JP2005057694A - 動きベクトル検出装置および方法並びにコンピュータプログラムおよびその記録媒体 - Google Patents

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耕治 有村
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Abstract

【課題】 動きベクトルの検出精度を確保しつつ、より少ない演算量で動きベクトルを検出することが可能な動きベクトル検出装置および方法を提供する。
【解決手段】 符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める一次探索部10と、一次探索部10で得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出し、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定する二次探索部20とを備えた動きベクトル検出装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動画像の符号化に関し、特に、符号化フレームに含まれる符号化ブロックの動きベクトルを実数精度で検出するための動きベクトル検出装置に関する。
近年、AV情報のディジタル化が進み、映像信号をディジタル化して取り扱うことのできる機器が広く普及しつつある。ところで、映像信号は膨大な情報量を有するので、記録容量や伝送効率を考慮して情報量を削減しつつ符号化することが一般的である。映像信号の符号化技術として、MPEG(Moving Picture Experts Group)という作業部会により策定された国際規格が広く利用されており、上記の作業部会名をとってMPEGと称されている。
MPEGにおいては、動きベクトルを用いた動き補償予測が利用される。動き補償とは、符号化画像を、垂直方向16画素×水平方向16画素のマクロブロックと呼ばれる処理単位に分割し、時間的に前後する参照画像における所定の探索範囲内で、符号化対象のブロックと相関性の高いブロックの位置を検出する。すなわち、参照画像上の前記マクロブロックの移動量が動きベクトルである。符号化対象ブロックを符号化する際に、この動きベクトルと、符号化画像と参照画像との差分値とを用いて符号化を行うことによって、符号化画像の情報量を削減することができる。
なお、動きベクトルの検出に関して、「整数精度」および「実数精度」という概念がある。すなわち、フレーム画像において画素が実際に存在する位置を基準として動きベクトルを検出する場合を「整数精度」と称し、それよりも高い精度(例えば半画素精度または1/4画素精度など)で動きベクトルを検出する場合、これを「実数精度」と称する。
実数精度で動きベクトルを検出する場合、参照画像において実数精度の画素を生成した上でマッチング処理を行う必要がある(例えば非特許文献1参照)。このため、膨大な演算量を要するという問題がある。
このため、実数精度の動きベクトル検出における演算量を削減することを目的として、様々な動きベクトル検出方法が提案されてきた。そのような動きベクトル検出方法として、2段階探索法が知られている。この方法は、まず整数精度でマッチングを行うことにより、整数精度の誤差評価値を算出し(一次探索)、誤差評価値が最小となる画素の周辺のみにおいて実数精度でマッチングを行う(二次探索)方法である。
また、例えば、ハンディタイプのビデオカメラにおいて手ぶれ補正用動きベクトルを検出することを目的として、1フレームの画像を複数に分割した各ブロックの代表点画素と、前フレームのブロックの代表点画素との差分絶対値を画素毎に検出した後、この差分絶対値を1フレームに亘って対応する画素毎に積算し、1ブロック分の画素配列に対応する座標に積算結果を有する相関積算値表を形成し、相関積算値が最小値を持つ座標(第1の座標)の周辺座標から比例分割によって第2の座標を求め、少なくとも第1の座標と第2の座標とを合成することにより画像の動きベクトルを検出する方法も提案されている(特許文献1参照)。ただし、この特許文献1に開示されている方法は、1フレームを構成する画像全体の動きベクトルを検出することを目的としたものである。
特許第3303310号公報 片山泰男著「MPEG技術」トリケップス出版、1993年12月21日
しかしながら、近年は、動画像を撮影してディジタル記録媒体に記録することのできる画像機器が民生用としても広く普及するに至っており、消費電力の節減が大きな課題となっている。このため、動画像の符号化に際する演算量をさらに削減することが望まれている。
従って、本発明は、動きベクトルの検出精度を確保しつつ、より少ない演算量で動きベクトルを検出することが可能な動きベクトル検出装置および方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の動きベクトル検出装置は、符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索部と、前記第1の探索部で得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出し、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定する第2の探索部とを備えた構成(第1の構成)である。
また、本発明の動きベクトル検出方法は、符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索ステップと、前記第1の探索ステップで得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出する第2の探索ステップと、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定するステップとを有する方法(第1の方法)である。
また、本発明にかかるコンピュータプログラムは、符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索処理と、前記第1の探索処理で得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出する第2の探索処理と、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定する処理とをコンピュータに実行させる命令を含むプログラム(第1のプログラム)である。
また、本発明にかかるプログラム記録媒体は、上記のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
以上に説明したように、本発明によれば、動きベクトルの検出精度を確保しつつ、より少ない演算量で動きベクトルを検出することが可能な動きベクトル検出装置および方法を提供できる。
上記の目的を達成するために、本発明の動きベクトル検出装置は、符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索部と、前記第1の探索部で得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出し、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定する第2の探索部とを備えた構成(第1の構成)である。
また、本発明の動きベクトル検出方法は、符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索ステップと、前記第1の探索ステップで得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出する第2の探索ステップと、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定するステップとを有する方法(第1の方法)である。
また、本発明にかかるコンピュータプログラムは、符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索処理と、前記第1の探索処理で得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出する第2の探索処理と、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定する処理とをコンピュータに実行させる命令を含むプログラム(第1のプログラム)である。
また、本発明にかかるプログラム記録媒体は、上記のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
上記の第1の構成にかかる動きベクトル検出装置によれば、第2の探索部では、マッチング処理を行うことなく補間演算によって実数精度の誤差評価推定値を算出するので、実数精度の画素毎にマッチング処理を行う従来の2段階探索法を採用した動きベクトル検出装置に比較すれば、演算量を大きく削減することができる。
また、上記構成の動きベクトル検出装置において、前記第1の探索部が、符号化フレームおよび参照フレームをそれぞれ垂直方向に1/N(N:整数)、水平方向に1/M(M:整数)に縮小する画像縮小部と、前記画像縮小部により縮小された画像を用いてマッチング処理を行い、垂直方向においてN画素精度、水平方向においてM画素精度での誤差評価実測値を求める誤差評価値実測部とを備えた構成(第2の構成)とすることが好ましい。なお、ここで、N,Mはそれぞれ整数であるが、いずれか一方が1であっても良い。この構成によれば、第1の探索部におけるマッチング処理の回数を削減できるので、演算量をさらに削減することができる。
また、上記第1または第2の構成にかかる動きベクトル検出装置において、前記第2の探索部が、前記第1の探索部で得られた誤差評価実測値を用いたバイキュービック法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算部を備えた構成(第3の構成)とすることが好ましい。バイキュービック法を用いれば、情報の損失が少ないので、実数精度の誤差評価値をより正確に推定することができる。
また、上記第1または第2の構成にかかる動きベクトル検出装置において、前記第2の探索部が、前記第1の探索部で得られた誤差評価実測値を用いた比例分割法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算部を備えた構成(第4の構成)とすることが好ましい。
また、上記第1〜第4の構成のいずれかにかかる動きベクトル検出装置において、前記第2の探索部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置の8近傍の誤差評価実測位置で囲まれた領域を補間領域として決定する補間領域決定部をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求める構成(第5の構成)とすることが好ましい。実数精度の実際の誤差評価値が最小となる位置は、整数精度の誤差評価実測値が最小となる位置の近傍にある確率が高いので、その8近傍の誤差評価実測位置で囲まれた領域を補間領域とすることにより、実数精度の動きベクトルをより正確に推定することが可能となる。
また、上記第1〜第4の構成のいずれかにかかる動きベクトル検出装置において、前記第2の探索部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを含む矩形領域を補間領域として決定する補間領域決定部をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求める構成(第6の構成)とすることが好ましい。実数精度の実際の誤差評価値が最小となる位置は、整数精度の誤差評価実測値が最小となる位置およびその8近傍のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置の近傍にある確率が高いので、この構成によれば、実数精度の動きベクトルをより正確に推定することが可能となる。
また、上記第6の構成にかかる動きベクトル検出装置において、前記補間領域決定部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを比例配分した位置が補間領域の中央となるよう、前記補間領域を決定する構成(第7の構成)とすることが好ましい。この構成によれば、実数精度の動きベクトルをさらに正確に推定することが可能となる。
また、上記第1または第2の構成にかかる動きベクトル検出装置において、前記第2の探索部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置との間を、それぞれの誤差評価実測値の大きさで比例内分した位置に基づいて実数精度の動きベクトルを決定する構成(第8の構成)とすることが好ましい。
また、前述の第1の動きベクトル検出方法によれば、第2の探索ステップでは、マッチング処理を行うことなく補間演算によって実数精度の誤差評価推定値を算出するので、実数精度の画素毎にマッチング処理を行う従来の2段階探索法に比較して、演算量を大きく削減することができる。
また、上記第1の動きベクトル検出方法において、前記第1の探索ステップが、符号化フレームおよび参照フレームをそれぞれ垂直方向に1/N(N:整数)、水平方向に1/M(M:整数)に縮小する画像縮小ステップと、前記画像縮小ステップにより縮小された画像を用いてマッチング処理を行い、垂直方向においてN画素精度、水平方向においてM画素精度での誤差評価実測値を求める誤差評価値実測ステップとを含むことが好ましい(第2の方法)。
また、上記第1または第2の動きベクトル検出方法において、前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップで得られた誤差評価実測値を用いたバイキュービック法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算ステップを含むことが好ましい(第3の方法)。
また、上記第1または第2の動きベクトル検出方法において、前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップで得られた誤差評価実測値を用いた比例分割法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算ステップを含むことが好ましい(第4の方法)。
前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置の8近傍の誤差評価実測位置で囲まれた領域を補間領域として決定する補間領域決定ステップをさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求めることが好ましい(第5の方法)。
また、上記第1〜第4のいずれかの動きベクトル検出方法において、前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを含む矩形領域を補間領域として決定する補間領域決定ステップをさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求めることが好ましい(第6の方法)。
また、上記第6の動きベクトル検出方法において、前記補間領域決定ステップにおいて、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを比例配分した位置が補間領域の中央となるよう、前記補間領域を決定することが好ましい(第7の方法)。
また、上記第1または第2の動きベクトル検出方法において、前記第2の探索ステップにおいて、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置との間を、それぞれの誤差評価実測値の大きさで比例内分した位置に基づいて実数精度の動きベクトルを決定することが好ましい(第8の方法)。
さらに、前述の第1のプログラムによれば、第2の探索処理では、マッチング処理を行うことなく補間演算によって実数精度の誤差評価推定値をコンピュータに算出させるので、実数精度の画素毎にマッチング処理を行う従来の2段階探索法に比較して、演算量を大きく削減することができる。
また、上記第1のプログラムは、前記第1の探索処理において、符号化フレームおよび参照フレームをそれぞれ垂直方向に1/N(N:整数)、水平方向に1/M(M:整数)に縮小する画像縮小処理と、前記画像縮小処理により縮小された画像を用いてマッチング処理を行い、垂直方向においてN画素精度、水平方向においてM画素精度での誤差評価実測値を求める誤差評価値実測処理とをコンピュータに実行させる命令をさらに含むことが好ましい(第2のプログラム)。
また、上記第1または第2のプログラムは、前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理で得られた誤差評価実測値を用いたバイキュービック法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含むことが好ましい(第3のプログラム)。
また、上記第1または第2のプログラムは、前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理で得られた誤差評価実測値を用いた比例分割法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含むことが好ましい(第4のプログラム)。
また、上記第1〜第4のいずれかにかかるプログラムは、前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置の8近傍の誤差評価実測位置で囲まれた領域を補間領域として決定する補間領域決定処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値をコンピュータに求めさせることが好ましい(第5のプログラム)。
また、上記第1〜第4のいずれかにかかるプログラムは、前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを含む矩形領域を補間領域として決定する補間領域決定処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値をコンピュータに求めさせることが好ましい(第6のプログラム)。
また、上記第6のプログラムは、前記補間領域決定処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを比例配分した位置が補間領域の中央となるよう、前記補間領域をコンピュータに決定させることが好ましい(第7のプログラム)。
また、上記の第1または第2のプログラムは、前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置との間を、それぞれの誤差評価実測値の大きさで比例内分した位置に基づいて実数精度の動きベクトルをコンピュータに決定させることが好ましい(第8のプログラム)。
以下、本発明のさらに具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
最初に、本実施形態の動きベクトル検出方法の概略について説明する。
本実施形態では、(1)符号化画像と、当該符号化画像と時間的に前後する参照画像とのマッチングにより整数精度での誤差評価値を求める、(2)前記(1)で求められた整数精度の誤差評価値に基づいて実数精度の誤差評価値を求めて動きベクトルを検出する、という2段階探索を行うが、前記(2)のステップにおいては画像のマッチングを一切行わず、補間演算によって誤差評価値を推定する点において、二次探索においても画素のマッチングを行う従来の2段階探索法と大きく異なる。
なお、「整数精度」の誤差評価値とは、オリジナルの符号化画像および参照画像の解像度と同じかそれよりも低い解像度で求められた誤差評価値を意味する。また、「実数精度」の誤差評価値とは、オリジナルの符号化画像および参照画像よりも高い解像度で求められた誤差評価値を意味する。すなわち、実数精度の誤差評価値とは、オリジナル画像において画素が存在しない位置について求められた誤差評価値である。
また、本明細書においては、符号化画像と参照画像のマッチングにより求められた誤差評価値を「誤差評価実測値」と称し、前記誤差評価実測値を用いた補間演算により求められた誤差評価値を「誤差評価推定値」と称する。
ここで、本実施形態にかかる動きベクトル検出装置の構成および動作について、図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかる動きベクトル検出装置は、マクロブロックを用いたマッチング処理によって誤差評価実測値(整数精度)を求める一次探索部10(第1の探索部)と、一次探索部10で求められた誤差評価実測値を用いた補間演算処理によって誤差評価推定値(実数精度)を算出する二次探索部20(第2の探索部)とを備えている。
一次探索部10は、参照画像および符号化画像のそれぞれを縮小する画像縮小部11と、縮小後の参照画像と符号化画像とに基づきマクロブロック単位のマッチング処理を行って誤差評価実測値を求める誤差評価値実測部12とを備えている。二次探索部20は、誤差評価推定値を求める領域(補間領域)を決定する補間領域決定部21と、補間領域内で実数精度の誤差評価値(誤差評価推定値)を補間演算により求める誤差評価値推定部22と、実数精度の誤差評価推定値に基づいて実数精度の動きベクトルを決定する動きベクトル決定部23とを備えている。
以下、本実施形態にかかる動きベクトル検出装置における動きベクトル検出処理の手順について、図2のフローチャートに基づき説明する。
一次探索部10に、符号化画像と参照画像が入力されると(ステップS1)、画像縮小部11が、入力された参照画像および符号化画像のそれぞれを縮小する(ステップS2)。
ステップS2では、図3に示すように、符号化画像31(第1階層)は、垂直方向に1/N、水平方向に1/Mに縮小され、縮小符号化画像32(第2階層)となる。このとき、符号化画像31内のマクロブロック33は、垂直方向に1/N、水平方向に1/Mに縮小された縮小マクロブロック34となる。また、図4(a)および(b)に示すように、参照画像41も同様に、垂直方向に1/N、水平方向に1/Mに縮小され、縮小参照画像44となる。なお、図4(a)において、43は縮小前の探索範囲を指す。ステップS2において、参照画像41内の探索範囲43も垂直方向に1/N、水平方向に1/Mに縮小され、図4(b)に示す縮小探索範囲46となる。
次に、誤差評価値実測部12が、図4(b)に示すように、縮小参照画像44において縮小された探索範囲46内で、縮小マクロブロック34を用いたマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める(ステップS3)。この誤差評価値としては、例えば、下記の(数1)により求められる差分絶対値和(SAD:sum of absolute differences)を用いることができるが、これに限定されず、2乗誤差などを用いてもよい。なお、下記の(数1)において、Pは縮小マクロブロック34の垂直画素数、Qは縮小マクロブロック34の水平画素数、Yc(i,j)は符号化ブロック内の相対座標(i,j)における輝度値、Yr(i,j)は探索範囲におけるマッチング対象ブロック内の相対座標(i,j)における輝度値である。
Figure 2005057694
誤差評価値実測部12は、最初、図5(a)に示すように、縮小マクロブロック34を縮小探索範囲46の左上隅ブロックとマッチングし、SAD値を求める。次に、図5(b)に示すように、縮小探索範囲46上の縮小マクロブロック34の位置を水平方向右へ1点(縮小探索範囲46における1画素分)ずらしてマッチング処理を行い、SAD値を求める。このように、図5(c)に示すように縮小マクロブロック34が縮小探索範囲46における右上隅に至るまで、縮小マクロブロック34の移動とSAD値の算出とを繰り返す。次に、図5(d)に示すように、縮小マクロブロック34を縮小探索範囲46における上から2ライン目の左隅へ移動し、上記と同様に、縮小マクロブロック34の移動とSAD値の算出とを繰り返す。なお、図5(b)に示すPxは、縮小探索範囲46の水平方向における縮小後の画素ピッチであり、図5(d)に示すPyは、縮小探索範囲46の垂直方向における縮小後の画素ピッチである。
すなわち、縮小探索範囲46の画素数(縮小後)が水平方向にX画素、垂直方向にY画素であるとすると、水平方向にX回のマッチングを、Yライン分繰り返すこととなるので、縮小探索範囲46の全範囲において、X×Y個のSAD値が算出され、二次探索部20へ出力されることとなる。
本実施形態の場合、縮小探索範囲46の画素数は、前述のとおり、縮小前の参照画像41における探索範囲43に含まれる画素数の1/(N×M)である。従って、誤差評価値実測部12におけるマッチング回数は、縮小前の参照画像41の探索範囲43に対してフルサーチ(全探索)を行う場合におけるマッチング回数の1/(N×M)で済む。また、マクロブロックも縮小されることによって、縮小マクロブロック34内で画素毎に行う差分演算の合計回数も、縮小前のマクロブロック33の1/(N×M)となる。従って、本実施形態の一次探索において必要な差分演算回数は、符号化画像および参照画像を縮小せずにフルサーチを行う場合の1/(N×M)2となる。
なお、換言すれば、縮小探索範囲46上でのマッチング処理は、縮小前の参照画像41上では垂直方向N画素毎、水平方向M画素毎に行われることとなる。本明細書では、縮小画像を用いたこのようなマッチング処理を、「N画素精度」、「M画素精度」のように称することもある。
前述のように一次探索が終了すると、二次探索部20の補間領域決定部21が、補間演算により実数精度の誤差評価予測値を求める領域(補間領域)の範囲を決定する(ステップS4)。
このステップS4において、本実施形態では、補間領域決定部21は、一次探索部10で求められた整数精度の誤差評価実測値を入力し、評価値実測画素のうち、その誤差評価実測値が最小値となる画素を検出する。なお、上記の「評価値実測画素」とは、縮小前の探索範囲43内の画素のうち、一次探索部10により誤差評価実測値が求められた画素(図6において黒丸で示した画素)をいう。ここで、例えば、図6において黒い三角で示した画素が、縮小前の探索範囲43内で最小の誤差評価実測値を持つ画素(誤差評価実測値最小画素pmin)であるとする。図6において白丸で示した画素は、一次探索部10における垂直方向N画素精度、水平方向M画素精度のマッチング処理を行ったことによって誤差評価値を求めなかった画素(未実測画素)である。なお、図6は、説明の便宜上、縮小前の探索範囲43の一部を表したものであり、従って、縮小前の探索範囲における画素数は、図6に示した数には限定されない。
本実施形態の補間領域決定部21は、縮小前の探索範囲43内において、誤差評価実測値最小画素pminの8近傍の画素を含む矩形状の領域(図6において破線で囲んで示す領域101)を、補間領域として決定する。なお、上記の「誤差評価実測値最小画素pminの8近傍」とは、図6に示すように、誤差評価実測値最小画素pminの上下左右4点の評価値実測画素(p2,p4,p6,p8)と、誤差評価実測値最小画素pminを交点とする対角線上において誤差評価実測値最小画素pminに最も近い4点の評価値実測画素(p1,p3,p5,p7)との合計8点をいう。
このように、補間領域決定部21によって補間領域101が決定されると、誤差評価値推定部22が、評価値実測画素p1〜p8の誤差評価実測値を用いた補間演算により、マッチング処理を行うことなく、実数精度の誤差評価推定値を求める(ステップS5)。
例えば図6に示した補間領域101の場合、図7に示すような、水平方向および垂直方向の両方について0.5画素精度で、誤差評価推定値を求めることができる。なお、MPEG−2の場合はこのような0.5画素精度で良いが、MPEG−4の場合は0.25画素精度となるよう補間演算を行えば良い。また、実数精度は0.5画素精度および0.25画素精度に限定されず、補間演算式を適宜に変更することにより、任意の実数精度で補間演算を行うことが可能である。
誤差評価値推定部22における補間演算の方法としては、例えば比例分割法またはバイキュービック法(3次たたみ込み内挿法)等を用いることができる。
ここで、比例分割法の具体的な例を二つ挙げて説明する。
第1の具体例にかかる比例分割法は、以下の3ステップからなる。
(ステップ1)8近傍領域内で、最小評価値の位置(中心点X0,0)を通り、他の評価位置を結ぶ4本の軸A1〜A4を設定する。
(ステップ2)4本の軸A1〜A4のそれぞれについて、下記の評価式に基づいて軸上の評価値の和SAを算出し、その結果が最小となる軸を決定する。ここで、v(Xm,n)は、実数精度動きベクトル評価位置Xm,nの評価値を表す。
SA(A1)=v(X-1,1)+v(X1,-1
SA(A2)=v(X0,1)+v(X0,-1
SA(A3)=v(X1,1)+v(X-1,-1
SA(A4)=v(X-1,0)+v(X1,0
(ステップ3)ステップ2において評価値の和Sが最小となる軸として決定された軸に対して、軸上にある2つの評価値で比例分割して実数精度のベクトル位置を求める。例えば、図8の軸A4の場合、図9に示すように、X-1,0とX1,0の2点の評価値で比例分割し、実数精度のベクトル(図9内に示す黒菱形の点)を求める。なお、図9において、a=v(X-1,0),b=v(X1,0)である。
また、第2の具体例にかかる比例分割法は、以下の3ステップからなる。
(ステップ1)8近傍領域を、図10(a)〜図10(d)に示すように、最小評価位置X0,0を含む4つの領域R1〜R4に分ける。
(ステップ2)4つの領域R1〜R4のそれぞれについて、下記の評価式に基づいてその領域に含まれる評価値の和SRを算出し、その結果が最小となる領域一つを決定する。
SR(R1)=v(X-1,1)+v(X1,0)+v(X-1,0
SR(R2)=v(X1,0)+v(X1,1)+v(X1,0
SR(R3)=v(X-1,0)+v(X-1,-1)+v(X0,-1
SR(R4)=v(X1,0)+v(X0,-1)+v(X1,-1
(ステップ3)ステップ2で決定した領域内の評価点の評価値により、垂直方向、水平方向の比例分割を行い、実数精度の動きベクトル位置を求める。ここでは、ステップ2で決定された領域が、図10(b)に示す領域R2であるものとして、図11を用いて説明する。
まず、垂直方向の位置を決定する。矩形領域の下辺の評価値の和(v(X0,0)+v(X1,0))と、上辺の評価値の和(v(X0,1)+v(X1,1))により、垂直方向を比例分割し、垂直位置(図11に示す点PV)を決定する。次に、水平方向の位置を決定する。矩形領域の左辺の評価値の和(v(X0,0)+v(X0,1))と、右辺の評価値の和(v(X1,0)+v(X1,1))により、水平方向を比例分割して、水平方向の位置(図11に示す点PH)を決定する。求められた水平位置と垂直位置で、実数精度の動きベクトルの位置が決定される。
なお、以上に例示した比例分割法は具体例に過ぎず、本発明をこれらの方法を用いる形態に限定するものではない。
次に、バイキュービック法による補間演算を行う例について説明する。バイキュービック法とは、周辺16点の実測値を用いて補間値を求めるものであって、例えば図12に示すように、一次探索部10で求めた16個の点P11〜P16の誤差評価実測値(整数精度)を用いて、下記(数2)〜(数4)に基づき、点Pの誤差評価推定値(実数精度)を求めることができる。なお、(数4)に示す[]はガウス記号であり、整数部分をとることを示す。バイキュービック法を用いると、情報の損失が少ないので、実数精度の誤差評価値をより正確に推定することができる。
Figure 2005057694
Figure 2005057694
Figure 2005057694
上述のように、誤差評価値推定部22によって求められた実数精度の誤差評価推定値は、動きベクトル決定部23へ送られる。動きベクトル決定部23は、誤差評価推定値が最小値を持つ画素(例えば図7に黒菱形で示す画素)を検出し、この画素位置に基づいて動きベクトルを決定する(ステップS6)。
以上のように、本実施形態にかかる動きベクトル検出方法では、二次探索においてマッチング処理を行わず、補間演算のみによって動きベクトルを検出するので、動きベクトル検出に要する計算量を削減することができる。
(実施の形態2)
本実施形態にかかる動きベクトル検出装置は、補間領域決定部21による補間領域の決定方法が、実施の形態1と異なっている。
本実施形態における補間領域決定部21は、一次探索部10による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ画素と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ画素とを含む矩形領域を補間領域として決定する。
図13(a)〜(c)に、本実施形態における補間領域の具体例を示す。なお、図13(a)〜(c)では、一次探索部10により誤差評価実測値が求められた画素のみを示し、未実測画素の図示は省略した。なお、図13は、説明の便宜上、縮小前の探索範囲43の一部を表したものであり、従って、縮小前の探索範囲における画素数は、図13に示した数には限定されない。
図13(a)に示した例は、誤差評価実測値最小画素pminの8近傍画素のうち最小の誤差評価実測値を持つ画素pmin2が、誤差評価実測値最小画素pminに水平方向において隣接している場合である。この場合、誤差評価実測値最小画素pminおよび画素pmin2と、誤差評価実測値最小画素pminに垂直方向において隣接する2画素と、画素pmin2に垂直方向において隣接する2画素との合計6画素を含む矩形領域102を、補間領域として決定する。
また、図13(b)に示した例は、誤差評価実測値最小画素pminの8近傍画素のうち最小の誤差評価実測値を持つ画素pmin2が、誤差評価実測値最小画素pminに垂直方向において隣接している場合である。この場合、誤差評価実測値最小画素pminおよび画素pmin2と、誤差評価実測値最小画素pminにおいて水平方向に隣接する2画素と、画素pmin2に水平方向において隣接する2画素との合計6画素を含む矩形領域103を、補間領域として決定する。
さらに、図13(c)に示した例は、誤差評価実測値最小画素pminの8近傍画素のうち最小の誤差評価実測値を持つ画素pmin2が、前記8近傍画素で形成される矩形の頂点に位置している場合である。この場合、誤差評価実測値最小画素pminおよび画素pmin2を対角頂点とする矩形領域104(画素数は4)を、補間領域として決定する。
すなわち、本実施形態の場合、図13(a)および(b)に示す例では、8近傍画素で形成される矩形の1/2の領域を補間領域とし、図13(c)に示す例では、8近傍画素で形成される矩形の1/4の領域を補間領域とする。これにより、二次探索部20の誤差評価値推定部22における演算量を、実施の形態1よりもさらに削減することができる。
さらに、本実施形態では、8近傍画素のうち最小の誤差評価実測値を持つ画素pmin2が補間領域に含まれるよう、かつ、誤差評価実測値最小画素pminおよび画素pmin2とを比例配分した位置が補間領域の中央となるよう、補間領域を決定する。このように補間領域を決定することにより、補間領域内に実際の動きベクトル位置が含まれている確率が高くなるので好ましい。これにより、本実施形態によれば、実施の形態1よりもさらに少ない演算量で、動きベクトルをより正確に検出することが可能となる。
なお、このように決定された補間領域における補間演算としては、実施の形態1と同様に、比例分割法やバイキュービック法を用いることが可能であるが、その説明は省略する。
(実施の形態3)
本実施形態にかかる動きベクトル検出装置は、補間領域決定部21による補間領域の決定方法と、誤差評価値推定部22における誤差評価値の算出方法が、前述の各実施の形態と異なっている。
本実施形態における補間領域決定部21は、一次探索部10による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ画素と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ画素との2画素間を補間領域とする。そして、誤差評価値推定部22が、これらの2画素間を各画素の誤差評価実測値の大きさで比例内分した位置を求め、動きベクトル決定部23が、この位置に基づいて実数精度の動きベクトルを決定する、
図14(a)および(b)に、本実施形態における動きベクトルの決定方法の具体例を示す。なお、図14(a)および(b)でも、一次探索部10により誤差評価実測値が求められた画素のみを示し、未実測画素の図示は省略した。また、図14は、説明の便宜上、縮小前の探索範囲43の一部を表したものであり、従って、縮小前の探索範囲における画素数は、図14に示した数に限定されるものではない。
すなわち、本実施形態の場合、誤差評価値推定部22が、例えば図14(a)に示す誤差評価実測値最小画素pminおよび画素pmin2の2画素間を、図14(b)に示すように比例内分した位置を、実数精度の誤差評価値が最小となる位置と推定する。これにより、実施の形態1および2と比較して、二次探索部20の誤差評価値推定部22における演算量をさらに削減することができる。
なお、上述の各実施形態では、一次探索部10に画像縮小部11を備えた構成を例示したが、画像縮小部11を省略した構成としても良い。この場合、誤差評価値実測部12は、符号化画像と参照画像とのマッチング処理を1画素精度で行うこととなり、演算量が多くなる反面、誤差評価実測値を高精度に求めることができるので、動きベクトルの検出精度も向上するという利点がある。
なお、本発明にかかる動きベクトル検出装置は、図2を用いて説明したような動きベクトル検出方法をコンピュータに実行させるプログラム、または、このプログラムを任意の記録媒体に記録してなるコンピュータによる読み取りが可能なプログラム記録媒体として実施することも可能である。
本発明は、検出精度を確保しつつより少ない演算量で動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置に有用である。
本発明の一実施形態にかかる動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施形態にかかる動きベクトル検出方法の手順を示すフローチャート 図1の動きベクトル検出装置が備える一次探索部による符号化画像の縮小処理の様子を概念的に示す説明図 (a)および(b)は、一次探索部における参照画像の縮小処理の様子を示す説明図 (a)〜(d)は、図1の動きベクトル検出装置が備える一次探索部によるマッチング処理の手順を示す説明図 図1の動きベクトル検出装置が備える補間領域決定部により決定される補間領域の一例を示す説明図 図1の動きベクトル検出装置が備える誤差評価値推定部により実数精度の誤差評価値が求められた補間領域の様子を示す説明図 比例分割法による補間演算の説明図 比例分割法による補間演算の説明図 比例分割法による補間演算の説明図 比例分割法による補間演算の説明図 バイキュービック法による補間演算の説明図 (a)〜(c)は、図1の動きベクトル検出装置が備える補間領域決定部により決定される補間領域の他の例を示す説明図 (a)および(b)は、図1の動きベクトル検出装置が備える二次探索部による動きベクトルの決定方法の一例を示す説明図
符号の説明
10 一次探索部
11 画像縮小部
12 誤差評価値実測部
20 二次探索部
21 補間領域決定部
22 誤差評価値推定部
23 動きベクトル決定部
31 符号化画像
32 縮小符号化画像
33 マクロブロック
34 縮小マクロブロック
41 参照画像
43 縮小前の探索範囲
44 縮小参照画像
46 縮小探索範囲
101〜104 補間領域

Claims (25)

  1. 符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索部と、
    前記第1の探索部で得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出し、算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定する第2の探索部とを備えた動きベクトル検出装置。
  2. 前記第1の探索部が、
    符号化フレームおよび参照フレームをそれぞれ垂直方向に1/N(N:整数)、水平方向に1/M(M:整数)に縮小する画像縮小部と、
    前記画像縮小部により縮小された画像を用いてマッチング処理を行い、垂直方向においてN画素精度、水平方向においてM画素精度での誤差評価実測値を求める誤差評価値実測部とを備えた、請求項1に記載の動きベクトル検出装置。
  3. 前記第2の探索部が、前記第1の探索部で得られた誤差評価実測値を用いたバイキュービック法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算部を備えた、請求項1または2に記載の動きベクトル検出装置。
  4. 前記第2の探索部が、前記第1の探索部で得られた誤差評価実測値を用いた比例分割法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算部を備えた、請求項1または2に記載の動きベクトル検出装置。
  5. 前記第2の探索部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置の8近傍の誤差評価実測位置で囲まれた領域を補間領域として決定する補間領域決定部をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求める、請求項1〜4のいずれか一項に記載の動きベクトル検出装置。
  6. 前記第2の探索部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを含む矩形領域を補間領域として決定する補間領域決定部をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求める、請求項1〜4のいずれか一項に記載の動きベクトル検出装置。
  7. 前記補間領域決定部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを比例配分した位置が補間領域の中央となるよう前記補間領域を決定する、請求項6に記載の動きベクトル検出装置。
  8. 前記第2の探索部が、前記第1の探索部による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置との間を、それぞれの誤差評価実測値の大きさで比例内分した位置に基づいて実数精度の動きベクトルを決定する、請求項1または2に記載の動きベクトル検出装置。
  9. 符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索ステップと、
    前記第1の探索ステップで得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出する第2の探索ステップと、
    算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定するステップとを有する動きベクトル検出方法。
  10. 前記第1の探索ステップが、
    符号化フレームおよび参照フレームをそれぞれ垂直方向に1/N(N:整数)、水平方向に1/M(M:整数)に縮小する画像縮小ステップと、
    前記画像縮小ステップにより縮小された画像を用いてマッチング処理を行い、垂直方向においてN画素精度、水平方向においてM画素精度での誤差評価実測値を求める誤差評価値実測ステップとを含む、請求項9に記載の動きベクトル検出方法。
  11. 前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップで得られた誤差評価実測値を用いたバイキュービック法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算ステップを含む、請求項9または10に記載の動きベクトル検出方法。
  12. 前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップで得られた誤差評価実測値を用いた比例分割法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算ステップを含む、請求項9または10に記載の動きベクトル検出方法。
  13. 前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置の8近傍の誤差評価実測位置で囲まれた領域を補間領域として決定する補間領域決定ステップをさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求める、請求項9〜12のいずれか一項に記載の動きベクトル検出方法。
  14. 前記第2の探索ステップが、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを含む矩形領域を補間領域として決定する補間領域決定ステップをさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値を求める、請求項9〜12のいずれか一項に記載の動きベクトル検出方法。
  15. 前記補間領域決定ステップにおいて、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを比例配分した位置が補間領域の中央となるよう、前記補間領域を決定する、請求項14に記載の動きベクトル検出方法。
  16. 前記第2の探索ステップにおいて、前記第1の探索ステップによる探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置との間を、それぞれの誤差評価実測値の大きさで比例内分した位置に基づいて実数精度の動きベクトルを決定する、請求項9または10に記載の動きベクトル検出方法。
  17. 符号化フレームと参照フレームとのマッチング処理により、整数精度の誤差評価実測値を求める第1の探索処理と、
    前記第1の探索処理で得られた整数精度の誤差評価実測値に基づく補間演算により、マッチング処理を行うことなく実数精度の誤差評価推定値を算出する第2の探索処理と、
    算出した誤差評価推定値に基づき、実数精度の動きベクトルを決定する処理とをコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
  18. 前記第1の探索処理において、
    符号化フレームおよび参照フレームをそれぞれ垂直方向に1/N(N:整数)、水平方向に1/M(M:整数)に縮小する画像縮小処理と、
    前記画像縮小処理により縮小された画像を用いてマッチング処理を行い、垂直方向においてN画素精度、水平方向においてM画素精度での誤差評価実測値を求める誤差評価値実測処理とをコンピュータに実行させる命令をさらに含む、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
  19. 前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理で得られた誤差評価実測値を用いたバイキュービック法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含む、請求項17または18に記載のコンピュータプログラム。
  20. 前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理で得られた誤差評価実測値を用いた比例分割法により前記実数精度の誤差評価推定値を算出する補間演算処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含む、請求項17または18に記載のコンピュータプログラム。
  21. 前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置の8近傍の誤差評価実測位置で囲まれた領域を補間領域として決定する補間領域決定処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値をコンピュータに求めさせる、請求項17〜20のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  22. 前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを含む矩形領域を補間領域として決定する補間領域決定処理をコンピュータに実行させる命令をさらに含み、前記補間領域内で前記実数精度の誤差評価推定値をコンピュータに求めさせる、請求項17〜20のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  23. 前記補間領域決定処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置とを比例配分した位置が補間領域の中央となるよう、前記補間領域をコンピュータに決定させる、請求項22に記載のコンピュータプログラム。
  24. 前記第2の探索処理において、前記第1の探索処理による探索範囲内で最小の誤差評価実測値を持つ位置と、当該位置の8近傍の誤差評価実測位置のうち最小の誤差評価実測値を持つ位置との間を、それぞれの誤差評価実測値の大きさで比例内分した位置に基づいて実数精度の動きベクトルをコンピュータに決定させる、請求項17または18に記載のコンピュータプログラム。
  25. 請求項17〜24のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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