JP2005058525A - 読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート状の面状光源を備えた読取装置において、固体検出器のS/Nの低下を防止するとともに、光量のローカリティを低下させる。
【解決手段】 複数のエレメント35を備えた導電層31、有機EL層32、導電層33から成る面状光源30を駆動する光源制御手段40を、隣接する2本のエレメント35毎に直流電圧を印加する際に、隣接する2本のエレメント35のうち、一方のエレメント35の一端35aに駆動電圧Vを、他端35bに駆動電圧の95%の電圧Vを印加し、他方のエレメント35の一端35aに第2の電圧Vを、他端35bに第1の電圧Vを印加することにより、EL層を発光させるものとして、隣接する2本のエレメント35に互いに逆向きの電流を流すようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は画像情報を静電潜像として記録した固体検出器を読取光で走査することにより、固体検出器に静電潜像に応じた電流を発生させる、固体検出器の読取装置に関し、より詳細には、面状光源を駆動する光源制御手段に関するものである。
従来より、医療用X線撮影等において、被験者の受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線等の放射線に感応する例えばa−Se(アモルファスセレン)から成るセレン板等の光導電体を用いた固体検出器を使用し、この固体検出器に放射線画像情報を担持するX線等の記録用の放射線を照射して、放射線画像情報を担持する潜像電荷を固体検出器の蓄電部に蓄積させ、その後レーザービーム等の読取光で固体検出器を走査することにより固体検出器内に生じる電流を固体検出器両側の平板電極あるいはストライプ電極を介して検出することにより、潜像電荷が担持する静電潜像、すなわち放射線画像情報を読み取るシステムが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等)。
また、本願出願人は、このような固体検出器と、読取光を固体検出器に対して走査露光せしめる読取用露光光源部と、静電潜像を記録する前に所定の量の前露光光を固体検出器の全面に照射する前露光光源と、読取光の走査露光により固体検出器に記録された静電潜像に応じて流れ出した電流を検出する電流検出手段等とをコンパクトな筐体に内蔵した可搬型の画像撮像装置を提案している(例えば、特許文献3等)。
ところで、上記特許文献3に記載されているような画像撮像装置において、前露光光源には、例えば、複数の外部電極型希ガス蛍光ランプと、波長選択フィルタと、蛍光ランプから出力された光を効率よく固体検出器側へ反射するための反射板等とからなる光源が用いられていたが、このような光源は厚みがあるため、画像撮像装置全体の幅が厚くなってしまっていた。
そのため、上記ような光源の代わりに、上記特許文献3では、第1の導電層、発光層(EL層)、および、多数の線状電極からなる第2の導電層をこの順に積層してなる面状光源と、面状光源を駆動する光源制御手段とを備えてなり、読取用露光光源と前露光光源とを兼ねたシート状の読取装置(EL光源)を用いることが提案されており、これにより、画像撮像装置の幅を薄くすることが可能となる。
特開2000−105297号公報 特開2000−284056号公報 特開2001−292983号公報
ところで、上記特許文献3に記載されているような読取装置においては、線状電極に電流を流すと電磁誘導現象が発生し、線状電極と直交する固体検出器の信号線に影響を与え、電流変化がノイズとなって信号線に混入し固体検出器のS/Nを低下させてしまう問題がある。
また、読取装置は、例えば430mm×430mmのサイズの大面積の固体検出器のサイズと同じサイズに構成され、固体検出器の全面に前露光光を照射可能なように構成されているため、線状電極が長くなってその抵抗値が高くなる傾向にあり、面状光源を発光させるために、線状電極の一端、もしくは両端から電圧を印加した際に、線状電極の抵抗による電位の低下により、光量のローカリティが発生するという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みて、上記特許文献3に記載されているような、シート状の面状光源を備えた読取装置において、固体検出器のS/Nの低下を防止するとともに、光量のローカリティを低下させることを目的とするものである。
本発明による第1の読取装置は、画像情報を静電潜像として記録した固体検出器を読取光で走査することにより、固体検出器に静電潜像に応じた電流を発生させる、固体検出器の読取装置であって、第1の導電層、無機EL材料もしくは有機EL材料からなるEL層、および、多数の線状電極からなる第2の導電層をこの順に積層してなる面状光源と、隣接する2本の線状電極毎に、順次隣接する2本の線状電極と第1の導電層との間に電圧を印加してEL層を発光させ、走査を行わせる光源制御手段とを備え、光源制御手段が、隣接する2本の線状電極のうち、一方の線状電極の一端に第1の電圧Vを、他端に第1の電圧Vより小さい第2の電圧Vを印加し、他方の線状電極の一方の線状電極の一端側に位置する一端に第2の電圧Vを、他端に第1の電圧Vを印加することにより、EL層を発光させるものであることを特徴とするものである。
ここで、一方の線状電極の一端に印加する第1の電圧Vと、他方の線状電極の他端に印加する第1の電圧Vとは、厳密に同じである必要はなく、実質的に同じであればよい。同様に、一方の線状電極の他端に印加する第2の電圧Vと、他方の線状電極の一端に印加する第2の電圧Vとも、厳密に同じである必要はなく、実質的に同じであればよい。
また、本発明による第2の読取装置は、画像情報を静電潜像として記録した固体検出器を読取光で走査することにより、固体検出器に静電潜像に応じた電流を発生させる、固体検出器の読取装置であって、第1の導電層、無機EL材料もしくは有機EL材料からなるEL層、および、多数のU字状電極からなる第2の導電層をこの順に積層してなる面状光源と、U字状電極毎に、順次U字状電極と第1の導電層との間に電圧を印加してEL層を発光させ、走査を行わせる光源制御手段とを備え、光源制御手段が、U字状電極の一端に第1の電圧Vを印加し、他端に第1の電圧Vより小さい第2の電圧Vを印加することにより、EL層を発光させるものであることを特徴とするものである。
上記本発明による第1および第2の読取装置は、隣接する2本の線状電極(U字状電極の場合は直線部分)に対して互いに逆向きの電位勾配を持たせて、両者に互いに逆向きの電流が流れるようにし、線状電極に電流を流すことにより生じる電磁誘導現象を2本の線状電極間で互いに相殺して、固体検出器のS/Nの低下を防止するとともに、光量のローカリティ特性を互いに対称として、光量のローカリティを2本の線状電極間で互いに相殺して、光量のローカリティを低下させるようにしたものである。ここで、電位勾配を持たせて電流の流れる方向を確実に制御するためには線状電極の両端においてある程度の電位差を設ける必要があるが、あまり電位差が大きいと光量のローカリティが強くなってしまう。そのため、第1の電圧Vおよび第2の電圧Vは、式V≧0.9Vを満たすものとすることが好ましい。
本発明において「固体検出器」とは、画像情報を担持する記録光の照射を受けることにより、その画像情報を静電潜像として記録し、読取光で走査されることにより、静電潜像に応じた電流を発生するものを意味し、例えば上述の特許文献1に記載された静電記録体等である。
なお、「記録光」としては、画像情報を担持する電磁波であって、固体検出器に照射することにより該固体検出器に画像情報を静電潜像として記録させ得るものであればどのようなものを用いてもよく、例えば光や放射線等を用い得る。
また「読取光」としては、固体検出器に照射することにより固体検出器内に記録されている静電潜像に応じた電流を発生させ得る電磁波であればどのようなものを用いてもよく、例えば光や放射線等を用い得る。
本発明による第1の読取装置によれば、第1の導電層、無機EL材料もしくは有機EL材料からなるEL層、および、多数の線状電極からなる第2の導電層をこの順に積層してなる面状光源と、隣接する2本の線状電極毎に、順次隣接する2本の線状電極と第1の導電層との間に電圧を印加してEL層を発光させ、走査を行わせる光源制御手段とを備え、光源制御手段を、隣接する2本の線状電極のうち、一方の線状電極の一端に第1の電圧Vを、他端に第1の電圧Vより小さい第2の電圧Vを印加し、他方の線状電極の一方の線状電極の一端側に位置する一端に第2の電圧Vを、他端に第1の電圧Vを印加することにより、EL層を発光させるものとして、隣接する2本の線状電極に互いに逆向きの電流を流すようにしたので、線状電極に電流を流すことにより生じる電磁誘導現象を2本の線状電極間で互いに相殺することができるため、固体検出器のS/Nの低下を防止することができる。また、隣接する2本の線状電極に互いに逆向きの電流を流すようにしたことにより、光量のローカリティ特性が互いに対称となり、光量のローカリティを2本の線状電極間で互いに相殺することができるため、光量のローカリティを低下させることができる。
また、本発明による第2の読取装置によれば、第1の導電層、無機EL材料もしくは有機EL材料からなるEL層、および、多数のU字状電極からなる第2の導電層をこの順に積層してなる面状光源と、U字状電極毎に、順次U字状電極と第1の導電層との間に電圧を印加してEL層を発光させ、走査を行わせる光源制御手段とを備え、光源制御手段を、U字状電極の一端に第1の電圧Vを印加し、他端に第1の電圧Vより小さい第2の電圧Vを印加することにより、EL層を発光させるものとして、U字状電極の一端から折返部までの間と折返部から他端までの間とで互いに逆向きの電流が流れるようにしたので、線状電極に電流を流すことにより生じる電磁誘導現象をU字状電極の一端から折返部までの間と折返部から他端までの間とで互いに相殺することができるため、固体検出器のS/Nの低下を防止することができる。また、U字状電極の一端から折返部までの間と折返部から他端までの間とで互いに逆向きの電流が流れるようにしたことにより、光量のローカリティ特性が互いに対称となり、光量のローカリティをU字状電極の一端から折返部までの間と折返部から他端までの間とで互いに相殺することができるため、光量のローカリティを低下させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明による第1の実施の形態の読取装置を備えた放射線画像撮影読取装置の概略図、図2は上記放射線画像撮影読取装置における読取装置の電圧印加の態様を示す概略図である。
図1に示すように、この放射線画像撮影読取装置1は、放射線固体検出器10と、検出器10に積層された面状光源30、面状光源30を制御する光源制御手段40および検出器10の電荷を読み出す電流検出回路50からなる読取部20と、放射線照射部60と、電流検出回路50および放射線照射部60と接続された制御手段70を有している。本発明による読取装置は、上記の面状光源30と光源制御手段40とから構成されている。
検出器10は、上記特許文献1に記載した改良型直接変換方式(直接変換且つ光読出方式)の静電記録体であって、被写体を透過した記録用の放射線(例えば、X線等;以下記録光という)が第1の導電層11に照射されることにより記録用光導電層12内に電荷が発生し、この発生した電荷を記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面である蓄電部16に潜像電荷として蓄積し、読取用の電磁波(以下読取光と称す)で第2の導電層15が走査されることにより読取用光導電層14内に電荷が発生し前記潜像電荷と電荷再結合して潜像電荷の量に応じた電流を発生するものである。読取用電極としての導電層15は、多数の線状電極(図中の斜線部)がストライプ状に配列されて成るものである。以下導電層15の電極をストライプ電極15といい、各線状電極をエレメント15aという。
面状光源30は、導電層31、有機EL層32、導電層33から成るEL発光体であり、上述のように検出器10に積層されている。検出器10のストライプ電極15と導電層33との間には絶縁層34が設けられる。
導電層31は、多数の線状電極(図中の斜線部)がストライプ状に配列されて成るものである。以下導電層31の電極をストライプ電極31といい、各線状電極をエレメント35という。各エレメント35は、検出器10のストライプ電極15の各エレメント15aと交差(本例では略直交)するように配列されており、これにより、エレメント35によるライン状の光源が面状に多数配列するように構成される。各エレメント35は光源制御手段40に接続されている。また、導電層33はグランドに接続されており、光源駆動時のシールド層として機能するように構成されている。
光源制御手段40は、エレメント35とそれに対向する導電層33との間に所定の直流電圧を印加するものであり、読取時には隣接する2本のエレメント35毎に直流電圧を印加し、前露光時には隣接する2本のエレメント35単位で複数または全てのエレメント35に同時に直流電圧を印加するものである。
例えば、隣接する2本のエレメント35毎に順次切り替えながら、夫々のエレメント35と導電層33との間に所定の直流電圧を印加すると、エレメント35と導電層33とに挟まれた有機EL層32からEL光が発せられ、エレメント35を透過したEL光はライン状の読取光(以下ライン光という)として利用される。すなわち、面状光源30としては、ライン状の微小光源を面状に多数配列したものと等価となり、ストライプ電極15の長手方向の一方の端から他方の端までの全部について隣接する2本のエレメント35毎に順次切り替えてEL発光させることにより、ライン光でストライプ電極15の全面を電気的に走査することになる。なお、エレメント15aの長手方向が副走査方向に対応し、ライン光の延びる方向が主走査方向に対応する。
一方、隣接する2本のエレメント35単位で複数または全てのエレメント35に同時に直流電圧を印加すると、この電圧の印加により有機EL層32からストライプ電極15の全面に亘って略一様にEL光が発せられ、このEL光が前露光用の電磁波(以下前露光光という)として利用される。つまり、面状光源30は読取光源としてだけでなく、前露光用の光源としても機能するように構成されている。
ところで、本実施の形態においては導電層33をシールド層として機能させているため、エレメント35に電流を流すことにより生じる電磁誘導現象によるノイズの検出器10に対する影響を著しく低減させることができるが、それでも完全に影響を無くすことはできない。
このような問題を解消するため、光源制御手段40は、図2に示すように、隣接する2本のエレメント35毎に直流電圧を印加する際に、隣接する2本のエレメント35のうち、一方のエレメント35の一端35aに駆動電圧V(第1の電圧)を、他端35bに駆動電圧の95%の電圧V(第2の電圧)を印加し、他方のエレメント35の一端35aに電圧Vを、他端35bに電圧Vを印加することにより、EL層を発光させるものとして、隣接する2本のエレメント35に互いに逆向きの電流を流すように構成されている。
そのため、エレメント35に電流を流すことにより生じる電磁誘導現象を2本のエレメント35間で互いに相殺することができるため、検出器10から静電潜像を読み取る際のS/Nの低下を防止することができる。また、隣接する2本のエレメント35に互いに逆向きの電流を流すようにしたことにより、光量のローカリティ特性が互いに対称となり、光量のローカリティを2本のエレメント35間で互いに相殺することができるため、光量のローカリティを低下させることができる。
光源制御手段40には、制御信号C1が入力されるようになっており、制御信号C1がL(ロー)のときには前露光モード、H(ハイ)のときには記録光モードとなる。制御信号C1がハイインピーダンス状態のときには面状光源30からはEL光が発せられない。
電流検出回路50は、ストライプ電極15の各エレメント15a毎に、反転入力端子に接続された電流検出アンプ51を多数有している。検出器10の導電層11はスイッチ52の一方の入力および電源(電圧印加手段)53の負極に接続されており、電源53の正極はスイッチ52の他方の入力に接続されている。図示していないが、スイッチ52の出力は各電流検出アンプ51の非反転入力端子に共通に接続されている。面状光源30から読取光としてのライン光がストライプ電極15側に露光されることにより、各電流検出アンプ51は、各エレメント15aに流れる電流を、接続された各エレメント15aについて同時(並列的)に検出する。なお、電流検出アンプ51の構成の詳細については、本発明の要旨に関係がないのでここでは詳細な説明を省略するが、周知の構成を種々適用することが可能である。電流検出アンプ51の構成によっては、スイッチ52および電源53並びに各エレメント15aとの接続態様が上記とは異なるものとなるのは勿論である。
放射線照射部60は、放射線Rを発する放射線源61、放射線源61を駆動する電力を発生する高電圧発生器62、高電圧発生器62と接続された撮影をコントロールするスイッチ63とからなる。スイッチ63は、スイッチ63a、63bから成る2段スイッチとなっており、スイッチ63aがオンしなければスイッチ63bはオンしないように構成されている。
上記構成の放射線画像撮影読取装置1の作用について説明する。
先ず、撮影に先立って、光源制御手段40に入力される制御信号C1をL(前露光モード)にして前露光を行い、蓄電部16に蓄積されている不要な電荷を放出させる。このとき、スイッチ52はどのような状態にあってもよい。
次に、検出器10に静電潜像を記録する際には、先ず検出器10内の記録用光導電層12で発生した電荷を蓄電部16に蓄積させることができるように、スイッチ52を電源53側に切り換えて導電層11とストライプ電極15との間に電源53から直流電圧を印加して、両者を帯電させる。この後、スイッチ63aをオンして高電圧発生器62から高圧HVを発生させ、高電圧発生器62に設けられた不図示のスタンバイランプが点灯し高圧HVが安定した後、制御信号C1をハイインピーダンス状態として前露光を停止すると共にスイッチ63bをオンすると高電圧発生器62から高圧HVが放射線源61に供給され、放射線源61から放射線Rが照射される。この放射線Rを被写体65に爆射し、被写体65を透過した被写体65の放射線画像情報を担持する記録光Qを検出器10に照射する。すると、検出器10の記録用光導電層12内で正負の電荷対が発生し、その内の負電荷が所定の電界分布に沿ってストライプ電極15の各エレメント15aに集中せしめられ、記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面である蓄電部16に潜像電荷として蓄積される。潜像電荷の量は照射放射線量に略比例するので、この潜像電荷が静電潜像を担持することとなる。一方、記録用光導電層12内で発生する正電荷は導電層11に引き寄せられて、電源53から注入された負電荷と電荷再結合し消滅する。
次に、検出器10から静電潜像を読み取る際には、先ず制御信号C1をH(記録光モード)にし、スイッチ52を検出器10の導電層11側に接続して、光源制御手段40により、隣接する2本のエレメント35毎に順次切り替えながら、夫々のエレメント35と導電層33との間に所定の直流電圧を印加して、有機EL層32から発せられるライン光で検出器10の全面を電気的に走査する。
このライン光による走査により副走査位置に対応するライン光が入射した光導電層14内に正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が蓄電部16に蓄積された負電荷(潜像電荷)に引きつけられるように電荷輸送層13内を急速に移動し、蓄電部16で潜像電荷と電荷再結合し消滅する。一方、光導電層14に生じた負電荷は電源53から導電層15に注入される正電荷と電荷再結合し消滅する。このようにして、検出器10に蓄積されていた負電荷が電荷再結合により消滅し、この電荷再結合の際の電荷の移動による電流が検出器10内に生じる。この電流を各エレメント15a毎に接続された各電流検出アンプ51が同時に検出する。読取りの際に検出器10内を流れる電流は、潜像電荷すなわち静電潜像に応じたものであるから、この電流を検出することにより静電潜像を読み取る、すなわち静電潜像を表す画像信号を取得することができる。
なお、本実施の形態においては、検出器10のストライプ電極15の全面を電気的に走査する際に、隣接する2本のエレメント35毎に順次切り替えながら、夫々のエレメント35と導電層33との間に所定の直流電圧を印加するようにしたが、本発明による読取装置はこのような態様に限定されるものではなく、検出器10の画素ピッチ(ストライプ電極15の配列ピッチ)に対応して、隣接する2本のエレメント35を1組として、複数組のエレメント35毎に順次切り替えて走査を行うようにしてもよい。
次に、本発明による読取装置の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は上記第1の実施の形態と比較して、面状光源の線状電極(エレメント)の形状を変更し、それに伴い光源制御手段による電圧の印加の態様を変更したものである。
本実施の形態の読取装置を備えた放射線画像撮影読取装置は、上記第1の実施の形態と略同等であるため放射線画像撮影読取装置の概略図は省略する。図3は上記放射線画像撮影読取装置における読取装置の電圧印加の態様を示す概略図である。なお、図3においては、図1に示す上述の放射線画像撮影読取装置の要素と同等の要素には同番号を付し、それらについての説明は特に必要のない限り省略する。
本実施の形態の面状光源30は、導電層31、有機EL層32、導電層33から成るEL発光体であり、第1の実施の形態と同様に、検出器10に積層されている。検出器10のストライプ電極15と導電層31との間には絶縁層34が設けられる。導電層31は、多数のU字状電極が配列されて成るものである。以下各U字状電極をエレメント36という。各エレメント36は、長手方向(端部36a、36bから折返部36cに延びる方向)が検出器10のストライプ電極15の各エレメント15aと交差(本例では略直交)するように配列されており、これにより、エレメント36によるライン状の光源が面状に多数配列するように構成される。各エレメント36は光源制御手段40に接続されている。
光源制御手段40は、エレメント36とそれに対向する導電層33との間に所定の直流電圧を印加するものであり、読取時にはエレメント36毎に直流電圧を印加し、前露光時には複数または全てのエレメント36に同時に直流電圧を印加するものである。
例えば、エレメント36毎に順次切り替えながら、夫々のエレメント36と導電層33との間に所定の直流電圧を印加すると、エレメント36と導電層33とに挟まれた有機EL層32からEL光が発せられ、エレメント36を透過したEL光はライン状の読取光(以下ライン光という)として利用される。すなわち、面状光源30としては、ライン状の微小光源を面状に多数配列したものと等価となり、ストライプ電極15の長手方向の一方の端から他方の端までの全部についてエレメント36毎に順次切り替えてEL発光させることにより、ライン光でストライプ電極15の全面を電気的に走査することになる。なお、エレメント15aの長手方向が副走査方向に対応し、ライン光の延びる方向が主走査方向に対応する。
一方、複数または全てのエレメント36に同時に直流電圧を印加すると、この電圧の印加により有機EL層32からストライプ電極15の全面に亘って略一様にEL光が発せられ、このEL光が前露光用の電磁波(以下前露光光という)として利用される。つまり、面状光源30は読取光源としてだけでなく、前露光用の光源としても機能するように構成されている。
光源制御手段40は、図3に示すように、エレメント36に直流電圧を印加する際に、エレメント36の一端36aに駆動電圧V(第1の電圧)を、他端36bに駆動電圧の95%の電圧V(第2の電圧)を印加することにより、EL層を発光させるように構成されている。
そのため、エレメント36の一端36aから折返部36cまでの間と折返部36cから他端36bまでの間とで互いに逆向きの電流が流れるようになり、エレメント36に電流を流すことにより生じる電磁誘導現象をエレメント36の一端36aから折返部36cまでの間と折返部36cから他端36bまでの間とで互いに相殺することができるため、検出器10から静電潜像を読み取る際のS/Nの低下を防止することができる。また、エレメント36の一端36aから折返部36cまでの間と折返部36cから他端36bまでの間とで互いに逆向きの電流が流れるようにしたことにより、光量のローカリティ特性が互いに対称となり、光量のローカリティをエレメント36の一端36aから折返部36cまでの間と折返部36cから他端36bまでの間とで互いに相殺することができるため、光量のローカリティを低下させることができる。
なお、本実施の形態においては、検出器10のストライプ電極15の全面を電気的に走査する際に、1つのエレメント36毎に順次切り替えながら、夫々のエレメント36と導電層33との間に所定の直流電圧を印加するようにしたが、本発明による読取装置はこのような態様に限定されるものではなく、検出器10の画素ピッチ(ストライプ電極15の配列ピッチ)に対応して、複数のエレメント36毎に順次切り替えて走査を行うようにしてもよい。
なお、上記第1および第2の実施の形態において、面状光源のEL層には有機ELを用いたが、無機ELを用いることも可能であり、その場合には、同様の考え方で交流駆動すればよい。
第1の実施の形態の読取装置を備えた放射線画像撮影読取装置の概略図 上記放射線画像撮影読取装置における読取装置の電圧印加の態様を示す概略図 第2の実施の形態の読取装置を備えた放射線画像撮影読取装置における読取装置の電圧印加の態様を示す概略図
符号の説明
1 放射線画像撮影読取装置
10 放射線固体検出器
20 読取部
30 面状光源
40 光源制御手段
50 電流検出回路
60 放射線照射部
70 制御手段

Claims (3)

  1. 画像情報を静電潜像として記録した固体検出器を読取光で走査することにより、前記固体検出器に前記静電潜像に応じた電流を発生させる、前記固体検出器の読取装置であって、
    第1の導電層、無機EL材料もしくは有機EL材料からなるEL層、および、多数の線状電極からなる第2の導電層をこの順に積層してなる面状光源と、
    隣接する2本の線状電極毎に、順次該隣接する2本の線状電極と前記第1の導電層との間に電圧を印加して前記EL層を発光させ、前記走査を行わせる光源制御手段とを備え、
    該光源制御手段が、隣接する2本の線状電極のうち、一方の線状電極の一端に第1の電圧Vを、他端に該第1の電圧Vより小さい第2の電圧Vを印加し、他方の線状電極の前記一方の線状電極の一端側に位置する一端に前記第2の電圧Vを、他端に前記第1の電圧Vを印加することにより、前記EL層を発光させるものであることを特徴とする読取装置。
  2. 画像情報を静電潜像として記録した固体検出器を読取光で走査することにより、前記固体検出器に前記静電潜像に応じた電流を発生させる、前記固体検出器の読取装置であって、
    第1の導電層、無機EL材料もしくは有機EL材料からなるEL層、および、多数のU字状電極からなる第2の導電層をこの順に積層してなる面状光源と、
    前記U字状電極毎に、順次該U字状電極と前記第1の導電層との間に電圧を印加して前記EL層を発光させ、前記走査を行わせる光源制御手段とを備え、
    該光源制御手段が、前記U字状電極の一端に第1の電圧Vを印加し、他端に該第1の電圧Vより小さい第2の電圧Vを印加することにより、前記EL層を発光させるものであることを特徴とする読取装置。
  3. 前記第1の電圧Vおよび前記第2の電圧Vが、式V≧0.9Vを満たすものであることを特徴とする請求項1または2記載の読取装置。
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