JP2005055235A - 相対回転位置検出装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 温度特性の補償性能に優れていながら、簡素な構成からなる相対回転位置検出装置を提供する。
【解決手段】 第1の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第1の出力信号を生ずる第1のセンサと、第2の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第2の出力信号を生ずる第2のセンサとを有する。第1の出力信号の位相シフト量に対応する第1のタイミング信号と、第2の出力信号の位相シフト量に対応する第2のタイミング信号とをそれぞれの出力ラインを介して出力する。2軸の回転差である相対的回転位置検出データは、第1のタイミング信号と第2のタイミング信号の時間差に現われる。第1及び第2のタイミング信号の時間差に対応するパルス幅を持つPWM信号を出力してもよい。
【選択図】 図1

Description

この発明は2軸間の相対的回転位置を検出する装置に関し、例えば自動車のパワーステアリング軸に負荷されるねじり負荷を検出するためのトルクセンサとしての用途に適したものである。
相対的に回転可能な2軸のねじれ量を検出するやりかたとして、トーションバーを介して結合された入力軸及び出力軸にポテンショメータあるいはレゾルバ装置のような検出装置を設けることが従来からよく知られている。ポテンショメータを用いるものにあっては、入力軸に摺動子を設け、出力軸に抵抗を設けることで、摺動子の抵抗に対する接触位置が入力軸と出力軸の相対的回転位置に応じて変化し、これに対応するアナログ電圧を得るようになっている。レゾルバ装置を用いるものにあっては、入力軸と出力軸の両軸にレゾルバ装置を設け、これら両レゾルバ装置からの角度信号に基づいて相対回転量(ねじれ量)を検出する。一方、相対的に回転可能な2軸の回転ずれを検出するものとして、誘導コイルを用いたパワーステアリング用非接触トルクセンサーも開発されている。
特開2000−55610 特開2002−48508 特開2002−107110 特開2002−310816 上記各特許文献に示された発明は、いずれも、上述の先行技術の欠点を改善するために提案されたものであり、コイル部と磁気応答部材(磁性体あるいは導電体)とを用いた非接触式の誘導又は可変磁気結合型のセンサを使用している。
ポテンショメータを用いるタイプの従来技術にあっては、機械的接触構造を持つため、接触不良や故障の問題が常につきまとう。また、温度変化によって抵抗のインピーダンス変化が起こるため、温度ドリフト補償を適切に行なわねばならない。また、従来の誘導コイルを用いたパワーステアリング用非接触トルクセンサとして知られたような回転ずれ検出装置は、微小な回転ずれに応じて生じるアナログ電圧レベルを測定する構成であり、その検出分解能において劣るものである。また、コイルの温度ドリフト特性を補償する必要があるのみならず、相対回転位置に応じてコイルに対する磁気結合を変化させる磁性体のリラクタンスや導電体の渦電流損にも温度ドリフト特性があり、これを適切に補償する必要がある。また、上述の各特許文献に示された発明における検出装置にあっては、十分に簡素な構成のセンサを構成するには至っていない。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、温度特性の補償性能に優れていながら、簡素な構成からなる相対回転位置検出装置を提供しようとするものである。
本発明の第1の観点に従う相対回転位置検出装置は、相対的に回転可能な第1及び第2の軸の相対的回転位置を検出する相対回転位置検出装置であって、前記第1の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第1の出力信号を生ずる第1のセンサと、前記第2の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第2の出力信号を生ずる第2のセンサと、前記第1の出力信号の位相シフト量に対応する第1のタイミング信号と、前記第2の出力信号の位相シフト量に対応する第2のタイミング信号とをそれぞれの出力ラインを介して出力する出力回路とを具備し、前記出力回路から出される2本の出力ラインで相対的回転位置検出データを出力し、この相対的回転位置検出データは、該2本の出力ラインに出された前記第1のタイミング信号と第2のタイミング信号の時間差に現われていることを特徴とする。
本発明に係る検出システムは、上記第1の観点に従う相対回転位置検出装置と、前記出力回路からの2つの出力ラインの信号を入力する2つの入力端子を有し、該入力端子に入力される前記第1のタイミング信号と第2のタイミング信号との時間差を測定することで、前記相対的回転位置の測定データを取得する処理を行うコンピュータとで構成される。既存のマイクロコンピュータにおける既存のタイミング信号キャプチャ用の入力ポートを利用できるので、相対的回転位置の測定データを取得する演算処理を容易かつ安価に実現できる。
本発明の第2の観点に従う相対回転位置検出装置は、相対的に回転可能な第1及び第2の軸の相対的回転位置を検出する相対回転位置検出装置であって、前記第1の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第1の出力信号を生ずる第1のセンサと、前記第2の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第2の出力信号を生ずる第2のセンサと、前記第1の出力信号の位相シフト量に対応する第1のタイミング信号と前記第2の出力信号の位相シフト量に対応する第2のタイミング信号との時間差に対応するパルス幅を持つ可変パルス幅信号を出力ラインを介して出力する出力回路とを具備し、前記出力回路から出される1本の出力ラインで相対的回転位置検出データを出力し、この相対的回転位置検出データは、該1本の出力ラインに出された前記可変パルス幅信号のパルス時間幅に現われていることを特徴とする。
本発明に係る検出システムは、上記第2の観点に従う相対回転位置検出装置と、前記出力回路からの出力ラインの信号を入力する入力端子を有し、該入力端子に入力される前記可変パルス幅出力信号のパルス時間幅を測定することで、前記相対的回転位置の測定データを取得する処理を行うコンピュータとで構成される。既存のマイクロコンピュータにおける既存のパルス時間幅信号(PWM)キャプチャ用の入力ポートを利用できるので、相対的回転位置の測定データを取得する演算処理を容易かつ安価に実現できる。
上記第1の観点に従えば、相対回転位置検出装置は、2本の出力ラインで相対的回転位置検出データを出力する構成となるので、回路構成及び端子構成を簡素化することができ、また、第1及び第2のセンサには複雑な構造が要求されないので、その点でも構成が簡素化され、省スペースで、故障の少ない、安価な検出装置を提供することができる。第1及び第2のセンサの出力信号に温度ドリフト誤差が含まれていたとしても、該2本の出力ラインに出された前記第1のタイミング信号と第2の出力信号の時間差に現われてくる相対的回転位置検出データは、そのような温度ドリフト誤差を自動的に相殺したものとなり、温度特性の補償性能に優れている。
上記第2の観点に従えば、相対回転位置検出装置は、1本の出力ラインで相対的回転位置検出データを出力する構成となるので、回路構成及び端子構成を簡素化することができ、また、第1及び第2のセンサには複雑な構造が要求されないので、その点でも構成が簡素化され、省スペースで、故障の少ない、安価な検出装置を提供することができる。第1及び第2のセンサの出力信号に温度ドリフト誤差が含まれていたとしても、該1本の出力ラインに出された前記可変パルス幅信号は、第1のタイミング信号と第2の出力信号の時間差に相当するため、そのような温度ドリフト誤差を自動的に相殺したものとなり、温度特性の補償性能に優れている。
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る相対回転位置検出装置の一実施例を示す側断面概略図である。この実施例においては、自動車のハンドル(ステアリング)に関連して、異なる2つの機能の検出装置、つまり、ステアリングシャフトのトーションバーにかかるねじれトルク検出機能を有するトルク検出装置4Aと、ハンドル切れ角(ステアリングシャフト回転)センサとしての機能を有するハンドル角検出装置4Bとを、インテグレートして円筒形状の外部ケース4内に一体的に収納してなる新規な検出システムが示されている。このうち、本発明に係る相対回転位置検出装置の一実施例は、トルク検出装置4Aである。なお、図1に示した実施例では図示の簡略化のために側断面の上半分のみを図示しているが、残りの下半分は図示されたものと対称のものが図1下方に現れる。符号CLは、軸の中心線である。ただし、後述するようなハンドル角検出装置4Bの複数のギアG1〜G3及びステータ部100及びロータ部200等からなるハンドル角検出装置4B(図6参照)は少なくとも1箇所のみに構成してあればよい。勿論、トルク検出装置4Aとハンドル角検出装置4Bとを外部ケース4内に一体的に構成することに限らず、それぞれを別々に構成するようにしてもよい。また、相対回転位置検出装置(トルク検出装置4A)としての本発明の実施にあたっては、ハンドル角検出装置4Bの存在は必須ではない。
図1に示した相対回転位置検出装置(トルク検出装置4A)は、入力軸1(例えば第1の軸)の回転位置を非接触的に検出するための第1のセンサ10と、出力軸2(例えば第2の軸)の回転位置を非接触的に検出するための第2のセンサ20とを具備する。入力軸1及び出力軸2はトーションバー3によって連結されており、該トーションバー3によるねじれ変形の許す限りの限られた角度範囲(例えば最大でも+6度〜−6度程度の範囲)で相対的に回転しうる。このようなトーションバー3によって連結された2軸(入力軸1と出力軸2)の構造は、自動車のパワーステアリング機構において知られるものである。本実施例に係る相対回転位置検出装置(トルク検出装置4A)はパワーステアリング機構のトーションバー3に負荷されるトルクを検出するためのトルクセンサとして応用されるものとしているが、これに限らず、本発明に係る相対回転位置検出装置は、あらゆる用途の相対回転位置検出において適用することができるのはもちろんである。
第1及び第2ののセンサ10,20は、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした出力信号を生ずるタイプのものである。第1のセンサ10の機械的構成の一例を示すと、図2のようであり、可変インダクタンス(可変インピーダンス)型若しくは可変磁気抵抗型の誘導式センサからなる。図2は軸方向から見た正面図であり、コイルは断面で示してある。第1のセンサ10は、鉄のような磁性体(又は導電体でもよい)からなる複数の突起(又は歯)を有するロータ11と、円周方向に90度の間隔で設けられた4つの磁極コアを有するステータ12とを含んで構成される。第2のセンサ20も同様に、鉄のような磁性体(又は導電体でもよい)からなる複数の突起(又は歯)を有するロータ21と、円周方向に90度の間隔で設けられた4つの磁極コアを有するステータ22とを含んで構成される。入力軸1に入力軸センサ取付リング5が結合され、この取付リング5に第1のセンサ10のロータ11が取り付けられる。これにより、第1のセンサ10では、ロータ11が入力軸1と一体に回転し、ステータ12に設けた検出用のコイルによって該ロータ11つまり入力軸1の回転位置を検出する。また、出力軸2に出力軸センサ取付リング6が結合され、この取付リング6に第2のセンサ20のロータ21が取り付けられる。これにより、第2のセンサ20では、ロータ21が出力軸2と一体に回転し、ステータ22に設けた検出用のコイルによって該ロータ21つまり出力軸2の回転位置を検出する。
以下、図2を参照して第1のセンサ10につき具体的構成例を説明する。第2のセンサ20の構成は、第1のセンサ10と同様であってよいので、詳しい構成例の説明は省略する。
センサ10において、ステータ12の各磁極コアにはそれぞれ1つのコイルL1,L2,L3,L4が嵌め込まれており、各コイルL1〜L4は共通の基準交流信号(例えばsinωtとする)で励磁される。ステータ12の各磁極コアには、ロータ11の突起(又は歯)のピッチに対応するピッチで凹凸歯が形成される。こうして、交流励磁されるステータ12の各磁極コアの凹凸歯は、ロータ11の突起(又は歯)にエアギャップを介して対向し、ロータ11の回転に応じてステータ12の各磁極コアの凹凸歯とロータ11の突起(又は歯)との対応関係が変化し、これに応じて各磁極コアを通る磁気回路の磁気抵抗が変化し、各磁極コアに設けられたコイルL1〜L4のインピーダンスが変化する。このインピーダンス変化は、ロータ11の突起(又は歯)の1ピッチに相当する回転変位を1サイクルとして生じる。図示の例では、ロータ11の突起(又は歯)は1円周で29ピッチ形成されており、1ピッチに相当する回転範囲は、360度/29=約12度強である。前述のように、トーションバー3によるねじれ変形の最大角度範囲は約12度であるので、ロータ11の突起(又は歯)の1ピッチの範囲内での回転角度を検出することで、ねじれ量の検出を問題なく行うことができる。
ステータ12の各磁極コアにおけるロータ11の突起(又は歯)との対応関係は、1/4ピッチづつ順にずれている。これにより、入力軸1の回転位置を該1ピッチ幅(約12度)を360度とする高分解能スケールの角度表現による角度変数θを用いて示して、コイルL1に生じる理想的なサイン関数特性のインピーダンス変化A(θ)を示すと、
A(θ)=P0+Psinθ
のような式で等価的に表せる。インピーダンス変化は負の領域に入らないため、上記式で、オフセット値P0は振幅係数Pよりも大きく(P0≧P)、「P0+Psinθ」は負の値をとらない。
これに対して、これよりも90度離れた磁極では、更に1/4ピッチの対応ずれがあるため、該磁極に設けられたコイルL2に生じる理想的なインピーダンス変化B(θ)は、
B(θ)=P0+Pcosθ
のようなコサイン関数特性の式で等価的に表せる。
また、これよりも更に90度離れた磁極では、更に1/4ピッチの対応ずれがあるため、該磁極に設けられたコイルL3に生じる理想的なインピーダンス変化C(θ)は、
C(θ)=P0−Psinθ
のようなマイナスサイン関数特性の式で等価的に表せる。
更にこれよりも90度離れた磁極では、更に1/4ピッチの対応ずれがあるため、該磁極に設けられたコイルL4に生じる理想的なインピーダンス変化D(θ)は、
D(θ)=P0−Pcosθ
のようなマイナスコサイン関数特性の式で等価的に表せる。なお、Pは1とみなして省略しても説明上不都合はないので、以下の説明ではこれを省略する。
図3は、図1に示された相対位置検出装置(トルク検出装置4A)に適用される電気回路例を示す。図3において、各コイルL1〜L4は可変インダクタンス要素として等価的に示されている。各コイルL1〜L4は、基準交流信号源30から与えられる所定の高周波交流信号(便宜上、これをEsinωtで示す)によって1相で励磁される。各コイルL1〜L4に生じる電圧Va,Vb,Vc,Vdは、下記のように、検出対象たる回転位置に対応する前記角度変数θに応じた上記ステータ各磁極毎のインピーダンス値に応じた大きさを示す。
Va=(P0+sinθ)sinωt
Vb=(P0+cosθ)sinωt
Vc=(P0−sinθ)sinωt
Vd=(P0−cosθ)sinωt
アナログ演算器31は、下記のように、サイン相に相当するコイルL1の出力電圧Vaと、それに対して差動変化するマイナスサイン相に相当するコイルL3の出力電圧Vcとの差を求め、角度変数θのサイン関数特性の振幅係数を持つ交流出力信号を生成する。
Va−Vc=(P0+sinθ)sinωt−(P0−sinθ)sinωt
=2sinθsinωt
アナログ演算器32は、下記のように、コサイン相に相当するコイルL2の出力電圧Vbと、それに対して差動変化するマイナスコサイン相に相当するコイルL4の出力電圧Vdとの差を求め、角度変数θのコサイン関数特性の振幅係数を持つ交流出力信号を生成する。
Vb−Vd=(P0+cosθ)sinωt−(P0−cosθ)sinωt
=2cosθsinωt
こうして、検出対象たる相対回転位置に相関する角度変数θを含む2つの周期的振幅関数(sinθとcosθ)によってそれぞれ振幅変調された2つの交流出力信号「2sinθsinωt」と「2cosθsinωt」が得られる(以下、係数の「2」は省略する。)。これは、従来からレゾルバとして知られた検出器のサイン相出力信号sinθsinωt及びコサイン相出力信号cosθsinωtと同等のものである。なお、サイン相及びコサイン相という呼び名、及び2つの交流出力信号の振幅関数のサイン、コサインの表わし方は便宜的なものであり、一方がサインで他方がコサインでありさえすれば、どちらをサインと言ってもよい。すなわち、Va−Vc=cosθsinωtで、Vb−Vd=sinθsinωtである、と表現してもよい。
ここで、温度ドリフト特性の補償について説明すると、温度に応じて各コイルL1〜L4のインピーダンスが変化し、その出力電圧Va〜Vdも変動する。しかし、これらを演算合成したサイン及びコサイン関数特性の交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtにおいては、「Va−Vc」及び「Vb−Vd」の演算によって、コイルの温度ドリフト誤差が補償されるので、温度ドリフトによるコイルインピーダンス変化の影響を受けないものとなる。従って、精度のよい検出が可能である。また、その他の回路部分例えば基準交流信号源30での温度ドリフト特性も、後述するように自動的に補償される。
本実施例においては、演算器31、32から出力される2つの交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtに基づき、位相検出方式で回転位置検出を行う。こ場合の位相検出方式としては、例えば特開平9−126809号公報に示された技術を一部用いるとよい。例えば、一方の交流出力信号sinθsinωtをシフト回路33で電気的に90度シフトすることで、交流信号sinθcosωtを生成し、これと他方の交流出力信号cosθsinωtをアナログ加算器34で加算合成することで、sin(ωt+θ)なる、θに応じて位相シフトされた交流信号(位相成分θを交流位相ずれに変換した信号)を生成する。そして、位相シフトされた交流信号sin(ωt+θ)のゼロクロスをコンパレータ35で検出し、ゼロクロス検出パルスLpを生成する。
第1のセンサ10について言うと、加算器34から出力される信号sin(ωt+θ)が、検出した入力軸1の回転位置θに応じて基準交流信号sinωtを位相シフトした第1の出力信号に相当する。以下、入力軸1の回転位置θをθ1で示すものとし、該第1の出力信号をsin(ωt+θ1)で示す。また、コンパレータ35から出力されるゼロクロス検出パルスLpは、該第1の出力信号の位相シフト量θ1に対応する第1のタイミング信号に相当する。以下、入力軸1の回転位置θ1に対応する第1のタイミング信号であるゼロクロス検出パルスLpをLp1で示す。
図3には、第2のセンサ20に関する各コイルL1〜L4と、演算器312、322、332、342、コンパレータ352も図示されており、これらは、第1のセンサ10に関する上述のものと同様の構成からなっている。第2のセンサ20が検出する出力軸2の回転位置θをθ2で示すものとすると、演算器342の出力信号sin(ωt+θ2)は該第2のセンサ20が検出した出力軸2の回転位置θ2に応じて基準交流信号sinωtを位相シフトした第2の出力信号に相当する。また、コンパレータ352から出力されるゼロクロス検出パルスLp2は、該第2の出力信号の位相シフト量θ2に対応する第2のタイミング信号に相当する。
コンパレータ35から出力される第1のタイミング信号すなわちゼロクロス検出パルスLp1は、入力軸1の回転位置θ1に対応する位相ずれθ1を時間位置で示している。また、コンパレータ352から出力される第2のタイミング信号すなわちゼロクロス検出パルスLp2は、出力軸2の回転位置θ2に対応する位相ずれθ2を時間位置で示している。よって、これらの第1及び第2のタイミング信号(ゼロクロス検出パルスLp1とLp2)の時間差Δtには、入力軸1の回転位置θ1と出力軸2の回転位置θ2の差、つまり両者の相対的回転位置Δθ、すなわちトーションバー3のねじれ量が現われている。
図3に示された各回路30〜35、312〜352は1つの回路基板上にユニット化して収容されて回路ユニット7としてまとめられる。そして、該回路ユニット7が、図1に示すように、ケース4内に収納される。こうして、ケース4内にセンサと回路がコンパクトに収められる。図4は、ケース4内に収納された図3に示す実施例に係る検出装置を、その検出出力を利用するためのマイクロコンピュータ8に接続してなるシステム構成例を示す。マイクロコンピュータ8と図3実施例検出装置との間は、少なくとも電源供給ラインと2本の出力ライン7a,7bで接続されるだけでよい。この2本の出力ライン7a,7bには、入力軸1の回転位置θ1を基準位相からの位相ずれθ1つまり時間位置で示す第1のタイミング信号すなわち第1のゼロクロス検出パルスLp1と、出力軸2の回転位置θ2を基準位相からの位相ずれθ2つまり時間位置で示す第2のタイミング信号すなわち第2のゼロクロス検出パルスLp2とが、図3の回路から出力される。マイクロコンピュータ8は、タイミング信号キャプチャ用の入力ポートを複数有しており、この入力ポートに上記出力ライン7a,7bをそれぞれ接続する。マイクロコンピュータ8は該入力ポートに接続されたライン7a,7bから与えられる2つのタイミング信号(パルスLp1とLp2)の時間差Δtをカウントすることで、入力軸1と出力軸2間の回転位置差Δθつまり相対回転位置をデジタル的に測定する。測定した相対回転位置データΔθは、トーションバー3のねじれ角検出データとして、パワーステアリング制御のために利用される。
なお、マイクロコンピュータ8では、ライン7a,7bから与えられる2つのタイミング信号(パルスLp1とLp2)の時間差Δtをカウントするだけでよく、検出装置で使用されている基準交流信号sinωtの位相を知る必要がない。よって、コンピュータの側での時間測定のための処理・構成が簡素化される。一方、検出装置では、アナログ発振回路により又はサイン波関数発生器などにより、内部で基準交流信号sinωtするだけでよく、これを同期化のための参照信号としてマイクロコンピュータ8に与える必要がないので、この意味でも外部端子の構成を簡素化できる。
ここで、再び温度ドリフト特性の補償について説明する。温度ドリフト特性によって、例えば基準交流信号源30で発生する交流信号の周波数や振幅レベルに変動が起きたり、その他の回路要素や信号線路でのインピーダンスが変動した場合、検出する位相成分θに温度ドリフト特性による誤差εが含まれることになる。これにより、各軸1,2の検出位相データθ1,θ2は、誤差εをそれぞれ含むものとなる。しかし、この誤差εは両位相データθ1,θ2において同値同一方向(同値同一符号)で現われるので、2つのタイミング信号(パルスLp1とLp2)の時間差Δtにおいては、自動的に誤差εが相殺されることになる。従って、温度ドリフトによる回路等のインピーダンス変化の影響を受けず、高精度な検出が可能となる。
図5は、本発明の別の実施例を示す回路ブロック略図である。この実施例では、回路ユニット7において、入力軸1の回転位置θ1を基準位相からの位相ずれθ1つまり時間位置で示す第1のタイミング信号すなわち第1のゼロクロス検出パルスLp1と、出力軸2の回転位置θ2を基準位相からの位相ずれθ2つまり時間位置で示す第2のタイミング信号すなわち第2のゼロクロス検出パルスLp2とのを時間差Δtに対応するパルス幅を持つ可変パルス幅信号PWM形成するPWM変換回路71が更に設けられている。このPWM変換回路71で形成された該時間差Δtに対応するパルス幅を持つ可変パルス幅信号PWMは、1本の出力ライン7cを介して出力され、マイクロコンピュータ8に入力される。マイクロコンピュータ8は、PWM信号キャプチャ用の入力ポートを有しており、この入力ポートに上記出力ライン7cを接続する。マイクロコンピュータ8は該入力ポートに接続されたライン7cからのPWM信号のパルス時間幅Δtをカウントすることで、入力軸1と出力軸2間の回転位置差Δθつまり相対回転位置をデジタル的に測定する。測定した相対回転位置データΔθは、前述と同様に、トーションバー3のねじれ角検出データとして、パワーステアリング制御のために利用される。この実施例においては、出力ライン7cが1本で済むので、より一層、構成を簡素化できる。
図1に示した実施例にかかわる検出システムは、パワーステアリング機構のトーションバー3に負荷されるトルクを検出するトルク検出装置4Aのみならず、ハンドルの回転操作量に応じたハンドル角と操舵輪との対応関係のずれを補正する等の目的のために、ハンドルの回転位置に応じたハンドル角を検出するハンドル角検出装置4Bの機能も一体的に具備している。
図1におけるハンドル角検出装置4Bについて説明すると、外部ケース4内の所定位置に、複数のギアG1〜G3と、ステータ部100と、磁気応答部材300を含むロータ部200とからなる。複数のギアG1〜G3はハンドルに連結された入力軸2の回転を段階的に減少させてロータ部200を回転するためのギアリング機構であって、例えば出力軸2が5回転するとロータ部200を1回転するなどの比率で出力軸2の回転を減少してロータ部200に出力軸2の回転を伝達し、ハンドル(ステアリングシャフト)の多回転にわたる回転位置を1回転型アブソリュートセンサで検出しうるようにしている。
図6はハンドル角検出装置4Bの一実施例を示す概略図であって、ステータ部100のコイルC1〜C4とロータ部200の表面上に形成された磁気応答部材300との物理的配置関係の一例を正面略図によって示したものである。ロータ部200の表面上には所定形状の磁気応答部材300が形成されており、該磁気応答部材300はロータ部200の回転に合わせて回転する。ステータ部100は検出用コイルとして4つのコイルC1〜C4(図6参照)を含んでおり、各コイルC1〜C4内を通る磁束が軸線方向を指向する。ステータ部100とロータ部200とは、ステータ部100の各コイルC1〜C4のコイルコア(例えば鉄心などの磁性体コア)の端面とロータ部200表面上に形成された磁気応答部材300とが所定の間隔を空けた状態で、すなわち各コイルC1〜C4のコイルコアの端面とロータ部200の磁気応答部材300の表面との間に空隙が形成されるようにして互いに対向する位置に配置されており、ロータ部200はステータ部100に対して非接触で回転する。磁気応答部材300と向き合う各コイルC1〜C4のコイルコアの端面の面積がロータ部200の回転位置に応じて変化することによって、出力軸2の回転角度、つまりハンドル角を検出することができるように構成されている。
この実施例に示すハンドル角検出装置4Bは電磁誘導方式の1回転型アブソリュート位置検出センサであって、各々が順次に噛み合わされたギア比の異なる複数のギアG1〜G3と、ステータ部100と、ロータ部200とを含む。複数のギアG1〜G3は、ステアリングシャフトの出力軸2の回転を段階的に減少させてロータ部200を回転するための減速機構である。ギアG1は出力軸2に結合して同じように回転し、ギアG1に対して減速用のギアG2が噛み合わされ、更に、このギアG2に対して減速用のギアG3が噛み合わされる。このギアG3には例えば円盤状に形成されたロータ部200が設置されており、ギアG3が回転することでロータ部200が軸中心線CLを中心として回転するようになっている。このようにして、出力軸2の回転を減速してロータ部200の回転として伝達する構成となっている。
ロータ部200の表面上には所定形状、例えば螺旋リング形状の磁気応答部材300が取り付けられる。該磁気応答部材300は鉄等の磁性体からなるもの、あるいは銅等の導電体からなるもの、あるいは磁性体と導電体との組み合わせからなるものなど、磁気結合係数を変化させる材質からなるものであればどのようなものであってもよい。一例として、以下では磁気応答部材300の材質は鉄のような磁性体からなっているものとして説明を進める。こうしたロータ部200に対してスラスト方向に向き合うような形でステータ部100が配置される。
ステータ部100は4つのコイルC1〜C4を含んでなり、各コイルC1〜C4はそれぞれコイルコア(例えば鉄心などの磁性体コア)に巻回されており、コイル内を通る磁束が軸方向を指向する。各コイルC1〜C4のコイルコアの端面と、ロータ部200表面上の磁気応答部材300との間には空隙が形成され、上述したようにロータ部200は出力軸2の回転に応じてステータ部100に対して非接触で回転する。この空隙の距離は、一定に保たれるように、ロータ部200とステータ部100の相対的配置が図示しない機構を介して定められる。ロータ部200上の磁気応答部材300の所定の形状、例えば螺旋リング状、の故に、空隙を介して磁気応答部材300と向き合う各コイルコアの端面の面積はロータ部200の回転位置に応じて変化する。この対向空隙面積の変化によって、各コイルコアを通ってコイルC1〜C4を貫く磁束量が変化し、もって、各コイルC1〜C4の自己インダクタンスが変化する。このインダクタンス変化は、各コイルC1〜C4のインピーダンス変化でもある。
ロータ部200表面上に形成される磁気応答部材300の所定の形状は、各コイルC1〜C4から理想的なサイン、コサイン、マイナスサイン、マイナスコサインのカーブが得られるように適切に設計される。例えば、コイルC1に生じるインピーダンス変化がサイン関数に相当するものとすると、コイルC2に生じるインピーダンス変化はマイナスサイン関数、コイルC3に生じるインピーダンス変化はコサイン関数、コイルC4に生じるインピーダンス変化はマイナスコサイン関数に、それぞれ相当するよう、各コイルC1〜C4の配置や磁気応答部材300の形状を設定することができる。ロータ部200の1回転において、コイルC1のインピーダンスは0度から90度の範囲にわたるサイン関数で変化し、コイルC2のインピーダンスは0度から90度の範囲にわたるマイナスサイン関数で変化し、コイルC3のインピーダンスは0度から90度の範囲にわたるコサイン関数で変化し、コイルC4のインピーダンスは0度から90度の範囲にわたるマイナスコサイン関数で変化するように設定される。このようにサイン関数及びコサイン関数における0度から90度の範囲内の関数値変化に略々なぞらえることができるので、よって、ロータ部200の1回転を、90度の位相角範囲の変化に換算して測定することができることになる。
なお、ロータ部200の1回転につき90度の範囲でのサイン、コサイン、マイナスサイン、マイナスコサインのカーブがそれぞれ得られるようにするには、磁気応答部材300の形状としては上記したように螺旋リング形状のものでよいがこれに限らず、コイルやコイルコアの配置や形状等の設計条件に応じて中心部に穴の空いた偏心円盤形状あるいはハート型に類似した形状など、適宜の形状に形成したものであってもよい。この磁気応答部材300の形状をいかに設計するかは本発明の目的ではなく、かつ、公知/未公知のこの種の可変磁気抵抗型回転検出器で採用されている磁気応答部材300の形状を採用してよいので、磁気応答部材300の形状についてのこれ以上の言及は差し控える。
この構成によって、コイルC1,C2の対のインピーダンスが差動的に変化し、両出力の差動合成によってサイン関数sinθを振幅係数として持つ交流出力信号sinθsinωtが得られる。また、コイルC3,C4の対のインピーダンスが差動的に変化し、両出力の差動合成によってコサイン関数cosθを振幅係数として持つ交流出力信号cosθsinωtが得られる。このようなレゾルバと同様の出力信号に基づき、θ分だけ位相シフトされた交流信号を合成し、その位相シフト値θを測定することで、ロータ部200の回転位置を検出できる。こうして、多回転(例えば2.5〜3回転程度)にわたるハンドルの回転角度が、ロータ部200の1回転内のアブソリュート回転位置に換算されてアブソリュートで検出される。
なお、ハンドル角度検出装置4Bは、上記の構成に限らず、他の適宜の構成を採用してよい。例えば、ギヤG1〜G3による減速機構を省略し、ロータ部200を出力軸2(又は入力軸1)に1対1の回転比で結合するようにしてもよい。その場合は、1回転未満のハンドル角度をアブソリュートで検出し、1回転を超えるハンドル角度は回転数カウントによって検出するようにすればよい。あるいは、ハンドル角度検出装置4Bとして専用のセンサを設けずに、トルク検出装置4A用に設けた第1のセンサ10又は第2のセンサ20の出力を利用して、ハンドル角度検出信号を生成するようにしてもよい。
なお、上述したトルク検出装置4A及び/又はハンドル角検出装置4Bにおいて、磁気応答部材とこれに対応するコイルの配置パターンや、数、サイズ等については、上述したものに限定されるものではなく、種々の配置パターン等が有り得るものであって、要するに、コイル部からサイン相及びコサイン相の2相の出力信号を生ぜしめることができるようになっていれば、どのような構成のものであってもよい。勿論、ここで言うサイン相やコサイン相は便宜的な呼称であり、どちらをサイン相またはコサイン相と称してもよい。
また、回転位置検出手段の構成・原理は、上述したものに限らず、どのようなタイプのものであつてもよい。例えば、1次コイルのみからなるタイプのものに限らず、1次及び2次コイルを有するタイプのものであってもよく、あるいはレゾルバを用いてもよいし、あるいはサイン・コサインの2相交流励磁方式であつてもよい。また、磁気誘導又は磁気結合タイプのセンサに限らず、どのようなタイプのセンサであってもよい。
また、第1及び第2のセンサ10,20の歯数(1回転あたりのピッチ数)は、上述例のような29ピッチに限らず、如何なる数でもよい。また、多歯タイプに限らず、1回転あたり1ピッチ(1サイクル)のインピーダンス変化を生ぜしめるようなタイプであってもよいのは勿論である。
本発明に係る相対回転位置検出装置の一実施例を示す側断面略図。 図1における相対回転位置検出装置(トルク検出装置)の1つのセンの一実施例を示す正面図。 同実施例に係る第1及び第2のセンサに関連する電気回路例を示す図。 同実施例に係る相対回転位置検出装置の出力をマイクロコンピュータに接続してなる検出システムの一例を示すブロック図。 本に係る相対回転位置検出装置の別の実施例を示すもので、該検出装置の出力をマイクロコンピュータに接続してなる状態を示すブロック図。 図1におけるハンドル角検出装置の一実施例を示す正面略図。
符号の説明
1 入力軸
2 出力軸
3 トーションバー
4 外部ケース
4A 相対回転位置検出装置(トルク検出装置)
4B ハンドル角度検出装置
10 第1のセンサ
20 第1のセンサ
11,21 ロータ
12,22 ステータ
L1〜L4(C1〜C4) コイル
100 ステータ部
200 ロータ部
G1〜G3 ギア

Claims (7)

  1. 相対的に回転可能な第1及び第2の軸の相対的回転位置を検出する相対回転位置検出装置であって、
    前記第1の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第1の出力信号を生ずる第1のセンサと、
    前記第2の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第2の出力信号を生ずる第2のセンサと、
    前記第1の出力信号の位相シフト量に対応する第1のタイミング信号と、前記第2の出力信号の位相シフト量に対応する第2のタイミング信号とをそれぞれの出力ラインを介して出力する出力回路と
    を具備し、前記出力回路から出される2本の出力ラインで相対的回転位置検出データを出力し、この相対的回転位置検出データは、該2本の出力ラインに出された前記第1のタイミング信号と第2のタイミング信号の時間差に現われていることを特徴とする相対回転位置検出装置。
  2. 相対的に回転可能な第1及び第2の軸の相対的回転位置を検出する相対回転位置検出装置であって、
    前記第1の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第1の出力信号を生ずる第1のセンサと、
    前記第2の軸の回転位置を非接触的に検出し、検出した回転位置に応じて基準交流信号を位相シフトした第2の出力信号を生ずる第2のセンサと、
    前記第1の出力信号の位相シフト量に対応する第1のタイミング信号と前記第2の出力信号の位相シフト量に対応する第2のタイミング信号との時間差に対応するパルス幅を持つ可変パルス幅出力信号を出力ラインを介して出力する出力回路と
    を具備し、前記出力回路から出される1本の出力ラインで相対的回転位置検出データを出力し、この相対的回転位置検出データは、該1本の出力ラインに出された前記可変パルス幅出力信号のパルス時間幅に現われていることを特徴とする相対回転位置検出装置。
  3. 前記第1のセンサは、基準交流信号によって励磁される第1のコイル部と、第1の磁気応答部材とを含み、該第1のコイル部と第1の磁気応答部材の一方を前記第1の軸に連動して回転するように配置し、他方を静止状態に配置し、前記第1の軸の回転位置に応じて該第1のコイル部と第1の磁気応答部材の相対位置が変位することで磁気結合が変化し、これにより該第1の軸の回転位置に応じたインピーダンスが前記第1のコイル部に生じ、該インピーダンスに応じた出力を生ずるものであり、
    前記第2のセンサは、基準交流信号によって励磁される第2のコイル部と、第2の磁気応答部材とを含み、該第2のコイル部と第2の磁気応答部材の一方を前記第2の軸に連動して回転するように配置し、他方を静止状態に配置し、前記第2の軸の回転位置に応じて該第2のコイル部と第2の磁気応答部材の相対位置が変位することで磁気結合が変化し、これにより該第2の軸の回転位置に応じたインピーダンスが前記第2のコイル部に生じ、該インピーダンスに応じた出力を生ずるものである請求項1又は2に記載の相対回転位置検出装置。
  4. 前記第1及び第2の軸はトーションバーで連結されており、前記第1及び第2の軸の間のねじれ量を相対回転位置として検出する請求項1乃至3のいずれかに記載の相対回転位置検出装置。
  5. 前記第1及び第2の軸は自動車のパワーステアリングの入力軸と出力軸である請求項1乃至4のいずれかに記載の相対回転位置検出装置。
  6. 請求項1、3、4、5のいずれかに記載の相対回転位置検出装置と、前記出力回路からの2つの出力ラインの信号を入力する2つの入力端子を有し、該入力端子に入力される前記第1のタイミング信号と第2のタイミング信号との時間差を測定することで、前記相対的回転位置の測定データを取得する処理を行うコンピュータとで構成される検出システム。
  7. 請求項2、3、4、5のいずれかに記載の相対回転位置検出装置と、前記出力回路からの出力ラインの信号を入力する入力端子を有し、該入力端子に入力される前記可変パルス幅出力信号のパルス時間幅を測定することで、前記相対的回転位置の測定データを取得する処理を行うコンピュータとで構成される検出システム。
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