JP3313873B2 - 計量装置 - Google Patents

計量装置

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JP3313873B2
JP3313873B2 JP05895194A JP5895194A JP3313873B2 JP 3313873 B2 JP3313873 B2 JP 3313873B2 JP 05895194 A JP05895194 A JP 05895194A JP 5895194 A JP5895194 A JP 5895194A JP 3313873 B2 JP3313873 B2 JP 3313873B2
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  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単位重量にばらつきの
ある所定個数の被計量物を組み合わせて所定の目標重量
とする計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、単位重量にばらつきのある所
定個数の被計量物を組み合わせ、所定の目標重量とする
計量装置が種々提案されている。この種の計量装置とし
て、本願出願人は、特公平5−39531号公報に記載
の通り、既にホッパ内に投入された被計量物の総重量
に、新たに計量した被計量物の重量を加算した中間重量
が、所定の中間重量上限値と所定の中間重量下限値との
間の所定許容範囲内にあるか否かを判定し、前記所定許
容範囲内にあると判定された場合に被計量物をホッパへ
投入する計量装置を提案している。
【0003】この計量装置では、これからホッパへ投入
される個数に所定の単位重量下限値を乗じた最小投入重
量を、予め設定された最大目標重量から減算して上記中
間重量上限値を算出すると共に、これからホッパへ投入
される個数に所定の単位重量上限値を乗じた最大投入重
量を、予め設定された最小目標重量から減算して上記中
間重量下限値を算出し、被計量物の投入毎に増加する中
間重量が、上記中間重量上限値と上記中間重量下限値と
の間に収まる場合にのみ、ホッパへの投入を行って、被
計量物の総重量が目標重量となるように能率良く組み合
わせることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、条件によっては、以下に述べるような不都
合が生じる場合があった。上記計量装置において、中間
重量上限値,及び中間重量下限値を算出する際には、単
位重量上限値,及び単位重量下限値として、過去の実験
や経験等に基づく適当な定数が使用されていた。しか
し、これらの値は想定した値に過ぎないため、例えば、
実際の被計量物に予想より重いものが多かったり、実際
の被計量物の重量に予想より大きなばらつきがあったり
した場合には、中間重量上限値,及び中間重量下限値が
最適な値になっていないこともあった。このような値に
基づいてホッパへの投入条件を判定すると適切な判定が
なされず、例えば、投入条件から外れる被計量物が増大
したり、投入すべきでない被計量物が投入されてしまっ
たりし、その結果として、組合せの完成までに長時間が
かかるなどの不具合が生じる恐れがあった。
【0005】そこで本発明は、被計量物の重量分布の実
態に合わせて最適な投入条件を設定し、迅速に組合せを
完成させる計量装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上述の目的を達
成するため、本発明は、図1に実線のブロックで例示す
るように、被計量物の重量を計量する計量手段と、該計
量手段により計量された被計量物をホッパへ投入可能な
投入手段と、予め設定された最大目標重量から、これか
ら前記ホッパへ投入される個数に所定の単位重量下限値
を乗じた最小投入重量を減算して、中間重量上限値を算
出し、また、予め設定された最小目標重量から、これか
ら前記ホッパへ投入される個数に所定の単位重量上限値
を乗じた最大投入重量を減算して、中間重量下限値を算
出し、前記中間重量上限値と前記中間重量下限値との間
の中間重量許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、前
記投入手段により既に前記ホッパ内に投入された被計量
物の総重量に、新たに計量した被計量物の重量を加算し
た中間重量が、前記中間重量許容範囲内にあるか否かを
判定する判定手段と、該判定手段により前記中間重量が
前記中間重量許容範囲内にあると判定されたときには、
前記投入手段を制御して前記ホッパに前記被計量物を投
入する投入制御手段とを備え、予め設定された設定個数
の被計量物を組み合わせた合計重量を、前記最大目標重
量と前記最小目標重量との間の所定範囲内とすべく前記
被計量物を組み合わせる計量装置において、前記計量手
段により計量された被計量物の重量に基づいて、前記中
間重量上限値,前記中間重量下限値のいずれか一方又は
両方を補正する許容範囲補正手段を備え、被計量物の重
量に応じて前記中間重量許容範囲を変動させることを特
徴とする。
【0007】本発明の計量装置によれば、中間重量上限
値,又は中間重量下限値は、被計量物の重量に基づいて
補正される。ここで、補正の方法は種々考えられる。例
えば、理想的な単位重量より重いものが多い場合、中間
重量上限値が下がるように補正して、重くなる方側の判
定条件を厳しくしたり、あるいは中間重量下限値が下が
るように補正して、軽くなる方側の判定条件を緩めたり
することで、単位重量の軽いものが投入されやすくし
て、組合せ重量として理想値に近づくようにするとよ
い。逆に、理想的な単位重量より軽いものが多い場合、
中間重量上限値が上がるように補正して、重くなる方側
の判定条件を緩めたり、あるいは中間重量下限値が上が
るように補正して、軽くなる方側の判定条件を厳しくし
たりすることで、単位重量の重いものが投入されやすく
して、組合せ重量として理想値に近づくようにするとよ
い。また、重過ぎるもの軽過ぎるもの双方が多くある場
合、中間重量上限値が上がるように補正すると共に、中
間重量下限値が下がるように補正すると、重過ぎるもの
軽過ぎるものとが組み合わさって理想的な組合せ重量と
なり得る。
【0008】補正に当たって、中間重量上限値,又は中
間重量下限値は、いずれか一方を補正しても両方を補正
しても良く、いずれを選ぶかは補正量との兼ね合い等に
よって異なる。補正量については、実験等によって求め
た所定の係数を乗算したり、所定の増減分を加算したり
といった演算によって求めることができ、また予め実験
などで求めておいた値を記憶させておいても良い。
【0009】特に、請求項2に記載の通り、図1に点線
のブロックで例示するように、前記許容範囲補正手段
が、前記計量手段により計量された被計量物の平均重量
を算出する平均重量算出手段と、該平均重量算出手段に
より算出された平均重量に応じて、前記単位重量上限
値,及び前記単位重量下限値のいずれか一方又は両方を
補正する第1の単位重量補正手段とを備えるとよい。
【0010】このように構成すると、単位重量上限値,
及び単位重量下限値のいずれか一方又は両方が、被計量
物の平均重量に応じて補正される。ここで、平均重量に
応じて補正するとは、例えば平均重量が増大する場合に
は、単位重量上限値,単位重量下限値を増大させる、平
均重量が減少する場合には、単位重量上限値,単位重量
下限値を減少させることをいう。常に単位重量上限値,
単位重量下限値が、被計量物の実態に即した値に補正さ
れると、これらの値に基づいて中間重量上限値,及び中
間重量下限値が算出されるため、中間重量許容範囲も補
正される。こうして補正された中間重量許容範囲は、被
計量物の単位重量に予定より重いものが多い場合には、
より軽いものを許容する側に変動し、一方、予定より軽
いものが多い場合には、より重いものを許容する側に変
動する。この結果、被計量物の中間重量が、中間重量上
限値,及び中間重量下限値の間の値となりやすくなり、
組合せが完了する可能性が増大する。
【0011】また、本発明の請求項3に記載の通り、図
1に一点鎖線のブロックで例示するように、前記許容範
囲補正手段が、前記計量手段により計量された被計量物
の重量のばらつきを算出するばらつき算出手段と、該ば
らつき算出手段により算出されたばらつきに応じて、前
記単位重量上限値,及び前記単位重量下限値のいずれか
一方又は両方を補正する第2の単位重量補正手段とを備
えてもよい。
【0012】このように構成すると、単位重量上限値,
及び単位重量下限値のいずれか一方又は両方が、被計量
物の重量のばらつきに応じて補正される。ここで、ばら
つきに応じて補正するとは、例えばばらつきが増大する
場合には、単位重量上限値と単位重量下限値との差を増
大させる、ばらつきが減少する場合には、単位重量上限
値と単位重量下限値との差を減少させることをいう。単
位重量上限値,単位重量下限値が、被計量物の実態に即
した値に補正されると、これらの値に基づいて中間重量
上限値,及び中間重量下限値が算出されるため、中間重
量許容範囲が補正される。こうして補正された中間重量
許容範囲は、被計量物の重量のばらつきが大きい場合に
は、より重いものも軽いものを許容するよう許容範囲を
広げる。この結果、組み合わせれば被計量物の中間重量
が適正となり得るにもかかわらず、投入されない被計量
物が減少して、組合せが完了する可能性が増大する。一
方、ばらつきが小さい場合には、許容範囲を狭めるよう
変動する。この結果、数少ない平均から外れた重量の被
計量物の投入をやめて、数多くある平均的な重量の被計
量物の投入を優先することで、組合せが完了する可能性
が増大する。
【0013】なお、本発明においては、組合せが完了す
る可能性を増大させるように上記中間重量許容範囲を変
動させているが、この許容範囲内にあると判定されるホ
ッパが複数ある場合、その中でも組合せが完了する可能
性を増大させるようにホッパを選択することが望まし
い。
【0014】それには、例えば、まず、組合せが完了す
るホッパを、組合せが完了しないホッパよりも優先して
投入を行う。この時、組合せが完了するホッパが複数あ
る場合、被計量物投入前の中間重量が理想的な中間重量
から最も外れているホッパを優先し、残されるホッパの
組合せが完了しやすいようにする。一方、組合せが完了
しないホッパだけが複数ある場合、被計量物投入後の中
間重量が理想的な中間重量に最も近づくホッパを優先す
る。ここでいう理想的な中間重量とは、組合せを早く完
成させるために理想的な重量のことを指す。例えば、被
計量物の重量分布が正規分布に近いような場合には、平
均重量近傍の被計量物が最も多く発生する可能性がある
ので、理想的な中間重量は平均重量近傍の被計量物が投
入されやすい値に設定されるとよい。判定手段が、この
ように優先順位を決定すれば、より一層組合せが完了す
る可能性を増大させることが期待できる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明の一実施例である計量装置の平面
図、図3はこの計量装置の側面図、図4は図2にA−A
線で示した切断面の断面図である。この計量装置は、被
計量物が順次供給される供給コンベヤ1を備え、この供
給コンベヤ1に連接して計量コンベヤ2が設けられてい
る。ここで、被計量物としては、青果物、製菓類、二次
加工品、生鮮食品、そのほか粒状物の集合体なども考え
られる。前記供給コンベヤ1及び計量コンベヤ2は各々
供給用モータ4及び計量用モータ6により駆動される。
この計量コンベヤ2内には、被計量物の重量を計量する
計量器8が設けられている。また、この計量コンベヤ2
に連接して搬送コンベヤ10が配設されており、搬送コ
ンベヤ10は搬送用モータ12により駆動される。搬送
コンベヤ10の両側には、被計量物を貯蔵できる12個
のホッパNo.1〜No.12が設けられ、この12個
のホッパNo.1〜No.12入口側と搬送コンベヤ1
0との間には、各々水平方向に約60度揺動可能な選別
ゲート14が配置されており、この選別ゲート14は各
々ゲート用エアシリンダ16により駆動される。尚、本
実施例では、12個のホッパNo.1〜No.12を用
いているが、1個のホッパでも実施可能であり、またそ
れ以上の複数のホッパでも実施可能である。
【0016】一方、各ホッパNo.1〜No.12は、
各々上下方向に揺動可能に支承されており、ホッパ用エ
アシリンダ18により駆動される。また、搬送コンベヤ
10の下方には、集積コンベヤ20が設けられており、
この集積コンベヤ20は集積用モータ22により駆動さ
れる。
【0017】次に、本実施例の電気系統を図5に示すブ
ロック図を用いて説明する。前述した計量器8は、制御
盤24に収納された電子制御回路50に接続されてお
り、計量器8の検出信号に基づいて、前述した各モータ
4,6,12,22、ゲート用エアシリンダ16、ホッ
パ用エアシリンダ18を制御する。
【0018】この電子制御回路50は、周知のCPU5
2,ROM54,RAM56を論理演算回路の中心とし
て構成され、外部と入出力を行う入力回路58及び出力
回路60等をコモンバス62を介して相互に接続して構
成されている。CPU52は計量器8からの信号を入力
回路58を介して入力し、この信号及びROM54,R
AM56内のデータやプログラムに基づいてCPU52
は出力回路60を介して各モータ4,6,12,22、
ゲート用エアシリンダ16への空気の給排を制御するゲ
ート用バルブ28、ホッパ用エアシリンダ18への空気
の給排を制御するホッパ用バルブ30に駆動信号を出力
し、組合せ計量を制御している。
【0019】次に、前述した電子制御回路50において
行われる処理について、図6〜図8のフローチャートに
基づいて説明する。本計量装置は、電源が投入される
と、図6〜図8に示す計量制御処理を他の制御処理と共
に実行する。
【0020】計量制御処理では、まず初期処理が実行さ
れ(S10)、続いて被計量物の計量処理が実行される
(S20)。初期処理では、図7に示すように、まず新
規に計量処理を始めるのか否かがチェックされる(S1
10)。新規に計量処理を始めるとは、被計量物の種類
などの条件がまったく変更された場合であり、新規でな
い場合とは、例えば昼休み等で作業を一時中断した場合
等、被計量物の種類や組合せ個数などにいっさい変更が
無い場合である。本実施例では、過去の計量に関する情
報がリセットされていれば新規とする。
【0021】S110において新規処理でないと判定さ
れれば(S110:NO)、次式に基づいて目標重量理
想値WMAX,単位重量下限値GMIN,単位重量上限
値GMAXを求める(S120)。
【0022】
【数1】WMAX = ( KMAX + KMIN
) ÷ 2 GMIN = AW − S × HP GMAX = AW + S × HP ここで、最大目標重量KMAX,最小目標重量KMIN
は、組合せ完成時の目標重量の上限,下限として予め任
意の値が設定される。また、平均重量AW,標準偏差S
は、既に計量済みとなっているN個分の被計量物の重量
値Wに基づいて求められ、係数HPは、適当な定数が実
験等によって定められる。なお、平均重量AW,標準偏
差Sは、次式により求められる。
【0023】
【数2】
【0024】次に、S120で求めた単位重量下限値G
MINが、単位重量最小制限値TMINより小さいか否
かがチェックされる(S130)。単位重量最小制限値
TMINは、過小な被計量物を排除するためのしきい値
で、予め任意の値が設定される。単位重量下限値GMI
Nが単位重量最小制限値TMINを下回っている場合に
は(S130:YES)、単位重量最小制限値TMIN
を単位重量下限値GMINとして設定し直す(S14
0)。更に、S120で求めた単位重量上限値GMAX
が、単位重量最大制限値TMAXより大きいか否かがチ
ェックされる(S150)。単位重量最大制限値TMA
Xは、過大な被計量物を排除するためのしきい値で、予
め任意の値が設定される。単位重量上限値GMAXが単
位重量最大制限値TMAXを上回っている場合には(S
150:YES)、単位重量最大制限値TMAXを単位
重量上限値GMAXとして設定し直す(S160)。
【0025】こうして単位重量下限値GMIN,及び単
位重量上限値GMAXが決定したら、次式に基づいて単
位重量理想値WMINを求める(S170)。この単位
重量理想値WMINは、投入される可能性が最も大きい
と期待される被計量物の重量である。
【0026】
【数3】WMIN = ( GMIN + GMAX
) ÷ 2 ところで、S110において新規処理であると判定され
た場合は(S110:YES)、実際の被計量物のデー
タがまだ揃っていないので、次式に基づいて目標重量理
想値WMAX,単位重量理想値WMIN,単位重量上限
値GMAX,単位重量下限値GMINを求める(S18
0)。
【0027】
【数4】
【0028】なお、ここで定数GPは、単位重量下限値
GMIN,単位重量上限値GMAXを設定するため任意
に設定される値で、実施例では7と設定している。即
ち、実施例では、単位重量下限値GMIN,単位重量上
限値GMAXは、それぞれ単位重量理想値WMINの±
7%に設定される。そして、処理個数N,平均重量AW
等の変数にゼロをセットして初期化する(S190)。
【0029】このようにして、目標重量理想値WM,単
位重量理想値WMIN,単位重量下限値GMIN,単位
重量上限値GMAXを求めたら、中間重量理想線WT
[n],中間重量下限線WL[n],中間重量上限線W
U[n]を設定する(S200)。これらは、ホッパ内
の被計量物の個数nを決めると、その個数nに応じた中
間重量理想値,中間重量下限値,中間重量上限値が求め
られる関数である。なお、組合せ完成個数KOSは、予
め設定される任意の値である。
【0030】
【数5】
【0031】以上の処理によって規定された各値及び各
式の関係は、図9のグラフに表す通りとなる。本実施例
の計量装置は、図6の計量処理(S2O)において、中
間重量が図9に斜線で示した範囲に収まる場合にのみ被
計量物の投入を行うと共に、この斜線で示した範囲を変
動させる。
【0032】図6に示したS20の計量処理は、詳しく
は図8に示す処理となる。まず、計量器8から被計量物
の重量値Wを入力する(S310)。ここで、被計量物
の重量がゼロの場合には、計量装置の運転を停止すべき
か否かが判定され(S320)、運転の停止指示がなさ
れていなければS310へ戻って処理を繰り返し、運転
の停止指示がなされていれば処理を終了する。
【0033】さて、計量器8から被計量物の重量値Wが
入力されたら、その重量値Wが、単位重量最大制限値T
MAXより大きいか否かがチェックされる(S33
0)。重量値Wが単位重量最大制限値TMAXより大き
い場合には(S330:YES)、その被計量物はいず
れのホッパにも投入されず、過大品として分別される
(S340)。更に、重量値Wが単位重量最小制限値T
MINより小さいか否かがチェックされる(S35
0)。重量値Wが単位重量最小制限値TMINより小さ
い場合には(S350:YES)、その被計量物はいず
れのホッパにも投入されず、過小品として分別される
(S360)。
【0034】次に、重量値Wが過大でも過小でも無い場
合には、平均重量AW,標準偏差Sを計算し直す(S3
70)。この結果、上記式1に基づいて決められる単位
重量下限値GMIN,単位重量上限値GMAXも更新さ
れる。この更新によって中間重量下限線WL[n],中
間重量上限線WU[n]は、図10,図11に例示する
ような変動を示す。
【0035】例えば、平均重量AWが更新されて増加し
た場合、図10(a)に示すとおり、中間重量下限線W
L[n],及び中間重量上限線WU[n]は、共に下方
へずれる。このように中間重量下限線WL[n],及び
中間重量上限線WU[n]を変動させると、変動前には
ぎりぎりで許容されていた重いものが投入できなくな
り、変動前には軽過ぎて許容されなかったものが投入で
きるようになる。これを図10(a)で見ると、変動前
には許された中間重量の変化経路R1が禁止され、変動
前には許されなかった中間重量の変化経路R2が許容さ
れることになる。平均重量が増加傾向にある場合、当初
の予定よりも単位重量が重めであると考えられるが、重
い方側の規制を厳しく、軽い方側の規制を緩くしておく
ことで、中間重量が重め重めに推移してしまうのを未然
に防止することができる。この結果、最後になって極端
に軽いものを待つといった状況に陥らず、組合せが完了
しやすくなる。
【0036】一方、平均重量AWが更新されて減少した
場合、図10(b)に示すとおり、中間重量下限線WL
[n],及び中間重量上限線WU[n]は、共に上方へ
ずれる。このように中間重量下限線WL[n],及び中
間重量上限線WU[n]を変動させると、変動前にはぎ
りぎりで許容されていた軽いものが投入できなくなり、
変動前には重過ぎて許容されなかったものが投入できる
ようになる。これを図10(b)で見ると、変動前には
許された中間重量の変化経路R3が禁止され、変動前に
は許されなかった中間重量の変化経路R4が許容される
ことになる。平均重量が減少傾向にある場合、当初の予
定よりも単位重量が軽めであると考えられるが、軽い方
側の規制を厳しく、重い方側の規制を緩くしておくこと
で、中間重量が軽め軽めに推移してしまうのを未然に防
止することができる。この結果、最後になって極端に重
いものを待つといった状況に陥らず、組合せが完了しや
すくなる。
【0037】更に、標準偏差Sが更新されて大きくなっ
た場合、図11(a)に示すとおり、中間重量下限線W
L[n]は下方へ、中間重量上限線WU[n]は上方へ
ずれる。このように中間重量下限線WL[n],及び中
間重量上限線WU[n]を変動させると、変動前には重
過ぎて、あるいは軽過ぎて許容されなかったものが投入
できるようになる。これを図11(a)で見ると、変動
前には許されなかった中間重量の変化経路R5,R6が
許容されることになる。ばらつきが大きい場合は、重過
ぎるものと軽過ぎるものとを組み合わせれば、中間重量
としては適当になる場合も多々ある。したがって、中間
重量の許容範囲を広げることで、必要以上にホッパへの
投入を規制せず、投入の機会を増やすことによって組合
せが完了しやすくなる。
【0038】一方、標準偏差Sが更新されて小さくなっ
た場合、図11(b)に示すとおり、中間重量下限線W
L[n]は上方へ、中間重量上限線WU[n]は下方へ
ずれる。このように中間重量下限線WL[n],及び中
間重量上限線WU[n]を変動させると、変動前にはぎ
りぎりで許容されていた重いものや軽いものが投入され
なくなる。これを図11(b)で見ると、変動前には許
されていた中間重量の変化経路R7,R8が禁止される
ことになる。ばらつきが小さい場合は、ほとんどの被計
量物の単位重量が理想に近い場合である。したがって、
中間重量の許容範囲を狭めることで、数少ない理想から
外れたものを除外し、数多くある理想的な重量に近いも
のを優先的にホッパへ投入することによって組合せが完
了しやすくなる。
【0039】こうして図8のS370の処理を終えた
ら、次に、各ホッパNo.1〜No.12のそれぞれに
ついて、投入前の中間重量に被計量物の重量値Wを加算
して、該加算値Aがそれぞれ上述の中間重量の許容範囲
に収まるか否かをチェックする(S380)。ここで、
ホッパNo.1〜No.12のいずれに投入しても許容
範囲から外れる場合は(S380:NO)、被計量物は
返送品として処理される(S390)。なお、返送品処
理としては、コンベヤ等を用いて再び供給コンベヤ1の
上流へ被計量物を戻す処理、あるいは返送品用のホッパ
へ一時的に保留する処理等が行われる。
【0040】次に、ホッパNo.1〜No.12のいず
れかに投入可能な場合(S380:YES)、各ホッパ
No.1〜No.12のそれぞれについて、被計量物を
投入した後の個数nが、組合せ完成個数KOSとなるか
否かをチェックする(S400)。組合せ完成個数KO
Sとなるホッパがある場合には(S400:YES)、
そのホッパへ被計量物を投入する処理が行われる(S4
10)。本投入処理においては、組合せ完成個数KOS
となるホッパが複数ある場合、被計量物投入前の中間重
量が中間重量理想線WT[n]から最も外れているもの
に対して優先的に投入する。こうすると、例えば、ホッ
パNo.1が理想的、ホッパNo.2がやや重く、ホッ
パNo.3が更に重い場合を例に考えると、ホッパN
o.1〜No.3のいずれにでも投入可能であれば、ホ
ッパNo.3に投入すれば理想に近い重量のホッパが残
され、次の被計量物が投入できる可能性が高くなる。
【0041】次に、組合せ完成個数KOSとなるホッパ
が無い場合(S400:NO)、ホッパNo.1〜N
o.12がすべて空であるか否かをチェックする(S4
20)。ここで、ホッパNo.1〜No.12がすべて
空であれば(S420:YES)、どこへ投入しても同
じなので初めに見つけたホッパに投入する(S43
0)。一方、ホッパNo.1〜No.12のいずれかに
被計量物が投入されていれば(S420:NO)、各ホ
ッパNo.1〜No.12のそれぞれについて、投入前
の中間重量に被計量物の重量値Wを加算して、該加算値
Aが中間重量理想線WT[n]に最も近づくものに対し
て優先的に投入する(S440)。こうすると、例え
ば、ホッパNo.1がやや軽く、ホッパNo.2が理想
的、ホッパNo.3がやや重く、投入する被計量物がや
や重い場合を例に考えると、ホッパNo.1〜No.3
のいずれにでも投入可能であれば、ホッパNo.1に投
入すれば理想的な重量に近いホッパが増え、次の被計量
物が投入できる可能性が高くなる。
【0042】以上の処理によって、被計量物がホッパN
o.1〜No.12のいずれかに投入されるか、過大
品,過小品,あるいは返送品として処理されると、S3
10に戻って計量処理が繰り返し実行される。以上説明
したように、本実施例の計量装置によれば、組合せ途中
の中間重量の許容範囲が、実際に計量した被計量物の重
量に基づいて補正される。したがって、実際の被計量物
の重量分布を反映して、より適切な投入条件が設定され
て組合せが完成しやすくなる。
【0043】特に、平均重量が増大する場合には、単位
重量上限値,及び単位重量下限値を増大させ、平均重量
が減少する場合には、単位重量上限値,及び単位重量下
限値を減少させ、これらの値に基づいて中間重量上限
値,及び中間重量下限値を算出して常に中間重量許容範
囲を補正しているので、次に被計量物を投入する際の中
間重量が許容範囲内に収まりやすくなって、組合せが完
了する可能性が増大する。
【0044】また、ばらつきが増大する場合には、単位
重量上限値と単位重量下限値との差を増大させ、これら
の値に基づいて中間重量上限値,及び中間重量下限値を
算出して常に中間重量許容範囲が補正しているので、組
み合わせれば被計量物の中間重量が適正となり得るにも
かかわらず、投入されない被計量物が減少して、組合せ
が完了する可能性が増大する。また、ばらつきが減少す
る場合には、単位重量上限値と単位重量下限値との差を
減少させ、これらの値に基づいて中間重量上限値,及び
中間重量下限値を算出して常に中間重量許容範囲が補正
しているので、数少ない平均から外れた重量の被計量物
の投入をやめて、数多くある平均的な重量の被計量物の
投入を優先することで、組合せが完了する可能性が増大
する。
【0045】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、実施
例では、被計量物の平均重量あるいはばらつきに応じ
て、中間重量上限値,及び中間重量下限値の両方を変動
させていたが、いずれか一方としても相応の効果があ
る。また、平均重量あるいはばらつきのいずれか一方に
応じて、中間重量上限値,及び中間重量下限値を変動さ
せても相応の効果は得られる。
【0046】
【発明の効果】以上の如く本発明の計量装置によれば、
実際の被計量物の重量分布を反映して、より適切な投入
条件が設定されて組合せが完成しやすくなる。特に、請
求項2記載の計量装置によれば、常に平均重量が算出さ
れて中間重量許容範囲が補正され、次に被計量物を投入
する際の中間重量が許容範囲内に収まりやすくなって、
組合せが完了しやすくなる。
【0047】また、請求項3記載の計量装置によれば、
常にばらつきが算出されて中間重量許容範囲が補正さ
れ、組み合わせれば被計量物の中間重量が適正となり得
るにもかかわらず投入されない被計量物の投入を許容し
たり、あるいは数少ない平均から外れた重量の被計量物
の投入をやめて、数多くある平均的な重量の被計量物の
投入を優先したりすることで、組合せが完了しやすくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】 実施例の計量装置の平面図である。
【図3】 実施例の計量装置の側面図である。
【図4】 図2にA−A線で示した切断面の断面図であ
る。
【図5】 実施例の計量装置の制御回路を示すブロック
図である。
【図6】 実施例における計量制御処理のフローチャー
トである。
【図7】 実施例における初期処理のフローチャートで
ある。
【図8】 実施例における計量処理のフローチャートで
ある。
【図9】 中間重量許容範囲を示すグラフである。
【図10】 被計量物の平均重量の変化に伴う中間重量
許容範囲の変動を示すグラフである。
【図11】 被計量物のばらつきの変化に伴う中間重量
許容範囲の変動を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・供給コンベヤ、2・・・計量コンベヤ、4・・
・供給用モータ、6・・・計量用モータ、8・・・計量
器、10・・・搬送コンベヤ、12・・・搬送用モー
タ、14・・・選別ゲート、16・・・ゲート用エアシ
リンダ、18・・・ホッパ用エアシリンダ、20・・・
集積コンベヤ、22・・・集積用モータ、24・・・制
御盤、28・・・ゲート用バルブ、30・・・ホッパ用
バルブ、No.1〜No.12・・・ホッパ、50・・
・電子制御回路、52・・・CPU、54・・・RO
M、56・・・RAM、58・・・入力回路、60・・
・出力回路、62・・・コモンバス。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計量物の重量を計量する計量手段と、 該計量手段により計量された被計量物をホッパへ投入可
    能な投入手段と、 予め設定された最大目標重量から、これから前記ホッパ
    へ投入される個数に所定の単位重量下限値を乗じた最小
    投入重量を減算して、中間重量上限値を算出し、また、
    予め設定された最小目標重量から、これから前記ホッパ
    へ投入される個数に所定の単位重量上限値を乗じた最大
    投入重量を減算して、中間重量下限値を算出し、前記中
    間重量上限値と前記中間重量下限値との間の中間重量許
    容範囲を設定する許容範囲設定手段と、 前記投入手段により既に前記ホッパ内に投入された被計
    量物の総重量に、新たに計量した被計量物の重量を加算
    した中間重量が、前記中間重量許容範囲内にあるか否か
    を判定する判定手段と、 該判定手段により前記中間重量が前記中間重量許容範囲
    内にあると判定されたときには、前記投入手段を制御し
    て前記ホッパに前記被計量物を投入する投入制御手段と
    を備え、 予め設定された設定個数の被計量物を組み合わせた合計
    重量を、前記最大目標重量と前記最小目標重量との間の
    所定範囲内とすべく前記被計量物を組み合わせる計量装
    置において、 前記計量手段により計量された被計量物の重量に基づい
    て、前記中間重量上限値,前記中間重量下限値のいずれ
    か一方又は両方を補正する許容範囲補正手段を備え、 被計量物の重量に応じて前記中間重量許容範囲を変動さ
    せることを特徴とする計量装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の計量装置において、 前記許容範囲補正手段が、 前記計量手段により計量された被計量物の平均重量を算
    出する平均重量算出手段と、 該平均重量算出手段により算出された平均重量に応じ
    て、前記単位重量上限値,及び前記単位重量下限値のい
    ずれか一方又は両方を補正する第1の単位重量補正手段
    とを備えることを特徴とする計量装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の計量装置に
    おいて、 前記許容範囲補正手段が、 前記計量手段により計量された被計量物の重量のばらつ
    きを算出するばらつき算出手段と、 該ばらつき算出手段により算出されたばらつきに応じ
    て、前記単位重量上限値,及び前記単位重量下限値のい
    ずれか一方又は両方を補正する第2の単位重量補正手段
    とを備えることを特徴とする計量装置。
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