JP2005058418A - 車両用ヘッドレスト装置 - Google Patents

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パル チンモイ
Izumi Kobayashi
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Abstract

【課題】 後面衝突時に着座乗員の慣性力を利用すること無く着座乗員の頭部を確実かつ迅速に拘束するとともに、頭部拘束の確実性をより高められる車両用ヘッドレスト装置の提供を図る。
【解決手段】 ヘッドレスト本体10aは、左,右ヘッドレスト部材12,13、前面カバー20、回動付勢機構30、ロック機構40、制御手段50、膜状部材21を備え、前面カバー20は、撓み性能に優れた前面カバー表皮23の後面に前面カバー芯材24を設けて多層構造として構成し、前面カバー20の垂直面20aの周縁部に弾性復元力に優れた材質からなる無端ワイヤー90を巡らせて取り付けることにより、垂直面20aの剛性を高めて、後面衝突時に頭部を前面カバー20によって確実に受け止める時間を短縮して、頭部拘束の確実性をより高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車などの車両に用いられる車両用ヘッドレスト装置に関する。
従来の自動車のシートバックとしては、車両の後面衝突時に着座乗員の頭部を保護するようにしたものがあり、例えば、車両の後面衝突時に着座乗員に作用する慣性による動的荷重をシートバックが受け、これによって変位する部材の動きをヘッドレスト支持アームに伝えて、ヘッドレスト本体を車両前方に移動し、もって着座乗員の頭部が大きく後方移動するのを阻止できるようにしてある(例えば、特許文献1参照。)。
また、これとは別に車両の後面衝突時に、シートバックに内蔵したセンサーが着座乗員の慣性力で強く押されることにより、ヘッドレスト本体に内蔵されたエアバッグを膨張させることにより、着座乗員のけい部とヘッドレスト本体との間に空間が存在しても、頭部が後方に移動するのを防止できるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−291005号公報(第3頁、第6図) 実開平6−59163号公報(第7頁、第1図)
しかしながら、前者(特許文献1)のシートバックは着座乗員の慣性力を利用してヘッドレストを作動させるものであって、乗員の車両後方への変位が大きくなった時点で、始めてヘッドレスト本体が車両前方に移動されるものであるため、衝突直後の変位量が少ない時点ではヘッドレスト本体を十分に前方移動させることができず、結果的に迅速な対応ができないためヘッドレストによる乗員頭部の拘束効果が低減されてしまう。
また、後者(特許文献2)のエアバッグを用いるヘッドレストでは、着座乗員の耳元でエアバッグを展開させる際の爆発音が発生することになり、着座乗員の耳への負担が大きくなるとともに、頭部がヘッドレスト本体に近い状態で後面衝突された場合は、エアバッグによる頭部の保護効果が低減する恐れがある。
そこで、本発明は、後面衝突時に着座乗員の慣性力を利用すること無く着座乗員の頭部を確実かつ迅速に拘束するとともに、頭部拘束の確実性をより高めるようにした車両用ヘッドレスト装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用ヘッドレスト装置にあっては、ヘッドレスト本体はシートバックの上端部にステーを介して装着してあり、
このヘッドレスト本体を左右方向の略中央部で分割して、その分割端部とは反対側端部を前記ステーに対して回動可能に取り付けた左,右ヘッドレスト部材と、
前記左,右ヘッドレスト部材の分割端部に跨って相対移動可能に取り付けられ、乗員頭部に対向した垂直面およびこの垂直面の上側縁から後方に略直交した水平面の少なくとも2面を備えた乗員頭部を支持する弾力性をもった頭部拘束部材と、
前記左,右ヘッドレスト部材を車両前方に回動付勢する回動付勢機構と、
前記左,右ヘッドレスト部材を前記回動付勢機構の付勢力に抗して初期位置に保持するロック手段と、
車両の後面衝突を検知して前記ロック手段を解除する制御手段と、
前記左,右ヘッドレスト部材の車両前方への回動状態で展開して、前記頭部拘束部材の少なくとも垂直面に張力を付加し、この垂直面の撓み変形を弾発支持する張力付加手段と、を備え、
前記頭部拘束部材の垂直面および水平面のうち、少なくとも垂直面の周縁部に弾性復元力に優れた材質からなる線状弾性部材を巡らせて取り付けたことを最も主要な特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ヘッドレスト本体の左,右ヘッドレスト部材は、ロック手段によって初期位置に保持された状態で、回動付勢機構により車両前方に回動付勢されており、車両の後面衝突時には、制御手段によって前記ロック手段が解除されることにより、前記左,右ヘッドレスト部材は車両前方に回動して、頭部拘束部材を車両前方に押し出し、後方に移動しようとする乗員頭部を拘束することができる。
従って、ヘッドレスト本体を全体的に押し出す場合に比較して、頭部拘束部材のみの迅速かつ確実な押し出しが可能となるため、乗員頭部のいち早い拘束が可能となる。
このとき、前記頭部拘束部材の垂直面および水平面のうち、少なくとも垂直面の周縁部に弾性復元力に優れた材質からなる線状弾性部材を巡らせて取り付けたので、この線状弾性部材によって弾力性をもった頭部拘束部材の垂直面の剛性を高めることができる。
このため、後面衝突時に頭部拘束部材が押し出されて乗員頭部に干渉した際に、この頭部を頭部拘束部材によって確実に受け止める時間を短縮して、頭部拘束の確実性をより高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。尚、以下、各実施形態を説明するにあたって、前方とは車両前方を、後方とは車両後方を意味し、また、左右方向とは車両幅方向を意味するものとする。
図1から図21は本発明にかかる車両用ヘッドレスト装置の第1実施形態を示し、図1は初期状態にあるヘッドレスト本体を正面方向から見た透視斜視図、図2はヘッドレスト本体の取付け状態を示す側面図、図3はヘッドレスト本体を正面方向から見た分解斜視図、図4はヘッドレスト本体の組付け途中を示す正面方向から見た分解斜視図、図5はヘッドレスト本体の組付け途中を示す背面方向から見た分解斜視図、図6はヘッドレスト本体の組付け状態を示す背面方向から見た透視斜視図、図7は無端ワイヤーの取付状態を示すヘッドレスト本体の正面方向から見た透視斜視図、図8は図3中A−A線に沿った拡大断面図、図9は頭部拘束部材と左,右ヘッドレスト部材の取付け状態を示す作動前の背面斜視図、図10は頭部拘束部材と左,右ヘッドレスト部材の取付け状態を示す作動後の背面斜視図、図11は作動状態にあるヘッドレスト本体を正面方向から見た透視斜視図、図12は固定機構の背面斜視図、図13は固定機構の要部断面図、図14は制御手段の作動システムを示す説明図、図15はロック手段の作動を(a)〜(d)に順を追って示す説明図、図16は後面衝突直後の作動途中にあるヘッドレスト本体を透視して示す平面図、図17は後面衝突後の作動完了状態を示すヘッドレスト本体の側面図、図18は後面衝突直後の作動完了状態にあるヘッドレスト本体を透視して示す平面図、図19はロック手段の制御フローを示す説明図、図20はロック手段の解除領域を相対距離と相対速度との関係で示す説明図、図21は頭部拘束部材が乗員頭部に干渉して受け止める状態を(a),(b)によって示す説明図である。
本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10は、図1,図2に示すように、車両用シート100のシートバック101の上端部に設けられ、着座乗員Cの頭部Hを支持するヘッドレスト本体10aを1対のステー11を介して、シートバック101の上端部に左右一対設けた取付穴101aに上下位置調節可能に装着してある。
1対のステー11は、それぞれの下端部間に跨って結合した連結部材11aを介して一体化され、この連結部材11aから突出されたステー11の突出端部11b間に前記ヘッドレスト本体10aが取り付けられる。
前記ヘッドレスト本体10aは、図3にも示すように、左,右ヘッドレスト部材12,13、頭部拘束部材としての前面カバー20、回動付勢機構30をそれぞれ備え、更に、図4〜図6に示すロック手段としてのロック機構40、図14に示す制御手段50、図1,図3に示す張力付加手段としての膜状部材21をそれぞれ備えている。
即ち、前記ヘッドレスト本体10aの乗員頭部Hを支持する部分は、図3に示すように、左,右ヘッドレスト部材12,13の前側を前記前面カバー20で覆うとともに、左,右ヘッドレスト部材12,13の後側を背面カバー22で覆い、これら前面カバー20と背面カバー22とで囲まれた内部には、前記ロック機構40の取付けブラケット41を連結部材11aに装着している。
左,右ヘッドレスト部材12,13は、図1に示すように、ヘッドレスト本体10aを左右方向の略中央部で分割して、その分割端部12a,13aとは反対側端部12b,13bを前記ステー11に対して回動付勢機構30を介して回動可能に取り付けてある。
前記左,右ヘッドレスト部材12,13は、上,下の横アーム14,14aと、これら上,下横アーム14,14aのそれぞれの分割端部12a,13a側を結合する縦アーム15と、反対側端部12b,13bをそれぞれ連結するアウタシリンダー16と、によって略矩形状に形成した骨格部分を成す。
アウタシリンダー16は、ステー11の連結部材11a寄りの外周に一体に結合したインナシリンダー17およびステー11の上端部に結合した鍔状の端板17aのそれぞれの外周に、回転自在かつ軸方向移動自在に密接嵌合してあり、アウタシリンダー16に連結した左,右ヘッドレスト部材12,13は、インナシリンダー17を中心として観音開き状に開閉可能となっている。
前面カバー20は、図5,図6にも示すように、左,右ヘッドレスト部材12,13の分割端部12a,13aに跨って相対移動可能に膜状部材21を介して取り付け、乗員頭部Hに対向した垂直面20aおよびこの垂直面20aの上側縁から後方に略直交した水平面20bの2面を設けて乗員頭部Hを支持するようになっている。
前記前面カバー20は、図3に示すように、乗員頭部Hに接触する前面に撓み性能に優れた低剛性層としての前面カバー表皮23を設けるとともに、その後面に荷重伝達性に優れた高剛性層としての前面カバー芯材24を設けて、これら前面カバー表皮23と前面カバー芯材24とを一体に接着することにより多層構造として構成してある。
前面カバー表皮23は、裏面にスポンジ等の緩衝材をバックリングした布によって形成する一方、前面カバー芯材24は、薄肉形成した状態で弾力性をもった自己形状保持機能に優れた材料、例えばポリカーボネートによって形成し、この薄肉形成したポリカーボネートの前面に前面カバー表皮23を接着している。
前面カバー芯材24は、垂直面20aの中央部を乗員頭部Hの後側に略沿って凹設するとともに、その周縁部を後方に滑らかに湾曲させて、全体として緩やかな3次元の曲面をもって形成してある。
ここで、この実施形態にあっては、図1,図7に示すように、前記前面カバー20の垂直面20aの周縁部に弾性復元力に優れた材質からなる線状弾性部材としての無端ワイヤー90を巡らせて取り付けてある。
このように無端ワイヤー90を取付けることにより、膜状部材21の展開時に前記前面カバー20により広い面で均一に張力を発生し、かつ、この前面カバー20の車両後方に少ない面外変形を保持しつつ支持できる。
前記無端ワイヤー90は、矩形ループ状に形成して、その適宜箇所、この実施形態では矩形ループ状の四隅を前記前面カバー表皮23の垂直面20aの裏面に設けた4箇所の係止具91に掛装して取り付けてある。
また、無端ワイヤー90は、図3に示すように、前面カバー芯材24の裏側(車両後方)に配置するとともに、図4〜図6に示すように、左,右ヘッドレスト部材12,13の縦アーム15の後方に通過させて、その左右両辺部90a,90bを前面カバー芯材24の左右両側から突出させ、その突出した無端ワイヤー90の左右両辺部90a,90bを前記係止具91に掛装してある。
このとき、無端ワイヤー90の上下両辺部90c,90dは、縦アーム15の上下両端部を通過するようになっている。
張力付加手段としての膜状部材21は、前面カバー20の後面に設けられて、左,右ヘッドレスト部材12,13の前方への回動状態でそれぞれの分割端部12a,13aに跨って張架される。
即ち、膜状部材21は、図3に示すように、帯状布を環状に縫製して、その重ね合わせた長さを前面カバー芯材24の左右方向略全幅と等しく形成する一方、前面カバー芯材24の垂直面20aの略中央部に、所定間隔Lをもって1対の上下スリット24a,24bを形成し、図8に示すように、膜状部材21の一端部21aを、前面カバー芯材24の後方から一方の上下スリット24bに挿通して前面カバー芯材24の前方に一旦引き出した後、その一端部21aを他方の上下スリット24aに再度挿通して前面カバー芯材24の後方に引き出してある。
従って、膜状部材21は中央部分21cを前記1対の上下スリット24a,24b間で前面カバー芯材24の前面に配置した状態で、その両端部21a,21bが前面カバー芯材24の後面に配置され、それぞれの両端部21a,21bは環状となっている。
このとき、前記環状の膜状部材21は、上下スリット24a,24bの挿通部分で挟み固定若しくは接着して、前面カバー芯材24に一体化される。
そして、膜状部材21の環状となった両端部21a,21b内に、左,右ヘッドレスト部材12,13のそれぞれの縦アーム15を挿通してあり、左,右ヘッドレスト部材12,13の初期状態では各縦アーム15が近接されるため、図9に示すように、膜状部材21の両端部21a,21bは、上下スリット24a,24bから前面カバー芯材24の中央側に折り畳まれた状態となり、左,右ヘッドレスト部材12,13が前方に回動した場合に、図10に示すように、前記両端部21a,21bが上下スリット24a,24bの外側方向に緊張状態で展開されることになる。
一方、左,右ヘッドレスト部材12,13を後方から覆う背面カバー22は、図3に示すように、左,右ヘッドレスト部材12,13の側方と連結部材11aの下側を結ぶ領域から車両後方を覆うように、背面22a、両側面22b,22cおよび底面22dを設けて形成してあり、開放した上側部分は前記前面カバー20の水平面20bで覆うようになっている。
背面カバー22は、図4に示すように、ポリカーボネート等の合成樹脂によって本体部分22′を薄肉形成し、その外側に裏側をスポンジでバックリングした布22″を接着して覆うようになっており、背面22aから前方に複数のクリップ25を突設するとともに、底面22dにはステー11を挿通するための1対の挿通穴26を形成してある。
そして、前記背面カバー22の取り付けは、図4に示すように、底面22dの挿通穴26をゴムブッシュ26aを介してステー11の下端から挿通した後、背面22aのファスナー25を、連結部材11aに固定したロック機構40の取付けブラケット41に形成した係合穴41aに差し込むようになっている。
回転付勢機構30は、図1に示すように、左,右ヘッドレスト部材12,13をステー11に対して上昇させるリフト機構31と、このリフト機構31による上昇に伴って左,右ヘッドレスト部材12,13を前方に回動案内する回動機構32とを備え、リフト機構31によって左,右ヘッドレスト部材12,13を上方に付勢するとともに、回動機構32によって左,右ヘッドレスト部材12,13を車両前方に回動付勢するようになっている。
リフト機構31は、インナシリンダー17の上端面とアウタシリンダー16の上側部内周に一体に形成したリング状の縮径部16aとの間に、スプリング33を縮設して構成し、このスプリング33と縮径部16aとの間には、滑りを良くするためにワッシャ34が介装される。
従って、前記スプリング33によってアウタシリンダー16を常に上方に押し上げる付勢力を付与し、ひいては、このアウタシリンダー16に支持される左,右ヘッドレスト部材12,13に上方への付勢力を付与することになる。
前記回動機構32は、図1に示すように、インナシリンダー17の外周に形成した螺旋溝32aと、アウタシリンダー16に装着した係合子としてのボルト32bとによって構成してある。
螺旋溝32は、上方に向かって左,右ヘッドレスト部材12,13を前方に回動案内する方向に傾斜し、この螺旋溝32aにボルト32bが摺動自在に係合される。
従って、左,右ヘッドレスト部材12,13が前記リフト機構31のスプリング33によって上方に持ち上げられると、回動機構32のボルト32bはインナシリンダー17の螺旋溝32aに沿って上昇するため、結果的にボルト32bと一体となったアウタシリンダー16を図中手前側に回動、つまり左,右ヘッドレスト部材12,13を前方に押し開く方向に回動する。
このため、螺旋溝32aの溝形状、つまり傾斜角によって左,右ヘッドレスト部材12,13の回動量を予め任意に設定しておくことができ、この螺旋溝32aを備えることにより、左,右ヘッドレスト部材12,13の上昇量に対して回動量を調整できるようになっている。
ロック機構40は、左,右ヘッドレスト部材12,13を回動付勢機構30の付勢力に抗して初期位置に保持する機能を備え、図4〜図6に示すように、取付けブラケット41の後面に、1対のワイヤー42,43を巻取ったギア44、このギア44に係脱するリンク45およびこのリンク45の回動を制御するソレノイド46を設けて構成してある。
取付けブラケット41は、図3に示すように、垂直な機構取付面41bと、その下縁を水平方向に折曲した取付フランジ41cと、によって断面L字状に形成し、その取付フランジ41cを左,右ステー11間の連結部材11aの上面にボルト47を介して結合してある。
ギア44は、中心部にワイヤー42,43を巻き取る小径のドラム44aを設けて、取付けブラケット41の機構取付面41bに回転自在に取り付けてあり、前記ワイヤー42,43の各一端部42a,43aをドラム44aに同一回転方向に巻回するとともに、一方のワイヤー42の他端部42bを左ヘッドレスト部材12のアウタシリンダー16の下端部にピン結合し、他方のワイヤー43の他端部43bを右ヘッドレスト部材13のアウタシリンダー16の下端部にピン結合してある。
ワイヤー42,43は、図1,図6に示すように、その中間部分がフレキシブルなアウタチューブ42c,43c内に挿通されてプシュプルタイプとなっており、左,右ヘッドレスト部材12,13の図1に示す初期状態、つまり非回動状態でワイヤー42,43の一端部42a,43aは、回転付勢機構30の付勢力による緊張力が作用した状態でドラム44aに最大巻き取り状態となっている。
リンク45は、ギア44の上方部分で基端部45aが取付けブラケット41に回動自在に枢支され、リンク45の中間部分の基端部45a寄りに設けたラチェット機構45bの係合爪45cがギア44に係脱するようになっている。
ラチェット機構45bは、図15に示すように、ワイヤー42,43がドラム44aから巻き戻される方向の回転(反時計回り方向)に対して係合爪45cをギア44に係合させるとともに、ワイヤー42,43をドラム44aに巻き取る方向の回転(時計回り方向)に対して係合爪45cをフリーにする。
ソレノイド46は、リンク45の先端部45dに対向配置して、この先端部45dへの係脱部分46aを出没させる構造となっており、図15(a)に示すロック状態では、電流のOFF状態で係脱部分46aを突出させてリンク45の先端部45dに係合させるとともに、図15(b)に示すロック解除状態では、電流のON状態で係脱部分46aを引っ込めてリンク45の先端部45dから離脱させるようになっている。
従って、図15(a)に示すロック状態では、ギア44と係合爪45cとの係合状態を維持して、ワイヤー42,43の巻戻しを阻止し、ひいてはアウタシリンダー16を、左,右ヘッドレスト部材12,13が初期状態を保持する回転位置に維持する。
一方、図15(b)に示すロック解除状態では、リンク45がギア44の回転力に弾かれて反時計回り方向に回動して、ギア44と係合爪45cとの係合状態を解除するため、ワイヤー42,43は自由に巻戻し状態となって、アウタシリンダー16は回転付勢機構30によって上昇および回転し、左,右ヘッドレスト部材12,13を前方に回動しつつ持ち上げる。
尚、前記ギア44にはワイヤー42,43の巻取り量との関係から歯部の不要部分が存在し、この不要部分のうち係合爪45cとの途中干渉による引っ掛かりを防止するための歯部切欠き部分44bを形成してある。
ところで、前記ロック機構40は左,右ヘッドレスト部材12,13を前方回動させた後、再度リセットする可逆式となっており、図15(b)に示すロック解除状態から図15(c)に示すように、リンク45を時計回り方向に回動して、図15(d)に示すように、ソレノイド46の係脱部分46をリンク45の先端部45dに係合する。
そして、この係脱部分46の係合状態でギア44を回転付勢機構30の付勢力に抗して時計回り方向に回転して、ワイヤー42,43をドラム44aに巻き取ることにより、図15(a)に示すロック機構40の初期状態にセットできるようになっている。
制御手段50は、図14に示すように、自動車Mの後面に設けて後方車両mとの相対速度を音波などを用いて検知するVセンサー51、車体Bに加わる加速度を検知するGセンサー52、自動車Mのリアバンパーに設けて後方車両mの接触圧を検知する圧力センサー53と、これら各センサーの信号を入力するコントローラ54とで構成される。
そして、このコントローラ54では前記センサー51,52,53の検出信号を基に後面衝突を検出して前記ソレノイド46に電流を印加し、前記ロック機構40を解除するようになっている。
尚、Gセンサー52や圧力センサー53は実質的な衝突を検知する手段であるが、これら以外にも図示は省略したがタッチセンサーや歪ゲージなどを用いることができる。
また、本実施形態では前記左,右ヘッドレスト部材12,13に、前面カバー20に作用する車両後方への押圧力に対して、これら左,右ヘッドレスト部材12,13をステー11側に固定する固定機構60を設けてある。
即ち、固定機構60は、図1に示すように、左,右ヘッドレスト部材12,13の上下の横アーム14,14aは、それぞれの反対側端部12b,13bをアウタシリンダー16と分離してあり、分離したこれら横アーム14,14aを、アウタシリンダー16に結合したブラケット61にピン62を介して前後方向に回動自在に連結してある。
そして、図12,図13に示すように、下方の横アーム14aの分離側端部の後面に、アウタシリンダー16の略センター部分まで突出する係合部材63をボルト64を介して固定し、このアウタシリンダー16には係合部材63の爪63aが挿通する窓部16bを形成してある。
一方、インナシリンダー17の外周の前記窓部16bに対応する部分には、前記係合部材63の爪63aが係合可能な複数の歯部を周方向に形成したラック65を形成し、このラック65はインナシリンダー17の全長に亘って形成してある。
また、前記横アーム14,14aとアウタシリンダー16との間には、図12に示すように、スプリング66を配置し、このスプリング66によって横アーム14,14aを前方に押圧付勢してある。
スプリング66は、ばね鋼で形成した線材を略矩形状に形作り、その1対の対向辺をく字状に折曲して形成してあり、そのく字状の折曲部分66aを前記ピン62の前方側に係止して支点とし、一端部66bを横アーム14,14aの後方側に係止するとともに、他端部66cをアウタシリンダー16の後方側に係止し、これら両端部66b,66c間に前方への付勢力を付加するようになっている。
従って、前記固定機構32は、スプリング66の付勢力により常時は横アーム14,14aがピン62を中心として前方に回動された状態にあって、係合部材63の爪63aはラック65から離脱した状態にあり、アウタシリンダー16はインナシリンダー17に対して自由に回転できる状態にある。
尚、ピン62を中心とする横アーム14,14aの回動量は、図12に示すように、横アーム14,14aの分離端に形成したV字状凹部14bの両端角部の一方が、アウタシリンダー16の外周に接触する僅かの範囲として設定してある。
そして、着座乗員の頭部Hが左,右ヘッドレスト部材12,13に触れるなどして、これら左,右ヘッドレスト部材12,13に後方への押圧力が作用すると、横アーム14,14aはスプリング66の付勢力に抗して後方に回動し、係合部材63の爪63aがラック65に係合することにより、アウタシリンダー16をインナシリンダー17にロックするようになっている。
以上の構成により本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10によれば、図14に示すように、車両Mが後方車両mによって後面衝突されると、これをV,G,圧力センサー51,52,53や図外のタッチセンサーおよび歪ゲージなどで検知して、コントローラ54からロック機構40のソレノイド46に電流を印加する。
即ち、前記コントローラ54による制御は、例えば、図19に示すフローチャートに従って実行される。まず、ステップS1によってイグニッションスイッチのONによりヘッドレスト装置10を制御開始した時点では、ソレノイド46に印加する電流(以下、ソレノイド電流と称する)はOFFになっている。
この状態から次のステップS2では、Vセンサー51の検知信号から後方車両mを検知するとともに、同検知信号からステップS3で自車Mと後方車両mとの間の相対距離Sを算出し、ステップS4で両車M,mの相対速度ΔVを算出する。
そして、次のステップS5では、図20に示す制御マップに基づいて、ステップS3,S4で求めた相対距離Sおよび相対速度ΔVと、予め設定した相対距離Scrおよび相対速度ΔVcrとの関係を算出する。その結果、(S<Scr)と(V>Vcr)との両条件を満たすときに、後方車両mが自車Mに後面衝突することを予測し、ステップS6に進むとともに、それ以外の場合はステップS2にリターンされる。
ステップS6では、ロック機構40のソレノイド46に本来の電流値よりも小さな電流を印加し、予めソレノイド46の作動レスポンスをあげておく。
続いて、ステップS7では、Gセンサー52や圧力センサー53若しくはタッチセンサーや歪ゲージのいずれか1つを用いて、車両Mが実際に後面衝突されたことを検知し、次のステップS8で本来のソレノイド電流(最大電流)をソレノイド46に印加する。これによってロック機構40がロック解除されることになる。
つまり、ロック機構40がロック解除されると、回転付勢機構30によって左,右ヘッドレスト部材12,13は図16に示す作動途中を経た後、図11,図17,図18に示すように、これら左,右ヘッドレスト部材12,13を前方に回動しつつ上方に持ち上げる。
すると、左,右ヘッドレスト部材12,13の前方回動によって膜状部材21を展開して緊張させるとともに、前面カバー20を前方に向かって斜め上方に押し出すことができ、後面衝突時の慣性力により着座乗員Cの頭部Hが後方に大きく移動するのをいち早く受け止めて拘束することができる。
ところで、この第1実施形態では、前面カバー20の垂直面20aの周縁部に弾性復元力に優れた材質からなる無端ワイヤー90を巡らせて取り付けたので、この無端ワイヤー90によって弾力性をもった前面カバー20の垂直面20aの剛性を高めることができる。
このため、図21(a)に示すように、乗員頭部Hが前面カバー20に接触した時点から、同図(b)に示すように、この頭部Hを前面カバー20で受け止めた際に、前面カバー20をより広い面で均一に張力を発生し、かつ、この前面カバー20の車両後方に少ない面外変形を保持しつつ支持することができる。
従って、後面衝突時に前方に押し出される前面カバー20が、慣性力により円弧または楕円のような軌跡を描いて後方に移動する乗員頭部Hと干渉した際に、この頭部Hを前面カバー20によって確実に受け止める時間を短縮して、頭部拘束の確実性をより高めることができる。
また、前記無端ワイヤー90を矩形ループ状に形成して、その四隅を前面カバー表皮23の垂直面20aの裏面に設けた4箇所の係止具91に掛装して取り付けたので、無端ワイヤー90を係止具91に掛装するという簡単な作業で取り付けが完了するため、無端ワイヤー90の組み付け作業、ひいてはヘッドレスト本体10aの組み付け作業効率を向上することができる。
図22,図23は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
図22は縦アームを配置した頭部拘束部材の背面斜視図、図23は縦アームの拡大斜視図であり、この第2実施形態は、左,右ヘッドレスト部材12,13(図1参照)の分割端部12a,13aに設けて膜状部材21に展開力を付加する縦アーム15の上下両端部にガイド部としての周溝92を形成し、この周溝92に無端ワイヤー90の上下両辺部90c,90dを摺動自在に案内してある。
従って、この第2実施形態の車両用ヘッドレスト装置10によれば、前記縦アーム15の後側に通した無端ワイヤー90が周溝92に上下方向で係止されるため、膜状部材21の展開時に縦アーム15が無端ワイヤー90に擦れつつ相対移動する際に、無端ワイヤー90が膜状部材21に干渉するのを防止し、かつ、その動きを円滑に行うことができる。
尚、この実施形態ではガイド部として周溝92を示したが、これに限ることなく無端ワイヤー90を支承無くガイドできる構造であればよい。
図24,図25は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
図24は縦アームを配置した頭部拘束部材の背面斜視図、図25は無端ワイヤーを一部取り出してその作動状態を(a),(b)に順を追って示す要部拡大図であり、この第3実施形態は、無端ワイヤー90の少なくとも縦アーム15の周溝92との接触部分K(図24参照)、本実施形態では上下両辺部90c,90dを摩擦低減チューブ93で覆ってある。
従って、この第3実施形態の車両用ヘッドレスト装置10によれば、膜状部材21の展開時に縦アーム15が無端ワイヤー90の上下両辺部90c,90dを図25の(a)から(b)に示すように撓み変形しつつ相対移動する際に、縦アーム15と無端ワイヤー90との接触部分の摩擦抵抗を低減できるため、膜状部材21をより円滑かつ迅速に展開することができ、ひいては、乗員頭部Hの拘束をより迅速かつ確実に行うことができる。
図26は本発明の第4実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
図26は縦アームを配置した頭部拘束部材の背面斜視図であり、この第4実施形態は、無端ワイヤー90の左右両辺部90a,90bの上下中央部分に跨って、2本の平行した補助ワイヤー94,94aを緊張状態で連結してある。
従って、この第4実施形態の車両用ヘッドレスト装置10によれば、無端ワイヤー90の左右両辺部90a,90bに跨って連結した補助ワイヤー94,94aによって弾力性をもった前面カバー20の垂直面20aの剛性を更に高めることができ、乗員頭部Hの拘束性を更に高めることができる。
また、この実施形態では補助ワイヤー94,94aを2本設けた場合を示したが、これに限ることなく1本若しくは3本以上設けてもよいことはいうまでもなく、その本数は前面カバー20に必要とする剛性に応じて決定すればよい。
ところで、本発明の車両用ヘッドレスト装置10を前記第1〜第4実施形態に例をとって説明したが、これら各実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採ることができ、例えば、前面カバー20や背面カバー22の芯部分をポリカーボネートで形成したが、これ以外にも適宜な剛性や強度を有するその他の材料(例えば、BBSや他のエンジニアリングプラスチック)を用いることができ、また、線状弾性部材は、無端ワイヤー90に限ることなく前面カバー20の周縁部の剛性を高める形状であればよく、例えば、ばね鋼板を所定形状に打ち抜いたり溶接したりして形成することができる。
本発明の第1実施形態における初期状態にあるヘッドレスト本体を正面方向から見た透視斜視図。 本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体の取付け状態を示す側面図。 本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体を正面方向から見た分解斜視図。 本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体の組付け途中を示す正面方向から見た分解斜視図。 本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体の組付け途中を示す背面方向から見た分解斜視図。 本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本体の組付け状態を示す背面方向から見た透視斜視図。 本発明の第1実施形態における無端ワイヤーの取付状態を示すヘッドレスト本体の正面方向から見た透視斜視図。 図3中A−A線に沿った拡大断面図。 本発明の第1実施形態における頭部拘束部材と左,右ヘッドレスト部材の取付け状態を示す作動前の背面斜視図。 本発明の第1実施形態における頭部拘束部材と左,右ヘッドレスト部材の取付け状態を示す作動後の背面斜視図。 本発明の第1実施形態における作動状態にあるヘッドレスト本体を正面方向から見た透視斜視図。 本発明の第1実施形態における固定機構の背面斜視図。 本発明の第1実施形態におけるは固定機構の要部断面図。 本発明の第1実施形態における制御手段の作動システムを示す説明図。 本発明の第1実施形態におけるロック手段の作動を(a)〜(d)に順を追って示す説明図。 本発明の第1実施形態における後面衝突直後の作動途中にあるヘッドレスト本体を透視して示す平面図。 本発明の第1実施形態における後面衝突後の作動完了状態を示すヘッドレスト本体の側面図。 本発明の第1実施形態における後面衝突直後の作動完了状態にあるヘッドレスト本体を透視して示す平面図。 本発明の第1実施形態におけるロック手段の制御フローを示す説明図。 本発明の第1実施形態におけるロック手段の解除領域を相対距離と相対速度との関係で示す説明図。 本発明の第1実施形態における頭部拘束部材が乗員頭部に干渉して受け止める状態を(a),(b)によって示す説明図。 本発明の第2実施形態における縦アームを配置した頭部拘束部材の背面斜視図。 本発明の第2実施形態における縦アームの拡大斜視図。 本発明の第3実施形態における縦アームを配置した頭部拘束部材の背面斜視図。 本発明の第3実施形態における無端ワイヤーを一部取り出してその作動状態を(a),(b)に順を追って示す要部拡大図。 本発明の第4実施形態における縦アームを配置した頭部拘束部材の背面斜視図。
符号の説明
10 車両用ヘッドレスト装置
10a ヘッドレスト本体
11 ステー
12 左ヘッドレスト部材
13 右ヘッドレスト部材
12a,13a 分割端部
12b,13b 反対側端部
14 横アーム(回転部分)
20 前面カバー(頭部拘束部材)
20a 垂直面
20b 水平面
21 膜状部材
30 回転付勢機構
40 ロック機構(ロック手段)
50 制御手段
90 無端ワイヤー(線状弾性部材)
91 係止具
92 周溝(ガイド部)
93 摩擦低減チューブ
94 補助ワイヤー
100 シート
101 シートバック
C 着座乗員
H 乗員頭部

Claims (5)

  1. 着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト本体を、シートバックの上端部にステーを介して装着した車両用ヘッドレスト装置において、
    ヘッドレスト本体を左右方向の略中央部で分割して、その分割端部とは反対側端部を前記ステーに対して回動可能に取り付けた左,右ヘッドレスト部材と、
    前記左,右ヘッドレスト部材の分割端部に跨って相対移動可能に取り付けられ、乗員頭部に対向した垂直面およびこの垂直面の上側縁から後方に略直交した水平面の少なくとも2面を備えた乗員頭部を支持する弾力性をもった頭部拘束部材と、
    前記左,右ヘッドレスト部材を車両前方に回動付勢する回動付勢機構と、
    前記左,右ヘッドレスト部材を前記回動付勢機構の付勢力に抗して初期位置に保持するロック手段と、
    車両の後面衝突を検知して前記ロック手段を解除する制御手段と、
    前記左,右ヘッドレスト部材の車両前方への回動状態で展開して、前記頭部拘束部材の少なくとも垂直面に張力を付加し、この垂直面の撓み変形を弾発支持する張力付加手段と、を備え、
    前記頭部拘束部材の垂直面および水平面のうち、少なくとも垂直面の周縁部に弾性復元力に優れた材質からなる線状弾性部材を巡らせて取り付けたことを特徴とする車両用ヘッドレスト装置。
  2. 線状弾性部材は、ループ状の無端ワイヤーによって形成して、その適宜箇所を前記垂直面の裏面に設けた係止具に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  3. 前記左,右ヘッドレスト部材の分割端部に設けた前記張力付加手段に展開力を付加する縦アームの上下両端部にガイド部を形成し、このガイド部に前記無端ワイヤーを摺動自在に案内したことを特徴とする請求項2に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  4. 無端ワイヤーは、少なくとも縦アームのガイド部との接触部分を摩擦低減チューブで覆ったことを特徴とする請求項3に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  5. 無端ワイヤーは、車幅方向両辺部に跨って1つまたは複数の補助ワイヤーを緊張状態で連結したことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の車両用ヘッドレスト装置。

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