JPH10296192A - 多段階重量選別装置及び方法並びに多段階重量選別プログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents

多段階重量選別装置及び方法並びに多段階重量選別プログラムを記録した記憶媒体

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JPH10296192A
JPH10296192A JP10731297A JP10731297A JPH10296192A JP H10296192 A JPH10296192 A JP H10296192A JP 10731297 A JP10731297 A JP 10731297A JP 10731297 A JP10731297 A JP 10731297A JP H10296192 A JPH10296192 A JP H10296192A
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秀也 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計量値にばらつきがあり多段階選別される被
計量物に対し、各ランクでの総個数と総重量を満足させ
ることができ、また、選別後の総重量を規定された表記
重量に近接させることができること。 【解決手段】 処理手段12は各ランクのリミット値同
士間に固定ゾーンが設定され、また、各リミット値を中
心として所定の重量範囲のグレーゾーンが設定される。
秤量手段で計量された被計量物の計量値Dが固定ゾーン
の重量範囲内のときには対応するランクに選別され、グ
レーゾーンの重量範囲内のときには各ランクの目標平均
重量に対する計量値Dの累積偏差に基づき隣接するラン
クのいずれかのうち最適なランクに振分けて選別され、
対応するランクの排出シュートから被計量物を排出す
る。被計量物は総重量、及び総個数を満足するまで連続
的に排出され箱詰めされるがグレーゾーンにより入れ目
を減少できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被計量物の計量値
に基づき多段階のランク別に被計量物を選別する多段階
重量選別装置及び方法、並びにプログラムされたコンピ
ュータによって多段階重量選別を制御する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多段階重量選別装置は、予め被計量物を
予め複数のランクに区分する設定がなされ、供給された
被計量物の計量値によって対応するランクに排出処理さ
れる構成となっている。この多段階重量選別装置の構成
は、同出願人の出願による特公平2−16978号公報
に開示されている。
【0003】装置を鮮魚の多段階選別に適用した例を図
7の概要図を用いて説明する。各ランクは、いずれも一
様に7.5kgの表記重量を満たすよう箱詰めされる。
また、各ランク内の尾数は、それぞれ40尾、45尾、
50尾、55尾、60尾等の規定された尾数に設定され
るものとする。例えば、55尾7.5kgのランクでは
1尾の平均目標質量が136g、60尾7.5kgのラ
ンクでは1尾の平均目標質量が125gとなる。
【0004】そして、被計量物の計量後のランク分けの
ために隣接するランクの平均目標質量同士の中間値
(5:5の比率)をリミット値Lとし、このリミット値
Lを基準とする計量値によりいずれかのランクに振り分
ける方法が汎用されている。例えば、55尾と60尾を
ランク分けするためのリミット値Lは136gと125
gの中間値、即ち130.5gとして設定され、計量値
が130gの鮮魚は60尾のランクに選別処理され、1
40gの鮮魚は55尾のランクに選別処理される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リミッ
ト値を上述のように設定することは、被計量物の計量値
の確率分布が一様分布である場合には有効であるが、自
然漁獲、収穫物としての鮮魚等では漁獲時期や漁獲場所
等の要因で各計量値の分布にばらつきが生じるため、そ
のまま使用すると以下のような問題を生じる。
【0006】例えば、計量値が40尾〜60尾の間で図
示のように正規分布していたとして、リミット値近傍の
鮮魚が多く計量された場合、例えば130.5gをリミ
ット値としたとき、130g前後の鮮魚が連続して計量
されたとき、この60尾のランクにおける箱詰重量は
7.5kgより重い重量として出荷されることになる。
同時に、55尾のランクは7.5kgより軽い重量とな
る。
【0007】箱詰め後の重量は、規定された表記重量未
満となることは好ましくなく、概ね選別装置を取り扱う
出荷業者は、箱詰重量を表記重量(7.5kg)+入れ
目(100g程)とした目安で出荷している。従来のリ
ミット値の設定では、この入れ目を規定された表記重量
に近づけることができず、さらに、入れ目を設けていて
もこの入れ目よりさらに重い重量のまま出荷されてお
り、不要な損失分を解消できない状態のままであった。
【0008】特に、多段階重量選別装置は、大量の鮮魚
を短時間で多段階選別して出荷する必要がある出荷業者
に設置された場合、各箱毎に生じる余計な損失分だけで
も多額になる。このように、どのランクにおいても箱詰
重量をできるだけ表記重量(7.5kg等)に近づけた
い要望があるものの、具体的に解決する手段は提示され
ていない。
【0009】尚、リミット値を手動調整し、隣接するラ
ンクの平均目標質量同士間の比率を可変することも考え
られるが、この手動調整では各複数のリミット値をそれ
ぞれ個別に調整しなければならず誤設定が起きやすい。
また、入れ目を減少させるためには、被計量物の計量値
の分布定数を把握した上で各複数のリミット値を調整し
なければならないため、習熟者でなければ行えなかっ
た。ここで誤設定された場合には隣接するランクでの箱
詰重量が表記重量を下回ったり、大幅に上回ることがあ
る。
【0010】さらに、上記図を用いて説明した分布定数
(計量値のばらつき)が図中点線方向等へ移動したり、
分布定数自体が変化(分布カーブの高さの変化等)した
ときには、その都度リミット値を手動調整し直さなけれ
ばならず煩雑となる。この分布定数は、鮮魚の漁獲時期
や漁獲場所等の違い等を要因として変化する。
【0011】上記説明では、被計量物が漁獲される鮮魚
とした例を説明したが、これに限らずそれぞれ計量値が
異なる被計量物が予め総個数と総重量が規定された上で
多段階の重量選別を行うときには、同様の問題が生じ
る。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためなされ
たものであり、計量値にばらつきがあり多段階選別され
る被計量物に対し、各ランクでの総個数と総重量を満足
させ、かつ選別後の総重量を規定された表記重量に近接
させることができる多段階重量選別装置及び方法並びに
多段階重量選別プログラムを記録した記憶媒体を提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の多段階重量選別装置は、被計量物の計量値
に応じて複数段階に選別する多段階重量選別装置におい
て、被計量物の重量を計量する秤量手段と、複数ランク
の重量範囲を規定するリミット値が設定され、前記秤量
手段から出力された被計量物の計量値に応じて該被計量
物のランクを判別し対応するランク指定信号を出力する
指示器と、前記複数のランクに応じて複数設けられ、前
記指示器から出力されるランク指定信号に基づき前記被
計量物を該当するランクに排出させる排出シュートと、
を具備し、前記指示器には、隣接するランク同士間の前
記重量範囲を規定するリミット値に基づき、該隣接する
一対のリミット同士間に夫々ランク選別用の固定ゾーン
を設定し、また、該リミット値を中心として前後に所定
の重量範囲で振分け用のグレーゾーンを設定するグレー
ゾーン設定手段と、前記被計量物の計量値が前記固定ゾ
ーンあるいはグレーゾーンのいずれかを判別し、固定ゾ
ーンの重量範囲内であったときには該当するランクに選
別し、グレーゾーンの範囲内であったときには累積偏差
処理手段の処理結果を受けて隣接するランクのいずれか
に振分けて選別するランク選別手段と、前記被計量物の
計量値が前記グレーゾーンの範囲内であったときには、
隣接する両ランクの目標平均重量に対する今回の計量値
の偏差を累積加算した想定結果が一方のランクの目標平
均重量を下回る場合、前記ランク選別手段に対し該ラン
クの他方のランクに振分け選別させる累積偏差処理手段
と、が設けられたことを特徴としている。
【0014】また、請求項2記載のように、前記累積偏
差処理手段で処理される累積偏差は、該当ランクに対す
る被計量物の排出個数が規定された個数に達する毎にリ
セットされる構成としてもよい。
【0015】また、請求項3記載のように、前記グレー
ゾーン設定手段で設定されたグレーゾーンによって両ラ
ンクに振り分けられる被計量物は、それぞれのランクへ
の振分けの個数が均等となるよう重量方向に移動させる
補正処理を実行するリミット補正手段を備えた構成とす
ることもできる。
【0016】また、請求項4記載のように、前記リミッ
ト補正手段は、被計量物が予め設定された回数計量され
る毎に前記グレーゾーンの補正処理を実行する構成とし
てもよい。
【0017】また、請求項5記載のように、前記リミッ
ト補正手段は、手動操作により任意の時期に前記グレー
ゾーンの補正処理を実行する構成としてもよい。
【0018】本発明の多段階重量選別方法は、被計量物
の計量値に応じて複数段階に選別する多段階重量選別方
法において、複数設けられるランクの重量範囲を規定す
るリミット値に基づき、該隣接する一対のリミット同士
間に設定された夫々ランク選別用の固定ゾーンと、該リ
ミット値を中心として前後に所定の重量範囲で振分け用
のグレーゾーンを設定する選別範囲設定工程と、被計量
物の重量を計量する計量工程と、前記被計量物の計量値
が前記固定ゾーンあるいはグレーゾーンのいずれかを判
別して固定ゾーンの重量範囲内であったときには該当す
るランクに選別し、グレーゾーンの範囲内であったとき
には累積偏差処理を実行させるランク選別工程と、前記
累積偏差処理の移行時には、隣接する両ランクの目標平
均重量に対する今回の計量値の偏差を累積加算した想定
結果が一方のランクの目標平均重量を下回る場合、前記
ランク選別手段に対し該ランクの他方のランクに振分け
選別させる累積偏差処理工程と、を含むことを特徴とし
ている。
【0019】また、請求項7記載のように、前記累積偏
差処理工程で処理される累積偏差は、該当ランクに対す
る被計量物の排出個数が規定された個数に達する毎にリ
セットされ、新たな累積偏差処理が実行される構成とし
てもよい。
【0020】また、請求項8記載のように前記選別範囲
設定工程で設定されたグレーゾーンは、両ランクに振り
分けられる被計量物の個数がそれぞれ均等となるよう重
量方向に移動させる補正処理が実行される構成としても
よい。
【0021】また、請求項9記載のように、前記補正処
理は、被計量物が予め設定された回数計量される毎に実
行される構成とすることもできる。
【0022】また、請求項10記載のように、前記補正
処理は、手動操作により任意の時期に実行される構成と
することもできる。
【0023】また、請求項11記載のように、本発明の
多段階重量選別プログラムを記録した記憶媒体は、コン
ピュータによって被計量物を計量値に応じて複数段階に
選別するための多段階重量選別プログラムを記録した記
憶媒体であって、該選別プログラムは、設定された各ラ
ンクの重量範囲を規定するリミット値に基づき、該隣接
する一対のリミット同士間に夫々ランク選別用の固定ゾ
ーンを設定し、また、該リミット値を中心として前後に
所定の重量範囲で振分け用のグレーゾーンを算出させ、
前記被計量物の計量値の入力時には、該計量値が前記固
定ゾーンあるいはグレーゾーンのいずれかを判別し、固
定ゾーンの重量範囲内であったときには該当するランク
に選別し、グレーゾーンの範囲内であったときには累積
偏差処理を実行させ、前記累積偏差処理への処理移行時
には隣接する両ランクの目標平均重量に対する今回の計
量値の偏差を累積加算した想定結果が一方のランクの目
標平均重量を下回る場合、前記ランク選別手段に対し該
ランクの他方のランクに振分け選別させることを特徴と
している。
【0024】また、請求項12記載のように、前記累積
偏差処理は、該当ランクに対する被計量物の排出個数が
規定された個数に達する毎にリセットされ、新たな累積
偏差処理が実行される構成としてもよい。
【0025】また、請求項13記載のように、前記設定
されたグレーゾーンは、両ランクに振り分けられる被計
量物の個数がそれぞれ均等となるよう重量方向に移動さ
せる補正処理が実行される構成としてもよい。
【0026】また、請求項14記載のように、前記補正
処理は、被計量物が予め設定された回数計量される毎に
実行される構成としてもよい。
【0027】また、請求項15記載のように、前記補正
処理は、手動操作により任意の時期に実行される構成と
してもよい。
【0028】各ランク間の境界値(リミット値)Lnに
対しては、装置の指示器5を操作してグレーゾンの割合
を入力すると、このリミット値Lnを中心として前後に
所定の重量範囲のグレーゾーンG、及びグレーゾーンに
重ならない固定ゾーンXが算出される。被計量物は秤量
手段3で計量された後、計量値Dは複数のリミット値L
nによりいずれのランクであるかが判別される。このラ
ンク判別時に計量値Dが固定ゾーンXの重量範囲内であ
った場合にはこの固定ゾーンXのランクに選別される。
一方。計量値DがグレーゾーンGの重量範囲内であった
場合には、累積偏差処理手段12cにより各ランクの目
標平均重量Cnに対する今回の計量値Dの偏差が算出加
算、この加算によって想定結果が一方のランクの目標平
均重量を下回る場合、前記ランク選別手段に対し該ラン
クの他方のランクに振分け選別処理させる。この選別処
置により被計量物は対応するランクの排出シュート4か
ら排出される。これにより、隣接するランクにおいて重
いランク側に選別された被計量物の総重量が軽くなるこ
とを防ぐことができ、規定された箱詰め重量を満たしつ
つ、入れ目を減少できるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、多段階重量選別装置を示
す側面図である。装置は、被計量物を重量別に多段階選
別する選別ユニット1と、選別ユニット1内の搬送コン
ベア2の搬送途中に設けられた秤量手段3、及び複数の
排出シュート4(4a〜4n,nは個数)と、装置各部
を制御する指示器5で大略構成されている。
【0030】選別ユニット1上には、被計量物が投入さ
れる導入ユニット6が設けられ、投入された被計量物は
この導入ユニット6上で均されながらA方向に搬送さ
れ、C点で反転する際に選別ユニット1の搬送コンベア
2上に移載される。選別ユニット1は駆動手段7により
図中方向に搬送駆動され、搬送途中に設けられた秤量手
段3で被計量物の計量値が測定される。測定された計量
値は指示器5に出力され、指示器5は予め複数設定され
た各ランクのうちいずれに相当するかを判断する。この
ランク分けの構成は前述したため省略する。
【0031】そして、被計量物が対応するランクの排出
シュート4n部分に達したとき、指示器5は該排出シュ
ート部分に設けられた選別ゲートを選択的に作動させ、
被計量物をこのランクの排出シュート4nに排出させ
る。排出シュート4の端部には、それぞれ同一の大きさ
の収容箱が用意されており、この箱に予め設定された総
重量に達するまで箱詰めさせる。ここで指示器5は、各
排出シュート4から排出された被計量物の計量値をそれ
ぞれ加算して箱詰めの総重量に達するまで排出させる。
【0032】図2は、指示器5内に設けられるハードウ
ェア構成を示す図であり、第1の実施形態の要部が示さ
れている。指示器5には、キーボード等からなる操作手
段10と、CPUからなり被計量物をランク選別する処
理手段12と、RAM,ROM等のメモリからなる記憶
手段13が設けられている。うち、操作手段10は指示
器5の筐体に設けられ外部操作可能であり、処理手段1
2、記憶手段13は筐体内の回路ユニットに設けられ
る。
【0033】操作手段10からは、各ランク共通の総重
量Wt(箱詰め重量)、各ランク別の総個数Bn、上限
リミット値Lu、下限リミット値Ld、分配定数α、グ
レーゾン割合(%)等が入力される。総個数Bnは、被
計量物の重量値のばらつきに対応して複数(B1〜B
n)設定される。
【0034】処理手段12には、入力された各パラメー
タに基づき各ランクのグレーゾーンG1〜Gn(n=1
〜n)を設定するグレーゾーン設定手段12aと、被計
量物の計量値Dに応じてこの被計量物を対応するランク
に選別しランク指定信号Rを出力するランク選別手段1
2bと、ランク選別手段12の選別処理の実行において
参照されるものであり、被計量物の計量値Dに基づき累
積偏差を算出する累積偏差処理手段12cが設けられ
る。
【0035】グレーゾーン設定手段12aは、まず、入
力された総個数Bnと各ランク別の総個数Bnに基づき
各ランク選別のために複数の目標平均重量Cnと、リミ
ット値Ln(n=1〜n)を算出するもので、この算出
の工程で記憶手段13に一時的な各記憶ファイルを作成
する。記憶手段13には、前記処理手段12で算出され
た目標平均重量Cn記憶ファイル(n=1〜n)、リミ
ット値Ln記憶ファイル(n=1〜n)、上下限リミッ
ト値Lu,Ldが記憶されるLu,Ld記憶ファイル、
累積偏差記憶ファイル等が作成される。上下限リミット
値Lu,Ldは、多段階選別時に過少、過大重量の被計
量物Dをランク分け処理から排除し排出シュート4のう
ち不良ランクとして割り付けられた排出シュート4部分
から排出させるために用いられる。
【0036】グレーゾーン設定手段12aにおける上記
各ランク別のリミット値Lnの算出処理を説明すると、
操作手段10から各ランク共通の総重量Wt(箱詰め重
量)、各ランク別の総個数Bnが入力される、総重量W
tは、各ランク共通の大きさの箱の表記重量Whと入れ
目Wiの合計値であり、被計量物は箱に対し表記重量に
加えこの入れ目分だけ余分に入れることを目標として入
力される。また、総個数Bnは、各ランク別の箱で夫々
異なり、各ランク別の箱に入れられる被計量物の総個数
が入力される。
【0037】そして、グレーゾーン設定手段12aは、
Wtと、Bnに基づき各ランク別の目標平均重量Cnを
下記式を実行して得る。 Cn=Wt/Bn…(1) (但しnは1〜n) 得られたCnは、このグレーゾーン設定手段12aに設
定される。
【0038】上記(1)式は、あるランクでの目標平均
重量Cnを示すものであり、処理手段12は全ランクの
目標平均重量C1〜Cnが得られるまで上記式(1)を
繰り返し処理して得る。次に、各ランク別のリミット値
Lnを算出処理するために、基準とするランクとこのラ
ンクに隣接するランクの目標平均重量C1〜Cnをグレ
ーゾーン設定手段12aから読み出す。例えばランク1
を基準としたとき、ランク1とランク2それぞれの目標
平均重量C1(Cn)、C2(Cn+1)が読み出され
る。
【0039】次に、読み出したランクの目標平均重量C
n,Cn+1、予め設定された固定の分配比率αに基づ
き基準のランクにおけるリミット値Lnを下記式を実行
して算出する。 Ln=Cn+((Cn+1)−Cn)×α)…(2) (但しnは1〜n、α=0.5) 得られたLnは、リミット値Ln記憶ファイルに一時的
に記憶される。上記(2)式は、ある基準としたランク
での上限のリミット値Lnを示すものであり、処理手段
12は全ランクのリミット値L1〜Lnが得られるまで
上記式(2)を繰り返して得る。
【0040】上記一連の処理により、各ランクの目標平
均重量Cnと、各ランクにおけるリミット値Lnが得ら
れる。次に、各ランクのリミット値Lnにグレーゾーン
Gを設定する。グレーゾーンGは、リミット値Lnを中
心とする重量の前後重量に所定割合を附す。この割合は
操作手段10からG割合%として入力され、例えば割合
が±20%として入力されたとき、グレーゾーン設定手
段12aは各ランクLnの重量を中心として前後20%
の重量範囲をグレーゾーンG1〜Gnとして設定保持す
る。このグレーゾーンG1〜Gnの設定と同時に各ラン
クの固定ゾーンX1〜Xnが設定される。具体的説明す
ると、固定ゾーンX2は隣接する2つのグレーゾーンG
1,G2の重量範囲に基づき重量範囲が設定される。即
ちこの固定ゾーンX2の重量範囲の最小重量はグレーゾ
ーンG1の上限値に重ならないそれより重い重量に設定
され、最大重量はグレーゾーンG2の下限値に重ならな
いそれより軽い重量に設定される。
【0041】図3は、横軸を重量として各ランクC1〜
C5と、各グレーゾーンG1〜G4の設定状態を示す図
である。図示のように分配比率αが0.5に設定されて
いた場合には、各隣接するランクの目標平均重量Cn同
士の中間値がリミット値Lnとして設定され、このリミ
ット値Lnを中心として前後±20%がグレーゾーンG
1〜G4に設定され、同時に固定ゾーンX1〜X5が設
定される。
【0042】具体例を用いて説明すると、被計量物とし
て鮮魚を多段階重量選別する場合に、各箱に箱詰めされ
る総重量Wtは7.5Kgで共通とし、各ランクでの総
個数(総尾数)は、それぞれ60尾,55尾,…,40
尾というように5ランクのランク分けが規定され、設定
された分配比率αが0.5であった場合で説明する。こ
の場合、Wtと各Bnの入力により、各ランクにおける
目標平均重量Cnはそれぞれ図示のようにC1=125
g,C2=136g,…,C5(Cn)=188gとし
て算出される。また、C1のランクにおけるリミット値
L1は、これらC1,C2の中間値の重量130.5g
となり、C2のランクのL2は143g,…,C4のL
4(Ln)は177.5gとなる。そして、各ランクの
リミット値L1〜L4には、このリミット値L1〜L4
の重量を中心として前後20%の領域がグレーゾーンG
1〜G4として設定され、同時に固定ゾーンX1〜X5
が設定される。このグレーゾーンG1〜G4は計量値D
の入力時にこの被計量物の計量値DがグレーゾーンG1
〜G4の範囲内であるとき、この被計量物を隣接するラ
ンクのいずれか一方に振り分けるものであり、後述する
累積偏差の判別処理を経ていずれのランクに振り分ける
かが決定される。
【0043】ランク選別手段12bは、被計量物の計量
毎に入力される計量値Dが複数のランクのうちどのラン
クに属するかを判別し、ランク指定信号Rを出力する。
この判別は、被計量物の計量値Dが固定ゾーンX1,X
2,…,X5の重量範囲内であったときには、この固定
ゾーンのランクであると判別し対応するランク指定信号
Rを出力し、被計量物の計量値DがグレーゾーンG1,
G2,…,G4の重量範囲内であったときには、累積偏
差処理手段12cの処理結果に基づき隣接するランクの
いずれかのランク指定信号を出力する。ランク指定信号
Rに基づき多段階重量選別装置は、上述したように被計
量物が対応するランクの排出シュート4n部分に達した
とき対応する選別ゲートを選択的に作動させて被計量物
をこのランクの排出シュート4nに排出する。
【0044】処理手段12に設けられる累積偏差処理手
段12cは、被計量物の計量毎に入力される計量値Dに
基づき、各ランクの目標平均重量Cnを読み出し、各ラ
ンクの累積偏差を加算処理する。図4は、処理手段12
が実行するランク選別処理のフローチャートである。同
図を参照して累積偏差の処理を説明する。
【0045】入力された計量値Dは重量の重いランクか
ら順にランク選別されていく。まず、計量値Dがランク
5の固定ゾーンX5の範囲内であるか否かが選別される
(SP1)。範囲内である場合には(SP1-YES)、ラ
ンク5である旨のランク指定信号が出力される。このと
き、累積偏差処理手段12cは、ランク5の累積偏差を
下記式(4)を実行して求める(SP2)。 累積偏差=Σ(D−C5)…(4) (但し、C5はランク5の目標平均重量) 即ち、目標平均重量C5に対する計量値の偏位重量分が
加算され、このランク5の加算後の累積偏差は記憶手段
13の累積偏差記憶ファイルに格納される。
【0046】また、SP1がNOであり計量値Dがグレ
ーゾーンG4の範囲内である場合には(SP3-YES)、
累積偏差処理手段12cは被計量物をランク5あるいは
ランク4のいずれかに振り分ける振分け処理を実行す
る。始めに累積偏差記憶ファイルからランク5の累積偏
差を読み出し、今回の計量値Dについて上記(4)式で
示した演算を実行して新たな累積偏差を求める。そし
て、この求められた累積偏差が0を越えるか否かが判定
される(SP4)。判定結果、累積偏差が0を越えると
きには、ランク5の目標平均重量C5を下げないため規
定された箱詰め重量を満足するものであるため、累積偏
差処理手段12cはこの被計量物をランク5に振り分け
る旨をランク選別手段12bに出力する(SP4-YE
S)。以降、SP2の処理が実行され今回の計量値Dを
含む累積偏差が累積偏差記憶ファイルに更新格納され
る。
【0047】一方、SP4にて累積偏差の数値が0以下
になるときには、ランク5の目標平均重量C5を実質的
に下げることとなり、規定事項である箱詰め重量を満た
せない恐れがある。このときには、この被計量物をラン
クに振り分ける旨をランク選別手段12bに出力する。
同時に今回の計量値Dについて上記(4)式を用いてラ
ンク4での累積偏差処理(SP5)が実行される。
【0048】以降、ランク1に至るまで計量値Dの入力
毎に、固定ゾーンXとグレーゾーンGに基づく、ランク
選別処理と、各ランク別の累積偏差が算出されるように
なっている。尚、ランク選別手段12bは計量値が上限
リミット値Luより重い場合、及び下限リミット値Ld
より軽い場合には、不良ランクであるとして対応する排
出ユニット4部分に排出する。そして、被計量物の計量
値DがグレーゾーンGにある場合には、隣接するいずれ
かの固定ゾーンXのランクに振り分けられ、振り分けら
れたランクでの累積偏差が求められるようになってい
る。
【0049】具体例で説明すると、被計量物としての鮮
魚は、導入ユニット6上で均された後、選別ユニット1
に移載される。この鮮魚は秤量手段3で計量されると、
計量値Dが指示器5に出力される。指示器5内のランク
選別手段12bは、測定された計量値Dがどのランクで
あるかを判別する。例えば計量値Dが137gである場
合、固定ゾーンX2の範囲内でありこの鮮魚はランク2
(55尾)であると判別され、ランク2のランク指定信
号Rが選別ユニット1に出力される。これにより選別ユ
ニット1は、この鮮魚が対応するランクの排出シュート
4に達したときに対応するランク2の選別ゲートを選択
的に作動させて被計量物をこのランク2の排出シュート
4に排出させる。また、計量値Dが141gである場
合、グレーゾーンG2の範囲内でありこの鮮魚は累積偏
差処理手段12cにより累積偏差を用いた判別処理がな
される。結果、累積偏差が0以上であればランク3(5
0尾)であると判別され、一方累積偏差が0未満であれ
ばランク2(55尾)であると判断される。
【0050】上述の如く、各ランクのリミット値Ln部
分にグレーゾーンGを設け、計量値DがグレーゾーンG
の範囲内であったときには、累積偏差に基づき隣接する
いずれかのランクに振り分ける構成とすることにより、
各ランクでの入れ目を減少でき箱詰重量を表記重量に近
づけることができるようになる。特に上記累積偏差処理
では、重量の重い側のランクを基準にこの重い側のラン
クの平均重量Cnを低下させない構成であるから、設定
した目標平均重量Cnの入力のみで総重量に達するまで
被計量物が選別処理され、箱詰め重量(総重量)を表記
重量に近接させることができ、同時に箱詰め重量が表記
重量を下回ることがない。即ち、入れ目分を設定せずと
もよく、各ランクの入れ目を減少でき出荷の損失を低減
化できるようになる。
【0051】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図5は、第2実施形態の構成図であり、第1の実施形態
で説明した図2と同一構成部には同一符号を附し説明を
省略する。この実施形態では、前記累積処理手段12c
による累積偏差の加算処理を所定の箱詰め数毎にリセッ
トする構成としている。累積処理手段12cは、計量値
Dの入力により所定ランクでの累積加算処理(図4記
載)を実行する毎に該ランクの箱詰個数Nをカウント
し、記憶手段13の箱詰個数記憶ファイルに更新記憶す
る構成とする。そして、各ランク別の箱詰個数Bnは、
予め操作手段10から入力されており、累積処理手段1
0は、所定ランクでの箱詰個数NがBnに達したとき、
該ランクの累積偏差記憶ファイルに記憶されていた累積
偏差を0クリアする。
【0052】これにより、各ランクにおいて規定の箱詰
め個数、例えば図3に示すランク2での箱詰め尾数55
尾に達したときにこのランク2の累積偏差がリセットさ
れるから、新たな箱詰めに過去の累積偏差が参照される
ことなく、累積偏差の過剰な加算が防止でき、各箱での
総重量Wtの自然増加及び自然減少が防止できるように
なる。
【0053】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。図6は、この第3の実施形態の構成図であり、第1
の実施形態で説明した図2と同一構成部には同一符号を
附し説明を省略する。この実施形態では、連続的に被計
量物を計量していく途中において前記グレーゾーン設定
手段12aで設定されるリミット値Lnの値を選別結果
に基づき自動的に補正して選別精度をさらに向上させよ
うとするものである。このとき、リミット値Lnを中心
として設定されているグレーゾーンGはリミット値Ln
の可変に追従する。
【0054】前述した第1の実施形態では、グレーゾー
ンGの重量範囲の基であるリミット値Lnは、各ランク
の目標平均重量Cnの略中間位置の重量値に固定して設
定される構成であり、被計量物の計量値Dがグレーゾー
ンG内であったとき累積偏差処理手段12cの累積偏差
処理に基づき隣接するいずれかのランクに振り分けられ
る処理がなされる。この実施の形態では、リミット値L
n自体をグレーゾーンGで振分けたランクnとランクn
+1への振分けの割合に基づき所定時期に最適値に移動
補正することにより、この隣接するランクへの振分け回
数に応じてリミット値Lnを移動させバランスを均等化
させようとするものである。
【0055】このため、この第3の実施形態では、各ラ
ンクのリミット値Ln、各グレーゾーンG別でランクn
に振り分けられた個数Aと、同グレーゾーンGでランク
n+1に振り分けられた個数B、同グレーゾーンGでラ
ンクnとランクn+1に振り分けたい理想比率(固定
値)J、グレーゾーンGの幅H、移動係数βを用いて所
定時期(例えば計量回数X経過時)にこのランクのリミ
ット値Lnを補正する。上記各パラメータJ,H,βは
操作手段10から入力され、Xは処理手段12のカウン
ト値が参照され、記憶手段13に各ファイルとして格納
される(うち、図6には主要なパラメータ記憶ファイル
のみ記載した)。補正のタイミングは、X経過時(例え
ば1000個計量時)に自動的に実行される、あるいは
所定時期に操作手段10の手動操作で実行される。
【0056】そして、リミット値補正手段12dは、上
記各記憶ファイルを参照して下記式(5)の演算処理を
実行することによりリミット値Lnを補正する。
【0057】
【数1】
【0058】但し、βは移動係数(β<0〜1)であ
り、リミット値Lnの移動具合を示すものであり、数値
が小さいほどリミット値Lnの移動量は小さく(鈍く)
なり、大きいほど大きく(敏感に)移動する。また、理
想比率Jは、0.5に設定記憶され、この0.5はこの
グレーゾーンGでランクnとランクn+1に対し被計量
物を均等な個数に振り分けたい旨を示す。この理想比率
Jの数値は可変設定可能である。
【0059】被計量物の計量値DがあるグレーゾーンG
の範囲内であり、このグレーゾーンGnにてランクnに
振り分けた回数Aと、他方のランクn+1に振り分けた
回数Bが同一の状態で所定時期Xに上記式(5)を演算
実行すると、それまでのリミット値Lnは移動しないこ
とになる。一方、このグレーゾーンGにてランクnに振
り分けた回数Aが、ランクn+1に振り分けた回数Bよ
り多くなった状態で前記所定時期Xでの上記式(5)を
演算実行すると、それまでのリミット値Lnはランクn
+1側に所定量(H×β)分だけ移動補正される。ま
た、このグレーゾーンGにてランクnに振り分けた回数
Bが、ランクn+1に振り分けた回数Aより多くなった
状態で前記所定時期Xでの上記式(5)を演算実行する
と、それまでのリミット値Lnはランクn側に所定量
(H×β)分だけ移動補正される。
【0060】このように、リミット値Ln(グレーゾー
ンGを含む)を移動自在な構成としてグレーゾーンGで
振分けたランクnとランクn+1への振分けた回数の割
合に基づき所定時期に最適値に移動補正することができ
るようになり、グレーゾーンGでの振分け状態が一方の
ランクに偏った場合であってもリミット値Ln自体が移
動することにより、隣接する両ランクに対する被計量物
の選別バランスを均等にでき、一方のランクにのみ偏っ
て排出されることを極力防止できるようになる。結果と
して、各ランクでの箱詰め重量を表記重量に近接させる
ことができるようになる。
【0061】このようにリミット値Lnを移動させる構
成により、被計量物の重量のばらつきがあった場合(例
えば正規分布)や、このばらつき具合(確率分布)が変
化した場合においても、このばらつきに応じてリミット
値Lnが補正される構成であり、各種被計量物を同一装
置で多段階選別できるようになる。特に、被計量物が自
然漁獲、収穫物である場合(例えば鮮魚等)では漁獲時
期や漁獲場所、荷揚げ船別等の要因で各計量値の分布の
ばらつき具合が異なった場合でも、対応してリミット値
が移動し各ランクでの箱詰め重量を表記重量に近接させ
ることができ、不要な入れ目分を削減でき、出荷時の損
失を低減化できるようになる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、各ランクに設定される
リミット値にはそれぞれ所定の重量範囲を有するグレー
ゾーンが設定され、計量値がグレーゾーン内であった場
合には、累積偏差に基づき、隣接するランクのいずれに
も選別され、うち最適なランク側に振分け選別されるよ
うになる。これにより、計量値にばらつきがある被計量
物であっても各ランクでの総個数と総重量を満足させつ
つ、各ランクでの入れ目を削減して多段階に選別するこ
とができるようになる。これにより、被計量物を箱詰め
出荷する際に規定された表記重量を満足しつつ余分な入
れ目を削減できるようになり、出荷業者の損失分を減少
できるようになる。また、累積偏差は、該当ランクに対
する被計量物の排出個数が規定された個数に達する毎に
リセットされ、新たな累積偏差処理が実行される構成と
すれば、各箱毎に箱詰め重量を表記重量に近づけること
ができるようになる。また、グレーゾーンは、両ランク
に振り分けられる被計量物の個数がそれぞれ均等となる
よう重量方向に移動させる補正処理を実行することによ
り、隣接するランクそれぞれでの総重量及び総個数を満
たしつつ一方のランクにのみ偏って振り分けられること
がない。同時に、被計量物の計量値のばらつきが変わっ
た場合であってもグレーゾーンが移動することにより、
各ランクでの総重量と総個数を満たし入れ目を減少でき
るようになる。また、上記補正処理は、被計量物の種類
の変更時や、装置の連続稼働の合間等、被計量物が予め
設定された回数計量される毎、あるいは手動で任意の時
期に実行させることができ、この補正処理の実行のタイ
ミングでそれまでの経過で蓄積された両ランクへの振分
け割合を見直すことができ、常にグレーゾーンでの振分
け処理を被計量物の計量値のばらつきに合わせて最適な
状態に維持できるようになる。上記一連の処理は、基本
的に装置が自動実行するため、被計量物の種類が変更さ
れた場合であっても簡単な操作で迅速に対応でき、装置
の多段階選別の精度を全体的に向上させ得るものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多段階重量選別装置を示す側面図。
【図2】第1実施形態におけるハードウェア構成を示す
図。
【図3】各ランクのグレーゾーンの設定状態を示す図。
【図4】同装置による多段階選別処理を示すフローチャ
ート。
【図5】第2実施形態におけるハ−ドウェア構成を示す
図。
【図6】第3実施形態におけるハードウェア構成を示す
図。
【図7】多段階選別の概要図。
【符号の説明】
1…選別ユニット、2…搬送コンベア、3…秤量手段、
4(4a〜4n)…排出シュート、5…指示器、6…導
入ユニット、10…操作手段、12…処理手段、12a
…グレーゾーン設定手段、12b…ランク選別手段、1
2c…累積偏差処理手段、12d…リミット補正手段、
13…記憶手段。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計量物の計量値に応じて複数段階に選
    別する多段階重量選別装置において、 被計量物の重量を計量する秤量手段と、 複数ランクの重量範囲を規定するリミット値が設定さ
    れ、前記秤量手段から出力された被計量物の計量値に応
    じて該被計量物のランクを判別し対応するランク指定信
    号を出力する指示器と、 前記複数のランクに応じて複数設けられ、前記指示器か
    ら出力されるランク指定信号に基づき前記被計量物を該
    当するランクに排出させる排出シュートと、を具備し、
    前記指示器には、 隣接するランク同士間の前記重量範囲を規定するリミッ
    ト値に基づき、該隣接する一対のリミット同士間に夫々
    ランク選別用の固定ゾーンを設定し、また、該リミット
    値を中心として前後に所定の重量範囲で振分け用のグレ
    ーゾーンを設定するグレーゾーン設定手段と、 前記被計量物の計量値が前記固定ゾーンあるいはグレー
    ゾーンのいずれかを判別し、固定ゾーンの重量範囲内で
    あったときには該当するランクに選別し、グレーゾーン
    の範囲内であったときには累積偏差処理手段の処理結果
    を受けて隣接するランクのいずれかに振分けて選別する
    ランク選別手段と、 前記被計量物の計量値が前記グレーゾーンの範囲内であ
    ったときには、隣接する両ランクの目標平均重量に対す
    る今回の計量値の偏差を累積加算した想定結果が一方の
    ランクの目標平均重量を下回る場合、前記ランク選別手
    段に対し該ランクの他方のランクに振分け選別させる累
    積偏差処理手段と、が設けられたことを特徴とする多段
    階重量選別装置。
  2. 【請求項2】 前記累積偏差処理手段で処理される累積
    偏差は、該当ランクに対する被計量物の排出個数が規定
    された個数に達する毎にリセットされる請求項1記載の
    多段階重量選別装置。
  3. 【請求項3】 前記グレーゾーン設定手段で設定された
    グレーゾーンによって両ランクに振り分けられる被計量
    物は、それぞれのランクへの振分けの個数が均等となる
    よう重量方向に移動させる補正処理を実行するリミット
    補正手段を備えた請求項1記載の多段階重量選別装置。
  4. 【請求項4】 前記リミット補正手段は、被計量物が予
    め設定された回数計量される毎に前記グレーゾーンの補
    正処理を実行する構成とされた請求項3記載の多段階重
    量選別装置。
  5. 【請求項5】 前記リミット補正手段は、手動操作によ
    り任意の時期に前記グレーゾーンの補正処理を実行する
    構成とされた請求項3記載の多段階重量選別装置。
  6. 【請求項6】 被計量物の計量値に応じて複数段階に選
    別する多段階重量選別方法において、 複数設けられるランクの重量範囲を規定するリミット値
    に基づき、該隣接する一対のリミット同士間に設定され
    た夫々ランク選別用の固定ゾーンと、該リミット値を中
    心として前後に所定の重量範囲で振分け用のグレーゾー
    ンを設定する選別範囲設定工程と、 被計量物の重量を計量する計量工程と、 前記被計量物の計量値が前記固定ゾーンあるいはグレー
    ゾーンのいずれかを判別して固定ゾーンの重量範囲内で
    あったときには該当するランクに選別し、グレーゾーン
    の範囲内であったときには累積偏差処理を実行させるラ
    ンク選別工程と、 前記累積偏差処理の移行時には、隣接する両ランクの目
    標平均重量に対する今回の計量値の偏差を累積加算した
    想定結果が一方のランクの平均重量を下回る場合、前記
    ランク選別手段に対し該ランクの他方のランクに振分け
    選別させる累積偏差処理工程と、を含むことを特徴とす
    る多段階重量選別方法。
  7. 【請求項7】 前記累積偏差処理工程で処理される累積
    偏差は、該当ランクに対する被計量物の排出個数が規定
    された個数に達する毎にリセットされ、新たな累積偏差
    処理が実行される請求項6記載の多段階重量選別方法。
  8. 【請求項8】 前記選別範囲設定工程で設定されたグレ
    ーゾーンは、両ランクに振り分けられる被計量物の個数
    がそれぞれ均等となるよう重量方向に移動させる補正処
    理が実行される請求項6記載の多段階重量選別方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項8記載の補正処理は、被計量
    物が予め設定された回数計量される毎に実行される構成
    とされた多段階重量選別方法。
  10. 【請求項10】 前記請求項8記載の補正処理は、手動
    操作により任意の時期に実行される構成とされた多段階
    重量選別方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータによって被計量物を計量
    値に応じて複数段階に選別するための多段階重量選別プ
    ログラムを記録した記憶媒体であって、 該選別プログラムは、設定された各ランクの重量範囲を
    規定するリミット値に基づき、該隣接する一対のリミッ
    ト同士間に夫々ランク選別用の固定ゾーンを設定し、ま
    た、該リミット値を中心として前後に所定の重量範囲で
    振分け用のグレーゾーンを算出させ、 前記被計量物の計量値の入力時には、該計量値が前記固
    定ゾーンあるいはグレーゾーンのいずれかを判別し、固
    定ゾーンの重量範囲内であったときには該当するランク
    に選別し、グレーゾーンの範囲内であったときには累積
    偏差処理を実行させ、 前記累積偏差処理への処理移行時には、隣接する両ラン
    クの目標平均重量に対する今回の計量値の偏差を累積加
    算した想定結果が一方のランクの目標平均重量を下回る
    場合、前記ランク選別手段に対し該ランクの他方のラン
    クに振分け選別させることを特徴とする多段階重量選別
    装置用多段階重量選別プログラムを記録した記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記累積偏差処理は、該当ランクに対
    する被計量物の排出個数が規定された個数に達する毎に
    リセットされ、新たな累積偏差処理が実行される構成と
    された請求項11記載の多段階重量選別装置用多段階重
    量選別プログラムを記録した記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記設定されたグレーゾーンは、両ラ
    ンクに振り分けられる被計量物の個数がそれぞれ均等と
    なるよう重量方向に移動させる補正処理が実行される請
    求項11記載の多段階重量選別装置用多段階重量選別プ
    ログラムを記録した記憶媒体。
  14. 【請求項14】 前記請求項13記載の補正処理は、被
    計量物が予め設定された回数計量される毎に実行される
    多段階重量選別装置用多段階重量選別プログラムを記録
    した記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記請求項13記載の補正処理は、手
    動操作により任意の時期に実行される多段階重量選別装
    置用多段階重量選別プログラムを記録した記憶媒体。
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CN104034398A (zh) * 2013-03-06 2014-09-10 东莞市行天自动化科技有限公司 浮台换位式称重装置

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