JP2005055187A - 組合せ計量計数装置および組合せ計量計数方法 - Google Patents

組合せ計量計数装置および組合せ計量計数方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率のよい計量動作を実現する。
【解決手段】状況判定部81が過去の計量結果などの履歴データ101に基づいて、組合せ計量計数装置1の動作中における計量物の分布状況を判定し、この判定結果(判定データ102)に基づいて、設定部82が、各計量ホッパ7に搬送すべき計量物の重量となる投入目標重量を、各計量ホッパ7ごとに割り当て、投入目標重量データ103を生成する。パラメータ設定部83が投入目標重量データ103に基づいて、各計量ホッパ7に計量物を搬送する放射フィーダ5の搬送力を制御するパラメータを演算し、パラメータデータ104を生成する。以後の計量動作において、組合せ計量計数装置は、各放射フィーダ5を、パラメータデータ104に示されるパラメータに基づいて制御する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個々の重量が異なる計量物を所望の重量となるように組み合わせる組合せ計量計数装置に関する。より詳しくは、組合せ計量計数装置における被計量物の重量を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば菓子や野菜など、1つ1つの重量がそれぞれ異なる計量物を所望の重量(以下、「計量目標値Wt」と称する。)ずつ袋詰めする場合には、計量物を一旦複数個ずつ分散して計量し、それらの値の組合せが計量目標値Wtとなるような組合せを選択する組合せ計量計数装置が知られている。
【0003】
一般的な組合せ計量計数装置の動作について簡単に説明すると、まず、クロスフィーダが計量物を分散フィーダに供給する。分散フィーダに供給された計量物は複数の放射フィーダに分散して排出された後、プールホッパを介して計量ホッパに搬送される。各計量ホッパは、搬送された計量物の重量(以下、「搬送重量」と称する。)をそれぞれ計量して、その計量結果をCPUなどからなる制御部に出力する。制御部では、当該計量結果に基づいて、計量物の総重量が計量目標値Wtとなる最適な計量ホッパの組合せを選択するとともに、選択した計量ホッパに対して保持している計量物を投入するよう指示を与える。制御部からの指示を受けた計量ホッパは集合シュートに計量物を投入する。集合シュートに投入された計量物は、排出シュートを介して1つの袋に袋詰めされる。
【0004】
組合せ計量計数装置では、最適な組合せが存在する確率を高くすることが効率のよい組合せ動作を行うために重要であり、そのためには各計量ホッパにおける搬送重量が重要となる。
【0005】
組合せ計量計数装置では、N個の計量ホッパによって計量物の総重量が計量目標値Wtとなる組合せを選択する場合において、全ての計量ホッパの搬送重量が数1によって求まる基準投入目標重量Wと等しい状態であれば、どのN個の計量ホッパを選択したとしても、その計量物の総重量は計量目標値Wtとなることから、前述の組合せの存在確率が最大となる。
【0006】
【数1】W=Wt/N ・・・ 数1
【0007】
したがって、組合せ計量計数装置では、全ての計量ホッパに対して、搬送しようとする計量物の目標重量(以下、「投入目標重量」と称する。)を基準投入目標重量Wに設定して動作させることが望ましいように思われる。
【0008】
しかし、例えば、計量物が過剰に供給された場合などには、すべての計量ホッパについて、搬送重量が投入目標重量を超えてしまう状態が発生する。このような場合に、全ての計量ホッパの投入目標重量が予め基準投入目標重量Wに設定されていると、全ての計量ホッパの搬送重量が基準投入目標重量Wを超えてしまうこととなり、どのような組み合わせを選択しても計量物の総重量が計量目標値Wtを超えるという事態が発生する。すなわち、前述の組合せの存在確率が「0」となる事態が発生する。
【0009】
そこで従来より、組合せ計量計数装置において、各計量ホッパの投入目標重量を計量ホッパごとに異なる値に設定する技術が提案されている。このような組合せ計量計数装置が、例えば特許文献1に記載されている。
【0010】
図12は、特許文献1に記載されている装置において、各計量ホッパ(ここではn個の計量ホッパが存在するものとする)について割り当てられる投入目標重量の分布状況を示す図である。図12において、点Qと各点P1ないしPnとを結ぶ方向がそれぞれ計量物の分散方向(計量ホッパの配置されている方向)を示し、点Qと各点P1ないしPnとの距離がその分散方向に配置されている計量ホッパの投入目標重量の値を示す。また、円の半径は基準投入目標重量Wを示す。
【0011】
図12から明らかなように、特許文献1に記載されている装置では、投入目標重量の分布状況が点Qを中心とした円形にはならず、投入目標重量がそれぞれ異なる値として設定されている。したがって、前述のように計量物が過剰に供給された場合であっても、投入目標重量として小さい値が設定されている計量ホッパについては、搬送される計量物の重量が基準投入目標重量W以下となる可能性があり、組合せの存在確率が「0」となることを抑制することができる。
【0012】
組合せ計量計数装置では、ある計量ホッパについて、所定の投入目標重量が設定されていたとしても、その方向に分散される計量物が不足していれば、設定された投入目標重量の計量物をその計量ホッパに搬送することはできない。また、計量物が過剰に供給されている方向に配置されている計量ホッパについては、放射フィーダの搬送力を最低レベルにしたとしても投入目標重量を超えてしまう場合も発生しうる。これらの状態が発生すると、予定していた投入目標重量の計量物が搬送された計量ホッパが存在しない状態となるため、組合せ計量計数装置の動作効率が低下するという問題がある。
【0013】
そこで、特許文献1に記載されている装置では、予め組合せ計量計数装置における計量物の分布状況に応じて投入目標重量の割り当てを行う技術が提案されている。
【0014】
図13は、特許文献1に記載されている装置において、投入目標重量の分布状況が図13に示す例と異なる状態となる例を示す図である。このように、特許文献1に記載されている装置では、各投入目標重量をそれぞれ任意の計量ホッパに割り当てることよって、投入目標重量の分布状況が最も適した状態になるように設定することができる。
【0015】
【特許文献1】特許第3388832号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に記載されている装置では、一旦、投入目標重量の割り当てを行うと、その動作中に投入目標重量の分布状況を変更することができないという問題があった。すなわち、特許文献1に記載されている装置では、一旦、投入目標重量の割り当てが行われると、例えば、投入目標重量の最大値が割り当てられる計量ホッパは動作中において常に固定されるという問題があった。
【0017】
一般に、組合せ計量計数装置における計量物の分布状況は、動作中において必ずしも一定ではなく、刻々と変化するものである。したがって、分散フィーダによって分散された計量物の分布状況が、予め設定した投入目標重量の分布状況に適さない状態に変化すると、割り当てられている投入目標重量を達成することができない計量ホッパが発生し、組合せ計量計数装置の動作効率が低下する。
【0018】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、効率よく計量物の計量を行うことができる組合せ計量計数装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、計量物の組合せを選択する組合せ計量計数装置であって、前記組合せ計量計数装置に供給された計量物を分散させる分散手段と、前記分散手段により分散された計量物をそれぞれ所定の方向に搬送する複数の搬送手段と、前記複数の搬送手段と一対一で対応する複数のホッパと、各ホッパに搬送された計量物の重量をそれぞれ計量する計量手段と、前記計量手段による計量結果に応じて、前記複数のホッパのうち投入動作を行うホッパの組合せを選択することにより、前記計量物の組合せを選択する選択手段と、前記組合せ計量計数装置の動作中に、前記分散手段によって分散された計量物の分布状況を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記複数のホッパのそれぞれに対して搬送すべき計量物の重量となる投入目標重量を割り当てる設定手段と、前記設定手段により各ホッパについて設定された前記投入目標重量に応じて、対応する搬送手段の搬送力を制御するパラメータを設定するパラメータ設定手段と、前記パラメータ設定手段により設定された前記パラメータに基づいて、前記搬送手段を制御する制御手段とを備える。
【0020】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る組合せ計量計数装置であって、前記設定手段が、前記投入目標重量の最大値を求めるための最大補正値を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記最大補正値に基づいて、前記複数のホッパのそれぞれについて補正値を求める補正値演算手段と、前記補正値演算手段により求められた各ホッパについての補正値に基づいて、各ホッパに割り当てる投入目標重量をそれぞれ演算する目標値演算手段とを有する。
【0021】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る組合せ計量計数装置であって、前記判定手段が、前記分散手段によって分散された計量物の分散方向間の分布状況を判定するとともに、前記補正値演算手段が、前記判定手段の判定結果に応じて前記補正値を求める。
【0022】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る組合せ計量計数装置であって、前記判定手段が、前記複数のホッパに搬送された計量物の前記複数のホッパ間におけるバラツキ状況に基づいて、前記分散方向間の分布状況を判定する。
【0023】
また、請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれかの発明に係る組合せ計量計数装置であって、前記判定手段が、前記複数のホッパに搬送された計量物のサイクルごとのバラツキ状況を判定するとともに、前記取得手段が、前記判定手段の判定結果に応じて前記最大補正値を取得する。
【0024】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る組合せ計量計数装置であって、前記搬送力制御手段が、前記搬送手段の駆動振幅を制御することにより、前記搬送力を制御する。
【0025】
また、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明に係る組合せ計量計数装置であって、前記搬送力制御手段が、前記搬送手段の駆動時間を制御することにより、前記搬送力を制御する。
【0026】
また、請求項8の発明は、計量物の組合せを選択する組合せ計量計数方法であって、供給された計量物を分散させつつ、複数の搬送手段によってそれぞれ所定の方向に搬送する搬送工程と、前記複数の搬送手段と一対一で対応する複数のホッパに搬送された計量物の重量をそれぞれ計量する計量工程と、前記計量工程における計量結果に応じて、前記複数のホッパのうち投入動作を行うホッパの組合せを選択することにより、前記計量物の組合せを選択する選択工程と、組合せ計量計数装置の動作中に、計量物の分布状況を判定する判定工程と、前記判定工程における判定結果に応じて、前記複数のホッパのそれぞれに対して搬送すべき計量物の重量となる投入目標重量を割り当てる設定工程と、前記設定工程により各ホッパについて設定された前記投入目標重量に応じて、対応する搬送手段の搬送力を制御するためのパラメータを設定するパラメータ設定工程とを有し、前記搬送工程は、前記パラメータ設定工程において設定された前記パラメータに基づいて前記搬送手段を制御する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0028】
<1. 実施の形態>
図1は、本発明における組合せ計量計数装置1の構成と各構成間の接続関係を示す図である。組合せ計量計数装置1は、クロスフィーダ2、分散フィーダ3、放射フィーダ(放射トラフ)5、プールホッパ6、および計量ホッパ7を備えている。
【0029】
また、主に各構成を制御するための構成としてCPU8、RAM9、ROM10、および記憶装置11を備え、オペレータとのインタフェースとして各種データを画面表示する表示部12、オペレータからの指示を入力するための操作部13を備える。操作部13は、キーボードやマウスなどから構成されるが、タッチパネルディスプレイなどのように表示部12と兼用されるものであってもよい。なお、図示を省略しているが、組合せ計量計数装置1には、さらに、計量ホッパ7から投入された計量物が組み合わされて投入される集合シュートおよび排出シュートなども設けられている。
【0030】
このような構成により、本実施の形態における組合せ計量計数装置1は、菓子や果物といった個々の重量が異なる計量物を、所定重量となるように組み合わせて袋詰めする装置として構成されているが、同様の目的で用いられる箱詰め装置や瓶詰め装置などにももちろん利用することができる。
【0031】
クロスフィーダ2は、組合せ計量計数装置1に供給された計量物が載置されるトラフ20とトラフ20を所定の方向に駆動する駆動機構21とから構成される。クロスフィーダ2は、駆動機構21によりトラフ20を所定の方向に駆動させることによって、組合せ計量計数装置1に供給された計量物(トラフ20に載置された計量物)を分散フィーダ3に向けて搬送する。なお、本実施の形態における駆動機構21は、CPU8からのON・OFF制御信号に基づいて駆動される。
【0032】
分散フィーダ3は、クロスフィーダ2から供給される計量物が載置される分散テーブル30と、分散テーブル30を保持するベース31とから構成される。
【0033】
分散テーブル30は、上面が略円錐形状とされており、図1に矢印で示すように、クロスフィーダ2によって搬送された計量物が上面の頂点付近に供給される。分散テーブル30は、ベース31によって所定の位置に保持されるとともに、振動駆動される。このように分散テーブル30の振動駆動によって、分散テーブル30に搬送され載置された計量物は、図1に矢印で示すように、上面周方向に分散しつつ経方向に移動し、分散テーブル30の周囲に配置されている各放射フィーダ5に排出される。
【0034】
なお、本実施の形態における組合せ計量計数装置において、計量物の分散方向とは、分散フィーダ3から計量ホッパ7までの計量物の搬送方向である。また、「計量物の分散方向間の分布状況」とは、分散方向に垂直な方向における計量物のバラツキをいい、ある瞬間における計量物の搬送重量の計量ホッパ7ごとの差に影響を与える。
【0035】
組合せ計量計数装置1では、分散テーブル30の円形の縁の周囲に沿って、複数個の放射フィーダ5が配置されており、分散フィーダ3が前述のように計量物を分散させつつ経方向に移動させることにより、計量物は各放射フィーダ5に分散して排出される。
【0036】
各放射フィーダ5は、分散フィーダ3から計量物を受け取って搬送するフィーダ部50と、駆動機構51とを備えており、駆動機構51がフィーダ部50を所定の時間、所定の振幅で振動駆動させることよって、フィーダ部50が受け取った計量物を所定の方向に搬送して、所定のプールホッパ6に搬入する。フィーダ部50の振幅は、駆動機構51がCPU8からの制御信号に基づいて変更可能とされており、当該振動強度を調整することにより、放射フィーダ5の搬送量を制御することができる。
【0037】
プールホッパ6は、放射フィーダ5から搬入された計量物を一旦保持した後、図示しない開閉ゲートを所定のタイミングで開くことによって、保持している計量物を計量ホッパ7に投入する。
【0038】
計量ホッパ7は、プールホッパ6から投入された計量物を保持しつつ、当該計量物の重量を計量して、その計量結果をCPU8に出力する。また、CPU8からの制御信号に基づいて、図示しない開閉ゲートを開くことにより投入動作を行い、保持した計量物を集合シュートに投入する。なお、組合せ計量計数装置1は、それぞれ放射フィーダ5と同数(n個)のプールホッパ6および計量ホッパ7を備えており、各プールホッパ6および各計量ホッパ7は、それぞれの放射フィーダ5に一対一で設けられている。このように各計量ホッパ7と各放射フィーダ5とが一対一で対応付けられていることから、各計量ホッパ7に保持されている計量物が、いずれの放射フィーダ5によって搬送された計量物であるかをCPU8において判別可能となっている。すなわち、計量ホッパ7が主に本発明におけるホッパおよび計量手段に相当する。
【0039】
CPU8は、図示しないインターフェイスおよびバス配線を介して、組合せ計量計数装置1の各構成と接続されている。CPU8は、ROM10に記憶されているプログラムをRAM9上に読み出し、当該プログラムに従って、所定の演算などを行うことにより、組合せ計量計数装置1の各構成を制御する。特に、後述する処理によりパラメータデータ104(図2)に基づいて、放射フィーダ5を制御する。
【0040】
記憶装置11は、各種データを保存しておく装置であって、読み書き可能なハードディスク装置などが該当するが、CD−ROM読み取り装置やカードリーダなどのように、可搬性を有する記録媒体(CD−ROM、メモリカード)を用いる装置であってもよい。
【0041】
図2は、主にCPU8により実現される機能構成を示すブロック図である。図2に示す、組合せ選択部80、状況判定部81、設定部82、およびパラメータ設定部83が、CPU8が前述のプログラムに従って動作することにより実現される機能構成である。なお、図2では、複数の放射フィーダ5および複数の計量ホッパ7のうち、それぞれ1つのみを示している。
【0042】
組合せ選択部80は、各計量ホッパ7に投入されている計量物の重量を示す計量データ100に基づいて、複数の計量ホッパ7のうち投入動作を行う計量ホッパ7の組合せを選択することにより、集合シュートに投入される計量物の組合せを選択する。また、選択した計量ホッパ7に対して投入動作を行うよう所定のタイミングで制御信号を出力する機能をも有している。さらに、組合せ選択部80は、組合せ計量動作の結果を示す履歴データ101を生成する。なお、履歴データ101には、各サイクル毎に計量ホッパ7に投入された計量物の重量の情報が含まれる。
【0043】
状況判定部81は、組合せ選択部80により生成され履歴データ101に基づいて、分散フィーダ3によって分散された計量物の分散状況を判定して、その判定結果を示す判定データ102を生成する。
【0044】
設定部82は、判定データ102に応じて、複数の計量ホッパ7のそれぞれに対して投入目標重量を割り当て、各計量ホッパ7とそれぞれに割り付けられた投入目標重量とを示す投入目標重量データ103を生成する。
【0045】
パラメータ設定部83は、投入目標重量データ103に応じて、各計量ホッパ7に計量物を搬送する各放射フィーダ5の搬送力を制御するパラメータ(以下、「搬送力パラメータ」と称する)を演算し、パラメータデータ104を生成する。搬送力パラメータは、各放射フィーダ5について、駆動振幅に関するパラメータAnと駆動時間に関するパラメータTnとから構成される。
【0046】
このように、組合せ計量計数装置1では、パラメータAn,Tnを用いて、各放射フィーダ5の駆動振幅と駆動時間とを制御することにより、搬送力を容易に制御することができる。
【0047】
以上が、本実施の形態における組合せ計量計数装置1の構成および機能の説明である。次に、組合せ計量計数装置1が計量物を計量目標値ずつ計量する動作について説明する。なお、以下に示す組合せ計量計数装置1の動作において、特に断らない限り、各構成に対する制御はCPU8からの制御信号に基づいて行われる。
【0048】
図3は、本実施の形態における組合せ計量計数装置1の動作を示す流れ図である。組合せ計量計数装置1では、動作が開始されると、まず所定の初期設定が実行される(図示せず)。
【0049】
初期設定では、計量目標値Wt、投入ホッパ数N(n個の計量ホッパのうち1回の組合せ計量サイクルにおいて投入動作を行う計量ホッパの数)、各計量ホッパ7の投入目標重量Wn、および各放射フィーダ5の搬送力パラメータなどが設定されることにより、投入目標重量データ103、パラメータデータ104などが生成され、記憶装置11に初期値として保存される。
【0050】
初期設定が終了すると、組合せ計量処理が実行される(ステップS1)。本実施の形態における組合せ計量計数装置1では、ほぼ従来の装置と同様の動作によって、計量ホッパ7からの入力に基づいてCPU8により計量データ100が生成される。このとき、各放射フィーダ5は、記憶されているパラメータデータ104に基づいて駆動制御され、分散フィーダ3から分散して排出された計量物を所定の計量ホッパ7(プールホッパ6)に向けて搬送する。
【0051】
計量データ100が生成されると、組合せ選択部80により総重量が計量目標値Wtとなる計量ホッパ7の組合せが選択される。選択された計量ホッパ7は、所定のタイミングで計量物の投入動作を行い、これにより、計量目標値Wtの計量物が袋詰めされる。このとき、組合せ選択部80により履歴データ101が生成され、適宜、記憶装置11に記憶される。
【0052】
組合せ計量計数装置1は、1回の組合せ計量処理(ステップS1)が終了するたびに、その回数を示す計量回数カウンタCをインクリメントする(ステップS2)。すなわち、計量回数カウンタCは、組合せ計量計数装置1のサイクル数をカウントするカウンタである。
【0053】
次に、計量回数カウンタCが所定値に達しているかを判定し(ステップS3)、所定値に達していない場合には、ステップS4ないしS7の処理をスキップして処理を継続する。なお、本実施の形態における組合せ計量計数装置1では、所定回数C回は100回とするが、もちろんこれに限られるものではない。
【0054】
一方、計量回数カウンタCが100回に達している場合には、組合せ計量計数装置1は、ステップS4ないしS7の処理を行う。すなわち、ステップS3によって、組合せ計量計数装置1では、組合せ計量処理(ステップS1)を100回行うごとに1回、ステップS4ないしS7の処理が行われることとなる。
【0055】
ステップS4では、サンプリング処理が実行される。サンプリング処理では、履歴データ101から過去のデータのサンプリングを行い、サンプリングされたデータに基づいて演算が行われる。
【0056】
例えば、それぞれの計量ホッパ7(1ないしn)の過去の計量結果に基づいて、計量動作をC回行った間の搬送重量の標準偏差(σ1ないしσn)および平均搬送重量(X1ないしXn)を演算する。また、求めた標準偏差(σ1ないしσn)に基づいて、全計量ホッパ7の標準偏差の平均値σtを求めるとともに、同じく求められた平均搬送重量(X1ないしXn)に基づいて、全計量ホッパ7の平均搬送重量の平均値Xtを求める。
【0057】
また、それぞれの放射フィーダ5(1ないしn)の駆動振幅を制御するパラメータ(振幅パラメータA1ないしAn)から、各放射フィーダ5の振幅パラメータの平均値(RFA1ないしRFAn)を求めるとともに、さらに全放射フィーダ5の振幅パラメータの平均値RFAtを求める。駆動時間を制御するパラメータ(時間パラメータT1ないしT2)についても同様に、各放射フィーダ5の時間パラメータの平均値(RFT1ないしRFTn)および全放射フィーダ5の時間パラメータの平均値RFTtを求める。
【0058】
サンプリング処理が終了すると、組合せ計量計数装置1は、投入目標重量設定処理を実行する(ステップS5)。
【0059】
図4は、組合せ計量計数装置1における投入目標重量設定処理の詳細を示す流れ図である。投入目標重量設定処理では、まず、状況判定部81が、数1により各計量ホッパ7について指標αnを求める(ステップS21)。
【0060】
【数2】αn=(Xn/Xt)×(RFAt/RFAn)×(RFTt/RFTn) ・・・ 数2
【0061】
ここで、(Xn/Xt)は、全計量ホッパ7に対するn番目の計量ホッパ7の搬送重量の比率を示すものであり、比較的多くの計量物が搬送される計量ホッパ7ほど大きな値となる。したがって、指標αnは計量ホッパ7に搬送される計量物の計量ホッパ7間のバラツキを示す数値である。
【0062】
組合せ計量計数装置1では、単に計量ホッパ7の搬送重量を比較しても、その結果が計量物の分散方向間の分布状況によるものであるか、放射フィーダ5の搬送力によるものか判定することができない。
【0063】
ここで、(RFAt/RFAn)×(RFTt/RFTn)は、全放射フィーダ5に対するn番目の放射フィーダ5の搬送力の比率の逆数を示すものであり、搬送力が小さい放射フィーダ5によって計量物が搬送される計量ホッパ7ほど値が大きくなる。
【0064】
したがって、指標αnは、各計量ホッパ7について、搬送力が小さいにもかかわらず、多くの計量物が搬送される計量ホッパ7ほど大きな値を持つ。すなわち、指標αnは全計量ホッパ7に搬送された計量物の計量ホッパ7間におけるバラツキ状況を示す指標であって、分散フィーダ3によって分散された計量物の分散方向間の分布状況を示す指標である。
【0065】
各計量ホッパ7について指標αnが求まると、状況判定部81は指標βを演算する(ステップS22)。状況判定部81は、数3によって指標βを求める。
【0066】
【数3】β=σt/Xt ・・・ 数3
【0067】
指標βは、全計量ホッパ7の搬送重量が小さく、かつそれに対する標準偏差が大きい場合に大きな値となる。すなわち、指標βは全計量ホッパ7に搬送された計量物のサイクルごとのバラツキ状況を示す指標である。
【0068】
指標αn,βが求まると、状況判定部81は、指標αn,βに基づいて判定データ102を生成する。すなわち、判定データ102には、指標αn,βが判定結果として含められる。
【0069】
状況判定部81による計量物の分布状況判定が終了すると、設定部82によって各計量ホッパ7の投入目標重量Wnを求める処理が開始される。図5は、設定部82の詳細をデータの流れとともに示す図である。
【0070】
まず、設定部82の最大補正値取得部820が判定データ102に示される指標βに基づいて最大補正値SMaxを演算する(ステップS23)。なお、最大補正値SMaxとは、基準投入目標重量Wに対して最大となる投入目標重量Wnを求めるための補正値である。すなわち、最大補正値SMaxの値が大きい場合には、設定される投入目標重量Wnの計量ホッパ7ごとの差が大きくなり、最大補正値SMaxが最小値「0」の場合には、全ての計量ホッパ7の投入目標重量Wnが同一値となる。
【0071】
本実施の形態においては、指標βが、β<0.2を満たし、搬送重量のバラツキが比較的少ない場合には数4によって最大補正値SMaxを求め、
【0072】
【数4】SMax=0.45 ・・・ 数4
【0073】
指標βが、0.2≦β≦0.5を満たす場合には数5によって最大補正値SMaxを求め、
【0074】
【数5】SMax=0.75−1.5(σt/Xt) ・・・ 数5
【0075】
指標βが、0.5<βを満たし、搬送重量のバラツキが比較的大きい場合には数6によって最大補正値SMaxを求める。
【0076】
【数6】SMax=0 ・・・ 数6
【0077】
すなわち、組合せ計量計数装置1の最大補正値取得部820は、状況判定部81の判定結果である計量ホッパ7に搬送される計量物の計量動作(サイクル)ごとのバラツキ状況(指標β)に応じて、最大補正値SMaxを演算して取得する。
【0078】
図6は、指標βと最大補正値SMaxとの関係を示す図である。組合せ計量計数装置1において、指標βの値が小さい場合とは、ある1つの計量ホッパ7に注目した場合に、搬送される計量物の重量が各サイクル毎に比較的安定している場合である。このような場合には、計量ホッパ7について設定されている投入目標重量Wnと実際に搬送される計量物の重量との誤差は小さくなる。一方、指標βの値が大きい場合は、計量ホッパ7について設定されている投入目標重量Wnと、実際に搬送される計量物の重量との誤差が比較的大きくなる。
【0079】
図6から明らかなように、組合せ計量計数装置1では、指標βが小さい場合に最大補正値SMaxを比較的大きな値に設定して、各計量ホッパ7に割り当てられる投入目標重量Wnの差を大きくする。これにより、各サイクルにおいて、実際に計量ホッパ7に搬送される計量物の重量に意図的なバラツキを与えることができ、効率的な組合せ動作を行うことができる。
【0080】
一方、指標βが大きい場合には、最大補正値SMaxを比較的小さく設定して、各計量ホッパ7に割り当てられる投入目標重量Wnの差を小さくする。これは、計量ホッパ7の搬送重量についてサイクル毎に大きなバラツキが生じている場合には、各投入目標重量Wnに差を設けて搬送しようとする計量物の重量にさらにバラツキを与える必要はないからである。これにより、各サイクルにおいて、各計量ホッパ7の搬送重量について計量ホッパ7間でのバラツキを適切な状態に抑制することができ、効率的な組合せ動作を行うことができる。
【0081】
このように、本実施の形態における組合せ計量計数装置1では、計量動作中において、全計量ホッパ7に搬送された計量物のサイクルごとのバラツキ状況に応じて、各計量ホッパ7に割り当てられる投入目標重量Wnの値を変更することができる。したがって、動作状況に応じた計量動作を行うことができることから、効率のよい計量動作を行うことができる。
【0082】
最大補正値SMaxが求まると、補正値取得部821は、指標αnの値に基づいて、各計量ホッパ7を降順にソートして、それぞれ順位づけを行う(ステップS24)。指標αnは、先述のように計量物の分散方向間の分布状況を示す指標であるから、この順位付けにより、他の分散方向に比べて多くの計量物が分散されている方向に配置されている計量ホッパ7ほど高順位となる。以下、このときの計量ホッパ7の順位を順位m(1≦m≦n)とする。
【0083】
次に、最大補正値取得部820により取得された最大補正値SMaxに基づいて、全計量ホッパ7のそれぞれについて、基準投入目標重量Wに対する補正値を演算する(ステップS25)。なお、順位m(m=1)の計量ホッパ7の補正値は、最大補正値SMaxである。
【0084】
補正値取得部821は、順位mの計量ホッパ7についての補正値Smを数7により求める。
【0085】
【数7】Sm=(1+SMax)−2(m−1)SMax/(n−1) ・・・ 数7
【0086】
全順位mについて計量ホッパ7の補正値Smが求まると、目標値演算部822が、補正値Smに基づいて、順位mの計量ホッパ7の投入目標重量WPmを数8により求める。
【0087】
【数8】WPm=W×(1+Sm) ・・・ 数8
【0088】
次に、ステップS24において実行した指標αnに基づく順位付けを参照しつつ、投入目標重量WPmを対応する計量ホッパ7の投入目標重量Wnとして割り当てる。このようにして、目標値演算部822が各計量ホッパ7に割り当てる投入目標重量Wnをそれぞれ演算する(ステップS26)。
【0089】
ここで、ステップS23ないしS26の処理を、組合せ計量計数装置1が、n(n=5)個の計量ホッパ7を備えている場合を例に具体的に説明する。図7は、この例におけるそれぞれの計量ホッパ7の指標αnを示す図である。また、この例において、指標βの値は「0.18」であったものとする。
【0090】
まず、ステップS23が実行されると、指標β=0.18であることから、最大補正値SMaxは数4によって「0.45」と求まる。
【0091】
次に、ステップS24が実行されることにより、指標αnに基づいてn個の計量ホッパ7の順位mが決定する。図8は、補正値取得部821による計量ホッパ7の順位付けの結果を示す図である。図8に示すように、指標αnの値が大きい計量ホッパ7ほど高順位となる。
【0092】
さらに、補正値取得部821が、ステップS25を実行して、順位1から順位5までの計量ホッパ7について、順次、数7により補正値Smを求める。図9は、順位mと補正値Smとの関係を示す図である。図9に示すように、組合せ計量計数装置1では、各計量ホッパ7の補正値Smを、計量ホッパ7の数nと最大補正値SMaxとによって定まる直線上に並ぶように求める。
【0093】
各補正値Smが求まると、補正値取得部821は、数8により各投入目標重量Wmを求める。さらに、目標値演算部822が、図8に示す関係に基づいて、補正値取得部821が求めた投入目標重量WPmを各計量ホッパ7の投入目標重量Wnとして割り当てる。ここに示す例では、順位1の計量ホッパ7は、図8に示す関係から3番目の計量ホッパ7であるから、補正値S1から求まる投入目標重量WP1「1.450W」は、3番目の計量ホッパ7の投入目標重量W3に割り当てられる。また、順位2の計量ホッパ7は、2番目の計量ホッパ7であるから、補正値S2から求まる投入目標重量WP2「1.225W」は、2番目の計量ホッパ7の投入目標重量W2に割り当てられる。
【0094】
図10は、このようにして各計量ホッパ7に割り当てられた投入目標重量Wnを示す図である。図11は、目標値演算部822により各計量ホッパ7に割り当てられた投入目標重量Wnの分布状況を示す図である。図11に示すように、組合せ計量計数装置1では、指標αnの値が最も大きく、多くの計量物が存在していると判定された3番目の計量ホッパ7に最も大きい投入目標重量WP1が割り当てられている。逆に、指標αnの値が最も小さく、少しの計量物しか存在していないと判定された1番目の計量ホッパ7に最も小さい投入目標重量WP5が割り当てられている。
【0095】
このように、組合せ計量計数装置1では、計量動作中に、分散フィーダ3によって分散された計量物の分布状況に応じて各計量ホッパ7に割り当てる投入目標重量Wnの分布状況を変更することができる。これにより、組合せ計量計数装置1が動作することにより、計量物の分布状況が変化した場合であっても、各計量ホッパ7の投入目標重量Wnを適切に割り当てることができる。
【0096】
組合せ計量計数装置1は、各計量ホッパ7の投入目標重量Wnが設定されると、投入目標重量設定処理を終了して図3に示す処理に戻る。
【0097】
投入目標重量設定処理が終了すると、パラメータ設定部83が、投入目標重量データ103に基づいて、パラメータデータ104を生成し、各放射フィーダ5の搬送力パラメータを変更する(ステップS6)。
【0098】
パラメータ設定部83は、新たに割り当てられた投入目標重量Wnを用いて、n番目の計量ホッパ7に計量物を搬送する放射フィーダ5の搬送力パラメータを補正するための補正値Enを数9により求める。
【0099】
【数9】En=(Wn−Xn)/Wt ・・・ 数9
【0100】
次に、各補正値Enによって、各放射フィーダ5の搬送力パラメータ(パラメータAn,Tn)を補正し、パラメータデータ104を生成する。
【0101】
これにより、以後、組合せ計量処理(ステップS1)において、CPU8が各放射フィーダ5を制御する際には、新たに生成されたパラメータデータ104が参照される。これにより、CPU8は、パラメータAn,Tnに基づいて、n番目の放射フィーダ5を駆動制御することができる。
【0102】
以上により、本実施の形態における組合せ計量計数装置1は、組合せ計量計数装置1の動作中に、状況判定部81により分散フィーダ3によって分散された計量物の分布状況を判定し、その判定結果に応じて、各計量ホッパ7のそれぞれに搬送すべき計量物の重量となる投入目標重量を割り当てる。さらに、このようにして割り当てられた投入目標重量に応じて、各放射フィーダ5の搬送力を制御することにより、各計量ホッパ7に搬送される計量物の重量とその計量ホッパ7の投入目標重量との誤差を抑制することができるため、効率のよい計量動作を実現することができる。
【0103】
特に、分散フィーダ3によって分散された計量物の分散方向間の分布状況に応じて、各計量ホッパ7に割り当てる投入目標重量Wnの分布状況を変更することにより、組合せ計量計数装置1が動作することによって、計量物の分散方向間の分布状況が変化した場合であっても、各放射フィーダ5を適切に制御することができる。
【0104】
また、計量ホッパ7間における計量物のバラツキを示す指標αnに基づいて、判定を行うことにより、計量物の分散方向間の分布状況を容易に判定することができる。
【0105】
また、比較的多量の計量物が分散されている方向の計量ホッパ7の投入目標重量を比較的大きい値とし、比較的少量の計量物しか分散されていない方向の計量ホッパ7の投入目標重量を比較的小さい値とすることにより、実際に計量ホッパ7に搬送される計量物の重量が投入目標重量となる確率を向上させることができる。
【0106】
また、計量ホッパ7に搬送された計量物のサイクルごとのバラツキ状況に応じて、最大補正値SMaxを取得し、これによって各計量ホッパ7に割り当てる投入目標重量の値を変更することにより、さらに、効率のよい計量動作を実現することができる。
【0107】
また、計量ホッパ7に搬送される計量物の計量動作ごとのバラツキを示す指標βに応じて、判定を行うことにより、計量物の分散方向の分布状況を容易に判定することができる。
【0108】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0109】
例えば、図3および図4に示す各ステップは、この順番で実行されることに限られるものではなく、同様の効果を得られる順序であればどのような順序で実行されてもよい。
【0110】
また、組合せ選択部80、状況判定部81、設定部82およびパラメータ設定部83は、CPU8がプログラムに従って動作することによりソフトウェア的に実現されると説明したが、例えば、専用の回路によってハードウェア的に実現してもよい。
【0111】
【発明の効果】
請求項1ないし8に記載の発明では、動作中の計量物の分散状況を判定し、その判定結果に応じて、複数のホッパのそれぞれに対して搬送すべき計量物の重量となる投入目標重量を割り当て、各ホッパについて設定された投入目標重量に応じて、対応する搬送手段の搬送力を制御するパラメータを設定し、設定されたパラメータに基づいて、計量物を搬送する搬送手段を制御することにより、動作中の計量物の分布状況に応じた効率のよい計量動作を実現することができる。
【0112】
請求項3に記載の発明では、前記分散方向間の分布状況に応じて補正値を求めることにより、投入目標重量を分散方向間の分布状況に応じて投入目標重量の分布状況を変更することができるため、さらに効率のよい計量動作を実現することができる。
【0113】
請求項4に記載の発明では、複数のホッパ間における計量物のバラツキを示す第1指標に基づいて、分散方向間の分布状況を判定することにより、分散方向間の分布状況を容易に判定することができる。
【0114】
請求項5に記載の発明では、計量物のサイクルごとのバラツキ状況に応じて最大補正値を取得することにより、投入目標重量を動作状況に応じて適切な値に変更することができるため、さらに効率のよい計量動作を実現することができる。
【0115】
請求項6に記載の発明では、搬送手段の駆動振幅を制御することにより、搬送力を容易に制御することができる。
【0116】
請求項7に記載の発明では、搬送手段の駆動時間を制御することにより、搬送力を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組合せ計量計数装置を示す図である。
【図2】CPUにより実現される機能構成を、データの流れとともに示すブロック図である。
【図3】組合せ計量計数装置の動作を示す流れ図である。
【図4】組合せ計量計数装置における投入目標重量設定処理の詳細を示す流れ図である。
【図5】設定部の詳細をデータの流れとともに示すブロック図である。
【図6】図6は、指標βと最大補正値SMaxとの関係を示す図である。
【図7】指標αnの例を示す図である。
【図8】補正値取得部による計量ホッパの順位付けの結果を示す図である。
【図9】順位mと補正値Smとの関係を示す図である。
【図10】目標値演算部により各計量ホッパに割り当てられた投入目標重量Wnを示す図である。
【図11】目標値演算部により各計量ホッパに割り当てられた投入目標重量Wnの分布状況を示す図である。
【図12】従来の装置における投入目標重量の分布状況を示す図である。
【図13】従来の装置における投入目標重量の分布状況を示す図である。
【符号の説明】
1 組合せ計量計数装置
3 分散フィーダ(分散手段)
5 放射フィーダ(搬送手段)
7 計量ホッパ(ホッパ、計量手段)
8 CPU
9 RAM
10 ROM
80 組合せ選択部
81 状況判定部
82 設定部
820 最大補正値取得部
821 補正値取得部
822 目標値演算部
83 パラメータ設定部
100 計量データ
101 履歴データ
102 判定データ
103 投入目標重量データ
104 パラメータデータ
αn,β 指標
SMax 最大補正値
Sm 補正値
W 基準投入目標重量
Wn 投入目標重量
Wt 計量目標値

Claims (8)

  1. 計量物の組合せを選択する組合せ計量計数装置であって、
    前記組合せ計量計数装置に供給された計量物を分散させる分散手段と、
    前記分散手段により分散された計量物をそれぞれ所定の方向に搬送する複数の搬送手段と、
    前記複数の搬送手段と一対一で対応する複数のホッパと、
    各ホッパに搬送された計量物の重量をそれぞれ計量する計量手段と、
    前記計量手段による計量結果に応じて、前記複数のホッパのうち投入動作を行うホッパの組合せを選択することにより、前記計量物の組合せを選択する選択手段と、
    前記組合せ計量計数装置の動作中に、前記分散手段によって分散された計量物の分布状況を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて、前記複数のホッパのそれぞれに対して搬送すべき計量物の重量となる投入目標重量を割り当てる設定手段と、
    前記設定手段により各ホッパについて設定された前記投入目標重量に応じて、対応する搬送手段の搬送力を制御するパラメータを設定するパラメータ設定手段と、
    前記パラメータ設定手段により設定された前記パラメータに基づいて、前記搬送手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする組合せ計量計数装置。
  2. 請求項1に記載の組合せ計量計数装置であって、
    前記設定手段が、
    前記投入目標重量の最大値を求めるための最大補正値を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記最大補正値に基づいて、前記複数のホッパのそれぞれについて補正値を求める補正値演算手段と、
    前記補正値演算手段により求められた各ホッパについての補正値に基づいて、各ホッパに割り当てる投入目標重量をそれぞれ演算する目標値演算手段と、
    を有することを特徴とする組合せ計量計数装置。
  3. 請求項2に記載の組合せ計量計数装置であって、
    前記判定手段が、
    前記分散手段によって分散された計量物の分散方向間の分布状況を判定するとともに、
    前記補正値演算手段が、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記補正値を求めることを特徴とする組合せ計量計数装置。
  4. 請求項3に記載の組合せ計量計数装置であって、
    前記判定手段が、
    前記複数のホッパに搬送された計量物の前記複数のホッパ間におけるバラツキ状況に基づいて、前記分散方向間の分布状況を判定することを特徴とする組合せ計量計数装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載の組合せ計量計数装置であって、
    前記判定手段が、
    前記複数のホッパに搬送された計量物のサイクルごとのバラツキ状況を判定するとともに、
    前記取得手段が、前記判定手段の判定結果に応じて前記最大補正値を取得することを特徴とする組合せ計量計数装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の組合せ計量計数装置であって、
    前記搬送力制御手段が、
    前記搬送手段の駆動振幅を制御することにより、前記搬送力を制御することを特徴とする組合せ計量計数装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の組合せ計量計数装置であって、
    前記搬送力制御手段が、
    前記搬送手段の駆動時間を制御することにより、前記搬送力を制御することを特徴とする組合せ計量計数装置。
  8. 計量物の組合せを選択する組合せ計量計数方法であって、
    供給された計量物を分散させつつ、複数の搬送手段によってそれぞれ所定の方向に搬送する搬送工程と、
    前記複数の搬送手段と一対一で対応する複数のホッパに搬送された計量物の重量をそれぞれ計量する計量工程と、
    前記計量工程における計量結果に応じて、前記複数のホッパのうち投入動作を行うホッパの組合せを選択することにより、前記計量物の組合せを選択する選択工程と、
    組合せ計量計数装置の動作中に、計量物の分布状況を判定する判定工程と、
    前記判定工程における判定結果に応じて、前記複数のホッパのそれぞれに対して搬送すべき計量物の重量となる投入目標重量を割り当てる設定工程と、
    前記設定工程により各ホッパについて設定された前記投入目標重量に応じて、対応する搬送手段の搬送力を制御するためのパラメータを設定するパラメータ設定工程と、
    を有し、
    前記搬送工程は、前記パラメータ設定工程において設定された前記パラメータに基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする組合せ計量計数方法。
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