JP2005059110A - 多関節装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】根本部11aが支持部材13に固定された第1弾性部材11と、該第1弾性部材11に固定された複数の節部材と、最先端に位置する節部材に先端部12bが固定された第2弾性部材12とを有し、該第2弾性部材12の根本部12aを先端部12bと反対方向に移動させると屈曲する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多関節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロボット、マニュピュレータ等においては、指、腕、脚等の多関節装置が使用されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。この場合、例えば、プーリを備える各関節に電磁クラッチ等のアクチュエータを配設してワイヤが巻き付けられたプーリの動きを前記アクチュエータによって制御し、別のアクチュエータにより巻き取られるワイヤによって駆動される関節の動きを制御して多関節部材の曲げ伸ばしの動作を行わせるようになっている。また、例えば、各関節を複数のリンク部材から成るリンク機構によって構成し、シリンダ装置から成るアクチュエータによってリンク部材を駆動して各関節の動きを制御して多関節部材の曲げ伸ばしの動作を行わせるようになっている。さらに、例えば、複数の指等の部材のそれぞれにアクチュエータを配設し、各部材の動作を各アクチュエータによって制御するようになっている。
【0003】
また、近年においては、ロボット産業が盛んになり、多関節装置を使用した二足歩行ロボット等のヒューマノイド型ロボットの研究が活発化して、家庭向けのエンターテインメント系ヒューマノイド型の二足歩行ロボットについても多くの研究がなされている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−299601号公報
【0005】
【特許文献2】
特許第3272513号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の多関節装置においては、構造が複雑で、かつ、多数のアクチュエータを使用するので、コストが高くなってしまう。そのため、このような多関節装置を使用したヒューマノイド型の二足歩行ロボット等のロボットのコストも高くなり、家庭用のロボットとしては、実用化されるに至っていない。また、前記多関節装置をロボットの手に使用した場合も、同様に、コストが高くなり、実用化の障害となっている。
【0007】
本発明は、前記従来の多関節装置の問題点を解決して、弾性部材を使用して多関節装置を構成することによって、装置全体の構成を簡素化し、かつ、アクチュエータの数を減少させて、コストが低く故障の少ない多関節装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の多関節装置においては、根本部が支持部材に固定された第1弾性部材と、該第1弾性部材に固定された複数の節部材と、最先端に位置する節部材に先端部が固定された第2弾性部材とを有し、該第2弾性部材の根本部を先端部と反対方向に移動させると屈曲する。
【0009】
本発明の他の多関節装置においては、さらに、前記支持部材と節部材との間及び隣接する節部材同士の間の関節部が屈曲する。
【0010】
本発明の更に他の多関節装置においては、さらに、前記第1弾性部材及び第2弾性部材の弾性力によって屈曲した状態から復元して伸長する。
【0011】
本発明の更に他の多関節装置においては、さらに、複数本並列して配設された。
【0012】
本発明の更に他の多関節装置においては、さらに、各第1弾性部材は共通の支持部材に固定され、各第2弾性部材の根本部は共通の連結部材に接続され、該連結部材がアクチュエータによって移動させられる。
【0013】
本発明の更に他の多関節装置においては、さらに、各第1弾性部材は共通の支持部材に固定され、各対の第2弾性部材の根本部は対毎に共通の連結部材に接続され、各連結部材が各アクチュエータによって移動させられる。
【0014】
本発明の更に他の多関節装置においては、さらに、各第1弾性部材は共通の支持部材に固定され、各対の第2弾性部材の根本部は対毎に共通の連結部材に接続され、各連結部材は、一方向に係合可能であり、単一のアクチュエータによって移動させられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の第1の実施の形態における多関節装置の構成を示す断面図、図2は本発明の第1の実施の形態における図1のA矢視断面図である。
【0017】
図1において、10は本実施の形態における多関節装置であり、例えば、溶接ロボット、組み立て搬送ロボット、ヒューマノイド型ロボット等のロボット、マニュピュレータ等の指、腕、脚等として使用されるものであるが、いかなる装置においても使用することができるものである。なお、本実施の形態においては、説明の都合上、前記多関節装置10がヒューマノイド型ロボットの手の指として使用される場合について説明する。
【0018】
本実施の形態において、前記多関節装置10は、第1弾性部材11、第2弾性部材12及び支持部材13を有する。前記第1弾性部材11は、例えば、鋼、アルミニウム合金等の金属から成る長尺状の板部材であり、根本部11aが支持部材13に固定されている。ここで、前記第1弾性部材11は、弾性を有する材質であれば、金属以外の材質から成るものであってもよく、例えば、合成樹脂から成るものであってもよい。そして、前記第1弾性部材11は、板ばね(リーフスプリング)として機能するものであり、図1に示される例においては、前記支持部材13の前面(図1における左側面)に固定された根本部11aを基点として、前記支持部材13の前面に対して垂直に延在し、先端側(図1における左端側)の部分が図1における上下方向に撓(しな)うようになっている。
【0019】
そして、前記第1弾性部材11には、多関節装置10の節を構成する節部材が複数個固定されている。本実施の形態においては、前記節部材が三つである場合について説明するが、節部材の数は、一つでも二つでも四つ以上であってもよく、いくつであってもよい。図1に示されるように、節部材としての第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23が固定されている。本実施の形態において、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23は、すべて同一の寸法及び形状を有し、図2に示されるように、中空の角筒体である。そして、該角筒体の内壁の一面、図1及び2に示される例においては、上側の面に前記第1弾性部材11の上側の面が接着剤等によって固定されている。この場合、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23のそれぞれの全長に亘(わた)って前記第1弾性部材11が固定されている。そのため、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23のそれぞれと第1弾性部材11とは、相互の位置関係がずれることがないようになっている。
【0020】
ここで、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23は、図1に示されるように、第1節部材21と支持部材13との間が距離x1 だけ開き、第2節部材22と第1節部材21との間が距離x2 だけ開き、第3節部材23と第2節部材22との間は距離x3 だけ開くようにして前記第1弾性部材11に固定されている。なお、前記距離x1 、x2 及びx3 の値は任意に決定することができるものであるが、本実施の形態においては、前記距離x1 、x2 及びx3 の値はすべて等しいものとして説明する。すなわち、x1 =x2 =x3 である。
【0021】
また、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23は、いかなる材質から成るものであってもよく、例えば、金属や合成樹脂から成るものであってもよい。そして、前記第1弾性部材11と同じ材質から成るものであってもよいし、異なる材質から成るものであってもよい。さらに、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23は、筒状体であり内壁の一面に前記第1弾性部材11を固定することができるものであれば、いかなる形状を有するものであってもよく、例えば、外周面が円筒形状であってもよい。
【0022】
そして、前記第2弾性部材12は、第1弾性部材11と同様に、長尺状の板部材であり、弾性を有する材質であれば、金属以外の材質から成るものであってもよく、例えば、鋼、アルミニウム合金等の金属から成るものであってもよいし、金属以外の合成樹脂等の材質から成るものであってもよい。そして、前記第2弾性部材12は、第1弾性部材11と同様に、板ばねとして機能するものであり、図1に示される例における横方向に延在し、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23の内部を通過するように配設され、先端部12bが第3節部材23の下方部分に固定されている。また、前記第2弾性部材12の根本近傍は、支持部材13に形成された挿通孔(こう)13a内に挿入され、根本部12aが支持部材13の後面(図1における右側面)に当接する位置にある。なお、前根本部12aの外径が前記挿通孔13aの内径より大きいので、前記根本部12aは、図1におけるセンタ位置を示すセンタ線14よりも左側に移動しないようになっている。センタ線14からの根本部12aの距離をΔdとすると、Δd=0となっている。
【0023】
ここで、Δd=0の状態は、図1に示されるように、多関節装置10が指を伸ばした状態である。この場合、前記第1弾性部材11は、支持部材13の前面に対して垂直に、かつ、直線状になっている。また、第2弾性部材12も第1弾性部材11と平行に直線状になっている。そして、前記第1弾性部材11に固定された前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23も、支持部材13の前面に対して垂直となるように配列されている。そのため、第1節部材21における第1弾性部材11と反対側の端部(図1における下側端部、すなわち、第2弾性部材12側の端部)と支持部材13との距離l1 、第2節部材22における第1弾性部材11と反対側の端部と第1節部材21における第1弾性部材11と反対側の端部との距離l2 、及び、第3節部材23におけるの第1弾性部材11と反対側の端部と第2節部材22におけるの第1弾性部材11と反対側の端部との距離l3 は、それぞれ、前記x1 、x2 及びx3 と等しくなっている。そして、x1 =x2 =x3 であるから、l1 =l2 =l3 となっている。この場合、関節部としての第1節部材21と支持部材13との間の部分である第1関節部31、第2節部材22と第1節部材21との間の部分である第2関節部32、及び、第3節部材23と第2節部材22との間の部分である第3関節部33は、それぞれ、伸びた状態になっている。
【0024】
このように、指を伸ばした状態において、前記第2弾性部材12は、先端部12bを除いて、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23に接触しないようになっている。この場合、前記第2弾性部材12の先端部12b以外の部分は、図2に示されるように、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23の内壁から離れている。これにより、前記第2弾性部材12は、先端部12bが第3節部材23に固定され、他の部分が前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23に対して自由に動き得る状態、すなわち、フリーな状態となっていることが分かる。
【0025】
次に、前記構成の多関節装置10の動作について説明する。
【0026】
図3は本発明の第1の実施の形態における指を曲げた状態の多関節装置を示す図である。
【0027】
まず、多関節装置10の図示されないアクチュエータを作動させて、第2弾性部材12の根本部12aを図3における矢印Cで示される方向、すなわち、先端部12bと反対方向に移動させる。ここで、前記アクチュエータは、いかなる種類のものであってもよく、例えば、DCモータ等のモータの回転軸に取り付けられたプーリを回転させてワイヤ等の線状体を巻き取るものであってもよいが、電磁石やリニアモータによってロッドを移動させるものであってもよいし、圧縮空気によってピストンを移動させる空圧シリンダ装置であってもよい。
【0028】
そして、前記根本部12aがアクチュエータによって引っ張られて矢印Cで示される方向に移動し、センタ線14から距離dの位置にまで到達すると、すなわち、Δd=dとなると、多関節装置10は図3に示されるように湾曲する。この場合、前記根本部12aがセンタ線14から距離dの位置にまで移動することによって、第2弾性部材12における支持部材13の前面から先端部12bまでの長さは前記距離dだけ短くなる。一方、第1弾性部材11における支持部材13の前面から先端部までの長さは不変である。そして、前記第1弾性部材11の先端部近傍は第3節部材23に固定され、第2弾性部材12の先端部12bは第3節部材23の下方部分に固定されている。そのため、前記第3節部材23の先端部が図に3おける下方向に移動して、第1弾性部材11が外側の円弧を形成し、第2弾性部材12が内側の円弧を形成するように、多関節装置10は変形する。これにより、該多関節装置10は、全体として屈曲し、指を曲げた状態となる。
【0029】
なお、子細に観察すると、前記第1弾性部材11は、厳密な円弧の形状ではなく、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23に固定されている部分が直線状となり、第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33において屈曲していることが分かる。同様に、前記第2弾性部材12も、厳密な円弧の形状ではなく、前記第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23に対応する部分がほぼ直線状となり、第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33において屈曲していることが分かる。
【0030】
この場合、第1弾性部材11と反対側の端部と支持部材13との距離、第2節部材22における第1弾性部材11と反対側の端部と第1節部材21における第1弾性部材11と反対側の端部との距離、及び、第3節部材23におけるの第1弾性部材11と反対側の端部と第2節部材22におけるの第1弾性部材11と反対側の端部との距離が変化して、前記l1 〜l3 よりも短いl1 ’〜l3 ’となっている。すなわち、多関節装置10が指を曲げた状態になると、前記第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33において、第2弾性部材12が露出している長さは、短くなってそれぞれl1 ’〜l3 ’となる。なお、前記第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33において、第2弾性部材12が短くなった分の合計は、前記距離dに等しい。
【0031】
図1に示されるような指を伸ばした状態においては、l1 =l2 =l3 であるから、指を曲げたことによるl1 〜l3 のそれぞれの変化量をΔ1とすると、Δdとの間には次の式(1)のような関係が成り立つ。
また、アクチュエータが作動を停止して前記第2弾性部材12の根本部12aを開放すると、すなわち、引っ張る力を解除して根本部12aを自由に移動可能な状態とすると、図3に示されるように変形していた第1弾性部材11及び第2弾性部材12は、自らの弾性力によって復元し、伸長して直線状となる。これにより、多関節装置10は、図1に示されるように、指を伸ばした状態に復帰する。
【0032】
このように、本実施の形態において、多関節装置10は、根本部11aが支持部材13に固定された板ばねとして機能する第1弾性部材11と、該第1弾性部材11に固定された第1節部材21、第2節部材22及び第3節部材23と、先端部12bが第3節部材23に固定された板ばねとして機能する第2弾性部材12とを有している。そして、該第2弾性部材12の根本部12aを引っ張ると、前記第1弾性部材11及び第2弾性部材12が円弧に似た形状を形成するように変形し、多関節装置10が第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33において屈曲して指を曲げた状態となる。また、前記第2弾性部材12の根本部12aを引っ張る力を解除すると、第1弾性部材11及び第2弾性部材12が自らの弾性力によって復元し、多関節装置10は、第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33が伸長し、指を伸ばした状態に復帰する。
【0033】
そのため、第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33を屈曲させるためにリンク機構のような複雑な構成を必要とすることなく、また、第1関節部31、第2関節部32及び第3関節部33のそれぞれにアクチュエータを配設する必要もない。したがって、多関節装置10の構成を簡素化し、かつ、アクチュエータの数を減少させることができ、コストを低下させるとともに、故障の発生する可能性を低下させることもできる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0035】
図4は本発明の第2の実施の形態における多関節装置の構成を示す第1の図、図5は本発明の第2の実施の形態における多関節装置の構成を示す第2の図である。
【0036】
本実施の形態において、ヒューマノイド型ロボットの手の指として使用される多関節装置10は、図4に示されるように、複数本が並列に配設される。前記多関節装置10の数はいくつであってもよいが、本実施の形態においては、四本である場合について説明する。この場合、四本の多関節装置10は、それぞれ、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dとして説明される。そして、前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは、共通の支持部材13を有する。なお、図4及び5は図1におけるB矢視断面図に相当する図であり、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのB矢視断面が、それぞれ、示されている。また、図4及び5においては、第2弾性部材12の根本部12a及び先端部12bの図示が省略されている。
【0037】
そして、図示されないアクチュエータを作動させて、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dにおける第2弾性部材12の根本部を、それぞれ、図4における矢印Dで示される方向に移動させることができるようになっている。このように、第2弾性部材12の根本部を矢印Dで示される方向に移動させることによって、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dを、それぞれ、屈曲させることができる。また、アクチュエータの作動を停止すると、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは屈曲した状態から伸びた状態に復帰する。すなわち、四本の指を曲げたり伸ばしたりすることができるようになっている。
【0038】
なお、図5には、アクチュエータとして、DCモータ等のモータを使用した例が示されている。この場合、該モータの回転軸に取り付けられたプーリ41a〜41dを回転させてワイヤ等の線状体40a〜40dを巻き取ることによって、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dにおける第2弾性部材12の根本部を、それぞれ、矢印Dで示される方向に移動させることができる。
【0039】
このように、本実施の形態においては、四つのアクチュエータとしてモータを使用することによって四本の指の曲げ伸ばしが可能であり、数少ないアクチュエータによって多数の指を備える手を作動させることができる。
【0040】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0041】
図6は本発明の第3の実施の形態における多関節装置の構成を示す第1の図、図7は本発明の第3の実施の形態における多関節装置の構成を示す第2の図である。
【0042】
本実施の形態において、ヒューマノイド型ロボットの手の指として使用される多関節装置10は、図6に示されるように、複数本が並列に配設される。前記多関節装置10の数はいくつであってもよいが、本実施の形態においては、前記第2の実施の形態と同様に、四本である場合について説明する。そして、前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは、共通の支持部材13を有する。さらに、前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dの第2弾性部材12は、根本部において共通の連結部材52に接続されている。なお、該連結部材52は、第2弾性部材12と同一の材質から成るものであってもよいし、異なる材質から成るものであってもよい。また、図6及び7は、前記図4及び5と同様に、図1におけるB矢視断面図に相当する図であり、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのB矢視断面が、それぞれ、示されている。
【0043】
そして、図示されないアクチュエータを作動させて、前記連結部材52を図6における矢印Eで示される方向に移動させることができるようになっている。そのため、すべての第2弾性部材12の根本部が矢印Eで示される方向に移動させられ、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dを、それぞれ、屈曲させることができる。また、アクチュエータの作動を停止すると、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは屈曲した状態から伸びた状態に復元する。すなわち、四本の指を同時に曲げたり伸ばしたりすることができるようになっている。これにより、じゃん拳遊びにおけるグーとパーとを出すことができる。なお、グーは前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのすべてが屈曲した状態であり、パーは前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのすべてが伸びた状態である。
【0044】
なお、図7には、アクチュエータとして、DCモータ等のモータを使用した例が示されている。この場合、該モータの回転軸に取り付けられたプーリ42を回転させてワイヤ等の線状体42aを巻き取ることによって、連結部材52を矢印Eで示される方向に移動させることができる。
【0045】
このように、本実施の形態においては、単一のアクチュエータとしてのモータを使用することによって四本の指を同時に曲げたり伸ばしたりすることができ、単一のアクチュエータによって多数の指を備える手を作動させることができる。そして、じゃん拳遊びにおけるグーとパーとを出すことができる。
【0046】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1〜第3の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0047】
図8は本発明の第4の実施の形態における多関節装置の構成を示す第1の図、図9は本発明の第4の実施の形態における多関節装置の構成を示す第2の図である。
【0048】
本実施の形態において、ヒューマノイド型ロボットの手の指として使用される多関節装置10は、図8に示されるように、複数本が並列に配設される。前記多関節装置10の数はいくつであってもよいが、本実施の形態においては、前記第2及び第3の実施の形態と同様に、四本である場合について説明する。そして、前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは、共通の支持部材13を有する。さらに、前記第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10bは、根本部において共通の連結部材としての第1の連結部材62に接続されている。また、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dの第2弾性部材12は、根本部において共通の連結部材としての第2の連結部材63に接続されている。すなわち、第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10b並びに第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは、対毎に共通の連結部材である第1の連結部材62及び第2の連結部材63に接続されている。そして、前記第1の連結部材62と第2の連結部材63とは互いに独立して動くことができるようになっている。なお、その他の点の構成については、前記第3の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0049】
そして、図示されないアクチュエータを作動させて、前記第1の連結部材62と第2の連結部材63とを互いに独立して図8における矢印Fで示される方向に移動させることができるようになっている。そのため、第2弾性部材12の根本部が矢印Fで示される方向に移動させられ、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dをそれぞれ屈曲させることができる。また、アクチュエータの作動を停止すると、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは屈曲した状態から伸びた状態に復帰する。この場合、第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10bを同時に曲げたり伸ばしたりすることができ、また、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dを同時に曲げたり伸ばしたりすることができる。なお、第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10bと、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dとは、互いに独立して曲げたり伸ばしたりすることができる。すなわち、四本の指を二本ずつ同時に曲げたり伸ばしたりすることができるようになっている。これにより、じゃん拳遊びにおけるグーとチョキとパーとを出すことができる。なお、グーは前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのすべてが屈曲した状態であり、チョキは前記第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10bが伸び、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dが屈曲した状態、パーは前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのすべてが伸びた状態である。
【0050】
なお、図9には、アクチュエータとして、DCモータ等のモータを使用した例が示されている。この場合、該モータの回転軸に取り付けられたプーリ43a及び43bを回転させてワイヤ等の線状体44a及び44bを巻き取ることによって、第1の連結部材62と第2の連結部材63とを互いに独立して矢印Fで示される方向に移動させることができる。
【0051】
このように、本実施の形態においては、二つのアクチュエータとしてのモータを使用することによって四本の指を二本ずつ同時に曲げたり伸ばしたりすることができ、少ないアクチュエータによって多数の指を備える手を作動させることができる。そして、じゃん拳遊びにおけるグーとチョキとパーとを出すことができる。
【0052】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、第1〜第4の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1〜第4の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0053】
図10は本発明の第5の実施の形態における多関節装置の構成を示す図、図11は本発明の第5の実施の形態における図10のG部拡大側面図である。
【0054】
本実施の形態において、ヒューマノイド型ロボットの手の指として使用される多関節装置10は、図10に示されるように、複数本が並列に配設される。前記多関節装置10の数はいくつであってもよいが、本実施の形態においては、前記第2〜第4の実施の形態と同様に、四本である場合について説明する。そして、前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは、共通の支持部材13を有する。さらに、前記第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10bは、根本部において共通の連結部材としての第1の連結部材72に接続されている。また、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dの第2弾性部材12は、根本部において共通の連結部材としての第2の連結部材73に接続されている。すなわち、第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10b並びに第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは、対毎に共通の連結部材である第1の連結部材72及び第2の連結部材73に接続されている。なお、図10は、前記図4及び5と同様に、図1におけるB矢視断面図に相当する図であり、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのB矢視断面が、それぞれ、示されている。
【0055】
そして、前記第1の連結部材72と第2の連結部材73とは、図10のG部において、互いに係合している。この場合、前記第1の連結部材72と第2の連結部材73とは、一部において互いに重なるように配設され、重なっている部分における第1の連結部材72の前方端縁(図10における左側端縁)に、図11に示されるようなフック形状の係合部72bが形成されている。そして、該係合部72bは第2の連結部材73の前方端縁に前方から引っ掛かるようにして係合する。すなわち、一方向に係合可能となっている。
【0056】
また、前記第1の連結部材72及び第2の連結部材73には、第1の駆動力伝達ピン72a及び第2の駆動力伝達ピン73aが、それぞれ、取り付けられている。そして、前記第1の駆動力伝達ピン72a及び第2の駆動力伝達ピン73aは、第1の駆動力伝達ロッド81に形成された第1の嵌(かん)合孔81a及び第2の駆動力伝達ロッド82に形成された第2の嵌合孔82aに嵌合されている。なお、前記第1の嵌合孔81a及び第2の嵌合孔82aは、それぞれ、第1の駆動力伝達ロッド81の軸方向及び第2の駆動力伝達ロッド82の軸方向に延在する長孔(あな)である。そのため、第1の駆動力伝達ピン72a及び第2の駆動力伝達ピン73aは、それぞれ、第1の嵌合孔81a及び第2の嵌合孔82a内部を長手方向に移動可能となっている。
【0057】
そして、第1の駆動力伝達ロッド81の軸方向及び第2の駆動力伝達ロッド82の後端(図10における右端)近傍は、第1の回転軸91a及び第2の回転軸91bによって、回転輪91の円周部に回転可能に接続される。なお、前記回転輪91は、アクチュエータとして、DCモータ等のモータのモータ回転軸92に取り付けられている。なお、図10に示されるように、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのすべてが指を伸ばした状態の場合、前記第1の回転軸91a、第2の回転軸91b及びモータ回転軸92は、センタ位置を示すセンタ線94上にある。
【0058】
次に、本実施の形態における多関節装置10の動作を説明する。まず、前記第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのすべてを屈曲した状態とする場合の動作について説明する。
【0059】
図12は本発明の第5の実施の形態における多関節装置の動作を示す第1の図である。
【0060】
この場合、アクチュエータとしてのモータを作動させることによって回転輪91を図12における矢印Iで示される方向(図12における右回り方向)に回転させて、第1の回転軸91aをセンタ線94よりも後方(図12における右方)に移動させ、第2の回転軸91bをセンタ線94よりも前方(図12における左方)に移動させる。これにより、第1の駆動力伝達ロッド81は、図12における矢印Jで示される方向(図12における右方向)に移動させられ、第2の駆動力伝達ロッド82は、図12における矢印Kで示される方向(図12における左方向)に移動させられる。そして、第1の駆動力伝達ピン72aが、第1の嵌合孔81aの前端に引っ掛けられて前記矢印Jで示される方向に移動させられるので、第1の連結部材72は、前記矢印Jで示される方向に移動させられる。この場合、第1の連結部材72の前方端縁に形成された係合部72bが第2の連結部材73の前方端縁に前方から引っ掛かるので、第2の連結部材73も第1の連結部材72と一体となって、前記矢印Jで示される方向に移動させられる。これにより、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dのすべてが屈曲させられる。
【0061】
なお、第2の駆動力伝達ピン73aは第2の嵌合孔82a内部を前記矢印Jで示される方向に移動することができるようになっている。そのため、第2の駆動力伝達ロッド82が前記矢印Kで示される方向に移動させられても、第2の駆動力伝達ピン73aは、第2の駆動力伝達ロッド82からの力を受けることなく、前記矢印Jで示される方向に移動することができる。これにより、第2の連結部材73も、第2の駆動力伝達ロッド82からの力を受けることなく、前記矢印Jで示される方向に移動することができる。
【0062】
また、回転軸91aをセンタ線94に戻すと、第1の多関節装置10a、第2の多関節装置10b、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは屈曲した状態から伸びた状態に復帰する。すなわち、四本の指を同時に曲げたり伸ばしたりすることができるようになっている。これにより、じゃん拳遊びにおけるグーとパーとを出すことができる。
【0063】
次に、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dを屈曲した状態とする場合の動作について説明する。
【0064】
図13は本発明の第5の実施の形態における多関節装置の動作を示す第2の図である。
【0065】
この場合、アクチュエータとしてのモータを作動させることによって回転輪91を図13における矢印Lで示される方向(図13における左回り方向)に回転させて、第1の回転軸91aをセンタ線94よりも前方に移動させ、第2の回転軸91bをセンタ線94よりも後方に移動させる。これにより、第1の駆動力伝達ロッド81は、図13における矢印Mで示される方向(図13における左方向)に移動させられ、第2の駆動力伝達ロッド82は、図13における矢印Nで示される方向(図13における右方向)に移動させられる。そして、第2の駆動力伝達ピン73aが、第2の嵌合孔82aの前端に引っ掛けられて前記矢印Nで示される方向に移動させられるので、第2の連結部材73は、前記矢印Nで示される方向に移動させられる。この場合、第1の連結部材72の前方端縁に形成された係合部72bは、第2の連結部材73の前方端縁に前方から引っ掛かるようになっているので、第2の連結部材73が前記矢印Nで示される方向、すなわち、後方に移動しても、第1の連結部材72が第2の連結部材73によって移動させられることがない。そのため、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは屈曲させられるが、第1の多関節装置10a及び第2の多関節装置10bは屈曲させられることがない。
【0066】
なお、第1の駆動力伝達ピン72aは第1の嵌合孔81a内部を前記矢印Nで示される方向に移動することができるようになっている。そのため、第1の駆動力伝達ロッド81が前記矢印Mで示される方向に移動させられても、第1の駆動力伝達ピン72aは、第1の駆動力伝達ロッド81からの力を受けることなく、停止した状態を維持することができる。これにより、第1の連結部材72も、第1の駆動力伝達ロッド81からの力を受けることなく、停止した状態を維持することができる。
【0067】
また、回転軸91bをセンタ線94に戻すと、第3の多関節装置10c及び第4の多関節装置10dは屈曲した状態から伸びた状態に復帰する。すなわち、二本の指を同時に曲げたり伸ばしたりすることができるようになっている。これにより、じゃん拳遊びにおけるチョキとパーとを出すことができる。 このように、本実施の形態においては、単一のアクチュエータとしてのモータの回転方向を変えることによって、四本の指を同時に曲げたり伸ばしたりすること、及び、四本の指の中の二本を同時に曲げたり伸ばしたりすることができる。すなわち、前記第4の実施の形態においては、二つのアクチュエータを使用するのに対し、本実施の形態においては、単一のアクチュエータによって同一の動作を行わせることができ、より少ないアクチュエータによって多数の指を備える手を複雑な態様で作動させることができる。そして、じゃん拳遊びにおけるグーとチョキとパーとを出すことができる。
【0068】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0069】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、装置全体の構成を簡素化し、かつ、アクチュエータの数を減少させて、コストが低く故障の少ない多関節装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における多関節装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における図1のA矢視断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における指を曲げた状態の多関節装置を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における多関節装置の構成を示す第1の図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における多関節装置の構成を示す第2の図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における多関節装置の構成を示す第1の図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における多関節装置の構成を示す第2の図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における多関節装置の構成を示す第1の図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における多関節装置の構成を示す第2の図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態における多関節装置の構成を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態における図10のG部拡大側面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態における多関節装置の動作を示す第1の図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態における多関節装置の動作を示す第2の図である。
【符号の説明】
10 多関節装置
10a 第1の多関節装置
10b 第2の多関節装置
10c 第3の多関節装置
10d 第4の多関節装置
11 第1弾性部材
11a、12a 根本部
12 第2弾性部材
12b 先端部
13 支持部材
21 第1節部材
22 第2節部材
23 第3節部材
31 第1関節部
32 第2関節部
33 第3関節部
52 連結部材
62、72 第1の連結部材
63、73 第2の連結部材
Claims (7)
- (a)根本部が支持部材に固定された第1弾性部材と、
(b)該第1弾性部材に固定された複数の節部材と、
(c)最先端に位置する節部材に先端部が固定された第2弾性部材とを有し、
(d)該第2弾性部材の根本部を先端部と反対方向に移動させると屈曲することを特徴とする多関節装置。 - 前記支持部材と節部材との間及び隣接する節部材同士の間の関節部が屈曲する請求項1に記載の多関節装置。
- 前記第1弾性部材及び第2弾性部材の弾性力によって屈曲した状態から復元して伸長する請求項1又は2に記載の多関節装置。
- 複数本並列して配設された請求項1〜3のいずれか1項に記載の多関節装置。
- (a)各第1弾性部材は共通の支持部材に固定され、
(b)各第2弾性部材の根本部は共通の連結部材に接続され、
(c)該連結部材がアクチュエータによって移動させられる請求項4に記載の多関節装置。 - (a)各第1弾性部材は共通の支持部材に固定され、
(b)各対の第2弾性部材の根本部は対毎に共通の連結部材に接続され、
(c)各連結部材が各アクチュエータによって移動させられる請求項4に記載の多関節装置。 - (a)各第1弾性部材は共通の支持部材に固定され、
(b)各対の第2弾性部材の根本部は対毎に共通の連結部材に接続され、
(c)各連結部材は、一方向に係合可能であり、単一のアクチュエータによって移動させられる請求項4に記載の多関節装置。
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