JP2005057482A - データ転送方法、データ転送用プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

データ転送方法、データ転送用プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 RTTが大きい長距離の端末相互間でデータ転送を行う場合において、高い転送効率を確保することが可能なデータ転送方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【解決手段】 ネットワークを介してコネクション4、5が確立された端末相互間におけるTCPを用いたデータ転送方法であって、送信側の端末1は、転送されるデータのサイズと該端末相互間の往復遅延時間とに基づいて該データを振り分けて送受信するバーチャルサーキット4−1、4−2、5−1、5−2の所要数を求め、該データを該バーチャルサーキット毎の所定サイズのパケットに分割してそれぞれのバーチャルサーキットから転送先に向けて並列に送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インターネットやパケット交換網などを用いて、送信側の端末と受信側の端末との間でデータを送受信するデータ転送方法、データ転送用プログラムおよび記録媒体に関する。
近年におけるインターネットの普及は目覚しく、今日においては事業所から一般個人に至るまで幅広く利活用されている。また、インターネットを通じて送受信される情報の種類も多様化し、ウエブサーバを介した情報発信、情報収集、リアルタイムなメッセージの送受信はもとより、商取引および金融取引にまで広がっている。さらに、利用エリヤは国内にとどまらず、海外にも広く及んでいる。
インターネットにおいては、TCP/IPというプロトコルが用いられ、IPは、IPアドレスを付してパケットを転送する手順を規定したもので、データを効率的に送ることはできるが信頼性に欠けるという特質を有する一方、TCPは、データを送るときの信頼性を高めるための手順を規定したもので、転送先との間にコネクションを確立したり、応答確認を行うことにより、データ転送を効率的に、かつ確実に行うという特質を有する。
また、今日の情報化の進展に伴って、プロバイダ相互間およびプロバイダとアクセスポイント間の伝送路には広帯域のネットワークが採用されているほか、ユーザとアクセスポイント間についても、ISDN回線、xDSL回線、CATV回線、あるいは光ファイバケーブルなどの広帯域回線が利用されつつある。
このように、広帯域のネットワークが整備、普及されているにも関わらず、TCPを利用して海外とデータ転送などを行う場合には、実効的転送速度が低下し、転送効率が悪化してしまうという問題がある。
一般に、TCPによりデータの転送を行う場合のスループット(転送効率)をλ(byte/s)、周回遅延時間(ラウンド・トリップタイム)をRTT(sec.)、ウインドウサイズをW(byte)、とすれば、λ=W/RTTという関係がある。
ここで、TCPによりコンピュータと通信する場合には、利用できるデータの最大のサイズが64KBに制限されているためウインドウサイズは、8〜16KB程度で利用される場合が多い。
一方RTTは、例えばLAN(ローカルエリア・ネットワーク)内においては極めて小さく、同一ハブ内においてはさらに小さいので(1ms以下)、スループットが問題になることはほとんどない。すなわち、ウインドウサイズが16KB程度で、RTTが仮に1msであったとしても、転送速度は、16KB×8bit/1ms=128Mbpsとなり、LAN(ローカルエリア・ネットワーク)を構成する伝送媒体の伝送速度に比して問題となることはほとんどない。
しかしながら、例えば日米間のように、数10Mbps以上の高速度伝送が可能な広帯域のネットワークが整備されている場合であっても、伝送距離が長くなると複雑な要因が絡み合ってRTTが400ms〜500msに達する。したがって、日米間でデータ転送を行う場合の転送速度は、ウインドウサイズが最大の64KBに設定されたとしても、64KB×8bit/500ms=1.0Mbps程度まで低下するので、実際のスループットは、128KB/s程度になってしまう。
このように、伝送距離が長くなると伝送媒体の伝送速度に比べて、実効的な転送速度が1/10程度まで低下してしまうので、広帯域のネットワークが整備されていても、その伝送速度が十分に生かされない。このほか、エラーの発生や、転送中のデータの喪失などに伴う応答確認や、データの再送時間などを考慮すれば、RTTは、さらに増加するので、平均的なスループットはさらに悪化するものと考えられる。さらに、端末相互間にルータや低速リンクが介在する場合には、ネットワークの輻輳などによりスループットが一層低下することが予想される。
しかしながら、コネクションが確立された時点では、ネットワークの混み具合は知りえないので、とりあえずセグメントを1つ送信し、成功したら徐々にウインドウサイズを大きくする、いわゆるスロースタートと称する制御方法が広く知られている。
この方法は、ネットワークの輻輳を未然防止する観点からは有効であるが、単発的で短時間のセッションが多くなるHTTPでは、ウインドウサイズが十分大きくなる前にセッションが終了してしまい、十分なスループットが得られないという問題がある。
そこで、例えば当初は決定されたウインドウサイズでデータ転送を開始し、異常が生じたときにウインドウサイズを小さくし、異常が解消したときに段階的に大きくする制御方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−115241号公報(段落番号0013〜段落番号0021、図2〜図4)
上述したスロースタートによる制御方法や、特許文献1に記載された制御方法は、転送速度を実効的に低下させるもので、ネットワークが輻輳することを未然に防止したり、ネットワークの異常状態が拡大するのを防止するには有効な方法と考えられる。
しかしながら、ネットワークが充分空いていて、データ転送が正常に行われている場合に、広帯域なネットワークを十分生かした転送速度を確保するとともに、端末相互間の伝送距離が長くなるのに伴って生じる転送速度の低下傾向を改善して転送効率の向上を図るには効果がない。
本発明は、上記の事情に鑑み、往復遅延時間が大きい長距離の端末相互間でデータ転送を行う場合において、高い転送効率を確保することが可能なデータ転送方法、その機能を実現するプログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のデータ転送方法は、ネットワークを介してコネクションが確立された端末相互間におけるデータ転送方法であって、送信側の端末は、転送されるデータのサイズと該端末相互間の往復遅延時間とに基づいて該データを振り分けて送受信するバーチャルサーキットの所要数を求め、該データを該バーチャルサーキット毎の所定サイズのパケットに分割してそれぞれのバーチャルサーキットから転送先に向けて並列に送信することを特徴とする。
このように、転送されるデータを、そのデータのサイズと転送先との間の往復遅延時間とにより求められた複数のバーチャルサーキットに振り分けるとともに、所定サイズのパケットに分割して、それぞれのバーチャルサーキットから並列に送信するので、複数のバーチャルサーキットに振り分けずに送信する場合に比べて実効的転送速度(実効上の往復遅延時間)を短縮することができるので、実効的転送効率が大幅に改善される。
上記目的を達成するための手段として、本発明は、上記データ転送方法による機能をコンピュータに実現させるプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体とすることもできる。
本発明によれば、転送するデータのサイズ及び転送元と転送先との間の往復遅延時間とに対応して複数のバーチャルチャンネルを設定し、データをそれぞれのバーチャルチャンネルに振り分けて並列に転送するので、実効的転送時間が短縮し高い転送効率を確保することができる。
以下に、本発明のデータ転送方法、データ転送用プログラム、および記録媒体の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、本発明のデータ転送方法の原理を示す図である。
図1及び図2に示すように、送信側の端末であるパーソナルコンピュータ(以下、「送信側PC」という。)1と、受信側の端末であるパーソナルコンピュータ(以下、「受信側PC」という。)2と、がそれぞれ国際ネットワーク3−1に接続されている。送信側PC1および受信側PC2は、国際ネットワーク3−1にそれぞれ1つずつのネットワークコネクション4、5によって接続されている。
送信側PC1から転送されるデータのサイズと、送信側PC1および受信側PC2相互間の往復遅延時間とにより求められるスループット(転送効率)は、相互間の距離が長くなればなるほど低下する傾向がある。このため、実効的な転送速度は、距離に応じて低下する傾向があると考えることができるので、伝送距離が長い国際ネットワーク3−1を介してネットワークコネクション4、5が確立された端末相互間においては、伝送可能速度に比べて、実効的転送速度は数分の1〜10数分の1程度にまで低下する。したがって、ネットワークが空いているときには、充分な余裕を有するネットワークを活用し、データを並列に送信することにより実効的転送速度を伝送可能速度により近ずけて転送時間の短縮を図り、スループット(転送効率)を改善することができる。
まず、転送されるデータを振り分けて並列に送受信するためのバーチャルサーキットの数を求め、その所要数が、例えば「2」である場合には、図2に示すように、送信側PC1および受信側PC2それぞれのネットワークコネクション4、5に2つずつのバーチャルサーキット4−1,4−2,5−1,5−2を設定する。そして、送信側PC1において、例えば2つに振り分けたデータをそれぞれ所定サイズに分割し、分割したパケットそれぞれを、2つのバーチャルサーキット4−1,4−2から受信側PC2に向けて、並列に、ほぼ同時に送信する。
ここで、例えば、ネットワークコネクション4、5がISDN回線である場合には、1つのBチャネルに複数のバーチャルサーキットを設定することができる。しかし、このように複数のバーチャルサーキットが設定される場合であっても、ネットワークとの間にコネクションを確立するアダプタは同じものを用いることができる。
次に、このような構成において、ネットワークのトラフィックが平均的な値をとり、呼処理が正常に機能するため輻輳が生じていない場合において、図1のように1つのバーチャルサーキットからパケットを送信した場合のスループット(転送効率)と、図2のように2つのバーチャルサーキットそれぞれから並列にパケットを送信した場合のスループット(転送効率)とを実測して比較したので、その実測結果について説明する。
実測は、日本―アラスカ間における、広帯域回線(全区間、数10Mbpsのリンクで接続されている。)に設定された1つのバーチャルサーキットに、大サイズのデータ(983,296バイト)を連続してFTPにより転送した場合の転送時間と、2つのバーチャルサーキットに小サイズのデータ(1,129バイト)をそれぞれ並列に、同時にFTPにより転送した場合の転送時間とそれぞれ計測し、計測した転送時間と転送されたデータのサイズとに基づいて転送効率を算出した。なお、本実測に用いた日本―アラスカ間の回線に、pingコマンドによりエコー応答までに要する時間を計測したところ概ね220msであった。
Figure 2005057482
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表1は、大サイズのデータを1つのコネクションを介して5回転送した場合のそれぞれの転送時間と転送効率とを示す表である。
表2及び表3は、小サイズのデータを1つのコネクションに設定された2つのバーチャルサーキットの両方が同時刻に転送を5回実施した場合のそれぞれの転送時間と転送効率とを示す表である。

表2及び表3のそれぞれの転送効率は表1の転送効率と同等であるから、小サイズのデータを並列に、同時に転送すると、全体として転送効率が向上する。
表4は、表2及び表3に基づいて算出した、小サイズのデータを2つのバーチャルサーキットに振り分けてそれぞれ5回転送した場合の、1つのバーチャルサーキット当りの平均転送時間と全体の実効的転送効率とを示す表である。
表4から明らかなように、2つのバーチャルサーキットに並列に、同時に転送する場合には、実効的転送効率が約2倍に向上していることがわかる。
以上の実測結果から、ネットワーク環境が同一で、特段のボトルネックが生じていない場合には、転送するデータを複数に振り分け、振り分けたデータそれぞれを所定サイズのパケットに分割して、それぞれの対応するバーチャルサーキットからそれぞれ同数のパケットを並列に送信すれば、パケットを送信してから確認応答を受信するまでの往復遅延時間はほぼ同じになる。
したがって、所定サイズのデータを、例えば振り分け数をNにして転送した場合の転送時間は、振り分けずに転送した場合の転送時間の約1/Nになるので、スループットは、約N倍に改善することができる。
ただし、Nは、パケットを送信してから確認応答を受信するまでの往復遅延時間に対する、ネットワークの伝送可能速度上から求めた往復遅延時間の比よりも小さい値とする必要がある。
図3は、本発明のデータ転送方法を実施するために用いる送信側PCと受信側PCとを一例として示す図である。
図3に示すように、送信側PC1と、受信側PC2と、があり、送信側PC1および受信側PC2それぞれは、相互のネゴシエーションにより、ADSL(非対称型デジタル加入者伝送)回線を用いて長距離ネットワーク3−2との間のコネクション4が確立されている。
送信側PC1は、ADSL回線の上り方向の低周波数帯に設定されるバーチャルサーキット4−1〜4−nと、バーチャルサーキット4−1〜4−nそれぞれに対応し転送プロセスを行うアダプタ12−1〜12−nと、転送データを格納する転送データ格納部11と、転送データ格納部11に格納されたデータをバーチャルサーキットの所要数に基づいて読み出すとともに所定サイズに分割し、バーチャルサーキット4−1〜4−nにそれぞれ振り分けるデータ分割・振り分け部13と、データのサイズと転送先とに対応させて振り分け数が設定された対応表14aを有し、その対応表14aを参照して、転送データのサイズおよび転送先アドレスに基づいてデータを振り分けるバーチャルサーキットの所要数を求め、転送データ格納部11、データ分割・振り分け部13、およびアダプタ12−1〜12−nを起動および制御し、受信側PCとネゴシエーションを行って所要数に見合うバーチャルサーキット4−1〜4−nを確保し、分割されたパケットを、それぞれのバーチャルサーキット4−1〜4−nから並列に、ほぼ同時に送信させる転送制御部14とを備えている。
また、受信側PC2は、ADSL回線の下り方向の高周波数帯に設定されたバーチャルサーキット5−1〜5−nと、バーチャルサーキット5−1〜5−nそれぞれに対応し受信プロセスを行うアダプタ17−1〜17−nと、再構成されたデータを格納する転送データ格納部18と、アダプタ17−1〜17−nを介してバーチャルサーキット5−1〜5−nから受信した転送データを再構成するデータ再構成部16と、送信側PCからバーチャルサーキット所要数の通知を受け、送信側PCとネゴシエーションを行って所要数に見合うバーチャルサーキット5−1〜5−nを確保し、転送データ格納部18、およびアダプタ17−1〜17−nを起動および制御し、送信されたパケットを受信するとともに転送データ格納部18に格納させ、データ転送が終了したとき、または所定のタイミングで、データ再構成部16を起動させて受信された転送データをパケット毎に再構成させる転送制御部15とを備えている。
ここで、本例に示したネットワークは、長距離ネットワーク3−2であるが、国際ネットワークであっても適用される。また、本例に示したネットワークコネクション4、5は、送信側PC1および受信側PC2ともにADSL回線の場合を示しているが、必ずしもADSL回線である必要はなく、例えばxDSL回線、CATV回線、あるいは光ファイバケーブルなどの広帯域回線であっても適用できる。さらに、送信側PC1および受信側PC2が同じ回線である必要もない。
次に、転送データを振り分けるバーチャルサーキットの所要数を求める対応表について説明する。
Figure 2005057482
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Figure 2005057482
表5、表6および表7は、本実施形態の送信側PCの転送制御部に備える対応表の一例を示す表である。
表5に示す対応表は、データを転送する転送先のドメイン名毎に、バーチャルサーキットの所要数を求めて、転送データを振り分ける場合の最小データサイズと、振分最大数とが記録されており、これらは、自在に追加削除を行うことができるように構成されている。
TCP/IPを利用してFTPによりデータを転送する場合には、IPアドレス又はドメイン名と、データサイズとからバーチャルサーキットの所要数を求める。
ドメイン名がわかる場合には、ドメイン名アドレス末尾の文字列から国名を知ることができるので、国別に設定された対応表を用いて所要数を求める。ただし、対応表に設定されていないアドレスの場合には、予め用意されたデフォルト値(例えば、振分最大数3、振分下限サイズ1000KB)に基づいて、所要数を求めることができる。
ここで、バーチャルサーキットの所要数を求めるのは、データサイズが所定の閾値を超える場合に限られ、データサイズが所定の閾値より小さい場合には、転送先に所要数を通知し、バーチャルサーキットを確立する処理に要する時間に比べて、転送時間の改善効果が少ないため、従来通りの方法が用いられる。
また、所要数は、往復遅延時間に応じて上限値が設定されており、その上限値の範囲内で、データサイズやネットワークの伝送可能速度に応じて求めることができるようになっている。
表6に示す対応表は、データを転送する転送先のIPアドレス毎に、バーチャルサーキットの所要数を求める。転送データを振り分ける場合の最小データサイズと、振分最大数とが記録されており、これらは、自在に追加削除を行うことができるように構成されている。IPアドレスの場合には、ドメイン名の場合と異なり、振分最大数の初期値がデフォルトとして設定されている。そして、転送先となるIPアドレスにパケットを転送して往復遅延時間を計測し、計測された往復遅延時間と伝送可能速度とに基づいて振り分け所要数を算出し、算出された数値を、表7に示すように新たな所要数として設定することができる。
例えば、日本―米国の場合には、広帯域のネットワークが準備されているので、所要数をデフォルト値よりも大きくすることができる。しかし、広帯域のネットワークが準備されていない地域については、所要数をデフォルト値の範囲内に設定する。
なお、対応表に設定されていないドメイン名やIPアドレスについては、振分最大数(例えば3)と振分下限サイズ(例えば1000KB)のデフォルト値を用意しておき、このデフォルト値を用いて振り分け所要数を設定することができる。また、往復遅延時間を計測した場合などには、その計測値により設定された所要数に置換することもできる。
図4は、本発明のデータ転送方法および本発明のデータ転送用プログラムの第1の実施形態であるデータ転送処理手順の概略を示す図である。
本実施形態に示す送信側PCと、受信側PCとは、図3を用いて説明したものと同じであり、同一の構成要素には同一の符号を付し、各構成要素の説明は省略する。
図4に示すように、送信側PC1と、受信側PC2と、があり、送信側PC1および受信側PC2それぞれは、ADSL回線により長距離ネットワーク3−2に接続されている。
この構成において送信側PC1から受信側PC2にデータ転送を行う場合には、送信側PC1の転送制御部14は、データ分割・振り分け部13を起動する(1)。転送制御部14は、転送データ格納部11に格納された転送データのデータサイズおよび転送先との間の往復遅延時間(または、ドメイン名など)とにより、転送データを送受信するバーチャルサーキットの所要数を求め、データ分割・振り分け部13のうちのデータ振り分け部13bは、その所要数に基づいて転送データを振り分ける(2)。次に、転送制御部14は、転送プロセスを行うアダプタ12を起動する(3)。また、求めたバーチャルサーキットの所要数を、受信側PCの転送制御部15に通知し、受信側PCの転送制御部15は、受信プロセスを行うアダプタ17、データ再構成部16を起動する(4)。転送データ格納部11に格納された転送データは、データ分割部13cにより、バーチャルサーキットに対応させて振り分けられるとともに、所定サイズに分割され、或いは分割されずに、アダプタ12、17を介してそれぞれのバーチャルサーキットで送受信される(6)。データ再構成部16の転送データ受信部16bは、受信したデータを一旦蓄積する。そして、転送データ再構築部16aは、データ転送が終了したタイミング、または所定のタイミングで転送データ受信部16bに蓄積されたデータを、並べ替える(7)。並べ替えたデータは、転送データ格納部18に格納される。以上に説明した、送信側PC1から受信側PC2にデータ転送する処理の実行依頼は、送信側PC1或いは受信側PC2のどちらからも、送信側PC1に対して発行可能である。
図5は、本実施形態において、受信側PCで転送データを再構築する方法を示す図である。
図5において、送信側PCの転送制御部14により求められたバーチャルサーキットの所要数、すなわち転送データの振り分け数は、再構成情報の一部として受信側PCの転送制御部15に通知される。そして、送信側PCの転送制御部14および受信側PCの転送制御部15は、バーチャルサーキット所要数に対応する、転送プロセスを行うアダプタ12−1〜12―n、および受信プロセスを行うアダプタ17−1〜17−nそれぞれを同時に起動する。
送信側PC及び受信側PC双方にバーチャルサーキットが設定されると、データ振り分け部13bは、送信側PCの転送データ格納部11に格納された転送データを、バーチャルサーキットの所要数に見合う数に振り分け、バーチャルサーキットそれぞれに対応するデータ分割部13c−1〜13c−nに格納する。データ分割部13c−1〜13c−nそれぞれは、格納されたデータを所定サイズのパケットに分割するとともに、パケットのヘッダに、バーチャルサーキットの番号、データサイズ、シーケンス番号などを記録した後、転送プロセスを行うアダプタ12−1〜12−nからそれぞれのバーチャルサーキットに送信する。
尚、データ分割部13c−1〜13c−nに格納されたデータをそれぞれファイルとして扱って、アダプタ12−1〜12−nから例えばFTP等のファイル転送処理によってバーチャルサーキットに送信してもよく、この場合は前記格納された転送データのパケットへの分割は、ファイル転送処理で行われる。
受信プロセスを行うアダプタ17−1〜17−nは、それぞれのバーチャルサーキットからパケットを受信し、それぞれの転送データ受信部16b−1〜16b−nに一旦格納する。
ここで、転送プロセスを行うアダプタ12−1〜12−nそれぞれは、受信プロセスを行うアダプタ12−1〜12−nから確認応答がないパケットがある場合には、所定のタイミングでそのパケットを再送する。データがすべて転送されると、転送データ再構築部16aは、それぞれの転送データ受信部16b−1〜16b−nに蓄積されたパケットを、パケットに記録されたシーケンス番号にしたがって並べ替え、並べ替えたデータを、振り分けされたデータ毎に再構成情報を適宜利用して並べ替えて転送データ格納部18にファイルする。
尚、アダプタ12−1〜12−nから前記ファイル転送によって送信された場合は、転送データ再構築部16aは、それぞれの転送データ受信部16b−1〜16b−nに蓄積されたデータをファイルとして扱って、再構成情報を適宜利用してファイルの連結順序を決定し、転送データ格納部18にファイルする。
ここでは、送信側PCの転送データ格納部11に格納されたデータを転送し、転送されたデータを再構築する場合について説明したが、これはファイルデータに限定されず、データストリームを転送する場合など、それぞれの転送データ受信部16b−1〜16b−nに蓄積されたパケットのシーケンス番号にしたがって転送データ格納部に格納してもよい。
図6〜図10は、本実施形態のデータ転送処理手順の詳細を示す図であり、図6は、送信側PCの転送制御部の処理手順、図7は、受信側PCの転送制御部の処理手順、図8は、アダプタによる転送プロセスの処理手順、図9は、アダプタによる受信プロセスの処理手順、及び図10は、送信側PCの転送制御部における転送プロセスの実行監視手順をそれぞれ示している。
図6に示すように、送信側PCの転送制御部が起動すると(S10)、転送制御部は、転送データ格納部に格納されたデータのサイズをチェックする(S11)。そして、図示しない指令手段から転送先の情報を読み取り、その情報にドメイン名が指定されているか否かをチェックする(S12)。ドメイン名で指定されているときは、前記表5に例示したドメイン名アドレステーブルに基づいて、転送データの振り分け数Nを求め(S13)、IPアドレスで指定されているときは、前記表6に例示したIPアドレステーブルに基づいて、転送データの振り分け数Nを求める(S14)。何れかの方法で振り分け数Nが求められると、振り分け数Nを含むデータの再構成情報を作成する(S15)。
ここで、再構成情報とは、分割されたデータを再構成するために必要な情報であって、具体的には、振り分け数(N)や分割されたデータのファイル名、データサイズ等が含まれ、データ分割の順序情報等を含めることもできる。また、再構成情報には、実際に再構成を行う処理自体を含めることも可能であり、具体的にはコマンドプロシージャ等により再構成処理を記述しておき、受信側でその処理を実行することによりファイルを再構成してもよい。
次に、データ分割・振り分け部を起動する(S16)。
ここで、起動されたデータ分割・振り分け部において、図5に示したように、データ分割部13c−1〜13c−nに振り分けされたデータは、所定サイズのパケットに分割され、転送プロセスを行うアダプタ12−1〜12−nからそれぞれのバーチャルサーキットを介して受信側PCに送信される。或いは、同じく図5で示したように、データ分割部13c−1〜13c−nに振り分けされたデータは、ファイル転送によってアダプタ12−1〜12−nからバーチャルサーキットを介して受信側PCに送信される。
また、受信側PCの転送制御部に、複数のバーチャルサーキットに振り分けてデータを転送する旨やデータを振り分けるバーチャルサーキットの所要数Nなどが含まれる再構成情報を受信側PCに通知する(S17)。そして、受信側PCの転送制御部とのネゴシエーションが正常に終了すると(S18)、転送プロセスを行うN個のアダプタを起動するとともに、データ分割・振り分け部を制御してN個のバーチャルサーキットを介してデータ転送を行う(S19)。データ転送を行っているときは、それぞれの転送プロセスを行うN個のアダプタそれぞれの実行状態を監視する(S20、S21)。すべての転送プロセスが正常に終了した場合は(S22)、データ分割部13cにそれぞれのバーチャルサーキット毎に格納されている分離されたワークデータを削除し(S23)、送信側PCの転送制御部の処理を終了する(S24)。また、ネゴシエーションが正常に終了しなかった場合、及び何れかの転送プロセスにおいて、例えば特定のパケットの再送を所定回数行っても、受信側PCに未達の場合など、データ転送が正常に終了しない転送失敗の場合には(S25)、エラー終了する(S26)。
図7に示すように、受信側PCの転送制御部が起動すると(S30)、転送制御部は、送信側PCからのデータに備えて待機する(S31、S32)、そして、送信側PCの転送制御部から複数のバーチャルサーキットに振り分けてデータを転送する旨や、バーチャルサーキットの所要数Nが含まれる再構成情報が通知され、その再構成情報を読み込むと(S33)、送信側PCの転送制御部とネゴシエーションを行って、受信プロセスを行うN個のアダプタを起動するとともに、転送データ受信部を制御して、N個のバーチャルサーキットを介してデータ受信を行う(S34)。
ここで、受信プロセスを行うアダプタ17−1〜17−nは、それぞれのバーチャルサーキットからパケットを受信し、それぞれの転送データ受信部16b−1〜16b−nに一旦格納する。データがすべて転送されると、転送データ再構築部16aは、それぞれの転送データ受信部16b−1〜16b−nに蓄積されたパケットを、パケットに記録されたシーケンス番号にしたがって並べ替え、並べ替えたデータを、振り分けられたデータ毎に転送データ格納部18にファイルする。
尚、送信側PCにおいてデータ分割部13c−1〜13c−nに振り分けされたデータが、受信側PCにファイル転送される場合は、前記転送データ受信部16b−〜16b−nに格納されたデータが転送されたファイルだから、転送データ再構築部16aでは、例えば後述する受信起動番号の順序に合わせて連結順序を決定し、転送データ格納部18にファイルする。
データ受信を行っているときは、それぞれの受信プロセスを行うn個のアダプタそれぞれの実行状態を監視する(S35、S36)。すべての受信プロセスが正常に終了した場合は(S37)、転送データ再構築部16aを制御して、それぞれのバーチャルサーキットを介して受信したパケットをシーケンス番号にしたがって再配列させて、送信側PCの転送データ格納部に格納された状態のデータ配列に復して、転送データ格納部に格納する(S38)。そして、転送データ受信部に一旦蓄積されているワークファイルを削除し(S39)、受信側PCの転送制御部の処理を終了する(S40)。また、何れかの受信プロセスにおいて、例えば特定のパケットの受信ができないため、送信側に再送要求を複数回行っても、受信できない場合など、データ転送が正常に終了しない転送失敗の場合には(S41)、エラー終了する(S42)。
図8に示すように、アダプタによる転送プロセスが開始すると(S50)、送信側PCの転送制御部14から転送起動番号を取得する(S51)。
ここで、起動番号とは、送信側と受信側でそれぞれ転送プロセスを行なうN個のアダプタと、受信プロセスを行なうN個のアダプタとの対応をとる番号である。具体的には、送信側で転送プロセスを行なうアダプタを起動する際、振り分け所要数Nに基づいて1〜Nの起動番号が送信側PCの転送制御処理から与えられる。転送されるデータは、1〜Nの起動番号に合わせた順序で、転送プロセスを行なうそれぞれのアダプタに振り分けられる。受信側PCでは、送信側PCの転送制御部から受取った振り分け数Nに従って受信プロセスを行なうN個のアダプタを起動し、それぞれ1〜Nの受信起動番号が受信側PCの転送制御部から与えられる。受信側のN個のアダプタは、バーチャルサーキットにより、それぞれの受信起動番号に一致する、転送プロセスを行なう送信側PCのN個のアダプタと接続されて転送処理が行なわれる。
転送起動番号が取得されると、次に転送制御部14から転送データのファイル名やファイルサイズ等の情報が取得される(S52)。
受信側PCとの間にバーチャルサーキットが設定されると、前記転送データのファイル名で指定されるデータ分割部13cからデータを読み込み、パケットに構成し、アダプタを介して受信側に送信する(S53)。正常に終了した場合(S54)には、アダプタは、転送が完了したことを転送制御部に通知し(S55)、
転送プロセスを終了する(S56)。正常に終了しない場合(S54)には、確認応答を受信しないパケットの再送を複数回行った後、なお、転送が完了しない場合には、転送失敗処理を行い(S57)、エラー終了する(S58)。
図9に示すように、アダプタによる受信プロセスが開始すると(S60)、受信側PCの転送制御部15から受信起動番号を取得し(S61)、さらに、転送制御部15から転送データのファイル名やファイルサイズ等の情報を取得する(S62)。送信側PCとの間にバーチャルサーキットが設定されると、送信側PCからヘッダを付したパケットが送られてくるので、アダプタを介して受信し(S63)、受信したパケットそれぞれを、前記転送データのファイル名で指定される転送データ受信部16bに一旦蓄積する。そして、すべてのパケットの受信が正常に終了した場合(S64)には、アダプタは、転送が完了したことを転送制御部15に通知し(S65)、
受信プロセスを終了する(S66)。正常に終了しない場合(S64)には、送信側から再送されるパケットを所定の時間待った後、なお、受信が完了しない場合には、転送失敗処理を行い(S67)、エラー終了する(S68)。
図10に示すように、送信側PCの転送制御処理が開始されると(S70)、転送制御部は、N個のアダプタそれぞれの実行状態を監視し、N個のアダプタそれぞれから受ける転送の完了通知をチェックする(S71)。そして、転送が完了した場合(S72)には、転送終了処理を行い(S73)。実行監視を終了する(S74)。一方、転送が完了しない場合(S73)であっても、転送時間オーバーとならないで転送が確認されたときは(S75)、次の転送プロセスが選択される(S79)。転送時間オーバーのときは、送信側から再送された回数が所定回数以内であれば、転送プロセスを再実行し(S80)、次の転送プロセスが選択される(S79)が、再送された回数が所定回数を超える場合には、転送失敗処理がなされ(S77)、エラー終了する(S78)。
ここで、長距離ネットワークを利用している場合、パケットの伝送を確実に行う保証はない。実際には、転送データがネットワーク上で喪失したためデータ待ちとなり転送完了できない場合や、ネットワークが輻輳しているため転送を適切な時間で完了できないことがよくある。このような状態では、転送エラーの判定が出来なくなることが多い(転送不可能状態)。この状態は、転送レートが低下している状態のときに多く現れる。しかし長距離ネットワークの場合、経路上のすべてのネットワーク状態を管理することが困難であることから、転送の再試行、転送不可能状態等のエラー対策として、一定時間を経過して転送が完了出来ない場合には、転送プロセス毎に実行中の転送を中止して、再度、転送をやり直し、それによって転送を成功させる方法が多用される。再転送の回数は、自在に設定変更が可能である。複数回の再試行でも転送が完了できない場合は、その時点ではネットワークが輻輳していると判断し、転送失敗を通知して処理を終了する。転送の再試行までの時間は、ネットワーク距離と回線の太さから余裕のある適切な時間を設定することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態と比べて、転送データがデータストリームであり、所定のサイズで分割されたパケットに分割番号が付されて、それぞれのバーチャルサーキットに振り分けられて並列に送受信される点は相違するが、それ以外の点は共通するので、相違する送信側PCの転送処理および受信側PCの受信処理について説明する。
図11は、本発明のデータ転送方法及びデータ転送用プログラムの第2の実施形態を示す、送信側PCの転送処理フローを示す図である。
図11に示すように、送信側PCの転送制御部が起動すると(S100)、転送制御部は、
データストリームを転送する際に、データストリームを先頭から所定の長さ毎に分割し、
バーチャルサーキットに振り分けて送受信する振分数を求めるために、図示しない指令手段から転送先の情報を読み取り、その情報にドメイン名が指定されているか否かをチェックする(S101)。ドメイン名で指定されているときは、ドメイン名アドレステーブルに基づいて、振分数Nを求め(S102)、IPアドレスで指定されているときは、IPアドレステーブルに基づいて、振分数Nを求める(S103)。
何れかの方法で振分数Nが求められると、転送データを分割する分割処理に送るとともに(S104)、転送データ分割処理を起動する(S105)。
ここで、転送データ分割処理が起動されると、データ分割・振り分け部13は、データストリームの先頭から所定の長さで順次分割し、分割されたパケットに分割番号を付す。
送信側PCの転送制御部は、受信側PCの転送制御部に、複数のバーチャルサーキットに振り分けてデータを転送する旨と、バーチャルサーキットの所要数Nを通知する(S106)。そして、受信側PCの転送制御部とネゴシエーションを行って、バーチャルサーキットが正常に設定されると(S107)、転送プロセスを行うN個のアダプタを起動する(S108)。
分割番号が付されたパケットは、バーチャルサーキットに対応するデータ分割部13cに振り分けられ、転送プロセスを行うアダプタ12からそれぞれのバーチャルサーキットを介して受信側に転送される。
データ転送が行われているときは、それぞれの転送プロセスを行うN個のアダプタそれぞれの実行状態が監視される(S109)。そして、すべての転送プロセスが正常に終了した場合(S110、S111)は、データ転送を終了する(S112)。
一方、バーチャルサーキットが正常に設定されない場合(S107)、転送プロセスが異常終了した場合(S110)は、転送失敗処理を行い(S113)、エラー終了する(S114)。
図12は、本発明のデータ転送方法及びデータ転送用プログラムの第2の実施形態を示す、受信側PCの転送処理フローを示す図である。
図12に示すように、受信側PCの転送制御部が起動し、転送処理が開始すると(S120)、転送制御部は、送信側PCの転送制御部14から通知されるデータに備えて待機する(S121、S122)。送信側PCの転送制御部から、複数のバーチャルサーキットに振り分けてデータが転送される旨、及びその振り分け数のデータが送られると、そのデータから振り分け数を読込む(S123)。そして、送信側PCの転送制御部14とネゴシエーションを行って、受信プロセスを行うN個のアダプタを起動する(S124)。
一方、アダプタ12に対応するバーチャルサーキットを介し、データ転送部13cから受信側に転送されるパケットは、受信プロセスを行なうアダプタ17を介して、それぞれのバーチャルサーキットに対応するデータ受信部16bで受信され、一旦蓄積される。
次に、転送データを再構成するため(S125)、転送データ再構築部16aを起動し、転送データ再構築部16aは、それぞれのデータ受信部16bに蓄積されているパケットのヘッダに記録された分割番号順に、蓄積されているパケットを逐次読みだし、そのパケットを分割番号順に転送データ格納部18に格納する。
この受信プロセスを行なっているときは、転送制御部は、それぞれの受信プロセスを行うN個のアダプタ17それぞれの終了状態を監視する(S126)。そして、異常終了したときは(S127)、転送失敗処理が行なわれ(S130)、エラー終了する(S131)。
異常が発生しないときは(S127)、すべての受信プロセスが正常に終了したときに終了する(S129、S129)。
本発明のデータ転送方法の原理を示す図である。 本発明のデータ転送方法の原理を示す図である。 本発明のデータ転送方法を実施するために用いる送信側PCと受信側PCとを一例として示す図である。 本発明のデータ転送方法および本発明のデータ転送用プログラムの第1の実施形態であるデータ転送処理手順の概略を示す図である。 本実施形態において、受信側PCで転送データを再構築する方法を示す図である。 本実施形態のデータ転送処理手順(送信側PCの転送制御部の処理手順)の詳細を示す図である。 本実施形態のデータ転送処理手順(受信側PCの転送制御部の処理手順)の詳細を示す図である。 本実施形態のデータ転送処理手順(アダプタによる転送プロセスの処理手順)の詳細を示す図である。 本実施形態のデータ転送処理手順(アダプタによる受信プロセスの処理手順)の詳細を示す図である。 本実施形態のデータ転送処理手順(送信側PCの転送制御部における転送プロセスの実行監視手順)の詳細を示す図である。 本発明のデータ転送方法及びデータ転送用プログラムの第2の実施形態を示す、送信側PCの転送処理フローを示す図である。 本発明のデータ転送方法及びデータ転送用プログラムの第2の実施形態を示す、受信側PCの転送処理フローを示す図である。
符号の説明
1 送信側PC
2 受信側PC
3−1 国際ネットワーク
3−2 長距離ネットワーク
4 ネットワークコネクション
4−1〜4−n,5−1〜5−n バーチャルサーキット
11、18 転送データ格納部
12、17、12−1〜12−n、17−1〜1、7−n アダプタ
13 データ分割・振り分け部
13b データ振り分け部
13c、13c−1〜13c−n データ分割部
14、15 転送制御部
14a 対応表
16 データ再構成部
16a 転送データ再構築部
16b、16b−1〜16b−n 転送データ受信部

Claims (14)

  1. ネットワークを介してコネクションが確立された端末相互間におけるTCPを用いたデータ転送方法であって、
    送信側の端末は、転送されるデータのサイズと該端末相互間の往復遅延時間とに基づいて、該データを振り分けて送受信するバーチャルサーキットの所要数を求め、該データを該バーチャルサーキット毎の所定サイズのパケットに分割してそれぞれのバーチャルサーキットから転送先に向けて並列に送信することを特徴とするデータ転送方法。
  2. 前記送信側の端末は、前記受信側の端末からダウンロードの要求を受けたとき、もしくは該受信側の端末へのアップロードを行うときに、前記データを該受信側に向けて並列に送信することを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  3. 前記送信側の端末は、前記所要数を受信側の端末に通知するとともに、該送信側及び該受信側の端末それぞれは、該所要数に見合う前記バーチャルサーキットを前記コネクションに設定することを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  4. 前記受信側の端末は、前記バーチャルサーキットそれぞれから受信した前記パケットそれぞれを蓄積し、蓄積された該パケットそれぞれのヘッダに記録された情報に基づいて該パケットそれぞれを所定の順序に配列させることを特徴とする請求項3記載のデータ転送方法。
  5. 前記データは、データストリームであって、
    前記送信側の端末は、前記データストリームを前記所定のサイズのパケットに分割するとともに、分割した該パケットを前記バーチャルサーキットそれぞれに振り分けて、該バーチャルサーキットそれぞれから転送先に向けて並列に送信することを特徴とする請求項4記載のデータ転送方法。
  6. 前記送信側の端末は、前記データのサイズが所定の閾値を超える場合に、前記所要数を求めることを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  7. 前記送信側の端末は、前記往復遅延時間に応じて設定された上限値の範囲内で前記所要数を求めることを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  8. 前記送信側の端末は、前記データの転送先に対応させて設定された対応表に基づいて前記所要数を求めることを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  9. 前記送信側の端末は、前記データの転送先に所定サイズのデータを転送して前記往復遅延時間を計測することにより前記所要数を求めることを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  10. 前記ネットワークは、国際間のネットワークであって、
    前記対応表は、前記データの転送先の国毎に前記所要数が設定されたものであることを特徴とする請求項8記載のデータ転送方法。
  11. 前記送信側の端末は、送信した前記パケットの、前記受信側の端末からの確認応答を受信するまでの所要時間が閾値を超えた場合には、該パケットを再び送信することを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  12. コンピュータに、ネットワークを介してコネクションが確立された端末相互間においてTCPを用いたデータ転送機能を実現させるためのデータ転送用プログラムであって、
    転送されるデータのサイズと該端末相互間の往復遅延時間とに基づいて該データを振り分けて送受信するバーチャルサーキットの所要数を求め、該データを該バーチャルサーキット毎の所定サイズのパケットに分割してそれぞれのバーチャルサーキットから転送先に向けて並列に送信する機能を有することを特徴とするデータ転送用プログラム。
  13. コンピュータに、ネットワークを介してコネクションが確立された端末相互間においてTCPを用いたデータ転送機能を実現させるためのデータ転送用プログラムであって、
    転送されるデータのサイズと該端末相互間の往復遅延時間とに基づいて該データを振り分けて並列に送受信するバーチャルサーキットそれぞれから受信したパケットそれぞれを蓄積し、蓄積された該パケットそれぞれのヘッダに記録された情報に基づいて該パケットそれぞれを所定の順序に配列させる機能を有することを特徴とするデータ転送用プログラム。
  14. コンピュータに、ネットワークを介してコネクションが確立された端末相互間においてTCPを用いたデータ転送機能を実現させるためのデータ転送用プログラムが記録された記録媒体であって、
    転送されるデータのサイズと該端末相互間の往復遅延時間とに基づいて該データを振り分けて送受信するバーチャルサーキットの所要数を求め、該データを該バーチャルサーキット毎の所定サイズのパケットに分割してそれぞれのバーチャルサーキットから転送先に向けて並列に送信する機能を有するデータ転送用プログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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