JP4446820B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、画像データの入力動作に対してリアルタイムに動きベクトルを算出することが可能な画像処理装置に関する。
動画像データを圧縮する際に、連続するフレーム間における要素の動きを検出し、これを利用して効率よく圧縮する技術である動き補償(Motion Compensation)が、MPEG(Motion Picture Experts Group)等の多くの圧縮方式で利用されている。そして、動き補償においては、現フレーム画像中の注目要素が、参照フレーム画像においてどの方向へどの程度動いているかを示すベクトルデータである動きベクトルを求め、これを動画像データの圧縮に利用している。
このような動きベクトルを効率よく求める技術として、例えば特許文献1がある。
特開2001−275103号公報
しかし、上記特許文献1を含む従来技術では、比較する現フレームと参照フレームの両方の画像データを、バッファに格納した状態で比較して動きベクトルの演算を実行するため、大容量のバッファを必要とする。また、現フレームと前フレームの両方の注目要素に係るデータを、当該バッファから読み出して比較する処理を行うため、バス帯域やCPU等の処理部に係る負荷が高いという問題があった、また、従来の動き補償は、現フレームの画像データを一旦バッファに格納した後に実行するため、入力される動画像データをリアルタイムに処理することができない。しかし、連続して入力される動画像データを高速に処理する必要があるため、動き補償を行う画像処理装置を高クロックで動作させ、その結果、消費電力や発熱量が大きくなるという問題があった。
そこで、この発明の課題は、入力される画像データに対してリアルタイムに動きベクトルの算出処理が可能な画像処理装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、入力される動画像から動きベクトルを算出する画像処理装置であって、入力される画像信号に信号処理を施した現フレームの画像データを出力する信号処理手段と、前記現フレームより1フレーム分前の画像データである前フレームの画像データを格納する記憶手段と、前記信号処理手段から入力される現フレームの画像データと、前記記憶手段から読み出した前フレームの画像データとを比較して、動きベクトルを算出する動き検出処理手段とを備え、前記動き検出処理手段は、前記信号処理手段より直接入力される前記現フレームの画像データを構成する画素データを、所定サイズのブロック領域ごとに格納するレジスタと、前記レジスタに格納した前記現フレームの各画素データと、前記前フレームの画像データの前記ブロック領域に対応する領域に含まれる所定の画素データとを比較して差分値を求める減算手段と、前記減算手段により求めた前記差分値の絶対値の和を累積しながら格納する総和演算手段と、前記現フレームの画像データの入力動作に伴って前記レジスタに格納する前記画素データを前記ブロック領域単位の動きとして順次変更しながら、所定の各段階で前記減算手段により求めて前記総和演算手段に累積した差分値の絶対値の総和から、動きベクトルを算出する手段とを備え、前記ブロック領域単位の動きは、前記レジスタに格納される前記画素データの前記ブロック領域が、前記画像データ上を横方向一方端から横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動し、前記横方向他方端へ達したときは、上下方向一方端に向かう方向へ1画素分移動した前記横方向一方端へ戻り、また前記横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動する動きを含む。
また、請求項2の発明は、入力される動画像から動きベクトルを算出する画像処理装置であって、入力される画像信号に信号処理を施した現フレームの画像データを出力する信号処理手段と、前記現フレームより1フレーム分前の画像データである前フレームの画像データを格納する記憶手段と、前記信号処理手段から入力される現フレームの画像データと、前記記憶手段から読み出した前フレームの画像データとを比較して、動きベクトルを算出する動き検出処理手段とを備え、前記動き検出処理手段は、前記信号処理手段より直接入力される前記現フレームの画像データを構成する画素データを、所定サイズのブロック領域ごとに格納するレジスタと、前記レジスタに格納した前記現フレームの各画素データと、前記前フレームの画像データの前記ブロック領域に対応する領域に含まれる所定の画素データとを比較して差分値を求める減算手段と、前記現フレームの画像データの入力動作に伴って前記レジスタに格納する前記画素データを前記ブロック領域単位の動きとして順次変更しながら、所定の各段階で、前記減算手段により求めた差分値の絶対値の和を累積しながら前記記憶手段に格納する手段と、前記記憶手段に格納された前記差分値の絶対値の総和から、動きベクトルを算出する手段とを備え、前記ブロック領域単位の動きは、前記レジスタに格納される前記画素データの前記ブロック領域が、前記画像データ上を横方向一方端から横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動し、前記横方向他方端へ達したときは、上下方向一方端に向かう方向へ1画素分移動した前記横方向一方端へ戻り、また前記横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動する動きを含む。
また、請求項3の発明は、入力される動画像から動きベクトルを算出する画像処理装置であって、入力される画像信号に信号処理を施した現フレームの画像データを出力する信号処理手段と、前記現フレームより1フレーム分前の画像データである前フレームの画像データを格納する記憶手段と、前記信号処理手段から入力される現フレームの画像データと、前記記憶手段から読み出した前フレームの画像データとを比較して、動きベクトルを算出する動き検出処理手段とを備え、前記動き検出処理手段は、前記信号処理手段より直接入力される前記現フレームの画像データを構成する画素データを、所定サイズのブロック領域ごとに格納するレジスタと、前記レジスタ手段に格納した前記現フレームの各画素データと、前記前フレームの画像データの前記ブロック領域に対応する領域に含まれる所定の画素データとを比較して差分値を求める減算手段と、前記現フレームの画像データの入力動作に伴って前記レジスタに格納する前記画素データを前記ブロック領域単位の動きとして順次変更しながら、所定の各段階で、前記減算手段により求めた差分値の絶対値から動きベクトルを算出する手段と、前記動きベクトルを前記記憶手段に格納する手段とを備え、前記ブロック領域単位の動きは、前記レジスタに格納される前記画素データの前記ブロック領域が、前記画像データ上を横方向一方端から横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動し、前記横方向他方端へ達したときは、上下方向一方端に向かう方向へ1画素分移動した前記横方向一方端へ戻り、また前記横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動する動きを含む。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る画像処理装置であって、前記現フレームの画像データに代えて前記前フレームの画像データを処理対象とし、前記前フレームの画像データに代えて前記現フレームの画像データを処理対象として、動作することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る画像処理装置であって、前記信号処理手段は、前記画像データを縮小変換する縮小処理手段、を含み、前記動き検出処理手段は、前記縮小処理手段により縮小変換された現フレームの画像データと前フレームの画像データとを、比較の処理対象として動きベクトルを算出することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかの発明に係る画像処理装置であって、前記動き検出処理手段は、さらに、算出した前記動きベクトルを、複数のブロック領域毎に平均化する平均処理手段、を含むことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項3ないし請求項6のいずれかの発明に係る画像処理装置であって、前記動き検出処理手段は、さらに、算出した前記動きベクトルの差分が所定の値以下であるブロック領域を、一のグループとして統合する統合処理手段、を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7の発明に係る画像処理装置であって、前記統合処理手段は、前記動きベクトルが所定のパターンで分布するブロック領域を探索する手段、を含むことを特徴とする。
請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、現フレームの画像データを、メモリ等の記憶手段に格納することなくレジスタを利用して、動き検出処理手段に対する入力動作に対してリアルタイムに処理を進めて、動きベクトルを算出することができる。
請求項5に記載の発明によれば、現フレームと前フレームで比較する画素データ領域の範囲を相対的に拡大することができるため、レジスタ等のハードウェアを変更することなく検出可能な動きベクトルの範囲を拡大することができる。
請求項6ないし請求項8に記載の発明によれば、動きベクトルの差分が所定の値以下である領域を、平均化やグループ化によってまとめることで、動きベクトルの総数が減少し、動きベクトルに係る演算処理量を低減することができる。
(第1の実施の形態)
<画像処理装置の構成>
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置1を含む、デジタルカメラ等の撮像装置の構成を示す概略図である。画像処理装置1は、撮像部2から入力される画像信号を、動き補償を利用しながらMPEG等の所定の形式の動画像に圧縮変換する機能を有し、動き補償に係る動きベクトルの算出を、撮像部2からの画像信号の入力に対してリアルタイムに行うことを特徴としている。
ここで、撮像部2とは、所望の対象物を被写体としてとらえるためのレンズなどからなる光学系、CCDやCMOS等の撮像素子からなるセンサ、センサが出力するアナログ信号にノイズ除去、信号増幅、A/D変換などの信号処理を施す信号処理回路等を備え、光としてとらえた被写体に係る情報を電気信号に変換し、画像信号として出力する機能を有する機能部である。
また、メモリ7は、画像処理装置1内における各種の処理時に、データの一時記憶等に利用するSDRAM等の記憶装置である。
画像処理装置1は、図1に示したように、撮像部2から入力される画像信号を信号処理するセンサプロセッシングユニット3(以降、図中と同様SPU(Sensor Processing Unit)と記す)およびリアルタイムプロセッシングユニット4(以降、図中と同様RPU(Real-time Processing Unit)と記す)と、RPU4から入力される画像データを利用して動き補償に係る処理を行う動き検出処理部5と、メモリ7との間でデータ転送処理を行うメモリインターフェース6(以降、図中と同様メモリI/F(Interface)と記す)と、RPU4,動き検出処理部5およびメモリI/F6等の間で利用するデータ伝送路であるバス8と、から構成される。
SPU3は、撮像部2から入力される画像信号にホワイトバランス調整などの信号処理を施して出力し、RPU4は、SPU3から入力される画像信号に補間処理、色空間の変換、偽色抑制などの信号処理を施して出力する機能を有する。RPU4の出力する画像データは、動き検出処理部5に入力される。SPU3およびRPU4が、信号処理手段を構成する。
動き検出処理部(動き検出処理手段)5は、撮像部2から入力されSPU3およびRPU4で処理された直後のフレーム(以降、現フレームと記す)の画像データと、メモリ7内に格納された現フレームの画像データより1フレーム前(以降、前フレームデータと記す)の画像データとを比較することにより、動き補償を利用した圧縮変換処理を行うのに必要な動きベクトルを算出する機能を有する。この動きベクトルの算出処理の詳細については後述する。
尚、画像処理装置1は、その内部にCPU(図示せず)を備え、当該CPUが上述した各部の動作を制御し、バス8にはDMA制御部(図示せず)が接続され、当該バス8を利用したデータ転送は、CPUによらず当該DMA制御部によるDMA転送により行われる態様であっても構わない。また、画像処理装置1は、RPU4の出力する画像データを、動き検出処理部5で算出する動きベクトルを利用してMPEG等の所定の形式に圧縮変換する圧縮処理部(図示せず)を備える態様であってもよいし、当該圧縮処理に係る機能を動き検出処理部5が有し実行する態様であっても構わない。
本発明の特徴である動きベクトルのリアルタイム算出処理について、以下に詳細を説明する。
<動きベクトル算出方法>
動き検出処理部5では、現フレームと前フレームの画像データとを比較して動きベクトルを算出する処理を、RPU4からの現フレームの画像データの入力に対してリアルタイムに処理することを特徴としている。
尚、以下の説明で、画素データと記している動き検出処理部5で扱うデータは、画像データをYCbCr形式で表したときのY成分や、Lab形式で表したときのL成分などの輝度成分の値を意味するが、本発明はこれに限るものではない。
撮像部2から入力され、SPU3およびRPU4で信号処理された現フレームの画像データは、バス8を介して動き検出処理部5へ入力される。動き検出処理部5内では、入力される現フレームの画像データを所定の大きさのブロック領域でリアルタイムに走査しながら、これを先にメモリ7に格納されていた前フレームの画像データの対応する領域と比較する処理を進めて、動きベクトルを算出する。
動き検出処理部5において所定のブロック領域を走査する方法を、図2を用いて説明する。尚、説明を簡単にするため、以下では縦5画素×横5画素の領域をブロック領域として説明するが、本発明はこれに限るものではなく、マクロブロックに相当する縦横16画素の領域等、異なる大きさの画素領域を対象とするものであっても構わない。
縦5画素×横5画素の領域を対象とする動き検出処理部5内部には、図2に示すように、これに対応する5行5列のレジスタP00〜P44と、4つのラインバッファ12〜15と、を備える。
図2に示すように、RPU4から出力される現フレームの画像データ10は、その画素データが、左上から右方向に向かって1行ずつ走査する形でA00、A01、A02…と、順次動き検出処理部5に入力される。入力された画素データは、レジスタP00、P01、P02…と順次送られて行く。即ち、画素データA00がレジスタP00、P01、P02…と移動する後を追って、画素データA01が同様にレジスタP00、P01、P02…と移動してゆくことで、最初はレジスタP00に画素データA00、次のクロックではレジスタP01,P00にそれぞれ画素データA00,A01、さらに次のクロックではレジスタP02,P01,P00に画素データA00,A01,A02、という具合に現フレームの画像データ10の入力が進行する。そして、レジスタP04の下流には、ラインバッファ12設けられており、各画素データは当該ラインバッファ12上に所定の時間が経過するまで保持された後、さらに、その下流にあるレジスタP10、P11、P12…へと移動を続けることになる。
ここで、ラインバッファ12〜15に格納される時間は、入力される画像データにより決定される。画像データが、横N画素の大きさであれば、ラインバッファ12〜15は(N−5)画素分の画素データを格納する容量を有し、画素データはラインバッファ12〜15に達した後(N−4)クロックの間ラインバッファ内に保持されることとなる。
これにより、レジスタP44に画素データA00が格納されたときには、レジスタP00には画素データA44が格納され、レジスタP00〜P44には、A00とA44を対角線とする縦5画素×横5画素の矩形領域内の画素データ全てが格納された状態となる。そして、その次のクロックでレジスタP44に画素データA01が格納されたときには、レジスタP00には画素データA45が格納され、レジスタP00からP44には、A01とA45を対角線とする矩形領域の全画素データが格納された状態となる。
同様の処理を続け、レジスタP00〜P44に格納される画像データ10上のブロック領域の右端が、画像データ10の右端の画素データと一致すると、そのときから(N−5)クロックの時間経過後には、ブロック領域が画像データ10上の左端に戻り、かつ下方向へ1画素分移動した状態となり、レジスタP00〜P44には、A10とA54を対角線とする矩形領域の画素データが格納される。そしてまた同様にブロック領域が右方向へ1画素分ずつ移動してゆく。
即ち、ラインバッファ12〜15を利用しながら、RPU4から入力される画素データを順次格納して行くことで、レジスタP00〜P44に格納される画素データのブロック領域が、画像データ上を左端から右方向へ1画素分ずつ移動し、右端へ達したときは、下方向へ1画素分移動した左端へ戻り、また右方向へ1画素分ずつ移動するというように、ブロック領域が画像データ10上を走査する動作を実現している。
このような動作を行うことで、RPU4から入力される画像データ10の全体を一旦メモリ7等の記憶装置上に格納した後、これから所定の領域を読み出す必要はなく、RPU4から入力される動作に対してリアルタイムに画像データ10上の所定領域を走査することが可能となる。そのため、従来に比して利用するメモリ7の容量を低減するとともに、後述する動き補償を行うまでの時間を短縮することができる。
次に、レジスタP00〜P44に、画像データ10の所定のブロック領域が保持された後の動きベクトルの算出処理について図3を用いて説明する。
動き検出処理部5は、動き補償を利用して動画像を効率よく圧縮保存するため、入力される現フレームの画像データと、前フレームの画像データとを比較して、動きベクトルを算出する処理を行う。
図3に示すように、動き検出処理部5内の各レジスタP00〜P44には減算器(減算手段)30が接続され、当該減算器30には総和演算器(総和演算手段)31が接続されている。そして、動き検出処理部5は、レジスタP00〜P44に格納された画素データと、前フレームの所定の画素データとの差分値を減算器30により演算し、当該差分値の絶対値である差分絶対値を総和演算器31に格納済みの値に加算し、その結果を総和演算器31に格納する機能を有する。即ち、総和演算器31は、画素データ間の差分絶対値の総和(SAD:Sum of Absolute Difference)を格納する機能を有する。具体的な処理は以下の通りである。
現フレームの画像データ10を構成する画素データがRPU4から動き検出処理部5へ順次入力されると、上述したように、レジスタP00〜P44には、画像データ10上の縦5画素×横5画素のブロック領域の画素データが格納された状態となる。現フレームの画像データ10から最初のブロック領域の画素データが、レジスタP00〜P44に格納されたとき、動き検出処理部5は、メモリ7へ格納されていた前フレームの画像データ20から、所定の画素データを読み出した状態にある。そして、この値と各レジスタP00〜P44に格納された画素データの値との差分値を算出し、当該差分値の絶対値を総和演算器31に格納する。このとき、参照される前フレームの画素データは、図3に示すように、レジスタP00〜P44に格納された現フレームの画素領域に対応する、Q00とQ44を対角線とする矩形領域の中心画素であるQ22の画素データである。ただし、参照する前フレームの画素データは、中心画素に限られるものではなく、他の画素データを参照する態様であっても構わない。
次のクロックでは、レジスタP00〜P44に格納される画素領域は現フレームの画像データ10上を1画素分右へ移動した領域となる。これに対応して、動き検出処理部5は、前フレームの画像データ20の対応領域、Q01とQ45を対角線とする矩形領域の中心画素であるQ23の画素データをメモリ7から読み出す。そして、当該画素データQ23の値と、各レジスタP00〜P44に格納された画素データとの差分絶対値を求めて、これを、先に格納してあった総和演算器31の値に加算して格納する。
このように、現フレームの画像データ10を入力動作に対してリアルタイムに走査しながら、走査する領域の画素データと前フレームの対応領域の中心画素の画素データとの差分絶対値を求め、これを加算する処理を続けると、現フレームの画像データ10の入力が終わったとき、25個の各総和演算器31には、各画素データ毎に求めた差分絶対値の総和が格納された状態となる。
現フレームの画素データと、前フレームの対応する領域の中心画素の画素データとの差分値を求めることは、前フレームの中心画素と一致する画素を現フレーム内から探索することを意味している。例えば、前フレームの中心画素の画素データと、前フレームと対応する現フレームの中心画素からある方向へ2画素分移動した画素データと、の差分値が0となったということは、前フレームから現フレームにかけて、撮像対象物が2画素分その方向へ移動した可能性を示している。誤差等の要因を考慮すると、非常に狭い一つの領域のみの演算結果から撮像対象物の動きを判断することは困難であるが、上述したように、現フレームの画像データ全体を走査して、画素データのバラツキ等による正負の影響を受けないよう差分絶対値の総和を求めれば、その演算結果が撮像対象物の動きを示す可能性は高くなる。そのため、動き検出処理部5は、上述した処理によって差分絶対値の総和を求めるのである。
例えば、現フレームの画像データ10の入力が終了したときに、総和演算器31に格納された各演算結果が、図4(a)のような値を有するときは、中心画素から2画素右に位置する画素データの値が最も小さいことから、前フレームから現フレームにかけてその方向へ2画素分の動きがあったことを示し、図4(b)のような値を有するときは、中心画素の値が最も小さいことから、前フレームから現フレームにかけて動きがなかったことを示していると考られる。そして、この動きの量と方向を算出することが動きベクトルを算出することになる。この処理は、動きベクトル算出ユニット32が行う。
現フレームの画像データは、次のフレームの画像データが動き検出処理部5に入力されたときに前フレームのデータとして利用するため、バス8およびメモリI/F6を介してメモリ7へ格納しておく。
現フレームの画像データは、動きベクトル算出ユニット32で算出された動きベクトルを利用した動き補償によりMPEG等の所定の形式に圧縮変換される。この圧縮処理は、上述したように、動き検出処理部5が専用の処理ユニットを備え、当該処理ユニットにより行われる態様であってもよいし、画像処理装置1が、動き検出処理部5とは別個に圧縮処理部を備え、当該処理部により行われる態様であっても構わない。そして、圧縮変換された動画像データは、画像処理装置1から出力され、メモリ7やハードディスク等の記憶装置に蓄積保存して利用される。
このように、RPU4から入力される現フレームの画像データを、所定領域毎に、メモリ7等の記憶装置を利用せずレジスタに直接格納することで、前フレームの画像データとの比較演算を、画像データの入力に対してリアルタイムに行うことができる。そのため、画像データの入力から動きベクトル算出までの処理時間が短縮されるとともに、従来のように高クロックで処理する必要がなく、バス8に係る負荷が高くなったり、消費電力が大きくなるといった問題を解決することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、縦5画素×横5画素のブロック領域毎に現フレームの画像データと前フレームの画像データとを比較したが、本実施の形態では、縦5画素で横方向の全画素を含む領域、即ち5行分に相当する領域毎に比較演算を行う。ただし、ここでも第1の実施の形態と同様、5行としているのは一例であって、これとは異なる行数の処理をするものであっても構わない。
本実施の形態における画像処理装置は、動き検出処理部5内のレジスタの構成および動作以外は、第1の実施の形態の図1で示した画像処理装置1と同様であるため、同様の部分については説明を省略する。
動き検出処理部5内の構成を図5に示す。本実施の形態における動き検出処理部5は、縦5画素×横5画素のレジスタ群を1ブロックとして、これを画像データの横幅いっぱいにnブロック分並べた構成を有する。画像データ1行分を格納するレジスタを有するためラインバッファを必要としない点が、第1の実施の形態と異なる。
次に、本実施の形態での動き検出処理部5の動作を、第1の実施の形態に記載した動作との差異点を中心に説明する。
RPU4から順次入力される現フレームの画素データは、レジスタをP100、P101…と右方向へ移動し、右端のレジスタPn04のレジスタに到達すると、次はレジスタP110、P111…へと移動する。
こうしてP100からPn44の5行分のレジスタに、現フレームの画像データの1行目から5行目までの全ての画素データが格納されたときに、前フレームの画像データとの比較演算を行う。このとき、各ブロックのレジスタには、メモリ7に格納された前フレームの動画像データ20から、各ブロックに対応する領域の中心画素の画素データが読み出される。具体的には、図5に示すように、レジスタP100〜P144の第1レジスタ群には前フレームのQ122の画素データが、レジスタP200〜P244の第2レジスタ群には前フレームのQ222の画素データがというように、nブロックの全てのレジスタ群において各ブロック毎にそれぞれ対応する前フレームの中心画素の画素データが読み出される。そして、第1の実施の形態と同様に、減算器30を利用して各レジスタの画素データと読み出した前フレームの画素データとの差分値を求め、この絶対値を総和演算器31に格納する。
次に、動き検出処理部5に、現フレームの1行分の画素データがさらに入力されると、P100からPn44の5行分のレジスタには、現フレームの画像データの2行目から6行目までの画素データが格納された状態となる。このとき、上述したのと同様に、対応する前フレームの画素データQ123,Q223…Qn23がメモリ7から読み出される。そして、同様に、各レジスタの画素データと読み出した前フレームの画素データとの差分絶対値を加算し、その演算結果を、先に総和演算器31に格納された値に加算する。
第1の実施の形態では、縦5画素×横5画素のブロック領域毎の画素データを右方向へ1画素分ずつずらしながら比較演算したが、本実施の形態では、5行分の領域の画素データを1行分ずつ下方向へずらしながら比較演算を行うのである。
このような処理を現フレームの全ての画素データの入力を終えるまで続けると、(5×n)個の各総和演算器31には、各ブロック毎に、求めた差分絶対値の総和が格納された状態となる。
総和演算器31に格納された値を、ブロック毎に、第1の実施の形態で上述したのと同様に処理すれば、各ブロック毎の動きベクトルを算出することができる。第1の実施の形態で上述したのと異なるのは、ブロック数に相当するn個の動きベクトルが求められる点のみである。求められたn個の動きベクトルを平均すれば、画像データ全体について一つの動きベクトルを求めることとなり、これ以降は、第1の実施の形態で上述したのと全く同様の処理で、動き補償を利用した動画像の圧縮変換等の処理を行うことができる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、メモリ7等の記憶装置を利用することなく、RPU4からの画像データの入力に対してリアルタイムに、動きベクトルの算出処理を進めることができる。画像データの横方向の画素分に相当するレジスタ等が必要となるため、第1の実施の形態に比して回路規模は大きくなるが、例えば一の減算器30で演算するデータ量が1/nとなるように各部での処理量が減少するため、発熱量を抑制するといった効果が期待できる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、5行分のレジスタを用いて、ブロック毎に現フレームの画素データと前フレームの比較を行った。これに対し、本実施の形態では、動き検出処理部5が1行分のレジスタのみから構成され、現フレームの1行分の画素データと当該画素データに対応する前フレームの画素データとの差分値絶対値を求め、これを総和演算器31ではなくメモリ7に格納しながら総和を求める点が第2の実施の形態と異なる。
動き検出処理部5は、図5に示すレジスタのうち、1行分のレジスタP100〜Pn04と、当該レジスタに接続された減算器30と、減算器30に接続された総和演算器31のみを備える。その他の画像処理装置1の構成は、第1および第2の実施の形態と同様であるため、同様の部分については説明を省略する。
以下、本実施の形態における動き検出処理部5の動作を、第2の実施の形態に記載した動作との差異点を中心に説明する。
RPU4から画素データが入力され、レジスタP100〜Pn04に、現フレームの1行目の画素データが格納された段階で、各画素データが属するブロックに対応する、前フレームの画像データの中心画素データをメモリ7から読み出す。具体的には、レジスタP100〜P104には、当該レジスタが属する第1ブロックに対応する前フレームの中心画素データQ122を、レジスタP200〜P204には、当該レジスタが属する第2ブロックに対応する前フレームの中心画素データQ222を、メモリ7から読み出すといった具合である。そして、減算器30および総和演算器31を利用して、読み出した前フレームの画素データQ122〜Qn22と、各レジスタP100〜Pn04に格納された画素データとの差分絶対値を求める。求めた差分絶対値は、それぞれ、メモリ7の所定領域に格納する。
次に、RPU4から現フレームの画像データの入力が続けられ、当該画像データの2行目の画素データが、レジスタP100〜Pn04に格納された段階で、同様に、前フレームの対応するブロックの中心画素データQ122,Q222…Qn22との差分絶対値を求める。求めた差分絶対値は、それぞれ、メモリ7上の、先の1行目の演算で求めて格納した領域とは別の所定領域に格納する。
上述の処理を現フレームの画像データの5行目の画素データが入力されるまで続けると、メモリ7上に設けた所定領域に、25個の差分絶対値が格納された状態になる。即ち、第2の実施の形態では、各ブロック毎に差分絶対値を求め、これを各レジスタ毎に備えられた総和演算器31に格納して総和を求めていたのを、本実施の形態では、1行分のレジスタを利用して各行毎に差分絶対値を求め、これをメモリ7上の所定領域に格納する点のみが異なる。
よって、引き続き同様の処理を続け、現フレームの6行目の画素データにより求めた差分絶対値は先にメモリ7の所定領域に格納した1行目の差分絶対値に加算する、といった具合に、現フレームの画像データを1行ずつ下方向に走査して行き、対応する前フレームの画素データとの差分絶対値を、メモリ7上に設けた所定の記憶領域上で加算してゆくことで、第2の実施の形態と全く同様の処理を実現することができる。
本実施の形態によれば、利用するレジスタ等が少なく第2の実施の形態に比して小さい回路規模でありながら、第2の実施の形態と同様に、メモリ7等の記憶装置を利用することなく、RPU4からの画像データの入力に対してリアルタイムに、動きベクトルの算出処理を進めることができる。また、画像データの横方向の画素分に相当するレジスタ等が必要となるため、第1の実施の形態に比して回路規模は大きくなるが、一の減算器30等で演算するデータ量が5/nとなるように、各部での処理量が減少するため、装置の発熱量を抑制するといった効果が期待できる。
(第4の実施の形態)
第1〜第3の実施の形態では、現フレームと前フレームの画素データの差分絶対値を所定のブロック領域ごとに求め、当該ブロック領域を1画素ずまたは1行つずらしながら画像データ全体を走査して、差分絶対値の総和を求める。よって、1フレームの画像データの走査が終了したときには、差分絶対値の総和が、ブロック領域に含まれる画素分だけ(例えば第1の実施の形態では25個)得られることとなる。そして、このようにして求めた差分絶対値の総和から、1つの動きベクトルを算出する。
これに対し、本実施の形態では差分絶対値の総和を求めず、当該差分絶対値を求めるブロック領域毎に動きベクトルを求める点が異なっている。具体的には以下の通りである。
例えば、横320画素×縦240画素の動画像データにおいて、縦5画素×横5画素のブロックごとに現フレームと前フレームの画像データを比較して差分絶対値を求めることとする。
このとき、第1の実施の形態では、25個の差分絶対値の総和が得られ、これから1つの動きベクトルを算出する。第2および第3の実施の形態では、5行分の領域ごとに処理して求めた5行分×横320画素分=1600個の差分絶対値の総和が得られ、横320画素/横5画素分=64個の各ブロックで1つの動きベクトルを演算するため、この段階で64個の動きベクトルが算出される。ただし、最終的には平均して1つの動きベクトルを算出して利用する。
これに対し、本実施の形態では、ブロック毎に動きベクトルを算出するため、縦64ブロック×横48ブロック=3072個の動きベクトルが求められる。
本実施の形態を実現するには、第1〜第3の実施の形態で示した動き検出処理部5の動作内容のみを変更すればよい。よって、画像処理装置1の構成等、上述の実施の形態と同様の部分については説明を省略する。
以下に、図3を参照しながら、本実施の形態における動き検出処理部5の動作を、第1の実施の形態に記載した動作との差異点を中心に、説明する。
RPU4から入力される画素データが、25個のレジスタP00〜P44に格納されると、縦5画素×横5画素のブロック領域ごとに、現フレームの画像データと前フレームの対応する領域の中心画素の画素データとの差分絶対値を求める。ここまでの処理は、第1の実施の形態と同様である。
ブロック領域で差分絶対値が求められると、この段階で、求められた25個の差分絶対値から、当該ブロック領域における動きベクトルを算出する。算出した動きベクトルは、メモリ7内の所定領域へ格納しておく。そして、動きベクトルを算出した後、総和演算器31内にあった差分絶対値を初期化して0にする。
RPU4から引き続き画素データが入力されたとき、第1の実施の形態では、ブロック領域が右方向に1画素分移動した段階で差分絶対値を演算していたが、本実施の形態では、右方向に5画素分移動するまで演算を行わない。即ち、ブロック領域が、1画素分ではなく、1ブロック分移動したときに、差分絶対値を求めるのである。そして、1ブロック分移動して差分絶対値が求められると、当該差分絶対値から、また1つの動きベクトルを算出する。先のブロック領域の演算後、総和演算器の中は初期化されているため、このとき求められる動きベクトルは、先のブロックの影響を受けず、当該ブロック領域の現フレームと前フレームの比較結果のみから算出されたことになる。こうして求められた動きベクトルは、また、先のブロックでの演算結果を格納したのとは別個に、メモリ7内の所定領域へ格納される。そして、また、総和演算器の中はクリアされる。
このような、処理を、現フレームの画像データの全ての画素データが入力されるまで続ければ、ブロック領域毎に動きベクトルが算出され、算出された全ての動きベクトルは、メモリ7内の所定領域へ格納された状態になる。
尚、本実施の形態は、第1の実施の形態だけではなく、第2および第3の実施の形態による装置の構成でも同様に実現することができる。具体的には、5行分の画素データについて差分絶対値が求められた段階で、n個の各ブロック毎に動きベクトルを算出し、これをメモリ7のn個の所定領域へ格納すればよい。その後、総和演算器の値を初期化し、次に5行分下方向へ移動した段階で、同様の処理を行う。このような処理を繰り返せば、全てのブロック領域について動きベクトルを算出し、これをメモリ7内の所定領域へ格納することができる。
こうして処理された画像データにおいては、横320画素×縦240画素の動画像データが対象であれば、全ブロック数に相当する横64×縦48=3072個の動きベクトルが算出されることになる。
これらの各動きベクトルをそのまま利用して、動き補償による画像データの圧縮変換を行ってもよいが、処理量が膨大となるため、図6に示すように、動きベクトルの平均化処理または統合化処理をすることにより演算量を低減してもよい。
例えば、横64×縦48に分布する3072個の各ブロックの動きベクトルを、横8×縦8のブロック領域毎に平均化して利用すれば、横8×縦6=48個の動きベクトルとなる。平均化については、横8×縦8の動きベクトルを算術的に平均すればよい。
次に、統合化の方法は以下の通りである。
あるブロックの動きベクトルと、当該ブロックの周囲に位置する8ブロックの動きベクトルとを比較し、近い値を有するものは1グループに統合する。具体的には、例えば、動きベクトルを矢印で表したときに図7(a)に示す状態であれば、中心に位置するブロック40と、このブロック40の動きベクトルの値との差が所定の値以下である動きベクトルを有するブロック41とを統合する。統合したグループの動きベクトルの値は、比較元のブロック40の動きベクトルの値としてもよいし、統合する全てのブロック40,41の動きベクトルの値を平均した値としても構わない。続いて、今度は統合されたブロック41を比較元として、同様に周囲のブロックの動きベクトルを調べる処理を続けると、統合されたグループの島が成長する。そして、同じグループに属するブロックが周囲に存在しなくなれば、今度は、当該グループに含まれなかったブロックを比較元として同様の処理を行う。このような処理を行うことで、図7(b)に示すように、幾つかのグループが形成されることとなる。
あるいは、統合化の方法は以下のような方法であってもよい。
予め、図8(a)に示すような、動きベクトルのパターンファイルを、データベースとして準備しておく。または、動きベクトルを算出する段階で、各動きベクトルの値や分布を統計的に処理して、出現しやすい動きベクトルの値や分布をパターンファイルとして生成する態様であっても構わない。Aパターンであれば4つのブロック領域が3つにグループ化され、BパターンおよびCパターンであれば同様に4つのブロック領域が2つにグループ化される事となる。
このパターンファイルと、算出した画像データ内の動きベクトルの分布とを比較して、その差が所定の値以下であるかどうかを調べるパターンマッチング処理を行う。そして、その結果、整合性の高いパターンファイルが探索されれば、その後の処理では、探索したパターンファイルにあるブロックおよび動きベクトルを、当該画像データのブロックおよび動きベクトルとして利用する。
バターンファイルとの整合性を調べるのは、ブロック単位に限らず、複数のブロックを対象としても構わない。例えば、画像データ全体とパターンファイルとの整合性が見られるときには、画像データ全体を図8(a)に示すようなパターンファイルと同じ動きベクトルを有するものとして取り扱う。
具体的には、例えば、図8(b)に示すように、上半分には左方向から右方向へ移動する電車が、下半分には右方向から左方向へ移動するバスが、含まれる画像データについて、上述した方法で動きベクトルを算出する。そして、図8(c)に示すような多数の動きベクトルの分布が得られると、各パターンファイルとの整合性をパターンマッチング処理によって調べる。その結果、図8(a)に示すAパターンとの整合性が高いという結果が得られると、当該画像データは、図8(c)ではなく図8(d)に示すようなブロックおよび動きベクトルから構成されるものとして、以降の動き補償に係る処理を進める。このような統合化処理を行うことで、ブロックおよび動きベクトルの数を減らし、動き補償に係る演算量を大幅に低減することができる。
尚、平均化処理と統合化処理は、個別に行う態様に限らず、例えば、複数ブロックを平均化処理して全体のブロック数を低減した後、さらに統合化処理する態様であっても構わない。
このように、平均化処理や統合化処理を施して、ブロックおよび動きベクトルの数を低減した後、第1〜第3の実施の形態と同様に、当該動きベクトルを利用して動き補償による圧縮変換を行う。
第1〜第3の実施の形態では、現フレームの画像データ内に、前フレームから同じ方向ではあるが異なる量だけ動いた物体や、全く独立した動きをした物体等が複数存在する場合等であっても、1フレームの画像データにおける動きベクトルを1つに平均化してしまうため、動き補償に係る精度が悪化する。その結果、圧縮変換後の動画像データが劣化し、動画像を復号して再生したときにノイズが生ずる等の問題が発生する可能性がある。これに対し、本実施の形態では、画像データの各ブロック毎に動きベクトルを算出して、複数の領域において、それぞれの動きベクトルを効率よく算出することができるため、このような問題の発生を回避することが可能である。また、動きベクトルの平均化処理や統合化処理を行えば、複数の物体の動きの検出を可能としながらも、動きベクトルを利用する演算の処理量を低減することが可能である。
(第5の実施の形態)
第1〜第4の実施の形態では、例として、縦5画素×横5画素のブロック領域を対象として、当該ブロック領域の現フレームと前フレームの画像データを比較演算し、当該ブロック領域内における動きの発生を判断する。しかし、上述したように、これは一例であって、扱うブロック領域の大きさは、5画素以上の大きさであっても構わない。例えば、前フレームから現フレームにかけて、中心画素が3画素分以上の距離を移動した場合、上記の縦5画素×横5画素のブロック領域の探索では、その動きを検出することができない。よって、このような問題の発生を避けるため、例えば、縦16画素×横16画素のマクロブロック等、より広い画素領域で動きを検出する態様であっても構わない。ただし、この場合、対象とするブロック領域の画素数に相当する数のレジスタが必要となるため、回路規模が大きくなるという問題がある。
そのため、本発明では、レジスタ等の回路規模を拡大するのではなく、処理対象である動画像データを縮小することで、相対的に動きを探索する領域を拡大する。例えば、ある大きさの画像データにおいて動きベクトルの大きさが中心画素から4画素分であったとする。この場合、上述したように、上記の実施の形態では動きを検出して動きベクトルを算出することはできない。しかし、元の大きさの画像を1/2の大きさに縮小し、この縮小画像を利用して先の動きを検出する場合、4画素分の動きベクトルは2画素分の大きさに縮小されるため、回路規模を変更することなく、上述の実施の形態によって動きを検出することが可能となる。本実施の形態では、これを利用して、上述の実施の形態では対応不可能であった動きにも対応することが可能となる。
本実施の形態を実現するには、図1に示す第1〜第4の実施の形態における画像処理装置1の構成のうちRPU4のみを変更すればよい。具体的には、RPU4が現フレームの画像データを縮小して出力する機能を有すればよい。当該機能を有するRPU4が縮小処理手段を構成する。
以下に、本実施の形態における動作を説明する。
RPU4は、図9に示すように、撮像部2から入力される現フレームの画像データ50を、そのままの大きさの画像データ51として出力するほか、所定の割合で縮小した大きさの画像データ52,53を出力する機能を有する。これにより、メモリ7上へ格納される前フレームの画像データも、撮像部2からの画像信号に基づく大きさの画像データ61、またはRPU4によって縮小された大きさのデータ62,63となる。
元の大きさの現フレームの画像データ51と、前フレームの画像データ61と、を利用すれば、第1〜第4の実施の形態で上述したのと全く同じ処理を実現することになる。また、RPU4によって縮小された現フレームの画像データ52と、前フレームの画像データ62とを利用して、第1〜第4の実施の形態で上述した処理を実行すれば、同じ縦5画素×横5画素のブロック領域を処理しても、画像データが縮小され当該ブロック領域に含まれる範囲が相対的に広くなっているため、元の大きさの画像データ51を利用するときよりも、より大きな動きを検出可能となる。さらに、RPU4による縮小率を上げた、より小さい現フレームの画像データ53と、前フレームの画像データ63とを利用すれば、動きベクトルの探索範囲がさらに拡大される。
また、上述した態様のほか、画像処理装置1が、2つ以上のRPU4および動き検出処理部5を備え、各RPU4がそれぞれ異なる大きさの画像データを出力し、各動き検出処理部5において、それぞれ異なる大きさの画像データを利用して第1〜第4の実施の形態で上述した動きベクトルの算出を行えば、より効果的な動き探索を行うことが可能である。
例えば、元の大きさの画像データ51と、縮小された画像データ52,53とを、それぞれ独立した処理部で処理して動きベクトルを算出する。そして、基本的には、元の大きさの画像データ51を利用した結果を採用することとしながら、これでは動きベクトルが探索できない大きな動きが発生した場合にのみ、縮小された画像データ52,53を利用した結果を採用することとする。これにより、元の大きさの画像データを利用して、より詳細な動きベクトルの探索を行うことを基本としながら、これでは対応不可能な大きな動きが発生した場合にも対応できることとなる。
このように、本実施の形態によれば、第1〜第4の実施の形態で上述した回路規模を維持しながら、動きベクトルの探索領域を相対的に拡大し、第1〜第4の実施の形態では、検出不可能であった大きな動きにも対応することが可能となる。
(変形例)
上記第1〜第5の実施の形態は、現フレームの画素データを動き検出処理部5のレジスタ群に格納し、記憶装置から読み出した前フレームの対応する所定の画素データと比較演算することによって、動きベクトルを算出する態様である。しかし、本発明はこれに限らず、処理対象を逆にして、前フレームの画素データを動き検出処理部5のレジスタ群に格納し、動き検出処理部5に現フレームの対応する所定の画素データが入力されたときに、比較演算を行って動きベクトルを算出する態様であっても構わない。
この発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置を示す図である。 この発明の第1の実施の形態に係る動き検出処理部への画素データの入力動作を説明する図である。 この発明の第1の実施の形態に係る動き検出処理部の動作を説明する図である。 この発明の第1の実施の形態に係る動きベクトルの算出方法を説明する図である。 この発明の第2の実施の形態に係る動き検出処理部の動作を説明する図である。 この発明の第4の実施の形態に係る動きベクトルの処理を説明する図である。 この発明の第4の実施の形態に係る動きベクトルのグループ化処理を説明する図である。 この発明の第4の実施の形態に係る動きベクトルのパターン探索処理を説明する図である。 この発明の第5の実施の形態に係る動きベクトルの算出方法を示す図である。
符号の説明
1 画像処理装置
2 撮像部
3 センサプロセッシングユニット
4 リアルタイムプロセッシングユニット
5 動き検出処理部
6 メモリインターフェース
7 メモリ
10 現フレームの画像データ
20 前フレームの画像データ
30 減算器
31 総和演算器

Claims (8)

  1. 入力される動画像から動きベクトルを算出する画像処理装置であって、
    入力される画像信号に信号処理を施した現フレームの画像データを出力する信号処理手段と、
    前記現フレームより1フレーム分前の画像データである前フレームの画像データを格納する記憶手段と、
    前記信号処理手段から入力される現フレームの画像データと、前記記憶手段から読み出した前フレームの画像データと、を比較して、動きベクトルを算出する動き検出処理手段と、
    を備え、前記動き検出処理手段は、
    前記信号処理手段より直接入力される前記現フレームの画像データを構成する画素データを、所定サイズのブロック領域ごとに格納するレジスタと、
    前記レジスタに格納した前記現フレームの各画素データと、前記前フレームの画像データの前記ブロック領域に対応する領域に含まれる所定の画素データと、を比較して差分値を求める減算手段と、
    前記減算手段により求めた前記差分値の絶対値の和を累積しながら格納する総和演算手段と、
    前記現フレームの画像データの入力動作に伴って前記レジスタに格納する前記画素データを前記ブロック領域単位の動きとして順次変更しながら、所定の各段階で前記減算手段により求めて前記総和演算手段に累積した差分値の絶対値の総和から、動きベクトルを算出する手段とを備え、
    前記ブロック領域単位の動きは、前記レジスタに格納される前記画素データの前記ブロック領域が、前記画像データ上を横方向一方端から横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動し、前記横方向他方端へ達したときは、上下方向一方端に向かう方向へ1画素分移動した前記横方向一方端へ戻り、また前記横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動する動きを含む、
    画像処理装置。
  2. 入力される動画像から動きベクトルを算出する画像処理装置であって、
    入力される画像信号に信号処理を施した現フレームの画像データを出力する信号処理手段と、
    前記現フレームより1フレーム分前の画像データである前フレームの画像データを格納する記憶手段と、
    前記信号処理手段から入力される現フレームの画像データと、前記記憶手段から読み出した前フレームの画像データと、を比較して、動きベクトルを算出する動き検出処理手段と、
    を備え、前記動き検出処理手段は、
    前記信号処理手段より直接入力される前記現フレームの画像データを構成する画素データを、所定サイズのブロック領域ごとに格納するレジスタと、
    前記レジスタに格納した前記現フレームの各画素データと、前記前フレームの画像データの前記ブロック領域に対応する領域に含まれる所定の画素データと、を比較して差分値を求める減算手段と、
    前記現フレームの画像データの入力動作に伴って前記レジスタに格納する前記画素データを前記ブロック領域単位の動きとして順次変更しながら、所定の各段階で、前記減算手段により求めた差分値の絶対値の和を累積しながら前記記憶手段に格納する手段と、
    前記記憶手段に格納された前記差分値の絶対値の総和から、動きベクトルを算出する手段とを備え、
    前記ブロック領域単位の動きは、前記レジスタに格納される前記画素データの前記ブロック領域が、前記画像データ上を横方向一方端から横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動し、前記横方向他方端へ達したときは、上下方向一方端に向かう方向へ1画素分移動した前記横方向一方端へ戻り、また前記横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動する動きを含む、
    画像処理装置。
  3. 入力される動画像から動きベクトルを算出する画像処理装置であって、
    入力される画像信号に信号処理を施した現フレームの画像データを出力する信号処理手段と、
    前記現フレームより1フレーム分前の画像データである前フレームの画像データを格納する記憶手段と、
    前記信号処理手段から入力される現フレームの画像データと、前記記憶手段から読み出した前フレームの画像データと、を比較して、動きベクトルを算出する動き検出処理手段と、
    を備え、前記動き検出処理手段は、
    前記信号処理手段より直接入力される前記現フレームの画像データを構成する画素データを、所定サイズのブロック領域ごとに格納するレジスタと、
    前記レジスタ手段に格納した前記現フレームの各画素データと、前記前フレームの画像データの前記ブロック領域に対応する領域に含まれる所定の画素データと、を比較して差分値を求める減算手段と、
    前記現フレームの画像データの入力動作に伴って前記レジスタに格納する前記画素データを前記ブロック領域単位の動きとして順次変更しながら、所定の各段階で、前記減算手段により求めた差分値の絶対値から動きベクトルを算出する手段と、
    前記動きベクトルを前記記憶手段に格納する手段とを備え、
    前記ブロック領域単位の動きは、前記レジスタに格納される前記画素データの前記ブロック領域が、前記画像データ上を横方向一方端から横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動し、前記横方向他方端へ達したときは、上下方向一方端に向かう方向へ1画素分移動した前記横方向一方端へ戻り、また前記横方向他方端に向かう方向に1画素分ずつ移動する動きを含む、
    画像処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記現フレームの画像データに代えて前記前フレームの画像データを処理対象とし、前記前フレームの画像データに代えて前記現フレームの画像データを処理対象として、動作することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記信号処理手段は、
    前記画像データを縮小変換する縮小処理手段、
    を含み、
    前記動き検出処理手段は、前記縮小処理手段により縮小変換された現フレームの画像データと前フレームの画像データとを、比較の処理対象として動きベクトルを算出することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記動き検出処理手段は、さらに、
    算出した前記動きベクトルを、複数のブロック領域毎に平均化する平均処理手段、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記動き検出処理手段は、さらに、
    算出した前記動きベクトルの差分が所定の値以下であるブロック領域を、一のグループとして統合する統合処理手段、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置であって、
    前記統合処理手段は、
    前記動きベクトルが所定のパターンで分布するブロック領域を探索する手段、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
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