しかしながら、遊技機の稼働状況に応じて貸与代金を決定する場合、遊技機の稼働状況を示す情報は正確なものでなければならず、遊技場側に情報を改竄されてしまうと、正確な代金の算出を行うことができないという問題点がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技機を監視する監視手段を介して遊技機の稼働状況を示す情報を収集し、その情報に基づいて遊技機の代金を決定する代金回収システム、遊技機及び収集サーバを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の代金回収システムは、遊技機のいずれかの部材に設られたICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段が前記遊技機に接続し、当該監視手段は、前記遊技機の遊技に関する情報である遊技情報を収集する収集サーバに店内ネットワークを介して接続した代金回収システムであって、前記遊技機は、当該遊技機の遊技の状態が変化した場合に、前記監視手段へ信号を送信する信号送信手段を備え、前記監視手段は、前記信号送信手段から送信された信号を受信する信号受信手段と、当該信号受信手段が受信した信号を前記遊技情報として集計する信号集計手段と、当該信号集計手段で集計された前記遊技情報を記憶する第1遊技情報記憶手段と、当該第1遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を前記収集サーバへ送信する遊技情報送信手段とを備え、前記収集サーバは、前記遊技情報送信手段から送信された前記遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、当該遊技情報受信手段が受信した前記遊技情報を記憶する第2遊技情報記憶手段と、外部へ情報を出力する出力手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明の代金回収システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、遊技媒体の通過を検知する検知手段を備え、前記信号送信手段は、当該検知手段が遊技媒体の通過を検知した場合にも前記監視手段へ信号を送信することを特徴とする構成となっている。
また、請求項3に係る発明の代金回収システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記代金回収システムは、前記収集サーバと通信可能な携帯情報端末を備えた代金回収システムであって、前記収集サーバは、前記携帯情報端末と通信を行う第1送受信手段を備え、前記出力手段は、前記第2遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を、前記第1送受信手段で前記携帯情報端末へ出力し、前記携帯情報端末は、前記収集サーバと通信を行う携帯情報端末側送受信手段と、前記出力手段から出力され、前記携帯情報端末側送受信手段が受信した前記遊技情報を記憶する第3遊技情報記憶手段と、当該第3遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報に基づいて前記遊技機の代金を決定する第1代金決定手段と、当該第1代金決定手段で決定された代金に基づいて請求書を作成する第1請求書作成手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項4に係る発明の代金回収システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記代金回収システムは、前記収集サーバとネットワークを介して通信可能な外部サーバを備えた代金回収システムであって、前記収集サーバは、前記外部サーバと通信を行う第2送受信手段を備え、前記出力手段は、前記第2遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を、前記第2送受信手段で前記外部サーバへ出力し、前記外部サーバは、前記収集サーバと通信を行う外部サーバ側送受信手段と、前記出力手段から出力され、前記外部サーバ側送受信手段が受信した前記遊技情報を記憶する第4遊技情報記憶手段と、当該第4遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報に基づいて前記遊技機の代金を決定する第2代金決定手段と、当該第2代金決定手段で決定された代金に基づいて請求書を作成する第2請求書作成手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項5に係る発明の代金回収システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記収集サーバは、前記第2遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報に基づいて、前記遊技機の代金を決定する第3代金決定手段と、当該第3代金決定手段で決定された前記代金を記憶する代金記憶手段と、前記出力手段は、当該代金記憶手段に記憶されている前記代金を代金情報として外部へ出力することを特徴とする構成となっている。
また、請求項6に係る発明の代金回収システムでは、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記代金回収システムは、前記収集サーバと通信可能な携帯情報端末を備えた代金回収システムであって、前記収集サーバは、前記携帯情報端末と通信を行う第1送受信手段を備え、前記出力手段は、前記代金情報を前記第1送受信手段で前記携帯情報端末へ出力し、前記携帯情報端末は、前記収集サーバと通信を行う携帯情報端末側送受信手段と、前記出力手段から出力され、前記携帯情報端末側送受信手段が受信した前記代金情報を記憶する第1代金情報記憶手段と、当該第1代金情報記憶手段に記憶されている前記代金情報に基づいて請求書を作成する第3請求書作成手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項7に係る発明の代金回収システムでは、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記代金回収システムは、前記収集サーバとネットワークを介して通信可能な外部サーバを備えた代金回収システムであって、前記収集サーバは、前記外部サーバと通信を行う第2送受信手段を備え、前記出力手段は、前記代金情報を前記第2送受信手段で前記外部サーバへ出力し、前記外部サーバは、前記収集サーバと通信を行う外部サーバ側送受信手段と、前記出力手段から出力され、前記外部サーバ側送受信手段が受信した前記代金情報を記憶する第2代金情報記憶手段と、当該第2代金情報記憶手段に記憶されている前記代金情報に基づいて請求書を作成する第4請求書作成手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項8に係る発明の代金回収システムでは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、遊技媒体が流下する遊技領域に設けられ、遊技媒体が入賞する始動入賞口と、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞を契機に乱数の取得を行う乱数取得手段と、前記乱数取得手段が取得した乱数に基づいて、遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態を生起させる大当たりとするか否かの判定を行う大当たり判定手段と、当該大当たり判定手段による判定の結果を報知する報知手段とを備えた遊技機であって、前記検知手段は、遊技媒体が遊技領域に発射される際に、遊技媒体が通過する場所、遊技領域に発射された遊技媒体が回収される際に、遊技媒体が通過する場所、所定の遊技媒体獲得条件が成立したことにより払い出される遊技媒体が通過する場所、又は、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体が通過する場所のうちの少なくとも1つの場所に設けられ、前記遊技機の遊技の状態は、前記報知手段で判定の結果の報知が開始された場合、前記大当たり判定手段で、前記大当たりと判定される確率が高くなる高確率状態となった場合、又は、前記大当たり遊技状態が生起された場合のうちの少なくとも1つの場合に変化し、前記遊技情報は、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、前記報知手段で判定の結果の報知が開始された回数、高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数のうちの少なくとも1つであることを特徴とする構成となっている。
また、請求項9に係る発明の代金回収システムでは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記代金が前記遊技機の貸与を受けた者が支払う貸与代金であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項10に係る発明の代金回収システムでは、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記監視手段は、前記信号受信手段が受信した信号又は前記第1遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を、遊技機の管理を行うホールコンピュータへ送信する第3遊技情報送信手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項11に係る発明の遊技機では、遊技機のいずれかの部材に設られたICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段を接続し、当該監視手段が、前記遊技機の遊技に関する情報である遊技情報を収集する収集サーバに店内ネットワークを介して接続した遊技機であって、前記遊技機は、当該遊技機の遊技の状態が変化した場合に、前記監視手段へ信号を送信する信号送信手段とを備え、前記監視手段は、前記信号送信手段から送信された信号を受信する信号受信手段と、当該信号受信手段が受信した信号を前記遊技情報として集計する信号集計手段と、当該信号集計手段で集計された前記遊技情報を記憶する第1遊技情報記憶手段と、当該第1遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を前記収集サーバへ送信する遊技情報送信手段とを備えている。
また、請求項12に係る発明の遊技機では、請求項11に記載の発明の構成に加えて、遊技媒体の通過を検知する検知手段を備え、前記信号送信手段は、当該検知手段が遊技媒体の通過を検知した場合にも前記監視手段へ信号を送信することを特徴とする構成となっている。
また、請求項13に係る発明の遊技機では、請求項11又は12に記載の発明の構成に加えて、遊技媒体が流下する遊技領域に設けられ、遊技媒体が入賞する始動入賞口と、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞を契機に乱数の取得を行う乱数取得手段と、前記乱数取得手段が取得した乱数に基づいて、遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態を生起させる大当たりとするか否かの判定を行う大当たり判定手段と、当該大当たり判定手段による判定の結果を報知する報知手段とを備えた遊技機であって、前記検知手段は、遊技媒体が遊技領域に発射される際に、遊技媒体が通過する場所、遊技領域に発射された遊技媒体が回収される際に、遊技媒体が通過する場所、所定の遊技媒体獲得条件が成立したことにより払い出される遊技媒体が通過する場所、又は、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体が通過する場所のうちの少なくとも1つの場所に設けられ、前記遊技機の遊技の状態は、前記報知手段で判定の結果の報知が開始された場合、前記大当たり判定手段で、前記大当たりと判定される確率が高くなる高確率状態となった場合、又は、前記大当たり遊技状態が生起された場合のうちの少なくとも1つの場合に変化し、前記遊技情報は、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、前記報知手段で判定の結果の報知が開始された回数、高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数のうちの少なくとも1つであることを特徴とする構成となっている。
また、請求項14に係る発明の遊技機では、請求項11乃至13のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記監視手段は、前記信号受信手段が受信した信号又は前記第1遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を、遊技機の管理を行うホールコンピュータへ送信する第3遊技情報送信手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項15に係る発明の収集サーバは、遊技機に接続して当該遊技機のいずれかの部材に設られたICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視し、さらに前記遊技機の遊技に関する情報をである遊技情報を集計する監視手段に、店内ネットワークを介して接続し、前記遊技情報を収集する収集サーバであって、遊技機に接続して当該遊技機のいずれかの部材に設られたICタグと非接触で通信を行うことにより前記部材の状態を監視する監視手段に、店内ネットワークを介して接続し、前記遊技機の遊技に関する情報である遊技情報を収集する収集サーバであって、前記監視手段から送信された前記遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、当該遊技情報受信手段が受信した前記遊技情報を記憶する第2遊技情報記憶手段と、外部へ情報を出力する出力手段と備えている。
また、請求項16に係る発明の収集サーバでは、請求項15に記載の発明の構成に加えて、携帯情報端末と通信可能な収集サーバであって、前記携帯情報端末と通信を行う第1送受信手段を備え、前記出力手段は、前記第2遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を、前記第1送受信手段で前記携帯情報端末へ出力することを特徴とする構成となっている。
また、請求項17に係る発明の収集サーバでは、請求項15に記載の発明の構成に加えて、外部サーバとネットワークを介して通信可能な収集サーバであって、前記外部サーバと通信を行う第2送受信手段を備え、前記出力手段は、前記第2遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を、前記第2送受信手段で前記外部サーバへ出力することを特徴とする構成となっている。
また、請求項18に係る発明の収集サーバでは、請求項15に記載の発明の構成に加えて、前記第2遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報に基づいて、前記遊技機の代金を決定する第3代金決定手段と、当該第3代金決定手段で決定された前記代金を記憶する代金記憶手段と、前記出力手段は、当該代金記憶手段に記憶されている前記代金を代金情報として外部へ出力することを特徴とする構成となっている。
また、請求項19に係る発明の収集サーバでは、請求項18に記載の発明の構成に加えて、携帯情報端末と通信可能な収集サーバであって、前記携帯情報端末と通信を行う第1送受信手段を備え、前記出力手段は、前記代金情報を前記第1送受信手段で前記携帯情報端末へ出力することを特徴とする構成となっている。
また、請求項20に係る発明の収集サーバでは、請求項18に記載の発明の構成に加えて、外部サーバとネットワークを介して通信可能な収集サーバであって、前記外部サーバと通信を行う第2送受信手段を備え、前記出力手段は、前記代金情報を前記第2送受信手段で前記外部サーバへ出力することを特徴とする構成となっている。
また、請求項21に係る発明の収集サーバでは、請求項15乃至20のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技情報は、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、大当たり判定の結果の報知が実施された回数、大当たりとなる確率が通常よりも高確率である高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数のうちの少なくとも1つが用いられる。
また、請求項22に係る発明の収集サーバでは、請求項15乃至21のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記代金が前記遊技機の貸与を受けた者が支払う貸与代金が用いられる。
請求項1に係る発明の代金回収システムでは、信号送信手段は、遊技機の遊技の状態が変化した場合に、監視手段へ信号を送信する。また、監視手段の信号受信手段は、信号送信手段から送信された信号を受信し、信号集計手段は、信号受信手段が受信した信号を遊技情報として集計し、第1遊技情報記憶手段は、信号集計手段で集計された遊技情報を記憶し、遊技情報送信手段は、第1遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報を収集サーバへ送信する。また、収集サーバに備えられた遊技情報受信手段は、遊技情報送信手段から送信された遊技情報を受信し、第2遊技情報記憶手段は、遊技情報受信手段が受信した遊技情報を記憶し、出力手段は、外部へ情報を出力することができる。したがって、遊技機の部材の状態の監視を行う監視手段において、遊技機の遊技の状態の変化を遊技機の遊技情報として集計することができ、監視手段において集計された遊技情報を収集サーバが収集し、外部に出力することができる。よって、収集サーバは、収集された遊技情報をプリンタを介して印字として出力することができる。また、収集サーバは、フレキシブルディスクやCD−ROM、MO等の記録媒体にデータとして出力することができる。また、収集サーバは、ネットワークや通信回路を介して接続した他の装置にデータとして出力することができる。また、収集サーバは、液晶ディスプレイやCRT等に画面として出力することができる。また、収集サーバは、遊技場が遊技機の管理を行っているホールコンピュータから遊技情報を取得するのではなく、監視手段により集計された遊技情報を取得できるので、遊技場側で遊技情報を改竄される恐れが少なく、正確な遊技情報を取得することができる。
また、請求項2に係る発明の代金回収システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、遊技機に備えられた検知手段は遊技媒体の通過を検知し、信号送信手段は、検知手段が遊技媒体の通過を検知した場合にも監視手段へ信号を送信することができる。したがって、検知手段が備えられている場所を通過した遊技媒体の個数を遊技機の遊技情報として集計することができる。
また、請求項3に係る発明の代金回収システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、収集サーバに備えられた第1送受信手段は、携帯情報端末と通信を行い、出力手段は、第2遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報を、第1送受信手段で携帯情報端末へ出力することができる。また、携帯情報端末の携帯情報端末側送受信手段は、収集サーバと通信を行い、第3遊技情報記憶手段は、出力手段から出力され、携帯情報端末側送受信手段が受信した遊技情報を記憶し、第1代金決定手段は、第3遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報に基づいて遊技機の代金を決定し、第1請求書作成手段は、第1代金決定手段で決定された代金に基づいて請求書を作成することができる。したがって、遊技機の部材の状態を監視する監視手段が集計し、収集サーバが収集した遊技情報を携帯情報端末が受信し、その遊技情報に基づいて遊技機の代金を決定することができる。さらに、その代金の請求書を作成することができる。よって、遊技場において、請求書発行者が、携帯情報端末に備えられている印刷手段で請求書を印刷することにより、収集サーバから遊技情報を取得したその場で請求書を発行することができるので、請求書を送付する手間がない。
また、請求項4に係る発明の代金回収システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、収集サーバに備えられた第2送受信手段は、外部サーバと通信を行い、出力手段は、第2遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報を、第2送受信手段で外部サーバへ出力することができる。また、外部サーバの外部サーバ側送受信手段は、収集サーバと通信を行い、第4遊技情報記憶手段は、出力手段から出力され、外部サーバ側送受信手段が受信した遊技情報を記憶し、第2代金決定手段は、第4遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報に基づいて遊技機の代金を決定し、第2請求書作成手段は、第2代金決定手段で決定された代金に基づいて請求書を作成することができる。したがって、遊技機の部材の状態を監視する監視手段が集計し、収集サーバが収集した遊技情報を外部サーバがネットワークを介して受信し、その遊技情報に基づいて遊技機の代金を決定することができる。さらに、その代金の請求書を作成することができる。よって、外部サーバで請求書を作成することができるので、複数の遊技場の複数の遊技機の請求書の作成を外部サーバで行うことができる。そして、外部サーバは遊技場に設置されている収集サーバとネットワークを介して接続されており、収集サーバから遊技情報が送信されてくるので、係員が遊技場を廻り遊技情報を収集するという手間がない。
また、請求項5に係る発明の代金回収システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、収集サーバの第3代金決定手段は、第2遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報に基づいて、遊技機の代金を決定し、代金記憶手段は、第3代金決定手段で決定された代金を記憶し、出力手段は、代金記憶手段に記憶されている代金を代金情報として外部へ出力することができる。したがって、収集サーバで収集した遊技情報に基づいて遊技機の代金を決定することができる。そして決定された代金を代金情報として外部へ出力できるので、プリンタを介して印字として出力されれば、その印刷物を参照して担当者が請求書を作成することができる。また、データとしてフレキシブルディスクやCD−ROM、MO等の記録媒体に出力されれば、請求書発行者に記録媒体を引き渡すことができる。そして、請求書発行者は記録媒体に記憶されたデータを請求書発行端末に読み込ませることにより、請求書を作成することができる。また、データとしてネットワークや通信回路を介して接続した他の装置に出力されれば接続装置において、データを出力したり、請求項を作成したりすることができる。また、液晶ディスプレイやCRT等に画面として出力されれば、その画面を参照して担当者が請求書を作成することができる。
また、請求項6に係る発明の代金回収システムでは、請求項5に記載の発明の効果に加えて、収集サーバに備えられた第1送受信手段は、携帯情報端末と通信を行い、出力手段は、代金情報を第1送受信手段で携帯情報端末へ出力することができる。また、携帯情報端末の携帯情報端末側送受信手段は、収集サーバと通信を行い、第1代金情報記憶手段は、出力手段から出力され、携帯情報端末側送受信手段が受信した代金情報を記憶し、第3請求書作成手段は、第1代金情報記憶手段に記憶されている代金情報に基づいて請求書を作成することができる。したがって、収集サーバで算出された代金に基づいて、携帯情報端末で請求書を作成することができる。よって、携帯情報端末に備えられている印刷手段で請求書を印刷して、請求書を発行することができる。
また、請求項7に係る発明の代金回収システムでは、請求項5に記載の発明の効果に加えて、収集サーバに備えられた第2送受信手段は、外部サーバと通信を行い、出力手段は、代金情報を第2送受信手段で外部サーバへ出力することができる。また、外部サーバの外部サーバ側送受信手段は、収集サーバと通信を行い、第2代金情報記憶手段は、出力手段から出力され、外部サーバ側送受信手段が受信した代金情報を記憶し、第4請求書作成手段は、第2代金情報記憶手段に記憶されている代金情報に基づいて請求書を作成することができる。したがって、収集サーバで算出された代金に基づいて、外部サーバで請求書を作成することができる。よって、外部サーバで請求書を作成することができるので、複数の遊技場の複数の遊技機の請求書の作成を外部サーバで行うことができる。そして、外部サーバは遊技場に設置されている収集サーバとネットワークを介して接続されており、収集サーバから遊技情報が送信されてくるので、係員が遊技場を廻り遊技情報を収集するという手間がない。
また、請求項8に係る発明の代金回収システムでは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遊技機の始動入賞口は、遊技媒体が流下する遊技領域に設けられ、遊技媒体が入賞し、乱数取得手段は、始動入賞口への遊技媒体の入賞を契機に乱数の取得を行うと、大当たり判定手段は、乱数取得手段が取得した乱数に基づいて、遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態を生起させる大当たりとするか否かの判定を行うと、報知手段は、大当たり判定手段による判定の結果を報知することができる。そして、検知手段を、遊技媒体が遊技領域に発射される際に、遊技媒体が通過する場所、遊技領域に発射された遊技媒体が回収される際に、遊技媒体が通過する場所、所定の遊技媒体獲得条件が成立したことにより払い出される遊技媒体が通過する場所、又は、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体が通過する場所のうちの少なくとも1つの場所に設けることができる。遊技機の遊技の状態は、報知手段で判定の結果の報知が開始された場合、大当たり判定手段で、大当たりと判定される確率が高くなる高確率状態となった場合、又は、大当たり遊技状態が生起された場合のうちの少なくとも1つの場合に変化し、遊技情報は、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、報知手段で判定の結果の報知が開始された回数、高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数のうちの少なくとも1つを用いることができる。したがって、監視手段は、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、報知手段で判定の結果の報知が開始された回数、高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数を集計することができる。そして、これらのデータの少なくとも1つに基づいて、収集サーバ、携帯情報端末、又は、外部サーバは、遊技機の代金を決定することができる。よって、稼働率が低く、遊技場への収入が低い遊技機には安い代金に決定される。そして、稼働率が高く、遊技場への収入が高い遊技機には高い代金に決定される。したがって、遊技場は収入の低い遊技機に高い代金を払う必要がない。また、遊技機製造会社は、稼働率の高い遊技機には高い代金を請求することができる。
また、請求項9に係る発明の代金回収システムでは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記代金は前記遊技機の貸与を受けた者が支払う貸与代金を用いることができる。したがって、遊技機を販売するのではなく、レンタルやリースにより遊技機を遊技場に貸与した際の代金を、遊技機の部材の状態を監視する監視手段が集計し、収集サーバが収集した遊技情報をに基づいて決定することができる。
また、請求項10に係る発明の代金回収システムでは、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記監視手段に備えられた第3遊技情報送信手段は、前記信号受信手段が受信した信号又は前記第1遊技情報記憶手段に記憶されている前記遊技情報を、遊技機の管理を行うホールコンピュータへ送信することができる。したがって、監視手段で集計した遊技情報をホールコンピュータにおいても保有することができる。
また、請求項11に係る発明の遊技機では、信号送信手段は、遊技機の遊技の状態が変化した場合に、監視手段へ信号を送信することができる。また、監視手段の信号受信手段は、信号送信手段から送信された信号を受信し、信号集計手段は、信号受信手段が受信した信号を遊技情報として集計し、第1遊技情報記憶手段は、信号集計手段で集計された遊技情報を記憶し、遊技情報送信手段は、第1遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報を収集サーバへ送信することができる。したがって、遊技機の部材の状態の監視を行う監視手段において、遊技機の遊技の状態の変化を遊技機の遊技情報として集計することができ、集計した遊技情報を収集サーバへ送信することができる。よって、収集サーバは遊技場が遊技機の管理を行っているホールコンピュータから遊技情報を取得するのではなく、監視手段により集計された遊技情報を取得できるので、遊技場側で遊技情報を改竄される恐れが少なく、正確な遊技情報を取得することができる。
また、請求項12に係る発明の遊技機では、請求項11に記載の発明の効果に加えて、検知手段は遊技媒体の通過を検知し、信号送信手段は、検知手段が遊技媒体の通過を検知した場合にも監視手段へ信号を送信することができる。したがって、検知手段が備えられている場所を通過した遊技媒体の個数を遊技機の遊技情報として集計することができる。
また、請求項13に係る発明の遊技機では、請求項11又は12に記載の発明の効果に加えて、乱数取得手段は、始動入賞口への遊技媒体の入賞を契機に乱数の取得を行うと、大当たり判定手段は、乱数取得手段が取得した乱数に基づいて、遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態を生起させる大当たりとするか否かの判定を行うと、報知手段は、大当たり判定手段による判定の結果を報知することができる。そして、検知手段を、遊技媒体が遊技領域に発射される際に、遊技媒体が通過する場所、遊技領域に発射された遊技媒体が回収される際に、遊技媒体が通過する場所、所定の遊技媒体獲得条件が成立したことにより払い出される遊技媒体が通過する場所、又は、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体が通過する場所のうちの少なくとも1つの場所に設けることができる。また、遊技機の遊技の状態は、報知手段で判定の結果の報知が開始された場合、大当たり判定手段で、大当たりと判定される確率が高くなる高確率状態となった場合、又は、大当たり遊技状態が生起された場合のうちの少なくとも1つの場合に変化し、遊技情報は、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、報知手段で判定の結果の報知が開始された回数、高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数のうちの少なくとも1つを用いることができる。したがって、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、報知手段で判定の結果の報知が開始された回数、高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数を集計することができる。
また、請求項14に係る発明の遊技機では、請求項11乃至13のいずれかに記載の発明の効果に加えて、監視手段に備えられた第3遊技情報送信手段は、信号受信手段が受信した信号又は第1遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報を、遊技機の管理を行うホールコンピュータへ送信することができる。したがって、監視手段で集計した遊技情報をホールコンピュータにおいても保有することができる。
また、請求項15に係る発明の収集サーバでは、遊技情報受信手段は、監視手段から送信された遊技情報を受信し、第2遊技情報記憶手段は、遊技情報受信手段が受信した遊技情報を記憶し、出力手段は、外部へ情報を出力することができる。したがって、遊技機の部材の状態の監視を行う監視手段において集計された遊技情報を収集し、外部に出力することができる。よって、収集した遊技情報をプリンタを介して印字として出力することができる。また、フレキシブルディスクやCD−ROM、MO等の記録媒体にデータとして出力することができる。また、ネットワークや通信回路を介して接続した他の装置にデータとして出力することができる。また、液晶ディスプレイやCRT等に画面として出力することができる。また、収集サーバは、遊技場が遊技機の管理を行っているホールコンピュータから遊技情報を取得するのではなく、監視手段により集計された遊技情報を取得できるので、遊技場側で遊技情報を改竄される恐れが少なく、正確な遊技情報を取得することができる。
また、請求項16に係る発明の収集サーバでは、請求項15に記載の発明の効果に加えて、第1送受信手段は、携帯情報端末と通信を行い、出力手段は、第2遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報を、第1送受信手段で携帯情報端末へ出力することができる。
また、請求項17に係る発明の収集サーバでは、請求項15に記載の発明の効果に加えて、第2送受信手段は、外部サーバと通信を行い、出力手段は、第2遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報を、第2送受信手段で外部サーバへ出力することができる。
また、請求項18に係る発明の収集サーバでは、請求項15に記載の発明の効果に加えて、収集サーバの第3代金決定手段は、第2遊技情報記憶手段に記憶されている遊技情報に基づいて、遊技機の代金を決定し、代金記憶手段は、第3代金決定手段で決定された代金を記憶し、出力手段は、代金記憶手段に記憶されている代金を代金情報として外部へ出力することができる。したがって、収集サーバで収集した遊技情報に基づいて遊技機の代金を決定することができる。そして決定された代金を代金情報として外部へ出力できるので、プリンタを介して印字として出力されれば、その印刷物を参照して担当者が請求書を作成することができる。また、データとしてフレキシブルディスクやCD−ROM、MO等の記録媒体に出力されれば、請求書発行者に記録媒体を引き渡すことができる。そして、請求書発行者は記録媒体に記憶されたデータを請求書発行端末に読み込ませることにより、請求書を作成することができる。また、データとしてネットワークや通信回路を介して接続した他の装置に出力されれば接続装置において、データを出力したり、請求項を作成したりすることができる。また、液晶ディスプレイやCRT等に画面として出力されれば、その画面を参照して担当者が請求書を作成することができる。
また、請求項19に係る発明の収集サーバでは、請求項18に記載の発明の効果に加えて、第1送受信手段は、携帯情報端末と通信を行い、出力手段は、代金情報を第1送受信手段で携帯情報端末へ出力することができる。
また、請求項20に係る発明の収集サーバでは、請求項18に記載の発明の効果に加えて、第2送受信手段は、外部サーバと通信を行い、出力手段は、代金情報を第2送受信手段で外部サーバへ出力することができる。
また、請求項21に係る発明の収集サーバでは、請求項15乃至20のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遊技情報は、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、大当たり判定の結果の報知が実施された回数、大当たりとなる確率が通常よりも高確率である高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数のうちの少なくとも1つを用いることができる。したがって、遊技領域に発射された遊技媒体の数、払い出された遊技媒体の数、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、報知手段で判定の結果の報知が開始された回数、高確率状態となった回数、又は、大当たり遊技状態が生起された回数のうちの少なくとも1つに基づいて、遊技機の代金を決定することができる。よって、稼働率が低く、遊技場への収入が低い遊技機には安い代金に決定される。そして、稼働率が高く、遊技場への収入が高い遊技機には高い代金に決定される。したがって、遊技場は収入の低い遊技機に高い代金を払う必要がない。また、遊技機製造会社は、稼働率の高い遊技機には高い代金を請求することができる。
また、請求項22に係る発明の収集サーバでは、請求項15乃至21のいずれかに記載の発明の効果に加えて、代金は遊技機の貸与を受けた者が支払う貸与代金を用いることができる。したがって、遊技機を販売するのではなく、レンタルやリースにより遊技機を遊技場に貸与した際の代金を、遊技機の部材の状態を監視する監視手段が集計し、収集サーバが収集した遊技情報をに基づいて決定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要
2.代金回収システムを構成する機器の説明
3.R/Wユニット処理の説明
4.収集サーバ処理の説明
5.外部サーバ処理の説明
6.ホールコンピュータ処理の説明
7.請求項との対比
8.変形例の説明
1.システム構成の概要
図1は、本実施の形態における代金回収システムのビジネスモデルの概念図である。この実施の形態の代金回収システムでは、遊技機製造会社20は、パチンコ店10にパチンコ機をレンタルする。パチンコ店10では、パチンコ機のレンタル代金を決定するための稼働情報を収集し、遊技機製造会社20へ収集した稼働情報を引き渡す。そして、遊技機製造会社20は、パチンコ店10で収集された稼働情報に基づいてパチンコ機のレンタル代金を決定し、パチンコ店10へ請求する。パチンコ店10は、遊技機製造会社20へパチンコ機のレンタル代金を支払う。
2.代金回収システムを構成する機器の説明
次に、図2を参照して、代金回収システムを構成する機器について説明する。図2は代金回収システムを構成する機器の構成を示すブロック図である。パチンコ店10に設置された各パチンコ機1には、パチンコ機1の部材の監視を行い、遊技情報を集計するリーダライタユニット(以下、R/Wユニット)30が付属している。このR/Wユニット30は、「監視手段」として機能する。そして、各R/Wユニット30は店内ネットワーク150を介して収集サーバ200およびホールコンピュータ300に接続している。そして、収集サーバ200はさらに、遊技機製造会社20に設置された外部サーバ400にインターネット9を介して接続している。尚、このR/Wユニット30は、パチンコ機1の基板を保護するセンターカバー80や、大当たり状態となると開放される大入賞口16(図3参照)に備えられているICタグに呼出波を送信し、ICタグから反射波が返送されてくるか否かによりセンターカバー80の開放や、大入賞口16の開放を監視している。
本実施の形態における代金回収システムでは、R/Wユニット30がパチンコ機1から送信されてくるパルス信号を遊技情報として集計している。このパルス信号は、パチンコ機1の所定の位置に設けられている遊技球検出スイッチを遊技球が通過した場合、パチンコ機1が大当たり遊技状態(大当たり判定の結果、大当たりとなり大入賞口16が開放され、遊技者が多数の遊技球を獲得可能な状態)となった場合、確率変動状態(大当たり判定の際に大当たりとなる確率が高くなっている状態)となった場合、大当たり判定の結果報知が始まった場合に送信される。
そして、R/Wユニット30で集計された遊技情報は、パチンコ機1の台番号と共に、所定時間毎(例えば、1分毎)にホールコンピュータ300へ送信され、記憶される。また、所定時間(例えば、1日の営業終了後)には収集サーバ200へ送信され、記憶される。さらに、所定の日付(例えば、月末日)には、収集サーバ200に記憶されている所定期間(例えば、1ヶ月間)の遊技情報が、パチンコ店10を識別する番号と共に、遊技機製造会社20の外部サーバ400へ送信される。そして、外部サーバ400では遊技情報に基づいて各パチンコ機1のレンタル代金を決定し、さらにパチンコ店10毎のレンタル代金を決定して、パチンコ店10毎の請求書を作成する。
次に、図3乃至図5を用いて、パチンコ機1及びR/Wユニット30について説明する。図3は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図4は、機枠112を取り外したパチンコ機1を背面上部から見た斜視図であり、下半分に配置された各種基板類を取り外し、遊技球誘導樋82を顕にしたものである。図5は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、機枠112と、本体枠110と、前面枠111とから構成されている。機枠112は、パチンコ機1を遊技機設置島に固定するためのものである。また、本体枠110には、パチンコ機1の制御を司る種々の基板、図示外の発射機に遊技球を供給し賞品球を受ける上皿5、賞品球を受ける下皿6、遊技球を遊技領域4へ発射するための発射ハンドル7から成る本体113及び遊技盤2がはめ込まれている。この遊技盤2は略正方形であり、本体113の正面の上半分の部分に設けられている。そして、遊技盤2の下方部に上皿5が設けられ、上皿5の直下に下皿6が設けられ、下皿6の右横に発射ハンドル7が設けられている。また、前面枠111は、透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を保護のため覆っている。また、種々の基板は、本体113の背面に備えられている。また、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられていおり、発射ハンドル7を操作することにより発射された遊技球がガイドレール3に導かれて遊技領域4へ侵入し、流下する。尚、遊技領域の中央には特別図柄表示部L1,L2,L3を備えた特別図柄表示装置8が設けられている。そして、特別図柄表示装置8の下部には特別図柄始動電動役物15、その下部には大入賞口16が設けられている。さらに、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球が回収されるアウト口81が大入賞口16の下部に設けられている。
このパチンコ機1では、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞すると、パチンコ機1の制御を司る主基板41のCPU51(図5参照)において、乱数が取得される(乱数取得処理)。そして、取得された乱数の値が予め当たりと定められている値(例えば、「7」)であるか否かの判断が行われ、予め当たりと定められている値であれば「大当たり」と判定され、当たりと定められている値でなければ「はずれ」と判定される(大当たり判定処理)。そして、特別図柄表示部L1,L2,L3を変動させた後に図柄を停止させ、「大当たり」である場合には予め定められた図柄の組み合わせ(例えば、全て同じ図柄とする)で停止させ、「はずれ」である場合には他の組み合わせで停止させることにより、大当たり判定の結果が報知される(報知処理)。
次に、図4を参照して、パチンコ機1の背面について説明する。図4に示すパチンコ機1は、機枠112を取り外したパチンコ機1を背面上部から見た斜視図である。パチンコ機1の本体113の背面には、各種基板(図5参照)が配置されているが、図4では本体113の背面の下半分に配置された各種基板を取り外し、遊技球誘導樋82を顕にしている。本体113の最上部には、遊技領域4へ発射される遊技球を貯留する遊技球タンク84が備えられており、その下部には遊技盤2の背面に設置されている各種基板や配線を保護するためのセンターカバー80が設けられている。センターカバー80の外側にはR/Wユニット30が設けられている。また、遊技盤2の下には、遊技領域4に発射され、各種入賞口(図3参照)に入賞した遊技球及び、アウト口81(図3参照)に回収された遊技球を受け取り、遊技機設置島へ排出する遊技球誘導樋82が設けられている。この遊技球誘導樋82は、2回の折り返し通路を持ち傾斜樋の形状をし、終端には稼働球数スイッチ70が設けられている。図4の遊技球経路83に示すように、各種入賞口に入賞した遊技球27及びアウト口81から排出された遊技球27は、遊技球誘導樋82からつながる折り返し通路に従い、下方へと移動し、稼働球数スイッチ70を通過する。したがって、この稼働球数スイッチ70で、遊技球誘導樋82に誘導された遊技球の数、即ち遊技領域に発射された遊技球の数を計数できるようになっている。
また、本体113の正面視右側の中央には、遊技球を払い出したり、遊技球を貸し出したりする払出装置85が設けられている。そして、この払出装置85の内部には、払い出される遊技球の通過経路に払出球数スイッチ71(図示外)が設けられており、貸し出される遊技球の通過経路に貸出球数スイッチ72(図示外)が設けられている。
次に、図5を参照して、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の主な構成要素の電気的構成について説明する。パチンコ機1には、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66、サブ統合基板58等が設けられている。主基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや特別図柄表示装置8への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している。また、CPU51は、I/Oインタフェイス54に接続しており、I/Oインタフェイス54には、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47が接続している。さらに、サブ統合基板58には図柄表示基板44、電飾基板46、音基板43が接続され、払出制御基板45には発射基板66及び払出装置85が接続されている。尚、電源基板42は遊技機設置島に備えられた電源から電源供給を受けており、主基板41、サブ統合基板58、払出制御基板45、発射基板66に電源供給を行っている。
また、R/Wユニット30には、R/W基板31が備えられており、R/W基板31にはR/Wユニット30の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32はフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM34、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM33が内蔵されている。そして、CPU32には、監視情報等を記憶するEEPROM35、ICタグ69a,ICタグ69b,ICタグ69c,ICタグ69dへ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRadio Frequency回路(以下、RF回路と称する)38、時間管理を行うRTC39、I/Oインタフェイス37が接続している。I/Oインタフェイス37には、店内ネットワーク150に接続する通信回路36が接続されている。さらに、RF回路38には、ICタグ69a,ICタグ69b,ICタグ69c,ICタグ69dと電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状のアンテナ68a,アンテナ68b,アンテナ68c,アンテナ68dが接続されている。
また、パチンコ機1の主基板41のI/Oインタフェイス54には、R/Wユニット30へ信号を出力する稼働球数出力ポート74、払出球数出力ポート75、貸出球数出力ポート76、大当たり回数出力ポート77、変動回数出力ポート78及び確率変動回数出力ポート79が接続している。そして、R/Wユニット30のCPU32には、稼働球数入力ポート94、払出球数入力ポート95、貸出球数入力ポート96、大当たり回数入力ポート97、変動回数入力ポート98及び確率変動回数入力ポート99が接続している。そして、稼働球数出力ポート74は稼働球数入力ポート94に接続し、払出球数出力ポート75は払出球数入力ポート95に接続し、貸出球数出力ポート76は貸出球数入力ポート96に接続し、大当たり回数出力ポート77は大当たり回数入力ポート97に接続し、変動回数出力ポート78は変動回数入力ポート98に接続し、確率変動回数出力ポート79は確率変動回数入力ポート99に接続している。
また、パチンコ機1の中継基板47には、稼働球数スイッチ70、払出球数スイッチ71及び貸出球数スイッチ72が接続しており、各スイッチが遊技球の通過を検出すると、主基板41へ信号が送信される。そして、主基板41のCPU51では、稼働球数スイッチ70から信号を受信すると、稼働球数出力ポート74から信号を送信する。また、払出球数スイッチ71から信号を受信すると、払出球数出力ポート75から信号を送信する。また、貸出球数スイッチ72から信号を受信すると、貸出球数出力ポート76から信号を送信する。さらに、大当たり回数出力ポート77では、CPU51のパチンコ機1の制御において大当たりとなった際に信号が送信される。また、変動回数出力ポート78では、CPU51のパチンコ機1の制御において、大当たり判定の結果を報知するために特別図柄表示部L1、L2、L3の変動を開始させた際に信号が送信される。また、確率変動回数出力ポート79では、CPU51のパチンコ機1の制御において、大当たりとなる確率が高い高確率状態となった際に信号が送信される。
ここで、図3及び図4を参照して、ICタグによるパチンコ機1の監視について説明する。監視場所は、主基板41が収容されている主基板ボックス(監視場所1)、払出制御基板45が収容されている払出制御基板ボックス(監視場所2)、遊技盤の裏面を保護し、各種基板や各種配線を覆うセンターカバー80(監視場所3)、本体枠110と機枠112(監視場所4)、前面枠111と本体枠110(監視場所5)、大入賞口16(監視場所6)の6箇所であり、その開閉が監視されている。尚、主基板ボックス及び払出制御基板ボックスは遊技球誘導樋82の手前に配置されているので、図4においては省略されている。
図3に示すように、機枠112の図3における右枠の内面にはICタグ69bが貼り付けられており、本体113の右側面にはアンテナ68bが備えられている。尚、ICタグ69bとアンテナ68bとは本体枠110と機枠112とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されており、本体枠110と機枠112とが開けられた状態では、ICタグ69bとアンテナ68bとが通信不能となる。また、前面枠111の正面視右上の裏面(本体枠110と向き合う面)には、ICタグ69cが貼り付けられている。そして、本体枠110の上枠の表面(前面枠111と向き合う面)には、アンテナ68cが備えられている。尚、ICタグ69cとアンテナ68cとは前面枠111と本体枠110とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されており、前面枠111と本体枠110とが開けられた状態では、ICタグ69cとアンテナ68cとが通信不能となる。
また、大入賞口16は、開閉扉が設けられており、通常は開閉扉が閉じた状態となっている。そして、パチンコ機1が大当たり遊技状態となると主基板41の制御にしたがって開閉扉が開放され、遊技球の入賞が可能となる。この開閉扉の内側には、ICタグ69dが貼り付けられ、さらにICタグ69dを覆うように装飾シール等が貼付されて遊技者からは見えないようになっている。また、アタッカ部材160の開口部16bである大入賞口16の周囲には、ICタグ69dを囲むようにループ形状のアンテナ68dが設けられ、アンテナ68dは同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。
また、図4に示すように、センターカバー80の図4における正面視右側にICタグ69aが貼り付けられている。センターカバー80の内部のICタグ69aに対向する位置には、ICタグ69aと電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状のアンテナ68dが設けられ、アンテナ68dは同軸ケーブルによりR/Wユニット30内のR/W基板31(図5参照)に接続されている。
そして、R/W基板31では、所定のタイミングでアンテナ68から呼出波を送信し、ICタグ69から反射波が送信されてくるか否か等により、監視場所の開放を監視している。そして、不正に開放が行われた場合にはその情報を監視情報として記憶している。
次に、図6を参照して、収集サーバ200について説明する。図6は、収集サーバ200の電気的構成を示すブロック図であり。図6に示すように、収集サーバ200には、収集サーバ200の制御を司るCPU201が設けられ、CPU201には、各種のデータを一時的に記憶するRAM202と、BIOS等を記憶したROM203と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス204とが接続されている。I/Oインタフェイス204には、ハードディスク装置260が接続され、当該ハードディスク装置260には、各パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30から収集したパチンコ機1の稼働球数を記憶する稼働球数記憶エリア261と、CPU201で実行されるプログラムを記憶したプログラム記憶エリア262と、その他の情報記憶エリア263とが設けられている。
また、I/Oインタフェイス204には、ビデオコントローラ205と、キーコントローラ206と、CD−ROMドライブ207と、LANカード208とが接続され、ビデオコントローラ205にはディスプレイ209が接続され、キーコントローラ206にはキーボード210が接続され、LANカード208にはルータ211が接続され、インターネット9及び店内ネットワーク150に接続可能となっている。なお、CD−ROMドライブ207に挿入されるCD−ROM212には、収集サーバ200の制御プログラムが記憶されており、導入時には、制御プログラムは、CD−ROM212から、ハードディスク装置260にセットアップされてプログラム記憶エリア262に記憶されるようになっている。
次に、図7を参照して、外部サーバ400について説明する。図7は、外部サーバ400の電気的構成を示すブロック図である。図7に示すように、外部サーバ400には、外部サーバ400の制御を司るCPU401が設けられ、CPU401には、各種のデータを一時的に記憶するRAM402と、BIOS等を記憶したROM403と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス404とが接続されている。I/Oインタフェイス404には、ハードディスク装置460が接続され、当該ハードディスク装置460には、収集サーバから送信された稼働球数及び稼働球数に応じた代金を記憶する代金情報記憶エリア461、パチンコ機1の台別合計代金を記憶する台別合計代金記憶エリア462、パチンコ店10別の請求代金を記憶する請求代金記憶エリア463、代金を決定する際に使用される課金用テーブルを記憶する課金用テーブル記憶エリア464、CPU401で実行されるプログラムを記憶したプログラム記憶エリア465と、その他の情報記憶エリア466とが設けられている。
また、I/Oインタフェイス404には、プリンタ420と、ビデオコントローラ405と、キーコントローラ406と、CD−ROMドライブ407と、LANカード408とが接続され、ビデオコントローラ405にはディスプレイ409が接続され、キーコントローラ406にはキーボード410が接続され、LANカード408にはルータ411が接続され、インターネット9に接続可能となっている。なお、CD−ROMドライブ407に挿入されるCD−ROM412には、外部サーバ400の制御プログラムが記憶されており、導入時には、制御プログラムは、CD−ROM412から、ハードディスク装置460にセットアップされてプログラム記憶エリア465に記憶されるようになっている。
次に、図8を参照して、ホールコンピュータ300について説明する。図8は、ホールコンピュータ300の電気的構成を示すブロック図である。図8に示すように、ホールコンピュータ300には、ホールコンピュータ300の制御を司るCPU301が設けられ、CPU301には、各種のデータを一時的に記憶するRAM302と、BIOS等を記憶したROM303と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス304とが接続されている。I/Oインタフェイス304には、ハードディスク装置360が接続され、当該ハードディスク装置360には、各パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30から収集したパチンコ機1の遊技情報を記憶する遊技情報記憶エリア361、CPU301で実行されるプログラムを記憶したプログラム記憶エリア362と、その他の情報記憶エリア363とが設けられている。
また、I/Oインタフェイス304には、ビデオコントローラ305と、キーコントローラ306と、CD−ROMドライブ307と、LANカード308とが接続され、ビデオコントローラ305にはディスプレイ309が接続され、キーコントローラ306にはキーボード310が接続され、LANカード308にはルータ311が接続され、インターネット9に接続可能となっている。なお、CD−ROMドライブ307に挿入されるCD−ROM312には、ホールコンピュータ300の制御プログラムが記憶されており、導入時には、制御プログラムは、CD−ROM312から、ハードディスク装置360にセットアップされてプログラム記憶エリア362に記憶されるようになっている。
3.R/Wユニット処理の説明
次に、図9乃至図11を参照して、R/Wユニット30のR/W基板31で行われるR/Wユニット処理について説明する。図9は、R/W基板31のEEPROM35に記憶されているカウンタ記憶エリア351の模式図である。図10は、EEPROM35に記憶されている遊技情報記憶エリア352の模式図である。図11は、R/Wユニット処理のフローチャートである。
パチンコ機1の主基板41は、稼働球数スイッチ70から信号を受信すると、稼働球数出力ポート74から信号を送信する。また、払出球数スイッチ71から信号を受信すると、払出球数出力ポート75から信号を送信する。また、貸出球数スイッチ72から信号を受信すると、貸出球数出力ポート76から信号を送信する。さらに、大当たりとなった際に大当たり回数出力ポート77から信号を送信する。また、特別図柄表示部L1、L2、L3の変動を開始させた際に変動回数出力ポート78から信号を送信する。また、大当たりとなる確率が高い高確率状態となった際に確率変動回数出力ポート79から信号を送信する。そして、R/W基板31では、稼働球数入力ポート94、払出球数入力ポート95、貸出球数入力ポート96、大当たり回数入力ポート97、変動回数入力ポート98及び確率変動回数入力ポート99で信号を受信する。そこで、R/Wユニット処理では、これらの信号の受信により、遊技情報を計数する。そして、計数した遊技情報を1分毎にホールコンピュータ300へ送信する。さらに、1日の営業終了後に収集サーバ200へ遊技情報のうち、稼働球数を稼働情報としてパチンコ機1の台番号と共に送信する。
まず、図9を参照して、遊技情報を計数するために使用するカウンタ記憶エリア351について説明する。図9に示すように、このカウンタ記憶エリア351には、稼働球数カウンタ欄、払出球数カウンタ欄、貸出球数カウンタ欄、変動回数カウンタ欄、大当たり回数カウンタ欄、確率変動回数カウンタ欄が設けられており、稼働球数、払出球数、貸出球数、変動回数、大当たり回数、確率変動回数を計数することができる。図9に示す例では、稼働球数カウンタ欄には「92」球、払出球数カウンタ欄には「5」球、貸出球数カウンタ欄には「0」球、変動回数カウンタ欄には「1」回、大当たり回数カウンタ欄には「0」回、確率変動回数カウンタ欄には「0」回が記憶されている。
次に、図10を参照して、所定期間分の遊技情報を記憶する遊技情報記憶エリア352について説明する。尚、本実施の形態では、1ヶ月間の遊技情報を記憶する。図10に示すように、日付毎に稼働球数欄、払出球数欄、貸出球数欄、変動回数欄、大当たり回数欄、確率変動回数欄が設けられており、日付毎の稼働球数、払出球数、貸出球数、変動回数、大当たり回数、確率変動回数を記憶することができる。
図10に示す例では、1日の稼働球数欄には「40241」球、払出球数欄には「41326」球、貸出球数欄には「15750」球、変動回数欄には「2216」回、大当たり回数欄には「8」回、確率変動回数欄には「4」回が記憶されている。そして、2日の稼働球数欄には「25111」球、払出球数欄には「26193」球、貸出球数欄には「9500」球、変動回数欄には「1361」回、大当たり回数欄には「5」回、確率変動回数欄には「3」回が記憶されている。そして、3日の稼働球数欄には「524」球、払出球数欄には「380」球、貸出球数欄には「125」球、変動回数欄には「20」回、大当たり回数欄には「0」回、確率変動回数欄には「0」回が記憶されている。また、4日〜30日のデータは省略されている。そして、31日の稼働球数欄には「12345」球、払出球数欄には「17823」球、貸出球数欄には「3750」球、変動回数欄には「603」回、大当たり回数欄には「2」回、確率変動回数欄には「0」回が記憶されている。
次に、図11のフローチャートを参照して、R/Wユニット処理について説明する。この処理はR/Wユニット30のR/W基板31のCPU32において、パチンコ店10の営業が開始される時刻の前(例えば、10時開店であれば、9時50分)に実施される。
まず、本日が1日であるか否かの判断が行われる(S1:YES)。1日であれば、今月の遊技情報を新たに記憶し始めるために、遊技情報記憶エリア352の値が全て「0」に初期化される(S2)。1日でなければ(S1:NO)、遊技情報記憶エリア352の初期化は行われない。次いで、ホールコンピュータ300へデータを送信するタイミングを計るための時間カウンタに「0」がセットされる(S3)。この時間カウンタは、図示外の時間処理においてRTC39からの情報にしたがって、所定時間毎に加算される。次いで、カウンタ記憶エリア351のすべての値が「0」に初期化される(S4)。
次に、稼働球数入力ポート94がパチンコ機1の稼働球数出力ポート74からパルス信号を受信した場合には(S5:YES)、カウンタ記憶エリア351の稼働球数カウンタ欄の値に「1」が加算される(S6)。また、払出球数入力ポート95がパチンコ機1の払出球数入力ポート95からパルス信号を受信した場合には(S7:YES)、カウンタ記憶エリア351の払出球数カウンタ欄の値に「1」が加算される(S8)。また、貸出球数入力ポート96がパチンコ機1の貸出球数出力ポート76からパルス信号を受信した場合には(S9:YES)、カウンタ記憶エリア351の貸出球数カウンタ欄の値に「1」が加算される(S10)。また、大当たり回数入力ポート97がパチンコ機1の大当たり回数出力ポート77からパルス信号を受信した場合には(S11:YES)、カウンタ記憶エリア351の大当たり回数カウンタ欄の値に「1」が加算される(S12)。また、変動回数入力ポート98がパチンコ機1の変動回数出力ポート78からパルス信号を受信した場合には(S13:YES)、カウンタ記憶エリア351の変動回数カウンタ欄の値に「1」が加算される(S14)。また、確率変動回数入力ポート99がパチンコ機1の確率変動回数出力ポート79からパルス信号を受信した場合には(S15:YES)、カウンタ記憶エリア351の確率変動回数カウンタ欄の値に「1」が加算される(S16)。
次に、時間カウンタの値により1分が経過し、ホールコンピュータ300へ遊技情報を送信するタイミングとなったか否かの判断が行われる(S17)。1分が経過していた場合には(S17:YES)、ホールコンピュータ300へカウンタ記憶エリア351の各カウンタの値である稼働球数、払出球数、貸出球数、大当たり回数、変動回数、確率変動回数が遊技情報として台番号と共に送信される(S18)。次いで、各カウンタ欄の値が遊技情報記憶エリア352の対応する欄へ加算される(S19)。具体的には、払出球数カウンタ欄の値は払出球数欄へ加算され、貸出球数カウンタ欄の値は貸出球数欄へ加算され、大当たり回数入力カウンタ欄の値は大当たり回数欄へ加算され、変動回数カウンタ欄の値は変動回数欄へ加算され、確率変動回数カウンタ欄の値は確率変動回数欄へ加算される。そして、カウンタ記憶エリア351の各カウンタ欄の値が「0」に初期化される(S20)。次いで、時間カウンタにも「0」がセットされる(S21)。
次いで、パチンコ店10の営業時間が終了し、収集サーバ200へ1日の稼働情報を送信する時刻(例えば、閉店が23時であれば、23時30分)となったか否かの判断が行われる(S22)。送信時刻になっていなければ(S22:NO)、S5へ戻り、引き続きパチンコ機1から送信されるパルス信号を受信して、遊技情報の計数が行われる。送信時刻になっていれば(S22:YES)、遊技情報記憶エリア352の本日の稼働球数欄に記憶されている稼働球数を台番号と共に収集サーバ200へ送信する(S23)。そして、処理を終了する。尚、送信時刻はR/Wユニット30毎に所定時間ずつずらすようにしてもよい。
このようにして、R/Wユニット処理ではパチンコ機1から送信されてくるパルス信号を計数して、遊技情報として集計することができる。そして、所定時間に遊技情報をホールコンピュータ300へ、遊技情報のうちの稼働情報を収集サーバ200へ送信することができる。
4.収集サーバ処理の説明
次に、図12及び図13を参照して、収集サーバ200で行われる収集サーバ処理について説明する。図12は、収集サーバ200のハードディスク装置260の稼働球数記憶エリア261の模式図である。図13は収集サーバ処理のフローチャートである。収集サーバ200では、1日の営業終了後に各R/Wユニット30から送信される稼働情報を受信し、所定の時期に外部サーバ400へ所定期間分の稼働情報をパチンコ店10のパチンコ店番号と共に送信する。尚、本実施の形態では、月末日に1ヶ月分の稼働情報を送信する。
まず、図12を参照して、各R/Wユニット30から送信された稼働球数を所定期間記憶する稼働球数記憶エリア261について説明する。尚、本実施の形態では、1ヶ月間の遊技情報を記憶する。図12に示すように、稼働球数記憶エリア261には、パチンコ機1の台番号毎に、日付毎の稼働球数が記憶される。図12に示す例では、台番号001のパチンコ機1の1日の稼働球数「40241」球、2日の稼働球数欄には「25111」球、3日の稼働球数欄には「524」球が記憶されており、4日〜30日の値は省略されており、31日の稼働球数欄には「12345」球が記憶されている。そして、台番号002のパチンコ機1の1日の稼働球数「38265」球、2日の稼働球数欄には「11387」球、3日の稼働球数欄には「16475」球が記憶されており、4日〜30日の値は省略されており、31日の稼働球数欄には「2943」球が記憶されている。そして、台番号003以降の値は省略されている。
次に、図13のフローチャートを参照して、収集サーバ処理について説明する。この収集サーバ処理は、閉店時刻後、R/Wユニット30が稼働情報の送信を開始する前(例えば、閉店時刻が23時、最初に稼働情報を送信するR/Wユニット30の送信時刻が23時30分であれば、23時10分)に実施される。
まず、本日が1日であるか否かの判断が行われる(S41)。1日であれば(S41:YES)、今月の稼働球数を新たに記憶し始めるために、稼働球数記憶エリア261の値が全て「0」に初期化される(S42)。そして、R/Wユニット30から稼働情報を受信したか否かの判断が行われる(S43)。稼働情報を受信した場合には(S43:YES)、稼働球数記憶エリア261の、稼働情報に含まれている台番号の本日の欄に、受信した稼働情報に含まれている稼働球数が記憶される(S44)。そして、S43へ戻り、繰り返し稼働情報の受信の受付が行われる。
また、稼働情報を受信していない場合には(S43:NO)、全てのR/Wユニット30からの稼働情報の受信が完了する時刻である受信完了時刻(例えば、最後の送信時刻が23時40分であれば、23時50分)であるか否かの判断が行われる(S45)。受信完了時刻でなければ(S45:NO)、S43へ戻り、繰り返し稼働情報の受信の受付が行われる。また、受信完了時刻であれば(S45:YES)、全ての稼働球数記憶エリア261の稼働球数記憶エリア261の各台番号の本日の欄に稼働球数が記憶されているか否かにより、全パチンコ機1から稼働情報を受信したか否かの判断が行われる(S46)。全パチンコ機1から稼働情報を受信していない場合には(S46:NO)、ディスプレイ209にエラー表示され(S47)、処理を終了する。また、全パチンコ機1の稼働情報を受信した場合には(S46:YES)、本日が月末日であるか否かの判断が行われ(S48)、月末日である場合には(S48:YES)、外部サーバ400へ稼働球数記憶エリア261に記憶されている稼働情報がパチンコ店10の店番号と共に送信される(S49)。そして、処理を終了する。月末日でなければ(S48:NO)、何もせずにそのまま処理を終了する。
以上のようにして、収集サーバ処理では、所定時間にR/Wユニット30から送信されてくる稼働情報を受信して記憶し、所定時期に外部サーバ400へ稼働情報を送信することができる。
5.外部サーバ処理の説明
次に、図14乃至図18を参照して、外部サーバ400で行われる外部サーバ処理について説明する。図14は、代金サーバ400のハードディスク装置460の代金情報記憶エリア461の模式図である。図15は、代金サーバ400のハードディスク装置460の台別合計代金記憶エリア462の模式図である。図16は、代金サーバ400のハードディスク装置460の請求代金記憶エリア463の模式図である。図17は、代金サーバ400のハードディスク装置460の課金用テーブル記憶エリア464の模式図である。図18は、外部サーバ処理のフローチャートである。外部サーバ処理では、所定時期に各パチンコ店10から送信されてきた稼働情報を受信し、その稼働情報に基づいてパチンコ機1のレンタル代金を決定する。
まず、図14を参照して、パチンコ店10のパチンコ機1の日付毎に、収集サーバ200から受信した稼働球数及びその稼働球数に対して決定された代金を記憶する代金情報記憶エリア461について説明する。図14に示すように、代金情報記憶エリア461には、パチンコ店10のパチンコ店番号毎の、パチンコ機1の台番号毎の、日付毎に稼働球数及びレンタル代金が記憶されている。
図14に示す例では、パチンコ店番号1001の台番号001のパチンコ機1の1日の稼働球数「40241」球、代金欄には「2050」円、2日の稼働球数欄には「25111」球、代金欄には「1500」円、3日の稼働球数欄には「524」球、代金欄には「50」円が記憶されており、4日〜30日の値は省略されており、31日の稼働球数欄には「12345」球、代金欄には「750」円が記憶されている。そして、パチンコ店番号1001の台番号002のパチンコ機1の1日の稼働球数「38265」球、代金欄には「2000」円、2日の稼働球数欄には「11387」球、代金欄には「750」円、3日の稼働球数欄には「16475」球、代金欄には「1000」円が記憶されており、4日〜30日の値は省略されており、31日の稼働球数欄には「2943」球、代金欄には「250」円が記憶されている。そして、パチンコ店番号1001の台番号003以降の値は省略されている。
次に、図15を参照して、パチンコ店10毎のパチンコ機1毎の代金の合計を記憶する台別合計代金記憶エリア462について説明する。図15に示すように、台別合計代金記憶エリア462には、パチンコ店10のパチンコ店番号毎に、パチンコ機1毎の所定期間の合計代金が記憶されている。この合計金額は、図14に示す代金情報記憶エリア461に記憶されている各パチンコ機1の全ての日の代金の合計である。図15に示す例では、パチンコ店番号1001の台番号001のパチンコ機1の合計代金は「28850」円、台番号001のパチンコ機1の合計代金は「28000」円であり、台番号002以降のデータは省略されている。そして、パチンコ店番号1002の台番号001のパチンコ機1の合計代金は「31400」円、台番号001のパチンコ機1の合計代金は「17800」円であり、台番号002以降のデータは省略されている。パチンコ店番号1003以降のデータは省略されている。
次に、図16を参照して、パチンコ店10毎の請求代金を記憶する請求代金記憶エリア463について説明する。図16に示すように、請求代金記憶エリア463には、パチンコ店10毎の請求金額が記憶されている。この金額は、図15に示す台別合計代金記憶エリア462に記憶されている各パチンコ機1の合計代金を集計したものである。図16に示す例では、パチンコ店番号1001のパチンコ店10の請求金額は「227400」円であり、パチンコ店番号1002のパチンコ店10の請求金額は「492000」円である。
次に、図17を参照して、課金用テーブル記憶エリア464について説明する。図17に示すように、課金用テーブル記憶エリア464には、稼働球数欄及び代金欄が設けられている。稼働球数欄には、1日当たりの遊技球の稼働球数が記憶されており、代金欄には、その稼働球数に基づいて決定されるパチンコ機1の1日のレンタル代金が記憶されている。例えば、本実施の形態では、1日の稼働球数が1000球までは1台当たり50円とし、1001球以上5000球までは1台当たり250円とし、5001球以上10000球までは1台当たり500円とし、10001球以上15000球までは1台当たり750円とし、15001球以上20000球までは1台当たり1000円とし、20001球以上25000球までは1台当たり1250円とし、25001球以上30000球までは1台当たり1500円とし、30001球以上40000球までは1台当たり2000円とし、40001球以上は1台当たり2050円とする。尚、課金用テーブルは、パチンコ店10毎やパチンコ機1毎に異なるものとしたり、レンタル開始後の経過時間により異なるようにしたりしてもよい。
次に、図18のフローチャートを参照して、外部サーバ処理について説明する。この外部サーバ処理は、遊技機製造会社20の外部サーバ400で常に実施されている。パチンコ店10に設置されている収集サーバ200から送信された稼働情報を受信すると(S61:YES)、代金情報記憶エリア461の、稼働情報に含まれているパチンコ店番号の欄に受信した稼働情報が記憶される(S62)。そして、代金が算出される(S63)。具体的には、代金情報記憶エリア461の各稼働球数欄に記憶されている稼働球数を、課金用テーブル記憶エリア464に記憶されているデータに照らし合わせ、各パチンコ店の各パチンコ機の日付毎の代金が決定される。例えば、図14に示す代金情報記憶エリアのパチンコ店番号1001の台番号001の1日の稼働球数は40241球であり、課金用テーブル記憶エリア464の40001球以上に該当するので、代金は2050円となる。そして、各代金が決定されたら、代金情報記憶エリア461の代金が、各パチンコ店の各台番号毎に合計され、台別合計代金記憶エリア462に各パチンコ店の台番号毎に合計代金として記憶される。そして、台別合計代金記憶エリア462の合計代金がパチンコ店毎に集計されて、請求代金記憶エリア463にパチンコ店毎に請求代金として記憶される。
次いで、代金情報記憶エリア461、台別合計代金記憶エリア462、請求代金記憶エリア463に記憶されている値に基づいて請求書が作成され、プリンタ420から出力される(S64)。そして、S61へ戻り、他のパチンコ店10からの稼働情報の受信の確認が行われる。
このようにして、外部サーバ処理では各パチンコ店10から受信した稼働除法に基づいて請求書を作成することができる。尚、請求書を出力するプリンタは外部サーバ400に直接接続しているプリンタ420でなく、ネットワークを介して接続しているプリンタであってもよい。さらに、プリンタ出力用のデータを作成し、記憶媒体へ記憶したり、ネットワークを介して印刷用の端末へ送信したりしてもよい。また、パチンコ店10と銀行等金融機関と遊技機製造会社20との間でレンタル代金の自動引落し契約を結んでいる場合には、請求書を作成するだけでなく、銀行等金融機関へ自動引落しのための書類を作成したり、データを作成したりしてもよい。また、クレジットカード会社を通じて代金の徴収が行われる場合には、クレジットカード会社への書類を作成したり、データを作成したりしてもよい。
6.ホールコンピュータ処理の説明
次に、図19及び図20を参照して、ホールコンピュータ処理について説明する。図19は、ホールコンピュータ300のハードディスク装置360の遊技情報記憶エリア361の模式図である。図20は、ホールコンピュータ処理のフローチャートである。ホールコンピュータ処理では、所定期間毎に各R/Wユニット30から送信されてくる遊技情報を受信し、遊技情報記憶エリア361の該当欄に加算する。この遊技情報は、図示外の遊技情報閲覧プログラムによりディスプレイ309に表示される。
まず、図19を参照して、遊技情報を記憶する遊技情報記憶エリア361について説明する。この遊技情報記憶エリア361には、各パチンコ機1毎の遊技情報(稼働球数、払出球数、貸出球数、変動回数、大当たり回数、確率変動回数)が日付毎に所定期間分記憶されている。尚、本実施の形態では所定期間を1年とする。図19に示す例では、2002年7月4日から2003年7月3日までのデータが記憶されている。
台番号001のパチンコ機1の2002年7月4日の稼働球数には「1972」、払出球数には「2014」球、貸出球数欄には「750」球、変動回数欄には「41」回、大当たり回数欄には「0」回、確率変動回数欄には「0」回が記憶されている。そして、2002年7月5日〜2003年6月30日までのデータは省略されている。そして、2003年7月1日の稼働球数欄には「40241」球、払出球数欄には「41326」球、貸出球数欄には「15750」球、変動回数欄には「2216」回、大当たり回数欄には「8」回、確率変動回数欄には「4」回が記憶されている。そして、2003年7月2日の稼働球数欄には「25111」球、払出球数欄には「26193」球、貸出球数欄には「9500」球、変動回数欄には「1361」回、大当たり回数欄には「5」回、確率変動回数欄には「3」回が記憶されている。そして、2003年7月3日の稼働球数欄には「524」球、払出球数欄には「380」球、貸出球数欄には「125」球、変動回数欄には「20」回、大当たり回数欄には「0」回、確率変動回数欄には「0」回が記憶されている。
また、台番号002のパチンコ機1の2002年7月4日の稼働球数には「2638」、払出球数には「2712」球、貸出球数欄には「500」球、変動回数欄には「35」回、大当たり回数欄には「0」回、確率変動回数欄には「0」回が記憶されている。そして、2002年7月5日〜2003年6月30日までのデータは省略されている。そして、台番号002のパチンコ機1の2003年7月1日の稼働球数には「3427」、払出球数には「3712」球、貸出球数欄には「1125」球、変動回数欄には「185」回、大当たり回数欄には「1」回、確率変動回数欄には「0」回が記憶されている。そして、台番号002のパチンコ機1の2003年7月2日の稼働球数には「36729」、払出球数には「40404」球、貸出球数欄には「11250」球、変動回数欄には「2021」回、大当たり回数欄には「6」回、確率変動回数欄には「1」回が記憶されている。そして、台番号002のパチンコ機1の2003年7月3日の稼働球数には「28812」、払出球数には「31062」球、貸出球数欄には「9625」球、変動回数欄には「1588」回、大当たり回数欄には「4」回、確率変動回数欄には「0」回が記憶されている。
次に、図20のフローチャートを参照して、ホールコンピュータ処理について説明する。このホールコンピュータ処理は、常にホールコンピュータ300で実施されており、ホールコンピュータ300が店内ネットワーク150を介して、R/Wユニット30から遊技情報を受信すると(S81:YES)、遊技情報記憶エリア361のなかで、遊技情報に含まれているパチンコ機1の台番号の本日の日付の欄に、各情報(稼働球数、払出球数、貸出球数、変動回数、大当たり回数、確率変動回数)を記憶する(S82)。そして、繰り返しR/Wユニット30からの遊技情報の受信を受け付ける(S81)。このようにして、ホールコンピュータ300はパチンコ機1の遊技情報を収集することができる。
7.請求項との対比
本実施の形態では、また、稼働球数出力ポート74、払出球数出力ポート75、貸出球数出力ポート76、大当たり回数出力ポート77、変動回数出力ポート78及び確率変動回数出力ポート79が「信号送信手段」に相当し、稼働球数入力ポート94、払出球数入力ポート95、貸出球数入力ポート96、大当たり回数入力ポート97、変動回数入力ポート98及び確率変動回数入力ポート99が「信号受信手段」に相当する。また、稼働球数スイッチ70、払出球数スイッチ71及び貸出球数スイッチ72が「検知手段」に相当する。特別図柄始動電動役物15が「始動入賞口」に相当し、乱数取得処理を実施するCPU51が「乱数取得手段」として機能し、大当たり判定処理を実施するCPU51が「大当たり判定手段」として機能し、特別図柄表示装置8が「報知手段」に相当する。
また、図11に示すR/Wユニット処理のS6,S8,S10,S12,S14,S16の処理を実施するCPU32が「信号集計手段」として機能し、S23の処理を実施するCPU32が「遊技情報送信手段」として機能する。また、S18の処理を実施するCPU32が「第3遊技情報送信手段」として機能する。さらに、図10に示すR/Wユニット30のEEPROM35の遊技情報記憶エリア352が「第1遊技情報記憶手段」に相当する。
また、図6に示すI/Oインタフェイス204、LANカード208及びルータ211が収集サーバの「第2送受信手段」に相当し、さらに、図13に示す収集サーバ処理のS43の処理を実施するCPU201が「遊技情報受信手段」に相当する。また、図12に示す収集サーバ200のハードディスク装置260の稼働球数記憶エリア261が「第2遊技情報記憶手段」に相当する。また、図7に示すI/Oインタフェイス404、LANカード408及びルータ411が外部サーバ400の「外部サーバ側送受信手段」に相当し、さらに、図14に示す外部サーバ400のハードディスク装置460の代金情報記憶エリア461が「第4遊技情報記憶手段」に相当する。また、図18に示す外部サーバ処理のS63の処理を実施するCPU401が「第2代金決定手段」として機能し、S64の処理を実施するCPU401が「第2請求書作成手段」として機能する。
8.変形例の説明
また、上記実施の形態では、稼働球数によりパチンコ機1のレンタル代金を決定しているが、代金を決定するにあたって使用する情報は稼働球数に限らず、払出球数、貸出球数、大当たり回数、変動回数、確率変動回数、大入賞口16の開放回数、大入賞口16の開放時間、発射装置の稼働時間等の他の遊技情報であってもよい。さらに、1つの情報で代金を決定するのではなく、複数の情報を組み合わせて代金を決定してもよい。また、R/Wユニット30からホールコンピュータ300へ送信する遊技情報も稼働球数、払出球数、貸出球数、大当たり回数、変動回数、確率変動回数に限らず、大入賞口16の開放回数、大入賞口16の開放時間、発射装置の稼働時間等の他の情報を扱ってもよい。尚、これらの他の情報を扱う場合には、その情報用の出力ポートをパチンコ機1に設け、R/Wユニット30へは入力ポートを設ける。
また、稼働球数スイッチ70を設置する場所は図4に示す位置に限らず、パチンコ機1の発射装置や遊技盤2上の遊技球の通過経路に設置しても良い。また、上記実施の形態では、各スイッチは主基板41へ接続しており、遊技球の通過を検知すると主基板41へ信号を送信している。そして、主基板41では信号を受信するとR/Wユニット30へ信号が送信されている。しかし、各スイッチの接続先は主基板41ではなく、R/Wユニット30のR/W基板31として、直接R/Wユニット30へ信号を送信するようにしてもよい。また、上記実施の形態では、主基板41が信号を受信した際に遊技球が通過したと判断している。しかし、信号を用いる方法ではなく、常にスイッチの電圧を検知して、電圧が変化した際に遊技球が通過したと判断するようしてもよい。
また、上記実施の形態では、稼働球数、払出球数、貸出球数といった遊技球数を示す各カウンタの値は「1」で1球を表しており、各スイッチで遊技球の通過を1回検知すると、1球通過したとして各カウンタの値を「1」加算している。しかしながら、カウンタの値は「1」で1球を表すのではなく、「1」で10球や100球等の所定数を表し、概数の遊技球数を表すようにしてもよい。この場合には、各スイッチで遊技球の通過を10回や100回等の所定回数検知すると、各カウンタの値が「1」加算される。また、変動回数、大当たり回数、確率変動回数等の回数を示すカウンタの値も「1」で1回を表すのではなく、「1」で10回や100回等の所定数を表し、概数を回数を表すようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、R/W基板31の遊技情報記憶エリア352では、1ヶ月分の遊技情報を記憶しているが、ここに記憶する期間は1ヶ月に限らず、1日や1週間のように1ヶ月よりも短くてもよいし、3ヶ月、1年のように1ヶ月よりも長くてもよい。また、遊技情報記憶エリア352の記憶容量の許す限り記憶し続け、容量が満たされたら古い情報から削除するようにしてもよい。
また、収集サーバ200の稼働球数記憶エリア261では、1ヶ月分の稼働情報を記憶しているが、ここに記憶する期間は1ヶ月に限らず、1日や1週間のように1ヶ月よりも短くてもよいし、3ヶ月、1年のように1ヶ月よりも長くてもよい。また、稼働球数記憶エリア261の記憶容量の許す限り記憶し続け、容量が満たされたら古い情報から削除するようにしてもよい。
また、ホールコンピュータの遊技情報記憶エリア361では、1年分の遊技情報を記憶しているが、ここに記憶する期間は1年分に限らず、1ヶ月や6ヶ月のように1年よりも短くてもよいし、2年、3年のように1年よりも長くてもよい。また、遊技情報記憶エリア361の記憶容量の許す限り記憶し続け、容量が満たされたら古い情報から削除するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、1日の営業終了後にR/Wユニット30から収集サーバ200へ稼働情報を送信しているが、送信するタイミングはこれに限らない。例えば、翌営業日の朝に、前営業日の稼働情報を送信したり、所定時間(たとえば、10分、1時間、2時間等)毎に送信したりしてもよい。また、収集サーバ200は月末日に外部サーバ400へ稼働情報を送信しているが、この送信タイミング及び送信時期もこれに限らない。例えば、月初日に送信してもよいし、例えば、10日、25日、10日と20日と月末日といった特定の日に送信してもよい。毎日、外部サーバ400へ稼働情報を送信してもよいし、毎週決まった曜日に送信してもよい。また、外部サーバ400においても、稼働情報が送信される度に代金決定及び請求書を作成するのではなくてもよい。例えば、毎週金曜日に稼働情報が送信されてくるとすると、受信時に受信分の代金を決定し、請求書の作成は所定の日(例えば、8日)に行うようにしてもよい。また、代金の決定も所定の日に行うようにしてもよい。また、課金用テーブルは、パチンコ店10毎やパチンコ機1毎に異なるものとしてもよい。また、レンタル開始後の経過時間により異なる課金用テーブルを用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、1分毎にR/Wユニット30からホールコンピュータ300へ遊技情報を送信しているが、この送信タイミングに限らない。例えば、10秒毎、30秒毎のように、1分よりも短くてもよく、5分、10分毎のように1分よりも長くてもよい。さらに、上記実施の形態では、パチンコ機1から送信されてくる信号を集計した結果をR/Wユニット30からホールコンピュータ300へ送信しているが、集計したデータでなく、信号をそのままホールコンピュータへ送信し、ホールコンピュータ300で集計を行ってもよい。
また、上記実施の形態では、外部サーバ400で代金を決定しているが、代金を決定する端末は外部サーバ400に限らず、収集サーバ200に課金用テーブルを持ち、遊技情報に基づいて代金を決定してもよい。そして、収集サーバ200で代金を決定した場合には、決定された代金が外部サーバ400へ送信される。この場合には、収集サーバ200にて代金を決定する処理を行うCPU201が「第3代金決定手段」として機能し、決定された代金を記憶するハードディスク装置260が「代金記憶手段」に相当する。そして、収集サーバ200から送信された代金情報を記憶する外部サーバ400のハードディスク装置460が「第2代金情報記憶手段」に相当し、請求書の作成の処理を実施するCPU401が「第4請求書作成手段」として機能する。また、R/Wユニット30に課金用テーブルを持ち、遊技情報に基づいて代金を決定してもよい。そして、R/Wユニット30で代金を決定した場合には、決定された代金がまず収集サーバ200へ送信され、収集サーバ200から外部サーバへ送信される。
また、上記実施の形態では、収集サーバの「出力手段」として外部サーバ400と通信を行う「第2送受信手段」を用い、遊技情報のうちの稼働情報を外部サーバ400へ出力したが、出力手段はこれに限らない。例えば、プリンタを収集サーバ200に接続し、収集サーバ200にプリンタで印刷可能な印刷データを作成する手段を備え、プリンタに印刷データとして出力してもよい。また、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MO等の記憶媒体に情報を書き込む手段を備え、記憶媒体に出力してもよい。また、ディスプレイ209に表示可能な画面データを作成する手段を備え、ディスプレイ209に画面として表示することにより出力してもよい。
また、収集サーバの「出力手段」として、図21に示すような携帯情報端末500と通信を行う「第1送受信手段」を用い、携帯情報端末500へ遊技情報を送信してもよい。ここで、図21及び図22を参照して携帯情報端末500について説明する。図21は、携帯情報端末500のの斜視図である。図22は、携帯情報端末500の電気的構成を示すブロック図である。
まず、図21を参照して携帯情報端末500の形状を説明する。図21に示すように、携帯情報端末500は、略立方体の携帯型の情報端末である。図21における正面視中央部には、メニュー画面等の操作画面や種々の情報を表示する表示パネル503が備えられている。この表示パネル503は、タッチパネルとなっており、手で触れたり、スタイラスペンで触れたりすることにより入力を行うことができる。また、表示パネル503の下部には、表示パネル503に表示されるカーソルや表示内容を上下左右に移動させるための方向キー505、表示パネル503の画面を操作するためのメニューキー504を備えている。さらに、表示パネル503の上部にはプリンタ510が備えられている。尚、さらに、携帯情報端末500の側面にはクレードルを介して収集サーバ200に接続するための入出力回路507のコネクタ(図示外)が設けられている。
次に、図22を参照して携帯情報端末500の電気的構成を説明する。図8に示すように、携帯情報端末500には、携帯情報端末500の制御を司るCPU511が設けられ、CPU511には、各種のデータを一時的に記憶するRAM513と、CPU511で実行される制御プログラムや表示パネル503に操作画面を表示するための画面情報等を記憶したROM512と、不揮発性メモリの一種であるフラッシュメモリ514と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス509とが接続されている。フラッシュメモリ514には、R/Wユニット30から取得した稼働情報が等が記憶される。また、表示パネル503と、収集サーバ200とデータのやり取りを行う入出力回路507と、入力キーであるメニューキー504及び方向キー505と、プリンタ510とがI/Oインタフェイス509に接続している。尚、収集サーバ200との通信方法は、クレードルを用いるものでなくてもよい。RS−232CやUSB等のインタフェイスによるケーブル接続や、赤外線通信、Bluetooth等の近距離無線通信によるものでもよい。
また、この実施の形態では、収集サーバ200にはクレードル(図示外)を接続するためのコネクタが設けられており、クレードルはコネクタを介してI/Oインタフェイス204に接続している。そして、携帯情報端末500がクレードルに置かれると、クレードルは携帯情報端末500の入出力回路507のコネクタに接続し、携帯情報端末500と収集サーバ200とで通信を行うことができる。そこで、所定の時期(例えば、月末日、毎月20日、毎週木曜日等)に遊技機製造会社20の係員がパチンコ店10を訪問し、収集サーバ200に携帯情報端末500を接続して、稼働情報を取得する。携帯情報端末500が取得した稼働情報はフラッシュメモリ514に記憶される。そして、係員がパチンコ店10で、表示パネル403に表示される画面を操作して「代金算出」の指示を行うと、CPU511は予めフラッシュメモリ514に記憶されれている課金用テーブルに基づいてパチンコ機1の代金を決定する(代金決定処理)。また、「請求書発行」の指示を行うと、CPU511は、代金決定処理で決められた代金の請求書のデータを作成し、プリンタ510で請求書を印刷する(請求書作成処理)。
尚、この実施の形態では、前記収集サーバのクレードル、クレードルのコネクタ及びI/Oインタフェイス204が「第1送受信手段」に相当し、携帯情報端末500の入出力回路507が「携帯情報端末側送受信手段」に相当する。また、フラッシュメモリ514が「第3遊技情報記憶手段」に相当し、上記の代金決定処理を実施するCPU511が「第1代金決定手段」として機能し、上記の請求書作成処理を実施するCPU511が「第1請求書作成手段」として機能する。
尚、代金決定処理、請求書発行処理を携帯情報端末500で行わずに、遊技機製造会社20に戻った後に、遊技機製造会社20に設置されている端末にパチンコ店10の収集サーバ200から収集した稼働情報を送信し、その端末で代金決定処理や請求書発行処理を行うようにしてもよい。
また、携帯情報端末500を使用する場合には、携帯情報端末500で代金を決定しているが、代金を決定する端末は携帯情報端末500に限らず、収集サーバ200に課金用テーブルを持ち、遊技情報に基づいて代金を決定してもよい。そして、収集サーバ200で代金を決定した場合には、決定された代金が携帯情報端末500へ送信される。この場合には、収集サーバ200にて代金を決定する処理を行うCPU201が「第3代金決定手段」として機能し、決定された代金を記憶するハードディスク装置260が「代金記憶手段」に相当する。そして、収集サーバ200から送信された代金情報を記憶する携帯情報端末500のフラッシュメモリ514が「第1代金情報記憶手段」に相当し、請求書の作成の処理を実施するCPU511が「第3請求書作成手段」として機能する。また、R/Wユニット30に課金用テーブルを持ち、遊技情報に基づいて代金を決定してもよい。そして、R/Wユニット30で代金を決定した場合には、決定された代金がまず収集サーバ200へ送信され、収集サーバ200から携帯情報端末500へ送信される。