JP2005055094A - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱能力に優れた追い焚き機能付きのヒートポンプ給湯装置を提供する。
【解決手段】 貯湯タンク15と、ヒートポンプ冷媒回路14と、貯湯用循環路22と、追い焚き回路26と、貯湯タンク内上部の高温の湯を追い焚き用熱交換器17の加熱部17A側に流す追い焚き加熱用回路28とを備え、貯湯タンク15下部の往き口部23と貯湯用循環ポンプ16との間の貯湯用循環路22の途中に流路切替え手段29を設け、この流路切替え手段に追い焚き加熱用回路28の終端を接続し、追い焚き加熱用回路の終端と貯湯用循環ポンプよりも上流の貯湯用循環路22を連通させる共に貯湯タンク15下部の往き口部23と貯湯用循環ポンプ16との間の貯湯用循環路22を閉塞させた状態で、追い焚き回路26の追い焚き運転を実行する構成としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプ冷媒回路にて加熱された高温水との間接熱交換加熱により浴槽内の浴槽水の追い焚きや保温を行うようにした追い焚き機能付きのヒートポンプ給湯装置に関する。
従来、この種の追い焚き機能付きのヒートポンプ給湯装置では、浴槽水の循環路の途中に電気ヒータを設け、この電気ヒータでの加熱によって浴槽水の追い焚き或いは保温を行うものや、貯湯タンク内に熱交換器を配置し、この熱交換器に浴槽内の浴槽水を循環させて、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うもの(特許文献1参照)、また、貯湯タンクの外部に水対水熱交換器を配置し、この水対水熱交換器の加熱部側に貯湯タンク内の湯水を循環させると共に、浴槽内の浴槽水を水対水熱交換器の被加熱部側に循環させて、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うもの(特許文献2参照)が知られている。
特開2002−22266号公報 特開2003−243275号公報
ところで、電気ヒータを用いて浴槽水の追い焚きや保温を行うものでは、追い焚きのための構成を簡素化できる利点があるが、消費電力が多いばかりでなく、追い焚き時の加熱能力が低いという問題があった。
また、貯湯タンク内に熱交換器を配置し、この熱交換器に浴槽内の浴槽水を循環させて、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うものでは、追い焚き時の加熱に貯湯タンク内の湯を直接利用する関係上、熱交換器の熱交換能力(容量)に応じて追い焚き加熱能力を高くすることが可能であるが、長時間にわたって、或いは頻繁に浴槽の追い焚き機能を働かせると、貯湯タンク内の湯水の温度が貯湯タンク全体にわたって低下してしまい、高温の湯水を必要な時に利用部へ給湯できなくなる心配があった。
また、貯湯タンクの外部に水対水熱交換器を配置し、この水対水熱交換器の加熱部側に貯湯タンク内の湯水を循環させると共に、浴槽内の浴槽水を水対水熱交換器の被加熱部側に循環させて、やはり、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うものでも、長時間にわたって、或いは頻繁に浴槽の追い焚き機能を働かせると、貯湯タンク内の湯水の温度低下により、高温の湯水を必要な時に利用部へ給湯できなくなる心配があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する課題を解消し、貯湯タンク内の高温の湯を追い焚き用熱交換器の加熱部側へ流した後、熱交換後の温度低下した湯水をヒートポンプ冷媒回路で加熱してから貯湯タンクに戻すことにより、加熱能力に優れた追い焚き機能付きのヒートポンプ給湯装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、湯水を貯溜する貯湯タンクと、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置及び蒸発器を環状に接続して構成したヒートポンプ冷媒回路と、貯湯用循環ポンプ及び冷媒対水熱交換器を環状に接続して構成され、貯湯タンク内の下部の湯水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱すると共に、この加熱された湯水を貯湯タンク内の上部へ戻す貯湯用循環路と、追い焚き用ポンプ及び追い焚き用熱交換器を有して構成され、浴槽内の浴槽水を追い焚き用熱交換器の被加熱部側に循環させて加熱すると共に、この加熱された浴槽水を浴槽内に戻す追い焚き回路と、前記貯湯タンク内上部の高温の湯を前記追い焚き用熱交換器の加熱部側に流す追い焚き加熱用回路とを備え、前記貯湯タンク下部の往き口部と貯湯用循環ポンプとの間の貯湯用循環路の途中に流路切替え手段を設け、この流路切替え手段に前記追い焚き加熱用回路の終端を接続し、前記追い焚き加熱用回路の終端と貯湯用循環ポンプよりも上流の貯湯用循環路を連通させる共に前記貯湯タンク下部の往き口部と貯湯用循環ポンプとの間の貯湯用循環路を閉塞させた状態で、追い焚き回路の追い焚き運転を実行する構成としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置において、前記追い焚き加熱用回路は、追い焚き用熱交換器の加熱部側と前記流路切替え手段との間に貯留タンクを介在させたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置において、前記流路切替え手段が電動三方弁であることを特徴とする。
本発明では、追い焚き運転時や保温運転時に、貯湯タンク内の上部に貯溜されている高温の湯水を、追い焚き加熱用回路における追い焚き用熱交換器の加熱部側に流し、そこでの熱交換により温度低下した湯水をそのまま貯湯タンクへ戻さずに、ヒートポンプユニットのヒートポンプ運転を利用して加熱した後に貯湯タンクへ戻すようにした浴槽水の追い焚き運転を実行可能としたので、長時間にわたり追い焚き運転や保温運転を行う場合でも、給湯タンク内に貯溜されている高温の湯の温度低下を防止することができ、また、追い焚き運転時に貯湯タンク内上部の高温の湯を追い焚き用熱交換器へ供給するから、追い焚き用熱交換器の熱交換効率が向上し、追い焚き運転時間を短縮できる。
以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に基づいて説明すると、図1は、本発明の第1実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図、図2は、同じく沸き上げ運転時を示す全体構成図である。
図1及び図2において、1はヒートポンプ給湯装置であり、このヒートポンプ給湯装置は、ヒートポンプユニット2と、このヒートポンプユニット2にユニット間配管で接続された給湯ユニット3とからなる概略構成である。また、4はこのヒートポンプ給湯装置1から温水配管(図示せず)及び蛇口(図示せず)等を介して湯が供給される浴槽である。
前記ヒートポンプユニット2は、回転数可変型の圧縮機5、冷媒対水熱交換器6、電動膨張弁にてなる減圧装置7、蒸発器8、アキュムレータ9、蒸発器8に通風する送風機10及びヒートポンプ制御装置11などを外装体12内に収容している。
前記圧縮機5、冷媒対水熱交換器6の加熱部6A、減圧装置7、蒸発器8及びアキュムレータ9等は、冷媒配管13にて環状に順次接続されて、主として二酸化炭素(CO2)を冷媒とするヒートポンプ冷媒回路14を構成している。また、前記した自然冷媒である二酸化炭素冷媒は、ガス冷媒が圧縮機5によって超臨界圧力まで加圧されて冷媒対水熱交換器6の加熱部6Aに送りこまれるため、前記冷媒対水熱交換器6の被加熱部6B側に流れる湯水を、熱交換によって90℃以上に加熱することが可能である。前記冷媒対水熱交換器6は、冷媒が流れる加熱部6Aと、前記給湯ユニット3からの湯水が流れる被加熱部6Bとを、熱交換関係に一体化させた構造に形成されている。
前記給湯ユニット3は、前記ヒートポンプユニット2にて加熱された湯水を貯溜するための貯湯タンク15、貯湯用循環ポンプ16、前記浴槽4の浴槽水を追い焚きするための追い焚き用熱交換器17、追い焚き用ポンプ18及び貯湯ユニット制御装置19などを外装ケース20内に収容して構成している。そして、前記貯湯タンク15は、約240〜370Lの貯湯量を有する大きさである。
前記貯湯タンク15と、貯湯用循環ポンプ16と、前記冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bとは、ユニット間配管としての温水配管21にて環状に接続されて、貯湯タンク15内の湯水を沸き上げるための貯湯用循環路22を構成している。ここで、前記貯湯タンク15の下端部には、貯湯用循環路22に連なる往き口部23と、市水道などの水道配管(図示せず)に接続される給水管24Aが設けられ、一方、貯湯タンク15の頂部(上部)には、前記した浴槽4や厨房の蛇口(図示せず)等の利用部に給湯する給湯管24Bが設けられると共に、貯湯用循環路22に連なる戻り口部25が形成されている。
前記貯湯用循環路22は、貯湯用循環ポンプ16の運転時に、貯湯タンク15内下部の常温水或いは低温水を往き口部23から貯湯用循環ポンプ16を介して冷媒対水熱交換器6の被加熱部6B側に循環させ、そして、加熱部6Aを流れる高温高圧のガス冷媒と熱交換させて約90℃の高温に加熱し、その加熱された高温水を貯湯タンク15の戻り口部25から再び貯湯タンク15内の上部へ戻すように構成している。
前記追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bと浴槽4とは、追い焚き用ポンプ18を介して浴槽用配管26Aにより環状に接続され、浴槽4内の浴槽水を追い焚き或いは保温するための追い焚き回路26を構成しており、前記追い焚き用ポンプ18の上流には追い焚き回路26を流れる浴槽水の温度を検出するための温度センサSを設けている。また、前記追い焚き用熱交換器17は、給湯ユニット3側の加熱用の湯水が流れる加熱部17Aと、浴槽4からの浴槽水が流れる被加熱部17Bとを、熱交換関係に一体化させた構造になっている。
前記追い焚き回路26は、追い焚き運転時或いは保温運転時に、追い焚き用ポンプ18の駆動により、浴槽4内の浴槽水が追い焚き用熱交換器17の被加熱部17B側に循環して加熱され、この加熱された浴槽水は、再び浴槽4内に戻り、浴槽水の温度を設定した所望の温度に上昇させる。
また、前記貯湯タンク15の上部(頂部)には、前記貯湯用循環路22の戻り口部25とは別に出口部27を設けている。そして、この出口部27を始端として、前記貯湯タンク15内上部の高温の湯を前記追い焚き用熱交換器17の加熱部17A側に流すための追い焚き加熱用回路28が設けられている。
前記追い焚き加熱用回路28は、それの終端が、前記往き口部23と貯湯用循環ポンプ16との間に設けられた電動三方弁(流路切替え手段)29の一つの接続部に接続され、そして、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の湯水を、貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に戻すようにしている。
また、前記電動三方弁29は、それの切替え動作により、追い焚き加熱用回路28の終端を前記貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に連通させたり、或いは非連通にさせたり、貯湯タンク15から導出された湯の流れを切替えるものである。そして、前記電動三方弁19は、図1に示すように、前記追い焚き加熱用回路28の終端を前記貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に連通させた場合、前記貯湯用循環ポンプ16と前記往き口部23との間の貯湯用循環路22が閉止され、貯湯タンク15内上部の湯水は、前記出口部27、追い焚き用熱交換器17の加熱部17A、貯湯用循環ポンプ16、冷媒対水熱交換器6の被加熱部6B、戻り口部25及び貯湯タンク15の順に循環される。
図1に示す30は、厨房などに設置される台所用リモコン、31は浴室近くに設置される風呂リモコンを示し、それらは何れも信号線32によって前記貯湯ユニット制御装置19に接続されて、この貯湯ユニット制御装置19と各種の運転信号の授受が行われる。前記風呂リモコン31には、浴槽水の温度を設定する風呂温度設定手段33、追い焚き運転スイッチ34及び保温運転スイッチ35等を備えている。
また、前記ヒートポンプ制御装置11と貯湯ユニット制御装置19は、信号線36にて接続されており、前記両制御装置11、19間も各種の運転信号の授受が行われる。
次に上述の第1実施例における沸き上げ運転動作について、図2を用いて説明する。この沸き上げ運転時は、前記電動三方弁29が、図2に示す状態になる。即ち、電動三方弁29は、貯湯用循環ポンプ16側と貯湯タンク15下部の往き口部23側とが連通状態になり、一方、追い焚き加熱用回路28の終端側が閉塞された状態になる。
この状態で、貯湯用循環ポンプ16が駆動すると、図2に示すように、貯湯タンク15内下部の低温水が、往き口部23から電動三方弁29、貯湯用循環ポンプ16、冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環される。この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された低温水は、そこで加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。この加熱された高温水は貯湯タンク15側へ流れて、戻り口部25から貯湯タンク15内の上部へと戻される。
上述の沸き上げ運転を続行すると、貯湯タンク15内は、高温の湯水の層(湯層)が上部から中部、さらには下部へ移り、貯湯タンク15内の殆どに高温の湯水を貯溜させることが可能になる。こうして貯湯タンク15内に貯溜された湯水は、給湯管24Bを通って浴槽4や厨房、洗面所等の利用部へ給湯される。
次に、浴槽水の追い焚き運転動作について、図1を用いて説明する。例えば、風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34をオン操作すると、その運転信号が貯湯ユニット制御装置19に入力される。この運転信号の入力により、貯湯ユニット制御装置19は、前記電動三方弁29を図2に示す状態から図1に示す状態へと切替え動作させる。即ち、電動三方弁29は、貯湯用循環ポンプ16側と貯湯タンク15下部の往き口部23側が閉塞状態になり、一方、追い焚き加熱用回路28の終端は、電動三方弁29を介して貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に連通した状態になる。
上述した電動三方弁29の流路切替え動作が終了した時点で、貯湯ユニット制御装置19は、貯湯用循環ポンプ16を駆動すると共に追い焚き用ポンプ18を駆動する。前記貯湯用循環ポンプ16の駆動により、貯湯用循環ポンプ16の吸引力が追い焚き加熱用回路28に作用し、前記貯湯用タンク15内上部における例えば約90℃の高温の湯水が、前記出口部27から追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aに流れる。
前記追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aへ流れた高温水は、追い焚き用ポンプ18の駆動に伴い、追い焚き回路26を通って追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bへ循環された浴槽水と熱交換し、この浴槽水を加熱昇温させる。この追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bで加熱された浴槽水は、再び浴槽4に戻され、この浴槽4内の浴槽水全体の温度を徐々に上昇させるという追い焚き運転動作が行われる。
そして、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の温度の低下した湯水は、電動三方弁29を介して貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に流れた後、貯湯用循環ポンプ16を介して冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環され、この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された湯水は、加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。この加熱された高温水は、戻り口部25から再び貯湯タンク15内の上部に戻される。
前記した追い焚き運転動作は、前記風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34を、再び押して追い焚き運転を解除するか、或いは前記温度センサSの検出温度が風呂温度設定手段33にて設定された設定温度に達すると停止される。
従って、上述の追い焚き運転時に、貯湯タンク15内に貯溜されている高温の湯水を利用して浴槽水の追い焚き運転を実行すると共に、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の温度の低下した湯水は、ヒートポンプユニット2のヒートポンプ運転によって再び約90℃の高温に加熱された後、貯湯タンク15内の上部へ戻されるため、浴槽水の追い焚き運転を長時間にわたって行う場合でも、給湯タンク15内に貯溜されている高温の湯の温度低下を防止することが可能となり、必要時に高温湯水を給湯できない等の給湯の使用制限を受けにくくすることができる。
また、追い焚き運転時に、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aには、貯湯タンク15内上部の、例えば約90℃の高温の湯が循環供給されるから、追い焚き用熱交換器17での熱交換効率が向上し、追い焚き運転時間の短縮化が図れる。
尚、浴槽水の保温運転動作も上述の追い焚き運転動作と類似するため、その動作説明は省略するが、この保温運転時には、ヒートポンプユニット2の圧縮機5の回転数を低回転数に落として、ヒートポンプユニット2の加熱能力を低下させた低出力運転を行わせる。
次に、本発明の第2実施例を図3及び図4に基づいて説明すると、図3は、本発明の第2実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図、図3は、同じく沸き上げ運転時を示す全体構成図である。
図3及び図4において、上述の第1実施例と同一構成は、同一符号を付して説明を省略する。即ち、第1実施例との相違点は、前記追い焚き加熱用回路28における追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aと、前記電動三方弁(流路切替え手段)29との間に、貯留容量が約10〜20Lの一時貯留用の貯留タンク40を設けた点、前記貯湯タンク15の上部に設けられた出口部27と前記追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aとの間に汲み上げ用のポンプ41を設けた点である。
また、前記貯留タンク40の上部には、貯留タンク40の内外を連通させる通気部(図示せず)とこの通気部を開閉する開閉弁(図示せず)を有する開閉弁装置42が設けられ、この開閉弁装置42は、通気部によって空気を通すが、水は通さない構成になっている。
この第2実施例における沸き上げ運転動作について、図4を用いて説明する。この沸き上げ運転時は、前記電動三方弁29が、図4に示す状態になる。即ち、電動三方弁29は、貯湯用循環ポンプ16側と貯湯タンク15下部の往き口部23側とが連通状態になり、一方、追い焚き加熱用回路28の終端側が閉塞された状態になる。
この状態で、貯湯用循環ポンプ16が駆動すると、図4に示すように、貯湯タンク15内下部の低温水が、往き口部23から電動三方弁29、貯湯用循環ポンプ16、冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環される。この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された低温水は、そこで加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。この加熱された高温水は貯湯タンク15側へ流れて、戻り口部25から貯湯タンク15内の上部へと戻される。
上述の沸き上げ運転を続行すると、貯湯タンク15内は、高温の湯水の層(湯層)が上部から中部、さらには下部へ移り、貯湯タンク15内の殆どに高温の湯水を貯溜させることが可能になる。こうして貯湯タンク15内に貯溜された湯水は、給湯管24Bを通って浴槽4や厨房、洗面所等の利用部へ給湯される。
次に、浴槽水の追い焚き運転動作について、図3を用いて説明する。例えば、風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34をオン操作すると、その運転信号が貯湯ユニット制御装置19に入力される。この運転信号の入力により、貯湯ユニット制御装置19は、前記電動三方弁29を図4に示す状態から図3に示す状態へと切替え動作させる。即ち、電動三方弁29は、貯湯用循環ポンプ16側と貯湯タンク15下部の往き口部23側が閉塞状態になり、一方、追い焚き加熱用回路28の終端は、電動三方弁29を介して貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に連通した状態になる。
上述した電動三方弁29の流路切替え動作が終了した時点で、貯湯ユニット制御装置19は、貯湯用循環ポンプ16と追い焚き用ポンプ18を駆動すると共に、汲み上げ用のポンプ41を駆動する。前記汲み上げ用のポンプ41の駆動により、ポンプ41の吸引力が追い焚き加熱用回路28に作用し、前記貯湯用タンク15内上部における例えば約90℃の高温の湯水が、前記出口部27から追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aへ流れる。
前記追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aへ流れた高温水は、追い焚き用ポンプ18の駆動に伴い、追い焚き回路26を通って追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bへ循環された浴槽水と熱交換し、この浴槽水を加熱昇温させる。この追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bで加熱された浴槽水は、再び浴槽4に戻され、この浴槽4内の浴槽水全体の温度を徐々に上昇させるという追い焚き運転動作が行われる。
そして、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の温度の低下した湯水は、前記貯留タンク40に一時的に貯留され、この貯留タンク40に貯留された湯水は、電動三方弁29を介して貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に流れた後、貯湯用循環ポンプ16を介して冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環され、この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された湯水は、加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。この加熱された高温水は、戻り口部25から再び貯湯タンク15内の上部に戻される。
前記した追い焚き運転動作は、前記風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34を、再び押して追い焚き運転を解除するか、或いは前記温度センサSの検出温度が風呂温度設定手段33にて設定された設定温度に達すると停止される。
従って、上述の追い焚き運転時に、貯湯タンク15内に貯溜されている高温の湯水を利用して浴槽水の追い焚き運転を実行すると共に、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の温度の低下した湯水は、一時的に貯留タンク40に貯留され、この貯留タンク40に貯留された湯水は、ヒートポンプユニット2のヒートポンプ運転によって再び約90℃の高温に加熱された後、貯湯タンク15内の上部へ戻されるため、浴槽水の追い焚き運転を長時間にわたって行う場合でも、給湯タンク15内に貯溜されている高温の湯の温度低下を防止することが可能となり、必要時に高温湯水を給湯できない等の給湯の使用制限を受けにくくすることができる。
また、追い焚き運転時に、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aには、貯湯タンク15内上部の、例えば約90℃の高温の湯が循環供給されるから、追い焚き用熱交換器17での熱交換効率が向上し、追い焚き運転時間の短縮化が図れる。
さらにまた、前記追い焚き加熱用回路28における追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aと、前記電動三方弁(流路切替え手段)29との間に、貯留容量が約10〜20Lの一時貯留用の貯留タンク40を設けたことにより、追い焚き運転時に汲み上げ用のポンプ41の汲み上げ能力を貯湯用循環ポンプ16の循環能力よりも大きくして、追い焚き運転能力を高めるようにしても、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の余剰の湯水は、一時的に貯留タンク40内に貯留するから、追い焚き運転時間を一層短縮化し得るものである。
尚、浴槽水の保温運転動作も上述の追い焚き運転動作と類似するため、その動作説明は省略するが、この保温運転時には、ヒートポンプユニット2の圧縮機5の回転数を低回転数に落として、ヒートポンプユニット2の加熱能力を低下させた低出力運転を行わせる。
以上、本発明を第1及び第2実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでないことは明らかである。
本発明の第1実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図である。 同じく、第1実施例に係るヒートポンプ給湯装置の沸き上げ運転時を示す全体構成図である。 本発明の第2実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図である。 同じく、第2実施例に係るヒートポンプ給湯装置の沸き上げ運転時を示す全体構成図である。
符号の説明
1 ヒートポンプ給湯装置
2 ヒートポンプユニット
3 給湯ユニット
4 浴槽
5 圧縮機
6 冷媒対水熱交換器
6A 冷媒対水熱交換器の加熱部
6B 冷媒対水熱交換器の被加熱部
7 減圧装置
8 蒸発器
14 ヒートポンプ冷媒回路
15 貯湯タンク
16 貯湯用循環ポンプ
17 追い焚き用熱交換器
17A 追い焚き用熱交換器の加熱部
17B 追い焚き用熱交換器の被加熱部
18 追い焚き用ポンプ
22 貯湯用循環路
23 往き口部
25 戻り口部
26 追い焚き回路
27 出口部
28 追い焚き加熱用回路
29 電動三方弁(流路切替え手段)
40 貯留タンク

Claims (3)

  1. 湯水を貯溜する貯湯タンクと、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置及び蒸発器を環状に接続して構成したヒートポンプ冷媒回路と、貯湯用循環ポンプ及び冷媒対水熱交換器を環状に接続して構成され、貯湯タンク内の下部の湯水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱すると共に、この加熱された湯水を貯湯タンク内の上部へ戻す貯湯用循環路と、追い焚き用ポンプ及び追い焚き用熱交換器を有して構成され、浴槽内の浴槽水を追い焚き用熱交換器の被加熱部側に循環させて加熱すると共に、この加熱された浴槽水を浴槽内に戻す追い焚き回路と、前記貯湯タンク内上部の高温の湯を前記追い焚き用熱交換器の加熱部側に流す追い焚き加熱用回路とを備え、前記貯湯タンク下部の往き口部と貯湯用循環ポンプとの間の貯湯用循環路の途中に流路切替え手段を設け、この流路切替え手段に前記追い焚き加熱用回路の終端を接続し、前記追い焚き加熱用回路の終端と貯湯用循環ポンプよりも上流の貯湯用循環路を連通させる共に前記貯湯タンク下部の往き口部と貯湯用循環ポンプとの間の貯湯用循環路を閉塞させた状態で、追い焚き回路の追い焚き運転を実行する構成としたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 前記追い焚き加熱用回路は、追い焚き用熱交換器の加熱部側と前記流路切替え手段との間に貯留タンクを介在させたことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  3. 前記流路切替え手段が電動三方弁であることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
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