッジCに収容されたテープ状部材Tに印刷を行った後、これを切断してテープ片を得るためのものである。
図1は、本実施形態におけるテーププリンタ全体の外観斜視図であり、図2は、開閉蓋を開放したテーププリンタの外観斜視図である。両図に示すように、テーププリンタ1は、装置ケース2により外郭を構成されており、装置ケース2の上面には、その前部にキーボード31が、後部にディスプレイ41が組み込まれた開閉蓋3が設けられている。開閉蓋3(ディスプレイ41の左側)には、後述のカートリッジ装着部11に装着したテープカートリッジCを視認するための窓4が形成されている。
装置ケース2の左側面部には、印刷済みのテープ状部材Tを排出するテープ排出口5が形成されている。装置ケース2の右側面部には、作成したテープ片の端をアール形状に成形切断(トリマー加工)するトリマー装置6が配設されている。トリマー装置6には、テーププリンタ1とパソコン等の外部装置とを(USB)接続するための外部装置接続口7と、テーププリンタ1に電源を供給する電源アダプターを差し込むための電源接続口8と、が組み込まれている。なお、このテーププリンタ1は、装置ケース2の後部を底面として縦置きに設置する(自立する)ことができるようになっている。したがって、テーププリンタ1を外部装置の出力装置として用いる場合等には、テープ排出口5が形成された装置ケース2の左側面側を正面とすることにより、テーププリンタ1を机上等にコンパクトに設置することができるようになっている。
図2に示すように、開閉蓋3の内部には、テープカートリッジCを着脱自在に装着するカートリッジ装着部11が形成されていると共に、カートリッジ装着部11からテープ排出口5にかけて、テープ状部材Tをテープ排出口5に送り出すためのテープ送り経路12が設けられている。カートリッジ装着部11には、テープカートリッジCを位置決めした状態で収容するためのカートリッジ位置決め軸13および一対の挟持片14が配設されていると共に、後述するプラテン駆動軸56およびリボン巻取り駆動軸58が回転自在に立設されている。プラテン駆動軸56は、テープ送り経路12に臨んで配設されている。また、カートリッジ装着部11には、テープ送り経路12を挟み、プラテン駆動軸56と対峙して、印刷ヘッド53を有するヘッドユニット52(後述する)が立設されている。なお、図中の符号51は、ヘッドユニット52を覆うヘッドカバー51である。
このテーププリンタ1に用いられるテープカートリッジCは、図2(a)に示すように、カートリッジケースC1により全体をカバーリングされており、テープ状部材Tをロール状に巻回したテープリールC2と、インクリボンRをロール状に巻回したリボン繰出しリールC3と、繰り出したインクリボンRを巻き取るリボン巻取りリールC4と、を備えている。また、テープカートリッジCには、ヘッドユニット52と遊挿する貫通開口C5が形成されており、この貫通開口C5に臨むように回転自在のプラテンローラC6が立設されている。テープカートリッジCをカートリッジ装着部11に装着すると、プラテン駆動軸56にプラテンローラC6が係合すると共に、リボン巻取り駆動軸58にリボン巻取りリールC4が係合し、テープ状部材TおよびインクリボンRの送りが可能となる。
テープ状部材Tの先端は、貫通開口C5の近傍に形成されたテープ繰出し口(図示省略)からテープカートリッジCの外部に引き出されている。テープカートリッジCをカートリッジ装着部11に装着すると、テープ状部材Tの引き出された先端は、テープ送り経路12に位置して、後述する切断手段24のフルカッタ81に臨む構成となっている。そして、テープカートリッジCから送り出されたテープ状部材Tは、テープ送り経路12上をテープ排出口5に導かれる。一方、インクリボンRは、貫通開口C5の位置でテープ状部材Tと相互に重なり合った後、貫通開口C5を周回して、リボン巻取りリールC4に巻き取られるようになっている。
なお、テープ状部材Tは、粘着面を有する印刷テープT1に剥離紙T2を積層したものであり、印刷後にラベルとして貼付できるようになっている。テープカートリッジCには、テープ状部材T(印刷テープT1)の種類や幅の異なる複数種のものが用意されており、テープカートリッジCの裏面には、これらを識別するための識別孔が複数設けられている。そして、カートリッジ装着部11(の底板)には、テープ識別センサ15が配設されており、テープカートリッジCの裏面に設けられた識別孔の配列(ビットパターン)から、テープカートリッジCの種類を識別できるようになっている。
次に、テーププリンタ1の基本的な構成について説明する。図2および図11に示すように、テーププリンタ1は、印刷情報(各種設定情報および画像データ)を入力するための入力手段21と、テーププリンタ1の設定状況や印刷情報を表示するための表示手段22と、印刷情報に基づいて、テープ状部材Tに印刷を行う印刷手段23と、印刷済みのテープ状部材Tを切断する切断手段24と、切断したテープ状部材T(テープ片)をテープ排出口5に強制的に送り出すテープ排出手段25と、これら各手段を統括制御する制御手段26と、を備えている。
入力手段21は、各種入力キー32を有する上記したキーボード31と、パソコン等の外部装置と接続するためのUSBインタフェース33と、を備えている。このテーププリンタ1は、キーボード31で印刷情報を直接入力することができると共に、USBインタフェース33を介し、外部装置からデータの入出力を行うことができるようになっている。
表示手段22は、上記したディスプレイ41と、各種表示ランプ42と、を有している。表示ランプ42には、電源のON/OFFを表示する電源ランプ43や、外部装置との接続の有無を表示する接続ランプ44、ハーフカット処理を行うか否かを表示するハーフカットランプ45が含まれている。これらの表示ランプ42は、テーププリンタ1を縦置きした場合にも視認しやすいように、装置ケース2の上面から左側面に亘るアール形状の面取り部分に配設されている(図1および図2参照)。
図2に示すように、印刷手段23は、テープカートリッジCからテープ状部材Tを繰り出し送りしながら、印刷情報に基づいて印刷を行うもので、ヘッドカバー51で覆われたヘッドユニット52と、テープ状部材Tを繰り出しながら送っていくテープ送り機構55と、を備えている。ヘッドユニット52は、サーマルヘッドで構成された印刷ヘッド53と、印刷ヘッド53を回動自在に支持するヘッドホルダ(図示省略)と、を備えている。図示省略したが、ヘッドホルダには、ヘッドリリース機構が組み込まれており、上記した開閉蓋3の開閉と連動して、テープ状部材TおよびインクリボンRを挟んで、印刷ヘッド53に対峙するプラテンローラC6に対し、印刷ヘッド53を離接させることができるようになっている。具体的には、開閉蓋3が閉じると、テープ状部材TおよびインクリボンRを介して、プラテンローラC6に印刷ヘッド53が押圧される構成となっている。
テープ送り機構55は、テープカートリッジCに配設されたプラテンローラC6と、これに係合するプラテン駆動軸56と、プラテン駆動軸56を回転させるための送りモータ57と、減速歯車列を有し、送りモータ57の動力をプラテン駆動軸56に減速して伝達する送り動力伝達機構(図示省略)と、を備えている。送りモータ57が駆動されると、プラテン駆動軸56を介してプラテンローラC6が回転し、上記したテープ送り経路12に沿って、順次テープ状部材Tが送られていく。なお、送りモータ57の動力は、送り動力伝達機構を介して、リボン巻取り駆動軸58にも伝達されており、プラテン駆動軸56およびリボン巻取り駆動軸58は、互いに同期しながら回転するようになっている。すなわち、テープ状部材Tの送りとインクリボンRの巻取りが同期して行われるようになっている。
切断手段24(カッタユニット)は、印刷手段23のテープ送り方向下流側に設けられており、カートリッジ装着部11と隣接して配設されている(図2参照)。図3に示すように、切断手段24は、カッタフレーム61と、テープ状部材Tの印刷テープT1および剥離紙T2の両方を切断するフルカット機構62と、テープ状部材Tを構成する印刷テープT1および剥離紙T2のいずれか一方(実施形態では印刷テープT1)のみを切断するハーフカット機構63と、を備えており、ハーフカット機構63およびフルカット機構62は、テープ送り経路12に臨むように、カッタフレーム61の両側に配設されている。なお、カッタフレーム61には、切断手段24内におけるテープ送り経路12を形成すると共に、テープ状部材Tの送りを案内する樹脂製のガイド部材64が配設されている。
図4に示すように、カッタフレーム61は、上面視変形L字状に形成され、カートリッジ装着部11の左側部と装置ケース2との間隙に配設される。カッタフレーム61は、ベース部71と、ベース部71のサイドから略垂直に立ち上がり、ハーフカット機構63およびフルカット機構62を支持する支持部72と、を有している。ベース部71は、上記したテープ送り経路12にその長手方向が直交し、かつテープ送り経路12がベース部71の長手方向の略中心を通るように配設されている。ベース部71の表面には、その長手方向中心を渡るように2本のボス73が長手方向に延在して設けられている。支持部72は、ベース部71の右サイドに位置し、主にフルカット機構62を支持するフルカッタ支持部74と、ベース部71の左サイドに位置し、主にハーフカット機構を支持するハーフカッタ支持部75と、を有している。フルカッタ支持部74およびハーフカッタ支持部75は、それぞれ筋交いに設けられており、カッタフレーム61の手前側にハーフカット機構63が、カッタフレーム61の後方側にフルカット機構62が配設される(図3参照)。
なお、詳細は後述するが、フルカット機構62は、固定刃83および可動刃85から成るハサミ形式のフルカッタを備えている。固定刃83は、固定刃基部91と固定刃部92とにより、側面視略L字状に形成されており、フルカッタ支持部74には、固定刃基部91および固定刃部92をそれぞれ支持する基部支持部76および固定刃支持部77が形成されている(図4または図5参照)。そして、基部支持部76および固定刃支持部77には、固定刃基部91および固定刃部92を固定するためのねじ穴78がそれぞれ2箇所ずつ形成されている。
図3および図5に示すように、フルカット機構62は、テープ送り経路12に臨んだテープ状部材Tをハサミ形式で切断するフルカッタ81と、動力を供給してフルカッタ81に切断動作(フルカット)を行わせるフルカット駆動手段82と、を有している。
フルカッタ81は、フルカッタ支持部74に固定される固定刃83と、支軸84(カシメピン)を介して固定刃83に回動自在に支持した可動刃85と、で構成されており、支軸84を中心に可動刃85を回動(揺動)させることにより、テープ状部材Tへの切込みが行われ、フルカットが為されるようになっている。フルカッタ81の支軸84は、ベース部71の長手方向の略中心に位置するようになっており、固定刃83および可動刃85の刃先は、テープ送り経路12を挟み互いに対向して配設される。
固定刃83には、刃先の延在方向に渡り、刃表側にテープ状部材Tの静電気を除電する除電ブラシ86が取り付けられている。また、固定刃83の刃裏側には、印刷テープT1(粘着面)の粘着阻止液であるシリコンオイルを貯留するオイル貯留部(図示省略)が配設されており、固定刃83および可動刃85にシリコンオイルが自動的に塗布されるようになっている。
固定刃83は、ハーフカット機構63配設側からテープ送り経路12に向かって、ベース部71の長手方向を延在する固定刃基部91と、固定刃基部91から上方に向かって略直角に延在する固定刃部92と、により略L字状に形成されている。上述したが、フルカッタ支持部74は、固定刃基部91を支持する基部支持部76と、固定刃部92を支持する固定刃支持部77と、を有しており、固定刃基部91および固定刃部92は、その延在方向に離間した2ヶ所で、それぞれ基部支持部76および固定刃支持部77にねじ止めされる(図4および図5参照)。なお、詳細は後述するが、固定刃支持部77には、ハーフカット機構63の刃受け部材142(後述する)が直接固定されており、固定刃部92は、刃受け部材142を介して固定刃支持部77にねじ止めされる。
可動刃85は、固定刃83と同様に略L字状に形成されており、フルカット機構62配設側からテープ送り経路12に向かってベース部71の長手方向を延在する可動刃基部93と、可動刃基部93から略垂直に延在する可動刃部94と、を有している。可動刃基部93には、その延在方向に向かって長孔96が形成されており、長孔96には、フルカット駆動手段82のクランク突起121(後述する)が嵌合する。
図3および図5に示すように、フルカット駆動手段82は、フルカットを行うための動力を供給するフルカットモータ101と、可動刃85にフルカットモータ101の動力を伝達するフルカット動力伝達機構102と、を有している。フルカットモータ101は、サーボモータで構成されており、その出力軸(図示省略)がテープ送り経路12と直交するように、ベース部71上に配設されている。
同図に示すように、フルカット動力伝達機構102は、フルカットモータ101の出力軸に固定したウォーム111と、これに噛合するフルカットウォームホイール112と、フルカットウォームホイール112の同軸上に固定したフルカット第1中間ギア113と、フルカット第1中間ギア113に噛合するフルカット第2中間ギア114と、フルカット第2中間ギア114に噛合するフルカット伝達ギア115と、を有している。フルカットウォームホイール112、フルカット第1中間ギア113、フルカット第2中間ギア114、およびフルカット伝達ギア115は、フルカッタ支持部74に片持ちで回転自在に支持されている。フルカット伝達ギア115には、その同軸上においてフルカットクランク輪120が固定され、クランク輪120に上記した可動刃85の長孔96に係合するクランク突起121が設けられている。クランク輪120の回転により、クランク突起121を介して、フルカット伝達ギア115の回転が往復の回動動作に変換されて可動刃85に伝達される。すなわち、フルカット動力伝達機構102および可動刃基部93により揺動クランク機構が形成されており、フルカットモータ101の動力は、フルカット動力伝達機構102を介して、可動刃基部93の揺動運動の動力に変換される。
なお、図5に示すように、クランク輪120の外周面の一部には、可動刃85のホーム位置(切込み開始位置)を検出する検出凹部122が形成されている。また、上記したフルカッタ支持部74には、クランク輪120の外周面に摺接する可動刃ホーム位置検出器123が配設されている。可動刃ホーム位置検出器123は、マイクロスイッチ等で構成されており、検出凹部122が可動刃ホーム位置検出器123(のスイッチ端123a)に臨むと、ON/OFF切り替えが為されるようになっている。検出凹部122は、可動刃85がホーム位置にあるときに可動刃ホーム位置検出器123に臨むよう形成されており、可動刃ホーム位置検出器123で検出凹部122を検出することにより、可動刃85のホーム位置を検出できるようになっている。
図3および図5に示すように、ハーフカット機構63は、フルカッタ81に並設され、テープ状部材Tを押し切り形式でハーフカットするハーフカッタ131と、ハーフカッタ131を切断動作させるハーフカット駆動手段132と、を備えている。
同図に示すように、ハーフカッタ131は、フルカッタ81のテープ送り方向下流側に近接して配設されており、テープ状部材Tに切り込む切断刃141と、切り込まれた切断刃141を受ける刃受け部材142と、で構成されている。切断刃141は、刃受け部材142の基部161に設けた支軸143(カシメピン144)を介し、刃受け部材142に回動自在に支持されており、ハーフカッタ131は、切断刃141を回動させることにより、ハサミ様に切断動作を行うようになっている。切断刃141の切り込み方向は、フルカット機構62の可動刃85の切り込み方向と同じであり、印刷テープT1の正面(印刷面)から切り込むようになっている。
切断刃141は、直刃のブレード151と、ブレード151を保持するブレードホルダ152と、ブレードホルダ152を回動可能に支持するブレード支持部材154(アーム部材)と、を有している。図7および図9に示すように、ブレードホルダ152は、長手方向の両端部にそれぞれ1つずつ、計2つの突出部153が形成された略方形の平板で形成されている。ブレード151は、スポット溶接等により2つの突出部153の間に刃先を位置させてブレードホルダ152に固着される。
図7ないし図9に示すように、ブレード支持部材154は、上記したフルカット機構62の可動刃85と同様に、略L字状に形成されている。具体的には、一端を刃受け部材142の支軸143に回動自在に固定され、支軸143からハーフカット機構63配設側に向かってベース部71の長手方向を延在するアーム部155と、アーム部155の支軸143近傍から上方に向かって略直角に延在し、ブレードホルダ152を支持するホルダ支持部156とで構成されており、アーム部155を回動(揺動)させると、ホルダ支持部156を介してブレード151が刃受け部材142に切り込む構成となっている。
支軸143と反対側のアーム部155には、アーム部155を揺動させるためのクランクピン157がカッタフレーム61の内側に向かって突出している。ホルダ支持部156には、ブレード151を保持したブレードホルダ152が、カシメピン144を中心に軽い摩擦力を受けた状態で回動可能に軸支されている。このとき、ブレードホルダ152の2つの突出部153およびブレード151の刃先は、刃受け部材側に突出している。ブレードホルダ152は、中心位置で軸支されており、ブレード151は、刃渡り方向の中心位置を軸に回動する。したがって、切断刃141の切り込み時には、刃受け部材142の刃受け面164(後述する)に倣ってブレードホルダ152(ブレード151の刃先)が僅かに回動し、ホルダ支持部156に対するブレードホルダ152の取り付け誤差を相殺することができるようになっている。
図7ないし図9に示すように、刃受け部材142は、支軸143が設けられた基部161と、基部161から上方にクランク形状に折曲して延びる受け部本体162と、で成り立っている。受け部本体162は、平面視断面L字状に外側に折り曲げられており、切り込まれた切断刃141の刃先受け面164を有する刃先受け部163と、上記したフルカッタ支持部74の固定刃支持部77に固定される固定部165とを有している。刃先受け面164は、テープ送り経路12の一部を画成しており、切り込まれた切断刃141に臨むと共に、上記したガイド部材64と共にテープ状部材Tの送りを案内している。なお、テープ状部材Tを適切に案内するため、ガイド部材64は、フルカッタ81およびハーフカッタ131間にも介設されており、固定部165の固定刃支持部77に当接しない側の面は、ガイド部材64で覆われている(図3および図5参照)。
固定部165は、固定刃支持部77に対して、離間した上下2ヶ所で直接ねじ止めされている。固定部165には、ガイド部材64を介して上記した固定刃83(の固定刃部92)がねじ止めされている。すなわち、固定刃支持部77には、固定刃83および刃受け部材142が共締めされており、刃受け部材142は、固定刃支持部77および固定刃83の両方に支持される構成となっている。このため、ハーフカット動作時には、切断刃141から刃先受け部163が受ける押圧力(曲げモーメント)を固定刃支持部77および固定刃83に分散させることができ、固定刃支持部77および固定刃83の強度を相互に補償させることが可能となっている。
図3、図7および図8に示すように、ハーフカット駆動手段132は、ハーフカットを行うための動力を供給するハーフカットモータ171と、ハーフカットモータ171の動力を切断刃141に伝達するハーフカット動力伝達機構173と、を備えている。ハーフカットモータは、正逆回転可能なサーボモータで構成されており、その出力軸(図示省略)がテープ送り経路12と平行になるように、モータ固定プレート172を介してカッタフレーム61のベース部71に固定されている。ハーフカットモータ171が正転すると、ハーフカッタ131の切断刃141がホーム位置から切り込みを開始してテープ状部材Tのハーフカットが為され、ハーフカットモータ171が逆転すると、切断刃141が再びホーム位置に戻るように構成されている。なお、ハーフカッタ131は押し切り形式であり、ハサミ形式のフルカッタに比して大きな切断トルクが必要となるため、ハーフカットモータ171は、フルカットモータ101よりも定格出力が大きなモータで構成されている。
図7に示すように、ハーフカット動力伝達機構173は、ハーフカットモータ171の出力軸に固定された駆動ギア174と、駆動ギア174に噛合し、ハーフカットモータ171の動力を減速して伝達する減速ギア列175と、減速ギア列175に噛合し、ハーフカットモータ171の動力を切断刃141に伝達するハーフカットクランク輪176と、を有している。減速ギア列175は、上記したカッタフレーム61のハーフカッタ支持部75に回転自在に軸支されており、駆動ギア174に噛合するハーフカット第1ギア177と、ハーフカット第1ギア177の端面に同軸上において固定したハーフカット第2ギア178と、ハーフカット第2ギア178に噛合するハーフカット第3大ギア179と、ハーフカット第3大ギア179の端面に同軸上において固定したハーフカット第3小ギア180と、ハーフカット第3小ギア180に噛合するハーフカット第4大ギア181と、ハーフカット第4大ギア181の端面に同軸上において固定したハーフカット第4小ギア182と、ハーフカット第3大ギア179(ハーフカット第3小ギア180)の同軸上に配設され、ハーフカット第4小ギア182と噛合するハーフカット伝達ギア183と、を有している。ハーフカット第1ギア177とハーフカット第2ギア178との間には、トルクリミッタ(巻締めばねで構成したスリップばね)184が介設されており、ハーフカット時にハーフカットモータ171に過負荷がかからないようになっている。
同図に示すように、ハーフカットクランク輪176は、ハーフカット伝達ギア183と一体に構成されている。ハーフカットクランク輪176には、上記したアーム部155のクランクピン157に係合するガイド溝185が形成されており、減速ギア列175による回転運動がアーム部155の揺動運動に変換される。ガイド溝185は、ハーフカット伝達ギア183の周縁部から回転軸186に向かい、クランクピン157の軌跡に合わせて円孔状(上記したハーフカッタ131の支軸143を中心とする円孔)に形成されている。ハーフカットモータ171が正転して、切断刃141の切込みが進んでいくと、クランクピン157はハーフカット伝達ギア183の回転軸186に近づいてゆき、切断刃141の切り込みが完了し、ハーフカットモータ171が逆転すると、クランクピン157は逆の動作で回転軸186から離れていく(図7および図8参照)。すなわち、切断刃141の切込みが進むにつれて切断刃141の切断トルクを増大させることができ、テープ状部材Tのハーフカットを円滑に行えるようになっている。
図7に示すように、ハーフカットクランク輪176の外周面の一部には、側面視扇形状の検出突部187が形成されている。また、上記したハーフカッタ支持部75には、検出突部187の外周面に摺接する切断刃ホーム位置検出器188が配設されており、検出突部187を検出して、切断刃141のホーム位置を検出できるようになっている。
具体的には、検出突部187は、ハーフカットモータ171正転時において切断刃ホーム位置検出器188に摺接するよう、ハーフカットクランク輪176の回動範囲に対応して設けられている。切断刃141がホーム位置にあるときは、検出突部187は切断刃ホーム位置検出器188から外れており、切断刃ホーム位置検出器188はOFF状態となっている。そして、ハーフカットモータ171が正転すると、段部189を経て検出突部187は、切断刃ホーム位置検出器188のスイッチ端188aを押下げながらこれに摺接してゆき、切断刃ホーム位置検出器188がON状態となる。一方、切断刃141の切り込みが完了し、ハーフカットモータ171が逆転すると、切断刃141がホーム位置に戻ってゆく。切断刃141がホーム位置に戻るとき、切断刃ホーム位置検出器188に摺接していた検出突部187が、段部189を介して切断刃ホーム位置検出器188から離れてゆく。すなわち、切断刃ホーム位置検出器188が、ONからOFFに切り替わったときに、切断刃141がホーム位置に戻ったと判断されるようになっている。
ところで、上記したように、本実施形態のハーフカッタ131は、押し切り形式でテープ状部材Tをハーフカットするものであり、テープ状部材Tの印刷テープT1(または剥離紙T2)を残して、確実にハーフカットするために、ハーフカッタ131には、ブレード151の刃先と刃先受け面164との間隙を位置規制する一対の規制部材191が設けられている。
図9を参照して具体的に説明する。一対の規制部材191は、切断刃141および刃受け部材142にそれぞれ1つずつ設けられている。切断刃141側の規制部材191は、上記したブレードホルダ152の2つの突出部153のうちの1つによって構成されており、規制部材191となる突出部153a(刃側規制部材)は、テープ状部材Tの剥離紙T2(または印刷テープT1)の厚さ(0.05mm)だけ、他方の突出部153bよりも刃先受け面164側に突出させて形成されている。一方、刃受け部材142側の規制部材191は、刃先受け面164に設けられた規制凸部192(受け側規制部材)によって構成される。規制凸部192は、規制部材191を構成しないブレードホルダ152の突出部153bの位置に対応して設けられており、テープ状部材Tの剥離紙T2(または印刷テープT1)の厚さ(0.05mm)分切断刃側に突出している。
なお、刃先受け面164の規制凸部192は、受け面形成治具(図示省略)を用いて形成される。受け面形成治具は、刃先受け面に対して面押しする形成面(図示省略)を有している。形成面の所定の位置には、深さ0.05mmの溝が形成されており、受け面形成治具の形成面を刃先受け面164に面押しすると、刃先受け面164が滑らかな平面に整えられると共に、刃先受け面164の所定位置に規制凸部192が形成されるようになっている。
そして、ブレード151は、ブレードホルダ152の低い突出部153bの先端に対して刃線が一直線(面一)となるように、すなわち、切り込み方向前端面となる突出部153aの先端面と平行になるようにブレードホルダ152に固定される(図9参照)。したがって、切断刃141が切り込まれると、ブレードホルダ152の突出部153aの先端面が刃先受け面164に当接すると共に、刃先受け面164の規制凸部192の先端面がブレードホルダ152の突出部153bの先端面に当接し、ブレード151の刃先と刃先受け面164との間に剥離紙T2(または印刷テープT1)の厚さ(0.05mm)に対応する間隙が生じるようになっている。この場合、ブレードホルダ152の突出部153aが上側、すなわちブレード151の切っ先側に位置するよう、ブレードホルダ152をブレード支持部材154に取り付け、刃先受け面164の基部側、支軸143近傍に規制凸部192を設けることが好ましい。
なお、ブレードホルダ152の上面には、ブレードホルダ152を嵌め込んで位置決めするための位置決め凹部(図示省略)が形成されている。ブレード151の刃線を突出部153bの先端と一致させる構成としているので、突出部153bおよび位置決め凹部を併せて利用することにより、ブレードホルダ152に対して、ブレード151を精度良く固定することが可能である。
図10に示すように、テープ排出手段25は、切断手段24内に配設されており、テープ送り経路12に臨み、フルカット機構により切断したテープ状部材Tを強制的に排出する排出ローラ201と、排出ローラ201に排出動作させる排出駆動機構202と、を備えている。テープ送り経路12を構成するガイド部材64は、フルカット機構62側のフルカット側ガイド部64aと、ハーフカット機構63側のハーフカット側ガイド部64bと、を有しており、排出ローラ201は、フルカット側ガイド部64aの背面に配設されている。
同図に示すように、排出ローラ201は、ゴム等の弾力性を有する部材で構成されており、回転基部211と、回転基部211の周縁下方部に設けられた複数の排出突部212と、を有している。複数の排出突部212は、回転基部211の法線方向に突出しており、回転基部211の周縁方向に均一に配設されている。フルカット側ガイド部64aには、突出口213が形成されており、排出ローラ201は、排出突部212が突出口213からテープ送り経路12内に突出するよう配設される。すなわち、排出ローラ201が回転すると、複数の排出突部212が順次テープ送り経路12のテープ状部材T(剥離紙T2)に当接していき、テープ状部材Tがテープ送り方向に排出されるようになっている。
排出駆動機構202は、排出ローラ201を回転させる排出回転軸221と、上記したフルカット動力伝達機構102のウォーム111に噛合し、排出回転軸221を回転する排出ギア列(ベベルギア)222と、を有しており、上記したフルカットモータ101を動力源としてフルカット機構62と共用している。したがって、フルカット機構62による切断動作と同期させて排出ローラ201を回転させることができ、テープ状部材Tのフルカット動作時のみ、テープ状部材Tの排出動作を行わせることができる。
制御手段26は、テーププリンタ1の各手段に接続されており、テーププリンタ1全体を統括的に制御している。
次に、図11を参照して、テーププリンタ1の主制御系について説明する。テーププリンタ1は、印刷情報および各種指令を入出力するためのデータ入出力部231と、テープ状部材に印刷を行うための印刷部232と、印刷済みのテープ状部材Tを切断する切断部233と、各種検出を行う検出部234と、各部を駆動する駆動部235と、これら各部に接続され、テーププリンタ1全体の制御を行う制御部236と、を備えている。
データ入出力部231は、入力手段21および表示手段22を有している。印刷部232は、印刷手段23を有し、印刷ヘッド53および送りモータ57を相互に同期させて駆動することにより、テープ状部材TをテープカートリッジCから繰り出しながら、テープ状部材Tに印刷を行っている。切断部233は、切断手段24を有しており、先ず、ハーフカット機構63を駆動して、印刷部232から送られてきたテープ状部材Tにハーフカット処理を施した後、フルカット機構62を駆動し、テープ状部材Tを所定の位置で切断する。検出部234は、上記したテープ識別センサ15や、可動刃ホーム位置検出器123、切断刃ホーム位置検出器188等、各種センサを有している。駆動部235は、ディスプレイ41を表示させるためのディスプレイドライバ241、印刷ヘッド53を駆動するためのヘッドドライバ242、モータを駆動するためのモータドライバ243等の各種ドライバを有している。なお、モータドライバ243には、送りモータ57を駆動する送りモータドライバ244の他、フルカットモータ101を駆動するフルカッタモータドライバ245、ハーフカットモータ171を駆動するハーフカッタモータドライバ246等が含まれる。
制御部236は、CPU251、ROM252、RAM253、周辺制御回路(P−CON)254を備えており、これらは互いに内部バス255により接続されている。ROM252は、CPU251で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラム領域の他、色変換テーブルや文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶する制御データ領域を有している。RAM253は、入力した画像データを記憶する画像データ領域、画像データに基づいて作成された印刷のための印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域の他、各色に対応する色変換バッファ領域や各種レジスタ群を有し、制御処理のための作業領域として使用される。
P−CON254には、CPU251の機能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。すなわち、P−CON254は、ホストコンピュータやテーププリンタ1各部からの印刷データや各種検出信号などをそのまま、あるいは加工して内部バス256に取り込むと共に、CPU251と連動して、CPU251等から内部バス256に出力されたデータや制御信号をテーププリンタ1各部に出力している。また、P−CON254には、時間制御を行うためのタイマー255が組み込まれている。
CPU251は、ROM252内の制御プログラムに従って、P−CON254を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、RAM253内の各種データ等を処理した後、P−CON254を介して駆動部235に制御信号を出力する。このように、制御部236によってテーププリンタ1の各手段が制御されることにより、テーププリンタ1全体が制御されるようになっている。
例えば、制御部236(制御手段26)が切断刃ホーム位置検出器188に基づいて、ハーフカットモータ171の駆動を制御することにより、ハーフカット機構63の切断動作が適切に行われるようになっている。切断動作時におけるハーフカット機構63の制御方法について具体的に説明する。上述したように、ハーフカット機構63の切断刃141は、ハーフカットモータ171の正転により切り込みを行い、ハーフカットモータ171の逆転によりホーム位置に戻る構成であり、ハーフカット切断処理が開始されると、制御部236は、ハーフカットモータドライバ246を介してハーフカットモータ171を正転駆動する。これに伴い、上記したハーフカットクランク輪176の検出突部187により、切断刃ホーム位置検出器188のスイッチが押下げられ、切断刃ホーム位置検出器188から制御部236に検出信号が送信される。すなわち、制御部236は、切断刃ホーム位置検出器188のOFFからONへの遷移を検出することにより、切断刃141が正常に切り込まれていることを検出している。
制御部236は、タイマー255に基づいて、切断刃ホーム位置検出器188のONを検出してから所定時間t経過後にハーフカットモータ171の正転駆動を停止させる(タイマー制御)。なお、所定時間tは、切断刃141が切り込みを開始してからテープ状部材Tのハーフカットが確実に終了するまでの所要時間であり、実験的に求められ、予め上記したROM252内に記憶されている。
続いて、ハーフカットモータ171を逆転駆動して、切断刃141をホーム位置まで戻す。すなわち、制御部236は、切断刃ホーム位置検出器188により、切断刃141がホーム位置に戻ったことが検出されると、すなわち切断刃ホーム位置検出器188がONからOFFに切り替わると、ハーフカットモータ171の逆転駆動を停止させ、ハーフカット処理を終了させる。このように、切断刃141がホーム位置に戻ったことを物理的に検出する構成とすることにより、切断刃141を確実にホーム位置へ戻すことができるようになっている。
本発明の一実施形態を示すテーププリンタの外観斜視図である。 (a)は、テーププリンタに装着するテープカートリッジの外観斜視図であり、(b)は、開閉蓋を開放した時のテーププリンタの外観斜視図である。 切断手段廻りの外観斜視図である。 カッタフレームの外観斜視図である。 フルカット機構およびハーフカット機構廻りの外観斜視図である。 フルカッタの外観斜視図である。 切断刃がホーム位置にあるときのハーフカット機構の外観斜視図である。 切断刃を切り込んだときのハーフカット機構の外観斜視図である。 ハーフカッタの側面図である。 テープ排出手段廻りの説明図である。 本実施形態に係るテーププリンタの制御系のブロック図である。
符号の説明
1 テーププリンタ 12 テープ送り経路
23 印刷手段 24 切断手段
25 テープ排出手段 26 制御手段
61 カッタフレーム 62 フルカット機構
63 ハーフカット機構 64 ガイド部材
76 基部支持部 77 固定刃支持部
81 フルカッタ 82 フルカット駆動手段
83 固定刃 84 支軸
85 可動刃 91 固定刃基部
92 固定刃部 131 ハーフカッタ
132 ハーフカット駆動手段 141 切断刃
142 刃受け部材 202 排出駆動機構
T テープ状部材

Claims (7)

  1. カッタフレームと、
    前記カッタフレームに固定された固定刃と、支軸を介して前記固定刃に回動自在に支持した可動刃とからなるハサミ形式のフルカッタと、
    直刃の切断刃と、切り込んだ前記切断刃を受ける刃受け部材とからなる押し切り形式のハーフカッタと、を備え、
    前記フルカッタおよび前記ハーフカッタは、切断対象物であるテープ状部材の送り経路に臨み、互いに近接して配設され、
    前記刃受け部材は、前記固定刃に固定されることを特徴とするカッタユニット。
  2. 前記カッタフレームは、前記刃受け部材を固定する刃受け支持部と、前記固定刃を固定する固定刃支持部と、を有しており、
    前記刃受け部材は、前記刃受け支持部に固定され、
    前記固定刃は、前記固定刃支持部に固定されていると共に、前記刃受け部材を介して前記刃受け支持部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のカッタユニット。
  3. 前記固定刃を前記刃受け部材との間には、樹脂製のスペーサーが介設されていることを特徴とする請求項2に記載のカッタユニット。
  4. 前記固定刃は、基部と、前記基部から延在する刃部とにより略L字状に形成されており、
    前記基部は、前記固定刃支持部に固定され、前記刃部は、前記刃受け支持部に固定されていることを特徴とする請求項2または3に記載のカッタユニット。
  5. 前記フルカッタをフルカット動作させるフルカット駆動手段と、
    前記ハーフカッタをハーフカット動作させるハーフカット駆動手段と、をさらに備え、
    前記フルカット駆動手段および前記ハーフカット駆動手段は、前記送り経路を挟み、その両側にそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカッタユニット。
  6. フルカット後の前記テープ状部材を強制的に排出するテープ排出手段をさらに備え、
    前記テープ排出手段は、前記フルカット駆動手段により作動することを特徴とする請求項5に記載のカッタユニット。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のカッタユニットと、
    前記印刷テープに印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とするテーププリンタ。
JP2003295349A 2003-08-19 2003-08-19 カッタユニットおよびテーププリンタ Expired - Fee Related JP4069037B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003295349A JP4069037B2 (ja) 2003-08-19 2003-08-19 カッタユニットおよびテーププリンタ
US10/917,842 US20050061132A1 (en) 2003-08-19 2004-08-13 Cutter unit, half-cutting mechanism, and tape printer
CN2006101074296A CN1919551B (zh) 2003-08-19 2004-08-19 半切断机构及带式打印机
CNB2004100578499A CN1299918C (zh) 2003-08-19 2004-08-19 切断刀组件及带式打印机
US11/937,304 US20080069622A1 (en) 2003-08-19 2007-11-08 Cutter Unit, Half-Cutting Mechanism, and Tape Printer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003295349A JP4069037B2 (ja) 2003-08-19 2003-08-19 カッタユニットおよびテーププリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005059183A true JP2005059183A (ja) 2005-03-10
JP4069037B2 JP4069037B2 (ja) 2008-03-26

Family

ID=34371633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003295349A Expired - Fee Related JP4069037B2 (ja) 2003-08-19 2003-08-19 カッタユニットおよびテーププリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4069037B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051101A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Seiko Epson Corp テープ処理装置
JP2014133294A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Duplo Seiko Corp 用紙加工装置及び用紙加工方法
US9211737B2 (en) 2013-12-25 2015-12-15 Seiko Epson Corporation Tape printing apparatus
JP2019151042A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 ブラザー工業株式会社 印刷装置
JP2020189368A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 セイコーエプソン株式会社 ハーフカッターおよびテープ印刷装置
JP2021003830A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7521520B2 (ja) 2021-12-22 2024-07-24 カシオ計算機株式会社 印刷装置の切断機構

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06286241A (ja) * 1993-03-30 1994-10-11 Max Co Ltd テーププリンタ
JP2001277183A (ja) * 2000-04-03 2001-10-09 Casio Comput Co Ltd 切断装置
JP2002104717A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Seiko Epson Corp テープ印刷装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06286241A (ja) * 1993-03-30 1994-10-11 Max Co Ltd テーププリンタ
JP2001277183A (ja) * 2000-04-03 2001-10-09 Casio Comput Co Ltd 切断装置
JP2002104717A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Seiko Epson Corp テープ印刷装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051101A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Seiko Epson Corp テープ処理装置
JP2014133294A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Duplo Seiko Corp 用紙加工装置及び用紙加工方法
US9211737B2 (en) 2013-12-25 2015-12-15 Seiko Epson Corporation Tape printing apparatus
JP2019151042A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 ブラザー工業株式会社 印刷装置
CN110228302A (zh) * 2018-03-05 2019-09-13 兄弟工业株式会社 打印机
JP2020189368A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 セイコーエプソン株式会社 ハーフカッターおよびテープ印刷装置
JP7218667B2 (ja) 2019-05-22 2023-02-07 セイコーエプソン株式会社 ハーフカッターおよびテープ印刷装置
JP2021003830A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置
US11504870B2 (en) 2019-06-26 2022-11-22 Seiko Epson Corporation Tape cutter and tape printing apparatus
JP7314646B2 (ja) 2019-06-26 2023-07-26 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4069037B2 (ja) 2008-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080069622A1 (en) Cutter Unit, Half-Cutting Mechanism, and Tape Printer
JP4617873B2 (ja) テープ印刷装置
CN1080204C (zh) 带盒
JP6011120B2 (ja) シートカートリッジ、ラベル作成装置およびラベル作成装置の制御方法
JP4452392B2 (ja) テープ印刷装置
JP3959055B2 (ja) カッタユニットおよびテーププリンタ
KR100395830B1 (ko) 테이프 인쇄 장치
JP4924212B2 (ja) テープ処理装置
JP5857560B2 (ja) ハーフカット装置、これを備えたテープ印刷装置、およびステッピングモーターの制御方法
JP4069037B2 (ja) カッタユニットおよびテーププリンタ
JP5803296B2 (ja) 駆動装置、これを備えたテープ印刷装置およびステッピングモーターの制御方法
JP4405067B2 (ja) テープ印刷装置
EP1935656B1 (en) Printing apparatus
JP5849439B2 (ja) ハーフカット装置、これを備えたテープ印刷装置、およびステッピングモーターの制御方法
US20060228141A1 (en) Tape processing apparatus, method of controlling tape feed in tape processing apparatus, and program
JP2002103281A (ja) ハーフカット装置およびこれを備えたテープ印刷装置
JP2012096366A (ja) ハーフカット機構、カッターユニット、およびテープ印刷装置
JP5803300B2 (ja) テープ切断装置、これを備えたテープ印刷装置およびステッピングモーターの制御方法
JP4696997B2 (ja) テープ印刷装置
JP4370709B2 (ja) ハーフカッタおよびこれを備えたテープ印刷装置
JP2006110638A (ja) 切断部材、ハーフカッタ、テーププリンタ及びハーフカッタの製造方法
US20210339544A1 (en) Cutting device and printer
JP2002103711A (ja) カット機構の取付構造およびこれを備えたテープ印刷装置
JP2002103284A (ja) ハーフカッタの制御方法、ハーフカット装置及びこれを備えたテープ印刷装置
JP2002103285A (ja) 動力変換機構およびこれを備えたカッタ駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4069037

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees