JPWO2004064341A1 - Ipネットワークにおける回線故障時の無瞬断転送方法 - Google Patents
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Abstract
Description
通常時、ネットワーク3のルータR1,R2,R3を通じる経路Aにおいて、サーバ1からPCユーザー端末2にデータをダウンロードする例を示している。
図1において、このダウンロード中に経路A−a点で断線故障が発生した場合、データはダウンロードが完結していない(パケットロス)為に無効となる。かかる場合、ユーザーがこれに気付き再送を要求することでネットワーク3のルータR1,R2,R4,R3を通じる経路Bが構築され、再度サーバ1からのダウンロードが実行される。
上記のような場合、PCユーザー端末2のユーザーは、ダウンロード操作に対して大きな遅延によるストレスを感じ、またPCユーザー端末2上のプロトコルで再送等の保護を行っていたとしても、重要データが破損する等の事故を完全に防ぐ保証はない。
すなわち、図1に示したように、ネットワーク上で回線故障が発生した場合、パケットロスが発生する為に送受信端末(END−END)間で再送信が発生する。これによりネットワークユーザーに「転送データの破損」や「レンスポンスの遅れ」等の不都合を与えることになる。
かかる発明の目的を達成する本発明に従うIPネットワークにおける回線故障時の無瞬断転送方法は、複数の回線により接続される伝送装置間でパケット伝送を行う伝送システムにおける回線故障時の無瞬断転送方法の第1の態様は、送信先の伝送装置から受信したパケットの数情報を含むテストパケットを定期的に送信元の伝送装置に送り、前記送信元の伝送装置で、受信したテストパケットに含まれる受信したパケットの数情報と、一の回線により前記送信先の伝送装置に送出したパケットの数とを比較し、前記比較において、前記受信したパケットの数と送出したパケットの数が不一致のとき、該不一致に対応するパケットを前記一の回線と異なる回線により前記送信先の伝送装置に再送することを特徴とする。
上記発明の目的を達成する本発明に従う無瞬断転送方法の第2の態様は、第1の態様において、前記送信先の伝送装置に送出されるパケットは、送出前にバッファメモリに格納され、前記比較において、受信したパケットの数と送出したパケットの数が一致したとき、前記一致分に対応する前記バッファメモリに格納されたパケットを前記バッファメモリから開放することを特徴とする。
上記発明の目的を達成する本発明に従う無瞬断転送方法の第3の態様は、第2の態様において、前記送信先の伝送装置に送出されるユーザーパケットを、複数の品質クラスに分類し、所定の品質クラス以上のユーザーパケットのみを前記バッファメモリに格納することを特徴とする。
上記発明の目的を達成する本発明に従う無瞬断転送方法の第4の態様は、第1の態様において、前記一の回線と異なる回線により再送されるパケットを、伝送可能の最大長のまで連結して一のパケットに形成した後に再送することを特徴とする。
上記発明の目的を達成する本発明に従う無瞬断転送方法の第5の態様は、第1の態様において、前記一の回線と異なる回線によりパケットを再送する際、前記再送されるパケットの転送帯域と、前記異なる回線により送出されているパケットの転送帯域を均等に設定することを特徴とする。
本発明の特徴は、以下の図面に従い説明される発明の実施の形態から更に明らかになる。
図2は、図1に対応するIPネットワークにおける、本発明により回線故障時の無瞬断転送方法の概念構成を説明する図である。
図3は、図2のルータ相当の装置R1と装置R2間のパケットの流れを説明する図である。
図4は、従来のパケットバッファ100の動作を説明する図である。
図5は、本発明に従うパケットバッファ100の動作を説明する図である。
図6は、本発明において回線故障を検出する仕組みを説明する図である。
図7は、「テストパケットの送信周期」を長くしてトラフィックの増大を抑制する仕組みを説明する図である。
図8は、パケットの再送時に送信すべきパケットは大量となる不都合を解決する実施例を説明する図である。
図9は、連結制御部121の処理を説明する図である。
図10は、切り替え先の回線において、負荷が一時的に急増する場合の無差別なパケット廃棄の発生を防ぐための実施例を説明する図である。
発明の実施するための最良の形態
以下に、図面に従い本発明の実施の形態例を説明する。
図2は、図1に対応するIPネットワークにおける、本発明により回線故障時の無瞬断転送方法の概念構成を説明する図である。図3は、図2のルータ相当の装置R1と装置R2間のパケットの流れを説明する図である。
図3に示すように、ルータ相当の装置R1と装置R2は、それぞれバッファメモリ100と、複数の回線インタフェース回路200A1,A2−200B1,B2を有している。
図2、図3に示す例では、装置R1のポートA1の回線インタフェース200A1と、装置R2のポートB1の回線インタフェース200B1とを繋ぐ物理リンクと、装置R1のポートA2の回線インタフェース200A2と、装置R2のポートB2の回線インタフェース200B2とを繋ぐ物理リンクが形成されている。
ここで、ポートA1−B1間の物理リンクの故障点A−aで回線切断が発生した場合について考察する。
ポートA1のインタフェース200A1とポートB1のインタフェース200B1、ポートA2のインタフェース200A2−ポートB2のインタフェース200B2を結ぶそれぞれの物理リンクにはデータ情報を有するパケットであるユーザーパケットが流れるとともに、各ポートにおけるパケット受信数の情報を搭載したテストパケットが定期的に流される。
図3に示すように、テストパケットは、MAC/IPアドレスヘッダaとチェックコード(FCS)bとの間にそれぞれの装置でのパケット受信数の情報を有している。装置R1から装置R2に向かう2つの物理リンク200A1−200B1及び200A2−200B2では、パケット受信数の情報として、装置R1の二つのインタフェース回路200A1,200A2でのパケット受信数情報c1,c2を有している。
同様に、装置R2から装置R1の向かう2つの物理リンク200B1−200A1及び200B2−200A2では、パケット受信数の情報として、装置R2の二つのインタフェース回路200B1,200B2でのパケット受信数情報d1、d2を有している。
故障点A−aで故障が発生する以前は、装置R2側のインタフェース回路200B1に繋がる受信部では装置R1側のインタフェース回路200A1に繋がる送信部から定期的に送られるテストパケットを受信する。これにより、インタフェース回路200A1から200B1に向かう物理リンクが正常であることが確認される。
さらにインタフェース回路200B1からインタフェース回路200A1の方向に送られ、インタフェース回路200A1に到着したテストパケットに含まれる受信パケット数情報d1により、装置R1のポートA1から装置R2のポートB1へ正常に到着したユーザーパケット数が確認される。
このとき、装置R2での受信を確認された受信パケット数に対応するパケット分が、装置R1のバッファメモリ100上からクリアされ、占有していたメモリ空間が開放される。
さらに、ポートB2とA2間のテストパケットにはポートA1,B1の受信パケット数が、ポートB1−A1間のテストパケットにはポートA2,B2の受信パケット数情報が搭載されている。
故障点A−aで故障が発生すると、装置R1のポートA1のインタフェース回路200A1、装置R2のポートB1のインタフェース回路200B1にテストパケットが到着しなくなる。これにより、ポートA1−B1間の物理リンクに異常が発生したことが検知される。
この時点では、ポートB1からポートA1方向のテストパケットには、ポートB1における受信パケット数情報が無いので、装置R1のバッファメモリ100上のユーザーパケットはクリアされずに保持される。
故障発生後、ポートB2からA2方向のテストパケットに搭載されるポートB1における受信パケット数分だけ、装置R1のバッファメモリ100上に保持されたユーザーパケットをクリアし、残りはポートA2からポートB2間の正常な物理リンクを使用して迂回処理により再送を行う。したがって、二重送信が抑止される。
上記手順により、故障発生の瞬間に一旦ロスしたパケットが再送により救済され、送受信端末(END−END)間でのパケット通信に回線故障発生による影響を阻止し、無瞬断保護が図られる。
ここで、回線故障時において、従来方法による場合は、必ずパケットロスが発生し、その後に送受信端末(END−END)間での再送処理が必要であり、これにより、遅延・データ破損等の不都合を生じていた。これに対し、上記の本発明の実施の形態例では、回線故障発生時に装置間でパケットロス防止を行っている為に、上記のような不都合が生じない。
ここで、上記の本発明に従う無瞬断転送方法においては、「テストパケットの送信周期」と「送信パケット再送用バッファ容量」の関係が重要となる。
「テストパケットの送信周期」が短いと、テストパケット自身のトラフィックが増大し回線の利用効率が悪化する。逆に送信周期が長いと、回線故障の検出までに時間を要する為に、再送用バッファの必要容量が増大し、装置コストアップ・大型化等の難がある。
そこで本発明の実施においては、特定のQoS(Quality of Service)以上のパケットについてのみバッファに保持し補完する。これによりバッファ容量の増大を防ぎ、且つ「テストパケットの送信周期」を長くしてトラフィックの増大を抑制することが可能である。
更に、再送を行う場合は、通常のユーザーパケットの送信と再送分のパケットの送信が必要であり、大量のパケットを短時間で送信したい状況になる。この場合は、再送処理するパケットデータがバッファ100上に静止状態で存在する為、再送するパケットデータの編集は容易である。従って、再送の対象となる複数の短いパケットを、許容される最大長分まで連結(コンポジット)し、1個のパケットとすることにより回線使用効率の向上を図ることが可能である。
また、切り替え元トラフィックのうち帯域保証クラスは回線障害発生後も、発生前の保証帯域を保証し、切り替え元トラフィックのうち最低帯域保証クラスは回線障害が発生する直前に使用していた帯域を最低帯域保証値に抑止する。さらに、切替元トラフィックのうち非保証クラスの優先廃棄を行う。
同様に、再送処理で迂回使用する物理リンクでは、それ以前から流れているユーザートラフィックが当然に存在する。従って、迂回の為の回線切り替えを行った際、切り替え先のトラフィックのうち帯域保証クラスは回線障害発生後も、発生前の保証帯域を保証することが必要である。また、切り替え先のトラフィックのうち、非保証クラスを優先廃棄し、最低帯域保証クラスは回線障害が発生する直前に使用していた帯域を最低帯域保証値に抑止し、非保証クラスを優先廃棄する。
図4は、従来のパケットバッファ100の動作を説明する図である。図4において、送信元伝送装置R1に入力されるパケットPKは一旦バッファメモリ100に格納され、パケットが送信されると、該当ポートから送られるパケット情報のバッファ領域を開放する。図4では、ポート2から送られるパケット情報が、対応する領域から削除される。
これに対し、図5は、本発明に従うパケットバッファ100の動作を説明する図である。送信元伝送装置R1に入力されるパケットは一旦バッファメモリ100に格納される。そして、送信元伝送装置R1で図3により説明したように送信先からの受信パケット数情報を受信し、正常に受信された事を確認した後に、該当パケット情報のバッファ領域を開放する。
以下に、上記の本発明の概念構成を適用して、回線故障時にパケットロスを防止する実施例を説明する。
〈回線故障を検出する仕組み〉
図6は、本発明において回線故障を検出する仕組みを説明する図である。なお、図6において、片側装置R1のインタフェース部のみを示しているが、対向する装置R2においても同様である。また、一方向のパケットの送信方向を基準にして、便宜的に装置R1を送信元伝送装置とし、装置R2を送信先伝送装置として説明する。以降の実施例においても同様である。
本発明では、先ず装置間の回線故障を検出する機能として、送信元伝送装置R1と送信先伝送装置R2の間で、一定周期でテストパケットを相互に送出し合う。
送信元伝送装置R1から送信先伝送装置R2に送られるテストパケットには、送信元伝送装置R1で受信されたユーザーパケット数[ポート(PORT)1はA1、ポート(PORT)1はA2]を搭載する。反対に、送信先伝送装置R2から送信元伝送装置R1に送られるテストパケットには、送信先伝送装置R2で受信されたユーザーパケット数[ポート(PORT)1はB1、ポート(PORT)1はB2]を搭載する。
この様なテストパケットのフォーマットは、図示されるようにヘッダ(H)と、チェック部(FCS)と、これらの間に挿入される受信パケット数情報A1,A2,B1,B2を有して構成される。
図6において、インターフェース部のポート1,ポート2の各々は、前記のテストパケットを生成するテストパケット生成部201と、送信先伝送装置R2から送られるテストパケットを抽出するテストパケット抽出部202を有する。さらに、送信側バッファメモリ(以降、単にバッファという)100−1,受信側バッファメモリ(以降、単にバッファという)100−2と多重化装置101、多重分離装置102を有する。
テストパケット生成部201は、前記のテストパケットを送出してから、次のテストパケットを送出するまでの期間中、送信元伝送装置R1の送信側バッファ100−1から読み出されるユーザーパケットの送出数[ポート(PORT)1から送出されるパケット数C1、ポート(PORT)2から送出されるパケット数C2]をカウンタで計数監視する。この計数監視結果は、テストパケット抽出部202に通知される。
したがって、テストパケット抽出部202では、送信先伝送装置R2で受信されるべきパケット数が把握される(テストパケット生成部201のカウンタで計数される送出パケットの数C1,C2がテストパケット抽出部202に通知されている)。従って、送信先伝送装置R2から送られるテストパケットに搭載された受信パケット数(ポート1はB1、ポート2はB2)と送信元伝送装置R1から送信先伝送装置R2に送出した前記送出パケット数(ポート1はC1、ポート2はC2)を比較する。この比較において、不一致であるとき回線故障であることが検出が可能である。
例えば、送信元伝送装置R1が送信先伝送装置R2から受信したテストパケットに搭載された送信先伝送装置R2のポート1の受信パケット数(B1)が、送信元伝送装置R1のポート1から送信先伝送装置R2のポート1に向けて先に送出したパケット数(C1)とが同数である場合、送信先伝送装置R2のポート1では正常にパケット送受信が行われたと認識できる。
このとき、正常にパケット送受信が行われたと認識して、送信元伝送装置R1において、送信バッファ100−1に保持しておいた該当パケットαの情報を開放する。
反対に、送信元伝送装置R1が受信したテストパケットに搭載された送信先伝送装置R2のポート1の受信パケット数(B1)が、送信元伝送装置R1のポート1から送信先伝送装置R2のポート1に送出したパケット数(C1)より小さい(或いは受信不可)の場合、送信元伝送装置R1のポート1と送信先伝送装置R2のポート1間の回線故障と認識する。このとき、バッファ100−1に保持しておいた該当パケットαの情報を読み出し(120)、送信元伝送装置R1のポート2に繋がる別回線により再送する。
〈ロスパケット数を検出する仕組み〉
ここで、上記のようにして回線異常が検知されると、回線故障によりロスしたパケット数が算出される。かかるロスしたパケット数の算出は、テストパケット生成部201で計数される送信元伝送装置R1から送信先伝送装置R2に送出したパケット数(C1)と送信先伝送装置R2で受信されるべきパケット数の差分で求められる。
例えば、送信元伝送装置R1と送信先伝送装置R2間で回線故障が発生した場合、送信先伝送装置R2から受信パケット数が(B1)であることがテストパケットにより通知されるとすると、ロスしたパケット数は(C1−B1)となる。この時、受信パケット数(B1)については正常にパケット通信が行われた事を意味し、バッファ100−1に保持しておいた該当パケット数(B1)に対応するパケットを開放する。
残りの(C1−B1)のパケットに対しては、バッファ100−1に保持しておいた該当パケット数分(C1−B1)の情報をポート2に繋がる別回線により再送する。これにより、結果として回線故障によるパケットロスを防止することが可能である。
ここで、上記の実施例において、「テストパケットの送信周期」と「送信パケット再送用バッファ容量」の関係が重要となる。
「テストパケットの送信周期」が短いと、テストパケット自身のトラフィックが増大し回線の利用効率が悪化する。逆に送信周期が長いと、回線故障の検出までに時間を要す為、再送用バッファの必要容量が増大し、装置コストアップ・大型化等の難がある。
そこで、特定のQoS以上のパケットについてのみバッファ100−1に保持し補完する。これによりバッファ100−1の容量の増大を防ぐことが出来る。かかる「テストパケットの送信周期」を長くしてトラフィックの増大を抑制する仕組みについて図7を参照して説明する。
即ち、インタフェース部に入力されるパケット種別をQ1#H(送信元伝送装置R1のポート1の帯域保証クラス)、Q1#M(送信元伝送装置R1のポート1の最低帯域保証クラス)、Q1#L(送信元伝送装置R1のポート1の非保証クラス)に分類する。
このために、バッファ100−1の前段にQoSフィルタ110を設ける。このフィルタ110により、上記のパケット種別に従って、回線故障時の保証の振り分けを行う。
この時、振り分け比を帯域保証クラスQ1#Hと最低帯域保証クラスQ1#Mのバッファ容量の和が、非保証クラスQ1#Lの占めるバッファ容量以下となるように、次式の関係を予め設定しておく。
バッファ保持(Q1#H+Q1#M)<バッファ非保持(Q1#L)
このようにバッファ100−1に保持するパケットを帯域保証するクラス(Q1#HとQ1#M)に制限を与える事によって、バッファ100−1の容量の増大を抑制することが出来る。
さらに、図7において、Q1#L(送信元伝送装置R1のポート1の非保証クラス)のパケットに対しては、バッファ100−1から読み出され、送信元伝送装置R1から送出後にバッファ100−1を開放する。
一方、帯域保証クラス(Q1#HとQ1#M)に対してのみ、先に図3に基づき説明したようにしてテストパケット抽出部202により送信先伝送装置R2で正常受信したパケット情報の通知を受けたとき、バッファ100−1を開放する。
この時、テストパケット抽出部202より回線故障によるロスパケット情報の通知を受けた場合は、該当パケット情報をバッファ100−1に保持し、別回線[ポート(PORT)2]に切り替えて送出する。これにより、バッファ容量の巨大化を防ぎ、ポート1の回線故障によるロスパケットを補完することができる。
ここで、パケットの再送を実現する場合、再送分パケットを通常のユーザーパケットとともに送信しなければならないので、送信すべきパケットは大量となる。従って、パケットを短時間で送信する必要が生じる。
図8は、かかる事態に対応する実施例であり、特徴は連結制御部121を設けている点にある。
再送の際、大量のパケットを短時間で送信する為に、短いパケットを最大伝送可能パケット長(MTU)サイズまで連結(コンポジット)する。通常、送信されるパケット構成は、各々のパケット毎にヘッダ、チェックビットFCS等が付随される。
連結制御部121おいて、図9に示すように複数の短いパケット、例えば、パケットA,B,C,D,Eを最大伝送可能パケット長サイズ、例えば1522バイトまで連結させる。このように連結(コンポジット)されたパケットFを送信することにより、連結パケット分(図9の例では、5パケット分)のヘッダ及びFCS等の帯域を削減出来る。これにより、大量のパケットを短時間で再送することが可能であり、回線故障時のパケットロスすることなく、再送を可能とする。
ここで、回線故障が発生し、送信パケット数と受信パケット数の差分を保持しておいたバッファ100−1上から、当該回線故障により損失したパケットを補完すべくポート2に繋がる別回線から再度送出する際には、切り替え先の別回線において、負荷が一時的に急増する場合がある。
かかる事態により無差別なパケットの廃棄が発生する恐れがある。かかる不都合を防ぐための実施例が図10に示される。
図10に示す実施例は、かかる不都合に対処するべく、優先処理部131とラウンドロビン部132を有する帯域保証手段130を有している。
送信元となるポート1のバッファ100−1から優先処理部131−1に入力されるパケットは、帯域保証クラス(Q1#H)、最低帯域保証クラス(Q1#M)、非保証クラス(Q1#L)である。
切替先となるポート2側のバッファ100−1から優先処理部131−2に入力されるパケットも帯域保証クラス(Q2#H)、最低帯域保証クラス(Q2#M)、非保証クラス(Q2#L)である。
ここで、優先処理部131−1、131−2は、帯域保証クラス(ポート1ではQ1#H,ポート2ではQ2#H)及び最低帯域保証クラス(ポート1ではQ1#M,ポート2ではQ2#M)のパケットを優先的に送出し、帯域保証クラス、最低帯域保証クラスのパケットが無い場合に、最低帯域保証外の非保証クラス(ポート1ではQ1#L,ポート2ではQ2#L)パケットの送出を行う。
通常の場合、優先処理部131−1,131−2で処理されたパケットがラウンドロビン(WRR)部132を通過し、そのまま送出される。
回線故障時には、ラウンドロビン(WRR)部132により各ポートへの送出パケットの比率を変えることが可能である。
ラウンドロビン(WRR)部132は、例えば、ポート1とポート2からの最大物理回線速度を1Gbit/secとする。通常時は、ポート1、ポート2のそれぞれに対し、100%のパケット送出設定を行う。
次に、ポート1に回線故障が発生した場合を想定すると、回線故障時、ポート1から送出していたパケットをポート2から再送する。即ち、ポート1とポート2の2Gbit/sec分のパケットがポート2へ流れ込むことになる。しかし、最大物理回線速度は1Gbit/secであるので、残りの1Gbit/secは廃棄されることになり、保証パケット廃棄の懸念がある。
従って、ラウンドロビン部132でポート1、ポート2のそれぞれに対し、50%の送出設定をする。これにより、ポート1、ポート2の回線速度が均等に設定され、帯域保証パケットの廃棄発生を防ぐことが可能である。
図10において、テストパケット抽出部202から回線故障通知を受けた場合、優先処理部131−1で処理されたパケットは、連結制御部121を通して、図9に示したようにパケットが結合されて、ラウンドロビン部132に入力される。
この時、切替先ポート2では、本来送信する予定のパケットQ2#H、Q2#M、Q2#Lに加え、回線故障により損失したポート1のパケットQ1#H、Q1#M、Q1#Lを送信することになる。このままであると、ポート1からの再送パケットとポート2本来の帯域保証パケットが廃棄される可能性はある。
そこで、上記のようにラウンドロビン部132で帯域割合を均等に設定すると、ポート1からの再送パケットとポート2からの本来の帯域保証パケットを廃棄することなく回線に送出することが可能である。
以上により、再送用ポート1の帯域保証クラス用パケットも、切替先ポート2の帯域保証クラス用パケットもロスすることなく、ポート1、ポート2の品質を保証し、且つ回線故障によって一旦ロスしてしまったポート1のパケット補完を行うことが可能である。
Claims (10)
- 複数の回線により接続される伝送装置間でパケット伝送を行なう伝送システムにおける回線故障時の無瞬断転送方法であって、
送信先の伝送装置において送信元の伝送装置から受信したパケットの数情報を含むパケットを該送信先の伝送装置から定期的に送信元の伝送装置に送り、
前記送信元の伝送装置で、受信したパケットに含まれる前記受信したパケットの数情報と、ある回線により前記送信先の伝送装置に送出したパケットの数とを比較し、
前記比較において、前記受信したパケットの数と送出したパケットの数が不一致のとき、該不一致に対応するパケットを前記ある回線と異なる回線により前記送信先の伝送装置に再送する
ことを特徴とする無瞬断転送方法。 - 請求項1において、
前記送信先の伝送装置に送出されるパケットは、送出前にバッファメモリに格納され、
前記比較において、受信したパケットの数と送出したパケットの数が一致したとき、前記一致分に対応する前記バッファメモリに格納されたパケットを前記バッファメモリから開放する
ことを特徴とする無瞬断転送方法。 - 請求項2において、
前記送信先の伝送装置に送出されるユーザーパケットを、複数の品質クラスに分類し、所定の品質クラス以上のユーザーパケットのみを前記バッファメモリに格納する
ことを特徴とする無瞬断転送方法。 - 請求項1において、
前記一の回線と異なる回線により再送されるパケットを、伝送可能の最大長のまで連結して一のパケットに形成した後に再送することを特徴とする無瞬断転送方法。 - 請求項1において、
前記一の回線と異なる回線によりパケットを再送する際、前記再送されるパケットの転送帯域と、前記異なる回線により送出されているパケットの転送帯域を均等に設定することを特徴とする無瞬断転送方法。 - 一の回線から送信先の伝送装置に送出されるパケット数と、前記送信先の伝送装置から定期的に送られるテストパケット中の受信パケット数を比較する手段と、
前記比較により、送出されるパケット数と前記テストパケット中の受信パケット数と差分があるとき、該差分に相当するパケットを、前記一の回線と異なる回線により前記送信先の伝送装置宛に再送する手段を
有することを特徴とするパケット伝送装置。 - 請求項6において、更に、
前記送信先の伝送装置に送出されるパケットを送出前に格納するバッファメモリを有し、
前記バッファメモリに格納されたパケットは、前記比較において、受信したパケットの数と送出したパケットの数が一致したとき前記バッファメモリから開放されることを特徴とするパケット伝送装置。 - 請求項7において、
前記バッファメモリは、前記送信先の伝送装置に送出されるユーザーパケットのうち、所定の品質クラス以上のユーザーパケットのみを格納する
ことを特徴とするパケット伝送装置。 - 請求項6において、
更に、前記一の回線と異なる回線により再送されるパケットを、伝送可能の最大長のまで連結して一のパケットに形成する手段を有することを特徴とするパケット伝送装置。 - 請求項6において、
更に、前記一の回線と異なる回線によりパケットを再送する際、前記再送されるパケットの転送帯域と、前記異なる回線により送出されているパケットの転送帯域を均等に設定する手段を有することを特徴とするパケット伝送装置。
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