JP4128861B2 - 組合せ計量装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個々の重量が異なる計量物を所定の重量となるように組み合わせる組合せ計量装置に関する。より詳しくは、組合せ計量装置における計量物の量を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば菓子や野菜など、1つ1つの重量がそれぞれ異なる計量物を所定重量ずつ袋詰めする場合には、計量物を一旦複数個ずつ分散して計量し、それらの組合せが所定重量となるような組合せを選択する組合せ計量装置が用いられる。
【0003】
一般的な組合せ計量装置の動作について簡単に説明すると、まず、装置内に搬入された計量物をクロスフィーダが分散フィーダに供給する。分散フィーダに供給された計量物は複数の放射フィーダに分散して排出された後、プールホッパを介して各計量ホッパに搬送される。各計量ホッパは、放射フィーダから搬送された計量物の重量(以下、「搬送量」と称する)をそれぞれ計量して、その計量結果をCPUなどからなる制御部に出力する。制御部では、当該計量結果に基づいて、計量物の重量が所定重量となる最適な計量ホッパの組合せを選択するとともに、選択した計量ホッパに対して計量物を投入するよう指示を与える。制御部からの指示を受けた計量ホッパは開閉ゲートを開いて集合シュートに計量物を投入する。集合シュートに投入された計量物は、排出シュートを介して1つの袋に袋詰めされる。このような組合せ計量装置において、所定重量となる計量ホッパの組合せが存在する確率は、各計量ホッパに投入されている計量物の量(搬送量)に依存する。したがって、このような組合せ計量装置では、搬送量をいかに適切に制御するかが、効率のよい組合せ計量処理を行うために重要となる。
【0004】
このような制御を行う例として、特許文献1には、計量ホッパからの計量結果(搬送量の計量結果)に基づいて、所定の演算手法により分散フィーダの供給能力を制御して、前述の搬送量を適切に制御する装置が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、搬送量が適切となるように計量ホッパの目標投入数(n/2:nは装置が備える計量ホッパの数)を設定しておき、実際に投入動作を行った計量ホッパの数と目標投入数とを比較して、投入動作を行った計量ホッパの数が多い場合に、搬送量が減少しているとみなして、分散フィーダの駆動強度(加振力)を強める装置が記載されている。
【0006】
しかし、特許文献1および特許文献2に記載されている装置では、分散フィーダ上に供給されている計量物の分布状態によって、分散フィーダから排出される計量物の量(以下、「排出量」と称する)が変動するため、分散フィーダの駆動強度を制御するのみでは搬送量が所望の値にならないという問題があった。すなわち、組合せ計量装置では、分散フィーダ上の分布状態を制御することが必要となる。
【0007】
従来より、このような問題を解決するために、分散フィーダ上の計量物の層厚(分布状態)制御を実現する装置が提案されている。例えば、特許文献3には、所定値に基づいてON・OFF制御されるクロスフィーダから、飛散防止筒を介して分散フィーダに計量物を供給する装置が記載されている。特許文献3に記載されている装置では、分散フィーダ上に存在する計量物の量(以下、「分散重量」と称する)から分散重量の重量変化率を求め、当該重量変化率と所定の値との比較結果に基づいて、この飛散防止筒の位置を制御することにより、分散フィーダ上に存在する計量物の層厚(分布状態)を制御する。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−324377公報
【特許文献2】
特開昭56−96224号公報
【特許文献3】
特開平8−178734号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献3に記載されている装置では、制御すべき搬送量に基づいて制御が行われるのではなく、予め設定されている値に基づいて制御が行われる。したがって、例えば、装置の動作環境の影響などによって制御精度が低下し、計量効率が低下するという問題があった。
【0010】
また、装置内に、飛散防止筒を正確に駆動する機構などを別途設ける必要があることから、装置構成が複雑になるという問題があった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、装置構成を複雑化させることなく、効率的な計量を行う組合せ計量装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、所定量の被計量物を計量する組合せ計量装置であって、前記組合せ計量装置に供給された前記被計量物を搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段により搬送された前記被計量物を分散して排出する分散手段と、前記分散手段上に存在する前記被計量物の目標値となる分散重量目標値に基づいて前記第1搬送手段を制御する供給量制御手段と、前記分散手段により分散して排出された前記被計量物をそれぞれ搬送する複数の第2搬送手段と、前記複数の第2搬送手段により搬送される前記被計量物の搬送量を、前記第2搬送手段ごとに計量する搬送量計量手段と、前記搬送量計量手段により計量された前記被計量物の搬送量に基づいて、前記第2搬送手段の空状態を検出するとともに、前記組合せ計量装置における計量状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記分散手段上の被計量物の供給状態を判定して、前記分散重量目標値を補正する補正手段とを備え、前記補正手段が、前記供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した前記段階のそれぞれの連続発生回数に応じて、前記分散重量目標値の補正量を変更しつつ補正することを特徴とする
また、請求項2の発明は、所定量の被計量物を計量する組合せ計量装置であって、前記組合せ計量装置に供給された前記被計量物を搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段により搬送された前記被計量物を分散して排出する分散手段と、前記分散手段上に存在する前記被計量物の目標値となる分散重量目標値に基づいて前記第1搬送手段を制御する供給量制御手段と、前記分散手段により分散して排出された前記被計量物をそれぞれ搬送する複数の第2搬送手段と、前記複数の第2搬送手段により搬送される前記被計量物の搬送量を、前記第2搬送手段ごとに計量する搬送量計量手段と、前記搬送量計量手段により計量された前記被計量物の搬送量に基づいて、前記第2搬送手段の空状態を検出するとともに、前記組合せ計量装置における計量状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記分散手段上の被計量物の供給状態を判定して、前記分散重量目標値を補正する補正手段とを備え、前記検出手段が、前記組合せ計量装置における計量状態に基づいて、前記組合せ計量装置における過量状態の発生率を求め、前記発生率が所定値以上である場合に、前記補正手段が前記分散重量目標値の補正を行うことを特徴とする。
【0013】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る組合せ計量装置であって、前記補正手段が、前記供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した前記段階に応じて、前記分散重量目標値の補正量を変更しつつ補正することを特徴とする
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明に係る組合せ計量装置であって、前記検出手段が、前記組合せ計量装置における計量状態に基づいて、前記組合せ計量装置における過量状態の発生率を求め、前記発生率が所定値以上である場合に、前記補正手段が前記分散重量目標値の補正を行うことを特徴とする
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項2ないし4の発明に係る組合せ計量装置であって、前記発生率が連続して前記所定値以上となった場合において、前記補正手段が、前記分散重量目標値の補正を連続して行う回数を所定回数以下とすることを特徴とする
【0017】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る組合せ計量装置であって、前記分散手段に存在する前記被計量物の量を計量する分散重量計量手段と、前記分散重量計量手段により計量された前記被計量物の量に応じて、前記分散手段の駆動継続時間を制御する排出量制御手段とをさらに備えることを特徴とする
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0019】
<1. 第1の実施の形態>
図1は、本発明における組合せ計量装置1の構成と各構成間の接続関係を示す図である。組合せ計量装置1は、クロスフィーダ2、分散フィーダ3、計量装置4、放射フィーダ(放射トラフ)5、プールホッパ6、および計量ホッパ7を備えている。また、主に各構成を制御するための構成としてCPU8、RAM9、ROM10、および記憶装置11を備え、オペレータとのインタフェースとして各種データを画面表示する表示部12、オペレータからの指示を入力するための操作部13を備える。操作部13は、キーボードやマウスなどから構成されるが、タッチパネルディスプレイなどのように表示部12と兼用されるものであってもよい。なお、図示を省略しているが、組合せ計量装置1には、さらに、計量ホッパ7から計量物が投入される集合シュートおよび排出シュートなども設けられている。
【0020】
このような構成により、本実施の形態における組合せ計量装置1は、菓子や果物といった個々の重量が異なる計量物が所定重量(以下、「計量目標値Tg」と称する)となるように計量して袋詰めする装置として構成されているが、同様の目的で用いられる箱詰め装置や瓶詰め装置などにももちろん利用することができる。
【0021】
クロスフィーダ2は、組合せ計量装置1に供給された計量物が載置されるトラフ20とトラフ20を所定の方向に駆動する駆動機構21とから構成される。クロスフィーダ2は、駆動機構21によりトラフ20を所定の方向に駆動させることによって、組合せ計量装置1に供給された計量物(トラフ20に載置された計量物)を分散フィーダ3に搬送する。すなわち、クロスフィーダ2が、主に本発明における第1搬送手段に相当する。
【0022】
分散フィーダ3は、クロスフィーダ2から計量物が供給される分散テーブル30と、分散テーブル30を保持するベース31とから構成される。
【0023】
分散テーブル30は、上面が略円錐形状とされており、図1に矢印で示すように、クロスフィーダ2によって搬送された計量物が上面の頂点付近に供給される。分散テーブル30は、ベース31によって所定の位置に保持されるとともに、振動駆動される。このように分散テーブル30の振動駆動によって、分散テーブル30に搬送された計量物は、図1に矢印で示すように、上面周方向に分散しつつ径方向に移動し、各放射フィーダ5に排出される。
【0024】
計量装置4は、重量を計量するための一般的な秤の機能を有する装置であり、所定のタイミングで分散テーブル30上に存在する計量物の重量(分散重量)を計量して、その計量結果(図2:分散重量データ103)をCPU8に出力する。
【0025】
組合せ計量装置1では、分散テーブル30の円形の縁の周囲に沿って、複数個の放射フィーダ5が配置されている。組合せ計量装置1では、分散フィーダ3が前述のように計量物を分散させつつ径方向に移動させることにより、計量物は各放射フィーダ5に分散して排出される。
【0026】
各放射フィーダ5は、計量物を受け取って搬送するフィーダ部50と、駆動機構51とを備えており、駆動機構51がフィーダ部50を振動駆動させることよって、フィーダ部50が受け取った計量物を所定の方向に搬送して、所定のプールホッパ6に搬入する。フィーダ部50の振動強度は、駆動機構51がCPU8からの制御信号に基づいて駆動することによって変更可能とされており、本実施の形態における組合せ計量装置1では、当該振動強度を調整することにより、放射フィーダ5の搬送量を制御することができる。すなわち、放射フィーダ5が、主に本発明における第2搬送手段に相当する。
【0027】
プールホッパ6は、放射フィーダ5から搬入された計量物を一旦保持した後、図示しない開閉ゲートを所定のタイミングで開くことによって、保持している計量物を計量ホッパ7に投入する。
【0028】
計量ホッパ7は、プールホッパ6から投入された計量物を保持しつつ、当該計量物の重量を計量して、その計量結果(図2:計量データ100)をCPU8に出力する。また、CPU8からの制御信号に基づいて、図示しない開閉ゲートを開くことにより、保持した計量物を集合シュートに投入する。なお、組合せ計量装置1は、それぞれ放射フィーダ5と同数のプールホッパ6および計量ホッパ7を備えており、各プールホッパ6および各計量ホッパ7は、それぞれの放射フィーダ5に一対一で設けられている。
【0029】
このように各計量ホッパ7と各放射フィーダ5とが一対一で対応付けられていることから、各計量ホッパ7に保持されている計量物は、いずれの放射フィーダ5によって搬送された計量物であるかをCPU8において判別可能となっている。すなわち、計量ホッパ7が主に本発明における搬送重量計量手段に相当する。なお、本実施の形態における組合せ計量装置1では、1サイクルにおいて投入動作を行う計量ホッパ7の数(以下、「目標投入数N」と称する)が予め設定されている。
【0030】
CPU8は、図示しないインターフェイスおよびバス配線を介して、組合せ計量装置1の各構成と接続されている。CPU8は、ROM10に記憶されているプログラムをRAM9上に読み出し、当該プログラムに従って、所定の演算や制御信号の生成などを行うことにより、組合せ計量装置1の各構成を制御する。
【0031】
記憶装置11は、各種データを保存しておく装置であって、読み書き可能なハードディスク装置などが該当する。なお、記憶装置11は、CD−ROM読み取り装置やカードリーダなどのように、可搬性を有する記録媒体(CD−ROM、メモリカード)を用いる装置であってもよい。
【0032】
図2は、主にCPU8により実現される機能構成を示すブロック図である。図2に示す、組合せ決定部80、検出部81、補正部82、供給量制御部83、および排出量制御部84が、CPU8が前述のプログラムに従って動作することにより実現される機能構成である。なお、図2では、それぞれ1つの放射フィーダ5および計量ホッパ7についてのみ図示しているが、本実施の形態における組合せ計量装置1では、すべての放射フィーダ5および計量ホッパ7について個別に同様の処理が行われる。
【0033】
組合せ決定部80は、各計量ホッパ7に投入されている計量物の重量(搬送量)を示す計量データ100に基づいて、袋詰めされる計量物の重量が計量目標値Tgに最も近い値となる計量ホッパ7の組合せを選択する。さらに、選択した計量ホッパ7の開閉ゲートを操作してそれらに投入されている計量物を前述の集合シュートに投入させる。また、選択した計量ホッパ7に投入されていた計量物の重量を合算することにより、集合シュートに投入された計量物の全重量(以下、「袋詰め重量」と称す)を求め、履歴データ104を生成する。履歴データ104は、各サイクルごとの袋詰め重量および投入動作を行った計量ホッパ7の数(以下、「投入数M」と称する)などの計量結果に関する情報を示すデータであって、適宜、記憶装置11に出力されて記憶される。
【0034】
検出部81は、計量データ100に示される搬送量に基づいて、当該搬送量が「0」であるか否かによって、放射フィーダ5の空状態を検出する。また、履歴データ104を参照することにより、袋詰め重量と計量目標値Tgとを比較して、組合せ計量装置1における計量状態について、過量状態および軽量を検出する。さらに、履歴データ104に示される投入数Mと目標投入数Nとを比較することによって、組合せ計量装置1の計量状態を検出する。検出部81は、計量状態の検出結果に応じて、検出データ101を生成する。
【0035】
補正部82は、まず、検出部81の検出結果を示す検出データ101に基づいて、分散フィーダ3上の計量物の供給状態を判定する。そして、当該判定結果に応じて、分散重量目標値データ102に示される分散フィーダ3上に存在する計量物の目標値となる分散重量目標値DFtを補正し、分散重量目標値データ102を書き換える機能を有する。
【0036】
供給量制御部83は、分散重量目標値データ102に示される分散重量目標値DFtに基づいて、周知の手法であるPID制御によりクロスフィーダ2を制御する。
【0037】
排出量制御部84は、分散重量を示す分散重量データ103に応じて、分散フィーダ3(ベース31)の駆動継続時間Tを演算により求めて、分散フィーダ3を制御する。
【0038】
以上が、本実施の形態における組合せ計量装置1の構成および機能の説明である。なお、RAM9上に生成された各データは、適宜、記憶装置11に出力され記憶されるとともに、必要に応じて記憶装置11からRAM9上に読み出される。
【0039】
次に、組合せ計量装置1が計量物を所定量(計量目標値Tg)ずつ計量する動作について説明する。なお、以下、特に断らないかぎり、組合せ計量装置1の各部の構成は、CPU8によって制御される。
【0040】
図3は、本実施の形態における組合せ計量装置1の動作を示す流れ図である。組合せ計量装置1では、計量動作が開始されると、所定の初期設定(図示せず)が実行される。初期設定では、計量目標値Tg、分散重量目標値DFt、目標投入数N、駆動継続時間Tiniなどが設定され、記憶装置11に初期値として保存される。
【0041】
次に、供給量制御部83が、分散重量目標値データ102を参照しつつ、分散重量目標値DFtに基づいて、PID制御により、クロスフィーダ2を動作させて分散フィーダ3に計量物を供給する(ステップS1)。すなわち、本実施の形態における組合せ計量装置1では、分散重量目標値DFtを適切に制御することによって、分散フィーダ3上の計量物の分布状態(分散フィーダ3に対する供給状態)が制御される。なお、分散重量目標値DFtを制御する手法については後述する。
【0042】
なお、組合せ計量装置1におけるクロスフィーダ2の制御は、PID制御に限られるものではなく、例えば、分散重量目標値DFtを用いたON・OFF制御などであってもよい。また、より詳しくはステップS1は、後の処理と並行して実行される処理である。
【0043】
次に、組合せ計量装置1は組合せ計量処理(ステップS2)を実行する。ステップS2における組合せ計量処理について説明すると、まず、排出量制御部84が、予め分散重量データ103に基づいて求めておいた分散フィーダ3の駆動継続時間Tだけ分散フィーダ3を継続駆動させる。これにより、駆動継続時間Tに応じた量の計量物が分散フィーダ3から各放射フィーダ5に分散供給される。すなわち、本実施の形態における組合せ計量装置1では、駆動継続時間Tを適切に制御することによって、分散フィーダ3からの排出量を制御することができる。駆動継続時間Tを制御する手法については後述する。
【0044】
組合せ計量装置1は、分散フィーダ3の振動駆動と並行して、各放射フィーダ5(駆動機構51)を振動駆動させる。これにより、各放射フィーダ5上の計量物が対応するプールホッパ6に投入される。なお、このとき全放射フィーダ5のうち、対応する計量ホッパ7が空状態となっている放射フィーダ5のみが振動駆動される。
【0045】
分散フィーダ3および放射フィーダ5の1サイクル分の駆動が終了すると、放射フィーダ5から計量物の投入をうけたプールホッパ6の開閉ゲートが開放し、プールホッパ6内に保持されている計量物が計量ホッパ7に投入される。すなわち、空状態の計量ホッパ7にのみ新たに計量物が投入(搬送)される。
【0046】
次に、新たに計量物が投入された計量ホッパ7が、投入された計量物の重量(搬送量に相当する)を計量し、その計量結果をCPU8に出力する。CPU8では、各計量ホッパ7毎に得られた計量物の重量に基づいて、計量データ100が生成される。なお、CPU8は、新たに計量結果を出力した計量ホッパ7については当該出力に基づいて、本サイクルにおける計量データ100を生成し、それ以外の計量ホッパ7についてはそれまでの計量データ100に示されてる計量物の重量に基づいて、本サイクルにおける計量データ100を生成する。
【0047】
各計量ホッパ7に投入されている計量物の計量が終了し、本サイクルにおける計量データ100が生成されると、組合せ決定部80が計量データ100に基づいて、いずれの計量ホッパ7に投入されている計量物を互いに組み合わせると、その合計重量(袋詰め重量)が計量目標値Tgに最も近くなるかを判定する。さらに、判定結果に基づいて、当該サイクルにおいて投入動作を行う計量ホッパ7を選択し、選択した計量ホッパ7に対して開閉ゲートを開くように制御信号を出力する。これにより、選択された計量ホッパ7から集合シュートに計量物が投入され、排出シュートを介して袋詰めされる。
【0048】
さらに、組合せ決定部80は、投入動作を行った計量ホッパ7が投入した計量物の量を合計することにより、当サイクルにおける袋詰め重量を求めて履歴データ104を生成する。以上でステップS2の組合せ計量処理が終了する。
【0049】
組合せ計量処理が終了すると、次に、排出量制御処理(ステップS3)を実行する。図4は、排出量制御処理を示す流れ図である。排出量制御処理では、まず、計量装置4が分散重量DFwを計量して、その計量結果をCPU8に出力する。これにより、分散重量データ103が生成される(ステップS11)。
【0050】
分散重量データ103が生成されると、排出量制御部84が分散重量目標値データ102と分散重量データ103とを参照して、分散重量目標値DFtと分散重量DFwとを比較することにより、分散重量チェックを行う(ステップS12)。具体的には、分散重量DFwが分散重量目標値DFtより大きいか否かの判定が行われる。
【0051】
分散重量DFwが、分散重量目標値DFtより大きい場合(ステップS12においてYes)、排出量制御部84が、例えば数1により、分散フィーダ3の駆動継続時間Tに対する操作量Δtを演算する(ステップS13)。
【0052】
【数1】
Figure 0004128861
【0053】
次に、操作量Δtに基づいて、例えば数2により、駆動継続時間Tを求めて、以後、前述の組合せ計量処理(ステップS2)において、排出量制御部84が用いる駆動継続時間Tとして新たにセットする(ステップS14)。
【0054】
【数2】
Figure 0004128861
【0055】
なお、駆動継続時間Tは、図2において図示を省略しているが、初期値としては記憶されているDFiniが用いられ、以後ステップS14において更新されるたびに、当該駆動継続時間Tが記憶され用いられる。
【0056】
すなわち、組合せ計量装置1では、計量装置4により計量された計量物の量(分散重量DFw)に応じて、当該分散重量DFwが分散重量目標値DFtよりも大きい場合に、分散フィーダ3の駆動継続時間を短くするように制御が行われる。
【0057】
これにより、分散フィーダ3に分散重量目標値DFtよりも多く計量物が供給された場合(過大供給となっている場合)、排出量制御部84によって、分散フィーダ3の駆動継続時間Tが短くされることから、分散フィーダ3から排出される計量物の量が過大供給によって増加することを抑制することができる。したがって、効率のよい計量を行うことができる。
【0058】
一方、分散重量DFwが分散重量目標値DFt以下である場合(ステップS12においてNo)、ステップS13,S14の処理をスキップすることにより、現在設定されている駆動継続時間Tを維持して、排出量制御処理を終了し、図3に示す処理に戻る。
【0059】
次に、組合せ計量装置1は、履歴データ104に基づいて、組合せ計量装置1の稼働率が所定値以上であるか否かの判定を行う(ステップS4)。当該判定の結果、稼働率が所定値以上である場合には、分散重量目標値DFtを変更する処理(ステップS5)をスキップする。
【0060】
これにより、組合せ計量装置1で実行される制御において、操作される値である分散重量目標値DFtの値がそれぞれ維持されることから、現在の制御状態が維持される。したがって、不必要な制御動作を抑制することができ、制御効率を向上させることができる。なお、稼働率は、例えば、履歴データ104に示される袋詰め重量に基づいて、組合せ計量装置1の動作回数(組合せ計量処理の実行回数)に対して袋詰め重量が正常(袋詰め重量が計量目標値Tgに対して許容範囲にある場合をいう)となった回数の割合として求めることができる。
【0061】
一方、稼働率が所定値未満である場合(ステップS4においてNo)には、供給量制御処理(ステップS5)を実行する。図5は、供給量制御処理を示す流れ図である。供給量制御処理では、まず、検出部81により組合せ計量装置1における計量の状態検出処理が行われる(ステップS21)。
【0062】
ステップS21では、まず、検出部81が計量データ100を参照することにより、組合せ計量処理において空状態であった計量ホッパ7の数(以下、「空ヘッド数E」と称する)と、投入動作を行った計量ホッパ7の数(以下、「選択ヘッド数M」と称する)とを検出してカウントする。次に、履歴データ104を参照することにより、組合せ計量装置1における過量状態および軽量の有無を検出し、過量発生回数e1および軽量発生回数e2をカウントする。さらに、それぞれ検出された値(個数、回数)に基づいて、検出データ101を生成する。なお、過量状態には、過量とオーバースケールとの2つの状態がある。過量とは、ある計量ホッパ7が、予め定義された回数まで組合せに参加することができず、強制的に参加する形になった場合において、袋詰め重量が「許容重量」を超えた状態をいう。オーバースケールとは、1ヘッドあたりの計量ホッパ7に投入された計量物の重量値が計量目標値(+上限値)を超えた状態をいう。また、軽量とは、逆に袋詰め重量が許容重量より軽くなった場合の計量状態をいう。
【0063】
検出データ101が生成されると、組合せ計量装置1は、過量多発対応処理を実行する(ステップS22)。図6は、過量多発対応処理を示す流れ図である。過量多発対応処理では、まず、補正部82により、周期定義回数n0の動作が行われたか否かの制御周期チェックが行われる(ステップS31)。周期定義回数n0の動作が行われていない場合には、ステップS32ないしS36の処理をスキップして、過量多発対応処理を終了して、図5に示す処理に戻る。
【0064】
一方、周期定義回数n0の動作が終了しており、制御周期に該当する場合(ステップS31においてYes)、補正部82は、検出データ101を参照することにより、過量発生回数e1が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS32)。このような処理によって、組合せ計量装置1では、周期定義回数n0の動作が行われるたびに、その間の過量発生回数e1が所定値以上か否かが判定される。これは、組合せ計量装置1における過量状態の発生率(n1/n0)を求め、当該発生率が所定値以上であるか否かを判定する処理に相当し、過量状態が多発している状態であるか否かを判定することに相当する。
【0065】
これにより、組合せ計量装置1は、過量状態の発生率に基づいて、過量が多発している状態を検出することができる。したがって、後述する処理によって過量多発状態に対応して分散重量目標値DFtの補正を行うことにより、効率のよい計量を行うことができる。
【0066】
ステップS32における判定により、過量発生回数e1が所定値未満である場合(ステップS32においてNo)には、補正部82が連続回数カウンタをリセットする。そして、過量多発対応処理を終了し、図5に示す処理に戻る。なお、連続回数カウンタとは、過量多発状態(ステップS32における判定がYesとなる状態)に対する処理(ステップS35,S36)を連続して行った回数を示すカウンタである。
【0067】
一方、過量発生回数e1が所定値以上である場合(ステップS32においてYes)には、さらに、連続回数カウンタの値に基づいて、連続操作チェックを行う(ステップS34)。本実施の形態における組合せ計量装置1では、ステップS34において、連続回数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定する。すなわち、前回の制御周期においてステップS35,S36を実行した場合(ステップS34においてYesと判定される)には、連続回数カウンタをリセットして、過量多発対応処理を終了し、図5に示す処理に戻る。すなわち、補正部82は、後述するステップS35,S36の処理を連続して行う回数を所定回数以下(本実施の形態においては1回)となるように制御する。
【0068】
連続回数カウンタの値が「0」である場合には、補正部82により新たな分散重量目標値DFtnが演算される(ステップS35)。ステップS35の処理は、例えば、数3によって実行することができる。ただし、Kpは、分散重量目標値DFtの補正の度合いを示す数値(以下、「補正率」と称する)であって、ステップS35においては(Kp<1)を満たす定数である。
【0069】
【数3】
Figure 0004128861
【0070】
さらに、補正部82は、数4を実行することによって、新たな分散重量目標値DFtnを分散重量目標値DFtとしてセットするとともに(ステップS36)、連続回数カウンタをインクリメントする。すなわち、分散重量目標値データ102が新たに求めた分散重量目標値DFtnに書き換えられ、以後の処理(例えば、ステップS1)において参照される。
【0071】
【数4】
Figure 0004128861
【0072】
数3および数4が実行されることにより、分散重量目標値DFtが低下するため、以後、供給量制御部83の制御において(ステップS1)、クロスフィーダ2から分散フィーダ3に供給される計量物の量が減少する。したがって、各計量ホッパ7に投入される計量物の量が減少するため、組合せ計量装置1の過量状態が抑制される。
【0073】
また、補正部82が、ステップS35,S36の処理を所定回数以上連続して実行しないように制御することにより、分散重量目標値DFtを変換する処理による効果(計量ホッパ7に投入される計量物の量が減少することにより、過量状態が解消される効果)が得られるまで同様の処理が繰り返されることによる過剰制御を防止することができる。また、このような制御を行うことにより、制御周期(周期定義回数n0により定まる)を比較的短くすることができるため、過量多発状態に対する応答性を確保することができる。
【0074】
新たな分散重量目標値データ102が生成されると、組合せ計量装置1は過量多発対応処理を終了して、図5に示す処理に戻る。
【0075】
ステップS22の過量多発対応処理が終了すると、組合せ計量装置1は、分散重量データ103を参照し、分散重量DFwが所定値以下であるか否かを判定することより組合せ計量装置1の供給不足チェックを行う(ステップS23)。組合せ計量装置1に対する計量物の供給が不足している場合にはステップS24ないしS26の処理をスキップして、供給量制御処理を終了し、図3に示す処理に戻る。なお、この場合には、組合せ計量装置1の動作を終了するように構成してもよい。
【0076】
一方、組合せ計量装置1に対する計量物の供給が不足していない場合には、補正部82が、周期定義回数n1の動作が行われたか否かの制御周期チェックを行い(ステップS24)、周期定義回数n1の動作が行われていない場合には、ステップS25,S26の処理をスキップして、供給量制御処理を終了し、図3に示す処理に戻る。
【0077】
周期定義回数n1の動作がすでに行われている場合(ステップS24においてYes)には、検出データ101を参照することにより、周期定義回数n1の動作が行われている間の空ヘッド数Eの平均値(E/n3)および選択ヘッド数Mの平均値(M/n3)をそれぞれ演算する(ステップS25)。
【0078】
空ヘッド数Eの平均値および選択ヘッド数Mの平均値が求まると、組合せ計量装置1は、分類対応処理を実行する(ステップS26)。図7は、分類対応処理を示す流れ図である。また、図8は、組合せ計量装置1の計量状態に応じて分類される各段階ごとの補正率Kpを示す図である。
【0079】
本実施の形態における組合せ計量装置1の分類対応処理では、図8に示すように分散フィーダ3上の計量物の供給状態を判定し、「大不足」、「小不足」、「正常」、および「過供給」の4段階に分類する。大不足とは比較的計量物の不足の度合いが大きい段階であり、小不足とは比較的不足の度合いが小さい段階である。また、過供給とは計量物の量が多くなっている段階である。
【0080】
すなわち、まず、補正部82が、検出データ101に基づいて、組合せ計量装置1の分散フィーダ3に対する供給状態が「大不足」であるか否かの判定を行う(ステップS41)。補正部82は、軽量発生回数e2が所定の定義回数以上となっているか、または空ヘッド数Eの平均値が所定数(例えば1個)以上となっている場合に「大不足」であると判定する。分散フィーダ3の状態が「大不足」の段階であると判定された場合には、ステップS42が実行される。
【0081】
ステップS42の処理を簡単に説明すると、組合せ計量装置1では、ステップS42の処理が連続して実行される回数をカウントするカウンタに基づいて、図8に示す補正率Kr1ないしKrnのうちから補正率Kpを選択し、数3を実行することにより、分散重量目標値DFtnを演算する。ここで、補正率Kr1ないしKrnは、数5に示す関係を満たしていることが望ましい。
【0082】
【数5】
Figure 0004128861
【0083】
したがって、ステップS42の処理が連続して実行される場合に、その連続する回数に応じて、補正部82が数5に示す関係を満たすように補正率Kpを選択しつつ、新たな分散重量目標値DFtnを演算することにより、「大不足」における制御の応答性を確保しつつ、過剰制御を防止することができる。
【0084】
分散フィーダ3への供給状態が「大不足」でない場合(ステップS41においてNo)には、さらに、「小不足」であるか否かの判定が行われる(ステップS43)。補正部82は、空ヘッド数Eの平均値が所定数(例えば0.5)以上となっているか、または選択ヘッド数Mの平均値が目標投入数Nに対して所定の範囲より大きい場合に「小不足」であると判定する。分散フィーダ3への供給状態が「小不足」の段階であると判定された場合には、ステップS44が実行される。
【0085】
ステップS44の処理を簡単に説明すると、補正部82がステップS44の処理が連続して実行される回数をカウントするカウンタに基づいて、図8に示す補正率Ks1ないしKsnのうちから補正率Kpを選択し、数3を実行することにより、分散重量目標値DFtnを演算する。ここで、補正率Ks1ないしKsnは、数6に示す関係を満たしていることが望ましい。
【0086】
【数6】
Figure 0004128861
【0087】
したがって、ステップS44の処理が連続して実行される場合に、その連続する回数に応じて、補正部82が数6に示す関係を満たすように補正率Kpを選択しつつ、新たな分散重量目標値DFtnを演算することにより、「小不足」における制御の応答性を確保しつつ、過剰制御を防止することができる。
【0088】
分散フィーダ3への供給状態が「大不足」および「小不足」でない場合(ステップS43においてNo)には、さらに、「正常」であるか否かの判定が行われる(ステップS45)。補正部82は、選択ヘッド数Mの平均値が目標投入数Nに対して所定の範囲にある場合に「正常」であると判定する。分散フィーダ3への供給状態が「正常」の段階であると判定された場合には、ステップS46が実行される。
【0089】
ステップS46の処理を簡単に説明すると、補正部82がステップS46の処理が連続して実行される回数をカウントするカウンタに基づいて、図8に示す補正率Kt1ないしKtnのうちから補正率Kpを選択し、数3を実行することにより、分散重量目標値DFtnを演算する。ここで、補正率Kt1ないしKtnは、数7に示す関係を満たしていることが望ましい。
【0090】
【数7】
Figure 0004128861
【0091】
したがって、ステップS46の処理が連続して実行される場合に、その連続する回数に応じて、補正部82が数7に示す関係を満たすように補正率Kpを選択しつつ、新たな分散重量目標値DFtnを演算することにより、分散フィーダ3に対する供給状態が「正常」と分類される段階における制御の応答性を確保しつつ、過剰制御を防止することができる。
【0092】
分散フィーダ3への供給状態が「大不足」、「小不足」、「正常」のいずれでもない場合(ステップS45においてNo)には、補正部82は、分散フィーダ3への供給状態が「過供給」であるとみなして、ステップS47の処理を実行する。
【0093】
ステップS47の処理を簡単に説明すると、補正部82がステップS47の処理が連続して実行される回数をカウントするカウンタに基づいて、図8に示す補正率Ku1ないしKunのうちから補正率Kpを選択し、数3を実行することにより、分散重量目標値DFtnを演算する。ここで、補正率Ku1ないしKunは、数8に示す関係を満たしていることが望ましい。
【0094】
【数8】
Figure 0004128861
【0095】
したがって、ステップS47の処理が連続して実行される場合に、その連続する回数に応じて、補正部82が数8に示す関係を満たすように補正率Kpを選択しつつ、新たな分散重量目標値DFtnを演算することにより、分散フィーダ3に対する供給状態が「過供給」であると分類される段階における制御の応答性を確保しつつ、過剰制御を防止することができる。
【0096】
各段階における分散重量目標値DFtnの演算(ステップS42,S44,S46,S47)が終了すると、補正部82が、数4を実行することにより、新たに求めた分散重量目標値DFtnを分散重量目標値DFtとして分散重量目標値データ102を書き換え(ステップS48)る。さらに、分類対応処理を終了して、図5に示す処理に戻るとともに、供給量制御処理を終了して、図3に示す処理に戻る。
【0097】
これにより、以後、供給量制御部83によるクロスフィーダ2の制御は、新たに補正された分散重量目標値DFtに基づいて実行されるため、分散フィーダ3に供給される計量物の量が適切に制御される。
【0098】
このように、組合せ計量装置1では、分散フィーダ3への供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した段階に応じて、分散重量目標値DFtの補正量(補正率Kp)を変更しつつ、分散重量目標値DFtの補正を行うことから、より状況に応じた補正が可能となり、計量効率がさらに向上する。
【0099】
図3に示すステップS5の供給量制御処理が終了すると、組合せ計量装置1は、さらに、計量動作を継続するか否かを判定する(ステップS6)。そして計量動作を継続する場合はステップS1ないしS5の処理を繰り返して実行し、計量動作を継続しない場合は、処理を終了する。
【0100】
以上のように、本実施の形態における組合せ計量装置1は、計量データ100に基づいて生成される検出データ101に応じて分散重量目標値DFtを補正することができる。したがって、実測値に応じた分散重量目標値DFtの補正を行うことができることから、従来の装置のように予め設定された値にのみ基づいて制御する場合に比べて、分散フィーダ3に対する供給量制御の精度を向上させることができる。
【0101】
また、飛散防止筒を精密に駆動させる駆動機構など、特別な機構を用いることなく、分散フィーダ3に対する供給量制御を行うことができることから、装置構成をいたずらに複雑化させることもない。
【0102】
また、組合せ計量装置1の計量効率を向上させるために、最も精度よく制御すべき値(各計量ホッパ7に投入される計量物の量)に基づいて分散重量目標値DFtが制御されるため、さらに、計量効率が向上する。
【0103】
また、分散フィーダ3への供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した段階に応じて、分散重量目標値DFtの補正量(補正率Kp)を変更しつつ、分散重量目標値DFtの補正を行うことから、より状況に応じた補正が可能となり、計量効率がさらに向上する。
【0104】
また、連続回数カウンタを用いることによって、連続回数に応じて分散重量目標値DFtの補正量を変更しつつ補正を行うことにより、各段階に対する制御の応答性を確保しつつ、過剰制御を防止することができる。
【0105】
さらに、組合せ計量装置1は、計量状態に基づいて、過量状態の発生率を求め、当該発生率が所定値以上である場合に、分散重量DFwが減少する方向に分散重量目標値DFtを補正する。したがって、組合せ計量装置1が過量多発状態である場合に、すみやかに分散重量DFwを適切な値に補正することができ、効率のよい計量を行うことができる。
【0106】
また、連続回数カウンタを用いることによって、過量状態の発生率が連続して所定値以上となった場合、所定の割合(本実施の形態においては1/2)で分散重量目標値DFtの補正を行うことにより、過量多発状態における応答性を確保しつつ、過剰制御を防止することができる。
【0107】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0108】
例えば、上記実施の形態では、分散フィーダ3への供給状態を前述のように4段階に分類して判定しているが、これに限られるものではなく、さらに細分化するような判定をおこなってもよい。
【0109】
また、各処理の手順は、上記実施の形態に示されるものに限られるものではない。例えば、分散フィーダ3への供給状態を判定する場合において、「過供給」から検出するように判定を行ってもよい。
【0110】
また、CPU8による組合せ計量装置1の各構成の制御は、プログラムによるソフトウェアによって実現していたが、これらの機能を専用の演算回路を設けてハードウェアによって実現してもよい。
【0111】
また、上記実施の形態ではプログラムはROM10に予め記憶され実行されると説明したが、これに限られるものではなく、例えばCD−ROMなどから予め記憶装置11に読み込まれ記憶された後、実行されてもよい。
【0112】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、検出手段の検出結果に基づいて、分散手段上の被計量物の供給状態を判定して、分散重量目標値を補正することにより、実測値に基づく計量状態に応じて分散重量目標値を補正することができることから、制御精度を向上させることができる。したがって、効率のよい計量を行うことができる。また、別途、駆動機構などを設ける必要がなく、装置構成を複雑化させることがない。
また、請求項1に記載の発明では、補正手段が、供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した段階のそれぞれの連続発生回数に応じて、分散重量目標値の補正量を変更しつつ補正することにより、さらに状況に応じた補正が可能となることから、計量効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、検出手段の検出結果に基づいて、分散手段上の被計量物の供給状態を判定して、分散重量目標値を補正することにより、実測値に基づく計量状態に応じて分散重量目標値を補正することができることから、制御精度を向上させることができる。したがって、効率のよい計量を行うことができる。また、別途、駆動機構などを設ける必要がなく、装置構成を複雑化させることがない。
また、請求項2に記載の発明では、検出手段が、組合せ計量装置における計量状態に基づいて、組合せ計量装置における過量状態の発生率を求め、発生率が所定値以上である場合に、補正手段が分散重量目標値の補正を行うことにより、組合せ計量装置において過量状態が多発している場合に、すみやかに対応することができる。
【0113】
請求項に記載の発明では、補正手段が、供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した段階に応じて、分散重量目標値の補正量を変更しつつ補正することにより、さらに状況に応じた補正が可能となることから、計量効率を向上させることができる。
【0115】
請求項4に記載の発明では、検出手段が、組合せ計量装置における計量状態に基づいて、組合せ計量装置における過量状態の発生率を求め、発生率が所定値以上である場合に、補正手段が分散重量目標値の補正を行うことにより、組合せ計量装置において過量状態が多発している場合に、すみやかに対応することができる。
【0116】
請求項5に記載の発明では、過量の発生率が連続して所定値以上となった場合において、補正手段が、分散重量目標値の補正を連続して行う回数を所定回数以下とすることにより、応答性を確保しつつ、過剰制御を防止することができる。
【0117】
請求項6に記載の発明では、分散重量計量手段により計量された被計量物の量に応じて、分散手段の駆動継続時間を制御することにより、分散手段から排出される計量物の量を適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における組合せ計量装置の構成と各構成間の接続関係を示す図である。
【図2】主にCPUにより実現される機能構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態における組合せ計量装置の動作を示す流れ図である。
【図4】排出量制御処理を示す流れ図である。
【図5】供給量制御処理を示す流れ図である。
【図6】過量多発対応処理を示す流れ図である。
【図7】分類対応処理を示す流れ図である。
【図8】組合せ計量装置の計量状態に応じて分類される各段階ごとの補正率を示す図である。
【符号の説明】
1 組合せ計量装置
10 ROM
100 計量データ
101 検出データ
102 分散重量目標値データ
103 分散重量データ
104 履歴データ
2 クロスフィーダ
20 トラフ
21 駆動機構
3 分散フィーダ
30 分散テーブル
31 ベース
4 計量装置
8 CPU
80 組合せ決定部
81 検出部
82 補正部
83 供給量制御部
84 排出量制御部
T,Tini 駆動継続時間

Claims (6)

  1. 所定量の被計量物を計量する組合せ計量装置であって、
    前記組合せ計量装置に供給された前記被計量物を搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段により搬送された前記被計量物を分散して排出する分散手段と、
    前記分散手段上に存在する前記被計量物の目標値となる分散重量目標値に基づいて前記第1搬送手段を制御する供給量制御手段と、
    前記分散手段により分散して排出された前記被計量物をそれぞれ搬送する複数の第2搬送手段と、
    前記複数の第2搬送手段により搬送される前記被計量物の搬送量を、前記第2搬送手段ごとに計量する搬送量計量手段と、
    前記搬送量計量手段により計量された前記被計量物の搬送量に基づいて、前記第2搬送手段の空状態を検出するとともに、前記組合せ計量装置における計量状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記分散手段上の被計量物の供給状態を判定して、前記分散重量目標値を補正する補正手段と、
    を備え
    前記補正手段が、前記供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した前記段階のそれぞれの連続発生回数に応じて、前記分散重量目標値の補正量を変更しつつ補正することを特徴とする組合せ計量装置。
  2. 所定量の被計量物を計量する組合せ計量装置であって、
    前記組合せ計量装置に供給された前記被計量物を搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段により搬送された前記被計量物を分散して排出する分散手段と、
    前記分散手段上に存在する前記被計量物の目標値となる分散重量目標値に基づいて前記第1搬送手段を制御する供給量制御手段と、
    前記分散手段により分散して排出された前記被計量物をそれぞれ搬送する複数の第2搬送手段と、
    前記複数の第2搬送手段により搬送される前記被計量物の搬送量を、前記第2搬送手段ごとに計量する搬送量計量手段と、
    前記搬送量計量手段により計量された前記被計量物の搬送量に基づいて、前記第2搬送手段の空状態を検出するとともに、前記組合せ計量装置における計量状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記分散手段上の被計量物の供給状態を判定して、前記分散重量目標値を補正する補正手段と、
    を備え、
    前記検出手段が、前記組合せ計量装置における計量状態に基づいて、前記組合せ計量装置における過量状態の発生率を求め、前記発生率が所定値以上である場合に、前記補正手段が前記分散重量目標値の補正を行うことを特徴とする組合せ計量装置。
  3. 請求項2に記載の組合せ計量装置であって、
    前記補正手段が、前記供給状態を複数の段階に分類して判定し、分類した前記段階に応じて、前記分散重量目標値の補正量を変更しつつ補正することを特徴とする組合せ計量装置。
  4. 請求項1に記載の組合せ計量装置であって、
    前記検出手段が、前記組合せ計量装置における計量状態に基づいて、前記組合せ計量装置における過量状態の発生率を求め、前記発生率が所定値以上である場合に、前記補正手段が前記分散重量目標値の補正を行うことを特徴とする組合せ計量装置。
  5. 請求項2ないし4に記載の組合せ計量装置であって、
    前記発生率が連続して前記所定値以上となった場合において、
    前記補正手段が、
    前記分散重量目標値の補正を連続して行う回数を所定回数以下とすることを特徴とする組合せ計量装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の組合せ計量装置であって、
    前記分散手段に存在する前記被計量物の量を計量する分散重量計量手段と、
    前記分散重量計量手段により計量された前記被計量物の量に応じて、前記分散手段の駆動継続時間を制御する排出量制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする組合せ計量装置。
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