JP2005055364A - 回転角センサ - Google Patents

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英明 蔭山
Junya Tanigawa
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Abstract

【課題】回転軸が軸ずれに関わらず、回転体の回転角を高精度に測定することのできる回転角センサを提供する。
【解決手段】 円周方向を複数に分割して設定される広範囲について検出用信号を送受信する広範囲検出用送信電極14及び受信電極15と、広範囲を更に複数に分割した中範囲について検出用信号を送受信する中範囲検出用送信電極16及び受信電極17と、中範囲を更に複数分割した狭範囲について検出用信号を送受信する狭範囲検出用送信電極及び受信電極を備えた固定円盤6を備える。また、広範囲にて検出用の信号を中継する広範囲中継電極と、中範囲にて検出用の信号を中継する中範囲中継電極と、狭範囲にて検出用の信号を中継する狭範囲中継電極を備えた第1の回転円盤4を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のステアリング等の回転体の回転角度を高精度に検出する回転角センサに関する。
回転体の回転角度を検出する回転角センサとして、従来より、特開平11−271092号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。該特許文献1に記載された回転角センサでは、回転角度の測定対象となる回転軸に取り付けた、中心角度が90度の扇形形状を2つ組み合わせた回転子と、この回転子と対向配置され、固定側に取り付けられた第1の固定子、及び回転子を挟んで第1の固定子の反対側に取り付けられた第2の固定子を備えている。回転子は、表面に絶縁膜が形成された導体で構成されている。
また、第1の固定子には、第1の電極〜第4の電極が形成されており、このうち第1の電極〜第3の電極は、円周方向に沿って4分割され、これら3つの電極が30度ずつずらして配置されている。また、第4の電極は、円周方向に沿って2分割されている。
そして、回転子と第1の固定子との間の相対位置変化に応じて、第1の固定子と第2の固定子間の静電容量が変化するので、この値を計測することにより、回転体の回転角度を測定することができる。
特開平11−271092号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、第1,第2の固定子、或いは回転子が、回転軸に対して軸ずれを引き起こしてしまうと、検出精度が大幅に悪化してしまうという問題が生じる。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、回転軸が軸ずれを引き起こした場合であっても、回転体の回転角を高精度に測定することのできる回転角センサを提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、回転体の回転角度を検出する回転角センサにおいて、前記回転体の回転軸に取り付けられた第1の円盤と、固定側に取り付けられ、前記第1の円盤と近接して対向配置される第2の円盤とを有し、前記第2の円盤は、円周方向を複数に分割して設定される広範囲について検出用信号を送受信する広範囲検出用送受信手段と、前記広範囲を更に複数に分割した中範囲について検出用信号を送受信する中範囲検出用送受信手段と、前記中範囲を更に複数分割した狭範囲について検出用信号を送受信する狭範囲検出用送受信手段と、を有し、前記第1の円盤は、前記広範囲にて検出用の信号を中継する広範囲中継電極と、前記中範囲にて検出用の信号を中継する中範囲中継電極と、前記狭範囲にて検出用の信号を中継する狭範囲中継電極と、を有し、更に、前記広範囲検出用送受信手段、前記中範囲検出用送受信手段、及び前記狭範囲検出用送受信手段に、送信用信号を出力し、且つ受信された受信信号を処理して、前記回転体の回転角度を求める制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記広範囲中継電極は、前記広範囲として設定した角度に対する円弧状の導体として形成され、前記広範囲検出用送受信手段は、円周方向に沿って前記広範囲として設定された角度に対応する複数の送受信手段に分割され、前記複数の送受信手段のうちで、前記広範囲中継電極を介して検出用信号の送受信が行われるものを検出することにより、前記回転体の広範囲についての回転角度を特定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記中範囲中継電極は、前記広範囲を複数に等分割して設定された各中範囲に、所定のパターンとなる電極を形成し、前記中範囲検出用送受信手段は、前記中範囲に対応する大きさを有する複数個の送受信手段を備え、前記中範囲中継電極と、前記送受信パターンとの間の位置関係に応じて、それぞれ相違する信号を受信することにより、中範囲についての回転角度を特定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記狭範囲中継電極は、前記中範囲を複数に分割した幅狭の棒状電極として形成され、前記狭範囲検出用送受信手段は、前記棒状電極との間の位置関係に応じて静電容量が変化する第1の電極、第2の電極を備え、前記棒状部材と前記第1の電極との間の静電容量、及び前記棒状部材と前記第2の電極との間の静電容量の大きさに基づいて、狭範囲についての回転角度を特定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記第1の円盤の回転に対して、所定の減速比で第1の円盤と同軸的に回転駆動する第3の円盤を備え、該第3の円盤の回転角度を測定することにより、前記第1の円盤の周回数を検出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記第3の円盤は、前記第2の円盤の前記第1の円盤と対向する面とは反対側となる面と近接して対向配置され、前記反対側となる面に形成される周回数検出用送受信手段と、前記第3の円盤に形成される周回数中継用電極との位置関係に基づいて、前記回転体の周回数を求めることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記広範囲は45度であり、前記中範囲は3度であり、前記狭範囲は、3度以下の角度であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記回転体は、車両に搭載されるステアリングシャフトであることを特徴とする。
本発明に係る回転角センサでは、回転側となる第1の円盤に広範囲、中範囲、及び狭範囲の各中継電極を設け、固定側となる第2の円盤に広範囲、中範囲、及び狭範囲の各検出用送受信手段を設けている。そして、広範囲検出用送受信手段にて検出される情報に基づいて、広い角度範囲(例えば、45度)での回転体の回転角度を検出することができ、中範囲検出用送受信手段にて検出される情報に基づいて、中程度の角度範囲(例えば、3度)での回転体の回転角度を検出することができ、更に、狭範囲検出用送受信手段にて検出される情報に基づいて、狭い角度範囲での回転体の回転角度を検出することができる。
従って、測定対象となる回転体の回転角度を極めて高精度に検出することができる。
また、広範囲中継電極を、広範囲として設定した角度分の円弧状の導体として構成することにより、広範囲検出用送受信手段よりの送信信号を円滑に中継することができ、広範囲角度を高精度に求めることができる。
更に、中範囲中継電極を、中範囲として設定した角度で分割された複数の範囲に所定パターンを形成し、この所定パターンと中範囲検出用送受信手段との位置関係に応じて得られる受信信号に基づいて、中範囲として設定した角度を求めるので、中範囲角度を高精度に求めることができる。
また、狭範囲中継電極を狭幅の棒状電極として構成し、回転体が微少角度回転すると、この棒状電極と第1の電極との間の静電容量、及び棒状電極と第2の電極との間の静電容量が変化することに基づいて、回転体の細かな回転角度を検出するので、狭範囲角度を高精度に求めることができる。
更に、第1の円盤に対して所定の減速比で回転する第3の円盤を設けるので、この第3の円盤の回転角度を検出することにより、回転体の周回数を求めることができる。従って、例えば回転体として車両のステアリングシャフトの回転角度を求める場合には、複数回転に亘っての絶対的な回転角度を求めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る回転角センサの構成を示す横断面図である。同図に示すように、この回転角センサ1は、車両に搭載されるステアリングの回転軸(回転体)2の回転角度を測定するものであり、ケース3内に収納配置されている。
ケース3内には、回転軸2に固定され、回転軸2と共に回転する第1の回転円盤(第1の円盤)4と、第1の回転円盤4に対して所定の減速比で回転する第2の回転円盤(第3の円盤)5が設けられている。更に、第1の回転円盤4と第2の回転円盤5との間には、各回転円盤4,5と若干距離を隔てて配置される固定円盤(第2の円盤)6が設けられている。また、各回転円盤4,5の外周部には、ギヤ歯が形成されている。
固定円盤6には、第1のギヤ7、及び第2のギヤ8からなる減速機構を設けられている。第1のギヤ7は、第1の回転円盤4が有するギヤ歯と噛合しており、第2のギヤ8は、第2の回転円盤5が有するギヤ歯と噛合している。そして、第1のギヤ7は第2のギヤ8よりも大径とされており(即ち、歯数が多く構成されており)、2つのギヤ7,8は同一の軸に連結されている。
従って、第2の回転円盤5は、第1の回転円盤4に対して減速され、本実施形態では、減速比を1/5としている。即ち、第1の回転円盤4が5回転すると、第2の回転円盤5は1回転するように設定している。また、固定円盤6は、制御回路(制御手段)9と接続されている。
制御回路9は、後述する各送信電極に、角度検出用の送信信号を供給すると共に、各受信電極にて受信された信号に基づいて、回転軸2の回転角度を求める処理を行う。
図2(a)は、固定円盤6の、第1の回転円盤4と対向する面の構成図、同図(b)は、第1の回転円盤4の、固定円盤6と対向する面の構成図を示している。また、図3(a)は、固定円盤6の、第2の回転円盤5と対向する面の構成図、同図(b)は、第2の回転円盤5の、固定円盤6と対向する面の構成図を示している。以下、図2(a)に示す面をA−1面、同図(b)に示す面をB面、図3(a)に示す面をA−2面、同図(b)に示す面をC面ということにする。
図2(b)に示すように、B面には、円周方向全体を8分割した部分、即ち、円周方向に沿って45度となる領域に中継電極11(これを、広範囲中継電極という)が形成されている。
更に、この広範囲中継電極11の外周側には、45度の範囲で形成される中継電極12(これを、中範囲中継電極という)が、同一のパターンで8個形成されている。
中範囲中継電極12は、図5(a)に示すように、45度を15分割し、分割された領域(即ち、3度分)を一つの単位(中範囲)として、電極が形成されている部分と、電極が形成されていない部分とを有している。図5(a)に示す例では、15分割された領域が左から、電極が、「有」、「無」、「有」、「有」、「有」、「無」、「有」、「無」、「無」、「有」、「有」、「無」、「無」、「無」、「無」、という順序で配列されている。
更に、図2(b)に示すように、この中範囲中継電極12の外周側には、狭幅の中継電極13(これを、狭範囲中継電極という)が、6度毎に形成されている。即ち、全部で60個の狭範囲中継電極13が形成されている。
また、図2(a)に示すように、A−1面の、前述した広範囲中継電極11と対向する位置には、円周に沿って45度毎に、全部で8個の広範囲検出用送信電極14、及び広範囲検出用受信電極15が設けられている。以下、8個の広範囲検出用送信電極14、及び広範囲検出用受信電極15に、サフィックス「-1」〜「-8」を付して、各電極を区別する。即ち、広範囲検出用送信電極14-1〜14-8と、広範囲検出用受信電極15-1〜15-8とする。
制御回路9は、各広範囲検出用送信電極14-1〜14-8から、図4に示す如くの、それぞれ位相の異なる矩形波パルス信号を出力する。そして、広範囲検出用受信電極15-1〜15-8にて、広範囲中継電極11を介して得られる送信パルスを受信する。従って、各広範囲検出用受信電極15-1〜15-8で受信される信号に基づいて、各広範囲検出用送信電極14-1〜14-8のうちの、どの電極が図2(b)に示した広範囲中継電極11と対向しているかを検出することができ、第1の回転円盤4の、固定円盤6に対する大まかな回転角度(45度単位での角度)を検出することができる。
また、図2(a)に示すように、広範囲検出用送信電極14の外側には、中範囲検出用送信電極16、及び中範囲検出用受信電極17が設けられている。中範囲検出用送信電極16は、図5(b)に示すように、それぞれ3度ずつとなる4つの電極16-1〜16-4を備えており、各電極16-1〜16-4は互いに絶縁されている。また、中範囲検出用受信電極17も同様に、それぞれ3度ずつとなる4つの電極17-1〜17-4からなり、それぞれ絶縁されている。
そして、各中範囲検出用送信電極16-1〜16-4に、図6(a)に示す如くの矩形波パルスを印加し、各中範囲検出用受信電極17-1〜17-4にて受信される信号を検出することにより、この中範囲検出用送信電極16-1〜16-4が、45度の角度のうちのどの部分に存在しているかを検出することができる。
即ち、中範囲検出用受信電極17-1〜17-4より出力される信号は、中範囲中継電極12との間の相対位置に応じて、その出力信号が図6(b)に示すように、2進4桁の信号として変化する。そして、同図から理解されるように、4つの受信電極17-1〜17-4で受信される信号は、45度の範囲を15等分に区切った範囲内で、全て異なるように設定されるので、4つの受信電極17-1〜17-4で受信される2進4桁の数値に基づいて、中範囲検出用送信電極16-1〜16-4の、中範囲中継電極12に対する位置を求めることができる。
また、図2(a)に示すA−1面には、狭範囲検出用送信電極18、及び狭範囲検出用受信電極19が設けられている。狭範囲検出用送信電極18は、図7に示すように、長方形を対角線方向に切断した2つの三角形状の誘電体T1,T2(第1の電極、第2の電極)を備えている。そして、各誘電体T1,T2に電圧信号を印加し、制御回路9が有する整流回路、フィルタ、及び差動増幅器を介して、静電容量を測定する。そして、狭範囲中継電極13との相対位置に応じて、2つの誘電体T1,T2の静電容量C1,C2が変化するので、2つの誘電体T1,T2の静電容量C1,C2の比率から、狭範囲中継電極13の位置を検出することができる。
また、第2の回転円盤5に形成されるA−2面は、図3(a)に示すように、前述した広範囲検出用送信電極14-1〜14-8と同様の構成を有する回転数検出用送信電極20-1〜20-8、及び回転数検出用受信電極21-1〜21-8を備えている。また、同図(b)に示すC面には、円周方向に沿って45度となる部分に、回転数中継電極22が形成されている。
そして、回転数検出用送信電極20-1〜20-8より、図8に示す如くの、それぞれ1/8周期ずつ位相が異なる検出用の信号を送信し、回転数中継電極22を介して得られる信号を回転数検出用受信電極21-1〜21-8で受信することにより、回転数中継電極22と回転数検出用送信電極20-1〜20-8との相対的な位置関係を検出することができ、ひいては、回転軸2の周回数を検出することができる。
次に、本実施形態に係る回転角センサの動作について説明する。図1に示す回転軸2が回転すると、これに伴って、第1の回転円盤4が回転する。すると、該第1の回転円盤4と噛合する第1のギヤ7が回転し、更に、第2のギヤ8が回転するので、第2の回転円盤5が減速されて回転することになる。本実施形態では、減速比が1/5に設定されているので、第1の回転円盤4が5回転すると、第2の回転円盤5が1回転することになる。
そして、制御回路9では、各回転数検出用送信電極20-1〜20-8から、図8に示す如くの、それぞれ1/8周期ずつ位相が変化する矩形波パルス信号を出力する。このとき、回転数中継電極22は、8個の回転数検出用送信電極20-1〜20-8のうちのいずれか1つ、或いは2つと対向する位置に存在するので、対向する回転数検出用送信電極20-1〜20-8に対応する回転数検出用受信電極21-1〜21-8にて矩形波パルスが受信される。
そして、例えば、図8のS2に示す如くのパルス信号が受信された場合には、回転数中継電極22は、回転数検出用送信電極20-1と対向しているものと判断される。その結果、回転軸2の周回数を求めることができる。
次いで、図2(a)に示すA−1面に形成された広範囲検出用送信電極14-1〜14-8より、図4に示した矩形波パルス信号を出力する。すると、前述した回転数中継電極22の場合と同様に、8個の広範囲検出用送信電極14-1〜14-8のうちの、広範囲中継電極11と対向している電極に対応する広範囲検出用受信電極15-1〜15-8にて、パルス信号を受信することができる。そして、例えば、図4のS1に示す如くのパルス信号が受信された場合には、その位相に基づき、広範囲中継電極11は、広範囲検出用送信電極14-1と対向していることが求められる。この検出結果により、回転軸2の回転角度を、1回転360度のうちの、45度の範囲で特定することができる。
次いで、図5(b)に示した中範囲検出用送信電極16-1〜16-4より、図6(a)に示した如くの矩形波パルス信号を送信する。すると、図2(b)に示したB面に形成された中範囲中継電極12との相対的な位置関係に応じた信号が、中範囲検出用受信電極17-1〜17-4にて検出されることになる。
そして、前述の図5(a)に示したように、中範囲中継電極12は、45度を15分割した3度毎のパターンとして設定され、図6(b)に示したように、中範囲検出用送信電極16-1〜16-4と中範囲中継電極12との間の相対的な位置関係に応じて、その検出信号が変化するので、回転軸2の回転角度を、前述した広範囲検出用送信電極14-1〜14-8を用いて特定した45度の角度内での、3度毎の範囲を特定することができる。
更に、図2(a)に示すA−1面に形成された狭範囲検出用送信電極18は、B面に60個形成された狭範囲中継電極13のうちのいずれか1個と対向することになる。そして、上述したように、狭範囲検出用送信電極18は、2つの三角形状をなす誘電体T1,T2を有しており、2つの誘電体T1,T2は若干の隙間を空けて配置されている。そして、図7に示すように、狭範囲中継電極13は、2つの誘電体T1,T2を跨ぐように位置するので、狭範囲中継電極13と狭範囲検出用送信電極18との相対的な位置関係に応じて、誘電体T1と狭範囲中継電極13との間の静電容量C1、及び誘電体T2と狭範囲中継電極13との間の静電容量C2が変化することになる。従って、2つの静電容量C1,C2の比率を求めることにより、狭範囲検出用送信電極18に対する狭範囲中継電極13の角度を検出することができる。
そして、この検出結果により、3度以下の細かい角度を検出することができるのである。
このようにして、本実施形態に係る回転角センサ1では、回転数検出用送信電極20と回転数中継電極22との相対的な位置関係を検出することにより、回転軸2の周回数を求めることができ、広範囲検出用送信電極14と広範囲中継電極11との相対的な位置関係を検出することにより、45度単位での角度を検出することができ、中範囲検出用送信電極16と中範囲中継電極12との相対的な位置関係を検出することにより、3度単位での角度を検出することができ、更に、狭範囲検出用送信電極18と狭範囲中継電極13との相対的な位置関係を検出することにより、3度以下の細かい角度を検出することができる。
従って、回転軸2の回転角度を極めて高精度に検出することができ、また、回転軸2が複数回転する場合には、この周回数を検出することができる。
また、全ての中継電極が送受信電極に対して径方向に大きくパターン設計されるので、従来のように、軸ずれが生じた場合に大きな検出誤差が生じるという問題は発生せず、軸ずれの発生に関わらず、常に高精度な回転角度の検出が可能となる。
以上、本発明の回転角センサを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記実施形態では、広範囲を45度、中範囲を3度として設定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の角度について適用することも可能である。
また、上記実施形態では、回転体として車両に搭載されるステアリングシャフトを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の回転体についても適用することができる。
更に、上記実施形態では、第2の回転円盤5を設けることにより、回転軸2の周回数を検出する構成としたが、周回数を検出する必要がない場合には、第2の回転円盤5を搭載しなくても良い。
回転体の回転角度を高精度に検出する技術に好適である。
本発明の一実施形態に係る回転角センサの構成を示す横断面図である。 (a)は第1の回転円盤の、固定円盤と対向する面の構成図、(b)は固定円盤の、第1の円盤と対向する面の構成図である。 (a)は第2の回転円盤の、固定円盤と対向する面の構成図、(b)は固定円盤の、第2の円盤と対向する面の構成図である。 広範囲検出用送信電極より出力される角度検出用の信号波形を示す説明図である。 (a)は中範囲中継電極の構成図、(b)は中範囲検出用送信電極、及び中範囲検出用受信電極の構成図である。 (a)は中範囲検出用送信電極より送信する矩形波パルス信号を示す説明図、(b)は中範囲検出用受信電極にて検出される信号と、回転軸の角度との対応を示す説明図である。 狭範囲検出用送信電極、及び狭範囲検出用受信電極の構成を示すブロック図である。 回転数検出用送信電極より出力される検出用の信号波形を示す説明図である。
符号の説明
1 回転角センサ
2 回転軸
3 ケース
4 第1の回転円盤
5 第2の回転円盤
6 固定円盤
7 第1のギヤ
8 第2のギヤ
9 制御回路
11 広範囲中継電極
12 中範囲中継電極
13 狭範囲中継電極
14 広範囲検出用送信電極
15 広範囲検出用受信電極
16 中範囲検出用送信電極
17 中範囲検出用受信電極
18 狭範囲検出用送信電極
19 狭範囲検出用受信電極
20 回転数検出用送信電極
21 回転数検出用受信電極
22 回転数中継電極

Claims (8)

  1. 回転体の回転角度を検出する回転角センサにおいて、
    前記回転体の回転軸に取り付けられた第1の円盤と、固定側に取り付けられ、前記第1の円盤と近接して対向配置される第2の円盤とを有し、
    前記第2の円盤は、円周方向を複数に分割して設定される広範囲について検出用信号を送受信する広範囲検出用送受信手段と、前記広範囲を更に複数に分割した中範囲について検出用信号を送受信する中範囲検出用送受信手段と、前記中範囲を更に複数分割した狭範囲について検出用信号を送受信する狭範囲検出用送受信手段と、を有し、
    前記第1の円盤は、前記広範囲にて検出用の信号を中継する広範囲中継電極と、前記中範囲にて検出用の信号を中継する中範囲中継電極と、前記狭範囲にて検出用の信号を中継する狭範囲中継電極と、を有し、
    更に、前記広範囲検出用送受信手段、前記中範囲検出用送受信手段、及び前記狭範囲検出用送受信手段に、送信用信号を出力し、且つ受信された受信信号を処理して、前記回転体の回転角度を求める制御手段を備えたことを特徴とする回転角センサ。
  2. 前記広範囲中継電極は、前記広範囲として設定した角度に対する円弧状の導体として形成され、
    前記広範囲検出用送受信手段は、円周方向に沿って前記広範囲として設定された角度に対応する複数の送受信手段に分割され、
    前記複数の送受信手段のうちで、前記広範囲中継電極を介して検出用信号の送受信が行われるものを検出することにより、前記回転体の広範囲についての回転角度を特定することを特徴とする請求項1に記載の回転角センサ。
  3. 前記中範囲中継電極は、前記広範囲を複数に等分割して設定された各中範囲に、所定のパターンとなる電極を形成し、
    前記中範囲検出用送受信手段は、前記中範囲に対応する大きさを有する複数個の送受信手段を備え、
    前記中範囲中継電極と、前記送受信パターンとの間の位置関係に応じて、それぞれ相違する信号を受信することにより、中範囲についての回転角度を特定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の回転角センサ。
  4. 前記狭範囲中継電極は、前記中範囲を複数に分割した幅狭の棒状電極として形成され、
    前記狭範囲検出用送受信手段は、前記棒状電極との間の位置関係に応じて静電容量が変化する第1の電極、第2の電極を備え、前記棒状部材と前記第1の電極との間の静電容量、及び前記棒状部材と前記第2の電極との間の静電容量の大きさに基づいて、狭範囲についての回転角度を特定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転角センサ。
  5. 前記第1の円盤の回転に対して、所定の減速比で第1の円盤と同軸的に回転駆動する第3の円盤を備え、該第3の円盤の回転角度を測定することにより、前記第1の円盤の周回数を検出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転角センサ。
  6. 前記第3の円盤は、前記第2の円盤の前記第1の円盤と対向する面とは反対側となる面と近接して対向配置され、
    前記反対側となる面に形成される周回数検出用送受信手段と、前記第3の円盤に形成される周回数中継用電極との位置関係に基づいて、前記回転体の周回数を求めることを特徴とする請求項5に記載の回転角センサ。
  7. 前記広範囲は45度であり、前記中範囲は3度であり、前記狭範囲は、3度以下の角度であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転角センサ。
  8. 前記回転体は、車両に搭載されるステアリングシャフトであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の回転角センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101207761B1 (ko) * 2007-10-09 2012-12-03 주식회사 만도 조향휠 위치 감지를 위한 조향각 센서
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